JP2001337485A - トナー - Google Patents
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- JP2001337485A JP2001337485A JP2000155504A JP2000155504A JP2001337485A JP 2001337485 A JP2001337485 A JP 2001337485A JP 2000155504 A JP2000155504 A JP 2000155504A JP 2000155504 A JP2000155504 A JP 2000155504A JP 2001337485 A JP2001337485 A JP 2001337485A
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- toner
- release agent
- resin
- wax
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐オフセット性が良好で、フィルミングによ
る汚染がないトナーを提供する。 【解決手段】 静電潜像の現像による画像の形成に用い
られるトナーにおいて、着色剤、結着樹脂を含有した着
色性粒子と、離型剤の表面を合成樹脂のシェルによって
カプセル化したカプセル化離型剤粒子とを含み、カプセ
ル化離型剤粒子の中心粒径が、着色粒子の中心粒径の1
/10以下であるトナー。
る汚染がないトナーを提供する。 【解決手段】 静電潜像の現像による画像の形成に用い
られるトナーにおいて、着色剤、結着樹脂を含有した着
色性粒子と、離型剤の表面を合成樹脂のシェルによって
カプセル化したカプセル化離型剤粒子とを含み、カプセ
ル化離型剤粒子の中心粒径が、着色粒子の中心粒径の1
/10以下であるトナー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真等の静電
潜像の現像による画像形成を利用した画像形成方法に用
いるトナーに関し、特に乾式トナーに関する。
潜像の現像による画像形成を利用した画像形成方法に用
いるトナーに関し、特に乾式トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】静電潜像の形成に用いるトナーは、結着
樹脂中に離型剤、着色剤、荷電制御剤等を分散させた
後、微粉砕手段により所定の大きさに粉砕した後に、分
級することによって製造されている。トナーには、一成
分のみで構成される一成分トナーと、キャリア粒子とと
もに使用する二成分トナーが知られている。また、耐熱
性等を改善するためにトナー表面に樹脂粒子層を被覆
し、複合型トナーとすることも知られている。
樹脂中に離型剤、着色剤、荷電制御剤等を分散させた
後、微粉砕手段により所定の大きさに粉砕した後に、分
級することによって製造されている。トナーには、一成
分のみで構成される一成分トナーと、キャリア粒子とと
もに使用する二成分トナーが知られている。また、耐熱
性等を改善するためにトナー表面に樹脂粒子層を被覆
し、複合型トナーとすることも知られている。
【0003】画像形成工程においては、感光体上に形成
された静電潜像をトナーによって現像した後に、定着ロ
ールによって結着樹脂を加熱溶融させて定着が行われる
が、加熱溶融した結着樹脂が定着ロールの表面に付着す
るトナーオフセットの現象が生じることがあり、このよ
うな現象を防止するために定着ロールの表面にシリコー
ン油を塗布する方法が行われていた。ところが、定着ロ
ールの表面にシリコーン油を塗布するためには、画像形
成装置内部に液体であるシリコーン油の貯槽を設ける必
要があり、装置内外のシリコーン油による汚れや、画像
形成時に大量に付着してシリコーン油によるべたつきが
生じたり、あるいは定着ロールへのシリコーン油による
膨潤による定着ロールの早期の劣化等の問題点があっ
た。
された静電潜像をトナーによって現像した後に、定着ロ
ールによって結着樹脂を加熱溶融させて定着が行われる
が、加熱溶融した結着樹脂が定着ロールの表面に付着す
るトナーオフセットの現象が生じることがあり、このよ
うな現象を防止するために定着ロールの表面にシリコー
ン油を塗布する方法が行われていた。ところが、定着ロ
ールの表面にシリコーン油を塗布するためには、画像形
成装置内部に液体であるシリコーン油の貯槽を設ける必
要があり、装置内外のシリコーン油による汚れや、画像
形成時に大量に付着してシリコーン油によるべたつきが
生じたり、あるいは定着ロールへのシリコーン油による
膨潤による定着ロールの早期の劣化等の問題点があっ
た。
【0004】そこで、定着ロールへのシリコーン油等の
離型性の液体を塗布することが不要なトナーとして、離
型性のワックス状物質を含有させたトナーが提案されて
おり、定着時にトナー中から離型性のワックス状物質が
滲みだすことによって定着時でのロールとの接着等を防
止している。しかしながら、トナー中に含まれたワック
ス状物質が現像ロール等に付着し、フィルミング現象等
を生じることがあった。また、ワックス状物質を含有さ
せたトナーを製造する際には、装置内の機内付着が助長
され、歩留まりの大幅な低下等の問題があった。
離型性の液体を塗布することが不要なトナーとして、離
型性のワックス状物質を含有させたトナーが提案されて
おり、定着時にトナー中から離型性のワックス状物質が
滲みだすことによって定着時でのロールとの接着等を防
止している。しかしながら、トナー中に含まれたワック
ス状物質が現像ロール等に付着し、フィルミング現象等
を生じることがあった。また、ワックス状物質を含有さ
せたトナーを製造する際には、装置内の機内付着が助長
され、歩留まりの大幅な低下等の問題があった。
【0005】また、特公平8−12451号公報には、
トナー粒子上にワックス状物質がシェルを形成するのに
十分な温度下で分散し、各トナー粒子の表面にワックス
状物質でカプセル化された連続シェルを形成するトナー
の製造方法が記載されている。ところが、トナー粒子の
熱気流下での処理においてトナー粒子表面がワックス状
物質でカプセル化されるものである。その結果、トナー
粒子表面のワックス状物質により、画像形成装置内部の
現像ロールや感光体等の各部材に膜形成現象、いわゆる
フィルミング現象が生じて、形成される画像の悪化等の
問題があり、また粒子内部および粒子表面に担持されて
いるワックスは、相対的にその量が多く、形成される画
像の透明性にも問題があった。
トナー粒子上にワックス状物質がシェルを形成するのに
十分な温度下で分散し、各トナー粒子の表面にワックス
状物質でカプセル化された連続シェルを形成するトナー
の製造方法が記載されている。ところが、トナー粒子の
熱気流下での処理においてトナー粒子表面がワックス状
物質でカプセル化されるものである。その結果、トナー
粒子表面のワックス状物質により、画像形成装置内部の
現像ロールや感光体等の各部材に膜形成現象、いわゆる
フィルミング現象が生じて、形成される画像の悪化等の
問題があり、また粒子内部および粒子表面に担持されて
いるワックスは、相対的にその量が多く、形成される画
像の透明性にも問題があった。
【0006】また、特開平4−3171号公報には、ト
ナー粒子表面への荷電制御剤、着色剤、樹脂粒子等の表
面改質用微粒子の均一処理化方法として、トナー粒子に
表面改質用微粒子を機械的衝撃力により均一固定化した
後、熱気流中で処理することが開示されているが、画像
形成装置内においてワックス等の離型剤が滲み出すこと
によって機器内部に被膜を形成するフィルミング現象を
生じる可能性を有していた。
ナー粒子表面への荷電制御剤、着色剤、樹脂粒子等の表
面改質用微粒子の均一処理化方法として、トナー粒子に
表面改質用微粒子を機械的衝撃力により均一固定化した
後、熱気流中で処理することが開示されているが、画像
形成装置内においてワックス等の離型剤が滲み出すこと
によって機器内部に被膜を形成するフィルミング現象を
生じる可能性を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、静電潜像の
現像による画像形成性装置において、感光体等の表面を
フィルミング現象により汚染することがなく、また、定
着時には耐オフセット性に優れると共に耐久性、透明性
に優れ、特にカラートナーとして適した画像形成装置用
のトナーの提供を課題とする。
現像による画像形成性装置において、感光体等の表面を
フィルミング現象により汚染することがなく、また、定
着時には耐オフセット性に優れると共に耐久性、透明性
に優れ、特にカラートナーとして適した画像形成装置用
のトナーの提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、静電潜
像の現像による画像の形成に用いられるトナーにおい
て、着色剤、結着樹脂を含有した着色性粒子と、離型剤
の表面を合成樹脂のシェルによってカプセル化したカプ
セル化離型剤粒子とを含み、カプセル化離型剤粒子の中
心粒径が、着色粒子の中心粒径の1/10以下であるト
ナーによって解決することができる。また、着色性粒子
の結着樹脂を構成する単量体を、カプセル化離型剤粒子
を構成する合成樹脂に少なくとも一つ含む前記のトナー
である。
像の現像による画像の形成に用いられるトナーにおい
て、着色剤、結着樹脂を含有した着色性粒子と、離型剤
の表面を合成樹脂のシェルによってカプセル化したカプ
セル化離型剤粒子とを含み、カプセル化離型剤粒子の中
心粒径が、着色粒子の中心粒径の1/10以下であるト
ナーによって解決することができる。また、着色性粒子
の結着樹脂を構成する単量体を、カプセル化離型剤粒子
を構成する合成樹脂に少なくとも一つ含む前記のトナー
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の静電潜像の現像による画
像形成装置に用いるトナーは、結着樹脂中に着色剤、荷
電制御剤等を分散させた着色性粒子と共に、定着時に離
型剤としての作用をするワックス状物質の表面を加熱に
よって溶融する物質によって被覆したカプセル粒子とを
混合したものであり、ワックス状物質は加熱時に有効に
機能するので、カプセル化したワックス状物質の粒子を
過剰に混合する必要もなく、定着時には充分な離型性を
発揮するとともに、フィルミング等の危険を回避するこ
とが容易となるという特徴を有している。本発明のトナ
ーにおいて着色性粒子は、結着樹脂、着色剤、荷電制御
剤等を用いて製造することができる。
像形成装置に用いるトナーは、結着樹脂中に着色剤、荷
電制御剤等を分散させた着色性粒子と共に、定着時に離
型剤としての作用をするワックス状物質の表面を加熱に
よって溶融する物質によって被覆したカプセル粒子とを
混合したものであり、ワックス状物質は加熱時に有効に
機能するので、カプセル化したワックス状物質の粒子を
過剰に混合する必要もなく、定着時には充分な離型性を
発揮するとともに、フィルミング等の危険を回避するこ
とが容易となるという特徴を有している。本発明のトナ
ーにおいて着色性粒子は、結着樹脂、着色剤、荷電制御
剤等を用いて製造することができる。
【0010】結着樹脂としては、トナーの定着性を可能
とする公知のトナー用結着物質の使用が可能である。例
えば、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、クロ
ロポリスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、
スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−
酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、
スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α
−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン
樹脂でスチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は
共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
変成エポキシ樹脂、シリコーン変成エポキシ樹脂、塩化
ビニル樹脂、ロジン変成マレイン酸樹脂、フェニール樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹
脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、テルペン樹脂、フェノ
ール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂等が単独又は
混合して使用できる。特に本発明においては、スチレン
−アクリル酸エステル系樹脂、スチレン−メタクリル酸
エステル系樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。
とする公知のトナー用結着物質の使用が可能である。例
えば、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、クロ
ロポリスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、
スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−
酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、
スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−α
−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン
樹脂でスチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は
共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
変成エポキシ樹脂、シリコーン変成エポキシ樹脂、塩化
ビニル樹脂、ロジン変成マレイン酸樹脂、フェニール樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹
脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、テルペン樹脂、フェノ
ール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂等が単独又は
混合して使用できる。特に本発明においては、スチレン
−アクリル酸エステル系樹脂、スチレン−メタクリル酸
エステル系樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。
【0011】また、結着樹脂としては、ガラス転移温度
が50〜75℃、フロー軟化温度が100〜150℃の
ものを使用できる。低温定着性トナーとする場合には、
結着樹脂のガラス転移温度が50〜65℃、フロー軟化
温度が100〜120℃の樹脂とするとよく、また、結
着樹脂の熱溶融時の凝集性の観点からは50%流出点に
おける溶融粘度が1×103 〜1×107 Pa・sのも
のとするとよい。
が50〜75℃、フロー軟化温度が100〜150℃の
ものを使用できる。低温定着性トナーとする場合には、
結着樹脂のガラス転移温度が50〜65℃、フロー軟化
温度が100〜120℃の樹脂とするとよく、また、結
着樹脂の熱溶融時の凝集性の観点からは50%流出点に
おける溶融粘度が1×103 〜1×107 Pa・sのも
のとするとよい。
【0012】着色剤としては、以下に示すような、有機
化合物もしくは無機化合物からなる各色の顔料、染料が
使用可能である。黒色顔料としては、カーボンブラッ
ク、酸化銅、四三酸化鉄、二酸化マンガン、アニリンブ
ラック、活性炭などがある。黄色顔料としては、黄鉛、
亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、カドミウム
イエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロ
ー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、パーマ
ネントイエローNCG、タートラジンレーキなどがあ
る。橙色顔料としては、赤色黄鉛、モリブデンオレン
ジ、パーマネントオレンジGTR、ベンジジンオレンジ
G、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、ウォ
ッチングレッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3
B、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレー
キなどがある。赤色系顔料としては、ベンガラ、カドミ
ウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネン
トレッド4R、リソールレッド、ピロゾロンレッド、ウ
オッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブ
リリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミン
レーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3
Bなどがある。紫色顔料としては、マンガン紫、ファス
トバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどがあ
る。青色顔料としては、紺青、コバルトブルー、アルカ
リブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシア
ニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシア
ニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、イ
ンダスレンブルーBCなどがある。緑色顔料としては、
クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリー
ンGなどがある。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタ
ン、アンチモン白、硫化亜鉛などがある。体質顔料とし
ては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホ
ワイトカーボン、タルク、アルミナホワイトなどがあ
る。また、塩基性、酸性、分散、直接染料などの各種染
料としては、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベン
ガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルーなどが
ある。これらの着色剤は、単独であるいは複数組合せて
用いることができる。これらの着色剤は、結着樹脂10
0重量部に対して1〜20重量部、より好ましくは2〜
10重量部使用することが望ましい。20重量部より多
いとトナーの定着性が低下し、一方、1重量部より少な
いと所望の画像濃度が得られない。
化合物もしくは無機化合物からなる各色の顔料、染料が
使用可能である。黒色顔料としては、カーボンブラッ
ク、酸化銅、四三酸化鉄、二酸化マンガン、アニリンブ
ラック、活性炭などがある。黄色顔料としては、黄鉛、
亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、カドミウム
イエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロ
ー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、パーマ
ネントイエローNCG、タートラジンレーキなどがあ
る。橙色顔料としては、赤色黄鉛、モリブデンオレン
ジ、パーマネントオレンジGTR、ベンジジンオレンジ
G、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、ウォ
ッチングレッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3
B、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレー
キなどがある。赤色系顔料としては、ベンガラ、カドミ
ウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネン
トレッド4R、リソールレッド、ピロゾロンレッド、ウ
オッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブ
リリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミン
レーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3
Bなどがある。紫色顔料としては、マンガン紫、ファス
トバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどがあ
る。青色顔料としては、紺青、コバルトブルー、アルカ
リブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシア
ニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシア
ニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、イ
ンダスレンブルーBCなどがある。緑色顔料としては、
クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、
マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリー
ンGなどがある。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタ
ン、アンチモン白、硫化亜鉛などがある。体質顔料とし
ては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホ
ワイトカーボン、タルク、アルミナホワイトなどがあ
る。また、塩基性、酸性、分散、直接染料などの各種染
料としては、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベン
ガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルーなどが
ある。これらの着色剤は、単独であるいは複数組合せて
用いることができる。これらの着色剤は、結着樹脂10
0重量部に対して1〜20重量部、より好ましくは2〜
10重量部使用することが望ましい。20重量部より多
いとトナーの定着性が低下し、一方、1重量部より少な
いと所望の画像濃度が得られない。
【0013】また、透光性カラートナーとして用いる場
合は、着色剤としては、以下に示すような、各種、各色
の顔料、染料が使用可能である。黄色顔料としては、C.
I.10316(ナフトールイエローS)、C.I.11710(ハンザ
イエロー10G)、C.I.11660(ハンザイエロー5
G)、C.I.11670(ハンザイエロー3G)、C.I.11680
(ハンザイエローG)、C.I.11730(ハンザイエローG
R)、C.I.11735(ハンザイエローA)、C.I.11740(ハ
ンザイエローNR)、C.I.12710(ハンザイエロー
R)、C.I.12720(ピグメントイエローL)、C.I.21090
(ベンジジンイエロー)、C.I.21095(ベンジジンイエ
ローG)、C.I.21100(ベンジジンイエローGR)、C.
I.20040(パーマネントイエローNCG)、C.I.21220
(バルカンファストイエロー5)、C.I.21135 (バルカ
ンファストイエローR)などがある。赤色顔料として
は、C.I.12055(スターリンI)、C.I.12075(パーマネ
ントオレンジ)、C.I.12175(リソールファストオレン
ジ3GL)、C.I.12305(パーマネントオレンジGT
R)、C.I.11725(ハンザイエロー3R)、C.I.21165
(バルカンファストオレンジGG)、C.I.21110(ベン
ジジンオレンジG)、C.I.12120(パーマネントレッド4
R)、C.I.1270(パラレッド)、C.I.12085(ファイヤー
レッド)、C.I.12315(ブリリアントファストスカーレ
ット)、C.I.12310(パーマネントレッドF2R)、C.
I.12335(パーマネントレッドF4R)、C.I.12440(パ
ーマネントレッドFRL)、C.I.12460(パーマネント
レッドFRLL)、C.I.12420(パーマネントレッドF
4RH)、C.I.12450(ライトファストレッドトーナー
B)、C.I.12490(パーマネントカーミンFB)、C.I.1
5850(ブリリアントカーミン6B)などがある。また、青
色顔料としては、C.I.74100(無金属フタロシアニンブ
ルー)、C.I.74160(フタロシアニンブルー)、C.I.741
80(ファーストスカイブルー)などがある。これらの着
色剤は、単独であるいは複数組合せて用いることができ
るが、結着樹脂100重量部に対して、5〜15重量
部、好ましくは6〜12重量部使用することが望まし
い。15重量部より多いとトナーの定着性および透明性
が低下し、一方、5重量部より少ないと所望の画像濃度
が得られない虞れがある。
合は、着色剤としては、以下に示すような、各種、各色
の顔料、染料が使用可能である。黄色顔料としては、C.
I.10316(ナフトールイエローS)、C.I.11710(ハンザ
イエロー10G)、C.I.11660(ハンザイエロー5
G)、C.I.11670(ハンザイエロー3G)、C.I.11680
(ハンザイエローG)、C.I.11730(ハンザイエローG
R)、C.I.11735(ハンザイエローA)、C.I.11740(ハ
ンザイエローNR)、C.I.12710(ハンザイエロー
R)、C.I.12720(ピグメントイエローL)、C.I.21090
(ベンジジンイエロー)、C.I.21095(ベンジジンイエ
ローG)、C.I.21100(ベンジジンイエローGR)、C.
I.20040(パーマネントイエローNCG)、C.I.21220
(バルカンファストイエロー5)、C.I.21135 (バルカ
ンファストイエローR)などがある。赤色顔料として
は、C.I.12055(スターリンI)、C.I.12075(パーマネ
ントオレンジ)、C.I.12175(リソールファストオレン
ジ3GL)、C.I.12305(パーマネントオレンジGT
R)、C.I.11725(ハンザイエロー3R)、C.I.21165
(バルカンファストオレンジGG)、C.I.21110(ベン
ジジンオレンジG)、C.I.12120(パーマネントレッド4
R)、C.I.1270(パラレッド)、C.I.12085(ファイヤー
レッド)、C.I.12315(ブリリアントファストスカーレ
ット)、C.I.12310(パーマネントレッドF2R)、C.
I.12335(パーマネントレッドF4R)、C.I.12440(パ
ーマネントレッドFRL)、C.I.12460(パーマネント
レッドFRLL)、C.I.12420(パーマネントレッドF
4RH)、C.I.12450(ライトファストレッドトーナー
B)、C.I.12490(パーマネントカーミンFB)、C.I.1
5850(ブリリアントカーミン6B)などがある。また、青
色顔料としては、C.I.74100(無金属フタロシアニンブ
ルー)、C.I.74160(フタロシアニンブルー)、C.I.741
80(ファーストスカイブルー)などがある。これらの着
色剤は、単独であるいは複数組合せて用いることができ
るが、結着樹脂100重量部に対して、5〜15重量
部、好ましくは6〜12重量部使用することが望まし
い。15重量部より多いとトナーの定着性および透明性
が低下し、一方、5重量部より少ないと所望の画像濃度
が得られない虞れがある。
【0014】次に、荷電制御剤としては、摩擦帯電によ
り正または負の荷電を与え得るものであれば、特に限定
されず有機あるいは無機の各種のものが用いられ得る。
正荷電制御剤としては、例えば、ニグロシンベースEX
(オリエント化学工業(株)製)、第4級アンモニウム
塩P−51(オリエント化学工業(株)製)、ニグロシ
ン ボントロンN−01(オリエント化学工業(株)
製)、スーダンチーフシュバルツBB(ソルベントブラ
ック3:C.I.No. 26150)、フェットシュバルツHBN
(C.I.No.26150)、ブリリアントスピリッツシュバルツ
TN(バイエル社製)、ザボンシュバルツX(ヘキスト
社製)、さらにアルコキシ化アミン、アルキルアミド、
モリブデン酸キレート顔料などが挙げられる。なかでも
第4級アンモニウム塩P−51が好ましい。
り正または負の荷電を与え得るものであれば、特に限定
されず有機あるいは無機の各種のものが用いられ得る。
正荷電制御剤としては、例えば、ニグロシンベースEX
(オリエント化学工業(株)製)、第4級アンモニウム
塩P−51(オリエント化学工業(株)製)、ニグロシ
ン ボントロンN−01(オリエント化学工業(株)
製)、スーダンチーフシュバルツBB(ソルベントブラ
ック3:C.I.No. 26150)、フェットシュバルツHBN
(C.I.No.26150)、ブリリアントスピリッツシュバルツ
TN(バイエル社製)、ザボンシュバルツX(ヘキスト
社製)、さらにアルコキシ化アミン、アルキルアミド、
モリブデン酸キレート顔料などが挙げられる。なかでも
第4級アンモニウム塩P−51が好ましい。
【0015】また、負荷電制御剤としては、例えば、オ
イルブラック(C.I.No. 26150) 、オイルブラックBY
(オリエント化学工業(株)製)、ボントロンS−22
(オリエント化学工業(株)製)、サリチル酸金属錯体
E−81(オリエント化学工業(株)製)、チオインジ
ゴ系顔料、銅フタロシアニンのスルホニルアミン誘導
体、スピロンブラックTRH(保土谷化学工業(株)
製)、ボントロンS−34(オリエント化学工業(株)
製)、ニグロシンSO(オリエント化学工業(株)
製)、セレスシュバルツ(R)G(バイエル社製)、ク
ロモーゲンシュバルツETOO(C.I.NO.14645)、アゾ
オイルブラック(R)(ナショナル・アニリン社製)な
どが挙げられる。なかでも、サリチル酸金属錯体E−8
1が好ましい。これらの荷電制御剤は、単独であるいは
複数種組合せて使用することができるが、結着樹脂に添
加する荷電制御剤の添加量は、結着樹脂100重量部に
対して0.001〜5重量部であり、好ましくは0.0
01〜3重量部である。また、着色樹脂粒子には磁性粒
子、分散剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
イルブラック(C.I.No. 26150) 、オイルブラックBY
(オリエント化学工業(株)製)、ボントロンS−22
(オリエント化学工業(株)製)、サリチル酸金属錯体
E−81(オリエント化学工業(株)製)、チオインジ
ゴ系顔料、銅フタロシアニンのスルホニルアミン誘導
体、スピロンブラックTRH(保土谷化学工業(株)
製)、ボントロンS−34(オリエント化学工業(株)
製)、ニグロシンSO(オリエント化学工業(株)
製)、セレスシュバルツ(R)G(バイエル社製)、ク
ロモーゲンシュバルツETOO(C.I.NO.14645)、アゾ
オイルブラック(R)(ナショナル・アニリン社製)な
どが挙げられる。なかでも、サリチル酸金属錯体E−8
1が好ましい。これらの荷電制御剤は、単独であるいは
複数種組合せて使用することができるが、結着樹脂に添
加する荷電制御剤の添加量は、結着樹脂100重量部に
対して0.001〜5重量部であり、好ましくは0.0
01〜3重量部である。また、着色樹脂粒子には磁性粒
子、分散剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
【0016】着色性粒子の製造は、結着樹脂と、着色
剤、荷電制御剤等の添加剤を所定量ヘンシェルミキサー
等に投入し、均一混合する。その際、結着樹脂と着色剤
からなるマスターバッチを調製しておき、該マスターバ
ッチと希釈用の結着樹脂、荷電制御剤等の添加剤を均一
混合してもよい。マスターバッチの配合割合は、結着樹
脂:着色剤=90:10〜50:50(重量部)であ
り、好ましくは80:20〜60:40(重量部)であ
り、着色性粒子作製にあたっての配合例としては、結着
樹脂100重量部に対して、マスターバッチ着色剤20
〜60重量部、好ましくは30〜50重量部、荷電制御
剤5重量部以下、好ましくは3重量部以下であり、その
他分散剤等の添加剤を適量内添してもよい。
剤、荷電制御剤等の添加剤を所定量ヘンシェルミキサー
等に投入し、均一混合する。その際、結着樹脂と着色剤
からなるマスターバッチを調製しておき、該マスターバ
ッチと希釈用の結着樹脂、荷電制御剤等の添加剤を均一
混合してもよい。マスターバッチの配合割合は、結着樹
脂:着色剤=90:10〜50:50(重量部)であ
り、好ましくは80:20〜60:40(重量部)であ
り、着色性粒子作製にあたっての配合例としては、結着
樹脂100重量部に対して、マスターバッチ着色剤20
〜60重量部、好ましくは30〜50重量部、荷電制御
剤5重量部以下、好ましくは3重量部以下であり、その
他分散剤等の添加剤を適量内添してもよい。
【0017】次いで、均一に混合した後、二軸混練押出
機を使用して溶融混練し、結着樹脂中への各添加剤を分
散固定化する。溶融混練手段としては、連続式混練機や
加熱・加圧ニーダーのようなバッチ式混練機等を使用し
ても良い。混練物を粗粉砕して粒度調整をした後、微粉
砕を行う。粉砕には、ジェットエアーによる衝突粉砕方
法、機械式粉砕機等が挙げられる。次いで、微粉を除去
し、粒径分布の幅を狭くすることを目的として、風力又
はローター回転による粒度調整を風力分級装置等を使用
して行なう。
機を使用して溶融混練し、結着樹脂中への各添加剤を分
散固定化する。溶融混練手段としては、連続式混練機や
加熱・加圧ニーダーのようなバッチ式混練機等を使用し
ても良い。混練物を粗粉砕して粒度調整をした後、微粉
砕を行う。粉砕には、ジェットエアーによる衝突粉砕方
法、機械式粉砕機等が挙げられる。次いで、微粉を除去
し、粒径分布の幅を狭くすることを目的として、風力又
はローター回転による粒度調整を風力分級装置等を使用
して行なう。
【0018】本発明のトナーにおいて用いられるカプセ
ル化した離型剤としては、離型剤含有トナーにおいて用
いられている離型剤を用いることができる。具体的に
は、離型剤としては、パラフィンワックス、ポリオレフ
ィンワックス、芳香族基を有する変性ワックス、脂環基
を有する炭化水素化合物、天然ワックス、炭素数12以
上の長鎖炭化水素鎖を有する長鎖カルボン酸、そのエス
テル脂肪酸金属塩、脂肪酸アシド、脂肪酸ビスアシド等
を例示し得る。異なる低軟化点化合物を混合して用いて
も良い。具体的には、パラフィンワックス(日本石油
製)、パラフィンワックス(日本精蝋製)、マイクロワ
ックス(日本石油製)、マイクロクリスタリンワックス
(日本精蝋製)、硬質パラフィンワックス(日本精蝋
製)、PE−130(ヘキスト製)、三井ハイワックス
110P(三井化学製)、三井ハイワックス220P
(三井化学製)、三井ハイワックス660P(三井化学
製)、三井ハイワックス210P(三井化学製)、三井
ハイワックス320P(三井化学製)、三井ハイワック
ス410P(三井化学製)、三井ハイワックス420P
(三井化学製)、変性ワックスJC−1141(三井化
学製)、変性ワックスJC−2130(三井化学製)、
変性ワックスJC−4020(三井化学製)、変性ワッ
クスJC−1142(三井化学製)、変性ワックスJC
−5020(三井化学製)、密ロウ、カルナバワック
ス、モンタンワックス等を挙げることができる。脂肪酸
金属塩として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、パ
ルミチン酸亜鉛、パルミチン酸マグネシウム等がある。
ル化した離型剤としては、離型剤含有トナーにおいて用
いられている離型剤を用いることができる。具体的に
は、離型剤としては、パラフィンワックス、ポリオレフ
ィンワックス、芳香族基を有する変性ワックス、脂環基
を有する炭化水素化合物、天然ワックス、炭素数12以
上の長鎖炭化水素鎖を有する長鎖カルボン酸、そのエス
テル脂肪酸金属塩、脂肪酸アシド、脂肪酸ビスアシド等
を例示し得る。異なる低軟化点化合物を混合して用いて
も良い。具体的には、パラフィンワックス(日本石油
製)、パラフィンワックス(日本精蝋製)、マイクロワ
ックス(日本石油製)、マイクロクリスタリンワックス
(日本精蝋製)、硬質パラフィンワックス(日本精蝋
製)、PE−130(ヘキスト製)、三井ハイワックス
110P(三井化学製)、三井ハイワックス220P
(三井化学製)、三井ハイワックス660P(三井化学
製)、三井ハイワックス210P(三井化学製)、三井
ハイワックス320P(三井化学製)、三井ハイワック
ス410P(三井化学製)、三井ハイワックス420P
(三井化学製)、変性ワックスJC−1141(三井化
学製)、変性ワックスJC−2130(三井化学製)、
変性ワックスJC−4020(三井化学製)、変性ワッ
クスJC−1142(三井化学製)、変性ワックスJC
−5020(三井化学製)、密ロウ、カルナバワック
ス、モンタンワックス等を挙げることができる。脂肪酸
金属塩として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、パ
ルミチン酸亜鉛、パルミチン酸マグネシウム等がある。
【0019】ポリオレフィン系ワックスとしては、例え
ば低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、あ
るいは酸化型のポリプロピレン、酸化型のポリエチレン
等が挙げられる。ポリオレフィン系ワックスの具体例と
しては、例えば、Hoechst Wax PE52
0、Hoechst Wax PE130、Hoech
st Wax PE190(ヘキスト社製)、三井ハイ
ワックス200、三井ハイワックス210、三井ハイワ
ックス210M、三井ハイワックス220、三井ハイワ
ックス220M(三井化学製)、サンワックス131−
P、サンワックス151−P、サンワックス161−P
(三洋化成工業社製)などのような非酸化型ポリエチレ
ンワックス、Hoechst Wax PED121、Hoechst Wax PED15
3、HoechstWax PED521、Hoechst Wax PED522、同Ceridu
st 3620 、同Ceridust VP130、同Ceridust VP5905、同C
eridust VP9615A、同Ceridust TM9610F、同 Ceridust
3715(ヘキスト社製)、三井ハイワックス420M(三
井化学製)、サンワックスE−300、サンワックスE
−250P(三洋化成工業社製)などのような酸化型ポ
リエチレンワックス、Hoechist Wachs
PP230(ヘキスト社製)、ビスコール330−P、
ビスコール550−P、ビスコール660P(三洋化成
工業社製)などのような非酸化型ポリプロピレンワック
ス、ビスコールTS−200(三洋化成工業社製)など
のような酸化型ポリプロピレンワックスなどが例示され
る。これらの離型剤は、単独であるいは複数種組合せて
使用することができる。
ば低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、あ
るいは酸化型のポリプロピレン、酸化型のポリエチレン
等が挙げられる。ポリオレフィン系ワックスの具体例と
しては、例えば、Hoechst Wax PE52
0、Hoechst Wax PE130、Hoech
st Wax PE190(ヘキスト社製)、三井ハイ
ワックス200、三井ハイワックス210、三井ハイワ
ックス210M、三井ハイワックス220、三井ハイワ
ックス220M(三井化学製)、サンワックス131−
P、サンワックス151−P、サンワックス161−P
(三洋化成工業社製)などのような非酸化型ポリエチレ
ンワックス、Hoechst Wax PED121、Hoechst Wax PED15
3、HoechstWax PED521、Hoechst Wax PED522、同Ceridu
st 3620 、同Ceridust VP130、同Ceridust VP5905、同C
eridust VP9615A、同Ceridust TM9610F、同 Ceridust
3715(ヘキスト社製)、三井ハイワックス420M(三
井化学製)、サンワックスE−300、サンワックスE
−250P(三洋化成工業社製)などのような酸化型ポ
リエチレンワックス、Hoechist Wachs
PP230(ヘキスト社製)、ビスコール330−P、
ビスコール550−P、ビスコール660P(三洋化成
工業社製)などのような非酸化型ポリプロピレンワック
ス、ビスコールTS−200(三洋化成工業社製)など
のような酸化型ポリプロピレンワックスなどが例示され
る。これらの離型剤は、単独であるいは複数種組合せて
使用することができる。
【0020】また、離型剤のカプセル化は、重合法を用
いたカプセル化方法によって行うことができる。カプセ
ル用樹脂粒子調製時には単量体および重合開始剤の他
に、その他所望の各種添加剤、例えば荷電制御剤、その
他所望の各種添加剤を添加してもよい。カプセル用樹脂
粒子の調製に用いる単量体としてはビニル系モノマーを
挙げることができ、例えばスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブ
チルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n
−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−
n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n
−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−エト
キシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチ
レン、3,4−ジクロルスチレン等のスチレンおよびそ
の誘導体が挙げられ、その中でもスチレンが最も好まし
い。
いたカプセル化方法によって行うことができる。カプセ
ル用樹脂粒子調製時には単量体および重合開始剤の他
に、その他所望の各種添加剤、例えば荷電制御剤、その
他所望の各種添加剤を添加してもよい。カプセル用樹脂
粒子の調製に用いる単量体としてはビニル系モノマーを
挙げることができ、例えばスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブ
チルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n
−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−
n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n
−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−エト
キシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチ
レン、3,4−ジクロルスチレン等のスチレンおよびそ
の誘導体が挙げられ、その中でもスチレンが最も好まし
い。
【0021】他のビニル系モノマーとしては、例えばエ
チレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのエ
チレン不飽和モノオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、臭化ビニル、フッ素化ビニル等のハロゲン化ビ
ニル類、酢酸ビニル、プロピレン酸ビニル、ベンゾエ酸
ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2
−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、
メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのα−メ
チレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリルアクリルアミドなどのような
(メタ)アクリル酸誘導体、ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどの
ビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシ
ルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケ
トン類、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなど
のN−ビニル化合物、ビニルナフタリン類を挙げること
ができる。なお、カプセル用樹脂粒子に用いられる合成
樹脂としてはこれらのビニル系モノマーは単独で用いた
単独重合体であっても、あるいは複数組合せた共重合体
であってもよい。
チレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのエ
チレン不飽和モノオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、臭化ビニル、フッ素化ビニル等のハロゲン化ビ
ニル類、酢酸ビニル、プロピレン酸ビニル、ベンゾエ酸
ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2
−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、
メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエ
チル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのα−メ
チレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリルアクリルアミドなどのような
(メタ)アクリル酸誘導体、ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどの
ビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシ
ルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケ
トン類、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなど
のN−ビニル化合物、ビニルナフタリン類を挙げること
ができる。なお、カプセル用樹脂粒子に用いられる合成
樹脂としてはこれらのビニル系モノマーは単独で用いた
単独重合体であっても、あるいは複数組合せた共重合体
であってもよい。
【0022】またビニル系モノマーとしては、含窒素極
性官能基を有するモノマーあるいはフッ素を有するモノ
マー成分を、単独であるいは上記したモノマーとの組み
合わせで使用することもできる。このような極性基を有
する単量体からカプセル用樹脂粒子を構成すると、この
カプセル用樹脂粒子自体が帯電制御の働きをするため
に、荷電制御剤は着色樹脂粒子中に含ませるより少ない
量で所望の帯電性を付与することが可能となる。含窒素
極性官能基は正荷電制御に有効であり、含窒素極性官能
基を有するモノマーとしては、一般式 CH2=CR1−COX−Q−NR2R3 (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 およびR3 は
水素または炭素数1〜20のアルキル基、Xは酸素原子
または窒素原子、Qはアルキレン基またはアリレン基で
ある。)で表わされるアミノ(メタ)アクリル系モノマ
ーがある。
性官能基を有するモノマーあるいはフッ素を有するモノ
マー成分を、単独であるいは上記したモノマーとの組み
合わせで使用することもできる。このような極性基を有
する単量体からカプセル用樹脂粒子を構成すると、この
カプセル用樹脂粒子自体が帯電制御の働きをするため
に、荷電制御剤は着色樹脂粒子中に含ませるより少ない
量で所望の帯電性を付与することが可能となる。含窒素
極性官能基は正荷電制御に有効であり、含窒素極性官能
基を有するモノマーとしては、一般式 CH2=CR1−COX−Q−NR2R3 (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 およびR3 は
水素または炭素数1〜20のアルキル基、Xは酸素原子
または窒素原子、Qはアルキレン基またはアリレン基で
ある。)で表わされるアミノ(メタ)アクリル系モノマ
ーがある。
【0023】アミノ(メタ)アクリル系モノマーの代表
例としては、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジエチルアミノメチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアミノ(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリ
レート、p−N,N−ジメチルアミノフェニル(メタ)
アクリレート、p−N,N−ジエチルアミノフェニル
(メタ)アクリレート、p−N,N−ジプロピルアミノ
フェニル(メタ)アクリレート、p−N,N−ジブチル
アミノフェニル(メタ)アクリレート、p−N−ラウリ
ルアミノフェニル(メタ)アクリレート、p−N−ステ
アリルアミノフェニル(メタ)アクリレート、p−N,
N−ジメチルアミノベンジル(メタ)アクリレート、p
−N,N−ジエチルアミノベンジル(メタ)アクリレー
ト、p−N,N−ジプロピルアミノベンジル(メタ)ア
クリレート、p−N,N−ジブチルアミノベンジル(メ
タ)アクリレート、p−N−ラウリルアミノベンジル
(メタ)アクリレート、p−N−スタアリルアミノベン
ジル(メタ)アクリレートなどが例示される。さらに、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミド、p−N,N−ジメチルアミノフェニル
(メタ)アクリルアミド、p−N,N−ジエチルアミノ
フェニル(メタ)アクリルアミド、p−N,N−ジプロ
ピルアミノフェニル(メタ)アクリルアミド、p−N,
N−ジブチルアミノフェニル(メタ)アクリルアミド、
p−N−ラウリルアミノフェニル(メタ)アクリルアミ
ド、p−N−ステアリルアミノフェニル(メタ)アクリ
ルアミド、p−N,N−ジメチルアミノベンジル(メ
タ)アクリルアミド、p−N,N−ジエチルアミノベン
ジル(メタ)アクリルアミド、p−N,N−ジプロピル
アミノベンジル(メタ)アクリルアミド、p−N,N−
ジブチルアミノベンジル(メタ)アクリルアミド、p−
N−ラウリルアミノベンジル(メタ)アクリルアミド、
p−N−ステアリルアミノベンジル(メタ)アクリルア
ミド等が例示される。
例としては、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジエチルアミノメチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアミノ(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリ
レート、p−N,N−ジメチルアミノフェニル(メタ)
アクリレート、p−N,N−ジエチルアミノフェニル
(メタ)アクリレート、p−N,N−ジプロピルアミノ
フェニル(メタ)アクリレート、p−N,N−ジブチル
アミノフェニル(メタ)アクリレート、p−N−ラウリ
ルアミノフェニル(メタ)アクリレート、p−N−ステ
アリルアミノフェニル(メタ)アクリレート、p−N,
N−ジメチルアミノベンジル(メタ)アクリレート、p
−N,N−ジエチルアミノベンジル(メタ)アクリレー
ト、p−N,N−ジプロピルアミノベンジル(メタ)ア
クリレート、p−N,N−ジブチルアミノベンジル(メ
タ)アクリレート、p−N−ラウリルアミノベンジル
(メタ)アクリレート、p−N−スタアリルアミノベン
ジル(メタ)アクリレートなどが例示される。さらに、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミド、p−N,N−ジメチルアミノフェニル
(メタ)アクリルアミド、p−N,N−ジエチルアミノ
フェニル(メタ)アクリルアミド、p−N,N−ジプロ
ピルアミノフェニル(メタ)アクリルアミド、p−N,
N−ジブチルアミノフェニル(メタ)アクリルアミド、
p−N−ラウリルアミノフェニル(メタ)アクリルアミ
ド、p−N−ステアリルアミノフェニル(メタ)アクリ
ルアミド、p−N,N−ジメチルアミノベンジル(メ
タ)アクリルアミド、p−N,N−ジエチルアミノベン
ジル(メタ)アクリルアミド、p−N,N−ジプロピル
アミノベンジル(メタ)アクリルアミド、p−N,N−
ジブチルアミノベンジル(メタ)アクリルアミド、p−
N−ラウリルアミノベンジル(メタ)アクリルアミド、
p−N−ステアリルアミノベンジル(メタ)アクリルア
ミド等が例示される。
【0024】フッ素原子は負荷電制御に有効であり、フ
ッ素含有モノマーとしては、例えば2,2,2−トリフ
ルオロエチルアクリレート、2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロピルアクリレート、2,2,3,3,4,
4,5,5−オクタフルオロアミルアクリレート、1
H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシルアク
リレートなどのフルオロアルキル(メタ)アクリレート
が好ましく例示される。このほかトリフルオロクロルエ
チレン、フルオロビニリデン、トリフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン、トリフルオロプロピレン、ヘ
キサフルオロプロペン、ヘキサフルオロプロピレンなど
の使用が可能である。なお、カプセル用樹脂粒子に用い
る合成樹脂としてはこれらのビニル系モノマーを単独で
用いた単独重合体であっても、あるいは複数組み合わせ
た共重合体であってもよい。
ッ素含有モノマーとしては、例えば2,2,2−トリフ
ルオロエチルアクリレート、2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロピルアクリレート、2,2,3,3,4,
4,5,5−オクタフルオロアミルアクリレート、1
H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシルアク
リレートなどのフルオロアルキル(メタ)アクリレート
が好ましく例示される。このほかトリフルオロクロルエ
チレン、フルオロビニリデン、トリフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン、トリフルオロプロピレン、ヘ
キサフルオロプロペン、ヘキサフルオロプロピレンなど
の使用が可能である。なお、カプセル用樹脂粒子に用い
る合成樹脂としてはこれらのビニル系モノマーを単独で
用いた単独重合体であっても、あるいは複数組み合わせ
た共重合体であってもよい。
【0025】カプセル用樹脂粒子は、着色性粒子におけ
る結着樹脂と同一の単量体に基づいて製造されたもの等
の化学構造が類似する構造を有する樹脂を使用するのが
好ましい。このような合成樹脂を使用することによっ
て、現像によって形成された画像の着色性粒子との親和
性が良好となり、定着の際に着色粒子の結着樹脂と離型
剤粒子のシェルとの付着強度が大きくなるので好まし
い。更に、透過性も良好なものとなる。また、ガラス転
移温度(Tg)が50〜100℃、好ましくは50〜7
5℃であり、また、フロー軟化点が70〜200℃、好
ましくは100〜150℃の範囲のものが好ましい。
る結着樹脂と同一の単量体に基づいて製造されたもの等
の化学構造が類似する構造を有する樹脂を使用するのが
好ましい。このような合成樹脂を使用することによっ
て、現像によって形成された画像の着色性粒子との親和
性が良好となり、定着の際に着色粒子の結着樹脂と離型
剤粒子のシェルとの付着強度が大きくなるので好まし
い。更に、透過性も良好なものとなる。また、ガラス転
移温度(Tg)が50〜100℃、好ましくは50〜7
5℃であり、また、フロー軟化点が70〜200℃、好
ましくは100〜150℃の範囲のものが好ましい。
【0026】また、重合法を用いたカプセル化方法で
は、水性媒体中で加熱しながら離型剤を溶融状態で撹拌
機を用いて微分散させる。界面活性剤と水溶性重合開始
剤を溶解した後、難水溶性ビニル系モノマーを加え撹
拌、加熱する。重合が完結した後、ろ過し、水洗した後
に、解砕して、所望の粒径のカプセル化離型剤粒子を得
ることができる。
は、水性媒体中で加熱しながら離型剤を溶融状態で撹拌
機を用いて微分散させる。界面活性剤と水溶性重合開始
剤を溶解した後、難水溶性ビニル系モノマーを加え撹
拌、加熱する。重合が完結した後、ろ過し、水洗した後
に、解砕して、所望の粒径のカプセル化離型剤粒子を得
ることができる。
【0027】カプセル化において処理する温度は、離型
剤の融点より低くする必要があり、120℃以下、好ま
しくは70℃以下とすると良い。溶液は離型剤には溶解
せず、単量体を溶融するものを用いる必要があり、例え
ばメタノール、アセトン、トルエン等の使用が可能であ
り、シード重合の手法を用いることができる。
剤の融点より低くする必要があり、120℃以下、好ま
しくは70℃以下とすると良い。溶液は離型剤には溶解
せず、単量体を溶融するものを用いる必要があり、例え
ばメタノール、アセトン、トルエン等の使用が可能であ
り、シード重合の手法を用いることができる。
【0028】また、本発明のトナーには、その流動性を
向上させる為に、流動性向上剤を外添する等の外添処理
を行っても良い。外添は、着色性粒子のみ、もしくはカ
プセル化離型剤粒子のみのいずれに対して行っても良
い。流動性向上剤としては、有機系微粉末または無機系
微粉末を用いることができる。例えばフツ素系樹脂粉
末、すなわちフツ化ビニリデン微粉末、ポリテトラフル
オロエチレン微粉末、アクリル樹脂系微粉末など;又は
脂肪酸金属塩、すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸鉛など;又は金属酸化物、
すなわち酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化
亜鉛など;又は微粉末シリカ、すなわち湿式製法シリ
カ、乾式製法シリカ、それらシリカにシランカツプリン
グ剤、チタンカツプリング剤、シリコンオイルなどによ
り表面処理をほどこした処理シリカなどがあり、これら
は1種或いは2種以上の混合物で用いられる。
向上させる為に、流動性向上剤を外添する等の外添処理
を行っても良い。外添は、着色性粒子のみ、もしくはカ
プセル化離型剤粒子のみのいずれに対して行っても良
い。流動性向上剤としては、有機系微粉末または無機系
微粉末を用いることができる。例えばフツ素系樹脂粉
末、すなわちフツ化ビニリデン微粉末、ポリテトラフル
オロエチレン微粉末、アクリル樹脂系微粉末など;又は
脂肪酸金属塩、すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸鉛など;又は金属酸化物、
すなわち酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化
亜鉛など;又は微粉末シリカ、すなわち湿式製法シリ
カ、乾式製法シリカ、それらシリカにシランカツプリン
グ剤、チタンカツプリング剤、シリコンオイルなどによ
り表面処理をほどこした処理シリカなどがあり、これら
は1種或いは2種以上の混合物で用いられる。
【0029】好ましい流動性向上剤としては、ハロゲン
化ケイ素の気相酸化法により生成された微粉体であり、
いわゆる乾式法シリカ又はヒュームドシリカと称される
もので、従来公知の技術によって製造されるものであ
る。また、塩化アルミニウム又はチタン塩化物など他の
金属ハロゲン化合物をハロゲン化ケイ素と共に用いるこ
とによってシリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得る
事も可能であり、それらを用いても良い。その粒径は平
均の一次粒径として、0.001〜2μmの範囲内であ
る事が望ましく、特に好ましくは、0.002〜0.2
μmの範囲内のシリカ微粉体を使用するのが良い。
化ケイ素の気相酸化法により生成された微粉体であり、
いわゆる乾式法シリカ又はヒュームドシリカと称される
もので、従来公知の技術によって製造されるものであ
る。また、塩化アルミニウム又はチタン塩化物など他の
金属ハロゲン化合物をハロゲン化ケイ素と共に用いるこ
とによってシリカと他の金属酸化物の複合微粉体を得る
事も可能であり、それらを用いても良い。その粒径は平
均の一次粒径として、0.001〜2μmの範囲内であ
る事が望ましく、特に好ましくは、0.002〜0.2
μmの範囲内のシリカ微粉体を使用するのが良い。
【0030】本発明に用いられるハロゲン化ケイ素の気
相酸化法により生成された市販のシリカ微粉体として
は、例えば以下の様な商品名で市販されているものがあ
る。日本アエロジル社製のAEROSIL 130、以下、同 20
0、 300、 380、 TT600、MOX170、 MOX80、 COK84等が
挙げられ、また、キャボット社製のCa−O−SiL
M−5、以下、同MS−7、MS−75、HS−5、E
H−5等が挙げられ、また、ワッカーヘミー社製のWack
er HDK N 20 V15、以下、同 N20E、 T30、 T40、ダウコ
ーニング社のD−C Fine Silica、フラン
ジル社のFransol等が挙げられる。
相酸化法により生成された市販のシリカ微粉体として
は、例えば以下の様な商品名で市販されているものがあ
る。日本アエロジル社製のAEROSIL 130、以下、同 20
0、 300、 380、 TT600、MOX170、 MOX80、 COK84等が
挙げられ、また、キャボット社製のCa−O−SiL
M−5、以下、同MS−7、MS−75、HS−5、E
H−5等が挙げられ、また、ワッカーヘミー社製のWack
er HDK N 20 V15、以下、同 N20E、 T30、 T40、ダウコ
ーニング社のD−C Fine Silica、フラン
ジル社のFransol等が挙げられる。
【0031】さらには、ハロゲン化ケイ素の気相酸化に
より生成されたシリカ微粉体に疎水化処理した処理シリ
カ微粉体を用いることがより好ましい。該処理シリカ微
粉体において、メタノール滴定試験によって測定された
疎水化度が30〜80の範囲の値を示すようにシリカ微
粉体を処理したものが特に好ましい。疎水化方法として
はシリカ微粉体と反応、あるいは物理吸着する有機ケイ
素化合物などで化学的に処理することによって付与され
る。好ましい方法としては、ハロゲンケイ素の気相酸化
により生成されたシリカ微粉体を有機ケイ素化合物で処
理する。
より生成されたシリカ微粉体に疎水化処理した処理シリ
カ微粉体を用いることがより好ましい。該処理シリカ微
粉体において、メタノール滴定試験によって測定された
疎水化度が30〜80の範囲の値を示すようにシリカ微
粉体を処理したものが特に好ましい。疎水化方法として
はシリカ微粉体と反応、あるいは物理吸着する有機ケイ
素化合物などで化学的に処理することによって付与され
る。好ましい方法としては、ハロゲンケイ素の気相酸化
により生成されたシリカ微粉体を有機ケイ素化合物で処
理する。
【0032】その様な有機ケイ素化合物の例は、ヘキサ
メチレンジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルク
ロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジク
ロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチル
クロルシラン、アリルフエニルジクロルシラン、ベンジ
ルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロル
シラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、ρ−クロ
ルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロ
ルシラン、トリオルガノシリルメルカピタン、トリメチ
ルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレー
ト、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフエニルジエ
トキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジ
ビニルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジフエニル
テトラメチルジシロキサンおよび1分子当り2から12
個のシロキサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞ
れ1個宛のSiに結合した水酸基をが有するジメチルポ
リシロキサン等がある。これらは1種あるいは2種以上
の混合物で用いられる。処理シリカ微粉体の粒径として
は0.003〜0.1μm、0.005〜0.05の範
囲のものを使用することが好ましい。市販品としては、
タラノツクス−500(タルコ社)、AEROSIL R−972(日
本アエロジル社)などがある。
メチレンジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルク
ロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジク
ロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチル
クロルシラン、アリルフエニルジクロルシラン、ベンジ
ルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロル
シラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、ρ−クロ
ルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロ
ルシラン、トリオルガノシリルメルカピタン、トリメチ
ルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレー
ト、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフエニルジエ
トキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジ
ビニルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジフエニル
テトラメチルジシロキサンおよび1分子当り2から12
個のシロキサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞ
れ1個宛のSiに結合した水酸基をが有するジメチルポ
リシロキサン等がある。これらは1種あるいは2種以上
の混合物で用いられる。処理シリカ微粉体の粒径として
は0.003〜0.1μm、0.005〜0.05の範
囲のものを使用することが好ましい。市販品としては、
タラノツクス−500(タルコ社)、AEROSIL R−972(日
本アエロジル社)などがある。
【0033】流動性向上剤の添加量としては、該樹脂粒
子100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましく
は0.1〜3重量部である。0.01重量部未満では流
動性向上に効果はなく、5重量部を超えるとカブリや文
字のにじみ、機内飛散を助長する。以上のような方法に
よって得られた着色性粒子とカプセル化離型剤粒子とを
ヘンシェルミキサー等によって所定の割合で混合して、
トナーとする。
子100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましく
は0.1〜3重量部である。0.01重量部未満では流
動性向上に効果はなく、5重量部を超えるとカブリや文
字のにじみ、機内飛散を助長する。以上のような方法に
よって得られた着色性粒子とカプセル化離型剤粒子とを
ヘンシェルミキサー等によって所定の割合で混合して、
トナーとする。
【0034】カプセル化離型剤粒子と着色性粒子の混合
比は、重量比で1:8ないし1:10とすることができ
る。また、本発明においては、カプセル化離型剤粒子の
中心粒径がD50は、着色性粒子の粒径D50に対して10
分の1以下の大きさ、すなわち、一般に数μmの大きさ
の着色性粒子に対してサブミクロンオーダーの大きさと
したことを特徴としている。このように、サブミクロン
オーダーの微細なカプセル化離型剤粒子を用いることに
よって滲みだしが効率的に行われるとともに、形成され
る画像の透明性が大きく改善される。また、着色性粒子
に付着して移動するためにカプセル化離型剤粒子に対し
ての電荷制御剤を必要としない。
比は、重量比で1:8ないし1:10とすることができ
る。また、本発明においては、カプセル化離型剤粒子の
中心粒径がD50は、着色性粒子の粒径D50に対して10
分の1以下の大きさ、すなわち、一般に数μmの大きさ
の着色性粒子に対してサブミクロンオーダーの大きさと
したことを特徴としている。このように、サブミクロン
オーダーの微細なカプセル化離型剤粒子を用いることに
よって滲みだしが効率的に行われるとともに、形成され
る画像の透明性が大きく改善される。また、着色性粒子
に付着して移動するためにカプセル化離型剤粒子に対し
ての電荷制御剤を必要としない。
【0035】また、着色性粒子を構成する結着樹脂とカ
プセル化離型剤粒子の外殻を構成する樹脂は溶融および
帯電特性が類似した樹脂で構成されていることが好まし
く、同一のモノマー成分によって構成された重合体を用
いることが好ましく、これによって定着工程において、
結着樹脂とカプセル化離型剤粒子の外殻が容易に一体化
するので定着した画像の強度が大きくなる。なお、本発
明においては、粒径は、コールター社のマルチサイザー
によって測定した値であり、体積基準の値である。
プセル化離型剤粒子の外殻を構成する樹脂は溶融および
帯電特性が類似した樹脂で構成されていることが好まし
く、同一のモノマー成分によって構成された重合体を用
いることが好ましく、これによって定着工程において、
結着樹脂とカプセル化離型剤粒子の外殻が容易に一体化
するので定着した画像の強度が大きくなる。なお、本発
明においては、粒径は、コールター社のマルチサイザー
によって測定した値であり、体積基準の値である。
【0036】
【実施例】以下に実施例を示し本発明を説明する。 実施例1 (着色性粒子の調製) 結着樹脂 スチレンアクリル酸ブチル共重合体 100重量部 ガラス転移温度(Tg)56℃、フロー温度(Tf)111℃ 顔料マスターバッチ 40重量部 上記の結着樹脂70重量部と顔料(カーミン6B)30重量部で調製 負帯電性荷電制御剤 2重量部 サルチル酸金属錯体(オリエント化学工業製 E−81) をヘンシェルミキサーを使用し、5分間、2800rp
mで均一混合した後、二軸混練押出機で溶融混練した。
混練物を圧延冷却後、フェザーミルで粗粉砕し、2mm
メッシュパスとした。次いでジェット粉砕機(ソカワミ
クロン製 200APG)を使用し微粉砕した後、風力
分級装置(ホソカワミクロン製 100ATP)を使用
して中心粒径D50:6.73μmの着色性粒子を得た。
mで均一混合した後、二軸混練押出機で溶融混練した。
混練物を圧延冷却後、フェザーミルで粗粉砕し、2mm
メッシュパスとした。次いでジェット粉砕機(ソカワミ
クロン製 200APG)を使用し微粉砕した後、風力
分級装置(ホソカワミクロン製 100ATP)を使用
して中心粒径D50:6.73μmの着色性粒子を得た。
【0037】 (カプセル化離型剤粒子の調製) 離型剤 ポリオレフィンワックス(融点98℃) 100重量部 負帯電性荷電制御剤 1重量部 サルチル酸金属錯体(オリエント化学工業製 E−81) をヘンシェルミキサーで混合後、水性媒体中で加熱しな
がら離型剤を溶融状態で撹拌機を用いて微分散させ、界
面活性剤と水溶性重合開始剤を溶解した後、難水溶性ビ
ニルモノマーを加え、加熱、撹拌した。重合が完了した
後、濾過し水洗し、80℃において減圧乾燥し、解砕し
て中心粒径D50:0.64μmのカプセル化離型剤粒子
を得た。
がら離型剤を溶融状態で撹拌機を用いて微分散させ、界
面活性剤と水溶性重合開始剤を溶解した後、難水溶性ビ
ニルモノマーを加え、加熱、撹拌した。重合が完了した
後、濾過し水洗し、80℃において減圧乾燥し、解砕し
て中心粒径D50:0.64μmのカプセル化離型剤粒子
を得た。
【0038】得られた着色性粒子とカプセル化離型剤粒
子を9:1(重量比)で混合し、シリカ微粒子(キャボ
ット社製TG810G)を1重量部添加し、ヘンシェル
ミキサーを使用し、2分間、1400rpmで均一混合
して外添処理し、本発明のトナー1を得た。得られたト
ナーについて、以下に示す評価方法によって評価を行
い、その結果を表1に示す。
子を9:1(重量比)で混合し、シリカ微粒子(キャボ
ット社製TG810G)を1重量部添加し、ヘンシェル
ミキサーを使用し、2分間、1400rpmで均一混合
して外添処理し、本発明のトナー1を得た。得られたト
ナーについて、以下に示す評価方法によって評価を行
い、その結果を表1に示す。
【0039】(評価方法) 1.定着試験 一成分現像方式を採用した市販のレーザープリンタ(日
本アイビーエム製 IBM4019)を用いて、電子複
写機用紙(富士ゼロックス社製 4024)を基材とし
て未定着の画像試料を採取し、背面加熱方式で定着ロー
ラーがPFAチューブを採用した定着機(コニカ製 レ
ーザープリンタ:KL2010用)にて、ニップ通過時
間60msecにて定着試験を行った。なお、オフセッ
ト確認用の余白が通紙方向下流側に存在するようトナー
の付着量が0.35〜0.50mg/cm2であるベタ
画像を形成した。
本アイビーエム製 IBM4019)を用いて、電子複
写機用紙(富士ゼロックス社製 4024)を基材とし
て未定着の画像試料を採取し、背面加熱方式で定着ロー
ラーがPFAチューブを採用した定着機(コニカ製 レ
ーザープリンタ:KL2010用)にて、ニップ通過時
間60msecにて定着試験を行った。なお、オフセッ
ト確認用の余白が通紙方向下流側に存在するようトナー
の付着量が0.35〜0.50mg/cm2であるベタ
画像を形成した。
【0040】・非オフセット領域 定着ローラーの表面温度を変化させながら、未定着の画
像試料を通過させ、定着後の画像試料を目視で観察し、
オフセットの有無を評価した。なお、温度設定は200
℃から開始し、10℃ずつ低下させた。トナー1では、
高温オフセットでは200℃まで発生せず、低温オフセ
ットが110℃で発生したため、非オフセット領域は1
20〜200℃であった。
像試料を通過させ、定着後の画像試料を目視で観察し、
オフセットの有無を評価した。なお、温度設定は200
℃から開始し、10℃ずつ低下させた。トナー1では、
高温オフセットでは200℃まで発生せず、低温オフセ
ットが110℃で発生したため、非オフセット領域は1
20〜200℃であった。
【0041】・消しゴム強度 非オフセット領域において定着した画像を消しゴムで擦
り、画像濃度の残存率を測定した。まず消しゴムで擦る
部分のベタ画像域の光学濃度を測定し、砂消しゴムでそ
の画像域の光学濃度を測定し、 消しゴム強度=(擦った後の光学濃度/擦る前の光学濃
度)×100(%) で求めた。評価基準として、75%を良好とした。表1
には、定着ロールが150℃の温度のデータを記載し
た。
り、画像濃度の残存率を測定した。まず消しゴムで擦る
部分のベタ画像域の光学濃度を測定し、砂消しゴムでそ
の画像域の光学濃度を測定し、 消しゴム強度=(擦った後の光学濃度/擦る前の光学濃
度)×100(%) で求めた。評価基準として、75%を良好とした。表1
には、定着ロールが150℃の温度のデータを記載し
た。
【0042】・折れ剥がれ強度 非オフセット領域において定着した画像を4つ折りに
し、木綿布で擦り、画像濃度の残存率を測定した。ま
ず、ベタ画像の画像域の画像中央の十字折り曲げの交点
となる位置の光学濃度を測定した。画像域の画像を内側
に谷折に2回折り畳み、熱を加えない状態で定着機に通
紙した。通紙後に開いた画像域を木綿布を巻きつけた質
量500gの分銅で、十字方向に対して斜め方向に3往
復擦った。次いで、画像域の十字交点の光学濃度を測定
し、折れ剥がれ強度=(擦った後の十字交点の光学濃度
/擦る前の光学濃度)×100% で求めた。評価基準
として、60%を良好とした。表1には、定着ロールが
150℃の温度のデータを記載した。
し、木綿布で擦り、画像濃度の残存率を測定した。ま
ず、ベタ画像の画像域の画像中央の十字折り曲げの交点
となる位置の光学濃度を測定した。画像域の画像を内側
に谷折に2回折り畳み、熱を加えない状態で定着機に通
紙した。通紙後に開いた画像域を木綿布を巻きつけた質
量500gの分銅で、十字方向に対して斜め方向に3往
復擦った。次いで、画像域の十字交点の光学濃度を測定
し、折れ剥がれ強度=(擦った後の十字交点の光学濃度
/擦る前の光学濃度)×100% で求めた。評価基準
として、60%を良好とした。表1には、定着ロールが
150℃の温度のデータを記載した。
【0043】2.透明性の評価 OHPシートを用いて、180℃で定着した画像につい
てヘーズ計(日本電色工業(株)製 MODEL100
1DP)にてヘーズ値を測定する。 3.耐久性試験 定着試験用の画像形成を行ったレーザプリンタにおい
て、現像ユニットにトナーを充填し、感光体上に現像さ
れないように調整した状態で現像器のみ連続駆動し、現
像ローラー表面に筋状の融着(フィルミング)が認めら
れた時点を耐久時間とした。
てヘーズ計(日本電色工業(株)製 MODEL100
1DP)にてヘーズ値を測定する。 3.耐久性試験 定着試験用の画像形成を行ったレーザプリンタにおい
て、現像ユニットにトナーを充填し、感光体上に現像さ
れないように調整した状態で現像器のみ連続駆動し、現
像ローラー表面に筋状の融着(フィルミング)が認めら
れた時点を耐久時間とした。
【0044】実施例2 (カプセル化離型粒子の調製)実施例1と同様にしてカ
プセル化を行い、中心粒径D50:0.48μmのカプセ
ル化離型剤粒子を得た。得られたカプセル化離型剤粒子
を実施例1と同様にして得られた着色粒子とを混合する
とともに、外添処理し、本発明のトナー2を得た。得ら
れたトナー2について、実施例1と同様に評価を行い、
その結果を表1に示す。
プセル化を行い、中心粒径D50:0.48μmのカプセ
ル化離型剤粒子を得た。得られたカプセル化離型剤粒子
を実施例1と同様にして得られた着色粒子とを混合する
とともに、外添処理し、本発明のトナー2を得た。得ら
れたトナー2について、実施例1と同様に評価を行い、
その結果を表1に示す。
【0045】比較例1 (カプセル化離型粒子の調製)実施例1と同様にしてカ
プセル化を行い、中心粒径D50:3.19μmのカプセ
ル化離型剤粒子を得た。得られたカプセル化離型剤粒子
を実施例1と同様にして得られた着色粒子とを混合する
とともに、外添処理し、本発明のトナー3を得た。得ら
れたトナー3について、実施例1と同様に評価を行い、
その結果を表1に示す。
プセル化を行い、中心粒径D50:3.19μmのカプセ
ル化離型剤粒子を得た。得られたカプセル化離型剤粒子
を実施例1と同様にして得られた着色粒子とを混合する
とともに、外添処理し、本発明のトナー3を得た。得ら
れたトナー3について、実施例1と同様に評価を行い、
その結果を表1に示す。
【0046】比較例2 (着色性粒子の調製)実施例1におけるスチレンアクリ
ル樹脂に代えて、ビスフェノール/フタル酸系ポリエス
テル樹脂(ガラス転移温度(Tg)59℃ フロー軟化
温度 115℃)を用いた点を除き、実施例1と同様に
着色性粒子の調製を行い、中心粒径D 50:6.86μm
の着色性粒子を得た。次いで、得られた着色性粒子9重
量部に対して、実施例2で得られたカプセル化離型剤粒
子1重量部を混合した点を除き、実施例1と同様にして
トナー4を調製し、実施例1と同様にしてトナー4の特
性の評価を行い、その結果を表1に示す。
ル樹脂に代えて、ビスフェノール/フタル酸系ポリエス
テル樹脂(ガラス転移温度(Tg)59℃ フロー軟化
温度 115℃)を用いた点を除き、実施例1と同様に
着色性粒子の調製を行い、中心粒径D 50:6.86μm
の着色性粒子を得た。次いで、得られた着色性粒子9重
量部に対して、実施例2で得られたカプセル化離型剤粒
子1重量部を混合した点を除き、実施例1と同様にして
トナー4を調製し、実施例1と同様にしてトナー4の特
性の評価を行い、その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 シェルの材質 スチレンアクリル樹脂 スチレンアクリル樹脂 スチレンアクリル樹脂 スチレンアクリル樹脂 D50(μm) 0.64 0.48 3.19 0.48 着色性粒子材質 スチレンアクリル樹脂 スチレンアクリル樹脂 スチレンアクリル樹脂 ホ゜リエステル D50(μm) 6.73 6.73 6.73 6.86 定着性 非オフセット域(℃) 120−200 120−200 130−180 120−200 消しゴム強度(%) 96.9 97.1 95.5 97.8 折れ剥れ強度(%) 83.8 83.4 85.8 71.7 ヘーズ値 27.7 27.5 26.2 40.6 耐久性 4時間以上 4時間以上 2時間で発生 4時間以上
【0048】
【発明の効果】本発明の電子写真用乾式トナーは、現像
ローラーや感光体等のプロセス部材がトナー組成物のフ
ィルミングにより汚染することがなく、また、定着時に
は耐オフセット性に優れると共に透明性に優れ、特にカ
ラートナーとして適したものであり、特にフィルミング
により汚染がなく、高品質画像を長時間にわたって出力
することができる。
ローラーや感光体等のプロセス部材がトナー組成物のフ
ィルミングにより汚染することがなく、また、定着時に
は耐オフセット性に優れると共に透明性に優れ、特にカ
ラートナーとして適したものであり、特にフィルミング
により汚染がなく、高品質画像を長時間にわたって出力
することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 静電潜像の現像による画像の形成に用い
られるトナーにおいて、着色剤、結着樹脂を含有した着
色性粒子と、離型剤の表面を合成樹脂のシェルによって
カプセル化したカプセル化離型剤粒子とを含み、カプセ
ル化離型剤粒子の中心粒径が、着色粒子の中心粒径の1
/10以下であることを特徴とするトナー。 - 【請求項2】 着色性粒子の結着樹脂を構成する単量体
を、カプセル化離型剤粒子を構成する合成樹脂に少なく
とも一つ含むことを特徴とする請求項1記載のトナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000155504A JP2001337485A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000155504A JP2001337485A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | トナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001337485A true JP2001337485A (ja) | 2001-12-07 |
Family
ID=18660438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000155504A Pending JP2001337485A (ja) | 2000-05-25 | 2000-05-25 | トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001337485A (ja) |
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-
2000
- 2000-05-25 JP JP2000155504A patent/JP2001337485A/ja active Pending
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