JP2001339919A - 永久磁石式リラクタンス型回転電機 - Google Patents
永久磁石式リラクタンス型回転電機Info
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Abstract
の永久磁石の挿入を容易にし、製造の機械化を可能とす
る。また永久磁石を固定する接着剤が劣化した場合にお
いても、永久磁石式リラクタンス型回転電機の中の永久
磁石の飛散及び回転子の破損の恐れをなくし、高出力
化、高効率化、高速化、高信頼性を図る。 【解決手段】 永久磁石埋め込み穴5に永久磁石位置決
め用突起12を設けることにより、永久磁石を支持する
ようにした。また回転子鉄心4内の薄肉部18,19の
形状を最適化することにより、永久磁石より発生する磁
束の漏れを低減し、かつ応力の集中する薄肉部の強度を
確保するようにした。
Description
た永久磁石式リラクタンス型回転電機に関する。
869号、特願平11−122000号)に係る永久磁
石式リラクタンス型回転電機は、図4の径方向断面図に
示す構造である。図4において、固定子1は電機子コイ
ル2を有し、その内側には回転子3が設けられている。
えている。回転子鉄心4は磁化の容易方向と困難方向を
形成している。すなわち、回転子鉄心4は、磁気的に凹
凸を形成するために、磁化容易方向に沿って8個の永久
磁石6を埋め込む永久磁石埋め込み穴5を設けた電磁鋼
板を積層して構成される。8個の永久磁石埋め込み穴5
は十字状に配置されることにより4つの凸極を形成す
る。つまり、非磁性部8の両側に位置する永久磁石埋め
込み穴5で挟まれる部分が磁極的な凹部で磁極間部4b
となる。さらに、隣り合う磁極間部4bを通る電機子電
流の磁束を打ち消すように磁化された永久磁石6を前記
永久磁石埋め込み穴5に配置する。すなわち、磁極部4
aの両側にある永久磁石6の関係は、磁化方向が同一で
あり、磁極間部4bの両側に位置する2つの永久磁石6
は回転子3の円周方向において互いに磁化方向は逆とな
る。永久磁石6は好ましくはほぼ周方向に、より好まし
くは磁極軸にほぼ垂直な方向に磁化されている。
タンス型回転電機の作用について説明する。図5はd軸
の電機子電流による回転子鉄心4の磁極軸に沿った方向
の成分の磁束φdを示しており、磁極部4aの鉄心を磁
路とするため、この方向の磁路では磁気抵抗が極めて小
であり、磁束が流れ易い磁気的構成になっている。な
お、符号8は非磁性部を示す。
bの中央部と回転子3の中心を結ぶ軸に沿った方向の成
分の磁束φqを示している。この磁極間部4bの磁束φ
qは非磁性部8と磁極間部4bの永久磁石6を横断する
磁路を形成する。非磁性部8の比透磁率は“1"であ
り、永久磁石6の比透磁率もほぼ“1"であるので、高
磁気抵抗の作用で電機子電流による磁束φqは低下す
る。
方向に磁化されており、図7に示すように永久磁石6で
発生した磁束は回転子鉄心の外周の境界の磁性部7を周
方向に流れ、磁極部4aを通り、自己の反対の極に戻る
磁気回路φmaを形成する。
して回転子3の磁極部4a又は隣り極の永久磁石6を通
り、元の永久磁石6に戻る磁気回路φmbも形成する。
うにq軸の電機子電流による磁極間中心軸方向成分の磁
束φqと逆方向に分布して、磁極間部4bから侵入する
電機子磁束φqと反発し、打ち消し合う。磁極間部4b
の外側の空隙部においては、永久磁石6の磁束により電
機子電流が作る空隙磁束密度が低下することになり、磁
極部4aの外側の空隙磁束密度と比較して大きく変化す
ることになる。すなわち、回転子3の位置に対する空隙
磁束密度の変化が大となり、磁気エネルギ変化が大とな
る。さらに、負荷時においては、磁極部4aと磁極間部
4bとの境界で磁気的に短絡する磁性部7があり、負荷
電流により強く磁気飽和する。これにより、磁極間に分
布する永久磁石6の磁束が増加する。従って、非磁性部
8と永久磁石6の高い磁気抵抗と永久磁石6の磁束によ
り空隙磁束密度分布に変化の大きな凹凸ができるので、
磁気エネルギ変化が著しく大となり、大きな出力が得ら
れる。
幅については、次のような作用となる。この提案されて
いる永久磁石式リラクタンス型回転電機では、磁極間部
4bの凹の部分の一部のみに永久磁石6があることか
ら、回転子3の表面のほぼ全周に永久磁石6がある一般
的な永久磁石型回転電機よりも永久磁石6の表面積が狭
くなり、永久磁石6による鎖交磁束量も少なくなってい
る。
んどの磁束は磁極境界部の磁性部7を通り回転子鉄心4
内の漏れ磁束となる。従って、この状態では誘導電圧は
極めて小にできるので、無励磁時の鉄損は少なくなる。
また、電機子コイル2が短絡故障した時にも過電流が小
になる。
に、電機子電流(リラクタンス回転電機の励磁電流成分
とトルク電流成分)による鎖交磁束が加わって、端子電
圧を誘導する。
石6の鎖交磁束が端子電圧のほとんどを占めているの
で、端子電圧を調整することは困難であるが、この永久
磁石式リラクタンス型回転電機は、永久磁石6の鎖交磁
束が小であるので、励磁電流成分を広く調整することに
より、端子電圧を幅広く調整できる。すなわち、速度に
応じて電圧が電源電圧以下となるように励磁電流成分を
調整することができるので、基底速度から一定電圧で広
範囲の可変速運転が可能となる。また、強制的に制御で
弱め界磁を行って電圧を抑制していないので、高速回転
時に制御が動作しなくなっても、過電圧が発生すること
はない。
埋め込むことになるので、回転子鉄心4が永久磁石6の
保持機構となり、回転により永久磁石6が飛散するのを
防止する。
久磁石式リラクタンス型回転電機では、図6に示したよ
うに、電機子電流が形成する回転子3の凹部方向のq軸
電流による磁束“φq"は、永久磁石埋め込み穴の外周
側薄肉部18、磁極間中央側薄肉ブリッジ部19を流れ
るため、d軸電流による磁束“φd"とq軸電流による
磁束“φq"の差が小さくなり、リラクタンストルクが
減少する。また、回転トルクには無効なq軸電流による
磁束“φq"が非磁性部8の外周側から永久磁石埋め込
み穴5の外周側薄肉部18を流れる無効磁束を少なく
し、かつ図8に示すように回転子鉄心4の永久磁石埋め
込み穴5の周辺及び磁極間部4bの外周側は、永久磁石
6より発生する磁束の漏れ(永久磁石無効磁束17)を
少なくするため、できる限り径方向に狭くすることが考
えられる。しかし、この形状では、永久磁石6の遠心力
を支えることは難しく、特に高速回転機に適用しようと
した場合は、永久磁石6の飛散、回転子3の破損が生じ
る恐れがあった。
するため、無効磁束及び漏れ磁束分の磁束量を補うた
め、永久磁石6の量を増加させることが必要であるが、
回転子3の全体の体積に対するスペース的な問題と、永
久磁石6の遠心力による力がさらに増加するため、強度
的な問題から、単純に永久磁石6の量を増加させること
が困難である。
埋め込み穴5において、穴の角部を円弧状にするが、永
久磁石6の両側と永久磁石埋め込み穴5との間に空隙部
が生じるため、永久磁石6を位置決めする楔15が必要
となる。従って、上記の構造では、複数の楔15により
永久磁石6を位置決めする必要があり、製作時の工数が
増え、コスト高となっており、かつ永久磁石6及び位置
決め用楔15を固定する接着剤が劣化し、接着効果がな
くなった場合、永久磁石埋め込み穴5の外周側薄肉部1
8に位置決め用楔15、若しくは永久磁石6が直接片当
たりすることにより、薄肉であるため応力が集中し、永
久磁石6の飛散、回転子3の破損が生じて回転電機とし
て使用できなくなる場合があった。
の曲率半径は、大きければ大きいほど応力集中を低減す
ることが可能であるが、上記の構造の場合、永久磁石6
を位置決めするための楔15の形状が複雑化するため、
曲率半径を永久磁石6の厚さ以上にすることが不可能と
なっており、さらなる高速回転、高出力となった場合、
永久磁石6の遠心力による力が増加するため、永久磁石
6の遠心力を支えることが困難となり、永久磁石6の飛
散、回転子3の破損が生じる恐れがあった。
たもので、永久磁石位置決め用の楔を省略し、組立時の
永久磁石挿入を容易にすることで、製作時の磁石挿入作
業を機械化可能とし、かつ永久磁石を固定する接着剤が
劣化した場合においても、永久磁石の飛散、及び回転の
破損の恐れがなく、かつ回転子断面形状を最適化するこ
とで高出力、高効率、高速回転、信頼性及び製造性を向
上させることができる永久磁石式リラクタンス型回転電
機を提供することを目的とする。
コイルを持つ固定子と、隣り合う磁極間を通る前記電機
子の磁束を打ち消すように回転子鉄心内の永久磁石埋め
込み穴に永久磁石を設け、かつ前記磁極間の永久磁石の
外周側に非磁性部を設けることによって周方向に磁気的
凹凸を有する回転子とを備えた永久磁石式リラクタンス
型回転電機において、前記回転子の鉄心内の永久磁石埋
め込み穴の中に突き出すように永久磁石位置決め用の突
起を設けたことである。
機では、前記永久磁石位置決め用の突起を、前記永久磁
石埋め込み穴の前記非磁性部の反対側の縁又は非磁性部
側の縁に設けることができる。
転電機では、前記永久磁石位置決め用の突起を、前記永
久磁石埋め込み穴の中心に向けて突き出すように設け、
かつ前記永久磁石にこの突起に対応した切欠き部を設け
ることができる。
型回転電機では、前記永久磁石と永久磁石位置決め用の
突起が接する辺の長さを、前記永久磁石の辺長さに対
し、5%〜75%だけ接する辺長さとすることができ
る。
転電機では、前記永久磁石の遠心力を、永久磁石埋め込
み穴の非磁性部と反対側で、かつ永久磁石の着磁方向と
直角に交わる面側で支えるようにすることができる。
転電機では、前記永久磁石位置決め用の突起の付け根の
R加工部を、非磁性部と反対側の永久磁石の着磁方向と
直角に交わる面側に設けることができる。
ンス型回転電機では、前記回転子鉄心における、前記永
久磁石埋め込み穴の外周側薄肉部の円周方向長さを、当
該薄肉部の半径方向の厚さに対して450%以内とする
ことができ、またその永久磁石埋め込み穴の外周側薄肉
部の半径方向の厚さを0.5mm以上とすることができ
る。
型回転電機では、前記回転子鉄心における、隣接する永
久磁石埋め込み穴間の中央側ブリッジ部の円周方向厚さ
に対し、当該ブリッジ部の半径方向長さを450%以内
とし、またその永久磁石埋め込み穴間の中央側ブリッジ
部の円周方向厚さを0.5mm以上とすることができ
る。
基づいて詳説する。図1及び図2は本発明の永久磁石式
リラクタンス型回転電機の第1の実施の形態を示してい
る。なお、以下では4極回転子の永久磁石式リラクタン
ス型回転電機の場合について説明するが、本発明の効果
は極数によらない。
3を内部に収容している。回転子3は回転子鉄心4と永
久磁石6を備えている。
を有している。すなわち、回転子鉄心4は円周方向に磁
気的な凹凸を形成するために、磁化容易方向に沿って8
個の永久磁石6のそれぞれを埋め込むための永久磁石埋
め込み穴5が設けられた電磁鋼板を積層して構成されて
いる。また、8個の永久磁石埋め込み穴5は十字状配置
にして、4つの凸極を形成するようにしてある。
8の両側に位置する永久磁石埋め込み穴5によって挟ま
れる部分が磁極間部4bであり、磁気的な凹部をなして
いる。そして、隣り合う磁極間部4bを通る電機子電流
の磁束を打ち消す方向に磁化された永久磁石6を永久磁
石埋め込み穴5に配置してある。すなわち、磁極部4a
の両側に位置する永久磁石6は磁化方向が同一となり、
磁極間部4bの両側に位置する永久磁石6は回転子3の
円周方向において互いに磁化方向が逆向きになるように
配置してある。
磁化され、より好ましくは磁極軸にほぼ垂直な方向に磁
化されている設定にしてある。また、磁極間部4bにあ
る非磁性部8は空隙部によって構成してある。
は、当該穴内に突き出すように永久磁石位置決め用突起
12が形成してある。永久磁石6と永久磁石位置決め用
突起12が接する辺の長さ“X"は、永久磁石6の辺長
さ“Y"に対して5%〜75%の設定である。また、永
久磁石位置決め用突起12の付け根部のR加工部13
(逃げ)は、非磁性部8と反対側の永久磁石6の着磁方
向と直角に交わる面側に設けてある。
込み穴5が形成する外周側薄肉部18の半径方向厚さ
“b1"は0.5mm以上とし、かつこの外周側薄肉部
18の半径方向厚さ“b1"に対して円周方向長さ“b
2"は450%以内に設定してある。さらにまた、回転
子3において、非磁性部8を挟んで対向する永久磁石埋
め込み穴5の回転子中央側の端部間に形成される薄肉ブ
リッジ部19の円周方向厚さ“a1"は0.5mm以上
とし、かつその円周方向厚さ“a1"に対して半径方向
長さ“a2"を450%以内に設定してある。
リラクタンス型回転電機の特性について説明する。この
実施の形態の永久磁石式リラクタンス型回転電機は、先
願の永久磁石式リラクタンス型回転電機と同様、永久磁
石6の磁気抵抗と永久磁石6の磁束とにより空隙磁束密
度分布に変化の大きな凹凸ができるので、磁気エネルギ
変化が著しく大となる。また、永久磁石埋め込み穴5に
設けられた永久磁石位置決め用突起12によって永久磁
石6が支持されるため、先願の永久磁石式リラクタンス
型回転電機で用いられていた位置決め用楔15を省くこ
とができ、かつ組立時の磁石挿入作業が容易となり、さ
らには永久磁石埋め込み穴5に永久磁石6を固定する接
着剤が劣化した場合においても、永久磁石位置決め用突
起12により、永久磁石6を確実に保持することができ
る。
突起12とが接する辺の長さ“X"を永久磁石6の辺長
さ“Y"に対して5%〜75%としている。すなわち、
永久磁石位置決め用突起12の辺長さ“X"を、永久磁
石6による遠心力を永久磁石埋め込み穴5の非磁性部8
側の永久磁石着磁方向と直角に交わる面を介して支え
る、永久磁石埋め込み穴5の外周側薄肉部18と磁極間
中央側の永久磁石埋め込み穴間の薄肉ブリッジ部19の
応力が許容値以内(辺長さ“X"最小5%)とし、かつ
永久磁石位置決め用突起12の付け根のR加工部13の
応力が許容値以内(辺長さ“X"最大75%)となるよ
うにしている。これによって、永久磁石6の遠心力によ
る力を、永久磁石埋め込み穴5の非磁性部8側の永久磁
石着磁方向と直角に交わる面と永久磁石位置決め用突起
12により効果的に分担される。
け根のR加工部13を、非磁性部8と反対側の永久磁石
着磁方向と直角に交わる面側に設けることにより、永久
磁石6と永久磁石位置決め用突起12の接する辺長さ
“X"を減らすことなくR加工部13を設けることがで
き、かつスペース的に余裕があるため、R加工部13の
曲率半径を大きくとり、R加工部13の応力を最小限に
抑えることが可能である。
部18の半径方向厚さ“b1"を0.5mm以上とし、
かつ半径方向厚さ“b1"に対し、薄肉部円周方向長さ
“b2"を450%以内としているため、回転子鉄心4
の製作時の鉄心打ち抜きによる歪み、欠陥等が発生せず
(半径方向厚さ“b1"0.5mm以上)、かつ永久磁
石6及びq軸電流により発生する無効磁束17(漏れ磁
束)が低減され、永久磁石6による磁束を有効に活用で
きるため、永久磁石6の量を必要最小限にすることがで
きる。加えて、永久磁石6の遠心力により、永久磁石埋
め込み穴5の外周側薄肉部18に発生する曲げ応力を最
小限(半径方向厚さ“b1"に対し、円周方向長さ“b
2"450%以内)に抑えることができる。
込み穴5間の薄肉ブリッジ部19の円周方向厚さ“a
1"を0.5mm以上とし、かつ円周方向厚さ“a1"に
対し、薄肉ブリッジ部19の半径方向長さ“a2"を4
50%以内としているため、回転子鉄心4の製作時の鉄
心打ち抜きによる歪み、欠陥等が発生せず(半径方向厚
さ“b1"0.5mm以上)、かつ永久磁石6より発生
する無効磁束17(漏れ磁束)を低減でき、加えて永久
磁石6の遠心力による力により、磁極間中央側の薄肉ブ
リッジ部19に発生する応力を最小限(円周方向厚さ
“a1"に対し、半径方向長さ“a2"450%以内)に
抑えることができる。
式リラクタンス型回転電機では、製作時の永久磁石挿入
が容易になり、機械化可能となるため、製造コストを低
減できる。また永久磁石を固定する接着剤が劣化した場
合でも、永久磁石を安全に保持することができ、永久磁
石の飛散、回転子破損の恐れが解消でき、信頼性が向上
する。
的に分担できるので、回転子鉄心内に発生する応力を最
小限に抑えることができ、信頼性が向上する。
のR加工部の応力値を最小限に抑えることができ、高速
回転及び信頼性が向上する。さらにまた、回転子鉄心内
の薄肉部(18,19)の形状を最適化することによ
り、高出力、高効率、高速回転、信頼性及び製造性が格
段に向上する。
石式リラクタンス型回転電機について、図3に基づいて
説明する。第2の実施の形態では、永久磁石6をその断
面形状が台形状をなし、その底面の中央部に相当する位
置を保持するように永久磁石埋め込み穴5に永久磁石位
置決め用中央突起14を第1の実施の形態と同様の永久
磁石位置決め用突起12と共に設けている。また永久磁
石6の遠心力による力を、永久磁石埋め込み穴5の非磁
性部8と反対側で、かつ永久磁石6の着磁方向と直角に
交わる面側で支える構造にしている。
及び図2に示した第1の実施の形態と共通するので、同
一の符号を付して示してある。
リラクタンス型回転電機の特性について説明する。この
ように構成された永久磁石式リラクタンス型回転電機で
は、永久磁石位置決め用中央突起14が永久磁石埋め込
み穴5の中央部に位置しており、永久磁石6の遠心力に
よる力を比較的平均応力が小さい回転子3の内周側で支
えることができるため、永久磁石6の支持部(永久磁石
位置決め用中央突起14)の応力を最小限に抑えられ,
かつ永久磁石6との接触部分が永久磁石位置決め用中央
突起14の全体で接触するため、安定して永久磁石6を
保持することができる。
久磁石埋め込み穴5の非磁性部8と反対側で、かつ永久
磁石6の着磁方向と直角に交わる面側で支える構造とな
っており、永久磁石の遠心力による力を比較的平均応力
の小さい永久磁石埋め込み穴5の非磁性部8と反対側で
支えられることから、応力を最小限に抑えられる。
式リラクタンス型回転電機では、永久磁石を固定する接
着剤が劣化した場合でも、永久磁石を安全に保持するこ
とができ、結果的に永久磁石の飛散、回転子の破損の恐
れを解消でき、信頼性が向上する。さらに、永久磁石の
遠心力による力を、比較的平均応力の小さい回転子の内
周側で支えられることから、永久磁石位置決め用の中央
突起14の応力を最小限に抑えることができ、かつ永久
磁石を安定して保持することができ、信頼性が向上す
る。
を比較的平均応力の小さい永久磁石埋め込み穴の非磁性
部8と反対側で支えられることから、応力を量小限に抑
えることができ、かつ高出力及びより高い高速回転が可
能となり、信頼性も向上する。
クタンス型回転電機によれば、回転子の鉄心内の永久磁
石埋め込み穴に永久磁石位置決め用の突起を設けたの
で、製作時の永久磁石挿入を容易にし、機械化が可能と
なり、製造コストを低減でき、かつ永久磁石を固定する
接着剤が劣化した場合でも永久磁石位置決め用の突起に
よって永久磁石を確実かつ安全に保持することができ、
永久磁石の飛散、回転子破損の恐れを解消でき、信頼性
が向上する。
位置決め用突起の接する面積を最適化することにより、
永久磁石の遠心力による力を効果的に分担することが可
能となり、回転子鉄心内に発生する応力を最小限に抑え
ることができ、信頼性も向上する。
を最適化することにより、高出力、高効率、高速回転、
信頼性及び製造性が格段に向上する。また、永久磁石の
遠心力による力を、比較的平均応力の小さい部分で支え
ることにより、支持部の応力値を最小限に抑えることが
でき、より高い高速回転が可能となり、信頼性も向上す
る。
図。
大断面図。
転電機の径方向方向断面図。
極軸に沿った方向の成分の磁束φdの流れを示した径方
向断面図。
中心とした径方向の軸に沿った方向の成分の磁束φqの
流れを示した径方向断面図。
径方向断面図。
回転子径方向拡大断面図。
Claims (11)
- 【請求項1】 電機子コイルを持つ固定子と、隣り合う
磁極間を通る前記電機子の磁束を打ち消すように回転子
鉄心内の永久磁石埋め込み穴に永久磁石を設け、かつ前
記磁極間の永久磁石の外周側に非磁性部を設けることに
よって周方向に磁気的凹凸を有する回転子とを備えた永
久磁石式リラクタンス型回転電機において、 前記回転子の鉄心内の永久磁石埋め込み穴に突き出すよ
うに永久磁石位置決め用の突起を設けたことを特徴とす
る永久磁石式リラクタンス型回転電機。 - 【請求項2】 前記永久磁石位置決め用の突起は、前記
永久磁石埋め込み穴の前記非磁性部と反対側の縁に設け
たことを特徴とする請求項1記載の永久磁石式リラクタ
ンス型回転電機。 - 【請求項3】 前記永久磁石位置決め用の突起は、前記
永久磁石埋め込み穴の前記非磁性部側の縁に設けたこと
を特徴とする請求項1に記載の永久磁石式リラクタンス
型回転電機。 - 【請求項4】 前記永久磁石位置決め用の突起は、前記
永久磁石埋め込み穴の中心に向けて突き出すように設
け、かつ前記永久磁石にこの突起に対応した切欠き部を
設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機。 - 【請求項5】 前記永久磁石と永久磁石位置決め用の突
起が接する辺の長さを、前記永久磁石の辺長さに対し、
5%〜75%だけ接する辺長さとしたことを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の永久磁石式リラクタン
ス型回転電機。 - 【請求項6】 前記永久磁石の遠心力を、永久磁石埋め
込み穴の非磁性部と反対側で、かつ永久磁石の着磁方向
と直角に交わる面側で支えたことを特徴とする請求項1
〜5のいずれかに記載の永久磁石式リラクタンス型回転
電機。 - 【請求項7】 前記永久磁石位置決め用の突起の付け根
のR加工部を、非磁性部と反対側の永久磁石の着磁方向
と直角に交わる面側に設けたことを特徴とする請求項1
〜6のいずれかに記載の永久磁石式リラクタンス型回転
電機。 - 【請求項8】 前記回転子鉄心における、前記永久磁石
埋め込み穴の外周側薄肉部の円周方向長さを、当該薄肉
部の半径方向の厚さに対して450%以内としたことを
特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の永久磁石式
リラクタンス型回転電機。 - 【請求項9】 前記回転子鉄心における、前記永久磁石
埋め込み穴の外周側薄肉部の半径方向の厚さを0.5m
m以上としたことを特徴とする請求項8に記載の永久磁
石式リラクタンス型回転電機。 - 【請求項10】 前記回転子鉄心における、隣接する永
久磁石埋め込み穴間の中央側ブリッジ部の円周方向厚さ
に対し、当該ブリッジ部の半径方向長さを450%以内
としたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
の永久磁石式リラクタンス型回転電機。 - 【請求項11】 前記回転子鉄心における、隣接する永
久磁石埋め込み穴間の中央側ブリッジ部の円周方向厚さ
を0.5mm以上としたことを特徴とする請求項10に
記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機。
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