JP2001335734A - 着色微粒子分散物、インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法 - Google Patents

着色微粒子分散物、インクジェット用インクおよびインクジェット記録方法

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JP2001335734A JP2000203856A JP2000203856A JP2001335734A JP 2001335734 A JP2001335734 A JP 2001335734A JP 2000203856 A JP2000203856 A JP 2000203856A JP 2000203856 A JP2000203856 A JP 2000203856A JP 2001335734 A JP2001335734 A JP 2001335734A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 取り扱い性、臭気、安全性、着色微粒子の分
散安定性に優れ、紙依存性がなく、任意に選択した紙に
印字した際の発色性・色調に優れる等、諸特性に優れ、
水性印刷インクに好適な着色微粒子分散物を提供する。 【解決手段】 非イオン性の油溶性ポリマー、沸点15
0℃以上の疎水性高沸点有機溶媒および油溶性染料を含
有する着色微粒子を水系媒体に分散してなる着色微粒子
分散物である。好ましくは、油溶性染料が下記一般式
(I)で表されることを特徴とする前記着色微粒子分散
物である。一般式(I)の化合物としてM−1の化合物
が例示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は着色微粒子分散物、
及び該着色微粒子分散物を含有してなるインクジェット
用インクならびにそれを用いたインクジェット記録方法
に関し、さらに詳しくは、色再現性が良好であり、筆記
用水性インク、水性印刷インク、情報記録用インク等に
好適な着色微粒子分散物、及びサーマル、圧電、電界又
は音響インクジェット方式に好適なインクジェット用イ
ンクならびにインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターの普及に伴い、イ
ンクジェットプリンターがオフィスだけでなく家庭で
紙、フィルム、布等に印字するために広く利用されてい
る。インクジェット用インクとしては油性、水性、固体
状インクが知られているが、製造・取り扱い性・臭気・
安全性等の点から水性インクが主流となっている。しか
し、前記水性インクの多くは分子状態で溶解する水溶性
染料を用いているため、透明性、色濃度が高いという利
点があるものの染料が水溶性であるため、耐水性が悪
く、いわゆる普通紙に印字すると滲み(ブリード)を生
じて著しく印字品質が低下したり、また耐光性が悪いと
いう問題がある。
【0003】そこで、上記問題を解決する目的で顔料や
分散染料を用いた水性インクが、例えば特開昭56−1
57468号、特開平4−18468号、同8−183
920号、同10−110126号、同10−1953
55号等の公報において提案されている。ところが、こ
れらの水性インクの場合、耐水性はある程度向上するも
のの十分とはいい難く、該水性インク中の顔料や分散染
料の分散物の保存安定性に欠け、インク吐出口での目詰
まりを起こしやすいなどの問題がある。また、これらの
水性インクの場合、一般に色相が十分でなく、特にマゼ
ンタ成分の色相が十分でないため、色調の不十分さに基
づく色再現性に問題がある。さらに、最近では、インク
ジェット記録方法において、高画質化を目的として、表
面に多孔質無機顔料を含むインク受容層を設けた記録紙
(いわゆる写真画質用紙)を用いる場合があるが、上記
の顔料や分散染料を用いた水性インクでは、前記写真画
質用紙への染み込み性に乏しく、形成画像を手でこする
と表面から顔料や染料が剥離し易いという欠点がある。
【0004】また、特開昭58−45272号、特開平
6−340835号、同7−268254号、同7−2
68257号、同7−268260号の各公報には、ポ
リウレタンやポリエステル分散物粒子に染料を内包させ
る方法が提案されている。しかしながら、これらに記載
の分散物では、分散粒子に所望の濃度の染料を内包させ
ると、充分な分散安定性が得られないという問題があ
る。また、前記写真画質用紙を用いた場合に生じる剥離
の問題についても未だ解決されていない。
【0005】更に、特開平10−279873号公報に
は、アクリル系ポリマーと油溶性染料を有機溶媒に溶解
し、分散後に有機溶媒を除去することで着色ポリマー微
粒子を作製する方法が開示されている。しかし、記録画
像品質、特に写真画質用の紙媒体に記録した際の記録画
像品質や連続記録における安定性に問題がある。また、
分散物の経時安定性も充分であるとはいえないのが実情
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、取り扱い
性、臭気、安全性、着色微粒子の分散安定性に優れ、紙
依存性がなく、任意に選択した紙に印字した際の発色性
・色調に優れるとともに、耐水性、耐光性、インクの浸
透性が良好で印字直後の汚れがなく、インク経時による
染料の安定性に優れ、筆記用水性インク、水性印刷イン
ク、情報記録用インク等に好適な着色微粒子分散物を提
供することを目的とする。また、サーマル、圧電、電界
又は音響インクジェット方式に好適であり、ノズル等を
用いて印字等を行った際、該ノズル先端で目詰まりを起
すことがなく、紙依存性がなく、任意に選択した紙、特
に写真画質用紙への浸透性に優れ、発色性・色調に優れ
るとともに、耐水性および耐光性にも優れた画像を形成
し得るインクジェット用インクおよびインクジェット記
録方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は以下の通りである。 <1> 非イオン性の油溶性ポリマー、沸点150℃以
上の疎水性高沸点有機溶媒および油溶性染料を含有する
着色微粒子を水系媒体に分散してなる着色微粒子分散
物。 <2> 油溶性染料が下記一般式(I)で表されること
を特徴とする<1>に記載の着色微粒子分散物。
【0008】一般式(I)
【化2】
【0009】式中、Xはカラーカプラーの残基、Aは−
NR45またはヒドロキシ基を表わし、R4およびR5
それぞれ独立に水素原子、脂肪族基、芳香族基または複
素環基を表し、B1は=C(R6)−または=N−を表わ
し、B2は−C(R7)=または−N=を表わし、 R2
3、R6およびR7はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲ
ン原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、−
OR51、−SR52、−CO253、−OCOR54、−N
5556、−CONR5758、−SO259、−SO2
6061、−NR62CONR6364、−NR65CO2
66、−COR67、−NR68COR69または−NR70SO
271を表し、R51、R52、R53、R54、R55、R56
57、R58、R59、R60、R61、R62、R63、R64、R
65、R66、R67、R68、R69、R70およびR71はそれぞ
れ独立に、水素原子、脂肪族基または芳香族基を表す。
2とR3、R3とR4、R4とR5、R5とR6およびR6
7は互いに結合して環を形成してもよい。)
【0010】<3> 非イオン性の油溶性ポリマーがビ
ニルポリマーであることを特徴とする<1>または<2
>に記載の着色微粒子分散物。 <4> 疎水性高沸点有機溶媒の25℃における比誘電
率が3〜12であることを特徴とする<1>または<2
>に記載の着色微粒子分散物。 <5> 疎水性高沸点有機溶媒の着色微粒子における含
有量が25質量%以上である<1>から<4>までのい
ずれかに記載の着色微粒子分散物。 <6> 着色微粒子分散物における分散粒子の平均粒子
径が100nm以下であることを特徴とする<1>から
<5>までのいずれかに記載の着色微粒子分散物。
【0011】<7> <1>から<6>までのいずれか
に記載の着色微粒子分散物を含有するインクジェット用
インク。 <8> <7>に記載のインクジェット用インクを用い
て記録を行うことを特徴とするインクジェット記録方
法。 <9> 支持体上に多孔性無機顔料を含むインク受容層
を設けた被記録材料上に記録を行うこと特徴とする<8
>に記載のインクジェット記録方法。
【0012】
【発明の実施の形態】(着色微粒子分散物)本発明の着
色微粒子分散物は、非イオン性の油溶性ポリマー、沸点
150℃以上の疎水性高沸点有機溶媒および油溶性染料
を含有する着色微粒子を水系媒体に分散してなる。
【0013】−油溶性染料− 本発明に使用可能な油溶性染料のうち、イエロー染料と
しては、任意のものを使用することができる。例えばカ
ップリング成分としてフェノール類、ナフトール類、ア
ニリン類、ピラゾロン類、ピリドン類、開鎖型活性メチ
レン化合物類を有するアリールもしくはヘテリルアゾ染
料;例えばカップリング成分として開鎖型活性メチレン
化合物類を有するアゾメチン染料;例えばベンジリデン
染料やモノメチンオキソノール染料等のようなメチン染
料;例えばナフトキノン染料、アントラキノン染料等の
ようなキノン系染料;などが使用可能である。その他、
キノフタロン染料、ニトロ・ニトロソ染料、アクリジン
染料、アクリジノン染料等の染料種も使用可能である。
【0014】本発明に使用可能な油溶性染料のうち、マ
ゼンタ染料としては、任意のものを使用することができ
る。例えばカップリング成分としてフェノール類、ナフ
トール類、アニリン類を有するアリールもしくはヘテリ
ルアゾ染料;例えばカップリング成分としてピラゾロン
類、ピラゾロトリアゾール類を有するアゾメチン染料;
例えばアリーリデン染料、スチリル染料、メロシアニン
染料、オキソノール染料のようなメチン染料;ジフェニ
ルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染
料のようなカルボニウム染料;例えばナフトキノン、ア
ントラキノン、アントラピリドンなどのようなキノン系
染料;例えばジオキサジン染料等のような縮合多環系染
料;などが使用可能である。
【0015】本発明に使用可能な油溶性染料のうち、シ
アン染料としては、任意のものを使用することができ
る。例えばインドアニリン染料、インドフェノール染料
のようなアゾメチン染料;シアニン染料、オキソノール
染料、メロシアニン染料のようなポリメチン染料;ジフ
ェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテ
ン染料のようなカルボニウム染料;フタロシアニン染
料;アントラキノン染料;例えばカップリング成分とし
てフェノール類、ナフトール類、アニリン類を有するア
リールもしくはヘテリルアゾ染料;インジゴ・チオイン
ジゴ染料;などが使用可能である。
【0016】前記各染料は構造中にクロモフォアを有す
るが、本発明には、該クロモファの一部が解離すること
によって初めて各色相(イエロー、マゼンタ、シアン
等)に発色する染料を使用することもできる。解離する
カウンターカチオンとしては、アルカリ金属のカチオ
ン、アンモニウムイオン等の無機カチオンであってもよ
いし、ピリジニウムイオン、4級アンモニウムイオン等
の有機カチオンであってもよく、さらにはそれらを部分
構造に有するポリマーカチオンであってもよい。
【0017】以下に限定されるものではないが、油溶性
染料の好ましい具体例としては、C.I.ソルベント・
ブラック3,7,27,29および34;C.I.ソル
ベント・イエロー14,16,19,29,30,5
6,82,93および162;C.I.ソルベント・レ
ッド1,3,8,18,24,27,43,49,5
1,72,73,109,122,132および21
8;C.I.ソルベント・バイオレット3;C.I.ソ
ルベント・ブルー2,11,25,35および70;
C.I.ソルベント・グリーン3および7;並びにC.
I.ソルベント・オレンジ2等が挙げられる。これらの
中でも特に好ましいものは、Nubian Black PC-0850、Oi
l Black HBB、Oil Yellow 129、Oil Yellow 105、Oil P
ink 312、Oil Red5B、Oil Scarlet 308、Vali Fast Blu
e 2606、Oil Blue BOS(オリエント化学(株)製)、Ne
open Yellow 075、Neopen Mazenta SE1378、Neopen Blu
e 808、Neopen Blue FF4012、Neopen Cyan FF4238(BAS
F社製)等である。
【0018】また、本発明においては、水非混和性有機
溶媒に溶解する範囲で分散染料を用いることもでき、そ
の好ましい具体例としては、C.I.ディスパーズイエ
ロー5,42,54,64,79,82,83,93,
99,100,119,122,124,126,16
0,184:1,186,198,199,201,2
04,224および237;C.I.ディスパーズオレ
ンジ13,29,31:1,33,49,54,55,
66,73,118,119および163;C.I.デ
ィスパーズレッド54,60,72,73,86,8
8,91,92,93,111,126,127,13
4,135,143,145,152,153,15
4,159,164,167,177,181,20
4,206,207,221,239,240,25
8,277,278,283,311,323,34
3,348,356および362;C.I.ディスパー
ズバイオレット33;C.I.ディスパーズブルー5
6,60,73,87,113,128,143,14
8,154,158,165,165:1,165:
2,176,183,185,197,198,20
1,214,224,225,257,266,26
7,287,354,358,365および368;
C.I.ディスパーズグリーン6:1および9;等が挙
げられる。
【0019】中でも、前記油溶性染料としては、カラー
写真材料に利用される、酸化により現像主薬とカプラー
とから生成する色素が好ましく、中でも、下記一般式
(I)で表される色素が好ましい。尚、以下に、一般式
(I)で表される色素の説明をするが、下記一般式
(I)の各基の少なくとも1つが以下に示す好ましい範
囲である化合物が好ましく、より多くの基が好ましい範
囲である化合物がより好ましく、全ての基が好ましい範
囲である化合物が最も好ましい。
【0020】一般式(I)
【化3】
【0021】前記一般式(I)中、Xはカラーカプラー
の残基を表し、Aは−NR45またはヒドロキシ基を表
わし、R4およびR5はそれぞれ独立に水素原子、脂肪族
基、芳香族基または複素環基を表わす。Aは−NR45
であるのが好ましい。R4およびR5はそれぞれ独立に水
素原子または脂肪族基であることが好ましく、水素原
子、アルキル基または置換アルキル基であることがさら
に好ましく、水素原子、炭素原子数が1〜18のアルキ
ル基または炭素原子数が1〜18の置換アルキル基であ
ることが最も好ましい。
【0022】前記一般式(I)中、B1は=C(R6)−
または=N−を表わし、B2は−C(R7)=または−N
=を表わす。B1およびB2が同時に−N=にならないの
が好ましく、B1が=C(R6)−、B2が−C(R7)=
であるのがより好ましい。
【0023】前記一般式(I)中、R2、R3、R6およ
びR7はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、脂肪
族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、−OR51、−S
52、−CO253、−OCOR54、−NR5556、−
CONR5758、−SO259、−SO2NR6061、−
NR62CONR6364、−NR65CO266、−COR
67、−NR68COR69または−NR70SO271を表
し、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57
58、R59、R60、R61、R62、R63、R64、R65、R
66、R67、R68、R69、R70およびR71はそれぞれ独立
に、水素原子、脂肪族基または芳香族基を表す。
【0024】R2およびR7はそれぞれ独立に上記のうち
水素原子、ハロゲン原子、脂肪族基、−OR51、−NR
62CONR6364、−NR65CO266、−NR68CO
69または−NR70SO271であることが好ましく、
水素原子、フッ素原子、塩素原子、アルキル基、置換ア
ルキル基、−NR62CONR6364または−NR68CO
69であることがさらに好ましく、水素原子、塩素原
子、炭素原子数1〜10のアルキル基または炭素原子数
1〜10の置換アルキル基であることがさらに好まし
く、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原
子数1〜4の置換アルキル基であることが最も好まし
い。
【0025】R3およびR6は、それぞれ独立に上記のう
ち水素原子、ハロゲン原子または脂肪族基であることが
好ましく、水素原子、フッ素原子、塩素原子、アルキル
基または置換アルキル基であることがさらに好ましく、
水素原子、塩素原子、炭素原子数1〜10のアルキル
基、炭素原子数1〜10の置換アルキル基であることが
さらに好ましく、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキ
ル基、炭素原子数1〜4の置換アルキル基であることが
最も好ましい。
【0026】前記一般式(I)においてR2とR3、R3
とR4、R4とR5、R5とR6またはR 6とR7は互いに結
合して環を形成してもよい。環を形成する組み合わせと
しては、R3とR4、R4とR5またはR5とR6の組み合わ
せが好ましい。R2とR3またはR6とR7が互いに結合し
て形成する環は、5員環または6員環であることが好ま
しい。環は芳香族環(例、ベンゼン環)または不飽和複
素環(例、ピリジン環、イミダゾール環、チアゾール
環、ピリミジン環、ピロール環、フラン環)であること
が好ましい。 R3とR4またはR5とR6が互いに結合し
て形成する環は、5員環または6員環であることが好ま
しい。環の例にはテトラヒドロキノリン環およびジヒド
ロインドール環が含まれる。R4とR5が互いに結合して
形成する環は5員環または6員環であることが好まし
い。環の例にはピロリジン環、ピペリジン環およびモル
ホリン環が含まれる。
【0027】本明細書において、脂肪族基はアルキル
基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル
基、アルキニル基、置換アルキニル基、アラルキル基お
よび置換アラルキル基を意味する。
【0028】アルキル基は分岐を有していてもよく、ま
た環を形成していてもよい。アルキル基の炭素原子数は
1〜20であることが好ましく、1〜18であることが
さらに好ましい。置換アルキル基のアルキル部分は、上
記アルキル基と同様である。アルケニル基は分岐を有し
ていてもよく、また環を形成していてもよい。アルケニ
ル基の炭素原子数は2〜20であることが好ましく、2
〜18であることがさらに好ましい。置換アルケニル基
のアルケニル部分は、上記アルケニル基と同様である。
アルキニル基は分岐を有していてもよく、また環を形成
していてもよい。アルキニル基の炭素原子数は2〜20
であることが好ましく、2〜18であることがさらに好
ましい。置換アルキニル基のアルキニル部分は、上記ア
ルキニル基と同様であるアラルキル基および置換アラル
キル基のアルキル部分は、上記アルキル基と同様であ
る。アラルキル基および置換アラルキル基のアリール部
分は下記アリール基と同様である。
【0029】置換アルキル基、置換アルケニル基、置換
アルキニル基および置換アラルキル基のアルキル部分の
置換基の例には、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
複素環基、−OR111、−SR112、−CO2113、−N
114115、−CONR116117、−SO2118および
−SO2NR119120が含まれる。R111、R112
113、R114、R115、R116、R117、R118、R119
よびR120はそれぞれ独立に水素原子、脂肪族基または
芳香族基を表す。置換アラルキル基のアリール部分の置
換基の例は、下記置換アリール基の置換基の例と同様で
ある。
【0030】本明細書において、芳香族基はアリール基
および置換アリール基を意味する。アリール基は、フェ
ニル基またはナフチル基であることが好ましく、フェニ
ル基が特に好ましい。置換アリール基のアリール部分
は、上記アリール基と同様である。置換アリール基の置
換基の例にはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、脂肪
族基、複素環基、−OR121、−SR122、−CO
2123、−NR124125、−CONR126127、−SO
2128および−SO2NR129130が含まれる。R121
122、R123、R124、R125、R126、R127、R128
129およびR130はそれぞれ独立に水素原子、脂肪族基
または芳香族基である。
【0031】本明細書において、複素環基には飽和また
は不飽和複素環を有する基の双方が含まれる。複素環は
5員または6員環であるのが好ましい。また、複素環に
は、脂肪族環、芳香族環または他の複素環が縮合してい
てもよい。複素環のヘテロ原子としては、B、N、O、
S、Se、およびTeが含まれる。中でも、ヘテロ原子
としては、N、OおよびSが好ましい。複素環を構成し
ている原子のうち、炭素原子が遊離の原子価(一価)を
有する(複素環基は炭素原子において結合する)複素環
基が好ましい。飽和複素環の例には、ピロリジン環、モ
ルホリン環、2−ボラ−1,3−ジオキソラン環および
1,3−チアゾリジン環が含まれる。不飽和複素環の例
には、イミダゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾー
ル環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾトリアゾール環、
ベンゾセレナゾール環、ピリジン環、ピリミジン環およ
びキノリン環が含まれる。
【0032】複素環基は置換基を有していてもよい。置
換基の例にはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、脂肪
族基、芳香族基、複素環基、−OR131、−SR132、−
CO 2133、−NR134135、−CONR136137、−
SO2138および−SO2NR139140が含まれる。R
131、R132、R133、R134、R135、R136、R137、R
138、R139およびR140はそれぞれ独立に水素原子、脂
肪族基または芳香族基を表す。
【0033】前記一般式(I)中、Xはカラーカプラー
の残基を表す。前記一般式(I)で表される色素は、現
像主薬の酸化体とカプラーとが反応することによって生
成するが、Xはカプラー由来の基を表す。ここでカプラ
ーとは、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応し得
る化合物をいう。より具体的な説明は、「写真工学の基
礎−銀塩写真編−」日本写真学会編(1979年、コロ
ナ社刊)の「3.6カプラーと関連物質」の204頁〜
222頁に記載されている。ここで、現像主薬とは、そ
の酸化体がカプラーとカップリング反応して、シアン、
マゼンタまたはイエローのアゾメチン色素、インドアニ
リン色素等を生成し得る化合物をいう。例えば、p−フ
ェニレンジアミン誘導体、p−アミノフェノール誘導体
等(好ましくは、p−フェニレンジアミン誘導体)を挙
げることができる。より具体的な説明は、「写真工学の
基礎−銀塩写真編−」日本写真学会編(1979年、コ
ロナ社刊)の「4.3 カラー写真の現像処理」の34
5頁〜354頁に記載されている。
【0034】イエローカプラーとしては、米国特許第
3,933,501号、同4,022,620号、同
4,326,024号、同4,401,752号、同
4,248,961号、特公昭58−10739号、英
国特許第1,425,020号、同1,476,760
号、米国特許第3,973,968号、同4,314,
023号、同4,511,649号、欧州特許第24
9,473A号、同502,424A号の各明細書に記
載された式(I)、(II)で表わされるカプラー、同
513,496A号の明細書に記載された式(1)、
(2)で表わされるカプラー(特に18頁のY−2
8)、同568,037A号のクレーム1の式(I)で
表わされるカプラー、米国特許第5,066,576号
の明細書のカラム1の45〜55行に記載された一般式
(I)で表わされるカプラー、特開平4−274425
号の明細書の段落0008の一般式(I)で表わされる
カプラー、欧州特許498,381A1号の40頁のク
レーム1に記載のカプラー(特に18頁のD−35)、
同447,969A1号の4頁の式(Y) で表わされ
るカプラー(特に、Y−1(17頁),Y−54(41
頁))、米国特許4,476,219号の明細書のカラ
ム7の36〜58行に記載されている式(II)〜(I
V)で表わされるカプラー(特にII−17,19(カ
ラム17),II−24(カラム19))が挙げられ
る。
【0035】マゼンタカプラーとしては、米国特許4,
310,619号、同4,351,897号、欧州特許
73,636号、米国特許3,061,432号、同
3,725,067号、リサーチ・ディスクロージャー
No.24220(1984年6月)、同No.242
30(1984年6月)、特開昭60−33552号、
同60−43659号、同61−72238号、同60
−35730号、同55−118034号、同60−1
85951号、米国特許4,500,630号、同4,
540,654号、同4,556,630号、国際公開
WO88/04795号、特開平3−39737号(L
−57(11頁右下),L−68(12頁右下),L−
77(13頁右下))に記載の化合物、欧州特許45
6,257号の明細書に記載の〔A−4〕−63(13
4頁),〔A−4〕−73,−75(139頁)、同4
86,965号の明細書に記載のM−4,−6(26
頁),M−7(27頁)、同571,959A号の明細
書に記載のM−45(19頁)、特開平5−20410
6号の明細書に記載の(M−1)(6頁)、同4−36
2631号の段落0237に記載のM−22、米国特許
3,061,432号、同3,725,067号の明細
書に記載の化合物が挙げられる。
【0036】シアンカプラーとしては、米国特許4,0
52,212号、同4,146,396号、同4,22
8,233号、同4,296,200号、欧州特許7
3,636号、特開平4−204843号の明細書に記
載のCX−1,3,4,5,11,12,14,15
(14〜16頁);特開平4−43345号の明細書に
記載のC−7,10(35頁),34,35(37
頁),(I−1),(I−17)(42〜43頁);
特開平6−67385号の明細書の請求項1に記載の一
般式(Ia)または(Ib)で表わされるカプラーが挙
げられる。
【0037】その他、特開昭62−215272号(9
1頁)、特開平2−33144号(3頁,30頁)、E
P 355,660A(4頁,5頁,45頁,47頁)
記載のカプラーも有用である。
【0038】前記一般式(I)で表される化合物の中で
も、マゼンタ染料としては、下記一般式(II)で表わさ
れる化合物が特に好ましく用いられる。
【0039】一般式(II)
【化4】
【0040】前記一般式(II)中、R1は水素原子、脂
肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、−OR11、−
SR12、−CO213、−OCOR14、−NR1516
−CONR1718、−SO219、−SO2NR2021
−NR22CONR2324、−NR25CO226、−CO
27、−NR28COR29または−NR30SO231を表
し、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17
18、R19、R20、R21、R 22、R23、R24、R25、R
26、R27、R28、R29、R30およびR31はそれぞれ独立
に、水素原子、脂肪族基または芳香族基を表す。またR
2、R3、A、B1およびB2は 式(I)と同義であり、
それらの好ましい範囲も同じである。
【0041】前記一般式(II)中、Dは脂肪族基、芳香
族基、複素環基、シアノ基、−OR 81、−SR82、−C
283、−OCOR84、−NR8586、−CONR87
88、−SO289、−SO2NR9091、−NR92CO
NR9394、−NR95CO296、−COR97、−NR
98COR99または−NR100SO2101の少なくとも1
つで置換されていてもよい5員または6員の含窒素複素
環を形成する原子群を表わし、この複素環はさらに別の
環と縮合環を形成してもよい。ここでR81、R 82
83、R84、R85、R86、R87、R88、R89、R90、R
91、R92、R93、R 94、R95、R96、R97、R98
99、R100およびR101はそれぞれ独立に、水素原子、
脂肪族基または芳香族基を表す。
【0042】前記一般式(II)で表わされる化合物のう
ち、Aが−NR45であるものが更に好ましい。
【0043】次に、前記一般式(II)について更に詳し
く説明する。R1は前述のうち水素原子、脂肪族基、芳
香族基、−OR11、−SR12、−NR1516、−SO2
19、−NR22CONR2324、−NR25CO226
−NR28COR29または−NR30SO231であること
が好ましく、水素原子、脂肪族基、芳香族基、−OR1 1
または−NR1516であることがより好ましく、水素原
子、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換ア
リール基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、フェノキ
シ基、置換フェノキシ基、ジアルキルアミノ基、または
置換ジアルキルアミノ基であることがより好ましく、水
素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、炭素原子数
1〜10の置換アルキル基、炭素原子数6〜10のアリ
ール基または炭素原子数6〜10の置換アリール基であ
ることがさらに好ましく、水素原子、炭素原子数1〜6
のアルキル基または炭素原子数1〜6の置換アルキル基
であることが最も好ましい。
【0044】Dは5員の含窒素複素環を形成するのが好
ましく、5員の含窒素複素環の例にはイミダゾール環、
トリアゾール環およびテトラゾール環が含まれる。
【0045】前記一般式(II)で表わされる化合物の中
でも、特に、下記一般式(III)で表わされる油溶性の
ピラゾロトリアゾールアゾメチン化合物が好ましい。
【0046】一般式(III)
【化5】
【0047】ここで式中、R1、R2、R3、R4、R5
6、R7は前記一般式(II)の各々と同義である。また
1およびYはそれぞれ独立に−C(R8)=または−N
=を表わし、R8は水素原子、脂肪族基または芳香族基
を表わし、X1およびYの一方は必ず−N=であり、ま
たX1とYが同時に−N=となることはない。
【0048】このとき、R8は水素原子、アルキル基、
置換アルキル基、アリール基または置換アリール基であ
ることが好ましく、水素原子、炭素数1〜150の置換
アルキル基、炭素数6〜150の置換アリール基である
ことがさらに好ましく、炭素数1〜100の置換アルキ
ル基、炭素数6〜100の置換アリール基であることが
最も好ましい。
【0049】一般式(III)で表される化合物の中で
も、より好ましくはX1が−N=であり、Yが−C
(R8)=となるピラゾロトリアゾールアゾメチン化合
物である。
【0050】以下に、前記一般式(II)で表わされるピ
ラゾロトリアゾールアゾメチン化合物の例示化合物(M
−1〜16)を挙げる。
【0051】
【化6】
【0052】
【化7】
【0053】
【化8】
【0054】
【化9】
【0055】
【化10】
【0056】
【化11】
【0057】本発明に使用可能な化合物としては、更に
特願平11−365189号明細書に記載されている例
示化合物が挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0058】前記一般式(II)で表わされる色素は、例
えば特開平4−126772号、特公平7−94180
号公報及び特願平11−365187号明細書に記載さ
れた方法を参考にして合成することができる。
【0059】また、シアン染料としては下記式(IV−
1)〜(IV−4)で表わされるピロロトリアゾールアゾ
メチン化合物が、特に好ましく用いられる。
【0060】
【化12】
【0061】式(IV−1)〜(IV−4)中、A、R2
3、B1およびB2は式(I)の各々と同義であり、そ
れらの好ましい範囲も同じである。R201、R202および
203は各々独立に式(II)におけるR1と同義である。
201とR202は互いに結合して、環構造を形成してもよ
い。
【0062】更に、前記式(IV−1)〜(IV−4)で表
わされるピロロトリアゾールアゾメチン化合物のR201
がハメット置換基定数σp値0.30以上の電子吸引性
基であるものは、吸収がシャープであり、より好まし
い。そして、ピロロトリアゾールアゾメチン化合物のR
201およびR202のハメット置換基定数σp値の和が0.
70以上のものはシアン色として優れた色相を呈し、更
に好ましい。
【0063】色相について更に詳しく説明する。式(IV
−1)〜(IV−4)で表わされるピロロトリアゾールア
ゾメチン化合物は、R201、R202、R203およびR2、R
3、A、B1、B2の組み合わせにより、さまざまな色相
を有する。式(IV−1)〜(IV−4)で表わされるピロ
ロトリアゾールアゾメチン化合物は、R201が電子吸引
性の置換基であると、そうでないものと比較して吸収波
形がシャープとなり、好ましい。そして電子吸引性の程
度が強いほど吸収波形はよりシャープになる。この点か
らR201はアルキル基やアリール基であるよりもハメッ
ト置換定数σp値が0.30以上の電子吸引性基である
ことが好ましい。更にはハメット置換定数σp値が0.
45以上の電子吸引性基がより好ましく、0.60以上
の電子吸引性基が最も好ましい。
【0064】前記ピロロトリアゾールアゾメチン化合物
はマゼンタ色素としても、シアン色素としても用いるこ
とができるが、シアン色素として用いるのがより好まし
い。尚、式(IV−1)〜(IV−4)で表わされるピロロ
トリアゾールアゾメチン化合物は、マゼンタ色素として
も使用することができる。式(IV−1)〜(IV−4)で
表わされるピロロトリアゾールアゾメチン化合物をシア
ン色素とするためには、R201およびR202のハメット置
換基定数σp値の和が0.70以上であることが好まし
い。このσp値の和が0.70未満であると、吸収極大
波長がシアン色素としては短波長であって、人間の目に
は青色に見え、好ましくない。中でもR 202のハメット
置換基定数σp値が0.30以上のものが好ましい。R
201、R202のハメット置換基定数σp値の和は2.0以
下が好ましい。
【0065】ハメット置換基定数σp値が0.30以上
の電子吸引性基としては、アシル基、アシルオキシ基、
カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスル
フィニル基、アリールスルフィニル基、アルキルスルホ
ニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、ハ
ロゲン化アルキル基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲ
ン化アリールオキシ基、ハロゲン化アルキルチオ基、2
つ以上のσp値が0.15以上の電子吸引性基で置換さ
れたアリール基、および複素環を挙げることができる。
更に詳しくはアシル基(例えば、アセチル、3−フェニ
ルプロパノイル)、アシルオキシ基(例えば、アセトキ
シ)、カルバモイル基(例えば、N−エチルカルバモイ
ル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−(2−ドデシ
ルオキシエチル)カルバモイル、N−メチル−N−ドデ
シルカルバモイル)、アルコキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル、ブチルオキシカルボニル、ド
デシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボニ
ル)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェノキ
シカルボニル)、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルフ
ィニル基(例えば、3−フェノキシプロピルスルフィニ
ル)、アリールスルフィニル基(例えば3−ペンタデシ
ルフェニルスルフィニル)、アルキルスルホニル基(例
えば、メタンスルホニル、オクタンスルホニル)、アリ
ールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル)、ス
ルファモイル基(例えば、N−エチルスルファモイル、
N,N−ジプロピルスルファモイル)、ハロゲン化アル
キル基(例えば、トリフロロメチル、ヘプタフロロプロ
ピル)ハロゲン化アルコキシ基(例えば、トリフロロメ
チルオキシ)、ハロゲン化アリールオキシ基(例えば、
ペンタフロロフェニルオキシ)、ハロゲン化アルキルチ
オ基(例えば、ジフロロメチルチオ)、2つ以上のσp
値が0.15以上の他の電子吸引性基で置換されたアリ
ール基(例えば、2,4−ジニトロフェニル、2,4,
6−トリクロロフェニル、ペンタクロロフェニル)、複
素環基(例えば、2−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾ
チアゾリル、1−フェニル−2−ベンズイミダゾリル、
5−クロロ−1−テトラゾリル、1−ピロリル)を挙げ
ることができる。
【0066】ハメットσp値が0.45以上の電子吸引
性基としては、アシル基(例えば、アセチル、3−フェ
ニルプロパノイル)、アルコキシカルボニル基(例え
ば、メトキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル
基(例えば、m−クロロフェノキシカルボニル)、シア
ノ基、ニトロ基、アルキルスルフィニル基(例えば、n
−プロピルスルフィニル)、アリールスルフィニル基
(例えばフェニルスルフィニル)、アルキルスルホニル
基(例えば、メタンスルホニル、n−オクタンスルホニ
ル)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホ
ニル)、スルファモイル基(例えば、N−エチルスルフ
ァモイル、N,N−ジメチルスルファモイル)、ハロゲ
ン化アルキル基(例えば、トリフロロメチル)を挙げる
ことができる。ハメット置換基定数σp値が0.60以
上の電子吸引性基としては、シアノ基(0.66)、ニ
トロ基(0.78)、メタンスルホニル基(0.72)
を例として挙げることができる。
【0067】R201およびR202のσp値の和が0.70
以上の組み合わせとしては、 R201がシアノ基、アルコ
キシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールス
ルホニル基、ハロゲン化アルキル基から選ばれ、 R202
がアシル基、アシルオキシ基、カルバモイル基、アルコ
キシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シア
ノ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
スルファモイル基、ハロゲン化アルキル基から選ばれる
組み合わせが好ましい。
【0068】本発明に用いられるピロロトリアゾールア
ゾメチン化合物の好ましい構造は下記一般式(IV−1
a)で表わされる化合物であって;R2は水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4の置換アルキル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン原子(フッ
素、塩素、臭素)、炭素数1〜5のアシルアミノ基、炭
素数1〜5のアミノカルボニルアミノ基、または炭素数
2〜5のアルコキシカルボニルアミノ基であり;R4
よびR5は各々独立に水素原子、炭素数1〜18のアル
キル基または炭素数1〜18の置換アルキル基であり;
201およびR202は各々独立にハメット置換基定数σp
値が0.30以上の電子吸引性基を表し、R2 03は炭素
数1〜18のアルキル基、炭素数1〜18の置換アルキ
ル基、炭素数6〜20の置換または無置換のアリール基
である。そして、シアン色素として用いる時は上記のも
のの中でも、R201とR202のハメット置換基定数σp
の和が0.70以上のものが好ましく、更にはσp値の
和が1.00以上のものが好ましい。本発明に用いられ
るピロロトリアゾールアゾメチン化合物の最も好ましい
ものは、一般式(IV−1a)で表わされる構造であっ
て;R2が水素原子またはメチル基であり;R4およびR5
は各々独立に炭素数1〜5のアルキル基であり; R201
がシアノ基であり;R202がアルコキシカルボニル基であ
り;R203がアリール基である。
【0069】
【化13】
【0070】ここで、本明細書中で用いられるハメット
の置換基定数については特願平11−365188号明
細書に説明があり、本発明のσp値もその中で定めるも
のと同一である。
【0071】本発明に用いられるピロロトリアゾールア
ゾメチン化合物の例示化合物(C−1〜9)を挙げる
が、これらは、本発明を詳しく説明するためのものであ
って、これらにより本発明は限定されない。
【0072】
【化14】
【0073】
【化15】
【0074】
【化16】
【0075】本発明に使用可能な化合物としては、更に
特願平11−365188号明細書に記載されている例
示化合物が挙げられるが、それらに限定されるものでは
ない。
【0076】前記式(IV−1)〜(IV−4)で表わされ
るピロロトリアゾールアゾメチン色素は、特開平5−1
77959号、同9−292679号、同10−629
26号公報、および特願平11−365188号明細書
に記載の方法を参考に合成することができる。
【0077】−非イオン性の油溶性ポリマー− 本発明において、非イオン性の油溶性ポリマー(以下、
単に「油溶性ポリマー」という場合がある)とは、イオ
ン性の基を有しない油溶性のポリマーをいう。油溶性ポ
リマーとしては、例えば、ビニルポリマー、縮合系ポリ
マー(ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
ウレア、ポリカーボネート)が挙げられる。油溶性ポリ
マーは、分散性基を有しているのが、着色微粒子の製造
容易性、分散安定性等の点でより好ましい(但し、分散
性基は必須ではない)。分散性基としては、ポリエチレ
ンオキシ基、ポリビニルアルコールなどの非イオン性分
散性基が挙げられる。
【0078】前記油溶性ポリマーに適用可能なビニルポ
リマーとしては、例えば、以下のビニルモノマーを重合
してなるポリマーが挙げられる。即ち、アクリル酸エス
テル類やメタクリル酸エステル類(エステル基は置換基
を有していてもよいアルキル基、アリール基であり、例
えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ter
t−オクチル基、2−クロロエチル基、シアノエチル
基、2−アセトキシエチル基、テトラヒドロフルフリル
基、5−ヒドロキシペンチル基、シクロヘキシル基、ベ
ンジル基、ヒドロキシエチル基、3−メトキシブチル
基、2−(2−メトキシエトキシ)エチル基、2,2,
2−テトラフルオロエチル基、1H,1H,2H,2H
−パーフルオロデシル基、フェニル基、2,4,5−テ
トラメチルフェニル基、4−クロロフェニル基等);
【0079】ビニルエステル類、具体的には、置換基を
有していてもよい脂肪族カルボン酸ビニルエステル(例
えば、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニ
ルブチレート、ビニルイソブチレート、ビニルカプロエ
ート、ビニルクロロアセテート等)、置換基を有してい
てもよい芳香族カルボン酸ビニルエステル(例えば、安
息香酸ビニル、4−メチル安息香酸ビニル、サリチル酸
ビニル等);
【0080】アクリルアミド類、具体的には、アクリル
アミド、N−モノ置換アクリルアミド、N−ジ置換アク
リルアミド(置換基は置換基を有していてもよいアルキ
ル基、アリール基、シリル基であり、例えば、メチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
tert−ブチル基、tert−オクチル基、シクロヘ
キシル基、ベンジル基、ヒドロキシメチル基、アルコキ
シメチル基、フェニル基、2,4,5−テトラメチルフ
ェニル基、4−クロロフェニル基、トリメチルシリル
等);
【0081】メタクリルアミド類、具体的には、メタク
リルアミド、N−モノ置換メタクリルアミド、N−ジ置
換メタクリルアミド(置換基は置換基を有していてもよ
いアルキル基、アリール基、シリル基であり、例えば、
メチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、tert−ブチル基、tert−オクチル基、シ
クロヘキシル基、ベンジル基、ヒドロキシメチル基、ア
ルコキシメチル基、フェニル基、2,4,5−テトラメ
チルフェニル基、4−クロロフェニル基、トリメチルシ
リル等);
【0082】オレフィン類(例えば、エチレン、プロピ
レン、1−ペンテン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イ
ソプレン、クロロプレン、ブタジエン等)、スチレン類
(例えば、スチレン、メチルスチレン、イソプロピルス
チレン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロ
ルスチレン等)、ビニルエーテル類(例えば、メチルビ
ニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ヘキシルビニル
エーテル、メトキシエチルビニルエーテル等);等が挙
げられる。
【0083】その他のビニルモノマーとして、クロトン
酸エステル、イタコン酸エステル、マレイン酸ジエステ
ル、フマル酸ジエステル、メチルビニルケトン、フェニ
ルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトン、N−ビ
ニルオキサゾリドン、N−ビニルピロリドン、ビニリデ
ンクロライド、メチレンマロンニトリル、ビニリデン、
ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェー
ト、ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホス
フェート、ジブチル−2−アクリロイルオキシエチルホ
スフェート、ジオクチル−2−メタクリロイルオキシエ
チルホスフェート等が挙げられる。
【0084】また、非イオン性分散性基を含有するモノ
マーとしては、例えば、ポリエチレングリコールモノア
ルキルエーテルとカルボン酸モノマーとのエステル、ポ
リエチレングリコールモノアルキルエーテルとスルホン
酸モノマーとのエステル、ポリエチレングリコールモノ
アルキルエーテルとリン酸モノマーとのエステル、ポリ
エチレングリコールモノアルキルエーテルとイソシアネ
ート基含有モノマーから形成されるビニル基含有ウレタ
ン、ポリビニルアルコール構造を含有するマクロモノマ
ーなどが挙げられる。前記ポリエチレングリコールモノ
アルキルエーテルのエチレンオキシ部の繰り返し数とし
ては、8〜50が好ましく、10〜30がより好まし
い。前記ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル
のアルキル基の炭素原子数としては、1〜20が好まし
く、1〜12がより好ましい。
【0085】前記油溶性ポリマーに適用可能なポリウレ
タンとしては、例えば、以下に挙げるジオール化合物
と、ジイソシアネート化合物とを種々組み合わせて、重
付加反応により合成されたポリウレタンが挙げられる。
前記ジオール化合物の具体例としては、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジ
オール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオ
ール、2,3−ブタンジオール、2,2−ジメチルー
1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオー
ル、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、2,4−ペンタンジオール、3,3−ジメチルー
1,2−ブタンジオール、2−エチルー2−メチルー
1,3−プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオー
ル、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、2,5−ヘキサンジオール、2−メチルー2,4
−ペンタンジオール、2,2−ジエチルー1,3−プロ
パンジオール、2,4−ジメチルー2,4−ペンタンジ
オール、1,7−ヘプタンジオール、2−メチル−2−
プロピルー1,3−プロパンジオール、2,5−ジメチ
ル−2,5−ヘキサンジオール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,8
−オクタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、ハイドロキノン、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子
量=200,300,400,600,1000,15
00,4000)、ポリプロピレングリコール(平均分
子量=200,400,1000)、ポリエステルポリ
オール、4,4'―ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2
−プロパン、4,4'―ジヒドロキシフェニルスルホン
等が挙げられる。
【0086】前記ジイソシアネート化合物としては、メ
チレンジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート,1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、
2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエン
ジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート,m−フェニ
レンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、3,3'−ジメチル−4,4'―ジフェニルメタンジ
イソシアネート、3,3'−ジメチルビフェニレンジイ
ソシアネート、4,4'−ビフェニレンジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチレ
ンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)等が挙げ
られる。
【0087】前記ポリウレタンの合成に使用可能なジオ
ール化合物、ジイソシアネート化合物は、各々1種を単
独で使用していもよいし、種々の目的(例えば、ポリマ
ーのガラス転移温度(Tg)の調整や溶解性、染料との
相溶性、分散物の安定性)に応じて、各々2種以上を任
意の割合で使用することもできる。
【0088】前記油溶性ポリマーに適用可能なポリエス
テルとしては、例えば、以下に挙げるジオール化合物
と、ジカルボン酸化合物とを種々組み合わせて、重縮合
反応により合成されたポリエステルが挙げられる。前記
ジカルボン酸化合物としては、シュウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、ジメチルマロン酸、アジピン酸、
ピメリン酸、α,α―ジメチルコハク酸、アセトンジカ
ルボン酸、セバシン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、
フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2−ブチルテレ
フタル酸、テトラクロロテレフタル酸、アセチレンジカ
ルボン酸、ポリ(エチレンテレフタレート)ジカルボン
酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸、ω―ポリ(エチレンオキシ
ド)ジカルボン酸、p−キシリレンジカルボン酸等が挙
げられる。
【0089】前記ジカルボン酸化合物は、ジオール化合
物と重縮合反応を行う際には、ジカルボン酸のアルキル
エステル(例えば、ジメチルエステル)の形で用いるの
が好ましい。
【0090】前記ジオール化合物としては、上記ポリウ
レタンにおいて例示したジオール類と同様の化合物を用
いることができる。
【0091】前記ポリエステルの合成に使用されるジオ
ール化合物、ジカルボン酸類、およびヒドロキシカルボ
ン酸エステル化合物は、各々1種を単独で用いてもよい
し、種々の目的(例えば、ポリマーのガラス転移温度
(Tg)の調整や溶解性、染料との相溶性、分散物の安
定性)に応じて、各々2種以上を任意の割合で混合して
用いることもできる。
【0092】前記油溶性ポリマーに適用可能なポリアミ
ドとしては、例えば、以下に挙げるジアミン化合物と、
前記ジカルボン酸化合物とを種々組み合わせて、重縮合
により合成されたポリアミドが挙げられる。前記ジアミ
ン化合物としては、エチレンジアミン、1,3−プロパ
ンジアミン、1,2−プロパンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、オクタメチレンジアミン、o−フェニレン
ジアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジ
アミン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、
4,4'−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジ
アミノジフェニルスルホン、キシリレンジアミン等を挙
げることができる。
【0093】前記ジカルボン酸化合物としては、前記ポ
リエステルにおいて例示したジカルボン酸類と同様の化
合物を用いることができ、特に、ジカルボン酸のエステ
ルを用いるのが好ましい。
【0094】前記ポリアミドの合成に使用されるジアミ
ン化合物、ジカルボン酸類、およびアミノカルボン酸化
合物は、各々1種を単独で用いてもよいし、種々の目的
(例えば、ポリマーのガラス転移温度(Tg)の調整や
溶解性、染料との相溶性、分散物の安定性)に応じて、
各々2種以上を任意の割合で混合して用いることもでき
る。
【0095】前記油溶性ポリマーに適用可能なポリウレ
アとしては、例えば、以下に挙げるジアミン化合物と、
ジイソシアネート化合物とを種々組み合わせて、重付加
反応により合成されたポリウレアが挙げられる。また、
ジアミン化合物と尿素の脱アンモニア反応によって合成
されたポリウレアが挙げられる。前記ジアミン化合物と
しては、前記ポリアミドにおいて例示したジアミン類と
同様の化合物を用いることができる。前記ジイソシアネ
ート化合物としては、前記ポリウレタンにおいて例示し
たジイソシアネート類と同様の化合物を用いることがで
きる。
【0096】前記ポリウレアの合成に使用されるジアミ
ン化合物、ジイソシアネート化合物等の原料は、各々1
種を単独で用いてもよいし、種々の目的(例えば、ポリ
マーのガラス転移温度(Tg)の調整や溶解性、染料と
の相溶性、分散物の安定性)に応じて、各々2種以上を
任意の割合で混合して用いることもできる。
【0097】前記油溶性ポリマーに適用可能なポリカー
ボネートとしては、例えば、以下に挙げるジオール化合
物と、ホスゲンもしくは炭酸エステル誘導体(例えば、
ジフェニルカーボネート等の芳香族エステル)を反応さ
せて合成されたポリカーボネートが挙げられる。前記ジ
オール化合物としては、前記ポリウレタンにおいて例示
したジオール類と同様の化合物を用いることができる。
【0098】前記ポリカーボネートの合成に使用される
ジオール化合物等の原料は、各々1種を単独で用いても
よいし、種々の目的(例えば、ポリマーのガラス転移温
度(Tg)の調整や溶解性、染料との相溶性、分散物の
安定性)に応じて、各々2種以上を任意の割合で混合し
て用いることもできる。
【0099】本発明においては、前記非イオン性の油溶
性ポリマーとしては、前記例示したポリマーの中でもビ
ニルポリマーが好ましい。
【0100】前記油溶性ポリマーのうちビニルポリマー
の具体例(P−1)〜25))を以下に列挙する。括弧
内の比は質量比を意味する。尚、本発明は、これらの具
体例に何ら限定されるものではない。 P−1) メチルメタクリレート−エチルアクリレート
共重合体(50:50) P−2) メチルメタクリレート−メチルアクリレート
共重合体(65:35) P−3) ブチルアクリレート−スチレン共重合体(5
0:50) P−4) ポリエチルメタクリレート P−5) ポリn−ブチルメタクリレート P−6) ポリイソブチルメタクリレート P−7) ポリイソプロピルメタクリレート P−8) ポリメチルクロロアクリレート P−9) ポリ(2−tert−ブチルフェニルアクリ
レート) P−10) ポリ(4−tert−ブチルフェニルアク
リレート) P−11) n−ブチルメタクリレート−N−ビニル−
2−ピロリドン共重合体(90:10) P−12) メチルメタクリレート−塩化ビニル共重合
体(70:30) P−13) メチルメタクリレート−スチレン共重合体
(50:50) P−14) イソブチルメタクリレート−ブチルアクリ
レート共重合体(55:45)
【0101】P−15) n−ブチルメタクリレート−
メチルメタクリレート−スチレン共重合体(50:3
0:20) P−16) 酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体(8
5:15) P−17) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(65:
35) P−18) n−ブチルアクリレート−メチルメタクリ
レート−n−ブチルメタクリレート共重合体(35:3
5:30) P−19) ジアセトンアクリルアミド−メチルメタク
リレート共重合体(50:50) P−20) エチルメタクリレート−n−ブチルアクリ
レート共重合体(70:30) P−21) メチルメタクリレート−シクロヘキシルア
クリレート共重合体(50:50)
【0102】P−22) n−ブチルメタクリレート−
メトキシポリエチレングリコール(n=4)モノメタク
リレート共重合体(75:25) P−23) エチルメタクリレート−スチレン−メトキ
シポリエチレングリコール(n=9)モノメタクリレー
ト共重合体(65:10:25) P−24) メチルメタクリレート−ベンジルメタクリ
レート−メトキシポリエチレングリコール(n=23)
モノメタクリレート共重合体(20:50:30) P−25) n−ブチルメタクリレート−スチレン−ポ
リプロピレングリコールモノメタクリレート(n=7)
−メトキシポリエチレングリコール(n=23)モノメ
タクリレート共重合体(30:40:10:20)
【0103】また、前記油溶性ポリマーのうち、縮合系
ポリマーの具体例(P−26)〜45))を以下に列挙
する。括弧内の比はモル百分率比を意味する。尚、本発
明に用いられる油溶性ポリマーは、以下の具体例に限定
されるものではない。 P−26) トルエンジイソシアネート/エチレングリ
コール/1,4−ブタンジオール(50/15/35) P−27) 4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート/1,3−プロパンジオール/ポリプロピレングリ
コール(Mw=1000)(50/45/5) P−28) トルエンジイソシアネート/ヘキサメチレ
ンジイソシアネート/エチレングリコール/ポリエチレ
ングリコール(Mw=600)/1,4−ブタンジオー
ル(40/10/20/10/20) P−29) 1,5−ナフチレンジイソシアネート/ヘ
キサメチレンジイソシアネート/ジエチレングリコール
/1,6−ヘキサンジオール(25/25/35/1
5) P−30) テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキ
サンジメタノール/1,4―ブタンジオール/エチレン
グリコール(25/25/25/15/10)
【0104】P−31) テレフタル酸/イソフタル酸
/4,4'―ジヒドロキシージフェニルー2,2−プロ
パン/テトラエチレングリコール/エチレングリコール
(30/20/20/15/15) P−32) テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキ
サンジメタノール/ネオペンチルグリコール/ジエチレ
ングリコール(20/30/25/15/10) P―33) テレフタル酸/イソフタル酸/1,4−ベ
ンゼンジメタノール/ジエチレングリコール/ネオペン
チルグリコール(25/25/25/15/10) P−34) ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸(5
0/50) P−35) テトラメチレンジアミン/アジピン酸(5
0/50) P−36) ヘキサメチレンジアミン/セバシン酸(5
0/50) P−37) N,N’−ジメチルエチレンジアミン/ア
ジピン酸/シクロヘキサンジカルボン酸(50/20/
30) P−38) トルエンジイソシアネート/4,4'―ジ
フェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジア
ミン(30/20/50) P−39) ノナメチレンジアミン/尿素(50/5
0) P−40) ヘキサメチレンジアミン/ノナメチレンジ
アミン/尿素(25/25/50)
【0105】
【化17】
【0106】前記油溶性ポリマーの合成に関しては、
「高分子実験学(第5巻)重縮合と重付加(神原周編
集、共立出版(株)発行(1980))」、「ポリエス
テル樹脂ハンドブック(滝山栄一郎著、日刊工業新聞社
発行(1988))」、「ポリウレタン樹脂ハンドブッ
ク(岩田敬治編、日刊工業新聞社発行(198
7))」、「高分子合成の実験法(大津隆行・木下雅悦
共著、化学同人発行(1972))」、特公昭33−
1141号、同37−7641号、同39−5989
号、同40−27349号、同42−5118号、同4
2−24194号、同45−10957号、同48−2
5435号、同49−36942号、同52−8134
4号、特開昭56−88454号、特開平6−3408
35号等の各公報に記載されている方法を用いることが
できる。
【0107】前記油溶性ポリマーの分子量(Mw)として
は、通常1000〜200000であり、2000〜5
0000が好ましい。前記分子量が200000を超え
ると、有機溶媒への溶解性が悪くなったり、有機溶媒の
粘度が増加して分散し難くなる傾向がある。
【0108】−疎水性高沸点有機溶媒− 本発明において、着色微粒子は疎水性高沸点有機溶媒を
含有する。前記疎水性高沸点有機溶媒は疎水性であり、
且つ沸点が150℃以上である。ここで「疎水性」と
は、25℃における蒸留水に対する溶解度が3%以下で
あることをいう。前記疎水性高沸点有機溶媒の沸点は1
70℃以上であるのが好ましい。また、前記疎水性高沸
点有機溶媒の誘電率は3から12であるのが好ましく、
4から10であるのがより好ましい。尚、ここでいう誘
電率とは、25℃における真空中に対する比誘電率を表
す。
【0109】前記疎水性高沸点有機溶媒としては米国特
許第2,322,027号明細書等に記載の化合物を用
いることができ、リン酸エステル類、脂肪酸エステル
類、フタル酸エステル類、安息香酸エステル類、フェノ
ール類、アミド系類の疎水性高沸点有機溶媒が好ましい
が、これらに限定されるものではない。
【0110】本発明に用いられる疎水性高沸点有機溶媒
としては、下記式〔S−1〕から〔S−9〕で表される
化合物が特に好ましい。
【0111】
【化18】
【0112】前記式〔S−1〕においてR1、R2及びR
3はそれぞれ独立に、脂肪族基またはアリール基を表わ
す。また、a,b,cはぞれぞれ独立に0または1を表
わす。
【0113】式〔S−2〕においてR4及びR5はそれぞ
れ独立に、脂肪族基またはアリール基を表わし、R6
ハロゲン原子(F、Cl、Br、I以下同じ)、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカ
ルボニル基またはアリールオキシカルボニル基を表わ
し、dは0〜3の整数を表わす。dが複数のとき、複数
のR6は同じでも異なっていてもよい。
【0114】式〔S−3〕においてArはアリール基を
表わし、eは1〜6の整数を表わし、R7はe価の炭化
水素基またはエーテル結合で互いに結合した炭化水素基
を表わす。
【0115】式〔S−4〕においてR8は脂肪族基を表
わし、fは1〜6の整数を表わし、R9はf価の炭化水
素基またはエーテル結合で互いに結合した炭化水素基を
表わす。
【0116】式〔S−5〕においてgは2〜6の整数を
表わし、R10はg価の炭化水素基(ただしアリール基を
除く)を表わし、R11は脂肪族基またはアリール基を表
わす。
【0117】式〔S−6〕においてR12、R13及びR14
はそれぞれ独立に水素原子、脂肪族基またはアリール基
を表わす。Xは−CO−または−SO2−を表わす。R
12とR13またはR13とR14は互いに結合して環を形成し
ていてもよい。
【0118】式〔S−7〕においてR15は脂肪族基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アリー
ル基またはシアノ基を表わし、R16はハロゲン原子、脂
肪族基、アリール基、アルコキシ基またはアリールオキ
シ基を表わし、hは0〜3の整数を表わす。hが複数の
とき、複数のR16は同じでも異なっていてもよい。
【0119】式〔S−8〕においてR17及びR18はそれ
ぞれ独立に、脂肪族基またはアリール基を表わし、R19
はハロゲン原子、脂肪族基、アリール基、アルコキシ基
またはアリールオキシ基を表わし、iは0〜4の整数を
表わす。iが複数のとき、複数のR19は同じでも異なっ
ていてもよい。
【0120】式〔S−9〕においてR20及びR21は脂肪
族基またはアリール基を表わす。jは1または2を表わ
す。
【0121】式〔S−1〕〜〔S−9〕においてR1
6、R8、R11〜R21が脂肪族基または脂肪族基を含む
基であるとき、脂肪族基は直鎖状、分岐鎖状、環状のい
ずれであってもよく、また不飽和結合を含んでいても置
換基を有していてもよい。置換基の例として、ハロゲン
原子、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アルコキシカルボニル基、ヒドロキシル基、アシルオキ
シ基、エポキシ基等がある。
【0122】式〔S−1〕〜〔S−9〕においてR1
6 、R8 、R11〜R21が環状脂肪族基、すなわちシク
ロアルキル基であるか、またはシクロアルキル基を含む
基であるとき、シクロアルキル基は3〜8員の環内に不
飽和結合を含んでよく、また置換基や架橋基を有してい
てもよい。置換基の例としてハロゲン原子、脂肪族基、
ヒドロキシル基、アシル基、アリール基、アルコキシ
基、エポキシ基、アルキル基等があり、架橋基の例とし
てメチレン、エチレン、イソプロピリデン等が挙げられ
る。
【0123】式〔S−1〕〜〔S−9〕においてR1
6、R8、R11〜R21がアリール基またはアリール基を
含む基であるとき、アリール基はハロゲン原子、脂肪族
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルコキシカルボニル基等の置換基で置換されていてもよ
い。
【0124】式〔S−3〕、〔S−4〕、〔S−5〕に
おいてR7、R9またはR10が炭化水素基であるとき、炭
化水素基は環状構造(例えばベンゼン環、シクロペンタ
ン環、シクロヘキサン環)や不飽和結合を含んでいても
よく、また置換基を有していてもよい。置換基の例とし
てハロゲン原子、ヒドロキシル基、アシルオキシ基、ア
リール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、エポキシ
基等がある。
【0125】以下に、式〔S−1〕〜〔S−9〕で表さ
れる疎水性高沸点有機溶媒の中でも、特に好ましい疎水
性高沸点有機溶媒について述べる。式〔S−1〕におい
てR1、R2及びR3は各々独立して、炭素原子数(以下
C数と略す)1〜24(好ましくは4〜18)の脂肪族
基(例えばn−ブチル、2−エチルヘキシル、3,3,
5−トリメチルヘキシル、n−ドデシル、n−オクタデ
シル、ベンジル、オレイル、2−クロロエチル、2,3
−ジクロロプロピル、2−ブトキシエチル、2−フェノ
キシエチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−t
−ブチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシ
ル)、またはC数6〜24(好ましくは6〜18)のア
リール基(例えばフェニル、クレジル、p−ノニルフェ
ニル、キシリル、クメニル、p−メトキシフェニル、p
−メトキシカルボニルフェニル)である。a、b、cは
それぞれ独立に0または1であり、より好ましくはa、
b、cすべて1である。
【0126】式〔S−2〕においてR4及びR5 はC数
1〜24(好ましくは4〜18)の脂肪族基(例えば前
記R1 について挙げたアルキル基と同じ基、エトキシカ
ルボニルメチル、1,1−ジエチルプロピル、2−エチ
ル−1−メチルヘキシル、シクロヘキシルメチル、1−
エチル−1,5−ジメチルヘキシル、3,5,5−トリ
メチルシクロヘキシル、メンチル、ボルニル、1−メチ
ルシクロヘキシル)またはC数6〜24(好ましくは6
〜18)のアリール基(例えば前記R1について挙げた
アリール基、4−t−ブチルフェニル、4−t−オクチ
ルフェニル、1,3,5−トリメチルフェニル、2,
4,−ジ−t−ブチルフェニル、2,4,−ジ−t−ペ
ンチルフェニル)であり、R6はハロゲン原子(好まし
くは塩素原子)、C数1〜18のアルキル基(例えばメ
チル、イソプロピル、t−ブチル、n−ドデシル)、C
数1〜18のアルコキシ基(例えばメトキシ、n−ブト
キシ、n−オクチルオキシ、メトキシエトキシ、ベンジ
ルオキシ)、C数6〜18のアリールオキシ基(例えば
フェノキシ、p−トリルオキシ、4−メトキシフェノキ
シ、4−t−ブチルフェノキシ)またはC数2〜19の
アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、
n−ブトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカ
ルボニル)またはC数6〜25のアリールオキシカルボ
ニル基であり、dは0または1である。
【0127】式〔S−3〕においてArはC数6〜24
(好ましくは6〜18)のアリール基(例えばフェニ
ル、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、1−
ナフチル、4−n−ブトキシフェニル、1,3,5−ト
リメチルフェニル)であり、eは1〜4(好ましくは1
〜3)の整数であり、R7はe価のC数2〜24(好ま
しくは2〜18)の炭化水素基〔例えば前記R4につい
て挙げたアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、
−(CH22−、
【0128】
【化19】
【0129】またはe価の炭素原子数4〜24(好まし
くは4〜18)のエーテル結合で互いに結合した炭化水
素基〔例えば、−CH2CH2OCH2CH2−、−CH2
CH2(OCH2CH23−、−CH2CH2CH2OCH2
CH2CH2−、
【0130】
【化20】
【0131】である。
【0132】式〔S−4〕においてR8はC数3〜24
(好ましくは3〜17)の脂肪族基(例えばn−プロピ
ル、1−ヒドロキシエチル、1−エチルペンチル、n−
ウンデシル、ペンタデシル、8,9−エポキシヘプタデ
シル、シクロプロピル、シクロヘキシル、4−メチルシ
クロヘキシル)であり、fは1〜4(好ましくは1〜
3)の整数であり、R9はf価のC数2〜24(好まし
くは2〜18)の炭化水素基またはc価の炭素原子数4
〜24(好ましくは4〜18)のエーテル結合で互いに
連結した炭化水素基(例えば前記R7について挙げた
基)である。
【0133】式〔S−5〕においてgは2〜4(好まし
くは2または3)であり、R10はg価の炭化水素基〔例
えば、−CH2−、−(CH22−、−(CH24−、
−(CH27−、
【0134】
【化21】
【0135】であり、R11はC数1〜24(好ましくは
4〜18)の脂肪族基またはC数6〜24(好ましくは
6〜18)のアリール基(例えば前記R4について挙げ
た脂肪族基、アリール基)である。
【0136】式〔S−6〕においてR12はC数1〜20
の脂肪族基〔例えばn−プロピル、1−エチルペンチ
ル、n−ウンデシル、n−ペンタデシル、2,4−ジ−
t−ペンチルフェノキシメチル、4−t−オクチルフェ
ノキシメチル、3−(2,4−ジ−t−ブチルフェノキ
シ)プロピル、1−(2,4−ジ−t−ブチルフェキ
シ)プロピル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキ
シル)またはC数6〜24(好ましくは6〜18)のア
リール基(例えば前記Arについて挙げたアリール基)
であり、R13及びR14はC数3〜24(好ましくは3〜
18)の脂肪族基(例えばイソプロピル、n−ブチル、
n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、n−ドデシル、シ
クロペンチル、シクロプロピル)またはC数6〜18
(好ましくは6〜15)のアリール基(例えばフェニ
ル、1−ナフチル、p−トリル)である。R13とR14
が互いに結合し、Nとともにピロリジン環、ピペリジン
環、モルホリン環を形成してもよく、R12とR13とが互
いに結合してピロリドン環を形成してもよい。Xは−C
O−または−SO2−であり、好ましくはXは−CO−
である。
【0137】式〔S−7〕においてR15はC数1〜24
(好ましくは3〜18)の脂肪族基(例えばメチル、イ
ソプロピル、t−ブチル、t−ペンチル、t−ヘキシ
ル、t−オクチル、2−ブチル、2−ヘキシル、2−オ
クチル、2−ドデシル、2−ヘキサデシル、t−ペンタ
デシル、シクロペンチル、シクロヘキシル)、C数2〜
24(好ましくは5〜17)のアルコキシカルボニル基
(例えばn−ブトキシカルボニル、2−エチルヘキシル
オキシカルボニル、n−ドデシルオキシカルボニル)C
数1〜24(好ましくは3〜18)のアルキルスルホニ
ル基(例えばn−ブチルスルホニル、n−ドデシルスル
ホニル)、C数6〜30(好ましくは6〜24)のアリ
ールスルホニル基(例えばp−トリルスルホニル、p−
ドデシルフェニルスルホニル、p−ヘキサデシルオキシ
フェニルスルホニル)、C数6〜32(好ましくは6〜
24)のアリール基(例えばフェニル、p−トリル)ま
たはシアノ基であり、R16はハロゲン原子(好ましくは
Cl)、C数1〜24(好ましくは3〜18)のアルキ
ル基(例えば前記R15について挙げたアルキル基)、C
数5〜17のシクロアルキル基(例えばシクロペンチ
ル、シクロヘキシル)、C数6〜32(好ましくは6〜
24)のアリール基(例えばフェニル、p−トリル)C
数1〜24(好ましくは1〜18)のアルコキシ基(例
えばメトキシ、n−ブトキシ、2−エチルヘキシルオキ
シ、ベンジルオキシ、n−ドデシルオキシ、n−ヘキサ
デシルオキシ)またはC数6〜32(好ましくは6〜2
4)のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−t−
ブチルフェノキシ、p−t−オクチルフェノキシ、m−
ペンタデシルフェノキシ、p−ドデシルオキシフェノキ
シ)であり、hは1〜2の整数である。
【0138】式〔S−8〕においてR17及びR18は前記
13及びR14と同じであり、R19は前記R16と同じであ
る。
【0139】式〔S−9〕においてR20、R21は前記R
1 、R2 及びR3 と同じである。jは1または2を表わ
し、好ましくはjは1である。
【0140】以下に本発明において用いられる疎水性高
沸点有機溶媒の具体例S−1〜81を示す。
【0141】
【化22】
【0142】
【化23】
【0143】
【化24】
【0144】
【化25】
【0145】
【化26】
【0146】
【化27】
【0147】
【化28】
【0148】
【化29】
【0149】
【化30】
【0150】
【化31】
【0151】
【化32】
【0152】
【化33】
【0153】
【化34】
【0154】
【化35】
【0155】本発明において、前記疎水性高沸点有機溶
媒は1種類を単独で使用しても、2種以上を混合〔例え
ばトリクレジルホスフェートとジブチルフタレート、ト
リオクチルホスフェートとジ(2−エチルヘキシル)セ
バケート〕して使用してもよい。
【0156】本発明において用いられる前記疎水性高沸
点有機溶媒の前記以外の化合物例及び/またはこれら疎
水性高沸点有機溶媒の合成方法については、例えば、米
国特許第2,322,027号、同第2,533,51
4号、同第2,772,163号、同第2,835,5
79号、同第3,594,171号、同第3,676,
137号、同第3,689,271号、同第3,70
0,454号、同第3,748,141号、同第3,7
64,336号、同第3,765,897号、同第3,
912,515号、同第3,936,303号、同第
4,004,928号、同第4,080,209号、同
第4,127,413号、同第4,193,802号、
同第4,207,393号、同第4,220,711
号、同第4,239,851号、同第4,278,75
7号、同第4,353,979号、同第4,363,8
73号、同第4,430,421号、同第4,430,
422号、同第4,464,464号、同第4,48
3,918号、同第4,540,657号、同第4,6
84,606号、同第4,728,599号、同第4,
745,049号、同第4,935,321号、同第
5,013,639号、欧州特許第276,319A
号、同第286,253A号、同第289,820A
号、同第309,158A号、同第309,159A
号、同第309,160A号、同第509,311A
号、同第510,576A号、東独特許第147,00
9号、同第157,147号、同第159,573号、
同第225,240A号、英国特許第2,091,12
4A号等の各明細書、特開昭48−47335号、同5
0−26530号、同51−25133号、同51−2
6036号、同51−27921号、同51−2792
2号、同51−149028号、同52−46816
号、同53−1520号、同53−1521号、同53
−15127号、同53−146622号、同54−9
1325号、同54−106228号、同54−118
246号、同55−59464号、同56−64333
号、同56−81836号、同59−204041号、
同61−84641号、同62−118345号、同6
2−247364号、同63−167357号、同63
−214744号、同63−301941号、同64−
9452号、同64−9454号、同64−68745
号、特開平1−101543号、同1−102454
号、同2−792号、同2−4239号、同2−435
41号、同4−29237号、同4−30165号、同
4−232946号、同4−346338号等の各公報
に記載されている。
【0157】−油溶性ポリマーを含む着色微粒子分散物
の製造− 本発明の着色微粒子分散物は、油溶性染料、油溶性ポリ
マーおよび前記疎水性高沸点有機溶媒を含有する着色微
粒子を、水性媒体中に分散してなる。具体的には、例え
ば、予め前記油溶性ポリマーのラテックスを調製し、こ
れに前記油溶性染料および前記疎水性高沸点有機溶媒を
含浸させる方法、あるいは共乳化分散法などが挙げられ
る。これらの中でも、前記共乳化分散法が好ましい。
【0158】前記共乳化分散は、前記疎水性高沸点有機
溶媒、場合によっては低沸点有機溶媒を混合した混合溶
媒に、前記油溶性ポリマーと前記油溶性染料を溶解した
油相を、水を主体とした水相中に分散し、油相の微少油
滴を形成することによって実施できる。共乳化分散にお
いては、水相中に油相を添加する方法が一般的である
が、油相中に水相を滴下する、いわゆる転相乳化法も好
ましく用いられ得る。乳化分散の際には、水相および油
相のいずれか又は両方に、後述する界面活性剤、乾燥防
止剤、染料安定化剤、乳化安定剤、防腐剤、防黴剤等の
添加剤を必要に応じて添加することができる。
【0159】乳化分散の際に使用可能な界面活性剤とし
ては、種々のものが挙げられる。例えば、脂肪酸塩、ア
ルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスル
ホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレン
スルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアル
キル硫酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤や、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレ
ンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニオン系
界面活性剤が好ましい。また、アセチレン系ポリオキシ
エチレンオキシド界面活性剤であるSURFYNOLS
(AirProducts&Chemicals社)も
好ましく用いられる。また、N,N−ジメチル−N−ア
ルキルアミンオキシドのようなアミンオキシド型の両性
界面活性剤等も好ましい。更に、特開昭59−157,
636号の第(37)〜(38)頁、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.308119(1989年)記載の界面活性
剤として挙げたものも使用することができる。
【0160】乳化直後の安定化を図る目的で、前記界面
活性剤と併用して水溶性ポリマーを添加することもでき
る。前記水溶性ポリマーとしては、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、
ポリアクリル酸、ポリアクリルアミドやこれらの共重合
体が好ましく用いられる。また多糖類、カゼイン、ゼラ
チン等の天然水溶性ポリマーを用いるのも好ましい。
【0161】前記共乳化分散法により、前記非イオン性
の油溶性ポリマー、油溶性染料および疎水性高沸点有機
溶媒を含有する着色微粒子を水系媒体に分散させて水性
インクとする場合、特に重要なのはその粒子サイズのコ
ントーロールである。インクジェットにより画像を形成
した際の、色純度や濃度を高めるには、着色微粒子の平
均粒子径を小さくするのが好ましい。具体的には、着色
微粒子の体積平均粒子径は100nm以下であるのが好
ましく、1nm以上80nm以下であるのがより好まし
い。
【0162】また、前記着色微粒子に粗大粒子がある
と、印刷性能を低下させることがある。例えば、粗大粒
子がヘッドのノズルを詰まらせる場合、また詰まらない
までも汚れを形成することによってインクの不吐出や吐
出のヨレを生じる場合がある等、印刷性能に悪影響を与
える場合がある。従って、粗大粒子の存在割合は低いの
が好ましく、インクを調製した場合に、インク1μリッ
トル中に5μm以上の粒子が10個以下、1μm以上の
粒子を1000個以下とするのが好ましい。粗大粒子を
除去する方法としては、公知の遠心分離法、精密濾過法
等が利用できる。これらの分離手段は乳化分散直後に行
ってもよいし、乳化分散物に湿潤剤や界面活性剤等の各
種添加剤を加えた後、インクカートリッジに充填する直
前に行ってもよい。着色微粒子の平均粒子径を小さく
し、且つ粗大粒子を少なくするのには、機械的な乳化装
置を用いるのが有効である。
【0163】前記乳化装置としては、簡単なスターラー
やインペラー撹拌方式、インライン撹拌方式、コロイド
ミル等のミル方式、超音波方式など公知の装置を用いる
ことができるが、高圧ホモジナイザーの使用は特に好ま
しいものである。高圧ホモジナイザーは、米国特許第4
533254号明細書、特開平6−47264号公報等
に詳細な機構が記載されているが、市販の装置として
は、ゴーリンホモジナイザー(A.P.V GAULI
N INC.)、マイクロフルイダイザー(MICRO
FLUIDEX INC.)、アルティマイザー(株式
会社スギノマシン)等が使用できる。また、近年になっ
て、米国特許第5720551号明細書に記載されてい
るような、超高圧ジェット流内で微粒子化する機構を備
えた高圧ホモジナイザーは、本発明の乳化分散に特に有
効である。この超高圧ジェット流を用いた乳化装置の例
として、DeBEE2000(BEE INTERNA
TIONAL LTD.)が挙げられる。
【0164】高圧乳化分散装置で乳化する際の圧力は5
0MPa以上が一般的であり、好ましくは60MPa以
上、更に好ましくは180MPa以上である。例えば、
撹拌乳化機で乳化した後、高圧ホモジナイザーを通す等
の方法で2種以上の乳化装置を併用するのは特に好まし
い方法である。また、一度これらの乳化装置で乳化分散
した後、湿潤剤や界面活性剤等の添加剤を添加した後、
カートリッジにインクを充填する間に再度高圧ホモジナ
イザーを通過させる方法も好ましい方法である。
【0165】前記疎水性高沸点有機溶媒に加えて低沸点
有機溶媒を使用する場合、乳化物の安定性及び安全衛生
上の観点から低沸点有機溶媒を除去するのが好ましい。
低沸点有機溶媒を除去する方法は溶媒の種類に応じて各
種の公知の方法を用いることができる。即ち、蒸発法、
真空蒸発法、限外濾過法等である。この低沸点有機溶媒
の除去工程は乳化直後、できるだけ速やかに行うのが好
ましい。
【0166】本発明の着色微粒子分散物において、前記
油溶性ポリマーの使用量としては、前記油相を構成する
前記油溶性染料と前記油溶性ポリマーと前記疎水性高沸
点有機溶媒との総和に対して、1〜70質量%が好まし
く、2〜50質量%がより好ましい。また、本発明の着
色微粒子分散物において、前記疎水性高沸点有機溶媒の
使用量としては、前記油相を構成する前記油溶性染料と
前記油溶性ポリマーと前記疎水性高沸点有機溶媒との総
和に対して、25〜95質量%が好ましく、30〜90
質量%がより好ましく、40〜85質量%が特に好まし
い。
【0167】−有機溶剤− 前記着色微粒子分散物の調製に、前記疎水性高沸点有機
溶媒以外に用いられる有機溶剤としては、特に制限はな
く、前記油溶性染料や前記油溶性ポリマー等の溶解性に
基づいて適宜選択することができ、例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、ジエチルケトン等のケトン系溶
剤、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−
プロパノール、1−ブタノール、tert−ブタノール
等のアルコール系溶剤、クロロホルム、塩化メチレン等
の塩素系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶剤、
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピルなどのエス
テル系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル系溶剤、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル等のグリコールエーテル系溶剤、などが挙げられる。
有機溶剤は単独で用いてもよいし2種以上を併用しても
よい。また前記染料やポリマーの溶解性によっては、水
との混合溶媒であっても良い。
【0168】前記有機溶剤の使用量としては、本発明の
効果を害しない範囲内であれば特に制限はないが、前記
油溶性ポリマー100質量部に対し、10〜2000質
量部が好ましく、100〜1000質量部がより好まし
い。前記有機溶剤の使用量が、10質量部未満である
と、着色微粒子の微細で安定な分散が難しくなる傾向が
あり、2000質量部を超えると、前記有機溶剤を除去
するための脱溶媒と濃縮の工程が必須かつ煩雑となり、
かつ配合設計上の余裕がなくなる傾向がある。
【0169】前記有機溶剤は、該有機溶剤の水に対する
溶解度が10%以下である場合、あるいは、該有機溶剤
の蒸気圧が水より大きい場合には、着色微粒子の安定性
の点で後に除去されるのが好ましい。
【0170】尚、着色微粒子分散物を調製した後に、使
用した前記有機溶剤は除去するのが好ましい。除去は、
常圧〜減圧条件で10℃〜100℃で行うことができ、
常圧条件で40〜100℃あるいは減圧条件で10〜5
0℃で行うのが好ましい。
【0171】−添加剤− 本発明の着色微粒子分散物は、本発明の効果を害しない
範囲内において、目的に応じて適宜選択した添加剤を含
有していてもよい。前記添加剤としては、例えば分散安
定剤などが挙げられる。前記分散安定剤は、前記油相お
よび前記水相のいずれに添加してもよいが、乳化分散が
終了した後に添加するのが好ましい。前記分散安定剤と
しては、カチオン、アニオン、ノニオン系の各種界面活
性剤、水溶性又は水分散性の低分子化合物、オリゴマー
等、が挙げられる。前記分散安定剤の添加量としては、
前記油溶性染料と前記油溶性ポリマーとの合計に対し、
0〜100質量%であり、0〜20質量%が好ましい。
【0172】本発明の着色微粒子分散物において、前記
着色微粒子は、1〜45質量%含有されるのが好まし
く、2〜30質量%含有されるのがより好ましい。前記
含有量は、希釈、蒸発、限外濾過等により適宜調整する
ことができる。
【0173】本発明の着色微粒子分散物は、各種分野に
おいて使用することができるが、筆記用水性インク、水
性印刷インク、情報記録インク等に好適であり、以下の
本発明のインクジェット用インクに特に好適に使用する
ことができる。
【0174】(インクジェット用インク及びインクジェ
ト記録方法)本発明のインクジェット用インクは、前記
本発明の着色微粒子分散物を含有してなり、更に必要に
応じて適宜選択したその他の成分を含有してなる。本発
明のインクジェット記録方法においては、前記インクジ
ェット用インクを用いて記録を行うが、その際に使用す
るインクノズル等については特に制限はなく、目的に応
じて適宜選択することができる。
【0175】前記その他の成分は、本発明の効果を害し
ない範囲内において含有される。前記その他の成分とし
ては、例えば、乾燥防止剤、浸透促進剤、吸収剤、酸化
防止剤、防黴剤、pH調整剤、表面張力調整剤、消泡
剤、粘度調整剤、分散安定剤、防錆剤、キレート剤、等
の公知の添加剤が挙げられる。
【0176】前記乾燥防止剤は、インクジェット記録方
式に用いるノズルのインク噴射口において前記インクジ
ェット用インクが乾操することによる目詰まりを防止す
る目的で好適に使用される。
【0177】前記乾燥防止剤としては、水より蒸気圧の
低い水溶性有機溶剤が好ましく、具体例として、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、チオジグリコール、
ジチオジグリコール、2−メチル−1,3−プロパンジ
オール、1,2,6−ヘキサントリオール、アセチレン
グリコール誘導体、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン等に代表される多価アルコール類、エチレングリコー
ルモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリ
コールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレ
ングリコールモノエチル(又はブチル)エーテル等の多
価アルコールの低級アルキルエーテル類、2−ピロリド
ン、N−メチルー2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリン等の複素
環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、3−スルホ
レン等の含硫黄化合物、ジアセトンアルコール、ジエタ
ノールアミン等の多官能化合物、尿素誘導体、が挙げら
れる。これらの中でも、グリセリン、ジエチレングリコ
ール等の多価アルコールがより好ましい。これらの乾燥
防止剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併
用してもよい。前記乾燥防止剤の前記インクジェット用
インク中の含有量としては、10〜50質量%が好まし
い。
【0178】前記浸透促進剤は、インクジェット用イン
クを紙によりよく浸透させる目的で好適に使用される。
【0179】前記浸透促進剤としては、例えば、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、ジ(トリ)エチ
レングリコールモノブチルエーテル、1,2−ヘキサン
ジオール等のアルコール類やラウリル硫酸ナトリウム、
オレイン酸ナトリウムやノニオン性界面活性剤、等が挙
げられる。前記浸透促進剤は、印字の滲み、紙抜け(プ
リントスルー)等を生じない範囲内で含有され、インク
ジェット用インク中に5〜30質量%程度含有されれば
通常十分な効果を発揮する。
【0180】前記紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上
させる目的で使用される。前記紫外線吸収剤としては、
例えば、特開昭58−185677号公報、同61−1
90537号公報、特開平2−782号公報、同5−1
97075号公報、同9−34057号公報等に記載さ
れたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−278
4号公報、特開平5−194483号公報、米国特許第
3214463号等に記載されたベンゾフェノン系化合
物、特公昭48−30492号公報、同56−2114
1号公報、特開平10−88106号公報等に記載され
た桂皮酸系化合物、特開平4−298503号公報、同
8−53427号公報、同8−239368号公報、同
10−182621号公報、特表平8−501291号
公報等に記載されたトリアジン系化合物、リサーチディ
スクロージャーNo.24239号に記載された化合物
やスチルベン系、ベンズオキサゾール系化合物に代表さ
れる紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍
光増白剤、などが挙げられる。
【0181】前記酸化防止剤は、画像の保存性を向上さ
せる目的で使用される。前記酸化防止剤としては、例え
ば、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用す
ることができる。前記有機系の褪色防止剤としては、ハ
イドロキノン類、アルコキシフェノール類、ジアルコキ
シフェノール類、フェノール類、アニリン類、アミン
類、インダン類、クロマン類、アルコキシアニリン類、
ヘテロ環類、などが挙げられる。前記金属錯体系の褪色
防止剤としては、ニッケル錯体、亜鉛錯体、などが挙げ
られ、具体的には、リサーチディスクロージャーNo.
17643の第VIIのI〜J項、同No.15162、
同No.18716の650頁左欄、同No.3654
4の527頁、同No.307105の872頁、同N
o.15162に引用された特許に記載された化合物
や、特開昭62−215272号公報の127頁〜13
7頁に記載された代表的化合物の一般式及び化合物例に
含まれる化合物を使用することができる。
【0182】前記防黴剤としては、デヒドロ酢酸ナトリ
ウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジンチオン
−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステ
ル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及びその
塩等が挙げられる。これらはインク中に0.02〜1.
00質量%使用するのが好ましい。
【0183】前記pH調整剤としては、有機塩基を用い
ることができる。有機塩基としては、トリエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールア
ミン、ジメチルエタノールアミンなどが挙げられる。前
記pH調整剤は、インクジェット用インクの保存安定性
を向上させる目的で、前記インクジェット用インクがp
H6〜10となるように添加するのが好ましく、pH7
〜10となるように添加するのがより好ましい。
【0184】前記表面張力調整剤としては、ノニオン、
カチオン又はアニオン界面活性剤が挙げられる。尚、本
発明のインクジェット用インクの表面張力としては、2
5〜70mN/mが好ましく、25〜60mN/mがよ
り好ましい。また、本発明のインクジェット用インクの
粘度としては、30mPa・s以下が好ましく、20m
Pa・s以下がより好ましい。
【0185】前記消泡剤としては、フッ素系、シリコー
ン系化合物やEDTAに代表されるれるキレート剤等も
必要に応じて使用することができる。
【0186】本発明のインクジェット用インクは、公知
の被記録材に好適に印字等することができる。例えば、
普通紙、樹脂コート紙、インクジェット専用紙、フィル
ム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等が
挙げられる。前記被記録材としては、特に制限はない
が、インクジェット専用紙が好ましい。前記インクジェ
ット専用紙としては、例えば、特開平8−169172
号公報、同8−27693号公報、同2−276670
号公報、同7−276789号公報、同9−32347
5号公報、特開昭62−238783号公報、特開平1
0−153989号公報、同10−217473号公
報、同10−235995号公報、同10−33794
7号公報、同10−217597号公報、同10−33
7947号公報、等に記載されているものが挙げられ
る。
【0187】また、本発明においては、前記被記録材と
して、前記インクジェット専用紙の外、以下の記録紙及
び記録フィルムが好適に使用される。前記記録紙及び記
録フィルムは、支持体と、インク受容層とを積層してな
り、必要に応じて、バックコート層等のその他の層をも
積層してなる。尚、インク受容層をはじめとする各層
は、それぞれ1層であってもよいし、2層以上であって
もよい。
【0188】前記支持体としては、LBKP、NBKP
等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CT
MP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙
パルプ等からなるものが挙げられる。前記パルプには、
必要に応じて従来の公知の顔料、バインダー、サイズ
剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤等が添加混合され
ていてもよい。前記支持体は、長網抄紙機、円網抄紙機
等の各種装置を用いてセ形成することができる。前記支
持体としては、更に合成紙、プラスチックフィルムシー
ト等であってもよい。
【0189】前記支持体の厚みとしては、10〜250
μm程度であり、坪量は10〜250g/m2が望まし
い。
【0190】前記支持体には、前記インク受容層を、更
に必要に応じて選択した前記バックコート層を直接積層
してもよいし、デンプン、ポリビニルアルコール等でサ
イズプレスやアンカーコート層を設けた後に、前記イン
ク受容層及び前記バックコート層を設けてもよい。ま
た、前記支持体には、マシンカレンダー、TGカレンダ
ー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置により平坦化
処理を行ってもよい。
【0191】前記支持体の中でも、両面をポリオレフィ
ン(例、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー)で
ラミネートした紙、及びプラスチックフイルムが好まし
く、前記ポリオレフィン中に、白色顔料(例、酸化チタ
ン、酸化亜鉛)又は色味付け染料(例、コバルトブル
ー、群青、酸化ネオジウム)を添加されているのがより
好ましい。
【0192】前記インク受容層は、顔料、水性バインダ
ー、媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面活性剤、そ
の他の添加剤を含有する。
【0193】前記顔料としては、白色顔料が好ましい。
前記白色顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、カオ
リン、タルク、クレー、珪藻土、合成非晶質シリカ、珪
酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライ
ト、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、二酸化チタン、硫
化亜鉛、炭酸亜鉛等の無機白色顔料、スチレン系ピグメ
ント、アクリル系ピグメント、尿素樹脂、メラミン樹
脂、等の有機顔料等が挙げられる。これらの中でも、多
孔性無機顔料が好ましく、細孔面積が大きい合成非晶質
シリカ等が特に好ましい。前記合成非晶質シリカは、乾
式製造法によって得られる無水珪酸、湿式製造法によっ
て得られる含水珪酸のいずれも使用可能であるが、含水
珪酸が特に好ましい。
【0194】前記水性バインダーとしては、例えば、ポ
リビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコ
ール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオ
キサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体、等の水溶
性高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエ
マルジョン等の水分散性高分子、等が挙げられる。これ
らは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用し
てもよい。これらの中でも、前記顔料に対する付着性、
インク受容層の耐剥離性の点で、ポリビニルアルコー
ル、シラノール変性ポリビニルアルコールが好ましい。
【0195】前記媒染剤としては、不動化されているこ
とが好ましく、そのためにはポリマー媒染剤が好まし
い。前記ポリマー媒染剤としては、特開昭48−283
25号、同54−74430号、同54−124726
号、同55−22766号、同55−142339号、
同60−23850号、同60−23851号、同60
−23852号、同60−23853号、同60−57
836号、同60−60643号、同60−11883
4号、同60−122940号、同60−122941
号、同60−122942号、同60−235134
号、特開平1−161236号の各公報、米国特許24
84430号、同2548564号、同3148061
号、同3309690号、同4115124号、同41
24386号、同4193800号、同4273853
号、同4282305号、同4450224号の各明細
書に記載がある。特開平1−161236号公報の21
2〜215頁に記載のポリマー媒染剤が好適に挙げられ
る。これらのポリマー媒染剤を用いると、優れた画質の
画像が得られ、かつ画像の耐光性が改善される点で好ま
しい。
【0196】前記耐水化剤は、画像を耐水化させる目的
で使用される。前記耐水化剤としては、カチオン樹脂が
好ましい。前記カチオン樹脂としては、例えば、ポリア
ミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリエチレンイミ
ン、ポリアミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウ
ムクロライド重合物、カチオンポリアクリルアミド等が
挙げられる。これらのカチオン樹脂の中でも、ポリアミ
ドポリアミンエピクロルヒドリンが特に好ましい。前記
カチオン樹脂の含有量としては、前記インク受容層の全
固形分に対して1〜15質量%が好ましく、3〜10質
量%がより好ましい。
【0197】前記耐光性向上剤としては、例えば、硫酸
亜鉛、酸化亜鉛、ヒンダーアミン系酸化防止剤、ベンゾ
フェノン等のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が
挙げられる。これらの中でも、硫酸亜鉛が特に好まし
い。
【0198】前記界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良
剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能す
る。前記界面活性剤としては、特開昭62−17346
3号、同62−183457号の各公報に記載されたも
のが挙げられる。尚、前記界面活性剤の代わりに有機フ
ルオロ化合物を用いてもよい。前記有機フルオロ化合物
は、疎水性であることが好ましい。前記有機フルオロ化
合物としては、例えば、フッ素系界面活性剤、オイル状
フッ素系化合物(例、フッ素油)及び固体状フッ素化合
物樹脂(例、四フッ化エチレン樹脂)が含まれ、特公昭
57−9053号(第8〜17欄)、特開昭61−20
994号、同62−135826号の各公報に記載され
たものが挙げられる。
【0199】前記その他の添加剤としては、例えば、顔
料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤、等が挙げられる。
【0200】前記バックコート層は、白色顔料、水性バ
インダー、その他の成分を含有する。
【0201】前記白色顔料としては、例えば、軽質炭酸
カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダル
アルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、ス
チレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチ
ックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿
素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料、等が挙げられる。
【0202】前記水性バインダーとしては、スチレン/
マレイン酸塩共重合体、スチレン/アクリル酸塩共重合
体、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニル
アルコール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイ
ン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の水溶性
高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマ
ルジョン等の水分散性高分子、等が挙げられる。
【0203】前記その他の成分としては、消泡剤、抑泡
剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、耐水化剤、等が挙げら
れる。
【0204】尚、前記記録紙及び記録フィルムにおける
各層には、ポリマーラテックスが添加されてもよい。前
記ポリマーラテックスは、寸度安定化、カール防止、接
着防止、膜のひび割れ防止のような膜物性改良の目的で
使用される。前記ポリマーラテックスとしては、特開昭
62−245258号、同62−1316648号、同
62−110066号の各公報に記載されたものが挙げ
られる。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマ
ーラテックスを前記媒染剤を含む層に添加すると、層の
ひび割れやカールを防止することができる。また、ガラ
ス転移温度が高いポリマーラテックスを前記バックコー
ト層に添加するとカールを防止することができる。
【0205】本発明のインクジェット記録方法におい
て、用いる記録媒体については制限されないが、記録媒
体として、支持体上にインク受容層を積層してなり、且
つ前記インク受容層が白色顔料を含有する記録媒体を用
いると、形成画像が高画質となるので好ましい。従来の
インクでは、白色顔料等の多孔質無機顔料を含むインク
受容層を設けた記録紙を用いる場合に、該記録紙への染
み込み性が悪く、形成画像を手でこすると表面から染料
が剥離するという問題があったが、本発明のインクは、
染み込み性に優れているので、斯かる問題は解決されて
いる。従って、前記記録媒体を用いると、高画質化で且
つ高強度の画像を形成することができる。
【0206】本発明のインクジェット用インクは、いか
なるインクジェット記録方式にも適用でき、例えば、静
電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、
ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド
方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変え
インクに照射して放射圧を利用してインクを吐出させる
音響インクジェット方式、インクを加熱して気泡を形成
し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット(バ
ブルジェット(登録商標))方式、等に好適に使用され
る。尚、前記インクジェット記録方式には、フォトイン
クと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出す
る方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインク
を用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用い
る方式が含まれる。
【0207】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。 [実施例1] ・インクセット101の作製 前記マゼンタ染料(例示化合物M−6)8gおよび前記
油溶性ポリマー(例示化合物P−5)2gを、疎水性高
沸点有機溶媒(例示化合物S−2およびS−11)、ジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウム 3.75gおよび
酢酸エチル 50ml中に、70℃にて溶解させた。こ
の溶液中に、500mlの脱イオン水をマグネチックス
ターラーで攪拌しながら添加し、水中油滴型の粗粒分散
物を作製した。次に、得られた粗粒子分散物をマイクロ
フルイダイザー(MICROFLUIDEXINC)に
て、60MPaの圧力で5回通過させることで微粒子化
を行った。さらに、得られた乳化物をロータリーエバポ
レーターにて酢酸エチルの臭気がなくなるまで脱溶媒を
行い、着色微粒子分散物を得た。
【0208】得られた着色微粒子分散物に、ジエチレン
グリコール、グリセリン、SURFYNOL465(Ai
rProducts&Chemicals社)、および尿素等の添加剤を加
えた後、脱イオン水を加え、KOH 1mol/リット
ルを用いてpHを9に調整することにより、インクジェ
ット用のライトマゼンタインクを作製した。下記表1
に、得られたライトマゼンタインクの作製に使用された
材料の組成を示した。尚、表1の値は、インク1リット
ルに換算した各材料の含有量を示したものである。得ら
れた乳化分散インクについて、着色微粒子の体積平均粒
径をマイクロトラックUPA(日機装株式会社)を用い
て測定したところ35nmであった。
【0209】前記ライトマゼンタインクの作製におい
て、使用する染料種、疎水性高沸点有機溶媒の量、前記
油溶性ポリマーの量、SURFYNOL465の量を下
記表1に示す通りに代えて、マゼンタインク、ライトシ
アンインク、シアンインク、イエローインクおよびブラ
ックインクを各々作製し、6種のインクからなるインク
セット101を作製した。
【0210】
【表1】
【0211】
【化36】
【0212】<インクセット102〜113の作製>次
に、インクセット101の作製において、油溶性染料、
油溶性ポリマー、疎水性高沸点有機溶媒の種類や量を、
下記表2〜表5に示す通りに代え、インクセット104
〜107および110〜112を作製した。尚、比較例
のインクセット102および108は、実施例のインク
セット101および107の作製において、前記油溶性
ポリマーを添加しなかったものである。また、比較例の
インクセット103および109は、実施例のインクセ
ット101および107の作製において、疎水性高沸点
有機溶媒を添加しなかったものである。さらに、油溶性
染料に代えて水溶性染料を使用した比較例のインクセッ
ト113を、下記表6に示す配合で作製した。
【0213】
【表2】
【0214】
【表3】
【0215】
【表4】
【0216】
【表5】
【0217】
【化37】
【0218】
【化38】
【0219】
【表6】
【0220】
【化39】
【0221】
【化40】
【0222】次に、作製したインクセット101〜11
3を、インクジェットプリンタPM670C(EPSO
N社製)のカートリッジに充填し、同機を用いて富士写
真フイルム社製インクジェットペーパーフォト光沢紙E
X(インク受容層が白色顔料を含有する記録紙)に画像
を印刷し、以下の評価を行った。評価結果を下記表7お
よび下記表8に示す。 ・印字性能評価 カートリッジをプリンタにセットし、全ノズルからのイ
ンクの吐出を確認した後、A4用紙20枚に画像を出力
し、印字の乱れを、以下の基準で評価した。 A : 印刷開始から終了まで印字の乱れがなかった。 B : 印刷開始から終了までに時々印字の乱れが発生
した。 C : 印刷開始から終了まで印字の乱れがあった。 ・印刷性能評価 カートリッジを室温60℃で、3日間放置した後、印刷
性能と同様にして、同様の基準で印字の乱れを評価し
た。
【0223】・乾燥性評価 前記と同様に画像を印字した直後に、画像部を指で触れ
て、生じた汚れを目視にて評価した。下記表7中の乾燥
性の欄の「〇」は汚れが発生しなかったことを示す。 ・細線の滲み評価 イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの細線パタ
ーンを印字し、目視にて評価した(細線の滲み評価
)。ブラックについては、マゼンタインクをベタに印
字した後、ブラックの細線を印字し、2色の接触による
滲みの評価を行った(細線のにじみ評価)。下記表7
中の細線の滲みおよびの欄の「〇」は滲みが確認さ
れなかったことを示し、「△」は若干の滲みが確認され
たことを示す。
【0224】・耐水性評価 同様に形成した画像を10秒間、脱イオン水に浸漬した
後、画像部に発生した滲みを目視にて評価した。下記表
7中の耐水性の欄の「〇」は、滲みが発生しなかったこ
とを示し、「×」は滲みが発生したことを示す。 ・擦過性評価 同様に画像を印字後、30分間経時した画像について、
消しゴムで擦って、画像部の濃度変化の有無を目視にて
評価した。下記表7中、擦過性の欄の「A」は濃度変化
がほとんど確認されない良好な結果を示し、「B」は濃
度変化が確認された不良な結果を示す。 ・色相の紙依存性評価 前記フォト光沢紙とPPC用普通紙に各々画像を形成
し、双方の画像部の色調を比較して、色調差が少ない場
合を「A」、色調差が多い場合を「B」として、2段階
で評価した。
【0225】画像保存性については、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(BK)
の印字サンプルを各々作成し、以下の様にして、光堅牢
性および暗熱保存性について評価した。 ・光堅牢性評価 印字直後の画像濃度Ciを、X−rite 310にて
測定した後、アトラス社製ウェザーメータを用い、画像
にキセノン光(8万5千ルックス)を5日間照射した
後、再び画像濃度Cfを測定し、色素残存率Cf/Ci
× 100を求め評価を行った。色素残存率について
反射濃度が1、1.5、2の3点にて評価し、いずれの
濃度でも色素残存率が80%以上の場合を「A」、2点
が80%未満の場合を「B」、全ての濃度で80%未満
の場合を「C」とした。 ・暗熱保存性評価 印字サンプルの画像濃度を、80〜70%RHの条件下
に7日間保存する前後で、X−rite 310を用い
て測定し、色素残存率を求めた。色素残存率について、
反射濃度が1、1.5、2の3点で評価し、いすれの濃
度でも色素残存率が90%以上の場合を「A」、2点が
90%未満の場合を「B」、全ての濃度で90%未満の
場合を「C」とした。
【0226】
【表7】
【0227】
【表8】
【0228】評価結果から、実施例のインクは、印字性
能が優れているとともに、耐水性、堅牢性および耐擦過
性が高く、且つ紙依存性が少ないという優れた性能を有
することがわかった。細線を出力する場合も、細線に滲
みがなく優れている。特に、油溶性染料としてM−6お
よびC−1を用いた場合に、極めて色再現性の優れた画
像が得られることがわかった。尚、記録紙を、EPSO
N社製「PM写真用紙」、およびキャノン社製「PR1
01」に各々代えた場合でも、同様な評価結果が得られ
た。
【0229】[実施例2]実施例1で作製したインクセ
ット101〜113を、インクジェットプリンタBJ−
F850(CANON社製)のカートリッジに充填し、
同機を用いて富士写真フイルム社製インクジェットペー
パーフォト光沢紙EX(インク受容層が白色顔料を含有
する記録紙)に画像を印刷し、実施例1と同様な評価を
行った。その結果、実施例1と同様な評価結果が得られ
た。また、記録紙を、EPSON社製「PM写真用
紙」、およびキャノン社製「PR101」に各々代えた
場合でも、同様な評価結果が得られた。
【0230】
【発明の効果】本発明によれば、取り扱い性、臭気、安
全性、着色微粒子の分散安定性に優れ、紙依存性がな
く、任意に選択した紙に印字した際の発色性・色調に優
れるとともに、耐水性、耐光性、インクの浸透性が良好
で印字直後の汚れがなく、インク経時による染料の安定
性に優れ、筆記用水性インク、水性印刷インク、情報記
録用インク等に好適な着色微粒子分散物を提供すること
ができる。また、本発明によれば、サーマル、圧電、電
界又は音響インクジェット方式に好適であり、ノズル等
を用いて印字等を行った際、該ノズル先端で目詰まりを
起すことがなく、紙依存性がなく、任意に選択した紙、
特に写真画質用紙への浸透性に優れ、発色性・色調に優
れるとともに、耐水性および耐光性にも優れた画像を形
成し得るインクジェット用インクおよびインクジェット
記録方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/02 C09B 67/46 B 67/46 A C09D 11/00 C09D 11/00 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 FC06 2H086 BA33 BA52 BA53 BA56 BA59 BA60 BA62 4J037 CB10 CC21 CC24 CC26 CC27 EE28 FF03 4J039 BC50 BC51 BE02 BE07 BE08 GA24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非イオン性の油溶性ポリマー、沸点15
    0℃以上の疎水性高沸点有機溶媒および油溶性染料を含
    有する着色微粒子を水系媒体に分散してなる着色微粒子
    分散物。
  2. 【請求項2】 油溶性染料が下記一般式(I)で表され
    ることを特徴とする請求項1に記載の着色微粒子分散
    物。 一般式(I) 【化1】 (式中、Xはカラーカプラーの残基、Aは−NR45
    たはヒドロキシ基を表わし、R4およびR5はそれぞれ独
    立に水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基を表
    し、B1は=C(R6)−または=N−を表わし、B2
    −C(R7)=または−N=を表わし、 R2、R3、R6
    およびR7はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、
    脂肪族基、芳香族基、複素環基、シアノ基、−OR51
    −SR52、−CO253、−OCOR54、−NR
    5556、−CONR5758、−SO259、−SO2NR
    6061、−NR62CONR6364、−NR65CO
    266、−COR67、−NR68COR69または−NR70
    SO271を表し、R51、R52、R53、R54、R55、R
    56、R57、R58、R59、R60、R61、R62、R63
    64、R65、R66、R67、R68、R69、R70およびR71
    はそれぞれ独立に、水素原子、脂肪族基または芳香族基
    を表す。R2とR3、R3とR4、R4とR5、R5とR6およ
    びR6とR7は互いに結合して環を形成してもよい。)
  3. 【請求項3】 非イオン性の油溶性ポリマーがビニルポ
    リマーであることを特徴とする請求項1または2に記載
    の着色微粒子分散物。
  4. 【請求項4】 疎水性高沸点有機溶媒の25℃における
    比誘電率が3〜12であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の着色微粒子分散物。
  5. 【請求項5】 疎水性高沸点有機溶媒の着色微粒子にお
    ける含有量が25質量%以上である請求項1から4まで
    のいずれか1項に記載の着色微粒子分散物。
  6. 【請求項6】 着色微粒子分散物における分散粒子の平
    均粒子径が100nm以下であることを特徴とする請求
    項1から5までのいずれか1項に記載の着色微粒子分散
    物。
  7. 【請求項7】 請求項1から6までのいずれか1項に記
    載の着色微粒子分散物を含有するインクジェット用イン
    ク。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のインクジェット用イン
    クを用いて記録を行うことを特徴とするインクジェット
    記録方法。
  9. 【請求項9】 支持体上に多孔性無機顔料を含むインク
    受容層を設けた被記録材料上に記録を行うこと特徴とす
    る請求項8に記載のインクジェット記録方法。
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