JP2002041801A - 建設業における瑕疵保証責任保険の契約方法および契約システム - Google Patents

建設業における瑕疵保証責任保険の契約方法および契約システム

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JP2002041801A
JP2002041801A JP2000220491A JP2000220491A JP2002041801A JP 2002041801 A JP2002041801 A JP 2002041801A JP 2000220491 A JP2000220491 A JP 2000220491A JP 2000220491 A JP2000220491 A JP 2000220491A JP 2002041801 A JP2002041801 A JP 2002041801A
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insurance
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Tatsutoushi Midorikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信ネットワーク上の一連の手続で容易かつ
スムーズに達成できる建設業における瑕疵保証責任保険
の契約方法および契約システムを提供する。 【解決手段】 工事物件に対して材料メーカー等からの
保証書の発行を条件に保険会社が保険契約を締結する瑕
疵保証責任保険の契約方法であって、通信可能で検索シ
ステムを有するサーバー、その他の通信可能な建設業者
コンピュータ、施工業者コンピュータ、材料メーカーサ
ーバー、保険会社コンピュータを備え、材料・施工仕様
の選定データの確定後、発注書データ、出荷依頼書デー
タ、出荷証明書データ、出荷依頼書データおよび出荷証
明書データの生成に応じて生成される現場確認シート、
現場確認シートデータ、保証書発行依頼書データ、保証
書発行通知書データを利用し、保険会社コンピュータ
は、保証書発行通知書データ確認の入力処理命令をサー
バーに送出し、サーバーは保険会社コンピュータに保証
書発行通知書データを送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工事物件に対して
材料メーカー等からの保証書の発行を条件に保険会社が
保険契約を締結する建設業における瑕疵保証責任保険の
契約方法および契約システムに関する。
【0002】
【従来の技術】建設業界においては、「住宅の品質確保
の促進等に関する法律」による建築工事瑕疵保証責任に
基づき、施工した建物に対し10年間の保証義務が課せ
られることとなった。この保証義務が課せられた背景に
は、いわゆる欠陥建物の問題から、建物の性能を保証す
べきとの社会的要請がある。これにより、建物の施工業
者、例えば防水施工について言えば防水業者は、自らが
行った工事に対し、10年間にわたる保証をしなければ
ならないこととなった。
【0003】ところで、防水業者は、防水性能を保証す
べき当事者である。しかしながらまたその一方で、防水
業者は、建設業者から工事を請け負い、その指示に従っ
て建物全体のうちの一部分である防水工事のみを担当す
る立場にあるため、一部に自ら選択可能な事項はあるも
のの、建物の工事全体を見通した形で防水工事内容を決
定することは、防水業者にとってはなはだ困難なことで
あって必ずしも十分な施工を確保できるとは言えず、保
証責任の履行に不安があった。このことは、他の職種の
施工業者にとっても同様である。
【0004】そこで、これら各種工事の工事品質に関し
て施工業者に課せられる保証責任を担保する保険の導入
が求められ、この要求に従って保険会社は新たな保険商
品を生んだ。すなわち、建物の品質保証にかける保険商
品として、「建築工事に関する瑕疵保証責任保険」が誕
生した。
【0005】ところで、このような保険を成立させ、当
該保険の適切な運用を確保するための前提条件として、
保険会社としては、建設業界に対し、長期保証に耐え得
る「設計+施工」技術の確立を要求することとなった。
【0006】すなわち、従前より建設業界では、建築工
事の発注者である建設業者あるいは設計事務所との連携
のもとで建物の「設計」を進めており、各施工工事と建
築建物とのすり合わせを行って、経済性や安全性、耐久
性などに関して納得のいく方向性を模索しているが、こ
の作業がなかなか難しい。他方で、施工業者は上述した
ように、建物の工事全体を踏まえて施工を行うことは難
しく、建設業者等からの指示に従っての「施工」に終始
しているのが現状である。また、建設業者等と施工業者
の意見交換の機会も乏しい。このように従来にあって
は、「設計と施工」との連携が必ずしも十分でないこと
もあって、これが建物品質に影響を与えるおそれがあ
り、保険を取り扱う保険会社としては、この点を憂慮し
ている。
【0007】結局、保証責任の義務化は、施工業者から
すればそれを担保する保険の商品化を要求し、保険の引
き受け者たる保険会社は、建設業者に対し、その保証内
容に耐え得る「設計+施工」技術を要求することにな
る。そしてこれら三者が適切に役割を果たすことによ
り、建物の性能保証を充実化することができて、欠陥建
物の発生の抑止力となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の理由から建設業
界にあっては、瑕疵保証責任保険を現実的に実現させ得
る適正な「設計+施工」技術の確立が急務とされてい
て、建設業者若しくは設計事務所あるいは両者と施工業
者との間での施工内容の検討機会を生み出すことがで
き、かつまたその際に検討の手助けができる経験豊かな
技術者の判断を仰ぐことができる、これらの者をつなぐ
橋渡し役として役立つインターネット等の通信ネットワ
ークを利用した情報交換ツールの開発が求められている
とともに、さらに上記保険を念頭に入れて、当該ツール
を利用した情報交換結果を保険契約に直接結びつけるこ
とが可能な通信ネットワークを利用した保険契約方法若
しくはシステムの構築が要望されている。
【0009】本発明の目的は、建設業者側と施工業者側
との技術的な認識の一致や合意の確立と、当該技術的合
意に基づく瑕疵保証責任保険の契約とを、通信ネットワ
ーク上の一連の手続で容易かつスムーズに達成すること
ができる建設業における瑕疵保証責任保険の契約方法お
よび契約システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる建設業
における瑕疵保証責任保険の契約方法は、工事物件に対
して材料メーカー等からの保証書の発行を条件に保険会
社が保険契約を締結する瑕疵保証責任保険の契約方法で
あって、以下の手順を備えることを特徴とする。
【0011】(1)通信可能なサーバーは、材料・施工
仕様に関する検索用システムを備え、少なくともサーバ
ーと通信可能な建設業者コンピュータおよび施工業者コ
ンピュータから実行された検索処理の検索処理データ
を、これらコンピュータからの閲覧のために読み出し可
能に、かつ更新のために他の検索処理データに書き換え
可能にそのファイルに格納し、選定されて書き換え不能
とされた検索処理データを選定データとしてそのファイ
ルに格納する。 (2)材料・施工仕様の選定データ格納後、建設業者コ
ンピュータは、選定データに対応する発注書データを少
なくとも施工業者コンピュータへ送出する。 (3)発注書データの受領後、施工業者コンピュータ
は、識別キー付きの出荷依頼書データをサーバーおよび
通信可能な材料メーカーコンピュータへ送出し、サーバ
ーは受領した当該出荷依頼書データをそのファイルに格
納する。 (4)出荷依頼書データに基づく納品に際し、材料メー
カーコンピュータは、識別キー付きの出荷証明書データ
をサーバーおよび施工業者コンピュータへ送出し、サー
バーは受領した当該出荷証明書データをそのファイルに
格納する。 (5)出荷証明書データの受領後、サーバーは、同一識
別キーの出荷依頼書データおよび出荷証明書データがそ
のファイル内に格納されたことに応じて、当該識別キー
付きの現場確認シートを生成しそのファイルに格納す
る。 (6)施工の検査に際し、少なくとも施工業者コンピュ
ータは、サーバーから識別キー付きの現場確認シートを
読み込み、当該現場確認シートから作成した現場確認シ
ートデータをサーバーに送出し、サーバーは受領した識
別キー付きの現場確認シートデータをそのファイルに格
納する。 (7)現場確認シートデータの作成後、施工業者コンピ
ュータは、識別キー付きの保証書発行依頼書データを材
料メーカーコンピュータへ送出する。 (8)保証書発行依頼書データの受領後、材料メーカー
コンピュータは、識別キー付きの保証書発行通知書デー
タをサーバーおよび施工業者コンピュータへ送出し、サ
ーバーは受領した保証書発行通知書データをそのファイ
ルに格納する。 (9)通信可能な保険会社コンピュータは、識別キー付
きの保証書発行通知書データ確認の入力処理命令をサー
バーに送出し、サーバーは保険会社コンピュータに保証
書発行通知書データを送出する。
【0012】請求項2にかかる建設業における瑕疵保証
責任保険の契約方法は、識別キーに選定データが関連付
けされることを特徴とする。
【0013】請求項3にかかる建設業における瑕疵保証
責任保険の契約方法は、サーバーは、選定データをその
ファイルに格納するとその旨を少なくとも施工業者コン
ピュータおよび建設業者コンピュータに通知することを
特徴とする。
【0014】請求項4にかかる建設業における瑕疵保証
責任保険の契約方法は、サーバーは、受領した現場確認
シートデータを建設業者コンピュータおよび材料メーカ
ーコンピュータに送出することを特徴とする。
【0015】請求項5にかかる建設業における瑕疵保証
責任保険の契約システムは、工事物件に対して材料メー
カー等からの保証書の発行を条件に保険会社が保険契約
を締結する瑕疵保証責任保険の契約システムであって、
以下の構成を備えることを特徴とする。
【0016】(1)通信可能なサーバーは、材料・施工
仕様に関する検索用システムを備え、少なくともサーバ
ーと通信可能な建設業者コンピュータおよび施工業者コ
ンピュータから実行された検索処理の検索処理データ
を、これらコンピュータからの閲覧のために読み出し可
能に、かつ更新のために他の検索処理データに書き換え
可能にそのファイルに格納し、選定されて書き換え不能
とされた検索処理データを選定データとしてそのファイ
ルに格納する。 (2)材料・施工仕様の選定データ格納後、建設業者コ
ンピュータは、選定データに対応する発注書データを少
なくとも施工業者コンピュータへ送出する。 (3)発注書データの受領後、施工業者コンピュータ
は、識別キー付きの出荷依頼書データをサーバーおよび
通信可能な材料メーカーコンピュータへ送出し、サーバ
ーは受領した当該出荷依頼書データをそのファイルに格
納する。 (4)出荷依頼書データに基づく納品に際し、材料メー
カーコンピュータは、識別キー付きの出荷証明書データ
をサーバーおよび施工業者コンピュータへ送出し、サー
バーは受領した当該出荷証明書データをそのファイルに
格納する。 (5)出荷証明書データの受領後、サーバーは、同一識
別キーの出荷依頼書データおよび出荷証明書データがそ
のファイル内に格納されたことに応じて、当該識別キー
付きの現場確認シートを生成しそのファイルに格納す
る。 (6)施工の検査に際し、少なくとも施工業者コンピュ
ータは、サーバーから識別キー付きの現場確認シートを
読み込み、当該現場確認シートから作成した現場確認シ
ートデータをサーバーに送出し、サーバーは受領した識
別キー付きの現場確認シートデータをそのファイルに格
納する。 (7)現場確認シートデータの作成後、施工業者コンピ
ュータは、識別キー付きの保証書発行依頼書データを材
料メーカーコンピュータへ送出する。 (8)保証書発行依頼書データの受領後、材料メーカー
コンピュータは、識別キー付きの保証書発行通知書デー
タをサーバーおよび施工業者コンピュータへ送出し、サ
ーバーは受領した保証書発行通知書データをそのファイ
ルに格納する。 (9)通信可能な保険会社コンピュータは、識別キー付
きの保証書発行通知書データ確認の入力処理命令をサー
バーに送出し、サーバーは保険会社コンピュータに保証
書発行通知書データを送出する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる建設業に
おける瑕疵保証責任保険の契約方法および契約システム
の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明す
る。
【0018】A.前提条件 本発明が対象とする建設業における保険の一例である
「瑕疵保証責任保険(共済)」は図1に示すように、工
事業協同組合が施工業者および材料メーカーと連名で、
若しくは施工業者が単独で保険会社と保険契約を締結す
るものである。保険会社が保険契約に基づき保険証書を
発行する一方で、保険契約者である施工業者や材料メー
カー等は、保険会社にまとめて保険料の支払いを行う。
この保険に基づき、保険契約者である施工業者は材料メ
ーカー等と連名で若しくは単独でゼネコンや工務店等の
建設業者に対し工事作業を提供するとともに当該工事に
対する保証を行い、建設業者はこの保証に基づいてさら
に、エンドユーザーに工事の保証を行うことになる。
【0019】各材料メーカーそれぞれはその傘下に工事
業協同組合を組織していて、施工業者は当該工事業協同
組合に加入している。そしてこの保険は、保険会社から
工事業協同組合を介して販売され、材料メーカーと施工
業者の橋渡し的立場にある当該協同組合若しくはこれを
組織する材料メーカーがこの保険をとりまとめる。施工
業者が単独で保険に加入する場合も、もちろんある。
【0020】通常は、保険の事務手続き等の効率化、特
に保険料徴収の合理化のために、施工業者や材料メーカ
ー等はあらかじめ保険会社若しくは協同組合等が設立し
た共済会に加入し、年間で包括契約している。この包括
契約は、年間完成工事高を保険契約の目安として、賠償
責任保険と併せての契約となっている。そして当該包括
契約を前提として、各工事物件について個別に保険契約
の可否が問われることになる。
【0021】保険料の支払いに関してその一例を説明す
ると、材料メーカーから販売される材料に当該保険料の
一部が上乗せされる。従って、施工業者は材料メーカー
から必要材料を購入することによって、保険料の支払い
を済ますことができるようになっている。そして、材料
メーカーは、上記施工業者への販売に上乗せしている保
険料に加えて、自ら販売数量に応じて保険料を支払う。
従って、保険料は材料が販売され使用されることによっ
て支払われるようになっている。この保険料は保険代理
店を介して、あるいは工事業協同組合から直接、保険会
社に支払われることになる。
【0022】B.ハードウエア構成 図2に示すように本システムは、例えばインターネット
等の通信ネットワークを利用したサーバー・クライアン
ト形式のハードウエアによって構成される。これはよく
知られた周知の構成であり、略述すると、WWWサーバ
ーとクライアントである建設業者コンピュータ、設計監
理者コンピュータ、施工業者コンピュータ、材料メーカ
ーサーバー、チェック責任者コンピュータ、並びに保険
会社コンピュータとが通信回線網を介して接続され、こ
れらクライアントはWWWサーバーへ各種処理命令を送
出し、WWWサーバーは後述する検索用ファイルやその
他の各種ファイルを利用しながら、クライアントから受
領した処理命令を実行し画面合成データを生成してクラ
イアントへ送出し、クライアントはWWWサーバーから
受領した画面合成データを再現して表示するようになっ
ている。
【0023】WWWサーバーやクライアント内には、処
理内容や結果等を保存するための各種ファイルが構築さ
れている。クライアントは、マウスやキーボードなどの
通常の処理命令入力手段や、モニターやプリンター等の
通常の表示出力手段を備えて構成されている。さらにW
WWサーバーには、通信ネットワークなどを介して図示
しない管理者用コンピュータが接続される。管理者用コ
ンピュータは、WWWサーバー内の検索用ファイル等各
種ファイルへの各種情報の登録や更新、さらにはいわゆ
る電子メールなどの管理を通常の方法によって処理する
ようになっている。他方、クライアントにあっても、独
立して内部の各種ファイル等への各種情報の登録や更
新、電子メールなどの管理を通常の方法によって処理で
きるようになっている。
【0024】C.材料選定支援システム まず、通信ネットワークを利用した保険契約システムの
前提となる、WWWサーバー上で運用される検索用シス
テムである材料選定支援システムないし方法について、
以下に説明する。この支援システムは、建物品質若しく
は施工品質を保証すべく材料の選定や施工仕様の決定を
行うに際して、情報交換ツールとして役立つものであ
る。本実施形態では、建設業における設計段階や施工段
階で検討される材料の一例として、防水施工に関する材
料を例にとって説明する。
【0025】本実施形態の材料選定支援システムないし
方法は基本的には、 建設業における設計段階や施工段階で検討される各種
材料に関し、これら材料それぞれについてそれらの「適
用条件」や「材料情報」などの文字データやイメージデ
ータ等各種情報を登録するとともに、登録された材料を
特定の性質で分類するために各材料個々に割り付けられ
る「指標キー」を登録することで検索用ファイルを更新
可能に予め構築し、 上記複数の「指標キー」から選択した一つの「指標キ
ー」の入力処理と、「設計・施工条件」の入力処理を促
し、 上記検索用ファイルから、入力された「指標キー」お
よび「設計・施工条件」に合致する「指標キー」および
「適用条件」を備える「該当材料」を抽出処理して、こ
れを「情報呼び出しキー」とともに表示させ、 さらに、表示された「該当材料」それぞれについて、
その「情報呼び出しキー」を介して関連付けした当該材
料に関する「材料情報」などの各種情報を呼び出し処理
して表示させるようになっている。
【0026】また、前記検索用ファイルが、前記「指
標キー」の内容を説明するために当該「指標キー」につ
いて作成された読み出し可能な「解説データ」を含み、
前記入力処理に際し、読み出し処理に応じて当該「解説
データ」を表示させるようになっている。
【0027】さらに、前記検索用ファイルが、登録さ
れた前記材料を総合性能で表すために各材料個々に割り
付けて登録された「評価」情報を含み、当該「評価」情
報が前記抽出処理して表示される表示内容に含まれる。
【0028】まずWWWサーバー内の検索用ファイルに
ついて説明する。検索用ファイルに登録される各材料そ
れぞれの各種情報としては例えば図3に示すように、
「(X1)登録番号」、「(X2)作成日時」、「(X3)更新日
時」、「(X4)ひび割れレベル」、「(X5)種別・部位」、
「(X6)使用程度」、「(X7)下地材」、「(X8)保護材」、
「(X9)仕上層」、「(X10)外防水」、「(X11)槽」、「(X
12)断熱材」、「(X13)密着・絶縁」、「(X14)材料・工
法」、「(X15)仕上・塗装種別」、「(X16)仕上層その他
の種別」、「(X17)メーカー」、「(X18)仕様番号」、
「(X19)設計単価」、「(X20)LCC」、「(X21)立上部
仕様」、「(X22)特徴」、「(X23)評価」、「(X24)備
考」、「(X25)ホームページ」、「(X26)施工例」、「(X
27)設計事務所」、「(X28)元請業者」、「(X29)件
名」、「(X30)施工面積」、「(X31)現場写真」、「(X3
2)PDF(PDF形式データ)」、「(X33)DWG(図
面)」が挙げられる。
【0029】これら各種情報は、管理者が各材料やその
施工例などを検討・評価した上で、管理者用のコンピュ
ータから更新可能に登録される。「(X25)ホームペー
ジ」には、材料に関するホームページのURLが登録さ
れる。「(X26)施工例」、「(X31)現場写真」、「(X32)
PDF」「(X33)DWG」には、カタログや図面、写真
などのイメージデータや画像データのファイル名が登録
される。なお、「LCC」はライフサイクルコストであ
って、材料が建物に使用されたときその使命を終えるま
でに必要となるコストを専門家の立場で評価したもの
で、材料選択の参考データとして利用できるとともに、
保険会社側の参考資料ともなるように登録されている。
【0030】特に「(X23)評価」は、登録された材料個
々に対してこれを総合性能で表すために割り付けられる
情報であって、防水材料の経済性や性能を専門家の立場
から評価した特有のものであり、これにより初心者や、
また経験者でも選択に迷った場合に、適正な防水材料を
選定するための助けとなるように登録されている。この
評価を見ることで、保険会社はその適否を知ることもで
きる。この評価は後述するように(図5参照)、△、
○、◎などの印でおおまかに表示されるようになってい
る。しかしながら、各印については、表示はしないけれ
ども△については1〜3段階、○については4〜6段
階、◎については7〜9段階などと、さらに細かい評価
を付しておいても良い。このようにすれば、表示される
評価の区分を単純化できて、評価段階があまりに多すぎ
て見難くなることを防止できるとともに、他方で、建設
業者や施工業者が材料を選択する際に、データ管理者側
の精細な評価に左右されることなく、自由な意志で材料
を選定することを促すことができる。
【0031】次に、処理手順に従って説明する。図4は
材料を検索する際に建設業者コンピュータや施工業者コ
ンピュータ、設計監理者コンピュータ、保険会社コンピ
ュータ等のクライアント側のモニターに表示される「建
築防水設計条件検索ページ」である。クライアントがW
WWサーバーに接続されると、WWWサーバーから図4
に示す画面合成データが送出されてクライアントのモニ
ターに再現される。この画面中には、各材料に対して登
録された上記情報に含まれている「適用条件」に対応す
る「設計・施工条件」と、「指標キー」が表示される。
【0032】「該当材料」を検索するときの「設計・施
工条件」としては例えば、「A:ひび割れレベル」、
「B:種別・部位」、「D:材料・工法」、「E:仕上
げ・塗装種別」、「F:仕上げ層その他種別」が挙げら
れる。
【0033】「A:ひび割れレベル」については、「(A
1)0.3mm未満(密着)」、「(A2)0.5mm未満(密着)」、
「(A3)1.0mm未満(密着)」、「(A4)2.0mm未満(絶縁・
通気緩衝)」、「(A5)2.0mm以上」が選択可能に、また
「D:材料・工法」については、「(D1)アスファルト防
水」、「(D2)アスファルトシングル」、「(D3)シート防
水(加硫)」、「(D4)シート防水(非加硫)」、「(D5)
シート防水(塩化ビニール接着)」、「(D6)シート防水
(塩化ビニール機械固定)」、「(D7)シート防水(オレ
フィン系)」、「(D8)塗膜防水(ウレタン)」、「(D9)
塗膜防水(アクリルゴム)」、「(D10)塗膜防水(FR
P)」、「(D11)塗膜防水(ゴムアスファルト)」、
「(D12)改質アスファルト(シート接着(冷却工
法))」、「(D13)改質アスファルト(シート塗膜併用
(熱工法))」、「(D14)改質アスファルト(シート加
熱(トーチ工法))」、「(D15)その他」、あるいは
「(D16)指定なし」が選択可能に、「E:仕上げ・塗装
種別」については、「(E1)フッ素」、「(E2)アクリルウ
レタン」、「(E3)アクリル」、「(E4)その他」、あるい
は「(E5)指定なし」が選択可能に、「F:仕上げ層その
他種別」については、「(F1)ブロックA」、「(F2)ブロ
ックB」、「(F3)砂利」、あるいは「(F4)指定なし」が
選択可能とされている。
【0034】特に、「B:種別と部位」については図示
したように、これを選択するためのプルダウンメニュー
も利用できるが、相互関係を確認しながら詳細に選択す
ることができるように別途「C欄」が設けられている。
すなわち、「C欄」において防水を施工すべき「部位」
が、「(C1)屋根」、「(C2)ベランダ・開放廊下、手摺
壁、庇」、「(C3)外壁」、「(C4)地下外壁」、「(C5)浴
室・厨房・駐車場、便所・湯沸室」、「(C6)水槽」に分
けられ、各部位について詳細を選択できるようになって
いる。
【0035】また、「種別」については「(CA)下地材」
に関しては「(CA1)RC(鉄筋コンクリート)」、「(CA
2)デッキPL(デッキプレート)+RC」、「(CA3)P
C(プレキャストコンクリート)」、「(CA4)AL
C」、「(CA5)ラスモルタル」、「(CA6)その他」、「(C
A7)指定なし」を、「(CB)保護材」に関しては「(CB1)保
護なし」、「(CB2)保護あり」、「(CB3)指定なし」を、
「(CC)断熱材」に関しては「(CC1)断熱材なし」、「(CC
2)断熱材あり」、「(CC3)断熱材あり(防水槽上)」、
(CC4)断熱材あり(防水層下)」、「(CC5)指定なし」
を、「(CD)密着・絶縁」に関しては「(CD1)密着」、
「(CD2)絶縁)」、「(CD3)指定なし」を、「(CE)仕上
層」に関しては「(CE1)塗装なし」、「(CE2)塗装あ
り」、「(CE3)コンクリート」、「(CE4)モルタル」、
「(CE5)内防水」、「(CE6)外防水(先やり)」、「(CE
7)外防水(後やり)」、「(CE8)地下定盤」、「(CE9)雨
水槽」、「(CE10)蓄熱槽」、「(CE11)汚水槽」、「(CE1
2)雑排水槽」、「(CE13)その他」、「(CE14)指定なし」
を選択することができるようにしている。
【0036】図中、「○」付きの項目は選択可能であ
り、「・」付きの項目は予め設定されているものであ
る。さらに屋根については、必要な防水処理をさらに特
定するために、使用頻度から「(C11)非歩行」、「(C12)
軽歩行」、「(C13)通常歩行」、「(C14)駐車場」、「(C
15)運動場」に分けて選択できるようになっている。
【0037】従って、上記各材料に関して検索用ファイ
ルに登録した各種情報のうち、「(X4)ひび割れレベ
ル」、「(X5)種別・部位」、「(X6)使用程度」、「(X7)
下地材」、「(X8)保護材」、「(X9)仕上層」、「(X10)
外防水」、「(X11)槽」、「(X12)断熱材」、「(X13)密
着・絶縁」、「(X14)材料・工法」、「(X15)仕上・塗装
種別」、「(X16)仕上層その他の種別」が「適用条件」
に対応し、「(X17)メーカー」、「(X18)仕様番号」、
「(X19)設計単価」、「(X20)LCC」、「(X21)立上部
仕様」、「(X22)特徴」、「(X23)評価」、「(X24)備
考」、「(X25)ホームページ」、「(X26)施工例」、「(X
27)設計事務所」、「(X28)元請業者」、「(X29)件
名」、「(X30)施工面積」、「(X31)現場写真」、「(X3
2)PDF(PDF形式データ)」、「(X33)DWG(図
面)」が「材料情報」などの各種情報に対応する。
【0038】特に本実施形態にあっては、「該当材料」
の抽出にあたり、防水施工において特に重要な「ひびわ
れレベル」が指標キーとして、すなわち専門家の知識や
意見を盛り込んで材料に対しこれを特定の性質で分類す
るために割り付けられる必須の入力項目として設定され
ている。この「ひびわれレベル」は、一般書籍やカタロ
グなどには表記がなされてはいない専門家による防水用
の材料や施工に反映できる評価指標である。例えば、床
に密着したものは防水下地が動いてしまい1.0mm位しか
対応できないのが現実である。この「ひびわれレベル」
は、このような実際上防水層が建物の動きやひびわれに
対してどの程度の追従性があるかという防水性能と建物
の動きとの摺り合わせの指標となるもので、防水施工に
おいてきわめて重要な判断要素であり、防水施工を設計
する建設業者や施工業者、設計監理者においてはこれを
指標として防水施工内容を決定できることは必要設計条
件と経済性との兼ね合いで防水層の設計施工を選定する
際にきわめて便利であるとともに、このような指標に基
づいて防水層を施工できることは防水層の健全性・安全
性を高めることができ、防水工事の保険を引き受ける保
険会社にとって見ても有効な資料となる。
【0039】そこでこの指標キーである「ひびわれレベ
ル」については、初心者でもその内容が理解できるよう
に、その内容を説明するために作成された読み出し可能
な「解説データ」が検索用ファイル内に備えられ、この
画面中のHTML形式等で表示された「解説へ」の文字
列データをクリックすることで、その技術的説明を参照
することができるようになっている。
【0040】「解説」には、例えば以下のような内容が
記述される。 <解説> ・ひびわれ対策0.5mm未満の防水層は、屋根面積50m
満の小規模建築物(RC造)の屋根等でご使用下さい。 ・上記の規模以上の建物については、ひびわれ対策1.0m
m未満若しくは2.0mm未満の防水層をご使用下さい。 ・ひびわれ対策0.3mm未満の防水層については、その使
用用途をベランダ、開放廊下、階段、庇としておりま
す。屋根へのご使用に際しては十分ご注意の上ご指定下
さい。 ・納まり等の問題で、動きが発生するおそれのあるもの
については、ひびわれ対策2.0mm未満の防水層をご使用
下さい。 <2.0mm以上>ひびわれ若しくは建物部材間の動き
が、2.0mm以上発生するおそれのある設計や納まりにつ
いて、いま現在これに防水性能を保証できる防水層はあ
りません。建物の細部を含めて、ひびわれおよび建物部
材間の動きを2.0mm未満で設計下さるようお願いいたし
ます。
【0041】従って、設計段階や施工段階の検討でこの
解説を利用することで、経済的にも構造的にも合理的な
「ひびわれレベル」を決定し、その上で実際に防水を施
す「種別・部位」に関する「設計・施工条件」を選択し
て入力するだけで、経済性・必要性能を保証しつつそれ
ら「種別・部位」に適切な防水材料やその材料に関する
各種情報を取得することができるようになっている。保
険会社にあっても、このような指標を見ることで、施工
内容の判断材料に利用することができる。
【0042】図4に示したクライアントのモニターに表
示されている検索ページで必要な入力項目を入力したな
らば、画面上の「検索」ボタンをクリックする。なお、
図示例では、「検索」ボタンの隣には、入力項目を一括
して消去できる「リセット」ボタンも備えられている。
【0043】「検索」ボタンをクリックすると、「指標
キー」および「設計・施工条件」の入力処理命令がWW
Wサーバーに送出される。WWWサーバーでは、処理命
令に従って検索用ファイルを参照し、「設計・施工条
件」に合致する「適用条件」を備える防水材料を抽出し
て、当該材料を後述する「情報呼び出しキー」とともに
画面合成データとして生成し、クライアントへと送出す
る。クライアントはWWWサーバーから受領した画面合
成データを再現して、図5に示すようにモニターに表示
する。
【0044】本実施形態では、この段階ではモニターに
は、「該当材料」が「(X17)メーカー」と「(X18)仕様番
号」で特定されるとともに、「材料情報」の一部とし
て、「(X19)設計単価」、「(X21)立上部仕様」、「(X2
3)評価」、並びに「(X25)ホームページ」の各情報が表
示されるようになっている。この表示を検討することに
よって、「(X5)部位・種別」にあった材料を選び出すこ
とができる。
【0045】さらに、この画面中の各「(X18)仕様番
号」がHTML形式のテキスト文字列で生成されてい
て、これが「情報呼び出しキー」として用いられてい
る。この「(X18)仕様番号」をクリックすると、「情報
呼び出しキー」の呼び出し処理命令がWWWサーバーに
送出される。WWWサーバーでは、処理命令に従って検
索用ファイルを参照し、「情報呼び出しキー」を介して
関連付けした当該材料に関するさらに詳細な「材料情
報」などの各種情報を呼び出し処理して、必要な画面合
成データを生成し、クライアントへと送出する。クライ
アントはWWWサーバーから受領した画面合成データを
再現して、図6に示すようにカタログ内容画面をモニタ
ーに表示する。図示例では、該当材料について頒布され
ているカタログのイメージデータが表示され、このカタ
ログを利用してさらに詳細な検討を行うことができる。
【0046】さらに、カタログ内容画面においても、
「(X18)仕様番号」や「(X26)施工例」、「(X33)図面」
がHTML形式のテキスト文字列で生成されていて、上
述したと同様にこれらをクリックするとそれぞれ、当該
材料の「立上部仕様」の詳細や、実際の施工例を撮影し
た写真、納まり図等の各種図面など、登録されている各
種のイメージデータや情報がWWWサーバーから送出さ
れてクライアントのモニターに表示されるようになって
いる。
【0047】すなわち、本実施形態にあっては図7に示
すように、WWWサーバーには、管理者用コンピュータ
からデータの登録や更新がかけられる検索用ファイルが
格納されているとともに、WWWサーバーは、クライア
ントから送出された各種処理命令に基づいて検索用ファ
イルを利用して各種の画面合成データを作成してクライ
アントへと送出し、クライアントのモニターがこれを順
次表示することにより、該当材料の詳細な情報を段階的
にクライアント側で確認することができるようになって
いる。
【0048】このように本実施形態にあっては、通信環
境およびハードウエア環境が整っていれば、いつでも誰
でも材料に関する情報を得て、設計や施工に反映するこ
とができる。また、リアルタイムで現在における最新の
データを入手し得るとともに、これにより別途参考図書
などの書籍を購入する必要がなくなる。電子メール形態
などのメールのやりとりでクライアント側と管理者側の
専門家との質疑が可能となり、また各種情報に埋め込ま
れた専門家の知識を利用することができる。また、事故
例の公表や、技術的改善点の提案などのために、保険会
社コンピュータや設計監理者コンピュータ等のクライア
ントからWWWサーバー上の電子掲示板などに書き込み
ができるようにしてもよい。これにより、工事モラルの
維持、事故率の低下の促進を図ることが可能となる。
【0049】また、分散している各種材料に関する各種
情報の表現形式が統一されて一元管理され、かつ各種材
料に対する専門家の知識や意見をも盛り込めるようにし
て、材料相互を的確に比較対照できる検索用ファイルを
構築し、この検索用ファイルに対して各種処理を実行す
ることにより材料の比較検討を効率よく行うことができ
て、材料選択の確実性を保証でき、建物作りをよりよく
改善することができる。そして特に、建物を建てる際に
それぞれの役割を果たすべき建設業者や施工業者などが
それぞれの立場で材料や仕様を検討することが可能とな
り、両者の合意の形成を促進でき、設計・施工の円滑化
を図ることができる。
【0050】上記実施形態にあっては、防水施工の材料
を例にとって説明したが、その他シーリングやタイル貼
りなどの施工に用いられる材料等、建築全般の各施工内
容それぞれについても各々一元化したデータを構築する
ことで、上記実施形態と同様に利用することができる。
要するに、建設業者や設計事務所と施工業者や材料メー
カーが相互に理解し合える一元化されたデータにより、
間違えのない材料や施工仕様などの選択が可能になると
ともに、この選択に従ってガラスや金属建具などの外装
部品等の適切な設計が可能となり、ある工事とこれに関
連する他の工事の設計および施工における留意点に関し
て、建設業者側と施工業者側との認識の一致や合意の確
立が容易かつスムーズに行われるようになる。そして、
建設業における保険が適正に成立するために建設業界に
求められる、長期保証に耐え得る「設計+施工」技術を
確立することが可能となり、保険会社に対し保険の適切
な運用を保証することができる。
【0051】D.瑕疵保証責任保険の契約方法およびシ
ステム(図2参照) 以上のような材料選定支援システムを利用し、次のよう
な手順によって通信ネットワークを利用した保険契約手
続が遂行されることになる。「瑕疵保証責任保険(共
済)」の成約のための必要条件として、保険会社若しく
は共済会は、材料メーカー単独、材料メーカーと施工業
者の二者、若しくはこれに工事業協同組合を加えた三者
による、個々の工事物件についての施工内容に対する
「保証書」の発行を要求する。本実施形態では、保険対
象となる工事物件個々の工事名称は、施工当初には特定
する必要がないようになっている。建設業者から施工業
者が工事を請け負い、施工業者が材料メーカーに材料を
発注し、材料メーカーが材料を施工業者に納品し、これ
によって工事が施工されることから、保険の対象となる
個々の工事名称の特定は、個別の工事での材料の発注と
納品における、施工業者から材料メーカーへの材料の発
注手続(出荷依頼)と、材料メーカーから施工業者への
材料の納品手続(出荷証明)によって特定されるように
なっている。
【0052】[1] まず、材料・施工仕様に関して、発
注者側である建設業者あるいはさらに設計監理者と受注
者側の施工業者との間で合意が成立していることが必要
であり、この合意を促すのに、WWWサーバー上の上記
材料選定支援システムが利用される。
【0053】建設業者と施工業者は当該WWWサーバー
の支援システムを利用して検索作業を実施し、選択した
材料・施工仕様について互いに情報交換を行って検討を
行う。具体的な方法としては例えば、WWWサーバーは
その内部の保存ファイルに、建設業者コンピュータや施
工業者コンピュータから実行された検索作業における検
索条件および検索結果等の検索処理データを、「読み出
しパスワード」を付して読み出し可能に格納する。格納
された検索処理データは、建設業者コンピュータや施工
業者コンピュータ、さらには設計監理者コンピュータか
らWWWサーバーへの「読み出しパスワード」付きの表
示処理命令により、WWWサーバーから各クライアント
のモニターに逐次表示される。これにより、建設業者や
施工業者、設計監理者は、候補となっている材料・施工
仕様をお互いに閲覧することができる。
【0054】WWWサーバー上に格納された検索処理デ
ータに関する設計監理者、建設業者、並びに施工業者間
の検討・打ち合わせは、同じデータを各クライアントの
モニターに同時に表示させた状態で、電話やFAXなど
を用いて行えばよい。あるいは、電子会議室形態や簡便
にはいわゆる「チャット」機能により、各クライアント
のモニターに、WWWサーバーから受領した上記検索処
理データを表示させると同時に、CCDカメラなどで収
音・撮像した検討相手の音声・画像データをリアルタイ
ムでクライアント間で送受して、テレビ会議によって検
討することもできる。そして、この検討結果に従って検
索処理データは逐次更新される。更新については、WW
Wサーバー上の検索処理データは、「書き換えパスワー
ド」の入力で書き換え可能で、書き換えを行う際には、
WWWサーバーが当該「書き換えパスワード」を要求す
る。
【0055】最終合意に達した検索処理データは選定デ
ータとして書き換え不能にWWWサーバー内の管理ファ
イルに格納され、これが合意に達した材料・施工仕様と
なる。
【0056】建設業者や設計監理者、施工業者のコンピ
ュータ間における検索処理データの授受については、各
コンピュータに検索処理データを一旦ダウンロードし、
これを電子メールなどの形態で他のコンピュータへ送信
することでもよい。
【0057】以上のようにして、建設業者等と施工業者
との材料・施工仕様に関する合意を促し、合意された材
料・施工仕様が選定データとしてWWWサーバーの管理
ファイル内に格納されるようになっている。
【0058】[2] 選定データが生成されてWWWサー
バーに格納されると、WWWサーバーは、当該選定デー
タが管理ファイルに保存された旨のプルーフデータを施
工業者、建設業者、並びに設計監理者の各コンピュータ
に向けて自動通知する。
【0059】[3] 建設業者は、WWWサーバー上の選
定データに対応する、発注金額、下請契約書、約隷、施
工条件書、着工日および工事終了日時を含む発注書を作
成し、建設業者コンピュータは、この発注書データを施
工業者コンピュータへ電子メールなどの形態で送出す
る。
【0060】[4] 発注書データを受領した施工業者コ
ンピュータは、発注書を受領したことに応じて受注書デ
ータを電子メールなどの形態で建設業者コンピュータお
よびWWWサーバーに向けて送出する。WWWサーバー
は、これが備える電子メールの管理ソフトウエアによ
り、当該受注書データをログファイルに保存する。
【0061】[5] 材料メーカーへの材料の出荷依頼に
あたっては、施工業者コンピュータがWWWサーバーに
接続されると、WWWサーバーから図8に示すような、
メニューページの画面合成データが送出されて施工業者
コンピュータのモニターに再現される。施工業者コンピ
ュータから出荷依頼書フォームを選択する旨の入力処理
命令をWWWサーバーに送出すると、施工業者コンピュ
ータのモニターには図9に示すような、WWWサーバー
から送出された出荷依頼書フォームが再現され、施工業
者はこれに材料メーカー、必要材料やその数量、施工仕
様、施工年月日、工事場所などの各種必要事項を入力
し、工事コードを識別キーとする出荷依頼書データを作
成する。施工業者コンピュータから作成完了の入力処理
命令をWWWサーバーに送出するとともに、当該出荷依
頼書データを電子メール等の形態で材料メーカーサーバ
ーへと送出する。WWWサーバーではその管理ファイル
内に、受領した出荷依頼書データを工事コードを識別キ
ーとして格納する。この際、[2]のプルーフデータを利
用して工事コードに上記選定データを関連付けさせるこ
とが好ましい。また、図8のメニューページに示したよ
うに、WWWサーバーに対しては、この処理命令段階に
おいて、当該工事コードに関連付けされるその後の各種
データの処理命令に対して要求を行うパスワードを設定
してもよい。
【0062】[6] 出荷依頼書データを受領した材料メ
ーカーサーバーは、出荷依頼書を受領したことに応じて
受領書データを電子メールなどの形態で施工業者コンピ
ュータおよびWWWサーバーに向けて送出する。WWW
サーバーは、当該受領書データをログファイルに保存す
る。
【0063】[7] WWWサーバーは、当該受領書デー
タをログファイルに保存した旨のプルーフデータを材料
メーカーサーバーに向けて自動通知し、施工業者は必要
に応じて施工業者コンピュータで材料メーカーサーバー
上のプルーフデータを閲覧することで、出荷依頼書デー
タが材料メーカーサーバーに受領されたことを確認する
ことができる。
【0064】次に、材料メーカーから材料が納品された
ならば、施工業者はスケジュールに従って、施工作業に
着手することになる。納品手続に際しては、書面による
納品書の施工業者への送付に加えて、材料メーカーは出
荷証明書を発行する。この出荷証明書の発行手続は、 [8] 材料メーカーサーバーがWWWサーバーに接続さ
れると、WWWサーバーから図8のメニューページの画
面合成データが送出されて材料メーカーサーバーのモニ
ターに再現される。材料メーカーサーバーから出荷証明
書フォームを選択する旨の入力処理命令をWWWサーバ
ーに送出すると、材料メーカーサーバーのモニターには
図10に示すような、WWWサーバーから送出された出
荷証明書フォームが再現され、材料メーカーはこれに設
計事務所や材料種別、出荷数量などの各種必要事項を入
力して、出荷依頼書データと同じ工事コード付きの出荷
証明書データを作成する。材料メーカーサーバーから作
成完了の入力処理命令をWWWサーバーに送出するとと
もに、当該出荷証明書データを電子メール等の形態で施
工業者コンピュータへと送出する。WWWサーバーでは
その管理ファイル内に、受領した出荷証明書データを工
事コードを識別キーとして格納する。
【0065】[9] この際、WWWサーバーは、工事コ
ードを識別キーとして、同一工事コードの出荷依頼書デ
ータの生成および出荷証明書データの生成が行われたこ
とを当該サーバ上で確認すると、当該工事コード付きの
「現場確認シート」を生成し、工事コードと関連づけて
管理ファイルに格納する。この現場確認シートには、
(「設計+施工」の留意点)がチェック項目として列挙さ
れているとともに、このほかに使用材料、使用数量、施
工仕様などを明記できるようになっている。図11にそ
の一例を示す。
【0066】次に、施工開始後完了までの適宜時期にお
いて、現場状況の確認検査がなされる。この確認作業
は、保険対象工事の品質を保証するためのもので、施工
業者の現場担当者、若しくはこれに代わって工事業協同
組合、材料メーカー、あるいはその他の建築士や専門家
によってチェックが行われる。すなわち、 [10] 施工業者が施工業者コンピュータを、必要に応じ
て設計監理者が設計監理者コンピュータを、そしてまた
チェック責任者がいる場合にはチェック責任者コンピュ
ータを、通信ネットワークを介してWWWサーバーに接
続すると、WWWサーバーから図8のメニューページの
画面合成データが送出されてこれらコンピュータのモニ
ターに再現され、各コンピュータから上記の現場確認シ
ートを選択する旨の入力処理命令をWWWサーバーに送
出すると、各コンピュータのモニターにはWWWサーバ
ーから送出された現場確認シートが再現される。
【0067】[11] 施工業者、場合によりチェック責任
者、設計監理者はこれに検査結果、チェック者の役職や
氏名などの各種事項を入力して工事コード付きの現場確
認シートデータを作成する。各コンピュータから作成完
了の入力処理命令をWWWサーバーに送出すると、WW
Wサーバーではその管理ファイル内に、受領した現場確
認シートデータを、工事コードを識別キーとして格納す
る。
【0068】[12] WWWサーバーは格納処理実行後に
当該現場確認シートデータを、施工業者への確認のため
に施工業者コンピュータに向けて返送もしくは送出する
とともに、当該施工業者コンピュータ経由、若しくは直
接建設業者コンピュータに向けて送出し、これにより自
主検査の報告がなされる。またこの現場確認シートデー
タは、WWWサーバーから材料メーカーサーバーへ、さ
らには建設業者コンピュータ経由で設計監理者コンピュ
ータへも送出される。
【0069】さらに施工業者は、保証書の作成を依頼す
るために材料メーカーに対して、保証書発行依頼書を発
行する。この保証書発行依頼書の発行手続は、 [13] 施工業者コンピュータがWWWサーバーに接続さ
れると、WWWサーバーから図8のメニューページの画
面合成データが送出されて施工業者コンピュータのモニ
ターに再現され、施工業者コンピュータにより保証書発
行依頼書フォームを選択する旨の入力処理命令をWWW
サーバーに送出すると、施工業者コンピュータのモニタ
ーにはWWWサーバーから送出された保証書発行依頼書
フォームが再現され、施工業者はこれに必要事項を入力
して保証書発行依頼書データを作成する。図12にその
一例を示す。施工業者コンピュータから当該保証書発行
依頼書データを電子メール等の形態で材料メーカーサー
バーへと送出する。
【0070】[14] 保証書発行依頼書データを受領した
材料メーカーサーバーは、これが備える電子メールの管
理ソフトウエアにより、当該保証書発行依頼書データを
そのログファイルに保存する。
【0071】[15] 施工業者は必要に応じて施工業者コ
ンピュータで材料メーカーサーバー上のログファイルを
閲覧することで、保証書発行依頼書データが材料メーカ
ーサーバーに受領されたことを確認することができる。
【0072】次に、材料メーカーは材料メーカーサーバ
ーが受領した現場確認シートデータの内容を確認すると
ともに、使用材料、数量、施工仕様などを出荷証明書若
しくは納品書で確認し、保証書発行依頼書や当初合意さ
れた材料および施工仕様の選定データと照合して確認す
る。この確認を条件として、材料メーカーは書面による
保証書を作成する。この保証書には、工事コード、工事
名称、工事場所、建設業者、施工業者、施工面積、代表
的仕様、工事期日、並びに材料メーカー名若しくは工事
業協同組合名などが記載されている。この保証書は、施
工業者を介して最終的には建設業者に提出されるが、そ
の前段階として材料メーカーは保証書を施工業者に送付
する。また材料メーカーは、当該保証書と同等の内容を
記入した工事コード付きの保証書発行通知書データを作
成する。すなわち、 [16] 材料メーカーサーバーがWWWサーバーに接続さ
れると、WWWサーバーから図8のメニューページの画
面合成データが送出されて材料メーカーサーバーのモニ
ターに再現され、材料メーカーサーバーにより保証書発
行通知書フォームを選択する旨の入力処理命令をWWW
サーバーに送出すると、材料メーカーサーバーのモニタ
ーにはWWWサーバーから送出された保証書発行通知書
フォームが再現され、材料メーカーはこれに各種必要事
項を入力して工事コード付きの保証書発行通知書データ
を作成する。図13にその一例を示す。材料メーカーサ
ーバーは作成完了の入力処理命令をWWWサーバーに送
出するとともに、現場確認シートデータを添付して当該
保証書発行通知書データを電子メール等の形態で施工業
者コンピュータへと送出する。WWWサーバーではその
管理ファイル内に、受領した保証書発行通知書データを
工事コードを識別キーとして格納する。
【0073】[17] 保証書発行通知書データをWWWサ
ーバーが受領すると、受領した旨のプルーフデータが工
事コードとともに材料メーカーサーバーに自動通知さ
れ、材料メーカーはWWWサーバーが保証書発行通知書
データを受領したことを確認することができる。
【0074】最後に、保険会社若しくはその共済会が、
施工業者から送付される書面による「保証書元本控え」
を受領するとともに、WWWサーバー上の保証書発行通
知書データの確認を行う。すなわち、 [18] 保険会社コンピュータが通信ネットワークを介し
てWWWサーバーに接続されると、WWWサーバーから
画面合成データが送出されて保険会社コンピュータのモ
ニターに再現される。保険会社コンピュータから工事コ
ード、必要に応じてパスワードの入力とともに、「保証
書発行通知書データ確認」を選択する旨の入力処理命令
をWWWサーバーに送出すると、 [19] 保険会社コンピュータのモニターにはWWWサー
バーから送出された保証書発行通知書データが再現され
る。そして保険会社が保証書元本控えと保証書発行通知
書データとを照合しそれらの内容を確認する。保証書発
行通知書データを保険会社コンピュータが受領すると、
受領した旨のプルーフデータが工事コードとともにWW
Wサーバーに返信されて、その管理ファイルに工事コー
ドと関連付けして格納される。
【0075】[20] 施工業者は、また材料メーカーは施
工業者を介して若しくは直接、コンピュータで適宜WW
Wサーバー上のプルーフデータを閲覧することで、保証
書発行通知書データを保険会社が受領したことを確認す
ることができる。
【0076】[21] 施工業者は施工業者コンピュータを
介し、建設業者コンピュータ、さらには設計監理者コン
ピュータに対して、当該工事が保険の対象とされたこと
を電子メールなどの形態で通知する。
【0077】通信ネットワークを利用したコンピュータ
による以上の手続が完了することにより、工事物件ごと
の個別の契約の可否が確認され、書面による保険証書が
保険契約者である施工業者に送付される。「保証書元本
控え」には、保証書記載事項に加えて、工事コード、施
工業者名の記載および社判が捺印されていて、保証書が
確実に建設業者に提出されたことの確認のために用いら
れる。
【0078】他方、保険対象工事物件の事故発生に関し
ては、エンドユーザーからクレームを受けた建設業者
は、建設業者コンピュータを、通信ネットワークを介し
てWWWサーバーに接続し、工事コードをもって事故発
生工事物件を特定する処理を行い、サーバーがこの処理
に応じて事故発生データを保険会社に送出するようにし
てもよい。
【0079】なお、WWWサーバーに格納されている各
種フォームについては、施工業者コンピュータや材料メ
ーカーサーバーに格納されていてもよい。また上記実施
形態にあっては、公衆回線網を利用したインターネット
などを例示して説明したが、イントラネットにおけるサ
ーバー−クライアント型のシステムでも、またクライア
ント側の実行プログラムを用いてサーバー内の各種ファ
イルにアクセスする形態でも実行可能であることはもち
ろんである。
【0080】
【発明の効果】請求項1および5の発明によれば、通信
可能なサーバーに備えた検索用システムを利用して建設
業者側と施工業者側との技術的な認識の一致や合意の確
立を達成し、かつ通信可能なクライアントおよびサーバ
ー間でのデータの交換によって材料メーカー等からの保
証書の発行を促して技術的合意に基づく瑕疵保証責任保
険の契約を達成することができて、通信ネットワーク上
の一連の手続によって、保険対象である材料・施工仕様
の選定からそれに基づく保険契約手続までを容易かつス
ムーズに実行することができる。
【0081】請求項2の発明によれば、技術的合意内容
と保険手続の前提となる各種データとをいつでも関連付
けて扱うことができ、一連の手続に対して便利であると
ともに、技術と保険の一貫性を保証することができる。
【0082】請求項3の発明によれば、設計段階に位置
する選定データの確定を直ちに知ることができ、速やか
に施工段階に移行することができる。
【0083】請求項4の発明によれば、施工の検査を施
工監理者側が直ちに知ることができて、保険対象である
施工品質の確保に迅速に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における保険契約と保証関
係の一例を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるネットワークの一
例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態における材料選定支援シス
テムの各材料に関する各種情報の登録データの構成例を
示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態における材料選定支援シス
テムでのクライアントのモニターに表示される検索ペー
ジを示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態における材料選定支援シス
テムでのクライアントのモニターに表示される検索結果
の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態における材料選定支援シス
テムでのクライアントのモニターに表示される検索結果
の他の例を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態における材料選定支援シス
テムでの材料に関する各種情報の流れを示す説明図であ
る。
【図8】本発明の一実施形態における各種フォームのメ
ニューページの一例を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施形態における出荷依頼書の一例
を示す説明図である。
【図10】本発明の一実施形態における出荷証明書の一
例を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施形態における現場確認シート
の一例を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施形態における保証書発行依頼
書の一例を示す説明図である。
【図13】本発明の一実施形態における保証書発行通知
書の一例を示す説明図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工事物件に対して材料メーカー等からの
    保証書の発行を条件に保険会社が保険契約を締結する瑕
    疵保証責任保険の契約方法であって、以下の手順を備え
    ることを特徴とする建設業における瑕疵保証責任保険の
    契約方法。 (1)通信可能なサーバーは、材料・施工仕様に関する
    検索用システムを備え、少なくともサーバーと通信可能
    な建設業者コンピュータおよび施工業者コンピュータか
    ら実行された検索処理の検索処理データを、これらコン
    ピュータからの閲覧のために読み出し可能に、かつ更新
    のために他の検索処理データに書き換え可能にそのファ
    イルに格納し、選定されて書き換え不能とされた検索処
    理データを選定データとしてそのファイルに格納する。 (2)材料・施工仕様の選定データ格納後、建設業者コ
    ンピュータは、選定データに対応する発注書データを少
    なくとも施工業者コンピュータへ送出する。 (3)発注書データの受領後、施工業者コンピュータ
    は、識別キー付きの出荷依頼書データをサーバーおよび
    通信可能な材料メーカーコンピュータへ送出し、サーバ
    ーは受領した当該出荷依頼書データをそのファイルに格
    納する。 (4)出荷依頼書データに基づく納品に際し、材料メー
    カーコンピュータは、識別キー付きの出荷証明書データ
    をサーバーおよび施工業者コンピュータへ送出し、サー
    バーは受領した当該出荷証明書データをそのファイルに
    格納する。 (5)出荷証明書データの受領後、サーバーは、同一識
    別キーの出荷依頼書データおよび出荷証明書データがそ
    のファイル内に格納されたことに応じて、当該識別キー
    付きの現場確認シートを生成しそのファイルに格納す
    る。 (6)施工の検査に際し、少なくとも施工業者コンピュ
    ータは、サーバーから識別キー付きの現場確認シートを
    読み込み、当該現場確認シートから作成した現場確認シ
    ートデータをサーバーに送出し、サーバーは受領した識
    別キー付きの現場確認シートデータをそのファイルに格
    納する。 (7)現場確認シートデータの作成後、施工業者コンピ
    ュータは、識別キー付きの保証書発行依頼書データを材
    料メーカーコンピュータへ送出する。 (8)保証書発行依頼書データの受領後、材料メーカー
    コンピュータは、識別キー付きの保証書発行通知書デー
    タをサーバーおよび施工業者コンピュータへ送出し、サ
    ーバーは受領した保証書発行通知書データをそのファイ
    ルに格納する。 (9)通信可能な保険会社コンピュータは、識別キー付
    きの保証書発行通知書データ確認の入力処理命令をサー
    バーに送出し、サーバーは保険会社コンピュータに保証
    書発行通知書データを送出する。
  2. 【請求項2】 識別キーに選定データが関連付けされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の建設業における瑕疵
    保証責任保険の契約方法。
  3. 【請求項3】 サーバーは、選定データをそのファイル
    に格納するとその旨を少なくとも施工業者コンピュータ
    および建設業者コンピュータに通知することを特徴とす
    る請求項1または2に記載の建設業における瑕疵保証責
    任保険の契約方法。
  4. 【請求項4】 サーバーは、受領した現場確認シートデ
    ータを建設業者コンピュータおよび材料メーカーコンピ
    ュータに送出することを特徴とする請求項1〜3いずれ
    かの項に記載の建設業における瑕疵保証責任保険の契約
    方法。
  5. 【請求項5】 工事物件に対して材料メーカー等からの
    保証書の発行を条件に保険会社が保険契約を締結する瑕
    疵保証責任保険の契約システムであって、以下の構成を
    備えることを特徴とする建設業における瑕疵保証責任保
    険の契約システム。 (1)通信可能なサーバーは、材料・施工仕様に関する
    検索用システムを備え、少なくともサーバーと通信可能
    な建設業者コンピュータおよび施工業者コンピュータか
    ら実行された検索処理の検索処理データを、これらコン
    ピュータからの閲覧のために読み出し可能に、かつ更新
    のために他の検索処理データに書き換え可能にそのファ
    イルに格納し、選定されて書き換え不能とされた検索処
    理データを選定データとしてそのファイルに格納する。 (2)材料・施工仕様の選定データ格納後、建設業者コ
    ンピュータは、選定データに対応する発注書データを少
    なくとも施工業者コンピュータへ送出する。 (3)発注書データの受領後、施工業者コンピュータ
    は、識別キー付きの出荷依頼書データをサーバーおよび
    通信可能な材料メーカーコンピュータへ送出し、サーバ
    ーは受領した当該出荷依頼書データをそのファイルに格
    納する。 (4)出荷依頼書データに基づく納品に際し、材料メー
    カーコンピュータは、識別キー付きの出荷証明書データ
    をサーバーおよび施工業者コンピュータへ送出し、サー
    バーは受領した当該出荷証明書データをそのファイルに
    格納する。 (5)出荷証明書データの受領後、サーバーは、同一識
    別キーの出荷依頼書データおよび出荷証明書データがそ
    のファイル内に格納されたことに応じて、当該識別キー
    付きの現場確認シートを生成しそのファイルに格納す
    る。 (6)施工の検査に際し、少なくとも施工業者コンピュ
    ータは、サーバーから識別キー付きの現場確認シートを
    読み込み、当該現場確認シートから作成した現場確認シ
    ートデータをサーバーに送出し、サーバーは受領した識
    別キー付きの現場確認シートデータをそのファイルに格
    納する。 (7)現場確認シートデータの作成後、施工業者コンピ
    ュータは、識別キー付きの保証書発行依頼書データを材
    料メーカーコンピュータへ送出する。 (8)保証書発行依頼書データの受領後、材料メーカー
    コンピュータは、識別キー付きの保証書発行通知書デー
    タをサーバーおよび施工業者コンピュータへ送出し、サ
    ーバーは受領した保証書発行通知書データをそのファイ
    ルに格納する。 (9)通信可能な保険会社コンピュータは、識別キー付
    きの保証書発行通知書データ確認の入力処理命令をサー
    バーに送出し、サーバーは保険会社コンピュータに保証
    書発行通知書データを送出する。
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