JP2001345428A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JP2001345428A
JP2001345428A JP2001074789A JP2001074789A JP2001345428A JP 2001345428 A JP2001345428 A JP 2001345428A JP 2001074789 A JP2001074789 A JP 2001074789A JP 2001074789 A JP2001074789 A JP 2001074789A JP 2001345428 A JP2001345428 A JP 2001345428A
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guard ring
substrate
layer
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達也 大黒
Yoshiaki Toyoshima
義明 豊島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル回路、アナログ回路混載半導体装置
において、デジタル回路からアナログ回路へのノイズの
進入を抑制できる半導体装置構造を提供する。 【解決手段】 半導体基板10の表面層にそれぞれ独立
に形成された第1ウェル20と第2ウェル40を備え、
第1ウェル内の表面層にデジタル回路30を形成し、第
2ウェル内の表面層にアナログ回路60を形成した構成
を有し、少なくとも半導体基板として第1ウェルの10
00倍以上の抵抗率を有する高抵抗な基板を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ回路とデ
ジタル回路を混載した半導体装置の構造とその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯端末等の普及に伴い、軽量小
型や低コスト化の要求から、従来は別々のチップで構成
されていたアナログ回路とデジタル回路を同一チップ上
に搭載した部品の開発が進められている。
【0003】しかし、デジタル回路とアナログ回路を同
一チップ上に形成すると、デジタル回路から発生するノ
イズが基板やウェルを介してアナログ回路に進入し、良
好なアナログ動作を阻害する場合がある。
【0004】図10A〜図10(c)は、従来のデジタ
ル回路とアナログ回路を混載した半導体装置の構造例を
概略的に示す装置断面図である。また、図11(a)〜
図11(c)は、各構造におけるデジタル回路からアナ
ログ回路への進入ノイズの大きさをシミュレーションよ
り求めたグラフである。横軸はデジタル回路で発生する
ノイズ周波数、縦軸は進入ノイズの大きさを示す。
【0005】図10(a)は、p型の基板510中に形
成された同一のnウェル520中にデジタル回路530
とアナログ回路540をともに形成する従来の構造を示
す(以下、この構造を同一ウェル構造と呼ぶ)。また、
同図にはデジタル回路530とアナログ回路540の間
にガードリング550も付加した構造を示している。
【0006】ここでいうガードリングとは、デジタル回
路から漏れるノイズを吸収するように、デジタル回路5
30とアナログ回路540との間に設けられた高濃度不
純物拡散領域である。壁状あるいはデジタル回路を囲む
ようリング状に形成される。
【0007】図11(a)に示すように、同一ウェル構
造のみの場合では、ノイズ周波数にかかわらず、デジタ
ル回路530からアナログ回路540へのノイズの進入
は極めて大きい。ガードリング550を備えた場合は、
多少改善されるものの依然としてアナログ回路への進入
ノイズは大きい。
【0008】図10(b)は、p型の半導体基板512
中にnウェル522およびnウェル562をそれぞれ独
立に形成し、デジタル回路532をnウェル522内
に、アナログ回路542をnウェル562内にそれぞれ
形成したものである。特にアナログ回路形成領域では、
nウェル562内にさらにpウェル572を形成し、こ
こにアナログ回路542を形成している。このように、
アナログ回路形成領域に、p型基板512/nウェル5
62/pウェル572からなる三重構造を備えたものを
ここではトリプルウェル構造と呼ぶ。なお、この構造で
ガードリング552を形成する場合は、同図に示すよう
に、デジタル回路532とアナログ回路542の間のn
ウェル522内に形成される。
【0009】なお、従来の半導体基板512は、プロセ
ス上の取り扱いが容易等の理由により専ら比抵抗約1Ω
・cm程度の比較的低抵抗な基板が用いられている。
【0010】図11(b)に示すように、トリプルウェ
ル構造では、ノイズ周波数が100M(10)Hz以
下に対しては、ガードリングなしでも進入ノイズレベル
を−60(dB)以下に抑制することができる。ガード
リング552を備えれば、全体的な進入ノイズレベルを
さらに下げることができる。しかし、ノイズ周波数が1
G(10)Hzを超えると、ガードリング552を備
えても進入ノイズは無視できなくなる。
【0011】図10(c)は、SOI基板を用いた構造
を示す。SOI基板とは、酸化層516を挟んで上層、
下層(514)に半導体層を備えた基板である。SOI
基板を用いる場合は、例えば、上層の半導体層中にp型
半導体領域574を挟んでnウェル層524、564を
形成し、それぞれのウェル内にデジタル回路534とア
ナログ回路544を形成している。
【0012】図11(c)に示すように、SOI基板を
用いた場合は、ガードリングを用いた構造において、ノ
イズを吸い上げる効果が顕著になり、アナログ回路54
4へのノイズの進入を防ぐ効果が大きくなる。
【0013】図10(b)に示すトリプルウェル構造に
おけるアナログ回路542へのノイズ進入経路を考える
場合、デジタル回路532の横からnウェル522の表
面層を通って進入するものと、デジタル回路532の下
層の半導体基板512を通ってアナログ回路に達するも
のがあるが、ガードリング552は、横から漏れるノイ
ズに対しては高い吸い上げ効果を示すものの、下層の半
導体基板512を通って漏れるノイズに対しては吸い上
げ効果は殆ど期待できない。これに対し、図10(c)
に示すSOI基板構造では、nウェル524の下層がS
iO層516であるため、下層に抜けるノイズはここ
で阻止される。よって、アナログ回路544への主なノ
イズの進入経路は、ウェル中の表面層を横方向に抜ける
ものであるため、ガードリング554による吸い上げ効
果が顕著となるものと考えられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述するように、従来
の半導体装置構造では、SOI基板とガードリングとの
組み合わせが、デジタル回路で発生したノイズのアナロ
グ回路への進入を最も効果的に阻止するものと考えられ
ている。しかし、SOI基板を用いる場合でも、より高
周波数のノイズに対して効果的にアナログ回路へのノイ
ズの進入を阻止しうる構造が求められている。
【0015】その一方で、SOI基板については、一般
に通常の半導体基板より基板コストが高いことや、基板
の中間層である酸化層516の熱伝導率が悪いため、動
作中の素子に発生する熱を効率良く逃がすことができな
いこと、あるいは、ホットキャリヤが発生した場合に、
これを構造上逃がすことができないためトランジスタ特
性が不安定になること等の使用上の問題も指摘されてい
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するために、デジタル回路とアナログ回路を混載した
半導体装置に関し、デジタル回路からアナログ回路への
ノイズの進入をより効果的に阻止しうる新たなSOI基
板を用いた構造、及びSOI基板に代替しうる構造、さ
らにそれらの製造方法を提供することを目的とする。
【0017】本発明の半導体装置の第1の特徴は、デジ
タル回路とアナログ回路を混載する半導体装置におい
て、第1導電型の半導体基板と、半導体基板の表面層に
それぞれ独立に形成された、第2導電型の第1ウェル及
び第2導電型の第2ウェルと、第1ウェル内の表面層に
形成されたデジタル回路と、第2ウェル内の表面層に形
成されたアナログ回路とを有し、半導体基板が、少なく
とも第1ウェルの1000倍以上の比抵抗を有すること
である。
【0018】上記半導体装置の第1の特徴によれば、半
導体基板抵抗が十分に高いため、第1ウェル内に形成さ
れるデジタル回路で発生するノイズは、第1ウェル周囲
の高抵抗半導体基板によりアナログ回路への進入を阻止
できる。
【0019】本発明の半導体装置の第2の特徴は、デジ
タル回路とアナログ回路を混載する半導体装置におい
て、絶縁層を挟んで上層半導体層と下層半導体層とを有
する基板と、上層半導体層に第1導電型半導体領域を挟
みそれぞれ独立に形成された、第2導電型の第1ウェル
及び第2導電型の第2ウェルと、第1ウェル内の表面層
に形成されたデジタル回路と、第2ウェル内の表面層に
形成されたアナログ回路と、デジタル回路と第2ウェル
との間の、第1ウェルの内側領域、もしくは第1ウェル
と第2ウェルとの間の表面層に形成された導電性のガー
ドリングを有し、ガードリングの底部と第1ウェルの底
部との距離を少なくとも0.8μm以下とすることであ
る。
【0020】上記半導体装置の第2の特徴によれば、S
OI基板を用いた構造において、深いガードリングを設
けることになるが、SOI基板を用いた場合は、第1ウ
ェルと第2ウェルの下層が絶縁層になるので、デジタル
回路で発生するノイズは、各ウェルの下層を通ってアナ
ログ回路に進入しにくい。よって、漏れノイズの進入経
路は主に横方向に流れることとなるため、この進入経路
の途中に設けられるガードリングにより、効果的にノイ
ズの進入を阻止できる。また、従来のように、浅いガー
ドリングではなく、十分に深いガードリングを形成する
ことにより、漏れたノイズを広い範囲で吸い上げること
ができるため、アナログ回路へのノイズの進入をさらに
効果的に阻止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0022】(第1の実施の形態)第1の実施の形態に
かかる半導体装置の基本的な構成は、従来のトリプルウ
ェル構造と共通するが、従来の構成と異なるのは、半導
体基板として高抵抗基板を用いている点である。
【0023】この特徴によれば、半導体基板抵抗が十分
に高いため、第1ウェル内に形成されたデジタル回路で
発生するノイズは、第1ウェル周囲の高抵抗半導体基板
により第2ウェル内に形成されたのアナログ回路への進
入を阻止できる。
【0024】半導体基板は、MCZ法、CZ法、FZ法
のいずれかを用いて作製されたものでよい。また、固溶
酸素量が1×1018atoms/cm以下であって
もよい。
【0025】第1ウェルと第2ウェルとの間隔(w)
が、少なくとも0.5μm以上離れていてもよい。第1
ウェルと第2ウェル間の間隔の距離に応じて両ウェル間
の抵抗が増大し、アナログ回路へのノイズの進入をより
効果的に阻止できるが、特に両ウェル間距離が0.5μ
m以上になれば、良好なノイズ進入阻止効果を得ること
ができる。
【0026】また、上記特徴を有する半導体装置におい
て、第2ウェル内の表面層に第1導電型の第3ウェルを
有し、アナログ回路を第3ウェル内に形成してもよい。
【0027】この場合は、高抵抗半導体基板によるノイ
ズ進入阻止効果に加えて、第2ウェルと第3ウェル間の
PN接合抵抗によるノイズ進入阻止効果を得ることがで
きる。
【0028】以下、第1の実施の形態にかかる半導体装
置についてより詳細に説明する。
【0029】図1(a)、図1(b)は、第1の実施の
形態にかかるデジタル回路とアナログ回路混載半導体装
置の構造を示す装置平面図と装置断面図である。同図に
示すように、p型の高抵抗基板10中のデジタル回路形
成領域にnウェル20、アナログ回路形成領域にnウェ
ル40をそれぞれ独立に形成している。アナログ回路形
成領域では、nウェル40内にさらにpウェル50を形
成し、このpウェル内にアナログ回路60を形成してい
る。一方デジタル回路形成領域では、nウェル20内に
デジタル回路30を形成している。各回路は、MOSト
ランジスタやバイポーラトランジスタ等に代表される能
動素子を含む回路である。
【0030】なお、各ウェルのサイズは、例えばnウェ
ル20およびnウェル40の深さが約1.5μmであ
る。またnウェル20とnウェル40間の距離wが例え
ば約0.5μmである。
【0031】高抵抗基板10は、例えばpウェル50が
0.25Ω・cm、nウェル20とnウェル40が0.
065Ω・cmである場合、これらのウェルの1000
倍以上の比抵抗、好ましくはpウェルの1000倍以上
の比抵抗を持つ高抵抗基板であることが好ましい。例え
ば比抵抗250Ω・cm以上の高抵抗基板を用いること
が好ましい。なお、この比抵抗値は、固溶酸素量の値と
しては約8.1×10 17atoms/cm以下に相
当する。
【0032】不純物として基板中に含有される酸素は、
ドーパントとして寄与するため、基板を高抵抗にするた
めには、基板中固溶酸素量を少なくする必要がある。し
かし、基板中に含有される酸素に起因する格子欠陥は、
プロセス中に基板にかかる種々のストレスをうまく吸収
し、基板の機械的強度を上げるものでもある。よって、
固溶酸素量は、機械的強度が脆弱になりすぎない程度に
存在していることが好ましい。
【0033】上述するような、固溶酸素量が低濃度の基
板は、CZ法(Czochralski法)、FZ法(Floating zo
ne法)および融液に磁場を印加して融液の対流を抑制す
ることで結晶中の酸素濃度を抑制するMCZ法(Magnet
ic field applied CZ法)を用いて作製することができ
る。
【0034】従来のトリプルウェル構造が、主にPN接
合抵抗のみでデジタル回路で発生したノイズのアナログ
回路への進入を抑制していたのに対し、このように高抵
抗基板10を使用すると、nウェル20とnウェル40
の間に入る半導体基板10そのものの抵抗によってもア
ナログ回路へのノイズの進入を阻止できる。
【0035】図2(a)は、第1の実施の形態にかかる
高抵抗基板を用いたトリプルウェル構造の、進入ノイズ
レベルをシミュレーションにより求め、従来の構造のも
のと比較したグラフである。
【0036】同図に示すように、ノイズ周波数1GHz
に対しては、進入ノイズの低減効果はみられないもの
の、ノイズ周波数100MHzに対しては、従来の同一
ウェル構造やトリプルウェル構造に比較し、大幅に進入
ノイズのレベルが下がり、SOI基板を用いた場合とほ
ぼ同じレベルの性能を得ることができる。
【0037】図2(b)は、デジタル回路形成領域のn
ウェル20とアナログ回路形成領域のnウェル40との
距離wとデジタル回路からアナログ回路への進入ノイズ
のレベルの関係をシミュレーションにより求めたグラフ
である。両ウェル間の距離wが広がる程、高抵抗となり
ノイズの進入阻止効果が高まるが、ノイズ周波数100
MHzに対しては、両ウェル間の距離wを0.5μm以
上離すと進入ノイズレベルを−100dB以下の良好な
値とすることができる。
【0038】ところで、一般的な高周波アナログ回路に
は、薄膜インダクタ素子が形成されている。この薄膜イ
ンダクタ素子は、導体の周回パターンを有するものであ
るが、この周回パターンによりうず電流が生じるため、
これに起因する誘導電流が半導体基板中に発生する。従
来の半導体基板を使用する場合は、基板中に生じるこの
誘導電流によって、薄膜インダクタ素子のQ値が劣化す
るという問題があった。
【0039】しかし、第1の実施の形態に係る高抵抗基
板を使用する場合は、半導体基板の抵抗が高いため、誘
導電流の値を低減できる。従って、インダクタ素子のQ
値の劣化を抑制することが可能になる。
【0040】図3は、1μm幅のAl線周回パターンを
持つインダクタ素子の周波数とQ値との関係を示すグラ
フである。同グラフに示すように、従来の比抵抗値1Ω
cmの半導体基板を使用したものに比較し、第1の実施
の形態に係る比抵抗値1000Ωcmの半導体基板を使
用した場合は、特に高周波数領域において、高いQ値を
得ることができる。
【0041】このように、第1の実施の形態に係る高抵
抗基板の使用は、デジタル回路からアナログ回路へのノ
イズの進入を抑制するだけでなく、アナログ回路中のイ
ンダクタ素子の性能を向上させる効果ももたらす。
【0042】ところで、既に説明したように、このよう
な高抵抗半導体基板では、基板中の酸素濃度が低く、従
来の基板に較べ機械的強度は弱い。例えば、半導体装置
の製造工程、特に高抵抗半導体基板の熱処理時等におい
て、半導体基板はウェハの周縁部の三点で支持ピンによ
り保持されることになるが、この支持ピンの接触点には
局所的な熱的ストレスもしくは機械的ストレスが加わる
ため、図4(a)に示すように、ウェハ13の支持ピン
の接触点A1〜A3近傍に、スリップが生じることがあ
る。
【0043】そこで、図4(b)に示すように、好まし
くは、支持ピンの接触位置となる外縁部のみを低抵抗領
域14Bとし、その内側に高抵抗領域14Aを有する半
導体ウェハ14を使用する。即ち、支持ピン等により局
所的なストレスがかかる領域のみの酸素濃度を上げてウ
ェハ14の機械的強度を上げる。こうすることにより、
上述する高抵抗基板の長所を維持したまま、スリップ等
の結晶欠陥の発生を抑制できる。例えば低抵抗領域14
Bは、基板外周端から1mm幅以上程度の領域とすれば
よい。また、低抵抗領域14Bの酸素濃度は、少なくと
も1×1018atoms/cm 以上とすることが
望ましい。このような酸素濃度の調整は、例えば酸素イ
オンを基板外縁部のみに選択的にイオン注入することに
よって容易に得ることができる。
【0044】(第2の実施の形態)第2の実施の形態に
係る半導体装置は、第1の実施の形態に係る構造もしく
はSOI構造において、深いガードリングを備えたこと
を特徴にする。
【0045】ガードリングは、第1の実施の形態に係る
構造を有する半導体装置において、デジタル回路と第2
ウェルの間であって、第1ウェルの内側領域もしくは第
1ウェルと第2ウェルの間に形成される。
【0046】この構造では、第1ウェルから高抵抗な下
層の基板を介して第2ウェル内のアナログ回路に進入す
るノイズより第1ウェルから第2ウェルへ横方向に漏れ
るノイズの方が主な進入ノイズになるため、この進入経
路の途中に設けたガードリングにより、ノイズは効果的
に吸い上げられ、アナログ回路への進入ノイズを阻止で
きる。
【0047】なお、ガードリング底部と第1ウェルの底
部との距離(t)を少なくとも0.8μm以下としても
よい。第1ウェルの底部とガードリング底部との距離を
短くするような深いガードリングを形成することによ
り、第1ウェルの横方向から漏れるノイズを広い範囲で
捉え、効果的にアナログ回路へのノイズの進入を抑制で
きる。
【0048】また、SOI基板構造において、深いガー
ドリングは効果的である。第1ウェルと第2ウェルの下
層が絶縁層になるので、デジタル回路で発生するノイズ
は、各ウェルの下層を通ってアナログ回路に進入しにく
い。よって、漏れノイズの進入経路は主に横方向に流れ
ることとなるため、この進入経路の途中に設けられるガ
ードリングにより、効果的にノイズの進入を阻止でき
る。また、浅いガードリングではなく、十分に深いガー
ドリングを形成することにより、漏れたノイズを広い範
囲で吸い上げることができるため、アナログ回路へのノ
イズの進入をさらに効果的に阻止することができる。
【0049】以下、図面を参照しながら、具体的に第2
の実施の形態について説明する。
【0050】図5(a)〜図5(c)は、第2の実施の
形態にかかる半導体装置構造を示す装置平面図と装置断
面図である。
【0051】第2の実施の形態にかかる半導体装置は、
第1の実施の形態にかかる構造にガードリングを付加し
た構造である。即ち、第1の実施の形態にかかる構造に
おいて、nウェル20中のデジタル回路30の横にアナ
ログ回路60へのノイズの進入経路を塞ぐように、導電
性のガードリング70の壁を設けている。
【0052】従来のガードリングと異なる点は、ガード
リングの深さである。従来のガードリングが、主にソー
ス/ドレイン領域の形成工程と同時に形成されるもので
あったため、ソース/ドレインと同程度の0.2μm程
度の深さに止まっていたのに対し、第2の実施の形態で
は、従来より深いガードリングを形成している点であ
る。
【0053】なお、このガードリング70は、デジタル
回路で発生するノイズを吸収し、アナログ回路への進入
を抑えるものである。回路の周囲をリング状に囲む構造
は必ずしも必要なく、少なくともデジタル回路とアナロ
グ回路間に壁状に形成されていればよい。
【0054】図6は、ガードリング70の底部からnウ
ェル20の底部までの距離をtとし、この距離tに対す
るアナログ回路への進入ノイズレベルをシミュレーショ
ンより求めたものである。第1の実施の形態にかかるガ
ードリングを有さない構造と比較し、高いノイズ周波数
である1GHzに対して、同図に示すように、距離tを
1.2μm未満とすることで進入ノイズの低減効果が確
認できる。特に距離tを0.8μm以下とする場合は、
進入ノイズを−100dBより小さくできることがわか
る。
【0055】図5(d)は、SOI基板構造に同様なガ
ードリングを設けた構造を示すものである。
【0056】図6には、合わせて、SOI基板構造に同
様なガードリングを設けた場合の進入ノイズのレベルも
示している。図5(d)において、ガードリング70の
距離tは、Nウェル層20の底部となる絶縁層10A表
面とガードリング70底部の距離に相当する。シミュレ
ーション上の進入ノイズレベルは、上述する高抵抗基板
を用いたトリプルウェル構造のものと同一の値を示す。
【0057】半導体基板が高抵抗な場合は、SOI基板
を用いた場合と同様に、デジタル回路で発生するノイズ
が、抵抗の高い下層の基板に流れるより抵抗の低いウェ
ル層を流れやすい。基板表面層を流れるノイズは、ガー
ドリングで捉えられる確率が増す結果、ガードリングに
よるノイズの吸い上げがより効果的に機能することとな
る。
【0058】このように、高抵抗基板を用いた場合もS
OI基板を用いた場合も、ガードリングの深さを深くす
ることでアナログ領域へのノイズの進入を大幅に低減で
きることが分かる。ガードリングが十分深ければ、従来
ガードリングの下を潜ってアナログ領域に抜けていたノ
イズも含めて広い範囲でデジタル回路から発生するノイ
ズを捉えることができるからである。従来のガードリン
グの深さが0.2μm程度であるのに対し、例えば、第
2の実施の形態にかかるガードリング70自身の深さは
約0.7μmとなる。即ち、このときのnウエルの深さ
は1.5μmであるから、ガードリングの深さは、nウ
エルの深さの7/15以上の深さを有することが望まし
いということもできる。
【0059】なお、ガードリング70の位置は、図5
(b)に示すように、nウェル20の内側とは限らず、
図5(c)に示すように、nウェル20の領域から一部
はみ出していてもかまわない。少なくともアナログ回路
形成領域のnウェル40に接しなければ、nウェル20
とnウェル40の間にあってもかまわない。
【0060】図7は、第1、第2の実施の形態にかかる
構造をCMOS回路に応用した例を示す装置断面図であ
る。同図に示すように、アナログ回路形成領域およびデ
ジタル回路形成領域それぞれに、CMOSトランジスタ
を形成している。このため、高抵抗基板11中に形成さ
れるデジタル回路形成領域のnウェル21には、さらに
その内側にpウェル31が形成され、pウェル31の表
面層にn型のソース/ドレイン領域33とゲート酸化膜
を介して形成されるゲート電極32からなるNMOSト
ランジスタを形成している。また、pウェル31の外側
のnウェル21の表面層には、p型のソース/ドレイン
領域35とゲート酸化膜を介して形成されるゲート電極
34からなるPMOSトランジスタを形成している。
【0061】一方、アナログ回路形成領域では、高抵抗
基板11中にnウェル41を形成し、さらにnウェル4
1中にpウェル51を形成し、nウェル41の表面層に
p型のソース/ドレイン領域63とゲート酸化膜を介し
て形成されるゲート電極61からなるPMOSトランジ
スタを形成している。また、pウェル51の表面層には
n型のソース/ドレイン領域64とゲート酸化膜を介し
て形成されるゲート電極62からなるNMOSトランジ
スタを形成している。
【0062】なお、各トランジスタ領域は、通常LOC
OSやあるいは同図に示すような素子分離用の埋め込み
酸化膜91〜98により形成領域が画定されている。
【0063】この構造においては、nウェル21内のア
ナログ回路形成領域に近接する位置にガードリング71
を備える他、pウェル31内のNMOSの横にガードリ
ング81を備えている。このように、備えるガードリン
グの数は1つに限らず複数設けることができる。
【0064】なお、例えばnウェル21、nウェル41
の深さは2.1μm、pウェル31およびpウェル51
の深さは1.5μmとする場合、各ウェルでの底部から
各ガードリングの底部までの距離が0.8μm以下とな
るように、ガードリング71の深さは約1.3μm以
上、ガードリング81の深さは0.7μm以上とする。
【0065】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、ガードリングの構造およびその製造方法に関する。
【0066】ガードリングは、溝の内壁に形成された酸
化層と、溝を埋めるように形成された金属層とを有する
ものである。この場合、溝内に埋め込まれた金属は、溝
の内壁に形成された酸化層の存在により、周囲への熱拡
散等を阻止できる。
【0067】第2の実施の形態において述べたように、
デジタル回路で発生するノイズを効果的に阻止するため
には、従来より深いガードリングを形成する必要があ
る。従来のように、トランジスタのソース/ドレイン領
域を形成する際に同時にイオン注入法を用いて形成する
製造方法では、ソース/ドレイン領域の深さに合わせる
ため深いガードリングを形成することはできない。
【0068】そこで、深いガードリングを形成するた
め、溝の底部下層に形成された不純物イオンドーピング
領域を有するガードリングであってもよい。このガード
リング構造は、深い注入層を作らなくても実質的に深い
ガードリングを比較的容易に得られるため、プロセス上
のメリットが大きい。
【0069】さらに、溝の内壁に金属シリサイド層を形
成すれば、ノイズの吸い上げ効果の高い低抵抗なガード
リングを形成できる。
【0070】以下、具体的に第3の実施の形態について
説明する。
【0071】図8(a)〜図8(c)は、第3の実施の
形態に係るガードリングの構造を示す半導体装置の部分
断面図である。ここでは、便宜的に、デジタル回路形成
領域の高抵抗基板12とこの中に形成されるnウェル2
2、そしてこのnウェル22中に形成されるガードリン
グのみを図示している。
【0072】まず、図8(a)に示すガードリング72
は、イオン注入法を用いて高濃度のイオンドーピングを
行って形成したものである。この場合は、ソース/ドレ
イン領域のイオン注入工程とは別個独立に高加速電圧条
件でp型もしくはn型の不純物イオンを注入し、熱アニ
ールにより活性化させる。例えば、nウェル22には、
同じ導電型の不純物P(燐)イオンを、ソース/ドレイ
ン領域の形成の際に通常用いる加速電圧の倍の加速電圧
90keV程度で、ドーズ量4×1015 /cm
条件でイオン注入を行う。
【0073】図8(b)に示すガードリング73は、金
属の埋め込みで構成したものである。この場合は、ま
ず、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いて、基板
に溝を形成し、溝の内表面を酸化し、酸化膜74を形成
する。続いてこの溝にAl、Cu、W等の金属を埋め込
み、その後CMP工程により基板表面の平坦化を行えば
よい。Alのように周囲に拡散し易いメタルを用いる場
合は、溝の内壁の酸化膜74がメタルの拡散を抑制し、
トランジスタ動作への悪影響を防止できる。なお、埋め
込む金属が拡散しにくいものであれば、酸化膜74は必
ずしも必要ない。
【0074】図8(c)に示すガードリングは、溝を形
成し、溝の底部に対し、イオン注入を行い、イオン注入
領域75を形成し、さらに溝の内周囲にシリサイド層7
6を形成したものである。
【0075】次に、図8(c)に示したガードリングの
製造方法について説明する。この製造方法の特徴は、基
板に溝を形成する工程と、溝の底部に対し、不純物イオ
ンを注入し、イオン注入層を形成する工程とを有するこ
とである。
【0076】溝形状を利用することにより、溝の深さと
イオン注入層の深さを合わせた深さを実質的なガードリ
ングの深さにできる。よって、通常のイオン注入条件で
深いガードリングの形成が可能になる。
【0077】さらに、溝の内表面に金属膜を形成し、熱
処理を行うことで金属シリサイドを形成すれば、低抵抗
なガードリングを形成することが可能になる。
【0078】なお、溝を形成する工程は、素子分離用埋
め込み酸化膜のための溝を形成する工程において、同時
に行ってもよい。ガードリング内の溝の形成をプロセス
上の負担なく行うことができる。
【0079】以下、この製造方法について具体的に説明
する。
【0080】図9(a)〜図9(e)は、図8(c)に
示すガードリングを、素子分離領域の形成工程を利用し
て作製する方法を示す工程図である。即ち、まず図9
(a)に示すように、RIE法等を用いてp型の高抵抗
基板110に素子分離層用の溝120といっしょにガー
ドリング用溝121を形成する。各溝の深さは、例えば
0.3〜0.4μmである。
【0081】図9(b)に示すように、高抵抗基板11
0の表面層に形成した溝を埋めるように、基板表面にS
iO膜130を形成する。その後、図9(c)に示す
ように、CMP工程により基板表面を平坦化する。
【0082】図9(d)に示すように、デジタル回路形
成領域とアナログ回路形成領域に、少なくとも両ウェル
の間隔を0.5μm以上開けてnウェル150およびn
ウェル170を形成する。さらに、各ウェル中にpウェ
ル160およびpウェル180を形成する。この後、ガ
ードリング用に形成した溝121内の酸化層をエッチン
グにより除去し、この溝121の周囲のレジスト膜14
0を残したまま、あるいは新たに形成したレジスト膜を
イオン注入マスクとして用いて、溝121底部に対し、
例えばPイオンを40keVの条件でイオン注入を行
う。こうして、図9(e)に示すように、溝121の底
部に、イオン注入層210を形成する。なお、アニール
処理は、単独でもしくはソース/ドレイン領域形成工程
と一緒に行えばよい。
【0083】この後さらに、溝121内壁を覆うように
例えばCoやWをスパッタ法等を用いて約15nm形成
し、さらに600℃〜800℃でアニールを行い、Si
基板と接する内壁部分をシリサイド化し、サリサイド層
220を形成する。シリサイド化されていないメタル
は、ウェットエッチングでエッチング除去する。このサ
リサイド層220は、シート抵抗8Ω/□程度の低抵抗
領域となる。なお、アニールによるシリサイドを省略し
て、溝121の内壁を金属層で覆うようにしてもよい。
【0084】このように、ガードリングの形成に際し、
まず溝を形成し、溝121の底部に対しイオン注入する
方法を用いれば、予め溝の深さを確保できるため、深い
ガードリングを比較的容易に形成できる。例えば、溝の
深さが0.4μmの場合、イオン注入層そのものの深さ
は0.3μmに過ぎなくても、ガードリングとしては
0.7μmの深いものとなる。
【0085】なお、上述するガードリングの構造および
製造方法は、SOI基板に深いガードリングを作製する
場合にもほぼそのまま応用できる。
【0086】以上、第1から第3の実施の形態に沿っ
て、本発明の半導体装置について説明したが、本発明は
上述する実施の形態に限定されるものではない。例え
ば、アナログ回路およびデジタル回路に形成される素子
はCMOSトランジスタに限らない。バイポーラトラン
ジスタやその他の種々のデバイスを形成してよい。ま
た、上述した各半導体領域の導電型は、p型とn型で反
転させた構造を用いてもよい。
【0087】
【発明の効果】上述するように、本発明の第1の特徴を
有する半導体装置によれば、アナログ回路とデジタル回
路が混載する半導体装置構造において、高抵抗の半導体
基板を用いることにより、従来のSOI基板を用いた場
合とほぼ同等程度にデジタル回路で発生するノイズのア
ナログ回路への進入を阻止できる。よって、高価格のS
OI基板を用いた従来の構造をより低価格な半導体基板
を用いたものに置き換えることが可能になる。
【0088】さらに、第1の特徴を有する半導体装置構
造において深いガードリングを備えることにより、より
高い周波数に対してのアナログ回路へのノイズの進入を
阻止することができる。なお、この深いガードリングの
形成効果は、SOI基板に対しても同様に、高周波ノイ
ズの進入阻止効果をもたらす。
【0089】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、深いガードリングの作製が比較的容易に可能とな
るため、プロセス上の負担をかけずにデジタル回路から
アナログ回路へのノイズの進入阻止効果の高い半導体装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる半導体装置の構造を
示す平面図および断面図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる半導体装置の構造に
おけるアナログ回路への進入ノイズのレベルを従来構造
と比較したグラフおよびアナログ回路形成領域とデジタ
ル回路形成領域それぞれに形成するウェル間距離wと進
入ノイズとの関係を示すグラフである。
【図3】第1の実施の形態に係る高抵抗半導体基板に形
成されたインダクタ素子の周波数とQ値との関係を従来
の半導体基板を使用した場合と比較したグラフである。
【図4】第1の実施の形態に係る高抵抗半導体基板に発
生したスリップの例を示す平面図とこのスリップの発生
を抑制するため、外周縁部に低抵抗領域を形成したウェ
ハを示す平面図である。
【図5】第2の実施の形態にかかる各半導体装置の構造
を示す平面図および断面図である。
【図6】第2の実施の形態にかかる半導体装置の構造に
おけるウェル底部からガードリング底部の距離tと進入
ノイズとの関係を示すグラフである。
【図7】第1および第2の実施の形態にかかる半導体装
置の構造を用いたCMOS回路の構成例を示す装置断面
図である。
【図8】第3の実施の形態にかかる各種ガードリング構
造を示す部分的装置断面図である。
【図9】第3の実施の形態にかかる埋め込み素子分離形
成工程を利用したガードリングの製造方法を示す工程図
である。
【図10】従来の半導体装置の各構造を示す装置断面図
である。
【図11】従来の半導体装置の各構造に対する進入ノイ
ズの大きさを示すグラフである。
【符号の説明】
10、11、12 高抵抗基板 20、21、22、40、41、150、170 nウ
ェル 30 デジタル回路領域 31、50、51、160、180 pウェル 60 アナログ回路領域 70 ガードリング 72 イオン注入領域 73 メタル 74 酸化膜 75 イオン注入領域 76 シリサイド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8238 H01L 27/06 101D 27/092 27/08 321B 27/08 331

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル回路とアナログ回路を混載する
    半導体装置において、 第1導電型の半導体基板と、 前記半導体基板の表面層にそれぞれ独立に形成された、
    第2導電型の第1ウェル及び第2導電型の第2ウェル
    と、 前記第1ウェル内の表面層に形成されたデジタル回路
    と、 前記第2ウェル内の表面層に形成されたアナログ回路と
    を有し、 前記半導体基板が、少なくとも前記第1ウェルの100
    0倍以上の比抵抗を有することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板は、 MCZ法、CZ法、FZ法のいずれかを用いて作製され
    たものである請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板は、 固溶酸素量が1×1018atoms/cm以下であ
    る請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1ウェルと前記第2ウェルとの間
    隔(w)が、少なくとも0.5μm以上離れている請求
    項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記第2ウェル内の表面層に第
    1導電型の第3ウェルを有し、 前記アナログ回路が、前記第3ウェル内に形成されてい
    る請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記デジタル回路と前記第2ウ
    ェルとの間であって、前記第1ウェル内もしくは前記第
    1ウェルと前記第2ウェルとの間の表面層に形成された
    導電性のガードリングを有することを特徴とする請求項
    1から5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記ガードリングの底部と前記第1ウェ
    ルの底部との基板面に対し直交する方向の距離(t)が
    少なくとも0.8μm以下であることを特徴とする請求
    項6に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 デジタル回路とアナログ回路を混載する
    半導体装置において、 絶縁層を挟んで上層半導体層と下層半導体層とを有する
    基板と、 前記上層半導体層内に、第1導電型の半導体領域を挟ん
    でそれぞれ独立に形成された、第2導電型の第1ウェル
    及び第2導電型の第2ウェルと、 前記第1ウェル内の表面層に形成されたデジタル回路
    と、 前記第2ウェル内の表面層に形成されたアナログ回路
    と、 前記デジタル回路と前記第2ウェルとの間の、前記第1
    ウェル内、もしくは前記第1ウェルと前記第2ウェルと
    の間の表面層に形成された導電性のガードリングとを有
    し、 前記ガードリングの底部と前記第1ウェルの底部との基
    板面に対し直交する方向の距離(t)が少なくとも0.
    8μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記ガードリングが、 溝の内壁に形成された酸化層と、 前記酸化層の内側を埋める金属層とを有することを特徴
    とする請求項6から8のいずれか1項に記載の半導体装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ガードリングが、 溝の底部の下層に形成された不純物イオンがドーピング
    された領域を有することを特徴とする請求項6から請求
    項8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記ガードリングが、 さらに、前記溝の内壁に形成された金属もしくは金属シ
    リサイド層を有することを特徴とする請求項10に記載
    の半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項6から8のいずれか1項に記載
    された半導体装置の製造方法であって、 前記ガードリングの形成のため、 基板の表面層に溝を形成する工程と、 前記溝の内表面を酸化し、酸化層を形成する工程と、 前記酸化層の内側を金属で埋め込む工程とを有すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項6から8のいずれか1項に記載
    された半導体装置の製造方法であって、 前記ガードリングの形成のため、 基板の表面層に溝を形成する工程と、 前記溝の底部に対し、不純物イオンを注入し、不純物イ
    オンドーピング領域を形成する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 さらに、前記溝の内表面に、金属膜を
    形成し、熱処理を行うことで金属シリサイドを形成する
    工程を有することを特徴とする請求項13に記載の半導
    体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記溝が、 素子分離用埋め込み絶縁膜のための溝と、同時に形成さ
    れることを特徴とする請求項12から14のいずれか1
    項に記載の半導体装置の製造方法。
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