JP2000154668A - 制振架構 - Google Patents
制振架構Info
- Publication number
- JP2000154668A JP2000154668A JP10331312A JP33131298A JP2000154668A JP 2000154668 A JP2000154668 A JP 2000154668A JP 10331312 A JP10331312 A JP 10331312A JP 33131298 A JP33131298 A JP 33131298A JP 2000154668 A JP2000154668 A JP 2000154668A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration damping
- yield point
- low yield
- steel beam
- steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 地震時に微少な変形であっても低降伏点鋼パ
ネルが降伏することで制振機能を確実に発揮できるよう
にした制振架構を提供する。 【解決手段】 並列する連層耐震壁間を複数の鉄骨梁で
連結し、その中間部に制振ダンパー部を設けた制振架構
において、制振ダンパー部はI型鉄骨梁のウエブの中間
部に低降伏点鋼パネルを嵌着して形成し、この制振ダン
パー部の両側に剛性補強部を形成する。剛性補強部は、
例えば鉄骨梁に主筋とあばら筋とで補強筋を配設し、コ
ンクリートを打設することにより形成する。この鉄筋コ
ンクリート製の剛性補強部は、鉄骨梁のウエブの両面側
にそれぞれ形成する。地震時に制振ダンパー部に応力が
集中し、その低降伏点鋼パネルが先に降伏することで制
振効果を確実に発揮させることができる。
ネルが降伏することで制振機能を確実に発揮できるよう
にした制振架構を提供する。 【解決手段】 並列する連層耐震壁間を複数の鉄骨梁で
連結し、その中間部に制振ダンパー部を設けた制振架構
において、制振ダンパー部はI型鉄骨梁のウエブの中間
部に低降伏点鋼パネルを嵌着して形成し、この制振ダン
パー部の両側に剛性補強部を形成する。剛性補強部は、
例えば鉄骨梁に主筋とあばら筋とで補強筋を配設し、コ
ンクリートを打設することにより形成する。この鉄筋コ
ンクリート製の剛性補強部は、鉄骨梁のウエブの両面側
にそれぞれ形成する。地震時に制振ダンパー部に応力が
集中し、その低降伏点鋼パネルが先に降伏することで制
振効果を確実に発揮させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連層耐震壁に係る
制振架構の改良に関する。
制振架構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、並列する連層耐震壁
W間を複数のダンパー材Dで連結し、地震時にはダンパ
ー材Dが先に降伏することでエネルギーを効率良く吸収
し、連層耐震壁Wのひび割れや破壊を未然に防止するよ
うにした制振架構が開発されている。前記ダンパー材D
としては各種のものがあるが、RC造に適したものとし
ては例えば全体が軟鋼材からなる鉄骨梁、中間部のみ低
降伏点鋼とした鉄骨梁、中間部に履歴系又は粘性系の減
衰機構を介在させた鉄骨梁等が知られている。
W間を複数のダンパー材Dで連結し、地震時にはダンパ
ー材Dが先に降伏することでエネルギーを効率良く吸収
し、連層耐震壁Wのひび割れや破壊を未然に防止するよ
うにした制振架構が開発されている。前記ダンパー材D
としては各種のものがあるが、RC造に適したものとし
ては例えば全体が軟鋼材からなる鉄骨梁、中間部のみ低
降伏点鋼とした鉄骨梁、中間部に履歴系又は粘性系の減
衰機構を介在させた鉄骨梁等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の制振架構の
うち、中間部のみ低降伏点鋼とした鉄骨梁の場合は、図
3(イ) 、(ロ) に示すようにI型鉄骨梁1のウエブ1aの
中間部に低降伏点鋼パネル2を嵌め込むと共に、両側部
にリブプレート3を取り付けて固定した構成である。
又、鉄骨梁1の両端部は、上下フランジ1bに貫通孔1
cを設け、連層耐震壁W内に定着されるネジ鉄筋4を貫
通させてロックナット5締め付け固定している。しかし
ながら、この場合、鉄骨梁1における中間部の低降伏点
鋼パネル2以外の部分に弾性変形があるため、地震時に
微少な変形では低降伏点鋼パネル2が降伏せずに制振効
果が充分に得られない事態が発生する懸念がある。
うち、中間部のみ低降伏点鋼とした鉄骨梁の場合は、図
3(イ) 、(ロ) に示すようにI型鉄骨梁1のウエブ1aの
中間部に低降伏点鋼パネル2を嵌め込むと共に、両側部
にリブプレート3を取り付けて固定した構成である。
又、鉄骨梁1の両端部は、上下フランジ1bに貫通孔1
cを設け、連層耐震壁W内に定着されるネジ鉄筋4を貫
通させてロックナット5締め付け固定している。しかし
ながら、この場合、鉄骨梁1における中間部の低降伏点
鋼パネル2以外の部分に弾性変形があるため、地震時に
微少な変形では低降伏点鋼パネル2が降伏せずに制振効
果が充分に得られない事態が発生する懸念がある。
【0004】本発明は、このような従来の懸念を除去す
るためになされ、地震時に微少な変形であっても低降伏
点鋼パネル2が降伏することで制振機能を確実に発揮で
きるようにした制振架構を提供することを目的とする。
るためになされ、地震時に微少な変形であっても低降伏
点鋼パネル2が降伏することで制振機能を確実に発揮で
きるようにした制振架構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の具体的手段として、本発明は、並列する連層耐震壁間
を複数の鉄骨梁で連結し、その中間部に制振ダンパー部
を設けた制振架構において、前記制振ダンパー部の両側
に剛性補強部部を形成した制振架構を要旨とする。又、
前記制振ダンパー部は低降伏点鋼パネルで形成し、前記
剛性補強部は鉄骨梁に補強筋を配設すると共にコンクリ
ートを打設して形成した、ことを特徴とする。これによ
り、地震時に微少な変形であっても、鉄骨梁の制振ダン
パー部に応力が集中して降伏し、制振架構としての機能
を充分発揮させることができる。
の具体的手段として、本発明は、並列する連層耐震壁間
を複数の鉄骨梁で連結し、その中間部に制振ダンパー部
を設けた制振架構において、前記制振ダンパー部の両側
に剛性補強部部を形成した制振架構を要旨とする。又、
前記制振ダンパー部は低降伏点鋼パネルで形成し、前記
剛性補強部は鉄骨梁に補強筋を配設すると共にコンクリ
ートを打設して形成した、ことを特徴とする。これによ
り、地震時に微少な変形であっても、鉄骨梁の制振ダン
パー部に応力が集中して降伏し、制振架構としての機能
を充分発揮させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳説する。従来と同じ部材は同一の符号
を付ける。図1(イ) 、(ロ) において、1は並列する連層
耐震壁W間を連結したI型鉄骨梁であり、そのウエブ1
aの中間部は従来と同様に低降伏点鋼パネル2がリブプ
レート3を介して嵌着固定され、両端部の上下フランジ
1bは連層耐震壁Wのネジ鉄筋4を貫通させてロックナ
ット5でそれぞれ固定されている。
図面に基づいて詳説する。従来と同じ部材は同一の符号
を付ける。図1(イ) 、(ロ) において、1は並列する連層
耐震壁W間を連結したI型鉄骨梁であり、そのウエブ1
aの中間部は従来と同様に低降伏点鋼パネル2がリブプ
レート3を介して嵌着固定され、両端部の上下フランジ
1bは連層耐震壁Wのネジ鉄筋4を貫通させてロックナ
ット5でそれぞれ固定されている。
【0007】前記鉄骨梁1の中間部を境にしてその両
側、つまり低降伏点鋼パネル2の両側には剛性補強部6
がそれぞれ形成される。この剛性補強部6は、例えば補
強筋7を鉄骨梁1の上下フランジ間に配設し、この補強
筋7は主筋7aとあばら筋7bとで構成し、主筋7aの
端部を前記連層耐震壁Wのネジ筋4にそれぞれ固定し、
コンクリート8を打設することにより形成される。コン
クリート8の打設は、壁や床にコンクリートを打設する
際に行うことができ、この鉄筋コンクリート製の剛性部
6は、図1(ロ) のように鉄骨梁1のウエブ1aの両面側
にそれぞれ形成される。
側、つまり低降伏点鋼パネル2の両側には剛性補強部6
がそれぞれ形成される。この剛性補強部6は、例えば補
強筋7を鉄骨梁1の上下フランジ間に配設し、この補強
筋7は主筋7aとあばら筋7bとで構成し、主筋7aの
端部を前記連層耐震壁Wのネジ筋4にそれぞれ固定し、
コンクリート8を打設することにより形成される。コン
クリート8の打設は、壁や床にコンクリートを打設する
際に行うことができ、この鉄筋コンクリート製の剛性部
6は、図1(ロ) のように鉄骨梁1のウエブ1aの両面側
にそれぞれ形成される。
【0008】本発明に係る制振架構は、上記のように連
層耐震壁Wを連結する鉄骨梁1において低降伏点鋼パネ
ル2の両側に剛性補強部6が設けられた構成であるか
ら、地震時に揺れた際に低降伏点鋼パネル2に応力が集
中し、これにより低降伏点鋼パネル2が降伏し易くな
る。従って、微少な変形であっても低降伏点鋼パネル2
が先に降伏することから、制振ダンパーとしての機能を
確実に発揮できると共にその機能を従来よりも向上させ
ることができる。
層耐震壁Wを連結する鉄骨梁1において低降伏点鋼パネ
ル2の両側に剛性補強部6が設けられた構成であるか
ら、地震時に揺れた際に低降伏点鋼パネル2に応力が集
中し、これにより低降伏点鋼パネル2が降伏し易くな
る。従って、微少な変形であっても低降伏点鋼パネル2
が先に降伏することから、制振ダンパーとしての機能を
確実に発揮できると共にその機能を従来よりも向上させ
ることができる。
【0009】尚、本発明は前記実施形態のものに限定さ
れず、鉄骨梁の制振ダンパー部が履歴系又は粘性系の減
衰機構である場合、又は全体が軟鋼材からなる鉄骨梁の
場合であっても適用することが可能である。要するに、
鉄骨梁の中間制振ダンパー部に応力が集中するように、
その両側に剛性補強部を設けるようにすれば良い。又、
剛性補強部は鉄筋コンクリート製のものに限らず、他の
補強手段によることも可能である。
れず、鉄骨梁の制振ダンパー部が履歴系又は粘性系の減
衰機構である場合、又は全体が軟鋼材からなる鉄骨梁の
場合であっても適用することが可能である。要するに、
鉄骨梁の中間制振ダンパー部に応力が集中するように、
その両側に剛性補強部を設けるようにすれば良い。又、
剛性補強部は鉄筋コンクリート製のものに限らず、他の
補強手段によることも可能である。
【0010】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、連層耐震
壁を連結する鉄骨梁の制振ダンパー部の両側に剛性補強
部を形成したので、地震時に微少な変形であっても低降
伏点鋼パネル等の制振ダンパー部が先に降伏すること
で、制振架構としての充分な制振効果が得られると共
に、連層耐震壁のひび割れや破壊を未然に防止できる等
の優れた効果を奏する。
壁を連結する鉄骨梁の制振ダンパー部の両側に剛性補強
部を形成したので、地震時に微少な変形であっても低降
伏点鋼パネル等の制振ダンパー部が先に降伏すること
で、制振架構としての充分な制振効果が得られると共
に、連層耐震壁のひび割れや破壊を未然に防止できる等
の優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係る制振架構の実施形態を示すもの
で、(イ) は要部の構成図、(ロ) はそのA−A線断面図。
で、(イ) は要部の構成図、(ロ) はそのA−A線断面図。
【図2】鉄骨梁による連層耐震壁の連結状態を示す説明
図。
図。
【図3】従来例を示すもので、(イ) は図2のP部拡大
図、(ロ) はそのB−B線断面図。
図、(ロ) はそのB−B線断面図。
1…鉄骨梁 2…低降伏点鋼パネル 3…リブプレート 4…ネジ鉄筋 5…ロックナット 6…剛性補強部 7…補強筋 8…コンクリート
Claims (2)
- 【請求項1】並列する連層耐震壁間を複数の鉄骨梁で連
結し、その中間部に制振ダンパー部を設けた制振架構に
おいて、前記制振ダンパー部の両側に剛性補強部を形成
したことを特徴とする制振架構。 - 【請求項2】前記制振ダンパー部は低降伏点鋼パネルで
形成し、前記剛性補強部は鉄骨梁に補強筋を配設すると
共にコンクリートを打設して形成した請求項1記載の制
振架構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331312A JP2000154668A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 制振架構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331312A JP2000154668A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 制振架構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000154668A true JP2000154668A (ja) | 2000-06-06 |
Family
ID=18242285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10331312A Pending JP2000154668A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 制振架構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000154668A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003090142A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Shimizu Corp | 境界梁ダンパー |
JP2003090082A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Shimizu Corp | 境界梁ダンパー |
CN112746686A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-05-04 | 江苏诚意住宅工业科技发展有限公司 | 一种地震智分缝体耗能减震型钢筋混凝土墙体 |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP10331312A patent/JP2000154668A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003090142A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Shimizu Corp | 境界梁ダンパー |
JP2003090082A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-28 | Shimizu Corp | 境界梁ダンパー |
JP4660810B2 (ja) * | 2001-09-18 | 2011-03-30 | 清水建設株式会社 | 境界梁ダンパー |
CN112746686A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-05-04 | 江苏诚意住宅工业科技发展有限公司 | 一种地震智分缝体耗能减震型钢筋混凝土墙体 |
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