JP2001352592A - スピーカ構造 - Google Patents
スピーカ構造Info
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Abstract
るスピーカ構造を提供する。 【解決手段】 第1の振動板、第1の振動板の外周を固
定するための第1のフレーム及び信号を第1の振動板へ
の振動に変換するための第1の磁気回路を有する第1の
スピーカと、第2の振動板、第2の振動板の外周を固定
するための第2のフレーム及び信号を第2の振動板への
振動に変換するための第2の磁気回路を有する第2のス
ピーカと、第1の磁気回路の背面と第2の磁気回路の背
面とを固定するための固定手段とを有する。
Description
する。
示す。図7において、100は、スピーカ200が備え
つけられる箱形のスピーカボックスを示している。スピ
ーカ200は、コーン201、フレーム202、ボイス
コイル203及び磁気回路204等から構成される。ま
た磁気回路204は、プレート205、マグネット20
6及びヨーク207等から構成されている。スピーカ2
00は、フレーム202でスピーカボックス100の前
面にネジ101によってネジ止めされている。
造の場合、スピーカの振動がスピーカボックスに伝わり
易いため、スピーカボックスから位相のずれた音が発生
し、これがスピーカ構造から出力される音を濁す原因の
一つとなっている。また、従来のスピーカ構造の場合、
音を発生させるためのコーンの動きの反作用が発生する
ヨーク側が振動し易いため、コーンから空気へのエネル
ギー伝達効率が悪く、これがスピーカ構造から出力され
る音の過渡特性(音のスピード感)を悪くする原因の一
つとなっていた。
11−146471号及び特開平5−153680で
は、スピーカをスピーカボックスの前面に固定し且つス
ピーカのヨークをスピーカ構造の支持棒により直接支持
するスピーカ構造が提案されているが、構造的に弱く、
車に載置する場合には、車の移動中の振動により、スピ
ーカ構造が破損する等の問題が生じていた。また、構造
的に強固なものとするためには、重量が重くなったり、
複雑な構造となったりする等の新たな問題が生じること
となる。
な音質を維持しながら、簡単な構成によるスピーカ構造
を提供することを目的とする。
に、本発明に係るスピーカ構造では、第1の振動板、第
1の振動板の外周を固定するための第1のフレーム及び
信号を第1の振動板への振動に変換するための第1の磁
気回路を有する第1のスピーカと、第2の振動板、第2
の振動板の外周を固定するための第2のフレーム及び信
号を第2の振動板への振動に変換するための第2の磁気
回路を有する第2のスピーカと、第1の磁気回路の背面
と第2の磁気回路の背面とを固定するための固定手段と
を有することを特徴とする。
じ信号を同相で供給するために手段を有することが好ま
しい。さらに、第1及び第2のスピーカを覆うためのス
ピーカボックス及び固定部材を支持するために支持手段
を有し、第1及び第2のフレームとスピーカボックスと
の間と、支持手段とスピーカボックスとの間に緩衝材が
配置されることによってスピーカボックスが第1及び第
2のスピーカ及び支持手段に対してフローティング状態
に維持されることが好ましい。
に、スピーカボックスの端部を係合させるためのガイド
部を有することが好ましい。さらに、スピーカボックス
は、その一部を開閉可能な開閉機構を有することが好ま
しい。さらに、固定部材は、第1磁気回路に固定された
第1のリブと、第2の磁気回路に固定された第2のリブ
と、第1及び第2のリブを接続させるための接続部材を
有することが好ましい。
ックスの内面に接触する中間支持体をさらに有すること
が好ましく、中間支持体は緩衝材を介してスピーカボッ
クスの内面に接触し、中間支持体には吸音材が取り付け
られていることが好ましい。さらに、スピーカボックス
は空気抜けのための開口部を有することが好ましい。
参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態に係るスピーカ構造の概略断面図である。ここで、1
0は中空で円柱状のスピーカボックス、20及び30は
スピーカである。スピーカ20は、振動板を構成するコ
ーン21、コーン22の外周を固定するフレーム22、
コーンを振動させるためのボイスコイル23、磁気回路
24及び端子28等から構成され、磁気回路24はプレ
ート25、マグネット26及びヨーク27等から構成さ
れている。同様に、スピーカ30は、コーン31、フレ
ーム32、ボイスコイル32、磁気回路34及び端子3
8等から構成され、磁気回路34はプレート35、マグ
ネット36及びヨーク37等から構成されている。ここ
で、スピーカ20及び30は、全く同一の構成及び形状
であることが好ましいが、少なくとも同径のコーン及び
同形の磁気回路を有していれば良い。
びスピーカ30のヨーク37のそれぞれの同じ位置に対
称的に固定されている。なお、リブ50は、図1におい
ては各ヨークに固定されているが、磁気回路の何処かに
固定されていれば良い。このようにリブ50によって、
スピーカ20及びスピーカ30は相互に連結されること
となる。リブ50は、円柱状の金属等から構成されてい
るが、リブ50自身が共振しないように、長手方向に沿
ってその断面積を一定にしないようにすることが好まし
い。即ち、ヨーク27及びヨーク37に接続される両端
側の断面積を小さく、且つリブ50の中央部分の断面積
を大きくした、所謂たる状の形状にすることが好まし
い。
部裏側には、ガイド部29が設けられており、スピーカ
ボックス10の両側端部全体が、丁度、緩衝材42を介
して係合、位置決めすることができるように構成されて
いる。緩衝材42は、スピーカ20及び30とスピーカ
ボックス10との間に配置されてスピーカボックス10
内の気密性を維持するとともに、スピーカ20及び30
をスピーカボックス10に対して固定せずにフローティ
ング状態に保持している。このように、スピーカ20及
び30はスピーカボックス10に対してフローティング
状態に保持されていることから、スピーカ20及び30
の振動がそのままスピーカボックス10に伝達されない
構成になっている。
性を維持し且つスピーカ20及び30の振動をそのまま
スピーカボックス10に伝達しないような材質であれば
良い。また緩衝材42は、スピーカ20及び30の再生
帯域について6dB以上その信号を減衰させるような材
質であることが望ましい。そのような材質の一例とし
て、PEF(ペフ)材料がある。
0、接続線41及び端子28、38を経由して、各スピ
ーカに供給される。ここで各スピーカに供給される信号
は、同じ同相の信号であって、同時に同じ音を各スピー
カから発生させるような信号であることが好ましい。こ
のように同じ同相の信号を各スピーカに供給することに
より、各スピーカのヨークの振動による反作用がリブ5
0を介して相殺されることとなる。
て背中合わせに配置したので、ヨークの振動を効率良く
抑えて、コーンの音響変換効率を高めることが可能とな
った。また、各スピーカをスピーカボックスに対してフ
ローティング状態に保持しため、ヨークの振動がスピー
カボックスに伝達されにくくなり、スピーカボックスの
音鳴りを少なくすることが可能となり、スピーカから発
生するノイズ成分を軽減することを可能としている。
接背中合わせに接続すると、スピーカボックス内の容
積、特に各コーンの後ろ側の容積を十分に取ることがで
きないことから、スピーカから良好な音を発生すること
ができず、さらに設計の自由度が少なくなるという不具
合が生じる。したがって、2つのスピーカは、リブ等の
固定部材を介して間隔を空けて相互に固定されることが
重要である。
スピーカ構造を1つの箱状のスピーカボックス11内に
4セット配置したスピーカ装置の例である。ここで、図
の手前側には、スピーカ20a、20b、20c及び2
0dが配置され、それぞれに対応して図面後ろ側には、
スピーカ30a、30b、30c及び30dが配置され
ている。図2に示した各スピーカは、小型スピーカの場
合であって、コーンの直径が10〜40cm程度の大き
さである。
に、相互の磁気回路がリブによって固定された2つのス
ピーカを複数セットを取り付けることにより、小型スピ
ーカの持つ歪みの低い特性を生かしながら低音の再生音
量を上げることを可能としている。図3は、本発明の第
2の実施形態に係るスピーカ構造の概略断面図である。
態の変形例であって、2つのスピーカ20及び30を覆
うスピーカボックスの形状のみが、第1の実施形態に対
して異なっている。ここで、スピーカボックスは、図1
に示すスピーカボックス10と同様な中空の円柱状の本
体部分12aと、本体部分12aから図面上方に突出し
た、中空の円柱状の突出部分12bから構成されてい
る。突出部分12bの上部先端は、開放されていおり、
空気抜けの役目を果たしている。
1の直径をA、本体部分12aの長さをB、突出部分1
2bの直径をC、長さをDとして図面上に示す。例え
ば、A=12cm及びB=20cmの場合、C=12c
m及びD=100cm程度が好ましい。このように、突
出部分12bの端部を開放したため、さらに開放部によ
る共振周波数引き下げの効果によって、スピーカの低域
再現性能力を向上させることが可能となっている。
ピーカ構造の概略断面図である。ここで、13は中空で
円柱状のスピーカボックス、20及び30は第1の実施
形態で説明したものと同様のスピーカである。リブ51
の一端は、スピーカ20のヨーク27に固定されてい
る。リブ51の他端にはネジが切ってあり、接続部材5
4にねじ込むことによって固定できるようになってい
る。同様に、リブ52の一端は、スピーカ30のヨーク
37に固定されており、他端にはネジが切ってあり、接
続部材54にねじ込むことによって固定できるようにな
っている。
は、各ヨークに固定されているが、磁気回路24又は3
4の何処かに固定されていれば良い。このようにリブ5
1、リブ52及び接続部材54によって、スピーカ20
及びスピーカ30は相互に連結されることとなる。リブ
51及び52は、円柱状の金属等から構成されている
が、リブ自身が共振しないように、長手方向に沿ってそ
の断面積を一定にしないようにすることが好ましい。な
お、接続部材54は、スタンド60に固定されている。
さらに、リブ51及び52は、双方のスピーカの磁気回
路24及び34の中心部分の同じ位置に取りつけられる
ことが望ましい。このようにすることによって、リブ5
1及び52の共振及び共鳴音を減衰させることが可能に
なる。
ら見た場合の平面図である。なお、図5の図面下側にス
ピーカ20が、図面上側にスピーカ30が取り付けられ
る。スピーカボックスの下部には、スタンド60のため
の開口部15が設けられており、開口部の周囲部分に
は、開閉扉14a及び14bが設けられている。開閉扉
14a及び14bは、図5の図面の手前側に左右に開閉
できるように、ヒンジ等によってスピーカボックス13
に取り付けられている。開閉扉14a及び14bを開放
することによって、生じたスペースを利用して、スタン
ド60を接続部材54へ取り付ける作業や、スピーカボ
ックス13内の配線作業等が容易に行えるように構成さ
れている。
は、各スピーカのフレーム22及び32と、緩衝材42
を介して位置決めされている。さらに、スピーカボック
ス13の開閉扉14a及び14bとスタンド60との間
にも緩衝材42が配置されている。これらの緩衝材42
は、スピーカボックス10内の気密性を維持するととも
に、スピーカボックス13をスピーカ20及び30、さ
らにスタンド60に対してフローティング状態に保持し
ている。このように、スピーカボックス13はスピーカ
20及び30に対してフローティング状態に保持されて
いることから、スピーカ20及び30の振動がそのまま
スピーカボックス13に伝達されない構成になってい
る。緩衝材42の材質等については前述した第1の実施
形態と同様である。
支持体70がスピーカボックス13内に設けられてい
る。中間支持体70は、リング状の部材71、リブ51
に固定されている台座72、リング状の部材71と台座
72とを固定する支柱73、及び緩衝材74から構成さ
れている。ここで、中間支持体70は、緩衝材74を介
してスピーカボックス13の内壁と接している。図6に
スピーカボックス内を表した斜視図を示す。図6によ
り、中間支持体70がリブ51に固定されている様子が
理解される。これによって、リブ51とスピーカボック
ス13との位置関係を一定に維持して、リブ51を安定
させることができる。緩衝材74の材質としては、フェ
ルト等が適している。また、支柱73にはグラスファイ
バー等の吸音材を巻くことが好ましい。さらに、図4に
おいては、リブ51にのみ中間支持体70が固定されて
いるが、リブ52にも同様の中間支持体を設けることが
できる。
されていないが、第1の実施形態と同様に、入力端子、
接続線及び端子等を経由して、各スピーカに供給され
る。また、供給される信号は、第1の実施形態と同様
に、同じ同相の信号であって、同時に同じ音を各スピー
カから発生させるような信号であることが好ましい。こ
のように同じ同相の信号を各スピーカに供給することに
より、各スピーカのコーンの振動による反作用がリブ5
1、リブ52及び接続部材54を介して相殺されること
となる。
造の組立方法の一例について説明する。まず、スピーカ
20に固定されているリブ51を接続部材54にねじ込
んで固定する。次に、スピーカ20のガイド部29に緩
衝材42を介して、スピーカボックス13の一端を係合
させる。次に、スピーカボックス13の他端側から、接
続部材54にリブ52をねじ込めるように、スピーカ3
0及びそれに固定されたリブ52を挿入する。スピーカ
30のガイド部39に緩衝材42を介してスピーカボッ
クス13の他端が係合するようにリブ52を接続部材5
4にねじ込んで固定する。これによって、スピーカ20
及び30は、リブ51、リブ52及び接続部材54によ
って固定され、スピーカ20及び30のガイド部に挟ま
れるようにしてスピーカボックス13が位置決めされ
る。
a及び14bを開放し、開放されたスペースを利用して
スタンド60を挿入し、接続部材54をスタンド60に
固定する。さらに、各スピーカへの、所定の配線を行
う。最後に、開閉扉14a及び14bとスタンド60と
の間に緩衝材42を設けるようにして、開閉扉14a及
び14bを閉める。このようにして、第4の実施形態に
係わるスピーカ構造を組み立てることが可能である。
等の固定部材を介して間隔をあけて相互に固定したの
で、ヨークの振動を効率良く抑えて、コーンの音響変換
効率を高めることが可能となった。また、2つのスピー
カに同じ信号を同相で供給した場合には、各スピーカの
双方のヨークが押し合い及び引き合う力がリブを介して
相殺されるため、よりヨークの振動を効率良く抑えるこ
とが可能となる。
してフローティンブ状態に保持した場合には、ヨークの
振動がスピーカボックスに伝達されにくくなり、スピー
カボックスの音鳴りを少なくすることが可能となり、ス
ピーカから発生するノイズ成分を軽減することを可能と
している。さらに、双方のスピーカを接続部材54で引
っ張りながらスピーカボックス13を組立てる構造にし
たので、スピーカ構造を輸送する際の振動などにも対し
てより安定した構造とすることを可能としている。
の概略を示す図である。
クス内に複数セット配置したスピーカ装置を示す図であ
る。
の概略を示す図である。
の概略を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 第1の振動板、前記第1の振動板の外周
を固定するための第1のフレーム及び信号を前記第1の
振動板への振動に変換するための第1の磁気回路を有す
る第1のスピーカと、 第2の振動板、前記第2の振動板の外周を固定するため
の第2のフレーム及び信号を前記第2の振動板への振動
に変換するための第2の磁気回路を有する第2のスピー
カと、 前記第1の磁気回路の背面と前記第2の磁気回路の背面
とを固定するための固定手段とを有することを特徴とす
るスピーカ構造。 - 【請求項2】 前記第1の磁気回路及び前記第2の磁気
回路に対して同じ信号を同相で供給するために手段をさ
らに有する請求項1に記載のスピーカ構造。 - 【請求項3】 前記第1のスピーカと前記第2のスピー
カを覆うためのスピーカボックス及び前記固定部材を支
持するために支持手段をさらに有し、 前記第1及び第2のフレームと前記スピーカボックスと
の間と、前記支持手段と前記スピーカボックスとの間に
緩衝材が配置されることによって、 前記スピーカボックスが、前記第1及び第2のスピーカ
及び前記支持手段に対してフローティング状態に維持さ
れる請求項1に記載のスピーカ構造。 - 【請求項4】 前記第1及び第2のフレームの背面に、
前記スピーカボックスの端部を係合させるためのガイド
部を有する請求項3に記載のスピーカ構造。 - 【請求項5】 前記スピーカボックスは、その一部を開
閉可能な開閉機構を有する請求項3に記載のスピーカ構
造。 - 【請求項6】 前記固定部材は、前記第1磁気回路に固
定された第1のリブと、前記第2の磁気回路に固定され
た第2のリブと、前記第1及び第2のリブを接続させる
ための接続部材を有する請求項1に記載のスピーカ構
造。 - 【請求項7】 前記固定部材に固定され、前記スピーカ
ボックスの内面に接触する中間支持体をさらに有する請
求項3に記載のスピーカ構造。 - 【請求項8】 前記中間支持体は緩衝材を介して前記ス
ピーカボックスの内面に接触する請求項7に記載のスピ
ーカ構造。 - 【請求項9】 前記中間支持体に吸音材が取り付けられ
ている請求項7に記載のスピーカ構造。 - 【請求項10】 前記スピーカボックスが、空気抜けの
ための開口部を有する請求項3に記載のスピーカ構造。 - 【請求項11】 1つのスピーカボックス内に、請求項
1に記載のスピーカ構造を複数セット有することを特徴
とするスピーカ装置。
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