JP2000287395A - 永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子 - Google Patents

永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子

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JP2000287395A
JP2000287395A JP11089928A JP8992899A JP2000287395A JP 2000287395 A JP2000287395 A JP 2000287395A JP 11089928 A JP11089928 A JP 11089928A JP 8992899 A JP8992899 A JP 8992899A JP 2000287395 A JP2000287395 A JP 2000287395A
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permanent magnet
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magnetic
conductor
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幹生 高畠
Masanori Shin
政憲 新
Kazuto Sakai
和人 堺
Yutaka Hashiba
豊 橋場
Yoshio Hashidate
良夫 橋立
Norio Takahashi
則雄 高橋
Koji Oishi
浩司 大石
Shiro Amemori
史郎 雨森
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    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
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    • H02K1/246Variable reluctance rotors
    • HELECTRICITY
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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/274Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
    • H02K1/2753Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets the rotor consisting of magnets or groups of magnets arranged with alternating polarity
    • H02K1/276Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、始動時には誘導機として動作
し、定格運転時には同期機として確実に動作させること
ができる永久磁石式回転電機の回転子を提供する。 【解決手段】 回転子鉄心31内に磁極間3bを通る電
機子コイル11の磁束を相殺するように永久磁石32を
配置し、電機子コイル11の非励磁時に回転子3と固定
子1との間の空隙2に発生させる磁束密度の平均値を例
えば0.1[T]〜0.7[T]の範囲とし、定格負荷
時における電機子鉄心31の磁化困難方向(q軸)と磁
化容易方向(d軸)での自己インダクタンス比(Lq/
Ld)が0.1〜0.8の範囲となるように構成した。
上記条件のもとで、始動時には誘導機として作動し、円
滑な同期引入れにより、同期機として定格運転可能な永
久磁石式回転電機の回転子を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動時に誘導機と
して作動し、定格運転時には同期機として動作する永久
磁石式回転電機の回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、永久磁石式リラクタンス型回転
電機は、電機子コイルを有する固定子と、固定子の内側
で回転する回転子とからなり、回転子には界磁を形成す
るコイルは設けられず、外周面に凹凸のある回転子鉄心
とその凸部側面に永久磁石が設けられて構成されてお
り、従来の巻線型回転電機に比較して構造が簡単である
という特徴を有する。
【0003】この永久磁石式リラクタンス型回転電機
は、回転子鉄心に構造上の凹凸があるため、固定子との
間で、磁気抵抗が凸部では小で凹部では大となる。この
ように、凸部と凹部とでは、その回転子鉄心と固定子と
の間の空隙(エアギャップ)部分において、電機子コイ
ルに流れる電流により蓄えられる磁気エネルギが異な
り、主にこの磁気エネルギの変化によって出力は発生す
る。
【0004】なお、回転子における凸部や凹部は幾何的
構造によるもののみではなく、要するに磁気的な凹凸が
形成されれば良いので、磁気抵抗や磁束密度が回転子の
回転位置によって異なるような構成であれば良い。
【0005】なお、永久磁石を用いないリラクタンス型
回転電機は、固定子の電機子コイルに流れる電流の増加
に伴い、回転子鉄心の磁極となる凸部では磁気飽和領域
が拡大し、磁極間部分となる凹部への漏れ磁束が増加す
ることから、出力が低下するという問題が生じる。
【0006】その点、永久磁石式リラクタンス型回転電
機では、回転子鉄心の凸部側面に設けられた永久磁石
が、磁気抵抗として働くので、磁極間部分となる凹部へ
の漏れ磁束は軽減され、出力低下は回避される。
【0007】また、永久磁石は、上述した漏れ磁束低減
作用の他に、自ら発生する磁束と電機子コイルによる磁
束との相互作用によりリラクタンストルクを発生させる
働きをも有する。
【0008】このように、永久磁石式リラクタンス型回
転電機は、回転子鉄心の外周面に形成された磁気的凹凸
により、回転位置に応じて磁気抵抗が異なり、かつ凸部
側面に設けられた永久磁石によって磁極間部分の凹部へ
の漏れ磁束は軽減され、出力が得られるように構成され
ている。
【0009】しかしなから、永久磁石式リラクタンス型
回転電機は、磁極(凸部)側面に配置された永久磁石に
よって保持トルクが増加し自己起動が困難であるという
問題がある。
【0010】そのため補助起動手段としてインバータを
採用したり、別途始動用のカゴで回転子を覆い、始動ト
ルクを確保するようにしているが、総じて構成が複雑と
なる上、特に始動用カゴを設けた場合は、磁気抵抗が大
きくなり主磁束が減少してしまうという問題も発生し
た。
【0011】そこで、本件出願人は、例えば始動用カゴ
材料を磁性体で形成し、始動用の導体を深溝型に構成す
ることにより、インバータ等の補助起動手段を必要とす
ることなく始動特性を向上させることかできる永久磁石
式リラクタンス回転電機の回転子の提案を行った(特願
平10−275797)。
【0012】その永久磁石式リラクタンス型回転電機
は、始動時には、回転子外周部に設けられた始動用の導
体に、電機子電流の変化に伴う誘導トルクを発生させて
誘導機として始動させ、定格運転時には、回転子表面で
の磁気的凹凸により発生するリラクタンストルクと、磁
極(凸部)側面に設けた永久磁石の磁束と電機子コイル
から発生する磁束との相互作用に基づくトルクとにより
同期機として運転を行わせるものである。
【0013】このような自己始動型の永久磁石式リラク
タンス回転電機では、回転子鉄心内に設けられた永久磁
石の発生する磁束、すなわち永久磁石磁束が多い場合、
また回転子鉄心における凸部と凹部との磁気抵抗の差で
あるリラクタンスが大きい場合には始動が困難になる傾
向にあることが知られている。
【0014】また、反対に永久磁石磁束が少ない場合、
またリラクタンスが小さい場合には、誘導機としての始
動から同期機としての運転へ転換点である同期引入れ時
に、引入れが困難になる傾向にあることも知られてい
る。
【0015】始動や同期引入れを、共に問題なく円滑に
行わせるためには、永久磁石磁束数とリラクタンスの値
とを適切に設定する必要がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、永久
磁石磁束とリラクタンスが始動及び同期引入れに与える
一般的な傾向は認識されてはいるものの、実際にどのよ
うに設定すれば良いかは従来知られていなかった。
【0017】従って、例えばある永久磁石式リラクタン
ス回転電機には、始動はしやすいが同期引入れは困難と
なり、またある永久磁石式リラクタンス回転電機におい
ては、同期引入れは容易であるが始動は困難であるとい
った状況が発生した。
【0018】そこで本発明は、上記の従来の事情を考慮
してなされたもので、始動時には誘導機として確実に動
作し、円滑な同期引入れにより、定格運転時には同期機
として作動し得る永久磁石式回転電機の回転子を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、磁性部を有して周方向に
磁気的な凹凸を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心
内に隣り合う磁極間を通る電機子コイルからの磁束を打
ち消すように設けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の
外周部分に設けられ、起動時に誘導電流を生成して起動
トルクを発生させる導体とを有する永久磁石式回転電機
の回転子であって、前記永久磁石は、前記電機子コイル
の非励磁時に、回転子と固定子との間の空隙に発生させ
る磁束密度の平均値が0.1[T]〜0.7[T]の範
囲にあり、前記回転子鉄心は、前記磁性部の定格負荷時
における磁化困難方向の自己インダクタンス(Lq)と
磁化容易方向の自己インダクタンス(Ld)との比(L
q/Ld)が0.1〜0.8の範囲となるように構成さ
れたことを特徴とする。
【0020】請求項1の発明は上記のように構成したの
で、始動から同期へ円滑に移行可能な回転電機を実現す
ることができる。
【0021】請求項2ないし請求項7に記載の発明はい
ずれも、磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を形成し
た回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁極間を
通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように設けられ
た永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けられ、
起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させる導
体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であって、前
記回転子鉄心に接続される負荷は、電源周波数の3乗に
略比例することを条件とし、まず請求項2の発明は、導
体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニウムの
抵抗率と略等しく、永久磁石は、回転子と固定子との間
の空隙に発生させる磁束密度の平均値が0.1[T]〜
0.5[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が定
格負荷時における磁化困難方向の自己インダクタンスと
磁化容易方向の自己インダクタンスとの比が0.1〜
0.8の範囲となるように構成されたことを特徴とし、
請求項3の発明は、導体は、その抵抗率が定常運転時に
おいてアルミニウムの抵抗率を100%とした場合に略
110%であり、永久磁石は、回転子と固定子との間の
空隙に発生させる磁束密度の平均値が0.2[T]〜
0.6[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が定
格負荷時における磁化困難方向の自己インダクタンスと
磁化容易方向の自己インダクタンスとの比が0.1〜
0.7の範囲となるように構成されたことを特徴とし、
請求項4の発明は、導体は、その抵抗率が定常運転時に
おいてアルミニウムを100%とした場合に略120%
であり、永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発
生する磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6[T]
の範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が定格負荷時にお
ける磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向
の自己インダクタンスとの比が0.1〜0.6の範囲と
なるように構成されたことを特徴とし、請求項5の発明
は、導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
ウムを100%とした場合に略130%であり、永久磁
石は、回転子と固定子との間の空隙に発生する磁束密度
の平均値が0.2[T]〜0.6[T]の範囲にあり、
回転子鉄心は、磁性部が定格負荷時における磁化困難方
向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダク
タンスとの比が0.1〜0.5の範囲となるように構成
されたことを特徴とし、請求項6の発明は、導体は、そ
の抵抗率が定常運転時においてアルミニウムを100%
とした場合に略140%であり、永久磁石は、回転子と
固定子との間の空隙に発生する磁束密度の平均値が0.
3[T]〜0.6[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、
磁性部が定格負荷時における磁化困難方向の自己インダ
クタンスと磁化容易方向の自己インダクタンスとの比が
0.1〜0.5の範囲となるように構成されたことを特
徴とし、そして請求項7の発明は、導体は、その抵抗率
が定常運転時においてアルミニウムを100%とした場
合に略150%であり、永久磁石は、回転子と固定子と
の間の空隙に発生する磁束密度の平均値が0.3[T]
〜0.7[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が
定格負荷時における磁化困難方向の自己インダクタンス
と磁化容易方向の自己インダクタンスとの比が0.1〜
0.4の範囲となるように構成されたことを特徴とす
る。
【0022】上記のような、請求項2ないし請求項7に
おける各構成によって、始動から同期へ円滑に移行可能
な回転電機を実現することができる。
【0023】次に、請求項8ないし請求項13に記載の
発明はいずれも、磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸
を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う
磁極間を通る電機子コイルの磁束を打ち消すように設け
られた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けら
れ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させ
る導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
て、前記回転子鉄心に接続される負荷は、定格回転数以
下ではほぼ零であり、定格回転数に達すると電源周波数
の3乗に略比例することを条件とし、請求項8の発明
は、導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
ウムの抵抗率と略等しく、永久磁石は、回転子と固定子
との間の空隙に発生する磁束密度の平均値が0.1
[T]〜0.5[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、前
記磁性部が定格負荷時における磁化困難方向の自己イン
ダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタンスとの比
が0.1〜0.8の範囲となるように構成されたことを
特徴とし、請求項9の発明は、導体は、その抵抗率が定
常運転時においてアルミニウムを100%とした場合に
略110%の値であり、永久磁石は、回転子と固定子と
の間の空隙に発生する磁束密度の平均値が0.2[T]
〜0.6[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が
定格負荷時における磁化困難方向の自己インダクタンス
と磁化容易方向の自己インダクタンスとの比が0.1〜
0.7の範囲となるように構成されたことを特徴とし、
請求項10の発明は、導体は、その抵抗率が定常運転時
においてアルミニウムを100%とした場合に略120
%の値であり、永久磁石は、回転子と固定子との間の空
隙に発生する磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6
[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が定格負荷
時における磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化容
易方向の自己インダクタンスとの比が0.1〜0.6の
範囲となるように構成されたことを特徴とし、請求項1
1の発明は、導体は、その抵抗率が定常運転時において
アルミニウムを100%とした場合に略130%の値で
あり、永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生
する磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6[T]の
範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が定格負荷時におけ
る磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の
自己インダクタンスとの比が0.1〜0.5の範囲とな
るように構成されたことを特徴とし、請求項12の発明
は、導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
ウムを100%とした場合に略140%の値であり、永
久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生する磁束
密度の平均値が0.3[T]〜0.6[T]の範囲にあ
り、回転子鉄心は、磁性部が定格負荷時における磁化困
難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己イン
ダクタンスとの比が0.l〜0.5の範囲となるように
構成されたことを特徴とし、請求項13の発明は、導体
は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニウムを1
00%とした場合に略150%の値であり、永久磁石
は、回転子と固定子との間の空隙に発生する磁束密度の
平均値が0.3[T]〜0.7[T]の範囲にあり、回
転子鉄心は、磁性部が定格負荷時における磁化困難方向
の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタ
ンスとの比が0.l〜0.4の範囲となるように構成さ
れたことを特徴とする。
【0024】上記のような、請求項8ないし請求項13
における各構成によっても、始動から同期へ円滑に移行
可能な回転電機を実現することができる。
【0025】また、請求項14に記載の発明は、磁性部
を有して周方向に磁気的な凹凸を形成した回転子鉄心
と、この回転子鉄心内に隣り合う磁極間を通る電機子コ
イルからの磁束を打ち消すように設けられた永久磁石
と、前記回転子鉄心の外周部分に設けられ、起動時に誘
導電流を生成して起動トルクを発生させる導体とを有す
る永久磁石式回転電機の回転子であって、前記導体は、
その断面が長方形状をなし、そのうち長い辺は前記回転
子鉄心の半径方向に沿うように回転子鉄心の回転中心軸
を中心として放射状に配置されたことを特徴とする。
【0026】さらにまた、請求項15に記載の発明は、
磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を形成した回転子
鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁極間を通る電機
子コイルからの磁束を打ち消すように設けられた永久磁
石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けられ、起動時に
誘導電流を生成して起動トルクを発生させる導体とを有
する永久磁石式回転電機の回転子であって、前記導体
は、その断面が二等辺三角形状をなし、そのうち底辺は
前記回転子鉄心の外周側に、またその頂点は回転子鉄心
の中心軸側に向け、回転子鉄心の回転中心軸を中心とし
て放射状に配置されたことを特徴とする。
【0027】このように、請求項14及び請求項15に
記載の発明によっても、始動から同期運転まで円滑かつ
確実な運転を行うことが可能な回転電機の回転子を提供
することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明による永久磁石式回
転電機の回転子の一実施の形態を図1ないし図6を参照
して詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の第1の実施の形態を適用し
た回転電機を示す径方向断面図である。図1において、
固定子1は電機子コイル11を有し、その内側には空隙
(エアギャップ)2を介して、回転子3を収容するよう
に構成されている。
【0030】回転子3は、回転子鉄心31と永久磁石3
2、それに始動用の導体(導体バー)33を備え、回転
子鉄心31は磁化容易方向(いわゆるd軸)に沿う8個
の空洞31aを設けた電磁鋼板の積層により構成され
る。回転子鉄心31の8個の空洞31aは、十字状に配
置され、内部に永久磁石32が埋め込まれて凸極と凹部
とが交互に配置されて4極が形成される。
【0031】各永久磁石32は、隣り合う凹部、すなわ
ち磁化困難方向(いわゆるq軸)に沿う電機子コイル1
1の磁束を打ち消すように同一方向に磁化され、凹部の
両側に位置する2つの永久磁石32は回転子鉄心31の
円周方向において互いにその磁化方向が逆となる。
【0032】換言すれば、平行な2つの空洞31aで挟
まれる部分が磁化容易方向で磁極幅W1からなる磁気的
な凸部すなわち磁極3aを形成し、互いに垂直に交差し
て隣接する2つの空洞31aで挟まれる部分が磁化困難
方向で磁気的な凹部すなわち磁極間3bを形成する。
【0033】なお、永久磁石32の素材としては、高エ
ネルギ積の希土類永久磁石、好ましくはNdFeB磁石
が使用され、好ましくはほぼ周方向に、より好ましくは
磁極3a軸にほぼ垂直な方向に磁化されるとともに、回
転子鉄心31の磁極間3bの外周近くに扇形の空洞部3
1cからなる非磁性部が形成されている。
【0034】そこで回転子鉄心31は、磁極3aと磁極
間3bとの間でかつ永久磁石32端部と外周面との間に
磁性部31bを形成し、永久磁石32が電機子コイル1
1の無励磁時に空隙2に発生する磁束密度が例えば0.
58テスラ(以下、テスラを[T]と表す)以下となる
ように構成する。
【0035】もっとも、この実施の形態では、永久磁石
32が回転子鉄心31の外周面より十分に内部に配置さ
れており、永久磁石32の磁束は、永久磁石32外側端
部と回転子鉄心31の外周面との間の磁性部31bを磁
路としており、この磁性部31bは磁気的に短絡され
る。
【0036】始動時に誘導機として動作し、円滑な同期
引入れにより、定格運転時に同期機として作動する回転
電機を実現するために、この第1の実施の形態では、回
転子鉄心31における前記磁性部31bの径方向の厚
さ、並びに永久磁石32の厚さ及び表面積は、無励磁時
に永久磁石32の発生する磁束密度が空隙2において
0.1[T]〜0.7[T]の範囲となるように構成し
た。
【0037】また、それと同時に、図1及び図2にも示
すように、凸部3aにおける磁極幅W1、及び凹部3b
の回転子3中心側で隣り合う永久磁石32間の磁性部3
1bの磁性部幅W2を、磁化困難方向の自己インダクタ
ンスLqと、磁化容易方向の自己インダクタンスLdの
比(Lq/Ld)が0.1〜0.8の範囲となるように
設定した。
【0038】この第1の実施の形態における永久磁石式
回転電機の回転子の動作を図2ないし図4を参照して更
に説明する。なお、図2以下では説明上、回転子鉄心3
1の外周部に配置された始動用の導体(導体バー)33
の表示を省略した。
【0039】すなわち、まず図2において、磁束φd
は、d軸における電機子電流による回転子鉄心31の磁
極3aに沿った方向の磁束成分を示しており、この磁束
φdは、磁極3aを磁路とするため、磁気抵抗が極めて
小さく、磁束が形成されやすい。
【0040】また、図3において、磁束φqは、q軸に
おける電機子電流による磁極間3bに沿った径方向の磁
束成分を示しており、この磁束φqは、磁極間3bの永
久磁石32を横断する磁路を形成するが、永久磁石32
の比透磁率はほぼ1であるので、永久磁石32の高磁気
抵抗の作用により、電機子電流による磁束は低下する。
【0041】そこで、磁極間3bの各永久磁石32は、
上述のようにほぼ磁極3a軸と垂直方向に磁化されてお
り、図4に示すように一方の極から発生した磁束は回転
子鉄心31の外周の境界の磁性部31bを周方向に流
れ、磁極3aを通り、自己の反対の極に戻る磁気回路φ
maを形成する。
【0042】また、永久磁石32の一部の磁束は、空隙
2を介して図示しない固定子1を通り、回転子3の磁極
3a、または隣極の永久磁石32を通り、元の永久磁石
32に戻る磁気回路φmbをも形成する。
【0043】従って、このような永久磁石32の鎖交磁
束φmは、図3に示すように、q軸の電機子電流による
磁極間3bでの中心方向成分の磁束φqと逆方向に分布
し、磁極間3bから侵入する電機子コイル11の磁束φ
qに反発し打ち消し合う。
【0044】磁極間3b上の空隙2においては、永久磁
石32の磁束により図示しない電機子コイル11が形成
する空隙2における磁束密度、すなわち空隙磁束密度が
低下することになり、磁極3a上の空隙磁束密度と比較
して大きく変化し、この回転子3の位置に対する空隙磁
束密度の変化により、大きな磁気エネルギ変化が得られ
る。
【0045】また負荷時の負荷電流により、磁極3aと
磁極間3bとの間で磁気的に短絡する回転子鉄心31の
磁性部31bは磁気飽和し、磁極間3bに分布する永久
磁石32の磁束が増加する。従って、各永久磁石32の
磁気抵抗と永久磁石32による磁束とにより、空隙磁束
密度の分布に凹凸ができて、大きなリラクタンストルク
を得ることができる。
【0046】ところで、このような磁極3aと磁極間3
bとの間の磁気エネルギの差により発生するリラクタン
ストルクは同期トルクの一種である。
【0047】そこで本実施の形態による回転子を適用し
た回転電機は、始動時には誘導機として作動し、定格運
転時には同期機として動作するものであるが、誘導運転
状態から同期運転状態に円滑に移行するためには、上記
のようにリラクタンストルクを代表とする同期トルクが
必要となる。同期トルクにはリラクタンストルクの他
に、永久磁石32による磁束と電機子コイル11との相
互作用により発生する永久磁石トルクがあるが、誘導か
ら同期への移行を適切かつ円滑に行わせるために、同期
トルクが大きいことが望ましい。
【0048】同期トルクを大きくするために、上述した
ように、永久磁石32の端部と回転子3の外周との間の
磁性部31bの幅を小さくして磁気飽和状態とし、永久
磁石磁束が空隙2に出るようにして永久磁石トルクを増
加させたり、磁極幅W1を大きくして、リラクタンスト
ルクを増加させてやれば良い。
【0049】また、本実施の形態による回転子を適用し
た回転電機は、始動時には誘導機として始動するが、そ
の始動時の誘導トルクは、電機子電流により発生し、回
転子3の外周部に設けられた始動用かご型導体に鎖交す
る電機子磁束の時間変化により発生する。
【0050】しかしながら、回転子3内部に設置された
永久磁石32の磁束は、この電機子磁束を打ち消す方向
に磁化されており、永久磁石32は始動用かご型導体に
鎖交する電機子磁束の時間変化を打ち消す方向に働く。
すなわち、永久磁石32の磁束は、始動時の誘導トルク
を減少させるように作用する。
【0051】また、回転子3外周面に磁気的な凹凸が設
けられていると、磁化困難方向(q軸)は磁気抵抗が高
いため、電機子磁束が発生しにくく、このため、始動用
の導体33に鎖交する磁束も減少し始動トルクを低減さ
せる。
【0052】さらに、電機子磁束は、磁化容易方向(d
軸)にのみ侵入しようとし、回転子3外周部全体に設け
られた導体33の一部にのみ鎖交して、始動トルクを低
減させる方向に作用する。
【0053】つまり、始動を容易に行うためには、永久
磁石磁束は小さい方が望ましく、また、磁気的な凹凸も
小さいほうが望ましい。このように始動を容易にする方
向と同期を容易にする方向とは相反する。
【0054】従って、この実施の形態では、始動時には
誘導機として動作し、定格運転時には同期機として動作
する回転電機を実現するために、永久磁石の磁束及び回
転子外周面の磁気的凹凸の度合いを適切な値が得られる
よう具体的に下記のように設定して実現した。
【0055】すなわち、本実施の形態の永久磁石式回転
電機の回転子は、無励磁時に永久磁石32の発生する磁
束密度の平均値が、空隙2において0.1[T]〜0.
7[T]の範囲となるように、磁極3a部と磁極間3b
部との間で、かつ永久磁石32端部と回転子鉄心31外
周との間に磁性部31bを設け、永久磁石磁束、及び磁
極幅W1をそれぞれ変えることにより、より適切なリラ
クタンスの値が得られるように構成した。
【0056】磁極幅W1は、好ましくは磁極ピッチ(一
つの磁極中心から隣極の磁極中心までの周長)の0.3
倍〜0.5倍の範囲とした。
【0057】また、磁極幅W1及び隣り合う永久磁石3
2間の磁性部幅W2は、磁化困難方向の自己インダクタ
ンスLqと、磁化容易方向の自己インダクタンスLdの
比(Lq/Ld)が0.1〜0.8の範囲となるように
設定した。
【0058】これにより、始動時は誘導機として作動
し、円滑な同期引入れにより、定格運転時には同期機と
して動作する回転電機を実現できる。
【0059】次に、本発明の第2の実施の形態の永久磁
石式回転電機の回転子について説明する。なお、以下の
各実施の形態において第1の実施の形態と同一構成とな
る部分については、詳細な説明を省略する。
【0060】すなわち、この第2の実施の形態による永
久磁石式回転電機の回転子は、回転子の周波数の3乗に
略比例する負荷を接続した場合であり、その第1例はま
ず回転子3の外周部に設けられた始動用の導体33の抵
抗率がアルミニウムの抵抗率と略同等となるように構成
した。
【0061】また、この第1例の回転子3は、無励磁時
に永久磁石32の発生する磁束密度の平均値が、空隙2
において0.1[T]〜0.5[T]の範囲となるよう
に、磁極部3aと磁極間部3bとの間でかつ永久磁石3
2端部と回転子鉄心31外周との間に磁性部31bを設
定し、また磁極幅W1及び隣り合う永久磁石32間の磁
性部幅W2は、磁化困難方向の自己インダクタンスLq
と、磁化容易方向の自己インダクタンスLdの比(Lq
/Ld)が0.1〜0.8の範囲となるように設定し
た。
【0062】第2例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率に対して略110%であり、無励磁に永久磁
石32の発生する磁束密度の平均値が、空隙2において
0.2[T]〜0.6[T]の範囲に、磁化困難方向の
自己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタン
スの比が0.1〜0.7の範囲となるように、磁性部3
1b、磁極幅W1及び磁性部幅W2を設定した。
【0063】第3例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率に対して略120%であり、無励磁に永久磁
石32の発生する磁束密度の平均値が、空隙2において
0.2[T]〜0.6[T]の範囲に、また磁化困難方
向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダク
タンスの比(Lq/Ld)が0.1〜0.6の範囲とな
るように、磁性部31b、磁極幅W1及び磁性部幅W2
を設定した。
【0064】第4例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率に対して略130%であり、無励磁に永久磁
石32の発生する磁束が、空隙2において0.2[T]
〜0.6[T]の範囲に、また磁化困難方向の自己イン
ダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタンスの比
(Lq/Ld)が0.1〜0.5の範囲となるように、
磁性部31b、磁極幅W1及び磁性部幅W2を設定し
た。
【0065】第5例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率に対して略140%であり、無励磁に永久磁
石32の発生する磁束が、空隙2において0.3[T]
〜0.6[T]の範囲に、磁化困難方向の自己インダク
タンスと磁化容易方向の自己インダクタンスの比(Lq
/Ld)が0.1〜0.5の範囲となるように、磁性部
31b、磁極幅W1及び磁性部幅W2を設定した。
【0066】第6例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率に対して略150%であり、無励磁に永久磁
石32の発生する磁束が、空隙2において0.3[T]
〜0.7[T]の範囲に、磁化困難方向の自己インダク
タンスと磁化容易方向の自己インダクタンスの比(Lq
/Ld)が0.1〜0.4の範囲となるように、磁性部
31b、磁極幅W1及び磁性部幅W2を設定した。
【0067】次に、第3の実施の形態の永久磁石式回転
電機の回転子は、運転時の負荷として、始動から同期ま
では無負荷すなわちほぼ零で運転し、定格回転数に到達
した後は、電源周波数の3乗に略比例する負荷を接続し
た。
【0068】このような条件のもとで、第1例は、回転
子3の外周部に設けられた始動用の導体33の抵抗率を
アルミニウムの抵抗率と略同等とした場合で、無励磁時
に永久磁石32の発生する磁束密度の平均値が、空隙2
において0.1[T]〜0.5[T]の範囲となるよう
に、磁極3aと磁極間3bとの間で、かつ永久磁石32
端部と回転子鉄心31外周との間に磁性部31bを設
け、永久磁石磁束及びリラクタンスの値をそれぞれ適切
な値となるように設定した。
【0069】また、磁極幅W1及び隣り合う永久磁石3
2間の磁性部幅W2は、磁化困難方向の自己インダクタ
ンスLqと、磁化容易方向の自己インダクタンスLdの
比(Lq/Ld)が0.1〜0.8の範囲となるように
定め、始動時に誘導機として作動し、定格運転時に同期
機として円滑に動作する回転電機を実現できた。
【0070】第2例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率に対して略110%であり、無励磁に永久磁
石32の発生する磁束密度の平均値が、空隙2において
0.2[T]〜0.6[T]の範囲に、磁化困難方向の
自己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタン
ス(Lq/Ld)の比が0.1〜0.7の範囲となるよ
うに、磁性部31b、磁極幅W1及び磁性部幅W2を設
定した。
【0071】第3例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率に対して略120%であり、無励磁に永久磁
石32の発生する磁束密度の平均値が、空隙2において
0.2[T]〜0.6[T]の範囲に、磁化困難方向の
自己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタン
ス(Lq/Ld)の比が0.1〜0.6の範囲となるよ
うに、磁極幅Wl及び磁性部幅W2を設定した。
【0072】第4例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率の略130%であり、無励磁に永久磁石32
の発生する磁束密度の平均値が、空隙2において0.2
[T]〜0.6[T]の範囲に、磁化困難方向の自己イ
ンダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタンスの比
(Lq/Ld)が0.1〜0.5の範囲となるように、
磁極幅W1及び磁性部幅W2を設定した。
【0073】第5例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率に対して略140%であり、無励磁に永久磁
石32の発生する磁束密度の平均値が、空隙2において
0.3[T]〜0.6[T]の範囲に、磁化困難方向の
自己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタン
スの比(Lq/Ld)が0.1〜0.5の範囲となるよ
うに、磁極幅W1及び磁性部幅W2を設定した。
【0074】第6例は、導体33の抵抗率がアルミニウ
ムの抵抗率に対して略150%であり、無励磁に永久磁
石32の発生する磁束密度の平均値が、空隙2において
0.3[T]〜0.7[T]の範囲に、磁化困難方向の
白己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタン
スの比(Lq/Ld)が0.1〜0.4の範囲となるよ
うに、磁極幅W1及び磁性部幅W2を設定した。
【0075】上記のように、第3の実施の形態では、運
転時の負荷として、始動から同期までは無負荷すなわち
ほぼ零で運転し、定格回転数に到達した後は、電源周波
数の3乗に略比例する負荷を接続した条件のもとで、導
体33の抵抗率、空隙2において無励磁に永久磁石32
の発生する磁束密度の平均値、及び磁化困難方向の白己
インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタンスの
比(Lq/Ld)を上記のように種々設定することによ
り、始動時には誘導機として作動し、円滑な同期引入れ
により、定格運転時には同期機として動作可能な回転電
機を実現できた。
【0076】次に図5は、本発明による永久磁石式回転
電機の回転子の第4の実施の形態を示す径方向断面図で
ある。回転子鉄心4の外周部に、周方向に、図示のよう
に断面の一辺の長さが他辺の長さに比して十分に長い長
方形状の始動用の導体(導体バー)33を、長い辺が回
転子半径方向に沿うように回転子中心軸を中心として放
射状に配置した。
【0077】始動時の誘導トルクの大きさは、電機子コ
イル11による磁束と始動用の導体33との鎖交磁束の
時間変化率及び導体33の抵抗値に比例するが、始動時
は高周波磁束が発生するため、交流磁束の表皮効果によ
り、磁束は回転子表面にしか侵入することができない。
【0078】そこで始動用の導体33は、その断面が回
転子3の半径方向に長く、周方向に狭く形成されている
ため、表皮効果により、導体33の回転子3外周側の端
部にのみ誘導電流が流れ、これにより導体33の断面積
が小さくなった状態と等価になる。すなわち、導体33
の抵抗が高くなった状態と等価になり、効果的に始動ト
ルクを発生させることができる。
【0079】さらに、導体33の断面が周方向に狭くな
るように形成したことから、磁極3aの磁路が広くな
り、磁化容易方向(d軸)への磁束の通過がさらに容易
になり、リラクタンストルクが増加する。これにより、
効果的に始動トルクが発生し、定格運転時には、効果的
なリラクタンストルクを発生することにより、始動時に
誘導機として作動し、定格運転時には同期機として動作
する回転電機を実現できる。
【0080】次に、図6は本発明による永久磁石式回転
電機の第5の実施の形態を示す径方向断面図である。
【0081】すなわち、回転子鉄心31の外周部分に、
起動時に誘導電流を発生して起動トルクを発生させる始
動用の導体(導体バー)33を断面が二等辺三角形状と
し、図示のように、その底辺を回転子3外周側に、かつ
その頂点は回転子3中心軸側として、回転子3中心軸を
中心に放射状に配置した。
【0082】二等辺三角形状の導体33の周方向の幅
は、底辺に近いほど大きくなる。すなわち、幅の大きい
底辺部を、回転子3の内周部に比べて周長の長い外径部
に配置したことにより、二等辺三角形状の導体33を、
その底辺部を内周側に向けて配置した場合よりも磁化容
易方向の磁路を広くとることができ、リラクタンストル
クをより大きくすることができる。
【0083】また、始動時には導体33に誘導される始
動電流で始動トルクを発生し、定格運転時にはより大き
なリラクタンストルクを得ることができ、始動時の誘導
機としての動作から、定格運転時における同期機として
の動作に円滑に移行できる回転電機を実現できる。
【0084】以上に説明したように、本発明による永久
磁石式回転電機の回転子によれば、磁極幅や、永久磁石
端部と電機子鉄心における磁性部等を調整し、永久磁石
磁束や磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方
向のインダクタンスとの比を適切な値に設定し、あるい
は始動用導体の断面形状を、一辺が他辺に比して十分に
長い長方形や、二等辺三角形としたこと等により、回転
電機の円滑な同期引入れを可能としたものであり、実用
に際して大きな効果を得ることができる。
【0085】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1ないし
請求項13の発明によれば、磁極幅や、永久磁石端部と
回転子外径との間の磁性部等の調整により、永久磁石磁
束や磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向
のインダクタンスとの比等を適切な値に設定したので、
始動時には誘導機として作動し、定格運転時には同期機
として確実に動作する回転電機を提供できる。
【0086】請求項14及び請求項15の発明によれ
ば、それぞれ始動用導体の形状を断面において一辺が他
辺に比して十分に長い長方形や、二等辺三角形としたこ
と等により、同様に始動時には誘導機として作動し、定
格運転時には同期機として確実に動作し得る回転電機を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による永久磁石式回転電機の回転子の第
1ないし第3の実施の形態を説明する径方向断面図であ
る。
【図2】図1に示す回転子の電機子電流の磁極軸方向成
分の磁束の流れを説明する径方向断面図である。
【図3】図1に示す回転子の電機子電流の磁極間の中心
軸方向成分の磁束の流れを示した径方向断面図である。
【図4】図1に示す回転子の永久磁石による磁束の流れ
を示した径方向断面図である。
【図5】本発明による永久磁石式回転電機の回転子の第
4の実施の形態を説明する径方向断面図である。
【図6】本発明による永久磁石式回転電機の回転子の第
5の実施の形態を説明する径方向断面図である。
【符号の説明】
1 固定子 11 電機子コイル 2 空隙(ギャップ) 3 回転子 31 回転子鉄心 31a 空洞 31b 磁性部 31c 空洞部(非磁性部) 32 永久磁石 33 導体(始動用の導体バー)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月24日(2000.3.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 永久磁石式リラクタンス型回転電機の
回転子
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動時に誘導機と
して作動し、定格運転時には同期機として動作する永久
磁石式リラクタンス型回転電機の回転子に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】従って、例えばある永久磁石式リラクタン
回転電機には、始動はしやすいが同期引入れは困難
となり、またある永久磁石式リラクタンス回転電機に
おいては、同期引入れは容易であるが始動は困難である
といった状況が発生した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】そこで本発明は、上記の従来の事情を考慮
してなされたもので、始動時には誘導機として確実に動
作し、円滑な同期引入れにより、定格運転時には同期機
として作動し得る永久磁石式リラクタンス型回転電機の
回転子を提供することを目的とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、磁性部を有して周方向に
磁気的な凹凸を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心
内に隣り合う磁極間を通る電機子コイルからの磁束を打
ち消すように設けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の
外周部分に設けられ、起動時に誘導電流を生成して起動
トルクを発生させる導体とを有する永久磁石式リラクタ
ンス型回転電機の回転子であって、前記永久磁石は、前
記電機子コイルの非励磁時に、回転子と固定子との間の
空隙に発生させる磁束密度の平均値が0.1[T]〜
0.7[T]の範囲にあり、前記回転子鉄心は、前記磁
性部の定格負荷時における磁化困難方向の自己インダク
タンス(Lq)と磁化容易方向の自己インダクタンス
(Ld)との比(Lq/Ld)が0.1〜0.8の範囲
となるように構成されたことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】請求項2ないし請求項7に記載の発明はい
ずれも、磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を形成し
た回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁極間を
通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように設けられ
た永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けられ、
起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させる導
体とを有する永久磁石式リラクタンス型回転電機の回転
子であって、前記回転子鉄心に接続される負荷は、電源
周波数の3乗に略比例することを条件とし、まず請求項
2の発明は、導体は、その抵抗率が定常運転時において
アルミニウムの抵抗率と略等しく、永久磁石は、回転子
と固定子との間の空隙に発生させる磁束密度の平均値が
0.1[T]〜0.5[T]の範囲にあり、回転子鉄心
は、磁性部が定格負荷時における磁化困難方向の自己イ
ンダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタンスとの
比が0.1〜0.8の範囲となるように構成されたこと
を特徴とし、請求項3の発明は、導体は、その抵抗率が
定常運転時においてアルミニウムの抵抗率を100%と
した場合に略110%であり、永久磁石は、回転子と固
定子との間の空隙に発生させる磁束密度の平均値が0.
2[T]〜0.6[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、
磁性部が定格負荷時における磁化困難方向の自己インダ
クタンスと磁化容易方向の自己インダクタンスとの比が
0.1〜0.7の範囲となるように構成されたことを特
徴とし、請求項4の発明は、導体は、その抵抗率が定常
運転時においてアルミニウムを100%とした場合に略
120%であり、永久磁石は、回転子と固定子との間の
空隙に発生する磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.
6[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が定格負
荷時における磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化
容易方向の自己インダクタンスとの比が0.1〜0.6
の範囲となるように構成されたことを特徴とし、請求項
5の発明は、導体は、その抵抗率が定常運転時において
アルミニウムを100%とした場合に略130%であ
り、永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
る磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6[T]の範
囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が定格負荷時における
磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自
己インダクタンスとの比が0.1〜0.5の範囲となる
ように構成されたことを特徴とし、請求項6の発明は、
導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニウム
を100%とした場合に略140%であり、永久磁石
は、回転子と固定子との間の空隙に発生する磁束密度の
平均値が0.3[T]〜0.6[T]の範囲にあり、回
転子鉄心は、磁性部が定格負荷時における磁化困難方向
の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタ
ンスとの比が0.1〜0.5の範囲となるように構成さ
れたことを特徴とし、そして請求項7の発明は、導体
は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニウムを1
00%とした場合に略150%であり、永久磁石は、回
転子と固定子との間の空隙に発生する磁束密度の平均値
が0.3[T]〜0.7[T]の範囲にあり、回転子鉄
心は、磁性部が定格負荷時における磁化困難方向の自己
インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタンスと
の比が0.1〜0.4の範囲となるように構成されたこ
とを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】次に、請求項8ないし請求項13に記載の
発明はいずれも、磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸
を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う
磁極間を通る電機子コイルの磁束を打ち消すように設け
られた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けら
れ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させ
る導体とを有する永久磁石式リラクタンス型回転電機の
回転子であって、前記回転子鉄心に接続される負荷は、
定格回転数以下ではほぼ零であり、定格回転数に達する
と電源周波数の3乗に略比例することを条件とし、請求
項8の発明は、導体は、その抵抗率が定常運転時におい
てアルミニウムの抵抗率と略等しく、永久磁石は、回転
子と固定子との間の空隙に発生する磁束密度の平均値が
0.1[T]〜0.5[T]の範囲にあり、回転子鉄心
は、前記磁性部が定格負荷時における磁化困難方向の自
己インダクタンスと磁化容易方向の自己インダクタンス
との比が0.1〜0.8の範囲となるように構成された
ことを特徴とし、請求項9の発明は、導体は、その抵抗
率が定常運転時においてアルミニウムを100%とした
場合に略110%の値であり、永久磁石は、回転子と固
定子との間の空隙に発生する磁束密度の平均値が0.2
[T]〜0.6[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、磁
性部が定格負荷時における磁化困難方向の自己インダク
タンスと磁化容易方向の自己インダクタンスとの比が
0.1〜0.7の範囲となるように構成されたことを特
徴とし、請求項10の発明は、導体は、その抵抗率が定
常運転時においてアルミニウムを100%とした場合に
略120%の値であり、永久磁石は、回転子と固定子と
の間の空隙に発生する磁束密度の平均値が0.2[T]
〜0.6[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が
定格負荷時における磁化困難方向の自己インダクタンス
と磁化容易方向の自己インダクタンスとの比が0.1〜
0.6の範囲となるように構成されたことを特徴とし、
請求項11の発明は、導体は、その抵抗率が定常運転時
においてアルミニウムを100%とした場合に略130
%の値であり、永久磁石は、回転子と固定子との間の空
隙に発生する磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6
[T]の範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が定格負荷
時における磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化容
易方向の自己インダクタンスとの比が0.1〜0.5の
範囲となるように構成されたことを特徴とし、請求項1
2の発明は、導体は、その抵抗率が定常運転時において
アルミニウムを100%とした場合に略140%の値で
あり、永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生
する磁束密度の平均値が0.3[T]〜0.6[T]の
範囲にあり、回転子鉄心は、磁性部が定格負荷時におけ
る磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の
自己インダクタンスとの比が0.l〜0.5の範囲とな
るように構成されたことを特徴とし、請求項13の発明
は、導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
ウムを100%とした場合に略150%の値であり、永
久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生する磁束
密度の平均値が0.3[T]〜0.7[T]の範囲にあ
り、回転子鉄心は、磁性部が定格負荷時における磁化困
難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己イン
ダクタンスとの比が0.l〜0.4の範囲となるように
構成されたことを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明による永久磁石式
ラクタンス型回転電機の回転子の一実施の形態を図1な
いし図6を参照して詳細に説明する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】この第1の実施の形態における永久磁石式
リラクタンス型回転電機の回転子の動作を図2ないし図
4を参照して更に説明する。なお、図2以下では説明
上、回転子鉄心31の外周部に配置された始動用の導体
(導体バー)33の表示を省略した。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】すなわち、本実施の形態の永久磁石式リラ
クタンス型回転電機の回転子は、無励磁時に永久磁石3
2の発生する磁束密度の平均値が、空隙2において0.
1[T]〜0.7[T]の範囲となるように、磁極3a
部と磁極間3b部との間で、かつ永久磁石32端部と回
転子鉄心31外周との間に磁性部31bを設け、永久磁
石磁束、及び磁極幅W1をそれぞれ変えることにより、
より適切なリラクタンスの値が得られるように構成し
た。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】次に、本発明の第2の実施の形態の永久磁
石式リラクタンス型回転電機の回転子について説明す
る。なお、以下の各実施の形態において第1の実施の形
態と同一構成となる部分については、詳細な説明を省略
する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】すなわち、この第2の実施の形態による永
久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子は、回転子の
周波数の3乗に略比例する負荷を接続した場合であり、
その第1例はまず回転子3の外周部に設けられた始動用
の導体33の抵抗率がアルミニウムの抵抗率と略同等と
なるように構成した。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】次に、第3の実施の形態の永久磁石式リラ
クタンス型回転電機の回転子は、運転時の負荷として、
始動から同期までは無負荷すなわちほぼ零で運転し、定
格回転数に到達した後は、電源周波数の3乗に略比例す
る負荷を接続した。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】次に図5は、本発明による永久磁石式リラ
クタンス型回転電機の回転子の第4の実施の形態を示す
径方向断面図である。回転子鉄心4の外周部に、周方向
に、図示のように断面の一辺の長さが他辺の長さに比し
て十分に長い長方形状の始動用の導体(導体バー)33
を、長い辺が回転子半径方向に沿うように回転子中心軸
を中心として放射状に配置した。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】次に、図6は本発明による永久磁石式リラ
クタンス型回転電機の第5の実施の形態を示す径方向断
面図である。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】以上に説明したように、本発明による永久
磁石式リラクタンス型回転電機の回転子によれば、磁極
幅や、永久磁石端部と電機子鉄心における磁性部等を調
整し、永久磁石磁束や磁化困難方向の自己インダクタン
スと磁化容易方向のインダクタンスとの比を適切な値に
設定し、回転電機の円滑な同期引入れを可能としたもの
であり、実用に際して大きな効果を得ることができる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1ないし
請求項13の発明によれば、磁極幅や、永久磁石端部と
回転子外径との間の磁性部等の調整により、永久磁石磁
束や磁化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向
のインダクタンスとの比等を適切な値に設定したので、
始動時には誘導機として作動し、定格運転時には同期機
として確実に動作するリラクタンス型回転電機を提供で
きる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】削除
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による永久磁石式リラクタンス型回転電
機の回転子の第1ないし第3の実施の形態を説明する径
方向断面図である。
【図2】図1に示す回転子の電機子電流の磁極軸方向成
分の磁束の流れを説明する径方向断面図である。
【図3】図1に示す回転子の電機子電流の磁極間の中心
軸方向成分の磁束の流れを示した径方向断面図である。
【図4】図1に示す回転子の永久磁石による磁束の流れ
を示した径方向断面図である。
【図5】本発明による永久磁石式リラクタンス型回転電
機の回転子の第4の実施の形態を説明する径方向断面図
である。
【図6】本発明による永久磁石式リラクタンス型回転電
機の回転子の第5の実施の形態を説明する径方向断面図
である。
【符号の説明】 1 固定子 11 電機子コイル 2 空隙(ギャップ) 3 回転子 31 回転子鉄心 31a 空洞 31b 磁性部 31c 空洞部(非磁性部) 32 永久磁石 33 導体(始動用の導体バー)
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正25】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堺 和人 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 橋場 豊 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 橋立 良夫 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 高橋 則雄 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 大石 浩司 三重県三重郡朝日町大字縄生2121 株式会 社東芝三重工場内 (72)発明者 雨森 史郎 三重県三重郡朝日町大字縄生2121 株式会 社東芝三重工場内 Fターム(参考) 5H002 AA05 AA09 AB07 AC06 AD04 AE08 5H621 AA01 AA03 GA01 GA04 GA11 HH01 HH07 HH10 JK05 5H622 AA01 AA03 CA02 CA05 CA13 CB03 CB05 CB06 PP03 PP10 PP11

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を
    形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁
    極間を通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように設
    けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設け
    られ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生さ
    せる導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記永久磁石は、前記電機子コイルの非励磁時に、回転
    子と固定子との間の空隙に発生させる磁束密度の平均値
    が0.1[T]〜0.7[T]の範囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部の定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンス(Lq)と磁化容易方
    向の自己インダクタンス(Ld)との比(Lq/Ld)
    が0.1〜0.8の範囲となるように構成されたことを
    特徴とする永久磁石式回転電機の回転子。
  2. 【請求項2】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を
    形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁
    極間を通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように設
    けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設け
    られ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生さ
    せる導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、電源周波数の3乗
    に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムの抵抗率と略等しく、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生さ
    せる磁束密度の平均値が0.1[T]〜0.5[T]の
    範囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.8の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  3. 【請求項3】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を
    形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁
    極間を通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように設
    けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設け
    られ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生さ
    せる導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、電源周波数の3乗
    に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムの抵抗率を100%とした場合に略110%であ
    り、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生さ
    せる磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6[T]の
    範囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.7の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  4. 【請求項4】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を
    形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁
    極間を通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように設
    けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設け
    られ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生さ
    せる導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、電源周波数の3乗
    に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムを100%とした場合に略120%であり、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.6の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  5. 【請求項5】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を
    形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁
    極間を通る電機子コイルの磁束を打ち消すように設けら
    れた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けら
    れ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させ
    る導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、電源周波数の3乗
    に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムを100%とした場合に略130%であり、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.5の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  6. 【請求項6】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を
    形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁
    極間を通る電機子コイルの磁束を打ち消すように設けら
    れた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けら
    れ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させ
    る導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、電源周波数の3乗
    に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムを100%とした場合に略140%であり、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.3[T]〜0.6[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.5の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  7. 【請求項7】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を
    形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁
    極間を通る電機子コイルの磁束を打ち消すように設けら
    れた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けら
    れ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させ
    る導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、電源周波数の3乗
    に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムを100%とした場合に略150%であり、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.3[T]〜0.7[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.4の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  8. 【請求項8】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を
    形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁
    極間を通る電機子コイルの磁束を打ち消すように設けら
    れた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けら
    れ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させ
    る導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、定格回転数以下で
    はほぼ零であり、定格回転数に達すると電源周波数の3
    乗に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムの抵抗率と略等しく、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.1[T]〜0.5[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.8の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  9. 【請求項9】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸を
    形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う磁
    極間を通る電機子コイルの磁束を打ち消すように設けら
    れた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けら
    れ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させ
    る導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、定格回転数以下で
    はほぼ零であり、定格回転数に達すると電源周波数の3
    乗に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムを100%とした場合に略110%の値であり、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.7の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  10. 【請求項10】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸
    を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う
    磁極間を通る電機子コイルの磁束を打ち消すように設け
    られた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けら
    れ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させ
    る導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、定格回転数以下で
    はほぼ零であり、定格回転数に達すると電源周波数の3
    乗に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムを100%とした場合に略120%の値であり、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.6の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  11. 【請求項11】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸
    を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣の合う
    磁極間を通る電機子コイルの磁束を打ち消すように設け
    られた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設けら
    れ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生させ
    る導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であっ
    て、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、定格回転数以下で
    はほぼ零であり、定格回転数に達すると電源周波数の3
    乗に略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムを100%とした場合に略130%の値であり、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.2[T]〜0.6[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.1〜0.5の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  12. 【請求項12】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸
    を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う
    磁極間を通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように
    設けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設
    けられ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生
    させる導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であ
    って、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、定格回転数以下で
    はほぼ零であり、定格回転数に達すると周波数の3乗に
    略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムを100%とした場合に略140%の値であり、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.3[T]〜0.6[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.l〜0.5の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  13. 【請求項13】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸
    を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う
    磁極間を通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように
    設けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設
    けられ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生
    させる導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であ
    って、 前記回転子鉄心に接続される負荷は、定格回転数以下で
    はほぼ零であり、定格回転数に達すると周波数の3乗に
    略比例し、 前記導体は、その抵抗率が定常運転時においてアルミニ
    ウムを100%とした場合に略150%の値であり、 前記永久磁石は、回転子と固定子との間の空隙に発生す
    る磁束密度の平均値が0.3[T]〜0.7[T]の範
    囲にあり、 前記回転子鉄心は、前記磁性部が定格負荷時における磁
    化困難方向の自己インダクタンスと磁化容易方向の自己
    インダクタンスとの比が0.l〜0.4の範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする永久磁石式回転電機の
    回転子。
  14. 【請求項14】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸
    を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う
    磁極間を通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように
    設けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設
    けられ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生
    させる導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であ
    って、 前記導体は、その断面が長方形状をなし、そのうち長い
    辺は前記回転子鉄心の半径方向に沿うように回転子鉄心
    の回転中心軸を中心として放射状に配置されたことを特
    徴とする永久磁石式回転電機の回転子。
  15. 【請求項15】 磁性部を有して周方向に磁気的な凹凸
    を形成した回転子鉄心と、この回転子鉄心内に隣り合う
    磁極間を通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように
    設けられた永久磁石と、前記回転子鉄心の外周部分に設
    けられ、起動時に誘導電流を生成して起動トルクを発生
    させる導体とを有する永久磁石式回転電機の回転子であ
    って、 前記導体は、その断面が二等辺三角形状をなし、そのう
    ち底辺は前記回転子鉄心の外周側に、またその頂点は回
    転子鉄心の中心軸側に向け、回転子鉄心の回転中心軸を
    中心として放射状に配置されたことを特徴とする永久磁
    石式回転電機の回転子。
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