JP2001323909A - 板材用取付具およびその板材用取付具の取付構造 - Google Patents

板材用取付具およびその板材用取付具の取付構造

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JP2001323909A
JP2001323909A JP2000143243A JP2000143243A JP2001323909A JP 2001323909 A JP2001323909 A JP 2001323909A JP 2000143243 A JP2000143243 A JP 2000143243A JP 2000143243 A JP2000143243 A JP 2000143243A JP 2001323909 A JP2001323909 A JP 2001323909A
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hole
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Hidetsugu Kiyomoto
英嗣 清本
Masahiko Tsuji
雅彦 辻
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Toyo Kitchen and Living Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kitchen and Living Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被取付体を、板材に、外観上見栄えよく取り
付けることが可能な板材用取付具およびその板材用取付
具の取付構造を提供する。 【解決手段】 板材用取付具1は、壁面7に取り付けら
れる板材8の貫通孔8bに差し込まれて、壁面7に固定
される受け部材2と、貫通孔8bを被うように、板材8
の表面側から、受け部材2に取り付け固定される支持部
材3とを備える。支持部材3の前面部には、被取付体5
の凹部5cと嵌合する、取付部3eとしての凸部3dが
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、壁面に取り付け
られる板材に、被取付体を取り付けるための板材用取付
具およびその板材用取付具の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、壁面に取り付けられた板材に、例えば、タオル掛け
などの被取付体を取り付けるには、その被取付体の、板
材との当接部分に設けられた取付孔に、板材の表面側か
ら木ねじを挿通し、さらに、その木ねじを、板材へと直
接ねじ込んでいた。
【0003】しかし、これでは、木ねじの頭部上面が表
面側に露出して、外観上の見栄えが悪かった。また、板
材が、例えば、鏡とか板ガラスなどの素材からなる場合
には、木ねじをねじ込むことはできなかった。
【0004】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、被取付体を、板材に、外観上見栄えよく取り付ける
ことが可能な板材用取付具およびその板材用取付具の取
付構造を提供することにある。また、他の目的は、鏡と
か板ガラスなどの素材からなる板材にも適用可能な板材
用取付具およびその板材用取付具の取付構造を提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る板材用取
付具およびその板材用取付具の取付構造は、前記目的を
達成するために、次の構成からなる。すなわち、請求項
1に記載の発明に係る板材用取付具は、壁面に取り付け
られる板材に、被取付体を取り付けるための板材用取付
具であって、前記板材に設けられた貫通孔に差し込まれ
て、前記壁面、または、前記板材の裏面側に固定される
受け部材と、前記貫通孔を被うように、前記板材の表面
側から、前記受け部材に取り付け固定される支持部材と
を備え、前記支持部材の前面部には、前記被取付体を取
り付けるための取付部が設けられていることを特徴とす
る。これにより、板材用取付具は、壁面、または、板材
の裏面側に、例えば、ねじなどの固定具によって固定さ
れるが、これら固定具は、支持部材とか板材の裏面側に
隠れるので表面側からは見えない。そして、板材に設け
られた貫通孔も、支持部材によって被われるので受け部
材とともに、表面側からは見えない。さらに、支持部材
の前面部には、被取付体が取り付けられ、その被取付体
に隠れる範囲で、板材用取付具も表面側から見えなくな
る。また、受け部材を壁面に固定する場合には、板材に
対して、受け部材固定用の固定具などをねじ込む必要が
ないので、例えば、鏡とか板ガラスのような素材からな
る板材にも、この板材用取付具を適用することができ
る。
【0006】また、請求項2に記載の発明に係る板材用
取付具のように、前記取付部は、前記被取付体に設けら
れた被取付部が備える凹部もしくは凸部と嵌合または係
合する、凸部もしくは凹部であるのが望ましい。このよ
うに、凹部と凸部とが嵌合または係合することで、板材
用取付具は、被取付体を容易に取り付けることができ
る。
【0007】また、請求項3に記載の発明に係る板材用
取付具のように、前記取付部は、前記被取付体に設けら
れた被取付部によって被われるようにして、その被取付
部と嵌合または係合するのが望ましい。これにより、取
付部は、被取付体に設けられた被取付部によって被われ
るので、表面側に露出しない。
【0008】また、請求項4に記載の発明に係る板材用
取付具のように、前記受け部材には、第一のねじ部が形
成され、また、前記支持部材には、第二のねじ部が形成
され、前記第二のねじ部が、前記第一のねじ部にねじ込
まれることで、前記支持部材が、前記受け部材に取り付
け固定され、かつ、前記支持部材の周縁部によって、前
記板材を、前記受け部材のつば部との間で、挟持するの
が望ましい。これにより、板材は、支持部材の周縁部に
よって、壁面側に押し付けられるようにして、壁面に確
実に取り付け固定される。
【0009】また、請求項5に記載の発明に係る、板材
用取付具の取付構造は、貫通孔が穿設されるとともに、
壁面に宛がわれて取り付け固定される板材と、前記貫通
孔に差し込まれて、前記壁面、または、前記板材の裏面
側に固定される受け部材と、前記貫通孔を被うように、
前記板材の表面側から、前記受け部材に取り付け固定さ
れ、前面部に、被取付体を取り付けるための取付部が設
けられている支持部材とを備える。これにより、板材
は、板材用取付具とは別の、所要の取り付け手段によっ
て、壁面に取り付け固定される。一方、板材用取付具
は、壁面、または、板材の裏面側に、例えば、ねじなど
の固定具によって固定されるが、これら固定具は、支持
部材とか板材の裏面側に隠れるので表面側からは見えな
い。そして、板材に設けられた貫通孔も、受け部材とと
もに、支持部材によって被われるので表面側からは見え
ない。さらに、支持部材の前面部には、被取付体が取り
付けられるので、その被取付体によって隠れる範囲で、
板材用取り付け具も表面側から見えなくなる。また、受
け部材を壁面に固定する場合は、板材に対して、受け部
材固定用の固定具などをねじ込む必要がないので、例え
ば、鏡とか板ガラスのような素材からなる板材にも、こ
の取付構造を適用することができる。
【0010】また、請求項6に記載の発明に係る、板材
用取付具の取付構造のように、前記受け部材は、前記貫
通孔の内周面との間に、互いが接触するのを回避するた
めの遊びを備える間隙を形成するようにして、前記貫通
孔に差し込まれるのが望ましい。これにより、受け部材
は、貫通孔に容易に差し込まれるとともに、板材が、例
えば、鏡とか板ガラスのような破損しやすい素材からな
る場合にあっても、前記貫通孔の内周面回りを、前記受
け部材によって破損するようなことがなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る、板材用取
付具およびその板材用取付具の取付構造の一実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0012】図1ないし図4は、この発明に係る、板材
用取付具およびその板材用取付具の取付構造の第一の実
施の形態であって、板材としての鏡が壁面に宛がわれて
取り付け固定され、その鏡の表面側に、被取付体として
のパイプラックが、板材用取付具を介して、取り付けら
れる場合を示す。この板材用取付具1は、受け部材2
と、その受け部材2に取り付け固定される支持部材3と
からなる。受け部材2は、円筒状に形成されて、内周面
に雌ねじ2aが螺設される第一のねじ部2bと、その第
一のねじ部2bの一端側の外周面の全周に突出するつば
部2cとを備える。そして、このつば部2cには、他端
側から一端側に向かって径小となる孔4、4が複数箇所
に穿設されている。図示実施の形態の場合、これらの孔
4、4は、つば部2cの外周縁近傍の四方の四箇所に、
穿設されている(図4参照)。
【0013】一方、支持部材3は、例えば、前記つば部
2cの約四倍ほどの厚みを有する、円盤状に形成される
本体部3aと、その本体部3aの、受け部材2に固定さ
れる側となる後面側に、すなわち、支持部材3の後面部
に、円柱状に突出して、外周面に雄ねじ3bが螺設され
た第二のねじ部3cと、前記本体部3aの、被取付体5
を取り付ける側となる前面側に、すなわち、支持部材3
の前面部に、円柱状に突出して、その外周面にローレッ
トが切られる凸部3dとを備える。この凸部3dは、被
取付体5に設けられた被取付部5aが備える凹部5cと
嵌合するように、被取付体5を取り付けるための取付部
3eとして機能する。また、本体部3aの後面部の、第
二のねじ部3cが突出形成される部分を除く、支持部材
3の周縁部3fには、ゴムなどからなる緩衝部材6が、
全面に付着されている。そして、第二のねじ部3cが、
前記第一のねじ部2bにねじ込まれることで、支持部材
3は、受け部材2に取り付け固定される。
【0014】この板材用取付具1の取付構造は、壁面7
に宛がわれて取り付け固定される、板材8としての鏡8
aと、その鏡8aの表面側の上部において、横方向に並
んで複数取り付け固定される、受け部材2および支持部
材3からなる板材用取付具1とから構成される。この取
付構造を形成するには、まず、受け部材2のつば部2c
の一端面を、壁面7側に当接させた状態で、つば部2c
に設けられた四個の孔4、4のそれぞれに、つば部2c
の他端側から木ねじなどの固定具9、9を差し込み、さ
らにそれら固定具9、9を、壁面7へとねじ込む。同様
の作業を繰り返して、受け部材2、2を、壁面7の所要
高さの複数箇所に、横方向にほぼ等間隔に並ぶように固
定する。
【0015】一方、板材8としての鏡8aには、板材用
取付具1を取り付ける位置に対応して、その上部におい
て、横方向にほぼ等間隔に並んで、前記受け部材2、2
の第一のねじ部2b、2bよりも充分に径の大きい、複
数の貫通孔8b、8bが穿設される。また、壁面7に
は、鏡8aの上端部および下端部のそれぞれと当接し
て、その鏡8aを壁面7に取り付け固定するための壁面
取付具10、10が、上下に複数取り付けられている。
壁面取付具10は、壁面7に当接する壁面当接部10a
と、その壁面当接部10aの一端(上端もしくは下端)
で壁面7側から突出する突出部10bと、その突出部1
0bの先端で直角に折れ曲がる折曲部10cとからな
る。そして、前記壁面当接部10aには、壁面取付孔1
0dが設けられ、その壁面取付孔10dに、木ねじなど
の固着具11が挿通され、さらに壁面7へとねじ込まれ
ることで、壁面取付具10は、壁面7に固着される。そ
して、鏡8aの上端部と当接する上側の壁面取付具10
の壁面当接部10aには、上下方向に延びてなる長孔1
0eとしての壁面取付孔10dが設けられているので、
この鏡8aの上端部と当接する上側の壁面取付具10
は、長孔10eに挿通される固着具11に対して、上下
方向にスライド移動可能に取り付けられる。壁面取付具
10、10を用いて、前記鏡8aを壁面7に取り付け固
定するには、まず、鏡8aの上端部と当接する上側の壁
面取付具10、10を上方向に持ち上げておき、鏡8a
の下端部を、その下端部と当接するよう、壁面7に取り
付けられた下側の壁面取付具10、10に、嵌め込むよ
うにして載せる。そして、持ち上げておいた上側の壁面
取付具10、10を下方に降ろして、これら上側の壁面
取付具10、10の突出部10b、10bと折曲部10
c、10cとが鏡8aの上端部にぴたりと当接するよう
にする。これにより、鏡8aは、複数個の上下の壁面取
付具10、10(図示実施の形態では、全部で六個)に
よって、壁面7に取り付け固定される。
【0016】また、鏡8aを壁面7に取り付け固定する
と、予め壁面7に固定されていた受け部材2、2は、そ
のつば部2c、2cの他端面が、鏡8aの裏面側に当接
するとともに、第一のねじ部2b、2bが、鏡8aの貫
通孔8b、8bに差し込まれる。そこで、支持部材3、
3の第二のねじ部3c、3cを、受け部材2、2の第一
のねじ部2b、2bにねじ込むようにして、支持部材
3、3を、鏡8aの表面側から、受け部材2、2に取り
付け固定する。すると、鏡8aの貫通孔8b、8bは、
支持部材3、3の周縁部3f、3fによって被われるた
め、表面側からは見えなくなる。また、受け部材2、2
およびそれら受け部材2、2を壁面7に固定するために
使われた、前記木ねじなどの固定具9、9も、板材8と
しての鏡8aの裏面側に隠れて、表面側からは見えな
い。よって、この板材用取付具1およびその取付構造
は、図1に示すように、煩雑さがなくスッキリと整理さ
れるようになる。さらに、支持部材3、3の前面部に設
けられた取付部3e、3eには、被取付体5が取り付け
られることとなり、その被取付体5に隠れる範囲で、板
材用取付具1、1は表面側から見えなくなるので、板材
用取付具1、1自体の露出も少なくすることができ、被
取付体5を、外観上見栄えよく取り付けることができ
る。
【0017】また、第二のねじ部3c、3cが、第一の
ねじ部2b、2bにねじ込まれると、板材8としての鏡
8aは、支持部材3、3の周縁部3f、3fと前記受け
部材2、2のつば部2c、2cとの間で挟持される。鏡
8aは、既述したように、前記壁面取付具10、10に
よって、壁面7に取り付け固定されてはいるが、第二の
ねじ部3c、3cの、第一のねじ部2b、2bに対する
ねじ込み具合を強くすることで、鏡8aは、壁面7側に
押し付けられるようにして、壁面7に強固に取り付け固
定される。このとき、前記緩衝部材6、6が、支持部材
3、3の周縁部3f、3fと鏡8aとの間に位置してク
ッションとして作用する。また、緩衝部材6、6が鏡8
aの表面側に密着することで、貫通孔8b、8bに、例
えば、水などの異物が入り込むのを防止することができ
る。
【0018】また、受け部材2、2のつば部2c、2c
は、板材8としての鏡8aの裏面側から貫通孔8b、8
bを被うような大きな径を有しているので、受け部材
2、2は、これらつば部2c、2cの外周縁近傍に穿設
される複数の孔4、4を介して、壁面7に強固に固定さ
れる。
【0019】また、前記受け部材2、2は、鏡8aに設
けられた貫通孔8b、8bの内周面との間に、互いが接
触するのを回避するための充分な遊びを備える間隙8
c、8cを形成するようにして、それらの第一のねじ部
2b、2bが、前記貫通孔8b、8bに差し込まれる。
このような遊びを備える間隙8c、8cが形成されるこ
とで、受け部材2、2は、貫通孔8b、8bに容易に差
し込まれるとともに、板材8が、鏡8aとか板ガラスの
ような破損しやすい素材からなる場合にあっても、前記
貫通孔8b、8bの内周面回りを、前記受け部材2、2
によって破損するようなことがなくなる。
【0020】一方、被取付体5としてのパイプラック5
dは、鏡8aの表面側で横方向に架け渡される棒材5e
と、その棒材5eの長手方向の所要箇所に設けられ、そ
の棒材5eの外周面の全周を被うように棒材5eを把持
する把持部材5fとからなる。この把持部材5fには、
棒材5eを把持する他端側から一端側へと円柱状に延び
る被取付部5aが設けられている。この被取付部5a
は、前記把持部材5fの一端側の近傍で、径を次第に大
きくして一端側に至って最大径となる。そして、この一
端側の一端面のほぼ中心部には、凹部5cが備わってい
る。また、この凹部5cの内周面と把持部材5fの外周
面とを連通するようにして、小孔12が設けられ、か
つ、この小孔12の内周面には、雌ねじが螺設されてい
る。
【0021】ここで、把持部材5f、5fは、鏡8aの
表面側の板材用取付具1、1が取り付けられる位置に対
応して、棒材5eの長手方向の複数箇所に設けられるの
で、前記取付部3e、3eとしての凸部3d、3dが、
被取付部5a、5aが備える凹部5c、5cと嵌合し
て、パイプラック5dは、鏡8aの表面側に、容易に取
り付けられる。また、前記把持部材5f、5fの小孔1
2、12に止めねじ13、13をねじ込むことで、それ
ら止めねじ13、13の先端部が、凸部3d、3dの外
周面を押さえ付け、パイプラック5dは、鏡8aの表面
側に、確実に取り付け固定される。このとき、前記被取
付部5a、5aの一端面が、支持部材3、3の本体部3
a、3aの前面部に、ぴたりと当接して、取付部3e、
3eは、被取付部5a、5aによって被われるようにし
て、それら被取付部5a、5aと嵌合することとなる。
よって、取付部3e、3eは、表面側に露出することが
なく、被取付体5、5と鏡8aとは、スッキリとした造
形的な一体感を持つようになる(図2参照)。なお、こ
こに言う取付部3eは、支持部材3の前面部に位置する
部分の全体を指すこともあり、実施の態様によっては、
凸部3d以外の部分が含まれることもあり、必ずしも、
凸部3dのみから構成されるわけではない。
【0022】図5は、この発明に係る、板材用取付具お
よびその板材用取付具の取付構造の第二の実施の形態を
示す。この板材用取付具は、第一の実施の形態と同様、
壁面7に取り付け固定される板材8に、被取付体5を取
り付けるための板材用取付具1aであって、板材8とし
ての木製あるいは合成樹脂製のパネル8dに設けられた
貫通孔8bに差し込まれて、そのパネル8dの裏面側に
固定される受け部材2と、前記貫通孔8bを被うよう
に、パネル8dの表面側から、受け部材2に取り付け固
定される支持部材3とを備える。そして、支持部材3の
前面部には、被取付体5としての壁掛け時計5gを取り
付けるための取付部3eが設けられている。
【0023】受け部材2は、円筒状に形成されて、内周
面に雌ねじ2aが螺設される第一のねじ部2bと、その
第一のねじ部2bの一端側の外周面の全周に突出するつ
ば部2cとからなる。そして、このつば部2cには、第
一の実施の形態とは逆方向となる、一端側から他端側に
向かって径小となる孔4、4が、つば部2cの外周縁近
傍の四方の四箇所に、穿設されている。一方、支持部材
3は、例えば、前記つば部2cの約四倍ほどの厚みを有
する、円盤状に形成される本体部3aと、その本体部3
aの、受け部材2に固定される側となる後面側に、円柱
状に突出して、外周面に雄ねじ3bが螺設された第二の
ねじ部3cと、前記本体部3aの、被取付体5を取り付
ける側となる前面側に、すなわち、支持部材3の前面部
に、円柱状に突出するとともに、その先端部分に拡径部
が形成された凸部3dとを備える。この凸部3dは、被
取付体5の設けられた被取付部5aが備える凹部5cと
係合する、取付部3eとして機能する。また、本体部3
aの後面部の、第二のねじ部3cが突出形成される部分
を除く、支持部材3の周縁部3fには、ゴムなどからな
る緩衝部材6が、全面に付着されている。そして、第二
のねじ部3cが、前記第一のねじ部2bにねじ込まれる
ことで、支持部材3は、受け部材2に取り付け固定され
る。
【0024】一方、板材8としてのパネル8dには、受
け部材2の第一のねじ部2bよりも充分に径の大きい一
個の貫通孔8bが穿設されている。そして、この貫通孔
8bに、受け部材2が差し込まれると、受け部材2のつ
ば部2cは、貫通孔8bを、パネル8dの裏面側から被
うようになる。そこで、つば部2cに設けられた四個の
孔4、4に、木ねじなどの固定具9、9を、つば部2c
の一端側から差し込み、さらにそれら固定具9、9を、
パネル8dの裏面側にねじ込むと、受け部材2は、板材
8としてのパネル8dの裏面側に、固定される。なお、
パネル8dに穿設される貫通孔8bの数に関しては、使
用目的に応じて任意に決定すればよく、二個以上の複数
個でもよい。そして、パネル8dは、第一の実施の形態
と同様に、複数の前記壁面取付具10、10によって、
壁面7に宛がわれて取り付け固定される。
【0025】これにより、支持部材3の第二のねじ部3
cが、受け部材2の第一のねじ部2bにねじ込まれ、支
持部材3が、パネル8dの表面側から、受け部材2に取
り付け固定される。すると、貫通孔8bは、支持部材3
の周縁部3fによって被われるため、受け部材2ととも
に、表面側からは見えなくなる。また、受け部材2をパ
ネル8dの裏面側に固定するために使われた、前記木ね
じなどの固定具9、9も、当然に表面側からは見えな
い。よって、この板材用取付具1aおよびその取付構造
は、全体的にスッキリと整理されて、外観上見栄えがよ
い。
【0026】また、この板材用取付具1aは、予め、受
け部材2、2を板材8に固定して置くことで、受け部材
2、2と板材8とを一体として取り扱うことができるの
で、板材8を壁面7に取り付け固定するのが容易で作業
性がよい。そして、第二のねじ部3c、3cが、第一の
ねじ部2b、2bにねじ込まれることで、支持部材3、
3の周縁部3f、3fが、板材8を、受け部材2、2の
つば部2c、2cを介して、壁面7側に押し付けるよう
にして、壁面7に固定することができる。また、この板
材用取付具1aの取付構造は、第一の実施の形態と同様
に、前記受け部材2、2が、鏡8aに設けられた貫通孔
8b、8bの内周面との間に、互いが接触するのを回避
するための充分な遊びを備える間隙8c、8cを形成す
るようにして、前記貫通孔8b、8bに差し込まれる。
このような遊びを備える間隙8c、8cが形成されるこ
とで、受け部材2、2は、貫通孔8b、8bに容易に差
し込まれる。
【0027】一方、被取付体5としての壁掛け時計5g
は、その背面側に、被取付部5aが設けられ、この被取
付部5aは、背面板部5hに穿設される、長孔状の通し
孔5kと、壁掛け時計5gの内部に形成される空洞部Q
とを備える。そして、これら通し孔5kおよび空洞部Q
が凹部5cとして機能して、取付部3eとしての凸部3
dの先端部分が、通し孔5kに通されて背面板部5hの
裏面側に引っ掛かるようにして、壁掛け時計5gは、パ
ネル8dに、取り付けられる。このとき、本体部3aの
前面部は、壁掛け時計5gの背面板部5hと当接するよ
うになり、取付部3eは、表面側に露出することはな
い。
【0028】そして、図6は、この発明に係る、板材用
取付具およびその板材用取付具の取付構造の第三の実施
の形態を示す。この板材用取付具は、第一の実施の形態
と同様、壁面7に取り付け固定される板材8に、被取付
体5を取り付けるための板材用取付具1bであって、板
材8としての鏡8aに設けられた貫通孔8bに差し込ま
れて、壁面7に固定される受け部材2と、前記貫通孔8
bを被うように、鏡8aの表面側から、受け部材2に取
り付け固定される支持部材3とを備える。そして、支持
部材3の前面部には、被取付体5としての照明器具5s
を取り付けるための取付部3eが設けられている。ここ
で、受け部材2の形状、構造、およびその壁面7への固
定方法、並びに、鏡8aの構造、およびその壁面7への
取り付け固定方法は、第一の実施の形態と同様であっ
て、既述した通りである。よって、この第三の実施の形
態は、第一の実施の形態とは、主に、支持部材3の形態
が異なる。
【0029】この支持部材3は、例えば、受け部材2に
設けられたつば部2cの約四倍ほどの厚みを有する、円
盤状に形成される本体部3aと、その本体部3aの、受
け部材2に固定される側となる後面側に、すなわち、支
持部材3の後面部に、円柱状に突出して、その外周面に
雄ねじ3bが螺設された第二のねじ部3cとを備える。
そして、前記本体部3aの、被取付体5を取り付ける側
となる前面側、すなわち、支持部材3の前面部は、突き
出る部分はなく平面状に形成され、そのほぼ中心部に
は、取付部3eとしての凹部3gが設けられている。ま
た、この凹部3gは、内周面に雌ねじ3hが螺設されて
いる。
【0030】一方、被取付体5としての照明器具5s
は、内部を空洞にして、左右方向に延びるように形成さ
れる、薄板状の保護カバー部20と、その保護カバー部
20の内部に装着されるランプ部21とを備える。そし
て、保護カバー部20は、縦断面ほぼL字形状の背面カ
バー20aを備え、この背面カバー20aの長手方向の
所要箇所であって、鏡8aの表面側の板材用取付具1
b、1bが取り付けられる位置に対応する箇所には、取
付部3e、3eとしての凹部3g、3gと連通可能な連
通孔5m、5mが穿設されている。そして、これら連通
孔5m、5mと凹部3g、3gとが連通するようにし
て、背面カバー20aを、鏡8aの表面側に架け渡し
て、各連通孔5m、5mに、雄ねじ部材の先端部を差し
込む。これら雄ねじ部材は、照明器具5sの被取付部5
a、5aとして機能し、また、これら被取付部5a、5
aが備える、前記雄ねじ部材の螺軸部は、凸部22、2
2として機能する。そして、これら凸部22、22を、
凹部3g、3gの雌ねじ3h、3hにねじ込み、背面カ
バー20aを鏡8aに取り付ける。その後、保護カバー
部20を構成するその他の部分やランプ部21などを装
着して、照明器具5sを完成させる。
【0031】このように、第三の実施の形態は、取付部
3eが凹部3gで被取付部5aが凸部22を備える点に
おいて、取付部3eが凸部3dで被取付部5aが凹部5
cを備える第一の実施の形態と異なる。しかし、その他
の構成に関しては、第一の実施の形態と同様であり、そ
の作用効果も同様である。よって、この第三の実施の形
態によれば、被取付体5を、外観上見栄えよく取り付け
ることが可能であるとともに、鏡8aとか板ガラスのよ
うな板材8に好適に用いることができる。
【0032】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、板材用取付具は、受け部材が、円柱状に形
成されて、外周面に雄ねじが螺設される第一のねじ部を
備え、かつ、支持部材が、円筒状に形成されて、内周面
に雌ねじが螺設される第二のねじ部を備え、第二のねじ
部を、第一のねじ部にねじ込むようにして、支持部材
が、受け部材に取り付け固定される態様であってもよ
い。この場合の板材用取付具の取付構造は、貫通孔の内
周面と、支持部材の前記第二のねじ部の外周面との間
に、両者が互いに接触するのを回避するための充分な遊
びを備える間隙が形成される。
【0033】また、板材を壁面に取り付け固定する方法
は、既述した方法に限定されず、その他の周知の方法を
利用してよい。また、板材は、鏡とか板ガラス、あるい
は木製もしくは合成樹脂製のパネルに限定されず、例え
ば、スチール製その他の素材からなる板材であってもよ
い。
【0034】また、第一および第三の実施の形態におい
て、受け部材のつば部は、板材の裏面側の貫通孔を被う
ように設けられる必要はなく、貫通孔の口径よりも小さ
な径のつば部であってもよい。この場合においても、支
持部材が取り付け固定されれば、その支持部材によっ
て、木ねじなどの固定具は、表面側から隠れて見えな
い。
【0035】また、板材が、複数の前記壁面取付具によ
って、壁面に確実に取り付け固定されるのであれば、板
材用取付具は、必ずしも、支持部材の周縁部と受け部材
のつば部との間で板材を挟持していなくてもよく、この
ため、支持部材の周縁部と板材との間、あるいは、受け
部材のつば部と板材との間に、間隙が形成されるように
して、板材が壁面に取り付け固定されてもよい。
【0036】また、支持部材の周縁部が板材の表面側を
押さえることで、板材の前倒れを防止できるので、板材
を固定するために、壁面取付具に設けられた前記折曲部
は省略してもよい。さらに、板材用取付具のみで、板材
が壁面に確実に取り付け固定されるのであれば、壁面取
付具の全てを省略して、板材用取付具のみで板材を支持
する態様であってもよい。
【0037】また、被取付体に設けられた被取付部は、
第一および第二の実施の形態の場合には、取付部として
の凸部に対応するように、凹部を備え、また、第三の実
施の形態の場合には、取付部としての凹部に対応するよ
うに、凸部を備えていればよく、被取付体の種類とか材
質、および、取付部に対する取り付け方法に関しては、
特に制限はない。
【0038】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る、板材用取付具およびその板材用取
付具の取付構造によれば、次の効果がある。
【0039】請求項1に記載された板材用取付具によれ
ば、板材に穿設された貫通孔とか受け部材およびその受
け部材を固定するための固定具を、表面側から見えなく
することができ、かつ、支持部材の前面部に設けられた
取付部に、被取付体を取り付けるので、被取付体を、外
観上見栄えよく取り付けることができる。また、受け部
材を壁面に固定する場合には、鏡とか板ガラスなどの素
材からなる板材にも適用可能である。
【0040】また、請求項2に記載された板材用取付具
によれば、加えて、被取付体を、板材の表面側に容易に
取り付けることができる。
【0041】また、請求項3に記載された板材用取付具
によれば、加えて、取付部が露出しないようにすること
ができる。
【0042】また、請求項4に記載された板材用取付具
によれば、加えて、壁面に確実に取り付け固定されるこ
とができる。
【0043】また、請求項5に記載された、板材用取付
具の取付構造によれば、貫通孔とか受け部材およびその
受け部材を固定するための固定具が表面側から見えず、
かつ、支持部材の前面部に設けられた取付部に、被取付
体が取り付けられるので、被取付体を、外観上見栄えよ
く取り付けることができる。また、受け部材を壁面に固
定する場合には、鏡とか板ガラスなどの素材からなる板
材にも適用可能である。
【0044】また、請求項6に記載された、板材用取付
具の取付構造によれば、加えて、受け部材を、板材の貫
通孔に容易に差し込めることができるとともに、その板
材が、鏡とか板ガラスのような素材からなる場合にあっ
ても、前記貫通孔の内周面回りを、前記受け部材によっ
て破損するようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る板材用取付具およびその板材用
取付具の取付構造の第一の実施の形態の、正面図であ
る。
【図2】同じく、被取付体としてのパイプラックを取り
付けた状態の正面図である。
【図3】図2における、A−A線による要部拡大断面図
である。
【図4】この発明に係る板材用取付具の第一の実施の形
態の受け部材の正面図である。
【図5】この発明に係る板材用取付具およびその板材用
取付具の取付構造の第二の実施の形態の、被取付体とし
ての壁掛け時計を取り付けた状態の図3相当図である。
【図6】この発明に係る板材用取付具およびその板材用
取付具の取付構造の第三の実施の形態の、被取付体とし
ての照明器具を取り付けた状態の図3相当図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 板材用取付具 2 受け部材
2b 第一のねじ部 2c つば部 3 支持部材 3c
第二のねじ部 3d 凸部 3e 取付部 3f
支持部材の周縁部 3g 凹部 5 被取付体 5a
被取付部 5c 凹部 7 壁面 8 板
材 8b 貫通孔 8c 遊びを備える間隙
22 凸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に取り付けられる板材の表面側に、
    被取付体を取り付けるための板材用取付具であって、 前記板材に設けられた貫通孔に差し込まれて、前記壁
    面、または、前記板材の裏面側に固定される受け部材
    と、 前記貫通孔を被うように、前記板材の表面側から、前記
    受け部材に取り付け固定される支持部材とを備え、 前記支持部材の前面部には、前記被取付体を取り付ける
    ための取付部が設けられていることを特徴とする板材用
    取付具。
  2. 【請求項2】 前記取付部は、前記被取付体に設けられ
    た被取付部が備える凹部もしくは凸部と嵌合または係合
    する、凸部もしくは凹部であることを特徴とする請求項
    1に記載の板材用取付具。
  3. 【請求項3】 前記取付部は、前記被取付体に設けられ
    た被取付部によって被われるようにして、その被取付部
    と嵌合または係合することを特徴とする請求項2に記載
    の板材用取付具。
  4. 【請求項4】 前記受け部材には、第一のねじ部が形成
    され、また、前記支持部材には、第二のねじ部が形成さ
    れ、 前記第二のねじ部が、前記第一のねじ部にねじ込まれる
    ことで、前記支持部材が、前記受け部材に取り付け固定
    され、かつ、前記支持部材の周縁部によって、前記板材
    を、前記受け部材のつば部との間で、挟持することを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の板材
    用取付具。
  5. 【請求項5】 貫通孔が穿設されるとともに、壁面に宛
    がわれて取り付け固定される板材と、 前記貫通孔に差し込まれて、前記壁面、または、前記板
    材の裏面側に固定される受け部材と、 前記貫通孔を被うように、前記板材の表面側から、前記
    受け部材に取り付け固定され、前面部に、被取付体を取
    り付けるための取付部が設けられている支持部材とを備
    えることを特徴とする板材用取付具の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記受け部材は、前記貫通孔の内周面と
    の間に、互いが接触するのを回避するための遊びを備え
    る間隙を形成するようにして、前記貫通孔に差し込まれ
    ることを特徴とする請求項5に記載の板材用取付具の取
    付構造。
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