JP2001297555A - ディスクカートリッジとシャッターおよびその製造方法と製造装置。 - Google Patents

ディスクカートリッジとシャッターおよびその製造方法と製造装置。

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JP2001297555A
JP2001297555A JP2000112822A JP2000112822A JP2001297555A JP 2001297555 A JP2001297555 A JP 2001297555A JP 2000112822 A JP2000112822 A JP 2000112822A JP 2000112822 A JP2000112822 A JP 2000112822A JP 2001297555 A JP2001297555 A JP 2001297555A
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shutter
rough surface
forming
disk cartridge
rough
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Shuichi Kikuchi
修一 菊地
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Original Assignee
Sony Corp
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    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッターの表面を加圧変形させ粗面とする
ことにより文字や図示を表示するシャッターにおいて、
該シャッターを構成する金属板が薄いものであってもプ
レスにより粗面を確実に転写できるようにする。 【解決手段】 ディスクカートリッジ1は、記録媒体と
してのディスク2と、該ディスク2を収容したシェル3
と、該シェル3に取り付けられていて該シェル3に設け
た開口部5を開閉する金属板のシャッター7とを備えて
いる。上記シャッター7の表面側には、少なくともその
一部を加圧変形させて粗面41とすることにより文字及
び/又は図形からなる表示部35が形成される。上記シ
ャッター7を表示部35の裏面側にも粗面42が同時に
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクカートリ
ッジに使用させるシャッターと、該シャッターの製造方
法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクカートリッジとして、図12に
示したものが知られている。上記ディスクカートリッジ
201は、記録媒体としてのディスク202と、該ディ
スク202を回転可能に収容したシェル203と、該シ
ェル203にスライド可能に取り付けられていて、該シ
ェル203に設けられた記録再生用の開口部204等を
開閉するシャッター205を備えている。
【0003】上記シャッター205は、ステンレススチ
ール(SUS)等の金属板をコ字状に折り曲げることに
より形成されていて、その表面にはメーカーや品名等を
表示する文字や図形等の表示部206が設けられてい
る。
【0004】上記表示部206は、UV硬化インク等を
使用し、印刷したのちに硬化させて形成するのが一般的
である。しかし、印刷による表示には、印刷装置やイン
ク硬化装置等を必要としての印刷工程やインク硬化工程
等が必要となるために生産性が低下してシャッターのコ
ストアップの原因になる。
【0005】そこで、上記印刷に代えて、図13に示し
たようにシャッター205の表面の一部を加圧変形させ
て粗面207とすることにより表示部206を形成した
シャッター205も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記表面の
一部を加圧変形させて粗面207とすることにより文字
や図形等の表示部206を形成したシャッター205
は、印刷により表示部を形成したシャッターに較べて、
表示のための作業工程や設備費等が削減できるという利
点がある反面、次に述べるような問題点がある。
【0007】(1)粗面207による表示部206は、
印刷の場合にように表示部を任意に着色することができ
ないために視認性が悪い。特に、シャッター205を構
成する金属板が薄い場合には、上記粗面207の凹凸度
(粗面の凹部と凸部の高低差)を大にして、表示部20
6を所謂くっきりと浮き上がらせるのが困難になるた
め、一層、視認性が悪くなる。 (2)図14に示したように、粗面207を広範囲に形
成した場合、例えば文字や図形を非粗面とし、その周囲
を粗面207とした場合に、上記粗面207によって、
シャッター205の表面側は、その表面積が増大するた
めに、2点鎖線で示すように変形してしまう。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解決するこ
とを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、シャッターの
表面側に粗面による文字や図形からなる表示部を形成す
ると共に、上記シャッターの裏面側にも粗面を形成し
た。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のディスクカート
リッジ1の斜視図、図2は裏面側から見た分解斜視図で
ある。上記ディスクカートリッジ1は、記録媒体として
のディスク2と、該ディスク2を収容したシェル(ケー
ス)3と、該シェル3にスライドガイド部材4を介して
スライド可能に取り付けられていて、該シェル3に設け
た記録再生用の開口部5とディスク駆動軸挿入用の開口
部6(図2においては、両開口部5,6は連続してい
る)を開閉するシャッター7と、該シャッター7を閉じ
た状態に維持するシャッタースプリング8と、誤消去防
止用のライトプロテクター9と、シャッターガイド10
を備えている。
【0011】上記ディスク2は、円盤状の光磁気ディス
ク本体11と、該光磁気ディスク本体11の中心部に取
り付けられた金属製のハブ12とからなっている。
【0012】上記シェル3は、上ハーフ21と下ハーフ
22とからなっている。下ハーフ22(図2においては
上方のハーフ)は、中央部に上記ディスク駆動軸挿入用
の開口部6を有し、該ディスク駆動軸挿入用の開口部6
に並べた状態で記録再生用の開口部5を有していて、上
記ディスク駆動軸挿入用の開口部6に上記ディスク2の
ハブ12の下面側が臨み、上記記録再生用の開口部5に
上記光磁気ディスク本体11の記録部が臨むようになっ
ている。また、上記下ハーフ22は、外側面(図2の上
面)にシャッター取付用凹部(シャッタースライドエリ
ア)23を有していて、該シャッター取付用凹部23の
一側部23aにシャッター7を押し当てると、該シャッ
ター7によって上記下ハーフ22の記録再生用の開口部
5とディスク駆動軸挿入用の開口部6は閉塞され、他側
部23bに押し当てると上記開口部5,6は開放される
ようになっている。
【0013】上ハーフ21は、内側面(図2の上面)の
中央部に環状のリブ(凸部)24を有し、該環状のリブ
24に並べた状態で記録再生用の開口部5を有してい
て、上記環状のリブ24内に上記ディスク2のハブ12
の上面側が臨み、上記記録再生用の開口部5に上記光磁
気ディスク本体11の記録部が臨むようになっている。
また、上記上ハーフ21は、外側面(図2の下面)にシ
ャッター取付用凹部(シャッタースライドエリア)23
を有して、該シャッター取付用凹部23の一側部23a
にシャッター7を押し当てると、該シャッター7によっ
て、上記上ハーフ21の記録再生用の開口部5が閉塞さ
れ、他側部23bに押し当てると上記開口部5が開放さ
れるようになっている。そして、上記上、下ハーフ2
1,22のシャッター取付用凹部23,23を挟むよう
にしてシャッター7がシェル3に取り付けられる。
【0014】上記シャッター7は、上記上、下ハーフ2
1,22のシャッター取付用凹部23,23上に重ね合
わせる上、下一対の第1、第2の開口開閉部31,32
と、これら第1、第2の開口開閉部31,32の一側部
を連結している連結部33によってコ字状に形成されて
いる。
【0015】上記シャッター7の第2の開口開閉部(以
下、下部開口開閉部という)32は、上記下ハーフ22
に設けた記録再生用の開口部5とディスク駆動軸挿入用
の開口部6の両方を閉塞することのできる長さL1に形
成されているとともに、第2の開口開閉部(以下、上部
開口開閉部という)31は、上記上ハーフ21に設けた
記録再生用の開口部5を閉塞するのに必要最小限の長さ
L2に形成されている。
【0016】上記第2の開口開閉部32の先端には、上
記シャッターガイド10によって浮き上がりを防止され
る折曲段部34が形成されている。
【0017】図3に示すように、上記シャッター7の上
部開口開閉部31の表面には、メーカー名や品名等を表
示する文字や図形等の第1の表示部35及び第2の表示
部36が設けられている。
【0018】上記第1の表示部35は、シャッター7の
上部開口開閉部31の第1の膨出部37に形成されてい
ると共に、上記第2の表示部36は、上記第1の膨出部
37よりも突出度合の少ない第2の膨出部38に形成さ
れている。
【0019】図3〜図4に示したように、上記第1の表
示部35は、文字や図形となる部分35aを除いて、上
記膨出部37の略全面を加圧変形し、粗面41とするこ
とにより上記文字や図形となる部分35aは、凹んだ所
謂抜き打ち状に形成されている。また、上記第2の表示
部36は、文字となる部分が粗面41となっている。
【0020】上記第1の表示部35及び第2の表示部3
6を構成する粗面41に対向するシャッター7の裏面側
も加圧変形により粗面42に形成されている。
【0021】上記シャッター7は、アルマイト処理(陽
極酸化処理)や有色アルマイト処理を施し、或いは合成
樹脂保護膜層を設けた肉厚T=0.3mmのアルミニウ
ム合金やSUS等の金属板をコ字状に折り曲げることに
より形成されている。
【0022】上記表面側の粗面41は、ピッチ(P1)
=0.2mm、深さ(D1)=0.010mmの格子状
に形成されている。また、上記裏面側の粗面42は、上
記表面側の粗面41に対向する位置にピッチ(P2)=
0.2mm、深さ(D2)=0.007mmの横方向の
ストライプ状に形成されている。上記裏面側の粗面42
は、シェル3に対して非接触状態になっている。
【0023】上記表面側の粗面41と裏面側の粗面42
は、シャッター7の表面側と裏面側を次に説明するプレ
ス装置で同時に加圧変形させることにより形成される。
【0024】次に、上記シャッター7の製造方法につい
て説明する。上記シャッター7の製造方法には、図6に
示す製造装置51が用いられている。
【0025】上記製造装置51は、ロール状に巻かれた
アルミニウム合金やSUS等の金属板の原反プレート5
2を送り出す原反プレート送出装置53と、該原反プレ
ート送出装置53によって送り出されてきた原反プレー
ト52の曲がりを矯正し、フラットにする矯正装置(レ
ベラー)54と、該矯正装置54により矯正された原反
プレート52にプレス加工を施すプレス装置55と、該
プレス装置55により成形されたシャッター7を整列さ
せて送り出す整列装置56とを備えている。
【0026】上記プレス装置55は、上記矯正装置54
から送られてきた原反プレート52に次の第1〜第7の
工程を施すことによりシャッター7を形成する。
【0027】即ち、図7に示したように、第1工程にお
いては、原反プレート52をプレス装置55内で精度よ
く送り出すためのパイロット孔61…61を打ち抜く。
【0028】第2工程においては、シャッターのスライ
ドガイド部材4を取り付けるためのビス孔用下孔62
と、下部開口開閉部32の両側縁部32A,32Bを形
成するための孔63をプレート原反52に打ち抜く。
【0029】第3工程においては、プレート原反52の
接続部64を残して、上部開口開閉部31の先端部31
Aを形成するための縁部65を打ち抜くと共に、下部開
口開閉部32の先端部32cを形成するための縁部66
を打ち抜く。
【0030】第4工程においては、下部開口開閉部32
に折曲投部34が形成されると共に、上部開口開閉部3
1に膨出部37が形成される。また、上部開口開閉部3
1の表面側には図4〜図5に示したように、粗面41が
刻印されて、第1、第2の表示部35,36が形成され
ると共に、裏面側にもこれと略同時に粗面42が刻印さ
れる。上記表面側への粗面41を刻印する際に発生する
圧縮歪み等は、これと同時に行われる裏面側への粗面4
2の刻印によって分散吸収されるので、表面側への粗面
41の刻印転写が円滑に行われる。また、上記ビス孔用
下孔62の外周にビス頭部収納用の凹部67が絞り形成
される。
【0031】第5工程においては、上記第4工程でビス
頭部収納用の凹部67を絞り形成する際に変形した上記
ビス孔用下孔62を再度孔あけして、その形状を整え
る。
【0032】第6工程においては、連結部33を中心に
し、その両側の折曲線68,69で上記連結部33に対
して上、下部開口開閉部32,31を同方向に略直角に
折り曲げる。
【0033】第7工程においては、上記第6工程により
コ字状に折り曲げられたシャッター7を接続部70で切
断することにより、シャッター7として独立したものに
する。そして、上記独立したシャッター7は、整列装置
56で整列される。
【0034】図8は、上記プレス装置55の粗面形成用
(表示部形成用)の金型装置81の断面図である。
【0035】上記金型装置81は、上金型(パンチ)8
2と、下金型(ダイ)83と、上記上金型82と下金型
83との間に上記原反プレート52を支持する可動板8
4とを備えている。
【0036】上記上金型82は、下面側に次に説明する
下金型83と協働してシャッター7に第1の膨出部37
と第2の膨出部38を形成するための第1の凹部85と
第2の凹部86を備えている。上記第1の凹部85の内
面には、上記シャッター7の第1の膨出部37の上面に
第1の表示部35の粗面41を形成するための刻印用の
粗面87及び抜き文字35aを形成するための凸部88
が設けられていると共に、上記第2の凹部86の内面に
は、上記シャッター7の第2の膨出部38の上面に第2
の表示部36の粗面41を形成するための刻印用の粗面
89が設けられている。
【0037】上記下金型83は、上記上金型82の第1
の凹部85、第2の凹部86と協働してシャッター7に
第1の膨出部37と第2の膨出部38を形成する第1の
凸部91と第2の凸部92を備えている。
【0038】上記第1の凸部91の外面(上面)には、
上記シャッター7の第1の膨出部37の内面に粗面42
を形成するための刻印用の粗面93が形成されていると
共に、上記第1の凹部85の凸部88と協働して、抜き
文字35aを形成するための凹部94が設けられてい
る。また、上記第2の凸部92の外面(上面)には上記
シャッター7の第2の膨出部38の内面に粗面42を形
成するための刻印用の粗面95が設けられている。
【0039】上記下金型83は、上記第1の凸部91を
設けた第1の下金型構成体96と、上記第2の凸部92
を設けた第2の下金型構成体97とに分割されている。
【0040】上記第1の下金型構成体96と第2の下金
型構成体97は、下金型構成体高さ調整機構101によ
ってそれぞれその高さを個別に調整できるようになって
いる。
【0041】上記下金型構成体高さ調整機構101は、
傾斜面102を介して上記第1の下金型構成体96又は
第2の下金型構成体97を支持しているスライド台座1
03と、該スライド台座103をスライドさせる台座駆
動部104を備えている。上記台座駆動部104にはア
ジャストねじが使用されている。そして、上記台座駆動
部材104としてのアジャストねじにより上記スライド
台座103を一方向にスライドさせると上記傾斜面10
2によって上記第1の下金型構成体96又は第2の下金
型構成体97は上昇し、上記アジャストねじにより上記
スライド台座103を他方向にスライドさせると、上記
傾斜面102によって上記第1の下金型構成体96又は
第2の下金型構成体97は下降するようになっていて、
上記第1の凸部91又は第2の凸部92の高さ位置を微
妙に調整できるようにしている。
【0042】上記可動板84は、原反プレート52が上
記下金型83の第1、第2の凸部91,92に接触して
傷ついたり、或いは上記第1、第2の凸部91,92が
不必要に摩耗したりするのを防止するために、上記原反
プレート52を上記第1、第2の凸部91,92から浮
き上がらせた状態に保持している。
【0043】上記可動板84は、軸105とコイルスプ
リング106により、高さ調整可能に支持されている。
上記コイルスプリング106は、上記可動板84に無理
な力が加わった場合に上記可動板84を下降させて、こ
れらを保護するようになっている。そして、上記粗面形
成用の金型装置81は、可動板84上を原反プレート4
2が所定の位置まで運ばれてくると、上記上金型82が
油圧シリンダ90等によって下降し、上記原反プレート
42を下金型83との間で挟んでこれを加工変形させて
膨出部や表示部を同時に形成するようになっている。
【0044】図9の(A),(B),(C),(D)
は、表示部を構成する粗面41の変形例を示す。図9の
(A)は粗面41をストライプ状に形成し、図9の
(B)は粗面41を碁盤目状に形成し、図9の(C)は
粗面41をサンドブラスト状(梨地状)に形成し、図9
の(D)は粗面41を菱形の格子状に形成した場合を示
すが、粗面41は、上記のものに限定されず、上記のも
のを適宜に組み合わせてもよい。また、裏面側の粗面4
2は、上記表面側の粗面41に対応する位置に形成れば
湾曲の抑制に効果的である。
【0045】図10は、シャッター7の他の実施例を示
す。この実施例において、第1の表示部35において、
文字となる部分35aの内面にも粗面42を形成すると
共に、該粗面42をシェル3の表面に接触させることに
より、摩耗を少なくしてシャッター7のスライドを円滑
に行うことができるようにした。他の構成は、先に説明
した基本のシャッターと同じであるので同一構成部分に
は同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0046】図11は、シャッター7の更に他の実施例
を示す。この実施例において、第1の表示部35は、シ
ャッター7の上部開口開閉部31の窪部(上記膨出部3
7と反対にシェル3側に凹んだ部分)37Aに形成され
ていて、文字となる部分35aが突出した状態になって
いる。また、上記上部開口開閉部31の先端部(自由端
側)と基端部(連結部33側)の内面には、リブ31
a,31bが突設されていて、これらリブ31a,31
bをシェル3の上ハーフ21の外面に接触させて、上記
窪部37Aの内面に形成した粗面42が直接上ハーフ2
1の外面に接触するのを防止して、これらを保護してい
る。他の構成は先の実施例のシャッターと同じであるの
で同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省
略する。
【0047】また、上記実施例では、シャッター7に肉
厚Tが約0.3mmの金属板を使用した場合を示した
が、金属板の肉厚は0.3mmに限定されるものではな
く、0.15mm〜0.5mmの範囲内のものが使用さ
れる。肉厚が0.5mm以上の場合には、金属板の表面
側に粗面41をプレス成形する際に発生する圧縮歪等
は、上記金属板の肉厚方向に分散吸収されるので金属板
の裏面側に粗面42を形成しなくても粗面41の転写は
効果的に行われる。また、金属板の肉厚が0.15mm
以下であると、金属板の表面に粗面41を形成するのと
同時に裏面に粗面42を形成したとしても、金属板の肉
厚が薄すぎるために、上記金属板の表面に粗面をプレス
成形する際の圧縮歪等を充分に分散、吸収することがで
きず粗面41の転写率は悪くなる。上述のようなことを
考慮すると金属板の肉厚は0.15mm〜0.5mmの
範囲内がベターである。
【0048】なお、上金型82側の刻印用の粗面87,
89の深さ(凹凸度)を30μmとし、下金型83側の
刻印用の粗面93,95の深さ3〜4μm、又は7〜8
μmとしたものと、下金型83側には刻印用の粗面を形
成しないもの(従来のもの)について、シャッターの表
面側における粗面の転写量及び転写率(転写量/刻印用
の粗面の深さ)を測定したところ、表1のような結果が
得られ、シャッターの裏面側に3〜4μm以上の粗面を
形成すれば、シャッターの裏面側に粗面を形成しないも
のに較べて転写率は略2倍以上になることが確認され
た。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明には次に述べるような効果があ
る。
【0051】(1)請求項1のディスクカートリッジ及
び請求項2のシャッターは、シャッターの表面側と裏面
側の両方に粗面を形成したので、シャッターの表面側に
のみ粗面を形成した場合に発生するシャッターの反りを
抑制することができる。
【0052】(2)請求項8のシャッターの製造方法
は、シャッターの表面側に粗面を形成するのと同時にシ
ャッターの裏面側に粗面を形成するので、上記シャッタ
ーの表面側を加圧する際に発生する圧縮歪等を裏面側の
粗面で効果的に吸収、分散して、上記表面側の粗面の刻
印効果を向上させることができる。
【0053】(3)請求項9のシャッターの製造方法
は、上、下金型に設けた刻印用の粗面によって、シャッ
ターの表、裏面に同時に粗面を形成することができる。
【0054】(4)請求項10〜11のシャッターの製
造装置は、下金型高さ調整機構により、下金型の刻印用
の粗面の高さ位置を調整して、シャッターに刻印される
粗面の深さ(凹凸度)を任意に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】斜視図。
【図2】分解斜視図。
【図3】シャッターの斜視図。
【図4】シャッターの断面図。
【図5】要部の拡大断面図。
【図6】シャッター製造装置の略示的側面。
【図7】シャッターの製造工程図。
【図8】粗面形成用の金型装置の略示的断面図。
【図9】(A),(B),(C),(D)は粗面の変形
例を示す平面図。
【図10】シャッターの他の実施例を示す断面図。
【図11】シャッターの他の実施例を示す断面図。
【図12】従来例の斜視図。
【図13】従来例の断面図。
【図14】従来例の問題点を示す断面図。
【符号の説明】
1…ディスクカートリッジ、2…ディスク、3…シェ
ル、5,6…開口部、7…シャッター、35,36…第
1、第2の表示部、35a…文字や図形となる部分、3
7,38…第1、第2の膨出部、41…表面側の粗面、
42…裏面側の粗面、81…金型装置、82…上金型
(パンチ)、83…下金型(ダイ)、84…可動板、8
7,89…刻印用の粗面、101…下金型の高さ調整機
構、102…傾斜面、103…スライド台座、104…
台座駆動部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体としてのディスクと、該ディス
    クを収容したシェルと、該シェルに取り付けられてい
    て、該シェルに設けた開口部を開閉する金属板のシャッ
    ターとを備えていて、 上記シャッターの表面側には、少なくともその一部を加
    工変形させて粗面とすることにより文字及び/又は図形
    からなる表示部が形成されているディスクカートリッジ
    において、 上記シャッターの表示部の裏面側にも粗面が形成されて
    いることを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 金属板により形成されていて、その表面
    の少なくとも一部を加圧変形させて粗面とすることによ
    り文字及び/又は図形からなる表示部が形成されたディ
    スクカートリッジ用のシャッターであって、 上記表示部の裏面側にも粗面が形成されていることを特
    徴とするディスクカートリッジ用のシャッター。
  3. 【請求項3】 上記金属板は、肉厚0.15〜0.5m
    mのアルミニウム若しくはステンレススチールであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のディスクカートリッジ
    用のシャッター。
  4. 【請求項4】 上記裏面側の粗面を構成する凹凸部の高
    さは、数μm以上で上記表面側の粗面を形成する凹凸部
    の高さ以下に形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載のディスクカートリッジ用のシャッター。
  5. 【請求項5】 上記表示部は、文字及び/又は図形部分
    が粗面で、その周囲が非粗面に形成されていることを特
    徴とする請求項2に記載のディスクカートリッジ用のシ
    ャッター。
  6. 【請求項6】 上記表示部は、文字及び/又は図形部分
    が非粗面で、その周囲が粗面に形成されていることを特
    徴とする請求項2に記載のディスクカートリッジ用シャ
    ッター。
  7. 【請求項7】 上記表示部は、ディスクカートリッジか
    ら離間する方向に膨出する膨出部に設けられていること
    を特徴とする請求項2に記載のディスクカートリッジ用
    のシャッター。
  8. 【請求項8】 シャッターの表面側を加圧変形させて粗
    面とすることにより文字及び/又は図形の表示部を形成
    するシャッターの製造方法において、上記シャッターの
    表面側を加圧変形させて粗面を形成する際に、上記シャ
    ッターの裏面側にも、これと同時に粗面を形成すること
    を特徴とするシャッターの製造方法。
  9. 【請求項9】 シャッターを上金型と下金型との間に挟
    んでこれら上、下金型で加圧変形させて粗面を形成する
    ことにより、上記シャッターの表面に文字及び/又は図
    形の表示部を形成するシャッターの製造装置において、
    上記上、下金型は、上記シャッターの表、裏面に粗面を
    形成する刻印用の粗面を有していることを特徴とするシ
    ャッターの製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、上記下金型は、上
    記刻印用の粗面の高さ位置を調整する下金型高さ調整機
    構を備えていることを特徴とするシャッターの製造装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、上記下金型高さ
    調整機構は、傾斜面を介して上記下金型を支持している
    スライド台座と、該スライド台座をスライドさせる台座
    駆動部を備えていることを特徴とするシャッターの製造
    装置。
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