JP2001306669A - 住宅診断システムおよび住宅診断方法 - Google Patents

住宅診断システムおよび住宅診断方法

Info

Publication number
JP2001306669A
JP2001306669A JP2000115707A JP2000115707A JP2001306669A JP 2001306669 A JP2001306669 A JP 2001306669A JP 2000115707 A JP2000115707 A JP 2000115707A JP 2000115707 A JP2000115707 A JP 2000115707A JP 2001306669 A JP2001306669 A JP 2001306669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diagnosis
data
building
house
diagnostic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000115707A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4498535B2 (ja
Inventor
Akira Yazaki
暁 矢崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2000115707A priority Critical patent/JP4498535B2/ja
Publication of JP2001306669A publication Critical patent/JP2001306669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4498535B2 publication Critical patent/JP4498535B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅の性能・機能の維持に関して適切な情報
を顧客に提示する 【解決手段】 住宅診断システムであって、顧客毎の建
物それぞれの部位・部材・材料の個別仕様を記憶した第
1のデータベースと、建物を構成する部位・部材・材料
毎の経年に対する標準的な劣化状態を表す劣化情報と、
該劣化情報を診断するための診断情報とを記憶した第2
のデータベースと、前記第1のデータベース内の特定の
建物を特定する手段と、前記第1のデータベースから特
定された建物の部位・部材・材料の個別仕様を抽出する
第1の抽出手段と、前記第2のデータベースから、前記
抽出された部位・部材・材料の個別仕様に対応する部位
・部材・材料の劣化情報および診断情報を抽出する第2
の抽出手段と、前記抽出した部位・部材・材料の劣化情
報と診断情報を出力する手段とを備えた

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の新築時か
ら、建物の部位・部材を維持保全するためのシステムに
関する。さらに詳述すれば、設計し、施工した検査対象
の建物の劣化診断をし、この劣化診断結果に応じてメン
テナンス計画を生成し、さらにこのメンテナンス計画の
経費に関する見積書を生成する住宅診断システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】プレハブ工法は、工場で生産された部材
を使用し住宅を建設する方法であり、その部材の違いに
より木質系、鉄筋系、コンクリート系などがある。ま
た、工場で箱状の構成単位、いわゆるユニットまで生産
し、建築現場においてこれらを組み合わせるユニット工
法もプレハブ工法のより進んだ形態である。また、工法
の分類としては軸組工法と呼ばれる柱、梁によって荷重
を伝達する工法がある。建物の外観形状、間取り、設
備、内装、外装等の仕様を住宅メーカがあらかじめ設計
したいわゆる企画プランとして提供されるのが常であ
り、企画プランの販売でも、色々とオプションまたはあ
らかじめ用意された変型もあり、これらを使用して顧客
の要望を入れられた住宅が建設されている。また、近年
では、プレハブ工法によるプレハブ式建物のうち、鉄骨
軸組み工法と呼ばれる梁と柱および外壁材を組み立てて
建築する工法は、とくに間取りの設計自由度が高く、顧
客の要望を反映した設計が行われている。いずれにして
も、価格や品質の確保、設計上の容易さ等の面から、住
宅を構成するそれぞれの部材についての統一は少なから
ずなされているのが現状である。
【0003】以上のようなプレハブ工法による住宅は普
及が著しく、単にカタログやパンフレット等だけではな
く、近年においては住宅展示場等において実物のモデル
が各種展示されるようになってきている。1992年度
においては、プレハブ住宅の建設戸数は約30万戸で過
去最高と発表されている。
【0004】このような状況下において、過去に建設し
たプレハブ住宅の劣化も現実に進んでいる。住宅の劣化
の防止、劣化した部分の修理、または、住宅としての性
能や機能の維持・保全に関しては、住宅の保有者や居住
者自身の問題であるのみならず、住宅メーカにとって
も、重要な課題となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】建物あるいは住宅の劣
化は外的な要因と内的な要因で進行する。外的な要因に
は、風雨、温度(差)、日光、積雪、振動、地盤など物
理的な劣化因子と、廃棄ガスや酸性雨等の化学的因子
と、バクテリアやこけ等の微生物による影響や、立ち
木、雑草等による生物学的因子と、があり、内的な要因
には、居住者の生活に関係する項目、たとえば、建物の
扱われ方、室内の風通しや温湿度、あるいは室内の設置
物の配置や重量等が挙げられる。これらの多くの要因に
より、住宅を構成するそれぞれの部材に、ひび、割れ、
汚れ、退色、膨れ、磨耗、形状、剥がれ、浮き、金属の
酸化、等の症状が生じ、あるいは、性能・機能の劣化が
生じる。居住している建物あるいは住宅の機能・性能・
美観・安全を確保し、資産としての住宅の価値を維持す
るには、時間と共に進行する劣化状況を的確に把握し、
適切な補修・改修が必要になる。
【0006】しかしながら、住宅といわれる範囲も広
く、建物の基礎や、建物の骨組み、屋根(の防水)、外
壁、雨樋、建物外部の構成材料の劣化度に応じて基本的
な維持管理が必要な部分や、給配水管等の設備に関する
部分、そして建物内部に関する部分もある。建物の劣化
診断技術は、建物を構成している材料の種類の多さ(鉄
などの金属材料、コンクリートなどの無機質材料から、
木材などの自然材料、合成樹脂等の有機材料まで)、そ
の仕組みの複雑さ、などから多くの分野の専門性が必要
である。建物の劣化状態は、建物のおかれている環境に
よって非常に異なるから、一概に、「屋根の防水は15
年間の耐久性があり、15年目に補修が必要である」と
決め付けることはできない。屋根上に設置したTVアン
テナの設置や補修のために、何人もの人が何回も劣化し
た屋根の上を動き回るような場合は、それが主因として
劣化が進む場合もあり、また雨漏りの原因ともなる。
【0007】このような様々な環境下にあり、複雑な技
術体系を持つ、建物の劣化診断技術をオールマイティで
取得するには多くの時間とまた高い能力が必要である。
住宅の劣化を診断し、適切な時期に的確な内容の修理を
顧客に提案するようなことは、必然的にそれぞれの専門
家に委ねざるを得なかった。
【0008】集合住宅のような建物の規模が大きい場合
はそれぞれの専門家を派遣して診断することも経費上か
らは可能としても、個人の住宅に対して複数の専門化が
診断に現地まで出向くことは、経費の面や熟練した保守
要員が不足していることなどからも支障が多い。また、
診断した結果、補修等を行う場合に、その補修の内容や
その経費に関しては、診断の専門化以外に施工業者によ
る見積もりが必要であり、補修内容によってそれぞれの
複数の専門化に委ねられていた。
【0009】本発明の目的は、上記の課題を解決するも
のであって、住宅の建築部材の劣化診断の省力化、効率
化を図り、住宅の性能・機能の維持に関して適切な情報
を顧客に提示するシステムを提供することであり、プレ
ハブ住宅建設における建物設計データと、多くの種類な
がらも整理されている部材情報・劣化情報・診断情報を
使用し、保守管理業務を効率的に行う方法を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明による住宅診断システムにおいて、診断表
の作成のために以下の手段を備えている。
【0011】顧客毎の建物それぞれの部位・部材・材料
の個別仕様を記憶した第1のデータベースと、建物を構
成する部位・部材・材料毎の経年に対する標準的な劣化
状態を表す劣化情報と、それぞれの部位・部材・材料を
診断するための診断情報とを前記部位・部材・材料に関
連付けて記憶した第2のデータベースと、前記第1のデ
ータベース内の特定の建物を特定する手段と、前記第1
のデータベースから特定された建物の部位・部材・材料
の個別仕様を抽出する第1の抽出手段と、前記第2のデ
ータベースから、前記抽出手段により抽出された部位・
部材・材料の個別仕様に対応する劣化情報および診断情
報を抽出する第2の抽出手段と、当該抽出された部位・
部材・材料の劣化情報と診断情報を出力する手段とを備
えた。
【0012】また、前記第2のデータベースには、さら
に、建物の施工年月を基準として建物の部位・部材・材
料の診断時期を示す診断時期情報を前記部位・部材・材
料に関連付けて記憶しており、前記第2の抽出手段は、
さらに前記診断時期情報をも抽出し、さらに、前記特定
した建物を検査する時期を特定するための手段を備え、
前記出力手段は、前記抽出された部位・部材・材料の劣
化情報と診断情報のうち、前記特定された検査時期と前
記診断時期情報とを使用して決定した部位・部材・材料
についてのみの劣化情報と診断情報とを出力する。
【0013】また、前記部位・部材・材料の劣化情報は
画像情報あるいは音響情報を含み、前記部位・部材・材
料の診断情報は建物検査をする検査員に対する指示内容
であって、検査場所、検査箇所、検査方法を含む。
【0014】また、前記出力手段は、前記抽出した部位
・部材・材料を整理・集約して第1の表示形態として表
し、それぞれの部位・部材・材料毎に表示する第2の表
示形態であって、それぞれの部位・部材・材料毎の劣化
情報と診断情報とを、検査結果の数値あるいは撮影した
画像データあるいは採取した音響データを入力する領域
を有する第2の表示形態として表したGUI形式のファ
イルを出力する。
【0015】また、前記第2の表示形態は、建物を検査
する際に参照し、かつ検査結果を入力する欄を有する診
断表であり、前記第1の表示形態は、前記第2の表示形
態で表された診断表に入力される診断結果を1つの表に
整理統合する形態であって、前記第2の表示形態の診断
表の入力欄への入力データと関連付けられた、メンテナ
ンスの「要」、「近日中に要」、そして「当面無し」の
3区分の択一により表す欄と、そのメンテナンスの要不
要の対象を、「全体」と「部分」との2者択一により表
す欄を有する総合診断表である。
【0016】また、前記第2の表示形態で表される診断
表は、あらかじめ設定された形式の画像あるいは音響の
データファイルをロードするように構成したHTML言
語で記述されたファイルから構成される。
【0017】本発明による住宅診断方法において、現地
において完成させた診断表の承認は以下のステップを含
んでいる。
【0018】あらかじめ設定されたGUI形式で作成さ
れた診断表の一部に検査対象建物の検査結果を数字や文
字あるいは記号ではめ込み、さらに前記検査対象建物を
撮影した画像データや前記検査対象建物の打音データを
はめ込むことにより作成された建物診断結果データを、
クライアントから通信回線を介して受信するステップ
と、前記受信した建物診断結果のデータを使用して前記
GUI形式の診断表と異なる表示形態の診断表を、あら
かじめ設定されている書式データを使用して自動生成す
るステップとを含む。
【0019】さらに、前記受信した診断結果データを使
用してあらかじめ定めたGUI形式の診断表を生成して
あらかじめ定めた第1のロケーションに格納するステッ
プと、この格納したことを別のクライアントに通知し、
その別のクライアントからのコマンドを得て、前記第1
のロケーションに格納されている診断表から検査結果を
抽出し、この抽出したデータを使用して前記診断表と異
なる表示形態で診断表を生成するステップも含んでい
る。
【0020】さらに、前記異なる表示形態で生成された
診断表を、前記第1のロケーションと異なるあらかじめ
定めた第2のロケーションに格納するステップも含んで
いる。
【0021】また、前記異なる表示形態で生成された診
断表は、PDF形式のファイルとしている。
【0022】また、前記第2のロケーションは、検査員
のクライアントからアクセス可能なロケーションであっ
て、承認されたファイルを格納するロケーションとして
いる。
【0023】本発明による住宅診断システムにおいて、
診断結果に基づくメンテナンス計画の作成のために以下
の手段を備えている。
【0024】建物を構成するそれぞれの部位・部材を補
修あるいは改修を行う場合の基本的なデータを含む補修
改修基本データと、顧客毎の建物それぞれの部位・部材
の個別仕様およびその数量を含む建物データと、前記建
物データに基づいて生成され、さらに検査結果のデータ
が含まれた建物診断データと、メンテナンスの範囲に関
するデータを入力する入力手段と、前記入力手段に入力
されたデータにより、前記建物診断データの範囲を限定
し、当該限定した範囲の前記建物診断データに含まれる
部位・部材に対応するデータを前記補修改修基本データ
から抽出する手段と、前記抽出したデータを使用して、
補修あるいは改修の内容と日程と施工方法とを含むメン
テナンス計画書をあらかじめ設定した書式で自動生成す
る手段とを備えるている。
【0025】さらに、前記自動生成したメンテナンス計
画書をあらかじめ設定した第1のロケーションに格納
し、この格納したことを別のクライアントに通知し、そ
の別のクライアントからのコマンドを得て、前記自動生
成したメンテナンス計画書と異なる表示形態で診断表を
生成する手段を備えている。
【0026】さらに、前記異なる表示形態で生成された
メンテナンス計画書を、前記第1のロケーションと異な
るあらかじめ定めた第2のロケーションに格納する手段
を備えている。
【0027】また、前記異なる表示形態で生成されたメ
ンテナンス計画書はPDF形式のファイルとしている。
【0028】本発明による住宅診断システムにおいて、
メンテナンス計画に基づく見積書の作成のために以下の
手段を備えている。
【0029】建物を構成するそれぞれの部位・部材を補
修あるいは改修を行う場合の基本的なデータを含む補修
改修基本データと、顧客毎の建物それぞれの部位・部材
の個別仕様およびその数量を含む建物データと、建物診
断結果に伴う補修あるいは改修の内容と日程と施工方法
とを含むメンテナンス計画のデータと、前記メンテナン
ス計画の範囲を規定するデータを入力手段と、前記入力
手段に入力されたデータにより、前記メンテナンス計画
の範囲を限定し、当該限定した範囲の前記メンテナンス
計画に含まれる部位・部材・材料に対応するデータを前
記補修改修データから抽出する抽出手段と、前記抽出手
段により抽出したデータをあらかじめ定めた計算式にし
たがって算出し、当該抽出したデータと当該算出した数
値とを使用してあらかじめ設定した書式で見積書を自動
生成する手段とを備える。
【0030】さらに、前記自動生成した見積書をあらか
じめ定めた第1のロケーションに格納し、この格納した
ことを別のクライアントに通知する手段と、その別のク
ライアントからのコマンドを得て、前記自動生成した見
積書と異なる表示形態で見積書を生成する手段とをを備
えている。
【0031】さらに、前記異なる表示形態で生成された
見積書を、前記第1のロケーションと異なるあらかじめ
定めた第2のロケーションに格納する手段を備えてい
る。
【0032】また、前記異なる表示形態で生成された見
積書は、PDF形式のファイルとしている。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の劣化診断システムは、あ
らかじめ診断する部材、部位の劣化状態(今後どのくら
い機能・性能・意匠性を維持するか、どの時点でメンテ
ナンスをすれば良いか、また、寿命等に関連付けられた
状態や、それらを表す情報)が、数値、グラフ、写真、
音、文章で、部位・部材・材料毎にまた施工後からの経
年毎にデータ化されており、このデータを利用して顧客
の建物の劣化を診断する仕組みである。
【0034】また、顧客の建物に関する各種の情報やデ
ータも整理されている。これには、顧客建物に関するそ
れぞれの部位の材料や構造等を含み、これらは上述した
劣化状態を示すデータと関連付けられている。
【0035】また、既設の建物それぞれの部位に対する
補修や改修の方法、さらにはそれらを施工する際の情報
や、その経費についても上述したそれぞれのデータと部
位の概念を使用して関連付けしている。
【0036】これらの各種のデータを使用して、建物の
劣化を診断し、さらにはその補修や改修の施工に関し
て、またその施工に対する見積もりまで発展させてい
る。
【0037】また、本発明において、以上の各種データ
を利用して顧客の住宅を診断するための診断表を自動生
成し、この診断表に基づいて検査・診断を行うことで、
それぞれの専門家を必要とせずに建物の診断をすること
を可能とし、さらには、現地検査員の診断結果を本部に
おいて確認する仕組みとし、この確認された診断結果に
基づいてメンテナンス計画から見積もりまでをも自動生
成し、これらについても最終的には本部においてそれら
の承認を行うようにしたことで、建物診断の精度、確実
性を向上させながらも、顧客との対応を迅速に図ること
ができるようになっている。
【0038】以下、本発明の実施形態を、図面を参照し
ながら説明する。
【0039】ブロック・ダイヤグラム 図1は本発明の実施形態の物理的な構成のブロック・ダ
イヤグラムを示している。建物診断等を行う際に現地作
業員が使用するクライアント・マシンとしてのパソコン
(モバイル・コンピューティングが可能な機器)10
a、10bと、センターのサーバ11(データベース・
サーバ、あるいはWWWサーバとデータベース・サー
バ)および公衆回線やインターネットを含んで構成され
る。モバイル・コンピューティングが可能なパソコン1
0a、10bは、通常地方の事務所等に配置され、事務
所内では直接または事務所内のLANを経由してインタ
ーネットに、あるいは専用回線でサーバ11に接続する
ことができ、また事務所から出た場合で顧客への訪問時
等においては、携帯の通信機器を使用して公衆回線、イ
ンターネット・サービス・プロバイダ(ISP)を経由
してサーバ11に接続できるものである。またクライア
ント10a、10bは通常のパソコン(パーソナル・コ
ンピュータ)の機能を有している。
【0040】サーバ11とデータベース・サーバ(以
後、単にデータベースを称する)12〜17は、いわゆ
るセンターあるいは本部と呼ばれる場所に設置されてい
る機器である。これらのセンターに置かれている機器
は、アプリケーション、Webサーバ、Webゲートウェ
イ、DBMS(Database Managemen
tSystem)、そしてデータベース・サーバを含ん
で構成されていることが望ましい。また、これらのセン
ターに設置されている機器はLAN21でそれぞれの間
が接続されている。データベースとしては、顧客の建物
に関する建物概要と建物の図面を含む建物情報データベ
ース12、建物の部位・部材の劣化診断に使用する標準
データや劣化を示す数値情報等を含み、劣化状態を計る
ための劣化診断基本データベース13、各種の表示画面
や報告書の書式等を含む書式情報データベース14、劣
化した建物の補修・改修のための情報を含む補修・改修
基本データベース15、建物の検査・診断のための表示
画面とその結果を保存する営業情報データベース16、
履歴情報データベース17を有している。これらのそれ
ぞれのデータベースに含まれるデータの種類を図2に示
す。
【0041】データベースの種類 図2に示すように、建物情報データは、顧客の建物毎に
作成されているデータであり、顧客の住所、氏名、電話
番号の基本的な顧客情報と、顧客の住宅が建てられてい
る土地の用途地域や防火指定の有無、そして顧客の住宅
の商品名、施工年月、またその住宅への案内図や地図等
が含まれる。また、顧客の建物特有の部位・部材等に関
連したメンテナンスに必要な各種情報も含んでいる。こ
の範囲には、その建物をメンテナンスする際に、必要な
各種の設計あるいは施工上の情報が整理されている。た
とえば、屋根の構造と使用されている部材、屋根の防水
形式と屋根の面積、外壁の部材や施工方法とその面積、
天樋に関する情報等であり、顧客毎に異なる場合に診断
やメンテナンスが異なる情報で構成されている。これら
の情報には、後述する劣化診断基本データと関連付けす
る識別子が含まれている。これらは、建物の検査や診断
を行う際の、また補修や改修等を行う際の基礎データと
なる部位・部材・材料に関する個別仕様である。これら
のデータは、顧客建物の施工をした時点で、建物設計情
報を利用してあらかじめ入力され、格納されている。建
物に関する図面データには、その建物を設計あるいは施
工した際に作成した各種の図面が、あるいは当時におい
て顧客に提示した外観図や間取り図、等が含まれてい
る。
【0042】劣化診断基本データには、色々な部材や設
備を使用して建築されたいわゆる建物あるいは住宅と呼
ばれる範囲の劣化を診断する際の全ての項目が、部位や
部材あるいは材料毎に作成されている。そして、それぞ
れの項目は前述した建物概要データに含まれる建物情報
と関連付けするための識別子が付与されている。これら
は、建物の部位・部材・材料および設備毎に分類され、
それぞれについて劣化状態を表す劣化情報と、それぞれ
の部位・部材・材料等を診断するため診断情報と、それ
ぞれの部位・部材・材料等の診断時期を示す診断時期情
報を含んでいる。劣化情報には、その部位・部材等の具
体的な劣化の進行状況や劣化の標準例を示す画像情報あ
るいは音響情報、あるいは部材の物理的または化学的状
態を示す数値情報を含んでいる。また、診断情報には、
検査員に対する指示や注意事項、検査場所、検査箇所、
検査方法等を含んでいる。また診断時期情報には、千差
万別の環境条件を考慮して、たとえば、ある部位・部材
については、平均的には「15年程度で改修をすること
推奨します」とするものは、施工後10年目からは、B
の検査方法で行い、15年経過後はCの検査方法で行
う、また、10年以前は、簡略化したAの検査方法で行
う、・・・のような場合、経年に対するA、B、Cの情
報である。このような場合、A,B,Cの各検査方法に
関しては上述した診断情報に含まれることは当然であ
る。診断時期情報は、方法以外に、検査箇所、検査場
所、等の項目が含まれ、その部位・部材の標準的な耐久
期間や改修時期に近づくつれて、検査する精度や確度、
あるいは検査するポイント数を増加させるための情報で
ある。
【0043】実際の建物検査あるいは診断に当たって
は、ここに含まれる診断方法等を参照して検査対象の建
物・住宅の部位を測定し、撮影し、録音して得た結果
と、上述した劣化情報を比較対照することで、検査対象
建物の劣化の程度を把握し、あるいはメンテナンスの要
不要の決定、あるいはメンテナンスの時期を把握するこ
とになる。このデータに含まれる各種の劣化を指し示す
データと検査・診断して得たデータと比較対照して、劣
化の具合や程度あるいはメンテナンスの時期を決定する
ことになる。これらのデータ中の診断方法等について
は、検査員が現地の顧客建物の検査・診断に使用するク
ライアント10a、10b上に表示し、そして検査・診
断結果を入力する際に使用される。従って、これらのデ
ータには、画面上に表示するための後述する書式デー
タ、詳しくは各種のHTML文書、HTML文書のスタ
イルシートとの関連付けがなされている。
【0044】書式データは、後述する画面表示のための
書式や、後述する各種診断表や書類の印刷書式を含んで
いる。実施形態においては、顧客に提出する形式であっ
て、本部の責任者において承認された各種の診断表や計
画書あるいは見積書については、PDF形式のファイル
としている。これは、クライアントの機種によらず、同
一の印刷結果を得ることだできる形式のファイルであ
る。
【0045】補修・改修基本データは、顧客建物の補修
や改修を行う場合の基本的なデータを含んでいる。この
データを使用して、検査・診断結果に応じた標準的なメ
ンテナンス計画、具体的には工事日程計画、補修・改修
内容、その方法、さらにそれに要する経費等の積算に関
するデータが格納されている。
【0046】営業情報データベースは、顧客の建物を診
断する際にクライアント10a、10b上に表示する各
種の診断表(正確にはファイル、HTMLファイル)を
一時的に保管する場所であり、またその表示する画面に
従って、顧客建物を検査・診断して作成した各種診断表
のファイルや、メンテナンス計画書、見積書、あるいは
これらの承認ファイルが一時的に格納されるはであり、
現実に営業業務の対象と位置付けされているデータ群で
ある。
【0047】履歴データベースには、営業情報データベ
ースに保存された各種のデータが直接の業務対象外にな
った際の移動先であり、過去の上述した各種のデータが
保管されている。
【0048】また、図1には示していないが、本実施形
態においては、デジタルカメラやデジタル音響レコー
ダ、あるいは建物の劣化を測定する各種機器を住宅診断
のために使用している。そして、撮影して得た画像デー
タや、録音して得た音響データを10a、10bで示し
たクライント10bに入力する手段を有している。それ
らを高い分解能でカラー表示し、あるいは音を再生する
機能を有すること勿論である。この場合、音の再生は必
ずしもスピーカではなく、ヘッドセット方式のものでも
構わない。
【0049】以上に説明した機器あるいは各種の情報デ
ータベースを使用し、複雑で専門的知識を必要とする顧
客の建物の劣化診断を的確に行い、同時にその劣化診断
に応じたメンテナンス計画を提示し、さらにその見積も
りをも提示することを可能にするシステムを構成してい
る。
【0050】以上において、本発明による実施形態を示
唆し、あるいはその大まかな概要を説明してきたが、つ
ぎに本実施形態のそれぞれの段階について詳細に説明す
る。
【0051】本実施形態は、1.検査対象建物の診断表
の作成、2.この診断表を使用しての検査対象建物の検
査診断、3.検査診断結果の承認、4.この検査診断結
果からメンテナンス計画の作成、5.メンテナンス計画
の見積書の作成、の各段階に分類することができる。ま
た別の視点では、本実施形態は、サーバ、詳しくは各種
のデータベースと、これらデータベースとアクセスし、
検査対象建物の検査・診断に使用されるクライアント・
マシンに対して的確な情報の提供と検査・診断データの
授受を行い、さらにクライアントから受けたデータある
いはファイルを承認部門の別のクライアント・マシンに
表示し、そこからのコマンドを受け付けて処理を行なう
WWWサーバの機能に特徴付けられる。また、このWW
Wサーバと検査対象建物の検査・診断に使用されるクラ
イアント・マシンとの間の機能分担に特徴付けられる。
以下に、これらの詳細について説明する。
【0052】図3〜図10は、本実施形態によるGUI
インターフェースを示しており、顧客の建物の検査・診
断に使用されるクライアント・マシンとしてのパソコン
上に表示される表示画面、詳しくはパソコン上の表示画
面内に表示されるWebブラウザ(Web上でWebコ
ンテンツを閲覧するソフトウエア)のウインドウの一部
の表示領域を示している。これらの表示画面を記述する
それぞれのファイル、HTMLファイルは、図1に示す
サーバ11(WWWサーバ)において生成される。サー
バに搭載されているアプリケーションの一部として、検
査対象建物の診断表を生成する処理を図11に示す。
【0053】サーバ11に付属するモニタとキーボード
あるいは、サーバ11にLAN21を経由して接続され
ているパソコン11aを操作し、サーバ11に格納され
ているプログラム(アプリケーション)を使用して、検
査対象の建物の診断表が作成される。
【0054】一般に、特別の事情が無い限り、施工時か
らの経年で建物の部位・部材あるいは設備の診断項目は
定められている。しかしながら、個々の建物の劣化具合
は千差万別であり、通常その標準耐久年数の前にその劣
化具合の診断をするのが普通である。このようなデータ
はデータベース14の劣化診断基本データに含まれてい
る。また一方、検査対象の建物とこれらのデータとを対
照して、検査対象建物に関して検査・診断すべき項目を
作成する必要がある。前述した劣化診断基本データのそ
れぞれの関連する検査対象建物の部位・部材や設備(以
後、部位・部材と称す)のデータは、データベース12
の建物データベースに格納されている。従って、検査対
象建物の少なくとも基本的な、あるいは標準的な建物診
断項目は、これらの2つのデータベースを利用して作成
することができる。また、すでに屋根の防水に関する補
修を実施している場合は、少なくとも屋根の防水に関し
ては、施工年月を基準とした経年に依らず、補修した年
を基準として考える必要がある。このような場合は、デ
ータベース18の履歴データの補修・改修のデータに改
修した部位・部材とその施工年月を使用することで、そ
の部位、部材の項目の要不要を決定することができる。
【0055】上述したようなことを含めたプログラム
(アプリケーション)が搭載されているサーバ11を、
図1に示すサーバ11に接続されているモニタやキーボ
ードあるいは、サーバ11にLAN21を経由して接続
されているパソコンを使用して操作し、これを実行させ
ている。この処理は、ステップS100で始まり、ステ
ップS101において、検査対象の建物を特定し、さら
に診断する年(デフォルト値は、現在時点)を入力する
ことで、データベース12から検査対象建物の劣化診断
をするに当たっての基本的な項目情報を得て、データベ
ース13の劣化診断基本データベース内の対応するデー
タを収集し、さらにデータベース18から対応する検査
対象建物の過去の補修・改修に関するデータを使用し
て、収集したデータを補正し、検査年において必要とす
る検査対象建物の検査項目リストを生成する。つぎにス
テップS102において生成した検査項目リストを表示
し、特別な顧客仕様あるいは要望がある場合に、生成し
た項目の削除あるいは追加を受付、あるいは確認のコマ
ンドを受け付けて最終的な診断リストを作成する。この
生成された診断リストはステップS103でデータベー
ス16内に格納される。つぎにステップS104で、こ
の生成された最終診断リストを使用して、それぞれの項
目を分類し、さらにその項目毎に、劣化診断基本データ
ベース13内に格納されている各種データからその項目
に関連付けられたデータを取り出し、この取り出したデ
ータを、書式データベース14内の関係付けられた書式
を使用して、図4から図10に示すような表示画面を記
述するHTMLファイルを生成する。ステップS105
において、この生成したそれぞれの診断ページを表示
し、確認コマンドを受け付ける。確認コマンドを受け付
けると、ステップS106において、確認を受けた診断
ページのファイルをあらかじめ定めたデータベース16
内の特定ロケーションに貼り付ける。そしてステップS
107で、この処理は終了する。
【0056】以上の生成処理の操作を本部の専門家が行
うことで、自動生成された診断項目内容を確認しながら
適切な検査項目のリストを設定することができる。ま
た、それぞれのデータベース内のデータから所望の検査
リストが生成されるか否か等の確認をすることができ、
このシステムの改良・改善に結びつけることができる利
点がある。
【0057】以上に説明した検査対象建物の診断表の作
成が行われると、その建物の所在地近傍の担当事務所に
おいて、実際の検査対象建物の検査・診断に先立ち、ク
ライアント・マシンとしてのパソコン(図1の10a、
10b)を立ち上げてインターネットを経由してサーバ
に接続し、あらかじめ前述した検査対象建物の診断ペー
ジのファイルをクライアント・マシン内に取り込むこと
が行われる。この取り込み作業そのものは、検査対象建
物がある現地で行うことも可能であるが、通常、事前に
事務所において行うのが好ましい。事前に色々な情報を
得ることができ、そこまでの往復路や往復時間の予測、
検査工程の見積などが可能になる。ここで、クライアン
トのサーバへの接続後、サーバから送信され、クライア
ントのパソコン上に表示されるファイルのフロントペー
ジを図3で示している。また、この場合におけるサーバ
の処理を図12に、クライアントにおける処理を図14
に示す。
【0058】最初にクライアント・マシンを起動し、イ
ンターネット経由で、あるいは専用回線を通じて、本部
に設置されている住宅診断システムのサーバへの接続要
求をする(図14のステップS201)。一方サーバ
は、図12のステップS111においてこの要求を受け
付ける。ここでクライアントからは、IDやパスワード
が送られてくることは勿論である。サーバ11はクライ
アントからのIDとパスワードを受け付けると、「劣化
診断・メンテナンス システム」のフロントページをク
ライアントに送信する(ステップS112)。クライア
ントは、送られたフロントページ(図3)をステップS
202で表示する。クライアント・マシンの操作員は、
あらかじめ本部から伝えられている検査対象建物の居住
者(あるいは所有者)の氏名と契約番号をこの画面上に
おいてそれぞれのテキストボックスに入力する。入力後
に確認し、画面上の確認釦を、マウスを使用してクリッ
クすると、この旨が本部のサーバ11に送られ(ステッ
プS203)、サーバ11はあらかじめ定められたアプ
リケーションに従って、クライアントから送られたデー
タを確認し、それを基にデータベース・サーバ12〜1
8を操作して、あらかじめ定められている種類のデータ
(あるいはファイル)をクライアントに送信する(S1
14)。ここで送信するデータあるいはファイルの最初
は、図4に示す現地検査員用の「劣化診断・メンテナン
ス システム」の目次ページである。一方クライアント
はステップS204でサーバからのファイルを受信し、
ステップS205で目次ページ(図4)を表示する。
【0059】図4に示す目次ページについて説明する。
図中の太枠線はホットテキストと呼ばれている部分で、
ここをクリックするとその部分に表示されているほかの
ページに表示が切り替わる部分を示している。「建物概
要」、「履歴」については、すでに作成されたものを表
示する部分であり、契約番号は、フロントページにおい
て入力したものが表示される。「劣化診断」は、あらか
じめ本部において作成され格納されている診断表を表示
する。「メンテナンス計画」については、後述する。承
認ファイルは、本部内のデータベースの特定ロケーショ
ンに格納されたファイルを表示するためのものである。
このファイルは、クライアントからサーバに送られたフ
ァイルあるいはデータを基に本部内においてサーバに接
続された承認者のクライアント上の承認操作によって生
成される。「メールの作成」は、本部宛てのメールを一
般的なメール・ソフトを起動して作成するためのホット
テキストである。
【0060】図12に示すサーバ側の処理について、ス
テップ131〜S135には複数のステップを一括して
示しており、その処理が完了するとこのフローのステッ
プS115に戻ることを示している。そして、クライア
ントが図4に示す「終了」をクリックすると、そのコマ
ンドがサーバに送られ、それをステップ115で受け付
けてステップS121で切断と判断し、クライアントと
サーバとの接続を終了させる。
【0061】目次に表示された「建物の概要」、「履
歴」、「劣化診断」については、それぞれにリンクされ
たページに含まれるさらなるリンク先のページを含め最
下層までのページを一括してサーバから取り込み、クラ
イアント側のみで利用することが可能である。本実施形
態では「メンテナンス計画」については、サーバからそ
の都度入力して表示する方法とした。その理由は、この
「メンテナンス計画」にリンクされるページには、クラ
イアントから送信された劣化診断結果を基にサーバ11
がデーダベースを参照して新たに生成する処理が含まれ
るからである。ただし、形式上に限り取り込むことは可
能であるが、その取り込んだファイル上で処理は完結せ
ず、あまり意味はない。同様に、「承認ファイル」につ
いても、本部において承認されたファイルの書庫を表示
する機能であり、やはり事前に取り込むことに意味はな
い。ここで、「建物の概要」、「履歴」、「劣化診断」
のページを一括してクライアント内部に取り込む場合、
クライアントの蓄積装置にこれらのファイルを取り込む
に十分な空き容量があることが前提である。このような
一括取り込み処理は、クライアント上で動作しているW
ebブラウザを操作することで実行することができる。
【0062】一括してサーバから取り込んだ場合、その
後の閲覧は、サーバとの間での授受なしで、クライアン
ト上で対象のページの切替え表示が可能になる。また。
一括取り込みをしない場合は、相互の授受が必要な操作
が継続する限り、クライアントはサーバとの接続を維持
する必要がある。
【0063】劣化診断のページは、検査対象建物のそれ
ぞれの部位について測定、撮影、録音等を実行しながら
入力するため、サーバからクライアントに一括して取り
込み、その結果をサーバに送ることが可能な構成として
いる。検査対象建物の検査中、常時公衆回線経由でイン
ターネット上の本部サーバに接続しておくことは不経済
であるからである。一度、クライアント内部に取り込
み、その後サーバとの接続を解消し、クライアント側の
みを動作させ、表示されたそれぞれの診断表に、その都
度、検査結果を入力する。総合診断表のそれぞれの部位
の検査が完了したことを確認し、改めて公衆回線経由
で、あるいは事務所に帰社して専用回線を使用して、本
部の住宅診断システムに接続する。接続後のクライアン
トの表示は図3に示すフロントページである。このペー
ジ下部の「ローカルの診断表の送信」をクリックする。
そうすると、クライアント内部に保管され、かつそれぞ
れの個所に検査結果が記入された診断表、そして、それ
ぞれのページに張り付けられた画像あるいは音声がクラ
イアントから本部のサーバに送信される。診断表の送信
についてはこのような方法も配慮して構成している。
【0064】ここで、サーバ11で作成された検査対象
建物についての今回の劣化診断ページのクライアント内
部への取り込みは、以下の操作手順で実行される。ま
ず、上述した方法で、クライアントにおいて図4に示す
劣化診断・メンテナンス システムの目次ページを表示
させる。つぎに「劣化診断」をクリックして図7に示す
総合診断表を表示させる。この段階で、Webブラウザ
を操作してこのページ内でリンクしているページ、さら
にはそのページ内でリンクしているページ等のページを
すべて送信するようにサーバに要求し、サーバからそれ
らのページを受信する。この受信完了後においては、ク
ライアント内部に格納されたそれらのファイルを使用す
ることで、サーバとの間で通信することなしに、すべて
のページを表示させることが可能になる。ここで、図4
から図10に示した表示をそれぞれ独立したページとし
ているが、たとえば図7から図10に示すような表示を
一連の一つのページとすることも可能である。すなわ
ち、図7の総合診断ページを表示している場合に、We
bブラウザの垂直スクロールバーを使用して、ページ内
の表示する位置を下方にずらした場合、下部に、診断部
位が基礎の診断表の上部が現れてくるようなページであ
る。この場合に、図8にある「総合診断表に戻る」の機
能は、同一ページ内の表示位置を変える機能に置き換わ
る。このようなページ構成の場合は、上述したWebブ
ラウザの機能を使用することなく、目次ページにおいて
「劣化診断」をワンクリックするのみで、図7〜図10
に示したようなそれぞれの診断表をサーバから一括して
入手することができる。
【0065】図4において、「建物概要」、「契約番
号」、「履歴」のホットテキストは閲覧専用ページへの
リンクであり、「劣化診断」、「メンテナンス計画」の
ホットテキストは、閲覧すると同時に表示された画面に
入力し、入力したデータを、インターネットを介して本
部のサーバへ送信する機能を含んでいる。「承認ファイ
ル」のホットテキストは、「劣化診断」あるいは「メン
テナンス計画」のページで入力し作成したデータを本部
に送信したものが承認されて、別形式となったファイル
を格納する書庫へのリンクであり、ここにリストされる
ファイルは、検査対象建物の所有者、いわゆる客先へ提
示するための形式になった診断表、計画書、見積書など
である。
【0066】以下において、クライアント内に一括して
「劣化診断・メンテナンス システム」の目次ページと
これにリンクしているページをサーバ11から取り込
み、クライアント単独で、サーバとの通信をせずに閲覧
する場合を説明する。
【0067】図4に示す目次ページにおいて、「建物概
要」のホットテキストをクリックすると、図示しない
が、対象建物について図2に記載した概要あるいは図面
に関するページが表示される。「概要」においては、住
所、氏名、建物の商品名、施工年月、その建物までの案
内図、等が、また「図面」においては、立面図、平面
図、あるいは建物内部の給排水設備図、あるいは外溝・
屋外設備図等の図面リストが表示され、そのリストをク
リックすると該当図面が表示される。この様子をステッ
プS116、S131で示している。これらの図面をあ
らかじめ、検査対象建物を検査・診断する検査員が事務
所において閲覧しておくと、事前に予備知識を得て、用
意すべき計測器などをリストアップすることができる。
【0068】図4の画面で「劣化診断」のホットテキス
トをクリックすると、クライアント上の表示(クライア
ント・マシンの表示部全体ではなく、その一部)は、図
7に示す総合診断表に切り替わる。この表示の右上に
は、図3に示したフロントページにおいて入力した氏
名、この例では旭 太郎が表示されている。左側の診断
部位の太線枠内は、それぞれの診断項目であり、それぞ
れがホットテキストであり、他のページの呼出し釦を兼
ねている。
【0069】この総合診断表の表示および入力処理につ
いては図15に示すように、基本的には、具体的なそれ
ぞれの部位の診断表を表示させるための目次であり、ま
たそれぞれの部位の診断表の総合結果を表示するページ
である。クライアントがサーバと接続状態にあるとき、
このページの「送信」をクリックするとそれまでの診断
結果が本部のサーバに送信される。
【0070】検査対象建物の診断は、この画面から開始
される。そしてこの画面に表示された部位すべての検査
をすることで、検査対象建物の診断を適切に行うことを
可能にしている。この図4の例は、建築後相当の期間、
診断せずにいて劣化が目立つようになって段階で診断項
目が多い場合を示している。定期的に診断している場合
においては、ある時期の診断項目は少ない診断項目にな
る。
【0071】このページにおいて、診断部位の「基礎」
を選択した場合、図15におけるステップS222、お
よびステップS223を経て、ステップS243に移
り、基礎の診断表のページに切り替わるが、基礎の診断
表への入力が完了した時点では、図15に示すステップ
S243からステップS222に戻る。このようなフロ
ーを図15は示している。
【0072】ここで、屋根の「シート防水」を例に取
り、具体的な建物検査の様子を説明する。図7において
「シート防水」をクリックすると、図8に示す「シート
防水診断表」のページに切り替わる。ここには、診断方
法が表示され、その下欄には測定値を書き入れるテキス
トボックス(長方形の枠内)が設けられている。ここ
で、診断方法に「・・・5場所を測定」、「1測定箇所
につき表面温度2ヶ所、硬度5ヶ所の測定・・・」とあ
り、数字が表示されている下段に測定して得た値を入力
する欄がある。検査員はこの画面の診断方法に従い、実
際の建物を測定する。その測定した硬度と温度の値を入
力欄にインプットする。そうすると、硬度と温度の平均
欄には、それぞれの入力された値の平均値が自動計算さ
れてその結果が表示される。そして換算硬度の下欄に温
度に依らないノーマライズされたシート防水の5場所の
換算硬度が自動計算されて表示される。この結果を受け
て、その下欄の総換算硬度が計算され自動表示される。
ここに表示された数値にしたがって、その左欄に設けら
れた補修の「要」「近時」「無」が自動的に選択され
る。たとえば、総換算硬度が52の場合は「無」が、3
8の場合は「近時」が、23の場合は「要」が自動選択
される。ここで、各測定点における硬度が測定誤差近辺
のバラツキを呈している場合はこの自動選択を採用し、
一部において、この自動選択された結果は適さず、別の
選択をすべきであると検査員が判断した場合は、手動で
選択をすることが可能になっている。この図8に示す診
断が完了した場合、最下部の右欄の「総合診断表に戻
る」をクリックすると、表示されるページは、図8にお
ける診断結果が反映された図7に示す総合診断表のペー
ジに切り替わる。この場合、シート防水の診断結果の欄
の「部位、メンテナンスの必要性」の欄は、図8におけ
る表示結果を反映している。
【0073】以上、図8で示した例は、部材の物理的な
変化を測定値として得ることで、その部材の劣化状況あ
るいは劣化の程度を把握することが可能な場合の例を示
している。
【0074】つぎに、外装材の診断をする場合を説明す
る。図9に外装材(A)診断表の例を示す。これは、図
7の総合診断表において外壁外装材のホットテキストを
クリックして他のページを表示し、さらにそのページに
おいて外装材Aをクリックして表示させたページであ
る。この外装材(A)の劣化状況についてはその外観を
視覚的な面で把握して判断せざるを得ない場合の診断方
法である。
【0075】図9に示す外装材(A)診断表の上部に
は、診断方法として、「デジタルカメラで南側2階ベラ
ンダもしくは2階高窓下外壁2ヶ所を撮影」と表示して
いる。検査員は、この方法で撮影したデータを図示しな
いアプリケーションを使用して、クライアント・マシン
内部に取り込み、GIF形式あるいはJPEG形式とし
てあらかじめ定めたファイル名で、あらかじめ定めたロ
ケーションに格納する。たとえば、南側2階ベランダ下
外壁をGA1.GIF、2階高窓下外壁をGA2.JI
Fとする。そうすると、取り込まれた画像(イメージ)
は、図9に示した撮影場所1の上部の四角枠内部にはG
A1.GIFのイメージが、撮影場所2には、GA2.
GIFのイメージが表示される。
【0076】また、図9のページを表示した時点で、
「画像」と標記した位置には、新設時、5年経過時、1
0年経過時、15年経過時の標準画像が表示されてい
る。
【0077】検査員は、これらの画像と撮影して表示し
た画像を比較対照し、右下下欄の補修の「要、近時、
無」を択一選択する。
【0078】このページに表示された大きさでは判断が
困難であり、画像を大きくしたい場合は、画像そのもの
をクリックすると、ブラウザは縮小表示ではない、その
画像の本来の大きさの表示画像を表示する。元の図9に
示す表示に戻す場合は、ブラウザの戻りコマンドを使用
する。
【0079】以上の方法は、現地の検査員の判断に誤り
がある場合、本部において同じ画像を別の専門化が判断
することを可能とする利点がある。このことは後述す
る。
【0080】この診断ページが完了した場合は、下欄の
右部にある「総合診断書に戻る」をクリックする。
【0081】図7に示した総合診断表のその他の診断部
位の診断ページも、上述したような構成をしており、結
果のインプットも同様である。ただし、壁面や基礎の場
合には打音検査がある。詳細は省略するが、デジタルデ
ータ化された標準サンプルと採取された打音データ音と
の振動波形を比較し、あるいは、耳による比較によって
その標準サンプルとの対応程度を判断する方法としてい
る。この場合、採取した打音データは記録され、保存さ
れる。
【0082】総合診断表の診断部位の最下段には、「特
別診断」を設けている。あらかじめ用意された診断書に
無い不具合箇所、劣化箇所等の部位があれば、また顧客
がとくに診断を望む部位・部材などがあればそれをデジ
タル画像、あるいは音響データにして責任者もしくは専
門化にインターネットを経由して送付するためのページ
である。検査員では評価できない事項について、判断を
求めるために事務所に持ちかえりさらにその結果を再度
届けるという手間と日時をかけることなく、評価を迅速
に、正確に行うことが可能になる。この特別診断には、
図9に似た図10のページが含まれる。このページは、
採取した画像を貼り付け、本部に送るためのページであ
る。前述したようにデジタルカメラで該当箇所を必要と
検査員が判断する枚数、この実施形態では6枚までの画
像を撮影し、前述した方法で、このページに貼り付ける
欄が設けられている。上部は、それぞれに対して検査員
が入力するコメントである。このページが不用の場合
は、最下段にある不用のラジオボタンにチェック(図示
したように)する。このほかに特別診断音響のページが
あり、こちらには画像ではなく、採取した音データを本
部におくるためのページである。
【0083】以上に説明したような方法あるいは手順で
全ての診断項目の入力を完了させる。この入力を完了し
たことを検査員は目視確認し、特記すべきコメントがあ
る場合は、備考欄に左欄の結果に関連する項目を記号あ
るいはテキストで入力する。そして、この完成した総合
診断表を本部へ送信すべく、このクライアント・マシン
を本部のサーバと接続する。接続後のクライアントの表
示は図3に示すフロントページである。ここで、診断表
へのイップットをサーバと接続せずにクライアント単独
で実行していた場合、このページ下部の「ローカルの診
断表の送信」をクリックする。そうすると、すでにクラ
イアント内部に取り込まれ、そして検査結果が書き込ま
れている総合診断表とこの総合診断表にリンクされた各
部位の診断表、そしてそれらの診断表にはめ込まれたテ
キストの数値や記号等、また画像や音声データファイル
が、クライアントからサーバ11に送信される。実際の
建物検査の最初の段階で本部のサーバに接続し、検査完
了までその接続を維持していた場合、全ての検査項目へ
のインプットが完了した段階で、総合診断表下部の「送
信」をクリックする。すると、本部のサーバ11は、ク
ライアントから送信されたこれらのデータを受信し、格
納する。この際におけるサーバの処理は、図13におけ
るステップS141である。クライアントからの総合診
断表(具体的には、入力されたデータ、選択されたデー
タ、貼り付けられた画像や音響のデータであり、クライ
アント上に表示された内容そのものを表してはいない)
を受信すると、承認者や専門家のクライアント上に、検
査員が見た診断表と同様の表示をさせるように、受信し
た診断結果データを使用して、新たにファイルを生成す
る。このファイル生成をトリガーとして、あらかじめ設
定されている承認者のクライアントに対して、総合診断
表を受信したことを通知する。
【0084】以上のような方法とは別に、本部のサーバ
11と専用回線で接続可能な事務所において、バッチ処
理形式で、サーバと接続した状態で次々と検査結果を入
力することも可能である。この場合においても、事前に
診断表をプリント出力し、それに従って検査を実行して
必要な項目の検査が完了していることが前提である。ま
た、検査対象建物の現地において実行する場合は、サー
バとのやり取りでそれぞれの診断ページを表示するので
はなく、クライアント内部に内部に格納されたそれぞれ
ページを表示し、検査結果をインプットすることにな
る。
【0085】なお、診断結果の本部サーバ11への送信
は、後述する本部における確認と承認、そして、顧客へ
の提出用形式の診断表を本部の各種データベースを利用
してサーバに生成させるためである。従って、検査対象
建物の検査等が完了した段階では、速やかにクライアン
トを使用して診断表への入力を完成させ、その完成した
診断表示リンクを本部にインターネット等を介して送信
することが望まれる。
【0086】承認者は、サーバ11のクライアント・マ
シンとしてのパソコン上において、上述の通知を知り、
サーバ11を経由して、先の通知のトリガー源である受
信しして生成した総合診断表を閲覧しようとする。この
処理を図13のステップS142に示す。ステップS1
42においてサーバ11は、対象のファイルを承認者の
端末に送信する。承認者が閲覧して、問題無しとして承
認コマンドをサーバ11に送信すると、サーバは、受信
し格納した診断結果データを基にあらかじめ定められて
いる書式をデータベース14から取り出してその書式で
新たな承認ファイルを作成し(ステップS144)、そ
れをあらかじめ定めたロケーションに格納する(ステッ
プS145)。ここで、承認者が承認できないと判断し
た場合は、何もなされず、クライアントからサーバに送
られた総合診断表は、データベースに格納されただけに
終わる。また、専門家が同一の送られてきた診断表を見
て、誤りを見つけ、現地検査員との連絡等によりその誤
りを確認した場合は、本部側でその部分を修正し、その
修正された診断結果データと既に保管されている診断結
果データとを入れ替えることもできる。ここで、本部側
で閲覧しているものは、検査員が送信前に最終的に確認
した画面と同様であり、クライアントのディスプレイ機
種に依存する事項を除き、異なるところはない。
【0087】この承認は、本部に待機しているか、ある
いは、サーバ11と接続されている別のクライアント上
において、それぞれの専門化が現地の検査員から送られ
てきた診断表(診断結果)を閲覧し、最終的な承認者に
別な方法で連絡する方法を取っている。このようにする
ことで、検査員が記録したそれぞれの診断表(診断結
果)をそれぞれの専門化が確認するようにしているの
で、診断結果の確実性を高め、また建物の診断そのもの
の的確性を高めることが可能になっている。また、現地
の検査員が記録した画像や音響を観察したり、特別診断
表が送られてきた場合についても、専門家がそれらの画
像を見て判断し、診断項目の追加や診断方法の変更、計
測点の追加等の適切な指示が検査員に指示され、またそ
の他の措置が講じられる。このように承認者あるいは専
門家は、数値、写真、音などの具体的なデータが含まれ
ている診断表を閲覧可能にしているので、あたかも現場
で評価しているのと同じ状態が得られる。それによって
検査員の技術的不足や判断ミスを防ぐことができる。送
られてきた診断結果は、最終的に承認者において承認す
べきか否かが決定される。このようなことを、図18の
ステップS312で示している。
【0088】承認者が承認した場合、承認者が閲覧して
いるところの、受信して保管されている診断表は、図1
3のステップ145に示すように、あらかじめ設定され
た書式のファイルに変換され、顧客への提出用の診断表
のファイルが生成される。そして、この生成されたファ
イルを検査員が入手してプリント出力ができるように、
あらかじめ定めたロケーションに格納される。
【0089】図18は、現地の検査員が行う建物検査に
関する処理を示した図であり、最終的には承認者によっ
て承認された診断表を基に、診断結果を、診断した建物
の所有者に説明することとしている。
【0090】現地において、あるいは現地近くの事務所
において送信した総合診断表が承認された場合の検査員
のクライアントにおける処理を図17に示す。検査員の
クライアントは、サーバ11と接続状態にあるものとす
る。クライアントにおいて、「劣化診断・メンテナンス
システム」の目次ページの「承認ファイル」をクリッ
クし、サーバに対して承認ファイルのページを要求す
る。サーバは、定められたロケーション内に含まれる対
象建物に関するファイルを検索し、その結果を承認ファ
イル・リストとして、クライアントに送信する。クライ
アントはそれを受信して表示する(図17のステップS
271、S272)。クライアント上に表示された承認
ファイルのページには、承認されたファイルのリストが
表示される。承認されたファイルが無い場合は、表示さ
れるファイルは何も無い。ここに表示される承認ファイ
ルはPDFファイルに変換された診断表のファイルであ
り、クライアント上の画面表示のための形式ではなく、
正式な印刷書式となっている。検査員はこのファイルを
クリックすると、その旨がサーバに送信され、サーバか
らは対応するファイルが送信され、送信完了後にその内
容が表示される(図17 ステップS274)。通常、
この承認された診断表はプリンタを使用して印刷し、検
査した住宅の所有者にその印刷物を提示し、それを基
に、建物の劣化診断結果について詳細を説明することに
なる。印が押された正式なものは、別途郵送されること
になる。
【0091】また、診断表が承認された場合、閲覧され
たその診断表のデータ(診断結果)(これは本部のデー
タベース16に格納されている)を利用して、メンテナ
ンス後述する計画書や見積書を自動生成することができ
る。
【0092】ここで、クライアント上において、目次ペ
ージに戻り、「メイテナンス計画」をクリックし、図6
に示すメンテナンス計画の目次ページを表示させる。こ
れは、図19に示すサーバ側の処理ステップS321に
相当する。この段階で、このクライアントはサーバ11
に接続された状態を維持しているものとする。まず、ク
ライアントにおいて「基礎データ」を選択すると、ステ
ップS322でサーバは受け付けて基礎データのページ
を送信する。クライアントはこれを受信し、基礎データ
画面を表示する。クライアントにおいてそこで基本的な
条件、たとえば、総合診断表において「要、近時」とさ
れた項目の範囲の計画か、あるいは「要」とされた項目
のみの計画か、それとも、「要」とされた項目と「近
時」とされた項目で選択した範囲の項目か等のメンテナ
ンスの範囲に関する入力、あるいは他の項目を受け付け
て、入力されたデータをサーバに送信する。するとサー
バはステップ322でこれを受信し、保存する。クライ
アントにおいて、つぎに「メンテナンス計画の目次画面
に戻り「施工環境条件」を選択すると、クライアントか
らサーバに「施工環境条件」のページ要求が出され、サ
ーバはこれをステップS324で受けて、そのページを
送信する。クライアントはこれを表示して同様に入力を
受け付けて、送信操作に従って、入力されたデータをサ
ーバに送信する。サーバはステップS325でこれを受
けて保存する。これは、たとえば外壁改修の場合、足場
を設置条件や、工場用スペースの確保、等の条件であ
る。クライアントにおいて、図6に示す「計画書」を選
択すると、この選択がサーバに送信される。サーバはこ
れをステップS326で受けて、すでに送られてきたデ
ータをパラメータとして、データベース15の補修改修
基本データベースからメンテナンス計画書を自動生成す
る。つぎに、生成した計画書をクライアントに送信し
(ステップS328)、この計画書をデータベース16
のあらかじめ定めたロケーションに格納し(ステップS
329)、そして計画書の生成を承認者のクライアント
に通知する(ステップS330)。
【0093】この後は、診断表の承認と同様の処理が行
われ、この計画書が承認された場合、クライアントは
「承認ファイル」のページに承認された計画書のファイ
ルの存在を見つけることができ、そのファイルを入手し
て閲覧し、あるいは印刷することができる。
【0094】上述したメンテナンス計画書が承認者に承
認されると、その承認された際に閲覧したメンテナンス
計画書を基に、サーバ11は補修改修基本データベース
15を利用して見積書を自動生成する。この場合のサー
バ側の処理を図20に示す。クライアントとサーバは接
続状態にあるものとする。図6において、「見積書」を
選択すると、サーバ11にクライアントから「見積書」
のページ要求が送信されてくる。サーバはステップS3
41でそれを受け付け、見積書のフロントページを送信
する。クライアントでは、このフロントページを受信し
て表示し、必要事項を入力してサーバに送り返す。サー
バはこれをステップ342で受け付け、見積書生成に当
たっての条件、たとえばメンテナンス計画との完全連動
の有無、無等を判断する。ここで「無」の場合は、その
メンテナンス計画内の範囲に関するデータを受け付け、
これらのパラメータとして、ステップS344において
データベース15の補修改修基本データから見積書を自
動生成する。つぎに、生成した見積書をクライアントに
送信し(ステップS345)、この見積書をデータベー
ス16のあらかじめ定めたロケーションに格納し(ステ
ップS346)、そして見積書の生成を承認者のクライ
アントに通知する(ステップS347)。
【0095】この後は、診断表や計画書の承認と同様の
処理が行われ、この見積書が承認された場合、クライア
ントは「承認ファイル」のページを開き、承認された見
積書をサーバから入手することができる。
【0096】以上の処理が完了した場合、検査員はクラ
イアントを本部のサーバに接続して、承認された診断結
果を表す診断書、この診断書に基づく承認されたメンテ
ナンス計画、そしてこのメンテナンス計画に基づく承認
された見積書を入手することができる。検査員は、ある
いは営業マンと同行して、顧客に対して建物の診断結果
の説明と同時にメンテナンス計画とその経費について整
合性ある説明をすることが可能になる。また、実際的な
問題として、診断結果を全て反映させたメンテナンス計
画ではなく顧客の都合に合わせたメンテナンス計画と、
またそのメンテナンス計画の一部の見積りをすることも
可能となる。
【0097】以上において、たとえば外壁面の補修の見
積を行う場合に、補修内容や補修方法については補修・
改修基本データから、そしてその補修にかかる経費に付
いては同様に補修・改修基本データの1平方メートル単
位の価格から、そして外壁面の面積は、建物情報データ
ベースから抽出し、これらを積算することにより壁面改
修経費が算出され、更に壁面の場合の足場等に付いて
は、建物外観図や足場を設置する敷地利用の程度から数
種類の基本的な足場設定経費が算出できる。また同時に
足場の数量等についても基本数量が算出される。また、
天樋を全て交換する場合などは、建物施工時に発注した
データから算出できる。このように、メンテナンスがあ
らかじめ予測される部材は、施工時に使用したデータが
あらかじめ補修・改修基本データに組み込まれている。
【0098】図4に示す「劣化診断・メンテナンス シ
ステム」の目次ページに履歴の選択ボタンがあるが、こ
の履歴には、図2に示したように、診断結果としての診
断データ、メンテナンス計画、見積、そして建物データ
の一部とも想定される補修・改修のデータ(施工年月、
部位、部材、数量等を含む)が含まれる。これらのデー
タは以下のような場合に利用される。 1.前回の診断で、劣化の進んでいる部分がある場合は
その部分のについての診断を検査員が事前に参考にする
こともできる。まだ劣化の画像がある場合には、それと
の比較で劣化の信号具合を把握することができる。 2.今回の診断結果と、過去の診断結果を含めて時系列
的に表現することによって、診断を正確に、また診断結
果を非常に分かりやすくすることができる。 3.診断表への診断結果の入力で、比較対照して判断す
る項目に関して、前回の診断データがある場合にはその
データと照合して、劣化の進行具合などを確認し、診断
の精度を上げることができる。 4.ある時点における建物の診断をする場合にその建物
の施工年月に加えて、過去の補修・改修履歴を勘案し
て、診断すべき項目・内容・程度等を設定することがで
きる。すなわち、検査対象の建物を診断するに当っての
適切な診断表を生成することはできる。
【0099】以上説明したように、この住宅診断システ
ムは、顧客に対して、顧客が所有する建物があとどのく
らい使えるのか、またどの部位・部材はいつメンテナン
スをすればよいかを提示することを可能とし、資産管理
上の重要な情報を与えることができる。
【0100】また、社会的にも顧客に対し、メンテナン
ス時期を正しく知らせることによって、未だ使うことが
できる部分を改修して無駄な資源を使うことが無くすこ
とを可能にするので、環境にやさしい仕組みと言うこと
ができる。
【0101】また、インターネットを利用することを可
能とするので、時間と距離を超越して、建物の劣化診断
に関わる処理を行なうことができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による住宅シ
ステムにおいては、建物設計情報や施工情報等を有して
いる顧客建物の関する既設の情報の多くを利用可能であ
り、現場における建物の劣化(耐久性)を高度な専門知
識を持つことなく、しかも十分な精度でもって、即時に
診断することが可能であり、同時に、診断やメンテナン
ス計画提案や、メンテナンスの見積に要するコストを飛
躍的に節約できる。
【0103】特に、請求項1から請求項6に関わる発明
は、どの部位をどの様に診断しどの程度の劣化に相当
し、そしてメンテナンスの要不要をどのように結びつけ
るかをそれぞれの専門家が集まり、また過去の実績をも
取り入れて、作成しているので、建物診断に関し、高度
な専門知識を持つことなく、しかも十分な精度でもって
実施することを可能としている。
【0104】また、請求項7から請求項11に関わる発
明は、高度な専門知識を持たない検査員においても、専
門家が検査結果を確認することを可能としており、最終
的な顧客提出用の診断結果は、承認されてから生成する
ようにしているので、さらにこれらの関係者の間をイン
ターネットを介してやり取りをして入るので、建物診断
に関し、高度な専門知識を持つことなく、しかも十分な
精度でもって迅速に実施し、さらに、迅速に顧客に対す
る診断結果説明を正式な形で実施することを可能として
いる。
【0105】また、請求項12から請求項15に関わる
発明は、建物の診断後においては当然のこととしてメン
テナンス、劣化が進行してメンテナンスが「要」、ある
いは「近時」とされた部位のメンテナンスに顧客の関心
が移るが、その際にも迅速に顧客要望のメンテナンス計
画書を、診断結果に基づいて自動生成することができ
る。
【0106】また、請求項16から請求項19に関わる
発明は、上述したメンテナンス計画書と同時にそのメン
テナンスに関わる見積書を顧客に提出することを可能に
している。さらに事情が許せば、検査対象の診断後数時
間で、正式な診断結果とこの診断結果に基づくメンテナ
ンス計画書、そしてこのメンテナンス計画書に基づく見
積を、顧客の要望を取り入れながら、顧客に提出するこ
とを可能にする。
【0107】このシステムは、上記のような複雑な劣化
診断技術をコンピュータやインターネットを利用するこ
とによって、比較的簡易に行うことができる仕組みであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態の機器構成の概要を示す
ブロック・ダイヤグラムを示す図である。
【図2】本発明による実施形態のデータベースの内容を
例示する図である。
【図3】現地検査員用のクライアント上の「劣化診断・
メンテナンス システム」のフロントページの例を示す
図である。
【図4】現地検査員用のクライアント上の「劣化診断・
メンテナンス システム」の目次ページの例を示す図で
ある。
【図5】承認者用のクライアント上の「劣化診断・メン
テナンス システム」の目次ページの例を示す図であ
る。
【図6】現地検査員用のクライアント上の「劣化診断・
メンテナンス システム」内のメンテナンス計画の目次
ページの例を示す図である。
【図7】実施形態における総合診断表の例を示す図であ
る。
【図8】総合診断表内の部位「シート防水」の診断表の
例を示す図である。
【図9】総合診断表内の部位「外装材(A)」の診断表
の例を示す図である。
【図10】総合診断表内の特別診断表の例を示す図であ
る。
【図11】実施形態におけるサーバの診断表の作成処理
を示す図である。
【図12】実施形態におけるサーバの診断表等のクライ
アントへの送信処理を示す図である。
【図13】実施形態におけるサーバの診断表等の承認処
理を示す図である。
【図14】クライアント上の診断表の目次ページの表示
および入力処理を示す図である。
【図15】クライアント上の総合診断表の表示および入
力処理を示す図である。
【図16】クライアント上のそれぞれの部位の診断表の
表示および入力処理を示す図である。
【図17】クライアント上の承認ファイルの表示および
印刷処理を示す図である。
【図18】現場における建物検査作業の流れを示す図で
ある。
【図19】サーバにおけるメンテナンス計画書の作成処
理を示す図である。
【図20】サーバにおけるメンテナンス見積書の作成処
理を示す図である。
【図21】現地におけるクライアントのみを使用しての
検査の様子を示す図である。
【符号の説明】
10a、10b クライアント 11 サーバ 11a サーバとLANで接続されたクライアント
・マシン 12 データベース 建物 13 データベース 劣化診断基本 14 データベース 書式 15 データベース 補修改修基本 16 データベース 営業 17 データベース 履歴

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客毎の建物それぞれの部位・部材・材
    料の個別仕様を記憶した第1のデータベースと、 建物を構成する部位・部材・材料毎の経年に対する標準
    的な劣化状態を表す劣化情報と、それぞれの部位・部材
    ・材料を診断するための診断情報とを前記部位・部材・
    材料に関連付けて記憶した第2のデータベースと、 前記第1のデータベース内の特定の建物を特定する手段
    と、 前記第1のデータベースから特定された建物の部位・部
    材・材料の個別仕様を抽出する第1の抽出手段と、 前記第2のデータベースから、前記抽出手段により抽出
    された部位・部材・材料の個別仕様に対応する劣化情報
    および診断情報を抽出する第2の抽出手段と、 当該抽出された部位・部材・材料の劣化情報と診断情報
    を出力する手段とを備えたことを特徴とする住宅診断シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の住宅診断システムにお
    いて、 前記第2のデータベースは、さらに、建物の施工年月を
    基準として建物の部位・部材・材料の診断時期を示す診
    断時期情報を前記部位・部材・材料に関連付けて記憶し
    ており、 前記第2の抽出手段は、さらに前記診断時期情報をも抽
    出し、さらに、 前記特定した建物を検査する時期を特定するための手段
    を備え、 前記出力手段は、前記抽出された部位・部材・材料の劣
    化情報と診断情報のうち、前記特定された検査時期と前
    記診断時期情報とを使用して決定した部位・部材・材料
    についてのみの劣化情報と診断情報とを出力することを
    特徴とする住宅診断システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の住宅診断システムにお
    いて、 前記部位・部材・材料の劣化情報は画像情報あるいは音
    響情報を含み、 前記部位・部材・材料の診断情報は建物検査をする検査
    員に対する指示内容であって、検査場所、検査箇所、検
    査方法を含むことを特徴とする住宅診断システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の住宅診断システムにお
    いて、 前記出力手段は、 前記抽出した部位・部材・材料のリストと、当該リスト
    それぞれの診断結果を整理・集約して表示する第1の表
    示形態として表し、 それぞれの部位・部材・材料毎に表示する第2の表示形
    態であって、それぞれの部位・部材・材料毎の劣化情報
    と診断情報とを使用して生成した領域と、検査結果の数
    値あるいは撮影した画像データあるいは採取した音響デ
    ータを入力する領域とを有する第2の表示形態として表
    したGUI形式のファイルを出力することを特徴とする
    住宅診断システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の住宅診断システムにお
    いて、 前記第2の表示形態は、建物を検査する際に参照し、か
    つ検査結果を入力する欄を有する診断表であり、 前記第1の表示形態は、前記第2の表示形態で表された
    診断表に入力される診断結果を1つの表に整理統合する
    形態であって、前記第2の表示形態の診断表の入力欄へ
    の入力データと関連付けられた、メンテナンスの
    「要」、「近日中に要」、そして「当面無し」の3区分
    の択一により表す欄と、そのメンテナンスの要不要の対
    象を、「全体」と「部分」との2者択一により表す欄を
    有する総合診断表であることを特徴とする住宅診断シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の住宅診断システムにお
    いて、 前記第2の表示形態で表される診断表は、あらかじめ設
    定された形式の画像あるいは音響のデータファイルをロ
    ードするように構成したHTML言語で記述されたファ
    イルから構成されることを特徴とする住宅診断システ
    ム。
  7. 【請求項7】 あらかじめ設定されたGUI形式で作成
    された診断表の一部に検査対象建物の検査結果を数字や
    文字あるいは記号ではめ込み、または前記検査対象建物
    を撮影した画像データや前記検査対象建物の打音データ
    をはめ込むことにより作成された建物診断結果データ
    を、クライアントから通信回線を介して受信するステッ
    プと、 前記受信した建物診断結果のデータを使用して前記GU
    I形式の診断表と異なる表示形態の診断表を、あらかじ
    め設定されている書式データを使用して自動生成するス
    テップとを含むことを特徴とする住宅診断方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の住宅診断方法におい
    て、さらに前記受信した診断結果データを使用してあら
    かじめ定めたGUI形式の診断表を生成してあらかじめ
    定めた第1のロケーションに格納するステップと、 この格納したことを別のクライアントに通知し、その別
    のクライアントからのコマンドを得て、前記第1のロケ
    ーションに格納されている診断表から検査結果を抽出
    し、この抽出したデータを使用して前記診断表と異なる
    表示形態で診断表を生成するステップを含むことを特徴
    とする住宅診断方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の住宅診断方法におい
    て、さらに、 前記異なる表示形態で生成された診断表を、前記第1の
    ロケーションと異なるあらかじめ定めた第2のロケーシ
    ョンに格納するステップを含むことを特徴とする住宅診
    断方法。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の住宅診断方法におい
    て、 前記異なる表示形態で生成された診断表は、PDF形式
    のファイルであることを特徴とする住宅診断方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の住宅診断方法におい
    て、 前記第2のロケーションは、検査員のクライアントから
    アクセス可能なロケーションであって、承認されたファ
    イルを格納するロケーションであることを特徴とする住
    宅診断方法。
  12. 【請求項12】 建物を構成するそれぞれの部位・部材
    を補修あるいは改修を行う場合の基本的なデータを含む
    補修改修基本データと、 顧客毎の建物それぞれの部位・部材の個別仕様およびそ
    の数量を含む建物データと、 前記建物データに基づいて生成され、さらに検査結果の
    データが含まれた建物診断データと、 メンテナンスの範囲に関するデータを入力する入力手段
    と、 前記入力手段に入力されたデータにより、前記建物診断
    データの範囲を限定し、当該限定した範囲の前記建物診
    断データに含まれる部位・部材に対応するデータを前記
    補修改修基本データから抽出する手段と、 前記抽出したデータを使用して、補修あるいは改修の内
    容と日程と施工方法とを含むメンテナンス計画書をあら
    かじめ設定した書式で自動生成する手段とを備えること
    を特徴とする住宅診断システム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の住宅診断システム
    において、さらに前記自動生成したメンテナンス計画書
    をあらかじめ設定した第1のロケーションに格納し、こ
    の格納したことを別のクライアントに通知し、その別の
    クライアントからのコマンドを得て、前記自動生成した
    メンテナンス計画書と異なる表示形態で診断表を生成す
    る手段を備えることを特徴とする住宅診断システム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の住宅診断システム
    において、さらに、 前記異なる表示形態で生成されたメンテナンス計画書
    を、前記第1のロケーションと異なるあらかじめ定めた
    第2のロケーションに格納する手段を備えることを特徴
    とする住宅診断システム。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の住宅診断システム
    において、 前記異なる表示形態で生成されたメンテナンス計画書は
    PDF形式のファイルであることを特徴とする住宅診断
    システム。
  16. 【請求項16】 建物を構成するそれぞれの部位・部材
    を補修あるいは改修を行う場合の基本的なデータを含む
    補修改修基本データと、 顧客毎の建物それぞれの部位・部材の個別仕様およびそ
    の数量を含む建物データと、 建物診断結果に伴う補修あるいは改修の内容と日程と施
    工方法とを含むメンテナンス計画のデータと、 前記メンテナンス計画の範囲を規定するデータを入力手
    段と、 前記入力手段に入力されたデータにより、前記メンテナ
    ンス計画の範囲を限定し、当該限定した範囲の前記メン
    テナンス計画に含まれる部位・部材・材料に対応するデ
    ータを前記補修改修データから抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出したデータをあらかじめ定めた
    計算式にしたがって算出し、当該抽出したデータと当該
    算出した数値とを使用してあらかじめ設定した書式で見
    積書を自動生成する手段とを備えることを特徴とする住
    宅診断システム。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の住宅診断システム
    において、さらに、 前記自動生成した見積書をあらかじめ定めた第1のロケ
    ーションに格納し、この格納したことを別のクライアン
    トに通知する手段と、 その別のクライアントからのコマンドを得て、前記自動
    生成した見積書と異なる表示形態で見積書を生成する手
    段とを備えることを特徴とする住宅診断システム。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の住宅診断システム
    において、さらに、 前記異なる表示形態で生成された見積書を、前記第1の
    ロケーションと異なるあらかじめ定めた第2のロケーシ
    ョンに格納する手段を備えることを特徴とする住宅診断
    システム。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の住宅診断システム
    において、 前記異なる表示形態で生成された見積書は、PDF形式
    のファイルであることを特徴とする住宅診断システム。
JP2000115707A 2000-04-17 2000-04-17 住宅診断システムおよび住宅診断方法 Expired - Lifetime JP4498535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000115707A JP4498535B2 (ja) 2000-04-17 2000-04-17 住宅診断システムおよび住宅診断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000115707A JP4498535B2 (ja) 2000-04-17 2000-04-17 住宅診断システムおよび住宅診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001306669A true JP2001306669A (ja) 2001-11-02
JP4498535B2 JP4498535B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=18627293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000115707A Expired - Lifetime JP4498535B2 (ja) 2000-04-17 2000-04-17 住宅診断システムおよび住宅診断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4498535B2 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003187223A (ja) * 2001-12-19 2003-07-04 Hitachi Ltd 画像診断装置,画像診断システム及び画像診断方法
JP2003281248A (ja) * 2002-01-21 2003-10-03 Sowa Kenchiku Jimusho:Kk 建物資産総合診断システム
JP2003314872A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Nippon Muki Co Ltd クリーンルームの設計システム
JP2003337847A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Bts:Kk 建物の営業支援装置、営業支援プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2004046546A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Hitachi Kensetsu Sekkei:Kk 施設管理業務支援システム
JP2005352729A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Niko Sangyo Kk 建物修繕計画算出装置
JP2006031321A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Asahi Kasei Homes Kk 住宅メンテナンスサービスシステム
JP2006172428A (ja) * 2004-11-18 2006-06-29 Seiko Epson Corp 商品提供システム,商品提供サーバ,商品提供方法,商品提供プログラム及びそのプログラムが記録された記録媒体装置並びに商品注文プログラム
JP2007087067A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sekisui House Ltd 携帯端末を使用した品質管理システム
JP2007087073A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sekisui House Ltd 携帯端末を使用した品質管理システム
JP2011221937A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Toyota Home Kk 建物のメンテナンスシステム
JP2011242321A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Toyota Home Kk 防水シートの耐久年数予測方法および予測装置、防水シート情報の報知方法
JPWO2010047206A1 (ja) * 2008-10-21 2012-03-22 Jnc株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
JP2012103960A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Toyota Home Kk 住宅のメンテナンスシステム
JP2012180715A (ja) * 2011-03-03 2012-09-20 Toyota Motor Corp 外装材メンテナンスシステム
JP2013037563A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Sekisui Chem Co Ltd 建物診断システム
JP2017107325A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 東芝エレベータ株式会社 Bimシステム、方法およびプログラム
JP2018005276A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 東芝エレベータ株式会社 Bimシステム、方法およびプログラム
WO2019038975A1 (ja) * 2017-08-22 2019-02-28 株式会社Data Kit 情報処理装置、ユーザ端末、情報処理方法、および記録媒体
JP2020057052A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 旭化成ホームズ株式会社 点検管理システム及び点検管理装置
CN111310272A (zh) * 2020-03-06 2020-06-19 南宁学院 一种建筑结构加固修复诊断系统
JP2021047610A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 五洋建設株式会社 状況把握支援システム
JP7338927B1 (ja) * 2023-04-10 2023-09-05 ラックス建設株式会社 屋根修繕支援システム、及び屋根修繕支援方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01322069A (ja) * 1988-06-21 1989-12-27 Shinto Paint Co Ltd 建築物の補修診断方法
JPH05158940A (ja) * 1991-12-05 1993-06-25 Shimizu Corp 建物生涯管理サポートシステム
JPH08161395A (ja) * 1994-12-09 1996-06-21 Toshiba Corp 電子承認装置
JPH08193423A (ja) * 1995-01-13 1996-07-30 Kenchiku Shiyuuzen Keikaku Kenkyusho:Kk 修繕計画作成装置
JPH0944567A (ja) * 1995-07-27 1997-02-14 Asahi Chem Ind Co Ltd 業務報告書管理システムおよび情報処理システム
JPH10124580A (ja) * 1996-10-22 1998-05-15 Hitachi Building Syst Co Ltd 診断報告書の作成支援システム
JPH11161324A (ja) * 1997-11-25 1999-06-18 Shimizu Corp 建築設備の改修診断報告システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01322069A (ja) * 1988-06-21 1989-12-27 Shinto Paint Co Ltd 建築物の補修診断方法
JPH05158940A (ja) * 1991-12-05 1993-06-25 Shimizu Corp 建物生涯管理サポートシステム
JPH08161395A (ja) * 1994-12-09 1996-06-21 Toshiba Corp 電子承認装置
JPH08193423A (ja) * 1995-01-13 1996-07-30 Kenchiku Shiyuuzen Keikaku Kenkyusho:Kk 修繕計画作成装置
JPH0944567A (ja) * 1995-07-27 1997-02-14 Asahi Chem Ind Co Ltd 業務報告書管理システムおよび情報処理システム
JPH10124580A (ja) * 1996-10-22 1998-05-15 Hitachi Building Syst Co Ltd 診断報告書の作成支援システム
JPH11161324A (ja) * 1997-11-25 1999-06-18 Shimizu Corp 建築設備の改修診断報告システム

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003187223A (ja) * 2001-12-19 2003-07-04 Hitachi Ltd 画像診断装置,画像診断システム及び画像診断方法
JP2003281248A (ja) * 2002-01-21 2003-10-03 Sowa Kenchiku Jimusho:Kk 建物資産総合診断システム
JP2003314872A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Nippon Muki Co Ltd クリーンルームの設計システム
JP2003337847A (ja) * 2002-05-21 2003-11-28 Bts:Kk 建物の営業支援装置、営業支援プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2004046546A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Hitachi Kensetsu Sekkei:Kk 施設管理業務支援システム
JP2005352729A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Niko Sangyo Kk 建物修繕計画算出装置
JP2006031321A (ja) * 2004-07-15 2006-02-02 Asahi Kasei Homes Kk 住宅メンテナンスサービスシステム
JP4522176B2 (ja) * 2004-07-15 2010-08-11 旭化成ホームズ株式会社 住宅メンテナンスサービスシステム
JP2006172428A (ja) * 2004-11-18 2006-06-29 Seiko Epson Corp 商品提供システム,商品提供サーバ,商品提供方法,商品提供プログラム及びそのプログラムが記録された記録媒体装置並びに商品注文プログラム
JP2007087067A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sekisui House Ltd 携帯端末を使用した品質管理システム
JP2007087073A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sekisui House Ltd 携帯端末を使用した品質管理システム
JPWO2010047206A1 (ja) * 2008-10-21 2012-03-22 Jnc株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
JP5609647B2 (ja) * 2008-10-21 2014-10-22 Jnc株式会社 液晶組成物および液晶表示素子
JP2011221937A (ja) * 2010-04-14 2011-11-04 Toyota Home Kk 建物のメンテナンスシステム
JP2011242321A (ja) * 2010-05-20 2011-12-01 Toyota Home Kk 防水シートの耐久年数予測方法および予測装置、防水シート情報の報知方法
JP2012103960A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Toyota Home Kk 住宅のメンテナンスシステム
JP2012180715A (ja) * 2011-03-03 2012-09-20 Toyota Motor Corp 外装材メンテナンスシステム
JP2013037563A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Sekisui Chem Co Ltd 建物診断システム
JP2017107325A (ja) * 2015-12-08 2017-06-15 東芝エレベータ株式会社 Bimシステム、方法およびプログラム
JP2018005276A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 東芝エレベータ株式会社 Bimシステム、方法およびプログラム
WO2019038975A1 (ja) * 2017-08-22 2019-02-28 株式会社Data Kit 情報処理装置、ユーザ端末、情報処理方法、および記録媒体
JP2019035927A (ja) * 2017-08-22 2019-03-07 株式会社Data Kit 情報処理装置、ユーザ端末、情報処理方法、およびプログラム
JP2020057052A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 旭化成ホームズ株式会社 点検管理システム及び点検管理装置
JP7209506B2 (ja) 2018-09-28 2023-01-20 旭化成ホームズ株式会社 点検管理システム及び点検管理装置
JP2021047610A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 五洋建設株式会社 状況把握支援システム
JP7315422B2 (ja) 2019-09-18 2023-07-26 五洋建設株式会社 状況把握支援システム
CN111310272A (zh) * 2020-03-06 2020-06-19 南宁学院 一种建筑结构加固修复诊断系统
JP7338927B1 (ja) * 2023-04-10 2023-09-05 ラックス建設株式会社 屋根修繕支援システム、及び屋根修繕支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4498535B2 (ja) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4498535B2 (ja) 住宅診断システムおよび住宅診断方法
US10706465B2 (en) Connected device-based property evaluation
US20150186953A1 (en) Automated Tool for Property Assessment, Prospecting, and Targeted Marketing
US20040267577A1 (en) Method and apparatus for managing risk of disaster
US20050209897A1 (en) Builder risk assessment system
JP2004506269A (ja) 構造のプロフィールを相互的に作成する方法
WO2006086332A2 (en) Method and system for building, designing with and managing elements of construction
JP2002328970A (ja) 建築物のメンテナンスプログラム管理システム及び管理方法
US20210263510A1 (en) Systems and methods for generating a facilities report
CN109558047B (zh) 基于bim轻量化模型的物业报修方法、装置及终端设备
US20060161654A1 (en) Facilitating property management via an internet web site
US8428994B2 (en) System and method for managing facilities
JP2023164663A (ja) 保守支援方法、保守支援システム、及び蓄電運用システム
JP2007122170A (ja) マンション居住の長期総合サポートシステム
JP3208133B2 (ja) 建築システム
KR102376290B1 (ko) 증강현실 기반 하자 관리 시스템
JP2004326369A (ja) 建物に関する情報の提供システムおよびその提供方法および建物に関する情報の提供のためのコンピュータプログラム
Haase et al. Renovation concepts for residential buildings. Research status, challenges and opportunities
JP2003524840A (ja) 家屋モジュールをネットワーク販売するシステムと方法
JP2002041801A (ja) 建設業における瑕疵保証責任保険の契約方法および契約システム
JP2002149904A (ja) 施設管理方法、施設管理サービスシステムおよび施設管理システム
JP2004145734A (ja) 建築物の集団点検管理システム及びメンテナンスプログラム管理システム
KR20240087192A (ko) 모바일 기반의 건축 현장 감리 및 공사 최적화 모니터링 시스템
JP4642263B2 (ja) 追加工事調整システム,追加工事調整装置,追加工事調整方法,プログラム並びにデータ記録媒体
JP6212664B1 (ja) 管理装置、管理方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100106

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20100112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100112

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100409

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100414

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4498535

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term