JP2001323109A - ハロゲン含有ゴム組成物 - Google Patents

ハロゲン含有ゴム組成物

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JP2001323109A
JP2001323109A JP2000141366A JP2000141366A JP2001323109A JP 2001323109 A JP2001323109 A JP 2001323109A JP 2000141366 A JP2000141366 A JP 2000141366A JP 2000141366 A JP2000141366 A JP 2000141366A JP 2001323109 A JP2001323109 A JP 2001323109A
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halogen
containing rubber
rubber composition
vulcanizing agent
rubber
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JP2000141366A
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English (en)
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Yasuhiro Kaba
泰宏 樺
Yasushi Abe
靖 阿部
Hiroshi Kurosaka
博 黒坂
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハロゲン含有ゴムに従来使用されてきたエチ
レンチオウレア等の金属酸化物とエチレンチオウレアな
どの汎用の加硫剤に代わる新規な加硫剤を提供する。 【解決手段】 ハロゲン含有ゴムに特定の化学式で表さ
れる構造有する化合物からなる加硫剤を配合してなるこ
とを特徴とするハロゲン含有ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン含有ゴム
に従来使用されている金属酸化物とエチレンチオウレア
等の加硫促進剤からなる加硫系に代わる新規な加硫剤を
配合してなるハロゲン含有ゴム組成物に関する。更に詳
しくは、本発明は、ハロゲン含有ゴムに主として下記の
一般式(1)で示される錫化合物からなる加硫剤を配合
してなるハロゲン含有ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン含有ゴムの加硫剤としては、そ
れぞれクロロプレンゴムの場合にはエチレンチオウレア
やトリエチルチオウレアなどと酸化マグネシウムや酸化
亜鉛を組み合わせて、クロロスルフォン化ポリエチレン
の場合にはエチレンチオウレアと酸化マグネシウムを組
み合わせて、エピクロルリドヒドリンゴムの場合にはエ
チレンチオウレアと酸化亜鉛の組み合わせが使用されて
きている。しかしながら、主として本願の一般式(1)
で規定されるような錫化合物が加硫剤として使用される
ことはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハロ
ゲン含有ゴムに従来使用されてきたエチレンチオウレア
等の金属酸化物とエチレンチオウレアなどの汎用の加硫
剤に代わる新規な加硫剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねたところ、従来ハロゲン
含有ゴムの加硫促進剤として使用されていなかった、主
として下記の一般式(1)で規定される錫化合物を使用
してハロゲン含有ゴムを架橋し得ることを見出し、本発
明を完成させるに到った。すなわち本発明は、主として
下記の一般式(1)で規定される錫化合物からなる加硫
剤を配合してなるハロゲン含有ゴム組成物である。ま
た、本発明の加硫剤は、60質量%以上100質量%以
下が一般式(1)で規定される錫化合物であることが好
ましく、更に90質量%以上が一般式(1)で規定され
る錫化合物であることが好ましい。
【0005】
【化2】
【0006】(但し、一般式(1)においてR1は炭素
数1〜20のアルキル基、R2は炭素数1〜20のアル
キル基、水酸基またはハロゲン基、R3は硫黄、酸素、
セレン、テルルまたはポロニウムを表す。)
【0007】また、本発明のハロゲン含有ゴム組成物は
ポリクロロプレンであることが好ましい。本発明のハロ
ゲン含有ゴム組成物を加硫することによって、引張強度
や伸び、圧縮永久ひずみなどの物性に優れるハロゲン含
有ゴム加硫物を得ることができる。
【0008】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。本発明で用いる上記の一般式(1)の構造を有する
化合物において、錫の側鎖であるR1は炭素数1〜20
のアルキル基、R2は炭素数1〜20のアルキル基、水
酸基またはハロゲン基であり、またR3は硫黄、酸素、
セレン、テルルまたはポロニウムであり錫との2重結合
を有する。
【0009】本発明で用いる一般式(1)の構造を有す
る化合物としては、ジメチル−錫オキサイド、ジエチル
−錫オキサイド、ジ−n−プロピル−錫オキサイド、ジ
−n−ブチル錫オキサイド、ジ−n−ペンチル錫オキサ
イド、ジ−n−ヘキシル錫オキサイド、ジ−n−ヘプチ
ル錫オキサイド、ジ−n−ヘプチル錫オキサイド、ジ−
n−オクチル錫オキサイド、ジ−n−ノニル錫オキサイ
ド、ジメチル−錫サルファイド、ジエチル−錫サルファ
イド、ジ−n−プロピル−錫サルファイド、ジ−n−ブ
チル錫サルファイド、ジ−n−ペンチル錫サルファイ
ド、ジ−n−ヘキシル錫サルファイド、ジ−n−ヘプチ
ル錫サルファイド、ジ−n−ヘプチル錫サルファイド、
ジ−n−オクチル錫サルファイド、ジ−n−ノニル錫サ
ルファイド、モノメチル−錫ハイドロオキサイドオキサ
イド、モノエチル−錫ハイドロオキサイドオキサイド、
モノ−n−プロピル−錫ハイドロオキサイドオキサイ
ド、モノ−n−ブチル錫ハイドロオキサイドオキサイ
ド、モノ−n−ペンチル錫ハイドロオキサイドオキサイ
ド、モノ−n−ヘキシル錫ハイドロオキサイドオキサイ
ド、モノ−n−ヘプチル錫ハイドロオキサイドオキサイ
ド、モノ−n−ヘプチル錫ハイドロオキサイドオキサイ
ド、モノ−n−オクチル錫ハイドロオキサイドオキサイ
ド、モノ−n−ノニル錫ハイドロオキサイドオキサイド
などが挙げられる。
【0010】また、本発明の加硫剤は、その60質量%
以上100質量%以下、好ましくは90質量%以上が上
記の一般式(1)で規定される錫化合物であればどのよ
うな形態でも良く、他成分との混合物や組成物などでも
よい。
【0011】本発明の加硫剤の添加量は、ハロゲン含有
ゴム100質量部あたり好ましくは0.1〜20質量
部、更に0.5質量部〜10質量部の範囲内であること
が好ましい。なお、本明細書において特に注記したもの
を除き、全ての部はハロゲン含有ゴム100質量部あた
りの部数(質量部)であり、そして百分率は全組成物の
質量による。
【0012】本発明で用いるハロゲン含有ゴムは、飽和
または不飽和の加硫可能なハロゲン含有ゴムが使用で
き、好ましくは1〜60質量%のハロゲンを含むもの
が、本発明の加硫可能な組成物中に採用できる。好まし
いものは塩素化ポリエチレン、塩素化エチレン−プロピ
レン共重合体、塩素化エチレン−プロピレン−非共役ジ
エン三元共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、含塩素アクリルゴム、塩素化ブチルゴ
ム、臭素化ブチルゴム、ポリクロロプレン、ポリエピク
ロルヒドリンゴム、エピクロルヒドリン−アリルグリシ
ジル−エーテル共重合体、エピクロルヒドリン−エチレ
ンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体
からなる群から選ばれた1種または2種以上の混合物で
ある。
【0013】本発明で用いるハロゲン含有ゴムとして
は、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、ポリクロロ
プレンが好ましく、ポリクロロプレンが特に好ましい。
【0014】本発明で用いるハロゲン含有ゴム組成物に
おけるゴム成分は、ハロゲン含有ゴムを主成分とするも
のであるが、ハロゲン含有ゴムの他に、必要に応じて天
然ゴム、ブチルゴム、BR、NBR、EPDM等を含有
することができる。
【0015】本発明のハロゲン含有ゴム組成物は、従来
よりゴム、プラスチックに使用されている各種の添加剤
を用途に応じてそれぞれの目標物性に到達するように配
合することができる。これらの添加剤としては、補強
剤、軟化剤、加工助剤、老化防止剤、充填剤等が挙げら
れる。
【0016】補強剤としてはカーボンブラック、シリカ
等が挙げられ、ハロゲン含有ゴムの機械強度を増大させ
るために用いられる。補強剤の添加量は、一般的には、
ハロゲン含有ゴム100質量部に対して20〜80質量
部程度である。また、充填剤も必要に応じて添加するこ
とができる。
【0017】軟化剤としては、潤滑油、プロセスオイ
ル、パラフィン、流動パラフィン、ワセリン、石油アス
ファルト等の石油系軟化剤、ナタネ油、アマニ油、ヒマ
シ油、ヤシ油等の脂肪油系軟化剤が挙げられ、ハロゲン
含有ゴム100質量部に対して40質量部程度まで添加
できる。
【0018】加工助剤としては、ステアリン酸等の脂肪
酸が挙げられ、ハロゲン含有ゴム100質量部に対して
0.5〜5質量部程度まで添加できる。
【0019】老化防止剤としては、アミン系、イミダゾ
ール系、カルバミン酸金属塩、フェノール系、ワックス
等が挙げられ、ハロゲン含有ゴム100質量部に対して
0.5〜10質量部程度添加することができる。
【0020】充填剤としては、炭酸カルシウム、クレ
ー、タルク、ケイ藻土、セルロース粉、再生ゴム、粉末
ゴム、天然繊維、合成繊維、無機繊維などが挙げられ、
充填剤の添加量は、ハロゲン含有ゴム100質量部に対
して150質量部以下である。
【0021】本発明のハロゲン含有ゴム組成物は、良好
な加工性を有するため、通常のゴムと同様の方法で、ニ
ーダー、バンバリーまたはロール等の混練り機によって
混合し、目的に応じた形状に成形加工し成形加硫物を得
ることが出来る。具体的には各成分を加硫温度以下の温
度で混練し、次いでその混合物を各種形状に成形して加
硫して加硫物を得る。加硫時の温度や加硫時間は適宜設
定することができる。加硫温度は130〜200℃が好
ましく、140〜190℃が更に好ましい。
【0022】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明は下記の実施例により限定されるものではな
い。 実施例及び比較例 表1に示す配合処方により、8インチロールを用いて配
合して得たクロロプレン系ゴム組成物の加硫物について
物性試験を行ない、結果を表1に示した。油圧プレスに
て160℃×30分間加硫した試験片の引張強度、伸び
等の力学的特性は、JIS K6251に準拠して行っ
た。硬度は、JIS K6253に準拠してデュロメー
タ硬さで測定を行つた。油圧プレスにて160℃×35
分間加硫したサンプルの圧縮永久ひずみ試験は、JIS
K6262に準拠して(試験条件は100℃×70時
間)行った。更に、加硫剤として従来使用されている酸
化マグネシウムと酸化亜鉛、加硫促進剤として従来使用
されているエチレンチオウレアを使用した加硫系を用い
て同様に試験し、比較例1として結果を表1に併せて示
した。
【0023】ムーニースコーチ試験は、JIS K63
00に準拠して、L形ローターを使用して、試験温度1
25℃におけるスコーチタイム(t5)を測定した。
【0024】
【表1】
【0025】表1で用いたクロロプレンゴム(M−4
0)は、電気化学工業株式会社製メルカプタン変性タイ
プのクロロプレンゴムである。表1で用いた上記以外の
添加剤は下記の通りである。 MgO;協和化学工業株式会社製、キョウワマグ150 ZnO;堺化学工業株式会社製、亜鉛華2種 #22;川口化学工業株式会社製、アクセル 22−S
(エチレンチオウレア) HAF;旭カーボン株式会社製、#70
【0026】
【発明の効果】実施例に示した通り、主として一般式
(1)の構造からなる本発明の加硫剤を用いて、比較例
に示したような従来の金属酸化物と加硫促進剤からなる
加硫系と同等の加硫効果が得られ、スコーチ安定性及び
加硫速度が優れ、かつ引張強度、伸び、圧縮永久ひずみ
等の力学的特性の優れた加硫物を与えるハロゲン含有ゴ
ム組成物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA09 AA73 AC35 AC50 AC67 AE08 GB09 4J002 AC091 BB241 BB271 BD041 BG081 CH041 EZ016 EZ036 EZ076 FD010 FD020 FD030 FD146

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン含有ゴムに主として下記の一般
    式(1)で表される構造を有する化合物を含む加硫剤を
    配合してなることを特徴とするハロゲン含有ゴム組成
    物。 【化1】 (但し、一般式(1)においてR1は炭素数1〜20の
    アルキル基、R2は炭素数1〜20のアルキル基、水酸
    基またはハロゲン基、R3は硫黄、酸素、セレン、テル
    ルまたはポロニウムを表す。)
  2. 【請求項2】 加硫剤の60質量%以上100質量%以
    下が一般式(1)で表される構造であることを特徴とす
    る請求項1記載のハロゲン含有ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 加硫剤の90質量%以上が一般式(1)
    で表される構造であることを特徴とする請求項1記載の
    ハロゲン含有ゴム組成物。
  4. 【請求項4】 ハロゲン含有ゴムがクロロプレンゴムで
    あることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の
    ハロゲン含有ゴム組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載のハロ
    ゲン含有ゴム組成物を加硫してなることを特徴とする加
    硫物。
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