JP2001315987A - 繰り出し/搬送ローラ - Google Patents

繰り出し/搬送ローラ

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JP2001315987A
JP2001315987A JP2000133006A JP2000133006A JP2001315987A JP 2001315987 A JP2001315987 A JP 2001315987A JP 2000133006 A JP2000133006 A JP 2000133006A JP 2000133006 A JP2000133006 A JP 2000133006A JP 2001315987 A JP2001315987 A JP 2001315987A
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roller
conveying roller
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JP2000133006A
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Hirohide Komatsu
弘英 小松
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KRD CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、プリンタなどの用紙搬送機構の構成
部品である繰り出し/搬送ローラに関し、用紙やカード
等の被繰り出し部材/被搬送部材を確実に繰り出し/搬
送できる繰り出し/搬送ローラを提供することを目的と
する。 【解決手段】柱状の芯材12の表層部11に形成された
結合剤13と、結合剤13で表層部11に結合された複
数のセラミック粒子16とを有し、芯材12を回転させ
て用紙を繰り出し/搬送する繰り出し/搬送ローラにお
いて、表層部11は、結合剤13が形成された凸部15
と、結合剤13を形成しない凹部17とを有し、凸部1
5と凹部17とにより形成される凹凸パターン18を有
しているように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ、スキャナ、及び複写機などの事務機器、自動取
引装置(ATM)、及び両替機などの金融機器システ
ム、自動改札機、券売機などの駅務機器システム、印刷
機械等で使用される印刷用紙等のシート材、カード等の
板状部材などの各種シ−ト状部材を一枚ずつ繰り出す用
紙繰り出し機構や用紙を送る用紙搬送機構の構成部品で
ある繰り出し/搬送ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】繰り出し/搬送ローラのローラ表層の材
料には、例えば金属や合金などの金属材料、またはプラ
スチック、ゴム(弾性体)などの高分子材料、あるいは
これらの複合材料等が使用されている。これらのうちロ
ーラ表層材料として弾性材料のゴムを用いたゴムローラ
は高い摩擦力が得られ、また安価で加工し易いため種々
の繰り出し/搬送機構で用いられている。
【0003】ゴムローラ用のゴムには、ウレタンゴム、
クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエン
ゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコンゴムなどがあ
る。これらのゴム材料はゴム硬度を調整したり発泡させ
たりしてローラに用いられる。ところでこれらのゴム
は、種類毎に弾性や耐熱性、あるいは耐寒性、耐湿性、
耐摩耗性、耐久性、耐薬品性、耐溶剤性、及び転写性等
がそれぞれ異なっている。このため、使用環境や用途、
あるいは印刷用紙やカード等の被繰り出し部材/被搬送
部材の大きさや厚さあるいは材質などに基づいて適当な
ゴム材料を選択する必要がある。
【0004】例えば、一般にゴムは、温度が高いと軟化
し温度が低いと硬化する。このため、ゴムローラは、低
温低湿下ではゴムの硬化により短時間で摩擦係数が低下
する。また、ローラ表面は、ピンチローラとの間で被搬
送部材あるいは被繰り出し部材と常時圧接するが、ゴム
の耐摩耗性は一般に低いため、ゴムローラ表面は徐々に
摩耗して外径寸法が小さくなる。これによりゴムローラ
の搬送又は繰り出し能力は低下する。このようにローラ
表面での摩擦係数の低下やローラ径の減少が起こると、
被搬送部材あるいは被繰り出し部材に対する搬送又は繰
り出し精度の悪化やスキュによる搬送障害が生じる。
【0005】また、ゴムは経年変化により酸化、硬化、
及び劣化して摩擦係数が低下するため、ゴムローラでは
耐久性を得るのが困難である。また、一般にゴムは耐薬
品性、耐溶剤性において相対的に劣るため、使用環境で
生じるごみやインクの付着によるローラ表面の汚れ、あ
るいは化学物質との反応によってゴムローラ表面の摩擦
係数は低下する。
【0006】ゴムローラは、以上説明したような耐熱性
あるいは耐寒性、耐湿性、耐摩耗性、耐久性、耐薬品性
及び耐溶剤性において劣るゴムをローラ表面に用いてい
るため、ローラの使用頻度が高い場合やローラに高い信
頼性が要求される場合には、ゴムローラの位置を定期的
に調整したり、本体を随時交換したりする必要が生じて
いる。
【0007】さらに、インクジェットプリンタやドット
インパクトプリンタで印刷したインクが乾いていない用
紙や、押印して朱肉が乾いていない用紙を繰り出し/搬
送ゴムローラで繰り出しあるいは搬送させると、ローラ
表面のゴムにインクや朱肉が付着し、付着したインクや
朱肉が他の用紙に転写されて用紙の印刷面を汚してしま
うという問題がある。
【0008】上述のゴムローラの特性から生じる問題を
解消するために、ローラ表層材料として、金属材料、例
えば、アルミニウム合金及び黄銅等の合金、高分子材
料、例えば、ポリアセタールなどのプラスチックを用い
た繰り出し/搬送ローラもある。また、ガラスの粉末ま
たは繊維状無機質材料あるいは金属材料をプラスチック
に含有させたプラスチック複合材料等をローラ表層材料
に用いた搬送ローラ/繰出しローラもある。
【0009】しかしこれらのローラ表層材料はゴムに比
べて摩擦係数が低い。そのため、ゴムローラに対向する
ピンチローラの接触圧を高くする必要がある。ところ
が、ローラ間の接触圧を高くすると、カーボン紙や感圧
紙などは、繰り出し/搬送ローラとピンチローラとの間
を通過する際の強い接触圧により発色してしまう問題が
ある。
【0010】これを回避するため、金属材料を用いた金
属ローラ表面をサンドブラスト処理して荒らしたり凹凸
を形成したりした金属ローラがある。しかし、この金属
ローラは、搬送障害が発生した際、用紙やカードなどの
被繰り出し部材/被搬送部材にダメージを与えるおそれ
が非常に高い。また、ローラ表層材料の素材硬度が低い
場合には繰り返しの使用により凹凸部分が摩耗して外径
精度及び摩擦係数が低下する。一方、ローラ表層材料と
してステンレススチール等を用いた素材硬度が高い場合
にはローラ表面の加工精度を高めるに伴って加工費が高
くなる欠点がある。さらに、素材の摩擦係数を高くする
のに限度があるため、ピンチローラによる接触圧を極め
て高くする必要が生じるためその使用用途は限定されて
いる。
【0011】上述のゴムローラ及び金属ローラで生じる
問題を解決したのが日本国特許第2694839号であ
る。当該特許公報には、芯材の表面に弾性被覆層を形成
し、この被覆層表面にセラミック粒子を隙間なく固定し
たセラミックローラが開示されている。このセラミック
ローラは、ゴムの有する弾性体としての利点と金属、合
金類が有する温湿度などの環境変化に対する耐久性を備
え、さらにインク等の転写性が低いという利点を有して
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記特許に係るセラミ
ックローラの場合、ローラの繰り出し/搬送力を大きく
するためにセラミック粒子の粒径を大きくすると、ロー
ラ表面が荒くなって外径精度が低下し精密な用紙送りに
問題が生じることがある。さらに、用紙やカードなど被
繰り出し部材または被搬送部材が削れ易くなって紙粉が
多く発生するようになる。また、搬送障害が発生した際
に被搬送部材等にダメージを与え易くなってしまう。
【0013】一方、セラミック粒子の粒径を小さくすれ
ばローラ表面が滑らかになり、外径精度を向上させるこ
とができるが、被繰り出し部材または被搬送部材に対す
る抵抗力が小さく滑り易くなって繰り出し/搬送力は低
下する。それに対応するため、セラミックローラとそれ
に対向するピンチローラとの間の接触圧を増大させると
印刷用紙等に対する抵抗力が大きくなって繰り出し/搬
送力は増大するが、セラミックローラ及びピンチローラ
を支持する支持軸に過大な荷重がかかってたわみが生
じ、これを補正するための追加の部材が必要になってし
まうという問題がある。
【0014】本発明の目的は、用紙やカード等の被繰り
出し部材/被搬送部材を確実に繰り出し/搬送できる繰
り出し/搬送ローラを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、柱状の芯材
と、前記芯材の表層部に形成された結合剤と、前記結合
剤で前記表層部に結合された複数のセラミック粒子とを
有し、前記芯材を回転させて用紙を繰り出し/搬送する
繰り出し/搬送ローラにおいて、前記表層部は、前記結
合剤が形成された凸部と、前記結合剤を形成しない凹部
とを有し、前記凸部と前記凹部とにより形成される凹凸
パターンを有していることを特徴とする繰り出し/搬送
ローラによって達成される。
【0016】上記本発明の繰り出し/搬送ローラにおい
て、前記凹凸パターンは、規則性を有していることを特
徴とする。さらに、前記凹凸パターンは、前記芯材の回
転軸に沿って前記表層部を1カ所切断し回転方向に展開
した状態で、前記回転方向に頂点がある楔形状を前記回
転軸に沿う方向に繰り返しつなげて形成した三角波を、
前記回転方向に複数積層した形状を有していることを特
徴とする。
【0017】上記本発明の繰り出し/搬送ローラにおい
て、前記セラミック粒子は、1〜300μmの粒径を有
していることを特徴とする。さらに、前記セラミック粒
子は、先端が平坦化されていることを特徴とする。
【0018】また、上記本発明の繰り出し/搬送ローラ
において、前記芯材は、金属、合金、あるいはプラスチ
ック、またはこれらの複合材料で形成されていることを
特徴とする。あるいは、前記芯材は、弾性材料で形成さ
れていることを特徴とする。またあるいは、前記弾性材
料は、ゴム硬度20〜90度に相当する硬度を有してい
ることを特徴とする。
【0019】さらに、前記芯材は、発泡弾性材料を有し
ていることを特徴とする。そして、前記発泡弾性材料
は、発泡率30〜90であることを特徴とする。また上
記目的は、上記いずれかの繰り出し/搬送ローラを備え
ていることを特徴とするプリンタによって達成される。
【0020】また、上記目的は、ベルト状部材と、前記
ベルト状部材の表層部に形成された結合剤と、前記結合
剤で前記表層部に結合された複数のセラミック粒子とを
有し、前記ベルト状部材を回転させて用紙を繰り出し/
搬送する繰り出し/搬送ベルト機構において、前記表層
部は、前記結合剤が形成された凸部と、前記結合剤を形
成しない凹部とを有し、前記凸部と前記凹部とにより形
成される凹凸パターンを有していることを特徴とする繰
り出し/搬送ベルト機構によって達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態による繰り
出し/搬送ローラについて図1乃至図14を用いて説明
する。まず、図1を用いて本実施の形態による搬送ロー
ラを用いたプリンタの概略構成について説明する。図1
において、プリンタ1は用紙供給口と用紙排出口を備え
た筐体2を有している。筐体2の用紙供給口側には給紙
カセット10が配置されている。筐体2内の給紙カセッ
ト10端部には、給紙カセット10から繰り出される用
紙Pをガイドすると共に、対向配置された給紙ローラ4
に所定の接触圧を与える摩擦パッド3が配置されてい
る。
【0022】給紙ローラ4は、対向配置された摩擦パッ
ド3及び不図示の繰り出し機構と協動して、給紙カセッ
ト10から用紙Pを1枚ずつ繰り出すようになってい
る。
【0023】給紙ローラ4の下流側には、用紙Pの移動
面内であって用紙Pの進行方向にほぼ直交する方向に回
転軸を有する搬送ローラ5が配置されている。搬送ロー
ラ5は、ローラの回転軸とほぼ一致する中心軸を有する
例えば円柱状の芯材と芯材表面に形成されたローラ表層
部とを有している。搬送ローラ5については後程図面を
用いて詳細に説明する。
【0024】搬送ローラ5のローラ表層部に所定のピン
チ圧を与えるためのピンチローラ6が搬送ローラ5と対
向する位置に配置されている。ピンチローラ6は搬送ロ
ーラ5より小さな外径を有し、ピンチローラ6の回転軸
に平行な中心軸を有する円柱形状をしている。ピンチロ
ーラ6は、シリコンゴムなどの弾性体で外周が被覆され
ている。ピンチローラ6は、円柱の中心軸を回転軸とし
て回転可能に支持されると共に、搬送ローラ5との間に
挟んだ用紙に所定のピンチ圧をかけるように、不図示の
押圧機構により搬送ローラ5側に押圧されている。ま
た、繰り出されてきた用紙Pを搬送ローラ5とで挟み込
む際には、ほぼ用紙Pの厚さ分だけ持ち上がるように移
動可能に取り付けられている。
【0025】搬送ローラ5の下流側には、例えばインク
ジェット方式のプリンタヘッド7が配置されている。ま
た、プリンタヘッド7に対向する位置にプラテン8が設
けられている。インクジェット方式のプリンタヘッド7
は、印刷データにしたがって用紙Pにインクをドット状
に吹付けて印刷する。プリンタヘッド7で印刷された用
紙Pは筐体2の用紙排出口から排出される。
【0026】次に、本実施の形態による搬送ローラ5の
構造及び動作について図2乃至図12を用いてより詳細
に説明する。図2(a)は、搬送ローラ5の回転軸に直
交する方向に切断したローラ切断端面の全体の概略構成
を示している。図2(b)は、図2(a)におけるロー
ラ表層部を一部拡大して示している。搬送ローラ5は全
体として、例えば外径が13mmでありA4サイズの用
紙を用紙縦方向に搬送する場合には回転軸方向に220
mm程度の長さを有する円柱形状をしている。円柱の両
底面にはプリンタの駆動機構に支持されて駆動される回
転軸が設けられている。
【0027】図2の端面図に示すように、搬送ローラ5
は円柱状芯材12とその表層部11とに大別される。表
層部11には、エポキシ樹脂等の結合剤(接着剤)13
をスクリーン印刷により所定パターンに印刷した凸部1
5が形成されている。凸部15表面には、複数のセラミ
ック粒子16が結合剤13で固着されている。隣接する
凸部15間には、セラミック粒子16のない溝(以下、
凹部という)17が形成されている。
【0028】図3は、表層部11の凸部15及び凹部1
7で形成される凹凸パターン18を示している。図3で
は、パターン形状を認識し易いように、円筒状の表層部
11を回転軸に沿って1カ所切断し、回転方向に展開し
た状態を示している。図中横方向が回転軸に沿う方向で
あり縦方向が回転方向である。また、黒パターンが凸部
15を表し、白パターンが凹部17を表している。
【0029】図3に示す凸部15及び凹部17で形成さ
れる凹凸パターン18は、回転方向に頂点がある楔形状
を回転軸に沿う方向に繰り返しつなげて形成した三角波
を、回転方向に複数積層した規則性を持ったパターン形
状を有している。
【0030】この凹凸パターン18を有する表層部11
に所定のピンチ力で例えば外径7mmのピンチローラ6
が当接すると、シリコンゴム等の弾性部材で被覆された
ピンチローラ6表面は、凹凸パターン18に倣って弾性
変形する。
【0031】図4は、搬送ローラ5とピンチローラ6に
よる用紙搬送動作を比較例と共に示している。図4
(a)は本実施の形態による搬送ローラ5とピンチロー
ラ6における用紙搬送を模式的に示している。図4
(a)に示すように、ピンチローラ6の弾性表面は表層
部11の凸部15上で凹み、凹部17上で凸になって表
層部11に食い込む。
【0032】また、凸部15と凹部17とを歯車の歯と
溝の関係と捉えると、凸部15に固着されたセラミック
粒子16は、歯車の歯に突出するマイクロ歯を形成する
ということができる。
【0033】このため、表層部11とピンチローラ6と
の間に進入した用紙Pは、凹凸パターン18の作用によ
る表層部11とピンチローラ6の弾性表面との食い込み
により確実に捕捉され、さらに、凸部15上に形成され
たセラミック粒子16の食い込みにより滑ることなく搬
送される。
【0034】なお凹凸パターン18は、回転軸に沿う方
向の凸部15の長さ(あるいは凹部17の長さ)は回転
方向で全て同一となるので、回転中に用紙Pにかかるピ
ンチ力が変動することもない。
【0035】また、セラミック粒子16の先端部は、研
磨加工して平坦化しておいてもよい。こうすることによ
り、セラミック粒子16の自由端はローラの回転軸から
略所定の距離となって外径精度を高くすることができ
る。
【0036】図4(b)は比較例として、表面の剛性が
高い例えばステンレス製のピンチローラ6’を用いた場
合を示している。剛性の高いピンチローラ6’表面は表
層部11の凸部15、凹部17の形状に倣わず表層部1
1に食い込まない。このため、用紙搬送力は主としてセ
ラミック粒子16の用紙Pへの食い込みで得ることにな
る。つまり、ピンチローラ6’表面の剛性が高いと凹凸
パターン18の作用を十分に発揮させることが困難にな
る。従って、搬送ローラ5と対向するピンチローラは表
面が弾性部材で構成されていることが望ましい。
【0037】次に、給紙ローラ4から繰り出された用紙
Pの先端を搬送ローラ5が噛み込む際の動作について説
明する。上述のように凹凸パターン18を有する搬送ロ
ーラ5は優れた用紙搬送機能を有するが、さらに、搬送
動作初期の用紙先端の噛み込み動作においても優れてい
る。
【0038】ゴムローラと比べて種々の優位性を有して
いる特許2694839号(既述)に開示されたセラミ
ックローラは、摩擦係数においてゴムローラに若干劣っ
ていた。摩擦係数が低いと、繰り出された用紙Pの端部
を噛み込んで搬送ローラとピンチローラとの間に引きず
り込むことが困難になる。
【0039】搬送ローラとピンチローラとの間には所定
のピンチ力が作用している。繰り出された用紙Pの端部
を噛み込んで搬送ローラとピンチローラとの間に用紙P
を引きずり込むには、このピンチ力に抗して、搬送ロー
ラから用紙の厚さ分だけピンチローラを持ち上げる力が
必要になる。ピンチローラを持ち上げる力は、搬送ロー
ラと用紙との間で生じる噛み込み力により作り出される
が、摩擦係数が低いと搬送ローラと用紙とが滑ってしま
い噛み込み力が弱くなる。特に、ピンチローラの径が相
対的に搬送ローラの径より小さい場合や、ピンチ力が相
対的に低い場合には用紙の滑りが生じて搬送不能や搬送
ずれあるいは紙粉の発生が起こる。
【0040】これに対し、本実施の形態による搬送ロー
ラ5によれば、凹凸パターン18の凸部15及び凹部1
7を利用して確実な噛み込みを実現できる。繰り出され
てきた用紙Pの先端部は、凸部15に当接する部分に対
して凹部17に当接する部分が沈み込むため凸部15の
エッジ部に用紙P先端部が確実に噛み込まれる。さら
に、凹部17に沈み込んだ用紙端部領域は、搬送ローラ
5の回転と共に、凸部15に移動する。
【0041】つまり、ピンチローラ6に対して相対的に
用紙厚が薄い状態から厚い状態へと連続的に変化して、
ピンチローラ6を搬送ローラ5から押し上げる方向に力
を作用させる。これにより、ピンチローラ6の径が相対
的に搬送ローラ5の径より小さい場合や、ピンチ力が相
対的に高い場合でも用紙Pの滑りを生じさせず搬送不能
や搬送ずれを生じさせずに確実に用紙Pを搬送させるこ
とができる。また、紙粉の発生も抑制できる。
【0042】次に、芯材12の形成材料について説明す
る。芯材12の形成材料としては、金属及び合金材料、
またはプラスチックなどの高分子材料、あるいはそれら
の複合材料を用いることができる。金属及び合金材料と
しては、例えば、黄銅、アルミニウム合金、ステンレス
スチール等の合金、普通鋼材、合金鋼材、工具鋼鋼材、
特殊用途鋼鋼材を用いることができる。高分子材料とし
ては、ポリカーボネイト(PC)、ABS樹脂等のプラ
スチックを用いることができる。複合材料としては、ガ
ラスやカーボン等の粉末状材料または繊維状の無機質材
料、あるいは金属材料を含有したプラスチック複合材が
ある。
【0043】セラミック粒子16の形成材料としては、
例えば、炭化珪素(SiC)、アルミナ(Al23)、
ジルコニア(ZrO2)等のセラミック材料を用いるこ
とができる。なお、高硬度の金属粒子、非鉄金属材料粒
子及び超硬合金粒子等、及びこれらとセラミックス材料
との複合材料からなる粒子を用いることもできる。具体
的には、炭素工具鋼、高速度工具鋼、合金工具鋼、チタ
ンカーバイト、タングステンカーバイト、タンタルカー
バイト、人工ダイヤモンド、人工ルビー、サーメットな
どを用いることができる。
【0044】なお、セラミック粒子16は、1〜300
μm(ミクロン)の粒径を用いることが望ましい。ま
た、接合剤13にはエポキシ樹脂等を用いることができ
る。
【0045】次に、本実施の形態による搬送ローラ5を
搭載したプリンタ1における用紙搬送動作について説明
する。プリンタ1のプリント動作が開始されると、給紙
ローラ4が回転して、給紙カセット10に収納されてい
る用紙Pを摩擦パッド3と協動して1枚ずつ下流側に繰
り出す。
【0046】繰り出された用紙Pが回転する搬送ローラ
5とピンチローラ6との間に到達すると、搬送ローラ5
の凹凸パターン18による上述の作用機能により用紙P
が搬送ローラ5とピンチローラ6との間に確実に噛み込
まれる。用紙Pを噛み込んだ搬送ローラ5とピンチロー
ラ6は、凸部15と凹部17、及び凸部15上のセラミ
ック粒子16との協動により用紙Pをプリンタヘッド7
へ正確に搬送する。プリンタヘッド7とプラテン8との
間に用紙Pが搬送されると、プリンタヘッド7は、プラ
テン8を背面とする用紙Pの表面にインクをドット状に
吹付けて印刷する。なお、用紙Pによる紙粉が発生した
としても凹凸パターン18の凹部17に収容できるの
で、紙粉の拡散を抑制することができる。
【0047】以上説明したように本実施の形態は、柱状
の芯材12と、芯材12の表層部11に形成された結合
剤13と、結合剤13で表層部11に結合された複数の
セラミック粒子16とを有する繰り出し/搬送ローラに
おいて、表層部11は、結合剤13が形成された凸部1
5と結合剤13を形成しない凹部17とにより形成され
る凹凸パターン18を有することを特徴としている。本
実施の形態によれば、搬送ローラ5とピンチローラ6と
の間でピンチローラ6に押圧された用紙Pを高精度で確
実に繰り出し/搬送することができるようになる。
【0048】次に、上記実施の形態による搬送ローラ5
の変形例について説明する。 (変形例1)変形例1は、芯材12の形成材料を、金属
及び合金材料、またはプラスチックなどの高分子材料、
あるいはそれらの複合材料に代えて、ゴム硬度20〜9
0度に相当する硬度を有する弾性材料を用いる。弾性体
材料としては、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴ
ム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、シ
リコンゴム(Si)等を用いることができる。
【0049】芯材12に弾性材料を用いることにより、
金属材料等を用いた芯材12に比べて変形し易く、厚い
用紙等のシート材、カード等の板状部材などを搬送する
際、用紙等のシート材やカード等の板状部材などに対す
る押圧力を軽減することができる。
【0050】(変形例2)本変形例の搬送ローラ5は、
図5に示すように、発泡性材料からなる芯材20の表面
に弾性被覆層21を設け、弾性被覆層21の表層部11
に変成シリコン等の結合材により凸部15を形成してセ
ラミック粒子16を固定している。発泡性材料には、ゴ
ムを発泡させたスポンジゴムを用いることができる。弾
性被覆層21は、ゴム硬度20〜90度に相当する硬度
を有している弾性材料を用いる。また、発泡弾性材料
は、発泡率30〜90であることが望ましい。
【0051】発泡性材料からなる芯材20に弾性被覆層
21を設け、弾性被覆層21の表面に結合剤でセラミッ
ク粒子を固定しているので、厚い用紙等のシート材、カ
ード等の板状部材などを無理な力をかけずに繰り出し/
搬送することができる。
【0052】(変形例3)凹凸パターン18を図6に示
す形状に変更する。図6は、図3と同様に表層部11の
凸部15及び凹部17で形成される凹凸パターン18を
示している。また図3と同様に、円筒状の表層部11を
回転軸に沿って1カ所切断し、回転方向に展開した状態
を示している。図中横方向が回転軸に沿う方向であり縦
方向が回転方向である。また、黒パターンが凸部15を
表し、白パターンが凹部17を表している。以下、変形
例において示される図は上記規則に基づくものとする。
【0053】図6に示すように、凸部15と凹部17と
が回転方向に対して15°の傾きを持って規則的に斜線
状に形成されている。従って、円柱状側面に形成される
と螺線状に形成される。この凹凸パターン18によれ
ば、上記の作用効果に加えて、用紙Pは搬送方向に直交
する一方向に力を受けて幅寄せされ、プリンタの所望の
印刷領域の側端に用紙Pの側端部を揃えることが可能に
なる。
【0054】(変形例4)凹凸パターン18を図7に示
す形状に変更する。図7に示す凹凸パターン18は、凸
部15と凹部17とが搬送ローラ5の回転に伴って回転
軸に沿う方向の中心から両端に向かうように規則的に形
成されている。図中左側の凸部15と凹部17とは回転
方向に対して10°の傾きを持った斜線状に形成され、
図中右側の凸部15と凹部17とは回転方向に対して−
10°の傾きを持った斜線状に形成されている。
【0055】この凹凸パターン18は、搬送ローラ5の
回転に伴って用紙Pを回転軸に沿う方向の両端に引っ張
るように作用する。従って、用紙Pの中央へのしわ寄り
を防止することができる。
【0056】(変形例5)凹凸パターン18を図8に示
す形状に変更する。図8に示す凹凸パターン18は、凸
部15と凹部17とが回転軸に沿う方向に平行に規則的
に形成されている。このパターン形状によれば、凸部1
5の段部が用紙Pの端部全体に接触して用紙Pを搬送す
るので搬送力を増大して確実な搬送を行うことができる
ようになる。
【0057】(変形例6)図9及び図10に凹凸パター
ン18の変形例を示す。これらのパターンは、凸部15
と凹部17との形成位置が不規則(ランダム)である点
に特徴を有している。本実施の形態による搬送ローラ5
は、図3に示した凹凸パターンを初めとする規則性を有
するパターンだけでなく、図9及び図10に示すような
不規則性を有する凹凸パターンであっても同様の効果を
奏することができる。
【0058】(変形例7)図11は凹凸パターン18の
他の変形例を示している。この凹凸パターン18は、斜
め格子状に規則性を持って凹部17のパターンが形成さ
れ、格子間の領域に菱形の凸部15が形成されている。
【0059】次に、本実施の形態による搬送ローラ5に
おいて、図3に示した凹凸パターン18のパターン形状
のパラメータの変更による作用効果の相違及び従来の搬
送ローラとの比較を図3と共に図12を用いて説明す
る。
【0060】凹凸パターン18のパターン形状のパラメ
ータを変更して以下のようにして搬送ローラ5の荷重と
搬送力との関係を調べる実験を行った。図12に示すよ
うに、搬送ローラ5と弾性体表面を有するピンチローラ
6との間にテスト用紙Ptを挟み込み、固定されたプッ
シュゲージ32から鉄片31を介してピンチローラ6に
所定のピンチ力Fpを与える。一方、テスト用紙Ptの
端部は引っ張りゲージ34に接続して、テスト用紙Pt
を引っ張る際の引っ張り力Fsを測定する。測定の際、
搬送ローラ5とピンチローラ6とは回転しないように固
定されている。
【0061】測定条件は以下の通りである。 (0)測定用の3つの搬送ローラはいずれも外径が13
mmであり、テスト用紙Ptの幅50mmに対応させて
回転軸方向の有効搬送長さが約50mmに形成されてい
る。弾性体表面を有するピンチローラ6の外径は7mm
である。また、セラミック粒子の粒度は#320であ
る。 (1)搬送ローラ5−1:図3に示す凹凸パターン18
を有している。三角波パターンにおける頂角θは90°
である。回転方向における凸部15の幅d1と凹部17
の幅d2は、2:1の関係にある。三角波の一底部の幅
d3は6.7mmである。芯材は金属材料で形成されて
いる。 (2)搬送ローラ5−2:図3に示す凹凸パターン18
を有している。三角波パターンにおける頂角θは90°
である。回転方向における凸部15の幅d1と凹部17
の幅d2は、1:1の関係にある。三角波の一底部の幅
d3は6.7mmである。芯材は金属材料で形成されて
いる。 (3)従来の搬送ローラ5−3:凹凸パターン18は形
成されておらず、表層部全面に塗布された接合剤により
全面にセラミック粒子が固着されている。芯材は金属材
料で形成されている。
【0062】以上の条件に基づき、ピンチ力Fpを0.
5kg、1.0kg、1.5kgとして、それぞれの搬
送力(テスト用紙Ptの引っ張り力の限界)を測定し
た。実験結果を図13に示す。横軸にピンチ力、縦軸に
搬送力をとっている。図13において、○印は搬送ロー
ラ5−1の特性を示し、△印は搬送ローラ5−2の特性
を示し、×印は搬送ローラ5−3の特性を示している。
図13から明らかなように、従来の搬送ローラ5−3に
比べて本実施の形態による搬送ローラ5−1、5−2の
方が搬送力に優れていることが分かる。また、本搬送ロ
ーラ5においても、回転方向における凸部15の幅d1
と凹部17の幅d2が2:1の搬送ローラ5−1の方
が、1:1の搬送ローラ5−2より搬送力に優れている
ことが分かった。
【0063】従って、従来の搬送ローラ5−3に比べ
て、本実施形態による搬送ローラ5は、ピンチ力が同一
でも大きな搬送力を得ることができ、用紙を確実に噛み
込んで搬送することができる。以上説明した実施形態で
は、搬送ローラ5が繰り出し/搬送する対象を用紙とし
たが、これに限定されることなく、アート紙を初めとす
る塗工紙などのシート材、及びカード等の板状部材等を
繰り出し/搬送することができる。
【0064】また上記結果から、本実施の形態による搬
送ローラ5によれば、ピンチ力を小さくしても従来と同
等の搬送力が得られることが分かる。従って、本実施形
態の搬送ローラ5を用いることにより、セラミック粒子
の粒径を細かくして外径精度を高くしたり、ピンチ力を
抑えて搬送ローラ又は給紙ローラにかかる荷重を小さく
したりしても十分な用紙搬送力を得ることができるよう
になる。
【0065】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、プリ
ンタの搬送ローラに本発明を適用したが、本発明はこれ
に限らず、例えば、図14に示すような繰り出し/搬送
ベルト機構にも適用することができる。図14に示す繰
り出し/搬送ベルト機構は、ゴム材からなるベルト状部
材30と、ベルト状部材30の表層部31に凸部35及
び凹部37で形成される凹凸パターンとを有している。
凹凸パターンは上記図3あるいは図6乃至図11に示し
た凹凸パターン18と同様の構成をとる。ベルト部材3
0は2つの回転ドラム32、34に所定の張力で掛け渡
されている。また、回転ドラム32、34と所定の押圧
力で対向する回転ドラム42、44が配置されている。
回転ドラム42、44間には、ベルト部材30と接触す
るゴム部材からなるベルト状部材40が掛け渡されてい
る。回転ドラム32、34の回転に伴って、図中のベル
ト状部材30上方が図中矢印P方向に移動すると、ベル
ト状部材30面に対向して接触するベルト状部材40も
同方向に移動する。このため、図中右側から用紙を搬入
すると、用紙の滑りを生じさせず搬送不能や搬送ずれを
生じさせずに確実に用紙を搬送することができる。ま
た、紙粉の発生も抑制できる。本変形例による繰り出し
/搬送ベルト機構は、例えば、鉄道の駅に設置されてい
る自動切符販売機に内蔵された切符繰り出し/搬送系に
用いて好適である。
【0066】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、用紙やカ
ード等の被繰り出し部材/被搬送部材を確実に繰り出し
/搬送できる繰り出し/搬送ローラを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送ロ
ーラを搭載したプリンタの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送ロ
ーラの概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送ロ
ーラに設けられた凹凸パターンの形状を説明する図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送ロ
ーラに設けられた凹凸パターンに基づく搬送動作を説明
する図である。
【図5】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送ロ
ーラの芯材の変形例を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送ロ
ーラの凹凸パターンの変形例を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送ロ
ーラの凹凸パターンの変形例を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送ロ
ーラの凹凸パターンの変形例を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送ロ
ーラの凹凸パターンの変形例を示す断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送
ローラの凹凸パターンの変形例を示す断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送
ローラの凹凸パターンの変形例を示す断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送
ローラの凹凸パターン18のパターン形状のパラメータ
の変更による作用効果の相違及び従来の搬送ローラとの
比較をするための実験装置の概略構成を示す図である。
【図13】本発明の一実施の形態による繰り出し/搬送
ローラの凹凸パターン18のパターン形状のパラメータ
の変更による作用効果の相違及び従来の搬送ローラとの
比較を示す図である。
【図14】本発明の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 筐体 3 摩擦パッド 4 給紙ローラ 5 搬送ローラ 6 ピンチローラ 7 プリンタヘッド 8 プラテン 10 給紙カセット 12 芯材 13 接合剤 15 凸部 16 セラミック粒子 17 凹部 18 凹凸パターン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱状の芯材と、前記芯材の表層部に形成さ
    れた結合剤と、前記結合剤で前記表層部に結合された複
    数のセラミック粒子とを有し、前記芯材を回転させて用
    紙を繰り出し/搬送する繰り出し/搬送ローラにおい
    て、 前記表層部は、前記結合剤が形成された凸部と、前記結
    合剤を形成しない凹部とを有し、前記凸部と前記凹部と
    により形成される凹凸パターンを有していることを特徴
    とする繰り出し/搬送ローラ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の繰り出し/搬送ローラにお
    いて、 前記凹凸パターンは、規則性を有していることを特徴と
    する繰り出し/搬送ローラ。
  3. 【請求項3】請求項2記載の繰り出し/搬送ローラにお
    いて、 前記凹凸パターンは、 前記芯材の回転軸に沿って前記表層部を1カ所切断し回
    転方向に展開した状態で、前記回転方向に頂点がある楔
    形状を前記回転軸に沿う方向に繰り返しつなげて形成し
    た三角波を、前記回転方向に複数積層した形状を有して
    いることを特徴とする繰り出し/搬送ローラ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の繰
    り出し/搬送ローラにおいて、 前記セラミック粒子は、1〜300μmの粒径を有して
    いることを特徴とする繰り出し/搬送ローラ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の繰り出し/搬送ローラにお
    いて、 前記セラミック粒子は、先端が平坦化されていることを
    特徴とする繰り出し/搬送ローラ。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の繰
    り出し/搬送ローラにおいて、 前記芯材は、金属、合金、あるいはプラスチック、また
    はこれらの複合材料で形成されていることを特徴とする
    繰り出し/搬送ローラ。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の繰
    り出し/搬送ローラにおいて、 前記芯材は、弾性材料で形成されていることを特徴とす
    る繰り出し/搬送ローラ。
  8. 【請求項8】請求項7記載の繰り出し/搬送ローラにお
    いて、 前記弾性材料は、ゴム硬度20〜90度に相当する硬度
    を有していることを特徴とする繰り出し/搬送ローラ。
  9. 【請求項9】請求項項1乃至5のいずれか1項に記載の
    繰り出し/搬送ローラにおいて、 前記芯材は、発泡弾性材料を有していることを特徴とす
    る繰り出し/搬送ローラ。
  10. 【請求項10】請求項9記載の繰り出し/搬送ローラに
    おいて、 前記発泡弾性材料は、発泡率30〜90であることを特
    徴とする繰り出し/搬送ローラ。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれか1項に記載
    された繰り出し/搬送ローラを備えていることを特徴と
    するプリンタ。
  12. 【請求項12】ベルト状部材と、前記ベルト状部材の表
    層部に形成された結合剤と、前記結合剤で前記表層部に
    結合された複数のセラミック粒子とを有し、前記ベルト
    状部材を回転させて用紙を繰り出し/搬送する繰り出し
    /搬送ベルト機構において、 前記表層部は、前記結合剤が形成された凸部と、前記結
    合剤を形成しない凹部とを有し、前記凸部と前記凹部と
    により形成される凹凸パターンを有していることを特徴
    とする繰り出し/搬送ベルト機構。
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