JP2001318564A - 画像形成装置の管理装置 - Google Patents

画像形成装置の管理装置

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JP2001318564A JP2000224298A JP2000224298A JP2001318564A JP 2001318564 A JP2001318564 A JP 2001318564A JP 2000224298 A JP2000224298 A JP 2000224298A JP 2000224298 A JP2000224298 A JP 2000224298A JP 2001318564 A JP2001318564 A JP 2001318564A
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Yasutaka Maeda
恭孝 前田
Shoji Nakamura
昌次 中村
Mitsuru Tokuyama
満 徳山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフィスの同一フロアやコンビニエンススト
アの店内等のように相互に近接して配置され、かつ同一
メーカーで同一型式等のように、相互に類似した特性を
有する複数台のカラー複写機において、それらの間の画
質差を縮小する。 【解決手段】 最先に設置され、使用者によって画質調
整が行われている可能性の高いマスター側のカラー複写
機Mは、後に設置されたスレーブ側のカラー複写機X,
Y,Zに対して、作像データの一部又は全部を共有化デ
ータとして配信し、該カラー複写機X,Y,Zは、受信
された共有化データをストアして、画像形成に使用す
る。したがって、使用者が複雑な調整を行うことなく、
各カラー複写機M;X,Y,Z間の画質は安定的に維持
され、どの複写機を使用しても相互に近似した画質とな
るので、使用者に画質の機差に対する不満を抱かせるせ
ることはなく、また総ての複写機の稼動効率の平均化に
も寄与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機や複
写機に好適に実施され、相互に近接して配置され、かつ
相互に類似した特性を有する複数台の画像形成装置を管
理するための画像形成装置の管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA装置の進展は著しく、技術の
低価格化によって、オフィスやコンビニエンスストア等
では複数台の複写機が設置されることも珍しくなくなっ
ている。特に、従来では、大型で、高価格であるために
1台だけ設置されることが殆どであったカラー複写機
も、著しい小型化及び低価格化ならびに使用者への認知
度の高まりによって、複数台並設されることも珍しくな
くなっている。
【0003】ここで、従来の複数台の画像形成装置が接
続された画像形成装置システムにおける印字方法につい
て説明する。
【0004】画像形成装置システムにおいては、印字速
度を上げるために、同一又は近似の印字速度を有する画
像形成装置を複数台連結して同時に印字出力する方法が
とられることがある。
【0005】例えば、コピーをとる場合に、原稿をいず
れかの画像形成装置としての複写機におけるスキャナで
読み取り、その読み取りデータを画像処理回路にて画像
処理を行った後、前述の複数台の画像形成装置における
いずれかの画像形成装置にて印字する。
【0006】これにより、複写部数が多い場合や、複写
枚数が多い場合に、他の複写機に分散して複写するの
で、全枚数を複写したときの処理時間は大幅に短縮され
る。
【0007】ところで、このように他の複写機にて分散
して複写する場合に、各複写機での画像形成条件は各々
複写機固有の条件で印字している。
【0008】また、複数台数の画像形成装置としてプリ
ンタを用いて印字するときも、同様であり、各プリンタ
は、互いに独立した画像形成条件にて動いていた。
【0009】しかしながら、このような処理形態では、
印字された画像が各画像形成装置によって異なる場合が
あるという問題点を有している。
【0010】例えば、特開平6−262810号公報に
開示された画像処理装置では、印字を行うために、回転
や拡大/縮小処理を行う機能を持たせることを提案して
いる。例えば、B4の原稿を複写するために一つの画像
形成装置にて読み取ったときに、他の画像形成装置にA
4の記録用紙しか無い場合には、当該他の画像形成装置
では、B4の原稿データをA4に縮小処理して印刷して
いる。
【0011】したがって、上記公報の画像形成装置にて
印字した場合には、各画像形成装置間で同一の複写物を
得られないことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、用
紙サイズは各画像形成装置間で一致していたとしても、
画質が各画像形成装置間で異なる場合がある。カラーの
複写機においては、特にそのような状況になることが多
い。
【0013】しかしながら、上記従来の特開平6−26
2810号公報に開示された画像処理装置では、画像サ
イズに関する編集機能に関して述べているに過ぎず、複
数台の画像形成装置同士で画質を合わせることには言及
していない。
【0014】また、一般に、同じ原稿を複写機にてコピ
ーする場合又は同じ画像データをプリンタにて印字する
場合においては、各々の画像形成装置から印字される出
力結果は、印字の画像濃度が異なったり、階調性が違う
という不具合がある。
【0015】すなわち、相互に近接して配置される複写
機において、機差があると、白黒複写機では、主に階調
性の変化となって現れ、あまり問題にはならなかったけ
れども、カラー複写機では、主に色合いの変化となって
現れ、例えば或る装置では赤味がかった画像となり、他
の装置では青味がかった画像となり、使用者が一見し
て、前記機差を認識してしまうという問題がある。した
がって、特に同一メーカーで同一型式のカラー複写機間
では、同じ装置を購入したのに、何故画質が異なるのか
という使用者からのクレームが発生する。
【0016】また、使用者は、好ましいと感じる画質の
複写機を使用しようとするので、複写機間で稼働効率に
ばらつきが生じ、消耗品の補充や部品交換等のメンテナ
ンスのサイクルに差が生じたり、装置寿命に差が生じ、
前記複数台並設したことによる効果が薄くなるという問
題がある。
【0017】一方、最近では、個別の各画像形成装置に
おいて、例えば、像担持体上にトナーパッチを作りその
トナー付着量を測定するセンサを設け、測定結果に基づ
いて画像形成手段の一つ以上を制御することによって、
画質の安定化を図るようなプロセスコントロールシステ
ム等の機能を持たせたものがある。
【0018】しかし、これらの制御は各々の画像形成装
置で独立に制御されるものであり、独自のある基準に対
して画質を揃えようとするものである。
【0019】しかし、このようなプロセスコントロール
システムの機能を備えた複数の画像形成装置があったと
しても、実際には、例えば、画像形成装置の機構的・電
気的な精度のばらつき、レーザーパワーの設定公差、像
担持体や現像剤/補充トナーの使用履歴、及び製造ロッ
トの差等の要因により、各々の画像形成装置の間で画質
に差が生じるという問題点を有している。
【0020】そして、このような画質の差は、複数台の
画像形成装置から出力された出力結果を比較したとき
に、初めて明らかな差として認識されるものである。
【0021】本発明の目的は、相互に近接して配置さ
れ、かつ相互に類似した特性を有する複数台の画像形成
装置間の画質の差を縮小することができる画像形成装置
の管理装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置の
管理装置は、上記課題を解決するために、相互に近接し
て配置され、かつ相互に類似した特性を有する複数台の
画像形成装置を管理するための装置であって、予め定め
る画像形成装置における画像形成に関わる情報を残余の
画像形成装置へ分配して、前記情報を総ての画像形成装
置間で共有化させ、各画像形成装置間の画質差を縮小さ
せる画質管理手段を含むことを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、オフィスの同一フロ
ア等のように相互に近接して配置され、かつ同一型式等
のように相互に類似した特性を有する複数台の画像形成
装置を管理するにあたって、画質管理手段は、画像形成
に関わる情報を総ての画像形成装置で共有させ、各画像
形成装置間の画質差を縮小させる。
【0024】したがって、使用者が複雑な調整を行うこ
となく、各画像形成装置間の画質は安定的に維持され、
どの画像形成装置を使用しても相互に近似した画質とな
るので、使用者に画質の機差に対する不満を抱かせるせ
ることはなく、また総ての画像形成装置の稼動効率の平
均化にも寄与することができる。
【0025】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、上記課題を解決するために、前記予め定める画像形
成装置は先に設置された画像形成装置であり、前記残余
の画像形成装置は後に設置された画像形成装置であるこ
とを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、前記先に設置された
画像形成装置は、使用者が好みの画質となるように調整
している可能性が高く、その画像形成に関わる情報を後
に設置された画像形成装置に分配することによって、設
置後直ちに、使用者の好みの画質で画像形成を行うこと
ができる。
【0027】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、上記課題を解決するために、前記予め定める画像形
成装置は最も好ましい画質の画像形成装置であることを
特徴としている。
【0028】上記の構成によれば、前記同一フロアのよ
うな略等しい環境で使用されても、各画像形成装置間に
は画質のずれが生じてゆくのに対して、その中で最も好
ましい画質の画像形成装置の画像形成に関わる情報を残
余の画像形成装置に分配することによって、常に好まし
い画質で画像形成を行うことができる。
【0029】また、本発明の画像形成装置の管理装置で
は、上記課題を解決するために、前記予め定める画像形
成装置及び残余の画像形成装置は総ての画像形成装置で
あり、前記画質管理手段は総ての画像形成装置から前記
情報を収集し、総ての画像形成装置間の画質の平均値と
なる情報を分配することを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、前記同一フロアのよ
うな略等しい環境で使用されても、各画像形成装置間に
は画質のずれが生じてゆくのに対して、それらの画像形
成装置の画像形成に関わる情報の平均値を求めて各画像
形成装置に分配することによって、画質を常に平均レベ
ルに維持することができる。
【0031】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、上記課題を解決するために、前記各画像形成装置
は、電子写真方式のカラー複写機であり、前記画像形成
に関する情報は、画像形成枚数、初期トナー濃度設定
値、カラーバランス値、濃度補正値、階調性補正値又は
環境補正値の内、少なくともいずれか1つであることを
特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、各複写機間で共有化
するデータの種類の具体的な例であり、カラー複写機の
場合は、特に機差が画質に影響し易く、使用者が感覚的
に画質の差として認識し易いので、これらデータを共有
化することによって、前記機差の影響を最小限に抑える
ことができる。
【0033】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、上記課題を解決するために、異常が発生すると、そ
の異常の発生した画像形成装置は異常発生の表示を行な
い、正常に機能している残余の画像形成装置は、前記画
像形成に関する情報の転送を行うことを特徴としてい
る。
【0034】上記の構成によれば、前記画像形成に関す
る情報の分配を異常発生時に強制的に行うことによっ
て、電源投入時等の定期的なタイミングや、定間隔なタ
イミングだけに行う場合に比べて、その異常の発生した
画像形成装置の速やかな復旧や異常の程度の軽減に寄与
することができる。こうして、従来では重大なトラブル
として処理され、使用不可となっていたようなケースで
も、正常に復旧できる可能性が高くなり、装置の稼動効
率を向上することができる。また、長期間に亘る装置の
停止が少なくなり、使用者からのクレームの発生等も少
なくすることができる。
【0035】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、上記課題を解決するために、通信回線によって接続
された複数の画像形成装置が設けられ、かつこれら複数
の画像形成装置の少なくともいずれか一つには画像デー
タ入力装置が備えられる一方、上記画像データ入力装置
が備えられたいずれかの画像形成装置にて画像入力した
後、該画像入力した画像形成装置の画像処理装置にて画
像処理して印字出力するか又は通信回線にて他の画像形
成装置に画像入力データを転送しその転送先の画像形成
装置の画像処理装置にて画像処理して印字出力させるた
めの画像形成装置の管理装置において、上記複数の画像
形成装置間で互いの画質情報を比較する画質比較手段
と、上記画質比較手段による画質情報の比較結果に基づ
いて、各画像形成装置間の印字画質が揃うように画像形
成条件を変更する条件変更手段とが各画像形成装置にそ
れぞれ備えられていることを特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、通信回線によって接
続された複数の画像形成装置が設けられ、かつこれら複
数の画像形成装置の少なくともいずれか一つには画像デ
ータ入力装置が備えられる。そして、上記画像データ入
力装置が備えられたいずれかの画像形成装置にて画像入
力した後、該画像入力した画像形成装置の画像処理装置
にて画像処理して印字出力するか又は通信回線にて他の
画像形成装置に画像入力データを転送しその転送先の画
像形成装置の画像処理装置にて画像処理して印字出力さ
せる。そして、これらの管理は、各画像形成装置の管理
装置が行う。
【0037】ここで、本発明においては、複数の画像形
成装置間で互いの画質情報を比較する画質比較手段と、
上記画質比較手段による画質情報の比較結果に基づい
て、各画像形成装置間の印字画質が揃うように画像形成
条件を変更する条件変更手段とが各画像形成装置にそれ
ぞれ備えられている。
【0038】このため、画質比較手段が先ず複数の画像
形成装置間で互いの画質情報を比較する。そして、条件
変更手段は、この画質比較手段による画質情報の比較結
果に基づいて、各画像形成装置間の印字画質が揃うよう
に画像形成条件を変更する。
【0039】この結果、画質比較手段によって各画像形
成装置のそのときの状態をお互いに知ることできる。そ
して、その違いに対して画像形成装置の画像形成条件を
設定することによって、各画像形成装置における出力印
字結果としての画質を一致させることができる。
【0040】したがって、各々の画像形成装置間で画質
を比較し、各画像形成装置間で画像形成方法を制御し、
画像品質を画像形成装置の種類に関係なく同じものにし
得る画像形成装置の管理装置を提供することができる。
【0041】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、上記課題を解決するために、各画像形成装置は、電
子写真方式により画像形成する一方、画質比較手段は、
画像形成装置に備えられた像担持体上に形成されたトナ
ーパッチ像にて得られる画質情報により各画像形成装置
間で差異があるかを比較することを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、画質比較手段は、電
子写真方式による画像形成装置に備えられた像担持体上
に形成されたトナーパッチ像にて得られる画質情報によ
り各画像形成装置間で差異があるかを比較する。
【0043】このため、比較すべき画像情報として像担
持体上に形成されたトナーパッチ像の画像情報を得るこ
とは、画像形成装置としてのそのときの状態を最も良く
反映しているので、正確な画質の合わせこみが可能であ
る。
【0044】本発明の画像形成装置の管理装置は、上記
課題を解決するために、各画像形成装置は、電子写真方
式により画像形成する一方、条件変更手段は、画像形成
条件として、画像形成装置に備えられた像担持体の帯電
電位、露光手段の光量若しくは点灯時間、現像バイアス
電圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも
一つを制御することを特徴としている。
【0045】上記の構成によれば、条件変更手段は、画
像形成条件として、電子写真方式による画像形成装置に
備えられた像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しく
は点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー
濃度のいずれか少なくとも一つを制御する。
【0046】このため、得られた画像形成装置の状態に
基づいて、像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しく
は点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー
濃度のいずれか少なくとも一つを変更することによっ
て、基準の画像形成装置と同じ画質にすべく他の画像形
成装置を制御することができ、画質を一致させることが
できる。
【0047】本発明の画像形成装置の管理装置は、上記
課題を解決するために、各画像形成装置は、電子写真方
式により画像形成する一方、像担持体上にトナーパッチ
を作成しそのトナーパッチ情報を測定し、目標値と比較
することによりプロセスコントロール条件を制御する画
像濃度を調整するプロセスコントロール手段を備え、条
件変更手段は、複数の画像形成装置のうちのいずれか一
つの画質を基準画質とし、その基準画質と同じになるよ
うにすべく、プロセスコントロール手段に対してプロセ
スコントロール条件を変更させることを特徴としてい
る。
【0048】上記の構成によれば、各画像形成装置は、
電子写真方式により画像形成する一方、像担持体上にト
ナーパッチを作成しそのトナーパッチ情報を測定し、目
標値と比較することによりプロセスコントロール条件を
制御する画像濃度を調整するプロセスコントロール手段
を備えている。また、条件変更手段は、複数の画像形成
装置のうちのいずれか一つの画質を基準画質とし、その
基準画質と同じになるようにすべく、プロセスコントロ
ール手段に対してプロセスコントロール条件を変更させ
る。
【0049】このため、初めから画質を一定レベル以上
にすべく特定の作像条件で像担持体上にトナーパッチを
作成しそのパッチの形成状態を測定し画像形成条件を制
御するプロセスコントロール機能を設けた画像形成装置
では、画質の違いをプロセスコントロール条件に含ませ
ることで、より精度の高い合わせ込みができる。
【0050】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について、図1及び図2に基づいて説明すれば以
下のとおりである。
【0051】図1は、本発明の実施の一形態のシステム
構成図である。複数台(図1では4台)のカラー複写機
M;X,Y,Zは、オフィスの同一フロアやコンビニエ
ンスストアの店内等のように相互に近接して配置され、
かつこれらのカラー複写機M;X,Y,Zは、同一メー
カーで同一型式等のように、相互に類似した特性を有す
る。
【0052】本発明に係る管理装置は、総てのカラー複
写機M;X,Y,Zに搭載され、後述するマスターとな
るカラー複写機Mでは、画像形成に関わる作像データの
内、総てのカラー複写機M;X,Y,Z間で共有化すべ
き共有化データを配信するとともに、その共有化データ
を含む作像データを用いて自機の画像形成を行わせ、一
方スレーブとなるカラー複写機X,Y,Zでは、前記マ
スターとなるカラー複写機Mと通信を行い、受信された
共有化データを含む作像データを用いてそれぞれの画像
形成を行わせる。この管理装置は、専用のハードウェア
で実現されてもよく、又は後述する複写機の通信及び制
御装置を用い、それらを制御するソフトウェアで実現さ
れてもよい。
【0053】本発明の実施の一形態では、マスターとな
るカラー複写機Mは、最先に設置された複写機とし、残
余のスレーブとなるカラー複写機X,Y,Zは、それ以
後に設置された複写機とする。マスターとなるカラー複
写機Mは、前記共有化データを、電源投入時等の定期的
なタイミングや、定間隔なタイミングに、スレーブとな
るカラー複写機X,Y,Zに配信する。前記カラー複写
機X,Y,Zは、受信された共有化データをストアし
て、画像形成に使用する。
【0054】図2は、カラー複写機M;X,Y,Zの一
構成例を示すブロック図である。原稿がセットされ、使
用者が、必要に応じて複写枚数や画質調整を行い、複写
釦を操作すると、複写機エンジン1は、作像データ蓄積
メモリ2にストアされている作像データを用いて、複写
処理を行う。前記作像データは、前記複写機エンジン1
内の各部の設定値や複写機エンジン1から取込まれたセ
ンサ情報ならびに自己診断装置3による各部の診断結果
等である。
【0055】前記共有化データは、初期現像剤濃度調整
値、複写枚数、カラーバランス(色ズレ)、初期中間調
補正テーブル、初期中間調補正プロコン基準値、初期高
濃度プロコン基準値及び環境補正値(温湿度エリア)等
である。マスター側のカラー複写機Mの通信装置4は、
前記作像データ蓄積メモリ2にストアされている共有化
データを、前記定期的又は定間隔なタイミングに、スレ
ーブ側となるカラー複写機X,Y,Zの通信装置4に配
信し、前記作像データ蓄積メモリ2にストアさせる。通
信装置4は、例えば後述するメーカーやメンテナンス業
者と接続するための電話線等を用いる簡易な有線通信、
赤外線通信又は近距離の無線通信等によって相互に通信
を行う。
【0056】一方、前記自己診断装置3によって異常の
発生が検知されると、メッセージ表示装置5は、その異
常発生箇所等の異常の状況を表示する。また、この異常
がスレーブ側となるカラー複写機X,Y,Zのいずれか
で発生した場合には、該カラー複写機X,Y,Zの通信
装置4はマスター側のカラー複写機Mの通信装置4に異
常の発生を報知する。これに応答して、マスター側のカ
ラー複写機Mからは、前記定期的又は定間隔なタイミン
グであるか否かに拘わらず、強制的に、その異常の発生
したカラー複写機に前記共有化データを送信する。
【0057】したがって、使用者が複雑な調整を行うこ
となく、各カラー複写機M;X,Y,Z間の画質は安定
的に維持され、どのカラー複写機M;X,Y,Zを使用
しても相互に近似した画質となるので、使用者に画質の
機差に対する不満を抱かせるせることはなく、また総て
の画像形成装置の稼動効率の平均化にも寄与することが
できる。
【0058】また、先に設置されたカラー複写機Mは、
使用者が好みの画質となるように調整している可能性が
高く、その共有化データを後に設置されたカラー複写機
X,Y,Zに分配するので、これらのカラー複写機X,
Y,Zでは、設置後直ちに、使用者の好みの画質で画像
形成を行うことができる。
【0059】さらにまた、異常発生時に、マスター側の
カラー複写機Mから、前記定期的又は定間隔なタイミン
グであるか否かに拘わらず、強制的に、その異常の発生
した複写機に共有化データを送信するので、前記定期的
又は定間隔なタイミングのみに送信を行う場合に比べ
て、その異常の発生した複写機の速やかな復旧や異常の
程度の軽減に寄与することができる。こうして、従来で
は重大なトラブルとして処理され、使用不可となってい
たようなケースでも、正常に復旧できる可能性が高くな
り、装置の稼動効率を向上することができる。また、長
期間に亘る装置の停止が少なくなり、使用者からのクレ
ームの発生等も少なくすることができる。
【0060】なお、上述のような画質の機差を解消する
ための動作を行うにあたって、何れの複写機をマスター
とし、またスレーブとするかの設定は、2台目以降のカ
ラー複写機X,Y,Zが導入された段階で、各カラー複
写機M;X,Y,Z間で、稼動後に起動する内部時計等
を用いて自動的に相互認証するようにしてもよく、また
使用者が設定するようにしてもよい。
【0061】本発明の実施の他の形態について説明すれ
ば、以下のとおりである。
【0062】本発明の実施の他の形態におけるシステム
構成は前述の図1と同様であり、また複写機の構成は図
2と同様であり、これらの図を参照して説明する。本発
明の実施の他の形態では、マスターとなるカラー複写機
Mは、好ましい画質の複写機とし、残余のカラー複写機
X,Y,Zをスレーブとする。この場合、何れの複写機
をマスターとし、またスレーブとするかの設定は、2台
目以降のカラー複写機X,Y,Zが導入された段階で、
各カラー複写機M;X,Y,Z間で、例えば同一期間内
での複写枚数が最も多いものをマスターとする等で自動
的に相互認証するようにしてもよく、また使用者が設定
するようにしてもよい。
【0063】マスターとなるカラー複写機Mは、前述の
実施の一形態と同様に、前記共有化データを、前記定期
的又は定間隔なタイミングに、スレーブとなるカラー複
写機X,Y,Zに配信する。前記カラー複写機X,Y,
Zは、受信された共有化データをストアして、画像形成
に使用する。
【0064】したがって、前記同一フロアのような略等
しい環境で使用されても、各カラー複写機M;X,Y,
Z間には画質のずれが生じてゆくのに対して、その中で
最も好ましい画質のカラー複写機Mから共有化データを
残余のカラー複写機X,Y,Zに分配することによっ
て、総てのカラー複写機M;X,Y,Zは、常に好まし
い画質で画像形成を行うことができる。
【0065】本発明の実施のさらに他の形態について説
明すれば、以下のとおりである。
【0066】本発明の実施のさらに他の形態におけるシ
ステム構成は前述の図1と同様であり、また複写機の構
成は図2と同様であり、これらの図を参照して説明す
る。本発明の実施のさらに他の形態では、マスターとな
るカラー複写機M及びスレーブとなるカラー複写機X,
Y,Zは、任意に設定される。この場合、何れの複写機
をマスターとし、またスレーブとするかの設定は、2台
目以降のカラー複写機X,Y,Zが導入された段階で、
各カラー複写機M;X,Y,Z間で自動的に相互認証に
よって決定されてもよく、また使用者が設定するように
してもよい。
【0067】マスターとなるカラー複写機Mは、前述の
実施の一形態と同様に、前記共有化データを、前記定期
的又は定間隔なタイミングに、スレーブとなるカラー複
写機X,Y,Zに配信する。前記カラー複写機X,Y,
Zは、受信された共有化データをストアして、画像形成
に使用する。
【0068】注目すべきは、本実施の形態では、マスタ
ーとなるカラー複写機Mは、スレーブとなるカラー複写
機X,Y,Zから、前記共有化データを、前記定期的又
は定間隔なタイミングで収集し、自機の共有化データを
含めた総てのカラー複写機M;X,Y,Z間の画質の平
均値となる共有化データを分配することである。
【0069】したがって、前記同一フロアのような略等
しい環境で使用されても、各カラー複写機M;X,Y,
Z間には画質のずれが生じてゆくのに対して、それらの
カラー複写機M;X,Y,Zの共有化データの平均値を
求めて各カラー複写機X,Y,Zに分配することによっ
て、画質を常に平均レベルに維持することができる。
【0070】本実施の形態では、前述のように、何れの
カラー複写機M;X,Y,Zがマスター側となってもよ
く、したがってマスター側となっていたカラー複写機M
に異常が発生した場合には、スレーブ側であったカラー
複写機X,Y,Zのいずれかがマスターとなり、前記異
常が発生したカラー複写機Mに共有化データを強制的に
送信するようにしてもよい。これによって、マスター側
となっていたカラー複写機Mに異常が発生した場合に
も、正常に復旧できる可能性を高くすることができる。
【0071】なお、スレーブ側のカラー複写機X,Y,
Zで使用される作像データとして、上述のように、マス
ター側のカラー複写機Mから転送された共有化データが
そのまま使用されてもよく、又は前記作像データが、例
えば基本項と補正項とに分離され、マスター側のカラー
複写機Mは各スレーブ側のカラー複写機X,Y,Zに対
する共通の補正項のみを前記共有化データとして転送す
るようにしてもよい。
【0072】ここで、例えば特開昭62−115473
号公報には、各オフィスに設置された複写機を、電話回
線を介して、前記メーカーやメンテナンス業者の集中監
視センターに接続し、各複写機の自己診断結果にかかる
データを該集中監視センターで取込み、同センター側で
故障等複写機の監視情報を詳細に知る方法が提案されて
いる。同様に、特開平4−53972号公報では、無線
で、エラー情報やメンテナンス情報を管理装置に送信す
ることが提案されている。
【0073】しかしながら、これらの先行技術は、消耗
品の補充や部品の交換等のメンテナンス作業を適切に行
うために考案されたものであり、本発明のように、複数
台並設される複写機の画質の均一化を目的としたもので
はない。
【0074】また、スレーブ側のカラー複写機X,Y,
Zからマスター側のカラー複写機Mへの作像データの転
送及びマスター側のカラー複写機Mからスレーブ側のカ
ラー複写機X,Y,Zへの共有化データの転送は、例え
ば特開平7−325515号公報で示されるように前回
の転送時に未収集であったデータや、変更となったデー
タのみが転送されるようにしてもよい。
【0075】さらにまた、各カラー複写機M;X,Y,
Z間のデータ伝送には、前述のようなメーカーやメンテ
ナンス業者と接続するための電話線等を用いるのではな
く、例えば特開昭61−21626号公報に示されるよ
うに、商用電源線を用いてもよい。何れも、専用のデー
タハイウェイ、すなわちLAN(Local Area Network)
等のネットワークを用いるものではなく、簡易な構成の
ネットワークで実現することができる。
【0076】〔実施の形態2〕本発明の実施の一形態に
ついて図3ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、本発明の画像形成装置の管理装置は、
多数の画像形成装置を連結することが可能であるが、本
実施の形態では、2台の画像形成装置としての複写機が
接続されている場合について説明する。
【0077】本実施の形態の画像形成装置システムは、
図3に示すように、第1画像形成装置Aと第2画像形成
装置Bとの2台からなっており、両者は、通信回線とし
てのケーブル40にて接続されている。
【0078】上記第1画像形成装置Aは、印字すべく画
像データを送り出す画像データ入力装置としてのスキャ
ナA(SCA)20とケーブルA12にて繋がってお
り、このスキャナA20にて読み取られた原稿の画像デ
ータは、ケーブルA12及びケーブル40を介して第2
画像形成装置Bにも送られるようになっている。なお、
本実施の形態では、画像データ入力装置としてのスキャ
ナAを有しているが、画像形成装置としてのプリンタを
扱う場合には、画像データを外部の他の装置から入力す
る機器としてなっているものとする。
【0079】すなわち、本実施の形態の画像形成装置シ
ステムでは、2台の第1画像形成装置A及び第2画像形
成装置Bにて印字することにより印字のスピードを上げ
ることを目的として接続されている。
【0080】したがって、上記第1画像形成装置Aのス
キャナA20にて原稿を読み取った後、ケーブルA12
を介して第1画像形成装置Aの後述する画像処理装置A
11bに送られた画像データは、全く同じ画像データが
第2画像形成装置Bにも送られる。そして、各第1画像
形成装置A及び第2画像形成装置Bにて独自に所定の枚
数だけ印字が行われる。
【0081】これによって、第1画像形成装置Aと第2
画像形成装置Bとの2台で印字を並行処理するので、1
台の第1画像形成装置Aのみで印字を行うよりも、印字
完了までの時間は大幅に短縮される。
【0082】一方、各々の第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bは、いずれも電子写真方式にて画像形成
するものであり、静電潜像を形成するための像担持体A
31・B31と、前記スキャナA20・B20における
原稿露光装置A21・B21にて原稿走査して読み取っ
た原稿の画像データに応じて印字すべく点灯したレーザ
ー光にて像担持体A31・B31に露光を行う露光手段
としてのレーザー露光装置A32・B32と、像担持体
A31・B31に対して帯電を行う帯電装置A33・B
33と、像担持体A31・B31上に形成された静電潜
像を現像するためにトナーカートリッジA36・B36
に貯蔵された図示しないトナーとそのトナーを帯電させ
るためのキャリアを含む乾式2成分系の現像剤を備えた
現像装置A34・B34と、その現像装置A34・B3
4に現像バイアス電圧を印加する高圧電源A35・B3
5と、現像剤中のトナー含有率を測定するための図示し
ないセンサと、像担持体A31・B31上に形成された
トナー像を転写紙上に移すための転写装置A37・B3
7と、像担持体A31・B31上に残った残留トナーを
回収するためのクリーニングブレードA38・B38
と、転写紙上に移したトナーを転写紙に定着させる定着
装置A39・B39とを備えている。なお、上記像担持
体A31・B31に帯電電位を付与する帯電装置A33
・B33と、像担持体A31・B31と現像装置A34
・B34との間に現像バイアス電圧を付与する高圧電源
A35・B35等の画像形成に関わる主要な手段は、本
発明の条件変更手段の機能を有している。
【0083】上記像担持体A31・B31は、例えば、
φ40mmのOPC(Organic Photoconductive Conduct
or:有機光導電体)ドラムからなっている。
【0084】また、帯電装置A33・B33にはスコロ
トロンコロナチャージャを使用するとともに、グリッド
に印加する電圧は帯電電位を制御するためにPWM制御
されており、例えば1V単位で帯電電位を変えることが
できる。本実施の形態では、基準となる帯電電位は−6
50Vに設定している。
【0085】上記レーザー露光装置A32・B32のレ
ーザーのレーザーパワーは、例えば0.30mWとなっ
ている。
【0086】また、現像剤は、例えば、キャリアとして
フェライトキャリアを用い、トナーとしてはポリエステ
ル系で平均粒径が8.0μmのものを用いている。ま
た、現像剤中のトナー含有率は4.5%とし、現像バイ
アス電圧もPWM制御して1V単位で制御できるように
してあり、基準現像バイアス電圧は−500Vとしてい
る。なお、このとき、像担持体A31・B31上の現像
部での明電位は、例えば−70Vである。
【0087】次に、本実施の形態の画像形成装置システ
ムにおいては、基板A11・B11に設けられた管理装
置としてのCCDA23・B23が、印字に際して、先
ず、2台の第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B
が接続されているかどうかを判断するようになってい
る。
【0088】そして、第1画像形成装置A及び第2画像
形成装置Bが接続されていないと判断されたときには、
各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、各々
の画像処理パラメータにて印字を行うものなっている。
【0089】一方、第1画像形成装置A及び第2画像形
成装置Bが接続されていると判断されたときには、画質
比較手段としてのCPUA11c・B11cは、各第1
画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの印字特性がど
のようになっているかをそれぞれ調べるようになってい
る。
【0090】両者の印字特性を調べる一つの方法とし
て、例えば、トナーパッチのトナー付着量を想定する方
法がある。
【0091】このトナーパッチのトナー付着量を想定す
る方法を用いて、各第1画像形成装置A及び第2画像形
成装置Bにて分散して印字出力する方法について、図4
に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、各第
1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bには、そのと
きの装置の状況を知るためのトナー濃度センサA0・B
0が組み込まれているものとする。
【0092】先ず、最初に、第1画像形成装置Aと第2
画像形成装置Bとが連結されているか否かを判断する
(S1)。そして、第1画像形成装置Aと第2画像形成
装置Bとが連結されていると判断した場合には、印字プ
ロセスに先立って、像担持体A31・B31上にトナー
パッチを作成する(S2)。
【0093】このときのパッチ作成条件は、像担持体A
31・B31の帯電電位を−450V、現像バイアス電
圧を−300Vとし、その他の条件は前述の基準設定と
同じである。
【0094】また、画像形成方法を制御する幅を知るた
めに、帯電電位と現像バイアス電圧とを各々±100V
変化させてトナーパッチ像を作成する。したがって、各
第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、3個の
トナーパッチ像を作ることになる。
【0095】次いで、像担持体A31・B31上にトナ
ーパッチを作成した後のトナー付着量をクリーニングブ
レードA38・B38の手前に設けたトナー濃度センサ
A30・B30にて測定する(S3)。このトナー濃度
センサA30・B30にて得られた測定値はデジタル変
換して例えば8ビット出力される。この測定値は数値が
大きい程トナー付着量が少ないと判断する設定になって
いる。
【0096】上記の装置間のトナー付着量を比較するた
めの測定値は、図5に示すように、例えば、第1画像形
成装置Aが50であり、第2画像形成装置Bは44とな
っている。
【0097】すなわち、第1画像形成装置Aの方が濃度
が低い測定結果であるとする。なお、実際にこのときの
トナー付着量を測定するために転写紙に移して定着後の
濃度をマクベス濃度計で測定したところ、第1画像形成
装置Aでは1.10であり、第2画像形成装置Bでは
1.18であった。
【0098】次いで、図4に示すように、上記の測定値
を、図3に示す通信回線のケーブル40を用いて、図示
しない測定値比較回路と画像形成のための設定値演算回
路及び記憶装置A11a・B11aを備えた基板A11
・B11から、互いにそのデータを送る(S4)。
【0099】次いで、各第1画像形成装置A及び第2画
像形成装置Bでは、各CPUA11c・B11cは、送
られてきた他の画像形成装置の測定結果と自身の測定結
果とを比較し、測定値に差があるか否かを判断する(S
5)。
【0100】そして、測定値に差があると判断したとき
には、濃度が異なっているので、その濃度を合わすよう
に適正電位設定を行った後(S6)、印字を行う(S
7)。
【0101】なお、上記S1において第1画像形成装置
Aと第2画像形成装置Bとが接続されていないと判断さ
れたとき、及びS5において測定値に差がないと判断し
たときには、直ちにS7に移行してそれぞれの第1画像
形成装置A及び第2画像形成装置Bにて印字を行う。
【0102】ここで、本実施の形態における濃度を合わ
す方法について詳細に説明する。
【0103】本実施の形態では、濃度を合わす方法とし
て、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにお
ける濃度の平均値に合わせこむ方法を採用している。
【0104】すなわち、本実施の形態では、図5に示し
たように、測定値が第1画像形成装置Aでは50であ
り、第2画像形成装置Bは44であったことから、平均
値47になるように画像形成方法を制御する。
【0105】そして、その具体的な制御方法としては、
現像バイアス電圧と像担持体A31・B31の帯電電位
とを同じ値だけ変化させる方法をとっている。
【0106】すなわち、画像形成方法を制御するため
に、帯電電位と現像バイアス電圧とを各々±100V変
化させてトナーパッチ像を作成したときの各2個のトナ
ーパッチの測定値は、図5に示すように、例えば、第1
画像形成装置Aでは40と60であり、第2画像形成装
置Bでは29と59となっている。
【0107】これらの測定値を基に、各第1画像形成装
置A及び第2画像形成装置Bにて平均値47にするため
の電位差を求める。
【0108】その結果、第1画像形成装置AではΔ30
Vだけ設定電位を上げる一方、第2画像形成装置Bでは
Δ20Vだけ下げることになる。したがって、第1画像
形成装置Aの帯電電位は−680Vかつ現像バイアス電
圧は−480Vとなる。また、第2画像形成装置Bの帯
電電位は−630Vかつ現像バイアス電圧は−430V
に設定される。
【0109】この結果、各第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bにおけるいずれの画像形成装置からの印
字出力も同じ濃度となり。各第1画像形成装置Aと第2
画像形成装置Bとの間で生じた画質の差を解消すること
ができる。
【0110】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、ケーブル40によって接続された複数
の各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bが設け
られ、かつこれら複数の各第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bの少なくともいずれか一つにはスキャナ
A20が備えられる。そして、スキャナA20が備えら
れた第1画像形成装置Aにて画像入力した後、この画像
入力した第1画像形成装置Aの画像処理装置A11bに
て画像処理して印字出力するか又はケーブル40にて第
2画像形成装置Bに画像入力データを転送しその転送先
の第2画像形成装置Bの画像処理装置B11bにて画像
処理して印字出力させる。そして、これらの管理は、各
第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの管理装置
としてのCPUA11c・B11cが行う。
【0111】ここで、本実施の形態においては、各第1
画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で互いの画質
情報を比較する画質比較手段としてのCPUA11c・
B11cと、このCPUA11c・B11cによる画質
情報の比較結果に基づいて、各第1画像形成装置A及び
第2画像形成装置B間の印字画質が揃うように画像形成
条件を変更する帯電装置A3・B3及び高圧電源A5・
B5とが各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B
にそれぞれ備えられている。
【0112】このため、CPUA11c・B11cが先
ず各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で互
いの画質情報を比較する。そして、帯電装置A33・B
33及び高圧電源A35・B35は、このCPUA11
c・B11cによる画質情報の比較結果に基づいて、各
第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間の印字画
質が揃うように画像形成条件を変更する。
【0113】この結果、CPUA11c・B11cによ
って各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのそ
のときの状態をお互いに知ることできる。そして、その
違いに対して各第1画像形成装置A及び第2画像形成装
置Bの画像形成条件を設定することによって、各第1画
像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおける出力印字
結果としての画質を一致させることができる。
【0114】したがって、各第1画像形成装置A及び第
2画像形成装置B間で画質を比較し、各第1画像形成装
置A及び第2画像形成装置B間で画像形成方法を制御
し、画像品質を各第1画像形成装置A及び第2画像形成
装置Bの種類に関係なく同じものにし得る画像形成装置
の管理装置を提供することができる。
【0115】また、本実施の形態の画像形成装置の管理
装置では、条件変更手段としての帯電装置A33・B3
3及び高圧電源A35・B35は、各第1画像形成装置
A及び第2画像形成装置Bのうちの各第1画像形成装置
A及び第2画像形成装置Bにおける各画質の平均値を基
準画質として、その基準画質と同じになるように画像形
成条件を変更する。
【0116】このため、各第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bにおける複数の画像形成装置の平均的な
画質の出力を得ることができ、特に、画質差が大きい場
合に均一化が適正となる。
【0117】また、本実施の形態の画像形成装置の管理
装置では、画質比較手段としてのCPUA11c・B1
1cは、電子写真方式により各第1画像形成装置A及び
第2画像形成装置Bに備えられた像担持体A31・B3
1上に形成されたトナーパッチ像にて得られる画質情報
により各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間
で差異があるかを比較する。
【0118】このため、比較すべき画像情報として像担
持体A31・B31上に形成されたトナーパッチ像の画
像情報を得ることは、各第1画像形成装置A及び第2画
像形成装置Bとしてのそのときの状態を最も良く反映し
ているので、正確な画質の合わせこみが可能である。
【0119】なお、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能である。例えば、上記実施の形態では、トナーパッチ
による像担持体A31・B31へのトナー付着濃度の測
定値における平均値を目標画質としたが、特にこれに限
定するものではなく、例えば、第1画像形成装置Aの測
定値50を目標値とすることも可能である。
【0120】すなわち、図5に示すように、第2画像形
成装置Bの測定値44を測定値50のトナー付着量にな
るようにすることが可能である。
【0121】この場合、第2画像形成装置Bにおいて
は、Δ40V分だけトナー付着量が少なくなるように制
御する。そして、第1画像形成装置Aにおける設定値は
標準のままで、第2画像形成装置Bについてのみ帯電電
位を−610Vとし、かつ現像バイアス電圧を−460
Vにする。
【0122】これにより、第2画像形成装置Bの印字濃
度は、第1画像形成装置Aと同じになり、装置間の画質
の差がなくなる。
【0123】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、条件変更手段としての帯電装置A33
・B33及び高圧電源A35・B35は、各第1画像形
成装置A及び第2画像形成装置Bのうちのいずれか一つ
である第1画像形成装置Aの画質を基準画質として、そ
の基準画質と同じになるように画像形成条件を変更する
ことが可能である。
【0124】このため、各第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bのうち、1台の第1画像形成装置Aの画
像画質を基準とし、その画像画質に第2画像形成装置B
の画像画質を合わせることによって、調整すべき画像形
成装置が少なくてすむ。
【0125】また、最も頻繁に印字する第1画像形成装
置Aの画質となるように、第2画像形成装置Bの画質を
合わせることによって、全体として違和感のない印字結
果を常に得ることが可能になる。
【0126】なお、本実施の形態においては、印字した
いときの各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B
の状態を比べてから、画像形成条件の制御を行ったが、
必ずしもこれに限らず、その以外に、初期に像担持体A
31・B31におけるOPCドラムのロット、現像剤の
ロット、レーザー特性例えばレーザーパワーやビーム
径、初期印字状態のデータを、互いに、基板A11・B
11の記憶装置A11a・B11aに記憶し、それに応
じて画像形成パラメーターの初期設定値を変更して以後
の印字を行うことによっても、各第1画像形成装置A及
び第2画像形成装置B間の画質差を抑えることが可能で
ある。
【0127】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施
の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材
については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、前記実施の形態1及び実施の形態2の各種の特徴
点については、本実施の形態についても組み合わせて適
用し得るものとする。
【0128】本実施の形態では、画質比較手段における
画質比較の方法について説明する。
【0129】すなわち、本実施の形態における画像形成
装置の管理装置においては、各第1画像形成装置A及び
第2画像形成装置BにおけるOPCドラムからなる像担
持体A31・B31の回転時間を記録するカウンタを設
けている。
【0130】また、像担持体A31・B31のOPCの
明電位は、帯電電位を−650Vに保ったときに、ドラ
ム回転時間に応じて、図6の特性があることが予め分か
っているため、記憶装置A11a・B11aにその特性
を記憶しておく。
【0131】例えば、第1画像形成装置Aにおける像担
持体A31の回転時間は150,000秒であり、第2
画像形成装置Bにおける像担持体B31の回転時間は9
0,000秒であるとする。
【0132】これら像担持体A31・B31の回転時間
を、それぞれ通信回線のケーブル40を用いてお互いに
データを送る。
【0133】すなわち、この回転時間によって、明電位
は初期の値から第1画像形成装置AにおいてはΔ50V
変化している一方、第2画像形成装置BについてはΔ3
0V変化していることがわかる。
【0134】したがって、各第1画像形成装置A及び第
2画像形成装置Bでは、明電位でΔ20Vの差が生じ、
第1画像形成装置Aのトナー付着量が少なくなってい
る。
【0135】したがって、第2画像形成装置Bが、初期
からの回転時間が短くかつ明電位の変化が少ないので、
第1画像形成装置Aの帯電電位と現像バイアス電圧とを
各々−670V及び−520Vにして、第1画像形成装
置Aを第2画像形成装置Bのトナー付着量に合わせる制
御を行う。
【0136】この結果、トナーパッチ等を作成するため
に時間を要したり、余分なトナーを使用することなく、
転写紙上のトナー付着量は、各第1画像形成装置A及び
第2画像形成装置Bとも第2画像形成装置Bの制御前の
トナー付着量となり、同じ画質が得られ、より初期の画
質に近い画質を得ることができる。
【0137】なお、上記実施の形態においては、初期の
画質に近い第2画像形成装置Bにトナー付着量を合わせ
るように制御したが、必ずしもこれに限らず、第1画像
形成装置Aの使用頻度が高く標準的な画質となっている
ときには、逆に、第1画像形成装置Aの画像形成に関す
る設定値は変更せず、第2画像形成装置Bの帯電電位と
現像バイアス電圧とを各々−630Vと−480Vにし
て、第1画像形成装置Aの画質に合わせても良い。
【0138】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、画質比較手段としてのCPUA11c
・B11cは、電子写真方式による各第1画像形成装置
A及び第2画像形成装置Bに備えられた像担持体A31
・B31の要素に基づく画質情報により各第1画像形成
装置A及び第2画像形成装置B間で差異があるかを比較
する。
【0139】このため、画像形成に関係する各要素とし
て、ロット、履歴、状態、環境の少なくとも一つを画像
形成パラメータとして情報のやり取りをすることによっ
て、そのときの画像形成装置の状態を知ることができ
る。また、トナーパッチ作成等の余分な駆動をしないで
画質の一致を図ることができる。
【0140】なお、上記の実施の形態では、像担持体A
31・B31の要素について画質比較手段の画質判断要
素としたが、必ずしもこれに限らず、中間転写体、現像
剤、装置内の温度湿度、又は雰囲気の温度湿度等の少な
くとも一つの要素に基づく画質情報により各画像形成装
置間で差異があるかを比較することによっても、同様の
効果を得ることができる。
【0141】〔実施の形態4〕本発明の他の実施の形態
について図7に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実
施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部
材については、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。また、前記実施の形態1ないし実施の形態3の各種
の特徴点については、本実施の形態についても組み合わ
せて適用し得るものとする。
【0142】本実施の形態の画像形成装置の管理装置に
おいても、前記実施の形態3と同様に、画質比較手段に
おける画質比較の方法について説明する。
【0143】すなわち、本実施の形態においては、各第
1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bに温度センサ
A50・B50を設けている。
【0144】すなわち、各第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bにおいては、装置本体の温度が上昇する
と階調性がなくなる特性を有している。具体的には、原
稿濃度に対する印字濃度の傾き(以下、「ガンマ」とい
う)は、温度が上昇する程大きくなっている。
【0145】このガンマは、大きい程、階調性がなくか
つコントラストの高い画質になることを示している。こ
の階調性がなくかつコントラストの高い画質になる要因
としては、レーザー露光装置A32・B32、像担持体
A31・B31、図示しない中間転写体、及び転写装置
A37・B37等の画像形成に係わる全ての特性が加味
されている。
【0146】本実施の形態の各第1画像形成装置A及び
第2画像形成装置Bにおけるガンマは、機内温度とレー
ザーパワー補正量との関係が、図7に示す特性を有する
ことが予め分かっており、この特性が予め基板A11・
B11の記憶装置A11a・B11aに記憶されてい
る。
【0147】例えば、第1画像形成装置Aは、主に使用
される装置であるため、機内温度が50℃まで上昇して
いるとする。一方、第2画像形成装置Bは、使用頻度が
少ないため30℃であるとする。
【0148】そこで、使用頻度の高い第1画像形成装置
Aの画質に合わせるため、第2画像形成装置Bのレーザ
ーパワーをΔ20℃に対するレーザーパワー補正量0.
06を加味して0.36mWに制御して印字を行う。
【0149】その結果、各第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bのいずれも同じガンマの印字結果を得る
ことができた。
【0150】なお、本実施の形態では、レーザー光量に
対する補正を行ったが、必ずしもこれに限らず、例え
ば、光源の1画素の点灯時間を制御する方法やレーザー
の光量と点灯時間とを組み合わせた方法での制御も可能
であり、同様の結果が得られる。
【0151】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、画質比較手段としてのCPUA11c
・B11cは、電子写真方式による各第1画像形成装置
A及び第2画像形成装置Bの装置内の温度湿度要素に基
づく画質情報により各第1画像形成装置A及び第2画像
形成装置B間で差異があるかを比較する。
【0152】このため、画像形成に関係する各要素とし
て、ロット、履歴、状態、環境の少なくとも一つを画像
形成パラメータとして情報のやり取りをすることによっ
て、そのときの各第1画像形成装置A及び第2画像形成
装置Bの状態を知ることができる。また、トナーパッチ
作成等の余分な駆動をしないで画質の一致を図ることが
できる。
【0153】また、本実施の形態の画像形成装置の管理
装置では、条件変更手段は、画像形成条件として、電子
写真方式による各第1画像形成装置A及び第2画像形成
装置Bに備えられた像担持体A31・B31の帯電電
位、レーザー露光装置A32・B32の光量若しくは点
灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー濃度
のいずれか少なくとも一つを制御することが可能であ
る。
【0154】このため、得られた各第1画像形成装置A
及び第2画像形成装置Bの状態に基づいて、像担持体A
31・B31の帯電電位、レーザー露光装置A32・B
32の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電圧、又は
現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一つを変更
することによって、基準の第1画像形成装置Aと同じ画
質にすべく第2画像形成装置Bを制御することができ、
画質を一致させることができる。
【0155】〔実施の形態5〕本発明の他の実施の形態
について説明すれば、以下の通りである。なお、説明の
便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態4の図面
に示した部材と同一の機能を有する部材については、同
一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施
の形態1ないし実施の形態4の各種の特徴点について
は、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るも
のとする。
【0156】本実施の形態の画像形成装置の管理装置で
は、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bが、
初期に設定した目標画質になるようにプロセスコントロ
ールを行う機能を有している場合について説明する。な
お、以下の説明では、目標画質として最大濃度を採用す
る。
【0157】このような機能を有する場合には、各第1
画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、印字プロセ
スに先立って図3に示す像担持体A31・B31上にト
ナーパッチを作成する。
【0158】そのパッチ作成条件として、例えば、像担
持体A31・B31の帯電電位を−650V、現像バイ
アス電圧を−500Vを基準とし、その他の設定も基準
設定と同じ条件にて帯電電位と現像バイアス電圧とを各
々±100V変化させてトナーパッチ像を作成する。
【0159】したがって、各第1画像形成装置A及び第
2画像形成装置Bは、各々の最大濃度を目標値に近づけ
るため、3個のトナーパツチ像を作ることになる。
【0160】そして、像担持体A31・B31上にトナ
ーパッチを作成した後のトナー付着量をクリーニングブ
レードA38・B38の手前に設けたトナー濃度センサ
A30・B30により測定する。
【0161】次いで、トナー濃度センサA30・B30
にて得られた測定値をデジタル変換して8ビット出力す
る。この値は数値が大きい程トナー付着量が少ないと判
断する設定になっている。
【0162】各々のプロセスコントロールのためのトナ
ーパッチの濃度測定値は、例えば、第1画像形成装置A
がそれぞれ30、20、10であり、第2画像形成装置
Bがそれぞれ25、15、10となったとする。
【0163】ここで、最大濃度の目標値を15とする。
【0164】上記の濃度測定結果から、第1画像形成装
置Aは、帯電電位及び現像バイアス電圧をΔ50Vだけ
トナー付着量が増えるように設定する。一方、第2画像
形成装置Bについては、濃度測定値が最大濃度の目標値
15と同じであるので、標準条件設定にて同じ最大濃度
を得ることができる。
【0165】次いで、中間調の濃度を比較するためトナ
ーパッチを作成する。そのときのトナーパッチ作成条件
は、プロセスコントロールにて決定した各々の設定値か
ら例えば200V分だけ付着量を減らす条件とする。こ
のときのトナー付着量の測定値は、第1画像形成装置A
が80であり、第2画像形成装置Bが100となった。
すなわち、最大濃度が等しいにも係わらず中間調のトナ
ー付着量は第2画像形成装置Bの方が少ないことがわか
る。
【0166】一方、中間調の測定値の差に対する補正量
のデータを、予め基板A11・B11の記憶装置A11
a・B11aに記憶しておく。そのデータは、例えば、
表1に示される。
【0167】
【表1】
【0168】上記の場合、中間調の濃度を比較すべく、
中間調トナーパッチ測定値の差は20であるので、中間
調のトナー付着量が少ない第2画像形成装置Bの中間調
のトナー付着量を、中間調のトナー付着量が多い第1画
像形成装置Aに合わすため、表1から分かるように、基
準値補正量Δ4だけトナー付着量が増すように第2画像
形成装置Bの目標値を15から11に補正する。
【0169】その結果、第2画像形成装置Bの最終設定
値は帯電電位が−730V、現像バイアス電圧が−58
0Vとなる。
【0170】なお、上述のように、トナー付着量が少な
い第2画像形成装置Bを制御したのは、中間調のトナー
付着量の制御により、第1画像形成装置Aの最大濃度を
落とさないためである。
【0171】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、各第1画像形成装置A及び第2画像形
成装置Bは、電子写真方式により画像形成する一方、像
担持体A31・B31上にトナーパッチを作成しそのト
ナーパッチ情報を測定し、目標値と比較することにより
プロセスコントロール条件を制御する画像濃度を調整す
るプロセスコントロール手段を備えている。
【0172】また、条件変更手段としての帯電装置A3
3・B33及び高圧電源A35・B35は、各第1画像
形成装置A及び第2画像形成装置Bのうちのいずれか一
つである第1画像形成装置Aの画質を基準画質とし、そ
の基準画質と同じになるようにすべく、プロセスコント
ロール手段に対してプロセスコントロール条件を変更さ
せる。
【0173】このため、初めから画質を一定レベル以上
にすべく特定の作像条件で像担持体A31・B31上に
トナーパッチを作成しそのパッチの形成状態を測定し画
像形成条件を制御するプロセスコントロール機能を設け
た画像形成装置では、画質の違いをプロセスコントロー
ル条件に含ませることで、より精度の高い合わせ込みが
できる。
【0174】〔実施の形態6〕本発明の他の実施の形態
について図8に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実
施の形態5の図面に示した部材と同一の機能を有する部
材については、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。また、前記実施の形態1ないし実施の形態5の各種
の特徴点については、本実施の形態についても組み合わ
せて適用し得るものとする。
【0175】本実施の形態においては、各第1画像形成
装置A及び第2画像形成装置BにおけるスキャナA20
・B20について詳細に説明する。
【0176】先ず、スキャナA20・B20は、前記図
3に示すように、原稿を露光する光源A21・B21
と、その反射光を集光するレンズA22・B22と、そ
の焦点にデータを取り込むCCD(Charge Coupled Devi
ce) A23・B23とを有している。
【0177】上記CCDA23・B23に入力するデー
タの強弱は、CCDA23・B23のゲインを調整する
ことによって変更可能であり、PWM制御され256段
階の設定が可能となっている。
【0178】基準ゲインは、例えば128である。この
基準ゲインは設定値を大きくするとゲインを上げること
になり、データは白側に移行する。
【0179】ここで、上記スキャナA20にて読み取っ
た原稿データを入力したCCDA23からの画像データ
の流れを、図8に示すフローチャートと図3に基づいて
説明する。
【0180】なお、ここでは第1画像形成装置Aのスキ
ャナA20についての画像データの流れを説明するが、
第2画像形成装置BにおけるスキャナB20を使用して
原稿を読み取るときの画像データの流れも全く同じであ
る。
【0181】先ず、CCDA23にて読み取られた画像
データは(S11)、アナログ処理集積回路(IC)に
送られ(S12)、A/Dコンバータにてデジタル変換
され(S13)、基板A11における画像処理装置A1
1b・B11bに送られる。
【0182】次いで、画像処理装置A11bでは、シェ
ーディング補正を行なった後(S14)、入力特性に視
感度補正を行い(S15)、入力データを人間の視感度
にあった形式に変換する。
【0183】その後、読み込んだデータかどのような原
稿であるかを判定するため、文字領域、網点領域及び写
真領域等を区別するための領域分離を行う(S16)。
【0184】次いで、領域分離結果に基づき、先鋭型、
分散型又は混合型のフィルタを用途に応じてかける(S
17)。その後、第1画像形成装置Aの出力解像度、変
倍率に応じて解像度変換を行う(S18)。
【0185】さらに、目的のガンマ特性が得られるよう
に出力ガンマ変換を行う(S19)。例えば、文字原稿
であれば白黒の差をはっきりさせるため、フィルタは先
鋭型を用い、ガンマ変換では傾きの立った処理を行う。
また、写真原稿では、粒状感をなくし、網点印刷原稿等
によって生じるモアレを防ぐため、フィルタは分散型又
は混合型を用い、階調性を上げるためガンマ変換は傾き
の緩やかなテーブルで変換を行う。
【0186】その後、擬似中間調処理として誤差拡散を
行った後(S20)、画像データをレーザー露光装置A
32・B32に送り、レーザー光学系にて印字動作を実
行する(S21、S22)。
【0187】ところで、擬似中間調処理には誤差拡散法
やディザ法があるが、本実施の形態では、中間調の画質
をできるだけ抑えて階調数を削減し、これにより、大量
の画像データの容量を減らすため2値から32値等の量
子化数に減らす誤差拡散法を用いる。
【0188】ここでは、2値化のための誤差拡散法の場
合について説明する。
【0189】先ず、マスクサイズ5×2の一般的な誤差
拡散法を用いる。また、基準の閾値は128とし、量子
化値は0と255とする。なお、0は白であり、255
は黒である。
【0190】先ず、CCDゲイン補正量と各第1画像形
成装置A及び第2画像形成装置Bの印字特性つまり画像
濃度差との間には、表2の関係がある。
【0191】
【表2】
【0192】この表2から分かるように、第1画像形成
装置Aの印字は、画像濃度差が低い程CCDゲインを小
さくすることにより補正が可能である。
【0193】今、基準となる画像形成装置の濃度が1.
30とした場合において、第1画像形成装置Aの濃度が
1.30であり、第2画像形成装置Bの濃度は1.20
であったとする。その値を基板A11・B11に組み込
んだ記憶装置A11a・B11aに記憶させる。これら
データはケーブル40を介して第1画像形成装置Aと第
2画像形成装置Bとの間で伝達される。
【0194】第1画像形成装置AのCCDA23にて原
稿画像を読み込む時に、第1画像形成装置Aでは印字濃
度が基準値1.30を示しているので、CCDゲインは
128の基準値である。一方、第2画像形成装置Bでは
印字濃度が1.20であって画像濃度差が0.1であり
第1画像形成装置Aよりも低い装置になっているため、
この画像濃度差0.1に対応するCCDゲイン補正量8
の値により、CCDのゲインを128−8=120に変
更して別々にスキャンをして画像データの入力を行う。
【0195】そして、2種類の入力画像データに対し
て、上述した画像処理を基板A11の画像処理装置A1
1bにて実行し、各第1画像形成装置A及び第2画像形
成装置Bにについてそれぞれ処理結果を得る。
【0196】これら各第1画像形成装置A及び第2画像
形成装置Bの処理結果に対して、先ず、第1画像形成装
置Aの処理結果は、ケーブルA13を介してレーザー露
光装置A2に送られ、第1画像形成装置Aにて印字を行
う。
【0197】一方、第2画像形成装置Bのための処理結
果は、ケーブル40を介して第2画像形成装置Bに転送
され、基板B11及びケーブルB13を経由して露光装
置B2に送られ、第2画像形成装置Bにて印字が行われ
る。
【0198】なお、第2画像形成装置Bの基板B11に
設けられた画像処理装置A11bは、このときには画像
処理を行わず、上述したように、第1画像形成装置Aか
らの画像データをそのまま露光装置B2に送って印字す
るものとなっている。
【0199】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、条件変更手段としての帯電装置A33
・B33及び高圧電源A35・B35は、スキャナA2
0からの画像データを、このスキャナA20を備える第
1画像形成装置Aの画像処理装置A11bにて画像処理
する際に、第2画像形成装置Bの画像形成条件に応じて
画質が揃うように第2画像形成装置Bのための画像処理
をも行わせる画像処理手段としての画像処理装置A11
bと、この画像処理装置A11bにて画像処理した画像
処理データを該当する第2画像形成装置Bに転送する転
送手段としてのケーブル40とを備えている。
【0200】このため、画像処理装置A11bは、スキ
ャナA20からの画像データを、このスキャナA20を
備える第1画像形成装置Aの画像処理装置A11bにて
画像処理する際に、第2画像形成装置Bの画像形成条件
に応じて画質が揃うように第2画像形成装置Bのための
画像処理をも行わせる。
【0201】また、ケーブル40は、画像処理装置A1
1bにて画像処理した画像処理データを該当する第2画
像形成装置Bに転送する。
【0202】この結果、スキャナA20からの画像デー
タを処理する第1画像形成装置Aの画像処理装置A11
bにて、画質が揃うように、第2画像形成装置Bの画像
形成条件に応じて第2画像形成装置Bのための画像処理
をも行うので、同じ印字データを異なる各第1画像形成
装置A及び第2画像形成装置Bにて印字しても画質に差
のない均等な印字結果を得ることかできる。
【0203】また、本実施の形態では、画像処理装置A
11bは、スキャナA20にて原稿の画像を読み込む際
に、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの画
像形成条件に応じて、別々にCCDゲイン、又は白電位
及び/若しくは黒電位を変えて入力し、各々の画像デー
タに対して画像処理を施す。
【0204】このため、各第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bの画質の差を、スキャナA20にて画像
を取り込むときに、CCDA23の読み込みレベルを変
更する方法によって吸収することにより、原画像から同
じ画像処理を行うことができ、画像処理装置B11bの
画像処理回路を簡単にすることができる。
【0205】〔実施の形態7〕本発明の他の実施の形態
について図9ないし図11に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
1ないし実施の形態6の図面に示した部材と同一の機能
を有する部材については、同一の符号を付し、その説明
を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態
6の各種の特徴点については、本実施の形態についても
組み合わせて適用し得るものとする。
【0206】例えば、各第1画像形成装置A及び第2画
像形成装置Bには、印字特性として原稿濃度と印字濃度
との関係において、図9に示す濃度差があるとする。ま
た、原稿濃度とCCD出力との関係においては、図10
に示す関係があるとする。
【0207】このような場合のために、本実施の形態の
画像処理装置A11bには、上記の特性に合った視感度
補正用ガンマテーブルを、図11に示すように、と
の2種類準備する。
【0208】すなわち、第1画像形成装置Aのために使
用するものとしてを、第2画像形成装置Bのために使
用するものとしてを指定する。
【0209】そして、本実施の形態では、印字すべきデ
ータを各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの
いずれの画像形成装置にて印字するかを判定した後、そ
の印字する方の画像形成装置に対応する視感度補正用ガ
ンマ変換テーブルを選択し、入力画像を補正するように
なっている。
【0210】そして、各第1画像形成装置Aと第2画像
形成装置Bとについて視感度補正を行った後、それ以降
の画像処理を行い、各第1画像形成装置A又は第2画像
形成装置Bにその処理後の画像処理データを送って印字
を行う。
【0211】その結果、上述のように、各第1画像形成
装置A又は第2画像形成装置Bに合った入力画像の補正
を行った上で画像処理を行っているため、印字した結果
は、第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの間で
区別のつかない印字結果となった。
【0212】なお、本実施の形態では、特定の視感度補
正テーブルを設定したが、必ずしもこれに限らず、例え
ば、各第1画像形成装置A又は第2画像形成装置Bの印
字条件が変わるたびに補正できるように複数個のテーブ
ルを準備してその中から最も近いテーブルを選択できる
ようにしても良い。また、基準のテーブルに対して演算
にて最適テーブルを出す方法も可能である。
【0213】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、画質比較手段は、スキャナA20から
のデータ入力後の視感度に合わせるためのガンマ変換に
て各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で互
いの画質情報を比較する。
【0214】このため、スキャナA20にて取り込んだ
原画像に対し、各第1画像形成装置A及び第2画像形成
装置Bの画質の差を視感度補正のためのガンマ変換時で
吸収することによって、スキャン動作は1回で済み、時
間の短縮が図れる。また、同じ原画像データを使うこと
によって、複数回スキャン時の画質の変動の影響を受け
なくて済む。
【0215】〔実施の形態8〕本発明の他の実施の形態
について図12及び図13に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
1ないし実施の形態7の図面に示した部材と同一の機能
を有する部材については、同一の符号を付し、その説明
を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態
7の各種の特徴点については、本実施の形態についても
組み合わせて適用し得るものとする。
【0216】例えば、各第1画像形成装置A及び第2画
像形成装置Bには、印字特性として入力データと印字濃
度との関係において、図12に示す画質差があるとす
る。
【0217】すなわち、第1画像形成装置Aは入力デー
タが160〜255のところで印字濃度が1.4に達す
るのに対し、第2画像形成装置Bは入力データが224
〜255のところで印字濃度が1.4に達する。
【0218】ここで、入力データは0が白であり、25
5が黒とする。また、本実施の形態においても、第1画
像形成装置Aの印字特性に、第2画像形成装置Bの印字
結果を合わせるために出力ガンマ変換テーブルが2種類
準備してある。
【0219】すなわち、図13に示すは第1画像形成
装置Aのためのもの、は第2画像形成装置Bのための
ものである。
【0220】本実施の形態では、印字すべき画像データ
を各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのいず
れの画像形成装置にて印字するかを判定した後、印字す
ると判定された方の画像形成装置に合った出力ガンマ変
換テーブルを選択し、階調補正を行う。
【0221】そして、各第1画像形成装置Aと第2画像
形成装置Bとの出力ガンマ補正を行った後、各第1画像
形成装置A及び第2画像形成装置Bにその処理後の画像
処理データを送り印字を行う。
【0222】その結果、上述したように、各第1画像形
成装置A及び第2画像形成装置Bに合った画像処理を行
っているので、印字した結果は、各第1画像形成装置A
と第2画像形成装置Bとの間で区別のつかない印字結果
となった。
【0223】なお、本実施の形態では、特定の出力ガン
マテーブルを設定したが、必ずしもこれに限らず、例え
ば、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにお
ける印字条件が変わる毎に補正できるように、複数個の
テーブルを準備してその中からもっとも近いテーブルを
選択できるようにしても良い。また、基準のテーブルに
対して演算することにより最適テーブルを作成すること
も可能である。
【0224】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、画質比較手段としてのCPUA11c
・B11cは、スキャナA20からのデータ入力後、ガ
ンマ変換にて各第1画像形成装置A及び第2画像形成装
置Bの間で、互いの画質情報を比較する。
【0225】このため、階調性を最終決定するガンマ変
換時に、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B
を区別してその差を吸収することによって、画像処理の
最終段での処理であり、それまでの画像処理結果を共通
使用することができ、時間の短縮が図れる。
【0226】〔実施の形態9〕本発明の他の実施の形態
について前記図12に基づいて説明すれば、以下の通り
である。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ない
し実施の形態8の図面に示した部材と同一の機能を有す
る部材については、同一の符号を付し、その説明を省略
する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態8の各
種の特徴点については、本実施の形態についても組み合
わせて適用し得るものとする。
【0227】前記実施の形態8にて示した図12に示す
ように、各第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bと
の間では、第1画像形成装置Aを基準濃度としたとき、
第2画像形成装置Bのトナー付着量が少ない。
【0228】例えば、入力データ128番目の濃度は、
第1画像形成装置Aが1.10であるのに対し、第2画
像形成装置Bは0.75であり、その差はΔ0.35で
ある。
【0229】本実施の形態では、第2画像形成装置Bに
転送するための画像処理において、2値化処理は、表3
に示すように、入力128での濃度差と閾値補正量との
関係から閾値を100にして実行した。
【0230】
【表3】
【0231】そして、この2値化された画像処理データ
を、第2画像形成装置Bの露光装置B2に転送して印字
を行った。一方、第1画像形成装置Aにて処理する画像
処理データについては、標準の画像処理を実行して2値
化したものを露光装置A2・に送って印字した。
【0232】この結果、各第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bとも、第1画像形成装置Aと同じ印字品
質の画質を得ることができ、印字後の転写紙を混在させ
ても各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにお
けるいずれの画像形成装置にて印字したのか区別のつか
ない同画質の印字結果を得ることができた。
【0233】また、この方法は、画像処理の最終段での
補正であるため、処理がその手前まで共通化でき、処理
速度が早くなった。
【0234】また、ここでは閾値の変更に止めたが、画
像形成装置に階調性の差が生じたときにはその補正のた
めに量子化値を補正することが可能である。また、ドッ
ト再現性の差のために特定パターンか発生するときに
は、誤差振りまきパターンを複数個設定した中から画像
生成装置に合ったパターンを選択する方法等を変更する
ことによっても各第1画像形成装置Aと第2画像形成装
置Bとの間で生じる画質差を無くすことができた。
【0235】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、画質比較手段としてのCPUA11c
・B11cは、画像データ入力装置としてのスキャナA
20からのデータ入力後、量子化処理にて各第1画像形
成装置A及び第2画像形成装置B間で互いの画質情報を
比較する。
【0236】このため、画像処理されてきた連続階調
(多値、256値等)のデータを2値や4値等64値以
下の量子化値に変換するための量子化処理にて、その量
子化パラメータを、各第1画像形成装置A及び第2画像
形成装置Bの区別した結果に基づき変更する。
【0237】これにより、最終段の画像処理でそれまで
の処理が共通で使え、また斜め模様等の各第1画像形成
装置A及び第2画像形成装置Bのドット再現性のために
起こる画質の差を制御することが可能である。
【0238】〔実施の形態10〕本発明の他の実施の形
態について説明すれば、以下の通りである。なお、説明
の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態9の図
面に示した部材と同一の機能を有する部材については、
同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実
施の形態1ないし実施の形態9の各種の特徴点について
は、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るも
のとする。
【0239】本実施の形態の画像形成装置システムは、
前記実施の形態5と同様の処理を行うものである。
【0240】すなわち、本実施の形態の画像形成装置シ
ステムでは、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装
置Bが、初期に設定した目標画質になるようにプロセス
コントロールを行う機能を有している場合について説明
する。なお、以下の説明では、目標画質として最大濃度
を採用する。
【0241】このよう機能を有する場合には、各第1画
像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、印字プロセス
に先立って図3に示す像担持体A31・B31上にトナ
ーパッチを作成する。
【0242】そのパッチ作成条件として、例えば、像担
持体A31・B31の帯電電位を−650V、現像バイ
アス電圧を−500Vを基準とし、その他の設定も基準
設定と同じ条件にて帯電電位と現像バイアス電圧とを各
々±100V変化させてトナーパッチ像を作成する。
【0243】したがって、各第1画像形成装置A及び第
2画像形成装置Bは、各々の最大濃度を目標値に近づけ
るため、3個のトナーパッチ像を作ることになる。
【0244】そして、像担持体A31・B31上にトナ
ーパッチを作成した後のトナー付着量をクリーニングブ
レードA38・B38の手前に設けたトナー濃度センサ
A30・B30により測定する。
【0245】次いで、トナー濃度センサA30・B30
にて得られた測定値をデジタル変換して8ビット出力す
る。この値は数値が大きい程トナー付着量が少ないと判
断する設定になっている。
【0246】各々のプロセスコントロールのためのトナ
ーパッチの濃度測定値は、例えば、第1画像形成装置A
がそれぞれ25、15、10であり、第2画像形成装置
Bがそれぞれ30、20、10となったとする。
【0247】ここで、最大濃度の目標値を15とする。
【0248】上記の濃度測定結果から、第2画像形成装
置Bは、帯電電位及び現像バイアス電圧をΔ50Vだけ
トナー付着量が増えるように設定する。一方、第1画像
形成装置Aについては、濃度測定値が最大濃度の目標値
15と同じであるので、標準条件設定にて同じ最大濃度
を得ることができる。
【0249】次いで、中間調の濃度を比較するためトナ
ーパッチを作成する。そのときのトナーパッチ作成条件
は、プロセスコントロールにて決定した各々の設定値か
ら例えば200V分だけ付着量を減らす条件とする。こ
のときのトナー付着量の測定値は、第1画像形成装置A
が80であり、第2画像形成装置Bが100となった。
すなわち、最大濃度が等しいにも係わらず中間調のトナ
ー付着量は第2画像形成装置Bの方が少ないことがわか
る。
【0250】一方、中間調の測定値の差に対する補正量
のデータを、画像処理装置A11bに送る。そして、送
られてきた画像データを基に、第2画像形成装置Bのた
めの画像処理において、表4に示すように、トナーパッ
チ測定値と出力ガンマ補正係数との関係により、基準の
ガンマテーブルを1.2倍して出力ガンマテーブルを補
正する。
【0251】
【表4】
【0252】この補正された出力ガンマテーブルを用い
て行った画像処理結果のデータを第2画像形成装置Bに
送って印字を行う。
【0253】また、第1画像形成装置Aのための画像処
理は標準とし、そのデータを第1画像形成装置Aの露光
装置A2に送って印字する。
【0254】その結果、それまでプロセスコントロール
を行っても生じる各第1画像形成装置Aと第2画像形成
装置Bとの間の階調性の差を抑えることができた。
【0255】このように、予め決められた画像形成装置
の区別により、画像処理方法を変えるだけでなく、その
ときの実際の画質をみてその差に応じて画像処理パラメ
ータを制御することでより正確な画質の合わせ込みが可
能となった。
【0256】このように、本実施の形態の画像形成装置
の管理装置では、各第1画像形成装置A及び第2画像形
成装置Bは、電子写真方式により画像形成する一方、像
担持体A31・B31上にトナーパッチを作成しそのト
ナーパッチ情報を測定し、目標値と比較することにより
プロセスコントロール条件を制御する画像濃度を調整す
るプロセスコントロール手段を備えている。また、条件
変更手段は、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装
置Bのうちのいずれか一つの画質を基準画質とし、その
基準画質と同じになるようにすべく、プロセスコントロ
ール手段に対してプロセスコントロール条件を変更させ
る。一方、プロセスコントロール条件の変更に際して、
各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおける
各々のパッチ濃度差を、画像処理のパラメータに送る。
【0257】この結果、各第1画像形成装置A及び第2
画像形成装置Bのその時々の状態を画像処理パラメータ
に反映させることによって、より正確な画質の合わせ込
みができる。
【0258】
【発明の効果】本発明の画像形成装置の管理装置は、以
上のように、オフィスの同一フロア等のように相互に近
接して配置され、かつ同一型式等のように相互に類似し
た特性を有する複数台の画像形成装置を管理するにあた
って、予め定める画像形成装置における画像形成に関わ
る情報を残余の画像形成装置へ分配して、前記情報を総
ての画像形成装置間で共有化させ、各画像形成装置間の
画質差を縮小させるものである。
【0259】それゆえ、使用者が複雑な調整を行うこと
なく、各画像形成装置間の画質は安定的に維持され、ど
の画像形成装置を使用しても相互に近似した画質となる
ので、使用者に画質の機差に対する不満を抱かせるせる
ことはなく、また総ての画像形成装置の稼動効率の平均
化にも寄与することができるという効果を奏する。
【0260】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、以上のように、使用者が好みの画質となるように調
整している可能性が高い先に設置された画像形成装置の
画像形成に関わる情報を、後に設置された画像形成装置
に分配するものである。
【0261】それゆえ、前記後に設置された画像形成装
置は、設置後直ちに、使用者の好みの画質で画像形成を
行うことができるという効果を奏する。
【0262】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、以上のように、前記同一フロアのような略等しい環
境で使用されても、各画像形成装置間には画質のずれが
生じてゆくのに対して、その中で最も好ましい画質の画
像形成装置の画像形成に関わる情報を残余の画像形成装
置に分配するものである。
【0263】それゆえ、常に好ましい画質で画像形成を
行うことができるという効果を奏する。
【0264】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、以上のように、前記同一フロアのような略等しい環
境で使用されても、各画像形成装置間には画質のずれが
生じてゆくのに対して、それらの画像形成装置の画像形
成に関わる情報の平均値を求めて各画像形成装置に分配
するものである。
【0265】それゆえ、画質を常に平均レベルに維持す
ることができるという効果を奏する。
【0266】また、本発明の画像形成装置の管理装置で
は、以上のように、前記各画像形成装置を電子写真方式
のカラー複写機とし、前記画像形成に関する情報は、画
像形成枚数、初期トナー濃度設定値、カラーバランス
値、濃度補正値、階調性補正値又は環境補正値の内、少
なくともいずれか1つとする。
【0267】それゆえ、カラー複写機の場合は、特に機
差が画質に影響し易く、使用者が感覚的に画質の差とし
て認識し易いので、これらデータを共有化することによ
って、前記機差の影響を最小限に抑えることができると
いう効果を奏する。
【0268】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、以上のように、異常が発生すると、その異常の発生
した画像形成装置は異常発生の表示を行ない、正常に機
能している残余の画像形成装置は、その異常が発生して
いる画像形成装置へ、前記画像形成に関する情報の転送
を強制的に行うものである。
【0269】それゆえ、前記画像形成に関する情報の分
配を、電源投入時等の定期的なタイミングや、定間隔な
タイミングだけに行う場合に比べて、その異常の発生し
た画像形成装置の速やかな復旧や異常の程度の軽減に寄
与することができる。こうして、従来では重大なトラブ
ルとして処理され、使用不可となっていたようなケース
でも、正常に復旧できる可能性が高くなり、装置の稼動
効率を向上することができる。また、長期間に亘る装置
の停止が少なくなり、使用者からのクレームの発生等も
少なくすることができるという効果を奏する。
【0270】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、以上のように、複数の画像形成装置間で互いの画質
情報を比較する画質比較手段と、上記画質比較手段によ
る画質情報の比較結果に基づいて、各画像形成装置間の
印字画質が揃うように画像形成条件を変更する条件変更
手段とが各画像形成装置にそれぞれ備えられているもの
である。
【0271】それゆえ、画質比較手段が先ず複数の画像
形成装置間で互いの画質情報を比較する。そして、条件
変更手段は、この画質比較手段による画質情報の比較結
果に基づいて、各画像形成装置間の印字画質が揃うよう
に画像形成条件を変更する。
【0272】この結果、画質比較手段によって各画像形
成装置のそのときの状態をお互いに知ることできる。そ
して、その違いに対して画像形成装置の画像形成条件を
設定することによって、各画像形成装置における出力印
字結果としての画質を一致させることができる。
【0273】したがって、各々の画像形成装置間で画質
を比較し、各画像形成装置間で画像形成方法を制御し、
画像品質を画像形成装置の種類に関係なく同じものにし
得る画像形成装置の管理装置を提供することができると
いう効果を奏する。
【0274】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、以上のように、各画像形成装置は、電子写真方式に
より画像形成する一方、画質比較手段は、画像形成装置
に備えられた像担持体上に形成されたトナーパッチ像に
て得られる画質情報により各画像形成装置間で差異があ
るかを比較するものである。
【0275】それゆえ、比較すべき画像情報として像担
持体上に形成されたトナーパッチ像の画像情報を得るこ
とは、画像形成装置としてのそのときの状態を最も良く
反映しているので、正確な画質の合わせこみが可能であ
るという効果を奏する。
【0276】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、以上のように、各画像形成装置は、電子写真方式に
より画像形成する一方、条件変更手段は、画像形成条件
として、画像形成装置に備えられた像担持体の帯電電
位、露光手段の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電
圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一
つを制御するものである。
【0277】それゆえ、得られた画像形成装置の状態に
基づいて、像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しく
は点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー
濃度のいずれか少なくとも一つを変更することによっ
て、基準の画像形成装置と同じ画質にすべく他の画像形
成装置を制御することができ、画質を一致させることが
できるという効果を奏する。
【0278】また、本発明の画像形成装置の管理装置
は、以上のように、各画像形成装置は、電子写真方式に
より画像形成する一方、像担持体上にトナーパッチを作
成しそのトナーパッチ情報を測定し、目標値と比較する
ことによりプロセスコントロール条件を制御する画像濃
度を調整するプロセスコントロール手段を備え、条件変
更手段は、複数の画像形成装置のうちのいずれか一つの
画質を基準画質とし、その基準画質と同じになるように
すべく、プロセスコントロール手段に対してプロセスコ
ントロール条件を変更させるものである。
【0279】それゆえ、初めから画質を一定レベル以上
にすべく特定の作像条件で像担持体上にトナーパッチを
作成しそのパッチの形成状態を測定し画像形成条件を制
御するプロセスコントロール機能を設けた画像形成装置
では、画質の違いをプロセスコントロール条件に含ませ
ることで、より精度の高い合わせ込みができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のカラー複写機における
システム構成図である。
【図2】上記のカラー複写機の一構成例を示すブロック
図である。
【図3】本発明における画像形成装置の管理装置の他の
実施の一形態を示すものであり、画像形成装置システム
における各第1画像形成装置及び第2画像形成装置を示
す構成図である。
【図4】上記各画像形成装置システムにおける各第1画
像形成装置及び第2画像形成装置の画質が揃うように画
像形成条件を変更する場合の動作を示すフローチャート
である。
【図5】上記画像形成装置における現像バイアス電圧と
トナー付着量測定値との関係を示す特性図である。
【図6】本発明における画像形成装置の管理装置のさら
に他の実施の形態を示すものであり、ドラム回転時間と
電位との関係を示す特性図である。
【図7】本発明における画像形成装置の管理装置のさら
に他の実施の形態を示すものであり、機内温度とレーザ
ーパワー補正量との関係を示す特性図である。
【図8】本発明における画像形成装置の管理装置のさら
に他の実施の形態を示すものであり、スキャナにて読み
取った原稿データを入力したCCDからの画像データの
流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明における画像形成装置の管理装置のさら
に他の実施の形態を示すものであり、原稿濃度と印字濃
度との関係を示す特性図である。
【図10】上記画像形成装置における原稿濃度とCCD
出力との関係を示す特性図である。
【図11】上記画像形成装置におけるCCD出力と視感
度出力との関係を示す特性図である。
【図12】本発明における画像形成装置の管理装置のさ
らに他の実施の形態を示すものであり、入力データと印
字濃度との関係を示す特性図である。
【図13】上記画像形成装置の管理装置における視感度
出力と出力値との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 複写機エンジン 2 作像データ蓄積メモリ 3 自己診断装置 4 通信装置 5 メッセージ表示装置 11 基板 11a 記憶装置 11b 画像処理装置(画像処理手段) 11c CPU(管理装置、画質比較手段) 20 スキャナ(画像データ入力装置) 23 CCD 30 トナー濃度センサ 31 像担持体 32 レーザー露光装置(露光手段) 33 帯電装置(条件変更手段) 35 高圧電源(条件変更手段) 40 ケーブル(通信回線、転送手段) 50 温度センサ A 第1画像形成装置 B 第2画像形成装置 M マスター側カラー複写機 X,Y,Z スレーブ側カラー複写機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上原 誠 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 臼井 孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 前田 恭孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中村 昌次 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 徳山 満 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 谷村 美保子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大槻 正明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 安岡 紀英 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA09 DA45 DD07 EA01 EA02 EA05 EA06 EB04 EC03 EC06 ED04 EJ13 EJ15 EK01 EK15 GB07 ZA07 2H030 AA02 AD02 AD16 BB13 BB34 BB36 5C062 AA05 AB22 AB23 AC04 AC05 AC55 AC58 AE02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に近接して配置され、かつ相互に類似
    した特性を有する複数台の画像形成装置を管理するため
    の画像形成装置の管理装置であって、 予め定める画像形成装置における画像形成に関わる情報
    を残余の画像形成装置へ分配して、前記情報を総ての画
    像形成装置間で共有化させ、各画像形成装置間の画質差
    を縮小させる画質管理手段を含むことを特徴とする画像
    形成装置の管理装置。
  2. 【請求項2】予め定める画像形成装置は先に設置された
    画像形成装置であり、前記残余の画像形成装置は後に設
    置された画像形成装置であることを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置の管理装置。
  3. 【請求項3】予め定める画像形成装置は最も好ましい画
    質の画像形成装置であることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置の管理装置。
  4. 【請求項4】予め定める画像形成装置及び残余の画像形
    成装置は総ての画像形成装置であり、前記画質管理手段
    は総ての画像形成装置から前記情報を収集し、総ての画
    像形成装置間の画質の平均値となる情報を分配すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置の管理装置。
  5. 【請求項5】各画像形成装置は、電子写真方式のカラー
    複写機であり、前記画像形成に関する情報は、画像形成
    枚数、初期トナー濃度設定値、カラーバランス値、濃度
    補正値、階調性補正値又は環境補正値の内、少なくとも
    いずれか1つであることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の画像形成装置の管理装置。
  6. 【請求項6】異常が発生すると、その異常の発生した画
    像形成装置は異常発生の表示を行ない、正常に機能して
    いる残余の画像形成装置は、前記画像形成に関する情報
    の転送を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の画像形成装置の管理装置。
  7. 【請求項7】通信回線によって接続された複数の画像形
    成装置が設けられ、かつこれら複数の画像形成装置の少
    なくともいずれか一つには画像データ入力装置が備えら
    れる一方、上記画像データ入力装置が備えられたいずれ
    かの画像形成装置にて画像入力した後、該画像入力した
    画像形成装置の画像処理装置にて画像処理して印字出力
    するか又は通信回線にて他の画像形成装置に画像入力デ
    ータを転送しその転送先の画像形成装置の画像処理装置
    にて画像処理して印字出力させるための画像形成装置の
    管理装置において、 上記複数の画像形成装置間で互いの画質情報を比較する
    画質比較手段と、 上記画質比較手段による画質情報の比較結果に基づい
    て、各画像形成装置間の印字画質が揃うように画像形成
    条件を変更する条件変更手段とが各画像形成装置にそれ
    ぞれ備えられていることを特徴とする画像形成装置の管
    理装置。
  8. 【請求項8】各画像形成装置は、電子写真方式により画
    像形成する一方、 画質比較手段は、画像形成装置に備えられた像担持体上
    に形成されたトナーパッチ像にて得られる画質情報によ
    り各画像形成装置間で差異があるかを比較することを特
    徴とする請求項7記載の画像形成装置の管理装置。
  9. 【請求項9】各画像形成装置は、電子写真方式により画
    像形成する一方、 条件変更手段は、画像形成条件として、画像形成装置に
    備えられた像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しく
    は点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー
    濃度のいずれか少なくとも一つを制御することを特徴と
    する請求項7記載の画像形成装置の管理装置。
  10. 【請求項10】各画像形成装置は、電子写真方式により
    画像形成する一方、 像担持体上にトナーパッチを作成しそのトナーパッチ情
    報を測定し、目標値と比較することによりプロセスコン
    トロール条件を制御する画像濃度を調整するプロセスコ
    ントロール手段を備え、 条件変更手段は、複数の画像形成装置のうちのいずれか
    一つの画質を基準画質とし、その基準画質と同じになる
    ようにすべく、プロセスコントロール手段に対してプロ
    セスコントロール条件を変更させることを特徴とする請
    求項7記載の画像形成装置の管理装置。
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