JPH10169210A - 耐震補強金具 - Google Patents

耐震補強金具

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JPH10169210A
JPH10169210A JP35291596A JP35291596A JPH10169210A JP H10169210 A JPH10169210 A JP H10169210A JP 35291596 A JP35291596 A JP 35291596A JP 35291596 A JP35291596 A JP 35291596A JP H10169210 A JPH10169210 A JP H10169210A
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plate
upper plate
substrate
hole
seismic
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JP35291596A
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Hideo Ono
秀男 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はこのような大地震が発生しても家屋
の破壊を十分に防止できる耐震補強金具を提供するもの
である。 【解決手段】 本発明の耐震補強金具は、縦柱(1)お
よび横柱(2)に取り付ける複数の取り付け孔(11)
を有する上部プレート(10)とコンクリート基礎
(3)に取り付ける複数の取り付け孔(21)を有する
下部プレート(20)を有し、ハイテンションスプリン
グ(52)およびスプリング(54)を有するジョイン
トボルト(50)によって上部プレート(10)と下部
プレート(20)とをジョイントするように構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は既存の木造家屋に取
り付けて用いる耐震補強金具に関するものであり、より
詳細には 木造家屋の外部表面から、柱、土台および基
礎に取り付けて、地震によって既存の木造家屋が崩壊す
るのを防止する耐震補強金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は一般的な木造建築における木造軸
組立工法を示す図である。図6において、縦柱1には突
起部83が形成され、この突起部83を横柱2に設けら
れた挿入孔84に挿入することによって縦柱1と横柱2
を固定していた。さらに強度を増すために、筋交い等を
用いて縦柱1と横柱2とを補強していた。たとえば、図
7に示すような耐震補強金具を用いた工法が使用されて
いた。
【0003】図7は従来の耐震補強金具を示す図であ
る。図7において、1は縦柱、2は横柱、3はコンクリ
ート基礎、70は耐震補強金具、71は補強リブ、72
は耐震補強金具70を縦柱1および横柱2に固定するた
めの取り付け孔である。この耐震補強金具70は、L字
型に形成され、補強リブ71によって曲げ強度を得てい
る。縦柱1が横柱2から垂直に立ち上がるところに、こ
の耐震補強金具70を直角に装着し、耐震補強金具70
の取り付け孔72において木ねじを縦柱1および横柱2
に締め付けることによって、縦柱1と横柱2とを固定し
耐震効果を持たせていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マグニ
チュード7程度の地震が起こると、非常に大きな縦方向
の力、たとえば、単位面積当たり2トン程度の分断力が
縦柱1と横柱2との間にかかり、この程度の耐震補強金
具はこのような大きな地震には耐えられないことが分か
ってきた。阪神大震災のような直下型の大地震が発生す
ると、縦柱1を横柱2から最大幅15cmも浮き上がら
せる分断力を伴う縦振動が生じ、縦柱1はこの上方向の
力によって引き抜かれ、その柱が下方に戻るときに縦柱
1の突起部83が元の挿入孔84に戻らないために、突
起部83と挿入孔84との間の嵌め合いがはずれ、戻建
物の1階部分が2階部分に押しつぶされる結果となった
ことは記憶に新しいことである。
【0005】本発明はこのような大地震が発生しても家
屋の破壊を十分に防止できる耐震補強金具を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の耐震補強金具
は、縦柱および横柱に取り付ける複数の取り付け孔を有
する上部プレートとコンクリート基礎に取り付ける複数
の取り付け孔を有する下部プレートを有し、ハイテンシ
ョンスプリングおよびスプリングを有するジョイントボ
ルトによって上部プレートと下部プレートとをジョイン
トするように構成される。
【0007】さらに、本発明の耐震補強金具は、上部プ
レートが上部プレート基板、上部プレート基板の下方部
の側部に設けられた側板および底板とから構成され、上
部プレート基板と側板および底板間は接着され、底板に
は貫通孔を設け、下部プレートが下部プレート基板並び
にその上に設けられた上板および側板から構成され、下
部プレート基板と側板および底板間は接着され、上板に
は貫通孔を設けるように構成される。
【0008】さらに、本発明の耐震補強金具は、上部プ
レートが上部プレート基板、上部プレート基板の下方部
の側部に設けられた側板および底板とから構成され、上
部プレート基板と側板および底板間は接着され、底板に
は貫通孔を設け、下部プレートが下部プレート基板とL
型可動プレートとから構成され、下部プレート基板は埋
め込みボルトを備え、L型可動プレートは可動プレート
基板、側板および上板とから構成され、L型可動プレー
トは埋め込みボルトに挿入される調整孔を備えるように
構成される。
【0009】さらに、本発明の耐震補強金具は、上部プ
レートの底板の貫通孔並びに下部プレートまたはL型可
動プレートの上板の貫通孔は対応して設けられ、その貫
通孔の数は1以上であるように構成される。
【0010】さらに、本発明の耐震補強金具は、上部プ
レートの上部プレート基板と底板間および下部プレート
の下部プレート基板と上板間に、さらに補強リブを設け
るように構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1(a)は本発明の第1の実施の形態
の耐震補強金具を斜め上から見た図である。図2は図1
(a)を正面から見た拡大図を示す図、図3は、図1
(a)の上部プレートおよび下部プレート部を示す部分
拡大図である。図1(a)、図2、図3において、1は
縦柱、2は横柱、3はコンクリート基礎、10は上部プ
レート、20は下部プレート、11は縦柱1への取り付
け孔、12は補強側板、13は底板、14は補強リブ、
15は貫通孔、16は上部プレート基板、21はコンク
リート基礎3への取り付け孔、22は補強側板、23は
上板,24は補強リブ、25は貫通孔、26は下部プレ
ート基板、50はジョイントボルト、51,53,5
5,56は平ワッシャー、52はハイテンションスプリ
ング、54はスプリング、57,59はナット、58は
スプリングワッシャーである。
【0012】この耐震補強金具は上部プレート10を木
ねじによって縦柱1および横柱2に固定し、下部プレー
ト20をケミカルアンカー用ボルトによってコンクリー
ト基礎3に固定する。この縦柱1および横柱2に固定さ
れた上部プレート10とコンクリート基礎3された下部
プレート20との間をスプリング53およびハンテンシ
ョンスプリング52を有するジョイントボルト50によ
って接続することによって、地震の縦振動を吸収し、そ
れによって、縦柱1が横柱2から抜けて、建物の2階部
分が倒壊することを防止する。
【0013】本発明の実施の形態1における耐震補強金
具についてさらに詳細に説明する。この実施の形態1
は、ジョイントボルト50を2本用いたコンクリート基
礎3の平面部においてに使用するタイプの耐震補強金具
を示す。このタイプの耐震補強金具は縦柱1の幅が広く
かつ耐震補強金具3を取り付ける部分のコンクリート基
礎3の部分が広い場合に使用される。
【0014】図3は耐震補強金具を構成する上部プレー
ト10と下部プレート20の拡大図を示す図である。図
3(a)において、11は取り付け孔、12は補強側
板、13は底板、14は補強リブ、15は貫通孔、16
は上部プレート基板である。図3(b)において、21
は取り付け孔、22は補強側板、23は上板、24は補
強リブ、25は貫通孔である。この耐震補強金具におい
ては、上部プレート10と下部プレート20をそれぞれ
縦柱1およびコンクリート基礎3に固定し、その上部プ
レート10と下部プレート20間を底板13と上板23
に空けられた貫通孔15および貫通孔25間に挿入され
た2本のジョイントボルト50によってジョイントす
る。なお、貫通孔15および貫通孔25はスリット状に
形成され、それによって壁とコンクリート基礎3との段
差を調整できる。
【0015】地震が発生したとき、建物部に固定された
上部プレート10とコンクリート基礎3に固定された下
部プレート20とが互いに離れようとするが、この離れ
ようとする分断力は、ジョイントボルト50によって阻
止される。ジョイントボルト50には非常に大きな引っ
張り力がかかるので、ジョイントボルト50はそれに耐
えるだけの引っ張り強度を有するように構成される。さ
らに、実施の形態1における耐震補強金具は、ジョイン
トボルト50を2本用いるように構成されるので、1本
のジョイントボルト50で構成するよりも小型にでき
る。
【0016】一方、このジョイントボルト50にかかる
力は、すべて底板13と上板23にかかるので、底板1
3と上板23もまた、地震の大きな縦方向の引っ張り力
に耐える必要がある。従って、上部プレート10は、そ
の端部において底板13と上部プレート基板16との間
を補強側板12を溶接等で接着し、さらに、強度を増す
ために中央部において底板13と上部プレート基板16
との間を補強リブ14で溶接等によって接着している。
【0017】一方、ジョイントボルト50は図2に示す
ように、ハイテンションスプリング52およびスプリン
グ54を挿入して用いる。このスプリング54は地震に
よる縦振動を吸収するために設けられる。ハイテンショ
ンスプリング52は高圧縮ウレタンゴム等によって形成
される。スプリング54とハイテンションスプリング5
2とを重複して用いることによって、地震の衝撃をソフ
トに吸収することができる。通常の状態では分断力が生
じた時はまずスプリング53が圧縮され振動を吸収す
る。しかしながら、スプリング53が完全に圧縮された
状態ではスプリング53はそれ以上スプリングとして動
作しない。このような状態においてハイテンションスプ
リング52が動作しそれ以上の分断力を吸収する。本願
発明においてはこのように分断力の吸収を2段階で行う
ので大きな分断力にも耐えることができる。
【0018】このように構成される耐震補強金具を取り
付けるには、以下のような手順によって行う。 1:住宅設計図または実測によって縦柱1および横柱2
の位置および縦柱1の中心線を確認し、その中心線をマ
ーキングする。 2:縦柱1の中心線と上部プレート10の中心線を合わ
せると共に、上部プレート10の下端である底板13を
横柱2の下端に合わせ仮取り付けし、取り付け孔の位置
をマーキングする。 3:マーキングした位置に電気ドリルで孔あけする。な
お、この取り付け孔に防腐剤、防蟻剤等を注入ポンプで
注入するとなおよい。 4:この取り付け孔にラグスクリュー(木ねじ)を挿入
しインパクトトレンチ等で上部プレート10を縦柱1お
よび横柱2に固定する。 5:次に、2つのジョイントボルト50の各々に平ワッ
シャー51、ハイテンションスプリング52、平ワッシ
ャー53、スプリング54、平ワッシャー55を挿入し
た後、その2つのジョイントボルト50を上部プレート
10の底板13部に空けられた2つの各貫通孔15に垂
直に挿入する。 6:下部プレート20をコンクリート基礎3に位置決め
する。このとき、2つのジョイントボルト50が下部プ
レート20の上板23に設けられた2つの貫通孔25の
上に来るように位置決めし、取り付け孔の位置をマーキ
ングする。 7:マーキングした位置に電気ドリルで孔あけする。こ
の取り付け孔を孔内清掃用ブラシブロアによって清掃す
る。8:この取り付け孔にケミカルセッタでケミカルア
ンカー用ボルトを固定する 。 9:2つのジョイントボルト50を下部プレート20の
上板23に設けられた2つの貫通孔25に挿入すると共
に、ケミカルアンカー用ボルトを下部プレート20に空
けられた取り付け孔21に挿入し、このケミカルアンカ
ー用ボルトにナットを挿入し、インパクトレンチ等を用
いて下部プレート20をコンクリート基礎3に固定す
る。 10:ジョイントボルト50に平ワッシャー56を挿入
し、その後スプリングワッシャー58を挟んだダブルナ
ット57、59で上部プレート10と下部プレート20
を固定する。
【0019】上記のように固定された上部プレート10
および下部プレート20によって、縦柱1、横柱2およ
びコンクリート基礎3とがしっかりと固定されるので、
地震によって縦方向の力が働いても、縦柱1が横柱2か
ら抜けることがなくなる。さらに、ジョイントボルト5
0にスプリング54およびハイテンションスプリング5
2を用いているので、地震による衝撃をソフトに吸収で
きる。
【0020】実施の形態2.図1(b)は本発明の実施
の形態2の耐震補強金具を斜め上から見た図である。図
4は、図1(b)の上部プレートおよび下部プレートの
部分を示す部分拡大図である。図1(b)、図4におい
て、60は実施の形態2における耐震補強金具の上部プ
レート、61は縦柱1への取り付け孔、62は補強側
板、63は底板、65は貫通孔、66は上部プレート基
板、30は下部プレート、31は取り付け孔、32は補
強側板、33は上板、35は貫通孔、36は下部プレー
ト基板である。図1(b)および図4において、図1
(a)、図2、図3と同一の番号の要素は同じ要素を示
すので、詳細な説明は省略する。
【0021】この実施の形態2の耐震補強金具は上部プ
レート60および下部プレート30の幅が、それぞれ図
1(a)の上部プレート10および下部プレート20と
比べると狭く構成される。この上部プレート60および
下部プレート30は縦柱1の幅が狭い場合およびコンク
リート基礎3において下部プレート30を取り付ける部
分の面積が狭い場合等に使用する。
【0022】図4の実施の形態2の耐震補強金具は、図
3の実施の形態1の耐震補強金具と比べ、上部プレート
60および下部プレート30の横幅が狭くなっているの
で、補強リブ14および補強リブ24を有していない。
図4の実施の形態2の耐震補強金具は、図3の実施の形
態1の耐震補強金具と比べ底板の面積が小さいので、こ
れらの補強リブがなくても強度的には十分である。ま
た、図3の実施の形態1の耐震補強金具の上部プレート
10および下部プレート20と比べると、貫通孔65お
よび貫通孔35がそれぞれ一つづつになっている点が第
1の実施の形態の耐震補強金具と異なる。他の部分は図
3の実施の形態1の耐震補強金具の上部プレート10お
よび下部プレート20と同様であり、また取り付け方法
も同様であるので説明を省略する。なお、貫通孔65お
よび貫通孔35はスリット状に形成され、それによって
壁とコンクリート基礎3との段差を調整できる。
【0023】実施の形態3.図1(c)は本発明の実施
の形態3の耐震補強金具を斜め上から見た図である。図
5は、図1(c)の下部プレートを示す部分拡大図であ
る。図5(a)は下部コーナプレート40を構成するL
型可動プレートを示す図である。図5(b)は下部コー
ナプレート40をコンクリート基礎3に固定するための
下部プレート基板である。図1(c)、図5において、
40は下部コーナプレート、41は取り付け孔、42は
補強側板、43は上板、44は補強リブ、45は貫通
孔、46は下部プレート基板、47は側板、48は埋め
込みボルト、90はL型可動プレート、91および92
は調節孔、96は可動プレート基板である。図1(c)
および図5(a)、(b)において、図1(a)図2、
図3と同一の番号の要素は同じ要素を示すので、詳細な
説明は省略する。
【0024】この実施の形態3の耐震補強金具は、上部
プレート10および下部プレート40の幅は、図1
(a)の実施の形態1の耐震補強金具の上部プレート1
0および下部プレート20とほぼ同じであるが、コーナ
部分に使用するための側板47を有する点、および下部
コーナプレート40が下部プレート基板46とL型可動
プレート90に分かれて構成される点が異なる。調節孔
91、92を有するL型可動プレート90を設けること
によって、L型可動プレート90が縦柱1の中心にくる
ように調節できる。
【0025】一般に、コンクリート基礎3の平面部(中
央部)に耐震補強金具を取り付けるときは、コンクリー
ト基礎3の部分に取り付け面積の余裕があるので、上述
の下部プレート20、30をそれぞれ上部プレート1
0、60の位置に容易に合わせることができる。しかし
ながら、コンクリート基礎3のコーナ部に上部プレート
10を設けるときは、建物によってコーナから縦柱1の
中心位置までの距離がそれぞれ異なるので、下部コーナ
プレート40を上部プレート10に合わせることは困難
である。本発明の実施の形態3の下部コーナプレート4
0はこの点を解決したものである。
【0026】この実施の形態3の耐震補強金具を取り付
けるには、上述した上部プレート10を取り付けるまで
の手順は上述と同様であるが、下部コーナプレート40
を取り付ける手順が上述と異なり以下のようになる。 1:下部プレート基板46をコーナ部に位置決めする。
下部プレート基板46の取り付け孔41bおよび下部プ
レート基板46の側面プレート47に空けられた取り付
け孔41cにケミカルアンカー用ボルトを挿入し、これ
らの2つのケミカルアンカー用ボルトを締め付けること
によって下部プレート基板46をコンクリート基礎3に
固定する。 2:上部プレート10に既に取り付けられた2つのジョ
イントボルト50を、L型可動プレート90の上板43
に設けられた2つの貫通孔45に挿入する。なお、上部
プレート10の貫通孔15および貫通孔45はスリット
状に形成され、それによって壁とコンクリート基礎3と
の段差を調整できる。 3:図5の点線で示すように、下部プレート基板46に
埋め込まれた2つの埋め込みボルト48a、48bを可
動プレート基板96に設けられた2つの調節孔91a、
91bに挿入し、可動プレート基板96を下部プレート
基板46上に重ねて、可動プレート基板96と下部プレ
ート基板46とを合体させる。2つの調節孔91a、9
1bから飛び出した2つのボルト48a、48bにナッ
トを締めてL型可動プレート90を下部プレート基板4
6に固定する。 4:可動プレート基板96の調節孔92と下部プレート
基板46の取り付け孔41aの重なり部分にケミカルア
ンカー用ボルトを挿入し、このケミカルアンカー用ボル
トを締め付けることによって下部プレート基板46をコ
ンクリート基礎3にさらに強力に固定する。 5:ジョイントボルト50に平ワッシャー56を挿入
し、その後スプリングワッシャー58を挟んだダブルナ
ット57、59で上部プレート10と下部コーナプレー
ト40とを固定する。
【0027】上述のように、実施の形態3の耐震補強金
具は、図1(c)に示すように、コンクリート基礎3の
コーナの部分に使用するために用いられる。この実施の
形態3の耐震補強金具をコンクリート基礎3のコーナの
部分に使用することによって、横方向の揺れに対する強
度を大きくすることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の耐震補強
金具は、大地震が発生しても既存家屋の破壊を十分に防
止できる。本発明の耐震補強金具は、スプリングとハイ
テンションスプリングとを重複して用いているので、地
震の衝撃をソフトに吸収することができる。
【0029】本発明の耐震補強金具は、幅広タイプ、幅
狭タイプ、コーナタイプ等を適切に選択して用いること
によって、コンクリート基礎の場所に影響されなすに自
由に設置することができる。
【0030】また、耐震補強金具をコンクリート基礎の
コーナの部分に使用することによって、横方向の揺れに
対する強度を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の耐震補強金具を斜め上
から見た図である。
【図2】 図1(a)に示す実施の形態1の耐震補強金
具を正面から見た拡大図を示す図である。
【図3】 図1(a)に示す実施の形態1の耐震補強金
具の上部プレートおよび下部プレート部を示す部分拡大
図である。
【図4】 図1(b)に示す実施の形態2の耐震補強金
具の上部プレートおよび下部プレートの部分を示す部分
拡大図である。
【図5】 図1(c)に示す実施の形態3の耐震補強金
具の下部コーナプレート部を示す部分拡大図である。
【図6】 一般的な木造建築における木造軸組立工法を
示す図である。
【図7】 従来の耐震補強金具を示す図である。
【符号の説明】
1・・・縦柱、2・・・横柱、3・・・コンクリート基礎、1
0、60・・・上部プレート、11、21、31、41、
61・・・取り付け孔、13、63・・・底板、14、24、
44・・・補強リブ、15、25、35、45・・・貫通孔、
16、66・・・上部プレート基板、20、30・・・下部プ
レート、12、22、32、42、62・・・補強側板、
23、33、43・・・上板、26、36、46・・・下部プ
レート基板、40・・・下部コーナプレート、47・・・側
板、48・・・埋め込みボルト、50・・・ジョイントボル
ト、51、53、55、56・・・平ワッシャー、52・・・
ハイテンションスプリング52、54・・・スプリング、
57、59・・・ナット、58・・・スプリングワッシャー、
90・・・L型可動プレート、91、92・・・調節孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦柱および横柱に取り付ける複数の取り
    付け孔を有する上部プレートとコンクリート基礎に取り
    付ける複数の取り付け孔を有する下部プレートを有し、
    ハイテンションスプリングおよびスプリングを有するジ
    ョイントボルトによって上部プレートと下部プレートと
    をジョイントすることを特徴とする耐震補強金具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の耐震補強金具において:
    前記上部プレートは上部プレート基板、上部プレート基
    板の下方部の側部に設けられた側板および底板とから構
    成され、 上部プレート基板と側板および底板間は接着され、底板
    には貫通孔を設け、 下部プレートは下部プレート基板並びにその上に設けら
    れた上板および側板から構成され、下部プレート基板と
    側板および底板間は接着され、上板には貫通孔を設けた
    ことを特徴とする耐震補強金具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の耐震補強金具において:
    前記上部プレートは上部プレート基板、上部プレート基
    板の下方部の側部に設けられた側板および底板とから構
    成され、 上部プレート基板と側板および底板間は接着され、底板
    には貫通孔を設け、 前記下部プレートは、下部プレート基板とL型可動プレ
    ートとから構成され、前記下部プレート基板は埋め込み
    ボルトを備え、L型可動プレートは可動プレート基板、
    側板および上板とから構成され、前記L型可動プレート
    は前記埋め込みボルトに挿入する調整孔を有することを
    特徴とする耐震補強金具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の耐震補強金具におい
    て:前記上部プレートの底板の貫通孔並びに前記下部プ
    レートまたはL型可動プレートの上板の貫通孔は対応し
    て設けられ、その貫通孔の数は1以上であることを特徴
    とする耐震補強金具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の耐震補強金具におい
    て:前記上部プレートの上部プレート基板と底板間およ
    び下部プレートの下部プレート基板と上板間に、さらに
    補強リブを設けたことを特徴とする耐震補強金具。
JP35291596A 1996-12-13 1996-12-13 耐震補強金具 Pending JPH10169210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35291596A JPH10169210A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 耐震補強金具

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JP35291596A JPH10169210A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 耐震補強金具

Publications (1)

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JPH10169210A true JPH10169210A (ja) 1998-06-23

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JP2003184316A (ja) * 2001-12-25 2003-07-03 Excellence:Kk 既設木造住宅の後付け用耐震補強金物
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