JP3667602B2 - 画像形成装置の管理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー複写機や複写機に好適に実施され、相互に近接して配置され、かつ相互に類似した特性を有する複数台の画像形成装置を管理するための画像形成装置の管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、OA装置の進展は著しく、技術の低価格化によって、オフィスやコンビニエンスストア等では複数台の複写機が設置されることも珍しくなくなっている。特に、従来では、大型で、高価格であるために1台だけ設置されることが殆どであったカラー複写機も、著しい小型化及び低価格化ならびに使用者への認知度の高まりによって、複数台並設されることも珍しくなくなっている。
【0003】
ここで、従来の複数台の画像形成装置が接続された画像形成装置システムにおける印字方法について説明する。
【0004】
画像形成装置システムにおいては、印字速度を上げるために、同一又は近似の印字速度を有する画像形成装置を複数台連結して同時に印字出力する方法がとられることがある。
【0005】
例えば、コピーをとる場合に、原稿をいずれかの画像形成装置としての複写機におけるスキャナで読み取り、その読み取りデータを画像処理回路にて画像処理を行った後、前述の複数台の画像形成装置におけるいずれかの画像形成装置にて印字する。
【0006】
これにより、複写部数が多い場合や、複写枚数が多い場合に、他の複写機に分散して複写するので、全枚数を複写したときの処理時間は大幅に短縮される。
【0007】
ところで、このように他の複写機にて分散して複写する場合に、各複写機での画像形成条件は各々複写機固有の条件で印字している。
【0008】
また、複数台数の画像形成装置としてプリンタを用いて印字するときも、同様であり、各プリンタは、互いに独立した画像形成条件にて動いていた。
【0009】
しかしながら、このような処理形態では、印字された画像が各画像形成装置によって異なる場合があるという問題点を有している。
【0010】
例えば、特開平6−262810号公報に開示された画像処理装置では、印字を行うために、回転や拡大/縮小処理を行う機能を持たせることを提案している。例えば、B4の原稿を複写するために一つの画像形成装置にて読み取ったときに、他の画像形成装置にA4の記録用紙しか無い場合には、当該他の画像形成装置では、B4の原稿データをA4に縮小処理して印刷している。
【0011】
したがって、上記公報の画像形成装置にて印字した場合には、各画像形成装置間で同一の複写物を得られないことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、用紙サイズは各画像形成装置間で一致していたとしても、画質が各画像形成装置間で異なる場合がある。カラーの複写機においては、特にそのような状況になることが多い。
【0013】
しかしながら、上記従来の特開平6−262810号公報に開示された画像処理装置では、画像サイズに関する編集機能に関して述べているに過ぎず、複数台の画像形成装置同士で画質を合わせることには言及していない。
【0014】
また、一般に、同じ原稿を複写機にてコピーする場合又は同じ画像データをプリンタにて印字する場合においては、各々の画像形成装置から印字される出力結果は、印字の画像濃度が異なったり、階調性が違うという不具合がある。
【0015】
すなわち、相互に近接して配置される複写機において、機差があると、白黒複写機では、主に階調性の変化となって現れ、あまり問題にはならなかったけれども、カラー複写機では、主に色合いの変化となって現れ、例えば或る装置では赤味がかった画像となり、他の装置では青味がかった画像となり、使用者が一見して、前記機差を認識してしまうという問題がある。したがって、特に同一メーカーで同一型式のカラー複写機間では、同じ装置を購入したのに、何故画質が異なるのかという使用者からのクレームが発生する。
【0016】
また、使用者は、好ましいと感じる画質の複写機を使用しようとするので、複写機間で稼働効率にばらつきが生じ、消耗品の補充や部品交換等のメンテナンスのサイクルに差が生じたり、装置寿命に差が生じ、前記複数台並設したことによる効果が薄くなるという問題がある。
【0017】
一方、最近では、個別の各画像形成装置において、例えば、像担持体上にトナーパッチを作りそのトナー付着量を測定するセンサを設け、測定結果に基づいて画像形成手段の一つ以上を制御することによって、画質の安定化を図るようなプロセスコントロールシステム等の機能を持たせたものがある。
【0018】
しかし、これらの制御は各々の画像形成装置で独立に制御されるものであり、独自のある基準に対して画質を揃えようとするものである。
【0019】
しかし、このようなプロセスコントロールシステムの機能を備えた複数の画像形成装置があったとしても、実際には、例えば、画像形成装置の機構的・電気的な精度のばらつき、レーザーパワーの設定公差、像担持体や現像剤/補充トナーの使用履歴、及び製造ロットの差等の要因により、各々の画像形成装置の間で画質に差が生じるという問題点を有している。
【0020】
そして、このような画質の差は、複数台の画像形成装置から出力された出力結果を比較したときに、初めて明らかな差として認識されるものである。
【0021】
本発明の目的は、相互に近接して配置され、かつ相互に類似した特性を有する複数台の画像形成装置間の画質の差を縮小することができる画像形成装置の管理装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成装置の管理装置は、上記課題を解決するために、相互に近接して配置され、かつ相互に類似した特性を有する複数台の画像形成装置を管理するための画像形成装置の管理装置であって、予め定める画像形成装置における画像形成に関わる情報を残余の画像形成装置へ転送し、転送された各画像形成装置はその情報を記憶手段にそれぞれ記憶し該記憶した情報に基づいて画像形成条件を変更して画像形成動作に用いることにより該情報を全ての画像形成装置間で共有して、各画像形成装置間の画質差を縮小させる画質管理手段を含み、前記画像形成に関わる情報は、画像形成枚数、初期トナー濃度設定値、カラーバランス値、濃度補正値、階調性補正値又は環境補正値の内、少なくともいずれか1つであるとともに、異常が発生すると、その異常の発生した画像形成装置は異常発生の表示を行ない、正常に機能している残余の画像形成装置は、その異常が発生している画像形成装置へ、画像形成に関わる情報の転送を行い、かつ、何れの画像形成装置がマスター側となってもよく、マスター側となっていた画像形成装置に異常が発生した場合には、スレーブ側であった画像形成装置の何れかがマスターとなり、前記異常が発生した画像形成装置に共有情報を強制的に送信することを特徴としている。
【0023】
上記の構成によれば、オフィスの同一フロア等のように相互に近接して配置され、かつ同一型式等のように相互に類似した特性を有する複数台の画像形成装置を管理するにあたって、画質管理手段は、画像形成に関わる情報を総ての画像形成装置で共有させ、各画像形成装置間の画質差を縮小させる。
【0024】
したがって、使用者が複雑な調整を行うことなく、各画像形成装置間の画質は安定的に維持され、どの画像形成装置を使用しても相互に近似した画質となるので、使用者に画質の機差に対する不満を抱かせることはなく、また総ての画像形成装置の稼動効率の平均化にも寄与することができる。
【0025】
また、本発明では、異常が発生すると、その異常の発生した画像形成装置は異常発生の表示を行ない、正常に機能している残余の画像形成装置は、その異常が発生している画像形成装置へ、画像形成に関わる情報の転送を行い、かつ、何れの画像形成装置がマスター側となってもよく、マスター側となっていた画像形成装置に異常が発生した場合には、スレーブ側であった画像形成装置の何れかがマスターとなり、前記異常が発生した画像形成装置に共有情報を強制的に送信する。
【0026】
上記の構成によれば、前記画像形成に関わる情報の転送を異常発生時に強制的に行うことによって、電源投入時等の定期的なタイミングや、定間隔なタイミングだけに行う場合に比べて、その異常の発生した画像形成装置の速やかな復旧や異常の程度の軽減に寄与することができる。こうして、従来では重大なトラブルとして処理され、使用不可となっていたようなケースでも、正常に復旧できる可能性が高くなり、装置の稼動効率を向上することができる。また、長期間に亘る装置の停止が少なくなり、使用者からのクレームの発生等も少なくすることができる。
【0027】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、上記課題を解決するために、前記予め定める画像形成装置は先に設置された画像形成装置であり、前記残余の画像形成装置は後に設置された画像形成装置であることを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、前記先に設置された画像形成装置は、使用者が好みの画質となるように調整している可能性が高く、その画像形成に関わる情報を後に設置された画像形成装置に転送することによって、設置後直ちに、使用者の好みの画質で画像形成を行うことができる。
【0029】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、上記課題を解決するために、前記予め定める画像形成装置は最も好ましい画質の画像形成装置であることを特徴としている。
【0030】
上記の構成によれば、前記同一フロアのような略等しい環境で使用されても、各画像形成装置間には画質のずれが生じてゆくのに対して、その中で最も好ましい画質の画像形成装置の画像形成に関わる情報を残余の画像形成装置に転送することによって、常に好ましい画質で画像形成を行うことができる。
【0031】
また、本発明の画像形成装置の管理装置では、上記課題を解決するために、前記予め定める画像形成装置及び残余の画像形成装置は総ての画像形成装置であり、前記画質管理手段は総ての画像形成装置から前記情報を収集し、総ての画像形成装置間の画質の平均値となる情報を残余の画像形成装置へ転送することを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、前記同一フロアのような略等しい環境で使用されても、各画像形成装置間には画質のずれが生じてゆくのに対して、それらの画像形成装置の画像形成に関わる情報の平均値を求めて各画像形成装置に転送することによって、画質を常に平均レベルに維持することができる。
【0033】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、上記課題を解決するために、前記各画像形成装置は、電子写真方式のカラー複写機であることを特徴としている。
【0034】
上記の構成によれば、カラー複写機の場合は、特に機差が画質に影響し易く、使用者が感覚的に画質の差として認識し易いので、これら情報を共有することによって、前記機差の影響を最小限に抑えることができる。
【0035】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、上記課題を解決するために、通信回線によって接続された複数の画像形成装置が設けられ、かつこれら複数の画像形成装置の少なくともいずれか一つには画像データ入力装置が備えられる一方、上記画像データ入力装置が備えられたいずれかの画像形成装置にて画像入力した後、該画像入力した画像形成装置の画像処理装置にて画像処理して印字出力するか又は通信回線にて他の画像形成装置に画像入力データを転送しその転送先の画像形成装置の画像処理装置にて画像処理して印字出力させるための画像形成装置の管理装置において、予め定める画像形成装置における画像形成に関わる情報を残余の画像形成装置へ転送し、転送された各画像形成装置はその情報を記憶手段にそれぞれ記憶し該記憶した情報に基づいて画像形成条件を変更して画像形成動作に用いることにより該情報を全ての画像形成装置間で共有して、各画像形成装置間の画質差を縮小させる画質管理手段を含み、前記画像形成に関わる情報は、画像形成枚数、初期トナー濃度設定値、カラーバランス値、濃度補正値、階調性補正値又は環境補正値の内、少なくともいずれか1つであるとともに、異常が発生すると、その異常の発生した画像形成装置は異常発生の表示を行ない、正常に機能している残余の画像形成装置は、その異常が発生している画像形成装置へ、画像形成に関わる情報の転送を行い、かつ、何れの画像形成装置がマスター側となってもよく、マスター側となっていた画像形成装置に異常が発生した場合には、スレーブ側であった画像形成装置の何れかがマスターとなり、前記異常が発生した画像形成装置に共有情報を強制的に送信し、さらに、上記複数の画像形成装置間で互いの画質情報を比較する画質比較手段と、上記画質比較手段による画質情報の比較結果に基づいて、各画像形成装置間の印字画質が揃うように画像形成条件を変更する条件変更手段とが各画像形成装置にそれぞれ備えられていることを特徴としている。
【0036】
なお、画質比較手段は、ドラムの回転時間に基づいて画質情報を比較したり、温度センサによる装置内温度に基づいて画質情報を比較したりすることが好ましい。
【0037】
上記の構成によれば、通信回線によって接続された複数の画像形成装置が設けられ、かつこれら複数の画像形成装置の少なくともいずれか一つには画像データ入力装置が備えられる。そして、上記画像データ入力装置が備えられたいずれかの画像形成装置にて画像入力した後、該画像入力した画像形成装置の画像処理装置にて画像処理して印字出力するか又は通信回線にて他の画像形成装置に画像入力データを転送しその転送先の画像形成装置の画像処理装置にて画像処理して印字出力させる。そして、これらの管理は、各画像形成装置の管理装置が行う。
【0038】
ここで、本発明においては、複数の画像形成装置間で互いの画質情報を比較する画質比較手段と、上記画質比較手段による画質情報の比較結果に基づいて、各画像形成装置間の印字画質が揃うように画像形成条件を変更する条件変更手段とが各画像形成装置にそれぞれ備えられている。
【0039】
このため、画質比較手段が先ず複数の画像形成装置間で互いの画質情報を比較する。そして、条件変更手段は、この画質比較手段による画質情報の比較結果に基づいて、各画像形成装置間の印字画質が揃うように画像形成条件を変更する。
【0040】
この結果、画質比較手段によって各画像形成装置のそのときの状態をお互いに知ることできる。そして、その違いに対して画像形成装置の画像形成条件を設定することによって、各画像形成装置における出力印字結果としての画質を一致させることができる。
【0041】
したがって、各々の画像形成装置間で画質を比較し、各画像形成装置間で画像形成方法を制御し、画像品質を画像形成装置の種類に関係なく同じものにし得る画像形成装置の管理装置を提供することができる。
【0042】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、上記課題を解決するために、各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、画質比較手段は、画像形成装置に備えられた像担持体上に形成されたトナーパッチ像にて得られる画質情報により各画像形成装置間で差異があるかを比較することを特徴としている。
【0043】
上記の構成によれば、画質比較手段は、電子写真方式による画像形成装置に備えられた像担持体上に形成されたトナーパッチ像にて得られる画質情報により各画像形成装置間で差異があるかを比較する。
【0044】
このため、比較すべき画像情報として像担持体上に形成されたトナーパッチ像の画像情報を得ることは、画像形成装置としてのそのときの状態を最も良く反映しているので、正確な画質の合わせこみが可能である。
【0045】
本発明の画像形成装置の管理装置は、上記課題を解決するために、各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、条件変更手段は、画像形成条件として、画像形成装置に備えられた像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一つを制御することを特徴としている。
【0046】
上記の構成によれば、条件変更手段は、画像形成条件として、電子写真方式による画像形成装置に備えられた像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一つを制御する。
【0047】
このため、得られた画像形成装置の状態に基づいて、像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一つを変更することによって、基準の画像形成装置と同じ画質にすべく他の画像形成装置を制御することができ、画質を一致させることができる。
【0048】
本発明の画像形成装置の管理装置は、上記課題を解決するために、各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、像担持体上にトナーパッチを作成しそのトナーパッチ情報を測定し、目標値と比較することによりプロセスコントロール条件を制御する画像濃度を調整するプロセスコントロール手段を備え、条件変更手段は、複数の画像形成装置のうちのいずれか一つの画質を基準画質とし、その基準画質と同じになるようにすべく、プロセスコントロール手段に対してプロセスコントロール条件を変更させることを特徴としている。
【0049】
上記の構成によれば、各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、像担持体上にトナーパッチを作成しそのトナーパッチ情報を測定し、目標値と比較することによりプロセスコントロール条件を制御する画像濃度を調整するプロセスコントロール手段を備えている。また、条件変更手段は、複数の画像形成装置のうちのいずれか一つの画質を基準画質とし、その基準画質と同じになるようにすべく、プロセスコントロール手段に対してプロセスコントロール条件を変更させる。
【0050】
このため、初めから画質を一定レベル以上にすべく特定の作像条件で像担持体上にトナーパッチを作成しそのパッチの形成状態を測定し画像形成条件を制御するプロセスコントロール機能を設けた画像形成装置では、画質の違いをプロセスコントロール条件に含ませることで、より精度の高い合わせ込みができる。
【0051】
また、本発明の画像形成装置の管理装置では、画質比較手段は、ドラムの回転時間に基 づいて画質情報を比較したり、温度センサによる装置内温度に基づいて画質情報を比較したりすることも好ましい。
【0052】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図1及び図2に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0053】
図1は、本発明の実施の一形態のシステム構成図である。複数台(図1では4台)のカラー複写機M;X,Y,Zは、オフィスの同一フロアやコンビニエンスストアの店内等のように相互に近接して配置され、かつこれらのカラー複写機M;X,Y,Zは、同一メーカーで同一型式等のように、相互に類似した特性を有する。
【0054】
本発明に係る管理装置は、総てのカラー複写機M;X,Y,Zに搭載され、後述するマスターとなるカラー複写機Mでは、画像形成に関わる作像データの内、総てのカラー複写機M;X,Y,Z間で共有化すべき共有化データを配信するとともに、その共有化データを含む作像データを用いて自機の画像形成を行わせ、一方スレーブとなるカラー複写機X,Y,Zでは、前記マスターとなるカラー複写機Mと通信を行い、受信された共有化データを含む作像データを用いてそれぞれの画像形成を行わせる。この管理装置は、専用のハードウェアで実現されてもよく、又は後述する複写機の通信及び制御装置を用い、それらを制御するソフトウェアで実現されてもよい。
【0055】
本発明の実施の一形態では、マスターとなるカラー複写機Mは、最先に設置された複写機とし、残余のスレーブとなるカラー複写機X,Y,Zは、それ以後に設置された複写機とする。マスターとなるカラー複写機Mは、前記共有化データを、電源投入時等の定期的なタイミングや、定間隔なタイミングに、スレーブとなるカラー複写機X,Y,Zに配信する。前記カラー複写機X,Y,Zは、受信された共有化データをストアして、画像形成に使用する。
【0056】
図2は、カラー複写機M;X,Y,Zの一構成例を示すブロック図である。原稿がセットされ、使用者が、必要に応じて複写枚数や画質調整を行い、複写釦を操作すると、複写機エンジン1は、作像データ蓄積メモリ2にストアされている作像データを用いて、複写処理を行う。前記作像データは、前記複写機エンジン1内の各部の設定値や複写機エンジン1から取込まれたセンサ情報ならびに自己診断装置3による各部の診断結果等である。
【0057】
前記共有化データは、初期現像剤濃度調整値、複写枚数、カラーバランス(色ズレ)、初期中間調補正テーブル、初期中間調補正プロコン基準値、初期高濃度プロコン基準値及び環境補正値(温湿度エリア)等である。マスター側のカラー複写機Mの通信装置4は、前記作像データ蓄積メモリ2にストアされている共有化データを、前記定期的又は定間隔なタイミングに、スレーブ側となるカラー複写機X,Y,Zの通信装置4に配信し、前記作像データ蓄積メモリ2にストアさせる。通信装置4は、例えば後述するメーカーやメンテナンス業者と接続するための電話線等を用いる簡易な有線通信、赤外線通信又は近距離の無線通信等によって相互に通信を行う。
【0058】
一方、前記自己診断装置3によって異常の発生が検知されると、メッセージ表示装置5は、その異常発生箇所等の異常の状況を表示する。また、この異常がスレーブ側となるカラー複写機X,Y,Zのいずれかで発生した場合には、該カラー複写機X,Y,Zの通信装置4はマスター側のカラー複写機Mの通信装置4に異常の発生を報知する。これに応答して、マスター側のカラー複写機Mからは、前記定期的又は定間隔なタイミングであるか否かに拘わらず、強制的に、その異常の発生したカラー複写機に前記共有化データを送信する。
【0059】
したがって、使用者が複雑な調整を行うことなく、各カラー複写機M;X,Y,Z間の画質は安定的に維持され、どのカラー複写機M;X,Y,Zを使用しても相互に近似した画質となるので、使用者に画質の機差に対する不満を抱かせることはなく、また総ての画像形成装置の稼動効率の平均化にも寄与することができる。
【0060】
また、先に設置されたカラー複写機Mは、使用者が好みの画質となるように調整している可能性が高く、その共有化データを後に設置されたカラー複写機X,Y,Zに分配するので、これらのカラー複写機X,Y,Zでは、設置後直ちに、使用者の好みの画質で画像形成を行うことができる。
【0061】
さらにまた、異常発生時に、マスター側のカラー複写機Mから、前記定期的又は定間隔なタイミングであるか否かに拘わらず、強制的に、その異常の発生した複写機に共有化データを送信するので、前記定期的又は定間隔なタイミングのみに送信を行う場合に比べて、その異常の発生した複写機の速やかな復旧や異常の程度の軽減に寄与することができる。こうして、従来では重大なトラブルとして処理され、使用不可となっていたようなケースでも、正常に復旧できる可能性が高くなり、装置の稼動効率を向上することができる。また、長期間に亘る装置の停止が少なくなり、使用者からのクレームの発生等も少なくすることができる。
【0062】
なお、上述のような画質の機差を解消するための動作を行うにあたって、何れの複写機をマスターとし、またスレーブとするかの設定は、2台目以降のカラー複写機X,Y,Zが導入された段階で、各カラー複写機M;X,Y,Z間で、稼動後に起動する内部時計等を用いて自動的に相互認証するようにしてもよく、また使用者が設定するようにしてもよい。
【0063】
本発明の実施の他の形態について説明すれば、以下のとおりである。
【0064】
本発明の実施の他の形態におけるシステム構成は前述の図1と同様であり、また複写機の構成は図2と同様であり、これらの図を参照して説明する。本発明の実施の他の形態では、マスターとなるカラー複写機Mは、好ましい画質の複写機とし、残余のカラー複写機X,Y,Zをスレーブとする。この場合、何れの複写機をマスターとし、またスレーブとするかの設定は、2台目以降のカラー複写機X,Y,Zが導入された段階で、各カラー複写機M;X,Y,Z間で、例えば同一期間内での複写枚数が最も多いものをマスターとする等で自動的に相互認証するようにしてもよく、また使用者が設定するようにしてもよい。
【0065】
マスターとなるカラー複写機Mは、前述の実施の一形態と同様に、前記共有化データを、前記定期的又は定間隔なタイミングに、スレーブとなるカラー複写機X,Y,Zに配信する。前記カラー複写機X,Y,Zは、受信された共有化データをストアして、画像形成に使用する。
【0066】
したがって、前記同一フロアのような略等しい環境で使用されても、各カラー複写機M;X,Y,Z間には画質のずれが生じてゆくのに対して、その中で最も好ましい画質のカラー複写機Mから共有化データを残余のカラー複写機X,Y,Zに分配することによって、総てのカラー複写機M;X,Y,Zは、常に好ましい画質で画像形成を行うことができる。
【0067】
本発明の実施のさらに他の形態について説明すれば、以下のとおりである。
【0068】
本発明の実施のさらに他の形態におけるシステム構成は前述の図1と同様であり、また複写機の構成は図2と同様であり、これらの図を参照して説明する。本発明の実施のさらに他の形態では、マスターとなるカラー複写機M及びスレーブとなるカラー複写機X,Y,Zは、任意に設定される。この場合、何れの複写機をマスターとし、またスレーブとするかの設定は、2台目以降のカラー複写機X,Y,Zが導入された段階で、各カラー複写機M;X,Y,Z間で自動的に相互認証によって決定されてもよく、また使用者が設定するようにしてもよい。
【0069】
マスターとなるカラー複写機Mは、前述の実施の一形態と同様に、前記共有化データを、前記定期的又は定間隔なタイミングに、スレーブとなるカラー複写機X,Y,Zに配信する。前記カラー複写機X,Y,Zは、受信された共有化データをストアして、画像形成に使用する。
【0070】
注目すべきは、本実施の形態では、マスターとなるカラー複写機Mは、スレーブとなるカラー複写機X,Y,Zから、前記共有化データを、前記定期的又は定間隔なタイミングで収集し、自機の共有化データを含めた総てのカラー複写機M;X,Y,Z間の画質の平均値となる共有化データを分配することである。
【0071】
したがって、前記同一フロアのような略等しい環境で使用されても、各カラー複写機M;X,Y,Z間には画質のずれが生じてゆくのに対して、それらのカラー複写機M;X,Y,Zの共有化データの平均値を求めて各カラー複写機X,Y,Zに分配することによって、画質を常に平均レベルに維持することができる。
【0072】
本実施の形態では、前述のように、何れのカラー複写機M;X,Y,Zがマスター側となってもよく、したがってマスター側となっていたカラー複写機Mに異常が発生した場合には、スレーブ側であったカラー複写機X,Y,Zのいずれかがマスターとなり、前記異常が発生したカラー複写機Mに共有化データを強制的に送信するようにしてもよい。これによって、マスター側となっていたカラー複写機Mに異常が発生した場合にも、正常に復旧できる可能性を高くすることができる。
【0073】
なお、スレーブ側のカラー複写機X,Y,Zで使用される作像データとして、上述のように、マスター側のカラー複写機Mから転送された共有化データがそのまま使用されてもよく、又は前記作像データが、例えば基本項と補正項とに分離され、マスター側のカラー複写機Mは各スレーブ側のカラー複写機X,Y,Zに対する共通の補正項のみを前記共有化データとして転送するようにしてもよい。
【0074】
ここで、例えば特開昭62−115473号公報には、各オフィスに設置された複写機を、電話回線を介して、前記メーカーやメンテナンス業者の集中監視センターに接続し、各複写機の自己診断結果にかかるデータを該集中監視センターで取込み、同センター側で故障等複写機の監視情報を詳細に知る方法が提案されている。同様に、特開平4−53972号公報では、無線で、エラー情報やメンテナンス情報を管理装置に送信することが提案されている。
【0075】
しかしながら、これらの先行技術は、消耗品の補充や部品の交換等のメンテナンス作業を適切に行うために考案されたものであり、本発明のように、複数台並設される複写機の画質の均一化を目的としたものではない。
【0076】
また、スレーブ側のカラー複写機X,Y,Zからマスター側のカラー複写機Mへの作像データの転送及びマスター側のカラー複写機Mからスレーブ側のカラー複写機X,Y,Zへの共有化データの転送は、例えば特開平7−325515号公報で示されるように前回の転送時に未収集であったデータや、変更となったデータのみが転送されるようにしてもよい。
【0077】
さらにまた、各カラー複写機M;X,Y,Z間のデータ伝送には、前述のようなメーカーやメンテナンス業者と接続するための電話線等を用いるのではなく、例えば特開昭61−21626号公報に示されるように、商用電源線を用いてもよい。何れも、専用のデータハイウェイ、すなわちLAN(Local Area Network)等のネットワークを用いるものではなく、簡易な構成のネットワークで実現することができる。
【0078】
〔実施の形態2〕
本発明の実施の一形態について図3ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本発明の画像形成装置の管理装置は、多数の画像形成装置を連結することが可能であるが、本実施の形態では、2台の画像形成装置としての複写機が接続されている場合について説明する。
【0079】
本実施の形態の画像形成装置システムは、図3に示すように、第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの2台からなっており、両者は、通信回線としてのケーブル40にて接続されている。
【0080】
上記第1画像形成装置Aは、印字すべく画像データを送り出す画像データ入力装置としてのスキャナA(SCA)20とケーブルA12にて繋がっており、このスキャナA20にて読み取られた原稿の画像データは、ケーブルA12及びケーブル40を介して第2画像形成装置Bにも送られるようになっている。なお、本実施の形態では、画像データ入力装置としてのスキャナAを有しているが、画像形成装置としてのプリンタを扱う場合には、画像データを外部の他の装置から入力する機器としてなっているものとする。
【0081】
すなわち、本実施の形態の画像形成装置システムでは、2台の第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにて印字することにより印字のスピードを上げることを目的として接続されている。
【0082】
したがって、上記第1画像形成装置AのスキャナA20にて原稿を読み取った後、ケーブルA12を介して第1画像形成装置Aの後述する画像処理装置A11bに送られた画像データは、全く同じ画像データが第2画像形成装置Bにも送られる。そして、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにて独自に所定の枚数だけ印字が行われる。
【0083】
これによって、第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの2台で印字を並行処理するので、1台の第1画像形成装置Aのみで印字を行うよりも、印字完了までの時間は大幅に短縮される。
【0084】
一方、各々の第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、いずれも電子写真方式にて画像形成するものであり、静電潜像を形成するための像担持体A31・B31と、前記スキャナA20・B20における原稿露光装置A21・B21にて原稿走査して読み取った原稿の画像データに応じて印字すべく点灯したレーザー光にて像担持体A31・B31に露光を行う露光手段としてのレーザー露光装置A32・B32と、像担持体A31・B31に対して帯電を行う帯電装置A33・B33と、像担持体A31・B31上に形成された静電潜像を現像するためにトナーカートリッジA36・B36に貯蔵された図示しないトナーとそのトナーを帯電させるためのキャリアを含む乾式2成分系の現像剤を備えた現像装置A34・B34と、その現像装置A34・B34に現像バイアス電圧を印加する高圧電源A35・B35と、現像剤中のトナー含有率を測定するための図示しないセンサと、像担持体A31・B31上に形成されたトナー像を転写紙上に移すための転写装置A37・B37と、像担持体A31・B31上に残った残留トナーを回収するためのクリーニングブレードA38・B38と、転写紙上に移したトナーを転写紙に定着させる定着装置A39・B39とを備えている。なお、上記像担持体A31・B31に帯電電位を付与する帯電装置A33・B33と、像担持体A31・B31と現像装置A34・B34との間に現像バイアス電圧を付与する高圧電源A35・B35等の画像形成に関わる主要な手段は、本発明の条件変更手段の機能を有している。
【0085】
上記像担持体A31・B31は、例えば、φ40mmのOPC(Organic Photoconductive Conductor:有機光導電体)ドラムからなっている。
【0086】
また、帯電装置A33・B33にはスコロトロンコロナチャージャを使用するとともに、グリッドに印加する電圧は帯電電位を制御するためにPWM制御されており、例えば1V単位で帯電電位を変えることができる。本実施の形態では、基準となる帯電電位は−650Vに設定している。
【0087】
上記レーザー露光装置A32・B32のレーザーのレーザーパワーは、例えば0.30mWとなっている。
【0088】
また、現像剤は、例えば、キャリアとしてフェライトキャリアを用い、トナーとしてはポリエステル系で平均粒径が8.0μmのものを用いている。また、現像剤中のトナー含有率は4.5%とし、現像バイアス電圧もPWM制御して1V単位で制御できるようにしてあり、基準現像バイアス電圧は−500Vとしている。なお、このとき、像担持体A31・B31上の現像部での明電位は、例えば−70Vである。
【0089】
次に、本実施の形態の画像形成装置システムにおいては、基板A11・B11に設けられた管理装置としてのCCDA23・B23が、印字に際して、先ず、2台の第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bが接続されているかどうかを判断するようになっている。
【0090】
そして、第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bが接続されていないと判断されたときには、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、各々の画像処理パラメータにて印字を行うものとなっている。
【0091】
一方、第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bが接続されていると判断されたときには、画質比較手段としてのCPUA11c・B11cは、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの印字特性がどのようになっているかをそれぞれ調べるようになっている。
【0092】
両者の印字特性を調べる一つの方法として、例えば、トナーパッチのトナー付着量を想定する方法がある。
【0093】
このトナーパッチのトナー付着量を想定する方法を用いて、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにて分散して印字出力する方法について、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bには、そのときの装置の状況を知るためのトナー濃度センサA0・B0が組み込まれているものとする。
【0094】
先ず、最初に、第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとが連結されているか否かを判断する(S1)。そして、第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとが連結されていると判断した場合には、印字プロセスに先立って、像担持体A31・B31上にトナーパッチを作成する(S2)。
【0095】
このときのパッチ作成条件は、像担持体A31・B31の帯電電位を−450V、現像バイアス電圧を−300Vとし、その他の条件は前述の基準設定と同じである。
【0096】
また、画像形成方法を制御する幅を知るために、帯電電位と現像バイアス電圧とを各々±100V変化させてトナーパッチ像を作成する。したがって、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、3個のトナーパッチ像を作ることになる。
【0097】
次いで、像担持体A31・B31上にトナーパッチを作成した後のトナー付着量をクリーニングブレードA38・B38の手前に設けたトナー濃度センサA30・B30にて測定する(S3)。このトナー濃度センサA30・B30にて得られた測定値はデジタル変換して例えば8ビット出力される。この測定値は数値が大きい程トナー付着量が少ないと判断する設定になっている。
【0098】
上記の装置間のトナー付着量を比較するための測定値は、図5に示すように、例えば、第1画像形成装置Aが50であり、第2画像形成装置Bは44となっている。
【0099】
すなわち、第1画像形成装置Aの方が濃度が低い測定結果であるとする。なお、実際にこのときのトナー付着量を測定するために転写紙に移して定着後の濃度をマクベス濃度計で測定したところ、第1画像形成装置Aでは1.10であり、第2画像形成装置Bでは1.18であった。
【0100】
次いで、図4に示すように、上記の測定値を、図3に示す通信回線のケーブル40を用いて、図示しない測定値比較回路と画像形成のための設定値演算回路及び記憶装置A11a・B11aを備えた基板A11・B11から、互いにそのデータを送る(S4)。
【0101】
次いで、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bでは、各CPUA11c・B11cは、送られてきた他の画像形成装置の測定結果と自身の測定結果とを比較し、測定値に差があるか否かを判断する(S5)。
【0102】
そして、測定値に差があると判断したときには、濃度が異なっているので、その濃度を合わすように適正電位設定を行った後(S6)、印字を行う(S7)。
【0103】
なお、上記S1において第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとが接続されていないと判断されたとき、及びS5において測定値に差がないと判断したときには、直ちにS7に移行してそれぞれの第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにて印字を行う。
【0104】
ここで、本実施の形態における濃度を合わす方法について詳細に説明する。
【0105】
本実施の形態では、濃度を合わす方法として、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおける濃度の平均値に合わせこむ方法を採用している。
【0106】
すなわち、本実施の形態では、図5に示したように、測定値が第1画像形成装置Aでは50であり、第2画像形成装置Bは44であったことから、平均値47になるように画像形成方法を制御する。
【0107】
そして、その具体的な制御方法としては、現像バイアス電圧と像担持体A31・B31の帯電電位とを同じ値だけ変化させる方法をとっている。
【0108】
すなわち、画像形成方法を制御するために、帯電電位と現像バイアス電圧とを各々±100V変化させてトナーパッチ像を作成したときの各2個のトナーパッチの測定値は、図5に示すように、例えば、第1画像形成装置Aでは40と60であり、第2画像形成装置Bでは29と59となっている。
【0109】
これらの測定値を基に、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにて平均値47にするための電位差を求める。
【0110】
その結果、第1画像形成装置AではΔ30Vだけ設定電位を上げる一方、第2画像形成装置BではΔ20Vだけ下げることになる。したがって、第1画像形成装置Aの帯電電位は−680Vかつ現像バイアス電圧は−480Vとなる。また、第2画像形成装置Bの帯電電位は−630Vかつ現像バイアス電圧は−430Vに設定される。
【0111】
この結果、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおけるいずれの画像形成装置からの印字出力も同じ濃度となり。各第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの間で生じた画質の差を解消することができる。
【0112】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、ケーブル40によって接続された複数の各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bが設けられ、かつこれら複数の各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの少なくともいずれか一つにはスキャナA20が備えられる。そして、スキャナA20が備えられた第1画像形成装置Aにて画像入力した後、この画像入力した第1画像形成装置Aの画像処理装置A11bにて画像処理して印字出力するか又はケーブル40にて第2画像形成装置Bに画像入力データを転送しその転送先の第2画像形成装置Bの画像処理装置B11bにて画像処理して印字出力させる。そして、これらの管理は、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの管理装置としてのCPUA11c・B11cが行う。
【0113】
ここで、本実施の形態においては、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で互いの画質情報を比較する画質比較手段としてのCPUA11c・B11cと、このCPUA11c・B11cによる画質情報の比較結果に基づいて、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間の印字画質が揃うように画像形成条件を変更する帯電装置A3・B3及び高圧電源A5・B5とが各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにそれぞれ備えられている。
【0114】
このため、CPUA11c・B11cが先ず各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で互いの画質情報を比較する。そして、帯電装置A33・B33及び高圧電源A35・B35は、このCPUA11c・B11cによる画質情報の比較結果に基づいて、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間の印字画質が揃うように画像形成条件を変更する。
【0115】
この結果、CPUA11c・B11cによって各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのそのときの状態をお互いに知ることできる。そして、その違いに対して各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの画像形成条件を設定することによって、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおける出力印字結果としての画質を一致させることができる。
【0116】
したがって、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で画質を比較し、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で画像形成方法を制御し、画像品質を各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの種類に関係なく同じものにし得る画像形成装置の管理装置を提供することができる。
【0117】
また、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、条件変更手段としての帯電装置A33・B33及び高圧電源A35・B35は、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのうちの各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおける各画質の平均値を基準画質として、その基準画質と同じになるように画像形成条件を変更する。
【0118】
このため、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおける複数の画像形成装置の平均的な画質の出力を得ることができ、特に、画質差が大きい場合に均一化が適正となる。
【0119】
また、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、画質比較手段としてのCPUA11c・B11cは、電子写真方式により各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bに備えられた像担持体A31・B31上に形成されたトナーパッチ像にて得られる画質情報により各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で差異があるかを比較する。
【0120】
このため、比較すべき画像情報として像担持体A31・B31上に形成されたトナーパッチ像の画像情報を得ることは、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bとしてのそのときの状態を最も良く反映しているので、正確な画質の合わせこみが可能である。
【0121】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、トナーパッチによる像担持体A31・B31へのトナー付着濃度の測定値における平均値を目標画質としたが、特にこれに限定するものではなく、例えば、第1画像形成装置Aの測定値50を目標値とすることも可能である。
【0122】
すなわち、図5に示すように、第2画像形成装置Bの測定値44を測定値50のトナー付着量になるようにすることが可能である。
【0123】
この場合、第2画像形成装置Bにおいては、Δ40V分だけトナー付着量が少なくなるように制御する。そして、第1画像形成装置Aにおける設定値は標準のままで、第2画像形成装置Bについてのみ帯電電位を−610Vとし、かつ現像バイアス電圧を−460Vにする。
【0124】
これにより、第2画像形成装置Bの印字濃度は、第1画像形成装置Aと同じになり、装置間の画質の差がなくなる。
【0125】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、条件変更手段としての帯電装置A33・B33及び高圧電源A35・B35は、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのうちのいずれか一つである第1画像形成装置Aの画質を基準画質として、その基準画質と同じになるように画像形成条件を変更することが可能である。
【0126】
このため、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのうち、1台の第1画像形成装置Aの画像画質を基準とし、その画像画質に第2画像形成装置Bの画像画質を合わせることによって、調整すべき画像形成装置が少なくてすむ。
【0127】
また、最も頻繁に印字する第1画像形成装置Aの画質となるように、第2画像形成装置Bの画質を合わせることによって、全体として違和感のない印字結果を常に得ることが可能になる。
【0128】
なお、本実施の形態においては、印字したいときの各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの状態を比べてから、画像形成条件の制御を行ったが、必ずしもこれに限らず、その以外に、初期に像担持体A31・B31におけるOPCドラムのロット、現像剤のロット、レーザー特性例えばレーザーパワーやビーム径、初期印字状態のデータを、互いに、基板A11・B11の記憶装置A11a・B11aに記憶し、それに応じて画像形成パラメータの初期設定値を変更して以後の印字を行うことによっても、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間の画質差を抑えることが可能である。
【0129】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1及び実施の形態2の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0130】
本実施の形態では、画質比較手段における画質比較の方法について説明する。
【0131】
すなわち、本実施の形態における画像形成装置の管理装置においては、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置BにおけるOPCドラムからなる像担持体A31・B31の回転時間を記録するカウンタを設けている。
【0132】
また、像担持体A31・B31のOPCの明電位は、帯電電位を−650Vに保ったときに、ドラム回転時間に応じて、図6の特性があることが予め分かっているため、記憶装置A11a・B11aにその特性を記憶しておく。
【0133】
例えば、第1画像形成装置Aにおける像担持体A31の回転時間は150,000秒であり、第2画像形成装置Bにおける像担持体B31の回転時間は90,000秒であるとする。
【0134】
これら像担持体A31・B31の回転時間を、それぞれ通信回線のケーブル40を用いてお互いにデータを送る。
【0135】
すなわち、この回転時間によって、明電位は初期の値から第1画像形成装置AにおいてはΔ50V変化している一方、第2画像形成装置BについてはΔ30V変化していることがわかる。
【0136】
したがって、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bでは、明電位でΔ20Vの差が生じ、第1画像形成装置Aのトナー付着量が少なくなっている。
【0137】
したがって、第2画像形成装置Bが、初期からの回転時間が短くかつ明電位の変化が少ないので、第1画像形成装置Aの帯電電位と現像バイアス電圧とを各々−670V及び−520Vにして、第1画像形成装置Aを第2画像形成装置Bのトナー付着量に合わせる制御を行う。
【0138】
この結果、トナーパッチ等を作成するために時間を要したり、余分なトナーを使用することなく、転写紙上のトナー付着量は、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bとも第2画像形成装置Bの制御前のトナー付着量となり、同じ画質が得られ、より初期の画質に近い画質を得ることができる。
【0139】
なお、上記実施の形態においては、初期の画質に近い第2画像形成装置Bにトナー付着量を合わせるように制御したが、必ずしもこれに限らず、第1画像形成装置Aの使用頻度が高く標準的な画質となっているときには、逆に、第1画像形成装置Aの画像形成に関する設定値は変更せず、第2画像形成装置Bの帯電電位と現像バイアス電圧とを各々−630Vと−480Vにして、第1画像形成装置Aの画質に合わせても良い。
【0140】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、画質比較手段としてのCPUA11c・B11cは、電子写真方式による各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bに備えられた像担持体A31・B31の要素に基づく画質情報により各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で差異があるかを比較する。
【0141】
このため、画像形成に関係する各要素として、ロット、履歴、状態、環境の少なくとも一つを画像形成パラメータとして情報のやり取りをすることによって、そのときの画像形成装置の状態を知ることができる。また、トナーパッチ作成等の余分な駆動をしないで画質の一致を図ることができる。
【0142】
なお、上記の実施の形態では、像担持体A31・B31の要素について画質比較手段の画質判断要素としたが、必ずしもこれに限らず、中間転写体、現像剤、装置内の温度湿度、又は雰囲気の温度湿度等の少なくとも一つの要素に基づく画質情報により各画像形成装置間で差異があるかを比較することによっても、同様の効果を得ることができる。
【0143】
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態3の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0144】
本実施の形態の画像形成装置の管理装置においても、前記実施の形態3と同様に、画質比較手段における画質比較の方法について説明する。
【0145】
すなわち、本実施の形態においては、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bに温度センサA50・B50を設けている。
【0146】
すなわち、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおいては、装置本体の温度が上昇すると階調性がなくなる特性を有している。具体的には、原稿濃度に対する印字濃度の傾き(以下、「ガンマ」という)は、温度が上昇する程大きくなっている。
【0147】
このガンマは、大きい程、階調性がなくかつコントラストの高い画質になることを示している。この階調性がなくかつコントラストの高い画質になる要因としては、レーザー露光装置A32・B32、像担持体A31・B31、図示しない中間転写体、及び転写装置A37・B37等の画像形成に係わる全ての特性が加味されている。
【0148】
本実施の形態の各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおけるガンマは、機内温度とレーザーパワー補正量との関係が、図7に示す特性を有することが予め分かっており、この特性が予め基板A11・B11の記憶装置A11a・B11aに記憶されている。
【0149】
例えば、第1画像形成装置Aは、主に使用される装置であるため、機内温度が50℃まで上昇しているとする。一方、第2画像形成装置Bは、使用頻度が少ないため30℃であるとする。
【0150】
そこで、使用頻度の高い第1画像形成装置Aの画質に合わせるため、第2画像形成装置BのレーザーパワーをΔ20℃に対するレーザーパワー補正量0.06を加味して0.36mWに制御して印字を行う。
【0151】
その結果、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのいずれも同じガンマの印字結果を得ることができた。
【0152】
なお、本実施の形態では、レーザー光量に対する補正を行ったが、必ずしもこれに限らず、例えば、光源の1画素の点灯時間を制御する方法やレーザーの光量と点灯時間とを組み合わせた方法での制御も可能であり、同様の結果が得られる。
【0153】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、画質比較手段としてのCPUA11c・B11cは、電子写真方式による各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの装置内の温度湿度要素に基づく画質情報により各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で差異があるかを比較する。
【0154】
このため、画像形成に関係する各要素として、ロット、履歴、状態、環境の少なくとも一つを画像形成パラメータとして情報のやり取りをすることによって、そのときの各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの状態を知ることができる。また、トナーパッチ作成等の余分な駆動をしないで画質の一致を図ることができる。
【0155】
また、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、条件変更手段は、画像形成条件として、電子写真方式による各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bに備えられた像担持体A31・B31の帯電電位、レーザー露光装置A32・B32の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一つを制御することが可能である。
【0156】
このため、得られた各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの状態に基づいて、像担持体A31・B31の帯電電位、レーザー露光装置A32・B32の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一つを変更することによって、基準の第1画像形成装置Aと同じ画質にすべく第2画像形成装置Bを制御することができ、画質を一致させることができる。
【0157】
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態4の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態4の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0158】
本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bが、初期に設定した目標画質になるようにプロセスコントロールを行う機能を有している場合について説明する。なお、以下の説明では、目標画質として最大濃度を採用する。
【0159】
このような機能を有する場合には、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、印字プロセスに先立って図3に示す像担持体A31・B31上にトナーパッチを作成する。
【0160】
そのパッチ作成条件として、例えば、像担持体A31・B31の帯電電位を−650V、現像バイアス電圧−500Vを基準とし、その他の設定も基準設定と同じ条件にて帯電電位と現像バイアス電圧とを各々±100V変化させてトナーパッチ像を作成する。
【0161】
したがって、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、各々の最大濃度を目標値に近づけるため、3個のトナーパッチ像を作ることになる。
【0162】
そして、像担持体A31・B31上にトナーパッチを作成した後のトナー付着量をクリーニングブレードA38・B38の手前に設けたトナー濃度センサA30・B30により測定する。
【0163】
次いで、トナー濃度センサA30・B30にて得られた測定値をデジタル変換して8ビット出力する。この値は数値が大きい程トナー付着量が少ないと判断する設定になっている。
【0164】
各々のプロセスコントロールのためのトナーパッチの濃度測定値は、例えば、第1画像形成装置Aがそれぞれ30、20、10であり、第2画像形成装置Bがそれぞれ25、15、10となったとする。
【0165】
ここで、最大濃度の目標値を15とする。
【0166】
上記の濃度測定結果から、第1画像形成装置Aは、帯電電位及び現像バイアス電圧をΔ50Vだけトナー付着量が増えるように設定する。一方、第2画像形成装置Bについては、濃度測定値が最大濃度の目標値15と同じであるので、標準条件設定にて同じ最大濃度を得ることができる。
【0167】
次いで、中間調の濃度を比較するためトナーパッチを作成する。そのときのトナーパッチ作成条件は、プロセスコントロールにて決定した各々の設定値から例えば200V分だけ付着量を減らす条件とする。このときのトナー付着量の測定値は、第1画像形成装置Aが80であり、第2画像形成装置Bが100となった。すなわち、最大濃度が等しいにも係わらず中間調のトナー付着量は第2画像形成装置Bの方が少ないことがわかる。
【0168】
一方、中間調の測定値の差に対する補正量のデータを、予め基板A11・B11の記憶装置A11a・B11aに記憶しておく。そのデータは、例えば、表1に示される。
【0169】
【表1】
Figure 0003667602
【0170】
上記の場合、中間調の濃度を比較すべく、中間調トナーパッチ測定値の差は20であるので、中間調のトナー付着量が少ない第2画像形成装置Bの中間調のトナー付着量を、中間調のトナー付着量が多い第1画像形成装置Aに合わすため、表1から分かるように、基準値補正量Δ4だけトナー付着量が増すように第2画像形成装置Bの目標値を15から11に補正する。
【0171】
その結果、第2画像形成装置Bの最終設定値は帯電電位が−730V、現像バイアス電圧が−580Vとなる。
【0172】
なお、上述のように、トナー付着量が少ない第2画像形成装置Bを制御したのは、中間調のトナー付着量の制御により、第1画像形成装置Aの最大濃度を落とさないためである。
【0173】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、電子写真方式により画像形成する一方、像担持体A31・B31上にトナーパッチを作成しそのトナーパッチ情報を測定し、目標値と比較することによりプロセスコントロール条件を制御する画像濃度を調整するプロセスコントロール手段を備えている。
【0174】
また、条件変更手段としての帯電装置A33・B33及び高圧電源A35・B35は、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのうちのいずれか一つである第1画像形成装置Aの画質を基準画質とし、その基準画質と同じになるようにすべく、プロセスコントロール手段に対してプロセスコントロール条件を変更させる。
【0175】
このため、初めから画質を一定レベル以上にすべく特定の作像条件で像担持体A31・B31上にトナーパッチを作成しそのパッチの形成状態を測定し画像形成条件を制御するプロセスコントロール機能を設けた画像形成装置では、画質の違いをプロセスコントロール条件に含ませることで、より精度の高い合わせ込みができる。
【0176】
〔実施の形態6〕
本発明の他の実施の形態について図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態5の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態5の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0177】
本実施の形態においては、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置BにおけるスキャナA20・B20について詳細に説明する。
【0178】
先ず、スキャナA20・B20は、前記図3に示すように、原稿を露光する光源A21・B21と、その反射光を集光するレンズA22・B22と、その焦点にデータを取り込むCCD(Charge Coupled Device) A23・B23とを有している。
【0179】
上記CCDA23・B23に入力するデータの強弱は、CCDA23・B23のゲインを調整することによって変更可能であり、PWM制御され256段階の設定が可能となっている。
【0180】
基準ゲインは、例えば128である。この基準ゲインは設定値を大きくするとゲインを上げることになり、データは白側に移行する。
【0181】
ここで、上記スキャナA20にて読み取った原稿データを入力したCCDA23からの画像データの流れを、図8に示すフローチャートと図3に基づいて説明する。
【0182】
なお、ここでは第1画像形成装置AのスキャナA20についての画像データの流れを説明するが、第2画像形成装置BにおけるスキャナB20を使用して原稿を読み取るときの画像データの流れも全く同じである。
【0183】
先ず、CCDA23にて読み取られた画像データは(S11)、アナログ処理集積回路(IC)に送られ(S12)、A/Dコンバータにてデジタル変換され(S13)、基板A11における画像処理装置A11b・B11bに送られる。
【0184】
次いで、画像処理装置A11bでは、シェーディング補正を行なった後(S14)、入力特性に視感度補正を行い(S15)、入力データを人間の視感度にあった形式に変換する。
【0185】
その後、読み込んだデータかどのような原稿であるかを判定するため、文字領域、網点領域及び写真領域等を区別するための領域分離を行う(S16)。
【0186】
次いで、領域分離結果に基づき、先鋭型、分散型又は混合型のフィルタを用途に応じてかける(S17)。その後、第1画像形成装置Aの出力解像度、変倍率に応じて解像度変換を行う(S18)。
【0187】
さらに、目的のガンマ特性が得られるように出力ガンマ変換を行う(S19)。例えば、文字原稿であれば白黒の差をはっきりさせるため、フィルタは先鋭型を用い、ガンマ変換では傾きの立った処理を行う。また、写真原稿では、粒状感をなくし、網点印刷原稿等によって生じるモアレを防ぐため、フィルタは分散型又は混合型を用い、階調性を上げるためガンマ変換は傾きの緩やかなテーブルで変換を行う。
【0188】
その後、擬似中間調処理として誤差拡散を行った後(S20)、画像データをレーザー露光装置A32・B32に送り、レーザー光学系にて印字動作を実行する(S21、S22)。
【0189】
ところで、擬似中間調処理には誤差拡散法やディザ法があるが、本実施の形態では、中間調の画質をできるだけ抑えて階調数を削減し、これにより、大量の画像データの容量を減らすため2値から32値等の量子化数に減らす誤差拡散法を用いる。
【0190】
ここでは、2値化のための誤差拡散法の場合について説明する。
【0191】
先ず、マスクサイズ5×2の一般的な誤差拡散法を用いる。また、基準の閾値は128とし、量子化値は0と255とする。なお、0は白であり、255は黒である。
【0192】
先ず、CCDゲイン補正量と各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの印字特性つまり画像濃度差との間には、表2の関係がある。
【0193】
【表2】
Figure 0003667602
【0194】
この表2から分かるように、第1画像形成装置Aの印字は、画像濃度差が低い程CCDゲインを小さくすることにより補正が可能である。
【0195】
今、基準となる画像形成装置の濃度が1.30とした場合において、第1画像形成装置Aの濃度が1.30であり、第2画像形成装置Bの濃度は1.20であったとする。その値を基板A11・B11に組み込んだ記憶装置A11a・B11aに記憶させる。これらデータはケーブル40を介して第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの間で伝達される。
【0196】
第1画像形成装置AのCCDA23にて原稿画像を読み込む時に、第1画像形成装置Aでは印字濃度が基準値1.30を示しているので、CCDゲインは128の基準値である。一方、第2画像形成装置Bでは印字濃度が1.20であって画像濃度差が0.1であり第1画像形成装置Aよりも低い装置になっているため、この画像濃度差0.1に対応するCCDゲイン補正量8の値により、CCDのゲインを128−8=120に変更して別々にスキャンをして画像データの入力を行う。
【0197】
そして、2種類の入力画像データに対して、上述した画像処理を基板A11の画像処理装置A11bにて実行し、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにについてそれぞれ処理結果を得る。
【0198】
これら各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの処理結果に対して、先ず、第1画像形成装置Aの処理結果は、ケーブルA13を介してレーザー露光装置A2に送られ、第1画像形成装置Aにて印字を行う。
【0199】
一方、第2画像形成装置Bのための処理結果は、ケーブル40を介して第2画像形成装置Bに転送され、基板B11及びケーブルB13を経由して露光装置B2に送られ、第2画像形成装置Bにて印字が行われる。
【0200】
なお、第2画像形成装置Bの基板B11に設けられた画像処理装置A11bは、このときには画像処理を行わず、上述したように、第1画像形成装置Aからの画像データをそのまま露光装置B2に送って印字するものとなっている。
【0201】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、条件変更手段としての帯電装置A33・B33及び高圧電源A35・B35は、スキャナA20からの画像データを、このスキャナA20を備える第1画像形成装置Aの画像処理装置A11bにて画像処理する際に、第2画像形成装置Bの画像形成条件に応じて画質が揃うように第2画像形成装置Bのための画像処理をも行わせる画像処理手段としての画像処理装置A11bと、この画像処理装置A11bにて画像処理した画像処理データを該当する第2画像形成装置Bに転送する転送手段としてのケーブル40とを備えている。
【0202】
このため、画像処理装置A11bは、スキャナA20からの画像データを、このスキャナA20を備える第1画像形成装置Aの画像処理装置A11bにて画像処理する際に、第2画像形成装置Bの画像形成条件に応じて画質が揃うように第2画像形成装置Bのための画像処理をも行わせる。
【0203】
また、ケーブル40は、画像処理装置A11bにて画像処理した画像処理データを該当する第2画像形成装置Bに転送する。
【0204】
この結果、スキャナA20からの画像データを処理する第1画像形成装置Aの画像処理装置A11bにて、画質が揃うように、第2画像形成装置Bの画像形成条件に応じて第2画像形成装置Bのための画像処理をも行うので、同じ印字データを異なる各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにて印字しても画質に差のない均等な印字結果を得ることかできる。
【0205】
また、本実施の形態では、画像処理装置A11bは、スキャナA20にて原稿の画像を読み込む際に、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの画像形成条件に応じて、別々にCCDゲイン、又は白電位及び/若しくは黒電位を変えて入力し、各々の画像データに対して画像処理を施す。
【0206】
このため、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの画質の差を、スキャナA20にて画像を取り込むときに、CCDA23の読み込みレベルを変更する方法によって吸収することにより、原画像から同じ画像処理を行うことができ、画像処理装置B11bの画像処理回路を簡単にすることができる。
【0207】
〔実施の形態7〕
本発明の他の実施の形態について図9ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態6の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態6の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0208】
例えば、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bには、印字特性として原稿濃度と印字濃度との関係において、図9に示す濃度差があるとする。また、原稿濃度とCCD出力との関係においては、図10に示す関係があるとする。
【0209】
このような場合のために、本実施の形態の画像処理装置A11bには、上記の特性に合った視感度補正用ガンマテーブルを、図11に示すように、2種類準備する。
すなわち、第1画像形成装置Aのために使用するものとして◆を、第2画像形成装置Bのために使用するものとして■を指定する。
【0210】
そして、本実施の形態では、印字すべきデータを各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのいずれの画像形成装置にて印字するかを判定した後、その印字する方の画像形成装置に対応する視感度補正用ガンマ変換テーブルを選択し、入力画像を補正するようになっている。
【0211】
そして、各第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとについて視感度補正を行った後、それ以降の画像処理を行い、各第1画像形成装置A又は第2画像形成装置Bにその処理後の画像処理データを送って印字を行う。
【0212】
その結果、上述のように、各第1画像形成装置A又は第2画像形成装置Bに合った入力画像の補正を行った上で画像処理を行っているため、印字した結果は、第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの間で区別のつかない印字結果となった。
【0213】
なお、本実施の形態では、特定の視感度補正テーブルを設定したが、必ずしもこれに限らず、例えば、各第1画像形成装置A又は第2画像形成装置Bの印字条件が変わるたびに補正できるように複数個のテーブルを準備してその中から最も近いテーブルを選択できるようにしても良い。また、基準のテーブルに対して演算にて最適テーブルを出す方法も可能である。
【0214】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、画質比較手段は、スキャナA20からのデータ入力後の視感度に合わせるためのガンマ変換にて各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で互いの画質情報を比較する。
【0215】
このため、スキャナA20にて取り込んだ原画像に対し、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの画質の差を視感度補正のためのガンマ変換時で吸収することによって、スキャン動作は1回で済み、時間の短縮が図れる。また、同じ原画像データを使うことによって、複数回スキャン時の画質の変動の影響を受けなくて済む。
【0216】
〔実施の形態8〕
本発明の他の実施の形態について図12及び図13に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態7の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態7の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0217】
例えば、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bには、印字特性として入力データと印字濃度との関係において、図12に示す画質差があるとする。
【0218】
すなわち、第1画像形成装置Aは入力データが160〜255のところで印字濃度が1.4に達するのに対し、第2画像形成装置Bは入力データが224〜255のところで印字濃度が1.4に達する。
【0219】
ここで、入力データは0が白であり、255が黒とする。また、本実施の形態においても、第1画像形成装置Aの印字特性に、第2画像形成装置Bの印字結果を合わせるために出力ガンマ変換テーブルが2種類準備してある。
すなわち、図13に示す◆は第1画像形成装置Aのためのもの、■は第2画像形成装置Bのためのものである。
【0220】
本実施の形態では、印字すべき画像データを各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのいずれの画像形成装置にて印字するかを判定した後、印字すると判定された方の画像形成装置に合った出力ガンマ変換テーブルを選択し、階調補正を行う。
【0221】
そして、各第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの出力ガンマ補正を行った後、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにその処理後の画像処理データを送り印字を行う。
【0222】
その結果、上述したように、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bに合った画像処理を行っているので、印字した結果は、各第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの間で区別のつかない印字結果となった。
【0223】
なお、本実施の形態では、特定の出力ガンマテーブルを設定したが、必ずしもこれに限らず、例えば、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおける印字条件が変わる毎に補正できるように、複数個のテーブルを準備してその中からもっとも近いテーブルを選択できるようにしても良い。また、基準のテーブルに対して演算することにより最適テーブルを作成することも可能である。
【0224】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、画質比較手段としてのCPUA11c・B11cは、スキャナA20からのデータ入力後、ガンマ変換にて各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの間で、互いの画質情報を比較する。
【0225】
このため、階調性を最終決定するガンマ変換時に、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bを区別してその差を吸収することによって、画像処理の最終段での処理であり、それまでの画像処理結果を共通使用することができ、時間の短縮が図れる。
【0226】
〔実施の形態9〕
本発明の他の実施の形態について前記図12に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態8の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態8の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0227】
前記実施の形態8にて示した図12に示すように、各第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの間では、第1画像形成装置Aを基準濃度としたとき、第2画像形成装置Bのトナー付着量が少ない。
【0228】
例えば、入力データ128番目の濃度は、第1画像形成装置Aが1.10であるのに対し、第2画像形成装置Bは0.75であり、その差はΔ0.35である。
【0229】
本実施の形態では、第2画像形成装置Bに転送するための画像処理において、2値化処理は、表3に示すように、入力128での濃度差と閾値補正量との関係から閾値を100にして実行した。
【0230】
【表3】
Figure 0003667602
【0231】
そして、この2値化された画像処理データを、第2画像形成装置Bの露光装置B2に転送して印字を行った。一方、第1画像形成装置Aにて処理する画像処理データについては、標準の画像処理を実行して2値化したものを露光装置A2・に送って印字した。
【0232】
この結果、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bとも、第1画像形成装置Aと同じ印字品質の画質を得ることができ、印字後の転写紙を混在させても各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおけるいずれの画像形成装置にて印字したのか区別のつかない同画質の印字結果を得ることができた。
【0233】
また、この方法は、画像処理の最終段での補正であるため、処理がその手前まで共通化でき、処理速度が早くなった。
【0234】
また、ここでは閾値の変更に止めたが、画像形成装置に階調性の差が生じたときにはその補正のために量子化値を補正することが可能である。また、ドット再現性の差のために特定パターンか発生するときには、誤差振りまきパターンを複数個設定した中から画像生成装置に合ったパターンを選択する方法等を変更することによっても各第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの間で生じる画質差を無くすことができた。
【0235】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、画質比較手段としてのCPUA11c・B11cは、画像データ入力装置としてのスキャナA20からのデータ入力後、量子化処理にて各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置B間で互いの画質情報を比較する。
【0236】
このため、画像処理されてきた連続階調(多値、256値等)のデータを2値や4値等64値以下の量子化値に変換するための量子化処理にて、その量子化パラメータを、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bの区別した結果に基づき変更する。
【0237】
これにより、最終段の画像処理でそれまでの処理が共通で使え、また斜め模様等の各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのドット再現性のために起こる画質の差を制御することが可能である。
【0238】
〔実施の形態10〕
本発明の他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1ないし実施の形態9の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前記実施の形態1ないし実施の形態9の各種の特徴点については、本実施の形態についても組み合わせて適用し得るものとする。
【0239】
本実施の形態の画像形成装置システムは、前記実施の形態5と同様の処理を行うものである。
【0240】
すなわち、本実施の形態の画像形成装置システムでは、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bが、初期に設定した目標画質になるようにプロセスコントロールを行う機能を有している場合について説明する。なお、以下の説明では、目標画質として最大濃度を採用する。
【0241】
このよう機能を有する場合には、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、印字プロセスに先立って図3に示す像担持体A31・B31上にトナーパッチを作成する。
【0242】
そのパッチ作成条件として、例えば、像担持体A31・B31の帯電電位を−650V、現像バイアス電圧を−500Vを基準とし、その他の設定も基準設定と同じ条件にて帯電電位と現像バイアス電圧とを各々±100V変化させてトナーパッチ像を作成する。
【0243】
したがって、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、各々の最大濃度を目標値に近づけるため、3個のトナーパッチ像を作ることになる。
【0244】
そして、像担持体A31・B31上にトナーパッチを作成した後のトナー付着量をクリーニングブレードA38・B38の手前に設けたトナー濃度センサA30・B30により測定する。
【0245】
次いで、トナー濃度センサA30・B30にて得られた測定値をデジタル変換して8ビット出力する。この値は数値が大きい程トナー付着量が少ないと判断する設定になっている。
【0246】
各々のプロセスコントロールのためのトナーパッチの濃度測定値は、例えば、第1画像形成装置Aがそれぞれ25、15、10であり、第2画像形成装置Bがそれぞれ30、20、10となったとする。
【0247】
ここで、最大濃度の目標値を15とする。
【0248】
上記の濃度測定結果から、第2画像形成装置Bは、帯電電位及び現像バイアス電圧をΔ50Vだけトナー付着量が増えるように設定する。一方、第1画像形成装置Aについては、濃度測定値が最大濃度の目標値15と同じであるので、標準条件設定にて同じ最大濃度を得ることができる。
【0249】
次いで、中間調の濃度を比較するためトナーパッチを作成する。そのときのトナーパッチ作成条件は、プロセスコントロールにて決定した各々の設定値から例えば200V分だけ付着量を減らす条件とする。このときのトナー付着量の測定値は、第1画像形成装置Aが80であり、第2画像形成装置Bが100となった。すなわち、最大濃度が等しいにも係わらず中間調のトナー付着量は第2画像形成装置Bの方が少ないことがわかる。
【0250】
一方、中間調の測定値の差に対する補正量のデータを、画像処理装置A11bに送る。そして、送られてきた画像データを基に、第2画像形成装置Bのための画像処理において、表4に示すように、トナーパッチ測定値と出力ガンマ補正係数との関係により、基準のガンマテーブルを1.2倍して出力ガンマテーブルを補正する。
【0251】
【表4】
Figure 0003667602
【0252】
この補正された出力ガンマテーブルを用いて行った画像処理結果のデータを第2画像形成装置Bに送って印字を行う。
【0253】
また、第1画像形成装置Aのための画像処理は標準とし、そのデータを第1画像形成装置Aの露光装置A2に送って印字する。
【0254】
その結果、それまでプロセスコントロールを行っても生じる各第1画像形成装置Aと第2画像形成装置Bとの間の階調性の差を抑えることができた。
【0255】
このように、予め決められた画像形成装置の区別により、画像処理方法を変えるだけでなく、そのときの実際の画質をみてその差に応じて画像処理パラメータを制御することでより正確な画質の合わせ込みが可能となった。
【0256】
このように、本実施の形態の画像形成装置の管理装置では、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bは、電子写真方式により画像形成する一方、像担持体A31・B31上にトナーパッチを作成しそのトナーパッチ情報を測定し、目標値と比較することによりプロセスコントロール条件を制御する画像濃度を調整するプロセスコントロール手段を備えている。また、条件変更手段は、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのうちのいずれか一つの画質を基準画質とし、その基準画質と同じになるようにすべく、プロセスコントロール手段に対してプロセスコントロール条件を変更させる。一方、プロセスコントロール条件の変更に際して、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bにおける各々のパッチ濃度差を、画像処理のパラメータに送る。
【0257】
この結果、各第1画像形成装置A及び第2画像形成装置Bのその時々の状態を画像処理パラメータに反映させることによって、より正確な画質の合わせ込みができる。
【0258】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置の管理装置は、以上のように、オフィスの同一フロア等のように相互に近接して配置され、かつ同一型式等のように相互に類似した特性を有する複数台の画像形成装置を管理するにあたって、予め定める画像形成装置における画像形成に関わる情報を残余の画像形成装置へ転送し、転送された各画像形成装置はその情報を記憶手段にそれぞれ記憶し該記憶した情報に基づいて画像形成条件を変更して画像形成動作に用いることにより該情報を全ての画像形成装置間で共有して、各画像形成装置間の画質差を縮小させるものである。なお、画像形成に関わる情報は、画像形成枚数、初期トナー濃度設定値、カラーバランス値、濃度補正値、階調性補正値又は環境補正値の内、少なくともいず れか1つである。
【0259】
それゆえ、使用者が複雑な調整を行うことなく、各画像形成装置間の画質は安定的に維持され、どの画像形成装置を使用しても相互に近似した画質となるので、使用者に画質の機差に対する不満を抱かせることはなく、また総ての画像形成装置の稼動効率の平均化にも寄与することができるという効果を奏する。
【0260】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、以上のように、異常が発生すると、その異常の発生した画像形成装置は異常発生の表示を行ない、正常に機能している残余の画像形成装置は、その異常が発生している画像形成装置へ、画像形成に関わる情報の転送を行い、かつ、何れの画像形成装置がマスター側となってもよく、マスター側となっていた画像形成装置に異常が発生した場合には、スレーブ側であった画像形成装置の何れかがマスターとなり、前記異常が発生した画像形成装置に共有情報を強制的に送信するものである。
【0261】
それゆえ、前記画像形成に関わる情報の転送を、電源投入時等の定期的なタイミングや、定間隔なタイミングだけに行う場合に比べて、その異常の発生した画像形成装置の速やかな復旧や異常の程度の軽減に寄与することができる。こうして、従来では重大なトラブルとして処理され、使用不可となっていたようなケースでも、正常に復旧できる可能性が高くなり、装置の稼動効率を向上することができる。また、長期間に亘る装置の停止が少なくなり、使用者からのクレームの発生等も少なくすることができるという効果を奏する。
【0262】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、以上のように、使用者が好みの画質となるように調整している可能性が高い先に設置された画像形成装置の画像形成に関わる情報を、後に設置された画像形成装置に転送するものである。
【0263】
それゆえ、前記後に設置された画像形成装置は、設置後直ちに、使用者の好みの画質で画像形成を行うことができるという効果を奏する。
【0264】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、以上のように、前記同一フロアのような略等しい環境で使用されても、各画像形成装置間には画質のずれが生じてゆくのに対して、その中で最も好ましい画質の画像形成装置の画像形成に関わる情報を残余の画像形成装置に転送するものである。
【0265】
それゆえ、常に好ましい画質で画像形成を行うことができるという効果を奏する。
【0266】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、以上のように、前記同一フロアのような略等しい環境で使用されても、各画像形成装置間には画質のずれが生じてゆくのに対して、それらの画像形成装置の画像形成に関わる情報の平均値を求めて各画像形成装置に転送するものである。
【0267】
それゆえ、画質を常に平均レベルに維持することができるという効果を奏する。
【0268】
また、本発明の画像形成装置の管理装置では、以上のように、前記各画像形成装置を電子写真方式のカラー複写機である。
【0269】
それゆえ、カラー複写機の場合は、特に機差が画質に影響し易く、使用者が感覚的に画質の差として認識し易いので、これらデータを共有することによって、前記機差の影響を最小限に抑えることができるという効果を奏する。
【0270】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、以上のように、複数の画像形成装置間で互いの画質情報を比較する画質比較手段と、上記画質比較手段による画質情報の比較結果に基づいて、各画像形成装置間の印字画質が揃うように画像形成条件を変更する条件変更手段とが各画像形成装置にそれぞれ備えられているものである。
【0271】
それゆえ、画質比較手段が先ず複数の画像形成装置間で互いの画質情報を比較する。そして、条件変更手段は、この画質比較手段による画質情報の比較結果に基づいて、各画像形成装置間の印字画質が揃うように画像形成条件を変更する。
【0272】
この結果、画質比較手段によって各画像形成装置のそのときの状態をお互いに知ることできる。そして、その違いに対して画像形成装置の画像形成条件を設定することによって、各画像形成装置における出力印字結果としての画質を一致させることができる。
【0273】
したがって、各々の画像形成装置間で画質を比較し、各画像形成装置間で画像形成方法を制御し、画像品質を画像形成装置の種類に関係なく同じものにし得る画像形成装置の管理装置を提供することができるという効果を奏する。
【0274】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、以上のように、各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、画質比較手段は、画像形成装置に備えられた像担持体上に形成されたトナーパッチ像にて得られる画質情報により各画像形成装置間で差異があるかを比較するものである。
【0275】
それゆえ、比較すべき画像情報として像担持体上に形成されたトナーパッチ像の画像情報を得ることは、画像形成装置としてのそのときの状態を最も良く反映しているので、正確な画質の合わせこみが可能であるという効果を奏する。
【0276】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、以上のように、各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、条件変更手段は、画像形成条件として、画像形成装置に備えられた像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一つを制御するものである。
【0277】
それゆえ、得られた画像形成装置の状態に基づいて、像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一つを変更することによって、基準の画像形成装置と同じ画質にすべく他の画像形成装置を制御することができ、画質を一致させることができるという効果を奏する。
【0278】
また、本発明の画像形成装置の管理装置は、以上のように、各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、像担持体上にトナーパッチを作成しそのトナーパッチ情報を測定し、目標値と比較することによりプロセスコントロール条件を制御する画像濃度を調整するプロセスコントロール手段を備え、条件変更手段は、複数の画像形成装置のうちのいずれか一つの画質を基準画質とし、その基準画質と同じになるようにすべく、プロセスコントロール手段に対してプロセスコントロール条件を変更させるものである。
【0279】
それゆえ、初めから画質を一定レベル以上にすべく特定の作像条件で像担持体上にトナーパッチを作成しそのパッチの形成状態を測定し画像形成条件を制御するプロセスコントロール機能を設けた画像形成装置では、画質の違いをプロセスコントロール条件に含ませることで、より精度の高い合わせ込みができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態のカラー複写機におけるシステム構成図である。
【図2】 上記のカラー複写機の一構成例を示すブロック図である。
【図3】 本発明における画像形成装置の管理装置の他の実施の一形態を示すものであり、画像形成装置システムにおける各第1画像形成装置及び第2画像形成装置を示す構成図である。
【図4】 上記各画像形成装置システムにおける各第1画像形成装置及び第2画像形成装置の画質が揃うように画像形成条件を変更する場合の動作を示すフローチャートである。
【図5】 上記画像形成装置における現像バイアス電圧とトナー付着量測定値との関係を示す特性図である。
【図6】 本発明における画像形成装置の管理装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、ドラム回転時間と電位との関係を示す特性図である。
【図7】 本発明における画像形成装置の管理装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、機内温度とレーザーパワー補正量との関係を示す特性図である。
【図8】 本発明における画像形成装置の管理装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、スキャナにて読み取った原稿データを入力したCCDからの画像データの流れを示すフローチャートである。
【図9】 本発明における画像形成装置の管理装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、原稿濃度と印字濃度との関係を示す特性図である。
【図10】 上記画像形成装置における原稿濃度とCCD出力との関係を示す特性図である。
【図11】 上記画像形成装置におけるCCD出力と視感度出力との関係を示す特性図である。
【図12】 本発明における画像形成装置の管理装置のさらに他の実施の形態を示すものであり、入力データと印字濃度との関係を示す特性図である。
【図13】 上記画像形成装置の管理装置における視感度出力と出力値との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 複写機エンジン
2 作像データ蓄積メモリ
3 自己診断装置
4 通信装置
5 メッセージ表示装置
11 基板
11a 記憶装置
11b 画像処理装置(画像処理手段)
11c CPU(管理装置、画質比較手段)
20 スキャナ(画像データ入力装置)
23 CCD
30 トナー濃度センサ
31 像担持体
32 レーザー露光装置(露光手段)
33 帯電装置(条件変更手段)
35 高圧電源(条件変更手段)
40 ケーブル(通信回線、転送手段)
50 温度センサ
A 第1画像形成装置
B 第2画像形成装置
M マスター側カラー複写機
X,Y,Z スレーブ側カラー複写機

Claims (11)

  1. 相互に近接して配置され、かつ相互に類似した特性を有する複数台の画像形成装置を管理するための画像形成装置の管理装置であって、
    予め定める画像形成装置における画像形成に関わる情報を残余の画像形成装置へ転送し、転送された各画像形成装置はその情報を記憶手段にそれぞれ記憶し該記憶した情報に基づいて画像形成条件を変更して画像形成動作に用いることにより該情報を全ての画像形成装置間で共有して、各画像形成装置間の画質差を縮小させる画質管理手段を含み、
    前記画像形成に関わる情報は、画像形成枚数、初期トナー濃度設定値、カラーバランス値、濃度補正値、階調性補正値又は環境補正値の内、少なくともいずれか1つであるとともに、
    異常が発生すると、その異常の発生した画像形成装置は異常発生の表示を行ない、正常に機能している残余の画像形成装置は、その異常が発生している画像形成装置へ、画像形成に関わる情報の転送を行い、かつ、
    何れの画像形成装置がマスター側となってもよく、マスター側となっていた画像形成装置に異常が発生した場合には、スレーブ側であった画像形成装置の何れかがマスターとなり、前記異常が発生した画像形成装置に共有情報を強制的に送信することを特徴とする画像形成装置の管理装置。
  2. 予め定める画像形成装置は先に設置された画像形成装置であり、前記残余の画像形成装置は後に設置された画像形成装置であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の管理装置。
  3. 予め定める画像形成装置は最も好ましい画質の画像形成装置であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の管理装置。
  4. 予め定める画像形成装置及び残余の画像形成装置は総ての画像形成装置であり、前記画質管理手段は総ての画像形成装置から前記情報を収集し、総ての画像形成装置間の画質の平均値となる情報を残余の画像形成装置へ転送することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の管理装置。
  5. 各画像形成装置は、電子写真方式のカラー複写機であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置の管理装置。
  6. 通信回線によって接続された複数の画像形成装置が設けられ、かつこれら複数の画像形成装置の少なくともいずれか一つには画像データ入力装置が備えられる一方、上記画像データ入力装置が備えられたいずれかの画像形成装置にて画像入力した後、該画像入力した画像形成装置の画像処理装置にて画像処理して印字出力するか又は通信回線にて他の画像形成装置に画像入力データを転送しその転送先の画像形成装置の画像処理装置にて画像処理して印字出力させるための画像形成装置の管理装置において、
    予め定める画像形成装置における画像形成に関わる情報を残余の画像形成装置へ転送し、転送された各画像形成装置はその情報を記憶手段にそれぞれ記憶し該記憶した情報に基づいて画像形成条件を変更して画像形成動作に用いることにより該情報を全ての画像形成装置間で共有して、各画像形成装置間の画質差を縮小させる画質管理手段を含み、
    前記画像形成に関わる情報は、画像形成枚数、初期トナー濃度設定値、カラーバランス値、濃度補正値、階調性補正値又は環境補正値の内、少なくともいずれか1つであるとともに、
    異常が発生すると、その異常の発生した画像形成装置は異常発生の表示を行ない、正常 に機能している残余の画像形成装置は、その異常が発生している画像形成装置へ、画像形成に関わる情報の転送を行い、かつ、
    何れの画像形成装置がマスター側となってもよく、マスター側となっていた画像形成装置に異常が発生した場合には、スレーブ側であった画像形成装置の何れかがマスターとなり、前記異常が発生した画像形成装置に共有情報を強制的に送信し、さらに、
    上記複数の画像形成装置間で互いの画質情報を比較する画質比較手段と、
    上記画質比較手段による画質情報の比較結果に基づいて、各画像形成装置間の印字画質が揃うように画像形成条件を変更する条件変更手段とが各画像形成装置にそれぞれ備えられていることを特徴とする画像形成装置の管理装置。
  7. 各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、
    画質比較手段は、画像形成装置に備えられた像担持体上に形成されたトナーパッチ像にて得られる画質情報により各画像形成装置間で差異があるかを比較することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置の管理装置。
  8. 各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、
    条件変更手段は、画像形成条件として、画像形成装置に備えられた像担持体の帯電電位、露光手段の光量若しくは点灯時間、現像バイアス電圧、又は現像剤中のトナー濃度のいずれか少なくとも一つを制御することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置の管理装置。
  9. 各画像形成装置は、電子写真方式により画像形成する一方、
    像担持体上にトナーパッチを作成しそのトナーパッチ情報を測定し、目標値と比較することによりプロセスコントロール条件を制御する画像濃度を調整するプロセスコントロール手段を備え、
    条件変更手段は、複数の画像形成装置のうちのいずれか一つの画質を基準画質とし、その基準画質と同じになるようにすべく、プロセスコントロール手段に対してプロセスコントロール条件を変更させることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置の管理装置。
  10. 前記画質比較手段は、ドラムの回転時間に基づいて画質情報を比較することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置の管理装置。
  11. 各画像形成装置には、装置内温度を測るための温度センサが設けられるとともに、
    前記画質比較手段は、温度センサによる装置内温度に基づいて画質情報を比較することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置の管理装置。
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