JP3491541B2 - 加振装置及びそれを使用した音響変換装置 - Google Patents

加振装置及びそれを使用した音響変換装置

Info

Publication number
JP3491541B2
JP3491541B2 JP31731798A JP31731798A JP3491541B2 JP 3491541 B2 JP3491541 B2 JP 3491541B2 JP 31731798 A JP31731798 A JP 31731798A JP 31731798 A JP31731798 A JP 31731798A JP 3491541 B2 JP3491541 B2 JP 3491541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnetic body
voice coil
vibrating device
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31731798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000152357A (ja
Inventor
伸彦 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP31731798A priority Critical patent/JP3491541B2/ja
Publication of JP2000152357A publication Critical patent/JP2000152357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3491541B2 publication Critical patent/JP3491541B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加振装置及びそれ
を使用した音響変換装置に係り、より詳細にはスピーカ
システムに対して補助的な低音域再生を実行するための
加振装置及びそれを使用した音響変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スピーカシステムは、一つのスピ
ーカ(シングルコーン)で全帯域を再生しようとする
と、指向性の悪化や各種ひずみの増加など、音質上好ま
しくない現象が発生する。特に、例えば、車載用の据置
型のスピーカシステムでは、設置スペースが限定される
ため、キャビネットの内容積を十分に得ることができな
いとともに、口径の大きなスピーカユニットを装着する
ことが困難になり、低音域再生が十分に実現できないと
いう不具合があった。そこで、車載用のスピーカシステ
ムでは、低音の帯域に専用の音響変換装置(ウーファ)
を用いて、中音用(ミッドレンジ)、高音用(トゥイー
タ)とともに音質の向上と、総合特性の広帯域化とを実
現する複合型スピーカシステムを使用している。この低
音の帯域に使用される従来の音響変換装置(ウーファ)
には、通常、小さなボイスコイルで大きな振動板を駆動
できるコーンスピーカが最もよく使用されている。図4
は、このような従来の音響変換装置に使用されるコーン
スピーカ40を示す断面図である。また図5乃至図8
は、図4に示したコーンスピーカ40を車載用に採用し
た従来の音響変換装置の実施の形態を示す図であり、図
5はボックス50を使用して設置する実施の形態を、図
6はリアトレイ52に設置する実施の形態を、図7はド
ア54に設置する実施の形態を、図8は座席56の下部
に設置する実施の形態を各々示している。
【0003】図4に示すように、従来の音響変換装置に
使用されるコーンスピーカ40は、ヨーク45にマグネ
ット43とプレート44とを装着してプレート44とヨ
ーク45との間にボイスコイル42を設けた磁気回路部
と、この磁気回路部の駆動力により振動する振動板46
を備えた振動系と、この振動板46を支持するダンパ4
8とエッジ47及び磁気回路部を支持するフレーム49
からなる支持系とを備えている。ここで、磁気回路部の
ボイスコイル42は、ボビン41に巻き付けてヨーク4
5とプレート44との間のギャップに配置している。ま
た、磁気回路部は、プレート44、ヨーク45、マグネ
ット43により閉回路を形成している。そして、このよ
うに形成されたコーンスピーカ40は、磁気回路部のボ
イスコイル42に電流(音声信号)を流すことで、「フ
レミングの左手の法則」により振動して音を出力する。
このようなコーンスピーカ40を用いた従来の音響変換
装置は、例えば、車載用のスピーカとして採用し、コー
ンスピーカ40から発生した音の音圧を利用し低域を増
強している。
【0004】また、車載用に使用される従来の音響変換
装置として、詳しくは、図5に示すようにボックス50
を設けて内部にコーンスピーカ40を収納し、このボッ
クス50を車室内に設置するボックス型がある。また、
図6及び図7に示すように、車室内後部のリアトレイ5
2または車室内側面のドア54などの所定面にコーンス
ピーカ40を組込む組込み型がある。さらに、図8に示
すように、車室内の座席56の内部にコーンスピーカ4
0を収納して座席56の下部から低音を直接的に体感す
ることが可能なボディーソニック型がある。
【0005】一方、本願出願人は、このようなコーンス
ピーカ40による従来の音響変換装置とは別に、自動車
の所定の部分を振動板として利用して振動を加える音響
変換装置を開発している。このような技術としては、実
開平1−162988号公報に開示されている。図9
は、このような自動車の所定部分を振動板として利用し
て振動を加える従来の音響変換装置の他の実施の形態を
示す断面図である。
【0006】図9に示すように、自動車の所定の部分を
振動板として利用して振動を加える従来の音響変換装置
60は、ヨーク65にマグネット63とプレート64と
を装着した磁気回路部と、この磁気回路部を収納するフ
レーム69と、磁気回路部のヨーク65とプレート64
との間に配置されるボビン61に巻き付けられたボイス
コイル62と、このボビン61の上端部に取り付けるキ
ャップ66と、このキャップ66の上面に取り付けた緩
衝部材67と、キャップ66をフレーム69に支持する
サスペンション68とを備えている。
【0007】このように、図9に示した従来の音響変換
装置60は、サスペンション68によって、ボビン6
1、ボイスコイル62、キャップ66、及び緩衝部材6
7をフレーム69に懸架した構造を備えている。そし
て、音響変換装置60は、支持台70により支持されて
いる。この支持台70は、車室内の後部座席84の後方
に位置するリアトレイ80に脱着可能に装着する基板部
74と、この基板部74の上部で移動可能に支持された
アーム部72とを備えている。このアーム部72の一端
には、前述した音響変換装置60が装着されている。
【0008】このように形成された音響変換装置60を
車室内に取り付ける場合、基板部74をリアトレイ80
上部の所定位置に取り付けた後、音響変換装置60を装
着したアーム部72を図9に示した矢印方向に移動させ
て前後位置を調節するとともに、音響変換装置60の角
度も同時に調節してリアトレイ80に設置する。これに
より音響変換装置60は、図9に示したように、緩衝部
材67が自動車のガラス板82に密着した状態で設置さ
れる。従って、音響変換装置60は、ガラス板82をス
ピーカユニットの振動板として利用し、このガラス板8
2に振動を加えて駆動することにより車室内に装着され
たスピーカシステムに対して低音域の増強を図ることが
できる。
【0009】このように、従来の音響変換装置は、スピ
ーカシステムに対して、所定の平面を振動板として利用
する音響変換装置またはコーンスピーカによる音響変換
装置を用いることにより十分な低音域再生を実現してい
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音響変換装置では、図5に示したようにボックス50を
設けて車室内に配置するボックス型の構造によると、ボ
ックスにコストがかかるとともに、広い設置スペースが
必要になるという不具合があった。また、図6及び図7
に示した組込み型の音響変換装置では、コーンスピーカ
40をリアトレイ52、ドア54などの所定面に組込む
と密閉度が悪いため、スピーカシステムに対する専用の
音響変換装置(ウーファ)として低音が効率よく出力で
きないという不具合があった。また、図8に示したボデ
ィーソニック型では、座席56などの狭い設置スペース
に配置するため、受聴領域が限定されるという不具合が
あった。さらに、図9に示した音響変換装置60では、
所定のガラス板を振動させて低音域を再生する構造のた
め、図8に示したボディーソニック型に比べて受聴領域
を拡張することが可能であるが、車室内の全体に受聴領
域を拡張することは困難であるとともに、図5に示した
ボックス型と同様にフレーム69、支持台70のコスト
がかかるという不具合があった。
【0011】本発明はこのような課題を解決し、スピー
カシステムに対して補助的な低音域再生の受聴領域を拡
張できる小型で低コストの加振装置及びそれ使用した音
響変換装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、スピーカシステムに対して補助的な低音
域再生を行うために所定の振動を加える加振装置におい
て、垂直に延在する棒状の磁性体と、この磁性体に直巻
するボイスコイルと、磁性体に支持されて外側に延在す
るダンパと、このダンパの外周部に支持されて磁性体に
直巻したボイスコイルの近傍に配置するマグネット及び
プレートとを備え、ボイスコイルに電流を流すことによ
りスピーカシステムの再生に従ってダンパに支持された
マグネット及びプレートが駆動するように設ける。ここ
で、ボイスコイルは磁性体の2箇所に巻き方向を180
°反転させて直巻するとともに、マグネットの両端には
挟持するように2枚のプレートを設けることで、2箇所
のボイスコイルの近傍に、マグネットを挟持した2枚の
プレートを配置することにより閉磁界を形成することが
好ましい。また、磁性体、ボイスコイル、ダンパ、マグ
ネット及びプレートは、中空のケース内部に収納されて
いることが好ましい。また、ケースは所定の共振ポイン
トに配置した取り付け金具により固定され、ケース及び
取り付け金具には各々ケースにタップと取り付け金具に
ネジ部とを形成することにより工具不要で装着できるよ
うに設けることが好ましい。また、ケースには、外側に
放熱用の放熱フィンが一体に形成されてることが好まし
い。また、共振ポイントは自動車、船、飛行機、建物な
どの閉鎖された空間内部に位置し、この閉鎖された空間
ではスピーカシステムの再生に伴って共振ポイントに設
置されたマグネットの反作用により閉鎖された空間を包
囲する外壁を振動させることが好ましい。
【0013】また、スピーカシステムに対して補助的な
低音域再生を行う本発明による加振装置を使用した音響
変換装置は、垂直に延在する棒状の磁性体、この磁性体
に直巻するボイスコイル、磁性体に支持されて外側に延
在するダンパ、及びダンパの外周部に支持されて磁性体
に直巻したボイスコイルの近傍に配置するマグネット及
びプレートとを備えた加振装置と、この加振装置を設置
する所定の共振ポイントを有して周囲を包囲する外壁を
備える閉鎖された空間とを有し、加振装置を閉鎖された
空間の共振ポイントに設置してボイスコイルに電流を流
してスピーカシステムの再生に従って加振装置のマグネ
ットの反作用により閉鎖された空間の外壁を振動させる
ことにより低音を出力するように設ける。ここで、閉鎖
された空間は、自動車、船、飛行機、建物などの外壁に
より閉鎖された空間であることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による加振装置及びそれを使用した音響変装置の実施の
形態を詳細に説明する。図1は、本発明による加振装置
の実施の形態を示す一部切り欠いた斜視図である。ま
た、図2は、図1に示した加振装置を矢印Aの方向から
見た断面図である。また、図3は、図1に示した加振装
置を自動車の音響変換装置に採用した状態を示す図であ
る。図1に示すように、本発明による加振装置は、所定
の共振ポイントに設置する取り付け金具30と、この取
り付け金具30に装着して固定される下蓋24及び下蓋
24の上部に装着する上蓋22を備えるケース20と、
このケース20の中心部に磁性体からなり棒状に延在す
るセンターポール11と、このセンターポール11の所
定の2箇所に直巻されるボイスコイル12と、センター
ポール11の両端2箇所に中心を支持されて外側に延在
する円板状のダンパ18と、この2枚のダンパ18の間
にカラー16を介在して挟持されるマグネット13及び
プレート14とを備えている。
【0015】ここで、取り付け金具30は、円板状に形
成されて表面の中心部に円柱状に突出してネジ部を形成
したネジ部30aを一体に形成している。また、取り付
け金具30は、底面に両面テープ32(図2参照)を装
着しており、所定の共振ポイントに固定できるように設
けられている。この取り付け金具30には、上部からケ
ース20の下蓋24が装着されて固定される。
【0016】ケース20は、略円板状の取り付け金具3
0とほぼ同様の大きさを備えた下蓋24と、この下蓋2
4の上部に装着される円筒状で上面を備えた凹状の上蓋
22とにより形成されている。ここで、下蓋24は、中
心部に円筒状に突出させた内側リブ24bと、外側端部
に円筒状に突出させて設けた外側リブ24cとを一体に
形成している。また、下蓋24には、内側リブ24bの
中心部を円形に開口し、この開口部の内側周壁にタップ
を切ったタップ部24aを形成している。
【0017】一方、上蓋22は、円筒状で上面を備えて
凹状に形成され、この内部の空洞部にマグネット13、
プレート14、ボイスコイル12などの磁気回路部を収
納している。また、上蓋22は、外側に複数突出して配
列する放熱フィン22aが一体に形成されている。ま
た、上蓋22には、側壁下端部に外側に延在する外側リ
ブ22cと、内側上面の中心部から突出する円筒状の内
側リブ22bとを一体に形成している。そして、このケ
ース20は、上蓋22の外側リブ22cと下蓋24の外
側リブ24cとが近接するように嵌合する。この際、ケ
ース20には、上蓋22の内側リブ22bと、下蓋24
の内側リブ24bとの間にセンターポール11が装着さ
れる。
【0018】センターポール11は、図2に示すよう
に、磁性体により円筒状に形成されて上下両端にケース
20の内側リブ22b、24bに嵌入する上嵌入部11
aと下嵌入部11bとを突出させて一体に形成してい
る。下嵌入部11bには、凹状に開口する凹部11cを
形成している。従って、センターポール11は、ケース
20の内部で外側リブ22c、24cにより挟持される
とともに、底部から凹部11bに取り付け金具30のネ
ジ部が挿入することで固定される。また、センターポー
ル11には、両端部に2枚固定されるダンパ18と、こ
のダンパ18に支持されるマグネット13及びプレート
14とが装着されている。ダンパ18は、円板状に形成
して中心に円形状の開口部を形成している。このダンパ
18は、2枚設けて一方をセンターポール11の上嵌入
部11aに、他方をセンターポール11の下嵌入部11
bに各々開口部を嵌入して固定する。この際、センター
ポール11の上嵌入部11aと下嵌入部11bとには、
ケース20の内側リブ22b、24bが嵌入されるた
め、この間にダンパ18を挟持して固定する。
【0019】また、2枚平行に支持されたダンパ18の
間には、センターポール11から所定の間隔をあけて周
囲を包囲するように円環形状を備えたマグネット13と
プレート14とが支持されている。このマグネット13
とプレート14とは、円環状のマグネット13の上下面
にプレート14を2枚挟むように設置して、この2枚の
プレート14とダンパ18との間にカラー16を介在さ
せてネジ15により締結することで、ダンパ18に固定
されている。また、センターポール11には、プレート
14を配置した2箇所にボイスコイル12が直接巻き付
けてある。このボイスコイル12は、磁性体からなるセ
ンターポール11に上下2箇所に分けて巻かれており、
この2箇所の巻き方向は各々逆になる。
【0020】このように本発明による加振装置は、図2
に示した点線のように、センターポール11、マグネッ
ト13、及びプレート14により、ギャップを2箇所備
えた閉磁界が形成される。これにより、マグネット13
及びプレート14は、ボイスコイル12に電流(音声信
号)を流すと、ダンパ18に支持されたマグネット13
及びプレート14が「フレミングの左手の法則」により
図1に示した矢印方向に駆動する。従って、本発明によ
る加振装置は、従来技術のようにボビンに巻かれたボイ
スコイルを駆動(ムービング・コイル型:MC型)させ
て振動を発生させるものではなく、マグネット部を駆動
(ムービング・マグネット型:MM型)させて振動を発
生させるように設けたものである。また、MC型は、音
を効率よく出すための振動系(ボイスコイル、振動板)
を軽く形成しているのに対し、MC型は、マグネット、
プレートといった重量物が振動するので加振器に用いる
場合に特に効率がよい。
【0021】このように形成された本発明による加振装
置は、例えば、自動車などの閉鎖された空間の共振ポイ
ントにに取り付けることで、加振装置が自動車全体に振
動を加えることにより、始めて低音を出力することがで
きる。従って、本発明による加振装置は、閉鎖された空
間の共振ポイントに取り付けることで、音響変換装置と
して使用することができる。
【0022】ここで、例えば、本発明による加振装置
を、自動車に取り付けて使用する場合、まず、図2に示
すように、車室内の底面に設置されたカーペット2を外
して取り付け金具30の底面に装着した両面テープ32
により車体1の共振ポイントに装着する。そして、カー
ペット2を再び取り付け金具30の上部から設置する。
この際、カーペット2には、所定の開口部をあけてお
り、取り付け金具30のネジ部30aが開口部を介して
突出するように形成する。取り付け金具30を設置する
と、図1に示したように、磁気回路、振動系などの部品
を上蓋22と下蓋24との内部に収納したケース20
を、取り付け金具30の上部に固定する。この際、下蓋
24のタップ部24aを取り付け金具30のネジ部30
aに挿入してケース20を回転させる。これにより、タ
ップ部24aとネジ部30aとは、締結して工具を使用
することなく取り付け金具30にケース20を固定する
ことができる。また、取り付け金具30とケース20と
は、その間に図2に示したようにカーペット2を挟んだ
状態で固定する。
【0023】このように、自動車の共振ポイントに配置
された本発明による加振装置は、図3に示すように、自
動車全体に振動を加えることで、スピーカシステムに対
して補助的な低音域を再生して低域の増強を実行する音
響変換装置として使用することができる。具体的にこの
ような構成による本発明による加振装置を使用した音響
変換装置は、前述したようにボイスコイル12に電流を
流すと、ダンパ18に支持されたマグネット13及びプ
レート14が「フレミングの左手の法則」により図1に
示した矢印方向に駆動する。このようにマグネット13
及びプレート14が駆動することで、ケース20内で振
動が生じ、この振動がセンターポール11及び取り付け
金具30を介して車体1に伝達される。これにより、本
発明による加振装置を使用した音響変換装置は、図3に
示したように、自動車全体を共振させて、車全体をスピ
ーカユニットの振動板として利用することで、車室内に
装着されているスピーカシステムに対して低音域の増強
を実現している。このように、本発明による加振装置及
びそれを使用した音響変換装置は、ムービング・マグネ
ット型の構造とし、反作用で車全体を振動させて低音を
出力するため、図8に示したボディーソニック型とは違
う、より効果的な低音域の増強を実現することができ
る。
【0024】以上、本発明による加振装置及びそれを使
用した音響変換装置の実施の形態を詳細に説明したが、
本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、
本発明による加振装置を自動車の音響変換装置として採
用した実施の形態を説明したが、自動車に限定されるも
のではなく、船、飛行機などの乗物全てに採用可能であ
るとともに、乗物以外でも、例えば、建物の床に採用す
ることでホームオーディオ用ウーファとしても使用で
き、建物の共振点がかなり低いため箱入りウーファより
も高い効果を得るように改善してもよい。
【0025】
【発明の効果】このように、本発明の加振装置及びそれ
を使用した音響変換装置によれば、共振ポイントに設置
して駆動させる構造のため、小型でも大口径並のスピー
カと同様の低音を出力することが可能である。また、前
述したように、小型でも効率よく低域を増強できるた
め、設置スペースを削減することができ、従来技術のボ
ックス型のように大きいボックスが不要になるため、小
型で低コストの音響変換装置を得ることができる。ま
た、本発明の加振装置及びそれを使用した音響変換装置
によれば、共振ポイントに設置して車全体を共振させる
構造のため、受聴領域がボディーソニック型のように限
定されることなく広範囲に拡張することができる。さら
に、車全体を共振させる構造のため、従来技術のように
ガラス板のみを共振させる構造に比べて、より効果的に
低域を増強することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による加振装置の実施の形態を示す一部
切り欠いた斜視図。
【図2】図1に示した加振装置を矢印Aの方向から見た
断面図。
【図3】図1に示した加振装置を自動車の音響変換装置
に採用した状態を示す図。
【図4】従来の音響変換装置に使用されるコーンスピー
カを示す断面図。
【図5】図4に示したコーンスピーカをボックスを使用
して設置する従来の音響変換装置の実施の形態を示す
図。
【図6】図4に示したコーンスピーカをリアトレイに設
置する従来の音響変換装置の実施の形態を示す図。
【図7】図4に示したコーンスピーカをドア部に設置す
る従来の音響変換装置の実施の形態を示す図。
【図8】図4に示したコーンスピーカを座席の下部に設
置する従来の音響変換装置の実施の形態を示す図。
【図9】自動車の所定部分を振動板として利用して振動
を加える従来の音響変換装置の他の実施の形態を示す断
面図。
【符号の説明】
1 車体 2 カーペット 10 音響変換装置 11 センターポール 11a 上嵌入部 11b 下嵌入部 11c 凹部 12 ボイスコイル 13 マグネット 14 プレート 15 ネジ 16 カラー 18 ダンパ 20 ケース 22 上蓋 22a 放熱フィン 22b 内側リブ 22c 外側リブ 24 下蓋 24a タップ 24b 内側リブ 24c 外側リブ 30 取り付け金具 30a ネジ部 32 両面テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 1/00 310 B60R 11/02 H04R 1/02 102 H04R 13/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカシステムに対して補助的な低音
    域再生を行うために所定の振動を加える加振装置におい
    て、 垂直に延在する棒状の磁性体と、 前記磁性体に直巻するボイスコイルと、 前記磁性体に支持されて外側に延在するダンパと、 前記ダンパの外周部に支持されて前記磁性体に直巻した
    ボイスコイルの近傍に配置するマグネット及びプレート
    とを備え、 前記ボイスコイルに電流を流すことにより前記スピーカ
    システムの再生に従って前記ダンパに支持されたマグネ
    ット及びプレートが駆動するように設けたことを特徴と
    する加振装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加振装置において、 前記ボイスコイルは前記磁性体の2箇所に巻き方向を1
    80°反転させて直巻するとともに、前記マグネットの
    両端には挟持するように2枚の前記プレートを設けるこ
    とで、前記2箇所のボイスコイルの近傍に、前記マグネ
    ットを挟持した2枚のプレートを配置することにより閉
    磁界を形成することを特徴とする加振装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の加振装置において、 前記磁性体、ボイスコイル、ダンパ、マグネット及びプ
    レートは、中空のケース内部に収納されていることを特
    徴とする加振装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の加振装置において、 前記ケースは、所定の共振ポイントに配置した取り付け
    金具により固定されることを特徴とする加振装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の加振装置において、 前記ケース及び取り付け金具には、各々前記ケースにタ
    ップと、前記取り付け金具にネジ部とを形成することに
    より工具不要で装着できるように設けたことを特徴とす
    る加振装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の加振装置において、 前記ケースには、外側に放熱用の放熱フィンが一体に形
    成されていることを特徴とする加振装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の加振装置において、 前記共振ポイントは、自動車、船、飛行機、建物などの
    閉鎖された空間内部に位置することを特徴とする加振装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の加振装置において、 前記閉鎖された空間では、前記スピーカシステムの再生
    に伴って前記共振ポイントに設置された前記マグネット
    の反作用により、前記閉鎖された空間を包囲する外壁を
    振動させることを特徴とする加振装置。
  9. 【請求項9】 スピーカシステムに対して補助的な低音
    域再生を行う音響変換装置において、 垂直に延在する棒状の磁性体と、この磁性体に直巻する
    ボイスコイルと、前記磁性体に支持されて外側に延在す
    るダンパと、このダンパの外周部に支持されて前記磁性
    体に直巻したボイスコイルの近傍に配置するマグネット
    及びプレートとを備えた加振装置と、 前記加振装置を設置する所定の共振ポイントを有して周
    囲を包囲する外壁を備える閉鎖された空間とを有し、 前記加振装置を前記閉鎖された空間の共振ポイントに設
    置し、前記ボイスコイルに電流を流して前記スピーカシ
    ステムの再生に従って前記加振装置のマグネットの反作
    用により前記閉鎖された空間の外壁を振動させることに
    より低音を出力することを特徴とする加振装置を使用し
    た音響変換装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の音響変換装置におい
    て、 前記閉鎖された空間は、自動車、船、飛行機、建物など
    の外壁により閉鎖された空間であることを特徴とする加
    振装置を使用した音響変換装置。
JP31731798A 1998-11-09 1998-11-09 加振装置及びそれを使用した音響変換装置 Expired - Fee Related JP3491541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31731798A JP3491541B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 加振装置及びそれを使用した音響変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31731798A JP3491541B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 加振装置及びそれを使用した音響変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000152357A JP2000152357A (ja) 2000-05-30
JP3491541B2 true JP3491541B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=18086872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31731798A Expired - Fee Related JP3491541B2 (ja) 1998-11-09 1998-11-09 加振装置及びそれを使用した音響変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3491541B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018004119A1 (ko) * 2016-07-01 2018-01-04 주식회사 예일전자 차체를 이용하여 소리를 발생시키는 장치

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4632674B2 (ja) * 2004-02-20 2011-02-16 富士通テン株式会社 板体直接駆動振動装置
US20080204668A1 (en) * 2004-05-21 2008-08-28 Figla Co., Ltd. Bathroom Projector System and Projector
JP4578202B2 (ja) * 2004-10-14 2010-11-10 富士通テン株式会社 車両用の内装板を振動板としたスピーカ装置及び車両用の内装板

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018004119A1 (ko) * 2016-07-01 2018-01-04 주식회사 예일전자 차체를 이용하여 소리를 발생시키는 장치
KR101855335B1 (ko) * 2016-07-01 2018-05-08 주식회사 예일전자 차체를 이용하여 소리를 발생시키는 장치
CN108136960A (zh) * 2016-07-01 2018-06-08 礼电子有限公司 用于通过使用车身产生声音的设备
US10471892B2 (en) 2016-07-01 2019-11-12 Yeil Electronics Co., Ltd Apparatus for generating sound by using car body

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000152357A (ja) 2000-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100553647B1 (ko) 스피커장치
JP2001352592A (ja) スピーカ構造
US7158648B2 (en) Loudspeaker system with extended bass response
US5706358A (en) Magnetic audio transducer with hinged armature
JP2005020292A (ja) 車載用スピーカ装置
JP3491541B2 (ja) 加振装置及びそれを使用した音響変換装置
JP2006191336A (ja) スピーカ装置
JP2004015566A (ja) 車載用スピーカ
WO2020129262A1 (ja) 車載用スピーカ装置
JPH0974599A (ja) スピーカ装置
JP3906728B2 (ja) スピーカ
JPH018067Y2 (ja)
JPS6143351Y2 (ja)
KR20070045776A (ko) 크기가 조절되는 인클로저를 갖는 차량용 스피커 시스템
JPS6128465Y2 (ja)
US20020021820A1 (en) Loudspeaker
JP2005012568A (ja) スピーカ装置
JP3240455B2 (ja) 音響再生装置
JPS6216108Y2 (ja)
JPH1141685A (ja) スピーカ装置
JPS622857Y2 (ja)
JP2000197185A (ja) バイザ―用スピ―カ
JP2000261876A (ja) 映像表示装置
JPH11298985A (ja) スピーカ装置
JPH1132388A (ja) スピーカ装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091114

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101114

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees