JP2001097595A - ローラ支持装置および記録媒体送り装置並びに記録装置 - Google Patents

ローラ支持装置および記録媒体送り装置並びに記録装置

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JP2001097595A
JP2001097595A JP27748499A JP27748499A JP2001097595A JP 2001097595 A JP2001097595 A JP 2001097595A JP 27748499 A JP27748499 A JP 27748499A JP 27748499 A JP27748499 A JP 27748499A JP 2001097595 A JP2001097595 A JP 2001097595A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従動ローラが強い荷重で駆動ローラに押しつけ
られても、駆動ローラが撓まないようにするローラ支持
装置を提供すること 【解決手段】従動ローラ23によって押圧負荷を受ける
駆動ローラ21を従動ローラ23の反対側の位置で支持
するローラ支持装置41が、駆動ローラ21の周面に回
転可能に接触し、駆動ローラ21の回転軸線と平行な回
転軸線を維持するように回動可能に支持されている回転
ローラ67を備え、該回転ローラ67が従動ローラ23
による押圧負荷に対向する力で駆動ローラ21の周面に
付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の駆動
ローラの撓みを防止するためのローラ支持装置及びそれ
を備えた記録媒体送り装置並びに記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のプリンタにおける紙送り機
構を示している。紙等のシート113の送りを司る記録
媒体紙送り装置100は、図示しない駆動手段により回
転する長尺な円柱体形状の駆動ローラ101と、該駆動
ローラ101の回転に従動する従動ローラ105を主要
構成要素としている。駆動ローラ101の下流側にはプ
ラテン107が設けられ、該プラテン107の上方に印
刷ヘッド109が設けられている。更に印刷ヘッド10
9の下流側には印刷されたシート113を排出するため
の排出ローラ111が設けられている。シート113は
駆動ローラ101の回転駆動により前方(図の左方向)
へ送り出され、プラテン107上で印刷ヘッド109に
より印刷され、その後、排出ローラ111によりプリン
タ外部に排出されるようになっている。
【0003】このような機構において、近年のプリンタ
では写真並みの高品質の印刷が要求されるのに伴い、記
録媒体送り装置100に高い紙送り精度が要求されるよ
うになってきた。この要求を満たすため、駆動ローラ1
01をシート113にしっかり密着させるように従動ロ
ーラ105を駆動ローラ101に強い荷重で押しつける
構造が採用されるようになったが、その一方において、
前記荷重によつて図中破線で示すように長尺な駆動ロー
ラ101の中央部が僅かに下方に撓んでしまうという新
たな問題を生じた。
【0004】即ち、本来、シート113は、実線で示す
ようにプラテン107の上面に平行な経路を辿るべきで
あるが、駆動ローラ101が撓むことによって、破線で
示すようにシート113がプラテン107の下側から上
方へ向かって浮くように進行してしまう。そのため印刷
ヘッド109によって印刷がなされたばかりのシート1
13は、印刷ヘッド109のヘッド面115に触れて擦
れてしまい、印刷面を汚してしまうことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従動
ローラが強い荷重で駆動ローラに押しつけられても、駆
動ローラが撓まないようにするローラ支持装置およびそ
れを備えた紙送り媒体送り装置並びに記録装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、従動ローラによって
押圧負荷を受ける駆動ローラを前記従動ローラの反対側
の位置で支持するローラ支持装置であって、前記駆動ロ
ーラの周面に回転可能に接触し、前記駆動ローラの回転
軸線と平行な回転軸線を維持するように回動可能に支持
されている回転ローラを備え、該回転ローラが前記従動
ローラによる押圧負荷に対向する力で前記駆動ローラの
周面に付勢されていることを特徴とするものである。
【0007】本発明によれば、駆動ローラに及ぼされる
従動ローラの押圧負荷を、駆動ローラの反対側から回転
ローラが、該押圧負荷と対向する力で支持するため、従
動ローラの押圧負荷による駆動ローラの撓みがなくな
る。これにより駆動ローラと従動ローラとの間を通過す
るシートは所定の経路を通って進行するようになる。ま
た回転ローラが駆動ローラの周面に回転可能に接触して
いるため、駆動ローラが回転したときに、駆動ローラの
周面と回転ローラとの間で摩擦が生じず、駆動ローラの
表面を傷つけたり、駆動ローラを駆動する駆動源に余分
な負担を掛けることがない。
【0008】また、本願請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載されたローラ支持装置において、ローラ支持
装置は回転ローラ支持部材を備え、該回転ローラ支持部
材は枠体の内側に前記駆動ローラの回転軸線と平行な2
本の支持軸を有するとともに、該各支持軸に前記回転ロ
ーラが設けられており、前記回転ローラ支持部材は、前
記2本の支持軸の間であって前記回転ローラの長手方向
の中央部に対応する前記枠体の位置において、前記従動
ローラによる押圧負荷に対向する力で前記駆動ローラ側
へ付勢されている回動支持部によって回動可能に支持さ
れていることを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、2本の支持軸に設けられ
た回転ローラが、2つの平行な直線部分で駆動ローラの
周面と接触して駆動ローラを安定的に支える。また駆動
ローラが傾いた場合にも、この傾きに応じて回転ローラ
支持部材が回動支持部を中心として回動するため、駆動
ローラの軸線と回転ローラの軸線とは常に平行な関係を
維持することができる。従って駆動ローラに掛かる荷重
を、常に回転ローラの全長で平均的に支持することがで
きる。
【0010】また、本願請求項3に記載の発明は、請求
項1または2に記載されたローラ支持装置において、前
記2本の支持軸は該支持軸の両端及び中央において前記
枠体に支持されており、前記回転ローラが各支持軸にお
いて前記支持軸の両端及び中央の支持部分によって区切
られた領域にそれぞれ1つずつ設けられていることを特
徴とするものである。
【0011】1本の支持軸に1つの長い回転ローラを設
ける場合には駆動ローラへの回転ローラの接触部分が全
長にわたって平行(直線的)になりにくく、駆動ローラ
に掛かる荷重を回転ローラの全長で平均的に支持するこ
とができにくい場合があるが、本発明によれば、各回転
ローラが短いため、各回転ローラと駆動ローラとの接触
部分が直線的になり易く、回転ローラの周面で平均的に
駆動ローラを支持することができる。
【0012】また、本願請求項4に記載の発明は、請求
項1〜3のいずれか1項に記載されたローラ支持装置に
おいて、前記駆動ローラの位置に関して固定的に設けら
れる基板と、該基板に対して回動可能に設けられ前記回
動支持部が形成されている回動板とを備え、前記回動板
は前記回動支持部が前記従動ローラによる押圧負荷に対
向する力で前記駆動ローラ側へ付勢されるように前記基
板に対して回動付勢されていることを特徴とするもので
ある。
【0013】本発明によれば、回動板の回動支点を中心
として回動支持部とは反対側において回動付勢を行い、
その結果、回動支持部を駆動ローラ側へ付勢することが
できる。
【0014】また、本願請求項5に記載の発明は、請求
項1〜4のいずれか1項に記載されたローラ支持装置に
おいて、前記回転ローラは前記駆動ローラの長手方向の
中央部に当接していることを特徴とするものである。本
発明によれば、駆動ローラの長手方向の中央部は最も撓
みやすいので、ここを回転ローラで支持することによ
り、駆動ローラの全体的な撓みを解消することができ
る。
【0015】また、本願請求項6に記載の発明は、請求
項1〜5のいずれか1項に記載されたローラ支持装置に
おいて、前記駆動ローラ及び従動ローラは、プリンタに
おいて印刷部へシートを供給するための印刷部直前の駆
動ローラ及び従動ローラであることを特徴とするもので
ある。本発明によれば、従動ローラの押圧負荷による駆
動ローラの撓みがなくなるため、両ローラの間を通過し
たシートはプラテン上に真っ直ぐ進行する。従って、印
刷後のシートがヘッドに触れて印刷面に擦れを生じて印
刷面が汚れるようなことがなくなる。
【0016】また、本願請求項7に記載の発明は、駆動
手段によって回転する駆動ローラと、前記駆動ローラに
従動する従動ローラとを備え、前記両ローラの間に記録
媒体を挟持しつつ先方に送るための記録媒体送り装置に
おいて、請求項1から6のいずれか1項に記載されたロ
ーラ支持装置を備えたことを特徴とするものである。本
発明によれば、前記ローラ支持装置の各発明の作用効果
が同様に得られる。
【0017】また、本願請求項8に記載の発明は、請求
項7に記載された記録媒体送り装置において、前記駆動
ローラは、高剛性ローラ基体の表面に高摩擦層が一体に
被着されて成り、該高摩擦層は、耐摩耗性粒子と、該耐
摩耗性粒子を均一に分散し且つ該粒子の前記高剛性ロー
ラの径方向における先端側の一部が表面に露出する状態
で強固に保持する被着層とを備えていることを特徴とす
るものである。
【0018】この構造の駆動ローラは、その表面の高摩
擦層によって紙送り精度が高くなっており、該駆動ロー
ラに従動ローラが強い荷重で押し付けられている。従っ
て、この構造の駆動ローラに前記ローラ支持装置を適用
する効果は顕著である。
【0019】また、本願請求項9に記載の発明は、印刷
部及びその下流に向かって記録媒体を送るための記録媒
体送り装置と、印刷部と、印刷された記録媒体を外部に
排出するための排出ローラとを備えた記録装置におい
て、請求項7または8に記載された記録媒体送り装置を
備えたことを特徴とするものである。
【0020】本発明によれば、記録媒体送り装置の駆動
ローラの撓みを確実に防止することができるので、用紙
搬送精度が向上すると共に、記録ヘッド面に用紙が触れ
て汚れる問題の発生を低減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係るローラ支持
装置を適用可能なプリンタの一例を示す概略要部側面
図、図2は本発明のローラ支持装置により駆動ローラを
支持している様子を示す側面図、図3は同ローラ支持装
置により駆動ローラを支持している様子を示す正面図、
図4は駆動ローラを軸線に平行な面で切断した断面図、
図5は回転ローラ支持部材の正面図である。
【0022】本発明の特徴的構成を説明する前に、先ず
該プリンタ1の構成について図1に基づいて簡単に説明
する。プリンタ1は、シートSを送り出すシート供給部
3と、送り出されたシートSの表面にインクを吐出して
文字や画像を形成する印刷部4と、印刷されたシートS
を排出する排出ローラ5とを備えている。
【0023】シート供給部3は、供給ローラ7と、該供
給ローラ7に向けてシートSを付勢するホッパ6と、供
給ローラ7との間でシートSを挟圧してシートSを分離
する分離パッド9とを備えている。ホッパ6には複数枚
のシートSがセットされており、シート供給時には1回
転する供給ローラ7に向けてシートSがホッパ6により
押圧され、分離パッド9で分離されて、1枚のシートS
だけが印刷部4側へ供給されるようになっている。
【0024】供給ローラ7の下流側には、第1サブフレ
ーム11に取り付けられた下ガイド13とメインフレー
ム15に取り付けられた上ガイド17とが設けられ、シ
ートSは、これら両ガイド13,17に案内されて記録
媒体送り装置であるシート搬送装置19へ至るようにな
っている。該シート搬送装置19は、シートSの搬送路
の下側に位置し、図示しない駆動手段によって回転する
駆動ローラ21と、その上側に対向して設けられる従動
ローラ23とを備えている。
【0025】駆動ローラ21は、図4に示す如く、高い
剛性を有するローラ基体(快削鋼等)24の表面に高摩
擦層26が一体に被着されており、高摩擦層26は、平
均粒径20μm〜70μmの耐摩耗性粒子28と、該耐
摩耗性粒子28を均一に分散し(高摩擦層表面の面積に
対する分布密度が20%〜80%)且つ該粒子のローラ
径方向における先端側の一部が表面に露出する状態で強
固に保持する被着層30とを備えている。本実施の形態
では、耐摩耗性粒子28は、アルミナ、炭化珪素等のセ
ラミックで構成されており、また被着層30はアクリル
系接着剤で構成されている。
【0026】一方、従動ローラ23は、シートSと接触
する表面は低摩擦部材で構成され、該低摩擦部材は、熱
可塑性エラストマーとフッ素樹脂を主成分とする組成物
から成る含フッ素熱可塑性エラストマーである。本実施
の形態では、含フッ素熱可塑性エラストマーは、熱可塑
性ポリウレタンエラストマーとフッ素樹脂を主成分とす
る。具体的には熱可塑性ポリウレタンエラストマー成分
が85〜90重量%、ポリテトラフルオロエチレン成分
が10〜15重量%である。ここで熱可塑性ポリウレタ
ンエラストマー成分は、ジイソシアネート、高分子量ポ
リオール及び低分子量ポリオールを重縮合させて得られ
たポリオール系マルチブロックポリマーである。
【0027】従動ローラ23は、上ガイド17の先端部
に駆動ローラ21の軸線と平行な状態で回転可能に支持
されており、上ガイド17は支持軸25に回動可能に取
り付けられている。そしてねじりバネ27が該支持軸2
5に設けられることにより、ねじりバネ27の先端部2
9が上ガイド17の先端側に作用して上ガイド17を常
時、駆動ローラ21側へ付勢している(この例では約
4.7kgfの力で押し付けられている)。これにより
シート搬送装置19を通過するシートSを駆動ローラ2
1側へ押しつけて、シートSに駆動力を付与して印刷部
4へ送り出すことができるようになっている。
【0028】印刷部4は、メインフレーム15とキャリ
ッジガイド軸31とに支持されるキャリッジ33を備
え、該キャリッジ33の下部に印刷ヘッド35が取り付
けられている。またキャリッジ33にはインクカートリ
ッジ37が搭載されている。キャリッジ33は紙面と直
交する方向である主走査方向に移動可能であり、その印
刷動作は、該キャリッジ33の移動に伴い、印刷ヘッド
35からインクを吐出することにより1走査分の印刷を
行い、1走査分の印刷が行われる毎にシート搬送装置1
9が所定ピッチだけシートSを前方へ送り出すようにし
ている。印刷ヘッド35と対向する位置にはプラテン3
9が設けられる。プラテン39は、シートSの下面を支
持して案内するとともに、シートSと印刷ヘッド35と
の間隔を規定する機能を果たす。
【0029】次に、上記のようなプリンタ1において、
ねじりバネ27の作用により従動ローラ23が駆動ロー
ラ21に強く押圧されても、駆動ローラ21が撓まない
ようにする構造について図2及び図3に基づき説明す
る。
【0030】図2に示す如く、駆動ローラ21の下方に
はローラ支持装置41が設けられている。ローラ支持装
置41は、基板43に対してプラスチック製の接続部材
45が固定的に設けられ、該接続部材45に形成された
突出部47に回動板49が回動自在な状態で設けられて
いる。
【0031】基板43の端部及び回動板49の一端に
は、それぞれバネ係止部51、53が形成されており、
両バネ係止部51,53の間に引っ張りコイルバネ55
の両端が係止している。この引っ張りコイルバネ55の
作用により、回動板49は図3において、常時、反時計
回り方向に付勢されている。なお回動板49の反時計回
り方向への一定以上の回動を規制するために、基板43
には回動規制部57が形成されている。
【0032】また、回動板49のバネ係止部53が形成
されている側と反対側の端部には、上方へ向けて回動支
持部59が形成されており、該回動支持部59は、上記
引っ張りコイルバネ55による回動板49の反時計回り
方向の付勢力により、常時上方へ付勢されている。回動
支持部59の上方への付勢力、即ち引っ張りコイルバネ
55のバネ付勢力(バネ定数)は、従動ローラ23がね
じりバネ27によって駆動ローラ21に押しつけられる
押圧力とほぼ同じに設定されている。
【0033】回動支持部59には、図2、図3に示す如
く回転ローラ支持部材61が、該回動支持部59を回動
支点として回動可能に支持されている。回転ローラ支持
部材61は図5に示す如く、プラスチック製の枠体63
に対して2列に平行に支持軸65が配置されており、各
支持軸65は枠体63の両端69,71および枠体63
の中央73において支持されている。そして各支持軸6
5の支持位置の間には、2つの回転ローラ67が回転可
能に設けられている。即ち枠体63には、合計4つの回
転ローラ67が縦横整列して配置されており、4つの回
転ローラ67の中央位置であって、枠体63の底面に受
入孔75が形成されている。この受入孔75は、回動板
49の回動支持部59を回動可能な状態で受け入れるた
めのものである。
【0034】次に、回転ローラ支持部材61と駆動ロー
ラ21との関係について説明する。図2に示す如く、2
本の支持軸65に平行に設けられた回転ローラ67の周
面は、各々駆動ローラ21の軸線と平行になるように駆
動ローラ21の周面と接触している。また図3に示す如
く、各支持軸65に設けられる2つの回転ローラ67は
互いに離れているが、駆動ローラ21と接触する部分は
同一直線上に位置するようになっている。図3では明瞭
に示されていないが、回転ローラ支持部材61は駆動ロ
ーラ21の長さ方向の中央部に位置決めされている。
【0035】また、図3に示す如く、回転ローラ支持部
材61は、回動板49の回動支持部59に回動可能に支
持されているため、仮に駆動ローラ21が傾いたり、撓
んだ場合には、これに従って回転ローラ支持部材61が
回動支持部59を中心として回動して、常に2つの回転
ローラ67が駆動ローラ21と平行な状態で接触できる
ようになっている。
【0036】また、前述したように、引っ張りコイルバ
ネ55の作用により回動板49の回動支持部59は常時
上方へ付勢されているため、従動ローラ23が駆動ロー
ラ21を下方へ押し付けているときに、該従動ローラ2
3の押圧力に対する対抗力として作用する。そのため駆
動ローラ21は、従動ローラ23の押圧力によって撓む
ことが無くなる。また駆動ローラ21が回転していると
き、これに応じて4つの回転ローラ67が自由に回転す
るため、駆動ローラ21の周面と回転ローラ67の周面
との間で擦れによる摩擦を生じることが無く、摩耗によ
り駆動ローラ21が擦り減ったり、駆動ローラ21を駆
動している駆動モータ(図示せず)に余分な負荷が掛か
るようなこともない。
【0037】本実施の形態の回転ローラ支持部材61で
は、1つの支持軸65に2つの回転ローラ67が取り付
けられている。これは、1つの支持軸65に1つの長い
回転ローラ67を設けた場合には、該長い回転ローラの
周面と駆動ローラとの接触部分が全長にわたって平行に
なりにくいという理由、及び長い回転ローラを適用する
と、そのための支持軸65は長い回転ローラの両端でし
か支持できなくなるため、支持軸65が撓む可能性があ
るという理由によるものである。
【0038】勿論、回転ローラと駆動ローラとの接触部
分を全長にわたって平行にすることができ、十分に強い
支持軸65を使用することができれば、1つの支持軸6
5に1つの長い回転ローラ67を設けるようにしてもよ
い。また1つの支持軸65に3以上の回転ローラ67を
設けることもできる。この場合、各回転ローラ67の間
には支持軸61を支持する部分を枠体63に形成するこ
とが好ましい。
【0039】また本実施の形態では、駆動ローラ21の
中央において1つの回転ローラ支持部材61で駆動ロー
ラ21を支持するようにしているが、駆動ローラ21の
中央で支持する回転ローラ支持部材61の両側に更に同
様な回転ローラ支持部材61を補助的に設けてもよい
し、駆動ローラ21の中央ではなく、駆動ローラ21の
中央を挟んで左右対称の位置に同様な回転ローラ支持部
材61を1つずつ設けるようにしてもよい。
【0040】以上述べた実施の形態では、プリンタ1に
おいて従動ローラから押圧負荷を受ける駆動ローラの支
持装置について説明したが、駆動ローラ及び従動ローラ
の使用されているファックス、複写機等、他の装置にお
いても上記実施の形態と同様にして回転ローラ支持部材
61を設けるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、駆動ローラに及ぼされ
る従動ローラの押圧負荷を、駆動ローラの反対側から回
転ローラが、該押圧負荷と対向する力で支持するため、
従動ローラの押圧負荷による駆動ローラの撓みがなくな
る。これにより駆動ローラと従動ローラとの間を通過す
るシートは所定の経路を通って進行するようになる。ま
た回転ローラが駆動ローラの周面に回転可能に接触して
いるため、駆動ローラが回転したときに、駆動ローラの
周面と回転ローラとの間で擦れによる摩擦が生じず、駆
動ローラの表面を傷つけたり、駆動ローラを駆動する駆
動源に余分な負担を掛けることがない。
【0042】また、ローラ支持装置が回転ローラ支持部
材を備え、該回転ローラ支持部材が枠体の内側に前記駆
動ローラの回転軸線と平行な2本の支持軸を有するとと
もに、該各支持軸に前記回転ローラが設けられており、
前記回転ローラ支持部材は、前記2本の支持軸の間であ
って前記回転ローラの長手方向の中央部に対応する前記
枠体の位置において、前記従動ローラによる押圧負荷に
対向する力で前記駆動ローラ側へ付勢されている回動支
持部によって回動可能に支持されているようにすれば、
2本の支持軸に設けられた回転ローラが、2つの平行な
直線部分で駆動ローラの周面と接触して駆動ローラを安
定的に支えることができる。また駆動ローラが傾いた場
合にも、この傾きに応じて回転ローラ支持部材が回動支
持部を中心として回動するため、駆動ローラの軸線と回
転ローラの軸線とは常に平行な関係を維持することがで
きる。従って駆動ローラに掛かる荷重を、常に回転ロー
ラの全長で平均的に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローラ支持装置を適用することができ
るプリンタの側面図である。
【図2】本発明のローラ支持装置により駆動ローラを支
持している様子を示す側面図である。
【図3】本発明のローラ支持装置により駆動ローラを支
持している様子を示す正面図である。
【図4】駆動ローラを軸線に平行な面で切断した断面図
である。
【図5】回転ローラ支持部材の正面図である。
【図6】従来のプリンタにおける問題点を示すプリンタ
の側面図である。
【符号の説明】
19 シート搬送装置 21 駆動ローラ 23 従動ローラ 24 ローラ基体 25 支持軸 26 高摩擦層 27 ねじりバネ 28 耐摩耗性粒子 29 先端部 30 被着層 41 ローラ支持装置 43 基板 45 接続部材 47 突出部 49 回動板 51、53 バネ係止部 55 引っ張りコイルバネ 57 回動規制部 59 回動支持部 61 ローラ部材 63 枠体 65 支持軸 67 回転ローラ 69、71 枠体の両端 73 枠体の中央 75 受入孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 従動ローラによって押圧負荷を受ける駆
    動ローラを前記従動ローラの反対側の位置で支持するロ
    ーラ支持装置であって、 前記駆動ローラの周面に回転可能に接触し、前記駆動ロ
    ーラの回転軸線と平行な回転軸線を維持するように回動
    可能に支持されている回転ローラを備え、該回転ローラ
    が前記従動ローラによる押圧負荷に対向する力で前記駆
    動ローラの周面に付勢されていることを特徴とするロー
    ラ支持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ローラ支持装置は回
    転ローラ支持部材を備え、該回転ローラ支持部材は、枠
    体の内側に前記駆動ローラの回転軸線と平行な2本の支
    持軸を有するとともに、該各支持軸に前記回転ローラが
    設けられており、前記2本の支持軸の間であって前記回
    転ローラの長手方向の中央部に対応する前記枠体の位置
    が、前記従動ローラによる押圧負荷に対向する力で前記
    駆動ローラ側へ付勢されている回動支持部によって回動
    可能に支持されていることを特徴とするローラ支持装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記2本の
    支持軸は該支持軸の両端及び中央において前記枠体に支
    持されており、前記回転ローラが各支持軸において前記
    支持軸の両端及び中央の支持部分によって区切られた領
    域にそれぞれ1つずつ設けられていることを特徴とする
    ローラ支持装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記駆動ローラの位置に関して固定的に設けられる基板
    と、該基板に対して回動可能に設けられ前記回動支持部
    が形成されている回動板とを備え、前記回動板は、前記
    回動支持部が前記従動ローラによる押圧負荷に対向する
    力で前記駆動ローラ側へ付勢されるように前記基板に対
    して回動付勢されていることを特徴とするローラ支持装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記回転ローラは、前記駆動ローラの長手方向の中央部
    に当接していることを特徴とするローラ支持装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記駆動ローラ及び従動ローラは、プリンタにおいて印
    刷部へシートを供給するための印刷部直前の駆動ローラ
    及び従動ローラであることを特徴とするローラ支持装
    置。
  7. 【請求項7】 駆動手段によって回転する駆動ローラ
    と、前記駆動ローラに従動する従動ローラとを備え、前
    記両ローラの間に記録媒体を挟持しつつ先方に送るため
    の記録媒体送り装置において、請求項1から6のいずれ
    か1項に記載されたローラ支持装置を備えていることを
    特徴とする記録媒体送り装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記駆動ローラは、
    高剛性ローラ基体の表面に高摩擦層が一体に被着されて
    成り、該高摩擦層は、耐摩耗性粒子と、該耐摩耗性粒子
    を均一に分散し且つ該粒子の前記高剛性ローラの径方向
    における先端側の一部が表面に露出する状態で強固に保
    持する被着層とを備えていることを特徴とする記録媒体
    送り装置。
  9. 【請求項9】 印刷部及びその下流に向かって記録媒体
    を送るための記録媒体送り装置と、印刷部と、印刷され
    た記録媒体を外部に排出するための排出ローラとを備え
    た記録装置において、請求項7または8に記載された記
    録媒体送り装置を備えていることを特徴とする記録装
    置。
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