JP2001303009A - 粘着剤組成物、粘着シートおよび粘着シートの使用方法 - Google Patents

粘着剤組成物、粘着シートおよび粘着シートの使用方法

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JP2001303009A JP2000124738A JP2000124738A JP2001303009A JP 2001303009 A JP2001303009 A JP 2001303009A JP 2000124738 A JP2000124738 A JP 2000124738A JP 2000124738 A JP2000124738 A JP 2000124738A JP 2001303009 A JP2001303009 A JP 2001303009A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温環境下で高い耐ブリスター性を有する粘着
剤組成物、該粘着剤組成物を用いた粘着シートおよび粘
着シートの使用方法を提供すること。 【解決手段】粘着シートは、基材と、粘着剤組成物で構
成された粘着剤層と、必要に応じて該粘着剤層に貼着さ
れる剥離シートとから構成されている。粘着剤層を構成
する粘着剤組成物は、アミド結合を有するアクリル系モ
ノマーを含むアクリル共重合体と、1分子中に2個以上
のアクリロイル基またはメタクリロイル基を有するポリ
ウレタン(メタ)アクリレートと、必要に応じて架橋剤
と、光重合開始剤とを含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着剤組成物、粘
着シートおよび粘着シートの使用方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CRTやLCD等のディスプレイには、
ディスプレイ面の保護や外光の反射を防ぐ等の目的で、
保護フィルムと粘着剤層とから構成された粘着シートが
貼着される。
【0003】近年、製品の軽量化の要請を受けて、ディ
スプレイの構成材料に、ポリカーボネート樹脂やアクリ
ル樹脂(ポリメチルメタクリレート)などの透明性と光
学特性に優れたプラスティック材料が使用されるように
なってきている。そして、これらプラスティック材料
に、各種保護フィルムが貼付されるようになってきた。
このような保護フィルムに一般的な粘着剤を用いた場
合、粘着シートと被着体との界面に気泡が発生し、これ
が更に蓄積して、ふくれや浮きなど、いわゆるブリスタ
ーが発生する。これはプラスティック材料の成形時に混
入した水蒸気や炭酸ガスが、高温下に曝されることによ
ってプラスティック成形品から再度ガス化し、保護フィ
ルムなどのバリアー性基材によって揮散が妨げられる為
に生じる。
【0004】特に、外光の反射を抑制し、視認性を向上
させる等の種々の目的で、フィルム基材上に薄膜を積層
した保護フィルム、例えば、AR(アンチリフレクショ
ン)フィルム、その他、金属あるいは金属酸化物等の薄
膜を多層積層したものが、頻繁に用いられる。これらの
積層フィルムは、薄膜の存在によりフィルム基材の気体
透過性が極めて低くなっており、被着体により発生する
ガスが粘着シートを通過して揮散しにくい。したがっ
て、このような粘着シートは、ブリスターが極めて発生
しやすい。
【0005】このように、被着体に貼着後ブリスターが
発生するおそれのある場合、粘着シートには、耐ブリス
ター性を有するものが用いられる。
【0006】更に最近、カーナビゲーションシステムの
普及に伴い、車載用ディスプレイや車のインスツルメン
ツパネルの表面保護などに用いられる粘着シートの需要
が増大している。ところが、このような車載用ディスプ
レイやインスツルメンツパネルは、エンジンルームに近
いところに設置されることがあり、ときとして、高温に
なる(例えば90〜120℃程度)。
【0007】しかし、従来の耐ブリスター性粘着シート
は、使用温度限界が高いとはいえず(大抵80℃以
下)、このような高温環境下で、耐ブリスター性を維持
することは困難であった。このため、現在、高温環境下
でも高い耐ブリスター性を有する粘着シートの開発が望
まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高温
環境下で高い耐ブリスター性を有する粘着剤組成物、該
粘着剤組成物を用いた粘着シート、および粘着シートの
使用方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0010】(1) アミド結合を有するアクリル系モ
ノマーを共重合したアクリル系共重合体と、1分子中に
2個以上のアクリロイル基またはメタクリロイル基を有
するポリウレタン(メタ)アクリレートとを含有するこ
とを特徴とする粘着剤組成物。
【0011】(2) 前記ポリウレタン(メタ)アクリ
レートのガラス転移点Tgは、−80〜0℃である上記
(1)に記載の粘着剤組成物。
【0012】(3) 前記アクリル系共重合体のガラス
転移点Tgは、−20〜60℃である上記(1)または
(2)に記載の粘着剤組成物。
【0013】(4) 前記ポリウレタン(メタ)アクリ
レートのガラス転移点Tgは、前記アクリル系共重合体
のガラス転移点Tgよりも20〜130℃低い上記
(1)ないし(3)のいずれかに記載の粘着剤組成物。
【0014】(5) 前記ポリウレタン(メタ)アクリ
レートを、前記アクリル系共重合体100重量部に対し
て50〜250重量部含有する上記(1)ないし(4)
のいずれかに記載の粘着剤組成物。
【0015】(6) さらに架橋剤および/または光重
合開始剤を含有する上記(1)ないし(5)のいずれか
に記載の粘着剤組成物。
【0016】(7) 基材と、該基材上に形成された粘
着剤層とを有する粘着シートであって、前記粘着剤層
は、上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の粘着剤
組成物で構成されたことを特徴とする粘着シート。
【0017】(8) 上記(7)に記載の粘着シートを
被着体に貼着した後、該粘着シートに放射線を照射する
ことを特徴とする粘着シートの使用方法。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の粘着シートを好適
実施例に基づいて詳細に説明する。
【0019】本発明の粘着シートは、基材と、粘着剤層
と、必要に応じて該粘着剤層に貼着される剥離シートが
順に積層されて構成されている。この粘着シートは、例
えば、使用時に剥離シートを剥離した後、ディスプレ
イ、パネル等の被着体に貼着される。
【0020】基材はそれ自体、環境条件、すなわち温
度、湿度等の変化に対する寸法安定性に優れたものが好
ましく、また、可撓性(柔軟性)を有し、貼付時におけ
る曲面追従性をもち、加工時における裁断または打ち抜
き等に適したものが好ましい。
【0021】このような基材としては、特に限定されな
いが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートのよう
なポリエステル、ポリプロピレン、ポリアリレート、ポ
リウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド等の樹脂で
構成されたものが挙げられる。その中でも、基材として
は、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
基材の厚みは、特に限定されないが、通常10〜300
μm、好ましくは20〜200μm厚のものが用いられ
る。
【0022】このような基材は、粘着剤層を放射線硬化
させるために、放射線(光)透過性を有するものが好ま
しく、例えば、実質的に透明または半透明(無色または
有色)であるものがよい。
【0023】なお、本明細書において、放射線硬化性と
は、例えば、紫外線、電子線などの照射により分子鎖の
成長や架橋反応が誘起され、硬化性成分が硬化する性質
のことを意味する。
【0024】このような基材は、表面に反射防止層や耐
擦傷層、防眩層、防汚層、抗菌コート層、親水コート
層、蒸着層などの層が形成されていてもよい(表面処理
がなされたものであってもよい)。
【0025】粘着剤層は、以下に詳述するような粘着剤
組成物で構成されている。なお、本明細書では、「(メ
タ)アクリル酸」とは、アクリル酸およびメタクリル酸
の総称を表す。
【0026】本発明の粘着剤組成物は、アミド結合を有
するアクリル系モノマーを含むアクリル共重合体(以
下、単に「アクリル系共重合体」という)と、1分子中
に2個以上のアクリロイル基またはメタクリロイル基を
有するポリウレタン(メタ)アクリレート(以下、単に
「ポリウレタン(メタ)アクリレート」という)と、必
要に応じて架橋剤と、光重合開始剤とを含有することを
特徴とする。
【0027】本発明者は、高温環境下でも優れた耐ブリ
スター性を有する粘着剤を開発すべく試行錯誤を重ねた
結果、粘着剤組成物に、アミド結合を有するアクリル系
モノマーを含むアクリル系共重合体と、ポリウレタン
(メタ)アクリレートとを含有させることにより、高温
環境下でも優れた耐ブリスター性が得られることを見い
出した。
【0028】本発明の最大の特徴は、粘着剤組成物にア
ミド結合を有するアクリル系モノマーを共重合したアク
リル系共重合体と、ポリウレタン(メタ)アクリレート
の両方をある特定の重量比でブレンドさせることにあ
る。この場合の粘着剤組成物は、放射線硬化前の粘着物
性のバランスが良く、放射線硬化後に高温環境下(例え
ば、120〜130℃)において、優れた耐ブリスター
性が得られるようになる。以下、本発明の粘着剤組成物
の各構成成分について説明する。
【0029】(1)アクリル系共重合体 本発明の粘着剤組成物に用いられるアクリル系共重合体
は、粘着性を与える主モノマーと、アミド結合を有する
アクリル系モノマーと、必要により架橋や接着性改良の
ための官能基含有モノマーとを含む。
【0030】主モノマーとしては、例えば、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸アミル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、
(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル等
のアルキル基の炭素数が1〜18程度の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルなどが挙げられる。これらを2種
以上混合して用いてもよい。
【0031】アミド結合を有するアクリル系モノマーと
しては、例えば、N−メチロールアクリルアミド、N−
イソプロピルアクリルアミド、N−n−ブトキシメチル
アクリルアミド、N−(1,1−ジメチル−3−オキソ
ブチル)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミド等のモノ置換アクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリ
ルアミド、N,N−ジ−n−プロピルアクリルアミド、
N,N−ジアリルアクリルアミド、N,N−ジ−イソプ
ロピルアクリルアミド、N,N−ジ−n−ブチルアクリ
ルアミド、N,N−エチルメチルアクリルアミド、N−
アクリロイルモルホリン、N−アクリロイルピロリド
ン、N−アクリロイルピペリジン、N−アクリロイルピ
ロリジン、N−アクリロイルアジリジン等のN,N−ジ
置換アクリルアミドなどが挙げられる。
【0032】その中でも、アミド結合を有するアクリル
系モノマーとしては、N,N−ジ置換アクリルアミドが
より好ましい。これにより、高温環境下における粘着剤
組成物の耐ブリスター性がさらに向上し、加えて、被着
体への接着性も向上する。なお、アミド結合を有するア
クリル系モノマーには、上述した物質を2種以上混合し
て用いてもよい。
【0033】アクリル系共重合体中には、アミド結合を
有するアクリル系モノマーを、主モノマー100重量部
に対して50〜200重量部程度含有させることが好ま
しく、75〜150重量部程度含有させることがより好
ましい。アミド結合を有するアクリル系モノマーの含有
量が多すぎると、粘着性能が低下するおそれがある。一
方、アミド結合を有するアクリル系モノマーの含有量が
少なすぎると、ポリウレタン(メタ)アクリレートとの
十分な相溶性が得られなくなる場合がある。また、耐ブ
リスター性も低下するおそれがある。
【0034】このようなアクリル系共重合体には、接着
性等、種々の物性を調整するために、必要に応じて、官
能基含有モノマーが共重合される。官能基含有モノマー
としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のカルボキ
シル基含有モノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレ−ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
−ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ−ト、ア
リルアルコール等のヒドロキシル基含有モノマー、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリレート等の三級アミノ基含有モノマ
ー、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含有モノ
マーなどが挙げられる。
【0035】アクリル系共重合体中には、官能基含有モ
ノマーを、主モノマー100重量部に対して0.2〜2
0重量部程度含有させることが好ましく、1〜10重量
部程度含有させることがより好ましい。
【0036】アクリル系共重合体を合成するにあたって
は、特に重合方法は限定されず、公知の方法を用いれば
合成することが可能である。例えば、アクリル共重合体
の合成にはラジカル溶液重合法が汎用で用いられる。重
合溶媒としては、酢酸エチルやメチルエチルケトンを、
熱重合開始剤としては2,2’−アゾビスイソブチロニ
トリルや2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、過酸化ベンゾイル、ラウリルパーオキサイド、te
rt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートなどを
用いることができる。熱重合開始剤は、主モノマー10
0重量部に対して、通常、0.01〜0.5重量部含有
させることが好ましい。
【0037】このようなアクリル系共重合体は、重量平
均分子量が、30万〜300万程度であるのが好まし
く、50万〜200万程度であるのがより好ましい。平
均分子量が小さ過ぎると、耐ブリスター性が十分に得ら
れなくなる場合がある。一方、平均分子量が大き過ぎる
と粘着剤が硬くなり、粘着性が不十分となって貼着の作
業性が悪くなる場合がある。
【0038】また、アクリル系共重合体のガラス転移点
Tgは、−20〜60℃程度であることが好ましく、1
0〜50℃程度であることがより好ましい。ガラス転移
点が高すぎると、使用温度等によっては十分な粘着性が
得られなくなる場合がある。一方、ガラス転移点が低す
ぎると、十分な耐ブリスター性が得られなくなる場合が
ある。
【0039】(2)ポリウレタン(メタ)アクリレート 前述したように、ポリウレタン(メタ)アクリレート
は、1分子中に2個以上のアクリロイル基またはメタク
リロイル基を有し、ウレタン結合を繰り返し構造単位に
持つ化合物である。
【0040】このポリウレタン(メタ)アクリレート
は、特に限定されないが、例えば、ポリイソシアナート
化合物とポリオール化合物とを反応させて、ポリウレタ
ンプレポリマーとした後、ヒドロキシ含有(メタ)アク
リル酸エステルとさらに反応させることで得ることがで
きる。
【0041】ポリイソシアナート化合物としては、例え
ば、トリレンジイソシアナート、水素化トリレンジイソ
シアナート、キシリレンジイソシアナート、メチレンビ
ス(4−フェニルメタン)ジイソシアナート、ヘキサメ
チレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート
等の芳香族ジイソシアナート、脂肪族ジイソシアナート
などが挙げられる。
【0042】また、ポリオール化合物としては、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリアク
リレートポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポ
リオレフィンポリオール、ポリブタジエンポリオールお
よび水添物、ポリイソプレンポリオールおよび水添物、
フェノーリックポリオール、エポキシポリオール、ポリ
スルホンポリオールなどが挙げられる。また、ポリオー
ル化合物には、ポリエステル・ポリエーテルポリオール
のような共重合体ポリオールを用いることもできる。
【0043】ポリウレタンプレポリマーは、ポリイソシ
アナート化合物とポリオール化合物とを混合、攪拌する
ことで、得ることができる。また、必要に応じてイソシ
アナート基が反応し得る活性水素を持たない有機溶媒
(例えば、酢酸エチル、メチルエチルケトン、クロロホ
ルムなど)と、触媒(例えば、スズ塩化物、有機スズ化
合物、3級アミン化合物など)とを加え、反応を行うこ
とも可能である。さらに、ポリウレタンプレポリマーを
アクリロイル化またメタクリロイル化するには、得られ
たポリウレタンプレポリマーとヒドロキシル基含有(メ
タ)アクリル酸エステルとを混合、反応させる。これに
よりポリウレタン(メタ)アクリレートを得ることがで
きる。この場合でも、不活性有機溶媒や触媒を使用する
こともできる。
【0044】ヒドロキシ基含有(メタ)アクリル酸エス
テルとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキ
シプロピル(メタ)アクリレート、ネオベンチルグリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0045】このようなポリウレタン(メタ)アクリレ
ートの重量平均分子量(ポリスチレン換算)は、1,0
00〜100,000程度であることが好ましく、3,
000〜30,000程度であることがより好ましい。
平均分子量が小さ過ぎると、アクリル系共重合体との配
合比率によっては、必要とする耐ブリスター性が得られ
なくなる場合がある。一方、平均分子量が大き過ぎる
と、アクリル系共重合体との配合比率によっては、接着
性が不十分となる場合がある。
【0046】本発明者は、高温環境下において粘着剤組
成物が優れた耐ブリスター性を発揮するためには、ポリ
ウレタン(メタ)アクリレートのガラス転移点が極めて
重要であることを見い出した。かかるポリウレタン(メ
タ)アクリレートのガラス転移点Tgは、−80〜0℃
程度であることが好ましく、−60〜−20℃程度であ
ることがより好ましい。ポリウレタン(メタ)アクリレ
ートのガラス転移点が高すぎると、アクリル系共重合体
の種類、組成、Tg、ポリウレタン(メタ)アクリレー
トとの配合比率等によっては、十分な耐ブリスター性が
得られなくなる場合がある。一方、ポリウレタン(メ
タ)アクリレートのガラス転移点が低すぎると、十分な
接着力が得られなくなる場合がある。
【0047】また、高温環境下において粘着剤組成物が
優れた耐ブリスター性を発揮するためには、アクリル系
共重合体のTgとポリウレタン(メタ)アクリレートの
Tgとの差も、重要である。具体的には、ポリウレタン
(メタ)アクリレートのガラス転移点Tgは、アクリル
系共重合体のTgよりも20〜130℃程度低いことが
好ましく、40〜110℃程度低いことがより好まし
い。これにより、本発明の粘着剤組成物は、高温環境下
において極めて優れた耐ブリスター性が発揮されるよう
になる。
【0048】粘着剤組成物中には、このようなポリウレ
タン(メタ)アクリレートを、アクリル系共重合体10
0重量部に対して50〜250重量部程度含有させるこ
とが好ましく、75〜150重量部程度含有させること
がより好ましい。アクリル系共重合体とポリウレタン
(メタ)アクリレートの配合比をこの範囲内とすると、
より効果的に、高温環境下における耐ブリスター性が得
られるようになる。しかも、被着体に対する粘着性、貼
着性も良好になる。
【0049】(3)架橋剤 本発明の粘着剤組成物には、必要に応じて架橋剤が添加
される。架橋剤の添加により、粘着剤組成物の基材への
密着性、加工適性の向上が期待できる。
【0050】このような架橋剤としては、アクリル系共
重合体中の官能基と反応性を有する多官能化合物を用い
ることができる。この際用いる多官能性化合物として
は、例えば、イソシアナート化合物、エポキシ化合物、
アミン化合物、メラミン化合物、アジリジン化合物、ヒ
ドラジン化合物、アルデヒド化合物、オキサゾリン化合
物、金属アルコキシド化合物、金属キレート化合物、金
属塩およびアンモニウム塩、反応性フェノール樹脂など
の中から、アクリル系共重合体中の官能基の種類に応じ
て一種または二種以上を適宜選択して用いることができ
る。
【0051】このような架橋剤を粘着剤組成物に配合す
る場合、架橋剤の配合量は、アクリル系共重合体100
重量部に対して、0.1〜10重量部程度とするのが好
ましい。
【0052】(4)光重合開始剤 本発明の粘着剤組成物を紫外線硬化させる場合には、光
重合開始剤が添加される。
【0053】光重合開始剤としては、例えば、アセトフ
ェノン、2,2−ジエトキシベンゾフェノン、4−メチ
ルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェ
ノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソ
プロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベ
ンジルジフェニサルファイド、テトラメチルチウラムモ
ノサルファイド、ベンジルジメチルケタール、ジベンジ
ル、ジアセチル、1−クロルアントラキノン、2−クロ
ルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2,2
−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
ホリノプロパノン−1,2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−
1,2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−
プロパノン、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチ
オキサントン、2,4,6−トリメチルベンジルジフェ
ニル−フォスフィンオキサイド等の低分子量重合開始
剤、オリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−
(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン}等のオリ
ゴマー化された重合開始剤などが挙げられる。これらを
2種以上併せて用いてもよい。
【0054】このような光重合開始剤を粘着剤組成物に
配合する場合、光重合開始剤の配合量は、ポリウレタン
(メタ)アクリレート100重量部に対して、0.5〜
25重量部程度とするのが好ましい。
【0055】また、上記光重合開始剤とともに、重合促
進剤を粘着剤組成物に併せて配合することもできる。こ
のような重合促進剤としては、例えば、N,N−ジメチ
ルアミノ安息香酸エチル、N,N−ジメチルアミノ安息
香酸イソアミル等のアミン化合物類などが挙げられる。
【0056】このような粘着剤組成物には、例えば、紫
外線吸収剤、軟化剤(可塑剤)、充填剤、老化防止剤、
粘着付与剤、顔料、染料、シランカップリング剤等の各
種添加剤を添加してもよい。
【0057】以上のような粘着剤組成物により、粘着剤
層が構成される。粘着剤層の厚さ(乾燥膜厚さ)は、特
に限定されないが、5〜100μm程度、特に10〜4
0μm程度とするのが好ましい。粘着剤層の厚さをこの
範囲内とすると、粘着シートは、耐ブリスター性を好適
に発揮できるようになる。粘着シートに使用する剥離シ
ートは、公知のいずれのものを使用してもよい。
【0058】前述したように、本発明の粘着シートは、
剥離シートを剥離した後、ディスプレイやパネル等の被
着体に貼付され、放射線を照射して、粘着剤層を硬化さ
せて使用される。これにより、被着体に粘着シートが積
層された積層体が得られる。
【0059】このように、粘着シートを被着体に貼付し
た後、粘着シートに放射線を照射すると、被着体に粘着
剤が馴染んでから粘着剤が硬化するので、被着体に対す
る粘着シートの接着力が向上する。
【0060】本発明の粘着シートが貼着される被着体と
しては、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレ
ート等のメタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、ノルボルネン樹脂、官能基化ノルボルネン樹脂、
ポリスチレン樹脂、アクリルニトリル−スチレン共重合
体樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体樹脂などの有機材料、ガラスなどの無機材料等が挙
げられる。これらの材料で構成された被着体に本発明の
粘着シートを貼付し、基材側または被着体側より放射線
を照射して粘着剤層を硬化させることにより、保護フィ
ルム等をディスプレイ表面に強固に接着し、基材の特性
に関わらず、高温環境下においても、耐ブリスター性が
良好に発揮されるようになる。
【0061】以上述べた粘着シートは、例えば、剥離シ
ート上に粘着剤層を形成し、粘着剤層上に基材を接合す
ることにより、製造することができる。なお、粘着剤層
の形成方法としては、例えば、ダイコーター、フローコ
ーター、ナイフコーター、ロールコーター、ディッピン
グ等の塗工法、塗布法などが挙げられる。
【0062】以上、本発明の粘着シートを図示の実施例
に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではない。例えば、基材と粘着剤層との間に中間層を
設けてもよい。また、例えば、基材の表面に、反射防止
層、耐擦傷層等を設けてもよい。さらには、例えば、粘
着剤組成物を熱硬化性、反応硬化性などにしてもよい。
【0063】
【実施例】1.粘着シートの製造
【0064】(実施例1) I.アクリル系共重合体 下記に示す組成で各物質を混合し、500mLの4つ口フ
ラスコ中で窒素雰囲気下、70℃で12時間重合させ、
アクリル系共重合体(固形分)を25重量%含有する溶
液を得た。 <アクリル系共重合体の組成> n−ブチルアクリレート 100 重量部 N,N−ジメチルアクリルアミド 145 重量部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 5.00 重量部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 0.28 重量部 酢酸エチル 750 重量部
【0065】II.ポリウレタン(メタ)アクリレート 300mlの四つ口フラスコに、ポリテトラメチレングリ
コール(重量平均分子量2,900)(以下、PTMG
2900と略す。)90重量部と、ジラウリン酸ジブチ
ルすず(IV)の酢酸エチル溶液(1重量%)0.48重
量部とを仕込み、窒素雰囲気下、70℃で1時間攪拌し
た。そのまま窒素雰囲気、70℃を保ち、ヘキサメチレ
ンジイソシアナート(以下、HMDIと略す。)5.2
重量部と酢酸エチル3.0重量部とを添加し、6時間攪
拌して反応させてプレポリマーを得た。この間、HMD
I添加後、30分、1時間、2時間、3時間、6時間経
過後に、酢酸エチル15重量部を添加した(計5回、7
5重量部)。
【0066】次に、窒素雰囲気、70℃を保った状態
で、2−ヒドロキシエチルアクリレート3.6重量部、
2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール0.003
8重量部を添加し、さらに8時間反応させてポリウレタ
ン(メタ)アクリレートを得た。
【0067】III.粘着剤組成物 以下の組成で各成分を混合し、粘着剤組成物を得た。 <粘着剤組成物の組成> アクリル系共重合体 100 重量部 ポリウレタン(メタ)アクリレート 100 重量部 イソシアナート系架橋剤 2.0 重量部 (東洋インキ製造(株)製「オリバインBHS−8515」) 紫外線重合開始剤 3.0 重量部 (1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン) 酢酸エチル 150 重量部
【0068】IV.粘着シート 次のようにして粘着シートを製造した。まず、剥離シー
トの剥離処理が施された面に、粘着剤組成物をナイフコ
ーターを用いて塗布した。次に、この粘着剤組成物を9
0℃で1分間乾燥処理して、粘着剤層を形成した。次
に、この粘着剤層に、表面にコロナ処理が施された基材
のコロナ処理面を貼り合わせて、粘着シートを得た。粘
着シートの各層の構成は下記の通りである。 <粘着シートの構成> 基材 :ポリエチレンテレフタレートフィルム(片面コロナ処理) 厚さ50μm 粘着剤層 :厚さ15μm 剥離シート:ポリエチレンテレフタレートフィルム(片面にシリコーン処理し たもの) 厚さ38μm
【0069】(実施例2) <粘着シートの構成>を、 基材 :反射防止膜を積層したPETフィルム:(厚さ:188μm) 反射防止膜:4層構造(ITO/SiO2/TiO2/SiO2の 各層をスパッタリングにより積層、膜厚:0.2μm) 粘着剤層 :厚さ30μm に変更した以外は、実施例1と同様にして粘着シートを
得た。
【0070】(実施例3) 1)<アクリル系共重合体の組成>において、n−ブチ
ルアクリレートを2−エチルヘキシルアクリレートに、 <粘着シートの構成>において、 2)粘着シートの基材の厚さを150μmに、 3)粘着シートの粘着剤層の厚さを30μmに、 変更した以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得
た。
【0071】(実施例4)アクリル系共重合体の組成を
下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして粘
着シートを得た。 <アクリル系共重合体の組成> n−ブチルアクリレート 100 重量部 N−アクリロイルモルホリン 100 重量部 アクリル酸 4.08 重量部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 0.28 重量部 酢酸エチル 750 重量部
【0072】(実施例5)<粘着剤組成物の組成>にお
いて、イソシアナート系架橋剤と紫外線重合開始剤を除
いた以外は、実施例1と同様な粘着剤組成物を得た。
【0073】(実施例6)<粘着剤組成物の組成>にお
いて、イソシアナート系架橋剤2.0重量部を、アジリ
ジン系架橋剤であるトリメチロールプロパントリーβ−
アジリジニルプロピオネート0.20重量部に変更した
以外は、実施例4と同様にして粘着シートを得た。
【0074】(実施例7)アクリル系共重合体の組成を
下記のように変更した以外は、実施例1と同様にして粘
着シートを得た。 <アクリル系共重合体の組成> 2−エチルヘキシルアクリレート 100 重量部 N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド 100 重量部 4−ヒドロキシブチルアクリレ−ト 4.08重量部 過酸化ベンゾイル 0.28重量部 酢酸エチル 750 重量部
【0075】(実施例8)‘II.ポリウレタン(メタ)
アクリレート’において、HMDI 5.2重量部を、
イソホロンジイソシアナート(以下、IDPIと略
す。)6.9重量部に変更した以外は、実施例1と同様
にして粘着シートを得た。
【0076】(実施例9)‘II.ポリウレタン(メタ)
アクリレート’において、PTMG2900 90重量
部を、ポリカプロラクトンジオール(重量平均分子量
3,000)93重量部に変更した以外は、実施例1と
同様にして粘着シートを得た。
【0077】(実施例10)‘II.ポリウレタン(メ
タ)アクリレート’において、ポリウレタン(メタ)ア
クリレートを合成せず、市販品のウレタンアクリレート
であるダイヤビームUK−6078(三菱レイヨン
(株)製)に変更した以外は、実施例1と同様にして粘
着シートを得た。
【0078】(比較例1)粘着剤組成物に、ポリウレタ
ン(メタ)アクリレートおよび紫外線重合開始剤を含有
させなかった以外は、実施例1と同様にして粘着シート
を得た。
【0079】(比較例2)アクリル系共重合体に、N,
N−ジメチルアクリルアミドを含有させず、n−ブチル
アクリレートを245重量部含有させた以外は、実施例
1と同様にして粘着シートを得た。
【0080】(比較例3) 1)アクリル系共重合体の組成を下記のように変更し、 2)粘着剤組成物に、ポリウレタン(メタ)アクリレー
トおよび紫外線重合開始剤を含有させなかった以外は、
実施例1と同様にして粘着シートを得た。 <アクリル系共重合体の組成> n−ブチルアクリレート 100 重量部 エチルアクリレート 26.7 重量部 アクリル酸 6.67重量部 2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 0.71重量部 酢酸エチル 307 重量部
【0081】2.アクリル系共重合体、ポリウレタン
(メタ)アクリレートおよび粘着剤組成物の物性
【0082】1)分子量測定 各実施例および比較例で得たアクリル系共重合体および
ポリウレタン(メタ)アクリレートについて、東ソー
(株)製GPC装置であるHLC−8020を用い、以
下の測定条件にて測定を行い、ポリスチレン換算の重量
平均分子量を算出した。 溶媒 :クロロホルムもしくはDMF(LiClを
0.01mol/lの濃度で添加。) 送液速度 :1.0ml/min(クロロホルム)または0.
8ml/min(DMF) カラム温度:40℃
【0083】2)ガラス転移温度測定 各実施例および比較例で得たアクリル系共重合体および
ポリウレタン(メタ)アクリレートについて、パーキン
・エルマー社製示差走査熱分析装置Pyris1を用い、ア
ルミニウムパンにサンプル充填量10mg、昇温速度10
℃/minにて熱量測定を行い、ガラス転移温度Tgを測定
した。これらの結果を下記表1に示す。
【0084】
【表1】
【0085】3.評価方法 以下に示す各試験において、粘着シートを被着体に貼着
した後、粘着シートの基材側より高圧水銀灯120W×
2灯、照射距離10cm、ラインスピード5m/minの条件
で紫外線を照射した。ただし、実施例5で得られた粘着
シートについては、粘着シートを被着体に貼着した後、
粘着シートの基材側より加速電圧200kV、照射線量5
Mradの条件で電子線を照射した。
【0086】接着力 各実施例および各比較例で得られた粘着シートについ
て、被着体(厚さ2mmの透明ポリカーボネート板)に貼
着後24時間経過した後に、JIS Z 0237に準
じ、引き剥がし接着力を測定した。
【0087】保持力 各実施例および各比較例で得られた粘着シートについ
て、被着体(SUS304)に貼着後、JIS Z 0
237に準じ、40℃で、1kg荷重のおもりが落下する
までの秒数を測定した。
【0088】耐ブリスター性 各実施例および各比較例で得られた粘着シート(50mm
×70mm)を被着体(厚さ2mmの透明ポリカーボネート
板)に貼り、これらを80℃および130℃に調節した
熱風乾燥機中に1時間放置した。その後、ブリスターの
発生状況を観察した。そのときの評価基準は下記の通り
である。 ◎:ブリスターが全く発生しなかった。 ○:ブリスターがほとんど確認されなかった。 △:ブリスターが発生した。 ×:ブリスターが顕著に発生した。 以上の結果を下記表2に示す。
【0089】
【表2】
【0090】表2に示すとおり、各比較例で得られた粘
着シートは高温環境下でブリスターが発生したのに対
し、各実施例で得られた粘着シートは、高温環境下でも
ほとんどブリスターが発生しなかった。しかも、各実施
例で得られた粘着シートは、接着力、保持力も良好であ
った。
【0091】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
温環境下で高い耐ブリスター性を有する粘着剤組成物、
粘着シートおよび粘着シートの使用方法を提供すること
ができる。しかも、かかる粘着剤組成物および粘着シー
トの接着性は、良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 真盛 東京都板橋区本町23番23号 リンテック株 式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA10 AA14 AB01 AB06 4J040 DF101 FA292 JB07 JB09 KA13 KA16 LA02 PA23 PA32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミド結合を有するアクリル系モノマー
    を共重合したアクリル系共重合体と、 1分子中に2個以上のアクリロイル基またはメタクリロ
    イル基を有するポリウレタン(メタ)アクリレートとを
    含有することを特徴とする粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記ポリウレタン(メタ)アクリレート
    のガラス転移点Tgは、−80〜0℃である請求項1に
    記載の粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記アクリル系共重合体のガラス転移点
    Tgは、−20〜60℃である請求項1または2に記載
    の粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリウレタン(メタ)アクリレート
    のガラス転移点Tgは、前記アクリル系共重合体のガラ
    ス転移点Tgよりも20〜130℃低い請求項1ないし
    3のいずれかに記載の粘着剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記ポリウレタン(メタ)アクリレート
    を、前記アクリル系共重合体100重量部に対して50
    〜250重量部含有する請求項1ないし4のいずれかに
    記載の粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】 さらに架橋剤および/または光重合開始
    剤を含有する請求項1ないし5のいずれかに記載の粘着
    剤組成物。
  7. 【請求項7】 基材と、該基材上に形成された粘着剤層
    とを有する粘着シートであって、前記粘着剤層は、請求
    項1ないし6のいずれかに記載の粘着剤組成物で構成さ
    れたことを特徴とする粘着シート。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の粘着シートを被着体に
    貼着した後、該粘着シートに放射線を照射することを特
    徴とする粘着シートの使用方法。
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