JP2001342750A - 制振構造物 - Google Patents

制振構造物

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JP2001342750A
JP2001342750A JP2000163770A JP2000163770A JP2001342750A JP 2001342750 A JP2001342750 A JP 2001342750A JP 2000163770 A JP2000163770 A JP 2000163770A JP 2000163770 A JP2000163770 A JP 2000163770A JP 2001342750 A JP2001342750 A JP 2001342750A
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vibration damping
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JP2000163770A
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Shigeo Akatsuka
繁男 赤塚
Akira Matsuno
亮 松野
Toshiharu Maeda
敏治 前田
Junji Hashimoto
純二 橋本
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ツーバイフォーのように土台や柱
などを細い材木を組み合わせた構造物に、制振装置を用
いた場合、下枠6や上枠9の制振装置が取付けられた部
分に力が集中し、土台側から下枠6が、梁側から上枠9
が離間して、制振装置に伝達する変位が減ってしまい十
分な減衰特性を得られないとう問題があった。 【解決手段】 下側パネル14と上側パネル15
の間にダンパ16を設けた制振装置が、下枠6と上枠9
の間に設けられた壁面の両側の柱7、8をホールダウン
金物22と座金付ボルト21とを用い土台部Aに締結す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制振構造物に係
り、特に木造住宅に好適な制振構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、本願発明の実施の形態を示す図
であるが、柱等の構造は、従来と同様なのので、この図
1を用いて従来の技術を説明する。
【0003】従来の木造住宅には、土台部や柱などを細
い材木を組み合わせて用いる、いわゆるツーバイフォー
等と呼ばれる木造建築の構造物がある。
【0004】このような構造物は、コンクリートの基礎
1上に、ゴム2を介して土台3が設けられ、さらに、こ
の土台3上に側根太4が重ねられ、さらに、床板5を挟
んで下枠6が設けられている。
【0005】この下枠6には、柱7,8が立てられ、柱
7,8の上部には、上枠9、頭つなぎ10、梁11、2
階の床板、2階部分の下枠13の順に水平方向に延びる
木材が重ねられている。
【0006】このような、木造住宅の下枠6、柱7,
8、上枠9からなる壁面内に設けられ、地震の振動によ
り、建物が共振し倒壊することを防ぐ制振装置が種々提
案されている。
【0007】その一例として、図1のように、下枠6の
水平方向の変位を伝達する下側パネル14と上枠9の水
平方向の変位を伝達する上側パネル15を設け、両パネ
ル間にダンパ16を設けたものがある。
【0008】また、別の方式として図示しないが、粘性
ゴムを挟んだ2枚の金属パネルの一方を下枠6に、他方
を柱7固定する制振装置も知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように土
台や柱などを細い材木を組み合わせた構造物に、制振装
置を用いた場合、下枠6や上枠9の制振装置が取付けら
れた部分に力が集中し、土台側から下枠6が、梁側から
上枠9が離間して、制振装置に伝達する変位が減ってし
まい十分な減衰特性を得られないとう問題点があり、ま
た、最悪の場合は、この取付け部分が壊れる畏れがあっ
た。
【0010】本発明は、こののような問題点を解決した
制振構造物に関する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。
【0012】本発明は、土台部の上部に沿うように設け
られた下枠と、梁の下部に沿うように設けられた上枠
と、該上枠と下枠との間に設けられた柱とからなり、前
記上枠、下枠及び隣接する2本の柱で構成される壁面の
変形に対し減衰力を与える制振手段を、前記上枠と下枠
との間、または、下枠または上枠の少なくとも一方と柱
との間に設けた制振構造物において、前記上枠または下
枠の前記制振手段が固定される固定部が土台部または梁
から離間することを防ぐために、前記固定部に最も近い
柱の垂直方向の動きを規制するように、前記固定部に最
も近い柱を前記土台部または梁に締結する締結手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図
3に示し説明する。
【0014】なお、図1中2点鎖線の四角内は、他の実
施の形態を示すものである。
【0015】コンクリートの基礎1上には、ゴム2を介
して木材からなる土台3が基礎と平行に設けられてい
る。この土台3は、基礎1に埋め込まれた複数のアンカ
ーボルト20により基礎1に固定されている。また、土
台3には、貫通するように座金付ボルト21が設けられ
ている。さらに、この土台3上に側根太4が重ねられて
おり、この基礎1と土台3と側根太4により土台部Aが
形成されている。
【0016】この土台部A上には床板5を挟んで下枠6
が設けられている。
【0017】この下枠6には、柱7,8が立てられてい
る。この柱7の下端には、補強材22が取り付けられ、
さらに、下枠6とは離間した位置にホールダウン金物2
3が取り付けられている。そして、ホールダウン金物2
3の下面の孔に座金付ボルト21が相通されナット24
により締め付けられている。この座金付ボルト21、ホ
ールダウン金物23、ナット24が締結手段を構成して
いる。この結果、柱7は、下枠6を土台部A方向に強く
押さえ付けることとなる。
【0018】なお、本来であれば、柱8側も、右がは点
線部内を反転させた構成となるが、図1においては、2
点鎖線内に他の実施の形態を図示している。
【0019】この他の実施の形態においては、基礎1か
ら延びるアンカーボルト25を下枠6に貫通して突出す
るようにし、このアンカーボルト25が直接ホールダウ
ン金具に接続させた物である。この構造は、側根太4を
用いないタイプに特に有効である。
【0020】柱7,8の上部には、上枠9、頭つなぎ1
0、梁11、2階の床板12、2階部分の下枠13の順
に木材が重ねられている。そして、2階部分の下枠13
の上には、2階の柱26、27が立てられ、下側パネル
14’が取付けられている。
【0021】柱7、8の上部や、2階の柱26、27の
下部には柱7の下部同様に、補強材30,31及びホー
ルダウン金物32,33が設けられており、このホール
ダウン金物32、33間にボルト34とナットにより締
結し、結果的に柱7、8の上部及び柱26、27の下部
は、梁11に締結される。
【0022】下枠6には、下枠6の水平方向の変位を伝
達する木造の下側パネル14が金属プレート40により
取り付けられ、また、上枠9には、上枠9の水平方向の
変位を伝達する上側パネル15が金属プレート41によ
り取り付けられている。そして、両パネル14、15の
間に設けた油圧のダンパ16により上枠6と下枠9の相
対変位に対し減衰力を発生するようになっている。
【0023】次に、上記実施の形態の作用を説明する。
【0024】地震が発生すると、土台部Aと梁11が水
平方向に相対移動する。この水平方向の移動は、下側パ
ネル14及び上側パネル15介して、ダンパ16に伝え
られ、ダンパ16は伸縮する。この際、ダンパ16は減
衰力を発生するので、土台部Aと梁11が水平方向に相
対移動は、抑制され、構造物全体が共振することを防止
する。
【0025】この際、ダンパ16の減衰力の反作用とし
て、下側パネル14及び上側パネル15が下枠6及び上
枠9に固定される金属プレート40、41の取り付けら
れた部分(本発明の固定部)に力が集中し、振動状況に
よっては、下枠6及び上枠9を土台部Aや梁11から離
間させる力が働く。しかし、本実施の形態にあっては、
この固定部に最も近い柱7、8を下枠6や上枠9に固定
するのではなく、丈夫な土台部Aや、梁11に対する垂
直方向への移動を規制するようにアンカーボルト21な
どで締結しているので、下枠6や上枠9が変形したり、
破損することが防止されるので、安定した減衰力を得る
ことができ、十分な制振効果を得ることができ、構造物
の耐久性も向上する。
【0026】さらに、建築済みの住宅に制振装置を設け
る場合には、アンカーボルトとホールダウン金物を用い
柱を土台や梁に締結している部分の近傍に、制振装置を
固定することにより、本発明を達成できる。
【0027】なお、上記実施の形態では、パネルとダン
パを用いた制振装置を利用したものを示したが、制振装
置は、特に限定されず、上下枠及び隣接する柱から形成
される四角形の変形に対し減衰効果を与える制振装置
で、その制振装置の一部が下枠または、上枠の少なくと
も一方に固定されるような制振装置であれば、本発明は
有効である。例えば、下枠6と柱7の間にダンパを設け
ても良く、また、2枚の板の間に粘性樹脂を固着させ、
一方の板を柱7にもう一方の板を下枠6の取付けるよう
な構成でもよい。
【0028】また、上記実施の形態では、パネル14を
柱7、8の横幅いっぱいに設けたものであるので、両側
の柱に対し締結手段を設けたが、例えば、一方の柱より
に制振装置が取り付けられる場合であっては、近い側の
柱に締結手段を設ければ良い。
【0029】上記実施の形態では、1階部分について記
載したが、2階3階についても同様であり、この場合、
1階の梁が、2階の土台部となり、2階の梁が3階の土
台部となる。
【0030】また、梁11や土台部Aの構造は、特に実
施の形態に限定されるものではなく、例えば土台をH形
鋼としてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、上枠、下枠及び隣接す
る2本の柱で構成される壁面の変形に対し減衰力を与え
る制振手段を、前記上枠と下枠との間、または、下枠ま
たは上枠の少なくとも一方と柱との間に設けた制振構造
物において、前記上枠または下枠の前記制振手段が固定
される固定部が土台部または梁から離間することを防ぐ
ために、前記固定部に最も近い柱の垂直方向の動きを規
制するように、前記固定部に最も近い柱を前記土台部ま
たは梁に締結する締結手段を設けたことを特徴とする制
振構造物であるので、上枠または下枠の制振手段の固定
部が土台部または梁から離間することが防止でき、安定
した制振効果が得られると共に、下枠や上枠が破損する
ことも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制振構造物としての木造建築物の壁を
はがした状態の図である。
【図2】図1の破線部分の拡大断面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【符号の説明】
A 土台部 1 基礎 3 土台 6 下枠 7 柱 8 柱 9 上枠 11 梁 14 下側パネル(制振手段) 15 上側パネル(制振手段) 16 ダンパ(制振手段) 21 座金付ボルト(締結手段) 23 ホールダウン金物(締結手段) 24 ナット(締結手段) 40 金属プレート 41 金属プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 敏治 神奈川県川崎市川崎区東田町8番地 トキ コ株式会社内 (72)発明者 橋本 純二 神奈川県川崎市川崎区東田町8番地 トキ コ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土台部の上部に沿うように設けられた下
    枠と、梁の下部に沿うように設けられた上枠と、該上枠
    と下枠との間に設けられた柱とからなり、前記上枠、下
    枠及び隣接する2本の柱で構成される壁面の変形に対し
    減衰力を与える制振手段を、前記上枠と下枠との間、ま
    たは、下枠または上枠の少なくとも一方と柱との間に設
    けた制振構造物において、前記上枠または下枠の前記制
    振手段が固定される固定部が土台部または梁から離間す
    ることを防ぐために、前記固定部に最も近い柱の垂直方
    向の動きを規制するように、前記固定部に最も近い柱を
    前記土台部または梁に締結する締結手段を設けたことを
    特徴とする制振構造物。
JP2000163770A 2000-05-31 2000-05-31 制振構造物 Pending JP2001342750A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077601A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Misawa Homes Co Ltd 制振パネルの設置構造
JP2007107251A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Misawa Homes Co Ltd 制振壁パネルの配置方法
JP2007138407A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Sugimoto Kenchiku Kenkyusho:Kk 制振パネル及び制振構造

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JP2007077601A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Misawa Homes Co Ltd 制振パネルの設置構造
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