JP2003199273A - 永久磁石式リラクタンス型回転電機 - Google Patents

永久磁石式リラクタンス型回転電機

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JP2003199273A
JP2003199273A JP2001398045A JP2001398045A JP2003199273A JP 2003199273 A JP2003199273 A JP 2003199273A JP 2001398045 A JP2001398045 A JP 2001398045A JP 2001398045 A JP2001398045 A JP 2001398045A JP 2003199273 A JP2003199273 A JP 2003199273A
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rotor
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rotary electric
magnetic
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Kazuto Sakai
和人 堺
Masanori Shin
政憲 新
Tadashi Tokumasu
正 徳増
Norio Takahashi
則雄 高橋
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・高出力・高効率で広範囲の可変速運転
が可能な永久磁石式リラクタンス型回転電機を提供す
る。 【解決手段】 回転子鉄心2の外周側に極数と同じ数の
空洞部6を設け、空洞部6の間が磁極10となり、この
磁極10を挟むように主永久磁石3を設け、磁極10の
外周に近い部分に補償用永久磁石4を設け、主永久磁石
3と補償用永久磁石4をともに、磁気抵抗の高い部分を
中心軸として分布する電流によって生じる磁束(q軸磁
束)を相殺する方向に磁化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石式リラク
タンス型回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリラクタンス型回転電機は、回転
子に界磁を形成するコイルが不要であり、たとえば図1
0に示すように、回転子101が凹凸のある回転子鉄心
103のみで構成されている。このためリラクタンス型
回転電機は、図示したように回転子101部分にコイル
がない分構成で簡素であり、かつ安価であるといった特
徴を有する。
【0003】このようなリラクタンス型回転電機は、回
転子101に凹凸があることにより、磁極となる凸部1
05で磁気抵抗が低くなり、凹部107では磁気抵抗が
高くなる。したがって、凸部105と凹部107上の空
隙部分で固定子111の電機子コイル113に電流を流
すことにより蓄えられる随伴磁気エネルギーが異なるこ
とになり、この随伴磁気エネルギーの変化により出力が
発生する。
【0004】また、リラクタンス型回転電機の回転子1
01に設ける凸部105と凹部107は、幾何的に凹凸
の形状とするばかりではなく、磁気的に凹凸となってい
ればよい。これは、たとえば回転子101内において、
磁気抵抗、磁束密度分布などが回転子の位置により異な
るようにすれば、外形的な形状は円形であってもよいの
である。
【0005】このようなリラクタンス型回転電機に他
に、同様に回転子にコイルを持たない回転電機に永久磁
石回転電機がある。
【0006】永久磁石回転電機は、回転子のほぼ全周に
わたり永久磁石が回転子鉄心の表面に配置された表面型
永久磁石回転電機と、回転子鉄心内に永久磁石が埋めこ
まれた埋め込み型永久磁石回転電機がある。なお、固定
子は、リラクタンス型回転電機と同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の回転電
機において、前者のリラクタンス型回転電機は、上述し
たように、回転子鉄心表面の凹凸(または磁気的な凹
凸)により回転子の位置で磁気抵抗が異なるようにして
空隙磁束密度を変化させ、これにより磁気エネルギーを
変化させて出力を得ている。
【0008】しかしながら、電流が増加することに伴い
磁極となる鉄心の凸部105(d軸方向)において局部
的に磁気飽和が拡大する現象があり、これにより、磁極
間となる鉄心の凹部107(q軸方向)に漏れる電流に
よる磁束が増加して、有効な磁束が減少し、回転電機の
出力が低下するといった問題があった。
【0009】またこれは磁気エネルギーから考えると、
回転子鉄心103の凸部105の磁気飽和で生じる漏れ
磁束により、空隙磁束密度の変化が緩やかになり、随伴
磁気エネルギー変化が少なくなってしまい、電流に対し
て回転電機の出力の増加率が低下し、やがて出力が飽和
することになる。
【0010】さらに、q軸の漏れ磁束は、無効な電圧を
誘起して回転電機の力率を低下させるといった問題もあ
る。
【0011】一方、後者の永久磁石回転電機において
は、可変速運転において問題が生じる。
【0012】永久磁石の磁束は一定であるので電機子コ
イルに誘導される電圧は回転速度に比例して大きくな
る。したがって、低速から高速までの広範囲の可変速運
転を行う場合、表面型永久磁石回転電機では界磁磁束を
減らすことができないため、電源電圧を一定とすると基
底速度の2倍以上の定出力運転が困難であるといった問
題がある。
【0013】また、埋め込み型永久磁石回転電機では、
永久磁石の鎖交磁束が表面型永久磁石回転電機よりも少
なくなる。そこで、永久磁石の磁化方向と逆の減磁界を
形成する電機子反作用を永久磁石に作用させて、鎖交磁
束を減少する方法が採用されている。
【0014】しかし、これは大きな減磁界を発生させる
ための電流をコイルに流すので、電流によりジュール損
が発生してシステムの効率が低下するといった問題があ
る。また、空転時においては、永久磁石の磁束を減少さ
せるための電流をコイルに流すため、出力を発生してな
い状態でも大きなジュール損が発生して総合運転効率が
低下するといった問題もある。
【0015】本発明は、上記従来の技術的課題に鑑みて
なされたもので、その目的としては、小型・高出力・高
効率で広範囲の可変速運転が可能であり、中・高速回転
領域でも鉄損が少なく、効率の良い永久磁石式リラクタ
ンス型回転電機を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、電機子コイルを持つ固定子
と、周方向に周期的に磁気抵抗の高い部分と低い部分が
形成されている回転子と、前記回転子に設けられ、前記
磁気抵抗の高い部分を中心軸として分布する電流によっ
て生じる磁束を相殺する方向に磁化されている永久磁石
と、有することを要旨とする永久磁石式リラクタンス型
回転電機である。
【0017】この発明は、回転子に磁気抵抗の高い部分
を中心軸として分布する電流で生じる磁束(q軸磁束)
を相殺する方向に磁化された永久磁石を設けることで、
このq軸磁束を相殺して、q軸磁束を減少させようとす
るものである。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の永
久磁石式リラクタンス型回転電機において、前記回転子
は、前記磁気抵抗の高い部分を形成するために、前記回
転子を構成する鉄心内に空洞部を有することを要旨とす
る。
【0019】この発明は、回転子鉄心内に設けた空洞部
により磁気障壁を作り、この磁気障壁によって空洞部の
無い部分に対して磁気抵抗が 高くなる部分を形成し、
これにより回転子の周方向に磁気抵抗の高い部分と低い
部分を周期的に形成しようとするものである。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1記載の永
久磁石式リラクタンス型回転電機において、前記回転子
は、前記磁気抵抗の高い部分を形成するために、前記回
転子を構成する鉄心の外周面に凹形状を有することを要
旨とする。
【0021】この発明は、回転子鉄心の外周面に設けた
凹形状により磁気障壁を作り、この磁気障壁によって凹
形状の無い部分に対して磁気抵抗が 高くなる部分を形
成し、これにより回転子の周方向に磁気抵抗の高い部分
と低い部分を周期的に形成しようとするものである。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1記載の永
久磁石式リラクタンス型回転電機において、前記回転子
の前記磁気抵抗の高い部分と低い部分は、前記永久磁石
のみによって形成されることを 要旨とする。
【0023】この発明は、回転子に設けられている磁気
抵抗の高い部分と低い部分を回転子内に設けた永久磁石
のみによって形成することで、回転子内の空洞や回転子
表面の凹形状を無くし、永久磁石の磁束を増加させるよ
うにして永久磁石と電流の相互作用によりトルクを大き
くしようとするものである。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1〜 4の
いずれか一つに記載の永久磁石式リラクタンス型回転電
機において、前記永久磁石は、前記磁気抵抗の高い部分
を挟むように設けられた第1の永久磁石と、前記磁気抵
抗の低い部分に設けられた第2の永久磁石であることを
要旨とする。
【0025】この発明は、回転子に磁気抵抗の高い部分
を中心軸として分布する電流で生じる磁束(q軸磁束)
を相殺する方向に磁化された永久磁石として、第1の永
久磁石と第2の永久磁石の二つの永久磁石を設けること
で、q軸磁束をよりいっそう減少しようとするものであ
る。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項5記載の永
久磁石式リラクタンス型回転電機において、前記第2の
永久磁石は、前記第1の永久磁石より保磁力の高い永久
磁石であることを 要旨とする。
【0027】この発明は、第2の永久磁石に第1の永久
磁石より高い保磁力の永久磁石を用いることで、磁気抵
抗の低い部分に設ける磁石を薄くできるようにし、磁気
抵抗の低い部分、すなわち磁極となる部分の磁路断面積
を十分に確保できるようにして、磁極部分における磁気
抵抗の低下を抑えようとするものである。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機において、前
記回転子は、前記第2の永久磁石の内周側端部から中心
方向に空洞を有することを 要旨とする。
【0029】この発明は、第2の永久磁石の内周側端部
から中心方向に空洞を設けることで、この空洞によって
回転子鉄心の内部を横切るq軸電流による磁束を遮断す
るとともに、第2の永久磁石の漏れ磁束を低減させて第
2の永久磁石によるq軸磁束を相殺する効力を強め、よ
りいっそうq軸磁束を減少しようとするものである。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項5または6
記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機において、前
記回転子は、前記第2の永久磁石の内側に、磁極中心軸
に沿って、前記回転子の周方向と直交する方向に積層さ
れた電磁鋼板を有すること要旨とする。
【0031】この発明は、第2の永久磁石の内側に磁極
中心軸に沿って、回転子の周方向と直交する方向に積層
された電磁鋼板を配置することで、電磁鋼板によって回
転子周方向の磁気抵抗を大きくして、この電磁鋼板を横
切って回転子周方向に分布するq軸磁束を低減させるこ
とで、第2の永久磁石によるq軸磁束を相殺する効力に
加えて、よりいっそうq軸磁束を減少しようとするもの
である。
【0032】請求項9記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか一つに記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機
において、前記回転子は、磁極の中心軸に沿って、前記
回転子の周方向と直交する方向に積層された電磁鋼板を
有することを 要旨とする。
【0033】この発明は、磁極中心軸(d軸)に沿って
積層した電磁鋼板を配置し、しかもこの電磁鋼板を回転
子周方向と直交する方向に積層したものとすることで、
電磁鋼板内によって回転子周方向の磁気抵抗を大きく
し、この電磁鋼板を横切って回転子周方向に分布するq
軸電流の磁束を低減しようとするものである。
【0034】請求項10記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の永久磁石式リラクタンス型回転電
機において、前記回転子は、磁極の中心軸に沿って導電
性の板を有する 要旨とする。
【0035】この発明は、磁極中心軸(d軸)に沿って
導電材の板を配置することで、この導電性の板に渦電流
を生じさせ、生じた渦電流により、q軸電流の高調波磁
束を低減しようとするものである。
【0036】請求項11記載の発明は、請求項1〜 4
のいずれか一つに記載の永久磁石式リラクタンス型回転
電機において、前記永久磁石は、磁極を挟んで設けられ
た長さの異なる永久磁石であることを 要旨とする。
【0037】この発明は、磁極を挟んで長さの異なる永
久磁石を用いることで、磁極部分の鉄心表面上のエアギ
ャップにこの長さの異なる永久磁石による磁束を生じさ
せ、この永久磁石の磁束がq軸電流の磁束を相殺する方
向に磁化されていることを利用して、q軸電流の磁束を
相殺しようとするものである。
【0038】請求項12記載の発明は、請求項1〜 1
1のいずれか一つに記載の永久磁石式リラクタンス型回
転電機において、前記磁気抵抗の低い部分は、周方向の
幅が磁極ピッチの0.25〜0.40倍であることを
要旨とする。
【0039】この発明は、磁気抵抗の低い部分の周方向
幅を磁極ピッチの0.25〜0.40倍とすることで、
d軸インダクタンスとq軸インダクタンスのインダクタ
ンス比をより大きくしようとするものである。
【0040】請求項13記載の発明は、請求項1〜12
のいずれか一つに記載の永久磁石式リラクタンス型回転
電機において、最大トルク状態または一定出力で基底速
度以上の運転をする状態では、前記磁気抵抗の高い部分
を中心軸として分布する電流によって生じる磁束と前記
永久磁石による磁束が相殺されて零となる状態で動作さ
せることを要旨とする。
【0041】この発明は、磁気抵抗の高い部分を中心軸
として分布する電流によって生じる磁束(q軸磁束)が
零となるように運転することで、最大トルク時と基底速
度以上の中・高速回転において最も効率よく運伝できる
ようにしようとするものである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0043】(第1の実施の形態)図1は、本発明を適
用した第1の実施の形態における永久磁石式リラクタン
ス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【0044】回転子1は、電磁鋼板を積層した回転子鉄
心2で構成されており、その外周側に極数と同じ数の空
洞部6が設けられている。隣り合う空洞部6の間には鉄
の磁性部が存在し、この隣り合う空洞部6の間の磁性部
が磁極10となる。なお、空洞部6は鉄心によって取り
囲まれており、各部位を、磁極10側で磁路が形成され
ている側を磁路ブリッジ7、空洞部6の外周側を外周ブ
リッジ8、空洞部6の内周側を内周ブリッジ9と称して
いる。
【0045】本第1の実施の形態においては、極数を4
極としているため回転子1の主な磁極10となる磁性部
は、図1に示すように十字状になる。
【0046】回転子鉄心2には、磁極10に沿った方向
に磁石を挿入するための主磁石挿入用空洞5が8個設け
られ、この主磁石挿入用空洞5に主永久磁石3が挿入さ
れる。したがって、この主永久磁石3は、空洞部6によ
って磁気抵抗が高くなる部分を挟むように配置されてい
る。
【0047】そしてこの主永久磁石3は、主磁石挿入用
空洞5の厚み方向に磁化されている。図1中の矢印aは
この磁化の方向を示す。
【0048】また、回転子鉄心2には、磁極10内、す
なわち磁気抵抗の低い部分の外周に近い部分にさらに空
洞を設けて補償用永久磁石4を設けている。この補償用
永久磁石4の磁化方向は4極では回転子1の半径方向と
直交する方向としている。図1中の矢印bはこの磁化の
方向を示す。
【0049】なお、図示しない固定子は、一般的な誘導
機、同期機などの回転電機と同じ構成であり、従来例と
して示した図10を参照すれば、固定子111は、電磁
鋼板を積層した固定子鉄心115と、この固定子鉄心1
15に設けられている複数のスロット内の鉄心歯117
に巻き付けられている電機子コイル113からなる。電
機子コイル113は、分布巻、集中巻が適用されてい
る。
【0050】本第1の実施の形態における回転電機の作
用について説明する。
【0051】ここで回転子1において磁気抵抗が低い方
向をd軸とし、磁気抵抗の高い方向をq軸とする。
【0052】すなわち、d軸は磁極10となる十字状の
鉄心に沿った方向であり、磁性の鉄で磁路が構成される
ため磁気抵抗が最も小さくなる。一方、q軸は空洞部6
の中心軸方向であり、空洞部6がq軸磁束の障壁となる
のため最も磁気抵抗が高くなる。
【0053】電流は、d軸電流Idとq軸電流Iq成分
に分けられ、それぞれd軸方向の磁束ψdとq軸方向の
磁束ψqを形成する。
【0054】リラクタンストルクTは次の(1)式で表
される。
【0055】 T=k(Ld・Id・Iq−Lq・Iq・Id) …(1) ただし、(1)式中、Ldはd軸インダクタンス、Lq
はq軸インダクタンスである。
【0056】トルク式は、主永久磁石3がq軸の電機子
電流による磁束ψq=Lq・Iqと逆方向の磁束ψpm
を発生させるので、次の(2)式となる。
【0057】 T=k{Ld・Id・Iq−(Lq・Iq−ψpm)Id} …(2) ただし、(2)式中、ψpmは永久磁石の鎖交磁束であ
る。
【0058】永久磁石の磁束ψpmは、上記(2)式に
おける第2項の負のトルクを減少できるので、回転電機
のトルクは増加する。また、LqIq−ψpm=0にな
るようにq軸の総磁束量は総和で調整される。
【0059】しかし、q軸鎖交磁束の総和が零であって
も、図2に示すように、磁極10の外周部を横切るq軸
電流による磁束が存在する。そして、このq軸電流によ
る一部の磁束も鉄損を発生する。
【0060】本第1の実施の形態では、このようなq軸
電流による磁束、すなわち、磁気抵抗の高い部分を中心
軸として分布する電流によって生じる磁束を減少させる
ために補償用永久磁石4を配置しているものである。
【0061】この補償用永久磁石4は、図2に示すよう
に、磁極10となる部分の鉄心表面を通過するq軸電流
磁束21と逆方向の磁束23を発生する。補償用永久磁
石4はほぼ周方向に磁化されているため、この補償用永
久磁石4の磁束23が磁極10表面を通過するq軸電流
の磁束21とは逆方向となり、q軸電流による磁束が相
殺される。
【0062】これにより、q軸磁束は、コイルと鎖交す
る磁束量の総和で小さくするのではなく、エアギャップ
で生じるq軸磁束そのものを減少させることができる。
【0063】したがって、q軸中心近傍のq軸電流によ
る磁束のみならず磁極鉄心表面に分布するq軸電流によ
る磁束も減少でき、エアギャップにはq軸磁束はほぼ分
布しなくなり、q軸磁束による鉄損を減少することがで
きる。
【0064】そして、このようにq軸電流による磁束を
減少させることができるため、出力が飽和すると言った
問題や回転電機の力率を低下させるといった問題が解決
され、この結果、高出力・高効率で広範囲の可変速運転
が可能になる。また、鉄損が少なくなり効率がよくなる
ことから、従来と同じ出力の回転電機を構成する場合に
は、より小型化することが可能となる。
【0065】なお、本第1の実施の形態では、主永久磁
石3についても、補償用永久磁石4と同様に、ほぼ周方
向に磁化されているため、この主永久磁石3の磁束25
によってもq軸電流による磁束21を相殺し、鉄損をさ
らに減少させる効果がある。
【0066】(第2の実施の形態)本第2の実施の形態
は、図1に示した第1の実施の形態と同様の構造にし
て、磁気抵抗の低い磁極10部分の鉄心の周方向幅αを
磁極ピッチ(隣り合う磁極間の距離β)の0.25〜
0.40倍とするものである。
【0067】これにより、d軸インダクタンスLdとq
軸インダクタンスLqのインダクタンス比が大きくな
り、高トルクが得られる。
【0068】(第3の実施の形態)本第3の実施の形態
は、図1に示した第1の実施の形態また、第2の実施の
形態のように構成された回転電機を、最大トルク時と基
底速度以上の中・高速領域で、q軸電機子電流による磁
束と永久磁石による磁束が相殺されて零となる状態で動
作させるものである。
【0069】回転電機のトルクTは、前述した(2)式
とおりであるから、本実施の形態における回転電機で
は、最大トルク時と基底速度以上の中・高速回転時で、
下記(3)式のとおり、q軸電流による磁束を永久磁石
の磁束で相殺して零となるようにする。
【0070】 ψq=Lq・Iq−ψpm=0 …(3) これにより、q軸磁束ψqは0となるので、負荷時の電
圧はd軸電圧のみとなり、力率を向上できる。同時に、
(2)式にとして示したトルク式からわかるように、q
軸磁束ψqは負のトルクを発生しており、空洞部に漏れ
る磁束であるλqの磁束を減少させることにより、ψq
による負のトルクを減少させてトルクも増加する。
【0071】また同時に、固定子と回転子の鉄心のコア
バックを通る全磁束は少なくなるので、鉄心コアバック
の磁気飽和も緩和されて出力も向上する。
【0072】さらに、最大トルク時のq軸電流におい
て、補償用永久磁石4の磁束と磁極10の表面を通過す
るq軸電流による磁束が相殺されて0となるように、補
償用永久磁石4の磁束量を決定する。
【0073】これにより、中・高速回転領域ではq軸電
流は前記に述べたような相殺されて零となるq軸電流値
とほぼ同じ値で運転されるようになる。
【0074】したがって、q軸磁束は固定子鉄心内には
僅かに分布するのみとなり、q軸磁束による鉄損はほと
んどなくなる。特に高速回転時は高周波により鉄損が大
きくなるのでこの効果は大である。
【0075】(第4の実施の形態)本第4の実施の形態
は、図1に示した第1の実施の形態と同様の構造にし
て、補償用永久磁石4に、主永久磁石3より保磁力の高
い永久磁石を用いるものである。
【0076】これは、補償用永久磁石4に高保磁力の永
久磁石を適用することで、磁石を薄くできるためd軸電
流による磁束が通る磁極10の磁路断面積を十分に確保
でき、磁気抵抗の低下を僅かにできるからである。
【0077】このようにすることで補償用永久磁石4の
挿入によるトルクの低下を抑えることができ、逆に永久
磁石の磁束によりトルクが増加する。
【0078】なお、主永久磁石3は、磁束量が大きいこ
とが要求されるので、保磁力よりも残留磁束密度の高い
永久磁石を適用するとよい。これにより、トルクも増加
することができる。
【0079】(第5の実施の形態)図3は、本発明を適
用した第5の実施の形態における永久磁石式リラクタン
ス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【0080】本第5の実施の形態においては、図3に示
すように、回転子1に補償用永久磁石4の内周側端部か
ら回転子中心方向に向かって、すなわち、d軸中心に沿
ってスリットllを設けたものである。なお、その他の
構成は前述した第1の実施の形態と同様であるので説明
を省略する。
【0081】本第5の実施の形態における回転電機の作
用について説明する。
【0082】回転子1に設けられたスリット11は、空
気で満たされているため磁気障壁となって磁気抵抗が高
くなる。したがって、スリット11は、回転子鉄心2の
内部を横切るq軸電流による磁束を遮断するとともに補
償用永久磁石4の漏れ磁束を低減させる。
【0083】これにより、さらにd軸とq軸のインダク
タンス差が大となって、トルクが増加する。
【0084】同時に磁極10となる鉄心表面のq軸磁束
を補償用永久磁石4で効果的に低減でき、鉄損をさらに
低減されることができる。
【0085】(第6の実施の形態)図4は、本発明を適
用した第6の実施の形態における永久磁石式リラクタン
ス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【0086】本第6の実施の形態においては、図4に示
すように、回転子1の磁極10となっている部分の鉄心
内、d軸中心部分に電磁鋼板14を配置したものであ
る。そして、この電磁鋼板14は回転子周方向と直交す
る方向に積層したものである。なお、その他の構成は、
補償用永久磁石が無い以外前述した第1の実施の形態と
同様であるので説明を省略する。
【0087】本第6の実施の形態における回転電機の作
用について説明する。
【0088】電磁鋼板14は、回転子周方向と直交する
方向に積層されているので、電磁鋼板内では周方向の磁
気抵抗が大となる。
【0089】したがって、この電磁鋼板を横切って回転
子周方向に分布するq軸電流の磁束を低減する効果があ
る。
【0090】これにより、d軸とq軸のインダクタンス
差が大となって、トルクが増加する。また、同時に磁極
10となっている鉄心表面のq軸磁束も効果的に低減で
き、鉄損を低減することができる。
【0091】(第7の実施の形態)図5は、本発明を適
用した第7の実施の形態における永久磁石式リラクタン
ス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【0092】本第6の実施の形態においては、図5に示
すように、回転子1内の補償用永久磁石4の内周側、d
軸中心部分に電磁鋼板14を配置したものである。この
電磁鋼板14は回転子周方向と直交する方向に積層して
いる。なお、その他の構成は前述した第1の実施の形態
と同様であるので説明を省略する。
【0093】本第6の実施の形態における回転電機の作
用について説明する。
【0094】電磁鋼板14は、回転子周方向と直交する
方向に積層されているので、電磁鋼板14内では周方向
の磁気抵抗が大となる。
【0095】したがって、この電磁鋼板14を横切って
回転子周方向に分布するq軸電流の磁束を低減する効果
がある。
【0096】これにより、d軸とq軸のインダクタンス
差がさらに大となって、トルクが増加する。また、積層
した電磁鋼板14は、補償用永久磁石4の漏れ磁束と磁
極10となっている部分の鉄心表面におけるq軸磁束を
効果的に低減でき、鉄損を低減することができる。
【0097】(第8の実施の形態)図6は、本発明を適
用した第8の実施の形態における永久磁石式リラクタン
ス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【0098】本第8の実施の形態においては、図6に示
すように、回転子1の磁極10となっている部分の鉄心
内で、d軸中心部分に銅板15を配置したものである。
なお、その他の構成は、補償用永久磁石が無い以外前述
した第1の実施の形態と同様であるので説明を省略す
る。
【0099】本第8の実施の形態における回転電機の作
用について説明する。
【0100】d軸中心部分に銅板15を配置したことに
より、磁極10部分の鉄心表面を横切るq軸電流の高調
波磁束がこの銅板15に入ることになり、銅板15内で
渦電流が発生する。そして、発生した渦電流によりq軸
電流の高調波磁束が低減されることになり、これにより
鉄損をさらに低減されることができる。
【0101】なお、銅板の替わりに、たとえばアルミニ
ウムを導電材として使用しても同様に鉄損を減少させる
ことが可能である。このとき銅板であれば銅の棒を回転
子鉄心に挿入することによって、電気抵抗がアルミニウ
ムより小さいので断面積を小さくすることができ、アル
ミ板では、アルミニウムのダイキャスト(鋳造)で作る
ことによって、高熱で溶かしたアルミニウムを回転子鉄
心に流し込んで製造するので量産性に優れるというそれ
ぞれの利点がある。
【0102】(第9の実施の形態)図7は、本発明を適
用した第9の実施の形態における永久磁石式リラクタン
ス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【0103】本第9の実施の形態においては、図7に示
すように、回転子1内の主永久磁石として、回転子の周
方向の長さの異なる2種類の磁石3aおよび3bを配置
したものである。なお、その他の構成は、補償用永久磁
石が無い以外前述した第1の実施の形態と同様であるの
で説明を省略する。
【0104】この主永久磁石3aおよび3bは、磁極を
挟んで配置しており、永久磁石の幅方向(図では回転子
の径方向)の長さが異なるものである。図においては、
回転子中心から見て左側の永久磁石3aを長く、右側の
永久磁石3bを短くしている。
【0105】本第9の実施の形態における回転電機の作
用について説明する。
【0106】磁極10を挟んで設けられた二つの永久磁
石は、永久磁石の形状が同じであれば、磁極鉄心表面に
おいて二つの永久磁石の磁束が打ち消されて現れること
はない。
【0107】これに対して、本第9の実施の形態のよう
に、長さの異なる永久磁石を用いることで、永久磁石の
面積を異なるようにしたため磁極鉄心表面上のエアギャ
ップに永久磁石による磁束が生じる。この永久磁石の磁
束は、主永久磁石3aおよび3bがq軸電流の磁束とは
逆方向になるように磁化されているため、q軸電流の磁
束を相殺することになる。
【0108】これにより、エアギャップ中のq軸磁束を
ほとんどなくすことができ、鉄損を低減することができ
る。
【0109】(第10の実施の形態)図8は、本発明を
適用した第10の実施の形態における永久磁石式リラク
タンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【0110】本第10の実施の形態においては、図8に
示すように、回転子1内における同極の永久磁石3で囲
まれた部分の鉄心外周面の一部を窪ませて凹形状12を
設けたものである。なお、その他の構成は前述した第1
の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0111】本第10の実施の形態における回転電機の
作用について説明する。
【0112】同極の永久磁石3で囲まれた部分の鉄心外
周面に凹形状12を設けることで、磁気抵抗の高い部分
を凹形状12のみで構成することになるので、回転子鉄
心2内部に空洞部設けた場合(図1参照)と比較して、
回転子鉄心2の外周に外周ブリッジがないことからさら
に磁気抵抗を高くすることができる。
【0113】したがって、d軸とq軸のインダクタンス
の差がより大きくなり、トルクが増加する。特に、この
構成により回転子表面に沿って漏れるq軸磁束を減少で
きるので、d軸とq軸のインダクタンスの差を拡大する
ことができる。
【0114】これにより、q軸磁束の絶対値が小さくな
り電圧降下分も減少するので、力率の向上と電圧源の電
源で駆動しているときの最高回転数を伸ばすことが可能
となる。したがって、回転電機としての可変速範囲をさ
らに拡大することができるのである。
【0115】(第11の実施の形態)図9は、本発明を
適用した第11の実施の形態における永久磁石式リラク
タンス型回転電機の回転子の径方向断面図である。
【0116】本第11の実施の形態においては、図9に
示すように、回転子1内の空洞や表面の窪みなどを設け
ていないものである。なお、その他の構成は前述した第
1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0117】この場合、回転子1の周方向位置による周
期的な磁気抵抗の凹凸は、主永久磁石3によって形成さ
れる。すなわち、図9に示されるように、主永久磁石3
により挟まれている部分16では、主永久磁石3そのも
のによって磁路が閉塞しているために、この部分16で
磁気抵抗が高くなり、一方、磁路が形成されて磁極10
となっている部分では、磁気抵抗が低くなるのである。
これにより、空洞や凹形状を設けることなく、回転子1
に周期的に磁気抵抗の高い部分と低い部分が形成されて
いる。
【0118】本第11の実施の形態における回転電機の
作用について説明する。
【0119】このように、回転子1に空洞や凹形状を設
けないことで、永久磁石3の磁束が増加し、永久磁石の
磁束と電流の相互作用によりトルクを大きくすることが
できる。
【0120】以上本発明を適用した実施の形態を説明し
たが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるもの
でなく、たとえば、各実施の形態のそれぞれ特徴をなす
構成を適宜組み合わせることも可能であり、それらの構
成も本発明の技術思想に含まれるものである。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
転子の周方向位置により、磁束によるインダクタンスの
差が大きくすることができ、高トルク、高出力の回転電
機を得ることができる。
【0122】また、本発明によれば、回転子の磁極表面
を通るq軸磁束も低減するため鉄損が減少し、中・高速
回転領域で効率が向上する。したがって、本発明の回転
電機は、高出力で低速から高速までの広範囲で効率の良
い運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した1の実施の形態における永久
磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図
である。
【図2】本発明を適用した1の実施の形態である永久磁
石式リラクタンス型回転電機の磁束の流れを示す図面で
ある。
【図3】本発明を適用した5の実施の形態における永久
磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図
である。
【図4】本発明を適用した6実施の形態における永久磁
石式リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図で
ある。
【図5】本発明を適用した7の実施の形態における永久
磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図
である。
【図6】本発明を適用した8の実施の形態における永久
磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図
である。
【図7】本発明を適用した9の実施の形態における永久
磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面図
である。
【図8】本発明を適用した10の実施の形態における永
久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面
図である。
【図9】本発明を適用した11の実施の形態における永
久磁石式リラクタンス型回転電機の回転子の径方向断面
図である。
【図10】従来のリラクタンス型回転電機の径方向断面
図である。
【符号の説明】
1 回転子 2 回転子鉄心 3、3a、3b 主永久磁石 4 補償用永久磁石 5 主磁石挿入用空洞 6 空洞部 7 磁路ブリッジ 8 外周ブリッジ 9 内周ブリッジ 10 磁極 11 スリット 12 凹形状 l4 電磁鋼板 15 銅板 16 主永久磁石により挟まれている部分 21 q軸電流による磁束 23 補償用永久磁石による磁束 25 主永久磁石による磁束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/14 H02K 21/14 M (72)発明者 徳増 正 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 高橋 則雄 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5H002 AA03 AB08 AE08 5H619 AA01 BB01 BB06 BB24 PP02 PP06 PP08 5H621 AA03 BB07 GA11 HH01 5H622 AA03 CA02 CA05 CA09 CA10 CA11 CB02 CB03 CB04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機子コイルを持つ固定子と、 周方向に周期的に磁気抵抗の高い部分と低い部分が形成
    されている回転子と、 前記回転子に設けられ、前記磁気抵抗の高い部分を中心
    軸として分布する電流によって生じる磁束を相殺する方
    向に磁化されている永久磁石と、 を有することを特徴とする永久磁石式リラクタンス型回
    転電機。
  2. 【請求項2】 前記回転子は、前記磁気抵抗の高い部分
    を形成するために、前記回転子を構成する鉄心内に空洞
    部を有することを特徴とする請求項1記載の永久磁石式
    リラクタンス型回転電機。
  3. 【請求項3】 前記回転子は、前記磁気抵抗の高い部分
    を形成するために、前記回転子を構成する鉄心の外周面
    に凹形状を有することを特徴とする請求項1記載の永久
    磁石式リラクタンス型回転電機。
  4. 【請求項4】 前記回転子の前記磁気抵抗の高い部分と
    低い部分は、前記永久磁石のみによって形成されること
    を特徴とする請求項1記載の永久磁石式リラクタンス型
    回転電機。
  5. 【請求項5】 前記永久磁石は、前記磁気抵抗の高い部
    分を挟むように設けられた第1の永久磁石と、前記磁気
    抵抗の低い部分に設けられた第2の永久磁石であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の永久
    磁石式リラクタンス型回転電機。
  6. 【請求項6】 前記第2の永久磁石は、前記第1の永久
    磁石より保磁力の高い永久磁石であることを特徴とする
    請求項5記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機。
  7. 【請求項7】 前記回転子は、前記第2の永久磁石の内
    周側端部から中心方向に空洞を有することを特徴とする
    請求項5または6記載の永久磁石式リラクタンス型回転
    電機。
  8. 【請求項8】 前記回転子は、前記第2の永久磁石の内
    側に、磁極中心軸に沿って、前記回転子の周方向と直交
    する方向に積層された電磁鋼板を有することを特徴とす
    る請求項5または6記載の永久磁石式リラクタンス型回
    転電機。
  9. 【請求項9】 前記回転子は、磁極の中心軸に沿って、
    前記回転子の周方向と直交する方向に積層された電磁鋼
    板を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
    つに記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機。
  10. 【請求項10】 前記回転子は、磁極の中心軸に沿って
    導電性の板を有することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか一つに記載の永久磁石式リラクタンス型回転電
    機。
  11. 【請求項11】 前記永久磁石は、磁極を挟んで設けら
    れた長さの異なる永久磁石であることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか一つに記載の永久磁石式リラクタン
    ス型回転電機。
  12. 【請求項12】 前記磁気抵抗の低い部分は、周方向の
    幅が磁極ピッチの0.25〜0.40倍であることを特
    徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の永久磁
    石式リラクタンス型回転電機。
  13. 【請求項13】 最大トルク状態または一定出力で基底
    速度以上の運転をする状態では、前記磁気抵抗の高い部
    分を中心軸として分布する電流によって生じる磁束と前
    記永久磁石による磁束が相殺されて零となる状態で動作
    させることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つ
    に記載の永久磁石式リラクタンス型回転電機。
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