JP2001330105A - ダンパー機構 - Google Patents

ダンパー機構

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JP2001330105A
JP2001330105A JP2000147651A JP2000147651A JP2001330105A JP 2001330105 A JP2001330105 A JP 2001330105A JP 2000147651 A JP2000147651 A JP 2000147651A JP 2000147651 A JP2000147651 A JP 2000147651A JP 2001330105 A JP2001330105 A JP 2001330105A
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JP
Japan
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damper
clutch
piston
turbine
lock
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JP2000147651A
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English (en)
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Kazuhiro Yamashita
一洋 山下
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Exedy Corp
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Exedy Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0226Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0226Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
    • F16H2045/0231Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers arranged in series

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチとともに用いられるダンパー機構に
おいてクラッチ連結解除時のダンパー作動問題を解決す
る。 【解決手段】 ロックアップ装置5は、第1及び第2弾
性部材44,45からなるダンパーと、ピストン48や
フロントカバー2からなるクラッチと、ロック機構61
とを備えている。ロック機構61は、クラッチの連結状
態においてダンパー作動を許容し、クラッチの連結解除
状態においてダンパー作動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパー機構、特
に、ダンパーとの間でトルク伝達可能なクラッチを有す
るクラッチ付きダンパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明を採用可能な従来のダンパー機構
の一例として、以下にトルクコンバータのロックアップ
装置を説明する。トルクコンバータは、3種の羽根車
(インペラー、タービン、ステータ)を内部に有し、内
部の作動油の循環によってトルクを伝達する装置であ
る。インペラーは入力側回転体に連結されたフロントカ
バーに固定されている。タービンはトランスミッション
入力シャフトに連結されている。インペラーが回転する
と、インペラーからタービンに向かって作動油が流れ、
タービンが回転させられる。この結果、タービンから入
力シャフトにトルクが出力される。
【0003】ロックアップ装置は、タービンとフロント
カバーとの間に配置されており、フロントカバーとター
ビンを機械的に連結することで直接トルクを伝達するた
めの装置である。通常、ロックアップ装置は、フロント
カバーに摩擦連結可能なピストンと、ピストンに固定さ
れるリティーニングプレートと、リティーニングプレー
トに支持されるトーションスプリングと、トーションス
プリングによってピストンに回転方向に弾性的に連結さ
れるドリブンプレートとを有している。ドリブンプレー
トはタービンに固定されている。
【0004】ピストンは、フロントカバーとタービンと
の間の空間を軸方向に分割しており、軸方向両側の油圧
差によって軸方向に移動可能である。そして、ピストン
の外周部に環状に張られた摩擦フェーシングがフロント
カバーの平坦な摩擦面に押し付けられると、フロントカ
バーのトルクがロックアップ装置に伝達される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のロックアッ
プ装置では、クラッチ連結解除状態において、ピストン
は、フロントカバーから離れ、弾性部材を介してタービ
ンと一体回転している。このときに外部からの振動や衝
撃が入力されると、ピストンがタービンに対して相対回
転し(すなわちダンパーが作動し)、異音や振動を引き
起こすことがある。特に、近年のトーションスプリング
の低剛性化に伴い、上記ダンパー作動音の問題が大きく
なってきている。
【0006】本発明の目的は、クラッチとともに用いら
れるダンパー機構においてクラッチ連結解除時のダンパ
ー作動問題を解決することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダンパ
ー機構はダンパーとクラッチと回転抑制部とを備えてい
る。ダンパーは入力部材と出力部材と両部材を回転方向
に弾性的に連結する弾性部材とを有する。クラッチはダ
ンパーとの間でトルク伝達可能である。回転抑制部は、
クラッチの連結状態において入力部材と出力部材の回転
を許容し、クラッチの連結解除状態において入力部材と
出力部材の相対回転を抑制する。
【0008】このダンパー機構では、クラッチ連結解除
状態ではダンパーの入力部材と出力部材の相対回転が抑
制されるため、弾性部材の作動による異音問題が生じに
くい。なお、ここでいう「抑制」とは、クラッチ連結状
態に比べてクラッチ連結解除状態で相対回転を生じにく
くさせることをいい、完全には相対回転を停止させてい
ない場合も含む。
【0009】請求項2に記載のダンパー機構では、請求
項1において、回転抑制部は、クラッチの連結解除状態
において入力部材と出力部材とを互いにロックする。請
求項3記載のダンパー機構では、請求項1又は2におい
て、回転抑制部はクラッチの一部によって構成されてい
る。このダンパー機構では、クラッチの一部を用いて回
転抑制部を構成しているため、特別な部品や構造を設け
ることなく、前記効果を実現できる。
【0010】請求項4に記載のダンパー機構では、請求
項3において、クラッチは、入力及び出力部材の一方と
一体回転するピストンを有している。回転抑制部はピス
トンと入力及び出力部材の他方との間に形成されてい
る。このダンパー機構では、クラッチのピストンを回転
抑制部として利用することで、特別な部品や構造を設け
ることなく、前記効果を実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】(1)トルクコンバータの構造 図1に、本発明の一実施形態としてのロックアップ装置
5が採用されたトルクコンバータ1の部分縦断面概略図
を示す。図1の左側にはエンジン(図示せず)が配置さ
れ、図の右側にトランスミッション(図示せず)が配置
されている。図2にロックアップ装置5の平面図を示
し、図3にその断面図を示す。図2における矢印R1側
がトルクコンバータ1やロックアップ装置5の回転方向
駆動側であり、矢印R2側がその反対側である。また、
図1に示すO−Oがトルクコンバータ1及びロックアッ
プ装置5の回転軸線である。
【0012】トルクコンバータ1は、エンジン側のクラ
ンクシャフト(図示せず)からトランスミッションの入
力シャフトにトルクを伝達するための装置であり、入力
側の部材に固定されるフロントカバー2と、3種の羽根
車(インペラー9、タービン10、ステータ11)から
なるトルクコンバータ本体3と、ロックアップ装置5と
から構成されている。
【0013】フロントカバー2は、円板状の部材であ
り、その外周部には軸方向トランスミッション側に突出
する外周筒状部8が形成されている。外周筒状部8はイ
ンペラー9のインペラーシェル12に溶接によって固定
されている。インペラー9は、インペラーシェル12
と、その内側に固定された複数のインペラーブレード1
3と、インペラーシェル12の内周側に設けられた筒状
のインペラーハブ21とから構成されている。タービン
10は流体室内でインペラー9に対向して配置されてい
る。タービン10は、タービンシェル14と、タービン
シェル14に固定された複数のタービンブレード15
と、タービンシェル14の内周側に固定されたタービン
ハブ16とから構成されている。タービンハブ16は外
周側に延びるフランジ16aを有しており、このフラン
ジ16aにタービンシェル14の内周部が複数のリベッ
ト17によって固定されている。また、タービンハブ1
6の内周部には、図示しないトランスミッションの入力
シャフトがスプライン係合している。
【0014】ステータ11は、インペラー9とタービン
10の内周部間に配置され、タービン10からインペラ
ー9へと戻る作動油を整流するための機構である。ステ
ータ11は環状のステータシェル18と、その外周面に
設けられた複数のステータブレード19とから主に構成
されている。ステータシェル18は、ワンウエイクラッ
チ20を介して図示しない固定シャフトに支持されてい
る。なお、フロントカバー2とタービンハブ16との軸
方向間には第1スラストベアリング31が設けられ、タ
ービンハブ16とステータ11との間には第2スラスト
ベアリング32が設けられ、ステータ11とインペラー
ハブ21との間には第3スラストベアリング33が設け
られている。各スラストベアリング31〜33において
は、半径方向に作動油が流通可能なポートが形成されて
いる。 (2)ロックアップ装置の構造 ロックアップ装置5は、フロントカバー2とタービン1
0との間の環状の空間に配置されている。ロックアップ
装置5は、主に、入力部材41と、ドリブンプレート4
2と、中間部材43と、第1弾性部材44と、第2弾性
部材45とから構成されている。
【0015】入力部材41はピストン48とリティーニ
ングプレート49とから構成されている。ピストン48
は主に円板形状のピストン本体50から構成されてい
る。ピストン本体50はフロントカバー2とタービン1
0との間の空間を軸方向に2分割するように半径方向に
延びる円板状かつ環状の部材である。ピストン本体50
の外周部は環状平坦な摩擦連結部51となっている。摩
擦連結部51の軸方向エンジン側には摩擦フェーシング
52が設けられている。この摩擦フェーシング52に対
向して、フロントカバー2には平坦な摩擦面が形成され
ている。このようにして、ピストン本体50とフロント
カバー2とによってロックアップ装置5のクラッチが形
成されている。さらに、摩擦連結部51の外周側すなわ
ちピストン本体50の外周縁には、軸方向トランスミッ
ション側に延びる外周側筒状部53が設けられている。
また、ピストン本体50の内周縁には軸方向トランスミ
ッション側に延びる内周側筒状部54が設けられてい
る。内周側筒状部54の内周面はタービンハブ16の外
周面に対して軸方向及び回転方向に移動可能に支持され
ている。なお、内周側筒状部54の先端がタービンハブ
16の一部に当接した状態でピストン48がそれ以上軸
方向トランスミッション側に移動するのは規制される。
内周側筒状部54とタービンハブ16の外周面との間に
はシールリング63が設けられている。
【0016】このようにして、フロントカバー2とピス
トン48との間には、空間Aが形成されている。空間A
の外周部は摩擦フェーシング52がフロントカバー2に
当接した状態で遮断され、空間Aの内周部は第1スラス
トベアリング31において形成されたポートを介して図
示しない入力シャフトに形成された油路に連通してい
る。
【0017】リティーニングプレート49は、摩擦連結
部51の軸方向トランスミッション側すなわち筒状部5
3の内周側に配置されている。リティーニングプレート
49は板金製の環状の部材である。リティーニングプレ
ート49の役割は第1弾性部材44の保持を行うことに
ある。リティーニングプレート49の環状本体部56
は、内周部が複数のリベット62によってピストン本体
50に固定されている。本体部56の外周縁には、軸方
向トランスミッション側に延びる筒部57が形成されて
いる。筒部57は筒状部53に沿って延び筒状部53の
内周面に近接又は当接している。また、筒部57は先端
部分が半径方向内側に僅かに曲げられ、後述の第1弾性
部材44の軸方向トランスミッション側を支持するよう
になっている。筒部57においては円周方向に等間隔で
外周側切り曲げ部59が形成されている。外周側切り曲
げ部59は、筒部57の先端を切って半径方向内側に曲
げた部分である。さらに、外周側切り曲げ部59に対応
して、本体部56には第1内周側切り起こし部60が形
成されている。第1内周側切り起こし部60は、本体部
56から切り起こされた部分であり、軸方向トランスミ
ッション側へ延びている。さらに、本体部56には、各
第1内周側切り起こし部60の円周方向方向間に対応す
る位置に第2内周側切り起こし部58が形成されてい
る。第2内周側切り起こし部58は本体部56から切り
起こされ軸方向トランスミッション側に延びている。
【0018】各第1弾性部材44は大コイルスプリング
と小コイルスプリングとの組合せからなる。各第1弾性
部材44は、リティーニングプレート49の第1内周側
切り起こし部60と外周側切り曲げ部59からなる各対
の円周方向間に配置されている。この結果、第1弾性部
材44の円周方向両端は外周側切り曲げ部59と第1内
周側切り起こし部60とに当接し支持されている。ま
た、第1弾性部材44の半径方向外側は筒部57によっ
て支持され、半径方向内側は第2内周側切り起こし部5
8によって支持されている。このようにして、第1弾性
部材44は、半径方向両側及び軸方向エンジン側、さら
には円周方向両端がリティーニングプレート49によっ
て支持されている。
【0019】中間部材43について説明する。中間部材
43は、ピストン本体50とタービンシェル14との間
に配置された環状かつ円板状のプレート部材である。中
間部材43は主に第1プレート64と第2プレート65
とから構成されている。第1プレート64と第2プレー
ト65は軸方向に間隔を開けて配置されている。第1プ
レート64が軸方向エンジン側であり、第2プレート6
5が軸方向トランスミッション側である。第1プレート
64は外周部34がその内周側部分に比べて軸方向トラ
ンスミッション側に配置されており、第2プレート65
の外周部35に当接している。外周部34,35は円周
方向に配置された複数のリベット66によって互いに固
定されている。第1プレート64の外周部には軸方向エ
ンジン側に延びる複数の係合部69が設けられている。
係合部69は、筒状部53と第1内周側切り起こし部6
0の半径方向間に延び、その円周方向両端は各第1弾性
部材44の円周方向両端に当接している。
【0020】第1及び第2プレート64,65の半径方
向中間部にはそれぞれ窓67,68が形成されている。
窓67,68は、図2から明らかなように、比較的円周
方向に長く弧状に延びる窓孔であり、その半径方向両側
には軸方向に起こされた起こし部が形成されている。ド
リブンプレート42は、環状かつ円板状の部材であり、
円板状本体75とその内周側の取り付け部76とから構
成されている。取り付け部76は本体75に比較して軸
方向トランスミッション側に位置している。取り付け部
76は前述の複数のリベット17によってタービンハブ
16のフランジ16aに固定されている。本体75は第
1プレート64と第2プレート65との間に配置されて
いる。本体75には、窓67,68に対応して窓孔77
が形成されている。窓孔77は軸方向に貫通する孔であ
り、この実施形態においては比較的円周方向に長い弧状
となっている。
【0021】第2弾性部材45は窓孔77及び窓67,
68にそれぞれ配置されている。第2弾性部材45は、
1対のコイルスプリング70,71と、その間に配置さ
れた中間フロート体72とから構成されている。このよ
うに1対のコイルスプリング70,71が直列に作用す
ることで捩り角度が広くなっている。各第2弾性部材4
5は、窓孔77及び窓67,68によって円周方向両端
及び半径方向両側を支持されている。さらに、第2弾性
部材45は窓67,68の起こし部によって軸方向への
飛び出しを制限されている。
【0022】第1プレート64とドリブンプレート42
との間には第1スペーサ78が配置され、第2プレート
65とドリブンプレート42との間には第2スペーサ7
9が配置されている。第1及び第2スペーサ78,79
は、それぞれ環状かつ円板状の部材であり、窓孔77に
対応した孔が形成されている。これらスペーサ78,7
9によって第1プレート64、第2プレート65、ドリ
ブンプレート42の軸方向位置が定められている。な
お、第2プレート65の内周面はドリブンプレート42
の取り付け部76の外周面によって半径方向に支持され
ている。このようにして、中間部材43はドリブンプレ
ート42に対してセンタリングされている。
【0023】以上に述べたロックアップ装置5では、第
1弾性部材44による第1ダンパーと第2弾性部材45
による第2ダンパーが直列に配置されて全体で1つのダ
ンパーを構成していることになる。すなわち、中間部材
43は、第1ダンパーの出力部材、第2ダンパーの入力
部材、全体ダンパーの中間フロート体として機能してい
る。また、入力部材41は第1ダンパーの入力部材であ
るともに全体ダンパーの入力部材であり、ドリブンプレ
ート42やタービンハブ16等は第2ダンパーの出力部
材であるとともに全体ダンパーの出力部材である。 (3)ロック機構の構造及び動作 次に、ロック機構61について説明する。ロック機構6
1は、クラッチ連結状態において全体ダンパーの入力部
材(ピストン48)と出力部材(タービン10)の回転
を許容し、クラッチ連結解除状態において入力部材と出
力部材の相対回転を抑制するための機構であり、ピスト
ン本体50とタービンハブ16とによって形成されてい
る。このダンパー機構では、ピストン本体50をロック
機構61として利用することで、特別な部品や構造を設
ける必要がない。
【0024】ピストン本体50の内周側筒状部54の先
端(軸方向トランスミッション側端)には図5及び図6
に示すように複数の第1係合歯54aが形成されてい
る、複数の第1係合歯54aは回転方向に等間隔に並ん
で形成されている。第1係合歯54aの回転方向両端は
軸方向にストレートに延びる面を有している。また、第
1係合歯54aの先端は、半径方向に見て山形形状であ
り、回転方向両側に斜面を有している。また、タービン
ハブ16において内周側筒状部54に対応する部分に
は、第2係合歯16bが形成されている。第2係合歯1
6bは、タービンハブ16の外周面の軸方向トランスミ
ッション側に形成されており、円周方向に等間隔で並ん
でいる。第2係合歯16bの回転方向両端は軸方向にス
トレートに延びる面を有している。第2係合歯16bの
先端(軸方向エンジン側端)は、半径方向に見て山形形
状であり、回転方向両側に斜面を有している。
【0025】図5はピストン本体50が最も軸方向エン
ジン側に移動した状態(ロックアップクラッチ連結状
態)でのロック機構61の状態を表す図である。この場
合は第1係合歯54aと第2係合歯16bは軸方向に完
全に外れている。したがって、ピストン本体50はター
ビンハブ16に対して相対回転可能になっている。この
ため、第1及び第2弾性部材44,45からなるダンパ
ーが作動可能になっている。図6はピストン本体50が
最も軸方向トランスミッション側に移動した状態(ロッ
クアップクラッチ連結解除状態)でのロック機構61の
状態を表す図である。この場合、第1係合歯54aと第
2係合歯16bは回転方向に互いに係合しており、ピス
トン本体50はタービンハブ16にロックされた状態に
なっている。この結果、第1及び第2弾性部材44,4
5からなるダンパーは作動不能になっており、ロックア
ップ連結解除状態におけるダンパー作動による異音問題
が生じにくい。なお、ピストン本体50が図5の状態か
ら図6の状態に移行する際に、第1及び第2係合歯54
a,16bは互いに当接することがあるが、第1係合歯
54aは山形傾斜面同士によってスムーズに第2係合歯
16b間に誘導される。 (4)トルクコンバータの動作 次に、トルクコンバータ1及びロックアップ装置5の動
作について説明する。
【0026】トルクコンバータ作動状態(ロックアップ
解除) エンジン側のクランクシャフトからのトルクは、図示し
ないフレキシブルプレートを介してフロントカバー2に
入力される。これにより、インペラー9が回転し、作動
油がインペラー9からタービン10へと流れる。この作
動油の流れによりタービン10は回転し、タービン10
のトルクは図示しない入力シャフトに出力される。な
お、このときに空間A内を作動油が外周側に流れること
でピストン41は軸方向トランスミッション側に移動し
ており、ロックアップ装置5は連結解除状態なってい
る。
【0027】ロック機構61は図6の状態になってお
り、ピストン本体50はタービンハブ16にロックされ
ている。この結果、第1及び第2弾性部材44,45か
らなるダンパーは作動不能になっており、ロックアップ
連結解除状態におけるダンパー作動による異音問題が生
じにくい。ロックアップ作動時 トルクコンバータ1の速度比があがり、入力シャフトが
一定の回転速度になると、空間Aの作動油が入力シャフ
ト内部の油路を通ってドレンされる。この結果、ピスト
ン48がフロントカバー2側に移動させられ、図1の状
態から図4の状態に移行する。すなわち、摩擦フェーシ
ング52がフロントカバー2の摩擦面に押し付けられ、
フロントカバー2のトルクはロックアップ装置5に出力
される。ロックアップ装置5において、トルクは、ピス
トン48、リティーニングプレート49、第1弾性部材
44、中間部材43、第2弾性部材45、ドリブンプレ
ート42の順番で伝達され、タービンハブ16に出力さ
れる。
【0028】ロックアップ装置5は、トルクを伝達する
と共にフロントカバー2から入力されるトルク変動を吸
収・減衰する。具体的には、ロックアップ装置5におい
て捩り振動が発生すると、第1弾性部材44と第2弾性
部材45とが入力部材41とドリブンプレート42との
間で直列に圧縮される。ここでは、第1弾性部材44と
第2弾性部材45とが直列に作用するため、従来より捩
り角度を広くできる。このことは、全体を低剛性化する
ことが可能であり、振動吸収・減衰性能を向上させてい
ることを意味する。
【0029】ロック機構61は図5に示す状態になって
おり、第1係合歯54aと第2係合歯16bは軸方向に
完全に外れている。したがって、ピストン本体50はタ
ービンハブ16に対して相対回転可能になっている。こ
のため、第1及び第2弾性部材44,45からなるダン
パーが作動可能になっている。 〔他の実施形態〕 (1)前記実施形態では2つのダンパーが直列に配置さ
れたダンパー機構であったが、当然のことながら、1つ
のダンパーからなるダンパー機構であっても本発明を採
用できる。図7に示すトルクコンバータのロックアップ
装置5は、ピストン81と、ドライブプレート82と、
ドリブンプレート83と、複数のトーションスプリング
84と、サポート部材85とから構成されている。ドリ
ブンプレート83はタービンに固定されている。この実
施形態でもピストン81の内周側筒状部81aとタービ
ンハブ88との間にロック機構61が形成されている。 (2)前記実施形態ではピストンはダンパーととともに
軸方向に移動したが、当然のことながら、ピストンのみ
が軸方向に移動する構造であってもよい。図8に示すト
ルクコンバータのロックアップ装置5は、ピストン91
と、ダンパー90とから構成されている。ピストン91
の外周縁には軸方向トランスミッション側に延びる外周
筒状部91aが形成されている。ダンパー90は、一般
のクラッチディスク等に用いられる構造であり、2枚の
プレート93,94からなるドライブプレート92と、
複数のトーションスプリング95と、ドリブンプレート
96とから構成されている。ドライブプレート92とド
リブンプレート96はトーションスプリング95を介し
て回転方向に弾性的に連結されている。ドライブプレー
ト92の外周縁はピストン91の外周筒状部91aに対
して相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に係合してい
る。また、ドリブンプレート96の内周部はリベット9
7によってタービンハブ98のフランジに固定されてい
る。この実施形態でもピストン91の内周側筒状部91
bとタービンハブ98との間にロック機構61が形成さ
れている。 (3)前記実施形態ではダンパーの入力部材と出力部材
はロックアップ連結解除時にロックされる構造であった
が、完全なロックではなく摩擦や流体の粘性抵抗等によ
って両者の相対回転を抑制するようにしてもよい。 (4)前記実施形態では回転抑制部はピストンとタービ
ンハブとによって形成されていたが、他の部材によって
構成されていてもよい。また、回転抑制部の位置も前記
実施形態に限定されない。 (5)本発明に係るダンパー機構はトルクコンバータの
ロックアップ装置に限定されず、他の装置にも適用可能
である。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るダンパー機構では、クラッ
チ連結解除状態ではダンパーの入力部材と出力部材の相
対回転が抑制されるため、弾性部材の作動による異音問
題が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバ
ータの部分縦断面概略図(ロックアップ連結解除状
態)。
【図2】ロックアップ装置の平面図。
【図3】図2のII−II断面図。
【図4】本発明の一実施形態が採用されたトルクコンバ
ータの部分縦断面概略図(ロックアップ連結状態)。
【図5】ピストンとタービンハブとの間に形成されるロ
ック機構の部分断面図(ロック解除状態)。
【図6】ピストンとタービンハブとの間に形成されるロ
ック機構の部分断面図(ロック状態)。
【図7】第2実施形態におけるトルクコンバータの縦断
面概略図。
【図8】第3実施形態におけるトルクコンバータの縦断
面概略図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 フロントカバー 3 トルクコンバータ本体 5 ロックアップ装置 16 タービンハブ 16a 第2係合歯 41 入力部材 42 ドリブンプレート 43 中間部材 44 第1弾性部材 45 第2弾性部材 50 ピストン 54 内周側筒状部 54a 第1係合歯 61 ロック機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力部材と出力部材と両部材を回転方向に
    弾性的に連結する弾性部材とを有するダンパーと、 前記ダンパーとの間でトルク伝達可能なクラッチと、 前記クラッチの連結状態において前記入力部材と前記出
    力部材の回転を許容し、前記クラッチの連結解除状態に
    おいて前記入力部材と前記出力部材の相対回転を抑制す
    るための回転抑制部と、を備えたダンパー機構。
  2. 【請求項2】前記回転抑制部は、前記クラッチの連結解
    除状態において前記入力部材と前記出力部材とを互いに
    ロックする、請求項1に記載のダンパー機構。
  3. 【請求項3】前記回転抑制部は前記クラッチの一部によ
    って構成されている、請求項1又はかに記載のダンパー
    機構。
  4. 【請求項4】前記クラッチは、前記入力及び出力部材の
    一方と一体回転するピストンを有し、 前記回転抑制部は前記ピストンと前記入力及び出力部材
    の他方との間に形成されている、請求項3に記載のダン
    パー機構。
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