JPH1162263A - 建築用補強プレート - Google Patents

建築用補強プレート

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JPH1162263A
JPH1162263A JP21371397A JP21371397A JPH1162263A JP H1162263 A JPH1162263 A JP H1162263A JP 21371397 A JP21371397 A JP 21371397A JP 21371397 A JP21371397 A JP 21371397A JP H1162263 A JPH1162263 A JP H1162263A
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JP
Japan
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building
reinforcing plate
wall
base
surface portion
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JP21371397A
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Inventor
Fumio Hiraishi
文雄 平石
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SHOWA MIRAI KK
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SHOWA MIRAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築用補強プレートにおいて、簡単な構造で
既存の建物に容易で低コストに取り付けることができ、
しかも要求される耐震性能を得ることができるようにす
る。 【解決手段】 軸組工法による木造建築物21の隅部外
壁23に装着される建築用補強プレート1であって、隅
部外壁23の表面に対応した第1の面部11と第2の面
部12とをそなえ、面部11,12のいずれか又は両方
に、隅部外壁23内に配設された柱24に結合される柱
結合部14と、隅部外壁23内に配設された土台25に
結合される土台結合部15と、隅部外壁23の下方に配
設された基礎26に結合される基礎結合部16とをそな
え、土台結合部15が、土台25の嵌合部25Cを避け
るように、面部11,12の境界線18から離隔した箇
所で土台25に結合されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸組工法による木
造建築物の耐震補強に用いて好適の、建築用補強プレー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、耐震建築技術は、鉄骨構造を
はじめとする高層ビル等の大型構造物を中心に開発が進
められているが、近年、在来木造建築をはじめとする木
造軸組工法による小型建築物に関しても、その開発が進
められており、新築の木造建築物にはかかる技術が用い
られるようになっている。
【0003】この軸組工法による木造建築物では、地震
や強風等の外力(垂直力や水平力)を受けると、土台と
柱との結合部,柱と胴差との結合部,柱と梁との結合
部,土台や柱等と筋交との結合部といった軸組される木
材どうしの結合部や、基礎と土台との結合部等に、例え
ばほぞ抜けによる離脱が生じてしまうことが建物の倒壊
の原因となっている。
【0004】そこで、木造軸組工法の場合、上述のよう
な各結合部の要所要所に平型や羽子板型等の金物を介装
して、ほぞ抜け等による結合部の離脱を防止するような
技術が開発されている。しかしながら、このような耐震
補強にも用いられる建築用補強金物は、一般に建物を新
築する際に用いるためのもので、既存の建物を補強する
ためには適していない。
【0005】つまり、従来の建築用補強金物は、木材等
に直接ボルトや釘で打ち付けるものであり、既存の建物
に使用する場合、建物の外壁を剥がし軸組されている木
材を露出させてから金物を取り付けて、その後、再び外
壁を施工しなくてはならず、装着に関して大幅なコスト
や時間を要するという不具合がある。かかる不具合を解
決するには、既存の建物の外壁を剥がすことなく装着で
き、しかも十分な耐震補強効果の得られる補強金物を開
発することが必要になる。
【0006】このような状況下で、図13に示すような
補強金物が開発されている。この金物は、図13に示す
ように、アッパプロテクタ101とロアプロテクタ10
2とからなり、アッパプロテクタ101を建物隅部の外
壁面111に、ロアプロテクタ102を外壁面111の
下方の基礎112にそれぞれ取り付け、アッパプロテク
タ101とロアプロテクタ102とがジョイントボルト
103で結合される構造になっている。
【0007】アッパプロテクタ101の外壁面111へ
の取付は、ラグスクリュ104をアッパプロテクタ10
1外面から外壁面111内の土台や柱(ともに図示略)
に螺合させることで行なわれる。また、ロアプロテクタ
102の基礎112への取付は、基礎112にアンカボ
ルト105を打ち込み、このアンカボルト105にロア
プロテクタ102に設けられた長穴102Aを差し込ん
でナット106を螺合・締結することで行なわれる。
【0008】そして、アッパプロテクタ101とロアプ
ロテクタ102とを結合するジョイントボルト103に
は、スプリンク107やウレタンゴム108を介装して
衝撃をソフトに吸収できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の補強金物(図13参照)では、アッパプロテクタ
101とロアプロテクタ102といった2つの分割され
た部材からなり構造が複雑であり、施工は決して容易な
ものとはいえない。特に、アッパプロテクタ101とロ
アプロテクタ102とをジョイントボルト103で結合
しているが、これには、アッパプロテクタ101及びロ
アプロテクタ102の取付精度が十分に高くなくては行
なうことができない。
【0010】また、この従来の補強金物は、建物の隅部
の柱に合わせてその軸線方向(上下方向)へ向けて装着
する構造であり、隅部の柱の下方にそなえられた土台に
対して直接ねじ止めされる構造である。しかしながら、
建物の隅部の土台の部分は、複数の土台がほぞ及びほぞ
穴の嵌合等により重合しているため、このような嵌合部
に直接ねじ止めを行なうと、却って結合部の強度低下を
招くおそれがあり、好ましくない。
【0011】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、簡単な構造で既存の建物に容易で低コストに取り
付けることができ、しかも要求される耐震性能を得るこ
とができるようにした、建築用補強プレートを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の建築用補強プレートは、軸組工法による木造
建築物の隅部外壁に装着される建築用補強プレートであ
って、該隅部外壁の表面に対応するように、第1の面部
と第2の面部とをそなえ、該第1の面部及び該第2の面
部のいずれか又は両方に、該隅部外壁内に配設された柱
に結合される柱結合部と、該隅部外壁内に配設された土
台に結合される土台結合部と、該隅部外壁の下方に配設
された基礎に結合される基礎結合部とをそなえ、該土台
結合部が、該土台の嵌合部を避けるように、該第1の面
部と該第2の面部との境界線から離隔した箇所で該土台
に結合されていることを特徴としている。
【0013】したがって、本建築用補強プレートを通じ
て、木造建築物の隅部に配設された柱と土台と基礎とが
一体に結合され、木造建築物の隅部における軸組部分の
結合が強化される。また、本建築用補強プレートは、土
台の嵌合部を避けるようにして土台に結合されるので、
本建築用補強プレートの土台への結合に際して土台の嵌
合部の強度を低下させることがなく、本建築用補強プレ
ートと土台との結合強度の低下も回避される。
【0014】請求項2記載の本発明の建築用補強プレー
トは、軸組工法による木造建築物の隅部外壁に装着され
る建築用補強プレートであって、該隅部外壁の表面に対
応するように、第1の面部と第2の面部とをそなえ、該
第1の面部及び該第2の面部のいずれか又は両方に、該
隅部外壁内に配設された柱に結合される柱結合部と、該
隅部外壁内に配設された梁状部材に結合される梁状部材
結合部とをそなえ、該梁状部材結合部が、該梁状部材の
嵌合部を避けるように、該第1の面部と該第2の面部と
の境界線から離隔した箇所で該梁状部材に結合されてい
ることを特徴としている。
【0015】したがって、本建築用補強プレートを通じ
て、木造建築物の隅部に配設された柱と梁状部材とが一
体に結合され、木造建築物の隅部における軸組部分の結
合が強化される。また、本建築用補強プレートは、梁状
部材の嵌合部を避けるようにして梁状部材に結合される
ので、本建築用補強プレートの梁状部材への結合に際し
て梁状部材の嵌合部の強度を低下させることがなく、本
建築用補強プレートと梁状部材との結合強度の低下も回
避される。
【0016】請求項3記載の本発明の建築用補強プレー
トは、請求項1又は2記載のものにおいて、該柱結合部
に隣接して配設された筋交の端部に結合しうる筋交結合
部が形成されていることを特徴としている。したがっ
て、本建築用補強プレートを通じて、柱,土台,基礎に
加えて筋交をも一体に結合されたり、又は、柱,胴差又
は梁に加えて筋交をも一体に結合されることになり、木
造建築物の隅部における軸組部分の結合が一層強化され
るようになる。
【0017】請求項4記載の本発明の建築用補強プレー
トは、請求項1〜3のいずれかに記載のものにおいて、
上記の各結合部を該建築物側の各対応箇所へ結合する螺
合金物をそなえ、該螺合金物が、上記の各結合部と該建
築物側の外壁表面との間に、弾性体を介装され締結され
ていることを特徴としている。したがって、本建築用補
強プレートを通じて行なわれる、柱,土台,基礎どうし
の一体結合又はこれらに筋交を加えた一体結合は、弾性
体を通じて復元可能に変形しうる結合となり、建築物の
隅部に加わる衝撃力が柔軟に緩衝される。
【0018】請求項5記載の本発明の建築用補強プレー
トは、請求項4記載のものにおいて、該弾性体が、上記
の各結合部と該建築物側の外壁表面との間のスペーサと
して用いられていることを特徴としている。したがっ
て、該建築物側の外壁表面に段差や凹凸がある場合で
も、スペーサとしての弾性体を介して本建物用建築用補
強プレートの各結合部を該建築物側に確実に結合するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、第1実施形態について
説明すると、図1〜図8は本発明の第1実施形態として
の建築用補強プレートを示すもので、図1はその装着状
態を示す模式的な斜視図、図2はその展開図(A),端
面図(B)、図3は本補強プレートを装備した建築物の
斜視図、図4はその建築物下部への取付状態を示す模式
的断面図、図5はその建築物上部への取付状態を示す模
式的断面図、図6はその取付に用いる螺合金物(コーチ
ボルト)及び弾性体(耐震ゴム)を示す側面図、図7は
その弾性体(耐震ゴム)を示す斜視図、図8はその弾性
体(耐震ゴム)の組み合わせ構造を示す斜視図である。
【0020】図1に示すように、本建築用補強プレート
1は、軸組工法による木造建築物(一般には、在来木造
工法による建築物)21の隅部22の外壁23の表面に
装着されるものであり、図1,図2に示すように、隅部
外壁23の表面に対応するように、互いに直交する第1
の面部11と第2の面部12とをそなえており、例えば
ステンレススチール等の板金を屈曲加工することで形成
されている。
【0021】本実施形態の建築用補強プレート1は、図
2(A)の展開図に示すように、第1の面部11及び第
2の面部12は互いに左右対称の同形状に形成されてお
り、第1の面部11及び第2の面部12はいずれも、上
下方向中間部が幅広に形成され、上下両端部にいくにし
たがって幅狭になるように形成されており、各面部1
1,12は上下対称になっている。したがって、建築用
補強プレート1全体としても左右に対称だけではなく上
下にも対称となっている。
【0022】各面部11,12は、幅広の上下方向中間
部分11A,12Aと、この上下方向中間部11A,1
2Aよりも次第に幅狭になる一端側部分11B,12B
及び他端側部分11C,12Cとに分けられる。一方、
隅部外壁23下部の内側には、上方から柱24,土台2
5が配設され、下方には、基礎26が配設されている。
【0023】そして、各面部11,12の一端側部分1
1B,12B及び上下方向中間部分11A,12Aの一
部が、隅部外壁23内の柱24に結合される柱結合部1
4及び隅部外壁23内に配設された筋交27の端部に結
合しうる筋交結合部17として用いられ、各面部11,
12の上下方向中間部分11A,12Aが、隅部外壁2
3内の土台25に結合される土台結合部15として用い
られ、各面部11,12の他端側部分11C,12C及
び上下方向中間部分11A,12Aの一部が、隅部外壁
23の下方に配設された基礎26に結合される基礎結合
部16として用いられるようになっている。
【0024】これらの柱結合部14,土台結合部15,
基礎結合部16,筋交結合部17には、それぞれ適宜の
数のボルト穴13A〜13Cが設けられており、各ボル
ト穴13A〜13Cに挿入される螺合金物としてのコー
チボルト(図6参照)31の螺合・締結によって、それ
ぞれ柱24,土台25,基礎26に、また、筋交27が
設けられていれば筋交27に対しても、結合されるよう
になっている。
【0025】各面部11,12では、これらのボルト穴
13A〜13Cも上下対称に設けられおり、建築用補強
プレート1全体としては、各面部11,12の形状のみ
ならずボルト穴13A〜13Cの配置も含めて、左右及
び上下に対称となっており、本建築用補強プレート1の
上下方向を変えても同様に使用することができるように
なっているのである。
【0026】つまり、各面部11,12には、互いの境
界線18に近い部分に境界線18と平行な直線上に並ぶ
ようにして柱及び基礎結合用ボルト穴13Aが、上下対
称に複数(ここではそれぞれ上下6個)形成されてい
る。また、各面部11,12の上下方向中間部11A,
12Aには、境界線18から最も離隔した位置に土台結
合用ボルト穴13Bが形成されている。さらに、土台結
合用ボルト穴13Bの上下両側の土台結合用ボルト穴1
3Bよりもやや境界線18に接近した位置には、筋交及
び基礎結合用ボルト穴13Cが、上下対称に複数(ここ
ではそれぞれ3個)形成されている。
【0027】土台結合用ボルト穴13Bは、土台結合部
15に設けられ、柱及び基礎結合用ボルト穴13Aは、
柱結合部14又は基礎結合部16に設けられ、筋交及び
基礎結合用ボルト穴13Cは、筋交結合部17又は基礎
結合部16に設けられており、柱及び基礎結合用ボルト
穴13Aは、柱結合部14の結合用又は基礎結合部16
の結合用に用いることができ、筋交及び基礎結合用ボル
ト穴13Cは、筋交結合部17の結合用又は基礎結合部
16の結合用に用いることができる。
【0028】ところで、境界線18から最も離隔した位
置に土台結合用ボルト穴13Bが形成されているが、こ
れは土台25の嵌合部(ほぞ穴内にほぞが嵌合した部
分)25Cを回避するようにして、ボルト31による本
建築用補強プレート1の土台25への結合を行なうこと
で、土台25の強度確保と本建築用補強プレート1の土
台25への結合力を確保しようとするものである。
【0029】つまり、木造建築物21の土台25は、そ
の隅部22において、2つの土台用木材25A,25B
が互いに直交して重合しており、土台用木材25A,2
5Bのうちの一方に形成されたほぞ穴に他方に形成され
たほぞを嵌合させた構造になっている。このような嵌合
部25Cにボルト31等を螺合・締結させると、この部
分25C自体の強度低下を招くだけでなく、ボルト31
との結合力も低下しやすい。
【0030】そこで、ボルト31による本建築用補強プ
レート1の土台25への結合は、このような嵌合部25
Cを回避した位置で行ないたい。本建築用補強プレート
1では、土台結合用ボルト穴13Bを境界線18から大
きく離隔させることで、土台結合用ボルト穴13Bが嵌
合部25Cを回避した位置になるように設定しているの
である。
【0031】ところで、本建築用補強プレート1は、図
3に示すように、木造建築物21の隅部22の下部(基
礎26近傍)のみならず、木造建築物21の隅部22の
上部又は中間部に設置してもよい。図3には、本建築用
補強プレート1を、隅部22の下部に配設した例と、隅
部22の上部に配設した例とを示している。このように
隅部22の上部に配設する場合、胴差又は梁(以下、こ
れらを総称して梁状部材という)28,28の交差部分
において、両梁状部材28,28とこれらの両梁状部材
28,28の上下に配設された柱24,24とを結合す
るように本建築用補強プレート1を配設することにな
る。
【0032】この場合、各面部11,12の一端側部分
11B,12B及び上下方向中間部分11A,12Aの
一部を、隅部外壁23内の梁状部材28,28よりも上
方の柱24に結合される柱結合部14及び隅部外壁23
内に配設された筋交27の端部に結合しうる筋交結合部
17として用い、各面部11,12の上下方向中間部分
11A,12Aを、隅部外壁23内の梁状部材28,2
8に結合される梁状部材結合部19として用い、各面部
11,12の他端側部分11C,12C及び上下方向中
間部分11A,12Aの一部を、隅部外壁23内の梁状
部材28,28よりも下方の柱24に結合される柱結合
部14及び隅部外壁23内に配設された筋交27の端部
に結合しうる筋交結合部17として用いることができ
る。
【0033】そして、柱及び基礎結合用ボルト穴13A
は、柱結合部14の結合に用い、筋交及び基礎結合用ボ
ルト穴13Cは、筋交結合部17の結合に用い、土台結
合用ボルト穴13Bは、土台結合部15に設けられ、柱
及び基礎結合用ボルト穴13Aは、梁状部材28の結合
に用いるようにする。また、胴差のように建物の高さ方
向に幅の大きな梁状部材28の場合は、柱及び基礎結合
用ボルト穴13Aや筋交及び基礎結合用ボルト穴13C
の一部を梁状部材28の結合に用いるようにしてもよ
い。
【0034】しかし、梁状部材28にも、土台25と同
様に図示しない嵌合部(ほぞ穴内にほぞが嵌合した部
分)を備えている場合があり、この場合には、境界線1
8から大きく離隔した土台結合用ボルト穴13Bを利用
して梁状部材28の結合を行なうようにすれば、ボルト
31がこのような嵌合部へ締結されるのを回避すること
ができる。
【0035】ところで、このような建築用補強プレート
1の木造建築物21の外壁23への取付は、外壁23内
部の柱24や土台25や筋交27や梁状部材28や外壁
23下部の基礎26にボルト穴29を穿設してボルト穴
29内にシリコンまたはエポキシ等の接着剤を注入した
上で、図4,図5に示すように、建築用補強プレート1
のボルト穴13A〜13C内に内挿されたコーチボルト
31を対応する外壁23内のボルト穴29に螺合・締結
させることで行なうようになっている。
【0036】また、建築用補強プレート1と外壁23の
表面との間には、スペーサとしても機能する耐震ゴム
(弾性体)32とワッシャ33とが介装される。つま
り、建築用補強プレート1と外壁23の表面との間に
は、少なくとも1組の環状耐震ゴム32及びワッシャ3
3が介装され、特に、基礎26のように、外壁23の表
面よりも凹んだ面に対しては、複数組の環状耐震ゴム3
2及びワッシャ33が介装される。また、コーチボルト
31の頭部と建築用補強プレート1との間にもワッシャ
33が介装される。
【0037】このように建築用補強プレート1と外壁2
3の表面との間に介装される耐震ゴム32は、柱24,
土台25,筋交27,基礎26の相互の結合や、上下の
柱24,24と左右の梁状部材28,28の相互の結合
を柔軟なものにするので、耐震ゴム32を装備すること
によって、本建築用補強プレート1を装備する木造建築
物21の隅部22の各結合部では、衝撃力等の外力に対
して互いの相対的な動きを許容しつつソフトに吸収し、
しかも耐震ゴム32の弾性力は、外力解除後に復元力と
しても機能する。
【0038】図4〜図6に示すように装備される耐震ゴ
ム32と建築用補強プレート1との間のワッシャ33
や、コーチボルト31の頭部と建築用補強プレート1と
の間のワッシャ33は、建築用補強プレート1に対する
耐震ゴム32やコーチボルト31への当たり(接触)を
良好なものにしており、さらに、建築用補強プレート1
の締結操作も円滑に行なえるようにしている。
【0039】なお、図7又は図8に示すように、耐震ゴ
ム32とワッシャ33との間を両面テープ34等で予め
張り合わせておいたり、さらに、このような耐震ゴム3
2に張り付けられたワッシャ33を建築用補強プレート
1内面のボルト穴13A〜13Cの部分に予め張り合わ
せておくと、建築用補強プレート1の取付をより容易に
行なうことができる。
【0040】また、基礎26のように、建築用補強プレ
ート1に対して他の部分よりも距離のある部分には、図
8に示すように、環状耐震ゴム32とワッシャ33とを
交互に配置させることで複数組の環状耐震ゴム32及び
ワッシャ33を介装するが、単に距離に応じた軸方向長
さのある環状耐震ゴム32のみを介装するのにくらべ
て、このように軸方向長さの短い環状耐震ゴム32の間
にワッシャ33を介在させる方が、剛性が高まり、且
つ、加えられる外力に対して効率的にエネルギ吸収を行
なうことができる。
【0041】本発明の第1実施形態としての建築用補強
プレートは、上述のように構成されているので、木造建
築物21の隅部22の外壁23及び外壁23内部の柱2
4,土台25,筋交27,梁状部材28の所要箇所や、
外壁23下部の基礎26の所要箇所にそれぞれボルト穴
29を穿設して、これらの部分に、耐震ゴム32を介し
て建築用補強プレート1をあてがって、建築用補強プレ
ート1のボルト穴13A〜13C内に外部からコーチボ
ルト31を挿入して各ボルト穴29内に螺合・締結させ
ることで、本建築用補強プレート1を木造建築物21の
隅部22に装着することができる。
【0042】このように、本建築用補強プレート1の木
造建築物21への装着は、外壁23を剥がすことなく容
易に行なうことができる。また、本建築用補強プレート
1は一枚ものであり、コーチボルト31の取付方向はい
ずれも外壁23の外側から直角方向に向けられているた
め、これらの点からも取付作業が容易なものにされてい
る。
【0043】また、本建築用補強プレート1はシンプル
な平面11,12で構成されており、ボルトの取付けも
シンプルであるため、建物の外観上の見栄えを良好にし
うる利点もある。さらに、木造建築物21の隅部22の
下部に装備された本建築用補強プレート1では、柱24
と土台25(25A,25B)と基礎26とを2面から
一体に結合するので、地震や強風等による外力が建築物
21に作用にしても、これらの結合部における離脱がよ
り確実に防止され、耐震性が大きく向上する効果があ
る。また、本実施形態では、柱24と土台25と基礎2
6とに加えて、柱24と土台25との交差する部分に端
部を取り付けられている場合にはこの筋交27をも一体
に結合するので、結合部の離脱がより確実に防止され、
建築物21の強度,耐震性がさらに大きく向上する効果
がある。
【0044】また、本建築用補強プレート1では、土台
結合用ボルト穴13Bを境界線18から大きく離隔させ
ることで、土台結合用ボルト穴13Bが嵌合部25Cを
回避した位置になるように設定しているので、土台25
の嵌合部25Cの強度の低下が防止され、また、本建築
用補強プレート1の土台25への結合強度も確保しやす
くなり、建築物21の強度向上,耐震性向上に大きく寄
与する。
【0045】また、木造建築物21の隅部22の上部
(又は中間部)に装備された本建築用補強プレート1で
は、左右の胴差や梁(梁状部材)28,28とこの梁状
部材28の上下の柱24,24とを2面から一体に結合
するので、地震等による外力が建築物21に作用にして
も、これらの結合部における離脱がより確実に防止さ
れ、建築物21の強度,耐震性が大きく向上する効果が
ある。
【0046】さらに、梁状部材28と柱24とに加え
て、筋交27をも一体に結合すれば、結合部の離脱がよ
り確実に防止され、建築物21の強度,耐震性がさらに
大きく向上する効果がある。また、本建築用補強プレー
ト1では、土台結合用ボルト穴13Bを境界線18から
大きく離隔させることで、土台結合用ボルト穴13Bが
嵌合部25Cを回避した位置になるように設定している
ので、土台25の嵌合部25Cの強度の低下が防止さ
れ、また、本建築用補強プレート1の土台25への結合
強度も確保しやすくなり、建築物21の強度向上,耐震
性向上に大きく寄与する。
【0047】また、梁状部材28にも、土台25と同様
に嵌合部(ほぞ穴内にほぞが嵌合した部分)が設けられ
ている場合、境界線18から大きく離隔した土台結合用
ボルト穴13Bを利用して梁状部材28の結合を行なう
ようにすれば、ボルト31がこのような嵌合部へ締結さ
れるのを回避することができ、梁状部材28の嵌合部の
強度低下が防止され、本建築用補強プレート1の梁状部
材28への結合強度も確保しやすくなり、建築物21の
強度向上,耐震性向上に大きく寄与する。
【0048】さらに、建築用補強プレート1と外壁23
の表面との間に耐震ゴム32を介装しているので、衝撃
力等の外力に対して互いの相対的な動きを許容しつつソ
フトに吸収し、しかも耐震ゴム32の弾性力は、外力解
除後に復元力としても機能するようになり、建築物21
の強度向上,耐震性向上に大きく寄与する。また、基礎
26のように、建築用補強プレート1に対して他の部分
よりも距離のある部分には、図8に示すように、環状耐
震ゴム32とワッシャ33とを交互に配置させることで
複数組の環状耐震ゴム32及びワッシャ33を介装する
ため、環状耐震ゴム32及びワッシャ33をスペーサと
して機能させながら、建築用補強プレート1から建築物
21の外表面までの距離が異なっても容易に対応するこ
とができる。
【0049】また、建築用補強プレート1から建築物2
1の外表面までの距離が長い場合には、軸方向長さの短
い環状耐震ゴム32の間にワッシャ33を介在させてい
るので、剛性を効率的に高めて、加えられる外力に対し
て効率的にエネルギ吸収を行なうことができる利点もあ
る。なお、本実施形態の建築用補強プレート1でも、ボ
ルト穴13A〜13Cが多数備えられているが、ボルト
穴13A〜13Cの配置はこれに限らず、本実施形態の
ものとは異なる適宜の位置に適宜の数だけボルト穴13
A〜13Cを設けることができる。いずれにしても、こ
れらのボルト穴13A〜13Cは必要に応じて用いれば
よく、もちろん、使用しないボルト穴13A〜13Cが
発生することもある。
【0050】このように、ボルト穴13A〜13Cを多
数設けることにより、建築物21へのボルトの取付位置
を広範に選択することができ、建築物21の強度を低下
させない部位や本建築用補強プレート1の取付をより確
実に行なえる部位を選んで、より効果的に設置すること
ができる利点がある。また、多数のボルト穴13A〜1
3Cは建築用補強プレート1の剛性を適当に低下させ、
柔軟な結合強化を行なえるようになるため、このような
剛性調整の観点からボルト穴13A〜13Cを設けても
よい。
【0051】次に、第2実施形態について説明すると、
図9,図10は本発明の第2実施形態としての建築用補
強プレートを示すもので、図9はその装着状態を示す模
式的な斜視図、図10はその展開図(A),端面図
(B)である。図9,図10に示すように、本実施形態
の建築用補強プレート2は、第1実施形態の建築用補強
プレート1の一部(即ち、第2の面部12の上部)を切
り欠いた構成になっているが、他の部分は第1実施形態
の建築用補強プレート1と同様に構成されている。
【0052】このように、本建築用補強プレート2にお
いて、建築用補強プレート1の一部を切り欠いているの
は、建築物21の隅部外壁23付近に設けられた付帯設
備との干渉を避けるためである。つまり、建築物21の
隅部外壁23付近には、配管や配線や室外機器機等の付
帯設備がそなえられている場合があり、このような場合
には、第1実施形態の建築用補強プレート1を用いる
と、このような付帯設備にプレート1の一部が干渉する
ことになり、装着することができない。
【0053】そこで、付帯設備と干渉するような部分を
予め切り欠いたものが、本実施形態の建築用補強プレー
ト2であり、この建築用補強プレート2では、その他の
部分や取付構造は第1実施形態と同様に構成されてい
る。本建築用補強プレート2では、第2の面部12の一
端側部分12Bを切り欠いているが、第1の面部11の
全部分及び第2の面部12の上下方向中間部分12A,
他端側部分12Cは残されており、これらの部分に形成
されたボルト穴13A〜13Cを通じて、本建築用補強
プレート2により、柱24と土台25と基礎26とが一
体結合され、筋交27が配設されている場合にはこれら
24,25,26に加えて筋交27も一体結合されるよ
うになっている。
【0054】このような構成により、第2実施形態の建
築用補強プレートによれば、建築物21の隅部外壁23
付近に設けられた付帯設備に干渉することなく、柱24
と土台25(25A,25B)と基礎26との結合部
や、柱24,24と梁状部材28,28との結合部や、
これらに筋交27を加えた結合部を、一体結合しながら
補強し、第1実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0055】なお、本実施形態では、第2の面部12の
一端側部分12を切り欠いているが、第1の面部11の
他端側部分11Cを切り欠いても本建築用補強プレート
2と全く同様な形状になる。すなわち、本建築用補強プ
レート2を上下方向が逆になるようにして設置すれば、
第1の面部11の他端側部分11Cを切り欠いたものに
なる。
【0056】第2実施形態では、第1実施形態の建築用
補強プレート1の一部を切り欠いて建築用補強プレート
2を構成しているが、切欠部の位置や形状は種々のもの
が考えられ、例えば図11(A)〜(D),図12
(A)〜(D)に示すような形状の建築用補強プレート
も考えられる。図11(A)に示すものは、第2の面部
12の一端側部分12B及び上下方向中間部分12Aを
切り欠いたもの(第1の面部11の他端側部分11C及
び上下方向中間部分11Aを切り欠いたものと同等)で
ある。
【0057】図11(B)に示すものは、第2の面部1
2の一端側部分12B及び上下方向中間部分12Aの一
部を切り欠いたもの(第1の面部11の他端側部分11
C及び上下方向中間部分11Aの一部を切り欠いたもの
と同等)である。図11(C)に示すものは、第2の面
部12の他端側部分12C及び上下方向中間部分12A
の一部を切り欠いたもの(第1の面部11の一端側部分
11B及び上下方向中間部分11Aの一部を切り欠いた
ものと同等)である。
【0058】図11(D)に示すものは、第2の面部1
2の他端側部分12Cの一部を切り欠いたもの(第1の
面部11の一端側部分11Bの一部を切り欠いたものと
同等)である。図12(A)に示すものは、第2の面部
12の一端側部分12B及び上下方向中間部分12A及
び他端側部分12Cの一部を切り欠いたもの(第1の面
部11の一端側部分11B及び上下方向中間部分11A
及び他端側部分11Cの一部を切り欠いたものと同等)
である。
【0059】図12(B)に示すものは、第1の面部1
1の一端側部分11B及び上下方向中間部分11Aの一
部と第2の面部12の一端側部分12B及び上下方向中
間部分12Aの一部とをそれぞれ切り欠いたもの(第1
の面部11の他端側部分11C及び上下方向中間部分1
1Aと第2の面部12の他端側部分12C及び上下方向
中間部分12Aの一部とをそれぞれ切り欠いたものと同
等)である。
【0060】図12(C)に示すものは、第1の面部1
1,第2の面部12の上下方向中間部分11A,12A
の中央より上方を切り欠いたもの(第1の面部11,第
2の面部12の上下方向中間部分11A,12Aの中央
より下方を切り欠いたものと同等)である。図12
(D)に示すものは、第1の面部11の一端側部分11
B及び第2の面部12の一端側部分12Bを切り欠いた
もの(第1の面部11の他端側部分11C及び第2の面
部12の他端側部分12Cを切り欠いたものと同等)で
ある。
【0061】これらの例に限らず、種々の切り欠きを設
けることが考えられ、また、第1実施形態の面部11,
12の一部を切り欠くという構成だけでなく、始めから
各面部11,12の形状を第1実施形態のものとは異な
るように適宜設定しうるものである。いずれにしても、
境界部18で屈曲形成された第1の面部11及び第2の
面部12をそなえ、これらの面部11,12のいずれか
の部分において、柱24,土台25,基礎26にそれぞ
れ結合されるように、又は、柱24,24,梁状部材2
8,28にそれぞれ結合されるように構成したり、これ
に加えて、筋交27にも結合するように構成し、さら
に、土台25や梁状部材28の嵌合部を回避するように
してこれらへの結合を行なうことで、上述の各実施形態
と同様の強度向上効果や耐震性向上効果を得ることがで
きる。
【0062】また、上述の説明では、第1の面部11と
第2の面部12とが互いに直交するように構成している
が、一般的な建築物では隅部外壁を構成する二面は直交
しているのでこのような構成でよいが、特殊な建築物で
はこの外壁を構成する二面が直交していない場合もあ
る。このような物に対しては、その互いに交わる外壁二
面の角度に応じて、第1の面部11と第2の面部12と
の相対角度を設定すればよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の建築用補強プレートによれば、本建築用補強プレ
ートを通じて、木造建築物の隅部に配設された柱と土台
と基礎とが一体に結合され、木造建築物の強度を大きく
左右する建物隅部における軸組部分の結合が強化される
ため、地震等に対する建物の強度を効率良く向上させる
ことができるようになる。
【0064】しかも、本建築用補強プレートは、木造建
築物の外壁隅部に装着するものなので、既存の木造建築
物に対して外壁を剥がす必要もなく容易に施工すること
ができる。また、本建築用補強プレートは単純な単体の
プレートであるため、施工が一層容易なものになり、本
建築用補強プレートを既存の木造建築物に装着すること
で、低コストでしかも短時間で建築物の強度を効率良く
向上させ、耐震性を高めることができる。
【0065】また、本建築用補強プレートは、土台の嵌
合部を避けるようにして土台に結合されるので、土台の
嵌合部の強度や本建築用補強プレートと土台との結合強
度を低下させることなく、本建築用補強プレートを土台
に結合に結合することができ、上述のような軸組部分の
結合強度をより一層効率良く向上させることができるよ
うになる。
【0066】請求項2記載の本発明の建築用補強プレー
トによれば、本建築用補強プレートを通じて、木造建築
物の隅部に配設された柱と梁状部材とが一体に結合さ
れ、木造建築物の強度を大きく左右する建物隅部におけ
る軸組部分の結合が強化されるため、地震等に対する建
物の強度を効率良く向上させることができるようにな
る。
【0067】しかも、本建築用補強プレートは、木造建
築物の外壁隅部に装着するものなので、既存の木造建築
物に対して外壁を剥がす必要もなく容易に施工すること
ができる。また、本建築用補強プレートは単純な単体の
プレートであるため、施工が一層容易なものになり、本
建築用補強プレートを既存の木造建築物に装着すること
で、低コストでしかも短時間で建築物の強度を効率良く
向上させ、耐震性を高めることができる。
【0068】また、本建築用補強プレートは、梁状部材
の嵌合部を避けるようにして梁状部材に結合されるの
で、梁状部材の嵌合部の強度や本建築用補強プレートと
梁状部材との結合強度を低下させることなく、本建築用
補強プレートを梁状部材に結合に結合することができ、
上述のような軸組部分の結合強度をより一層効率良く向
上させることができるようになる。
【0069】請求項3記載の本発明の建築用補強プレー
トによれば、本建築用補強プレートを通じて、柱,土
台,基礎に加えて筋交をも一体に結合されたり、又は、
柱,胴差又は梁に加えて筋交をも一体に結合されるた
め、木造建築物の隅部における軸組部分の結合が一層強
化され、地震等に対する建物の強度を大幅にしかも効率
良く向上させることができるようになる。
【0070】請求項4記載の本発明の建築用補強プレー
トによれば、各結合部と該建築物側の外壁表面との間に
弾性体が介装されるため、木造建築物の隅部における軸
組部分がこの弾性体を通じて復元可能に変形しうるよう
になり、建築物の隅部に加わる衝撃力をソフトに緩衝し
ながら、地震等に対する建物の損傷を防止することがで
きる効果がある。
【0071】請求項5記載の本発明の建築用補強プレー
トによれば、建築物側の外壁表面に段差や凹凸がある場
合でも、本建物用建築用補強プレートの各結合部を該建
築物側に確実に結合することができ、本建物用建築用補
強プレートを建築物の外壁表面の種々の箇所に容易に且
つ適切な状態で装着することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての建築用補強プレ
ートを建築物に装着した状態で示す模式的な斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態としての建築用補強プレ
ートを単体で示す図であり、(A )はその展開図、
(B)はその端面図〔図2(A)のA方向対応矢視図〕
である。
【図3】本発明の第1実施形態としての建築用補強プレ
ートを装備した建築物の外観を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての建築用補強プレ
ートの建築物下部への取付状態を示す模式的な断面図で
ある。
【図5】本発明の第1実施形態としての建築用補強プレ
ートの建築物上部への取付状態を示す模式的な断面図で
ある。
【図6】本発明の第1実施形態としての建築用補強プレ
ートの取付に用いる螺合金物(コーチボルト)及び弾性
体(耐震ゴム)を示す側面図である。
【図7】本発明の第1実施形態としての建築用補強プレ
ートの取付に用いる弾性体(耐震ゴム)を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明の第1実施形態としての建築用補強プレ
ートの取付に用いる弾性体(耐震ゴム)の組み合わせ構
造を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態としての建築用補強プレ
ートを建築物に装着した状態で示す模式的な斜視図であ
る。
【図10】本発明の第2実施形態としての建築用補強プ
レートを単体で示す図であり、(A )はその展開図、
(B)はその端面図〔図10(A)のA方向対応矢視
図〕である。
【図11】(A)〜(D)はいずれも本発明にかかる建
築用補強プレートの他の形状例を示す展開図である。
【図12】(A)〜(D)はいずれも本発明にかかる建
築用補強プレートの他の形状例を示す展開図である。
【図13】従来の耐震補強金物の構成を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 建築用補強プレート 11 第1の面部 12 第2の面部 11A,12A 上下方向中間部分 11B,12B 一端側部分 11C,12C 他端側部分 13A〜13C ボルト穴 14 柱結合部 15 土台結合部 16 基礎結合部 17 筋交結合部 18 境界線 21 木造建築物 22 木造建築物21の隅部 23 隅部外壁 24 柱 25 土台 25A,25B 土台用木材 25C 土台25の嵌合部 26 基礎 27 筋交 28 胴差又は梁(梁状部材) 29 ボルト穴 31 コーチボルト 32 耐震ゴム(弾性体) 33 ワッシャ 34 両面テープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸組工法による木造建築物の隅部外壁に
    装着される建築用補強プレートであって、 該隅部外壁の表面に対応するように、第1の面部と第2
    の面部とをそなえるとともに、 該第1の面部及び該第2の面部のいずれか又は両方に、
    該隅部外壁内に配設された柱に結合される柱結合部と、
    該隅部外壁内に配設された土台に結合される土台結合部
    と、該隅部外壁の下方に配設された基礎に結合される基
    礎結合部とをそなえ、 該土台結合部が、該土台の嵌合部を避けるように、該第
    1の面部と該第2の面部との境界線から離隔した箇所で
    該土台に結合されていることを特徴とする、建築用補強
    プレート。
  2. 【請求項2】 軸組工法による木造建築物の隅部外壁に
    装着される建築用補強プレートであって、 該隅部外壁の表面に対応するように、第1の面部と第2
    の面部とをそなえるとともに、 該第1の面部及び該第2の面部のいずれか又は両方に、
    該隅部外壁内に配設された柱に結合される柱結合部と、
    該隅部外壁内に配設された梁状部材に結合される梁状部
    材結合部とをそなえ、 該梁状部材結合部が、該梁状部材の嵌合部を避けるよう
    に、該第1の面部と該第2の面部との境界線から離隔し
    た箇所で該梁状部材に結合されていることを特徴とす
    る、建築用補強プレート。
  3. 【請求項3】 該柱結合部に隣接して配設された筋交の
    端部に結合しうる筋交結合部が形成されていることを特
    徴とする、請求項1又は2記載の建築用補強プレート。
  4. 【請求項4】 上記の各結合部を該建築物側の各対応箇
    所へ結合する螺合金物をそなえ、該螺合金物が、上記の
    各結合部と該建築物側の外壁表面との間に、弾性体を介
    装され締結されていることを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれかに記載の建築用補強プレート。
  5. 【請求項5】 該弾性体が、上記の各結合部と該建築物
    側の外壁表面との間のスペーサとして用いられているこ
    とを特徴とする、請求項4記載の建築用補強プレート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009167740A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Uehara:Kk 耐震補強構造
JP2009299362A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp 面材の取付構造
JP2018131812A (ja) * 2017-02-15 2018-08-23 株式会社セーフティーシステムズ 建物の補強方法および耐震補強部材

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