JP2001349751A - 計器の駆動方法 - Google Patents

計器の駆動方法

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JP2001349751A
JP2001349751A JP2000179360A JP2000179360A JP2001349751A JP 2001349751 A JP2001349751 A JP 2001349751A JP 2000179360 A JP2000179360 A JP 2000179360A JP 2000179360 A JP2000179360 A JP 2000179360A JP 2001349751 A JP2001349751 A JP 2001349751A
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Takahisa Ito
貴央 伊藤
Norio Seki
範夫 関
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Nippon Seiki Co Ltd
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Nippon Seiki Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R7/00Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement
    • G01R7/04Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement for forming a quotient
    • G01R7/06Instruments capable of converting two or more currents or voltages into a single mechanical displacement for forming a quotient moving-iron type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示部における応答性を損なわず、かつ運転
者に違和感を与えない計器の駆動方法を提供する。 【解決手段】 計測量が所定値以下、もしくは前記所定
値よりも小さい値を表示する第1の表示領域と、前記計
測量が前記所定値以上、もしくは前記所定値よりも大き
い値を示す第2の表示領域とに分割するとともに、前記
第1の表示領域における表示応答速度が、前記第2の表
示領域における表示応答速度よりも遅くなるように表示
部を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用計器
における回転計や吸気圧計等の表示部における表示応答
速度に優れる計器の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用計器としてはエンジン回転数を表
示する回転計や過給機付きエンジンの吸気圧を表示する
吸気圧計等があり、これら計器における表示部は、表示
板となる文字板上において、指針軸とともに回動する指
針によって車両の走行状態を応答性良く表示するもので
ある。これらの車両用計器は、例えば、交差コイル型計
器やステッピングモータ式計器によって構成される。
【0003】このような車両用計器は、車両の走行状態
に応じたエンジン回転数や吸気圧等の走行状態信号を入
力するとともに、この走行状態信号に応じた制御信号に
基づき計器を駆動させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した車両用計器に
おける表示部は、車両の走行状態に応じて応答性良く前
記指針を動作させる必要があるが、応答性が良いがため
に、例えば前記車両のエンジンがアイドリング中におい
て、前記車両が停止しているにもかかわらず、エンジン
回転数のばらつきに追従して前記指針が動作し、エンジ
ンが恰も不安定であるかのような違和感を運転者に与え
てしまうといった問題点を有していた。
【0005】そこで本発明は、前記問題点に着目し、表
示部における応答性を損なわず、かつ運転者に違和感を
与えない計器の駆動方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、被測定対象の計測量を表示する表示部を備
える計器の駆動方法であって、前記表示部における表示
領域を少なくとも2つの表示領域に分割するとともに、
前記各領域における表示応答速度を異ならせて前記表示
部を動作させることを特徴とするものである。
【0007】また、被測定対象の計測量を表示する表示
部を備える計器の駆動方法であって、前記表示部におけ
る表示領域を、前記計測量が所定値以下、もしくは前記
所定値よりも小さい値を表示する第1の表示領域と、前
記計測量が前記所定値以上、もしくは前記所定値よりも
大きい値を示す第2の表示領域とに分割するとともに、
前記第1の表示領域における表示応答速度が、前記第2
の表示領域における表示応答速度よりも遅くなるように
前記表示部を動作させることを特徴とするものである。
【0008】また、前記第1の表示領域に複数の閾値を
設定することで複数の細分領域を設けてなるものであ
る。
【0009】また、前記第1の表示領域と前記第2の表
示領域との切り換え点に最も近い前記第1の表示領域に
おける前記細分領域において、前記第2の表示領域の前
記表示応答速度に近似もしくは同一な表示応答速度によ
って前記表示部を動作させることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、前記表示部は、指針表示式,デジタ
ル表示式もしくはバーグラフ表示式の何れかによって構
成されてなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
実施の形態を説明する。
【0012】図1は、車両用計器である回転計の駆動装
置を示す図であり、この駆動装置は主に、波形整形回路
1と、制御部2と、表示部3と、表示部3を駆動するた
めの駆動処理部4とから構成されている。
【0013】波形整形回路1は、車両エンジンの気筒数
に応じたTAパルスを入力し、このTAパルスを後で詳
述する制御部3に入力する信号(0〜5V信号)に変換
するものである。
【0014】制御部2は、所謂マイクロコンピュータか
らなり、前記TAパルスに応じた波形整形回路1から出
力されるパルス信号のゲートタイムを測定し回転数を算
出したり、後述する処理プログラムを実行するためのC
PU2aと、後述する処理プログラムや後述する応答速
度変数n等を記憶したROM2bと、演算結果や処理結
果等を一時的に記憶するRAM2cと、前記パルス信号
を入力し、かつ後で詳述する駆動処理部5に、車両の走
行状態に応じたエンジン回転数に対応した指示角データ
を出力するインターフェイス2dとで構成され、前記各
部はバス2eにより接続されている。
【0015】表示部3は、フレームを組み合わせて形成
したボビン内に、可動磁石3aを内装し、フレーム外面
に交差コイルx(SIN側),y(COS側)を捲回し
てなる交差コイル本体3bを備えている。この交差コイ
ル本体3bの上方には図2で示すような文字板3cが設
けられ、この文字板3c上には車両エンジンの回転数を
表示する指標部3dが印刷形成されており、この指標部
3dを、可動磁石3aに装着される指針軸(図示しな
い)に挿入することで保持される指針3eによりエンジ
ン回転数を表示するものである。
【0016】駆動処理部4は、制御部2によって求めら
れたエンジン回転数に応じた指示角データと対応して交
差コイルx,yの通電量を指示するデータを記憶したR
OM部4a,4bと、各ROM部4a,4bの出力値を
それぞれのアナログ量に変換するD/A変換部4c,4
dと、前記アナログ量に対応した駆動電圧を交差コイル
x,yに通電する駆動出力部4e,4fとから構成され
るもので、前記エンジン回転数に応じた前記指示角デー
タは、この駆動処理部4を介して表示部3に出力される
ものである。
【0017】次に図3及び図4を用いて、表示部3の駆
動方法について説明する。
【0018】制御部2は、車両に設けられるイグニッシ
ョンスイッチ5の入力の有無を確認し(ステップS
1)、イグニッションスイッチ5がオンされると、車両
の走行状態に応じたTAパルスを、波形整形回路1によ
って変換されたパルス信号(以下、入力信号という)と
して入力する(ステップS2)。
【0019】次に制御部2は、この入力信号のゲートタ
イムを所定周期で計測するとともに、この計測結果に基
づいて所定の演算処理を行うことによってエンジン回転
数iを求める(ステップS3)。
【0020】次に制御部2は、算出されたエンジン回転
数iが図4で示す閾値a〜dの何れに相当するかを求め
る(ステップS4〜ステップS7)。
【0021】ここでステップS4からステップS7にお
ける制御部2の処理方法について詳述する。
【0022】制御部2は、図4に示すように、車両エン
ジンの回転数を1000rpm未満の第1領域(第1の
表示領域)Xと、1000rpm以上の第2領域(第2
の表示領域)Yとに分割するとともに、第1領域Xを細
分化した複数の細部領域とするために閾値aから閾値d
を設定している。制御部2は、例えば、閾値aを250
rpm、閾値bを500rpm、閾値cを750rp
m、閾値dを1000rpmと設定し、第1領域Xと第
2領域Yとを閾値dである1000rpmで区分けして
いる。
【0023】従って制御部2は、ステップS3によって
求めた回転数iと、ステップS4からステップS7にお
ける閾値a〜閾値dとを比較する。即ち回転数iが閾値
aより大きいか否か判定し、回転数iが閾値aより大き
い場合に次ステップ(ステップS5)に進み、回転数i
と閾値bとを比較する(a≦i<b)。この判定処理
は、回転数iの大きさに応じて閾値aから閾値dまでの
判定処理が順次行われる。
【0024】制御部2は、ステップS4からステップS
7の何れかのステップにおいて、回転数iが各閾値a〜
dより小さいと判断すると、ステップS8からステップ
S11によって、表示部3における指針3eの動作速
度、即ち指針3eの応答速度(表示応答速度)を決定す
るための後述する計算式の応答速度変数nを決定する。
また、制御部2は、ステップS7において回転数iが閾
値d以上である場合も応答速度変数nを設定する(ステ
ップS12)。
【0025】次に制御部2は、ステップS8からステッ
プS12の何れかのステップによって設定された応答速
度変数nに基づき、表示部3における指針指示値Fを算
出するとともに(ステップS13)、この指針指示値F
を指示角データとして駆動処理部4を介し表示部3に出
力するものである(ステップS14)。
【0026】ここで、指針3eの応答速度について説明
する。例えば、下記に示す式によって指針3eの指示値
Fが決定されるとすると、現時点で決定されているエン
ジン回転数である現在値Aに、現在値Aと今回算出され
たエンジン回転数である目標値B(回転数i)との変化
量を自然数からなる応答速度変数nで割った除算値を加
算(目標値Bが現在値Aより大きい場合には、目標値か
ら除算値を減算することになる)することによって指針
3eによる指針指示値Fを求めるものであって、変化量
を応答速度変数nで除算した値が大きいほど現在値Aに
加算される値が大きくなることから指針3eの動作変化
量も大きくなり、指針3eの応答速度が早くなる。ま
た、変化量を応答速度変数nで除算した値が小さいほど
現在値Aに加算される値が小さくなることから指針3e
の動作変化量も小さくなり、指針3eの応答速度が遅く
なるものである。指針指示値F=現在値A+((現在値
A−目標値B)/応答速度変数n)
【0027】従って、応答速度変数nは、1000rp
m未満の小さい値の回転数iを表示部3によって表示す
る場合に、0rpmから1000rpmまでの範囲内に
おいて4段階に細分化するものであって、この4段階の
変数nは低回転数領域から高回転数領域にかけて除々に
小さくなるように設定することで、指針3eの応答速度
を低回転数領域から高回転数領域にかけて除々に上げて
いく。
【0028】また、応答速度変数nは、1000rpm
以上の大きい値の回転数iを表示部3によって表示する
場合(第2領域Y)に、1000rpmから最高値(図
2では9000rpm)までを閾値dに最も近い第1領
域Xにおける細部領域よりも小さな変数nで設定するこ
とで、応答速度の速い表示部3の指針3eによる指示が
得られることになる。尚、第2領域Yの応答速度変数n
は、閾値dに最も近い第1領域Xにおける細部領域の応
答速度変数nによって良好な応答性が得られる場合にあ
っては同じ応答速度変数nに設定されるものであっても
良い。
【0029】例えば、回転数iが閾値aより小さい場合
(i<a)は、応答速度変数を「10」とし、回転数i
が閾値bより小さい場合(a≦i<b)は、応答速度変
数を「8」とし、回転数iが閾値cより小さい場合(b
≦i<c)は、応答速度変数を「5」とし、回転数iが
閾値dより小さい場合(c≦i<d)は、応答速度変数
を「3」とし、回転数iが閾値d以上である場合(i>
d)は、応答速度変数を「2」となるようにステップS
4からステップS7において設定される。
【0030】かかる回転計の駆動方法は、表示部3にお
ける表示領域を1000rpm未満の第1領域Xと、1
000rpm以上の第2領域Yとに分割するとともに、
第1領域Xと第2領域Yとで指針3eの応答速度変数n
を異ならせるものである。即ち、第1領域Xの応答速度
変数nを第2領域Yの応答速度変数nより大きくするこ
とによって、第1領域Xの指針3eの応答速度を第2領
域Yの指針3eの応答速度より遅くすることが可能とな
り、エンジン回転数の不安定領域である1000rpm
未満の低回転数領域での指針3eの振れを防止すること
ができる。よって、車両の運転者は、エンジンが恰も不
安定であるかのような錯覚に陥ることがなくなる。
【0031】また、エンジン回転数が1000rpm以
下の第1領域Xと1000rpm以上の第2領域Yとに
大きく分割することで、第2領域Yでは従来と同様な応
答速度の速い表示部の動作が得られるようになり、表示
部3としての応答性を損なうことはない。
【0032】また、第1領域Xに閾値a〜dを設定する
ことで、第1領域Xを複数の細分領域とし、この各細分
領域において応答速度変数nを詳細に設定することによ
って、更に低回転数領域での指針3eの振れを防ぐこと
ができる。
【0033】しかも、第1領域Xと第2領域Yとの切り
換え点となる閾値dに最も近い細分領域において、第2
領域Xの応答速度変数nと同一もしくは近似した応答速
度変数nを設定することによって、第1領域Xと第2領
域Yとの切換点において違和感のない指針3eの動作が
得られることになる。
【0034】尚、本発明の実施の形態では、計器として
回転計を例に挙げて説明したが、過給機付きの車両にお
ける吸気圧計に本発明を適用するようにしても良く、本
発明は、被測定対象に対して表示応答速度が速い計器に
特に有効な駆動方法である。
【0035】また、本発明の実施の形態では、表示部と
して文字板3cに形成された指標部3dを指針3eによ
って指示する指針式計器を用いて説明したが、本発明
は、デジタル表示式やバーグラフ表示式を表示部として
用いた計器であっても前述した実施の形態と同様な効果
を得ることが可能である。
【0036】また、本発明の実施の形態では、第1領域
Xに複数の細分領域を設けるようにしたが、表示部がデ
ジタル表示式やバーグラフ表示式のものが用いられる場
合は、表示動作の応答性の変化が指針式の表示部に比べ
堅調に現れないことから、第1領域Xと第2領域Yとの
2つのみに分割するものであっても良く、本発明は必ず
しも第1領域における細分領域を設けなくとも良い。
【0037】また、本発明の実施の形態では、第2領域
Yを1つの応答速度変数nで設定するものであったが、
本発明は、第2領域Yにおいて、第1領域Xと同様に複
数の応答速度変数nを設定し細部領域を設けるものであ
っても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明は、被測定対象の計測量を表示す
る表示部を備える計器の駆動方法であって、前記表示部
における表示領域を少なくとも2つの表示領域に分割す
るとともに、前記各領域における表示応答速度を異なら
せて前記表示部を動作させるもので、特に、前記表示部
における表示領域を、前記計測量が所定値以下、もしく
は前記所定値よりも小さい値を表示する第1の表示領域
と、前記計測量が前記所定値以上、もしくは前記所定値
よりも大きい値を示す第2の表示領域とに分割するとと
もに、前記第1の表示領域における表示応答速度が、前
記第2の表示領域における表示応答速度よりも遅くなる
ように前記表示部を動作させることで、表示部における
応答性を損なわず、かつ運転者に違和感を与えない計器
の駆動方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回路構成を示すブロック図。
【図2】同上実施例の速度計の平面図。
【図3】同上実施例の表示部の駆動方法を示す図。
【図4】同上実施例の表示部における応答速度を示す
図。
【符号の説明】
1 波形整形回路 2 制御部 3 表示部 4 駆動処理部 X 第1領域(第1の表示領域) Y 第2領域(第2の表示領域)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月22日(2001.5.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】尚、本発明の実施の形態では、計器として
回転計を例に挙げて説明したが、過給機付きの車両にお
ける吸気圧計に本発明を適用するようにしても良く、
発明は、表示応答速度が速い計器に特に有効な駆動方法
である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月6日(2001.9.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 計器の駆動方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用計器
における回転計や吸気圧計等の表示部における表示応答
速度に優れる計器の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用計器としてはエンジン回転数を表
示する回転計や過給機付きエンジンの吸気圧を表示する
吸気圧計等があり、これら計器における表示部は、表示
板となる文字板上において、指針軸とともに回動する指
針によって車両の走行状態を応答性良く表示するもので
ある。これらの車両用計器は、例えば、交差コイル型計
器やステッピングモータ式計器によって構成される。
【0003】このような車両用計器は、車両の走行状態
に応じたエンジン回転数や吸気圧等の走行状態信号を入
力するとともに、この走行状態信号に応じた制御信号に
基づき計器を駆動させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した車両用計器に
おける表示部は、車両の走行状態に応じて応答性良く前
記指針を動作させる必要があるが、応答性が良いがため
に、例えば前記車両のエンジンがアイドリング中におい
て、前記車両が停止しているにもかかわらず、エンジン
回転数のばらつきに追従して前記指針が動作し、エンジ
ンが恰も不安定であるかのような違和感を運転者に与え
てしまうといった問題点を有していた。
【0005】そこで本発明は、前記問題点に着目し、表
示部における応答性を損なわず、かつ運転者に違和感を
与えない計器の駆動方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、被測定対象の計測量を表示する表示部を備
え、前記表示部における表示領域を、前記計測量が所定
値以下、もしくは前記所定値よりも小さい値を示す第1
の表示領域と、前記計測量が前記所定値よりも大きい
値、もしくは前記所定値以上を示す第2の表示領域とに
分割し、前記第1の表示領域における表示応答速度が、
前記第2の表示領域における表示応答速度よりも遅くな
るように前記第1,第2の表示領域における応答速度変
数を定めるとともに、前記第1の表示領域を複数の細分
領域に分割し、前記各細分領域内における低領域から高
領域へと除々に表示応答速度が速くなるように前記各細
分領域の応答速度変数を定め、前記第1の表示領域と前
記第2の表示領域との切り換え点に最も近い前記第1の
表示領域における前記細分領域において、前記第2の表
示領域の前記表示応答速度に近似もしくは同一な表示応
答速度になるような応答速度変数を設定することで前記
表示部を動作させるものである。
【0007】また、前記表示部は、指針表示式,デジタ
ル表示式もしくはバーグラフ表示式の何れかによって構
成されてなるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
実施の形態を説明する。
【0009】図1は、車両用計器である回転計の駆動装
置を示す図であり、この駆動装置は主に、波形整形回路
1と、制御部2と、表示部3と、表示部3を駆動するた
めの駆動処理部4とから構成されている。
【0010】波形整形回路1は、車両エンジンの気筒数
に応じたTAパルスを入力し、このTAパルスを後で詳
述する制御部3に入力する信号(0〜5V信号)に変換
するものである。
【0011】制御部2は、所謂マイクロコンピュータか
らなり、前記TAパルスに応じた波形整形回路1から出
力されるパルス信号のゲートタイムを測定し回転数を算
出したり、後述する処理プログラムを実行するためのC
PU2aと、後述する処理プログラムや後述する応答速
度変数n等を記憶したROM2bと、演算結果や処理結
果等を一時的に記憶するRAM2cと、前記パルス信号
を入力し、かつ後で詳述する駆動処理部5に、車両の走
行状態に応じたエンジン回転数に対応した指示角データ
を出力するインターフェイス2dとで構成され、前記各
部はバス2eにより接続されている。
【0012】表示部3は、フレームを組み合わせて形成
したボビン内に、可動磁石3aを内装し、フレーム外面
に交差コイルx(SIN側),y(COS側)を捲回し
てなる交差コイル本体3bを備えている。この交差コイ
ル本体3bの上方には図2で示すような文字板3cが設
けられ、この文字板3c上には車両エンジンの回転数を
表示する指標部3dが印刷形成されており、この指標部
3dを、可動磁石3aに装着される指針軸(図示しな
い)に挿入することで保持される指針3eによりエンジ
ン回転数を表示するものである。
【0013】駆動処理部4は、制御部2によって求めら
れたエンジン回転数に応じた指示角データと対応して交
差コイルx,yの通電量を指示するデータを記憶したR
OM部4a,4bと、各ROM部4a,4bの出力値を
それぞれのアナログ量に変換するD/A変換部4c,4
dと、前記アナログ量に対応した駆動電圧を交差コイル
x,yに通電する駆動出力部4e,4fとから構成され
るもので、前記エンジン回転数に応じた前記指示角デー
タは、この駆動処理部4を介して表示部3に出力される
ものである。
【0014】次に図3及び図4を用いて、表示部3の駆
動方法について説明する。
【0015】制御部2は、車両に設けられるイグニッシ
ョンスイッチ5の入力の有無を確認し(ステップS
1)、イグニッションスイッチ5がオンされると、車両
の走行状態に応じたTAパルスを、波形整形回路1によ
って変換されたパルス信号(以下、入力信号という)と
して入力する(ステップS2)。
【0016】次に制御部2は、この入力信号のゲートタ
イムを所定周期で計測するとともに、この計測結果に基
づいて所定の演算処理を行うことによってエンジン回転
数iを求める(ステップS3)。
【0017】次に制御部2は、算出されたエンジン回転
数iが図4で示す閾値a〜dの何れに相当するかを求め
る(ステップS4〜ステップS7)。
【0018】ここでステップS4からステップS7にお
ける制御部2の処理方法について詳述する。
【0019】制御部2は、図4に示すように、車両エン
ジンの回転数を1000rpm未満の第1領域(第1の
表示領域)Xと、1000rpm以上の第2領域(第2
の表示領域)Yとに分割するとともに、第1領域Xを細
分化した複数の細領域とするために閾値aから閾値d
を設定している。制御部2は、例えば、閾値aを250
rpm、閾値bを500rpm、閾値cを750rp
m、閾値dを1000rpmと設定し、第1領域Xと第
2領域Yとを閾値dである1000rpmで区分けして
いる。
【0020】従って制御部2は、ステップS3によって
求めた回転数iと、ステップS4からステップS7にお
ける閾値a〜閾値dとを比較する。即ち回転数iが閾値
aより大きいか否か判定し、回転数iが閾値aより大き
い場合に次ステップ(ステップS5)に進み、回転数i
と閾値bとを比較する(a≦i<b)。この判定処理
は、回転数iの大きさに応じて閾値aから閾値dまでの
判定処理が順次行われる。
【0021】制御部2は、ステップS4からステップS
7の何れかのステップにおいて、回転数iが各閾値a〜
dより小さいと判断すると、ステップS8からステップ
S11によって、表示部3における指針3eの動作速
度、即ち指針3eの応答速度(表示応答速度)を決定す
るための後述する計算式の応答速度変数nを決定する。
また、制御部2は、ステップS7において回転数iが閾
値d以上である場合も応答速度変数nを設定する(ステ
ップS12)。
【0022】次に制御部2は、ステップS8からステッ
プS12の何れかのステップによって設定された応答速
度変数nに基づき、表示部3における指針指示値Fを算
出するとともに(ステップS13)、この指針指示値F
を指示角データとして駆動処理部4を介し表示部3に出
力するものである(ステップS14)。
【0023】ここで、指針3eの応答速度について説明
する。例えば、下記に示す式によって指針3eの指示値
Fが決定されるとすると、現時点で決定されているエン
ジン回転数である現在値Aに、現在値Aと今回算出され
たエンジン回転数である目標値B(回転数i)との変化
量を自然数からなる応答速度変数nで割った除算値を加
算(目標値Bが現在値Aより大きい場合には、目標値か
ら除算値を減算することになる)することによって指針
3eによる指針指示値Fを求めるものであって、変化量
を応答速度変数nで除算した値が大きいほど現在値Aに
加算される値が大きくなることから指針3eの動作変化
量も大きくなり、指針3eの応答速度が早くなる。ま
た、変化量を応答速度変数nで除算した値が小さいほど
現在値Aに加算される値が小さくなることから指針3e
の動作変化量も小さくなり、指針3eの応答速度が遅く
なるものである。 指針指示値F=現在値A+((現在値A−目標値B)/
応答速度変数n)
【0024】従って、応答速度変数nは、1000rp
m未満の小さい値の回転数iを表示部3によって表示す
る場合に、0rpmから1000rpmまでの範囲内に
おいて4段階に細分化するものであって、この4段階の
変数nは低回転数領域から高回転数領域にかけて除々に
小さくなるように設定することで、指針3eの応答速度
を低回転数領域から高回転数領域にかけて除々に上げて
いく。
【0025】また、応答速度変数nは、1000rpm
以上の大きい値の回転数iを表示部3によって表示する
場合(第2領域Y)に、1000rpmから最高値(図
2では9000rpm)までを閾値dに最も近い第1領
域Xにおける細領域よりも小さな変数nで設定するこ
とで、応答速度の速い表示部3の指針3eによる指示が
得られることになる。尚、第2領域Yの応答速度変数n
は、閾値dに最も近い第1領域Xにおける細領域の応
答速度変数nによって良好な応答性が得られる場合にあ
っては同じ応答速度変数nに設定されるものであっても
良い。
【0026】例えば、回転数iが閾値aより小さい場合
(i<a)は、応答速度変数を「10」とし、回転数i
が閾値bより小さい場合(a≦i<b)は、応答速度変
数を「8」とし、回転数iが閾値cより小さい場合(b
≦i<c)は、応答速度変数を「5」とし、回転数iが
閾値dより小さい場合(c≦i<d)は、応答速度変数
を「3」とし、回転数iが閾値d以上である場合(i
d)は、応答速度変数を「2」となるようにステップS
4からステップS7において設定される。
【0027】かかる回転計の駆動方法は、表示部3にお
ける表示領域を1000rpm未満の第1領域Xと、1
000rpm以上の第2領域Yとに分割するとともに、
第1領域Xと第2領域Yとで指針3eの応答速度変数n
を異ならせるものである。即ち、第1領域Xの応答速度
変数nを第2領域Yの応答速度変数nより大きくするこ
とによって、第1領域Xの指針3eの応答速度を第2領
域Yの指針3eの応答速度より遅くすることが可能とな
り、エンジン回転数の不安定領域である1000rpm
未満の低回転数領域での指針3eの振れを防止すること
ができる。よって、車両の運転者は、エンジンが恰も不
安定であるかのような錯覚に陥ることがなくなる。
【0028】また、エンジン回転数が1000rpm以
下の第1領域Xと1000rpm以上の第2領域Yとに
大きく分割することで、第2領域Yでは従来と同様な応
答速度の速い表示部の動作が得られるようになり、表示
部3としての応答性を損なうことはない。
【0029】また、第1領域Xに閾値a〜dを設定する
ことで、第1領域Xを複数の細分領域とし、この各細分
領域において応答速度変数nを詳細に設定することによ
って、更に低回転数領域での指針3eの振れを防ぐこと
ができる。
【0030】しかも、第1領域Xと第2領域Yとの切り
換え点となる閾値dに最も近い細分領域において、第2
領域Xの応答速度変数nと同一もしくは近似した応答速
度変数nを設定することによって、第1領域Xと第2領
域Yとの切換点において違和感のない指針3eの動作が
得られることになる。
【0031】尚、本発明の実施の形態では、計器として
回転計を例に挙げて説明したが、過給機付きの車両にお
ける吸気圧計に本発明を適用するようにしても良く、本
発明は、表示応答速度が速い計器に特に有効な駆動方法
である。
【0032】また、本発明の実施の形態では、表示部と
して文字板3cに形成された指標部3dを指針3eによ
って指示する指針式計器を用いて説明したが、本発明
は、デジタル表示式やバーグラフ表示式を表示部として
用いた計器であっても前述した実施の形態と同様な効果
を得ることが可能である。
【0033】また、本発明の実施の形態では、第2領域
Yを1つの応答速度変数nで設定するものであったが、
本発明は、第2領域Yにおいて、第1領域Xと同様に複
数の応答速度変数nを設定し細領域を設けるものであ
っても良い。
【0034】
【発明の効果】本発明は、被測定対象の計測量を表示す
る表示部を備える計器の駆動方法に関し、前記表示部に
おける応答性を損なわず、かつ運転者に違和感を与えな
い計器の駆動方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回路構成を示すブロック図。
【図2】同上実施例の速度計の平面図。
【図3】同上実施例の表示部の駆動方法を示す図。
【図4】同上実施例の表示部における応答速度を示す
図。
【符号の説明】 1 波形整形回路 2 制御部 3 表示部 4 駆動処理部 X 第1領域(第1の表示領域) Y 第2領域(第2の表示領域)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定対象の計測量を表示する表示部を
    備える計器の駆動方法であって、前記表示部における表
    示領域を少なくとも2つの表示領域に分割するととも
    に、前記各領域における表示応答速度を異ならせて前記
    表示部を動作させることを特徴とする計器の駆動方法。
  2. 【請求項2】 被測定対象の計測量を表示する表示部を
    備える計器の駆動方法であって、前記表示部における表
    示領域を、前記計測量が所定値以下、もしくは前記所定
    値よりも小さい値を表示する第1の表示領域と、前記計
    測量が前記所定値以上、もしくは前記所定値よりも大き
    い値を示す第2の表示領域とに分割するとともに、前記
    第1の表示領域における表示応答速度が、前記第2の表
    示領域における表示応答速度よりも遅くなるように前記
    表示部を動作させることを特徴とする計器の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の表示領域に複数の閾値を設定
    することで複数の細分領域を設けてなることを特徴とす
    る請求項2に記載の計器の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の表示領域と前記第2の表示領
    域との切り換え点に最も近い前記第1の表示領域におけ
    る前記細分領域において、前記第2の表示領域の前記表
    示応答速度に近似もしくは同一な表示応答速度によって
    前記表示部を動作させることを特徴とする請求項3に記
    載の計器の駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記表示部は、指針表示式,デジタル表
    示式もしくはバーグラフ表示式の何れかによって構成さ
    れてなることを特徴とする請求項1から請求項4の何れ
    かに記載の計器の駆動方法。
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