JP2001319505A - リフレクター可動型自動車用ヘッドランプ - Google Patents

リフレクター可動型自動車用ヘッドランプ

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JP2001319505A
JP2001319505A JP2000134764A JP2000134764A JP2001319505A JP 2001319505 A JP2001319505 A JP 2001319505A JP 2000134764 A JP2000134764 A JP 2000134764A JP 2000134764 A JP2000134764 A JP 2000134764A JP 2001319505 A JP2001319505 A JP 2001319505A
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reflector
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ball
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Kenji Yamada
謙二 山田
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エイミングスクリューに螺合するナット部材
本体の側方にオフセットさせてリフレクタとの連結部で
あるエイミング点を設けたエイミング機構を備えてスム
ーズなエイミングができるリフレクター可動型ヘッドラ
ンプを提供する。 【解決手段】 リフレクター(ユニット)14が傾動中
心軸Ly周りに傾動するリフレクター可動型ヘッドラン
プにおいて、エイミングスクリュー30に螺合する雌ね
じ部の形成されたナット部材本体132の側方に、ラン
プボディ10の壁面に弾性的に摺接するナット部材基部
134を一体に形成し、ナット部材基部134の前部
に、エイミング点P1を構成する玉部138を突出形成
し、リフレクター14に装着したベアリング60によっ
て玉部138を支承させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源を装着したリ
フレクターがエイミング機構によってランプボディに対
し傾動可能に支持されたリフレクター可動型の自動車用
ヘッドランプに係わり、特に、エイミング機構構成部材
であるエイミングスクリューにナット部材が螺合し、ナ
ット部材に設けられたリフレクタとの連結部であるエイ
ミング点がエイミングスクリューの側方にオフセットし
た構造のリフレクター可動型の自動車用ヘッドランプに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動車用ヘッドランプ
は、図11,12に示すように、光源3を装着一体化し
た合成樹脂製リフレクター2が、合成樹脂製ランプボデ
ィ1の前面側において、1個のエイミング支点である玉
継ぎ手4と、2本のエイミングスクリュー5,6にそれ
ぞれ螺合して軸方向に進退可能なエイミング点である2
個のナット部材7,8とから構成されたエイミング機構
によって、上下左右方向に傾動調整可能に支持されてい
る。
【0003】即ち、エイミングスクリュー5は、ランプ
ボディ1に設けられたスクリュー挿通孔1aに回転可能
に支承されるとともに、ランプボディ1の前方に延出す
るエイミングスクリュー5のねじ部5aには、リフレク
ター2に延出形成されたブラケット2aに取着された合
成樹脂製ナット部材7が螺合している。ナット部材7
は、例えばナイロン樹脂などの比較的柔らかい樹脂で構
成されて、ブラケット2aのナット挿着孔内において弾
性変形して負荷を吸収できるように構成されている。エ
イミングスクリュー6のねじ部に螺合するナット部材8
についても、ナット部材7と同様の構造である。そし
て、エイミングスクリュー5(6)を回動することで、
ナット部材7(8)がエイミングスクリュー5(6)に
沿って進退し、玉継手4とナット部材8(7)とを結ぶ
傾動軸Ly(Lx)周りにリフレクター2が傾動し、こ
れによってランプの光軸を左右(上下)方向に調整でき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したエイミング機
構を備えたヘッドランプにおいて、例えば、ランプボデ
ィ1の後方に突出するエイミングスクリューの車体側と
の干渉を避けるために、図11符号500で示すよう
に、エイミングスクリューをリフレクター12の巾方向
内側に配設しなければならない場合がある。しかし、図
12に示されるように、リフレクター2の巾方向内側に
行く程、ランプボディ1との隙間は狭くなるため、エイ
ミングスクリュー500に螺合するナット部材700が
リフレクター2やエクステンションリフレクターと干渉
する恐れが高く、ナット部材700をエイミングスクリ
ュー500と同軸状に配置できない。そして、このよう
な場合には、エイミング点(ナット部材のリフレクター
との連結部)をエイミングスクリューの側方にオフセッ
トした形態に構成することが考えられる。しかし、リフ
レクターの重量が作用するエイミング点(ナット部材の
リフレクターとの連結部)をナット部材のエイミングス
クリューとの螺合部から側方に単にオフセットさせた構
造としただけでは、ナット部材がエイミングスクリュー
周りに安定せず、耐震性に劣るとか、スムーズなエイミ
ングができないという問題が生じた。
【0005】そこで発明者は、エイミング点がエイミン
グスクリューとの螺合部の側方にオフセットするナット
部材をランプボディの壁面に弾性的に摺接させるように
したところ、前記した問題点を解消できることが確認さ
れたので、本発明を提案するに至ったものである。
【0006】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、光源を装着したリフレクター
がエイミング機構によってランプボディに対し傾動可能
に支持され、エイミング機構構成部材であるエイミング
スクリューにナット部材が螺合し、ナット部材に設けら
れたリフレクターとの連結部であるエイミング点がエイ
ミングスクリューの側方にオフセットした構造で、耐震
性に優れるとともに、適正なエイミングができるリフレ
クター可動型の自動車用ヘッドランプを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するために、請求項1に係るリフレクター可動型自動
車用ヘッドランプにおいては、容器状の合成樹脂製ラン
プボディ内に収容されたリフレクターがエイミング機構
によってエイミング支点を通る所定の傾動中心軸周りに
傾動可能に支持されるとともに、前記ランプボディに設
けたスクリュー挿通孔に回転可能に支承されて前方に延
出するエイミング機構構成部材であるエイミングスクリ
ューには、前記リフレクターとの連結部を備えたエイミ
ング点構成部材である合成樹脂製のナット部材が螺合
し、前記エイミングスクリューの回動に連係して前記ナ
ット部材がエイミングスクリューに沿って進退して、前
記リフレクターが前記傾動中心軸周りに傾動するリフレ
クター可動型自動車用ヘッドランプにおいて、前記エイ
ミングスクリューに螺合する雌ねじ部の形成されたナッ
ト部材本体の側方に、ランプボディの壁面に弾性的に摺
接するナット部材基部を一体に形成するとともに、前記
ナット部材基部の前部に、前記リフレクターに装着した
合成樹脂製ベアリングによって支承されて前記エイミン
グ点を構成する玉部を突出形成するようにした。 (作用)エイミング点(ナット部材のリフレクターとの
連結部である玉部)をエイミングスクリューとの螺合部
の側方にオフセットさせることで、エイミング点をエイ
ミングスクリューと同軸状に構成できないエイミング機
構を構成できる。例えば、ランプボディとリフレクター
間の隙間が狭く、従来ではエイミング機構構成部材であ
るエイミングスクリューの配設が困難な位置にも配設が
可能となる。ランプボディの壁面に弾性的に摺接するナ
ット部材(基部)は、エイミングスクリュー側に付勢保
持されることで、エイミングスクリューに対し回り止め
されるとともに、ナット部材のエイミングスクリュー周
りの勝手な回動や揺動が阻止される。請求項2において
は、請求項1に記載のリフレクター可動型自動車用ヘッ
ドランプにおいて、前記ランプボディに、前記ナット部
材基部の上下それぞれに延在してナット部材基部の動き
をガイドする上下一対の水平ガイド壁面を形成するよう
にした。 (作用)下側の水平ガイド壁面が、リフレクターの重量
が作用するナット部材基部を下方から担持するので、ナ
ット部材本体およびエイミングスクリューにはリフレク
タの荷重が作用せず、エイミングスクリューの回転支承
部およびナット部材との螺合部における摩擦トルクが軽
減される。上下一対の水平ガイド壁面は、ナット部材の
エイミングスクリュー周りの勝手な回動を確実に阻止す
る。請求項3においては、請求項2に記載のリフレクタ
ー可動型自動車用ヘッドランプにおいて、前記ナット部
材基部が弾性的に摺接するランプボディの壁面と、前記
一対の水平ガイド壁面とは、前記エイミングスクリュー
に臨む側が開口するコ字型で前記ナット部材基部を取り
囲むように形成され、前記ナット部材基部は、前記コ字
型壁面に対応する側面を有した後方に開口する矩形筒型
に形成されるとともに、その側面には、前記ランプボデ
ィの壁面に摺接する弾性片が延出形成されたことを特徴
とする請求項2に記載のリフレクター可動型自動車用ヘ
ッドランプ。 (作用)ナット部材(基部)の摺動ガイドとして機能す
るランプボディ壁面および上下の水平ガイド壁面をコ字
型に形成することで、摺動ガイド全体の剛性強度が高め
られている。そして、ナット部材基部の側方に延出する
弾性片がランプボディの壁面に摺接して、ナット部材の
左右方向のがたが吸収されるとともに、ナット部材基部
が上下の水平ガイド壁面にガイドされて、ナット部材の
水平ガイド壁面に沿った摺動が確保される。請求項4に
おいては、請求項3に記載のリフレクター可動型自動車
用ヘッドランプにおいて、前記ナット部材基部の上下の
側壁に、U字状スリットで囲まれて先端部が側壁外方に
突出する舌片状弾性片を設けるようにした。 (作用)ナット部材基部側の舌片状弾性片が水平ガイド
壁面に圧接されて、ナット部材の上下方向のガタを吸収
する。また、ナット部材基部側の上下の舌片状弾性片は
水平ガイド壁面にそれぞれ摺接して、ナット部材基部が
水平ガイド壁面に沿って摺動する際の摺動摩擦抵抗を軽
減する。請求項5においては、請求項1〜4のいずれか
に記載のリフレクター可動型自動車用ヘッドランプにお
いて、前記ナット部材基部を、前記ナット部材本体の側
方位置から後方に延出形成して、前記玉部を前記ナット
部材本体の雌ねじ部の真横に配置するようにした。 (作用)リフレクタの重量が作用するエイミング点であ
る玉部と、エイミングスクリューが螺合する雌ねじ部間
の距離(腕の長さ)が大きい程、ナット部材に作用する
ねじりトルクやナット部材のエイミングスクリューに対
するガタが大きいが、玉部が雌ねじ部の真横に配置され
ることで、玉部と雌ねじ部間の距離(腕の長さ)が小さ
く、それだけナット部材に作用するねじりトルクおよび
ナット部材のエイミングスクリューに対するガタが小さ
い。請求項6においては、請求項1〜5のいずれかに記
載のリフレクター可動型自動車用ヘッドランプにおい
て、前記玉部を支承するベアリングの玉受け部は、左右
方向に延在して、前記玉部が玉受け部内を左右方向に摺
動できるよう構成した。 (作用)エイミングの際に、ナット部材とベアリング
は、玉部(玉受け部)において相対揺動し、かつ玉部が
玉受け部延在方向(左右方向)に沿って摺動すること
で、ナット部材のリフレクターとの連結部(玉部と玉受
け部との係合部)に不測の応力が生じない。即ち、例え
ば、図3に示すように、エイミングスクリュー30の回
動に伴って、ナット部材130(玉部138)は、矢印
Aに示すように、スクリュー30に沿って前後進退(直
線運動)し、一方、リフレクターユニット14(のブラ
ケット150aに装着一体化されたベアリング60は、
矢印Bに示すように、垂直傾動軸Ly周りに回転(傾
動)する。このため、移動軌跡が異なる両者(直線運動
をするナット部材130と回転運動をするベアリング6
0)間の係合部(玉部138と玉受け部62)には、移
動軌跡の差(ずれ)相当の応力が発生することになる。
しかし、ナット部材130のスクリュー30に沿った前
後進退動作に伴って、ナット部材130側の玉部138
とベアリング60側の玉受け部62が玉受け部62延在
方向(水平傾動軸Lxに沿った方向)に相対摺動して、
ナット部材130とベアリング60間の連結部(玉部1
35と玉受け部62)における、左右エイミング点P1
を通る水平傾動軸Lxに沿った方向のずれδに対応する
引張応力(圧縮応力)を解放する。また、玉部138と
玉受け部62が水平方向に相対揺動して、ナット部材1
30とベアリング60間の連結部(玉部138と玉受け
部62)における角度ずれθに対応するトルクを解放す
る。即ち、リフレクタユニット14が垂直傾動軸Ly周
りに傾動する際の、ナット部材130とベアリング60
間連結部に生じる応力を解放する。また、オートレベリ
ング機構により、エイミング支点Pを前後進退動作させ
て、リフレクターユニット14を水平傾動軸Lx周りに
傾動させる際には、玉部138と玉受け部62が相対回
動(水平傾動軸Lx周りに回動)して、リフレクターユ
ニット14がエイミング点P1を通る水平傾動軸Lx周
りに傾動する際の、ナット部材130とベアリング60
間連結部に生じる応力を解放する。請求項7において
は、請求項6に記載のリフレクター可動型自動車用ヘッ
ドランプにおいて、前記ベアリングの後部に、後方から
側方にかけて開口する左右に延びる蟻溝構造の開口部を
設け、前記開口部の後方開口縁部の内側に、斜め前方に
延出し、前記開口部内周面と協働して前記玉部を支承す
る玉受け部を構成する上下一対の弾性挟持片を形成する
とともに、前記開口部の側方開口縁部に、前記玉部の玉
受け部側方からの圧入を許容するとともに、前記玉部の
玉受け部側方からの逸脱を阻止する抜け止め防止リブを
形成するようにした。 (作用)リフレクターユニット14を水平傾動軸Lx周
りに傾動させる際には、請求項6で図3を用いて説明し
たように、玉部138と玉受け部62が相対回動(水平
傾動軸Lx周りに回動)して、ナット部材130とベア
リング60間連結部に生じる応力を解放するが、リフレ
クターユニット14の水平傾動軸Lx周りの傾動量が大
きく、玉部138と玉受け部62の相対回動可能範囲を
超えた場合には、開口縁部の内側に延出形成されている
上下一対の弾性挟持片が弾性変形して、玉部138と玉
受け部152間(ナット部材130とベアリング60間
連結部)での不測の応力の発生を阻止する。また、ベア
リングの側方開口縁部から玉受け部内に玉部を無理矢理
押し込んで、玉部が抜け止め防止リブを乗り越えるよう
にすることで、玉部が玉受け部に係合した形態となる。
また一旦、玉受け部に係合した玉部は、側方開口縁部か
ら無理矢理引き抜かない限り、抜け止め防止リブによっ
て逸脱が阻止される。請求項8においては、請求項1〜
7のいずれかに記載のリフレクター可動型自動車用ヘッ
ドランプにおいて、前記ベアリングとナット部材を、互
いに異なる材質、例えば前記ベアリングはポリアセター
ル樹脂、前記ナット部材はポリアセタール樹脂の摺動グ
レードによって構成するようにした。 (作用)エイミングスクリューを回動させてリフレクタ
ーを傾動させる際に、玉部と玉受け部が相対滑動するこ
とで、ナット部材とリフレクター間の連結部に生じる応
力が解放される構成のため、玉部と玉受け部の接触面が
互いにこすれる際に異音が発生するおそれがあるが、こ
すれあう部材(ナット部材とベアリング)の材質が異な
るため、異音が発生しない。また、ポリアセタール樹脂
やポリアセタール樹脂の摺動グレードは、いずれもナイ
ロン樹脂に比べて剛性が高く、耐久性に優れている。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、実
施例に基づいて説明する。
【0009】図1〜図10は本発明の第1の実施例を示
し、図1は本発明の第1の実施例であるリフレクター可
動型の自動車用ヘッドランプの正面図、図2は同ヘッド
ランプの水平断面図(図1に示す線II−IIに沿う断面
図)、図3は同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す
線III−IIIに沿う断面図)、図4は同ヘッドランプの縦
断面図(図1に示す線IV−IVに沿う断面図)、図5は
オートレベリング用アクチュエータ取り付け位置におけ
る水平断面図、図6はナット部材とベアリングとナット
摺動ガイドの斜視図、図7はナット部材の玉部がベアリ
ングの玉受け部に係合した形態の側面図、図8はナット
部材の玉部がベアリングの玉受け部に係合した形態の平
面図、図9はナット部材の玉部がベアリングの玉受け部
に係合した形態の断面図(図8に示す線IX−IXに沿う断
面図)、図10はベアリングの断面図(図7に示す線X
−Xに沿う断面図)である。
【0010】これらの図において、符号10は、合成樹
脂(例えば、ポリプロピレン樹脂)製の容器状ランプボ
ディで、ランプボディ10の前面開口部には前面レンズ
12が組み付けられて灯室Sが画成されている。灯室S
内には、光源であるバルブ18A,18Bをそれぞれ装
着一体化した放物面形状のリフレクター14A,14B
が収容されており、バルブ18Aを装着したリフレクタ
ー14Aは、車両幅方向外側に配置されて、すれ違いビ
ームを形成し、バルブ18Bを装着したリフレクター1
4Bは、車両幅方向内側に配置されて、走行ビームを形
成する。リフレクター14A,14Bは、リフレクター
ユニット14として一体化されており、エイミング機構
Eによって、水平傾動軸Lx,垂直形動軸Ly周りにそ
れぞれ傾動可能に設けられている。符号13は、リフレ
クターユニット14と前面レンズ12間に配置されて、
ランプボディ10とリフレクターユニット14との隙間
を覆い隠すエクステンションリフレクターである。
【0011】エイミング機構Eは、図1,3,4に示さ
れており、ランプボディ10とリフレクターユニット1
4間に介装されたエイミング支点Pを構成する玉継手2
0と、ランプボディ10に設けられたスクリュー挿通孔
10a,10bにそれぞれ回転可能に支承された一対の
エイミングスクリュー30,40と、リフレクターユニ
ット14の背面側に突出形成されたブラケット150a
の装着孔151aに取着されたベアリング60に支承さ
れるとともに、エイミングスクリュー30のねじ部32
に螺合してエイミング点P1を構成するナット部材13
0と、リフレクターユニット14の背面側に突出形成さ
れたブラケット150bの装着孔151bに取着される
とともに、エイミングスクリュー40のねじ部42に螺
合してエイミング点P2を構成するナット部材140
と、を備えて構成されている。
【0012】図4,5に示す符号22は、リフレクター
14の背面に突設されたブラケット150cの装着孔1
51cに装着一体化された合成樹脂製の玉受け部材で、
ランプボディ10の背面壁を貫通して前方に延出するオ
ートレベリング用アクチュエータ50の前後進退軸52
の前端には、玉部54が形成され、この玉部54が玉受
け部材22の玉受け部23に支承されて、エイミング支
点Pである玉継手20が構成されている。
【0013】そして、アクチュエータ50を駆動させ
て、前後進退軸52を進退動作させると、エイミング点
P1とエイミング点P2を結ぶ水平傾動軸(オートレベ
リング軸)Lx周りにリフレクターユニット14が傾動
して、ヘッドランプの光軸(すれ違いビームおよび走行
ビームの光軸)が上下方向に調整される。即ち、エイミ
ング機構Eとアクチュエータ50は、車体の前後方向の
傾斜に応じてアクチュエータ50の前後進退軸52を進
退動作させて、ヘッドランプの光軸が路面に対し常に一
定の傾斜状態となるように制御するオートレベリング機
構を構成している。
【0014】エイミングスクリュー40に螺合するナッ
ト部材140は、雌ねじ部の形成されたナット部材本体
142がナット部材基部144内に回り止めされて収容
された従来公知の構造で、エイミングスクリュー40が
螺合するナット部材本体142は、ブラケット150b
に装着されたナット部材基部144に対し、周方向に回
り止めされるとともに、傾動可能に支承されて、上下エ
イミング点P2を構成している。
【0015】このため、オートレベリング機構により、
リフレクターユニット14が水平傾動軸Lx周りに傾動
する場合も、エイミングスクリュー40を回動して、リ
フレクターユニット14をエイミング支点P周りに傾動
させる場合も、リフレクターユニット14とナット部材
140の連結部に不測の応力が生じることがない。な
お、一般的には、エイミングスクリュー40とエイミン
グスクリュー30を回動して、リフレクターユニット1
4をエイミング支点Pを通る水平傾動軸Lx1(図1参
照)周りに傾動させることで、ヘッドランプの光軸を上
下方向に調整できる。
【0016】一方、ナット部材130は、図1,3,
4,6〜10に示されるように、エイミングスクリュー
30に螺合する雌ねじ部133の形成されたナット部材
本体132の側方に、後方に開口する矩形筒型のナット
部材基部134が一体に形成され、ナット部材基部13
4の前端には玉部138が突出形成された構造となって
いる。玉部138は、リフレクタユニット14のブラケ
ット150aの孔151aに装着されたベアリング60
に支承されることで、上下左右エイミング点P1を構成
している。即ち、エイミングスクリュー30に螺合する
ナット部材が同軸構造(ナット部材とエイミングスクリ
ュー30とが同軸状の構造)では、ナット部材がリフレ
クター14Aと干渉する。そこで、エイミングスクリュ
ー30の側方にエイミング点P1をオフセットさせた構
造のナット部材130を用いることで、ナット部材13
0とリフレクター14Aとの干渉を回避している。図3
符号152は、ブラケット150aに設けた孔で、エイ
ミングスクリュー30とブラケット150aとの干渉を
回避するためのものである。
【0017】従って、エイミングスクリュー30を回動
して、リフレクターユニット14をエイミング支点Pと
エイミング点P2を通る垂直傾動軸Ly周りに傾動させ
ることで、ヘッドランプの光軸を左右方向に調整でき
る。また、エイミングスクリュー30をエイミングスク
リュー40とともに回動して、リフレクタユニット14
をエイミング支点Pを通る水平傾動軸Lx1周りに傾動
させることで、ヘッドランプを上下方向に調整できる。
【0018】ナット部材基部134は、ランプボディ1
0に一体に形成したナット部材摺動ガイド230によっ
てガイドされるように構成されている。即ち、ランプボ
ディ10の壁面11と上下一対の水平ガイド壁面23
2,234をエイミングスクリュー30に臨む側を開口
させたコ字型(図6参照)に形成して、摺動ガイド23
0がナット部材基部134を取り囲むように配置されて
いる。
【0019】そして、ナット部材130は、この摺動ガ
イド230にガイドされて、スクリュー30に対し回り
止めされるとともに、前後方向に摺動動作できる。
【0020】即ち、ナット部材基部134の側面134
aには、ランプボディ10の壁面11に摺接するL字状
の弾性片135が延出形成されており、ナット部材13
0(ナット部材基部134)は常にエイミングスクリュ
ー30側に付勢されて、ナット部材130が左右方向に
がたつかないように保持される。
【0021】この弾性片135は、ナット部材基部13
4の後部から前方に延出しており、弾性片135が前部
から後方に延出する構造の場合に比べて、弾性片135
を介してナット部材130とエイミングスクリュー30
との螺合部(雌ねじ部133)に作用する壁面11から
の付勢力による曲げモーメントが小さく、それだけスム
ーズな回動が確保されている。
【0022】また、ナット部材基部134の上下の壁面
134b,134cは、上下の水平ガイド壁面232,
234に係合して、ナット部材130がエイミングスク
リュー30に対し回り止めされるとともに、ナット部材
基部134が上下の水平ガイド壁面232,234にガ
イドされて、ナット部材130の水平ガイド壁面23
2,234に沿った摺動が確保される。
【0023】特に、ナット部材基部134には、玉部1
38を介してリフレクターユニット14の重量が作用す
るが、リフレクターユニット14の重量は下側の水平ガ
イド壁面234で担持されるため、エイミングスクリュ
ー30までは伝達されず、エイミングスクリュー30の
回転支承部(スクリュー挿通孔10a)や螺合部133
の摩擦トルクが一定に保持されて、スムーズなエイミン
グが可能となる。
【0024】また、下側の水平ガイド壁面234はラン
プボディ10の底面壁で構成されており、摺動ガイド全
体の剛性強度が高められている。
【0025】また、ナット部材基部134の上下の側壁
には、U字状スリット136b、136cで囲まれて先
端部が側壁面(134b,134c)の外方に突出する
舌片状弾性片136、136が設けられており、図9白
抜矢印に示すように、舌片状弾性片136、136が水
平ガイド壁面232,234に圧接されて、ナット部材
130の上下方向のガタが吸収されるとともに、舌片状
弾性片136,136が水平ガイド壁面232,234
にそれぞれ摺接して、ナット部材基部134が水平ガイ
ド壁面232,234に沿って摺動する際の摺動摩擦抵
抗が軽減されている。
【0026】また、ナット部材基部134は、図6,8
に示されるように、ナット部材本体132の側方位置か
ら後方に延出形成されて、玉部135がナット部材本体
132の雌ねじ部133の真横に配置されている。リフ
レクターユニット14の重量が作用するエイミング点P
1である玉部138と、エイミングスクリュー30が螺
合する雌ねじ部133間の距離(腕の長さ)が大きい
程、ナット部材130に作用するねじりトルクやナット
部材130のエイミングスクリュー30に対するガタが
大きいが、玉部138が雌ねじ部133の真横に配置さ
れることで、玉部138と雌ねじ部133間の距離(腕
の長さ)が小さく、それだけナット部材130に作用す
るねじりトルクおよびナット部材130のエイミングス
クリュー30に対するガタが小さい。
【0027】ナット部材130の玉部138を支承する
ベアリング60の前端部には、ブラケット150aの装
着孔151aに係合可能な中空の矩形状装着部67が形
成され、装着部67の上下の側壁には、装着孔151a
の周縁部に係合して抜け止めされる一対の弾性フック6
8,68が形成されている。
【0028】また、ベアリング60の後部には、後方か
ら側方にかけて開口する左右に延びる蟻溝構造の玉受け
部62が設けられ、玉受け部62の後方開口縁部の内側
には、斜め前方に延出し、玉受け部62の内周面と協働
して玉部138を支承する上下一対の弾性挟持片63,
63が形成されている。
【0029】したがって、エイミングスクリュー30の
回動の際に、ナット部材130とベアリング60は、玉
部138(玉受け部62)において相対揺動し、かつ玉
部138と玉受け部62が左右方向に相対摺動すること
で、ナット部材130のリフレクターユニット14との
連結部(玉部138と玉受け部62との係合部)に不測
の応力が生じない。
【0030】即ち、図3に示すように、エイミングスク
リュー30の回動に伴って、ナット部材130(玉部1
35)は、矢印Aに示すように、スクリュー30に沿っ
て前後進退(直線運動)し、一方、リフレクターユニッ
ト14(のブラケット150aに装着一体化されたベア
リング60)は、矢印Bに示すように、垂直傾動軸Ly
周りに回転(傾動)する。このため、移動軌跡が異なる
両者(直線運動をするナット部材130と回転運動をす
るベアリング60)間の係合部(玉部138と玉受け部
62)には、移動軌跡の差(ずれ)相当の応力が発生す
ることになる。
【0031】しかし、ナット部材130のスクリュー3
0に沿った前後進退動作に伴って、ナット部材130側
の玉部138とベアリング60側の玉受け部62が玉受
け部62延在方向(水平傾動軸Lxに沿った方向)に相
対摺動して、ナット部材130とベアリング60間の連
結部(玉部138と玉受け部62)における、左右エイ
ミング点P1を通る水平傾動軸Lxに沿った方向のずれ
δに対応する引張応力(圧縮応力)を解放する。
【0032】また、玉部138と玉受け部62が水平方
向に相対揺動して、ナット部材130とベアリング60
間の連結部(玉部138と玉受け部62)における角度
ずれθに対応するトルクを解放する。即ち、リフレクタ
ーユニット14が垂直傾動軸Ly周りに傾動する際の、
ナット部材130とベアリング60間連結部に生じる応
力を解放する。
【0033】また、オートレベリング機構により、エイ
ミング支点Pを前後進退動作させて、リフレクターユニ
ット14を水平傾動軸Lx周りに傾動させる際には、玉
部138と玉受け部62が相対回動(水平傾動軸Lx周
りに回動)して、リフレクターユニット14がエイミン
グ点P1、P2を通る水平傾動軸Lx周りに傾動する際
の、ナット部材130とベアリング60間連結部に生じ
る応力を解放する。
【0034】特に、玉部138と玉受け部62が水平傾
動軸Lx周りに大きく傾動したとしても、開口縁部の内
側に延出する弾性挟持片63、63が弾性変形して、玉
部135と玉受け部62間に不測の応力が発生すること
はない。
【0035】また、ベアリング60の玉受け部62の側
方開口縁部の上下には、左右の側方開口縁部において上
下互い違いとなるように、抜け止め防止リブ64,64
が形成されており、ベアリング60の側方開口縁部から
玉受け部62内に玉部138を無理矢理押し込んで、玉
部138が抜け止め防止リブ64を乗り越えるようにす
ることで、玉部138が玉受け部62に係合した形態と
なる。また一旦、玉受け部62に係合した玉部138
は、側方開口縁部から無理矢理引き抜かない限り、抜け
止め防止リブ64によって逸脱が阻止される(玉部13
8が玉受け部62に係合した形態に保持される)。
【0036】また、ベアリング60とナット部材130
は、互いに異なる材質、例えばベアリング60はポリア
セタール樹脂、ナット部材130はポリアセタール樹脂
の摺動グレードによって構成されて、玉部138と玉受
け部62が相対回動や摺動をする際に、異音が発生しな
いようになっている。
【0037】即ち、エイミングスクリュー30を回動し
てリフレクタユニット14を傾動させる際に、玉部13
8と玉受け部62が相対滑動することで、ナット部材1
30とリフレクターユニット14間の連結部に生じる応
力が解放される構成のため、玉部138と玉受け部62
の接触面が互いにこすれる際に異音が発生するおそれが
あるが、こすれあう部材(ナット部材130とベアリン
グ60)の材質が異なるため、異音が発生しない。
【0038】また、ポリアセタール樹脂やポリアセター
ル樹脂の摺動グレードは、いずれもナイロン樹脂に比べ
て剛性が高く、耐久性に優れ、強度的にも優れている。
【0039】また、前記した実施例では、例えば、ベア
リング60はポリアセタール樹脂、ナット部材130は
ポリアセタール樹脂の摺動グレードによって構成するよ
うに説明したが、ベアリング60およびナット部材13
0の素材はこれらに限らず、互いに異なる材質であれ
ば、異音の発生を阻止する上で有効である。
【0040】また、前記実施例では、エイミング支点P
を前後方向に進退動作させて、リフレクターユニット1
4を水平傾動軸Lx周りに傾動させる、オートレベリン
グ機構のエイミング点P1を構成するナット部材130
とベアリング60について説明したが、図11,12に
示すようにエイミング支点である王継手4を通る直交2
軸Lx,Ly周りにリフレクターが傾動可能で、リフレ
クターを傾動させるエイミングスクリュー5,6とリフ
レクターとの連結部をナット部材130とベアリング6
0によって構成するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係るリフレクター可動型自動車用ヘッドランプによ
れば、エイミングスクリューに対しエイミング点がオフ
セットした耐震性良好で適正なエイミングを確保できる
エイミング機構を備えたリフレクター可動型ヘッドラン
プが提供され、灯室内外におけるエイミング機構その他
の部材のレイアウトの自由度が増し、それだけヘッドラ
ンプの設計が容易となる。請求項2によれば、エイミン
グスクリューの回転支承部およびナット部材との螺合部
における摩擦トルクが軽減されるので、エイミングスク
リューの軽快な回動操作が可能となる。また、ナット部
材は、水平ガイド壁面によって上下方向にもがたつくこ
となく保持されるので、エイミングスクリューの回動に
連係してナット部材ががたつくことなく確実に進退動作
して、より適正なエイミングを確保できる。請求項3に
よれば、リフレクターをがたなく確実に支持できるの
で、耐震性に優れるとともに、適正なエイミングを確保
できる。また、上下の水平ガイド壁面のいずれか一方を
ランプボディの上下の側壁で構成するような場合には、
ランプボディ側壁が水平摺動ガイドの一方を兼ねるの
で、摺動ガイド全体の剛性強度がさらに高められるとと
もに、灯室内の構造が簡潔となる。請求項4によれば、
ナット部材基部ががたつくことなく水平ガイド壁面に沿
ってスムーズに摺動する、即ち、ナット部材がエイミン
グスクリューに沿ってスムーズに摺動するので、適正か
つ軽快なエイミングが可能となる。請求項5によれば、
ナット部材に作用するねじりトルクやナット部材のエイ
ミングスクリューに対するガタが小さいので、それだけ
ナット部材の耐久性やエイミング機構の耐震性が向上す
る。請求項6によれば、エイミングスクリューの回動の
際に、リフレクターとナット部材間の連結部に不測の応
力が生じないので、適正かつスムーズなエイミングが可
能となる。請求項7によれば、エイミング点であるナッ
ト部材の玉部を通る水平傾動軸周りにリフレクターを傾
動させる際に、エイミング点に不測の応力が生じないの
で、エイミング点を通る水平傾動軸周りにリフレクター
を傾動させるオートレベリングのような場合に特に有効
である。また、ナット部材の玉部とベアリングの玉受け
部とを簡単に係合でき、一旦係合した両者は簡単には外
れないので、リフレクターに装着一体化したベアリング
にナット部材を係合連結した後に、エイミングスクリュ
ーをナット部材に螺合させることで、エイミング機構を
簡単に組み立てることができる。請求項8によれば、エ
イミングの際に、ナット部材とリフレクター間の連結部
において異音が発生しないので、エイミング作業が異音
で煩わしいという問題がない。また、ポリアセタール樹
脂やポリアセタール樹脂の摺動グレードは、いずれもナ
イロン樹脂に比べて剛性が高く、耐久性に優れているの
で、それだけナット部材ががたつかず、適正なエイミン
グが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの正面図である。
【図2】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II
−IIに沿う断面図)である。
【図3】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II
I−IIIに沿う断面図)である。
【図4】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線IV
−IVに沿う断面図)である。
【図5】オートレベリング用アクチュエータ取り付け位
置における水平断面図である。
【図6】ナット部材とベアリングとナット摺動ガイドの
斜視図である。
【図7】ナット部材の玉部がベアリングの玉受け部に係
合した形態の側面図である。
【図8】ナット部材の玉部がベアリングの玉受け部に係
合した形態の平面図である。
【図9】ナット部材の玉部がベアリングの玉受け部に係
合した形態の断面図(図8に示す線IX−IXに沿う断面
図)である。
【図10】ベアリングの断面図(図7に示す線X−Xに
沿う断面図)である。
【図11】従来のヘッドランプの正面図である。
【図12】同ヘッドランプの縦断面図(図12に示す線
XII−XIIに沿う断面図)である。
【符号の説明】
10 ランプボディ 10a、10b スクリュー挿通孔 11 ランプボディの壁面 12 前面レンズ 14 リフレクターユニット 14A、14B リフレクター 18A、18B 光源であるバルブ 20 エイミング支点を構成する玉継手 22 玉受け部材 23 エイミング支点を構成する玉受け部 30 上下左右エイミングスクリュー 32、42 スクリュー雄ねじ部 40 上下エイミングスクリュー 50 オートレベリング用アクチュエータ 52 前後進退軸 54 エイミング点を構成する玉部 60 ベアリング 62 玉受け部 63 弾性挟持片 64 抜け止め防止リブ 130、140 ナット部材 132、142 ナット部材本体 133 雌ねじ部 134、144 ナット部材基部 135 L字状弾性片 136 舌片状弾性片 138 エイミング点を構成する玉部 150a、150b,150c ブラケット 230 ナット摺動ガイド 232、234 水平ガイド壁面 E エイミング機構 P1,P2 エイミング点 P エイミング支点 S 灯室 Lx 水平傾動軸(オートレベリング軸) Lx1 水平傾動軸 Ly 垂直傾動軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器状の合成樹脂製ランプボディ内に収
    容されたリフレクターがエイミング機構によってエイミ
    ング支点を通る所定の傾動中心軸周りに傾動可能に支持
    されるとともに、前記ランプボディに設けたスクリュー
    挿通孔に回転可能に支承されて前方に延出するエイミン
    グ機構構成部材であるエイミングスクリューには、前記
    リフレクターとの連結部を備えたエイミング点構成部材
    である合成樹脂製のナット部材が螺合し、前記エイミン
    グスクリューの回動に連係して前記ナット部材がエイミ
    ングスクリューに沿って進退して、前記リフレクターが
    前記傾動中心軸周りに傾動するリフレクター可動型自動
    車用ヘッドランプにおいて、 前記エイミングスクリューに螺合する雌ねじ部の形成さ
    れたナット部材本体の側方には、ランプボディの壁面に
    弾性的に摺接するナット部材基部が一体に形成されると
    ともに、前記ナット部材基部の前部には、前記リフレク
    ターに装着した合成樹脂製ベアリングによって支承され
    て前記エイミング点を構成する玉部が突出形成されたこ
    とを特徴とするリフレクター可動型自動車用ヘッドラン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記ランプボディには、前記ナット部材
    基部の上下それぞれに延在してナット部材基部の動きを
    ガイドする上下一対の水平ガイド壁面が形成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載のリフレクター可動型自動
    車用ヘッドランプ。
  3. 【請求項3】 前記ナット部材基部が弾性的に摺接する
    ランプボディの壁面と、前記一対の水平ガイド壁面と
    は、前記エイミングスクリューに臨む側が開口するコ字
    型で前記ナット部材基部を取り囲むように形成され、前
    記ナット部材基部は、前記コ字型壁面に対応する側面を
    有した後方に開口する矩形筒型に形成されるとともに、
    その側面には、前記ランプボディの壁面に摺接する弾性
    片が延出形成されたことを特徴とする請求項2に記載の
    リフレクター可動型自動車用ヘッドランプ。
  4. 【請求項4】 前記ナット部材基部の上下の側壁には、
    U字状スリットで囲まれて先端部が側壁外方に突出する
    舌片状弾性片が設けられたことを特徴とする請求項3に
    記載のリフレクター可動型自動車用ヘッドランプ。
  5. 【請求項5】 前記ナット部材基部は、前記ナット部材
    本体の側方位置から後方に延出形成されて、前記玉部が
    前記ナット部材本体の雌ねじ部の真横に配置されたこと
    を特徴とする1〜4のいずれかに記載のリフレクター可
    動型自動車用ヘッドランプ。
  6. 【請求項6】 前記玉部を支承するベアリングの玉受け
    部は、左右方向に延在して、前記玉部が玉受け部内を左
    右方向に摺動できるよう構成されたことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載のリフレクター可動型自動
    車用ヘッドランプ。
  7. 【請求項7】 前記ベアリングの後部には、後方から側
    方にかけて開口する左右に延びる蟻溝構造の開口部が設
    けられ、前記開口部の後方開口縁部の内側には、斜め前
    方に延出し、前記開口部内周面と協働して前記玉部を支
    承する玉受け部を構成する上下一対の弾性挟持片が形成
    されるとともに、前記開口部の側方開口縁部には、前記
    玉部の玉受け部側方からの圧入を許容するとともに、前
    記玉部の玉受け部側方からの逸脱を阻止する抜け止め防
    止リブが形成されたことを特徴とする請求項6に記載の
    リフレクター可動型自動車用ヘッドランプ。
  8. 【請求項8】 前記ベアリングとナット部材は、互いに
    異なる材質、例えば前記ベアリングはポリアセタール樹
    脂、前記ナット部材はポリアセタール樹脂の摺動グレー
    ドによって構成されたことを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかにリフレクター可動型自動車用ヘッドランプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005347009A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Koito Mfg Co Ltd 自動車用ヘッドランプ
KR20140020654A (ko) * 2012-08-10 2014-02-19 현대모비스 주식회사 자동차의 조명장치
FR3070926A1 (fr) * 2017-09-11 2019-03-15 Psa Automobiles Sa Bloc optique de vehicule a glissiere logeant une piece d’interface de translation a pattes de guidage.

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