JP2001513094A - N,n,n’,n’−テトラ−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンの製法 - Google Patents

N,n,n’,n’−テトラ−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンの製法

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(57)【要約】 水の不存在下に、飽和C3〜C9−アルコールの1種以上中、120〜220℃の温度及び2〜60バールの圧力で、エチレンジアミンとエチレンオキサイドとを1:4のモル比で選択的に高い収率で反応させる方法により、溶剤中でN,N,N’,N’−テトラ−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミンを製造する方法が提案されている。この反応は、イソプロパノール、異性C7〜C9−アルコール混合物、C8−アルコール混合物又はC9−アルコール混合物中で140〜180℃の温度で行うのが有利である。

Description

【発明の詳細な説明】 N,N,N’,N’−テトラ−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンの製 法 本発明は、溶剤中でのエチレンジアミンとエチレンオキサイドとの反応による N,N,N’,N’−テトラ−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン( =THEEDA)の製法に関する。 DE−AS 1020347によれば、反応触媒としての水又はアルコールの 存在下に、40〜200℃、有利に40〜120℃の温度で、炭素原子数2〜6 を有するアルキレンジアミン、例えばエチレンジアミンとプロピレンオキサイド とを1:4のモル比で反応させることは公知である。この反応は、殆ど定量的収 率を生じ、このことは、テトラオキシプロピル化されたアルキレンジアミンは過 剰のプロピレンオキサイドとは前記の条件下ではもはやそれ以上反応しないので 、過剰のプロピレンオキサイドを用いて操作されるか否かには無関係である。 DE−AS 1020347からは、テトラオキシプロピル化されたエチレン ジアミンとは反対に、シェルリン(Sherlin)等によるChemical Abstracts 35,5 858(1941)に従って製造されたN,N,N’,N’−テトラ−(2−ヒドロキシ エチル)−エチレンジアミ ンは、加熱時に分解し、蒸留できないことが明らかである。しかしながら、種々 の副生成物が付随している生成物の製造は、正に、水溶液中のエチレンジアミン とエチレンオキサイドとの4時間放置及び引き続く真空を用いる水の除去により 行われる。この反応生成物は、粘稠性油状物の形で存在する。 エチレンジアミンに対するエチレンオキサイドは、広い反応条件下でのテトラ オキシエチル化されたエチレンジアミンの形成に関して、テトラオキシプロピル 化されたエチレンジアミンを生じる反応の際のプロピレンオキサイドが有すると は逆のように、良好な選択性を失わせる事実がある。本発明に対して実施された 多くの研究から、第1図は、例えばDE−AS 1020347の条件下で、T HEEDAと共に、ジ−オキシエチル化されたエチレンジアミン(=ジ−HEE DA)からエチルアミノエタノール(=EAE)及びメチルジエタノールアミン (=MDEA)までに及ぶ多くの可能な副産物が形成されることを示している。 第2図は、図式の形で相応する副産物及び所望の生成物THEEDAへの反応経 路をまとめている。 意外にも、即ちエチレンジアミン(=EDA)へのエチレンオキサイド(=E O)の作用時にアンモニアが離脱して、これがエチレンオキサイドと反応して結 果としてモノエタノールアミン(=MEA)、ジエタノールアミン(=DEA) 及びトリエタノールアミン (=TEA)を形成した。水の存在下では、EO−反応の副産物として、グリコ ールであるエチレングリコール、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコ ールも生じる。 N,N,N’,N’−テトラ−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン を経済的に大工業的に製造する可能性は、第2図によれば、エチレンジアミンと エチレンオキサイドとの主反応がモノ−HEEDA(=N−モノ−(2−ヒドロ キシエチル)−エチレンジアミン)、ジ−HEEDA(=N,N−ジ−(2−ヒ ドロキシエチル)−エチレンジアミン)又はN,N’−ジ(2−ヒドロキシエチ ル)−エチレンジアミン及びトリ−HEEDA(=N,N,N’−トリ−(2− ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン)を経てTHEEDAになるのに極めて 好適である反応条件が存在するか否かに依存する(第2図中の第1行の最初の3 種の化合物はMONO、DI及びTRIと略記されていることに注意)。このこ とは、同時に第2図に記載の可能な副反応(これは、THEEDAを経て又はイ ソ−化合物であるイソ−ジ−HEEDA、イソ−トリ−HEEDA(第2図中で 2行にイソ−DI及びイソ−TRIと略記されている)及びイソ−THEEDA を経てペンタ−HEEDA及びヘキサ−HEEDA(第2図の右側にPENTA 及びHEXAと略記)を生じる)を殆ど避けるべきであることを意味する。 従って、本発明は、出発成分であるエチレンオキサイドとエチレンジアミンが THEEDAを製造するための高い選択性を有し、その結果、下位エトキシル化 された及び上位エトキシル化されたテトラ−HEEDA−誘導体、例えばトリ− HEEDA、ペンタ−HEEDA及びヘキサ−HEEDAの存在及びモノ−、ジ −及びトリエタノールアミンの存在を実際に避ける方法で、溶剤中でN,N,N ’,N’−テトラ−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン(=THEE DA)を製造する経済的な工業的方法を提供することを課題としている。前記副 産物は所望の最終生成物から分離できないか又は経済的に分離することができず 、製品品質を悪化することがありうるので、必要な高い選択性は決定的に重要で ある。 ところで、水の不存在下に1種以上の飽和C3〜C9−アルコール中でエチレン ジアミンとエチレンオキサイドとを1:4のモル比で120〜220℃の温度及 び2〜60バールの圧力で反応させることにより、THEEDAを高い収率及び 選択性で得ることができることが判明した。 エチレンジアミンの前記のオキシプロピル化(そこでは水の存在がむしろ望ま しい)とは反対に、相応するオキシエチル化の際には、溶剤としての水の使用は 、伴うべきでない収率損失と結びつく。水は最終生成物THEEDAを加水分解 し、殊に副産物としてトリ エタノールアミンを不所望な量で生じさせる。更に比較例3が示しているように 、溶剤としての水を用いる140℃の反応温度では、63%のTHEEDA−収 率のみが得られる。有機溶剤としての低級アルコール、例えばメタノール及びエ タノールの使用も、比較例4〜5が示すように、必要な高い選択性を阻止する。 C10以上の高級アルコールの使用の際(比較例6参照)にも同様なことが確認で きる。 本発明により使用される有機溶剤は、飽和C3〜C9−アルコールである。その 例を挙げれば次のものである:n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n −ブタノール、イソブタノール、t−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2 −メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、2,2−ジメチル− 1−プロパノール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−エ チル−1−ブタノール、4−メチル−2−ペンタノール、1−ヘプタノール、3 −メチル−1−ヘキサノール、2−メチル−2−ヘキサノール、1−オクタノー ル、2−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3,3−、3,5−及 び4,5−ジメチル−1−ヘキサノール、3−及び5−メチル−1−ヘプタノー ル、1−ノナノール、2,6−ジメチル−4−ヘプタノール、3,5,5−トリ メチル−1−ヘキサノール及びシクロヘキサノール。異性体不含の低級アルコー ルとして、イソプロピル アルコールの使用が特に有利である。 より高級アルコール、しかもC10−アルコール以上では、前記の極性低級アル コール又は非常に極性のもしくは非極性の溶剤一般、例えばシクロヘキサン及び ジエチルエーテルのように、同様に、高い選択性を阻止する。原則的に、THE EDAを製造するために飽和のC3〜C9−アルコールの混合物も使用することが できる。この混合物は、原理的に飽和C3〜C9−アルコールの任意の物質及び全 量からの百分率組成を有することができる。従って、本発明の意味において、相 応するアルコール混合物は溶剤として有効である。 アルコール混合物の使用は、生じる異性比に基づき、特に高級アルコールの使 用の際に有利である。C5−アルコール以上で既に、経済的理由からも異性体不 含のC5−各アルコールの代わりに、例えばオキソ合成時に生じるようなアミル アルコールの異性体混合物を使用するのが有利である。このオキソ−アルコール は、もっぱら1級アルコールからなる。n−ブテンのヒドロホルミル化及び水素 化の後に得られるアルコール混合物は、約3分の2の1−ペンタノール及び3分 の1の2−メチル−1−ブタノールを少量の3−メチル−1−ブタノールと共に 含有する。これは、「アミルアルコール」又は「1級アミルアルコール」なる名 称で購入できる。 同様に、C7〜C9−アルコール混合物を溶剤として使用するのが有利である。 これらは、直鎖オレフィンフラクシヨンからオキソ合成により製造されるC−原 子数7及び8又は7〜9の混合物である。これらはオキサノール(Oxanol)78 (Rhurchemie)及びアルファノール(Alphanol)79(ICI、Shell)なる名称で 入手できる。オキサノール78は約70〜75%のC7−アルコール及び約30 〜25%のC8−アルコールから成っている。直鎖アルコールの割合は約60〜 65%であり、残りの35〜40%は主としてメチル分枝されたアルコールから 成る。アルファノール79は、C7−アルコール約45%、C8−アルコール43 %及びC9−アルコール12%を有するアルコール混合物である。 大抵はブテン及びプロペンの共ジマー化により得られる純粋なヘプテン又は適 当なヘプテンフラクシヨンのヒドロホルミル化の際に得られる異性C8−アルコ ール混合物及びブテン及びイソブテンのジマー化又は共ジマー化及び引き続くC8 −オレフィンのヒドロホルミル化により製造される異性C9−アルコール混合物 は、本発明の範囲内での同様に優れた溶剤混合物である。このアルコール混合物 の純度は常に>99%であるべきである。 本発明のもう一つの主要な特徴は、高い選択性を得るために必要な120〜2 20℃の温度範囲及び2〜 60バールの圧力範囲である。エチレンジアミンのオキシプロピル化の際に有利 な例えば70〜100℃の低い温度(DE−AS 1020347の例参照)が 、エチレンジアミンのオキシエチル化の際には低い収率及び多量のトリ−、ペン タ−及びヘキサ−HEEDAをもたらすことが明らかである。比較例1及び2が このことを示している。本発明の範囲内では、140〜80℃の温度範囲が有利 になる。 1:4のエチレンジアミン対エチレンオキサイドのモル比は、エチレンジアミ ンのオキシプロピル化とは反対に、エチレンジアミンのオキシエチル化の際には 非常に正確に保持すべきである。エチレンジアミンのオキシプロピル化の際には 、過剰のプロピレンオキサイドはむしろ無害であり、不所望な高級オリゴマーを 形成しないが、エチレンジアミンのオキシエチレン化の際の比較例7及び8は、 正に逆の像を示している。5%のエチレンオキサイド過剰で既に、THEEDA の収率は、相応する量のペンタ−HEEDA及びTEAの形成により92.2% まで低下させる。5%のエチレンオキサイド減少は、トリ−HEEDAの形成量 の増加により、THEEDAの収率を90.5%まで低める。 一般に、C3〜C9−アルコール及びエチレンジアミンを反応容器中に予め装入 し、この反応空間に窒素を吹き込み、反応温度まで加熱し、次いでその上にエ チレンオキサイドを配量添加する。このエチレンオキサイドの配量時間は、広い 範囲内で変動可能である。一般にこれは5〜60分であるが、この際、通常は1 5〜25分のエチレンオキサイド−配量時間が有利である。 C3〜C9−アルコールの量も広い範囲で変動可能である。C3〜C9−アルコー ルの量が非常に多いと、なお選択性は高くなるが、装置容積も大きくなり、これ はこのプロセスを高価にする。C3〜C9−アルコールが非常に少量であると、再 び選択性をいくらか低下させ、熱搬出時に問題が起こり、場合によっては高価な 冷却装置又は装置構築が必要になる。反応後のTHEEDA−濃度が5〜60% 、好ましくは20〜40%になるようにC3〜C9−アルコールの量を選択するの が有利であることが立証された。 エトキシル化反応のために典型的であるような比較的長い反応時間に基づき、 本発明の方法は、流動管反応器中又は撹拌釜反応器のカスケード中で連続的なプ ロセス実施のためにも極めて好適である。有効な反応系は、この際に、エチレン ジアミンの完全にテトラ−HEEDAへの変換を惹起するために、僅かな反応器 容積のみが必要となるようにすることが可能である。特に高い製品濃度の場合に は、一方で有効に、生じる反応熱を搬出し、他方で強い前撹拌によりエチレンオ キサイドの局所的濃縮を少なくするために、撹拌釜反 応器のカスケードが特に好適である。 その都度使用された飽和C3〜C9−アルコールの例えば真空蒸留による分離除 去の後に、本発明の方法により製造されたTHEEDAは、技術水準とは異なっ て分解せずに蒸留精製することのできるような品質で生じる(例18)。本発明 の方法は、その対称的構造及びその反応可能な1級ヒドロキシル基に基づき、殊 にヒドロキシエチルエステルクアーツ(可塑剤)の製造のため、架橋剤の製造の ため及びポリマー、例えばポリエステル及びポリウレタンの製造時の変性成分と して使用することのできる大工業的に重要な中間体を提供することを可能とする 。 次の実施例につき本発明を詳述する。 例1 撹拌機及び二重ジャケット(サーモスタット冷却/−加熱)を有する35リッ トル不銹鋼製反応器中にエチレンジアミン0.326kg(5.42モル)及びイ ソプロパノール13.55リットルを加える。反応空間を窒素でフラッシングし 、引き続き140℃まで加熱する。反応温度の達成の際に、47分かかってエチ レンオキサイド0.956kg(21.68モル)を配量添加する。エチレンオキ サイド−配量の終了後にこの温度をなお120分間保持し、引き続きこの実験を 終了させる。冷却後に溶剤を真空中での蒸発により反応生成物から分離除去する 。反応完結時に、THEED Aの収率は96.3%であった。 例2 撹拌機及び二重ジャケット(サーモスタット冷却/−加熱)を有する35リッ トル不銹鋼製反応器中に、イソプロパノール13.55リットルを加える。反応 空間を窒素でフラッシングし、引き続き140℃まで加熱する。反応温度の達成 の際に1分かかってエチレンジアミン0.326kg(5.42モル)及び引き続 き57分かかってエチレンオキサイド0.956kg(21.68モル)を配量添加 する。エチレンオキサイド−配量の終了後にこの温度をなお120分間保持し、 引き続きこの実験を終了させる。冷却後に溶剤を真空中での蒸発により反応生成 物から分離除去する。反応完結時に、収率は96.2%であった。 例3 撹拌機及び二重ジャケット(サーモスタット冷却/ 鋼反応器中にエチレンジアミン12.02g(0.2モル)及びイソプロパノール 700mlを加える。反応空間を窒素でフラッシングし、引き続き140℃まで 加熱する。この反応温度の達成の際に、25分かかってエチレンオキサイド35 .24g(0.8モル)を配量添加する。エチレンオキサイド−配量の終了後にこ の温度をなお120分間保持し、引き続きこの実験を終了させる。冷却後に溶剤 を真空中での蒸発により反 応生成物から分離除去する。反応完結時に、THEEDAの収率は97.0%で あった。 例4 二つの変更を伴って例3を繰り返した。エチレン−配量時間は20分であり、 エチレンオキサイド−配量語の反応時間は240分まで延長した。この場合に9 7.6%のTHEEDA−収率が得られた。 例5 撹拌機及び二重ジャケット(サーモスタット冷却/−加熱)を備えた1リット ル−ブッチ−不銹鋼反応器中にエチレンジアミン12.02g(0.2モル)及び イソプロパノール500mlを加える。反応空間を再び窒素でフラッシングし、 引き続き160℃まで加熱する。反応温度に達したら、25分かかってエチレン オキサイド35.24g(0.8モル)を配量添加する。その後、この温度をなお 120分間保持し、引き続き実験を終了させる。冷却後に溶剤を再び真空中で蒸 発により反応生成物から分離除去する。反応完結時にTHEEDAの収率は97 .9%であった。 例6 イソプロパノールの代わりに、ここではn−プロパノールを溶剤として用いる ことだけを変更して、例5を繰り返した。THEEDAの収率は95.9%であ った。 例7 イソプロパノールの代わりにシクロヘキサノールを用いることだけを変更して 、例5を繰り返した。THEEDAの収率は96.3%であった。 例8 イソプロパノールの代わりにt−ブタノールを溶剤として用いることだけを変 更して、例5を繰り返した。THEEDAの収率は96.9%であった。 例9 イソプロパノールの代わりにn−ブタノールを溶剤として用いることだけを変 更して、例5を繰り返した。THEEDAの収率は96.4%であった。 例10 イソプロパノールの代わりにイソブタノールを溶剤として用いることだけを変 更して、例5を繰り返した。THEEDAの収率は95.6%であった。 例11 イソプロパノール500mlの代わりにここではイソプロパノール200ml のみを用いることだけを変更して、例5を繰り返した。THEEDAの収率は9 5.9%であった。 例12 2つの変更を伴って例5を繰り返した。エチレンオキサイド−配量時間を25 分から5分に著しく短縮し、エチレンオキサイドの配量添加の後の反応時間を同 様に120分から60分にかなり短縮した。THEE DAの収率は97.0%であった。 例13 25分のエチレンオキサイド−配量時間の代わりにここでは63分まで延長す ることを変更して、例5を繰り返した。THEEDAの収率は96.8%であっ た。 例14 反応温度として160℃の代わりに、ここでは180℃を選択することを変更 して、例5を繰り返した。THEEDAの収率は96.7%であった。 例15 反応温度として160℃の代わりに、ここでは120℃を選択することを変更 して、例5を繰り返した。THEEDAの収率は94.8%であった。 例16 二つの変更を伴って例5を繰り返した。イソプロパノールの代わりに同じg量 の2−エチル−1−ヘキサノールを有機溶剤として用い、エチレンオキサイド− 配量時間は20分であった。97%のTHEEDAの収率が得られた。 例17 三つの変更を伴って例5を繰り返した。イソプロパノールの代わりに同じg量 の1−ノナノールを用いた。エチレンオキサイド−配量時間は15分であり、エ チレンオキサイドの配量添加の後の反応時間は60分 であった。96%のTHEEDAの収率が得られた。 例18 副生成物として特にトリエタノールアミン0.5重量%を含有する例5からの 反応生成物15gを150分かかって球管−蒸留装置中で分別蒸留させた。0. 01mmHgの一定圧力で温度を215℃から250℃まで上昇させた。蒸留の 終了後にトリエタノールアミンは殆ど完全に高沸点THEEDAから分離除去で きた。この場合にTHEEDAの分解は起こらなかった。 比較例1 一つの変更を伴って例5を繰り返した。反応温度として160℃の代わりに8 0℃を選択した。THEEDAの収率は70.6%であり、副産物として殊にか なり多量のトリ−、ペンタ−及びヘキサ−HEEDAが得られた。 比較例2 一つの変更を伴って例5を繰り返した。反応温度として160℃の代わりに1 00℃を選択した。THEEDAの収率は87.8%であり、副産物として殊に かなり多量のトリ−、ペンタ−及びヘキサ−HEEDAが得られた。 比較例3 二つの変更を伴って例5を繰り返した。溶剤としてイソプロパノール500m lに代わりに水500ml を用い、反応温度として例1の温度、即ち140℃を選択した。THEEDAの 収率は63%であった。 比較例4 二つの変更を伴って例5を繰り返した。溶剤としてイソプロパノール500m lの代わりにメタノール500mlを用い、反応温度として例1の温度、即ち1 40℃を選択した。THEEDAの収率は79.2%であった。 比較例5 二つの変更を伴って例5を繰り返した。溶剤としてイソプロパノール500m lの代わりにエタノール500mlを用い、反応温度として例1の温度、即ち1 40℃を選択した。THEEDAの収率は79.2%であった。 比較例6 三つの変更を伴って例5を繰り返した。イソプロパノールの代わりに同じg− 量の1−デカノールを用いた。エチレンオキサイド−配量時間は15分であり、 エチレンオキサイドの配量の後の反応時間は60分であった。90%のみのTH EEDAの収率が得られ、生成物中には明らかに高められた量のTEA及び高級 オリゴマー、例えばヘキサ−HEEDAが検出できた。 比較例7 一つの変更を伴って例5を繰り返した。エチレンオ キサイド35.24g又は0.8モルの代わりに、ここではエチレンオキサイド3 7.0g又は0.84モル、即ち5%のエチレンオキサイド過剰を使用した。TH EEDAの収率は92.2%であり、副産物として、殊に比較的多量のペンタ− HEEDA及びTEA(トリエタノールアミン)が得られた。 比較例8 一つの変更を伴って例5を繰り返した。エチレンオキサイド35.24g又は 0.8モルの代わりに、ここではエチレンオキサイド33.56g又は0.76モ ル、即ち5%のエチレンオキサイド−減少を使用した。THEEDAの収率は9 0.5%であり、副産物として殊に比較的多量のトリ−HEEDAが得られた。 比較例10 一つの変更を伴って例5を繰り返した。変更は、全く溶剤を使用しなかったこ とであった。THEEDAの収率は89.4%であり、副産物として殊に比較的 多量のペンタ−HEEDA及びヘキサ−HEEDAが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 クリスティアン ブラウフェルダー ドイツ連邦共和国 D―63785 オーベル ンブルク マルティン―ルター―シュトラ ーセ 6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 溶剤中でのエチレンジアミンとエチレンオキサイドとの反応によるN,N ,N’,N’−テトラ−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミンの製法に おいて、水の不存在下に、飽和C3〜C9−アルコールの1種以上中、120〜2 20℃の温度及び2〜60バールの圧力で、エチレンジアミンとエチレンオキサ イドとを1:4のモル比で反応させることを特徴とする、N,N,N’,N’− テトラ−(2−ヒドロキシエチル)−エチレンジアミンの製法。 2. 反応をイソプロパノール中で行う、請求項1に記載の方法。 3. 反応を異性C7〜C9−アルコール混合物又はC8−アルコール混合物又は C9−アルコール混合物中で行う、請求項1に記載の方法。 4. 反応を140〜180℃の温度で行う、請求項1から3までのいずれか1 項に記載の方法。 5. エチレンオキサイドを予め装入されたC3〜C9−アルコール1種以上及び エチレンジアミンに、5〜60分間にわたって配量添加する、請求項1から4ま でのいずれか1項に記載の方法。 6. エチレンオキサイドを15〜25分間にわたって配量添加する、請求項5 に記載の方法。 7. 飽和C3〜C9−アルコールの量を、反応後の最終生成物の濃度が5〜60 %であるように選択する、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。 8. 反応後の最終生成物の濃度は20〜40%である、請求項7に記載の方法 。
JP53728298A 1997-02-27 1998-02-21 N,n,n’,n’−テトラ−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンの製法 Expired - Fee Related JP4017676B2 (ja)

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