JP3345959B2 - インクジェットプリンタ用インク - Google Patents

インクジェットプリンタ用インク

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JP3345959B2 JP13182693A JP13182693A JP3345959B2 JP 3345959 B2 JP3345959 B2 JP 3345959B2 JP 13182693 A JP13182693 A JP 13182693A JP 13182693 A JP13182693 A JP 13182693A JP 3345959 B2 JP3345959 B2 JP 3345959B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出力装置に関するもの
であり、特に、インクジェットプリンタ用のインクに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報機器の出力装置と
してはドットマトリックスプリンタ、熱転写プリンタ、
レーザープリンタ等様々な方式があり、その中で最近、
ランニングコストが安く、高精細でかつカラー化が容易
な方式としてインクジェット方式が注目されている。イ
ンクジェットプリンタ用のインクとしては、従来染料水
溶液が使用されてきたが、ノズルから飛ばされたインク
が記録紙に付着したとき、インクが記録紙で滲み、飛ば
されたときに形成したインク粒よりも大きなドットとな
ってしまったり、記録された画像の耐水性に問題があっ
た。
【0003】従来、この様なインクジェット用インクで
は、それら問題を解決するために多くのアイディアが提
案されてきた。(a) 水溶性染料を水と有機溶媒の混合溶
剤に溶解し、染料の濃度を5wt%以下とし、有機溶剤の
添加量を3〜30%の範囲としたもの(特開昭62-12416
6 )(b) インク中に特定のジエーテル化合物を添加した
もの(特開昭62-32159)(c) 界面活性物質を吸着樹脂に
よって除去した水溶性直接染料、または酸性染料を使用
するもの(特開昭60-49070)(d) インク中に染料及び造
膜させるためのエマルジョンを添加したもの(特開平4-
18462 )(e) 染料によって染色された乳化重合または分
散重合粒子を用いるもの(特開平3-250069)等が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のインク(a)〜
(d) は、記録紙上でインクの滲みをある程度は低減させ
るが、記録紙繊維への毛細管現象によるインクの滲みを
完全に防ぐことは不可能であった。一方、前述の(e) の
方式は、染色された重合粒子を用いている為に、滲みは
発生しないが、該方式で得られた粒子は、粒子の安定性
が悪く長時間放置すると染料が析出沈降したり、粒子表
面に浮き出してしまう。さらに、高濃度に染色すること
が難しい為、十分な画像濃度が得られない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録紙上での
インクの滲みを無くし、かつ、極めて良好な画像濃度を
得ることの可能なインクジェット用プリンタのインクを
提供するものである。即ち本発明は、染料によって着色
された、20〜1000eq/tonの範囲でイオン性
基を含有するポリエステル粒子を分散質とする水系分散
体であることを特徴とするインクジェットプリンタ用イ
ンクである。
【0006】本発明は、高い画像濃度を得るという課題
に対して、染色が容易であるポリエステルを着色粒子と
して用いることによって解決をした。また、該ポリエス
テルは、粒子分散体であるために、記録紙に付着した場
合、滲みも少なくする効果もある。本発明に用いられ
る、ポリエステル着色粒子は、粒子分散状態であること
が好ましいが、より好ましくは、粒径が1ミクロン以下
が良い。さらに本発明ポリエステル着色粒子に用いられ
るポリエステル樹脂は、多価カルボン酸類と多価アルコ
−ル類からなる。ポリエステル樹脂に用いられる多価カ
ルボン酸類としては、例えば、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタルレンジカルボ
ン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸、
スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−ス
ルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7ジカルボ
ン酸、5〔4−スルホフェノキシ〕イソフタル酸、スル
ホテレフタル酸、およびまたはそれらの金属塩、アンモ
ニウム塩などの芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香
酸、p−(ヒドロキシエトキシ)安息香酸などの芳香族
オキシカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸、フマ−ル酸、マレイン酸、イタコン酸、ヘキ
サヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、等の不飽和
脂肪族、および、脂環族ジカルボン酸等を、また多価カ
ルボン酸としては他にトリメリット酸、トリメシン酸、
ピロメリット酸等の三価以上の多価カルボン酸等を例示
できる。
【0007】ポリエステル樹脂に用いられる多価アルコ
−ル類としては脂肪族多価アルコ−ル類、脂環族多価ア
ルコ−ル類、芳香族多価アルコ−ル類等を例示できる。
脂肪族多価アルコ−ル類としては、エチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、1,3−プロパンジオ−
ル、2,3−ブタンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−
ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ
−ル、ネオペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−
ル、ジプロピレングリコ−ル、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオ−ル、ポリエチレングリコ−
ル、ポリプロピレングリコ−ル、ポリテトラメチレング
リコ−ル等の脂肪族ジオ−ル類、トリメチロ−ルエタ
ン、トリメチロ−ルプロパン、グリセリン、ペンタエル
スリト−ル等のトリオ−ルおよびテトラオ−ル類等を例
示できる。
【0008】脂環族多価アルコ−ル類としては1,4−
シクロヘキサンジオ−ル、1,4−シクロヘキサンジメ
タノ−ル、スピログリコ−ル、水素化ビスフェノ−ル
A、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド付加
物およびプロピレンオキサイド付加物、トリシクロデカ
ンジオ−ル、トリシクロデカンジメタノ−ル等を例示で
きる。芳香族多価アルコ−ル類としてはパラキシレング
リコ−ル、メタキシレングリコ−ル、オルトキシレング
リコ−ル、1,4−フェニレングリコ−ル、1,4−フ
ェニレングリコ−ルのエチレンオキサイド付加物、ビス
フェノ−ルA、ビスフェノ−ルAのエチレンオキサイド
付加物およびプロピレンオキサイド付加物等を例示でき
る。
【0009】さらにポリエステルポリオ−ルとして、ε
−カプロラクトン等のラクトン類を開環重合して得られ
る、ラクトン系ポリエステルポリオ−ル類等を例示する
ことができる。これらの他、ポリエステル高分子末端の
極性基を封鎖する目的にて単官能単量体がポリエステル
に導入される場合がある。単官能単量体としては、安息
香酸、クロロ安息香酸、ブロモ安息香酸、パラヒドロキ
シ安息香酸、スルホ安息香酸モノアンモニウム塩、スル
ホ安息香酸モノナトリウム塩、シクロヘキシルアミノカ
ルボニル安息香酸、n-ドデシルアミノカルボニル安息香
酸、タ−シャルブチル安息香酸、ナフタレンカルボン
酸、4−メチル安息香酸、3メチル安息香酸、サリチル
酸、チオサリチル酸、フェニル酢酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、イソ酪酸、オクタンカルボン酸、ラウリル
酸、ステアリル酸、およびこれらの低級アルキルエステ
ル、等のモノカルボン酸類、あるいは脂肪族アルコ−
ル、芳香族アルコ−ル、脂環族アルコ−ル等のモノアル
コ−ルを用いることができる。
【0010】本発明においてはこれらのうち不飽和単量
体をその他成分として用いてもよく、他の成分はポリエ
ステル樹脂のガラス転移温度、モノマ−との相溶性、等
により適宜選択される。
【0011】ポリエステルに導入されるイオン性基とし
ては、スルホン酸アルカリ金属塩基あるいはスルホン酸
アンモニウム塩基を有するモノあるいはジカルボン酸等
を好ましく用いることができるほか、例えばカルボン酸
アルカリ金属塩基あるいはカルボン酸アンモニウム塩基
を有する単量体、硫酸基、リン酸基、ホスホン酸基、ホ
スフィン酸基もしくはそれらのアンモニウム塩、金属塩
等のアニオン性基、または第1級ないし第3級アミン基
等のカチオン性基単量体などをもちいることができる。
【0012】カルボン酸アルカリ金属塩基あるいはカル
ボン酸アンモニウム塩基を導入する場合には、ポリエス
テルの重合末期にトリメリット酸等の多価カルボン酸を
系内に導入することにより高分子末端にカルボキシル基
を付加し、さらにこれをアンモニア、水酸化ナトリウム
等にて中和することによりカルボン酸塩の基に交換する
方法を用いることができる。また、スルホン酸アルカリ
金属塩基あるいはスルホン酸アンモニウム塩基を有する
モノあるいはジカルボン酸を含有することによりこれら
のイオン性基をポリエステル樹脂に導入することができ
る。塩としてはアンモニウム系イオン、Li、Na、
K、Mg、Ca、Cu、Fe等の塩があげられ、特に好
ましいものはK塩またはNa塩である。本発明では5−
ナトリウムスルホイソフタル酸、あるいはメタナトリウ
ムスルホ安息香酸を用いることが好ましい。
【0013】本発明におけるポリエステル樹脂のより具
体的な例として、以下に示される。 a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、 b)エチレングリコ−ル0〜90mol%、プロピレングリコ
−ル100〜10mol%とから得られるポリエステル樹
脂、または a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、 b)2,3−ブタンジオ−ル5〜80mol%、エチレングリ
コ−ル20〜95mol%とから得られるポリエステル樹
脂、または a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、 b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、 c)トリシクロデカン骨格を有するモノand/or多価アルコ
−ル類5〜30mol%とから得られるポリエステル樹脂、
または a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、 b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、 c)ヒドロキシメチルトリシクロデカン5〜30mol%とか
ら得られるポリエステル樹脂、または
【0014】a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する
多価カルボン酸類、と、 b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、 c)トリシクロデカンジメタノ−ル5〜30mol%とから得
られるポリエステル樹脂、または a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、 b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、 c)シクロヘキサン骨格を有するモノand/or多価アルコ−
ル類5〜30mol%とから得られるポリエステル樹脂、ま
たは a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、 b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、 c)シクロヘキサンジオ−ル5〜30mol%とから得られる
ポリエステル樹脂、または a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する多価カルボン
酸類、と、 b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、 c)水添ビフェノ−ル5〜30mol%とから得られるポリエ
ステル樹脂、または
【0015】a)芳香族系単量体を80mol%以上含有する
多価カルボン酸類、と、 b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜95mol%、 c)水添ビスフェノ−ルA5〜30mol%とから得られるポ
リエステル樹脂、または a)ナフタレン骨格を有するモノand/or二価以上のカルボ
ン酸1〜20mol%を含む芳香族系単量体を80mol%以上
含有する多価カルボン酸類、と、 b)C2 〜C4 の脂肪族系グリコ−ル類70〜100mol
%、 c)脂環族系単量体0〜30mol%を含有する多価アルコ−
ル類、とから得られるポリエステル樹脂等を例示するこ
とができる。 さらに、ここに示される、「a)芳香族系単量体」はテレ
フタル酸あるいはイソフタル酸であることが好ましい。
テレフタル酸とイソフタル酸の比率は、テレフタル酸含
有率/イソフタル酸含有率=90〜40/10〜60
[mol%]が好ましく、さらに、テレフタル酸含有率/イ
ソフタル酸含有率=80〜50/20〜50[mol%]、
またさらにテレフタル酸含有率/イソフタル酸含有率=
85〜60/15〜40[mol%]が好ましい。
【0016】イオン性基含有単量体をポリエステル樹脂
に導入し、ポリエステル樹脂にイオン性基を与えた場
合、ポリエステル樹脂が水分散性を発現する。イオン性
基含有単量体としては前述したスルホン酸アルカリ金属
塩基あるいはスルホン酸アンモニウム塩基を有するモノ
あるいはジカルボン酸等を好ましく用いることができる
ほか、例えばカルボン酸アルカリ金属塩基あるいはカル
ボン酸アンモニウム塩基を有する単量体、硫酸基、リン
酸基、ホスホン酸基、ホスフィン酸基もしくはそれらの
アンモニウム塩、金属塩等のアニオン性基、または第1
級ないし第3級アミン基等のカチオン性基単量体などを
もちいることができる。カルボン酸アルカリ金属塩基あ
るいはカルボン酸アンモニウム塩基を導入する場合に
は、ポリエステルの重合末期にトリメリット酸等の多価
カルボン酸を系内に導入することにより高分子末端にカ
ルボキシル基を付加し、さらにこれをアンモニア、水酸
化ナトリウム等にて中和することによりカルボン酸塩の
基に交換する方法を用いることができる。
【0017】なおこれらカルボン酸アルカリ金属塩基あ
るいはカルボン酸アンモニウム塩基は前述の「酸価」に
は含めない(酸価とはカルボキシル基価であり、カルボ
ン酸塩は含めない)これらイオン性基の含有量は、スル
ホン酸基およびまたはその塩の基をふくめ、該ポリエス
テル樹脂に対し、10〜1000m当量/1000g、
好ましくは20〜500m当量/1000g、なお好ま
しくは50〜200m当量/1000g、である。イオ
ン性基の含有量が所定の量より少ない場合には十分なる
水分散性が得られない。
【0018】染料としては「常温にて水に不溶の染料」
を用いることが好ましい。これらは一般に分散染料、あ
るいは油溶性染料に分類されるものである。より具体的
には、 ・C.I.Disperse Yellow 198 ・C.I.Disperse Yellow 42 ・C.I.Disperse Red 92 ・C.I.Disperse Violet 26 ・C.I.Disperse Violet 35 ・C.I.Disperse Blue 60 ・C.I.Disperse Blue 87 から選択される少なくとも1種の染料が好ましく用いら
れる。これらは特に耐光堅牢度、昇華堅牢度、色相、彩
度に優れるものであり、プロセスカラ−用三原色として
好ましいものである。他に色相の微調整のために公知の
染料を併用してもよい。
【0019】染料をポリエステル樹脂に含有させる方法
としては高温分散染色法を用いることができる。染料原
体を樹脂に直接練り込む方法は、加熱による染料のダメ
−ジを考慮したばあいに好ましい方法ではない。本発明
のポリエステル樹脂はイオン性基の作用により水中にて
良好なる安定分散性を示すため、粒子状を保持したまま
高濃度な染色が可能である。本発明のインクジェットプ
リンタ用インクは、水中に分散された着色ポリエステル
粒子を、1〜50wt%で含まれる。また、本発明インク
ジェットプリンタ用インクは、着色ポリエステル粒子の
他に、必要に応じて、分散剤、分散安定助剤である、界
面活性剤や高分子分散安定剤を添加しても良い。また、
粒子の湿潤性を高めるために、エチレングリコール、グ
リセリン、各種多価アルコール類を添加しても良い。更
に、インク中に混入する金属イオンを封鎖するために、
各種キレート化剤等を添加しても良い。さらに、インク
の保存安定性を向上するために、各種殺菌剤や防カビ
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等も添加しても良い。
【0020】
【実施例1】 (ポリエステル樹脂の合成) 温度計、撹拌機を備えたオ−トクレ−ブ中に、 ジメチルテレフタレ−ト 130重量部、 ジメチルイソフタレ−ト 56重量部、 無水トリメリット酸 8重量部、 エチレングリコ−ル 159重量部、 トリシクロデカンジメタノール 30重量部、 テトラブトキシチタネ−ト 0.1重量部、 を仕込み180〜230℃で120分間加熱してエステ
ル交換反応を行った。ついで反応系を240℃まで昇温
し、系の圧力1〜10mmHgとして60分間反応を続
けた結果、共重合ポリエステル樹脂を得た。次に、得ら
れたポリエステル樹脂340重量部、メチルエチルケト
ン150重量部、テトラヒドロフラン140重量部、染
料 C.I.Disperse Blue 87 のコ
ンクケ−キ 30重量部を80℃にて溶解した後80℃
の水680部を添加し、粒子径約0.15μmの共重合
ポリエステル樹脂の水系ミクロ分散体を得た。さらに得
られた水系ミクロ分散体を蒸留用フラスコに入れ、留分
温度が100℃に達するまで蒸留し、冷却後に水を加え
固形分濃度を30%とした。以下、染料を、 ・C.I.Disperse Yellow 198 ・C.I.Disperse Red 92 に代えて同様に染色し、水系ミクロ分散体を得た。
【0021】この様にして得た水系ミクロ分散体をイン
クジェットプリンター(EPSONHGー4000)の
インクとして使用した。使用した紙は、インクジェット
用としての加工のされていないものを使用した。その結
果、本発明によるインクを用いた場合インクの滲みは全
く無かった。また得られた画像の濃度は極めて高く、鮮
明な画像であった。また製作した水系ミクロ分散体は、
室温で3カ月以上放置しても沈澱物の発生や、染料の析
出等は発生せず極めて良好な安定性を示した。これに対
してスチレン重合体を乳化重合して製作した後染色した
分散体は、その着色濃度も低く、さらに分散体の安定性
が悪く室温で3カ月以上放置した場合、染料の析出が見
られた。
【0022】
【発明の効果】本発明により、インクジェットプリンタ
を用いたプリントにおいて、記録紙上のインクの滲みが
全く無くかつ、極めて良好な画像濃度が得られるように
なった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−185672(JP,A) 特開 平4−185673(JP,A) 特開 平3−250069(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20 B41J 2/00 - 2/21 B41M 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染料によって着色された、20〜100
    0eq/tonの範囲でイオン性基を含有するポリエス
    テル粒子を分散質とする水系分散体であることを特徴と
    するインクジェットプリンタ用インク。
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