JP2001321399A - 転換できる吸収体と共に使用するためのエラストマーのサイドパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】転換できる吸収体と共に使用するためのエラス
トマーのサイドパネル 【解決手段】使い捨ておむつ、失禁用ブリーフ、おむつ
ホルダー、トレーニングパンツ等の吸収体であって、エ
ラストマーの耳パネルと、吸収体をどのように装着者に
合わせるか、また装着者から取り外すかに関して、ユー
ザーに異なるオプションを提供する固定システムとを有
する吸収体。両耳フラップは、前記各前部耳フラップの
少なくとも一部が、前記閉じ込め組立品の前記縦の縁か
ら横内方に伸びるように折り畳まれる。第１および第２
封かん材は、各々前記吸収体の前記縦と横の中心線に対
して角度をなして配置される

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はおむつ、失禁用ブリ
ーフ、おむつホルダー、トレーニングパンツ等の吸収体
に関し、より詳細には、装着者に対するおむつの種々の
フィット具合をユーザー自身が調節することが可能なエ
ラストマーの耳パネルと固定システムとを有する吸収体
に関する。

【０００２】

【従来の技術】幼児や他の失禁に悩む人は、尿や他の身
体の滲出物を受け入れ、包含するために、おむつ等の吸
収体を着用する。吸収体は排出されたものを包含し、ま
たその排出物を装着者の身体及び装着者の衣類や寝具か
ら隔離する機能を果たす。多くの異なる基本デザインの
使い捨て吸収体が業界で公知である。例えば、１９６７
年１月３１日にＤｕｎｃａｎ及びＢａｋｅｒに対して発
行された「使い捨ておむつ」と題された米国特許Ｒｅ．
２６，１５２号が従来の使い捨ておむつを記載してお
り、それは世界的に受け入れられ、商業的に成功してい
る。更に、１９９３年９月２１日にＨａｓｓｅ等に対し
て発行された、「伸縮性をもたせた使い捨てトレーニン
グパンツ及びその製造方法」と題された米国特許第５，
２４６，４３３号はトレーニングパンツとして使用でき
る単一の使い捨て吸収体を開示している。

【０００３】現在の市場では、消費者は従来のおむつ、
ベルト付きおむつ、及び「プルオン（穿く）」タイプの
おむつ、またはトレーニングパンツを含む多数の異なる
基本おむつデザインから、所望のオプション、使いごこ
ち、及び費用に応じて選択できる。しかし、現在市場に
出ている吸収体の多くは小範囲の装着者サイズにしか適
合することができず、したがって、消費者はどのおむつ
が快適かつ効果的に装着者に適合するかを決定するため
に、絶えず装着者のサイズを調べなければならない。更
に、市販されているほとんどのおむつは、他のおむつの
タイプに帰因する恩恵を受けることなく、上述の構成の
１つにおいてのみ効果的に使用することができるという
点で制限されている。このように、消費者は意図する使
用のために所望の特徴に応じて異なるおむつを購入しな
ければならない。

【０００４】従来のおむつのデザインは一般に製造費用
が最も安いタイプの吸収体であり、赤ちゃんや病気の
人、あるいは別な理由からベッドに縛り付けられている
人に使用するのに一般に耐えられるものである。従来の
おむつは、まずおむつの一部を装着者の下に置き（一般
には、おむつの後部が装着者の臀部と後部ウエストの下
に置かれ）、次におむつの残りの部分を装着者の脚の間
から引っ張る。そしておむつの後部が装着者の各々の側
部でおむつの前部に貼付けられる。しかしながら、この
ような従来の構成は、装着者がおむつを付けている間中
ずっと静かにしていることを拒否した場合、使用するの
が非常に困難である。更に、大人の装着者や便器で用便
をするトレーニング段階にいる子供にとっては、しばし
ば助けなしに彼等自身で従来のタイプの吸収体を身に付
けるのは難しい。

【０００５】「プルオン」デザインの吸収体はしばしば
トレーニングパンツや失禁用ブリーフに使用されてい
る。「プルオン」デザインは装着者が吸収体をパンツと
して着用できるようにし、従来のタイプまたはベルト付
きタイプの吸収体デザインの固定段階を必要としない。
この特徴は多くの大人のユーザーや便器で用便をするト
レーニング段階にいる子供にとって望ましいが、「プル
オン」デザインは多くのユーザーにとって、特に自分で
着ることができない寝たきりの人や小さな子供にとって
は非実用的である。プルオンタイプの吸収体は一般にお
むつを着用したり、取り外したり、あるいはおむつと装
着者の外側衣類を取り外さずに汚れを調べることができ
るようにする特徴を欠いている。また、このような吸収
体はしばしば吸収体の便利で衛生的な処分を可能にする
特徴を欠いている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のおむつ
の利点と「プルオン」タイプのおむつの利点を組み合わ
せている。更に、本発明のおむつは広範囲の装着者のサ
イズに快適かつ効果的に適合することができる。これら
の独特の特徴は特殊な耳パネルと固定素子の発明的な調
整によって提供される。耳パネルと固定素子は共働し
て、本発明の幾つかの特徴を提供するための初期の試み
において遭遇した問題を解決する。例えば、本発明は、
大きな装着者にぴったりした快適な合い具合を提供する
と共に、小さな装着者に使用される時にぴったりした合
い具合を提供するための耳パネルの能力のおかげで、従
来の構成で広範囲の装着者に適合することができ、優れ
た閉じ込めと快適さという特徴を提供することができ
る。再固定できる固定システムが、装着者の動きによっ
て作られる動的力に耐えることができる強いファスナー
を提供し、その力は一般に装着者のサイズと年齢に応じ
て異なる。更に、おむつの構造的なデザインがユーザー
にプルオンとしておむつを使用する機会を提供する。独
特の耳パネルが、プルアップおむつとしての簡単なアプ
リケーションを提供するのに必要な伸びと共に、広範囲
の装着者を効果的に収容するために必要な伸びを提供す
る。固定システムが強いファスナーを提供するために耳
パネルを補足し、しかも装着者の腰まわりでおむつを引
っ張り降ろすのではなく、ファスナーを開くことによっ
てプルオンを取り外すための手段を提供する。これは装
着者の衣類を取り除く必要なしに、汚れたおむつの取り
外しをより早く清潔に行えるようにする。更に、再固定
できる固定システムが、おむつを完全に取り外すのでは
なく、１つ以上のファスナーを開くことによっておむつ
の汚れを調べる能力をプルオンユーザーに提供する。ま
た、本発明の吸収体は、汚れた吸収体の処分のために便
利で衛生的な手段を提供する使い捨て特徴（しばしば固
定システム）を備えるように容易に形成することができ
る。

【０００７】過去において、上述の利点を提供しようと
するおむつのデザインは、おむつを装着者にぴったり合
うように構成することができる少なくとも２つの方法を
提供すると共に、広範囲の装着者のサイズに効果的かつ
快適に適合するおむつを提供することに関連する問題を
全般的に解決することができなかった。広範囲の装着者
に適合させようとする試みにおいて、以前のおむつのデ
ザイン（従来のもの及びプルオンタイプのもの）は、一
般的に小さな装着者にはだぶだぶで、排泄物を包含する
には効果的でない一方、大きな装着者には非常にきゅう
くつで、着心地が悪く、装着者が作る動的力に耐えるこ
とができなかった。更に、多くのプルオンおむつはおむ
つを、また時には装着者の衣類を脱がさずに汚れを調べ
る手段を持っていない。同様に、プルオンデザインは一
般に、汚れ具合を調べるために、おむつの１つ以上の構
成部（通常は継ぎ目）を引き裂く（それによって、おむ
つを再使用できなくする）必要なしに汚れたおむつを取
り外す手段を持っていない。また、プルオンおむつは一
般に従来の処分用の手段も持っていない。

【０００８】したがって、本発明の目的は、従来の構成
または「プルオン」構成で、再固定できる固定システム
と、吸収体を装着者に適合させることができるようにデ
ザインされた伸ばすことのできる耳パネルを有する吸収
体を提供することである。

【０００９】本発明の別の目的は、従来の構成または
「プルオン」構成で、広範囲の装着者のサイズに効果的
かつ快適に適合する吸収体を提供することである。

【００１０】本発明の更に別の目的は、おむつを装着者
から外すことなく、おむつの汚れを調べる手段を有する
プルオンおむつを提供することである。

【００１１】本発明の更に別の目的は、装着者にぴった
り合うことができる、あるいはプルオンおむつまたは従
来のおむつとして取り外すことができるおむつを提供す
ることである。

【００１２】本発明の別の目的は、従来の衛生的な処分
手段を有するプルオン構成で、装着者にぴったり合うこ
とができるおむつを提供することである。

【００１３】本発明のこれらの目的や他の目的は、以下
の説明を参照して、また添付図面との関連で考慮すると
容易に自明となるであろう。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明は、エラストマー
の耳パネルと、吸収体をどのように装着者に適合（フィ
ット）させるか、また装着者から取り外すかに関して、
ユーザーに異なるオプションを提供する固定システムと
を有する、使い捨ておむつ、失禁用ブリーフ、トレーニ
ングパンツ等の吸収体を提供する。おむつはユーザーが
従来の構成とプルオンおむつの構成、あるいはその組み
合わせを選ぶことができるようになっている。更に、本
発明は広範囲の装着者のサイズに適切かつ快適に適合す
る吸収体を提供する。おむつはパンツとして着用し、脱
ぐことができる。耳パネルは装着者の皮膚を傷付けるこ
となく、使用中ずっとおむつを装着者に着けて保持する
のに充分な張力を維持する一方、装着者の腰まわりでお
むつを引っ張り上げたり引っ張り降ろすことができるよ
うにする充分な伸縮性を提供する。更に、装着者がおむ
つを付けたり、外したりする場合に、固定システムが好
都合に再固定され得るばかりでなく、分離されることな
く固定された構成におむつを維持するのに充分な強さを
持っている。

【００１５】本発明の１つの好適態様において、吸収体
は、従来の構成或いはプルオン構成によって、装着者に
適合させることができるような再固定可能な固定システ
ムを有して構成されている。吸収体は後部ウエスト部、
股部、前部ウエスト部、一対の縦縁、内部表面及び内部
表面の反対側の外部表面を有する閉じ込め組立品を含
む。閉じ込め組立品は好ましくは、トップシート、トッ
プシートに接合されるバックシート、及びトップシート
とバックシート間に位置付けられる吸収芯を備える。ま
た吸収体は好ましくは、後部ウエスト部内の閉じ込め組
立品の１つの縦縁から横方向外向きに伸びる第１耳パネ
ル、閉じ込め組立品と接合される近端、その近端から横
方向外向きに間隔をあけて配置される遠端を前記第１の
耳パネルは有し、内部表面及び外部表面を含む。第２の
耳パネルが好ましくは後部ウエスト部内の閉じ込め組立
品の他方の縦縁から横方向外向きに伸び、第２の耳パネ
ルは閉じ込め組立品と接合される近端、その近端から横
方向外向きに間隔をあけて配置される遠端、内部表面及
び外部表面を有する。第１の耳パネルの遠端に隣接して
配置される第１の耳パネル封かん材と、第２の耳パネル
の遠端に隣接して配置される第２の耳パネル封かん材を
含む、再固定できる機械的固定システムも好ましい。第
１の耳パネル封かん材と第２の耳封かん材は各々、一対
の向かい合った縦の外縁と、一対の向かい合った横の外
縁と、縦と横の外縁を備える外側部分と、外側部分によ
って囲まれる中央部分とを有し、中央部分は面積を有
し、第１の耳パネル封かん材は第１の耳パネルに接合さ
れ、第２の耳パネル封かん材は第２の耳パネルに接合さ
れる。耳パネル封かん材は好ましくは、少なくとも外側
部分内に少なくとも１つの縦の外縁に沿って配置される
多数の別々の縁のメカニカルボンドを有する接着パター
ンで配置されるボンドで耳パネルに接合され、縁のメカ
ニカルボンドは一般に横方向外縁の一方から向かい合っ
た横方向外縁へと伸びる。また好ましくは、吸収体は閉
じ込め組立品の外面の前部ウエスト部に配置される第３
の封かん材を含む。第３の封かん材は、緩和した状態の
円周と完全に伸び切った円周を有するウエストフープを
限定するように、第１の耳パネル封かん材及び第２の封
かん材と係合可能である。

【００１６】

【発明の実施の形態】本明細書は、特に、本発明を形成
すると考えられる主題を指摘し、明確に主張するクレー
ムで締めくくられるが、発明は添付図面と関連した以下
の説明から自明となるであろう。図面において、実質的
に同じ構成を指摘するために同じ名称を使用する。

【００１７】本明細書において使用する、「吸収体」と
いう言葉は身体の滲出物を吸収する考案物、特に、身体
から排出される様々な滲出物を吸収し、包含するため
に、装着者の身体に向けて、あるいはその近傍に置かれ
る考案物を意味する。「使い捨て」という言葉は本明細
書では、吸収体として洗濯する、あるいはそうではなく
て復元または再使用することが意図されていない吸収体
（つまり、それらは１回の使用後に捨てる、そして好ま
しくは再生利用する、腐らせて堆肥にする、あるいはそ
うでない場合は環境に影響を及ぼさない方法で処分する
ことが意図されている）を説明するために使用される。
「単一の」吸収体とは、別々のホルダーとかライナー
（裏当て）等の別々の手先の部品を必要としないよう
に、共に結合されて統合体を形成する別々の部品で形成
される吸収体を意味する。本発明の吸収体の好適態様は
図１に示した使い捨て吸収体、おむつ２０である。本明
細書において使用する「おむつ」という言葉は、一般に
幼児や失禁に悩む人達が着用するもので、装着者の下部
胴部のまわりに着用される。しかしながら、本発明は失
禁用ブリーフ、失禁用下着、おむつホルダーやライナ
ー、女性用衛生衣類、トレーニングパンツ等の他の吸収
体にも適用できることを理解すべきである。

【００１８】図１は平らにされ、収縮していない（つま
り、弾性ゴムで誘発された収縮を回復した）状態の本発
明の好適態様のおむつ２０の平面図であり、おむつ２０
の構成をより明確に示すために構造の一部が破断されて
おり、おむつ２０の装着者から離れた部分、つまり衣類
に面する表面が観察者に面している。図１に示すよう
に、おむつ２０は液体浸透性のトップシート２４、トッ
プシートに接合される液体不浸透性のバックシート２
６、及びトップシート２４とバックシート２６の間に置
かれる吸収芯２８を備える。更におむつ２０は、伸縮性
を持たせた脚の折り返し３２；ウエスト特徴部３４；第
１の耳パネル６２；第２の耳パネル６４；及び第１の封
かん材３０と、第２の封かん材３１と第３の封かん材３
３を備える固定システム２００を備える。またおむつ２
０は前部耳フラップ３８、取り込みゾーン強化部材７
５、及び処分手段７７を備えることができる。

【００１９】おむつ２０は図１において、衣類に面する
表面４０（図１では観察者に面している）、衣類に面す
る表面４０の反対側の身体に面する表面４２、後部ウエ
スト部４４、後部ウエスト部４４の反対側の前部ウエス
ト部４６、後部ウエスト部４４と前部ウエスト部４６間
に置かれる股部４８、及びおむつ２０の外周または縁と
して限定される周縁部を有し、縦の縁が５０で示され、
端縁が５２で示されている。おむつ２０の身体に面する
表面４２は使用中に装着者の身体に隣接して置かれるお
むつ２０の部分を備える（つまり、身体に面する表面４
２は一般に少なくともトップシート２４とトップシート
２４に接合される他の構成部材によって形成される）。
衣類に面する表面４０は装着者の身体から離れて置かれ
るおむつ２０の部分を備える（つまり、衣類に面する表
面４０は一般に少なくともバックシート２６の一部とバ
ックシート２６に接合される他の構成部材によって形成
される）。本明細書において使用する、「接合された」
という言葉は、構成部を他の構成部に直接添付すること
によって、構成部が直接別の構成部に固定される構成、
及び構成部を中間部材に添付し、それを次に他の構成部
に添付することによって、構成部が間接的に他の構成部
に固定される構成を含む。後部ウエスト部４４と前部ウ
エスト部４６は、周縁部の端縁５２から股部４８まで伸
びる。後部ウエスト部４４は２つの耳パネル、つまり第
１の耳パネル６２と第２の耳パネル６４を備え、それら
は典型的に後部ウエスト部４４の外側横部分を備える。
また、前部ウエスト部４６は３８で指摘される一対の前
部耳フラップを含み、それらは典型的に前部ウエスト部
４６の外側横部分を備える。

【００２０】また、おむつ２０は２つの中心線、つまり
縦の中心線１００と横の中心線１０２を有する。本明細
書において使用する「縦の」という言葉は、おむつ２０
を着用する時、立っている装着者を左と右の半分づつに
二分する垂直面と一般的に整列する（例えば、ほぼ並列
する）おむつ２０の面にある線、軸もしくは方向を意味
する。本明細書において使用する「横の」及び「水平
の」という言葉は交換でき、一般的に縦方向に対して垂
直である（装着者の身体を前部と後部に分ける）おむつ
の面内にある線、軸もしくは方向を意味する。

【００２１】図１のおむつ２０の閉じ込め組立品２２
は、おむつ２０の主部（シャシー）を備えるものとして
示されている。閉じ込め組立品２２は少なくとも吸収芯
２８と、好ましくはトップシート２４とバックシート２
６を備える外部コーティング層を備える。吸収体が別の
ホルダー及びライナーを備える場合、閉じ込め組立品２
２は一般にホルダー及びライナーを備える（すなわち、
閉じ込め組立品２２はホルダーを限定するための１つ以
上の材料層を備える一方、ライナーがトップシート、バ
ックシート、及び吸収芯等の吸収複合体を備える）。単
一吸収体に関しては、閉じ込め組立品２２は複合おむつ
構造を形成するために他の特徴が付与されたおむつの主
構造を備える。従って、おむつ２０用の閉じ込め組立品
２２は、一般に、トップシート２４、バックシート２
６、及び吸収芯２８を備える。

【００２２】本発明の好適態様では、閉じ込め組立品２
２はトップシート２４とバックシート２６を備え、それ
らは吸収芯２８の長さと幅より一般に大きな長さと幅を
持つ。トップシート２４とバックシート２６は吸収芯２
８の縁を超えて伸び、それによっておむつ２０の周縁部
を形成する。トップシート２４、バックシート２６、及
び吸収芯２８は公知の様々な構成に組み立てられてよい
が、例示的な閉じ込め組立品の構成は、一般に、１９７
５年１月１４日にＫｅｎｎｅｔｈ Ｂ． Ｂｕｅｌｌに
対して発行された、「使い捨ておむつ用の収縮性のある
側部（”Contractible Side Portions for Disposable
Diaper”）と題された、米国特許第３，８６０，００３
号；及び１９９２年９月２９日にＫｅｎｎｅｔｈ Ｂ．
Ｂｕｅｌｌらに対して発行された、「予め配置された
弾力のある曲げヒンジを有する、動的弾性ウエスト特徴
を備えた吸収体」（”Absorbent Article With Dynamic
Elastic Waist Feature Having A Predisposed Resili
ent Flexural Hinge”）と題された、米国特許第５，１
５１，０９２号に記載されており、それらは参照してこ
こに組み込まれる。

【００２３】吸収芯２８は一般に圧縮性であり、従順か
つ装着者の皮膚に対して刺激的ではなく、尿とかその他
の身体の滲出物等の液体を吸収し、保持することができ
るどのような吸収性部材であってもよい。図１に示すよ
うに、吸収芯２８は衣類に面する面５４、身体に面する
面５６、５８で示される一対の側縁と、６０で示される
一対のヒップ縁を有する。おむつ２０の１態様は、前部
ウエスト部４６において耳を持つが、後部ウエスト部４
４では全般的に方形である、非対称的な、変形Ｔ字形を
有する。しかしながら、吸収芯２８は一般に使い捨てお
むつに使用される多種多様の液体吸収性材料や、一般に
エアフェルトと称される細かく砕かれた木材パルプ等の
他の吸収体から、様々な大きさ及び形状（例えば、方
形、漏刻形、非対称形等）に製造されてよい。他の適当
な吸収性材料の例としては、クレープで覆われたセルロ
ースの詰め物；コフォームを含む溶融ブロー成形された
重合体；化学的に補剛、改質、または架橋されたセルロ
ース繊維；組織の外皮と組織薄層を含む組織；吸収性発
泡体；吸収性スポンジ；高吸収性重合体；吸収性ゲル化
材；もしくは同等の材料またはこれらの材料の組み合わ
せが挙げられる。

【００２４】吸収芯２８の輪郭及び構成は変化してよい
（例えば、吸収芯は変化するキャリパー域、親水性勾
配、高吸収性勾配、または低い平均濃度及び低い平均斤
量取得域を持っていてよく；もしくは１つ以上の層また
は構造を備えていてよい）。更に、吸収芯２８の大きさ
と吸収容量も幼児から大人までの装着者に合わせるため
に変化してもよい。しかし、吸収芯２８の全吸収容量は
おむつ２０の設計荷重及び使用目的と矛盾があってはな
らない。幅広く受け入れられ、商業的にも成功してい
る、本発明の吸収芯２８として使用される例示的な吸収
構造は、１９８６年９月９日にＷｅｉｓｍａｎ等に対し
て発行された、「高濃度吸収構造」（”High-Density A
bsorbent Structures”）と題された米国特許第４，６
１０，６７８号；１９８７年６月１６日にＷｅｉｓｍａ
ｎ等に対して発行された、「二重層構造の芯を備えた吸
収体」（”Absorbent Articles With Dual-Layered Cor
es”）と題された米国特許第４，６７３，４０２号；１
９８９年１２月１９日にＡｎｇｓｔａｄｔに対して発行
された、「ダスチング層を有する吸収芯」（”Absorben
t Core Having A Dusting Layer”）と題された米国特
許第４，８８８，２３１号；及び１９８９年５月３０日
にＡｌｅｍａｎｙ等に対して発行された、「低濃度及び
低斤量取得域を有する高濃度吸収部材」（”High-Densi
ty Absorbent Members Having Lower Density and Lowe
r Basis Weight Acquisition Zones”）と題された米国
特許第４，８３４，７３５号に記載されている。吸収芯
は更に、吸収性保存芯の上に置かれた化学的に補剛され
た繊維の取得／分配芯を含む二重芯システムを備えても
よく、それは１９９３年８月１０日にＡｌｅｍａｎｙら
に対して発行された、「弾性ヒップ特徴及び向上した吸
収性を備えた吸収体」（”Absorbent Article With Ela
stic Waist Feature and Enhanced Absorbendy”）と題
された、米国特許第５，２３４，４２３号；及び１９９
２年９月１５日にＹｏｕｎｇらに対して発行された、
「失禁管理のために高効率な吸収体」（High Efficienc
y Absorbent Articles For Incontinence Management）
と題された米国特許第５，１４７，３４５号に詳細に記
されている。これらの特許全ては参照してここに組み込
まれる。

【００２５】バックシート２６は吸収芯２８の衣類に面
する表面５４に隣接して配置され、好ましくは当業界で
公知の付着手段によって吸収芯に接合される。例えば、
バックシート２６は接着剤の均一な連続層、パターン化
された接着剤層、もしくは接着剤の別々の線、らせん、
またはスポットの配列によって、吸収芯２８に固定され
てよい。満足できる結果をもたらすことが解っている接
着剤はミネソタ州、セントポール（Ｓｔ．Ｐａｕｌ，Ｍ
ｉｎｎｅｓｏｔａ）のＨ．Ｂ．フラー社（Ｈ．Ｂ． Ｆ
ｕｌｌｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ）によって製造され、ＨＬ
−１２５８として市販されているもの、及びウイスコン
シン州ワウワトウサ（Ｗａｕｗａｔｏｓａ， ＷＩ）の
フィンドレイ・アドヘシブス社（Findley Adhesives Co
rporation）によって製造され、Ｆｉｎｄｌｅｙ ２０
３１として市販されているものである。接着剤の単繊維
の開放パターン網状組織を備えた適当な付着手段の例
は、１９８６年３月４日にＭｉｎｅｔｏｌａ等に対して
発行された、「使い捨ての排泄物閉じ込め衣類」（”Di
sposable Waste-Containment Garmern”）と題された米
国特許第４，５７３，９８６号に開示されている。らせ
んパターンに渦巻かれた数本の線の接着性単繊維を備え
た別の適当な付着手段は、１９７５年１０月７日にＳｐ
ａｒａｇｕｅ， Ｊｒ．に対して発行された米国特許第
３，９１１，１７３号；１９７８年１１月２２日にＺｉ
ｅｃｋｅｒらに対して発行された米国特許第４，７８
５，９９６号；及び１９８９年６月２７日にＷｅｒｅｎ
ｉｃｚに対して発行された米国特許第４，８４２，６６
６号に示された装置及び方法によって説明される。これ
らの特許は各々参照してここに組み込まれる。あるい
は、付着手段は熱ボンド、圧力ボンド、超音波ボンド、
動的メカニカルボンド、あるいはその他の適当な付着手
段、または当業界で公知のこれらの付着手段の組み合わ
せを具備していてもよい。更に、おむつ２０全体に大き
な伸長性を提供するために、吸収芯がバックシート２
６、トップシート２４、またはその両方に接合されない
本発明の態様も企図される。

【００２６】好ましくはバックシート２６は液体（例え
ば、尿）に対して不浸透性であって、他の柔軟な液体不
浸透性の材料も使用できるが、好ましくは薄いプラスチ
ックフィルムから作られる。本明細書において使用する
「柔軟な」という言葉は、従順であり、人間の身体の全
般的な形状及び輪郭に容易になじむ材料のことを意味す
る。バックシート２６は吸収芯２８に吸収され、包含さ
れる滲出物がベッドシーツや下着等のおむつ２０と接触
する品物を濡らすのを防止する。しかし、バックシート
２６は滲出物がバックシート２６を通過するのを防止す
る一方で、蒸気が吸収芯２８から漏れ出るようにするよ
うに、好ましくは通気性がある。従って、バックシート
２６は好ましくはポリエチレンやポリプロピレンの熱可
塑性フィルム等の重合体フィルム、あるいはフィルムで
コーティングされた不織材料等の複合材料を備える。適
当なバックシート２６は、天然繊維または合成繊維を含
む不織カバーと接合される、約０．０１２ｍｍ（０．５
ｍｉｌ）から約０．０５１ｍｍ（２．０ｍｉｌｓ）の厚
さを有する熱可塑性フィルムである。バックシート２６
がフィルムの場合、好ましくは、布状にするため、エン
ボスされ、つや消しされる。

【００２７】本発明の好適態様では、ウエスト特徴部３
４と一致するバックシート２６の部分を形成する、「ゼ
ロひずみ」の伸縮性積層物を提供するために、少なくと
もバックシート２６の一部が機械的引き伸ばし加工に賦
される。１９９２年９月２９日にＢｕｅｌｌらに対して
発行された、「予め配置された弾力のある曲げヒンジを
有する、動的弾性ウエスト特徴を備えた吸収体」（”Ab
sorbent Article WithDynamic Elastic Waist Feature
Having A Predisposed Resilient Flexural Hinge”）
と題された、米国特許第５，１５１，０９２号におい
て、「ゼロひずみ」伸縮性積層物バックシートと伸縮性
をもたせた耳パネルの形成に関して記載されている操作
と同様の増分的機械的引き伸ばし加工システムを通して
バックシートを管理することによって、バックシート２
６を予め引っ張ることができる。したがって、バックシ
ート２６が機械的引き伸ばし加工に賦されると同時に、
その元のゆがめられていない形状に完全には戻らないよ
うな、永久的な伸張度になるように、バックシートは好
ましくは伸張可能であり、より好ましくは延伸可能であ
るが、必ずしもエラストマーでなくてもよく、。好適態
様では、バックシート２６は過度に破裂または引き裂く
ことなく機械的引き伸ばし可能に賦すことができる。こ
のように、バックシート２６は、ＡＳＴＭ（米国材料試
験協会）Ｄ−６３８に矛盾しない方法を使用して測定し
て、機械交差方向に少なくとも２００％から約７００％
の亀裂に対する極限伸びを有することが好ましい。バッ
クシート２６として使用するのに適したフィルムは、一
般に高い含有量の線形低密度ポリエチレンを含む。オハ
イオ州シンシナティ（Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ、Ｏｈｉ
ｏ）のクロペイ社（Ｃｌｏｐａｙ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉ
ｏｎ）が１４０１の名称で適当なバックシートを製造し
ている。他の適当なバックシート２６用の材料は、イン
ディアナ州テレホーテ（Ｔｅｒｒｅ Ｈａｕｔｅ，Ｉ
Ｎ）のトレデガー社（Ｔｒｅｄｅｇａｒ，Ｉｎｄｕｓｔ
ｒｉｅｓ，Ｉｎｃ．）によって製造されているＲＲ８２
２０ブロー成形フィルムやＲＲ５４７５鋳造フィルムを
含む。

【００２８】あるいは、バックシート２６、またはその
一部が構造的弾性ゴム状フィルム（ＳＥＬＦ）ウェブを
備えていてよい。構造的弾性ゴム状フィルムウェブは付
加的な弾性材料を使用する必要なしに、伸張方向に弾性
ゴム状の作用を呈する伸展性のある材料である。ＳＥＬ
Ｆウェブは少なくとも２つの隣接する、性質の異なる、
似ていない領域を有する引っ張ることができる網状組織
を含む。１つの領域は、他方の領域の実質的な部分が印
加される伸長に対して重大な抵抗力を発達させる前に、
所定の軸に対して平行方向に印加される軸方向の伸長に
答えて抵抗力を示すように構成される。少なくとも１つ
の領域は、材料が引っ張られていない状態にある間、所
定の軸に対して実質的に平行に測定して、他方の領域の
表面‐通路長より大きな表面‐通路長を有する。長い方
の表面‐通路長を示す領域は、他方の領域の平面を超え
て伸びる１つかそれ以上の変形を含む。ＳＥＬＦウェブ
は、所定の軸に対して平行方向に印加される伸張に賦さ
れる時、少なくとも１つの所定の軸に沿った伸張に対す
る制御された抵抗力の重大に異なる少なくとも２つの段
階を呈する。ＳＥＬＦウェブは、ウェブの伸長が長い方
の表面‐通路長を有する領域の実質的な部分を、印加さ
れる伸長面に入らせるのに充分であるようになるまで、
印加される伸長に対して第１の抵抗力を示し、充分にな
ると同時にＳＥＬＦウェブは更なる伸長に対して第２の
抵抗力を示す。伸長に対する全体的な抵抗力は、第１の
領域によって提供される伸長に対する第１の抵抗力より
高い。

【００２９】引っ張ることができるウェブは好ましくは
実質的に線形の低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）を具
備する。引っ張ることができるウェブは、低密度ポリエ
チレン（ＬＤＰＥ）、超低密度ポリエチレン（ＵＬＤＰ
Ｅ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）を含むポリエチ
レン、またはポリプロピレン等の他のポリオレフィン、
及びこれらと他の材料とのブレンド物を具備しても良
い。使用できる他の適当な重合体材料はポリエステル、
ポリウレタン、堆肥にできるかあるいは生分解性の重合
体、熱収縮重合体、熱可塑性エラストマー、及び通気性
のある重合体構造を含むが、それらに制限されない。本
発明に適したＳＥＬＦウェブについては、１９９５年２
月９日にＣｈａｐｐｅｌらの名前で発行され、「弾性ゴ
ム状作用を呈するウェブ材料」（”Web materials Exhi
biting Elastic-Like Behavior”）と題された、共に係
属中の、共に譲渡された欧州特許出願ＷＯ９，５０３，
７６５号においてより完全に説明されている。

【００３０】バックシート２６のサイズは吸収芯２８の
サイズと選択される正確なおむつデザインによって決定
される。１つの態様では、バックシート２６はおむつの
全周まわりで約１ｃｍから約５ｃｍ（約０．５インチか
ら約２インチ）の最低距離だけ吸収芯を超えて伸びる変
形漏刻形を有する。

【００３１】トップシート２４は吸収芯２８の身体に面
する表面５６に隣接して置かれ、好ましくは、業界で公
知である付着手段によって吸収芯とバックシート２６に
接合される。適当な付着手段はバックシート２６を吸収
芯２８に接合することに関して説明したものである。本
発明の好適態様では、トップシート２４とバックシート
２６はおむつの周縁部において互いに直接接合される。
トップシート２４は従順で、柔らかな感触のものであ
り、装着者の皮膚に対して刺激的ではないものである。
更に、トップシート２４はその厚みを通して容易に浸透
するように、液体（例えば、尿）を通す液体浸透性であ
る。適当なトップシート２４は多孔性発泡体；網状の
泡；孔の開いたプラスチックフィルム；または天然繊維
（例えば木材または綿繊維）の織／不織ウェブ、合成繊
維（例えばポリエステルまたはポリプロピレン繊維）、
または天然繊維と合成繊維の組み合わせ等の広範囲の材
料から作ることができる。トップシート２４は好ましく
は、トップシート２４を通り抜けて吸収芯２８に包含さ
れた液体から装着者の皮膚を分離する（つまり、再び濡
らすのを防止する）疎水性材料から作られる。トップシ
ート２４が疎水性材料で作られる場合、トップシート２
４の少なくとも上部表面は、液体がより速くトップシー
トを通って移動するように、疎水性になるように処理さ
れる。これは身体の滲出物がトップシート２４を通って
引き寄せられて吸収芯２８によって吸収されるのではな
く、トップシート２４から離れて流れる可能性を減少さ
せる。トップシート２４は界面活性剤で処理することに
よって親水性にすることができる。トップシート２４を
界面活性剤で処理する適当な方法は、トップシート２４
材料に界面活性剤をスプレーすること、及び界面活性剤
にその材料を浸漬することを含む。このような処理及び
親水性に関する詳細な論議は、１９９１年１月２９日に
Ｒｅｉｓｉｎｇらに対して発行された「多層吸収層を備
えた吸収体」（”Absorbent Articles with Multiple L
ayer Absorbent Layers”）と題された米国特許第４，
９８８，３４４号、及び１９９１年１月２９日にＲｅｉ
ｓｉｎｇに対して発行された「急速捕捉する吸収芯を備
えた吸収体」（”Absorbent Articles with Rapid Acqu
iring Absorbent Cores”）と題された米国特許第４，
９８８，３４５号に含まれており、これらの特許は参照
してここに組み込まれる。

【００３２】本発明の好適態様では、ウエスト特徴部３
４を形成する「ゼロひずみ」の伸縮性積層物を提供する
ために、トップシート２４の少なくとも一部が機械的引
き伸ばし加工に賦される。「ゼロひずみ」伸縮性バック
シートの形成に関して説明した方法を含むが、それに制
限されない、業界で公知の方法によって、トップシート
２４を予め引っ張ることができる。したがって、トップ
シート２４が機械的引き伸ばし加工に賦されると同時
に、その元の形状に完全には戻らないような、永久的な
伸張度になるように、トップシート２４は好ましくは伸
張可能であり、より好ましくは延伸可能であるが、必ず
しもエラストマーでなくてもよい。このように、トップ
シート２４は低い機械交差方向（横方向）の降伏強さを
有する。

【００３３】トップシート２４を製造するために使用で
きる多数の製造技術がある。例えば、トップシート２４
は繊維の不織ウェブであってよい。トップシート２４が
不織ウェブでを備える場合、ウェブは上記のスパンボン
ディングされた、けば立てられた、ウェットレイドされ
た、溶融ブロー成形された、水素とからませた（ｈｙｄ
ｒｏｅｎｔａｎｇｌｅｄ）ものの組み合わせであってよ
い。適当なトップシート２４はけば立てられ、ファブリ
ック業界の業者に公知の手段によって熱接着される。申
し分のないトップシート２４は、約２．２デニールの短
繊維の長さのポリプロピレン繊維を備える。本明細書に
おいて使用する「短繊維の長さの繊維」という言葉は少
なくとも約１５．９ｍｍ（０．６２５インチ）の長さの
繊維を指す。好ましくは、トップシート２４は平方メー
トル当たり約１４〜２５グラムの斥量を有する。適当な
トップシートはＰ−８の名称で、マサチューセッツ州ウ
ォルポール（Ｗａｌｐｏｌｅ、Ｍａｓｓ．）のインター
ナショナルペーパー社（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ
Ｐａｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ）の一事業部である、ヴェ
ラテック社（Ｖｅｒａｔｅｃ．，Ｉｎｃ．）によって製
造されている。

【００３４】好ましくはおむつ２０は、液体や他の身体
滲出物の閉じ込めを改善するために、更に弾性のあるゴ
ム糸で織られた脚折り返し（カフ）３２を備える。各々
の弾性のあるゴム糸で織られた脚折り返し３２は脚部に
おける身体滲出物の漏出を減少させるために、幾つかの
異なる態様を備えてよい。（脚折り返しは脚バンド、サ
イドフラップ、障壁カフ、または弾力的なカフとも称す
ることができ、時にはそういう言い方をする時があ
る。）米国特許第３，８６０，００３号は弾性のあるゴ
ム糸で織られた脚折り返し（ガスケットカフ）を提供す
るために、サイドフラップと１つかそれ以上の弾性材料
を有する収縮性のある脚開口部を提供する使い捨ておむ
つを記載している。１９９０年３月２０日にＡｚｉｚら
に対して発行された「弾性のあるゴム糸で織られたフラ
ップを有する使い捨て吸収体」（”Disposable Absorbe
nt Article Having Elasticized Flaps”）と題され
た、米国特許第４，９０９，８０３号は、脚部の閉じ込
めを改善するために、「立ち上げられた」弾性のあるゴ
ム糸で織られたフラップ（障壁カフ）を有する使い捨て
おむつを記載している。１９８７年９月２２日にＬａｗ
ｓｏｎに対して発行された「二重カフを有する吸収体」
（”Absorbent Article Having Dual Cuffs”）と題さ
れた米国特許第４，６９５，２７８号は、ガスケットカ
フと障壁カフを含む二重カフを有する使い捨ておむつを
記載している。１９８７年１１月３日にＢｕｅｌｌに対
して発行された、「使い捨て排出物閉じ込め衣類」（”
Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｗａｓｔｅ Ｃｏｎｔａｉｎｍ
ｅｎｔ Ｇａｒｍｅｎｔ”）と題された米国特許第４，
７０４，１１５号は、衣類内に自由な液体を包含するた
めに構成されたサイド縁漏出ガードを有する、使い捨て
おむつあるいは失禁用衣類を開示している。これらは、
それぞれ参照してここに組み込まれる。各々の弾性のあ
るゴム糸で織られた脚カフ３２を、上述の脚バンド、サ
イドフラップ、障壁カフ、弾力的なカフのいずれかに類
似するように構成できる一方、各々の弾性のあるゴム糸
で織られた脚カフ３２は、上記において参照した米国特
許第３，８６０，００３号に記載されているようなガス
ケットカフ、及び米国特許第４，９０９，８０３号にお
いて記載されているような障壁カフを備える。

【００３５】更に、おむつ２０は前部ウエスト部４６に
おいて、閉じ込め組立品２２の各々の縦の縁５０から横
方向外向きに伸びる前部耳フラップ３８を備えてもよ
い。前部耳フラップ３８はユーザーが従来のおむつの構
成において装着者のまわりにおむつ２０を固定する間保
持することができる構造を提供する。前部耳フラップ３
８は多数の異なるサイズ、形状、輪郭及び材料のもので
あってよい。前部耳フラップ３８はトップシート２４と
バックシート２６を含む、おむつ構成の１つ以上を作り
上げる材料の一部を備える。あるいは、前部耳フラップ
３８はおむつに貼付けられる別の構成または複数の構成
を備えてもよい。更に、前部耳フラップ３８は伸展性の
ある、あるいは伸展性のない材料を含んでもよい。前部
耳フラップ３８において使用するのに適した材料は、織
ウェブ；不織ウェブ；重合体フィルムを含むフィルム；
発泡体；フィルム積層品を含む積層品材料、不織積層
品、またはゼロひずみ積層品；成形フィルム；エラスト
マー；複合材；構造的弾性ゴム状フィルム（ＳＥＬＦ）
ウェブ、あるいは後述する材料または業界で公知のもの
として伸ばせる耳パネル６２、６４に関連して説明した
材料の組み合わせを含む。前部耳フラップ３８は業界で
公知の手段によって閉じ込め組立品２２に接合されてよ
く、例えば、前部耳フラップ３８は接着剤、熱ボンド、
圧力ボンド、超音波ボンド、動的メカニカルボンド、あ
るいは業界で公知の他の方法を使用して、閉じ込め組立
品２２に連続的に、あるいは間欠的に接着されてよい。

【００３６】１つの好適態様では、前部耳フラップ３８
は図４に示すように折り畳まれる。折り畳まれた前部耳
フラップ３８は、おむつをプルオンとして使用する場合
に、一部のユーザーに好まれるかもしれない。この折り
畳まれた構成の前部耳フラップ３８では、おむつ２０を
着脱する時、耳パネル６２、６４の伸縮性を妨げる可能
性が少ない。前部耳フラップ３８は、所望であれば、開
かれた輪郭に伸ばすことができるように、その折り畳ま
れた輪郭で開放自在に接着されてよい。（本明細書にお
いて使用する、「開かれた輪郭」という言葉は、前部耳
フラップ３８が折り畳まれた輪郭から部分的に、あるい
は完全に伸ばされ、閉じ込め組立品２２から横方向外向
きに伸びる時の、前部耳フラップ３８を意味する。）開
放自在のボンドは、前部耳フラップ３８に関して上述し
たボンディング手段と共に、摩擦ボンディング、静的ボ
ンディングあるいは他のボンディング手段、あるいはこ
れらのボンディング手段の組み合わせを含むが、それら
に制限されない、業界で公知のボンディング手段を備え
ることができる。

【００３７】おむつ２０は好ましくは、更に改良された
合い具合と閉じ込めを提供する助けをするウエスト特徴
部３４を備える。ウエスト特徴部３４は弾力的に伸ばせ
てもよいし、あるいは弾力がなくてもよい。好適態様で
は、ウエスト特徴部３４は装着者の動きに合わせて、少
なくとも拡大・収縮できる能力を有する。好ましくは、
ウエスト特徴部３４は吸収芯２８の少なくとも一方のウ
エスト縁６０から縦に外向きに伸び、全般的におむつ２
０の端縁５２の少なくとも一方を形成する。使い捨てお
むつは一般に、２つのウエスト特徴部を有し、１つは後
部ウエスト部４４に置かれ、他方が前部ウエスト部４６
に置かれるように構成されるが、おむつを１つのウエス
ト特徴部で構成することもできる。更に、ウエスト特徴
部３４あるいはいずれかの構成がおむつ２０に貼付けら
れる別の構成を備えることができる一方、ウエスト特徴
部３４はバックシート２６またはトップシート２４等、
好ましくはバックシート２６とトップシート２４の両方
のおむつの他の構成の延長部として構成してもよい。

【００３８】ウエスト特徴部３４は装着者に適合される
衣類としてのアプリケーションに適したどのような材料
を具備してもよい。ウエスト特徴部３４に弾力がある場
合、適当な伸縮性のある材料またはエラストマーの材料
を使用することができる。（本明細書において使用する
「伸縮性のある」という言葉は、材料に力が加えられた
時、伸ばすことができ、伸張に対してある抵抗力を提供
する材料を意味する。「エラストマーの」あるいは「弾
力的に伸ばせる」という言葉は、材料に力が加えられた
時、少なくとも１つの方向に伸び、力が解除された時ほ
ぼ元の寸法に戻る材料を意味する。）ウエスト特徴部３
４として使用するのに適したエラストマー材料は、伸ば
せる耳パネル６２、６４に関する下記の説明において説
明される。

【００３９】ウエスト特徴部３４は、１９８５年５月７
日にＫｉｅｖｉｔらに対して発行され、「弾力的に収縮
できるウエストバンドを備えた使い捨ておむつ」（”Di
sposable Diapers with Elastically Contractible Wai
stbands”）と題された米国特許第４，５１５，５９５
号、及びＢｕｅｌｌに対して発行された上記において参
照した米国特許第５，１５１，０９２号に記載されてい
るものを含む、多数の輪郭に構成することができ、これ
らの参照文献は各々参照してここに組み込まれる。更
に、ウエスト特徴部３４はウエスト部に付加的な伸張を
提供するために、おむつのユーザーが作動させることが
できる「プリーツ」を備えてもよい。（本明細書におい
て使用する「プリーツ」という言葉は、作動力が加えら
れた時、材料が広がるように、材料自体の上に折り畳ま
れている材料の部分を意味する。）おむつ２０は付加的
に、図１に示すような第１の耳パネル６２と第２の耳パ
ネル６４等の、後部ウエスト部４４の少なくとも一部に
置かれる一対のフラップを備える。耳パネル６２、６４
は好ましくは、おむつ２０を装着者に適合させる時、装
着者のウエスト部分を取り囲む。おむつを従来の構成で
装着者に適合させる時、耳パネル６２、６４は装着者の
腰まわりのおむつ２０の後部ウエスト部４４から、おむ
つ２０の前部ウエスト部４６まで伸び、そこで耳パネル
６２、６４が固定されておむつのウエストファスナーを
形成する。おむつ２０がプルオンとして使用される場
合、耳パネル６２と６４は上述のように固定されて、図
３に示すようなパンツ状の吸収体を形成する。プルオン
を装着者にはかせるためには、脚開口部に装着者の脚を
入れさせ、ウエスト特徴部３４と耳パネル６２、６４が
装着者のヒップとウエストまわりに居心地よくぴったり
と合うような位置に吸収体を引っ張り上げる。

【００４０】各々の耳パネルは好ましくは閉じ込め組立
品２２の縦の縁５０の一方に隣接して、好ましくは後部
ウエスト部４４の少なくとも一部の中に配置される。図
１に示すように、一対の耳パネルが同じであることは必
要ではないが、互いの鏡像であることが好ましい。耳パ
ネル６２と６４は吸収体の他の構成の部分を備えてもよ
く、あるいは閉じ込め組立品２２に接合される別の構成
であってもよい。各々の耳パネル６２、６４は近端、遠
端、内面及び外面を有する。例えば、第１の耳パネル６
２はおむつ２０の後部ウエスト部４４内の閉じ込め組立
品２２の縦の縁５０の一方に隣接して配置される近端６
６と、近端６６から横方向外向きに間隔を開けて配置さ
れる遠端６８を有する。各々の耳パネル６２、６４の内
面は６７で示され、各々の耳パネルの外面は６９で示さ
れている。図１に示すように、各々の耳パネルの外面
は、おむつを着用する時、装着者から離れる方の表面で
あり、一般に閉じ込め組立品２２の衣類に面する表面４
０に対応する。図１に示すように、各々の耳パネルの内
面は、おむつを着用する時、装着者に面する表面であ
り、一般に閉じ込め組立品２２の身体に面する表面４０
に対応する。

【００４１】本発明の好適態様では、耳パネル６２、６
４は、プルオン吸収体として効果的に作用し、広範囲の
ユーザーサイズに適合するために必要な伸縮特徴を提供
するために、少なくとも部分的にエラストマーである
か、あるいは横方向に伸ばすことができる。（「横方
向」とは、おむつの横中心線１０２に平行な方向と定義
される。）また、おむつのユーザーがおむつを装着者に
対して非対称的に合わせた場合でも、おむつは着用中に
自動的に調節して、改善された合い具合を達成すること
ができるので、エラストマーの耳パネルはおむつの効果
的なアプリケーションを提供する。更に、弾力的に伸ば
せる耳パネルは装着者のウエストまわりに改善された動
的合い具合を提供し、たるみや間隙ができる可能性を減
少させ、着用の間中ずっとおむつの合い具合を維持す
る。

【００４２】おむつ２０が広範囲の装着者に適合するこ
とができるプルオンとして、あるいは従来のおむつとし
て効果的に作用するために、ウエスト特徴部３４と関連
して、耳パネル６２、６４が特定のウエストフープ円周
の明確な範囲内で持続力を提供するべきであることが見
い出された。（本明細書において使用する「持続力」と
いう言葉は、使用中にたるみや間隙の発生を減少させる
ように、装着者のウエストとヒップに対しておむつを保
持する、内側に向けられた力を意味する。持続力はしば
しば持続力が測定される長さに材料を伸ばすために必要
な力より小さいであろう。「ウエストフープ円周」及び
「ヒップフープ円周」という言葉は、おむつがパンツ状
の吸収体に構成される時、従来の構成で装着者に着用さ
せる前、あるいは装着者に適合させた後のいずれかの、
おむつのウエストの円周を意味する。）好適態様では、
緩和した状態（つまり、張力が印加されていない状態）
のおむつ２０のウエストフープ円周は、サイズ範囲の中
で最も小さな装着者のウエストより小さい。同様に、完
全に引き伸ばされた状態のおむつ２０のウエストフープ
円周は、好ましくは特定のサイズ範囲の最も大きいこと
が予想される装着者のウエストの円周より大きい。（本
明細書において使用する「完全に引き伸ばされた」とい
う言葉は、おむつのウエストフープが弾性限界まで引き
伸ばされ、その時点で更なる力が印加されると、材料の
少なくとも一部の構造を変形、破壊、もしくはそうでな
ければ改変させるであろうことを意味する。あるいは、
「完全に伸ばされた」という言葉は、更なる引き伸ばし
がこのような製品にとって受け入れ難い程度まで、一般
に３５００グラム以上に、サイドパネルが伸ばされた時
のおむつのウエストを意味してもよい。）これはあらゆ
るサイズの全ての装着者に適切に適合し、プルオン／オ
フ吸収体として適正に機能するであろうことを保証す
る。

【００４３】好ましくは、緩和した状態のおむつ２０の
ウエストフープ円周は約２８０ｍｍから約３６０ｍｍの
間である（これらの数字は一般に中型から大型の赤ちゃ
んに相当する）。完全に引き伸ばされた状態では、ウエ
ストフープ円周は約５５０ｍｍから約６００ｍｍの間で
ある。ウエストフープから生じる持続力は好ましくは約
２０００グラムより小さい。好適態様では、以下に示す
ように、ウエストフープが約３４０ｍｍから約３９０ｍ
ｍまでの円周にまで引き伸ばされた時の持続力は、約２
５０ｇより大きくなければならない。（このウエストフ
ープ円周の範囲は一般に、約６Ｋｇから約１０Ｋｇの中
サイズの装着者のウエストサイズを表わす。）更に、好
適態様では、ウエストフープが約５１０ｍｍから約５６
０ｍｍまでの円周にまで引き伸ばされた時の持続力は、
約２０００ｇより小さくなければならない。（この範囲
は一般に中型から大型の赤ちゃんの最大ウエスト円周を
表わす。）大人の装着者に対しては、ヒップフープ円周
が約１０００ｍｍから約１４５０ｍｍまで引き伸ばされ
た時、持続力は好ましくは約３０００ｇ以下であるべき
である。

【００４４】以下のチャートは本発明の吸収体の好適態
様に関する情報を含む。

【００４５】

【表１】 あるいは、本発明のおむつの伸縮特徴は、特定の回復力
を提供する一方で、サイドパネル６２、６４が提供する
伸張量によって限定することができる。（本明細書にお
いて使用する「回復力」という言葉は、応力／ひずみグ
ラフの回復もしくは緩和曲線から得ることができる荷重
を指すために使用される。）更に、約３０００グラム以
下の力が印加された場合、各々の耳パネルのエラストマ
ー部分も約１５０％から３００％まで伸びることができ
ることが好ましい。（上述のパーセンテージは伸ばされ
た長さから緩和された状態の長さを差し引き、その数を
緩和状態の長さで割って、その結果に１００％を掛ける
ことによって計算される。）好適態様では、各々の耳パ
ネルは緩和状態の長さを有するエラストマー部分を有
し、それは耳パネルを伸ばすために印加される力方向に
全般的に平行である軸に沿って測定される耳パネルのエ
ラストマー部分の長さとして限定される。一旦伸ばされ
ると、耳パネルのエラストマー部分は伸ばされた長さを
持ち、それは耳パネルを伸ばすために印加される力方向
に全般的に平行である軸に沿って測定される耳パネルの
エラストマー部分の長さとして限定される。伸張力が解
除されると、パネルは回復もしくは収縮することができ
る。好適態様では、各パネルが約３０％から約７０％伸
ばされた場合、各々のサイドパネルのエラストマー部分
は約２５０グラム以上の回復力を呈する。

【００４６】耳パネル６２、６４は多数の異なるサイ
ズ、形状、輪郭及び材料のものであってよい。耳パネル
６２、６４の正確な長さ、幅及び厚みはユーザーに応じ
て変化してよい。耳パネル６２、６４は、トップシート
２４、バックシート２６あるいはウエスト特徴部３４を
含む、１つかそれ以上のおむつ構成を作成する材料の一
部を備えることができる。あるいは、耳パネルはおむつ
２０に接合される別の構成または複数の構成を備えるこ
とができる。１つの好適態様では、耳パネル６２、６４
は多方向に伸ばせるサイドパネルを構成する。このよう
なサイドパネルは、１９９３年１１月１９日にＭｉｇｕ
ｅｌ Ｒｏｂｌｅｓらの名前で提出された、「多方向に
伸ばせるサイドパネルを備えた吸収体」（”Absorbent
Article With Multi-Directional Extensible Side Pan
els”）と題された、共に係属中の米国特許出願番号第
０８／１５５／０４８号に詳細に説明されており、この
出願は参照してここに組み込まれる。耳パネル６２、６
４は耳パネル６２、６４を含むベルト状構成部７７の延
長部であってもよい。ベルト状構成部７７は好ましくは
おむつ２０の閉じ込め組立品２２を横切り、耳パネル６
２、６４を形成するためにそこから横方向外向きに伸び
る。ベルト状構成部７７はおむつの他の構成と一体的で
あってもよいし、あるいはおむつの他の構成に取付けら
れる別の構成であってもよい。ベルト状構成部７７また
は耳パネル６２、６４がおむつ２０に接合される別の構
成である場合、それらは業界で公知の手段によって接合
され得る。適当な付着手段の例は、接着剤ボンディン
グ、熱ボンディング、圧力ボンディング、超音波ボンデ
ィング、動的メカニカルボンディング、あるいはその他
の適当な手段、またはこれらの手段または当業界で公知
の他の手段の組み合わせを含む。

【００４７】耳パネル６２、６４において使用するのに
特に適していると解っている弾力的に伸ばせる材料の１
つは、エラストマーフィルムと接合された少なくとも１
つのカバーストック層の積層物である。（本明細書にお
いて使用する「カバーストック」という言葉は、織／不
織材料を意味する。）適当なカバーストック材料の例
は、トップシート２４及びバックシート２６に関して前
述したものである。他のカバーストック材料は、サウス
カロライナ州シンプソンヴィル（Ｓｉｍｐｓｏｎｖｉｌ
ｌｅ， ＳＣ）のファイバーウェブ・ノースアメリカ
（ＦｉｂｅｒｗｅｂＮｏｒｔｈ Ａｍｅｒｉｃａ）から
入手できるファイバーウェブ Ｅ００４２０３（Ｆｉｂ
ｅｒｗｅｂ Ｅ００４２０３）、及びワシントン州ウォ
ルポール（Ｗａｌｐｏｌｅ， ＷＡ）のインターナショ
ナル・ペーパー社（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｐａ
ｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ）のヴェラテック・ノンウーブ
ン・グループ（Ｖｅｒａｔｅｃ Ｎｏｎｗｏｖｅｎ Ｇ
ｒｏｕｐ）から入手できるヴェラテック（Ｖｅｒａｔｅ
ｃ）７ｐｔ．、Ｐ−８及びＰ−１４等の不織物を含む。
適当なエラストマーフィルムの例は、クロペイ２８７０
（Ｃｌｏｐａｙ ２８７０）、オハイオ州シンシナティ
（Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ、Ｏｈｉｏ）のクロペイ社（Ｃ
ｌｏｐａｙ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ）から入手できる
スチレンブロック共重合体；及びイリノイ州レイクズー
リック（Ｌａｋｅ Ｚｕｒｉｃｈ， ＩＬ）のエクソン
ケミカル社（Ｅｘｘｏｎ Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ｃｏｍｐ
ａｎｙ）から入手できるエクソン５５０（Ｅｘｘｏｎ
５５０）を含む。カバーストック層間で接合するための
適当な合成発泡体の例は：ａ）好ましくは約５０ミルの
キャリパーと立方フィートにつき約１３．３ポンド（立
方ｃｍにつき０．２１４グラム）の密度を有する架橋天
然スポンジゴム、例えば、ロードアイランド州ミドルタ
ウン（ｍｉｄｄｌｅｔｏｗｎ， Ｒ．Ｉ．）のフルフレ
ックス社（Ｆｕｌｆｌｅｘ Ｉｎｃ．）から入手できる
もの、あるいはオハイオ州フリーモント（Ｆｒｅｅｍｏ
ｎｔ， Ｏｈｉｏ）のラドロー・コンポジット社（Ｌｕ
ｄｌｏｗ Ｃｏｍｐｏｓｉｔｅｓ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉ
ｏｎ）から入手でき、ベビーフォーム（Ｂａｂｙ Ｆｏ
ａｍ）の商品名で市販されているもの；あるいはｂ）約
８０ミルのキャリパーと立方フィートにつき約２．０６
ポンド（立方ｃｍにつき０．０３３グラム）の密度を有
するポリウレタンフォーム、例えば、日本の横浜のブル
ジストン（Ｂｒｉｄｇｅｓｔｏｎｅ）から入手でき、ブ
ルジストンＳＧポリウレタンフォーム（ Ｂｒｉｄｇｅ
ｓｔｏｎｅ ＳＧ ＰｏｌｙｕｒｅｔｈａｎｅＦｏａ
ｍ）の商品名で市販されているものを含む。耳パネルと
して、あるいは耳パネルにおいて使用するのに適した他
の材料は、上述のように、構造的弾性ゴム状フィルム
（ＳＥＬＦ）ウェブ、天然ゴム、天然スポンジゴム、エ
ラストマースクリム、織／不織エラストマーウェブ、エ
ラストマー不織積層物、ゼロひずみ伸縮性積層物、予め
引っ張られた伸縮性積層物等のエラストマー複合物を含
む。上記において参照した、１９９２年９月２９日にＢ
ｕｅｌｌらに対して発行された米国特許第５，１５１，
０９２号が、適当なゼロひずみ伸縮性積層物、予め引っ
張られた伸縮性積層物について記載しており、この特許
は参照してここに組み込まれる。

【００４８】別の態様では、サイドパネル６２、６４が
エラストマースクリム材料を含む積層物を備えることが
できる。このような好適態様の１つでは、耳パネル６
２、６４が不織物、フィルム、スクリム、積層物、また
はそれらの組み合わせ間に積層されるスクリムの積層物
を備えることができる。適当な不織物は、上述したもの
に加えて、ワシントン州ウォルポール（Ｗａｌｐｏｌ
ｅ， ＷＡ）のインターナショナル・ペーパー社（Ｉｎ
ｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｐａｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎ
ｙ）のヴェラテック・ノンウーブン・グループ（Ｖｅｒ
ａｔｅｃ Ｎｏｎｗｏｖｅｎ Ｇｒｏｕｐ）から入手で
きるけば立てられたポリプロピレンＲＭＳ ６６２６
５；及びコロリンド（ＣＯＲＯＬＩＮＤ）の商品名でド
イツのコロヴィン社（Ｃｏｒｏｖｉｎ ＧｍｂＨ）から
入手できるスパンボンディングされたポリエチレンを含
む。適当なスクリムはリバウンド・エラストメリック・
ネッティング（ＲＥＢＯＵＮＤ ＥＬＡＳＴＯＭＥＲＩ
Ｃ ＮＥＴＴＩＮＧ）の商品名で、コンウエッド・プラ
スチックス（Ｃｏｎｗｅｄ Ｐｌａｓｔｉｃｓ）から入
手でき、それは機械方向及び機械交差方向に伸びる１イ
ンチごとに２〜２０ストランドを有する。更に別の態様
では、耳パネル６２、６４はインディアナ州テレホーテ
（Ｔｅｒｒｅ Ｈａｕｔｅ， ＩＮ）のトレデガー・フ
ィルム・プロダクツ社（Ｔｒｅｄｅｇａｒ Ｆｉｌｍ
Ｐｒｏｄｕｃｔｓ， Ｉｎｃ．）によって製造されてい
るＸ−１５３０１等の成形フィルムを含む積層物を備え
ることができる。

【００４９】耳パネルとして１つの好ましい材料は、製
品を身体に合うように維持し、おむつを比較的付けやす
くするために、５０％から２００％の比較的平坦な応力
／ひずみ曲線を有する。特に優れている材料の１つは、
コンウエッド・プラスチックス（Ｃｏｎｗｅｄ Ｐｌａ
ｓｔｉｃｓ）のエラストマースクリムで作られた積層物
（ＴＮ２５１０）である。積層物はスクリムを含み、典
型的に３〜５層で構成される。スクリム以外の層は好ま
しくは不織物、フィルムまたは孔のあいたフィルムを備
える。積層物は積層物の層を接合するために、業界で公
知の手段によって接着されてよい。適当なボンディング
手段の例は、熱、圧力、超音波、接着剤、粘着、共有押
出し成形を含むが、それらに制限されない。１つの特に
好適な態様では、積層物は特異なボンド範囲を備え、そ
れは積層物の端から端までボンディング手段の量または
強度を変化させることによって達成することができる。
好ましくは、特異なボンディングが耳パネルの遠端と近
端６６、６８に、またはその近傍に高ボンドゾーン２５
２をを作り出し、それによってクリープを防止し、これ
らのゾーンに強度を提供する。（本明細書において使用
する「高ボンドゾーン」という言葉は、積層物の他の領
域のボンドより比較的強い、比較的高い頻度の個々のボ
ンド、比較的大きな接着領域またはボンドを備える積層
物の領域を指す。）遠位の高ボンドゾーン２５３と近位
の高ボンドゾーン２５１を含む高ボンドゾーン（図７に
図示）は、完全に接着されてもよいし、あるいは比較的
高い頻度のボンドまたは大きなボンディング領域を備え
ることができる。高ボンドゾーンはクリープに抵抗し、
そこに接合されるかもしれない固定構成部のためにより
強い基礎を提供する。また、高ボンドゾーンはサイドパ
ネルが別々の構成である場合に、閉じ込め組立品２２に
サイドパネルを接合するために、より強い領域を提供す
る。更に、積層品は図７に示すように、一般的に高ボン
ドゾーン２５１と２５３の間に、一般的に耳パネルの中
央に配置される中央の低ボンドゾーン２５５等の低ボン
ドゾーン２５４を備えることができる。（本明細書にお
いて使用する「低ボンドゾーン」という言葉は、積層物
の高ボンドゾーン内のボンドより比較的弱い、比較的低
い頻度の個々のボンド、比較的小さな接着領域またはボ
ンドを備える積層物の部分を指す。）低ボンドゾーン
（２５４）は、これらのゾーンにおいて積層物をリング
ローリングするためのより優れた特性と共に、増大した
通気性を提供することができる。特異なボンディングを
備える耳パネルの１例が図７に示されており、個々のボ
ンド用地が２５０で示されている。

【００５０】おむつ２０は付加的に固定システム２００
を備える。固定システム２００はユーザーが少なくとも
２つの異なる構成、つまり従来の構成とプルオン構成に
おむつ２０を組み立て（つまり、おむつが転換でき
る）、装着者に適合させることができるようにする。
「従来の構成」という言葉は、装着者の背中の下に、お
むつ２０の後部ウエスト部４４を置き、装着者の脚を通
して前部ウエスト部４６を装着者のウエストまで引っ張
り、前部ウエスト部４６をウエスト部４４に固定させて
サイドファスナーを形成し、おむつ２０の構成を完了す
ることによって、装着者に合わせられるおむつを意味す
る。「プルオン」おむつとは、装着者の脚を脚部の穴開
口部を通して置き、パンツのように装着者のヒップの上
に完全に構成されたおむつを引っ張り上げることによっ
て、装着者に合わせられるおむつを意味する。いずれの
場合にも、おむつ２０はその完全に構成された構成でお
むつを引っ張り降ろすか、あるいは固定システム２００
によって形成されるファスナーを開くことによって、お
むつ２０を取り外すことができる。

【００５１】固定システム２００は、感圧接着剤、粘着
剤、フックとループタイプのファスナー等のメカニカル
ファスナーを含む業界で公知の付着手段、もしくはこれ
らや業界で公知の他の付着手段の組み合わせを備えるこ
とができる。例示的な接着テープタブの固定システム
は、１９７４年１１月１９日にＢｕｅｌｌに対して発行
された、「使い捨ておむつ用のテープ固定システ
ム」（”Ｔａｐｅ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ
ｆｏｒ Ｄｉｓｐｏｓａｂｌｅ Ｄｉａｐｅｒ”）と
題された米国特許第３，８４８，５９４号；及び１９８
７年５月５日にＨｉｒｏｔｓｕとＲｏｂｅｒｔｓｏｎに
対して発行された、「吸収体」（”Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ
Ａｒｔｉｃｌｅ”）と題された米国特許第４，６６
２，８７５号に開示されている。機械的固定構成部を備
えた例示的な固定システムは、１９９１年１０月２２日
にＴｈｏｍａｓに対して発行された、「機械的固定プロ
ング」（”Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ
Ｐｒｏｎｇ”）と題された米国特許第５，０５８，２
４７号；１９８９年９月２６日にＳｃｒｉｐｐｓに対し
て発行された、「吸収体の処分用の接着テープ処分手段
を備えた機械的固定システム」（”Mechanical Fasteni
ng Systems With Adhesive Tape Disposal Means For D
isposal of Absorbent Articles”）と題された米国特
許第４，８６９，７２４号；及び１９８９年７月１１日
にＳｃｒｉｐｐｓに対して発行された、「改良された固
定装置を有する使い捨ておむつ」（”Disposable Diape
r Having an Improved Fastening Device”）と題され
た米国特許第４，８４６，８１５号に記載されている。
メカニカルファスナー／接着性ファスナーの組み合わせ
を有する固定システムの例は、１９９０年８月７日にＢ
ａｔｔｒｅｌｌ に対して発行された、「感圧接着性フ
ァスナー及びその作成方法」（”Pressure-Sensitive A
dhesive Fastener and Method of Making Same”）と題
された米国特許第４，９４６，５２７号に記載されてい
る。これらの特許の各々は参照してここに組み込まれ
る。

【００５２】本発明の好適態様では、固定システム２０
０はフックとループタイプのファスナーを備える。本明
細書において使用する「フックとループタイプのファス
ナー」という言葉は、「フック」部品（以後、「係合部
品」と称する）と相補的なループ部品（以後、「取り込
み部品」と称する）を備える固定手段を意味する。「フ
ック」という言葉は係合成分を有する材料を示すために
使用される。このように、フック固定材は雄のファスナ
ーと称することもできる。また、「フック」という言葉
の使用は、係合成分が相補的な取り込み部品と係合する
ように適合される限り、業界で公知のどのような形状を
も備えることができるという意味で、非制限的であるべ
きであることも理解すべきである。

【００５３】本発明の１態様は、好ましくはベース２０
８と、ベース２０８から伸びる複数の係合構成部２０６
を有するフック固定材を含む係合部品２０２を備える。
フック固定材は安定した固定装置を提供するために、ル
ープ固定材の繊維状成分と係合することが意図されてい
る。このように、フック固定材は広範囲の材料から製造
されてよい。更に、係合構成部２０６はフック、「Ｔ
字」、「マッシュルーム」等の形状、あるいは業界で公
知のどのような形状をも有することができる。適当な材
料は、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、また
はこれらの材料の組み合わせを含む。好ましいフック固
定材の例は、９６０、９５７、及び９４２の商品名でノ
ースカロライナ州シャルロッテ（Ｃｈａｒｌｏｔｔｅ，
ＮＣ）のアプリックス社（Ａｐｌｉｘ Ｉｎｃ．）か
ら入手できる。他の好ましいフック固定材は、ミネソタ
州セントポール（Ｓｔ． Ｐａｕｌ， Ｍｉｎｎｅｓｏ
ｔａ）のミネソタ・マイニング・アンド・マニュファク
チュアリング社（Ｍｉｎｎｅｓｏｔａ Ｍｉｎｉｎｇ
ａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃｏｍｐａｎ
ｙ）からＣＳ２００、ＣＳ３００、ＭＣ５及びＭＣ６の
商品名で入手できる。更に別の好ましいフック固定材
は、１９９１年１０月２２日にＴｈｏｍａｓに対して発
行された、「機械的固定プロング」（”Ｍｅｃｈａｎｉ
ｃａｌ Ｆａｓｔｅｎｉｎｇ Ｐｒｏｎｇ”）と題され
た米国特許第５，０５８，２４７号に記載されており、
この特許は参照してここに組み込まれる。

【００５４】係合部品２０２は適当な手段によって吸収
体に接合されてよい。それらは耳パネル６７の内面を備
える材料、あるいはパネル６９の外面を備える材料等
の、耳パネル６２、６４の一部と直接接合されてもよい
し、あるいはテープタブまたは他のタブ部材等の中間部
材に装着されてもよい。係合部品２０２を耳パネル６
２、６４に装着するための異なる構成例が図８のＡ−Ｄ
に示されている。図８のＡは耳パネル６４の遠端６８か
ら外向きに伸びる耳パネル６７の内面を備える材料の１
つの層と接合される係合部品２０２を示している。図８
のＢは少なくとも２つの層を作り出すために折り畳まれ
る耳パネル６４の遠端６８から外向きに伸びる耳パネル
６７の内面を備える材料と接合される係合部品２０２を
示している。図８のＣは耳パネル６４の遠端６８から外
向きに伸び、少なくとも２層を形成する耳パネル６７の
内面を構成する材料と接合される別の材料３００と接合
される係合部品２０２を示している。図８のＤは耳パネ
ル６９の外面を構成する材料と接合される別の材料３０
０の１つの層と接合される係合部品２０２を示してお
り、別の材料は耳パネル６４の遠端６８から外向きに伸
びている。タブまたは別の材料３００は如何なる形状ま
たはサイズのものであってもよく、また１つの材料また
は積層物を含むどのような適当な材料を備えていてもよ
い。更に、タブまたは別の材料３００は、所望であれ
ば、伸縮特性を有することができる。中間タブとして使
用できるであろう材料の例は、フィルム、織物や不織物
等、あるいはそれらの組み合わせを含む。タブまたは別
の材料３００は、熱、圧力、超音波、接着剤、粘着剤、
あるいはこれらあるいは他の接着手段の組み合わせを含
むが、それらに制限されない。

【００５５】上述の構成のいずれにおいても、係合部品
２０２を接合する材料の伸張量を制限することが望まし
いかもしれない。これは係合部品２０２を伸ばせる部材
に接合することで、力が印加された時に係合構成部２０
６及び／またはベース２０８の分離を生じさせるかもし
れず、それによってその固定性能を低下させる可能性が
あるためである。係合部品２０２を接合する材料の伸張
性を低下させる１つの方法は、その材料がその伸張特性
のほとんどを失い、比較的に広げられなくなるように基
板を機械的に接着することである。あるいは、基板にコ
ーティングを施してもよいし、あるいは比較的に広げら
れない材料を選んでもよい。（本明細書において使用す
る「広げられない」という言葉は、一般的にインチあた
り１５０グラムより大きな力が印加された時に１０％以
下しか伸長せず、またインチあたり４５０グラムより大
きな力が印加された時に２０％以下しか伸長しない材料
を意味する。）係合部品２０２はタブまたは耳パネルの
一体的な部分であってもよく、あるいはタブまたは耳パ
ネルに接合される別の部材であってもよい。係合部品２
０２をタブまたは耳パネルのいずれかに接合するための
好ましい手段は、接着剤、粘着剤、熱、圧力、超音波、
あるいはこれらあるいは他の公知の接着手段の組み合わ
せを含むが、それらに制限されない。例えば、フック部
材が接着剤やメカニカルボンドでタブ部材または耳パネ
ルに接合されてよい。メカニカルボンディングあるいは
ある形態の融解を単独で使用してもよいし、あるいは他
の接着手段と組み合わせて使用してもよい。（本明細書
において使用する「メカニカルボンド」という言葉は、
圧力、超音波、熱、レーザーエネルギーあるいは機械的
に構成を接合するエネルギー入力の形態によって形成さ
れるボンドを意味する。）特に好ましい態様では、フッ
ク部材を吸収体に接合するために、接着剤ボンドが使用
され、メカニカルボンドによって補足される。

【００５６】係合部品２０２を吸収体に接合するため
に、メカニカルボンドが単独で、あるいは他のボンディ
ング手段と組み合わせて使用される場合、メカニカルボ
ンドパターンは係合部品２０２とそれを接合する構成間
のボンドの強さ、及び係合部品２０２の固定特徴に影響
を及ぼし得ることが見い出された。メカニカルボンディ
ングは典型的に係合部品２０２の係合構成部２０６の少
なくとも一部を傷つけ、部品の固定性能にある種の変化
を生じさせる。このように、あまり多くの係合構成部２
０６を傷つけることなく、吸収体に係合部品２０２をし
っかりと接着するメカニカルボンドパターンを選択する
ことが好ましい。少なくとも外側領域２２０の少なくと
も縦の外縁２１２に沿った所定の位置において、係合部
品を機械的に接着することによって、適切な結果が達成
され得る。特に好ましい態様では、ボンディングパター
ンは、図６のＡとＢに示すように、係合部品２０２の各
々の角もしくはその近傍のボンドを含む。係合部品２０
２の中央領域２１８は好ましくは全般的に縁のメカニカ
ルボンド２１０によって影響されない。許容できる好ま
しいボンドパターンの例が図６のＡ〜Ｃに示されてい
る。図６のＡとＢに示されたボンディングパターンは、
係合構成部２０６に対する、また係合部品の全体的な固
定性能に対する中央部メカニカルボンド２１１の影響を
最小限にとどめる一方、係合部品２０２をそれが接着さ
れる成分にしっかりと接合する際に特に効果的である。
使用中に固定構成部が大部分の耳パネルを制御する、特
許請求される発明のおむつ２０等の製品にとって、この
タイプのボンディング及び固定性能が重要である。耳パ
ネルのこの制御が含む意味は、装着者の動きによって与
えられる剪断力と剥離力が、係合部品２０２を接合する
耳パネルまたはタブから係合部品２０２を分離させる傾
向があることである。また、このような力は係合部品２
０２をその相補的な取り込み部品２０４から解き離すか
もしれない。

【００５７】図６のＡとＢに示したボンディングパター
ンの利点は、縦の外縁２１２に沿った係合部品２０２の
外側領域２２０の少なくとも一部に提供される、比較的
大きな強い縁ボンド２１０のためであると考えられる。
また、図６のＡとＢに示したパターンは、係合部品の固
定性能が重大な危険に曝されないように、係合部品２０
２の少なくとも中央領域２１８において大部分の係合構
成部２０６をそのままにしておく。係合部品２０２の中
央領域２１８は、縦の外縁２１２と横の外縁２１４、２
１６を含む外側領域２２０によって囲まれる係合部品の
面積を構成する。好適態様では、中央領域２１８は比較
的小さなボンド、例えば図６のＢに示したような中央ボ
ンド２１１、またはその代わりに、縁ボンド２１０とサ
イズが類似する少数のボンドを備える。実際、中央領域
２１８にボンドを備えないボンドパターンを選択するこ
とが望ましいかもしれない。縁ボンド２１０より一般に
小さな面積である中央ボンド２１１を備える好適態様で
は、中央ボンド２１１が好ましくは縁ボンド２１０のサ
イズの約６６％以下、より好ましくは約２５％以下であ
る。（本明細書において使用する「面積」という言葉
は、上から見た時の各々の個々のボンドの平面図面積を
意味する。）中央ボンド２１１は係合部品２０２の中央
領域２１８が下にある構造から容易にその接合を解かれ
ないことを確実にする助けをするために使用することが
できる。

【００５８】本発明の縁のメカニカルボンド２１０はど
のような適当なサイズ、形状密度または輪郭であっても
よい。しかしながら、好適態様では、図６のＡとＢに示
すように、縁のメカニカルボンド２１０が全般的に楕円
形の形状であり、それらの主軸が係合部品２０２の縦の
外縁２１２または横の外縁２１４、２１６のいずれにも
平行にならないように方位付けられる。縁メカニカルボ
ンド２１０は全般的に互いに形状及び方位が似ており、
全般的に縦の外縁２１２の各々に沿って、一方の横の外
縁から他方の横の外縁まで伸びるボンディングパターン
を作り出すことが好ましい。（しかしながら、縁のメカ
ニカルボンド２１０が各々の係合部品２０２の１つだけ
の縦の外縁２１２のみに沿って伸びる、あるいは縁のメ
カニカルボンド２１０が全体の縦の縁２１２に沿って伸
びることができない態様も企図される。このような態様
では、横に内向きの外側領域２２０が縁メカニカルボン
ド２１０を備えることが好ましい。）ボンディングパタ
ーンは好ましくは一般的に反復性パターンで一連の縁メ
カニカルボンド２１０を備える。しかしながら、縁メカ
ニカルボンド２１０は一般的に一方の横の外縁から他方
の外縁まで伸びる１つのボンドを備えてもよいことが企
図される。少なくとも一部の縁メカニカルボンド２１０
が係合部品２０２の角に、あるいはその近傍に置かれる
ことが好ましい。更に、少なくとも一部の縁メカニカル
ボンド２１０が、図６のＢに示すように、全般的に係合
部品２０２の下にある構造の少なくとも一部に重なるこ
とが好ましいかもしれない。縁メカニカルボンド２１０
のパターンは各々の縦の外縁２１２及び／または横の外
縁２１４、２１６に沿って同じであっても、あるいは異
なっていてもよい。

【００５９】中央メカニカルボンド２１１を含む好適態
様では、中央メカニカルボンド２１１が縁メカニカルボ
ンド２１０より相対的に小さいか、あるいは少なくとも
中央領域２１８に緻密に集中しないことが好ましい。本
発明の中央メカニカルボンド２１１はどのような適当な
サイズ、形状密度または輪郭のものであってもよい。し
かしながら、図６のＢに示した好適態様では、中央メカ
ニカルボンドは大体楕円形である。中央メカニカルボン
ド２１１は概して互いに形状及びサイズが似ており、中
央領域２１８に亙って伸びる通例反復性のボンディング
パターンを作り出すことが好ましい。（中央メカニカル
ボンド２１１が少なくとも部分的に外側領域２２０へと
伸びる態様も企図される。）好適態様では、中央メカニ
カルボンド２１１が中央領域２２０の面積の約２０％以
下、より好ましくは約１０％以下、最も好ましくは約７
％以下を占めるべきである。これは中央メカニカルボン
ド２１１があまり多くの係合構成部２０６を傷付けず、
したがって、係合部品２０２または全体的な固定システ
ム２００の有効性を重大に低下させないことを保証す
る。

【００６０】ボンドが占める面積のパーセンテージは、
好ましくは顕微鏡で係合部品２０２の代表的サンプルを
調べることによって測定する。サンプルを係合構成部２
０６が伸びる側部の真上から顕微鏡で調べる。ボンド２
１０または２１１の各々の平面図面積を測定する。ボン
ド２１０または２１１の面積の合計をサンプルの面積で
割る。その結果をパーセンテージで表わす。これはボン
ド２１０または２１１が占める面積のパーセンテージで
ある。

【００６１】取り込み部品２０４は好ましくは係合部品
２０２と係合できる固定構成部を備える。このように、
取り込み部品２０４は係合部品２０２としっかりと係合
できる広範囲の材料及び輪郭から製造することができ
る。例えば、取り込み部品２０４は同じ補足的構成ある
いは性質が異なる補足的構成を備えることができる。本
明細書において使用される「同じ補足的構成」という言
葉は、係合部品２０２の係合構成部と取り込み部品２０
４が同じ輪郭または構造を備える機械的固定システムを
限定するために使用される。このようなシステムの例は
１９８２年４月１６日に発行され、「ファスナーを形成
するために使用される２つのストリップ材料」（”Ｔｗ
ｏ Ｓｔｒｉｐ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ Ｕｓｅｄ Ｆｏ
ｒ Ｆｏｒｍｉｎｇ Ｆａｓｔｅｎｅｒｓ”）と題され
た、Ｂｒｏｗｎらの米国特許第４，３２２，８７５号、
及び１９８７年１０月２０日に発行され、「使い捨て吸
収体用の固定された位置ファスナー」（”Ｆｉｘｅｄ
Ｐｏｓｉｔｉｏｎ Ｆａｓｔｅｎｅｒｓ Ｆｏｒ Ｄｉ
ｓｐｏｓａｂｌｅ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ｇａｒｍｅｎ
ｔｓ”）と題された、Ｋｅｌｌｅｎｂｅｒｇｅｒらの米
国特許第４，７０１，１７９号に記載されている。「性
質が異なる補足的構成」という言葉は、ここでは係合部
品２０２が取り込み部品２０４とは異なるが、取り込み
部品２０４と係合できるシステムを示すために使用され
る。

【００６２】１つの好適態様では、取り込み部品２０４
は複数の繊維成分、例えば、係合部品２０２の係合構成
部２０６と係合するループ固定材料を備える。ループ固
定材料は繊維成分、好ましくはループを提供するために
広範囲の材料から製造することができる。適当な材料と
しては、織材料、不織物、ナイロン、ポリエステル、ポ
リプロピレン、または他の公知のループ固定材料または
これらの材料の組み合わせが挙げられる。１つの適当な
ループ固定材料はミネソタ州セントポール（Ｓｔ． Ｐ
ａｕｌ， Ｍｉｎｎｅｓｏｔａ）のミネソタ・マイニン
グ・アンド・マニュファクチュアリング社（Ｍｉｎｎｅ
ｓｏｔａ Ｍｉｎｉｎｇ ａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕ
ｒｉｎｇ Ｃｏｍｐａｎｙ）からＥＢＬの商品名で入手
できる不織物である。好ましいループ固定材料は織られ
た裏張りから突出する多数の成形された係合成分、例え
ば、ノースカロライナ州グリーンスボロ（Ｇｒｅｅｎｓ
ｂｏｒｏ， ＮＣ）のギルフォード・ミルス（Ｇｕｉｌ
ｆｏｒｄ Ｍｉｌｌｓ）から入手できるギルフォード１
８９０４（Ｇｕｉｌｆｏｒｄ １８９０４）という名前
で市販されている材料を備える。他の適当な取り込み部
材は、ミネソタ州セントポール（Ｓｔ． Ｐａｕｌ，
Ｍｉｎｎｅｓｏｔａ）のミネソタ・マイニング・アンド
・マニュファクチュアリング社（Ｍｉｎｎｅｓｏｔａ
Ｍｉｎｉｎｇａｎｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ Ｃ
ｏｍｐａｎｙ）からＫＬＴの商品名で入手できる。安価
なループ固定材料及びその製造方法が、１９９１年７月
１６日にＮｏｅｌらに対して発行され、「固定装置用の
ループ固定材料及びその製造方法」（”Loop Fastening
Material For Fastening Device and Method of Makin
g Same”）と題された米国特許第５，０３２，１２２号
に記載されており、この出願は参照してここに組み込ま
れる。別の適当な取り込み部品材料は、１９９４年７月
５日にＤａｖｉｄ Ｊ．Ｋ． Ｇｏｕｌａｉｔに対して
発行され、「再固定できる固定装置用の不織雌部品及び
その製造方法」（”Nonwoven Femail Component for Re
fastenable Fastening Device and Method of Making t
he Same”）と題された米国特許第５，３２６，６１２
号に記載されており、この特許は参照してここに組み込
まれる。また他の適当な取り込み成分が、Ｐａｔｒｉｃ
ｋＪａｙ Ａｌｌｅｎらの名前で１９９４年６月６日に
提出され、「再固定できる固定装置用の不織雌部品及び
その製造方法」（”Nonwoven Femail Componentfor Ref
astenable Fastening Device and Method of Making th
e Same”）と題された、共に係属中の米国特許出願番号
第０８／２５４，８１４号；Ｗｉｌｌｉｅ Ｆ． Ｋｉ
ｎｇらの名前で１９９４年８月９日に提出され、「再固
定できる固定装置用の不織雌部品」（”Nonwoven Femai
l Component for Refastenable Fastening Device “）
と題された、米国特許出願番号第０８／２８７，５７１
号；及びＣａｒｌ Ｌ． Ｂｅｒｇｍａｎらの名前で１
９９５年１月１８日に提出され、「再固定できる固定装
置用の雌部品」（”Femail Component for Refastenabl
e Fastening Device “）と題された、米国特許出願番
号第０８／３７４，２６９号に記載されている。

【００６３】取り込み部品２０４は接着剤、粘着剤、
熱、圧力、超音波、またはそれらの組み合わせを含む
が、それらに制限されない業界で公知の手段によって、
おむつ２０に接合されてよい。更に、取り込み部品２０
４をおむつ２０に接合するために、係合部品２０２に関
連して上述した特殊なボンディングパターンを使用する
こともできる。好ましくは、取り込み部品２０４はその
裏張りの部分をカバーすることができる接着剤ボンドに
よって、おむつ２０に接合される。

【００６４】固定システム２００は、おむつ２０の衣類
に面する表面４０または身体に面する表面４２のいずれ
かに配置することができる。しかしながら、好適態様で
は、ファスナーが装着者の皮膚を刺激しないように、固
定構成部がおむつ２０に配置される。それに加えて、係
合部品２０２と取り込み部品２０４を含む固定構成部
は、おむつ２０に張り付けられる分離した別々の構成で
あっても、あるいは分割されず、またトップシート２４
またはバックシート２６等のおむつ２０の別の構成と不
連続的でもない単一の構成のいずれであってもよい。注
意すべきことは、係合部品２０２と取り込み部品２０４
がこのような形状及びサイズのものであってもよいこと
である。更に、係合部品２０２、取り込み部品２０４、
あるいはその両方が連続するのではなく、むしろ必要な
固定特徴を提供する多数の個々の部材を含み、広範囲の
装着者に対する最善の合い具合を可能にする態様が企図
されている。

【００６５】本発明の多くの態様において、ウエストフ
ープ応力のほとんどが固定システム２００に伝達され
る。（本明細書において使用する「ウエストフープ応
力」という言葉は、おむつを装着者に合わせる時、ある
いはおむつを取り外す時を含む、おむつを着用する時、
おむつ２０のウエスト部４４と４６に亙って作り出され
る力を意味する。）しかしながら、伝統的なテープタブ
とメカニカルファスナーは概して、補足的固定構成部を
備えていても、耳パネルを制御するには不十分である
か、あるいは着脱できるようにデザインされているおむ
つと連合するウエストフープ応力に耐えることができな
い。伝統的なテープ及び機械的固定システムは一般に、
特別な所定の領域に特定のウエストフープ応力だけを向
けるように配置され、方位付けられた分離したタブを備
える。このように、本発明の固定システム２００に備え
られた係合部品２０２が遠端６８に隣接する各々の耳パ
ネル６２、６４の大部分を制御することが好ましい。係
合部品２０２によって提供されるこの比較的大きな制御
範囲（その非制限的な例が図１−３に示されている）
が、着用されているおむつ、あるいは装着者に合わせら
れるか、あるいは装着者から取り外されるものと通常連
合するウエストフープ応力に耐えるべきである。通常本
発明のおむつの使用と連合すると考えられるであろう力
の範囲については、上記において異なるウエストフープ
円周に関連して説明している。

【００６６】本発明の好適態様では、図２に示すよう
に、係合部品２０２の縦縁２１２を吸収体の縦の中心線
１００と全般的に平行にしてもよく、あるいは、図１と
３に示すように、縦の中心線１００に対して角度を付け
てもよい。吸収体の縦の中心線１００に対して角度を付
けて係合部品２０２を提供すると、少なくとも２つの利
点がある。（係合部品２０２をある角度に曲げることに
対する代替案は、対応する取り込み部品２０４に対して
係合部品２０２を角度を付けて固定することである。）
図１と３に示すように、係合部品２０２をある角度に曲
げる場合、縦の最も外側の端２１４の少なくとも一部が
縦の最も内側の端２１６の横方向内側にある。横方向に
最も内側にある縦の縁２１２に平行な線を、ここでは
「封かん材主軸Ａ」と称する。この構成では、装着者の
動きにも関わらず、上部腿上の皮膚にマーキングが付く
のを避けるように、係合部品２０２が置かれる。更に、
横に分離される縦の最も外側の端２１４が、使用中に適
切な合い具合を維持するようにシャシー２２を保持する
助けをする。更に、ある角度に曲げられたテープが臀溝
にまたがって皮膚にマーキングを付ける危険があるが、
このアプローチでは、全体のファスナーが装着者の脚の
臀溝をまたがずに、ぴったりはまり込むことができる。

【００６７】あるいは、図９のＡ−Ｄに示すように、第
１と第２の封かん材３０、３１は、各々１つ以上の係合
部品を備えていてよい。更に、係合部品２０２はサイズ
及び／または形状が似ていても異なっていてもよい。好
適態様では、多数の係合部品２０２が、１つのある角度
に曲げられた係合部品２０２に関して上述した利点を得
るように配置されるべきである。このように、多数の部
品を持つ態様における「封かん材主軸Ａ」は、各係合部
品２０２の横方向に最も内側の点の間に引かれる。封か
ん材主軸Ａは吸収体の縦の中心線に対して平行ではない
であろう。好適態様では、（平らな輪郭にある場合）後
部ウエスト部４４において端縁５２に向かって吸収体の
横の中心線１０２から離れるにつれて、封かん材主軸Ａ
は、縦の中心線１００に向かって収束するであろう。ま
た、図９のＤに示すような別の態様では、係合部品２０
２は湾曲した、あるいは非均一な縦の外縁２１２を備え
た１つの部材であってよい。このような態様では、封か
ん材主軸Ａは、横方向に最も内側の縦の外縁２１２の２
つの横方向に最も内側の点間に引かれることが好まし
い。好ましくは、上述のように、（平らな輪郭にある場
合）後部ウエスト部４４において端縁５２に向かって吸
収体の横の中心線１０２から離れるにつれて、封かん材
主軸Ａは縦の中心線に向かって収束するであろう。

【００６８】図２に示すように、本発明の固定システム
２００は好ましくは、第１の耳パネル封かん材３０、第
２の耳パネル封かん材３１、及び一対の第３の封かん材
３３を備える。第１の耳パネル封かん材３０は、好まし
くは係合部品２０２を備え、好ましくは内面６７上の第
１の耳パネルの遠端６８に隣接して配置される。第１の
耳パネル封かん材３０はおむつ２０に張り付けられる分
離した別々の構成であっても、あるいはおむつ２０の構
成から分離もされず、不連続的でもない材料の単一の部
品であってもよい。おむつ２０が構成される時、第２の
耳パネル封かん材３１が第３の封かん材３３の１つと係
合し、後部ウエスト部４４を前部ウエスト部４６に固定
する。

【００６９】第２の耳パネル封かん材３１は好ましくは
係合部品２０２を備え、好ましくは内面６７上の第２の
耳パネルの遠端６８に隣接して配置される。第２の耳パ
ネル封かん材３１はおむつ２０に張り付けられる分離し
た別々の構成であっても、あるいはトップシート２４等
のおむつ２０の構成と分離もされず、不連続的でもない
材料の単一の部品であってもよい。おむつ２０が構成さ
れる時、第２の耳パネル封かん材３１が第３の封かん材
３３の１つと係合し、後部ウエスト部４４を前部ウエス
ト部４６に固定する。（封かん材の固定表面の少なくと
も一部が、耳パネル６２または６４の内面６７と同じ方
向に面する限り、耳パネル封かん材３０、３１のいずれ
か、あるいはその両方が耳パネルの外面６９に配置され
てよいことに注意すべきである。本明細書において使用
する「固定表面」という言葉は、別の固定表面、あるい
はおむつの構成の他の表面と係合できる固定表面を意味
する。）第３の封かん材３３は好ましくは、前部ウエス
ト部４６に配置される少なくとも１つの取り込み部品２
０４を備える。好ましくは第３の封かん材３３は、固定
表面が装着者に面するように、おむつ２０の衣類に面す
る表面４０に配置される別の構成である。しかしなが
ら、第３の封かん材３３が前部ウエスト部４６を作り上
げる構成、あるいはトップシート２４等のおむつ２０の
他の構成と単一のものである態様も企図される。１つの
好ましい態様では、第３の封かん材３３が前部ウエスト
部４６に少なくとも２つの別々の分離したパッチまたは
領域を備える。２つの取り込み部品２０４を備える本発
明の好ましい構成の例が図２と図３に示されている。こ
のような構成はおむつが従来のおむつあるいはプルオン
タイプのおむつとして機能するために、適切なウエスト
円周と適度な引っ張りを保証する助けをすることができ
る。適度の引っ張りと合い具合を保証するための別の手
段は、耳パネル封かん材３０、３１の各々の適切な位置
付けを指示するしるしの付いた１つの第３の封かん材３
３を使用することによって提供され得る。（図２と３に
示すように、分離した個々の取り込み部品２０４の上に
しるしが設けられてもよい。）第３の封かん材３３はど
のような適当な形状またはサイズをも取ることができ
る。１つの好ましい態様では、図３に示すように、第３
のファスナー３３部材は、全般的に平行四辺形の形状で
ある２つの分離した取り込み部品を備える。このような
態様では、第３の封かん材３３に備えられる取り込み部
品２０４が、それらの主軸が吸収体の縦の中心線１００
と横の中心線１０２の両方に対して角度をなしているよ
うに構成されることが好ましいかもしれない。取り込み
部品２０４の主軸が前部ウエスト部４６において、端縁
５２に向かって横の中心線１０２から離れて伸びるにつ
れて、横方向外向きに角度をなすことが好ましい。ま
た、おむつを装着者に固定させる時、第３の封かん材３
３の取り込み部品２０４が、第１と第２の封かん材３
０、３１の角度に対応するように構成されることが好ま
しい。これは各々の封かん材の十分な部分が各々の対応
する取り込み部品と係合することを保証する。（しかし
ながら、第１と第２の封かん材３０、３１が必ずしも取
り込み部品２０４の角度に対応するように構成されなく
てもよい態様も企図される。このような場合、おむつに
は係合部品２０２が取り込み部品２０４と完全に重なる
か、重ならないように固定システム２００を固定する柔
軟性が残される。）更に好ましくは、本発明は強化部材
７５を備える。前部ウエスト部４６においておむつ２０
に付加的な強さを与えるために、強化部材７５は好まし
くは第１のウエスト部４６に配置される。図１に示すよ
うに、好適態様では、強化部材７５は好ましくは少なく
とも部分的に第３の封かん材３３と一致して配置され
る。（本明細書において使用する「一致して」という言
葉は、ある方法で接触もしくは重なり合うおむつの構成
を指す。しかしながら、この言葉は直接的に互いに接触
する構成に制限されないことに注意すべきである。この
ように、一致した構成が構成間の１つ以上の層によって
分離される態様も企図される。）強化部材７５は、固定
システム２００の構成部が解き離される時、おむつのバ
ックシート２６が破れたり変形したりするのを防止する
助けをすることができる。（本明細書において使用する
「解き離される」という言葉は、固定システム２００が
互いに接触していない時の固定システム２００を指
す。）したがって、強化部材７５は固定システム２００
が一度以上、好ましくは何回も再固定されるか、あるい
は再使用される能力を維持することを保証する助けをす
ることができる。また、強化部材７５はおむつを着用す
る時、第１のウエスト部４６がつぶれたり、巻き縮むの
を防止する働きをすることができ、こうして使用期間中
を通して優れた合い具合を保証する。

【００７０】強化部材７５はおむつ２０と接合される別
々の部材であっても、あるいは少なくとも第１のウエス
ト部４６におけるおむつ２０の１つ以上の構成の一体的
な部品であってもよい。更に、強化部材７５はどのよう
なサイズまたは形状をも取ることができ、またバックシ
ート２６の内面または外面、トップシート２４の内面ま
たは外面に配置することができ、あるいは少なくとも第
１のウエスト部４６においておむつ２０の別の構成に接
合されてもよい。強化部材７５はユーザーが望む強化特
徴を提供する材料を備えることができ、それは織材料、
不織材料、フィルム、発泡体、糊、コーティング、おむ
つの構成の機械的または化学的変更、あるいはそれらの
組み合わせを含むが、それらに制限されない。

【００７１】おむつ２０は従来の構成で装着者に付ける
ことができる。そうするために、後部ウエスト部４４が
好ましくは装着者の背中の下に置かれる。そして、好ま
しくはおむつ２０の残部を装着者の脚の間を通して引っ
張り、他方のウエスト部、好ましくは前部ウエスト部４
６が装着者の前を横切って位置付けられるようにする。
そして、好ましくはおむつのユーザーが第１の耳パネル
６２、または第２の耳パネル６４、あるいはその両方を
掴んで、それらを装着者のウエストまわりに巻き付け
る。そして、おむつのユーザーは第１の耳パネル６２の
内面６７に置かれた第１の封かん材３０と、第２の耳パ
ネル６４の内面６７に置かれた第２の封かん材３１を、
前部ウエスト部４６内の閉じ込め組立品２２の衣類に面
する表面４０に置かれた第３の封かん材３３と係合させ
る。これは装着者の各々の側部にウエストファスナーを
形成し、従来の構成のおむつの組み立てを完了する。

【００７２】あるいは、おむつをプルオンまたはパンツ
の構成で装着者に合わせることもできる。おむつは装着
者に付けられる前に、一般に上述のように構成されてよ
い。したがって、おむつは第１の耳パネル６２の内面６
７に置かれる第１の封かん材３０と、第２の耳パネル６
４の内面６７に置かれる第２の封かん材３１を、前部ウ
エスト部４６内の閉じ込め組立品２２の衣類に面する表
面４０に置かれた第３の封かん材３３と係合させる。こ
れはウエストフープまたは一対の脚開口部を有するパン
ツ状の吸収体を形成する。この構成では、装着者の脚が
脚開口部を通るように向けられる。一旦装着者の脚が脚
開口部を通ると、ウエストフープが装着者のウエストを
囲むように、おむつのウエストフープを装着者のヒップ
の上に引っ張り上げることができる。（特に、装着者が
便器で用便をするトレーニング段階にいる子供である
時、あるいは装着者が大人である時には、装着者はある
場合には、おむつのユーザーであるかもしれないことに
注意すべきである。）もちろん、本発明のおむつは、従
来の態様及びプルオン態様に関して上述したステップの
組み合わせを含む、他の適当な方法で装着者に合わせる
ことができる。いずれの構成であっても、本発明の再固
定できる固定システム２００がユーザーにおむつ２０の
汚れ具合を調べるための簡単なアクセスを提供する。更
に、固定システム２００はユーザーに、おむつ２０をど
のように取り外すかに関してオプションを提供する。固
定システム２００の構成部を解き離さずに、おむつ２０
を引っ張り降ろして装着者から外すことによって、ある
いは、その対応する取り込み部品２０４を形成する少な
くとも１つの係合部品２０２を解き離し、おむつ２０を
装着者のウエストまわりから取り外すことによって、お
むつ２０を取り除くことができる。

【００７３】本発明の特定の態様を図示し、説明してき
たが、当業者には発明の精神及び範囲を逸脱することな
く、様々な変更や修正を行えることが自明であろう。し
たがって、添付クレームにおいて、本発明の範囲内にあ
る該かる変更や修正の全てをカバーすることが意図され
ている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る使い捨ておむつの
平面図であって、おむつの外面を観察者に対向させた状
態において、下地構成の一部が露出するようにおむつの
一部を切り欠いた図である。

【図２】本発明の他の実施の形態に係るおむつの平面図
であって、おむつの外面を観察者に対向させた状態にお
いて、下地構成を露出させた図である。

【図３】プルオン構成を有する本発明のおむつの斜視図
である。

【図４】折り畳んだ配置状態の前部耳フラップを有する
本発明の実施の形態において、前部ウエスト部の一部の
横断面図である。

【図５】本発明の実施の形態において、後部ウエスト部
の一部の横断面図である。

【図６】図Ａ〜Ｃは、夫々、異なる機械的接着パターン
を有するフック部材の構成を示す図である。

【図７】異なるボンディングを備える耳パネルの一部を
切り欠いた平面図である。

【図８】図Ａ〜Ｄは、種々の構成を有する耳パネル、及
び、これに係合可能な係合部品の構成を部分的に示す図
である。

【図９】図Ａ〜Ｄは、耳パネル、及び、これに係合され
る係合部品の構成を部分的に示す図である。

【符号の説明】

２０…吸収体，２２…閉じ込め組立品，２４…トップシ
ート，２６…バックシート，２８…吸収芯，３０…第１
封緘部材，３１…第２封緘部材，３３…第３封緘部材，
４４…後部ウエスト部，４６…前部ウエスト部，４８…
股部，６２…第１耳パネル，６４…第２耳パネル，２０
０…固定システム。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592043805 ＯＮＥ ＰＲＯＣＴＥＲ ＆ ＧＡＮＢＬ Ｅ ＰＬＡＺＡ，ＣＩＮＣＩＮＮＡＴＩ, ＯＨＩＯ，ＵＮＩＴＥＤ ＳＴＡＴＥＳ ＯＦ ＡＭＥＲＩＣＡ (72)発明者 ミゲル・アルバロ・ロブレス アメリカ合衆国、オハイオ州 45224、シ ンシナチ、コングレス・アベニュー 785 (72)発明者 トーマス・ヘンリッチ アメリカ合衆国、オハイオ州 45242、シ ンシナチ、タンベリナ・レーン 7245

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 従来構成またはプルオン構成において装
   着者に吸収体をぴったり合わせることができるよな再固
   定可能な固定システム、縦の中心線、及び横の中心線を
   有する吸収体であって、吸収体は、 ａ)閉じ込め組立品は、後部ウエスト部、股部、前部ウ
   エスト部、一対の縦縁、身体に面する表面、及び、前記
   身体に面する表面の反対側の衣類に面する表面を有して
   いると共に、トップシート、トップシートに接合される
   バックシート、及び、前記トップシートと前記バックシ
   ート間に位置付けられる吸収芯を備え、 ｂ)エラストマーの第１の耳パネルは、前記後部ウエス
   ト部内の前記閉じ込め組立品の１つの縦縁から横方向外
   向きに伸びており、前記閉じ込め組立品と接合される近
   端、該近端から横方向外向きに間隔をあけて配置される
   遠端、内部表面及び外部表面を有し、 ｃ)エラストマーの第２の耳パネルは、前記後部ウエス
   ト部内の前記閉じ込め組立品の他方の縦縁から横方向外
   向きに伸びており、前記閉じ込め組立品と接合される近
   端、該近端から横方向外向きに間隔をあけて配置される
   遠端、内部表面及び外部表面を有し、 ｄ)一対の前部耳フラップが、前記閉じ込め組立品の前
   記縦の縁に並列した前部ウエスト部に配置され、 前記前部耳フラップの各々は、少なくとも１つの折り目
   を有し、前記両耳フラップは、前記各前部耳フラップの
   少なくとも一部が、前記閉じ込 め組立品の前記縦の縁から横内方に伸びるように折り畳
   まれ、 前記両前部耳フラップは、折り畳まれた構成で開放自在
   に接着され、そして、 ｅ)再固定可能な機械的固定システムが、 ｉ)前記第１の耳パネルの遠端に隣接して配置された第
   １の封かん材と、 ii)前記第２の耳パネルの近端に隣接して配置された第
   ２の封かん材とを備え、 前記第１の封かん材と前記第２の封かん材は、各々一対
   の縦の外縁を備え、各々前記吸収体のの前記縦の中央線
   と横の中央線に対して角度をなして配置され、封かん材
   の主軸を有し、前記封かん材の主軸は、吸収体の前記縦
   と横の中央線に対して角度をなし、前記第１および第２
   のの封かん材は、各々少なくとも２つの係合構成部を有
   し、 iii)第３の封かん材は、前記閉じ込め組立品の衣類に面
   する表面において前部ウエスト部に配置され、弛緩した
   状態の円周と伸びきった状態の円周とを備えるウエスト
   フープを規定するために、前記第１の封かん材および前
   記第２の封かん材と係合可能である、吸収体。
2. 【請求項２】 前記ウエストフープの弛緩した円周が、
   約３４０mmと約３９０mmの間にあるとき、前記ウエスト
   フープは、約２５０グラムよりも大きい回復力を示す請
   求項１記載の吸収体。
3. 【請求項３】 約２０００グラム未満の力が作用したと
   き、前記ウエストフープの弛緩した円周は、約２８０mm
   と約３６０mmの間にあり、前記完全に伸び切った円周
   は、約５５０mmと約６００mmの間にある請求項１記載の
   吸収体。
4. 【請求項４】 約２０００グラム未満の力が作用したと
   き、前記ウエストフープの弛緩した円周は、約３００mm
   と約３８０mmの間にあり、前記の完全に伸び切った円周
   約６００mmと約７００mmの間にある請求項１記載の吸収
   体。
5. 【請求項５】 約３０００グラム未満の力が作用したと
   き、前記ウエストフープの弛緩した円周は、約５５０mm
   と約７５０mmの間にあり、前記完全に伸び切った円周
   は、約１０００mmと約１４５０mmの間にある請求項１記
   載の吸収体。