JP2001348132A - 紙葉類重送防止部材 - Google Patents

紙葉類重送防止部材

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JP2001348132A JP2000171568A JP2000171568A JP2001348132A JP 2001348132 A JP2001348132 A JP 2001348132A JP 2000171568 A JP2000171568 A JP 2000171568A JP 2000171568 A JP2000171568 A JP 2000171568A JP 2001348132 A JP2001348132 A JP 2001348132A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐摩耗性に優れ、製造が容易であり、しかも原
料ポリマーとしての再利用が可能な紙葉類重送防止部材
の提供。 【解決手段】 給紙機構3は、トレイ5と、給紙ローラ
7と、分離パッド1とを備えている。分離パッド1は基
板9に固定されており、給紙ローラ7と対向している。
分離パッド1は、樹脂架橋剤によって動的架橋されたゴ
ムの粒子が熱可塑性ポリマー中に分散しているポリマー
組成物から形成されている。このポリマー組成物は、
0.5質量%以上5質量%以下のポリアミド樹脂を含ん
でいる。熱可塑性ポリマーは、ポリアミド樹脂以外に、
ポリプロピレンを主成分として含んでいる。ゴムは、E
PDMを主成分としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の給紙機構に用いられる、分離パッ
ド、分離ローラ、分離シート等の紙葉類重送防止部材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】給紙機構では、PPC用紙、OHP用フ
ィルム等の紙葉類が多数枚トレイに蓄えられ、この紙葉
類が給紙ローラと分離パッドとの間を通過して画像形成
機構に送られる。給紙ローラと紙葉類との摩擦係数は、
紙葉類同士の摩擦係数よりも大きくなければならない。
これによって、紙葉類が一枚ずつ確実に分離されて画像
形成機構に送られ、いわゆる重送が防止される。
【0003】また、この給紙機構では、分離パッドと紙
葉類との摩擦係数も、紙葉類同士の摩擦係数よりも大き
くなければならない。これにより、トレイ内の紙葉類の
残り枚数が少なく(例えば数枚程度と)なった場合に残
りの紙葉類すべてが一度に送られてしまうこと(すなわ
ち重送)が防止される。
【0004】さらにこの給紙機構では、給紙ローラと紙
葉類との摩擦係数が分離パッドと紙葉類との摩擦係数よ
りも大きくなければならない。これにより、トレイ内の
最後の紙葉類が送られなくなること(いわゆる紙残り)
の発生が防止される。
【0005】すなわち、この種の給紙機構において、重
送防止と紙残り防止との両立のためには、給紙ローラと
紙葉類との摩擦係数μF、分離パッドと紙葉類との摩擦
係数μR及び紙葉類同士の摩擦係数μPは、下記数式 μF>μR>μP −−−(I) で表される関係にある必要がある。
【0006】紙葉類がPPC用紙である場合、μFは
1.5から2.5程度であり、μPは0.3から0.3
5程度である。従って、μRは0.5以上1.2以下程
度とされる必要がある。このようなμRを達成するた
め、分離パッドは通常ゴム(例えばウレタンゴム、天然
ゴム、クロロプレンゴム等)から形成されている。そし
て、表面が研磨されることによって表面粗度が高めら
れ、摩擦係数が調整されている。このような分離パッド
は、例えば特公平8−634号公報、特許第25059
45号公報等に開示されている。
【0007】複写機の機種によっては、分離パッドに代
えて分離ローラが設けられる場合もある。また、トレイ
に分離シートが取り付けられ、この分離シートと給紙ロ
ーラとが当接するように構成された給紙機構も存在す
る。この分離ローラ及び分離シートも、分離パッドと同
様にゴム製である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】分離パッドが長期間使
用されると、表面が摩耗して摩擦係数が低下し、紙葉類
の重送が発生してしまうことがある。また、摩耗量が大
幅であると、給紙ローラが分離パッドの基板と接触して
しまうおそれもある。また、この分離パッドでは表面研
磨工程が必要であり、しかもこの表面研磨工程で所定範
囲の摩擦係数となるように微妙に表面粗度を調整しなけ
ればならないので、製造コストが上昇してしまう。さら
に、この分離パッドはゴム製であるので加熱されても溶
融せず、このため原料ポリマーとしての再利用が図れな
いものである。同様の問題は、分離ローラや分離シート
にも見られる。
【0009】本出願人は、これらの問題を解決すべく、
先に特願平11−101145号及び特願平11−35
5403号にて、ゴム粒子が熱可塑性ポリマー中に分散
した組成物からなる紙葉類重送防止部材を提案してい
る。
【0010】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであり、さらに耐摩耗性が改善された紙葉類重送防
止部材の提供をその目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的の達成のために
なされた発明は、樹脂架橋剤によって動的架橋されたゴ
ムの粒子が熱可塑性ポリマー中に分散しているポリマー
組成物から形成された紙葉類重送防止部材であって、こ
のポリマー組成物が0.5質量%以上5質量%以下のポ
リアミド樹脂を含んでいることを特徴とする紙葉類重送
防止部材、である。
【0012】この紙葉類重送防止部材を構成するポリマ
ー組成物は0.5質量%以上5質量%以下のポリアミド
樹脂を含んでいるので、耐摩耗性に優れる。従って、長
期間の使用によっても摩耗しにくく、良好な摩擦係数が
長期間維持される。また、この紙葉類重送防止部材では
表面研磨が省略されうるので、製造工程が簡略化され
る。しかも、この紙葉類重送防止部材は熱可塑性である
ので加熱によって溶融し、従って原料ポリマーとして再
利用されうる。
【0013】好ましくは、配合されるポリアミド樹脂は
繊維状のものである。これにより、作業性及びポリアミ
ド樹脂の分散が良好となる。
【0014】好ましくは、ゴムはエチレン−プロピレン
−ジエン共重合体(EPDM)を主成分とする。これに
より、紙葉類重送防止部材の耐候性が向上する。
【0015】好ましくは、熱可塑性ポリマーの主成分は
ポリプロピレンである。これにより、紙葉類重送防止部
材の成形性が高められ、また、製造コストが低減され
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面が参照されつつ、
本発明の実施形態が詳説される。
【0017】図1は、本発明の一実施形態にかかる紙葉
類重送防止部材としての分離パッド1が用いられた給紙
機構3が示された模式的断面図である。この給紙機構3
では、トレイ5と給紙ローラ7とが離間している。分離
パッド1は基板9に固定されており、給紙ローラ7と対
向している。給紙ローラ7が図中の矢印Rで示される方
向に回転することにより、トレイ5の上の紙葉類11が
1枚ずつ画像形成機構(図示されず)に向けて送り出さ
れる。
【0018】この分離パッド1は、動的架橋によって得
られたポリマー組成物から成形されている。このポリマ
ー組成物では、熱可塑性ポリマーのマトリクス中に架橋
されたゴムの粒子が分散している。ポリマー組成物は、
ポリアミド樹脂を含んでいる。ポリアミド樹脂によって
分離パッド1の耐摩耗性が向上し、長期間の使用によっ
ても摩耗しにくくなる。従って、使用による摩擦係数低
下が抑制され、紙葉類11の重送が防止される。ポリア
ミド樹脂の配合によって分離パッド1の耐摩耗性が向上
する理由は詳細には不明であるが、ポリアミド樹脂が分
離パッド1の表面への紙粉の付着を抑制するためと推測
される。
【0019】ポリマー組成物全体に占めるポリアミド樹
脂の配合量は、0.5質量%以上5質量%以下である。
ポリアミド樹脂の配合量が0.5質量%未満であると、
分離パッド1の耐摩耗性が劣って使用による摩擦係数の
低下が顕著となってしまうことがある。逆に、ポリアミ
ド樹脂の配合量が5質量%を超えると、使用による摩擦
係数の低下は抑制されるものの、使用初期の段階での摩
擦係数が低くなり、この初期段階から重送が発生してし
まうことがある。これらの観点から、ポリアミド樹脂の
配合量は1質量%以上4質量%以下が好ましく、1.5
質量%以上3.5質量%以下が特に好ましい。
【0020】ポリアミド樹脂の具体例としては、ナイロ
ン6、ナイロン66、ナイロン6−ナイロン66共重合
体、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン46、
ナイロン11、ナイロン12、ナイロンMXD6、キシ
リレンジアミンとアジピン酸との重縮合体、キシリレン
ジアミンとピメリン酸との重縮合体、キシリレンジアミ
ンとスペリン酸との重縮合体、キシリレンジアミンとア
ゼライン酸との重縮合体、キシリレンジアミンとセバシ
ン酸との重縮合体、テトラメチレンジアミンとテレフタ
ル酸との重縮合体、ヘキサメチレンジアミンとテレフタ
ル酸との重縮合体、オクタメチレンジアミンとテレフタ
ル酸との重縮合体、トリメチルヘキサメチレンジアミン
とテレフタル酸との重縮合体、デカメチレンジアミンと
テレフタル酸との重縮合体、ウンデカメチレンジアミン
とテレフタル酸との重縮合体、ドデカメチレンジアミン
とテレフタル酸との重縮合体、テトラメチレンジアミン
とイソフタル酸との重縮合体、ヘキサメチレンジアミン
とイソフタル酸との重縮合体、オクタメチレンジアミン
とイソフタル酸との重縮合体、トリメチルヘキサメチレ
ンジアミンとイソフタル酸との重縮合体、デカメチレン
ジアミンとイソフタル酸との重縮合体、ウンデカメチレ
ンジアミンとイソフタル酸との重縮合体、ドデカメチレ
ンジアミンとイソフタル酸との重縮合体等が挙げられ
る。これらのポリアミド樹脂は単独で用いられてもよ
く、また2種以上が併用されてもよい。ポリアミド樹脂
の分子量は特には制限されないが、数平均分子量が10
000以上200000以下のものが好適である。
【0021】配合されるポリアミド樹脂の性状は特には
制限されず、例えば繊維状ポリアミド、粉末状ポリアミ
ド、ペレット状ポリアミド等が用いられ得る。また、市
販されている再生ポリアミド粉末、ポリアミド樹脂と未
架橋ゴムとのブレンド物等が用いられてもよい。特に、
混練時の分散性が高く作業性も良好な繊維状ポリアミド
が好ましい。繊維状ポリアミドが配合される場合でも、
混練時の加熱によってこれが軟化してマトリクスやゴム
粒子と混ざり合い、分離パッド1においては繊維の性状
を維持していないと考えられる。もちろん、一部のポリ
アミドが繊維として残存していてもよい。
【0022】繊維状ポリアミドが用いられる場合、分散
性及び作業性の観点から、その繊維長は0.5mm以上
10mm以下が好ましく、1mm以上5mm以下が特に
好ましい。また、同様に分散性及び作業性の観点から、
繊維太さは1.5デニール以上7デニール以下が好まし
く、1.5デニール以上5デニール以下が特に好まし
い。
【0023】分散質として好適なゴムは、EPDMであ
る。EPDMの主鎖は飽和炭化水素からなり、この主鎖
には二重結合が含まれない。このため、高濃度オゾン雰
囲気、光線照射等の環境下に長時間曝されても、分子主
鎖切断が起こりにくく、耐候性に優れるものである。従
って、このEPDMは画像形成時にオゾンが発生する複
写機等の分離パッド1に好適である。また、EPDM
は、熱可塑性ポリマーへの分散性も比較的良好である。
【0024】分散質には、EPDMとともに他のゴムが
併用されてもよい。用いられるゴムとしては、天然ゴ
ム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、
ポリイソプレン、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、クロロプレンゴ
ム、アクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン等が
挙げられる。他のゴムがEPDMと併用される場合で
も、分離パッド1の耐候性維持等の観点から、全ゴムに
占めるEPDMの比率が50質量%以上、特には80質
量%以上とされるのが好ましい。耐候性の観点からは全
ゴム中においてEPDMの占める比率は高いほど好まし
いので、本発明ではこの上限値は特には規定されない。
【0025】EPDMには、ゴム成分のみからなる非油
展タイプのEPDMとゴム成分とともに親展油を含む油
展タイプのEPDMとが存在するが、本発明ではいずれ
のタイプのEPDMも用いられ得る。なお、油展タイプ
のEPDMが用いられる場合は、親展油を除いたゴム成
分が全ゴム中に占める比率が、上記の50質量%以上
(好ましくは80質量%以上)とされればよい。
【0026】ゴムは、樹脂架橋剤によって架橋されてい
る。樹脂架橋剤が用いられることにより、硫黄と加硫促
進剤とが用いられた場合にありがちなブルーミングが抑
制される。従って、ブルーミングによる分離パッド1の
摩擦係数低下が防止される。好ましい樹脂架橋剤とし
て、ベンゼンのオルト位又はパラ位にアルキル基が結合
したアルキルフェノールとホルムアルデヒドとの反応に
よって得られる、アルキルフェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂が挙げられる。また、このアルキルフェノール・
ホルムアルデヒド樹脂のハロゲン化物も好適に用いられ
る。これらの樹脂架橋剤はゴムとの相溶性に優れてお
り、また、反応性に富んでいて架橋反応開始時間が早く
なるので好ましい。
【0027】樹脂架橋剤の配合量は、ゴム100部に対
して1部以上20部以下が好ましく、3部以上15部以
下が特に好ましく、5部以上10部以下がさらに好まし
い。配合量が上記範囲未満であると、架橋不足が起こ
り、分離パッド1の耐久性が低下してしまうことがあ
る。逆に、配合量が上記範囲を越えると、過剰架橋とな
って動的架橋時の異常発熱によるポリマー組成物の熱劣
化が生じてしまうことがある。なお、本明細書において
「部」で示される数値は、質量が基準とされたときの比
を意味する。
【0028】マトリックスである熱可塑性ポリマーに
は、ポリオレフィンが好適である。ポリオレフィンは分
子鎖が飽和状態であるので、動的架橋時に架橋させてし
まうことがない。また、ポリオレフィンは一般的に安価
で入手が容易なので、これが用いられることにより分離
パッド1の製造コストが抑えられる。ポリオレフィンの
具体例としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレ
ン、エチレン−エチルアクリレート樹脂、エチレン−ビ
ニルアセテート樹脂、エチレン−メタクリル酸樹脂、ア
イオノマー樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いら
れてもよく、また、2種以上が混合されて用いられても
よい。
【0029】ポリオレフィンに代えて、又はポリオレフ
ィンとともに、ソフトセグメントとハードセグメントと
を備えた熱可塑性エラストマーが用いられてもよい。好
適な熱可塑性エラストマーとしては、水素添加スチレン
系熱可塑性エラストマーが挙げられる。水素添加スチレ
ン系熱可塑性エラストマーは、ポリスチレン末端ブロッ
クとエラストマー中間ブロックとからなるブロック共重
合体を主成分としているものである。中間ブロックが水
素添加されることによって二重結合が消滅しており、従
って動的架橋時に架橋させてしまうことがない。用いら
れる水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーとして
は、例えばスチレン−エチレン−スチレン共重合体、ス
チレン−エチレン/プロピレン−スチレン共重合体、ス
チレン−エチレン/ブチレン−スチレン共重合体等が挙
げられる。
【0030】マトリックスである熱可塑性ポリマーに特
に好適な樹脂は、分離パッド1の耐摩耗性が向上するこ
と、成形性が良好であること、安価であること等の観点
から、ポリプロピレンである。特に、メルトフローレー
トが0.5以上10以下(特には0.5以上5.0以
下)であるポリプロピレンが用いられれば、分離パッド
1の耐摩耗性がさらに良好となる。メルトフローレート
は、JIS−K−6758に準拠して測定される。
【0031】ポリプロピレンが他の熱可塑性ポリマーと
併用される場合でも、ポリプロピレンが主成分とされる
のが好ましい。具体的には、全熱可塑性ポリマーに占め
るポリプロピレンの比率が50質量%以上、特には75
質量%以上とされるのが好ましい。ポリプロピレンの比
率は多いほど好ましいので、その上限は特には定められ
ない。すなわち、理想的には、必須成分であるポリアミ
ド樹脂を除く全ての熱可塑性ポリマーがポリプロピレン
(特にメルトフローレートが0.5以上5.0以下のポ
リプロピレン)とされる。
【0032】ゴムと熱可塑性ポリマーとの質量比は30
/70以上80/20以下が好ましく、40/60以上
80/25以下が特に好ましく、50/50以上75/
25以下がさらに好ましい。質量比が上記範囲未満であ
ると、分離パッド1の摩擦係数が小さくなってしまうこ
とがある。逆に、質量比が上記範囲を超えると、熱可塑
性ポリマーがマトリックスでなくなってしまい、ポリマ
ー組成物の可塑化が困難となってしまうことがある。
【0033】ポリマー組成物には、オイル、可塑剤等の
軟化剤が配合されてもよい。これにより、分離パッド1
が低硬度となって、その摩擦係数が向上する。配合され
るオイルとしては、例えばパラフィン系鉱物油、ナフテ
ン系鉱物油、芳香族系鉱物油、炭化水素系オリゴマー等
が挙げられる。また、配合される可塑剤としては、ジオ
クチルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルセ
パケート、ジオクチルアジペート等が挙げられる。な
お、油展タイプのゴムが用いられる場合は親展油が軟化
剤として作用するので、他の軟化剤の配合が省略されて
もよい。もちろん、必要に応じ、油展タイプのゴムにさ
らに軟化剤が添加されてもよい。
【0034】ポリマー組成物には、必要に応じて充填
剤、老化防止剤、ワックス、着色剤、架橋助剤、補強繊
維等が適量添加されてもよい。
【0035】ポリマー組成物は、ゴム、ポリアミド樹
脂、ポリアミド樹脂以外の熱可塑性ポリマー、樹脂架橋
剤、各種添加剤等が、例えばオープンロール、バンバリ
ーミキサー、ニーダー、単軸押出機、二軸押出機等の既
知の混練機にて混練されることにより得られる。混練時
にゴムが架橋され、微細粒子となって熱可塑性ポリマー
マトリックス中に分散する(いわゆる動的架橋)。得ら
れたポリマー組成物は、押出成形、射出成形、圧縮成形
等の既知の成形手段により、分離パッド1とされる。な
お、混練機としては、ゴムの配合量が熱可塑性ポリマー
の配合量を多少上回った場合でも熱可塑性ポリマーがマ
トリックスとされ得るとの理由より、二軸押出機が好ま
しい。また、ポリアミド樹脂は、他の配合剤が混練され
た後に投入され、さらに混練が行われてもよい。
【0036】この分離パッド1が用いられた給紙機構3
では、給紙ローラ7と紙葉類11との摩擦係数μF、分
離パッド1と紙葉類11との摩擦係数μR及び紙葉類1
1、11同士の摩擦係数μPは、下記数式 μF>μR>μP −−−(I) で表される関係にある。これにより、紙葉類11の重送
及び紙残りが防止される。
【0037】この分離パッド1は動的架橋されたゴム粒
子が熱可塑性ポリマー中に分散しているので、表面研磨
工程が省略されたり、表面研磨工程における研磨時間が
短縮されても、容易にμRが上記数式(I)で表される
範囲内に設定され得る。また、この分離パッド1はポリ
アミド樹脂が配合されているので摩耗しにくいが、もし
長期間の使用によって表面が摩耗しても、熱可塑性ポリ
マーのマトリクス中にゴム粒子が分散した状態が表面か
ら内部にまで渡っているので、常にほぼ一定の表面粗度
が維持される。従って、摩擦係数の経時変化が抑えられ
る。
【0038】この分離パッド1のポリマー組成物は、マ
トリックスが熱可塑性ポリマーなので、加熱によって溶
融する。すなわち、このポリマー組成物は、いわゆる熱
可塑性エラストマー組成物である。従って、使用期間が
終了した後の分離パッド1は、加熱・溶融されることに
より、再生ポリマー材料として利用されうる。従って、
この分離パッド1は、省資源に寄与しうる。また、再利
用によって分離パッド1の廃棄処分や焼却処分の必要が
なくなるので、この分離パッド1は地球環境に悪影響を
与えない。
【0039】図2は、本発明の他の実施形態にかかる紙
葉類重送防止部材としての分離シート13が用いられた
給紙機構15が示された模式的断面図である。この給紙
機構15は、給紙ローラ17とトレイ19とを備えてい
る。分離シート13は、トレイ19の上面の給紙ローラ
17寄りに設けられている。トレイ19の上面には、多
数枚の紙葉類11が重ねられて蓄えられている。トレイ
19の給紙ローラ17寄りは、その下面に当接するバネ
(図示されず)によって上方に押し上げられ、給紙ロー
ラ17に向かって押しつけられている。分離シート13
と給紙ローラ17との間には、紙葉類11の先端部分が
挟まれている。給紙ローラ17が図中の矢印Rで示され
る方向に回転することにより、紙葉類11が1枚ずつ画
像形成機構(図示されず)に向けて送り出される。
【0040】分離シート13は、図1に示された分離パ
ッド1と同様に、樹脂架橋剤によって動的架橋されたゴ
ムの粒子が熱可塑性ポリマー中に分散しており、0.5
質量%以上5質量%以下のポリアミド樹脂を含むポリマ
ー組成物から成形されている。従って、この分離シート
13は耐摩耗性に優れ、また、加熱によって原料ポリマ
ーとしての再利用が可能である。
【0041】分離パッド1(図1参照)に代えて、分離
ローラが設けられた給紙機構も存在する。また、分離パ
ッド1と分離シート13との両方を備えた給紙機構も存
在する。いずれの場合でも、これら紙葉類重送防止部材
(分離パッド、分離ローラ、分離シート等)に図1の分
離パッド1と同様のポリマー組成物が用いられることに
より、その耐摩耗性、生産性、再利用性等が高められ
る。
【0042】
【実施例】以下、実施例によって本発明の効果が明らか
されるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的
に解釈されるべきでないことはもちろんである。
【0043】[実施例1]50質量%の親展油が油展さ
れたEPDM(住友化学社の商品名「670F」)を二
軸押出機(モリヤマ社の「2TR−75」)を用いて押
し出し、直径が4mmで長さが4mmのペレットを得
た。このペレット140部(ゴム成分70部)と、メル
トフローレートが2.7のポリプロピレン(日本ポリケ
ム社の商品名「ノバテックPP BC6」)30部とを
タンブラーにて混合し、二軸押出機(アイベック社の
「HTM38」)に投入した。別の投入口より樹脂架橋
剤としての臭素化アルキルフェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂(田岡化学社の商品名「タッキロール 250−I
II」)8.4部を投入し、180℃で混練して動的架橋
を行わせた。これにさらにポリアミド繊維(ユニチカ社
の「6ナイロン繊維2d−5mm」)0.9部(0.5
質量%)を投入して混練し、ポリマー組成物を得た。こ
のポリマー組成物をリボン状(幅30mm、厚み3m
m)に押し出して冷却後に厚みが半分となるようにスラ
イスし、さらに幅が10mmで長さが60mmの長方形
に裁断して、実施例1の紙葉類重送防止部材を得た。
【0044】[実施例2及び3並びに比較例1及び2]
ポリアミド繊維の配合量を下記の表1に示されるように
変量させた他は実施例1と同様にして、実施例2及び3
並びに比較例1及び2の紙葉類重送防止部材を得た。
【0045】[実施例4]EPDM、ポリプロピレン、
ポリアミド繊維及び樹脂架橋剤の配合量を下記の表1に
示されるようにした他は実施例1と同様にして、実施例
4の紙葉類重送防止部材を得た。
【0046】[実施例5]EPDMの配合量を120部
とし、ポリプロピレンに代えてポリエチレン(住友化学
社の商品名「スミカセンα GZ802」)40部を配
合し、ポリアミド繊維の配合量を2.0部とし、樹脂架
橋剤の配合量を4.8部とした他は実施例1と同様にし
て、実施例5の紙葉類重送防止部材を得た。
【0047】[実施例6]EPDMに代えて天然ゴム6
0部を用い、ポリプロピレンの配合量を40部とし、ポ
リアミド繊維に代えてポリアミドペレット(宇部興産社
の商品名「LA0010」)2.0部を配合し、樹脂架
橋剤の配合量を4.8部とした他は実施例1と同様にし
て、実施例6の紙葉類重送防止部材を得た。
【0048】[初期摩擦係数の測定]ヘイドン14型の
摩擦係数測定機(新東科学社の商品名「トライボギア
TYPE:HEIDON−14DR」)を用意した。そ
して、キャノン社のプロパーボンド紙を測定紙として用
い、新品段階での紙葉類重送防止部材の摩擦係数を測定
した。測定時の荷重を1.96Nとし、速度を600m
m/minとした。この結果が、下記の表1に示されて
いる。
【0049】[摩擦係数保持率の測定]前述のヘイドン
14型の摩擦係数測定機に装着された測定紙(キャノン
社のプロパーボンド紙)の上に、初期摩擦係数の測定が
終了した紙葉類重送防止部材を載せて、荷重が3.43
N、速度が2600mm/minの条件下で500往復
させた。その後、前述の初期摩擦係数の測定と同様の方
法で、紙葉類重送防止部材の摩擦係数を測定した。そし
て、下記数式(II)によって、摩擦係数保持率を算出し
た。 摩擦係数保持率=((μ−μ)/μ)×100 −−−(II) (数式(II)において、μは初期摩擦係数を表し、μ
はヘイドン14型の摩擦係数測定機にて500往復さ
せた後の摩擦係数を表す。)この結果が、下記の表1に
示されている。
【0050】[通紙試験]紙葉類重送防止部材を分離パ
ッドとして装着したプリンター(キャノン社の商品名
「LBP740」)にて、1万枚のPPC用紙を通紙し
た。そして、この通紙の初期段階と最終段階とで、通紙
状況(重送の発生の有無)を目視観察した。これらの結
果が、下記の表1に示されている。
【0051】
【表1】
【0052】表1において、比較例1の重送防止部材で
は、初期摩擦係数は高いが摩擦係数保持率が低い。この
ため、比較例1の重送防止部材では、特に通紙の最終段
階で重送が発生する。また、比較例2の重送防止部材で
は、摩擦係数保持率は高いが初期摩擦係数が低い。この
ため、比較例2の重送防止部材では、通紙の初期段階か
ら重送が発生する。これに対し、各実施例の重送防止部
材では、初期摩擦係数が高く摩擦係数保持率も高いの
で、重送が発生していない。これは、各実施例の重送防
止部材の耐摩耗性が良好であるからである。この評価結
果より、本発明の優位性が確認された。
【0053】
【発明の効果】以上説明されたように、本発明の紙葉類
重送防止部材は耐摩耗性に優れる。この紙葉類重送防止
部材が給紙機構に用いられることにより、長期間に渡っ
て紙葉類の重送が防止される。また、この紙葉類重送防
止部材は、ゴム製の紙葉類重送防止部材に比べて製造が
容易である。しかも、この紙葉類重送防止部材は全体と
して熱可塑性であるので、原料ポリマーとしての再利用
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態にかかる紙葉類重
送防止部材としての分離パッドが用いられた給紙機構が
示された模式的断面図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施形態にかかる紙葉類
重送防止部材としての分離シートが用いられた給紙機構
が示された模式的断面図である。
【符号の説明】
1・・・分離パッド 3、15・・・給紙機構 5、19・・・トレイ 7、17・・・給紙ローラ 9・・・基板 11・・・紙葉類 13・・・分離シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 F16C 13/00 F16C 13/00 A E //(C08L 101/00 (C08L 101/00 77:00) 77:00) (72)発明者 中園 健夫 兵庫県神戸市中央区脇浜町3丁目6番9号 住友ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB02 FB03 FC01 JD08 JD37 3J103 AA02 FA05 FA12 FA13 FA14 FA23 FA30 GA02 GA52 GA57 GA58 GA60 HA03 HA04 HA11 HA14 HA19 HA41 HA42 HA46 HA53 4J002 BB03W BB06W BB07W BB08W BB12W BB15X BB23W BP01W CL013 CL033 CL053 FA043 FD020 GC00 GM00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂架橋剤によって動的架橋されたゴム
    の粒子が熱可塑性ポリマー中に分散しているポリマー組
    成物から形成された紙葉類重送防止部材であって、この
    ポリマー組成物が0.5質量%以上5質量%以下のポリ
    アミド樹脂を含んでいることを特徴とする紙葉類重送防
    止部材。
  2. 【請求項2】 上記ポリマー組成物の混合時にポリアミ
    ド樹脂が繊維として配合される請求項1に記載の紙葉類
    重送防止部材。
  3. 【請求項3】 上記ゴムの主成分がエチレン−プロピレ
    ン−ジエン共重合体である請求項1又は請求項2に記載
    の紙葉類重送防止部材。
  4. 【請求項4】 上記熱可塑性ポリマーの主成分がポリプ
    ロピレンである請求項1から請求項3のいずれか1項に
    記載の紙葉類重送防止部材。
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