JP2001340057A - 冷凍低たんぱくごはんの製造方法 - Google Patents

冷凍低たんぱくごはんの製造方法

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JP2001340057A
JP2001340057A JP2000162730A JP2000162730A JP2001340057A JP 2001340057 A JP2001340057 A JP 2001340057A JP 2000162730 A JP2000162730 A JP 2000162730A JP 2000162730 A JP2000162730 A JP 2000162730A JP 2001340057 A JP2001340057 A JP 2001340057A
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rice
starch
protein
bag
heating
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JP2000162730A
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Hiroshi Ito
浩志 伊藤
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NittoBest Corp
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NittoBest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に食することができ、且つ通常のごはん
と同様な光沢やねばりを有する低たんぱくごはんを提供
することにある。 【解決手段】 でんぷん米と植物油とを混合してなる原
料でんぷん米と、でんぷん又は穀物粉に水を添加し加熱
して糊化せしめた注入液とを袋に入れ、密封したのち加
熱し、急速凍結することを特徴とする冷凍低たんぱくご
はんの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手軽に喫食するこ
とができ、しかも通常のごはんと同様の光沢,ねばり,
食感等を有する冷凍低たんぱくごはんの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たんぱく質の摂取量を制限されている腎
臓病患者等は、主食として蛋白質含有量を所定値以下ま
で低減したいわゆるでんぷん米を食している。すなわ
ち、通常の精白米は100グラム当たり7グラム程度の
たんぱく質を含むため、小麦でんぷんやコーンスターチ
を主成分とし、たんぱく質含有量を0.5グラムまで低
減し米粒状に成形したでんぷん米を食している。
【0003】しかし、この市販のでんぷん米の炊飯に
は、水の分量や加熱時間が通常の精白米の炊飯方法とは
異なっており簡便性に欠ける。すなわち、このでんぷん
米の炊飯方法は、炊飯開始前と炊飯途中で攪拌しなけれ
ばならないため煩雑であり、また炊き上がりに芯が残っ
たり、炊飯中にでんぷん米から溶け出したでんぷんのた
めに炊飯釜の下部にでんぷんの固まりが生じたりする場
合がある。
【0004】また、炊飯後のでんぷん米は、光沢やねば
りなどの面において通常のごはんとは異なる。すなわ
ち、ごはんの光沢,硬さやねばりはおいしさの重要な要
因とされるが、でんぷん米は通常の精白米とはアミロー
ス,アミロペクチン,たんぱく質などの含有量が異な
り、そのため炊飯後は光沢やねばりの面で劣り、全体的
に食味が悪い、といった諸問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の欠点
を解消するするため、加圧加熱殺菌を施した炊飯済のレ
トルト低たんぱくご飯が市販されているが、このレトル
ト食品の場合には加熱条件が過酷なため品質面で劣る、
といった問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の問題点を解決するために成されたもので、腎臓病
患者などたんぱく質の摂取が制限されている人が簡単に
食することができ、且つ通常のごはんと同様な光沢やね
ばりを有する低たんぱくごはんを提供することを目的と
したものであり、その要旨は、でんぷん米と植物油とを
混合してなる原料でんぷん米と、でんぷん又は穀物粉に
水を添加し加熱して糊化せしめた注入液とを袋に入れ、
密封したのち加熱し、急速凍結することを特徴とする冷
凍低たんぱくごはんの製造方法にある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明方法を詳細に説明す
るに、先ず、たんぱく質がほとんど含まれていないでん
ぷん米に植物油を添加混合して原料でんぷん米を作る。
でんぷん米と植物油を混合することにより、炊飯後の米
粒どうしのくっつきが防止され、ほぐれ感を出して光沢
が出るとゝもに、植物油の有効成分によるエネルギーの
増強を図ることができる。
【0008】この原料でんぷん米の製造とは別に、炊飯
用の注入液を用意する。この注入液は炊飯用の水として
機能するもので、でんぷん又は穀物粉に水を加え、加熱
混合して糊化せしめたものである。このように、炊飯用
の水として使用する注入液に適度の粘度を与えることに
より、原料でんぷん米から溶出したてんぷんが沈降する
のを防ぐことができる。その結果、炊き上がりごはんに
固まりが生ぜず、通常のごはんと同じような粘りを付与
することができる。
【0009】次に、前記原料でんぷん米と注入液とを袋
に充填して密封し、30〜90分間室温で放置して前記
原料でんぷん米に注入液を吸収せしめる。その後90〜
105℃で20〜60分間の加熱工程を行う。なお従来
のレトルト食品の場合にはさらに高温での殺菌工程を行
うため、上述のように品質が低下することになるが、本
発明方法では上記条件での加熱工程を行うだけであるた
め品質が低下することはない。そして加熱後にこれを冷
却し、トンネルフリーザーなどで急速凍結を行なって製
品を得るが、これを喫食する場合はに電子レンジ等で解
凍加熱する。
【0010】
【実施例】でんぷん米100%(たんぱく質量0.4グ
ラム以下)1Kgに対し、オリーブ油(またはサラダ
油,やし油など)25gを加え、よく混合して原料でん
ぷん米を作る。この原料でんぷん米の製造とは別に、水
500gに白玉粉(またはうるち米粉)25gを加えて
混合し、混合しながら加熱する。沸騰後水500gを加
え、40℃以下まで冷却し、注入液を作る。
【0011】145mm×175mmサイズのプラスチ
ック製袋に、前記原料でんぷん米60gと注入液140
gをそれぞれ充填し、密封する。これを1時間程度室温
で放置し、原料でんぷん米に注入液を吸水させ、その後
蒸気釜で105℃,30分程度加熱を行う。そして、こ
れを30℃程度まで冷却し、トンネルフリーザーで急速
凍結を行い、冷凍低蛋白ごはんを得る。
【0012】
【表 1】
【0013】上記表1に示したものは、本発明方法で製
造した冷凍低たんぱくごはん(本発明ごはん)を電子レ
ンジで解凍加熱したものと、レトルトでんぷん米及び通
常米による炊飯ごはんをそれぞれ食味試験に供した結果
の比較表である。この表1に示す通り、本発明方法で製
造した冷凍低たんぱくごはんは、光沢,ねばり,総合評
価何れの点においても、他のものより優れていることが
判る。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る冷凍低たんぱくごはんの製
造方法は、上記のように、でんぷん米と植物油とを混合
してなる原料でんぷん米と、でんぷん又は穀物粉に水を
添加し加熱して糊化せしめた注入液とを袋に入れ、密封
したのち加熱し、急速凍結する構成であるから、簡単に
食することができ、且つ通常のごはんと同様な光沢やね
ばりを有する低たんぱくごはんを得ることができる、と
いった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法の一実施例を示すブロッ
ク図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 でんぷん米と植物油とを混合してなる原
    料でんぷん米と、でんぷん又は穀物粉に水を添加し加熱
    して糊化せしめた注入液とを袋に入れ、密封したのち加
    熱し、急速凍結することを特徴とする冷凍低たんぱくご
    はんの製造方法。
  2. 【請求項2】 密封したのち、30〜90分間放置して
    原料でんぷん米に注入液を吸収させ、90〜110℃で
    20〜60分間加熱することを特徴とする請求項1記載
    の冷凍低たんぱくごはんの製造方法。
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