JP4149850B2 - フラットケーブル用取付部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扁平状のワイヤハーネス、フレキシブルフラットケーブル(FFC)、フレキシブルプリント回路体(FPC)等のフラットケーブルを車体等の固定体に固定するためのフラットケーブル用取付部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車には、各種制御等のために多数の電子機器や機械部品が搭載されている。これら電子機器等は、扁平状のワイヤハーネス、フレキシブルフラットケーブル(FFC)、フレキシブルプリント回路体(FPC)等の可撓性を有するフラットケーブルによって電気的に接続される。このように車両には多数の例えばFFCが配索されており、これらFFCは、周囲の部品と干渉したり、可動部品に噛み込まれたりしないように、例えばフラットケーブル用取付部材を用いて所定箇所ごとに車体に固定される。
【0003】
フラットケーブル用取付部材としては種々のものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
例えば、特許文献1に開示されている第1のフラットケーブル用取付部材としてのフラットケーブル用クランプは、図7に示すように、係止部材101を係止孔102から抜き出し、係止部材101の下側から張出部材103の下側に向けてフラットケーブル104を挿入し、フラットケーブル104の一方の側端を挟持部105内に差し込む。次いで、フラットケーブル104の他方の側端を挟持部106上に位置決めした後、係止部材101を係止孔102内に挿通する。これにより、バネ片107によってフラットケーブル104が幅用弾性部108及びリブ109、110に押圧されるので、クランプ100をフラットケーブル104に固定することができる。このクランプ100の弾性爪部材111を車体の所定の位置に形成されている係止孔に圧入することで、フラットケーブル104を所定位置に固定させることができる。
【0004】
また、特許文献2に開示されている第2のフラットケーブル用取付部材としてのクランプは、図8に示すように、フラットケーブル201の挿通係止部202に収容部203の係止突起204を挿通させながら、フラットケーブル201を収容部203に収容する。収容後、カバー本体205の他端部を上方に回動させて、ロック突起(図示せず)とロックアーム206とを係合してカバー本体205により収容部203の開口を完全に閉鎖させる。これにより、板部207、208によってフラットケーブル201が収容部203の底壁209に押圧されるので、クランプ200をフラットケーブル201に固定することができる。このクランプ200のクリップ210を車体の所定の位置に形成されている係止孔に圧入することで、フラットケーブル201を所定位置に固定させることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−89164号公報(図1)
【特許文献2】
特開2002−10452号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、FFCを配索する車体内は狭く作業し難いと共に、FFCを直線状に配索することはほとんどなくいろいろな方向に曲って配索されることがあるため、FFCの配索(組付け)作業性は悪い。しかも、FFCを車体に配索する場合、1つのFFCにフラットケーブル用取付部材を多数取り付けると共に、車体に配索するFFCも1つではなく多数存在する。このため、車体にFFCを1つずつ配索するのではなく、車体外の例えば周囲に邪魔物がない配索台上で、車体に配索する形状とほぼ同じ形状に複数のFFCを配索する。この配索した各FFCの所定の個所(車体に固定する箇所)毎に予めフラットケーブル用取付部材等を取り付ける。そして、このフラットケーブル用取付部材等を取り付けたFFCをそのまま車体の配索位置に位置決めする。位置決め後、各フラットケーブル用取付部材等を車体に固定することにより、FFCへのフラットケーブル用取付部材等の取付を狭い車体内で行うのではなく、車体外の広い例えば配索台上で行うので、FFCの配索作業性が向上する。
【0007】
しかし、FFCは長くしかもいろいろな方向に曲っていることがあるため、配索台上に配索したFFCの所定箇所毎にフラットケーブル用取付部材を予め取り付けても、実際に車体にFFCを位置決めしたときに、フラットケーブル用取付部材の位置が車体の例えば係止孔の位置とずれる(寸法誤差が生じる)ことがある。その場合、フラットケーブル用取付部材である前述のフラットケーブル用クランプ又はクランプをFFCから一旦取り外し、再度所定の位置に取り付けなければならない。つまり、フラットケーブル用クランプ又はクランプは、FFCに固定されているため、係止部材を係止孔内から抜き出して係合を解除したり、ロック突起とロックアームとの係合を解除したりしなければならないが、通常これらの係合は解除することを前提としていないので、係合の解除を行い難い。しかも、作業する場所が車体内の狭い箇所であるとよけい作業しづらく、結果的には、FFCの車体への配索(組付け)作業性が低下することもあった。
【0008】
そこで、本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、その目的は、フラットケーブルの車体等の固定体への組付け作業性を向上させることができるフラットケーブル用取付部材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のフラットケーブル用取付部材は、フラットケーブルに、そのフラットケーブルを囲繞して取り付けられる取付部材本体を有するフラットケーブル用取付部材であって、前記取付部材本体が、前記フラットケーブルの長手方向に対する移動を許容する仮係止状態で前記フラットケーブルに取り付けられると共に、その仮係止状態から本係止状態に互いの位置がスライド可能に係合する第1プレートと第2プレートとからなり、これら第1プレートと第2プレートとが仮係止状態のとき前記フラットケーブルとの間に間隙を生じさせて前記フラットケーブルの長さ方向への移動を許容し、本係止状態のとき前記フラットケーブルを挟持して前記取付部材本体を前記フラットケーブルに固定する固定手段を設け、前記第1プレート及び前記第2プレートが、前記フラットケーブルの表面を覆う矩形平板状の基部とその基部の両側端部に設けられた一対の側壁とからそれぞれコ字状に形成され、これら第1プレートの一対の側壁と第2プレートの一対の側壁とが移動可能に係合し、前記固定手段が、前記第1プレートの基部及び前記第2プレートの基部の各対向面にそれぞれ設けられた挟持突部及び可撓挟持片からなるものである。
このように、取付部材本体をフラットケーブルに取り付けることにより、フラットケーブル用取付部材は仮係止状態で取り付けられて、フラットケーブルの長手方向に対する移動が許容されている。このため、フラットケーブル用取付部材を予め取り付けたFFC等のフラットケーブルを車体等の固定体に配索するときに、フラットケーブル用取付部材と固定体との相対位置がずれても(寸法誤差が生じても)、フラットケーブル用取付部材をフラットケーブルの長手方向に移動させることで、容易に位置調節を行える。取付部材本体のフラットケーブルへの取付位置が確定したら、第1プレートと第2プレートとを仮係止状態から本係止状態に移動させる。第1プレートと第2プレートとが本係止状態に移動すると、固定手段によりフラットケーブルが挟持されて、取付部材本体がフラットケーブルに固定される。したがって、フラットケーブルから取付部材本体を取り外すことなく、取付位置の調節を行えるので、FFC等のフラットケーブルの車体等の固定体への組付け作業性が向上するフラットケーブル用取付部材が得られることになる。
前記第1プレートと前記第2プレートとが、分離された一対のプレートであり、これらプレートがフラットケーブルの外周で組み立てられてフラットケーブルに取り付けられることが好ましい。
これにより、フラットケーブルの任意の箇所に迅速に取付部材本体を取り付けることができる。
前記第1プレートと前記第2プレートとが、前記フラットケーブルに取り付けたとき、仮係止状態から本係止状態に互いの位置が移動可能にのみ係合していることが好ましい。
これにより、第1プレートと第2プレートとを本係止状態に移動しやすくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1乃至図5は本発明のフラットケーブル用取付部材の一例が示されている図である。
【0011】
本発明のフラットケーブル用取付部材は、図1乃至図5に示すように、フラットケーブル2に取り付けられると共に、固定体例えば車体3に固定されるものである。このフラットケーブル用取付部材1は、フラットケーブル2の一部(一部の外周全部)を囲繞してフラットケーブル2に取り付けられる取付部材本体5が、フラットケーブル2の長手方向に対する移動を許容する仮係止状態でフラットケーブル2に取り付けられると共に、その仮係止状態から本係止状態に互いの位置が移動可能に係合する第1プレート6と第2プレート7とからなり、これら第1プレート6と第2プレート7とが本係止状態のときフラットケーブル2を挟持して取付部材本体5をフラットケーブル2に固定する固定手段8を設けたことに特徴がある。さらに本係止状態の第1プレート6と第2プレート7とをロックするロック機構9を設けることが好ましい。
【0012】
フラットケーブル2としては、可撓性を有する扁平状の電線であればどのようなものでもよく、例えば、扁平状のワイヤハーネス、フレキシブルフラットケーブル(FFC)、フレキシブルプリント回路体(FPC)等が挙げられる。例えば、FFCを例に挙げて説明すると、複数の銅製等の導体を所定の間隔を隔てて並列し、これら導体を並列の状態のまま2枚の塩化ビニル等の絶縁シートで挟み込む。2枚の絶縁シートが互いに接する部分を溶着(加熱接着)して一体的に融合してなるものである。このFFC2は、屈曲性や摺動性に優れるので、車体3の配線に利用されている。
【0013】
取付部材本体5は、第1プレート6と第2プレート7とからなるものであり、FFC2を囲繞してFFC2に取り付けられるならばどのように形成してもよい。取付部材本体5は、本係止状態で矩形筒体状に形成することが好ましい。具体的には例えば、取付部材本体5は、内部の幅がFFC2の幅より少し長い寸法で、内部の高さがFFC2の厚さ以上の寸法の矩形筒体状に形成することが好ましい。
【0014】
すなわち、第1プレート6及び第2プレート7は、本係止状態において、好ましくは矩形筒体状に形成されるならばどのように形成してもよいが、FFC2の表面をそれぞれ覆う一対のプレート6,7に形成することが好ましく、特に好ましくは、コ字状に形成することがよい。
【0015】
第1プレート6及び第2プレート7は、それぞれFFC2の表面を覆う矩形平板状の基部10,11と、その基部10,11の両側端部に設けられた一対の側壁12,12,13,13とからコ字状に形成されている。一方のプレート例えば第2プレート7は、第1プレート6の側壁12,12間に嵌合される大きさに形成されている。すなわち、第2プレート7の基部11の幅(側壁13の表面と直交する方向の長さ)は、第1プレート6の基部10の側壁12内面間の長さと同じか若干短い寸法に形成されている。また、第2プレート7の側壁13の高さ(基部11の表面と直交する方向の長さ)は、第1プレート6の側壁12の基部10内面から先端部までの長さと同じか若干短い寸法に形成されている。この第2プレート7の側壁13,13間が取付部材本体5の内部となるため、第2プレート7の基部11の側壁13内面間の幅は、FFC2の幅以上、好ましくはその幅より少し長い寸法に形成すると共に、第2プレート7の側壁13の基部11内面から先端部までの長さは、FFC2の厚さ以上の寸法に形成するようにする。
【0016】
第2プレート7の長さ(側壁13の延在方向の基部11の長さ(FFC2の延在方向の長さ))は、第1プレート6の長さと同じか若干短い寸法に形成することが好ましい。この第1プレート6の基部10の長さ及び第2プレート7の基部11の長さ(取付部材本体5の長さ)は、取付部材本体5を車体3に固定することができると共に、取付部材本体5をFFC2に固定することができる範囲から任意に設定される。
第1プレート6の厚さ及び第2プレート7の厚さ(取付部材本体5の厚さ)は、係止部20を車体3に係止するとき、及び固定手段8によって取付部材本体5をFFC2に固定するときに、変形することがない寸法に形成される。
【0017】
係止部20は、第1プレート6又は第2プレート7のどちらか一方例えば第1プレート6の基部の外表面のほぼ中央部に、その表面に対して直交する方向に沿って立設されている。
係止部20としては、車体3の係止孔4に挿入(例えば圧入)されて係止され、フラットケーブル用取付部材1を車体3に固定し得るものであるものであればどのようなものでもよく、例えば、クリップ部が挙げられる。
【0018】
クリップ部20は、例えば、基部10の表面から突設された支持部21と、その支持部21の先端部から基部10方向に延在すると共に先端部に係止段部22を有する一対の可撓性係止部23、23とからなる。
【0019】
支持部21の先端部及び可撓性係止部23の根元部は、車体3の係止孔4に挿入し得る大きさ及び形状に形成され、例えば、ほぼ半球面状、ほぼ半楕円面状等の曲面状等に形成されている。
【0020】
可撓性係止部23は、外力をかけない自然状態において外表面が先端部に行くに連れて支持部21から離間する方向に傾斜して形成されている。
可撓性係止部23は、根元のみが支持部21の先端部に一体的に設けられ、それ以外の支持部21との間には空間が形成されている。これにより、可撓性係止部23を空間方向に押圧すると(外力を作用させると)、可撓性係止部23がその空間へ(内側へ)と付勢力に反して可撓して車体3の係止孔4を貫通し得るようになっている。
【0021】
係止段部22は、付勢力に反して可撓性係止部23が可撓して車体3の係止孔4を貫通して、付勢力により元の形状に戻った、又は元の形状に戻ろうとして移動したときに、係止孔4を形成する車体3の周縁に係止するものである。このとき、基部10の外表面と車体3の表面とが面接触するようにクリップ部20の支持部21の長さを設定することが好ましい。
【0022】
第1プレート6及び第2プレート7は、FFC2に仮係止状態で取り付けられるならばどのように構成してもよいが、どちらか一方のプレート7内にFFC2を位置させてからこのプレート7と他方のプレート6とを取り付ける(係合する)ことでFFC2に仮係止状態に取り付けることができるように構成することが好ましい。また、第1プレート6及び第2プレート7は、仮係止状態から本係止状態に互いの位置が移動可能に係合するならばどのように構成してもよく、回動により互いの位置を可変させる構成にしてもよいが、スライド移動により本係止状態に移動させるように構成することが好ましい。
【0023】
例えば、第1プレート6に、係合溝部30、スライド溝部31、第1ロック部32を設けると共に、第2プレート7に、係合突部40、スライド突部41、第2ロック部42を設けて、FFC2に仮係止状態で取り付けると共に、スライド移動により仮係止状態から本係止状態に移動させるようにしてもよい。
【0024】
係合溝部30は、第1プレート6の両側壁12,12内面の一方の側端部の根本部(基部10と接する個所)に基部10の表面に沿ってそれぞれ設けられている。係合溝部30は、断面凹状に形成され、その長さ及び幅は特に限定されない。
【0025】
スライド溝部31は、第1プレート6の両側壁12,12内面の他方の側端部の根本部に基部10の表面に沿ってそれぞれ設けられているスライド溝33と、第1プレート6の両側壁12,12内面の他方の側端部にその側端部に沿って延在してそれぞれ設けられる取付溝34とからなる。スライド溝33と取付溝34とでL字状の溝が形成されることになる。
【0026】
スライド溝33は、断面凹状に形成され、その長さは係合溝部30の長さより長い寸法に形成されていると共に、その幅は特に限定されない。スライド溝33の底面は、後述するスライド突部41の傾斜面41aと面接触し得るようにその傾斜面41aに応じて傾斜させることが好ましい。
取付溝34は第1プレート6の側壁12の側端部がL字状に切り欠いて形成されている。取付溝34の幅は、取付溝34を形成する溝壁の位置からスライド溝33の最奥部までの長さがスライド溝部31の長さより若干短い長さになる寸法に形成されている。
取付溝34のスライド溝部31と接する端部には、スライド溝部31側が側壁12の表面に対して直交する方向に沿って延在する垂直面35aを有する直角三角形状の取付係合部35が設けられている。
【0027】
第1ロック部32は、第1プレート6の両側壁12,12内面の先端部ほぼ中央部に立設したロック突部である。ロック突部32は、係合溝部30側が側壁12の表面に対して直交する方向に沿って延在する垂直面32a及びその垂直面32aの頂部からスライド溝部31側に傾斜した傾斜面32bを有する直角三角形状に形成されている。
【0028】
係合突部40は、第2プレート7の両側壁13,13外面の一方の先端側壁近傍に、その側壁13の外面に対して直交する方向に沿ってそれぞれ設けられている。係合突部40は、例えば円柱状に形成されている。係合突部40の高さは、係合溝部30の深さと同じ寸法又は若干短い寸法に形成されている。係合突部40の幅(直径)は、係合溝部30の幅と同じ寸法又は若干短い寸法に形成されている。
【0029】
スライド突部41は、第2プレート7の両側壁13,13外面の他方の先端側壁に、その基部11に沿ってそれぞれ設けられている。スライド突部41は、根本部側が側壁13の表面に対して直交する方向に沿って延在する垂直面41b及びその垂直面41bの頂部から先端部側に傾斜した傾斜面41aを有する台形状又は三角形状に形成されている。
スライド突部41の幅は、スライド溝部31の幅と同じ寸法又は若干短い寸法に形成されている。
スライド突部41の長さは、スライド溝部31の長さと同じ寸法又は若干短い寸法に形成されている。
【0030】
これにより、第1プレート6と第2プレート7とを、図3に示すように、内面同士を対向させると共に、第2プレート7を第1プレート6に対して斜めにした状態で第2プレート7の係合突部40を第1プレート6の係合溝部30に係合させる。係合突部40を係合溝部30の最奥部に当接させた後、係合突部40を軸にスライド突部41が第1プレート6に接触する方向に回動させて、図4に示すように、スライド突部41を取付溝34から取付係合部35を介してスライド溝33内に位置させると、第1プレート6と第2プレート7とが平行で、かつ、第1プレート6と第2プレート7とが段違いの状態からプレートの対向位置がほぼ同じになる位置に互いにスライド移動可能に係合するようになっている。
【0031】
第2ロック部42は、図6に示すように、第2プレート7の両側壁13,13外面のほぼ中央部に設けられた移動溝45と、ロック突部32と係合して第1プレート6と第2プレート7とを仮係止状態に係合させる仮係止ロック凹部46と、第1プレート6と第2プレート7とを本係止位置に係止させる本係止ロック凹部47とからなる。
【0032】
移動溝45は、係合突部40を係合溝部30の最奥部に当接させた状態でスライド突部41を取付溝34から取付係合部35を介してスライド溝33に位置させるときに、ロック突部32が通過する溝である。
【0033】
仮係止ロック凹部46は、スライド突部41を取付溝34から取付係合部35を介してスライド溝33に位置させた状態(段違いの状態)からプレート6,7の対向位置がほぼ同じになるようにスライド移動させる途中でロック突部32が係合するものである。仮係止ロック凹部46は、ロック突部32の垂直面32aが面接触する垂直面46aとロック突部32の傾斜面32bが面接触する傾斜面46bとにより形成され、ロック突部32が仮係止ロック凹部46の垂直面46aを乗り越えて移動しないようになっている。
仮係止ロック凹部46を形成する係合突部40側の壁部は、ロック突部32が乗り越えて仮係止ロック凹部46に係合するように傾斜面48として形成されている。
【0034】
本係止ロック凹部47は、仮係合状態からプレート6,7の対向位置がほぼ同じになるようにプレート6,7がスライド移動したときロック突部32が係止するものである。本係止ロック凹部47は、ロック突部32の垂直面32aが面接触する垂直面47aとロック突部32の傾斜面32bが面接触する傾斜面47bとにより形成され、ロック突部32が本係止ロック凹部47の垂直面47aを乗り越えて移動しないようになっている。この状態では、スライド突部41がスライド溝33最奥部に当接しているので、ロック突部32が本係止ロック凹部47の傾斜面47bを乗り越えることがなく、ロック突部32が本係止ロック凹部47に係止されることになる。これらロック突部32、本係止ロック凹部47、スライド突部41及びスライド溝33によりロック機構9が構成されることになる。
【0035】
固定手段8は、図1及び図2に示すように、第1プレート6と第2プレート7とを仮係止状態(仮係止状態)から本係止状態(本係止位置)に移動したとき、FFC2を挟持して取付部材本体5をFFC2に固定することができるならばどのように構成してもよい。固定手段8は、例えば、第1プレート6の基部10の内面に設けられた第1挟持部51と、第2プレート7の基部11の内面に設けられた第2挟持部52とからなる。
【0036】
第1挟持部51は、例えば、第1プレート6の基部10の内面の長さ方向のほぼ中央部に、その幅方向に沿って延在して突出する挟持突部である。挟持突部51の形状は、特に限定されず、断面半円形状、半楕円形状等の曲面状に形成されている。挟持突部51の長さ(基部10の幅方向の長さ)は、プレート6,7のスライド移動に支障がないのならば特に限定されず、第2プレート7の基部11の側壁13,13内面間の長さより若干短い寸法でもそれより短い寸法でもよい。
【0037】
第2挟持部52は、例えば、第2プレート7の基部11の内面の長さ方向のほぼ中央部より係合突部40よりの個所に、その幅方向に沿って突設された可撓挟持片である。可撓挟持片52は、例えば、可撓性を有する矩形板状に形成され、スライド突部41側に傾斜して基部11に設けられている。可撓挟持片52の長さ(基部11の幅方向の長さ)は、挟持突部51の長さに応じて形成してもよいし、その長さより長くても短くてもどのように形成してもよい。
【0038】
可撓挟持片52(の傾斜)は、第1プレート6と第2プレート7とが仮係止状態のときには、挟持突部51等の第1プレート6との間の間隔が取付部材本体5内のFFC2の厚さより長い寸法に形成されているが、本係止位置にプレートが移動すると、その外面の先端部より近傍が挟持突部51に当接して付勢力に抗して可撓した状態で挟持突部51に接触するように形成されている。すなわち、挟持突部51と可撓挟持片52との間にFFC2があってプレート6,7が本係止位置に移動すると、可撓挟持片52の付勢力によりFFC2が可撓挟持片52と挟持突部51とによって挟持されて、取付部材本体がFFC2に固定されるようになっている。
【0039】
なお、挟持突部を第1プレート6に、可撓挟持片を第2プレート7にそれぞれ設けたが、設けるプレートを反対にしてもよく、また、これら一対の挟持突部及び可撓挟持片を複数組設けるようにしてもよい。このように、一対の挟持突部及び可撓挟持片を複数組設ける場合には、挟持突部の設けるプレートは、同じプレートでも交互に違うプレートでもどのようにしてもよい。また、ジグザグ状に一対の挟持突部及び可撓挟持片を設けるようにしてもよい。
【0040】
さて、このフラットケーブル用取付部材1を用いてFFC2を車体3に固定するには、まず、例えば、FFC2の所定の箇所の一方の表面を第1プレート6で覆う。これは、図3に示すように、FFC2を第1プレート6の一対の側壁12,12間に、基部10の内面とFFC2の一方の表面が対向するように入れるようにする。このとき、挟持突部51がFFC2の一方の表面に覆われる。
【0041】
このFFC2が一対の側壁12,12間に位置された第1プレート6と、第2プレート7とを内面同士を対向させる。その第2プレート7を第1プレート6に対して斜めにした状態で第2プレート7の両係合突部40を第1プレート6の係合溝部30にそれぞれ係合させる。この第2プレート7を第1プレート6の延在方向に沿って移動させて、係合突部40を係合溝部30の最奥部に当接させる。
【0042】
当接後、第2プレート7を、係合突部40を軸にスライド突部41が第1プレート6に接触する方向に回動させて、図4に示すように、スライド突部41を取付溝34から取付係合部35を介してスライド溝33内に位置させる(係合させる)。これにより、第1プレート6と第2プレート7とが段違いであるが、第1プレート6内に第2プレート7とが嵌合される。つまり、第1プレート6と第2プレート7とで矩形筒体状の取付部材本体が形成される。また、スライド突部41の垂直面41bと取付係合部35の垂直面35aとが面接触しているので、第2プレート7が係合突部40を軸に回動することはない。すなわち、第1プレート6と第2プレート7とは、係合溝部30と係合突部40との係合、及びスライド溝33とスライド突部41との係合により互いに基部10,11の表面に沿ってスライド移動のみ可能に係合することになる。これにより、第1プレート6と第2プレート7とはスライド移動のみで他の移動が行えないので、第1プレート6と第2プレート7との移動を容易に行え、例えば本係止状態に移動しやすくなる
【0043】
そして、第1プレート6と第2プレート7との段違いがなくなるように、例えば第2プレート7をスライド突部41から係合突部40の方向に沿ってスライド移動させる。すると、ロック突部32が傾斜面48を乗り越えて仮係止ロック凹部46に係合したら第2プレート7のスライド移動をやめる。これにより、フラットケーブル用取付部材1を仮係止状態でFFC2に取り付けることができる。
【0044】
このように、第1プレート6と第2プレート7とが分離された一対のプレートであり、これらプレート6,7がFFC2の外周で組み立てられて取付部材本体5となってFFC2に取り付けられるので、FFC2の任意の箇所に迅速に取付部材本体5を取り付けることができる。
【0045】
この状態では、可撓挟持片52と挟持突部51等の第1プレート6との間の間隔が取付部材本体5内のFFC2の厚さより長い寸法に形成されているので、フラットケーブル用取付部材1はFFC2の長手方向に対する移動が許容されている。このため、フラットケーブル用取付部材1を予めFFC2に取り付けてから、このFFC2を車体3に位置決めしたときに、フラットケーブル用取付部材1のクリップ部20と車体3の係止孔4との相対位置がずれていても(寸法誤差が生じていても)、フラットケーブル用取付部材1をFFC2から取り外すことなく、フラットケーブル用取付部材1をFFC2の長手方向に沿って簡単に移動させることができ、フラットケーブル用取付部材1の取付位置を容易に調節することができる。
【0046】
そして、フラットケーブル用取付部材1のクリップ部20を、図1に示すように、車体3の係止孔4に突き合わせ、この状態のままフラットケーブル用取付部材1を車体3に接触させる。つまり、クリップ部20を係止孔4に挿入するようにフラットケーブル用取付部材1を車体3方向に移動させる。
【0047】
すると、クリップ部20の支持部21の先端部及び可撓性係止部23の根元部が係止孔4内に入る。さらに、フラットケーブル用取付部材1が車体3に近づくと、可撓性係止部23が係止孔4を形成する車体3に接触して、支持部21方向に付勢力に反して可撓して、係止孔4内に進入する。係止段部22を除いた可撓性係止部23が係止孔4を貫通すると、可撓性係止部23は付勢力により元の形状に戻ろうとして移動し、係止段部22が係止孔4を形成する車体3の周縁に係止する。このとき、基部10の外表面が車体3の表面に接触してフラットケーブル用取付部材1が車体3に固定される。
【0048】
固定後、さらに、第1プレート6と第2プレート7との段違いがなくなるように、例えば第2プレート7をスライド突部41から係合突部40の方向に沿ってスライド移動させる。すると、ロック突部32が仮係止ロック凹部46の傾斜面46bを乗り越えて本係止ロック凹部47に係合して、図2及び図5に示すように、本係止状態となり第1プレート6と第2プレート7との段違いがなくなり、第1プレート6と第2プレート7とが重なり合い、出っ張りのない筒体状の取付部材本体5が得られる。
【0049】
このとき、スライド突部41がスライド溝33の最奥部の溝を形成する壁に当接して第2プレート7がスライド移動前方側に移動することがない。また、ロック突部32の垂直面32aと本係止ロック凹部47の垂直面47aとが面接触しているので、第2プレート7がスライド移動後方側に移動することがない。これにより、図に示すように、第1プレート6と第2プレート7とが本係止状態で係止される。
このように、第1プレート6と第2プレート7とが本係止位置にスライド移動すると、可撓挟持片52の外面の先端部より近傍が取付部材本体5内のFFC2を挟持突部51に当接させて押圧する。可撓挟持片52はその押圧力により付勢力に抗して可撓する。すなわち、可撓挟持片52の付勢力によりFFC2が可撓挟持片52と挟持突部51とによって挟持されて、取付部材本体がFFC2に固定される。
【0050】
また、先にフラットケーブル用取付部材1をクリップ部20を介して車体3に固定したが、車体3内でフラットケーブル用取付部材1のクリップ部20の車体3の係止孔4への位置調節を行ってから第1プレート6と第2プレート7とをスライド移動させてフラットケーブル用取付部材1をFFC2に固定し、その後、フラットケーブル用取付部材1をクリップ部20を介して車体3に固定するようにしてもよい。
【0051】
したがって、本発明のフラットケーブル用取付部材1は、FFC2に取り付けた後に、その位置を容易に調節することができるので、FFC2の車体3への組付け作業性を向上させることができるものである。
【0052】
また、クリップ部20により取付部材本体5を車体3に係止させて固定した後に、取付部材本体5をFFC2に固定することにより、取付部材本体5を車体3に固定した後でも取付部材本体5をFFC2に固定する位置の調節を行える。また、取付部材本体5を車体3に固定するとき、取付部材本体5とFFC2とは固定状態の関係ではないので、取付部材本体5の車体3への固定作業を行い安い。よって、FFC2の車体3への組付け作業性が一層向上することになる。
【0053】
【発明の効果】
以上により、フラットケーブルの固定体への組付け作業性が向上するフラットケーブル用取付部材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラットケーブル用取付部材の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明のフラットケーブル用取付部材を車体に固定する状態を示す斜視図である。
【図3】本発明のフラットケーブル用取付部材を車体に固定する状態を示す側面図である。
【図4】本発明のフラットケーブル用取付部材を車体に固定した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明のフラットケーブル用取付部材を車体に固定した状態を示す側面図である。
【図6】本発明のロック機構の一例を示す平面図である。
【図7】従来のフラットケーブル用取付部材を示す斜視図である。
【図8】従来のフラットケーブル用取付部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フラットケーブル用取付部材
2 FFC(フラットケーブル)
3 車体
4 係止孔
5 取付部材本体
6 第1プレート
7 第2プレート
8 固定手段
9 ロック機構
10 基部
11 基部
12 側壁
13 側壁
20 クリップ部(係止部)
21 支持部
22 係止段部
23 可撓性係止部
30 係合溝部
31 スライド溝部
32 ロック突部(第1ロック部)
33 スライド溝
34 取付溝
35 取付係合部
40 係合突部
41 スライド突部
42 第2ロック部
45 移動溝
46 仮係止ロック凹部
47 本係止ロック凹部
51 挟持突部(第1挟持部)
52 可撓挟持片(第2挟持部)
Claims (3)
- フラットケーブルに、そのフラットケーブルを囲繞して取り付けられる取付部材本体を有するフラットケーブル用取付部材であって、
前記取付部材本体が、前記フラットケーブルの長手方向に対する移動を許容する仮係止状態で前記フラットケーブルに取り付けられると共に、その仮係止状態から本係止状態に互いの位置がスライド可能に係合する第1プレートと第2プレートとからなり、
これら第1プレートと第2プレートとが仮係止状態のとき前記フラットケーブルとの間に間隙を生じさせて前記フラットケーブルの長さ方向への移動を許容し、本係止状態のとき前記フラットケーブルを挟持して前記取付部材本体を前記フラットケーブルに固定する固定手段を設け、
前記第1プレート及び前記第2プレートが、前記フラットケーブルの表面を覆う矩形平板状の基部とその基部の両側端部に設けられた一対の側壁とからそれぞれコ字状に形成され、これら第1プレートの一対の側壁と第2プレートの一対の側壁とが移動可能に係合し、前記固定手段が、前記第1プレートの基部及び前記第2プレートの基部の各対向面にそれぞれ設けられた挟持突部及び可撓挟持片からなることを特徴とするフラットケーブル用取付部材。 - 前記第1プレートと前記第2プレートとが、分離された一対のプレートであり、これらプレートがフラットケーブルの外周で組み立てられてフラットケーブルに取り付けられる請求項1に記載のフラットケーブル用取付部材。
- 前記第1プレートと前記第2プレートとが、前記フラットケーブルに取り付けたとき、仮係止状態から本係止状態に互いの位置が移動可能にのみ係合している請求項1又は請求項2に記載のフラットケーブル用取付部材。
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