JP2778314B2 - 指示計器 - Google Patents
指示計器Info
- Publication number
- JP2778314B2 JP2778314B2 JP3313359A JP31335991A JP2778314B2 JP 2778314 B2 JP2778314 B2 JP 2778314B2 JP 3313359 A JP3313359 A JP 3313359A JP 31335991 A JP31335991 A JP 31335991A JP 2778314 B2 JP2778314 B2 JP 2778314B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- smoothing
- unit
- output
- response
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交差コイル形計器等のよ
うな指針指示を行う計器に於いて特にデシタル平滑部を
備えた計器に関するものである。
うな指針指示を行う計器に於いて特にデシタル平滑部を
備えた計器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般の指示計器は被測定対象に設置した
各種センサからの信号を適宜処理して適切な指針駆動信
号に変換し、被測定対象の状態を指針指示してなる。こ
のような指示計器に在っては、各種センサからの信号
(情報)処理のため前記センサ信号を一端デジタル化
し、デジタル信号処理で所定の処理をなし、再度アナロ
グ化して、指針を駆動している。
各種センサからの信号を適宜処理して適切な指針駆動信
号に変換し、被測定対象の状態を指針指示してなる。こ
のような指示計器に在っては、各種センサからの信号
(情報)処理のため前記センサ信号を一端デジタル化
し、デジタル信号処理で所定の処理をなし、再度アナロ
グ化して、指針を駆動している。
【0003】具体的に説明すると、交差コイル形指示計
器を用いて車両エンジンの回転数を表示する場合、セン
サからはエンジン回転数に比例した周波数のパルス信号
が出力され、このパルス信号をF−V変換し更に電圧信
号をデジタル信号(デジタル数値)に変換したり、又は
パルス信号の計数或は周期計測して非測定対象の状態を
デジタル信号で出力し(変換部出力)、前記のデジタル
数値と対応した指針駆動量をCPUで演算処理して求め
たり或は予め対応数値をメモリしたROMを使用する等
して所定の指針駆動量をデジタル信号として出力し、更
にこの指針駆動量のデジタル信号をアナログ化して指針
を駆動するものである。
器を用いて車両エンジンの回転数を表示する場合、セン
サからはエンジン回転数に比例した周波数のパルス信号
が出力され、このパルス信号をF−V変換し更に電圧信
号をデジタル信号(デジタル数値)に変換したり、又は
パルス信号の計数或は周期計測して非測定対象の状態を
デジタル信号で出力し(変換部出力)、前記のデジタル
数値と対応した指針駆動量をCPUで演算処理して求め
たり或は予め対応数値をメモリしたROMを使用する等
して所定の指針駆動量をデジタル信号として出力し、更
にこの指針駆動量のデジタル信号をアナログ化して指針
を駆動するものである。
【0004】また前記の指示計器に在っては、交差コイ
ル型計器の指針逆転防止手段や、センサのコストダウン
によるセンサ機能の粗大化による指針指示のステップ的
表示を防止するため、前記指示計器には変換部出力(デ
ジタル信号)を平滑化する平滑部(デジタルフィルタ)
を備えている計器が知られている(特開平2−5106
5号)。この指示計器の平滑部は、例えばエンジンの低
回転時の回転数の不安定さが、その儘計器の指示となら
ないように応答時間を長くし、また高回転時には指示が
素早く追従する様に応答時間を短くする等、応答特性の
切り替えを変換部出力の大小のみを基準としている。
ル型計器の指針逆転防止手段や、センサのコストダウン
によるセンサ機能の粗大化による指針指示のステップ的
表示を防止するため、前記指示計器には変換部出力(デ
ジタル信号)を平滑化する平滑部(デジタルフィルタ)
を備えている計器が知られている(特開平2−5106
5号)。この指示計器の平滑部は、例えばエンジンの低
回転時の回転数の不安定さが、その儘計器の指示となら
ないように応答時間を長くし、また高回転時には指示が
素早く追従する様に応答時間を短くする等、応答特性の
切り替えを変換部出力の大小のみを基準としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の指示計
器の平滑部の応答特性の切り替えを例えばエンジンアイ
ドリング範囲の低回転と、車両走行時の高回転とに区分
けするように、変換部出力の基準値(入力境界)に対す
る高低のみを基準とすると、図6(イ)に例示した通
り、変換部入力(実線表示)xが低回転から高回転にス
ムーズに移行して行くとき、指針指示即ち平滑部出力
(点線表示)yは応答特性の切り替え直後速く動作し、
不自然さを感ずる。
器の平滑部の応答特性の切り替えを例えばエンジンアイ
ドリング範囲の低回転と、車両走行時の高回転とに区分
けするように、変換部出力の基準値(入力境界)に対す
る高低のみを基準とすると、図6(イ)に例示した通
り、変換部入力(実線表示)xが低回転から高回転にス
ムーズに移行して行くとき、指針指示即ち平滑部出力
(点線表示)yは応答特性の切り替え直後速く動作し、
不自然さを感ずる。
【0006】また同様に図6(ロ)に例示した通り、変
換部入力(実線表示)xが高回転から低回転にスムーズ
に移行して行くとき、平滑部出力(点線表示)yは応答
特性の切り替え直後急に緩やかになり、指針指示動作が
不自然となる。そこで本発明は、平滑部の応答特性の切
り替え手法の改善を提案したものである。
換部入力(実線表示)xが高回転から低回転にスムーズ
に移行して行くとき、平滑部出力(点線表示)yは応答
特性の切り替え直後急に緩やかになり、指針指示動作が
不自然となる。そこで本発明は、平滑部の応答特性の切
り替え手法の改善を提案したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る指示計器
は、被測定対象からの入力信号をデジタル化する変換部
と、前記変換部から出力されるデジタル信号(変換部出
力)を平滑処理する平滑部と、前記平滑部から出力され
るデジタル信号(平滑部出力:平滑信号)に対応した所
定の指針指示信号を出力する駆動処理部と、前記駆動処
理部からの出力を受けて指針を駆動せしめる表示部とで
構成される指示計器であって、前記平滑部が、指針の平
滑応答特性が異なる複数の処理機能を有すると共に、前
記平滑応答特性に応じた平滑応答時間を切り替えて駆動
処理部に平滑信号を出力する平滑処理部と、前記変換部
出力の基準値に対する高低を判別し、且つ前記の変換部
出力の増減変化点を基準として前記平滑応答時間の切り
替え指示をなす切り替え信号を前記平滑処理部に出力す
る判別部と、を備えてなることを特徴とするものであ
る。
は、被測定対象からの入力信号をデジタル化する変換部
と、前記変換部から出力されるデジタル信号(変換部出
力)を平滑処理する平滑部と、前記平滑部から出力され
るデジタル信号(平滑部出力:平滑信号)に対応した所
定の指針指示信号を出力する駆動処理部と、前記駆動処
理部からの出力を受けて指針を駆動せしめる表示部とで
構成される指示計器であって、前記平滑部が、指針の平
滑応答特性が異なる複数の処理機能を有すると共に、前
記平滑応答特性に応じた平滑応答時間を切り替えて駆動
処理部に平滑信号を出力する平滑処理部と、前記変換部
出力の基準値に対する高低を判別し、且つ前記の変換部
出力の増減変化点を基準として前記平滑応答時間の切り
替え指示をなす切り替え信号を前記平滑処理部に出力す
る判別部と、を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】また前記の指示計器の判別部に於いて特に
変換部出力と平滑部出力とを比較して、その差異の程度
で平滑応答時間を切り替える機能を有せしめてなること
を特徴としたものであり、更に判別部に車両のイグニシ
ョンスイッチのオンオフを検出する検出部を付設し、イ
グニションスイッチオフ時に最も応答時間の速い応答特
性に切り替える機能を有せしめたことを特徴とするもの
である。
変換部出力と平滑部出力とを比較して、その差異の程度
で平滑応答時間を切り替える機能を有せしめてなること
を特徴としたものであり、更に判別部に車両のイグニシ
ョンスイッチのオンオフを検出する検出部を付設し、イ
グニションスイッチオフ時に最も応答時間の速い応答特
性に切り替える機能を有せしめたことを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】平滑部の応答特性の切り替えの原則は、変換部
出力の基準値(入力境界)に対する高低を基準とする。
即ち変換部出力が低いとき(以下「アイドル入力」とい
う)は、応答時間が長い平滑処理(以下「アイドル応
答」という)がなされ、変換部出力が高いとき(以下
「通常入力」という)は、応答時間が短い平滑処理(以
下「通常応答」という)がなされるもので、特にアイド
ル入力から通常入力に移行したときは、当該入力境界
で、応答特性の切り替えがなされず、例えば図4(イ)
及び図5に示すように変換部出力が上昇傾向から減少傾
向に変化したときの変化点aや、或は上昇傾向から安定
傾向に変化したときの変化点dで、アイドル応答を通常
応答に切り替える。
出力の基準値(入力境界)に対する高低を基準とする。
即ち変換部出力が低いとき(以下「アイドル入力」とい
う)は、応答時間が長い平滑処理(以下「アイドル応
答」という)がなされ、変換部出力が高いとき(以下
「通常入力」という)は、応答時間が短い平滑処理(以
下「通常応答」という)がなされるもので、特にアイド
ル入力から通常入力に移行したときは、当該入力境界
で、応答特性の切り替えがなされず、例えば図4(イ)
及び図5に示すように変換部出力が上昇傾向から減少傾
向に変化したときの変化点aや、或は上昇傾向から安定
傾向に変化したときの変化点dで、アイドル応答を通常
応答に切り替える。
【0010】また逆に通常入力からアイドル入力に移行
したときは、図4(ロ)に例示するように変換部出力が
減少傾向から上昇傾向に変化したときの変化点bで、通
常応答をアイドル応答に切り替えたり、或はアイドル入
力が一時的な場合特に応答特性を切り替える必要が無い
ので、アイドル入力時は図4(ハ)に例示するように変
換部出力が上昇傾向から減少傾向に変化したときの変化
点cで、通常応答をアイドル応答に切り替える。
したときは、図4(ロ)に例示するように変換部出力が
減少傾向から上昇傾向に変化したときの変化点bで、通
常応答をアイドル応答に切り替えたり、或はアイドル入
力が一時的な場合特に応答特性を切り替える必要が無い
ので、アイドル入力時は図4(ハ)に例示するように変
換部出力が上昇傾向から減少傾向に変化したときの変化
点cで、通常応答をアイドル応答に切り替える。
【0011】更に前記の切り替えに際して変化点の検出
や、一定入力のため変化点の検出がが出来難い場合もあ
り、更に応答特性が多数の場合の特性切り替えが必要と
する時は、変換出力と平滑部出力を比較し、その差異で
上昇中か或は減少中かを検出し、その変化で変換部出力
の変化点や一定入力への移行点等を見い出し、所定の特
性切り替えをおこなったりしても良いが、特に変換出力
と平滑部出力を比較し、両者の間の差異に対応して応答
時間のより速い処理特性に切り替え、除々に通常応答に
切り替えるものである。また、特にイグニションスイッ
チオフ時に変換部入力に関係なく最も応答時間の速い応
答特性に切り替えると、指針の帰零をスムーズに行うこ
とができる。
や、一定入力のため変化点の検出がが出来難い場合もあ
り、更に応答特性が多数の場合の特性切り替えが必要と
する時は、変換出力と平滑部出力を比較し、その差異で
上昇中か或は減少中かを検出し、その変化で変換部出力
の変化点や一定入力への移行点等を見い出し、所定の特
性切り替えをおこなったりしても良いが、特に変換出力
と平滑部出力を比較し、両者の間の差異に対応して応答
時間のより速い処理特性に切り替え、除々に通常応答に
切り替えるものである。また、特にイグニションスイッ
チオフ時に変換部入力に関係なく最も応答時間の速い応
答特性に切り替えると、指針の帰零をスムーズに行うこ
とができる。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。 <第一実施例>本発明の対象となる指示計器は例えば交
差コイル型計器で、その計器の全体の構成は、変換部
1、平滑部部2、駆動処理部3及び表示部4で構成され
る。変換部1はF−V変換部11やA−D変換部12よ
りなり、F−V変換部11は被測定対象の動作に応じて
発生するパルスが入力されると、パルス周波数に応じた
電圧信号に変換するものであり、A−D変換部12は前
記電圧信号を2進数のデジタル信号(デジタル数値変換
部出力信号)に変換し、10ビットのデジタル数値で出
力するものである。勿論前記F−V変換部11を用いず
パルス信号を計数したり、パルス信号の周期を計測する
方式等、測定入力をデジタル信号にできるものであれば
変換部の構成は任意である。
差コイル型計器で、その計器の全体の構成は、変換部
1、平滑部部2、駆動処理部3及び表示部4で構成され
る。変換部1はF−V変換部11やA−D変換部12よ
りなり、F−V変換部11は被測定対象の動作に応じて
発生するパルスが入力されると、パルス周波数に応じた
電圧信号に変換するものであり、A−D変換部12は前
記電圧信号を2進数のデジタル信号(デジタル数値変換
部出力信号)に変換し、10ビットのデジタル数値で出
力するものである。勿論前記F−V変換部11を用いず
パルス信号を計数したり、パルス信号の周期を計測する
方式等、測定入力をデジタル信号にできるものであれば
変換部の構成は任意である。
【0013】平滑部2は、平滑処理部21と判別部22
から構成され、平滑処理部21は変換部1からの出力X
を受け(8ビットのデジタル数値)、これを平滑演算処
理して10ビツトの平滑信号Yを出力するもので、平滑
演算の処理周期の切り替え(タイミングクロツクの分周
回路の切り替え)や、平滑演算の演算式の変更(平滑処
理回路のシフトシジストの切り替え)等で、応答時間が
遅いアイドル応答と、応答時間の速い通常応答の処理特
性の切り替えができるものであり、判別部22は変換部
出力Xを受け、変換部出力Xの高低並びに増減を検出し
て平滑処理部21に切り替え信号Zを発するものであ
る。
から構成され、平滑処理部21は変換部1からの出力X
を受け(8ビットのデジタル数値)、これを平滑演算処
理して10ビツトの平滑信号Yを出力するもので、平滑
演算の処理周期の切り替え(タイミングクロツクの分周
回路の切り替え)や、平滑演算の演算式の変更(平滑処
理回路のシフトシジストの切り替え)等で、応答時間が
遅いアイドル応答と、応答時間の速い通常応答の処理特
性の切り替えができるものであり、判別部22は変換部
出力Xを受け、変換部出力Xの高低並びに増減を検出し
て平滑処理部21に切り替え信号Zを発するものであ
る。
【0014】駆動処理部3はROM部31、D−A変換
部32及び駆動出力部33よりなり、ROM部31は平
滑部2の出力信号Yと対応するデジタル出力をメモリし
たもので、平滑部2からの入力信号を受けるとメモリし
たデジタル出力をなし、次のD−A変換部32でデジタ
ル信号をD−A変換し、駆動出力部33に送り、駆動出
力部33は指針を駆動するための駆動電流の出力をなす
ものである。表示部4は指針、表示板、駆動コイル等か
らなり、前記した駆動部入力信号と対応した指針指示を
行うものである。
部32及び駆動出力部33よりなり、ROM部31は平
滑部2の出力信号Yと対応するデジタル出力をメモリし
たもので、平滑部2からの入力信号を受けるとメモリし
たデジタル出力をなし、次のD−A変換部32でデジタ
ル信号をD−A変換し、駆動出力部33に送り、駆動出
力部33は指針を駆動するための駆動電流の出力をなす
ものである。表示部4は指針、表示板、駆動コイル等か
らなり、前記した駆動部入力信号と対応した指針指示を
行うものである。
【0015】次に前記実施例の動作について説明する。
被測定対象を例えばエンジン回転数とすると、回転数に
比例した周波数信号がF−V変換部11に入り、F−V
変換部11が入力周波数と比例した電圧信号を出力し、
前記電圧信号をA−D変換部21で8ビット2進数のデ
ジタル信号に変換する。変換された変換出力数値(デジ
タル信号)Xは平滑部2に入力し、所定の平滑処理がな
されて10ビットの平滑部出力Yとして駆動処理部3に
出力される。駆動処理部3に入力すると、ROM部31
で前記入力に対応する表示部4の駆動出力量(アナログ
量)を算出し、所定の指針駆動出力をなすものである。
被測定対象を例えばエンジン回転数とすると、回転数に
比例した周波数信号がF−V変換部11に入り、F−V
変換部11が入力周波数と比例した電圧信号を出力し、
前記電圧信号をA−D変換部21で8ビット2進数のデ
ジタル信号に変換する。変換された変換出力数値(デジ
タル信号)Xは平滑部2に入力し、所定の平滑処理がな
されて10ビットの平滑部出力Yとして駆動処理部3に
出力される。駆動処理部3に入力すると、ROM部31
で前記入力に対応する表示部4の駆動出力量(アナログ
量)を算出し、所定の指針駆動出力をなすものである。
【0016】本発明は特に前記の平滑処理の特性切り替
え手法に特徴を有するもので、平滑処理は変換部出力X
が所定の入力値(入力境界)より低いときは指針動作が
安定したほうが良いので、応答時間が長い平滑処理(ア
イドル応答)がなされ、変換部出力Xが高いとき、応答
時間が短い平滑処理(通常応答)がなされる。然し単に
入力境界で直接的に応答特性の切り替えを行わずに、入
力境界を越えて変換部出力Xが在った場合に所定の条件
下で応答特性の切り替えを行うものである。例えばアイ
ドル入力から通常入力に移行したときは、当該入力境界
で、応答特性の切り替えがなされず、変換部出力Xが上
昇傾向から減少傾向に変化したとき、アイドル応答を通
常応答に切り替える(図4イ:a点)。これによって指
針動作は不連続的な動きが生ずることなく自然な指針指
示で応答特性の切り替えがなされる。
え手法に特徴を有するもので、平滑処理は変換部出力X
が所定の入力値(入力境界)より低いときは指針動作が
安定したほうが良いので、応答時間が長い平滑処理(ア
イドル応答)がなされ、変換部出力Xが高いとき、応答
時間が短い平滑処理(通常応答)がなされる。然し単に
入力境界で直接的に応答特性の切り替えを行わずに、入
力境界を越えて変換部出力Xが在った場合に所定の条件
下で応答特性の切り替えを行うものである。例えばアイ
ドル入力から通常入力に移行したときは、当該入力境界
で、応答特性の切り替えがなされず、変換部出力Xが上
昇傾向から減少傾向に変化したとき、アイドル応答を通
常応答に切り替える(図4イ:a点)。これによって指
針動作は不連続的な動きが生ずることなく自然な指針指
示で応答特性の切り替えがなされる。
【0017】また逆に通常入力からアイドル入力に移行
したときは、変換部出力Xが減少傾向から上昇傾向に変
化したとき(図4ロ:b点)、通常応答をアイドル応答
に切り替え手も良いが、車両走行中にはエンジン回転数
が一時的に低回転となる場合があり、このようアイドル
入力が一時的な場合には応答特性を切り替え無いほうが
良いので、通常入力からアイドル入力に移行した時は、
入力境界以下で変換部出力Xが上昇傾向から減少傾向に
変化したとき(図4ハ:c点)、通常応答をアイドル応
答に切り替える。
したときは、変換部出力Xが減少傾向から上昇傾向に変
化したとき(図4ロ:b点)、通常応答をアイドル応答
に切り替え手も良いが、車両走行中にはエンジン回転数
が一時的に低回転となる場合があり、このようアイドル
入力が一時的な場合には応答特性を切り替え無いほうが
良いので、通常入力からアイドル入力に移行した時は、
入力境界以下で変換部出力Xが上昇傾向から減少傾向に
変化したとき(図4ハ:c点)、通常応答をアイドル応
答に切り替える。
【0018】<第二実施例>第二実施例は、第一実施例
に於ける平滑部2の構成が異なるもので、第二実施例の
平滑部2aは、平滑処理部21aと判別部22aと外部
設定部23aから構成され、平滑処理部21aは変換部
1からの出力Xを受け、これを平滑演算処理して平滑信
号Yを出力するもので、平滑演算の応答特性を応答時間
のレベル毎に区分けした多数の応答区分(複数の応答時
間が異なるアイドル応答と、応答時間が短い通常応答)
を有し、適宜応答区分の切り替えができるものである。
判別部22aは変換部出力Xと、平滑部出力Yを受け、
変換部出力Xの高低(アイドル入力か通常入力の判別)
並びに両出力XYの差異を検出して平滑処理部21aに
切り替え信号Zを発したり、外部設定部23aからの信
号を受て平滑処理部21aに切り替え信号Zを発する。
に於ける平滑部2の構成が異なるもので、第二実施例の
平滑部2aは、平滑処理部21aと判別部22aと外部
設定部23aから構成され、平滑処理部21aは変換部
1からの出力Xを受け、これを平滑演算処理して平滑信
号Yを出力するもので、平滑演算の応答特性を応答時間
のレベル毎に区分けした多数の応答区分(複数の応答時
間が異なるアイドル応答と、応答時間が短い通常応答)
を有し、適宜応答区分の切り替えができるものである。
判別部22aは変換部出力Xと、平滑部出力Yを受け、
変換部出力Xの高低(アイドル入力か通常入力の判別)
並びに両出力XYの差異を検出して平滑処理部21aに
切り替え信号Zを発したり、外部設定部23aからの信
号を受て平滑処理部21aに切り替え信号Zを発する。
【0019】前記第二実施例の平滑部2aの切り替え処
理手法は、原則的に変換部出力Xが入力境界より低いと
きはアイドル応答がなされ、通常入力のときは通常応答
がなされる。特にアイドル応答に関しては複数の応答特
性例えば応答時間の長いものからレベル0,レベル1,
レベル2の3段階の応答特性を備えているもので、アイ
ドル入力時には常に変換出力Xと平滑部出力Yを比較し
てその差異の大きさに応じて応答特性レベル0,レベル
1,レベル2を選択して切り替え、アイドル入力から通
常入力に移行した場合、当該時のアイドル応答レベルか
ら順次応答時間が短い特性に切り替えながら通常応答
(レベル3)に至る様にし、逆に通常入力からアイドル
入力に移行した場合も直ちにレベル0に切り替わるので
はなく、つねに変換部出力Xと平滑部出力Yを比較して
応答特性を切り替えるものである。従って入力境界を越
える変換部出力の際は、応答特性が順次切り替わって指
針作動がなされるので、指針動作は自然な動きとなるも
のである。
理手法は、原則的に変換部出力Xが入力境界より低いと
きはアイドル応答がなされ、通常入力のときは通常応答
がなされる。特にアイドル応答に関しては複数の応答特
性例えば応答時間の長いものからレベル0,レベル1,
レベル2の3段階の応答特性を備えているもので、アイ
ドル入力時には常に変換出力Xと平滑部出力Yを比較し
てその差異の大きさに応じて応答特性レベル0,レベル
1,レベル2を選択して切り替え、アイドル入力から通
常入力に移行した場合、当該時のアイドル応答レベルか
ら順次応答時間が短い特性に切り替えながら通常応答
(レベル3)に至る様にし、逆に通常入力からアイドル
入力に移行した場合も直ちにレベル0に切り替わるので
はなく、つねに変換部出力Xと平滑部出力Yを比較して
応答特性を切り替えるものである。従って入力境界を越
える変換部出力の際は、応答特性が順次切り替わって指
針作動がなされるので、指針動作は自然な動きとなるも
のである。
【0020】また、特に外部設定部23aを付設し、外
部設定部23aからの信号が在ったときは最も応答時間
の速い応答特性に切り替えるようにしておくと、例えば
外部設定部23aへの入力をイグニションスイッチオフ
の検知信号とすると、エンジン停止時の指針の帰零がス
ムーズに行うことができる。
部設定部23aからの信号が在ったときは最も応答時間
の速い応答特性に切り替えるようにしておくと、例えば
外部設定部23aへの入力をイグニションスイッチオフ
の検知信号とすると、エンジン停止時の指針の帰零がス
ムーズに行うことができる。
【0021】尚前記の第二実施例の構成で変換部出力X
と平滑部出力Yの比較を利用して変化点a,b,cの検
出をし、第一実施例のように入力境界で直接的に応答特
性の切り替えを行わずに、入力境界を越えて変換部出力
Xが在った場合例えばアイドル入力から通常入力に移行
したときは、変換部出力Xが上昇傾向から減少傾向に変
化したとき、アイドル応答を通常応答に切り替え、また
逆に通常入力からアイドル入力に移行したときは、入力
境界以下で変換部出力Xが上昇傾向から減少傾向に変化
したとき、通常応答をアイドル応答に切り替えるように
しても良い。
と平滑部出力Yの比較を利用して変化点a,b,cの検
出をし、第一実施例のように入力境界で直接的に応答特
性の切り替えを行わずに、入力境界を越えて変換部出力
Xが在った場合例えばアイドル入力から通常入力に移行
したときは、変換部出力Xが上昇傾向から減少傾向に変
化したとき、アイドル応答を通常応答に切り替え、また
逆に通常入力からアイドル入力に移行したときは、入力
境界以下で変換部出力Xが上昇傾向から減少傾向に変化
したとき、通常応答をアイドル応答に切り替えるように
しても良い。
【0022】また本発明は、前記実施例に限定されるも
のではなく、指示計器に於けるデジテル平滑部の応答特
性の切り替え手法に関するもので、平滑部の具体的な平
滑処理手段並びに応答特性の切り替え回路等は任意に定
めることができ、勿論変換部、駆動出力部、表示部等の
具体的構成も任意に定めることができるものである。
のではなく、指示計器に於けるデジテル平滑部の応答特
性の切り替え手法に関するもので、平滑部の具体的な平
滑処理手段並びに応答特性の切り替え回路等は任意に定
めることができ、勿論変換部、駆動出力部、表示部等の
具体的構成も任意に定めることができるものである。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、被測定対象から
の入力信号をデジタル化して出力するする変換部出力信
号のデジタル平滑処理を行う平滑部を有する指示計器に
於いて、変換部出力信号の高低を判別し、且つ変換部出
力増減変化点を基準として平滑応答時間を切り替える機
能や、変換部出力と平滑部出力とを比較して、その差異
の程度で平滑応答時間を切り替える機能を有せしめたも
ので、平滑処理の応答時間切り替えの際の指針動作の不
自然さを解消したものである。
の入力信号をデジタル化して出力するする変換部出力信
号のデジタル平滑処理を行う平滑部を有する指示計器に
於いて、変換部出力信号の高低を判別し、且つ変換部出
力増減変化点を基準として平滑応答時間を切り替える機
能や、変換部出力と平滑部出力とを比較して、その差異
の程度で平滑応答時間を切り替える機能を有せしめたも
ので、平滑処理の応答時間切り替えの際の指針動作の不
自然さを解消したものである。
【図1】本発明の実施例の簡便な回路ブロック図であ
る。
る。
【図2】同実施例の平滑部の構成を示すブロツク図であ
る。
る。
【図3】同第二実施例の平滑部の構成を示すブロツク図
である。
である。
【図4】変換部出力と平滑部出力の比較グラフ図(変動
時)である。
時)である。
【図5】変換部出力と平滑部出力の比較グラフ図(安定
時)である。
時)である。
【図6】従来計器の変換部出力と平滑部出力の比較グラ
フ図である。
フ図である。
1 変換部 2 平滑部 21,21a 平滑処理部 22,22a 判別部 23a 外部設定部 3 駆動処理部 4 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 23/06 G01P 1/08
Claims (3)
- 【請求項1】 被測定対象からの入力信号をデジタル化
する変換部と、前記変換部から出力されるデジタル信号
を平滑処理する平滑部と、前記平滑部から出力されるデ
ジタル信号に対応した所定の指針指示信号を出力する駆
動処理部と、前記駆動処理部からの出力を受けて指針を
駆動せしめる表示部とで構成される指示計器であって、
前記平滑部が、指針の平滑応答特性が異なる複数の処理
機能を有すると共に、前記平滑応答特性に応じた平滑応
答時間を切り替えて駆動処理部に平滑信号を出力する平
滑処理部と、前記変換部からのデジタル信号の基準値に
対する高低を判別し、且つ前記の変換部からのデジタル
信号の増減変化点を基準として前記平滑応答時間の切り
替え指示をなす切り替え信号を前記平滑処理部に出力す
る判別部と、を備えてなることを特徴とする指示計器。 - 【請求項2】 被測定対象からの入力信号をデジタル化
する変換部と、前記変換部から出力されるデジタル信号
を平滑処理する平滑部と、前記平滑部から出力されるデ
ジタル信号に対応した所定の指針指示信号を出力する駆
動処理部と、前記駆動処理部からの出力を受けて指針を
駆動せしめる表示部とで構成される指示計器であって、
前記平滑部が、指針の平滑応答特性が異なる複数の処理
機能を有すると共に、前記平滑応答特性に応じた平滑応
答時間を切り替えて駆動処理部に平滑信号を出力する平
滑処理部と、前記変換部からのデジタル信号の基準値に
対する高低を判別し、且つ前記変換部からのデシタル信
号と前記平滑処理部から出力される平滑部出力とを比較
して、その差異の大きさに応じて前記平滑応答時間の切
り替え指示をなす切り替え信号を前記平滑処理部に出力
する判別部と、を備えてなることを特徴とする指示計
器。 - 【請求項3】 請求項第1項又は第2項記載の何れかの
指示計器に於いて、判別部に車両のイグニションスイッ
チのオンオフを検出する検出部を付設し、イグニション
スイッチオフ時に最も応答時間の速い応答特性に切り替
える機能を有せしめたことを特徴とする指示計器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313359A JP2778314B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 指示計器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313359A JP2778314B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 指示計器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05126877A JPH05126877A (ja) | 1993-05-21 |
JP2778314B2 true JP2778314B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=18040311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3313359A Expired - Fee Related JP2778314B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 指示計器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2778314B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001349751A (ja) * | 2000-06-09 | 2001-12-21 | Nippon Seiki Co Ltd | 計器の駆動方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5969792A (ja) * | 1982-10-15 | 1984-04-20 | スズキ株式会社 | 電子式表示装置 |
JPH0754327B2 (ja) * | 1988-08-12 | 1995-06-07 | ジェコー株式会社 | 計器制御回路 |
JPH03113378A (ja) * | 1989-09-28 | 1991-05-14 | Nippon Seiki Co Ltd | 指示計器の駆動方法 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP3313359A patent/JP2778314B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05126877A (ja) | 1993-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1166716A (en) | Digital indication type speedometer | |
JPH06147922A (ja) | 変位測定装置 | |
JP2778314B2 (ja) | 指示計器 | |
JPH04344466A (ja) | エレベータの速度検出装置 | |
JPH08310296A (ja) | 車両用減速表示装置 | |
JP2858116B2 (ja) | 船速検出装置 | |
JPH0946194A (ja) | 波形整形装置 | |
JP2679479B2 (ja) | 指示計器に於ける入力判別装置 | |
JPH01295168A (ja) | アナログメータ駆動回路 | |
JPH05180872A (ja) | 指示計器 | |
JPH06273194A (ja) | 測定装置の出力補間回路 | |
JPH09113527A (ja) | 周期測定装置 | |
JPH08327664A (ja) | メータ駆動装置 | |
KR100313019B1 (ko) | 자동변속기의 전/후진 주행 방향 감지장치 및 방법 | |
JP2752804B2 (ja) | 変位測定装置 | |
JPS648766B2 (ja) | ||
JPS6466569A (en) | Method for measuring partial discharge | |
JP2720608B2 (ja) | 計器の指示角度変換方法 | |
KR100262597B1 (ko) | 차속 연산 방법 | |
JP2000055958A (ja) | デューティ比判定回路及びデューティ比判定方法 | |
JP3277813B2 (ja) | 数値指示装置 | |
JPH03221867A (ja) | 回転検出装置 | |
JPH05203657A (ja) | 回転速度計測装置 | |
JPH03113378A (ja) | 指示計器の駆動方法 | |
JPH05180855A (ja) | 速度検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110508 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |