JP2001319712A - コネクタ及びコネクタと回路基板の接続構造 - Google Patents

コネクタ及びコネクタと回路基板の接続構造

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JP2001319712A
JP2001319712A JP2000271366A JP2000271366A JP2001319712A JP 2001319712 A JP2001319712 A JP 2001319712A JP 2000271366 A JP2000271366 A JP 2000271366A JP 2000271366 A JP2000271366 A JP 2000271366A JP 2001319712 A JP2001319712 A JP 2001319712A
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terminal
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Hiroshi Watabe
弘志 渡部
Mitsunobu Kato
光伸 加藤
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Yazaki Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/70Coupling devices
    • H01R12/82Coupling devices connected with low or zero insertion force
    • H01R12/85Coupling devices connected with low or zero insertion force contact pressure producing means, contacts activated after insertion of printed circuits or like structures
    • H01R12/87Coupling devices connected with low or zero insertion force contact pressure producing means, contacts activated after insertion of printed circuits or like structures acting automatically by insertion of rigid printed or like structures
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線を用いずに交差方向の回路基板を良好に
接続させる。 【解決手段】 交差方向の各回路基板7,13を接続す
るコネクタ22で、各回路基板に対する各接触部を有す
る端子26とハウジング25とで成る。ハウジングに回
路基板7に対する係止部材27を突設し、係止部材の突
出方向に端子の接触部を突出させた。回路基板7の係合
部12内で係止部材27が回路導体長手方向に移動自在
である。一対のハウジング23,24はヒンジで回動自
在である。ハウジング23に端子位置決め用の凹溝を設
けてもよい。ハウジングを固定側と可動側の各ハウジン
グで構成し、固定側のハウジングが係止部材を有し、可
動側のハウジングに端子を収容した構造も可能である。
固定側のハウジングに対して可動側のハウジングを軸部
と大径な係合部とで移動自在とした。可動側のハウジン
グに、可撓性の一方の回路基板に対する係止部を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交差方向に配置さ
れる二枚の回路基板を接触式の端子を介して良好に接続
させるコネクタ及びコネクタと回路基板の接続構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図19〜図20は、特開平11−673
40号公報に記載された従来のコネクタと回路体の接続
構造を示すものである。この構造は、図19の如く、自
動車のドアパネル95とドアトリム96との間に防水シ
ート97を介して回路体であるワイヤハーネス98を配
設し、ワイヤハーネス98のコネクタ99と、ドアトリ
ム側に組み付ける補機であるスイッチユニット100の
コネクタ101とを接続させるものである。
【0003】図20の如く、回路体側のコネクタ99は
ホルダ102に仮係止された状態でドアトリム96側に
突出している。ホルダ102はドアパネル95側に固定
されている。補機100側のコネクタ101は内部に複
数の雄端子103を有し、回路体側のコネクタ102は
内部に複数の雌端子104を有し、各雌端子104は、
回路体を構成する各電線105に圧着接続されている。
【0004】ドアトリム96(図19)をドアパネル9
5に組み付けた状態で、補機100をドアトリム96に
組み付けると同時に、補機100のコネクタ101が回
路体側のコネクタ99に嵌合しつつ、両コネクタ99,
101がホルダ102内に進入して収容される。このよ
うにして補機100と回路体98(図19)がコネクタ
99,101を介して効率良く接続される。上記構造は
自動車のドアに限らず例えばインストルメントパネル周
りの接続にも適用可能なものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造にあっては、補機100と回路体98の接続を
行う際に、特に位置ずれを吸収させるべく、回路体とし
てフレキシブル性のある電線(ワイヤハーネス)を使用
しならないために、回路体98の配索作業に多くの工数
を要すると共に、回路体98によって構造が複雑化、肥
大化、高コスト化するという問題や、回路体98である
各電線105に各端子104を圧着する作業や、端子1
04をコネクタ99内に挿入する作業等に多くの工数を
必要とし、且つ組付作業性が悪いという問題があった。
この問題は例えば交差方向のフラットな回路基板(図示
せず)を相互に接続させる場合においても同様であっ
た。
【0006】本発明は、上記した点に鑑み、フレキシブ
ルな電線を用いずに、作業性良く容易に且つ確実に且つ
コンパクトに、回路体としての回路基板を接続させるこ
とのできるコネクタ及びコネクタと回路基板の接続構造
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、交差方向の各回路基板を相互に接続する
ためのコネクタであって、各回路基板に対する各接触部
を有する端子と、該端子を収容するハウジングとで構成
されることを特徴とする(請求項1)。前記ハウジング
に、一方の前記回路基板に対する係止部材が突設され、
該係止部材の突出方向に一方の前記接触部が突出したこ
とも有効である(請求項2)。また、前記係止部材が回
動自在であることも有効である(請求項3)。また、前
記一方の回路基板の係合部内で前記係止部材が回路導体
長手方向に移動自在であることも有効である(請求項
4)。また、前記ハウジングが、ヒンジで回動自在な一
対のハウジングで構成され、両ハウジングの間に前記端
子の他方の接触部が収容されたことも有効である(請求
項5)。また、前記ヒンジの軸部が前記係止部材と一体
であることも有効である(請求項6)。また、前記両ハ
ウジングが弾性部材で開いた状態に支持され、前記他方
の回路基板の先端が該弾性部材の支持を解除することも
有効である(請求項7)。また、前記両ハウジングが、
他方の前記回路基板の先端を当接可能な閉止用の傾斜部
を対向して有することも有効である(請求項8)。ま
た、一方の前記ハウジングに、前記端子の少なくとも中
間部を保持する保持部が設けられたことも有効である
(請求項9)。また、請求項2記載のコネクタにおい
て、前記ハウジングが固定側のハウジングと、該固定側
のハウジング内を移動自在な可動側のハウジングとで構
成され、該固定側のハウジングが、少なくとも一方の前
記回路基板に対する前記係止部材を有し、該可動側のハ
ウジングに前記端子が収容されたことも有効である(請
求項10)。前記可動側のハウジングと前記固定側のハ
ウジングとの何れか一方に軸部が設けられ、該軸部より
も大径な位置ずれ吸収用の係合部が何れか他方に設けら
れたことも有効である(請求項11)。また、前記固定
側のハウジング内で前記軸部の軸方向に前記可動側のハ
ウジングが移動自在であることも有効である(請求項1
2)。また、請求項10〜12の何れかに記載のコネク
タを用いたコネクタと回路基板の接続構造であって、前
記一方の回路基板が可撓性のものであり、該一方の回路
基板がパネルに支持され、前記係止部材を係合させる係
合部が該第一の回路基板と該パネルとに貫設されたこと
も有効である(請求項13)。前記可動側のハウジング
に、前記一方の回路基板に対する係止部が設けられたこ
とも有効である(請求項14)。また、前記係合部の内
側において前記一方の回路基板に移動用の切欠部が設け
られたことも有効である(請求項15)。また、前記係
止部材を前記パネルに係合させた状態で、前記固定側の
ハウジングが前記第一の回路基板を該パネルに挟持固定
することも有効である(請求項16)。また、請求項1
〜12の何れかに記載のコネクタにおいて、前記端子が
略L字型に屈曲形成され、該端子の一方と他方とに前記
接触部である弾性接触部が形成されたことも有効である
(請求項17)。前記ハウジングの前端部に、前記端子
の一方の弾性接触部を係合させる位置決め部が設けられ
たことも有効である(請求項18)。また、前記位置決
め部が、請求項5〜9の何れかに記載の一対のハウジン
グのうちの前記端子を収容しない側のハウジングに設け
られたことも有効である(請求項19)。また、前記位
置決め部が凹溝であり、該凹溝内に前記一方の弾性接触
部が収容されることも有効である(請求項20)。ま
た、前記位置決め部を有する前記ハウジングの前端面が
前記ヒンジを中心とした円弧状の面であることも有効で
ある(請求項21)。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の各例
を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3は、本発明
に係るコネクタ及びコネクタと回路体の接続構造の第一
の実施形態を示すものである。本形態は自動車のインス
トルメントパネル周りの回路体と補機との接続に適用し
たものであり、図1において、1はインパネコアとして
のケース、2はクラスタとしてのカバーをそれぞれ示
す。
【0009】ケース1は垂直な後壁3と両側の側壁4と
前側の鍔壁5とを備え、後壁3と両側の側壁4とで囲ま
れた凹溝状の空間6を有している。この空間6内に垂直
なパネルである第一の回路基板7が収容されている。両
側の側壁4には垂直方向の第一のガイド部8が設けられ
(図1では前側のガイド板のみ示す)、その内側のガイ
ド溝9に第一の回路基板7がスライド式に嵌合されてい
る。なお、ケース1における前後の定義は運転席に近い
側を前として説明する。
【0010】第一の回路基板7はインパネ側の回路体と
して作用するもので、合成樹脂製の絶縁基板10の表面
側に例えば電源回路や信号回路としての複数本の垂直方
向のフラット回路導体11を並列に且つ等ピッチで有し
ている。フラット回路導体11の長手方向の一部は絶縁
基板10上の絶縁皮膜から露出され、各回路導体11の
露出部(露出導体)11aは同一高さで並列に配置され
ている。各露出導体11aの間において絶縁基板10に
コネクタ係止用の長方形状の係合孔(係合部)12が等
ピッチで複数並列に設けられている。係合孔12は上下
方向に長く形成されている。
【0011】係合孔12の左右外側において絶縁基板1
0に、補機側の第二の回路基板13に対する水平方向の
第二のガイド部14が設けられている。第二のガイド部
14は水平方向のガイド溝15と回路基板固定用の垂直
方向の孔部16とを有している。
【0012】第二の回路基板13はプリント回路基板で
あり、カバー2内に配置される図示しない補機に接続さ
れて水平に位置し、合成樹脂製の絶縁基板17の裏面
(下面)側に複数本の回路導体18を並列に有し、回路
導体18は端末側(先端側)で露出されている。第二の
回路基板13は先端に凹部19を有し、凹部19の両側
の突出部20に、第二のガイド部14の孔部16に対応
する固定用の孔部21を有している。第二の回路基板1
3と第二のガイド部14とは図示しないボルトとナット
あるいは係止クリップ等の固定手段で固定される。
【0013】第二の回路基板13の先端側にコネクタ2
2が接続される。コネクタ22は、回動自在な合成樹脂
製の上下の各ハウジング23,24と、下側のハウジン
グ24内に後半部を収容され、前半部を第一の回路基板
側に露出させた略L字状の端子26とで構成されてい
る。各ハウジング23,24を合体させてコネクタハウ
ジング25が構成される。なお、コネクタ22の前後の
定義は第一の回路基板7寄りを前、第二の回路基板13
寄りを後とする。
【0014】下側のハウジング24の両側に合成樹脂製
の一対の係止アーム(係止部材)27が第一の回路基板
7に向けて回動自在に設けられている。係止アーム27
は先端側に外向きの爪状の係止突起28を有している。
係止突起28は第一の回路基板7の係合孔12に係合す
る。係止アーム27は上下のハウジング23,24の高
さ方向中間に位置している。
【0015】係合孔12の上下方向の長さH1 は係止突
起28(係止アーム27)の上下方向の幅H2 よりも長
く形成され、コネクタ22の上下方向の位置ずれを吸収
可能となっている。第一の回路基板7の露出導体11a
の長さは係合孔12の長さよりもやや長い。コネクタ2
2の位置が上下にずれても、端子26が第一の回路基板
7の露出導体11aに確実に接触するから、電気的接続
の信頼性が高い。また、コネクタ22の係止アーム27
を第一の回路基板7の所望の係合孔12に選択的に係合
させることで、所望の回路導体11に端子26を接続さ
せることができる(この構成については別出願で提案し
ている)。
【0016】図2の如く、下側のハウジング24の前端
部の両側に半円板状の軸受29が上向きに突設され、係
止アーム27の基端側に直交した短円柱状の軸部30が
軸受29の孔部を貫通して内側に突出している。図3の
如く、軸部30(図2)の先端部に上側のハウジング2
3の前端側の軸受32が係合する。軸部30の先端に潰
し加工やCリングの組付等を施して軸受32からの抜け
出し防止を図ることも可能である。
【0017】図2において係止アーム27は例えば係止
突起28の突出方向の可撓性を有し、第一の回路基板7
(図1)の係合孔12に係止突起28の傾斜面28aが
摺接すると同時に係止アーム27が内側に撓み、係止突
起28が係合孔12を貫通すると同時に係止アーム27
が外側に弾性的に復元して、係止突起28のほぼ垂直な
係止面28bが第一の回路基板7の裏面に係合する。あ
るいは爪状の係止突起28のみを弾性的に撓み可能とし
てもよい。係止アーム27は第一の回路基板7に向けて
端子26よりもやや長く突出している。
【0018】下側のハウジング24の上面には複数の端
子収容溝33が並列に形成されている。端子収容溝33
の深さは端子26の板厚と同程度かやや深い程度であ
る。各端子収容溝33に略L字状の端子26の後半の弾
性接触部(接触部)34の前側と後側とが係合固定さ
れ、端子収容溝33上に前半の弾性接触部(接触部)3
5が上向きに湾曲状に突出している。弾性接触部34の
後側は短く真直に形成され、前側は下向きにやや湾曲し
つつ上向きに立ち上げられて前半の弾性接触部35に続
き、前半の弾性接触部35は第一の回路基板7(図1)
に向けてやや湾曲しつつ略垂直方向に延びて上方に自由
端を有している。
【0019】このように端子26は後半の弾性接触部3
4とほぼ直交する前半の弾性接触部35を一体に有し、
後半の弾性接触部34が第二の回路基板13(図1)の
露出導体(図示せず)に弾性的に接触し、前半の弾性接
触部35が第一の回路基板7(図1)の露出導体11a
に弾性的に接触する。両弾性接触部34,35の間の下
向きにやや湾曲した部分36は下側のハウジング24の
前端側においてハウジング24と一体の保持壁(保持
部)37で押さえられている。端子26は一枚の金属片
を略L字状に屈曲させるだけで簡単に形成され、構造が
シンプルで且つ安価である。
【0020】保持壁37の下面側には係止突起38(図
5参照)が設けられ、係止突起38は端子26の係合孔
39に係合している。保持壁37の下面と端子収容溝3
3の底面との間に端子26の板厚以上の隙間40(図
5)が形成されており、例えば後半の弾性接触部34を
隙間40内に挿通させることで、端子26を下側のハウ
ジング24に簡単に組み付けることができる。端子26
の係合孔39に保持壁37の係止突起38が係合するこ
とで、後半の弾性接触部34の後端34aが弾性的に端
子収容溝33の終端に当接する。端子収容溝33の基端
に弾性接触部34の後端34aを係合させる引っ掛け用
の凹部(図示せず)を形成することも可能である。
【0021】図3の如く上側のハウジング23は例えば
軸受32を内側に撓ませつつ軸部30(図2)に軸受3
2の孔部を係合させることで、下側のハウジング24に
容易に組み付けることができる。軸受32は下側のハウ
ジング24の軸受29の内面に接する。両軸受29,3
2と軸部30とでヒンジ41が構成される。上側のハウ
ジング23は下側のハウジング24と同程度の板厚と幅
と長さに形成されている。
【0022】図4は、上側のハウジングの組付構造の一
実施形態を示すものである。上下方向のガイド溝42を
有する軸受43が上側のハウジング23に一体に形成さ
れ、ガイド溝42は上側のハウジング23の閉止状態で
上側に開口42aを有している。組付に際しては、係止
アーム27の軸部30を下側のハウジング24の軸受2
9に貫通させ、図4の状態から上側のハウジング23を
開き方向に180°反転させ、開口42aを下側に位置
させた状態で軸部30を開口42aからガイド溝42内
に係合させ、上側のハウジング23を閉じ方向に180
°反転させる。これにより、通常の使用状態における軸
受32からの軸部30の外れが確実に防止され、且つ簡
単に両ハウジング23,24を組み付けることができ
る。
【0023】図5〜図6は、図1のコネクタ22を垂直
な第一の回路基板7に接続させる方法を示すものであ
る。図5の如く上下のハウジング23,24を鋭角的に
開いた状態で、係止アーム27を第一の回路基板7の係
合孔12に係合させる。これによりコネクタ22が第一
の回路基板7に固定される。上下のハウジング23,2
4の開き状態は、例えば下側のハウジング24に設けた
弾性片(弾性部材)44の先端で上側のハウジング23
が支持されることで達成される。両ハウジング23,2
4が開いた状態で、端子26の前半の弾性接触部35は
第一の回路基板7の回路導体11に隙間を存して対向し
ている。
【0024】図6の如く両ハウジング23,24を水平
に閉じるに伴って、端子26が下側のハウジング24と
一体に回動し、前半の弾性接触部35が第一の回路基板
7の露出導体11aに弾性的に接触する。これと同時
に、水平方向の第二の回路基板13が上下のハウジング
23,24の間に挟持され、ハウジング23,24内の
端子26の後半の弾性接触部34が第二の回路基板13
の回路導体45の露出導体45aに弾性的に接触する。
上側のハウジング23は第二の回路基板13に押接し、
弾性接触部34と露出導体45aとの接触圧力を高く維
持する。このようにして直交方向の両回路基板7,13
が接続され、補機とインパネ内の電源回路や信号回路が
接続される。上下のハウジング23,24は図示しない
係止手段で閉止状態に保持される。
【0025】上下のハウジング23,24の閉じ操作は
例えば図7の如く両ハウジング23,24の前端内側に
テーパ状の傾斜部46を形成しておき、両傾斜部46に
第二の回路基板13の先端13aを突き当てることで自
動的に且つ強制的に行わせることができる。なお、開い
た状態の両ハウジング23,24の間に第二の回路基板
13が挿入された際に、図5の弾性片44は回路基板1
3の先端13aで押されて付勢に抗して倒され、それに
より上側のハウジング23の支えがなくなり、ハウジン
グ23の閉止が許容される。これら傾斜部46や弾性片
44の構成は本出願人が先に特開平10−302909
号等で提案済のものを回路基板13用に応用したもので
ある。
【0026】本実施形態によれば、ワイヤハーネスとい
ったフレキシブルな電線を用いずに、補機と車両側の回
路(第一の回路基板7)とを簡単に且つ確実に接続させ
ることができる。電線を用いないから、構造が簡素化、
コンパクト化され、接続工数も低減される。特に、コネ
クタ22が係止アーム27と係合孔12との上下寸法差
の範囲内で上下に移動自在であるから、垂直な第一の回
路基板7と水平な第二の回路基板13との位置ずれや、
第一の回路基板7とコネクタ22との位置ずれが吸収さ
れ、常に正確な電気的接続が行われる。それによって従
来の電線の使用が不要となっている。また、コネクタ2
2の係止アーム27が回動自在に設けられているから、
第一の回路基板7に対するコネクタ22の位置が上下方
向にややずれた場合でも、係止アーム27が係合孔12
に確実に係合し、端子26と露出導体11aとの接触が
確実に行われる。
【0027】図8〜図14は、本発明に係るコネクタ及
びコネクタと回路体の接続構造の第二の実施形態を示す
ものである。本形態の接続構造は、図8の如く、自動車
のインパネコアであるケース111内に配置された垂直
な第一の回路基板112と、ケース111の両側壁11
3に設けられた水平なガイド部114と、ガイド部11
4に沿って挿入される水平な第二の回路基板115と、
第一の回路基板112の裏側においてケース111の背
壁に垂直方向の複数の電源用のバスバー117を等ピッ
チで配設して成る第三の回路基板116とをコネクタ1
10を介して接続させるものである。このバスバー11
7を用いた構成は本出願人が先に特願平11−3410
55号で提案済である。
【0028】第一の回路基板112の垂直方向の複数の
回路導体(プリント導体)118は信号用のものであ
る。第二の回路基板115の表面側の複数の回路導体
(プリント導体)119,120は信号用と電源用のも
のである。第二の回路基板115は中央と両側とが前方
に突出し、中央の突出部121に回路導体119,12
0の端末が位置している。それ以外の構成は図1の形態
と同様である。
【0029】図9はコネクタ110を示すものであり、
合成樹脂製の上下のハウジング122,123と、上側
のハウジング122に配置される太幅な電源用の端子1
24と細幅な信号用の端子125と、両ハウジング12
2,123の前端側の各ヒンジ部126に軸部127で
回動自在に軸支される係止アーム128とで構成されて
いる。
【0030】図1のコネクタ22とは端子124,12
5の配置が上下逆になっている点と、幅広な電源用の端
子124と幅狭な信号用の端子125を混載している点
で相違し、さらに下側のハウジング123の前端部15
0に、信号用の端子125に対する位置決め用の凹溝
(位置決め部)137が形成されている点で相違してい
る。特に一方のハウジング122に細幅な端子125を
収容し、細幅な端子125に対する位置決め部としての
凹溝137を他方のハウジング123の前端150に設
けた点が本実施形態の特徴となっている。
【0031】電源用の端子124は一枚の導電金属板か
ら打抜き及び屈曲成形により信号用の端子125よりも
長く形成され、水平で真直な中間基板部149の後側に
円弧状に下向きに湾曲した弾性接触部130を有し、中
間基板部129の前側にほぼ直交する方向に滑らかに湾
曲した、ないしは斜め前方に向けて下向きに傾斜した弾
性接触部131を有している。前側の弾性接触部131
と後側の弾性接触部130とは真直な中間基板部129
を介して続いている。後側の弾性接触部130は後端側
の短い真直部(端部)132に続いている。前側の弾性
接触部131は図13の垂直な第三の回路基板116の
バスバー117に接触し、後側の弾性接触部130は水
平な第二の回路基板115の回路導体120に接触す
る。
【0032】図9で信号用の端子125は電源用の端子
124とほぼ同様な屈曲形状を呈し、全長すなわち中間
基板部149の長さが電源用の端子124の中間基板部
129よりも短くなっている。信号用の端子125は一
枚の導電金属片から打抜き及び屈曲成形により簡単に形
成される。
【0033】信号用の端子125は、下向きに円弧状に
湾曲した後側の弾性接触部(接触部)133と、弾性接
触部133の後端側に短く突出した真直部(端部)13
4と、弾性接触部133の前方に水平に延びる真直な中
間基板部149と、中間基板部149から下向きに湾曲
状ないし傾斜状に滑らかに屈曲された前側の弾性接触部
(接触部)135とで構成されている。
【0034】上下の両ハウジング122,123でコネ
クタハウジング138が構成される。下側のハウジング
は図10〜図12にも示す如く、略矩形板状の基板部1
51と、基板部151よりもやや高く上側のハウジング
に向けて突出した前端部150と、前端部150の後方
に隣接して基板部151の両側に立設された略半円板状
の軸受126とで構成され、前端部150の前端面15
0aは図12の如く軸受126の孔部152を支点とし
て円弧状に湾曲し、ハウジング123が水平な状態で前
端面150aの上端150a′が前方に突出し、前端面
150aの下端が後方に位置している。
【0035】この前端面150aに沿って端子位置決め
用の複数の凹溝137が等ピッチで並列に形成されてい
る。凹溝137は軸受126の孔部152を中心とした
円弧形状に形成され、凹溝137の上端は前端部150
の上面150bを貫通し、凹溝137の下端は前端部1
50の下面を貫通している。本実施形態で凹溝137は
八条形成され、八つの信号用の端子125(図9)の前
端側の弾性接触部135を係合させて並列に位置決め可
能である。各凹溝137の間には凹溝137の幅よりも
かなり幅狭な区画壁153が軸受126の孔部152を
中心に円弧状に形成されている。各区画壁153の前端
及び両側の凹溝137の外縁にはテーパ状のガイド面1
53a(図10)が形成され、それにより各区画壁15
3は先細りに構成されて、凹溝137内に細幅の端子1
25を容易に案内して収容可能となっている。凹溝13
7の内幅は端子125の外幅よりも若干広い程度であ
る。
【0036】左右一対の軸受126の間で基板部151
はやや掘り下げられて一段低くなっており、図13の上
下のハウジング122,123の開き時の相互の干渉が
防止されている。図9で基板部151の後半は段差15
4を介してやや高く位置し、各端子124,125の後
側の弾性接触部130,133を第二の回路基板115
(図13)に確実に押接可能となっている。基板部15
1の後端及び上側のハウジング122の後端には、第二
の回路基板115に対するテーパ状のガイド面155が
形成されている。
【0037】軸受126の内側において基板部151に
凹穴156が形成され、凹穴156に上側のハウジング
122の軸受126が進入可能となっている。下側の軸
受126の孔部152は小径な円形部152aと、円形
部152aの前後両側に切欠形成された矩形部152b
とで構成され、上側の軸受126の孔部157は矩形部
152bと同径な大径の円形部として構成されている。
下側の軸受126の内側に上側の軸受126が接して位
置する。係止アーム128(図9)の軸部127は小径
な円形部127aと、円形部127aの先端部において
上下に突出した矩形部127bとで構成され、軸部12
7の矩形部127bが下側の軸受126を貫通して上側
の軸受126の孔部157に回動自在に係合すること
で、軸部127の抜け出しが防止されると共に、係止ア
ーム128が孔部157の中心を支点に正確な円弧軌跡
で揺動する。
【0038】上側のハウジング122は、図13に示す
如く端子収容溝139を並列に有し、前端側に端子12
4,125の中間基板部129,149を保持する保持
壁(保持部)140を有し、後端側に端子124,12
5の後端の真直部132,134を挿入固定させる溝部
141を有している。保持壁140は複数の端子収容溝
139毎に溝底面に対向して横断方向に配置されてい
る。電源用の端子64に対する幅広な端子収容溝はハウ
ジング122の両側に形成され、その内側に信号用の端
子125に対する幅狭な端子収容溝139が配置されて
いる。
【0039】図13の両ハウジング122,123の開
き状態で、電源用の端子124の前側の弾性接触部13
1は信号用の端子125よりも前方に突出して第三の回
路基板116のバスバー117に軽く接し、信号用の端
子125の前側の弾性接触135(図9)は第一の回路
基板112の回路導体118(図8)に軽く接してい
る。係止アーム128は垂直な両回路基板112,11
6を貫通して、係止爪136が第三の回路基板116の
裏面に係止されている。
【0040】図13で、電源用の端子124の後側の弾
性接触部130は上側のハウジング122から下向きに
突出し、後端の真直部132はハウジング122の溝1
41に係合して固定され、下向きに湾曲ないし傾斜して
突出した前側の弾性接触部131が第三の回路基板11
6のバスバー117の表面に軽く接している。第一の回
路基板112には、電源用の端子124の前側の弾性接
触部131を挿通させる孔部142(図8)が設けられ
ている。
【0041】信号用の端子125も電源用の端子124
とほぼ同じ形態でハウジング122の保持壁140と基
板部143との間で支持され、下向きに湾曲ないし傾斜
して突出した前側の弾性接触部135(図9)が第一の
回路基板112の回路導体118の表面に接している。
【0042】端子124,125は例えば上側のハウジ
ング122の基板部143と保持壁140との間の孔部
140aに後端側から挿入され、孔部140aを後側の
弾性接触部130,133が挿通した時点で円弧状に復
元しつつ、後端の真直部132,134がハウジング1
22の溝部141に挿入ないし圧入固定される。あるい
は、上側のハウジング122に端子124,125をイ
ンサート成形で固定させることも可能である。
【0043】何れの場合も、細幅な信号用の各端子12
5の前側の弾性接触部135の付け根寄りの部分が下側
のハウジング123の前端の各凹溝137に係合して、
各端子125の特に前側の弾性接触部135が等ピッチ
で平行に位置決めされる。それにより、各端子125の
ピッチが狭くても前側の弾性接触部135が相互に接触
(短絡)したりすることが防止されると共に、第一の回
路基板112の細幅な回路導体118に対して細幅な弾
性接触部135が正確に位置決めされ、確実に接続され
る。
【0044】上下のハウジング122,123はヒンジ
部すなわち軸受126と軸部127を中心に閉止方向に
回動自在である。両ハウジング122,123の後部開
口144に向けて第二の回路基板115が挿入される。
第二の回路基板115は電装部品といった補機に接続さ
れている。
【0045】図14の如く、第二の回路基板115を挿
入すると同時に両ハウジング122,123の前端側の
テーパ状の傾斜部(図示せず)に第二の回路基板115
の先端が当接し、両ハウジング122,123が閉止す
る。それと同時に電源用及び信号用の各端子124,1
25の後側の弾性接触部130,133が第二の回路基
板115の回路導体119に弾性的に接触し、且つ前側
の弾性接触部131,135の前面が図13の状態より
も強く第三の回路基板116のバスバー117や第一の
回路基板112の回路導体118に弾性的に接触する。
これは端子124,125がヒンジ126,127を中
心に上側のハウジング122と一体に回動して、前側の
弾性接触部131,135が前方へ突き出されるからで
ある。
【0046】図13の状態から図14のように第二の回
路基板115をコネクタ110内に押し込んだ際に、コ
ネクタ110が第一の回路基板112に押し付けられる
が、信号用の細幅の端子125の前側の弾性接触部13
5は下側のハウジング123の凹溝137内に入り込ん
で押し付け反力から保護され、下側のハウジング123
の湾曲状の前端面150aが第一の回路基板112に当
接し、前側の弾性接触部135は凹溝137内の空間で
弾性的に撓んで、常に適切な接圧で第一の回路基板11
2の回路導体118に接している。従って、前側の弾性
接触部135の塑性変形や傷付きが防止されると共に、
電気的接続の信頼性が向上する。
【0047】図14の如く両ハウジング122,123
の閉止状態で、上側のハウジング122の前端部158
は下側のハウジング123の前端部150よりも少し後
方に位置し、第一の回路基板112と上側のハウジング
122の前端との間には少しの隙間159が構成され、
その隙間159内で信号用の端子125の前側の弾性接
触部135の付根側が下向きに屈曲して位置している。
【0048】図13の状態から第二の回路基板115が
コネクタ110内に挿入され、両ハウジング122,1
23がヒンジ126,127を中心に閉止方向に回動す
る際に、下側のハウジング123の前端面150aが第
一の回路基板112の絶縁部の表面に接しているが、下
側のハウジング123の前端面150aがヒンジ12
6,127を中心とした円弧形状となっているから、ハ
ウジング123の前端面150aと第一の回路基板11
2との摺動が小さな力でスムーズに行われ、両ハウジン
グ122,123の閉止すなわちコネクタ110と第二
の回路基板115との接続が小さな力でスムーズ且つ確
実に行われる。この効果は、上側のハウジング122の
前端面158を第一の回路基板112から少し離間させ
たことによっても助長されている。
【0049】なお、上記凹溝137に代えて位置決め部
としての突起(図示せず)を信号用の端子125の前側
の弾性接触部135の両側において下側のハウジング1
23の前端面に一対ないし複数対配置し、一対ないし複
数対の突起の間に弾性接触部135を収容させることも
可能である。
【0050】図15〜図17は、本発明に係るコネクタ
及びコネクタと回路体の接続構造の第三の実施形態を示
すものである。図15において、51はインパネコアと
してのケース、52クラスタとしてのカバー、53はス
イッチユニットやオーディオといった補機、54は補機
53に接続されるコネクタを示す。
【0051】ケース51の凹状の空間55内には垂直な
一枚のパネル56がガイド部57に沿って垂直方向に配
設固定され、パネル56の表面にFFC(フレキシブル
フラット回路板)やFPC(フレキシブルプリント回路
板)といった薄型で可撓性の第一の回路基板58が図示
しない係止手段等で軽く固定されている。第一の回路基
板58をコネクタ54の係止板85のみでパネル56に
固定することも可能である。第一の回路基板58には上
下方向に複数本の回路導体59が形成されている。第一
の回路基板58はインパネ側の回路体を構成する。
【0052】補機53には第二の回路基板60が水平方
向に突設されている。第二の回路基板60はFFCやF
PCでもよく、剛性の回路基板でもよい。コネクタ54
には、第一の回路基板58に対する電気接触部61と、
第二の回路基板60に対する電気接触部62(図16)
とを有する略L字状の端子63(図16)が複数並列に
配設されている。
【0053】図16の如く、コネクタ54は、端子63
を収容する内側の可動側のハウジング64と、可動側の
ハウジング64の外側に配置される固定側のハウジング
65とで構成されている。図8の如く可動側のハウジン
グ64は組付状態で固定側のハウジング65からコネク
タ離脱方向(後方)に突出する。各ハウジング64,6
5は絶縁性の合成樹脂材で形成されており、固定側のハ
ウジング65と可動側のハウジング64とでコネクタハ
ウジング66が構成される。
【0054】可動側のハウジング64は略矩形ブロック
状に形成され、内部に端子収容部67を有している。可
動側のハウジング64の両側の側壁68に、固定側のハ
ウジング65に対する係合用の一対の円柱状の軸部69
が水平に突設されている。可動側のハウジング64のコ
ネクタ接続方向前端の四角部に、第一の回路基板58
(図15)に対する係止突起70が前方に突出形成され
ている。係止突起70は縦断面正方形状に形成されてい
る。
【0055】可動側のハウジング64の後端部は両側壁
68の中間部にかけてスリット状に開口され、この開口
部72は端子収容部67に続いている。開口部72に補
機側の第二の回路基板60(図15)の先端部が挿入さ
れる。開口部72の入口には、第二の回路基板60をス
ムーズに挿入させるためのテーパガイド面73が形成さ
れている。
【0056】端子63は略L字状に屈曲形成され、後部
側に、端子収容部67に収容される側の電気接触部(接
触部)62を有し、前部側に露出される側の電気接触部
である弾性接触部(接触部)61を有している。後側の
電気接触部62は下側の水平な基板部74と、基板部7
4の後端から折り返された弾性接触片(弾性接触部)7
5と、弾性接触片75の上側に対向する挟持壁76と、
挟持壁76を基板部74に連結する側壁77とを備えて
いる。弾性接触片75と挟持壁76との間に補機側の第
二の回路基板60の先端部が挿入され、それによって弾
性接触片75と第二の回路基板60の露出導体(図示せ
ず)とが電気的に接触する。
【0057】基板部74は屈曲部78を経て上向きの前
側の電気接触部(弾性接触部)61に続いている。弾性
接触部61は図15の如く固定側のハウジング65の前
端側に突出し、且つ自由端61aを上方に位置させる。
弾性接触部61は垂直方向に真直に延びていてもよく、
前方にやや湾曲していてもよい。弾性接触部61を環状
に形成することも可能であり、これらは第一の実施形態
においても同様である。後側の電気接触部62は弾性接
触片でなく平面的な接触片を有したものも可能であり、
この場合、第二の回路基板60は圧入気味に電気接触部
62内に挿入される。
【0058】図17の如く、可動側のハウジング64の
端子収容部67に端子63の後側の電気接触部62が収
容される。端子収容部67は上下に対向した端子収容溝
で構成され、各端子収容部67は並列に配置され、且つ
開口72から一体的に連通している。端子収容部67の
上壁79の前端側と、上壁79と下壁80の各後端側
(開口部側)とに各係止突部81,82が形成され、前
後の係止突部81,82の間で略箱状の電気接触部62
が位置ずれなく保持されている。端子63の基板部74
の前半74aは可動側のハウジング64の前端から前方
に大きく突出して上向きの弾性接触部61に続いてい
る。
【0059】図16において、固定側のハウジング65
は矩形枠状に形成され、左右の側壁83に、可動側のハ
ウジング64の軸部69に対する係合孔(係合部)84
が設けられている。係合孔84は上下方向に長い長孔で
あり、上下方向の内径が軸部69の外径よりも大きく設
定されている。固定側のコネクタ65の上下方向の内幅
は可動側のハウジング64の上下方向の外幅よりも大き
く設定されている。これらにより、軸部69と係合孔8
4の上下方向の寸法差の範囲内で可動側のハウジング6
4が固定側のハウジング65の内側を上下に移動自在で
ある。前後方向の位置ずれは端子63の弾性接触部61
の撓みで吸収する。係合孔84の前後方向の内径を軸部
69の外径よりも大きく設定することも可能であり、こ
の場合には、可動側のハウジング64を前後方向に移動
自在となる。
【0060】また、固定側のハウジング65の左右方向
の内幅は可動側のコネクタ64の左右方向の外幅よりも
大きく設定され、且つ軸部69の長さは、係合孔84に
係合した状態で側壁83を貫通して外側に突出する程に
長く設定されており、これにより、可動側のハウジング
64が固定側のハウジング65の内側を左右方向に移動
自在となっている。
【0061】左右の側壁83の前端の高さ方向中央に
は、パネル56(図15)に対する係止板(係止部材)
85が前方に向けて突出形成されている。係止板85は
矩形状に形成され、外面に係止突起86を有し、係止突
起86は前側の傾斜面86aと後側の垂直な係止面86
bを有している。係止板86は可撓性を有し、板厚方向
に撓み及び弾性的に復元可能である。
【0062】図18の如く、パネル56には、係止板8
5を貫通させて係止突起86を係合させる一対の矩形状
の係合孔(係合部)87が設けられている。係合孔87
の上下方向の幅は係止板85の幅よりも若干大きい程度
である。係合孔87に対応して可撓性の第一の回路基板
58にも同様の矩形状の一対の挿通孔(係合孔又は係合
部)88が設けられている。挿通孔88は回路基板58
の外端寄りに並列に配設されている。挿通孔88と係合
孔87とは前後に整合して位置する。係止板85は挿通
孔88と係合孔87を貫通し、係止突起86が係合孔8
7の裏面にガタ付きなく係合する。
【0063】これにより固定側のハウジング65がパネ
ル56にしっかりと固定されると共に、第一の回路基板
58が固定側のハウジング65の前端89とパネル56
との間に挟まれて固定される。この場合、係止突起86
の係止面86bから可動側のハウジング65の前端面8
9までの距離はパネル56の板厚と第一の回路基板58
の板厚との総和にほぼ等しい。挿通孔88の横幅は係止
板85の板厚よりも大きく設定されることが、後述の位
置ずれ吸収の構成として好ましい。
【0064】第一の回路基板58には、左右一対の挿通
孔88の内側において、可動側のハウジング64の前端
の四つの係止突起70に対する円形の四つの係合孔71
が上下左右に配設されている。係合孔71が円形で、相
手側の可動側のハウジング64の係止突起70が矩形状
であるから、係合孔71に係止突起70が容易に且つガ
タ付きなく嵌合する。無論、係止突起70を縦断面円形
状に形成することも可能である。
【0065】各係止突起70が各係合孔71に係合する
ことで、可動側のハウジング64と第一の回路基板58
との位置決めが正確に行われる。左右の各一対の係合孔
71の間において、回路基板58に複数本の上下方向の
回路導体59が並列に等ピッチで配設されると共に、各
回路導体59の長手方向の一部が縦長に絶縁皮膜から露
出され、その露出導体59aが上下の係合孔71のピッ
チとほぼ同程度の長さで並列に配置されている。
【0066】図15の如く端子63を収容した可動側の
ハウジング64を固定側のハウジング65に組み付けた
状態で、係止板85を挿通孔88を経て係合孔87に係
合させることで、固定側のハウジング65がパネル56
に固定される。また、第二の回路基板60を可動側のハ
ウジング64に挿入することで、可動側のハウジング6
4の各係止突起70が第一の回路基板58の各係合孔7
1に係合して、各端子63の弾性接触部61が露出導体
59aに位置ずれなく正確に接触する。
【0067】また、第一の回路基板58の可撓性の絶縁
基板90には、上下の係合孔71と外側の挿通孔88と
の間において、水平方向の横長矩形状の二対の切欠孔
(切欠部)91が設けられ、且つ露出導体59aの上下
において各回路導体59の間に縦長矩形状の二対の切欠
孔92(切欠部)が設けられている。
【0068】これらの切欠孔91,92は、係止板85
に対する一対の挿通孔88の間において可撓性の回路基
板58を上下左右に移動自在としたものであり、その狙
いは可動側のハウジング64の移動(位置ずれ)に伴っ
て、回路基板58の露出導体59aとその近傍部分を追
随させ、端子63の弾性接触部61と露出導体59aと
の接触外れを防止し、常に良好な電気的接触を得ること
にある。各切欠部91,92によって回路基板58が部
分的に分割され、それによって上下左右及び斜め方向の
自由度が付与されている。各切欠部91,92によって
回路基板58が一対の挿通孔88の内側において撓み自
在となっている。
【0069】可動側のハウジング64の移動は、第一の
回路基板58に対する補機53(図15)や補機側の第
二の回路基板60の上下左右方向の位置ずれ、あるいは
コネクタ54自体の位置ずれに起因するものであるが、
上記構成によってその位置ずれに柔軟に対処できるもの
である。この構成によって、従来のフレキシブルな電線
を用いなくとも、位置ずれを簡単且つ確実に吸収するこ
とができる。
【0070】図16において、固定側のハウジング65
に対する可動側のハウジング64の前後方向の位置ずれ
は軸部69と係合孔84との前後方向の径差の範囲内で
柔軟に行われ、その際、端子63の弾性接触部61の弾
性変位の範囲内で第一の回路基板58(図18)の露出
導体59aとの接触が維持される。弾性接触部61の弾
性変位量は軸部69と係合孔84との前後方向の径差よ
りも大きいことが好ましい。
【0071】本実施形態によれば、固定側のハウジング
65を可撓性の第一の回路基板58とパネル56とに同
時に固定させ、可動側のハウジング64を第一の回路基
板58に係合させることで、可動側のハウジング64の
位置ずれによっても端子63と第一の回路基板58との
電気的接続を常に正確に行わせることができる。第一の
回路基板58に設けた切欠孔91,92によってこの作
用効果が助長される。
【0072】なお、第一の回路基板58に剛性のあるも
のを使用した場合には、パネル56が不要になると共
に、固定側のハウジング65が係止板85で第一の回路
基板58に固定されることで、固定側のハウジング65
と一体の可動側のハウジング64に第二の回路基板60
を挿入する際に、可動側のハウジング64の移動によっ
て第二の回路基板60と固定側のハウジング65の位置
ずれ、すなわち第一の回路基板58との位置ずれが吸収
され、コネクタ54と第二の回路基板60とのスムーズ
で確実な接続が可能となる。それと共に、可動側のハウ
ジング64の係止突起70が第一の回路基板58の係合
孔71に係合することで、可動側のハウジング64内の
端子63と第一の回路基板58との正確な接続が可能と
なる。剛性のある第一の回路基板には撓み用の切欠孔9
1,92は不要である。
【0073】また、図16の軸部69を固定側のハウジ
ング65の側壁83から内向きに突設し、長孔状の係合
孔84を可動側のハウジング64に設けることも可能で
ある。また、第一〜第三の各実施形態において、第一の
回路基板58の向きを水平にし、第二の回路基板60の
向きを垂直にして使用することも可能である。また、第
一の回路基板58を垂直な状態で90°反転させ、第二
の回路基板60を垂直にして使用することも可能であ
る。これらの場合、コネクタ54の向きは第二の回路基
板60の向きに対応して変動する。
【0074】また、第三の実施形態(図10)におい
て、第二の実施形態とほぼ同様に、ハウジング64の上
壁の前端部に、各端子63の前側の弾性接触部61に対
する位置決め部としての複数の凹溝(図示せず)を並列
に設けることも可能である。
【0075】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、交差方向の各回路基板に対する各接触部を有する端
子を含むコネクタを介して両回路基板を接続させること
で、回路基板同士の接続に従来のコネクタ用のフレキシ
ブルな電線を用いる必要がなくなり、それにより構造が
簡素化、コンパクト化、低コスト化されると共に、製造
工数が低減される。
【0076】また、請求項2記載の発明によれば、コネ
クタを係止部材で一方の回路基板に固定すると共に、一
方の接触部が一方の回路基板に電気的に接触し、その状
態で他方の回路基板をコネクタの他方の接触部に接触さ
せることで、接続作業が容易化され、作業工数が低減さ
れる。
【0077】また、請求項3記載の発明によれば、係止
部材が回動することで、コネクタと各回路基板との位置
ずれが吸収され、コネクタの各接触部と各回路基板との
電気的接続が確実に行われる。また、請求項4記載の発
明によれば、一方の回路基板に対するコネクタの位置す
なわち他方の回路基板の位置が一方の回路基板の回路導
体長手方向にずれた場合でも、係合孔と係止部材との寸
法差の範囲内でコネクタを一方の回路基板に沿って回路
導体長手方向に平行移動自在であるから、この位置ずれ
が吸収され、他方の回路基板がフレキシブルに一方の回
路基板に接続される。これによって、従来のフレキシブ
ルな電線を用いなくとも、例えば他方の回路基板側の補
機と一方の回路基板とを簡単且つ確実に接続させること
ができる。
【0078】また、請求項5記載の発明によれば、両ハ
ウジングの間に他方の回路基板を挟むことで、端子の他
方の接触部に他方の回路基板を簡単且つ確実に接続させ
ることができ、それにより接続作業性が向上する。ま
た、ヒンジで両ハウジングを開閉することで、端子の組
付・離脱作業性が向上する。また、請求項6記載の発明
によれば、係止部材とヒンジの軸部を一体化すること
で、構造が簡素化され、部品点数の削減及び低コスト化
と組付作業性の向上が図られる。
【0079】また、請求項7記載の発明によれば、両ハ
ウジングを開いた状態で保持させ、両ハウジングの間に
他方の回路基板を挿入することで、両ハウジングが自動
的に閉止されるから、他方の回路基板とコネクタとの接
続を容易に行うことができる。
【0080】また、請求項8記載の発明によれば、両ハ
ウジングの傾斜部に他方の回路基板の先端を押し付ける
ことで、両ハウジングが強制的且つ自動的に閉止され、
ハウジング内の端子の接触部と他方の回路基板とが低挿
入力で簡単に且つ強い接圧で確実に接続される。このよ
うにコネクタと他方の回路基板との接続を小さな力で自
動的に且つ確実に行うことができ、接続作業工数が低減
される。また、請求項9記載の発明によれば、ハウジン
グの保持部で端子の中間部が保持固定され、端子の位置
や姿勢が安定する。また、保持部によってハウジングへ
の端子の組付作業が容易化し、組付工数が低減される。
【0081】また、請求項10記載の発明によれば、固
定側のハウジングが係止部材によって一方の回路基板側
に安定に支持されると共に、固定側のハウジングの内側
の可動側のハウジングに他方の回路基板を挿入する際
に、可動側のハウジングの移動によって他方の回路基板
と固定側のハウジングすなわち一方の回路基板との位置
ずれが吸収され、コネクタと他方の回路基板とがスムー
ズで確実に接続される。このように、コネクタと他方の
回路基板とをフレキシブルに接続させることができるか
ら、従来のフレキシブルな電線を用いなくとも、確実に
コネクタと回路基板とを接続させることができる。
【0082】また、請求項11記載の発明によれば、軸
部を係合部に係合させることで、可動側のハウジングが
固定側のハウジングに対して軸部と係合部との径差のあ
る方向に移動自在となるから、たとえ固定側のハウジン
グと一方の回路基板との位置ずれがあっても、可動側の
ハウジング内の端子の接触部が一方の回路基板に確実に
電気的に接続される。このように、コネクタと一方の回
路基板とをフレキシブルに接続させることができるか
ら、従来のフレキシブルな電線を用いなくとも、確実に
コネクタと回路基板とを接続させることができる。
【0083】また、請求項12記載の発明によれば、軸
部の軸方向に可動側のハウジングを移動させることで、
例えば一方の回路基板の回路導体の幅方向の位置ずれが
吸収され、請求項11記載の発明と合わせて二次元ない
し三次元方向の位置ずれの吸収が可能となる。このよう
に、コネクタと一方の回路基板とをフレキシブルに接続
させることで、従来のフレキシブルな電線を用いずに、
確実にコネクタと回路基板とを接続させることができ
る。
【0084】また、請求項13記載の発明によれば、固
定側のハウジングの係止部材を可撓性の第一の回路基板
を貫通してパネルに係合させることで、第一の回路基板
がパネルに固定される。これにより、第一の回路基板の
固定手段を設ける必要がなくなり、構造が簡素化、低コ
スト化される。
【0085】また、請求項14記載の発明によれば、可
撓性の回路基板の係合部に可動側のハウジングの係止部
を係合させることで、可撓性の回路基板と可動側のハウ
ジング内の端子との接触状態が常に位置ずれなく正確に
確保される。そして、位置ずれ吸収時における可動側の
ハウジングの動きに可撓性の回路基板が追随し、すなわ
ち回路基板が撓んで端子と回路基板の回路導体との位置
ずれが吸収され、回路基板と可動側のハウジング内の端
子との接触状態が常に位置ずれなく正確に確保される。
これにより、電気的接続の信頼性が向上すると共に、コ
ネクタと一方の回路基板とがフレキシブルに接続され、
従来のフレキシブルな電線を用いずにコネクタと回路基
板との確実な接続が可能となる。
【0086】また、請求項15記載の発明によれば、切
欠部によって可撓性の回路基板が係合部の内側で部分的
に分割され、それにより回路基板に移動のための自由度
が付与されるから、回路基板が一層撓み易くなり、請求
項14記載の発明の効果が助長される。すなわち、位置
ずれ吸収時における可動側のハウジングの動きに可撓性
の回路基板が一層スムーズに追随し、これにより端子と
回路基板の回路導体との位置ずれが吸収され、回路基板
と可動側のハウジング内の端子との接触状態が一層正確
に確保される。これにより、電気的接続の信頼性が向上
すると共に、コネクタと一方の回路基板とがフレキシブ
ルに接続され、従来のフレキシブルな電線を用いずにコ
ネクタと回路基板との確実な接続が可能となる。
【0087】また、請求項16記載の発明によれば、固
定側のハウジングとパネルとの間に可撓性の第一の回路
基板が挟持されて、請求項13記載の発明の効果が助長
されると共に、第一の回路基板の平面度が高まり、コネ
クタとの電気的接続の信頼性が高まる。
【0088】また、請求項17記載の発明によれば、直
交方向の各回路基板に略L字状の端子の各弾性接触部が
弾性的に接触して、良好な接触圧力で確実に接続される
と共に、弾性接触部の弾性変形の範囲内で端子と各回路
基板との位置ずれが吸収されて、フレキシブルな接続が
可能となる。
【0089】また、請求項18記載の発明によれば、ハ
ウジングから突出した端子の一方の弾性接触部がハウジ
ング前端の位置決め部で位置決めされるから、弾性接触
部ないしは端子全体を細幅に形成しても、隣接の弾性接
触部同士が接触(短絡)したりする心配がないと共に、
一方の回路基板の回路導体に対して各弾性接触部が正確
に位置決めされて大きな接触面積で確実に接触する。こ
れにより、コネクタのコンパクト化が図られると共に、
回路基板とコネクタとの電気的接続の信頼性が向上す
る。
【0090】また、請求項19記載の発明によれば、L
字状の端子の他方の弾性接触部が一方のハウジングに収
容され、一方の弾性接触部が一方のハウジングから外部
に突出し、一方の弾性接触部の付け根側ではなく先端側
(自由端側)の部分が他方のハウジングの前端の位置決
め部で位置決めされるから、一方の弾性接触部の触れが
極めて小さく、あるいはゼロに抑えられ、一方の弾性接
触部の位置決め精度が向上し、請求項18記載の発明の
効果が助長される。
【0091】また、請求項20記載の発明によれば、位
置決め部である凹溝内に端子の弾性接触部が収容される
ことで、例えば他方の回路基板をコネクタ内に挿入した
際に、コネクタが押されて一方の回路基板に強く当接し
た場合でも、弾性接触部が凹溝内で保護されて、弾性接
触部の塑性変形や傷付き等が防止される。それにより、
電気的接続の信頼性が一層向上する。
【0092】また、請求項21記載の発明によれば、一
対のハウジングがヒンジを支点に回動して閉止しつつ、
端子の両弾性接触部を介して両回路基板が接続される際
に、ハウジングの円弧状の前端面が一方の回路基板の表
面に引っ掛かりなくスムーズに摺接するから、コネクタ
内への他方の回路基板の挿入力が小さくて済み、小さな
力でスムーズ且つ確実にコネクタと両回路基板とが接続
される。これにより、接続作業性が向上すると共に、電
気的接続の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ及びコネクタと回路基板
の接続構造の第一の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】下側のハウジングと端子を含むコネクタの要部
を示す斜視図である。
【図3】同じく上側のハウジングを含むコネクタの組付
状態を示す斜視図である。
【図4】各ハウジングと係止アームの組付状態を示す分
解斜視図である。
【図5】コネクタを第一の回路基板に固定した状態を示
す縦断面図である。
【図6】コネクタに第二の回路基板を接続した状態を示
す縦断面図である。
【図7】コネクタの閉止状態を示す要部縦断面図であ
る。
【図8】本発明に係るコネクタ及びコネクタと回路基板
の接続構造の第二の実施形態を示す分解斜視図である。
【図9】コネクタを示す分解斜視図である。
【図10】コネクタの下側のハウジングを示す平面図で
ある。
【図11】同じく下側のハウジングを示す正面図であ
る。
【図12】同じく下側のハウジングを示す側面図であ
る。
【図13】他方の回路基板をコネクタに挿入する状態を
示す縦断面図である。
【図14】両回路基板をコネクタを介して接続した状態
を示す縦断面図である。
【図15】本発明に係るコネクタ及びコネクタと回路基
板の接続構造の第三の実施形態を示す分解斜視図であ
る。
【図16】コネクタを示す分解斜視図である。
【図17】コネクタの内部の端子の収容状態を示す要部
斜視図である。
【図18】パネルに第一の回路基板を配置する状態を示
す分解斜視図である。
【図19】従来のコネクタと回路体の接続構造の一適用
例を示す分解斜視図である。
【図20】同じくコネクタと回路体の接続構造の一形態
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
7,58,112 第一(一方)の回路基板 12 係合孔(係合部) 13,60,115 第二(他方)の回路基板 22,54,110 コネクタ 23,122 上側のハウジング 24,123 下側のハウジング 25,66,138 コネクタハウジング 26,63,125 端子 27,128 係止アーム(係止部材) 30,69 軸部 34,35,61,75,133,135 弾性接触部 37,140 保持壁(保持部) 41,126,127 ヒンジ 44 弾性片(弾性部材) 46 傾斜部 56 パネル 62 電気接触部 64 可動側のハウジング 65 固定側のハウジング 70 係止突起(係止部) 84 係合孔(係合部) 85 係止板(係止部材) 88 挿通孔(係合部) 87 係合孔(係合部) 91,92 切欠孔(切欠部) 137 凹溝(位置決め部) 150a 前端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 31/06 H01R 23/02 E // H01R 107:00 23/68 N Fターム(参考) 5E023 AA04 AA16 AA18 AA26 BB01 BB08 BB22 BB23 BB25 BB29 CC12 CC23 CC26 DD05 DD06 DD18 DD28 EE04 EE27 FF07 GG02 GG03 GG07 GG09 GG15 HH01 HH17 HH30 5E087 EE03 EE12 FF01 FF19 FF27 GG14 HH06 JJ05 MM04 MM14 QQ04 RR25 RR36

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差方向の各回路基板を相互に接続する
    ためのコネクタであって、各回路基板に対する各接触部
    を有する端子と、該端子を収容するハウジングとで構成
    されることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングに、一方の前記回路基板
    に対する係止部材が突設され、該係止部材の突出方向に
    一方の前記接触部が突出したことを特徴とする請求項1
    記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記係止部材が回動自在であることを特
    徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記一方の回路基板の係合部内で前記係
    止部材が回路導体長手方向に移動自在であることを特徴
    とする請求項2又は3記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングが、ヒンジで回動自在な
    一対のハウジングで構成され、両ハウジングの間に前記
    端子の他方の接触部が収容されたことを特徴とする請求
    項1〜4の何れかに記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記ヒンジの軸部が前記係止部材と一体
    であることを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記両ハウジングが弾性部材で開いた状
    態に支持され、前記他方の回路基板の先端が該弾性部材
    の支持を解除することを特徴とする請求項5又は6記載
    のコネクタ。
  8. 【請求項8】 前記両ハウジングが、他方の前記回路基
    板の先端を当接可能な閉止用の傾斜部を対向して有する
    ことを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載のコネク
    タ。
  9. 【請求項9】 一方の前記ハウジングに、前記端子の少
    なくとも中間部を保持する保持部が設けられたことを特
    徴とする請求項5〜8の何れかに記載のコネクタ。
  10. 【請求項10】 前記ハウジングが固定側のハウジング
    と、該固定側のハウジング内を移動自在な可動側のハウ
    ジングとで構成され、該固定側のハウジングが、少なく
    とも一方の前記回路基板に対する前記係止部材を有し、
    該可動側のハウジングに前記端子が収容されたことを特
    徴とする請求項2記載のコネクタ。
  11. 【請求項11】 前記可動側のハウジングと前記固定側
    のハウジングとの何れか一方に軸部が設けられ、該軸部
    よりも大径な位置ずれ吸収用の係合部が何れか他方に設
    けられたことを特徴とする請求項10記載のコネクタ。
  12. 【請求項12】 前記固定側のハウジング内で前記軸部
    の軸方向に前記可動側のハウジングが移動自在であるこ
    とを特徴とする請求項11記載のコネクタ。
  13. 【請求項13】 請求項10〜12の何れかに記載のコ
    ネクタを用いたコネクタと回路基板の接続構造であっ
    て、前記一方の回路基板が可撓性のものであり、該一方
    の回路基板がパネルに支持され、前記係止部材を係合さ
    せる係合部が該第一の回路基板と該パネルとに貫設され
    たことを特徴とするコネクタと回路基板の接続構造。
  14. 【請求項14】 前記可動側のハウジングに、前記一方
    の回路基板に対する係止部が設けられたことを特徴とす
    る請求項13記載のコネクタと回路基板の接続構造。
  15. 【請求項15】 前記係合部の内側において前記一方の
    回路基板に移動用の切欠部が設けられたことを特徴とす
    る請求項14記載のコネクタと回路基板の接続構造。
  16. 【請求項16】 前記係止部材を前記パネルに係合させ
    た状態で、前記固定側のハウジングが前記第一の回路基
    板を該パネルに挟持固定することを特徴とする請求項1
    3〜15の何れかに記載のコネクタと回路基板の接続構
    造。
  17. 【請求項17】 前記端子が略L字型に屈曲形成され、
    該端子の一方と他方とに前記接触部である弾性接触部が
    形成されたことを特徴とする請求項1〜12の何れかに
    記載のコネクタ。
  18. 【請求項18】 前記ハウジングの前端部に、前記端子
    の一方の弾性接触部を係合させる位置決め部が設けられ
    たことを特徴とする請求項17記載のコネクタ。
  19. 【請求項19】 前記位置決め部が、請求項5〜9の何
    れかに記載の一対のハウジングのうちの前記端子を収容
    しない側のハウジングに設けられたことを特徴とする請
    求項18記載のコネクタ。
  20. 【請求項20】 前記位置決め部が凹溝であり、該凹溝
    内に前記一方の弾性接触部が収容されることを特徴とす
    る請求項18又は19記載のコネクタ。
  21. 【請求項21】 前記位置決め部を有する前記ハウジン
    グの前端面が前記ヒンジを中心とした円弧状の面である
    ことを特徴とする請求項18〜20の何れかに記載のコ
    ネクタ。
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