JP3251520B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP3251520B2
JP3251520B2 JP04115097A JP4115097A JP3251520B2 JP 3251520 B2 JP3251520 B2 JP 3251520B2 JP 04115097 A JP04115097 A JP 04115097A JP 4115097 A JP4115097 A JP 4115097A JP 3251520 B2 JP3251520 B2 JP 3251520B2
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  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャンクションボ
ックスのコネクタ部と下部カバ−のコネクタとの嵌合
(電気的接合)を確実に行うようにした電気接続箱に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ジャンクションボックスのコネ
クタ部と下部カバ−のワイヤハ−ネス端末等のコネクタ
を操作レバ−の回動操作にて着脱自在にした電気接続箱
が知られている。これを、図5〜図8によって具体的に
説明すると、符号1は自動車の車体等に取り付けられる
電気接続箱である。この電気接続箱1は、下面側にコネ
クタ部11を設け、上面側の一対の起立部12,12に
設けた各支軸13に操作レバ−15を回動自在に支持し
たジャンクションボックス10と、このジャンクション
ボックス10の下面側を覆うようにして内部の上側に該
ジャンクションボックス10を完全に嵌め込むと共に、
内部にコネクタ22をコネクタ保持部材23を介して上
下移動自在に設けた下部カバ−20と、前記ジャンクシ
ョンボックス10の上面側を覆うように配置された上部
カバ−30とで構成されている。
【0003】そして、コネクタ保持部材23の上部両側
の一対のガイドピン(カムフォロア)24,24を、操
作レバ−15の一対の脚部17,17に設けた一対のガ
イド溝(カム)18,18に係合させ、図6,図7に示
すように、操作レバ−15を一方向(図中反時計方向)
に180゜回転させて操作することにより、各ガイド溝
18で各ガイドピン24を案内して下部カバ−20のコ
ネクタ22を上方に移動させてジャンクションボックス
10のコネクタ部11と嵌合させる。尚、この電気接続
箱1に関する類似技術は、特開平8−47142号公報
に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電気接続箱1では、図8に示すような操作レバ−1
5の未操作や中途操作により、ジャンクションボックス
10のコネクタ部11と下部カバ−20のコネクタ22
との嵌合が不完全となり、コネクタ部11とコネクタ2
2の両端子間の接触不良を起こす虞れがあった。
【0005】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、ジャンクションボックスのコ
ネクタ部と下部カバ−のコネクタとの嵌合を確実に行う
ことができ、これらコネクタ部とコネクタの両端子間の
接触不良を確実に防止することができる電気接続箱を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、下面
側にコネクタ部を設け、上面側に設けた支軸に操作レバ
−を回動自在に支持したジャンクションボックスと、こ
のジャンクションボックスの下面側を覆うように配置さ
れ、内部にコネクタをコネクタ保持部材を介して上下移
動自在に設けた下部カバ−と、前記ジャンクションボッ
クスの上面側を覆うように配置された上部カバ−とで構
成され、前記コネクタ保持部材に設けたカムフォロアを
前記操作レバ−に設けたカムに係合させて、該操作レバ
−を一方向に回転させる操作により前記カムで前記カム
フォロアを案内して前記コネクタを前記コネクタ部に嵌
合する上方向に移動させるようにした電気接続箱におい
て、前記上部カバ−の前記操作レバ−に対向する位置
に、該操作レバ−を押圧するレバ−押圧部を突設したこ
とを特徴とする。
【0007】この電気接続箱では、ジャンクションボッ
クスのコネクタ部と下部カバ−のコネクタとの嵌合が確
実に行われ、これらコネクタ部とコネクタの両端子間の
接触不良が確実に防止される。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の電気接
続箱であって、前記レバ−押圧部の下面側に前記操作レ
バ−の操作部の表面側を押圧する第1押圧面と該操作レ
バ−の操作部の裏面側を押圧する第2押圧面とを設けた
ことを特徴とする。
【0009】この電気接続箱では、操作レバ−の操作が
行われていない場合、上部カバ−に設けたレバ−押圧部
の第2押圧面が操作レバ−の操作部の裏面に干渉して上
部カバ−のジャンクションボックス側への取り付けが不
可能となり、操作レバ−が操作されていないことが判
る。
【0010】請求項3の発明は、請求項1記載の電気接
続箱であって、前記レバ−押圧部を前記上部カバ−に一
体突出成形したリブにより構成したことを特徴とする。
【0011】この電気接続箱では、部品点数の削減及び
低コスト化がより一層図られる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1記載の電気接
続箱であって、前記コネクタ保持部材を四角柱状に形成
する一方、前記ジャンクションボックスのコネクタ保持
部材に対向する位置に該コネクタ保持部材を挿通させる
矩形の開口部を形成し、この開口部内に位置するコネク
タ保持部材に前記カムに案内される前記カムフォロアを
設けたことを特徴とする。
【0013】この電気接続箱では、下部カバ−内におい
てコネクタが上下方向にガタつくことなく移動され、ジ
ャンクションボックスのコネクタ部と下部カバ−のコネ
クタとの嵌合が確実かつスム−ズに行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の一実施形態の自動車の車体
等に取り付けられる電気接続箱を示す分解斜視図であ
り、図2〜図4は電気接続箱のジャンクションボックス
のコネクタ部と下部カバ−のワイヤハ−ネス端末等のコ
ネクタを着脱自在に操作する操作レバ−の動作を示す説
明図である。
【0016】図1〜図4に示すように、電気接続箱1
は、下面側にコネクタ部11を設け、上面側に設けた一
対の支軸13,13に操作レバ−15を回動自在に支持
した合成樹脂製のジャンクションボックス10と、この
ジャンクションボックス10の下面側を覆うようにして
内部の上側に該ジャンクションボックス10を完全に嵌
め込むと共に、内部にコネクタ22をコネクタ保持部材
23を介して上下移動自在に配設した合成樹脂製の下部
カバ−20と、前記ジャンクションボックス10の上面
側を覆うように配置された合成樹脂製の上部カバ−30
とで構成されている。
【0017】ジャンクションボックス10の上面には一
対の起立部12,12を垂直に起立するように一体突出
成形してある。この一対の起立部12,12の相対向す
る内面には上記一対の支軸13,13を円柱状でかつ水
平になるように一体突出成形してある。また、ジャンク
ションボックス10の一対の起立部12,12間には矩
形の開口部14を形成してある。この開口部14上の一
対の起立部12,12間には各支軸13を介して操作レ
バ−15を図中左右方向に回動自在に支持してある。こ
の操作レバ−15は矩形板状の操作部16と該操作部1
6の後部両側に一体突出成形された一対の脚部17,1
7とで平面コ字状に形成されている。この一対の脚部1
7,17の相対向する内面には各支軸13に対して偏芯
した円弧状のガイド溝(カム)18をそれぞれ形成して
ある。
【0018】コネクタ保持部材23はコネクタ22に一
体突出成形されて該コネクタ22の上下面の略中央より
上下方向に四角柱状に延びている。コネクタ保持部材2
2の下部側は下部カバ−20の底部に一体突出形成され
た四角筒状のガイド部21内に摺動自在でかつ抜け止め
自在に支持されている。また、コネクタ保持部材23の
両側面の上側には一対のガイドピン(カムフォロア)2
4,24を突設してあり、該一対のガイドピン24,2
4はジャンクションボックス10の矩形の開口部14よ
り操作レバ−15の一対のガイド溝(カム)18,18
内にそれぞれ挿入されて係合されている。
【0019】上部カバ−30の操作レバ−15に対向す
る位置には、該操作レバ−15の操作部16の表,裏面
16a,16bを押圧するリブ(レバ−押圧部)31を
一体突出成形してある。このリブ31の下面側には操作
レバ−15の操作部16の表面16a側を押圧する第1
押圧面31aと該操作レバ−15の操作部16の裏面1
6b側を押圧する第2押圧面31bとを設けてある。こ
れら第1,第2押圧面31a,31bはヘ字状になって
いると共に、該第1押圧面31aは操作レバ−15の操
作部16の表面16aと同一高さになるように設定され
ている。
【0020】以上実施形態の電気接続箱1によれば、操
作レバ−15を一方向(図中反時計方向)に180゜回
転操作させると、操作レバ−15の各ガイド溝18でコ
ネクタ保持部材23の各ガイドピン24を案内して下部
カバ−20内のコネクタ22が上方に移動し、ジャンク
ションボックス10のコネクタ部11と下部カバ−20
のコネクタ22との嵌合が確実に行われ、これらコネク
タ部11とコネクタ22の図示しない両端子間の接触不
良が確実に防止される。詳述すると、図2に示すよう
に、操作レバ−15の操作部16の操作が行われていな
い場合、上部カバ−30に設けたリブ31の第2押圧面
31bが図中矢印Aに示すように操作レバ−15の操作
部16の裏面16bに干渉して上部カバ−30のジャン
クションボックス10側への取り付けが不可能となり、
操作レバ−15の未操作を容易に知ることができる。ま
た、図3に示すように、操作レバ−15の操作部16の
操作が完全に行われている場合、図中矢印Bに示すよう
に上部カバ−30のリブ31の第1押圧面31aは操作
レバ−15の操作部16の表面16aと同一の高さに設
定されているため、上部カバ−30のジャンクションボ
ックス10側への取り付けが可能となる。さらに、図4
に示すように、操作レバ−15の操作部16の操作が中
途操作の場合、上部カバ−30をジャンクションボック
ス10へ嵌合させる時に、上部カバ−30のリブ31の
第1押圧面31aに沿って操作レバ−15の操作部16
の表面16a側が押されて該操作レバ−15が図中反時
計側に回転する。これにより下部カバ−20内のコネク
タ22が自動的に上方に移動し、ジャンクションボック
ス10のコネクタ部11と下部カバ−20のコネクタ2
2とが完全嵌合可能となる。
【0021】このように、上部カバ−30の操作レバ−
15に対向する位置に、該操作レバ−15を押圧するリ
ブ31を一体突出成形したので、ジャンクションボック
ス10のコネクタ部11と下部カバ−20のコネクタ2
2との嵌合を確実に行うことができ、これらコネクタ部
11とコネクタ22の両端子間の接触不良を確実に防止
することができる。また、部品点数の削減及び低コスト
化をより一段と図ることができる。さらに、コネクタ2
2を保持するコネクタ保持部材23を四角柱状に形成
し、ジャンクションボックス10のコネクタ保持部材2
3に対向する位置に該コネクタ保持部材23が挿通する
矩形の開口部14を形成し、この開口部14内に位置す
るコネクタ保持部材23の両面側に各ガイド溝18に案
内される各ガイドピン24を設けたので、下部カバ−2
0内においてコネクタ22を上下方向にガタつくことな
くスム−ズに移動させることができ、ジャンクションボ
ックス10のコネクタ部11と下部カバ−20のコネク
タ22との嵌合を短時間で確実かつ容易に行うことがで
きる。
【0022】尚、前記実施形態によれば、コネクタを保
持するコネクタ保持部材を上下移動させる操作レバ−の
駆動カムとしてガイド溝を、従動カムフォロアとしてガ
イドピンを用いたが、カム及びカムフォロアはこれらに
限られるものでない。また、ジャンクションボックスの
コネクタ部と下部カバ−のコネクタとを複数設けた場合
にも前記実施形態を適用できることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
電気接続箱によれば、上部カバ−の操作レバ−に対向す
る位置に、該操作レバ−を押圧するレバ−押圧部を突設
したことにより、ジャンクションボックスのコネクタ部
と下部カバ−のコネクタとの嵌合を確実に行うことがで
き、これらコネクタ部とコネクタの両端子間の接触不良
を確実に防止することができる。
【0024】請求項2の発明の電気接続箱によれば、レ
バ−押圧部の下面側に操作レバ−の操作部の表面側を押
圧する第1押圧面と該操作レバ−の操作部の裏面側を押
圧する第2押圧面とを設けたことにより、操作レバ−の
操作が行われていない場合、上部カバ−に設けたレバ−
押圧部の第2押圧面が操作レバ−の操作部の裏面に干渉
して上部カバ−のジャンクションボックス側への取り付
けが不可能となり、操作レバ−の未操作を容易に知るこ
とができる。
【0025】請求項3の発明の電気接続箱によれば、レ
バ−押圧部を上部カバ−に一体突出成形したリブにより
構成したことにより、部品点数の削減及び低コスト化を
より一段と図ることができる。
【0026】請求項4の発明の電気接続箱によれば、コ
ネクタ保持部材を四角柱状に形成する一方、ジャンクシ
ョンボックスのコネクタ保持部材に対向する位置に該コ
ネクタ保持部材を挿通させる矩形の開口部を形成し、こ
の開口部内に位置するコネクタ保持部材にカムに案内さ
れるカムフォロアを設けたことにより、下部カバ−内に
おいてコネクタを上下方向にガタつくことなくスム−ズ
に移動させることができ、ジャンクションボックスのコ
ネクタ部と下部カバ−のコネクタとの嵌合を短時間で確
実かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電気接続箱を示す分解斜
視図である。
【図2】上記電気接続箱の操作レバ−を操作しないで上
部カバ−を取り付けようとする状態を示す説明図であ
る。
【図3】上記電気接続箱の操作レバ−を操作して上部カ
バ−を取り付けた状態を示す説明図である。
【図4】上記電気接続箱の操作レバ−の操作途中で上部
カバ−を取り付ける状態を示す説明図である。
【図5】従来の電気的接続装置の分解斜視図である。
【図6】上記従来の電気的接続装置の操作レバ−の操作
前の説明図である。
【図7】上記従来の電気接続箱の操作レバ−を操作して
上部カバ−を取り付けた状態を示す説明図である。
【図8】上記従来の電気接続箱の操作レバ−の操作途中
の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱 10 ジャンクションボックス 11 コネクタ部 13 支軸 14 開口部 15 操作レバ− 16 操作部 16a 表面 16b 裏面 18 ガイド溝(カム) 20 下部カバ− 22 コネクタ 23 コネクタ保持部材 24 ガイドピン(カムフォロア) 30 上部カバ− 31 リブ(レバ−押圧部) 31a 第1押圧面 31b 第2押圧面

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面側にコネクタ部を設け、上面側に設
    けた支軸に操作レバ−を回動自在に支持したジャンクシ
    ョンボックスと、このジャンクションボックスの下面側
    を覆うように配置され、内部にコネクタをコネクタ保持
    部材を介して上下移動自在に設けた下部カバ−と、前記
    ジャンクションボックスの上面側を覆うように配置され
    た上部カバ−とで構成され、前記コネクタ保持部材に設
    けたカムフォロアを前記操作レバ−に設けたカムに係合
    させて、該操作レバ−を一方向に回転させる操作により
    前記カムで前記カムフォロアを案内して前記コネクタを
    前記コネクタ部に嵌合する上方向に移動させるようにし
    た電気接続箱において、 前記上部カバ−の前記操作レバ−に対向する位置に、該
    操作レバ−を押圧するレバ−押圧部を突設したことを特
    徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気接続箱であって、 前記レバ−押圧部の下面側に前記操作レバ−の操作部の
    表面側を押圧する第1押圧面と該操作レバ−の操作部の
    裏面側を押圧する第2押圧面とを設けたことを特徴とす
    る電気接続箱。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電気接続箱であって、 前記レバ−押圧部を前記上部カバ−に一体突出成形した
    リブにより構成したことを特徴とする電気接続箱。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電気接続箱であって、 前記コネクタ保持部材を四角柱状に形成する一方、前記
    ジャンクションボックスのコネクタ保持部材に対向する
    位置に該コネクタ保持部材を挿通させる矩形の開口部を
    形成し、この開口部内に位置するコネクタ保持部材に前
    記カムに案内される前記カムフォロアを設けたことを特
    徴とする電気接続箱。
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JP4597852B2 (ja) * 2005-12-07 2010-12-15 矢崎総業株式会社 コネクタ
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