JP2001341456A - 平版印刷版用支持体 - Google Patents

平版印刷版用支持体

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JP2001341456A
JP2001341456A JP2000165803A JP2000165803A JP2001341456A JP 2001341456 A JP2001341456 A JP 2001341456A JP 2000165803 A JP2000165803 A JP 2000165803A JP 2000165803 A JP2000165803 A JP 2000165803A JP 2001341456 A JP2001341456 A JP 2001341456A
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JP2000165803A
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Hirokazu Sawada
宏和 澤田
Akio Uesugi
彰男 上杉
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐刷性、耐汚れ性および耐苛酷インキ汚れ性の
いずれにも優れる平版印刷版用支持体の提供。 【解決手段】Feを 0.2〜0.5 質量%、Siを0.04〜0.20質
量%、Tiを 0.010〜0.040 質量%、およびCuとMgを、Cu
0.001質量%以上0.02質量%未満かつMg 0.002〜0.020
質量%またはCu0.02〜0.04質量%かつMg 0.020質量%よ
り多く0.05質量%以下で含有し、残部がAlと不可避不純
物とからなるアルミニウム合金板に、電気化学的粗面化
処理を含む粗面化処理およびH2SO4 を含有する電解液を
用いる陽極酸化処理を施してなる平版印刷版用支持体で
あって、陽極酸化皮膜の表面におけるセルに対するポア
の面積率が0.05〜0.5 、陽極酸化皮膜の表面におけるポ
アの存在率が 1×1014〜 1×1016個/m2 であり、か
つ、陽極酸化皮膜の表面に存在する粒子径 0.5μm以上
の金属間化合物粒子が3000個/mm2 以下であることを
特徴とする平版印刷版用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版用支持
体、特に、耐刷性、耐汚れ性および耐苛酷インキ汚れ性
に優れる平版印刷版用支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム板を支持体とする感光性平
版印刷版はオフセット印刷に幅広く使用されている。平
版印刷版原版は、一般的に、アルミニウム板の表面を粗
面化し、さらに陽極酸化処理を行った後、感光液を塗
布、乾燥して感光層を形成することによって製造され
る。平版印刷版原版は、画像に露光された後、現像液に
よって現像され、ポジ型の平版印刷版原版では露光部
が、ネガ型の平版印刷版原版では非露光部が除去され、
製版されて平版印刷版となる。その後、平版印刷版は、
印刷機の版胴に取り付けられ、その表面にインクと湿し
水が供給され、印刷に供されることで感光層の残った部
分は親インク性を示して画像部となり、感光層が除去さ
れた部分は親水性を示して非画像部となって、ブランケ
ット胴に転写した上で紙に印刷される。このように、平
版印刷版原版では、露光によって感光層の物性を変化さ
せ、この物性変化を利用して、製版を行っている。
【0003】アルミニウム合金板の粗面化方法として
は、従来、ボールグレインやブラシグレイン等の機械的
粗面化法、塩酸や硝酸等を主体とする電解液を用いて電
解エッチングする電気化学的粗面化(以下「電解粗面
化」ともいう。)法、酸溶液またはアルカリ溶液により
エッチングする化学的粗面化法等が知られている。近年
では、電気化学的粗面化法により得られた粗面が、ピッ
トが均質で印刷性能に優れることから、多く使われてい
る。また、電気化学的粗面化法と機械的粗面化法や化学
的粗面化法等の他の粗面化法とを組み合わせて粗面化さ
れることも多い。
【0004】平版印刷版の粗面が不均一な場合は、平版
印刷版原版の耐刷性等の印刷性能に多大な影響を及ぼす
ので、平版印刷版の粗面の不均一性を改善する提案は数
多く、特に、電気化学的粗面化法においては、アルミニ
ウム合金板の合金組成を変えて均一化を図る提案や、電
解電源の波形や周波数に関する提案が数多くある。
【0005】例えば、Feを0.05〜1重量%、Si
を0.01〜0.15重量%含有するアルミニウム合金
支持体に、Cuを0.05〜0.1重量%を含有させる
ことにより、微小ストリークの発生を抑制し、電解エッ
チングによる粗面の均一性を確保する方法が提案されて
いる(特開平11−99763号公報)。
【0006】また、アルミニウム合金支持体中のFeを
0.05〜1重量%、Siを0.015〜0.2重量
%、Cuを0.001重量%以下とし、かつ、金属組織
中に分布する単体Siを0.015重量%以上に規制す
ることにより、電解エッチングによる粗面の均一性、疲
労強度およびバーニング特性に優れた支持体を得る方法
が提案されている(特開平11−99764号公報)。
【0007】また、アルミニウム合金支持体中のFeを
0.05〜1重量%、Siを0.015〜0.2重量
%、Cuを0.001〜0.05重量%とし、かつ、金
属組織中に分布する単体Siを0.015重量%以上に
規制することにより、ストリークの発生がなく、電解エ
ッチングによる粗面の均一性、疲労強度およびバーニン
グ特性に優れた支持体を得る方法が提案されている(特
開平11−99765号公報)。
【0008】また、アルミニウム合金支持体中のFeを
0.20〜0.6重量%、Siを0.03〜0.15重
量%、Tiを0.005〜0.05重量%以下とし、か
つ、これらの元素の一部または全部が金属間化合物を形
成し、該金属間化合物のうち、表面に存在し、粒子径が
1〜10μmであるものを1000〜8000個/mm
2 に規制することにより、短時間の電解粗面化処理で未
エッチング部がないピットを形成するとともに、ピット
が浅い場合であっても、粗面化ピットを均一に形成する
方法が提案されている(特開平11−115333号公
報)。
【0009】しかし、特開平11−99764号公報お
よび特開平11−115333号公報の場合のように、
アルミニウム合金支持体中にCuが含有されていない場
合、またはその含有量が0.001重量%以下と少量で
ある場合は、深い電解粗面化ピットが得られず、耐刷性
および耐汚れ性に劣るという欠点がある。
【0010】逆に、特開平11−99763号公報の場
合のように、アルミニウム合金支持体中にCuが0.0
5重量%以上と大量に含有されている場合は、電解粗面
化が均一に行えず、未エッチングと称する粗面化不足の
箇所が発生しやすく、特に耐汚れ性が劣る欠点がある。
【0011】また、特開平11−99765号公報の場
合は、アルミニウム合金支持体中に存在するSiの形態
のうちの1種である単体Siが0.015重量%以上と
大量に存在するため、陽極酸化皮膜の欠陥が発生しやす
く、それに起因する耐苛酷インキ汚れ性が大きく劣る欠
点がある。ここで、苛酷インキ汚れとは、印刷を何度も
中断しつつ行った場合に、平版印刷版の非画像部表面部
分にインキが付着しやすくなった結果、印刷された紙等
に表れる点状または円環状の汚れをいう。
【0012】本願出願人は、先に、Feを0.05〜
0.5重量%、Siを0.03〜0.15重量%、Cu
を0.006〜0.03重量%、Tiを0.010〜
0.040重量%含有し、かつ、Li、Na、K、Rb
等の33種の元素の少なくとも1種を1〜100ppm
含有し、さらにAl純度を99.0重量%以上に規制し
たアルミニウム合金支持体に対して、電気化学的粗面化
を含む粗面化処理を行うと、粗面化効率が優れ、かつ、
粗面化形状が非常に均一である平版印刷版用支持体が得
られることを提案している(特開2000−37965
号公報)。これにより、ピットの均一性、すなわち、粗
面の均一性に優れる平版印刷版用支持体が実現され、耐
刷性等の印刷性能の向上が達成された。しかし、この平
版印刷版用支持体においても、耐刷性がばらつくこと、
および上述の耐苛酷インキ汚れ性の改善は必ずしも十分
でないことという2つの問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、本発明者
らは、耐刷性がばらつく原因と耐苛酷インキ汚れ性の向
上について鋭意研究を行ってきた。平版印刷版原版は、
ピットが形成されているアルミニウム合金板支持体とそ
の上に感光層を有する積層体であり、その表面に画像を
焼き付け、現像を行うと、感光層が除去された非画像部
と、感光層が残った画像部ができることで画像が記録さ
れる。印刷時は、そのようにして画像を記録した平版印
刷版に、インキと湿し水を供給することで画像部にはイ
ンキ、非画像部には湿し水が付着し、ブランケットを介
して紙等に印刷される。ここで、耐刷性は、主に感光層
と支持体との密着性によって決まる。また、一旦印刷を
中断すると、非画像部に残った湿し水は徐々に蒸発し、
水中に混入した物質は濃化し、場合によっては非画像部
表面の陽極酸化皮膜を侵す。その結果、印刷を何度も中
断しつつ行った場合に、陽極酸化皮膜を侵された非画像
部表面部分は親水性を失い、インキが付着しやすくな
り、「苛酷インキ汚れ」といわれる点状または円環状の
汚れが紙等に発生する問題がある。本願出願人は、この
苛酷インキ汚れ現象には、湿し水中の塩素イオンが大き
く関与していることを見出し、そのスクリーニング方法
に関して提案している(特願平11−301241
号)。
【0014】一方、本願出願人は、特開2000−37
965号公報のアルミニウム合金支持体、すなわち、F
e、Si、Cu、Ti、およびLi、Na、K、Rbな
どの33元素を特定量含有するアルミニウム合金支持体
に、さらに特定量のMgを含有させたアルミニウム合金
支持体を、電気化学的粗面化処理によって、均一に粗面
化したものが、レーザー光源を使用した製版に適した平
版印刷版用支持体となることを提案している(特願平1
1−349888号)。この平版印刷版用支持体におい
ても、耐刷性のばらつきの改善および耐苛酷インキ汚れ
性は必ずしも十分とはいえないという2つの問題があっ
た。
【0015】そこで、本発明は、Fe、Si、Cu、T
iおよびMgを必須成分として含有する平版印刷版用ア
ルミニウム合金支持体であって、表面に陽極酸化皮膜を
有し、耐刷性、耐汚れ性および耐苛酷インキ汚れ性に優
れる平版印刷版の基になる平版印刷版用アルミニウム合
金支持体を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、耐刷性、耐
汚れ性および耐苛酷インキ汚れ性のいずれにも優れる平
版印刷版用支持体について鋭意研究し、Fe、Si、C
u、TiおよびMgを必須成分として含有する平版印刷
版用アルミニウム合金支持体において、電解粗面化のピ
ット形状を均一にすることで感光層と支持体の密着を強
固にすることに加えて、陽極酸化皮膜の表面に存在する
ポアに感光層が入り込むことにより感光層と支持体との
密着性が向上すること、および、ポア径が大きすぎると
印刷中に非画像部のポアにインキが入り込み、汚れの原
因になりやすいことを見出し、さらに、陽極酸化皮膜の
表面に金属間化合物粒子が多量に存在すると耐苛酷イン
キ汚れ性が悪くなることを見出し、本発明を完成した。
【0017】本発明は、Feを0.2〜0.5質量%、
Siを0.04〜0.20質量%、Cuを0.001質
量%以上0.02質量%未満、Tiを0.010〜0.
040質量%、およびMgを0.002〜0.020質
量%含有し、残部がAlと不可避不純物とからなるアル
ミニウム合金板、または、Feを0.2〜0.5質量
%、Siを0.04〜0.20質量%、Cuを0.02
〜0.040質量%、Tiを0.010〜0.040質
量%、およびMgを0.020質量%より多く0.05
質量%以下含有し、残部がAlと不可避不純物とからな
るアルミニウム合金板に、電気化学的粗面化処理を含む
粗面化処理およびH2 SO4 を含有する電解液を用いる
陽極酸化処理を施してなる平版印刷版用支持体であっ
て、陽極酸化皮膜の表面におけるセルに対するポアの面
積率が0.05〜0.5、陽極酸化皮膜の表面における
ポアの存在率が1×1014〜1×1016個/m2 であ
り、かつ、陽極酸化皮膜の表面に存在する粒子径0.5
μm以上の金属間化合物粒子が3000個/mm2 以下
であることを特徴とする平版印刷版用支持体を提供す
る。また、陽極酸化処理における平均電流密度を10〜
30A/dm2 とすることで、これらの平版印刷版用支
持体のポア形態を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の平版印刷版用支持体はア
ルミニウム合金である。必須の合金成分は、Al、F
e、Si、Cu、TiおよびMgである。
【0019】Feはアルミニウム合金中で、他の元素と
結合して、Al−Fe系の共晶化合物を形成する。Al
−Fe系の共晶化合物は、再結晶粒を微細化するととも
に、均一な電気化学的粗面を形成するが、Fe含有量が
0.2質量%未満では、均一粗面が得られず、電気化学
的処理(電解)不足によりピットの均一性が低下する。
一方、0.5質量%を超えると、粗大化合物が形成され
て電解粗面化が不均一になる。よって、Feの含有量は
0.2〜0.5質量%である。Feはアルミニウム合金
の機械的強度を高める作用があり、Fe含有量が0.2
質量%未満では、機械的強度が低すぎて平版印刷版とし
て、印刷機の版胴に取り付ける際に、版切れを起こしや
すくなる。一方、含有量が0.5質量%を超えると、必
要以上の高強度となり、平版印刷版として印刷機の版胴
に取り付ける際に、フィットネス性が劣り、印刷中に版
切れを起こしやすくなるので好ましくない。支持体の強
度を重視する場合には、Fe含有量を0.2〜0.4質
量%とするのが好ましい。ただし、校正刷り用途に使う
印刷版の場合は、これらフィットネス性や強度に関する
制約は必ずしも重要ではないので、上記範囲よりやや変
動させることができる。
【0020】SiはAl中に固溶し、またはAl−Fe
−Si系金属間化合物もしくはSi単独の析出物を形成
して存在する。Al中に固溶したSiは電気化学的粗面
を均一にする作用と電解粗面化ピットの主として深さを
均一にする作用をする。ところで、Siは原材料である
Al地金に不可避不純物として含有されており、場合に
よっては、すでにSi含有量が0.03質量%以上のこ
とがある。そのため、0.03質量%未満の含有量は現
実的ではなく、また原材料差によるばらつきを防ぐた
め、意図的に微量添加されることが多い。しかし、Si
含有量が0.04質量%未満では、上記作用が現れない
し、高純度のAl地金が必要になり、高価となるため、
この点からも現実的でない。逆に、Si含有量が0.2
0質量%を超えると印刷した際に、耐苛酷インキ汚れ性
が悪くなるという不具合がある。したがって、Si含有
量は0.04〜0.20質量%、好ましくは0.04〜
0.10質量%である。
【0021】CuはMgとともに電解粗面化を制御する
上で非常に重要な元素であり、電解粗面化ピットの直径
を制御する効果を有する。ピットの直径は、印刷適性を
制御するために重要である。ピットの直径を小さく設計
するにはCu含有量を0.001質量%以上0.02質
量%未満とする。この場合、ピットの均一性を増すうえ
でMg含有量を0.002〜0.020質量%とするこ
とが必要である。一方、ピットの直径を大きく設計する
にはCu含有量を0.02〜0.040質量%とする。
この場合、ピットの均一性を維持するうえでMg含有量
を0.020質量%より多く0.05質量%以下とする
ことが必要である。
【0022】Tiは以前より、鋳造時の結晶組織を微細
にするために含有されている。Ti含有量が0.040
質量%を超える場合には、電解粗面化処理において、表
面酸化皮膜の抵抗が過小となるため、均一なピットが形
成されないという不具合が生じる。一方、含有量が0.
010質量%未満では、鋳造時の結晶組織が微細化され
ないために、種々の工程を経て0.1〜0.5mmの厚
みに仕上げた後も、鋳造時の粗大な結晶組織の痕跡が残
り、外観に著しい不良を生じるという不具合がある。本
発明においては、0.010〜0.040質量%、好ま
しくは0.020〜0.030質量%がAl−Ti合
金、またはAl−B−Ti合金として添加される。
【0023】MgはAlの再結晶組織を微細にする作用
や、引張強度、耐性疲労強度、折り曲げ強度、耐熱軟化
性等の機械的強度を向上させる作用がある。またMgは
特に電解粗面化時のピットの分散を均一化させる作用も
ある重要成分であるので、前述したように、Cu含有量
とあわせてMg含有量を決定する必要がある。
【0024】必須の合金成分であるAl、Fe、Si、
Cu、TiおよびMgの含有量は、上述した通りである
が、後述するように、陽極酸化皮膜の表面に存在する粒
子径0.5μm以上の金属間化合物粒子を3000個/
mm2 以下とするためには、それぞれの含有量の範囲内
で、含有量が少ない方が好ましい。例えば、Fe含有量
は、0.2〜0.3質量%であるのが好ましい。Si含
有量は、0.04〜0.10質量%であるのが好まし
い。Ti含有量は、0.020〜0.030質量%であ
るのが好ましい。
【0025】本発明においては、Al純度が99.0質
量%以上、好ましくは99.4質量%以上である。した
がって、Al純度(含有量)と前記の必須合金成分の前
記特定含有量を差し引いた残りが、不可避不純物の含有
量である。アルミニウム合金の機械的強度はAl純度に
依存し、通常はAl純度が低いと、アルミニウム合金の
柔軟性は低くなる。したがって、純度が上記範囲より低
くなりすぎると、平版印刷版用支持体にした時の印刷機
への装着性が悪くなる等の不具合が生じる。
【0026】以下に、本発明の平版印刷版用支持体の製
造方法について、具体的に説明するが、本発明の平版印
刷版用支持体の製造方法はこれに限定されるものではな
い。アルミニウム合金を板材とするには、例えば、下記
の方法を採用することができる。まず、所定の合金成分
に調整したアルミニウム合金溶湯に、常法に従い、清浄
化処理を施し、鋳造する。清浄化処理には、溶湯中の水
素などの不要ガスを除去するために、フラックス処理、
Arガス、Clガス等を使った脱ガス処理や、セラミッ
クチューブフィルタ、セラミックフォームフィルタ等の
いわゆるリジッドメディアフィルタや、アルミナフレー
ク、アルミナボール等を濾材とするフィルタや、グラス
クロスフィルタ等を使った処理(フィルタリング)、あ
るいは、脱ガスとフィルタリングを組み合わせた処理が
行なわれる。
【0027】ついで、アルミニウム合金溶湯を、DC鋳
造法に代表される固定鋳型を用いる鋳造法、連続鋳造法
に代表される駆動鋳型を用いる鋳造法のいずれかによ
り、鋳造する。DC鋳造法の場合、板厚300〜800
mmの鋳塊が製造されるので、常法に従い、面削により
表層の1〜30mm、好ましくは1〜10mmが切削さ
れる。その後、必要に応じて、均熱化処理が行なわれ
る。均熱化処理を行なう場合、金属間化合物が粗大化し
ないように、450〜620℃で1〜48時間の熱処理
を行なう。1時間未満の場合は、均熱化処理の効果が不
十分となる場合がある。後述するように、陽極酸化皮膜
の表面に存在する粒子径0.5μm以上の金属間化合物
粒子を3000個/mm2 以下とするためには、高温で
均熱化処理を行うのが好ましく、例えば、450℃以
上、好ましくは500℃以上で均熱化処理を行う。この
場合の好適な処理時間は、2〜10時間である。
【0028】その後、熱間圧延、冷間圧延を行なってア
ルミニウム合金板の圧延板とする。熱間圧延の開始温度
は350〜500℃が適当である。冷間圧延の前もしく
は後、またはその途中において、中間焼鈍処理を行って
もよい。その条件は、バッチ式焼鈍炉を用いて280〜
600℃で2〜20時間、好ましくは350〜500℃
で2〜10時間加熱するか、連続焼鈍炉を用いて400
〜600℃で6分以下、好ましくは450〜550℃で
2分以下加熱するかである。連続焼鈍炉を用いる場合、
10℃/秒以上の昇温速度で加熱することで、結晶組織
を細かくすることもできる。所定の厚さ、例えば、0.
1〜0.5mmに仕上げられたアルミニウム合金板は、
さらにローラレベラ、テンションレベラ等の矯正装置に
よって平面性を改善してもよい。また、所定の板幅に加
工するため、スリッタラインを通すことも通常行なわれ
る。
【0029】アルミニウム合金板は、ついで、平版印刷
版用支持体とするために粗面化処理を施される。本発明
のアルミニウム合金板は、電解粗面化処理を含む粗面化
処理を施されるが、電解粗面化処理のみを施してもよ
く、電解粗面化処理と、機械的粗面化処理または化学的
粗面化処理とを組み合わせて施してもよい。中でも、電
解粗面化処理と機械的粗面化処理とを組み合わせるのが
好ましく、特に、機械的粗面化処理の後に、電解粗面化
処理を施されるのが好ましい。
【0030】電解粗面化処理はアルミニウム合金板の表
面に微細な凹凸(ピット)を付与することが容易である
ため、印刷性の優れた平版印刷版を作るのに適してい
る。電解粗面化処理は、硝酸または塩酸を主体とする水
溶液中で、直流または交流を用いて行なわれる。
【0031】電解粗面化処理により平均直径約0.2〜
20μmのクレーターまたはハニカム状のピットをアル
ミニウム合金板の表面に30〜100%の面積率で生成
することができる。ピットは印刷版の非画像部の汚れに
くさ(耐汚れ性)と耐刷力を向上させる作用がある。ま
た電解粗面化処理により、同時に、通常、平均表面粗さ
Ra0.35〜1.0μmのうねり状の粗面が形成され
る。電解粗面化処理では、十分なピットを表面に設ける
ために必要なだけの電気量、すなわち、電流と通電時間
との積が電解粗面化処理における重要な条件となる。よ
り少ない電気量で十分なピットを形成できることは省エ
ネの観点からも好ましい。本発明においては、電解粗面
化処理の条件は限定されるものではなく、一般的な条件
で行なうことができる。
【0032】機械的粗面化処理は、アルミニウム合金板
の表面に、一般的には長さが10〜2000μm、高さ
が1〜10μm程度の「うねり状」、「しわ状」の粗面
を形成する。この場合の平均表面粗さRaは、通常、
0.35〜1.0μm、好ましくは0.40〜0.80
μmである。機械的粗面化は、電気化学的粗面化に比
べ、より効率的に「うねり状」粗面をつくることが可能
である。本発明における機械的粗面化処理の条件は特に
制限されるものではないが、特公昭50−40047号
公報に記載されている方法に従って行なうことができ
る。形成されるピットの形状、大きさは電解粗面化処理
の場合と同程度である。また化学的粗面化処理も特に制
限されるものではなく、公知の方法に従って実施可能で
あり、機械的粗面化処理の場合と同様なうねり、ピット
が形成される。
【0033】粗面化処理に引き続き、アルミニウム合金
板の表面の耐磨耗性を高めるために陽極酸化処理が行な
われる。本発明においては、陽極酸化処理の電解質溶液
として、H2 SO4 を含有する電解液を用いる。H2
4 を含有する電解液を用いることにより、均一ち密な
ポアを有する陽極酸化皮膜を生成することができる。陽
極酸化処理の条件は、液温5〜70℃、平均電流密度1
〜60A/dm2 、電圧1〜100V、電解時間10〜
300秒であればよい。特に、本発明の特徴であるポア
の面積率0.05〜0.5およびポアの存在率1×10
14〜1×10 16個/m2 を達成するためには、液温は1
5〜45℃であるのが好ましく、平均電流密度は10〜
30A/dm2 であるのが好ましい。また、液温は、2
0〜40℃にすることがより好ましい。
【0034】ここで、陽極酸化処理槽中において、電極
と陽極酸化される平版印刷版用支持体の距離を一般的な
場合より狭くすると、陽極酸化皮膜の表面におけるセル
に対するポアの面積率を0.05〜0.5とし、かつ、
陽極酸化皮膜の表面におけるポアの存在率を1×1014
〜1×1016個/m2 とすることができるので好まし
い。そのためには、例えば、20〜100mmとするの
が好ましい。
【0035】また、印刷時の耐汚れ性を向上させるた
め、電解粗面化処理および水洗を行なった後、アルカリ
溶液で軽度のエッチング処理を行い、水洗し、硫酸でデ
スマットを行なった後、水洗し、引続き硫酸中で直流電
解を行なって陽極酸化皮膜を設けてもよい。さらに、必
要に応じて、シリケート等による親水化処理を行なって
もよい。
【0036】また、陽極酸化処理の前に、本発明者が特
願2000−84856号等において提案しているよう
に、酸(例えば、65〜90℃の硫酸)等の処理液を用
いて処理すると、Alの組成や均熱温度を厳密に管理せ
ずとも、陽極酸化皮膜の表面に存在する粒子径0.5μ
m以上の金属間化合物粒子を3000個/mm2 以下と
することができるので好ましい。
【0037】以上のようにして得られる本発明の平版印
刷版用支持体は、陽極酸化皮膜の表面におけるセルに対
するポアの面積率が0.05〜0.5、陽極酸化皮膜の
表面におけるポアの存在率が1×1014〜1×1016
/m2 であり、かつ、陽極酸化皮膜の表面に存在する粒
子径0.5μm以上の金属間化合物粒子が3000個/
mm2 以下である。
【0038】ここで、陽極酸化皮膜の表面におけるセル
に対するポアの面積率は、セルの形状を六角形に近似
し、ポアの形状を円に近似すると、下記式(1)によ
り、求められる。 R=π/(2・31/2 )×(Dp /Dc 2 (1) R :陽極酸化皮膜の表面におけるセルに対するポアの
面積率 Dp :ポアの直径 Dc :ポアの間隔 Dp およびDc は、高倍率の走査電子顕微鏡(SE
M)、例えば、電解放射電子を利用する電解放射型FE
源を備えたFE−SEMにより、150000倍以上の
倍率で写真観察することにより求められる。また、陽極
酸化皮膜の表面におけるポアの存在率とは、陽極酸化皮
膜表面の単位面積当りのポアの個数を意味する。ポア存
在率は、例えば、上記と同様にFE−SEMを用いて、
50000倍前後の倍率で写真観察することにより求め
られる。
【0039】このようにして求められる陽極酸化皮膜の
表面におけるセルに対するポアの面積率が0.05〜
0.5であり、かつ、陽極酸化皮膜の表面におけるポア
の存在率が1×1014〜1×1016個/m2 であると、
ポアに感光層が入り込むことにより感光層と支持体との
密着性が向上し、よって耐刷性に優れ、かつ、印刷中に
非画像部のポアにインキが入り込み、汚れの原因になり
やすいこともないので、耐汚れ性に優れる。
【0040】陽極酸化皮膜の表面におけるセルに対する
ポアの面積率を0.05〜0.5とし、かつ、陽極酸化
皮膜の表面におけるポアの存在率を1×1014〜1×1
16個/m2 とする方法は、特に限定されないが、例え
ば、上述したような、液温が15〜45℃、平均電流密
度が10〜30A/dm2 という条件で陽極酸化処理を
施す方法や、電極と陽極酸化される平版印刷版用支持体
の距離を一般的な場合より狭くし、例えば、20〜10
0mmとする方法が挙げられる。H2 SO4 を含有する
電解液の濃度を高くしたり、陽極酸化処理の液温を上げ
たり、陽極酸化処理槽中において、電極と陽極酸化され
る平版印刷版用支持体との距離を狭くしたりすると、隣
接するポアの間隔(Dc )を小さくし、セルの大きさを
小さくすることができる一方、ポアの直径(Dp )は、
影響を受けない。その結果、Dp /Dc が大きくなり、
上記式(1)よりポア面積率Rを大きくすることができ
る。逆に、ポア面積率Rを小さくするには、電解液の濃
度を低くしたり、液温を下げたり、電極と陽極酸化され
る平版印刷版用支持体との距離を広くしたりすればよ
い。また、ポア存在率を1×1014〜1×1016個/m
2 とするためには、陽極酸化処理における平均電流密度
を10〜30A/dm2 とするのが好ましく、12〜2
0A/dm2 とするのがより好ましい。陽極酸化皮膜の
表面におけるセルに対するポアの面積率は、好ましくは
0.10〜0.4である。また、陽極酸化皮膜の表面に
おけるポアの存在率は、好ましくは2×1014〜5×1
15個/m2 である。
【0041】また、陽極酸化皮膜の表面に存在する粒子
径0.5μm以上の金属間化合物粒子が3000個/m
2 以下であると、耐苛酷インキ汚れ性に優れる。陽極
酸化皮膜の表面に存在する粒子径0.5μm以上の金属
間化合物粒子の個数は、陽極酸化処理後の平版印刷版用
支持体をSEMにより1500倍以上の倍率で写真観察
することにより求められる。
【0042】陽極酸化皮膜の表面に存在する粒子径0.
5μm以上の金属間化合物粒子が3000個/mm2
下とする方法は、特に限定されないが、例えば、上述し
たような、(1)必須の合金成分であるAl、Fe、S
i、Cu、TiおよびMgの含有量をそれぞれの含有量
の範囲内で少なくする方法、例えば、Fe含有量を0.
2〜0.3質量%としたり、Si含有量を0.04〜
0.10質量%としたりする方法、(2)高温で均熱化
処理を行う方法、例えば、450℃以上、好ましくは5
00℃以上で均熱化処理を行う方法、(3)陽極酸化処
理の前に、酸等の処理液を用いて処理する方法が挙げら
れる。これらの方法は、組み合わせて用いてもよい。陽
極酸化皮膜の表面に存在する粒子径0.5μm以上の金
属間化合物粒子は、好ましくは1500個/mm2 以下
である。
【0043】本発明の平版印刷版用支持体を平版印刷版
とするには、表面に感光剤を塗布、乾燥して感光層を形
成すればよい。感光剤は特に限定されるものではなく、
通常感光性平版印刷版に用いられるものを使用すること
ができる。そして、リスフィルムを用いて画像を焼付
け、現像処理、ガム引き処理を行なうことで、印刷機に
取付け可能な印刷版とすることができる。また、高感度
な感光層を設けると、レーザを使って画像を直接焼付け
ることもできる。
【0044】感光剤としては、露光の前後で現像液に対
する溶解性または膨潤性が変化するものであればいずれ
でも差し支えない。代表的なものを列記する。
【0045】(1)o−キノンジアジド化合物からなる
感光層 ポジ型感光性化合物としては、o−ナフトキノンジアジ
ド化合物で代表されるo−キノンジアジド化合物が挙げ
られる。o−ナフトキノンジアジド化合物としては、特
公昭43−28403号公報に記載されている1,2−
ジアゾナフトキノンスルホン酸クロライドとピロガロー
ル−アセトン樹脂とのエステルが好ましい。米国特許第
3,046,120号明細書および米国特許第3,18
8,210号明細書に記載された1,2−ジアゾナフト
キノンスルホン酸クロライドとフェノール−ホルムアル
デヒド樹脂とのエステルも好ましい。その他、公知のo
−ナフトキノンジアジド化合物も使用可能である。
【0046】特に好ましいo−ナフトキノンジアジド化
合物は、分子量が1,000以下のポリヒドロキシ化合
物と1,2−ジアゾナフトキノンスルホン酸クロライド
との反応で得られた化合物である。ポリヒドロキシ化合
物のヒドロキシル基1当量に対し、1,2−ジアゾナフ
トキノンスルホン酸クロライドを0.2〜1.2当量の
割合で、特に0.3〜1.0当量の割合で反応させるの
が好ましい。1,2−ジアゾナフトキノンスルホン酸ク
ロライドとしては、1,2−ジアゾナフトキノン−5−
スルホン酸クロライドが好ましいが、1,2−ジアゾナ
フトキノン−4−スルホン酸クロライドも使用可能であ
る。
【0047】o−ナフトキノンジアジド化合物は、1,
2−ジアゾナフトキノンスルホン酸クロライドの置換基
の位置および導入量の種々異なるものの混合物になる
が、ヒドロキシル基がすべて1,2−ジアゾナフトキノ
ンスルホン酸エステルに転換されたものが混合物に占め
る割合(完全にエステル化されたものの含有率)は5モ
ル%以上であること、特に20〜90モル%であるのが
好ましい。
【0048】また、o−ナフトキノンジアジド化合物を
用いずに、ポジ型に作用する感光性化合物として、例え
ば特公昭56−2696号公報に記載されているo−ニ
トロカルビノールエステル基を有するポリマーも使用可
能である。さらに、光分解により酸を発生する化合物
と、酸により解離する−C−O−C−基または−C−O
−Si−基を有する化合物との組み合わせ系も使用可能
である。例えば、光分解により酸を発生する化合物とア
セタールまたはO,N−アセタール化合物との組み合わ
せ(特開昭48−89003号公報)、オルトエステル
またはアミドアセタール化合物との組み合わせ(特開昭
51−120714号公報)、主鎖にアセタールまたは
ケタール基を有するポリマーとの組み合わせ(特開昭5
3−133429号公報)、エノールエーテル化合物と
の組み合わせ(特開昭55−12995号公報)、N−
アシルイミノ炭素化合物との組み合わせ(特開昭55−
126236号公報)、主鎖にオルトエステル基を有す
るポリマーとの組み合わせ(特開昭56−17345号
公報)、シリルエステル化合物との組み合わせ(特開昭
60−10247号公報)およびシリルエーテル化合物
との組み合わせ(特開昭60−37549号公報、特開
昭60−121446号公報)等が挙げられる。
【0049】感光層の感光性組成物中に占めるポジ型感
光性化合物(前記のような組み合わせ系も含む。)の割
合は10〜50質量%が好ましく、15〜40質量%が
より好ましい。
【0050】o−キノンジアジド化合物は単独でも感光
層を構成しうるが、結合剤(バインダー)としてのアル
カリ水に可溶な樹脂とともに使用することが好ましい。
アルカリ水に可溶な樹脂としては、ノボラック樹脂があ
り、例えば、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、m−
クレゾール−ホルムアルデヒド樹脂、p−クレゾール−
ホルムアルデヒド樹脂、m−/p−混合クレゾール−ホ
ルムアルデヒド樹脂、フェノール/クレゾール混合(m
−、p−、m−/p−混合のいずれでもよい)−ホルム
アルデヒド樹脂等のクレゾール−ホルムアルデヒド樹
脂、フェノール変性キシレン樹脂、ポリヒドロキシスチ
レン、ポリハロゲン化ヒドロキシスチレン、特開昭51
−34711号公報に開示されているようなフェノール
性水酸基を含有するアクリル系樹脂、特開平2−866
号公報に記載のスルホンアミド基を有するアクリル系樹
脂や、ウレタン系樹脂等種々のアルカリ可溶性のポリマ
ーを含有させることができる。アルカリ可溶性のポリマ
ーは重量平均分子量が500〜20,000で、数平均
分子量が200〜60,000のものが好ましい。
【0051】アルカリ可溶性のポリマーは全組成物の7
0質量%以下含有される。さらに、米国特許第4,12
3,279号明細書に記載されているように、t−ブチ
ルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、オクチルフェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂のような炭素数3〜8のア
ルキル基を置換基として有するフェノールとホルムアル
デヒドとの重縮合で得られる樹脂を併用することは画像
の感脂性を向上させるので好ましい。
【0052】感光性組成物には、感度を高めるために環
状酸無水物、露光後直ちに可視像を得るための焼出し
剤、画像着色剤としての染料やその他の充填材等を含有
させることができる。環状酸無水物は、米国特許第4,
115,128号明細書に記載されているように無水フ
タル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水
フタル酸、3,6−エンドオキシ−△4 −テトラヒドロ
無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水マレイ
ン酸、クロル無水マレイン酸、α−フェニル無水マレイ
ン酸、無水コハク酸、無水ピロメリット酸等が使用され
る。環状酸無水物は、全組成物の質量に対して1〜15
質量%含有させることによって、感度を最大3倍程度に
高めることができる。露光後直ちに可視像を得るための
焼出し剤としては、露光によって酸を放出する感光性化
合物と塩を形成しうる有機染料の組み合わせを代表とし
て挙げることができる。
【0053】具体的には、特開昭50−36209号公
報、特開昭53−8128号公報に記載されているo−
ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸ハロゲニドと塩
形成性有機染料の組み合わせや、特開昭53−3623
3号公報、特開昭54−74728号公報、特開昭60
−3626号公報、特開昭61−143748号公報、
特開昭61−151644号公報、特開昭63−584
40号公報に記載されているトリハロメチル化合物と塩
形成性有機染料の組み合わせを挙げることができる。画
像の着色剤としては、前記の塩形成性有機染料以外の他
の染料も使用可能である。塩形成性有機染料を含めて好
適な染料は油溶性染料や塩基染料である。
【0054】具体的には、オイルイエロー#101、オ
イルイエロー#103、オイルピンク#312、オイル
グリーンBG、オイルブルーBOS、オイルブルー#6
03、オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイ
ルブラックT−505(以上はすべて、オリエント化学
工業社製)、ビクトリアピュアブルー、クリスタルバイ
オレット(CI42555)、メチルバイオレット(C
I42535)、ローダミンB(CI45170B)、
マラカイトグリーン(CI42000)、メチレンブル
ー(CI52015)等を挙げることができる。特開昭
62−293247号公報に記載されている染料が特に
好ましい。
【0055】感光性組成物は、前記諸成分を溶解する溶
媒に溶解させて支持体に塗布される。溶媒としては、エ
チレンジクロライド、シクロヘキサノン、メチルエチル
ケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、2−メトキシエチ
ルアセテート、1−メトキシ−2−プロパノール、1−
メトキシ−2−プロピルアセテート、トルエン、酢酸メ
チル、乳酸メチル、乳酸エチル、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、
水、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフルフリルア
ルコール、アセトン、ジアセトンアルコール、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ジエチレングリコ
ール、ジメチルエーテル等が挙げられる。これらは混合
して使用することもできる。
【0056】溶液に占める前記成分(固形分)は2〜5
0質量%である。塗布量は用途により異なるが、例え
ば、感光性平版印刷版について言えば、一般的に固形分
として0.5〜3.0g/m2 が好ましい。塗布量が少
なくなるにつれて感光性は増大するが、感光膜の物性が
低下する。
【0057】感光性組成物には、塗布性を良くするため
に界面活性剤、例えば、特開昭62−170950号公
報に記載されているようなフッ素系界面活性剤を含有さ
せる。好ましい含有量は、全感光性組成物の0.01〜
1質量%、好ましくは0.05〜0.5質量%である。
【0058】(2)ジアゾ樹脂とバインダーとからなる
感光層 ネガ作用型感光性ジアゾ化合物としては、米国特許第
2,063,631号明細書および米国特許第2,66
7,415号明細書に開示されているジアゾニウム塩と
アルドールやアセタールのような反応性カルボニル基を
有する有機縮合剤との反応生成物であるジフェニルアミ
ン−p−ジアゾニウム塩とホルムアルデヒドとの縮合生
成物(いわゆる感光性ジアゾ樹脂)が好適に用いられ
る。
【0059】他の有用な縮合ジアゾ化合物は特公昭49
−48001号公報、特公昭49−45322号公報、
特公昭49−45323号公報等に記載されている。こ
の型の感光性ジアゾ化合物は通常水溶性無機塩の形で得
られるので、水溶液として塗布することができる。ま
た、水溶性ジアゾ化合物を特公昭47−1167号公報
に記載される方法により、1個またはそれ以上のフェノ
ール性水酸基、スルホン酸基またはその両者を有する芳
香族化合物または脂肪族化合物と反応させ、その生成物
である実質的に水不溶性の感光性ジアゾ樹脂を使用する
こともできる。
【0060】ジアゾ樹脂の含有量は、感光層中に5〜5
0質量%含有されているのがよい。その含有量が少なく
なれば感光性は当然増大するが、経時安定性が低下す
る。最適のジアゾ樹脂の含有量は約8〜20質量%であ
る。一方、バインダーとしては、種々のポリマーが使用
可能である、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル
基、アミド基、スルホンアミド基、活性メチレン基、チ
オアルコール基、エポキシ基を含むものがよい。
【0061】具体的には、英国特許第1,350,52
1号明細書に記載されているシェラック、英国特許第
1,460,978号明細書および米国特許第4,12
3,276号明細書に記載されているようなヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート単位を主たる繰り返し単位
として含むポリマー、米国特許第3,751,257号
明細書に記載されているポリアミド樹脂、英国特許第
1,074,392号明細書に記載されているフェノー
ル樹脂、および、例えば、ポリビニルフォルマール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂のようなポリビニルアセ
タール樹脂、米国特許第3,660,097号明細書に
記載されている線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアル
コールのフタレート化樹脂、ビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンから得られるエポキシ樹脂、ポリアミノス
チレンやポリアルキルアミノ(メタ)アクリレートのよ
うなアミノ基を含むポリマー、酢酸セルロース、セルロ
ースアルキルエーテル、セルロースアセテートフタレー
ト等のセルロース誘導体が包含される。
【0062】ジアゾ樹脂とバインダーからなる組成物に
は、さらに、英国特許第1,041,463号明細書に
記載されているようなpH指示薬、米国特許第3,23
6,646号明細書に記載されているリン酸、染料等の
添加剤を含有させることができる。
【0063】感光層の膜厚は0.1〜30μm、より好
ましくは0.5〜10μmである。支持体上に設けられ
る感光層の量(固形分)は約0.1〜約7g/m2 、好
ましくは0.5〜4g/m2 である。平版印刷版は画像
露光された後、常法により現像を含む処理によって樹脂
画像が形成される。例えば、感光層(A)を有するポジ
型感光性平版印刷版の場合には、画像露光後、米国特許
第4,259,434号明細書および特開平3−903
88号公報に記載されているようなアルカリ水溶液で現
像することにより露光部分の感光層が除去されて、平版
印刷版が得られる。
【0064】また、ジアゾ樹脂とバインダーからなる感
光層(B)を有するネガ型感光性平版印刷版の場合に
は、画像露光後、例えば米国特許第4,186,006
号明細書に記載されているような現像液で現像すること
により、未露光部分の感光層が除去されて平版印刷版が
得られる。また、特開平5−2273号公報または特開
平4−219759号公報に記載されたネガ型感光性平
版印刷版の場合には、該公報に記載されているようにア
ルカリ金属ケイ酸塩の水溶液で現像することができる。
【0065】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限られるものではない。 1.平版印刷版用支持体の製造 (実施例1〜14および比較例1〜10)Fe、Si、
Cu、TiおよびMgを第1表に示す割合で含有させた
アルミニウム合金板を製造した。得られたアルミニウム
合金板について、ブラシにより粗面化処理をし、水洗
後、アルカリエッチング処理をし、その後、水洗を行
い、硝酸をスプレーし、デスマット処理した。引き続
き、電解粗面化処理を行った後、硫酸をスプレーし、デ
スマット処理を行い、平版印刷版用支持体を得た。
【0066】各処理の条件は、以下の通りである。ブラ
シによる粗面化処理は、8号ブラシ(材質ナイロン、ブ
ラシ毛径0.5mm)3本とパミストン懸濁液を使用
し、回転速度250rpmで、0.5秒間行った。アル
カリエッチング処理は、エッチング液として、苛性ソー
ダ濃度26質量%、アルミニウムイオン濃度6.5質量
%、液温65℃の溶液を使用して、Al溶解量が8.0
g/m2 になるまで行った。電解粗面化処理は、電解液
として、硫酸濃度1質量%、アルミニウムイオン濃度
0.5質量%の溶液を使用し、交流電流で、総電気量1
80C/dm2 になるまで行った。陽極酸化処理は、電
解液として、170g/Lの硫酸溶液を使用し、直流電
流で行った。陽極酸化処理の平均電流密度および液温
は、第1表に示す通りである。電解時間は約12秒で行
った。
【0067】2.陽極酸化皮膜の表面におけるポアの面
積率および金属間化合物粒子の個数の測定 (1)陽極酸化皮膜の表面におけるセルに対するポアの
面積率 ポアの直径(Dp )およびポアの間隔(Dc )をFE−
SEM(日立製作所社製、S900)により、倍率15
0000倍で写真観察し、上記式(1)より、ポアの面
積率を求めた。 (2)陽極酸化皮膜の表面におけるポアの存在率 (1)と同様のFE−SEMにより、倍率50000倍
で写真観察し、ポアの存在率を求めた。 (3)陽極酸化皮膜の表面に存在する粒子径0.5μm
以上の金属間化合物粒子の個数SEM(日本電子社製、
T220A)により、倍率1500倍で写真観察して求
めた。
【0068】3.感光性平版印刷版の作製 各実施例および比較例で得られた平版印刷版用支持体
に、下記組成の感光剤組成物を乾燥後の塗布量が2.5
g/m2 となるように塗布、乾燥して感光層を設け、各
感光性平版印刷版を得た。 <感光剤組成物> ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロライドとピロガロール 、アセトン樹脂とのエステル化物(米国特許第3,635,709号明細書の実 施例1に記載のもの) 0.75g クレゾールノボラック樹脂 2.00g オレイルブルー#603(オリエント化学工業社製) 0.04g エチレンジクロライド 16g 2−メトキシエチルアセテート 12g
【0069】4.印刷試験 得られた感光性平版印刷版を真空焼枠中で、透明ポジテ
ィブフィルムを通して1mの距離から3kWのメタルハ
ライドランプにより、50秒間露光した後、ケイ酸ナト
リウムの5.26質量%水溶液(SiO2 /Na2 O=
1.74(モル比)、pH12.7)で現像した。現像
後、十分水洗し、ガム引きした後、常法の手順で印刷し
た。
【0070】5.耐刷性、耐汚れ性および耐苛酷インキ
汚れ性の評価 耐刷性、耐汚れ性および耐苛酷インキ汚れ性を下記の方
法で評価した。 (1)耐刷性 ベタ画像部が薄くかすれ始めるまでの印刷枚数により評
価した。10万枚以上が合格である。 (2)耐汚れ性 耐汚れ性は、ブランケット汚れおよびインキの払いによ
り評価した。 ブランケット汚れ 1000枚印刷した後のブランケットの汚れ具合を目視
観察して、5段階評価した。汚れの少ない方から、○、
○△、△、△×、×とした。○、○△、△が合格であ
る。 インキの払い 引き続き、湿し水の供給を止めることで版全面にインキ
を付着させた後、湿し水を再度供給して印刷を行い、非
画像部に付着したインキが除去されるまでの印刷枚数に
より、5段階評価した。インキ除去される印刷枚数の少
ない方から◎(15枚以下)、○(約20枚)、○△
(約25枚)、△(約30枚)、×(35枚以上)とし
た。◎、○、○△、△が合格である。 (3)耐苛酷インキ汚れ性 Clイオンを添加した湿し水を用いて印刷を行い、印刷
機上放置を1回以上行なった際に生じる非画像部の汚れ
を目視観察して、5段階評価した。汚れの少ない方か
ら、○、○△、△、△×、×とした。○、○△、△が合
格である。
【0071】各平版印刷版用支持体の陽極酸化皮膜の表
面におけるポアの面積率、所定の金属間化合物粒子の個
数、耐刷性、耐汚れ性および耐苛酷インキ汚れ性の結果
を第1表に示す。本発明の平版印刷版用支持体は、耐刷
性、耐汚れ性(ブランケット汚れおよびインキの払いで
評価)および耐苛酷インキ汚れ性のいずれにも優れるこ
とが分かる(実施例1〜14)。これに対し、陽極酸化
皮膜の表面におけるセルに対するポアの面積率が大きす
ぎると、耐汚れ性(ブランケット汚れおよびインキの払
い)に劣る(比較例1)。また、ポアの面積率が小さす
ぎると耐刷性に劣る(比較例2および7)。また、ポア
の存在率が小さすぎると耐刷性に劣り、大きすぎても耐
刷性に劣る(比較例8および9)。また、Cu含有量と
Mg含有量との関係が適切でないと、ブランケット汚れ
に劣る(比較例3、4および10)。また、陽極酸化皮
膜の表面に存在する粒子径0.5μm以上の金属間化合
物粒子の個数が多すぎると、耐苛酷インキ汚れ性に劣る
(比較例5〜7)。
【0072】
【表1】
【0073】
【発明の効果】本発明の平版印刷版用支持体は、Fe、
Si、Cu、TiおよびMgを所定量含有し、陽極酸化
皮膜の表面におけるセルに対するポアの面積率および陽
極酸化皮膜の表面におけるポアの存在率が特定の範囲で
あり、かつ、陽極酸化皮膜の表面に存在する粒子径0.
5μm以上の金属間化合物粒子が3000個/mm2
下であるため、耐刷性、耐汚れ性および耐苛酷インキ汚
れ性のいずれにも優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA00 AA12 AB03 DA18 DA20 2H096 AA07 CA03 CA20 LA16 2H114 AA04 AA14 DA04 DA73 DA78 DA79 EA05 GA03 GA05 GA06 GA08 GA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Feを0.2〜0.5質量%、Siを0.
    04〜0.20質量%、Cuを0.001質量%以上
    0.02質量%未満、Tiを0.010〜0.040質
    量%、およびMgを0.002〜0.020質量%含有
    し、残部がAlと不可避不純物とからなるアルミニウム
    合金板に、電気化学的粗面化処理を含む粗面化処理およ
    びH2 SO4 を含有する電解液を用いる陽極酸化処理を
    施してなる平版印刷版用支持体であって、 陽極酸化皮膜の表面におけるセルに対するポアの面積率
    が0.05〜0.5、陽極酸化皮膜の表面におけるポア
    の存在率が1×1014〜1×1016個/m2 であり、か
    つ、陽極酸化皮膜の表面に存在する粒子径0.5μm以
    上の金属間化合物粒子が3000個/mm2 以下である
    ことを特徴とする平版印刷版用支持体。
  2. 【請求項2】Feを0.2〜0.5質量%、Siを0.
    04〜0.20質量%、Cuを0.02〜0.040質
    量%、Tiを0.010〜0.040質量%、およびM
    gを0.020質量%より多く0.05質量%以下含有
    し、残部がAlと不可避不純物とからなるアルミニウム
    合金板に、電気化学的粗面化処理を含む粗面化処理およ
    びH2 SO4 を含有する電解液を用いる陽極酸化処理を
    施してなる平版印刷版用支持体であって、 陽極酸化皮膜の表面におけるセルに対するポアの面積率
    が0.05〜0.5、陽極酸化皮膜の表面におけるポア
    の存在率が1×1014〜1×1016個/m2 であり、か
    つ、陽極酸化皮膜の表面に存在する粒子径0.5μm以
    上の金属間化合物粒子が3000個/mm2 以下である
    ことを特徴とする平版印刷版用支持体。
  3. 【請求項3】陽極酸化処理における平均電流密度が、1
    0〜30A/dm2 であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の平版印刷版用支持体。
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