JP5112368B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に係り、特に、画像の階調特性を補正可能な画像形成装置及び画像形成方法に関する。
用紙に画像を印刷するプリンタやコピー機、或いはプリンタ機能やコピー機能等を1台で実現する多機能機(MFP:Multi-Function Peripheral)等の画像形成装置の多くは、画像データの階調再現性を高めるために階調特性の補正を行っている。
階調特性は、画像データの階調値と、その階調値によって印刷された画像の濃度との間の関係を示す特性である。通常、画像形成装置で階調を表現する場合、線或いはドットの密度が異なるハーフトーンパタンを用いている。画像の階調値に応じた密度のハーフトーンパタンを選択することによって、中間階調の濃度を実現している。
印刷物をコピーする場合の望ましい階調特性は、通常線形な特性である。しかしながら、ハーフトーンパタンの粗密の程度と印刷によって得られる濃度との関係は一般に非線形である。この非線形を補正するために、階調補正テーブルと呼ばれる補正データがしばしば用いられる。画像データの階調値と、ハーフトーンパタンを選択する階調値との間にこの階調補正テーブルを介在させることによって、画像データの階調値と印刷される濃度との間の特性(即ち、階調特性)の線形性を確保することが可能となる。
特許文献1には、階調補正テーブルの作成或いはその更新を、画像形成装置の階調自動調整モードで実施する技術が開示されている。特許文献1が開示する従来の階調自動調整モードでは、低い濃度から高い濃度に徐徐に変化するような階調テストパタンを一度用紙に印刷し、印刷した階調テストパタンを画像形成装置が具備するスキャナで読み取り、読み取った階調毎の濃度が所定の基準範囲におさまるように階調補正テーブルを作成、更新する処理を行っている。この階調自動調整は、サービスマンだけでなく一般ユーザも実施することができる。
特開2007−329929号公報
一方、階調特性は、温度等の周囲環境の変化や使用時間の経過によって変化することが知られている。このような場合、上記の階調自動調整を、例えば定期的に実施することによって、階調特性が基準範囲内に収まるよう階調補正テーブルを再度作成する(階調補正テーブルを更新する)ことができる。
しかしながら、上記の従来の階調自動調整は、階調テストパタンを用紙に一度印刷し、印刷した用紙をスキャナで読み取る必要あるため、一般ユーザにとっては煩雑であり、実際にはあまり実施されていないというのが実情である。
また、1台の画像形成装置で実現する階調特性は1種類とは限らない。MFPのようにコピー機能やプリント機能等の複数の機能を有する装置では、夫々の機能毎に最適な階調特性が存在する。即ち、コピー機能用の階調補正テーブルやプリント機能用の階調補正テーブル等、複数の階調補正テーブルが存在する。複数の階調補正テーブルを更新するためには、これに対応して上記の階調自動調整もその都度複数回実施する必要があり、調整作業はより煩雑で時間を要するものとなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、階調特性が環境変化や時間経過によって変化した場合であっても、また複数の階調特性を有する場合であっても、高精度で、かつユーザの手を煩わせることなく階調特性の補正を実施することができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、原稿を読み取って画像データを生成すると共に読取った前記画像データの濃度を検出するスキャナと、前記画像データの階調を階調補正データによって補正し、補正後の階調によって前記画像データの階調画像を生成する階調処理部と、転写体を具備し、前記階調画像から生成されるトナー画像を前記転写体に転写した後、前記転写体上の前記トナー画像を用紙に転写して前記階調画像を印刷する印刷処理部と、前記転写体上の前記トナー画像の濃度を検出するセンサと、複数の階調を有する第1の階調テストパタンを前記印刷処理部で用紙に印刷し、用紙に印刷された第1の階調テストパタンの濃度を前記スキャナで検出し、前記第1の階調テストパタンの階調と前記スキャナで検出した濃度との関係が目標階調特性となるように前記階調補正データを作成する補正データ作成部と、複数の階調を有する第2の階調テストパタンを前記転写体に転写し、前記転写体に転写された前記第2の階調テストパタンの濃度を前記センサで検出し、前記第2の階調テストパタンの階調と前記センサで検出した濃度との関係を示すセンサ検出階調特性を求めて前記階調補正データを修正する補正データ修正部と、を備え、前記補正データ修正部は、同一の階調テストパタンに対する前記センサの濃度検出特性と前記スキャナの濃度検出特性との相違を示すセンサ変換データを予め保存しておき、前記階調補正データを作成したときに求めた前記センサ検出階調特性をセンサ基準階調特性として保存し、前記階調補正データの作成後に前記センサ検出階調特性を求め、前記センサ変換データに基づいて、前記階調補正データ作成時に保存したセンサ基準階調特性と前記階調補正データ作成後に求めたセンサ検出階調特性とを前記スキャナで検出した濃度に夫々換算した後、前記換算したセンサ基準階調特性と前記換算したセンサ検出階調特性とが同じになるように前記階調補正データを修正する、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置及び画像形成方法によれば、階調特性が環境変化や時間経過によって変化した場合であっても、また複数の階調特性を有する場合であっても、高精度で、かつユーザの手を煩わせることなく階調特性の補正を実施することができる。
画像形成装置の外観例を示す斜視図。 画像形成装置の構成例を示す全体ブロック図。 画像形成装置のうち特に印刷処理部の構成例を示す図。 画像形成装置のうち特にプリンタ系画像処理部の構成例を示す図 補正無しの階調特性と目標階調特性を例示する図。 階調補正テーブルの作成処理の一例を示すフローチャート。 階調補正テーブルの作成処理(第1手順)に関連する構成を示す図。 コピー用とプリンタ用の第1の階調テストパタンとハーフトーンパタンの一例を示す図。 階調補正テーブルの作成処理(第2手順)に関連する構成を示す図。 階調補正テーブルの作成概念を示す図。 転写ベルト用の第2の階調テストパタンとハーフトーンパタンの一例を示す図。 階調補正テーブルの作成処理(第3手順)に関連する構成を示す図。 階調補正テーブルの修正処理の一例を示すフローチャート。 階調補正テーブルの修正処理に関連する構成を示す図。 センサ基準階調特性(テーブル作成時)とセンサ検出階調特性(修正時)に対するセンサ種別変換、及びパタン種別変換の概念を示す図。 コピーモードにおける変換後のセンサ基準階調特性(テーブル作成時)とセンサ検出階調特性(修正時)から第1、第2の階調補正中間データの差分を求める処理の概念を示す図。 第1、第2の階調補正中間データの差分によってコピー用の階調補正テーブルを修正する処理の概念を示す図。 プリンタモードにおける変換後のセンサ基準階調特性(テーブル作成時)とセンサ検出階調特性(修正時)から第1、第2の階調補正中間データの差分を求める処理の概念を示す図。 第1、第2の階調補正中間データの差分によってプリンタ用の階調補正テーブルを修正する処理の概念を示す図。 本実施形態に対する比較例として、パタン変換データと目標階調特性とを合成する手法を説明する図。 通常印刷処理(コピーモード)に関連する構成を示す図。 通常印刷処理(プリンタモード)に関連する構成を示す図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(1)構成
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の典型例としての複写機(或いはMFP)の外観例を示す図である。
画像形成装置1は、スキャナ2、画像形成部3、給紙部4、操作部5、ADF(Auto Document Feeder)6等を有している。
スキャナ2では、原稿台に載置された原稿やADF6に入力された原稿を光学的に読み取って画像データを生成している。
画像形成部3では、給紙部4から供給される用紙に電子写真方式を用いて画像データを印刷している。
操作部5には、ユーザインターフェースとしての表示パネルや各種操作ボタンが設けられている。
図2は、画像形成装置1のシステム構成例を示すブロック図であり、特に画像形成部3の機能を詳しく示すブロック図である。
この画像形成装置1は、デジタル多機能複合機として機能するもので、例えば、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能、ストレージ機能等が実現される。
画像形成装置1は、スキャナ2、スキャナ系画像処理部7、ページメモリ部50、プリンタ系画像処理部8、印刷処理部9等を備えており、これらの構成によってコピー機能を実現している。
スキャナ2は、原稿を、例えば3ラインCCDセンサで光学的に読み取り、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーデジタル画像データに変換する。
スキャナ系画像処理部7は、主走査方向の信号レベルの不均一性を補正するシェーディング補正や、空間フィルタリング処理等の各種画像処理を行う。
また、コピー機能として動作する場合には、R,G,Bの三原色から例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の色信号に変換してページメモリ部50へ出力する一方、スキャナ機能として動作する場合には、R,G,Bの3原色としてページメモリ部50へ出力する。
ページメモリ部50は、画像データを、例えばページ単位で一時的に記憶し、プリンタ系画像処理部8へ出力する。
プリンタ系画像処理部8は、ページメモリ部50から出力される画像データに対して印刷のための画像処理を行っている。本実施形態に係る画像形成装置1の特徴である階調処理もプリンタ系画像処理部8で行っている。プリンタ系画像処理部8で画像処理された画像データは印刷処理部9に出力される。
印刷処理部9は、例えば電子写真方式で記録紙に画像を印刷する構成品であり、露光装置、感光ドラム、現像装置等(いずれも図示せず)等を備えて構成されるものである。
また、画像形成装置1は、ストレージ部51、電子データ作成部52、外部I/F部(入力部)53、プリンタコントローラ部54、FAXコントローラ部55等を備えている。これらの構成品は、画像形成装置1をプリンタ機能、スキャナ機能、FAX機能、或いはストレージ機能等として動作させる場合に用いられるものである。
ストレージ部51は、例えばHDD(Hard Disk Drive)で構成されるものであり、スキャナ2で読み取った画像データや外部のパーソナルコンピュータ等から入力した画像データを記憶する。
ストレージ部51に記憶された画像データは必要に応じて読み出され、印刷処理部9で印刷し、或いは、スキャンデータとして外部に出力することができる。
電子データ作成部52は、画像形成装置1をスキャナ機能として動作させる際に、画像データを所定のデータフォーマットに変換しスキャンデータを生成する。生成されたスキャンデータは、外部I/F部53を介して外部に出力される。
FAXコントローラ部55は、画像形成装置1をFAX機能として動作させるものである。スキャナ2で読み取られた画像データをFAX用のデータフォーマットに変換し、外部I/F部53を介して外部の電話回線に出力する。また、電話回線から入力されるFAXデータを画像データに変換して、印刷処理部9での印刷に供する。
プリンタコントローラ部54は、画像形成装置1をプリンタ機能として動作させる際にプリント機能に必要となる各種制御や各種処理を行う。
制御部90は、画像形成装置1の全体に係る制御を行っている。
図3は、主に印刷処理部9の内部構成例を示す模式的な断面図である。図3に示す画像形成装置1はいわゆるタンデム型の電子写真方式によってカラー印刷が可能な構成になっている。本実施形態に係る画像形成装置1はこの構成に限定されるものではなく、いわゆるリボルバ型のカラー印刷方式や、モノクロ印刷専用の画像形成装置1でもよい。
図3に示したように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応する4つの感光体ドラム(感光体)10a〜10dが転写ベルト(転写体)30の搬送方向に沿って並列に配設されておいる。各感光体ドラム10の周囲には、帯電部11a〜11d、現像部12a〜12d、転写ローラ(転写部)13a〜13d、クリーナ14a〜14d等が回転の上流から下流に向けて順にそれぞれ配設されている。また、感光体ドラム(感光体)10a〜10dに対してレーザ光を照射する露光部15a〜15dが各色毎に設けられている。ここで、上記各構成品の参照番号に付したa、b、c、及びdの各英文字は、印刷色のY、M、C、及びKに夫々対応している。
各帯電部11a〜11dは、制御部90から設定される帯電電位によって、各感光体ドラム10a〜10dの表面を一様に帯電する。その後、Y、M、C、Kの各色の画像データのレベルに応じてパルス幅変調されたレーザ光が、露光部15a〜15dが各色用の感光体ドラム10a〜10dの表面に照射される。レーザ光が照射されるとその部分の電位が低下し、感光体ドラム10a〜10dの表面に静電潜像が形成される。
現像部12a〜12dは、各色に応じたトナーによってそれぞれの感光体ドラム10a〜10dに静電潜像を現像する。この現像により、各感光体ドラム10a〜10dにはY、M、C、Kの各色のトナー画像が形成される。
一方、転写ベルト30は、駆動ローラ101と2次転写対向ローラ102とにループ状に掛け渡されており、駆動ローラ101駆動によって図示矢印の方向に連続回転する。
転写ベルト30が感光体ドラム10a〜10dと転写ローラ13a〜13dとで構成される各ニップ部を通過する間に、転写ベルト30の外周面にY、M、C、Kの各色のトナー画像が順次転写されていく。
まず、Y用の感光体ドラム10aとY用の転写ローラ13aが対向する位置(Yの転写位置)にてYトナー画像が感光体ドラム10aから転写ベルト30に転写される。
次に、M用の感光体ドラム10bとM用の転写ローラ13bが対向する位置(Mの転写位置)にて、Mトナー画像が感光体ドラム10bから転写ベルト30に転写される。このとき、転写ベルト30の外周面に既に転写されているYトナー画像と位置が重なるようにMトナー画像は転写される。
以下、同様にして、Cトナー画像とKトナー画像が転写ベルト30の外周面に順次重ねられて転写され、フルカラーのトナー画像が転写ベルト30の上に形成される。このフルカラーのトナー画像は転写ベルト30の移動により、2次転写ローラ103と2次転写対向ローラ102とで形成されるニップ部(2次転写位置)へ到る。
なお、後述する第2の階調テストパタンを転写ベルト30上に形成するときには、各色のテストパタンが互いに重ならないように転写する。
転写ベルト30の最も下流側(感光体ドラム10dの下流側)には、転写ベルト30上に転写されたトナー画像の濃度を検出するための濃度センサ(以下、単にセンサと呼ぶ場合もある)35が配置されている。濃度センサ35は、転写ベルト30上に形成された第2の階調テストパタンのトナー画像の濃度を検出し、後述する階調補正テーブルの修正処理に供する。
一方、給紙部4からピックアップされた用紙は図示しない搬送手段によって上記の2次転写位置まで搬送される。そして、この2次転写位置にて、転写ベルト30上のフルカラーのトナー画像が用紙に転写される。フルカラーのトナー画像は定着部33にて加熱、加圧され用紙に定着される。その後、排紙部34によって画像形成装置1の外部に排出される。
転写ベルト30への転写が終わった各感光体ドラム10a〜10dでは、クリーナ14a〜14dによって表面に残留しているトナーが除去され、次の用紙の印刷に備える。以上の処理を繰り返すことにより、連続したフルカラー印刷を行うことができる。
図4は、画像形成装置1の構成のうち、特にプリンタ系画像処理部8の細部構成例を示す図である。
プリンタ系画像処理部8は、階調処理部80、補正データ作成部83、及び補正データ修正部84を有しており、階調処理部80はその内部構成として階調補正処理部81とハーフトーン処理部82を具備している。
階調処理部80では、画像データの階調を階調補正データによって補正し、補正後の階調によって画像データの階調画像を生成している。より具体的には、階調処理部80階調補正処理部81は、ページメモリ部50から入力された画像データの階調を階調補正テーブル(階調補正データ)801a、801bによって補正している。また、ハーフトーン処理部82は、階調補正された画像データに対してハーフトーンパタン(以下、単にハーフトーンという場合がある)802a、802bを適用して、階調画像を生成している。
補正データ作成部83は、複数の階調を有する第1の階調テストパタン803a、803bから生成した階調画像を印刷処理部9で用紙に印刷し、用紙に印刷された第1の階調テストパタンの濃度をスキャナ2で検出し、第1の階調テストパタン803a、803bの階調とスキャナ2で検出した濃度との関係が目標階調特性806a、806bとなるような階調補正テーブル(階調補正データ)801a、801bを作成している。
補正データ修正部84は、複数の階調を有する第2の階調テストパタン803cを転写ベルト30(転写体)に転写し、転写された第2の階調テストパタン803cの濃度を濃度センサ35で検出し、第2の階調テストパタンの階調と濃度センサ35で検出した濃度との関係を示すセンサ検出階調特性を求めている。補正データ修正部84では、階調補正テーブル801a、801bを作成した直後にセンサ検出階調特性を求め、このセンサ検出階調特性をセンサ基準階調特性805として保存しておく。階調補正データの作成後に、例えば、所定の使用時間が経過したときや、周囲の温度等の環境が階調補正テーブル801a、801bの作成時と大きく異なった場合等に、前記のセンサ検出階調特性を求め、そのとき求めたセンサ検出階調特性が保存しているセンサ基準階調特性805に一致するよう、階調補正データを修正している。
(2)階調補正テーブルの作成処理
前述したように、通常、画像形成装置1で階調を表現する場合、線或いはドットの密度が異なるハーフトーンパタンを用いており、画像の階調値に応じた密度のスクリーンパタンを選択することによって、中間階調の濃度を実現している。印刷物をコピーする場合(画像形成装置1をコピーモードで使用する場合)の望ましい階調特性は通常線形な特性であるが、画像データの階調値を補正することなくそのままスクリーンパタンの粗密の程度として表現した場合、印刷によって得られる濃度との関係は一般に非線形である。
図5(a)は、コピーモードにおける線形の望ましい階調特性(目標階調特性)を実線で示し、画像データの階調値を補正なしで印刷した場合の非線形な階調特性の一例を破線で示している。この非線形を補正するために、階調補正テーブルと呼ばれる補正データを用いている。画像データの階調値と、スクリーンパタンを選択する階調値との間にこの階調補正テーブルを介在させることによって、画像データの階調値と印刷される濃度との間の特性(即ち、階調特性)の線形性を確保することが可能となる。
他方、外部のパーソナルコンピュータ等から画像データを入力し、画像形成装置1で印刷する場合(画像形成装置1をプリンタモードで使用する場合)、目標階調特性は図5(b)に実線で示すように、下に凸の非線形な特性となる。プリンタモードで印刷する場合、パーソナルコンピュータ等のディスプレイ装置を通して見る階調と印刷物の階調との間の階調再現性の観点から、階調値に対して明度がリニアに変化する特性が多く用いられる。階調値対明度の関係がリニアな特性を、階調値対濃度の関係に変換すると、図5(b)に示す下に凸の形状の目標階調特性となる。このように、コピーモードやプリンタモード等のように画像形成装置1が複数の印刷モードを持つ場合、夫々のモードに対応する複数の種類の目標階調特性が存在する。
図6は、本実施形態に係る階調補正テーブル801を作成する処理の一例を示すフローチャートである。
ステップST1、ST2では、第1の階調テストパタン(コピー用、プリンタ用)803a、303bを印刷する処理である。図7は、画像形成装置1の構成のうち、ステップST1、ST2の処理に関連する構成を実線で示し、それ以外の構成を点線で示したものである。
第1の階調テストパタン(コピー用、プリンタ用)803a、303bは、プリンタ系画像処理部80内の適宜のメモリに保存されている。ステップST1、ST2では、制御部90からの制御により第1の階調テストパタン803(コピー用、プリンタ用)803a、303bを読み出してハーフトーン処理部82に入力する。
図8(a)は、第1の階調テストパタン(コピー用、プリンタ用)803a、303bの一例を示す図である。第1の階調テストパタン(コピー用、プリンタ用)803a、303bは、階調値の異なる方形パッチ画像が離散的な階調で複数連接されたラスタ画像である。例えば、図8(a)に示すように、32階調ごとに階調値がステップ状に変化するラスタ画像である。また、図8(a)に示したように、コピーモード用(以下、コピー用)とプリンタモード用(以下、プリンタ用)の2種類の異なる第1の階調パタン803a、303bを設けてもよいが、各モードに共通な1種の第1の階調テストパタン803としてもよい。以下では、各モードに共通な1種の第1の階調テストパタン803をもつものとして説明する。
ハーフトーン処理部82では、第1の階調テストパタン803の階調値に対応するハーフトーンパタン802を、入力された階調値に適用して階調画像を生成している。図8(b)は、ハーフトーンパタン802の一例を示す図であり、コピー用とプリンタ用とで異なった種類のハーフトーンパタン802a、802bを用いている。コピー用のハーフトーンパタン802aは縦線をパタンの基本としており、プリンタ用のハーフトーンパタン802bは、45度傾斜した斜め線をパタンの基本としている。
いずれのハーフトーンパタン802a、802bも、線の間隔は一定としつつ(例えば、1インチ当たりの線数が200の間隔)、線の太さを階調値に応じて変化させることによってハーフトーンパタン802a、802bの粗密を制御し、これにより印刷画像の濃度特性(階調特性)を得ている。なお、図8(b)に示すハーフトーンパタン802a、802bは、第1の階調テストパタン803a、803bに対応させた形状として図示している。
ハーフトーン処理部82の出力は印刷処理部9で用紙に印刷され、第1の階調テストパタン803の印刷物(コピー用、プリンタ用)900a、900bとなる。
ステップST3、ST4では、第1の階調テストパタン803の印刷物(コピー用、プリンタ用)900a、900bがスキャナ2で夫々読取られる。印刷部(コピー用、プリンタ用)900a、900bをスキャナ2に載置する操作や、スキャナ2に読取らせる操作はユーザが行う。
ステップST5では、スキャナ2で読取った第1の階調テストパタン803の濃度が、予め所定のメモリに保存されている目標階調特性806a、806bと一致するように、階調補正テーブル801a、801bを作成する。
図9は、画像形成装置1の構成のうち、ステップST3、ST4及びステップST5の処理に関連する構成を実線で示し、それ以外の構成を点線で示したものである。
図10は、階調補正テーブル(コピー用)801aの作成概念を示す図である。図10(a)に破線で示す直線が目標階調特性(コピー用)806aであり、実線で示す曲線がスキャナ2で読取った第1の階調テストパタン803の濃度である。任意の階調値Xに対する目標階調特性(コピー用)806aの濃度と同じ濃度となる第1の階調テストパタン803の濃度を求め、この第1の階調テストパタン803の濃度に対応する階調値をYとするとき、階調値Xが補正前の階調値となり、階調値Yが補正後の階調値となる。最小階調値0から最大階調値255の範囲に対して適宜の間隔で階調値Xを変化させて順次階調値Yを求めると、階調値Xに対する階調値Yの関係が求まり、これが図10(b)に示す階調補正データ(階調補正テーブル(コピー用)801a)となる。図10(a)、(b)は、目標階調特性が線形な特性として図示しているが、上述した手法は非線形な目標階調特性(プリンタ用)806bに対しても適用可能であり、スキャナ2で読取った第1の階調テストパタン803の濃度を非線形な目標階調特性(プリンタ用)806bに合致させるような階調補正データ(階調補正テーブル(プリンタ用)801b)を作成することもできる。作成された階調補正テーブル(コピー用、プリンタ用)801a、801bは、プリンタ系画像処理部8内の所定のメモリに保存される。
階調補正テーブル801の作成及び保存が終了すると、すぐにステップST7へ進む。ステップST7では、第2の階調テストパタン803cに基づくトナー画像を転写ベルト30上に転写する。
図11(a)は、第2の階調テストパタン803cと、これに対応するハーフトーンパタン(転写ベルト用)802cの一例を示す図である。第2の階調テストパタン803cは、第1の階調テストパタン803a、803bと同じものでもよいし、これらと異なったテストパタンでもよい。
第2の階調テストパタン803cの階調値から階調画像を生成するときに使用するハーフトーンパタン(転写ベルト用)802cは、転写ベルト30上での階調変化を敏感に検出することができるよう、用紙の印刷に使用するハーフトーンパタン(コピー用、プリンタ用)802a、802bとは異なった種類のパタンが用いられる。例えば、図11(b)に例示するように、より狭い間隔(例えば、1インチ当りの線数が300の間隔)の縦線を基本とするパタンが用いられる。
ステップST8では、転写ベルト30に転写した第2の階調テストパタン803cのトナー画像の濃度を濃度センサ35で検出し、第2の階調テストパタン803cの階調値と検出した濃度との関係を、センサ基準階調特性805としてプリンタ系画像処理部8内の所定のメモリに保存する。センサ基準階調特性805は、後述する階調補正テーブル修正処理における基準のデータとなるものである。
図12は、画像形成装置1の構成のうち、ステップST7及びST8の処理に関連する構成を実線で示し、それ以外の構成を点線で示したものである。
(3)階調補正テーブルの修正処理
図13は、本実施形態に係る階調補正テーブルの修正処理の一例を示すフローチャートである。また、図14は、画像形成装置1の構成のうち、階調補正テーブルの修正処理に関連する構成を実線で示し、それ以外の構成を点線で示したものである。
前述したように、階調特性は階調補正テーブルによって総ての印刷色における階調特性が目標階調特性となるように補正される。しかしながら、作成した階調補正テーブルによって階調補正したとしても、階調特性は温度等の周囲環境の変化や時間の経過によって変動する。そこで、周囲環境の変化や時間の経過に応じて階調補正テーブルの修正処理を行うことにより、階調特性を目標階調特性に維持することができる。
このため、図13に示す階調修正処理は、階調補正テーブルを作成した後、一定の使用期間が経過するごとに、或いは階調補正テーブルを作成したときの周囲環境から所定の範囲で周囲環境が変化したとき等に実施される。
図13のステップST11では、図6のステップST7と同様に、第2の階調テストパタン803cのトナー画像を転写ベルト30に形成する。このときにもハーフトーンパタン(転写ベルト用)802cが用いられる。
ステップST12では、転写ベルト30に形成した第2の階調テストパタンのトナー画像の濃度を濃度センサ35で検出し、第2の階調テストパタンの階調値と検出濃度の関係を“センサ検出階調特性”として求める。
ステップST13では、階調テストパタン作成時に保存した、“センサ基準階調特性”を読み出す。
ステップST14及びステップST15は、階調補正テーブル作成時のセンサ基準階調特性と、現在(階調補正テーブル修正時)のセンサ検出階調特性とを、順次変換する手順である。
図15は、センサ基準階調特性(テーブル作成時)とセンサ検出階調特性(テーブル修正時)に対して、“センサ種別変換”と“パタン種別変換”とを行う処理の概念を示す図である。図15の第1象限には、変換前のセンサ基準階調特性とセンサ検出階調特性を夫々波線と一点鎖線とで図示している。
前述したように、階調補正テーブル801a、801bは、用紙に印刷した第1の階調テストパタンをスキャナ2で読取った濃度に基づいて作成している。これに対して、階調補正テーブル801a、801bの修正では、転写ベルト30に転写した第2の階調テストパタンを転写ベルト30に近接して配設されている濃度センサ35で検出した濃度に基づいて修正しようとするものである。つまり、濃度を検出するセンサの種類が階調補正テーブルの作成時と修正時で異なっており、両者の濃度検出特性も異なる。“センサ種別変換”は、濃度センサ35で検出した濃度がスキャナ2で検出した濃度と等価となるように、2つのセンサの濃度検出特性の差異を変換する処理である。“センサ種別変換”に用いるセンサ変換データ807(図4等参照)は予め取得しておくことが可能であり、プリンタ系画像処理部8内の適宜のメモリに保存されている。ステップST14では、このセンサ変換データ807を用いて、センサ基準階調特性とセンサ検出階調特性に対して“センサ種別変換”を行っている。図15の第2象限は、センサ変換データ807(変換曲線)の一例を示している。
他方、“パタン種別変換”は、第1の階調テストパタンの印刷時に用いたハーフトーンパタン(コピー用、プリンタ用)802a、802b(図8(b)参照)と、転写ベルト30のトナー画像形成に用いるハーフトーンパタン(転写ベルト用)802c(図11(b)参照)とのパタンの種別の差異を変換するものである。つまり、“パタン種別変換”は、ハーフトーンパタン(転写ベルト用)802cの階調特性が、階調補正テーブル作成時に用いたハーフトーンパタン802a、802bの階調特性と等価なるように変換する処理である。“パタン種別変換”に用いるパタン変換データ808(図4等参照)も予め取得しておくことが可能であり、プリンタ系画像処理部8内の適宜のメモリに保存されている。ステップST15では、このパタン変換データ808を用いて、“センサ種別変換”されたセンサ基準階調特性とセンサ検出階調特性に対してさらに“パタン種別変換”を行っている。図15の第3象限には、センサ変換データ808(変換曲線)の一例を示している。階調補正テーブル作成時に用いるハーフトーンパタン802a、802bは、コピー用とプリンタ用の2種類があるため、パタン変換データ808も2種類存在するが、図15の第3象限はこのうち1種類を例示したものである。
図15の第4象限には、“センサ種別変換”と“パタン種別変換”の2つの変換処理が行われた変換後のセンサ基準階調特性とセンサ検出階調特性とを夫々波線と一点鎖線とで図示している。
次に、図13のステップST16では、変換後のセンサ基準階調特性(テーブル作成時)とセンサ検出階調特性(テーブル修正時)がいずれも目標階調特性となるように補正するための第1の階調補正中間データ(テーブル作成時)と、第2の階調補正中間データ(テーブル修正時)を夫々求めている。
階調補正テーブル801a、801bは、スキャナ2で読取った第1の階調テストパタンの階調特性が目標階調特性となるように補正するためのテーブルであるのに対して、第1、第2の階調補正中間データは、濃度センサ35で検出したセンサ基準階調特性(テーブル作成時)とセンサ検出階調特性(テーブル修正時)が夫々目標階調特性となるように補正するためのテーブルである。
図16(a)には、図15の第4象限と同じ変換後のセンサ基準階調特性とセンサ検出階調特性とを、コピーモードの目標階調特性と共に図示している。
図16(b)には、変換後のセンサ基準階調特性とセンサ検出階調特性から求めた第1、第2の階調補正中間データを図示している。変換後のセンサ基準階調特性とセンサ検出階調特性から第1、第2の階調補正中間データを求める手法は、スキャナ2で読取った第1の階調テストパタンの階調特性から階調補正テーブルを作成する手法(図10参照)と同じである。
ステップST17では、第1の階調補正中間データ(テーブル作成時)を基準とする第1、第2の階調補正中間データの差分データを求め、この差分を階調補正テーブルに加減算することによって階調補正テーブルを修正する。
図16(c)は、第1、第2の階調補正中間データの差分データを例示する図であり、図17は、この差分データを用いて、コピー用の階調補正テーブル801aを修正する処理の概念を示す図である。
第1、第2の階調補正中間データは、プリンタ用の目標階調特性に対しても同様に求められ、これらの差分データによってプリンタ用の階調補正テーブル801bが修正される。図18、図19は、プリンタ用の階調補正テーブル801bの修正処理の概念を説明するものである。修正処理自体は、コピー用の処理(図16及び図17)と同じであるため説明を省略する。
ところで、上述した手順では、センサ基準階調特性とセンサ検出階調特性に対して“パタン種別変換”を行った後、これらが目標階調特性となるような第1、第2の階調補正中間データを求めている。“パタン種別変換”に用いるパタン変換データ808は、コピー用とプリンタ用で異なっており、同様に目標階調特性もコピー用とプリンタ用で異なっている。そこで、コピー用のパタン変換データ808とコピー用の目標階調特性とを合成した“コピー用合成パタン変換データ”を作成する一方、プリンタ用のパタン変換データ808とプリンタ用の目標階調特性とを合成した“プリンタ用合成パタン変換データ”を作成する手法も考えられる。この手法では、変換後のセンサ基準階調特性とセンサ検出階調特性から第1、第2の階調補正中間データを求めるときに適用される目標階調特性は、コピー用とプリンタ用で共通化する(線形なコピー用の目標階調特性のみを使用する)ことができる。
しかしながら、この手法では、特にプリンタ用の階調補正データを修正する際に不都合が生じる。図20は、このことを示す図である。図20(a)及び図20(b)は、プリンタ用のパタン変換データとプリンタ用の目標階調特性を夫々示す図である。プリンタ用の目標階調特性は階調値が低い領域では非常に緩やかな変化を示す一方、階調値が高い領域では非常に急な変化を示す。このため、2つの特性を合成した変換データ(図20(c))においても、階調値が低い領域では非常に緩やかな変化を示し、階調値が高い領域では非常に急な変化を示す。この結果、楕円で囲んだこれら2つの領域では、非常に大きな量子化誤差が発生する可能性がある。この量子化誤差が修正後の階調補正テーブルにも伝播し、最終的な階調再現性能が劣化する可能性がある。
このため、本実施形態に係る画像形成装置1では、パタン変換データと目標階調特性とを合成する手法を採用しないものとし、量子化誤差の発生を抑制している。
(4)通常の印刷処理
図20は、画像形成装置1の構成のうち、コピーモードでの通常の印刷処理に関連する構成を実線で示し、それ以外の構成を点線で示したものである。同様に図21は、画像形成装置1の構成のうち、プリンタモードでの通常の印刷処理に関連する構成を実線で示し、それ以外の構成を点線で示したものである。
コピーモードの通常の印刷処理では、スキャナ2で読取られた原稿の画像データは、スキャナ系画像処理部7及びページメモリ部50を経由して階調補正処理部81に入力される。階調補正処理部81では、前述した方法によって作成、或いは修正された階調補正テーブル(コピー用)801aを用いて画像データの階調値を補正する。ハーフトーン処理部82では、階調値が補正された画像データから、ハーフトーンパタン(コピー用)802aを用いた階調画像を生成し、印刷処理部9へ出力する。印刷処理部9は、電子写真方式によって階調画像を用紙に印刷する。
一方、プリンタモードの通常の印刷処理では、外部I/F部53から入力された画像データがプリンタコントローラ54及びページメモリ部50を経由して階調補正処理部81に入力される。階調補正処理部81では、前述した方法によって作成、或いは修正された階調補正テーブル(プリンタ用)801bを用いて画像データの階調値を補正する。ハーフトーン処理部82では、階調値が補正された画像データから、ハーフトーンパタン(プリンタ用)802bを用いた階調画像を生成し、印刷処理部9へ出力する。印刷処理部9は、電子写真方式によって階調画像を用紙に印刷する。
本実施形態に係る画像形成装置1及び画像形成方法によれば、階調特性が環境変化や時間経過によって変化した場合であっても、またコピー用やプリンタ用の複数の目標階調特性を有する場合であっても、階調特性が複数の目標階調特性の夫々に合致するよう、作成された階調補正テーブルを自動的に修正しており、この結果、高精度でかつユーザの手を煩わせることなく階調特性の補正を実施することができる。
なお、本発明は上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1 画像形成装置
8 プリンタ系画像処理部
9 印刷処理部
30 転写ベルト(転写体)
35 濃度センサ(センサ)
80 階調処理部
81 階調補正処理部
82 ハーフトーン処理部
83 補正データ作成部
84 補正データ修正部

Claims (4)

  1. 原稿を読み取って画像データを生成すると共に読取った前記画像データの濃度を検出するスキャナと、
    前記画像データの階調を階調補正データによって補正し、補正後の階調によって前記画像データの階調画像を生成する階調処理部と、
    転写体を具備し、前記階調画像から生成されるトナー画像を前記転写体に転写した後、前記転写体上の前記トナー画像を用紙に転写して前記階調画像を印刷する印刷処理部と、
    前記転写体上の前記トナー画像の濃度を検出するセンサと、
    複数の階調を有する第1の階調テストパタンを前記印刷処理部で用紙に印刷し、用紙に印刷された第1の階調テストパタンの濃度を前記スキャナで検出し、前記第1の階調テストパタンの階調と前記スキャナで検出した濃度との関係が目標階調特性となるように前記階調補正データを作成する補正データ作成部と、
    複数の階調を有する第2の階調テストパタンを前記転写体に転写し、前記転写体に転写された前記第2の階調テストパタンの濃度を前記センサで検出し、前記第2の階調テストパタンの階調と前記センサで検出した濃度との関係を示すセンサ検出階調特性を求めて前記階調補正データを修正する補正データ修正部と、
    を備え、
    前記補正データ修正部は、
    同一の階調テストパタンに対する前記センサの濃度検出特性と前記スキャナの濃度検出特性との相違を示すセンサ変換データを予め保存しておき、
    前記階調補正データを作成したときに求めた前記センサ検出階調特性をセンサ基準階調特性として保存し、前記階調補正データの作成後に前記センサ検出階調特性を求め、
    前記センサ変換データに基づいて、前記階調補正データ作成時に保存したセンサ基準階調特性と前記階調補正データ作成後に求めたセンサ検出階調特性とを前記スキャナで検出した濃度に夫々換算した後、前記換算したセンサ基準階調特性と前記換算したセンサ検出階調特性とが同じになるように前記階調補正データを修正する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正データ修正部は、
    前記換算したセンサ基準階調特性が前記目標階調特性となるように補正する第1の階調補正中間データと、前記換算したセンサ検出階調特性が前記目標階調特性となるように補正する第2の階調補正中間データとを求め、前記第1の階調補正中間データと前記第2の階調補正中間データとの差分データを前記階調補正データに加減算することにより、前記階調補正データを修正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記階調処理部は、印刷モードによって異なる複数の前記目標階調特性に夫々対応する複数種類の前記階調補正データによって前記画像データを補正し、
    前記補正データ修正部は、
    前記換算したセンサ基準階調特性が前記夫々の目標階調特性となるように補正する第1の階調補正中間データと、前記換算したセンサ階調特性が前記夫々の目標階調特性となるように補正する第2の階調補正中間データとを求め、前記目標階調特性ごとの前記第1の階調補正中間データと前記第2の階調補正中間データとの差分データを前記夫々の階調補正データに加減算することにより、前記夫々の階調補正データを修正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. スキャナで原稿を読み取って画像データを生成すると共に読取った前記画像データの濃度を検出し、
    前記画像データの階調を階調補正データによって補正し、補正後の階調によって前記画像データの階調画像を生成し、
    前記階調画像から生成されるトナー画像を転写体に転写した後、前記転写体上の前記トナー画像を用紙に転写して前記階調画像を印刷し、
    前記転写体上の前記トナー画像の濃度をセンサで検出し、
    複数の階調を有する第1の階調テストパタンを用紙に印刷し、用紙に印刷された第1の階調テストパタンの濃度を前記スキャナで検出し、前記第1の階調テストパタンの階調と前記スキャナで検出した濃度との関係が目標階調特性となるように前記階調補正データを作成し、
    複数の階調を有する第2の階調テストパタンを前記転写体に転写し、前記転写体に転写された前記第2の階調テストパタンの濃度を前記センサで検出し、前記第2の階調テストパタンの階調と前記センサで検出した濃度との関係を示すセンサ検出階調特性を求めて前記階調補正データを修正する、
    ステップを備え、
    前記階調補正データを修正するステップでは、
    同一の階調テストパタンに対する前記センサの濃度検出特性と前記スキャナの濃度検出特性との相違を示すセンサ変換データを予め保存しておき、
    前記階調補正データを作成したときに求めた前記センサ検出階調特性をセンサ基準階調特性として保存し、前記階調補正データの作成後に前記センサ検出階調特性を求め、
    前記センサ変換データに基づいて、前記階調補正データ作成時に保存したセンサ基準階調特性と前記階調補正データの作成後に求めたセンサ検出階調特性とを前記スキャナで検出した濃度に夫々換算した後、前記換算したセンサ基準階調特性と前記換算したセンサ検出階調特性とが同じになるように前記階調補正データを修正する、
    ことを特徴とする画像形成方法。
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