JPH10162541A - ディスクカートリッジおよびシャッター原反 - Google Patents

ディスクカートリッジおよびシャッター原反

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JPH10162541A
JPH10162541A JP8322367A JP32236796A JPH10162541A JP H10162541 A JPH10162541 A JP H10162541A JP 8322367 A JP8322367 A JP 8322367A JP 32236796 A JP32236796 A JP 32236796A JP H10162541 A JPH10162541 A JP H10162541A
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JP
Japan
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shutter
coating layer
substrate
cartridge
shrinkage
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JP8322367A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
Koji Funato
孝次 船渡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0308Shutters

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のシャッターつきディスクカートリッジ
においては、シャッターがカートリッジの上,下面に圧
着して、シャッターのスライドが円滑に行われず、また
カートリッジの上,下面をシャッターで削って摩耗粉が
発生しやすいという問題点があったのでこれを解決す
る。 【解決手段】 ディスクカートリッジ1は、記録媒体と
してのディスク2を収容したカートリッジ3にシャッタ
ー4をスライド可能に取り付け、該シャッター4によっ
て上記カートリッジ3に設けた開口部5,6を開閉する
ようになっている。上記シャッター4は、内,外側面に
合成樹脂をベースにした塗料の塗布層12,13を有し
ていて、これら内,外側面の塗布層12,13が硬化す
るときの収縮量の差によって外側に膨らむように円弧状
に湾曲している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクを回転可
能に収容したカートリッジにシャッターをスライド可能
に取り付けたディスクカートリッジおよび上記シャッタ
ーを形成するためのシャッター原反に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ディスクカートリッジとして、図17に
示したように、ディスク101を回転可能に収容したカ
ートリッジ102にシャッター103をスライド可能に
取り付け、該シャッター103によって上記カートリッ
ジ102の記録再生用の開口部104や駆動軸挿入用の
開口部105を開閉するようにしたディスクカートリッ
ジが知られている。
【0003】上記シャッター103は、図18に示した
ように、アルミニュウム薄板製の長尺状のシャッター原
反201を所定の形状に打ち抜いて、シャッター形成用
の板材202を形成し、該板材202にプレス装置21
0で折曲加工を施すことにより形成されている。
【0004】図19に示したように、上記シャッター1
03は、所定の間隔をもって対向する一対のフラットな
開口開閉板部103a,103bと、これら一対の開口
開閉板部103a,103bの一端を連結する連結板部
103cとによってコ状に形成されていて、上記一対の
開口開閉板部103a,103bで上記カートリッジ1
02の上,下面を挾むようにして、該カートリッジ10
2にスライド可能に取り付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ディスクカートリッジとシャッター原反にはそれぞれ次
に述べるような問題点があった。
【0006】(1)上記従来のディスクカートリッジに
おいては、上記シャッターの一対の開口開閉板部がフラ
ットに形成されているために、上記一対の開口開閉板部
の先端部(自由端側)の間隔(以下、間口間隔という)
1の設定が難しく、図20(A)に示したように上記
間口間隔W1が狭くなりすぎると、上記一対の開口開閉
板部103a,103bがカートリッジ102の上,下
面に強く圧着して、シャッター103をスムースにスラ
イドさせることができなくなるとともに、シャッター1
03をスライドさせる際に、上記一対の開口開閉板部1
03a,103bの側縁で上記カートリッジ102の
上,下面が削られて摩耗粉が発生し、該摩耗粉が記録再
生用の開口部104等からカートリッジ102内に侵入
してディスク101に付着して記録・再生不良の原因に
なる。
【0007】また、図20(B)に示したように、上記
間口間隔W1が広くなりすぎると、上記一対の開口開閉
板部103a,103bの先端側(自由端側)がカート
リッジ102の上,下面から浮き上がった状態になるた
めに、ディスクカートリッジを記録再生装置に挿入する
際などに障害になるという問題点がある。
【0008】上記問題点を解決するために特願平3−2
35711号(実開平5−54585号)のように、シ
ャッター原反にローラ加工を施して予め円弧状の反りを
形成し、これを所定の形状に打ち抜いたのちにコ状に折
曲げて形成したシャッターも開発されている。
【0009】しかし、上記シャッターは、ローラ加工を
施す際に、その表面に傷が付きやすいという欠点があ
る。
【0010】(2)上記従来のシャッター原反は、プレ
ス装置で折曲加工等を施す際にその表面に傷が付きやす
い。
【0011】そこで、本発明は、上記従来の問題点を解
決し、シャッターの間口間隔が多少狭い場合で摩耗粉等
を発生させることなくシャッターをスムースにスライド
させることができるディスクカートリッジおよびプレス
加工等の際に容易に傷が付くことのないシャッター原反
を提供することを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクカート
リッジは、記録媒体としてのディスクを収容したカート
リッジにシャッターをスライド可能に取り付け、該シャ
ッターによって上記カートリッジに設けた開口部を開閉
するようになっているディスクカートリッジにおいて、
上記シャッターの内,外側面に合成樹脂をベースにした
塗料の塗布層を形成し、これら内,外側面の塗布層が硬
化するときの収縮量の差によって外側面側に湾曲させる
ことにより、シャッターがカートリッジの上,下面に全
面に亙って接触するのを防止して、シャッターをスムー
スにスライドさせることができるようにするとともに、
シャッターでカートリッジの上,下面が削られて摩耗粉
が発生するのを抑制した。
【0013】また、本発明のシャッター原反は、金属薄
板製の帯状のシャッター基板と、該シャッター基板の表
面および裏面に合成樹脂をベースにした塗料を塗布する
ことにより形成された塗布層とからなっていて、上記シ
ャッター基板の表面側の塗布層が硬化するときの収縮量
と、裏面側の塗布層が硬化するときの収縮量の差によっ
て反りを発生させることにより、反りを発生させるため
のローラー加工を不要にするとともに、上記塗布層で上
記シャッター基板の表,裏面を保護して、プレス加工等
を施す際に、上記シャッター基板の表,裏面に傷が付く
のを防止できるようにした。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のディスクカート
リッジ1の斜視図である。上記ディスクカートリッジ1
は、記録媒体としてのディスク2を収容したカートリッ
ジ(シェル)3にアルミニュウム等の金属薄板のシャッ
ター4をスライド可能に取り付け、該シャッター4によ
って上記カートリッジ3に設けた記録再生用の開口部5
および駆動軸挿入用の開口部6を開閉するようになって
いる。
【0015】図2の断面図に示したように、上記シャッ
ター4は、アルミニュウム製のシャッター基板11の
内,外側面に合成樹脂をベースにした塗料の塗布層1
2,13を有していて、これら内,外側面の塗布層1
2,13が硬化するときの収縮量の差によって外側面側
に膨らむように円弧状に湾曲している。
【0016】図3は、ディスクカートリッジ1の分解斜
視図である。上記ディスク2は、信号記録部を有するデ
ィスク本体部21と、該ディスク本体部21の中央部に
取り付けられるマグネットチャッキング用のハブ22と
からなっている。
【0017】上記カートリッジ3は、ABSやポリカー
ボネート等の熱可塑性合成樹脂で形成された上,下ハー
フ31,32をビス33…33等で結合することにより
形成されている。
【0018】上記上ハーフ31は、前端側(ドライブ装
置への挿入方向の先端側)の中央部に上記ディスク本体
部21の信号記録部が臨む記録再生用の開口部5を有し
ている。
【0019】上記下ハーフ32は、上記上ハーフ31の
記録再生用の開口部5と対向する位置に記録再生用の開
口部5を有しているとともに、内面(図3の上面)側の
周縁部に複数の円弧状のリブ34…34を有していて、
これら円弧状のリブ34…34によって上記ディスク2
を回転可能に収容する円形状ディスク収容部35が形成
されていて、該ディスク収容部35の中央部には上記デ
ィスク2のハブ22が臨む駆動軸挿入用の開口部6が形
成されている。
【0020】上記シャッター4は、上記上,下ハーフ3
1,32の外側面に重ね合わせる上,下一対の開口開閉
板部41,42と、これら一対の開口開閉板部41,4
2の一端部を連結している連結部43とによって断面略
コ状に形成されている。
【0021】上記シャッター4の一方の開口開閉板部4
1は、上記上ハーフ31に設けた記録再生用の開口部5
を開閉できる長さL1に形成されているとともに、他方
の開口開閉板部42は、上記下ハーフ32に設けた記録
再生用の開口部5と駆動軸挿入用の開口部6の両方を開
閉できる長さL2に形成されている。
【0022】図2および図4に示したように、上記シャ
ッター4は、アルミニュウム製のシャッター基板11の
内,外側面に硬化するときの収縮率の異なる合成樹脂を
ベースにした塗料の塗布層12,13を有していて、こ
れら内,外側面に設けた塗布層12,13の収縮量の差
によって、上記一対の開口開閉板部41,42は、先端
部(自由端側)と基端部(連結部側)の略中間部が最も
カートリッジ3の外側面から離間するように外側に向け
て円弧状に湾曲した状態になっている。
【0023】図3に示したように、上記シャッター4
は、上記連結部43の内面にビス44…44等によって
取り付けられたスライドガイド部材45の脚部46,4
6を上記上,下ハーフ31,32に設けたスライドガイ
ド溝47,47に挿入して、これら上,下ハーフ31,
32の間に上記スライドガイド溝47,47を挾んだ状
態で上記カートリッジ3の前端側にスライド可能に取り
付けられているとともに、シャッタースプリング48の
ばね力により上記開口部5,6を閉じた状態に維持され
ている。
【0024】上記下ハーフ32には、上記シャッター4
の一方の開口開閉板部42の先端が反り返るのを防止す
るシャッターガイド板49が取り付けられているととも
に、誤消去防止部材50がスライド可能に取り付けられ
ている。
【0025】実施例のディスクカートリッジ1は上述の
ような構成であって、シャッター4の一対の開口開閉板
部41,42を構成するアルミニュウム製のシャッター
基板11の内,外側面に硬化するときの収縮率の異なる
合成樹脂をベースとした塗料の塗布層12,13を設け
て、これら塗布層12,13の硬化するときの収縮量の
差により、上記一対の開口開閉板部41,42が外側に
膨らむように円弧状に湾曲した状態で形成されている。
従って、図2に示したように、上記シャッター4の一対
の開口開閉板部41,42の先端部(自由端側)と基端
部(連結部側)の中間部は、カートリッジ3の上,下面
から僅かに浮き上がった状態になって、上記シャッター
4をスライドさせる際に、上記一対の開口開閉板部4
1,42の両側縁部41a,41b,42a,42bで
上記カートリッジ3の上,下面が削られるのを防止し、
シャッター4を円滑にスライドさせることができる。
【0026】なお、上記実施例では、アルミニュウム製
のシャッター基板11の内,外側面に収縮率の異なる合
成樹脂をベースにした塗料の塗布層12,13を形成
し、これら塗布層12,13が硬化するときの収縮率の
差によって、上記シャッター4の一対の開口開閉板部4
1,42等を円弧状に湾曲させた場合を示したが、図5
に示したように、シャッター基板11の内,外側面に同
一合成樹脂をベースにした塗料で塗布層12,13を形
成し、これら塗布層12,13の肉厚を変えることによ
り、上記塗布層12,13の収縮量に差をもたせるよう
にしてもよい。
【0027】次に、図6〜図16を参照して、上記シャ
ッター4を形成するためのシャッター原反201につい
て説明する。上記シャッター原反201は、金属薄板製
の帯状のシャッター基板11の表,裏面(上,下面)に
合成樹脂をベースにした塗料の塗布層12,13を設
け、これら塗布層12,13の硬化における収縮量の差
によってシャッター基板11に円弧状の反りをもたせる
ようになっている。
【0028】上記シャッター基板11の表,裏面の合成
樹脂の塗布層12,13に収縮量の差をもたせる方法と
しては、シャッター基板11の表面側の塗布層12と裏
面側の塗布層13とを収縮率の異なる合成樹脂をベース
にした塗料で形成することやシャッター基板11の表面
側の塗布層12と裏面側の塗布層13とを収縮率の同じ
合成樹脂をベースにした塗料で形成して肉厚に差をもた
せること或は、両者を組み合わせること等が考えられ
る。
【0029】図6〜図9は、シャッター基板11の表,
裏面に収縮率の異なる合成樹脂をベースにした塗料の塗
布層12,13を設けることにより円弧状に湾曲したシ
ャッター原反201を形成する場合を示す。
【0030】上記シャッター基板11は、肉厚0.3m
mのアルミニュウム製の帯状薄板で形成されている。上
記シャッター基板11は、上記塗布層12,13を形成
する前に、汚れ除去処理と化成処理が施される。上記汚
れ除去処理は、シャッター基板11の表,裏面に付着し
ている圧延油その他の汚れを除去するためのものであ
り、上記シャッター基板11をトリクレン等の溶剤内を
通すことにより行われる。上記化成処理は、シャッター
基板11の耐蝕性を向上させるとともに、上記塗布層1
2,13の密着性を向上させるためのものであり、上記
シャッター基板11をリン酸クロム酸塩中を通すなどの
方法により、上記シャッター基板11の表,裏面に所謂
化成処理膜(図示省略)を形成することにより行われ
る。
【0031】上記汚れ除去処理および化成処理を施され
たシャッター基板11の表面には、収縮率0.004m
m/mmのアクリル系樹脂をベースにした塗料の塗布層
12が1.5μmの肉厚になるようにロールコーター3
01によって形成されるとともに、裏面には、収縮率
0.009mm/mmのウレタン系樹脂をベースにした
塗料の塗布層13が1.5μmの肉厚になるようにロー
ルコーター302によって形成される。そして、上記塗
布層12,13を加熱硬化させる際における上記塗布層
12,13の収縮率の差により、図7に示したように、
略120mmの幅Wに対して0.2mmの最大高さHを
有する円弧状に湾曲したシャッター原反201を得るこ
とができた。
【0032】上記シャッター原反201は、収縮率の大
きいウレタン系樹脂をベースにした塗布層13を上に
し、収縮率の小さいアクリル系樹脂をベースにした塗布
層12を下にした状態で、図8に示す型抜用のプレス装
置401に送られる。
【0033】上記型抜用のプレス装置401は、上型
(ポンチ)402と下型(ダイ)403とからなってい
て、上記上型402で上記シャッター原反201を塗布
層13側から打ち抜いて、図9に示したような形状のシ
ャッター形成用の板材202を形成する。
【0034】上記シャッター形成用の板材202は、折
曲用のプレス装置501でコ状に折曲げられる。上記折
曲用のプレス装置501は、上型(ポンチ)502と下
型(ダイ)503とからなっていて、上記収縮率の大き
いウレタン系樹脂をベースにした塗布層13が内側にな
るようにして、略コ状の折曲げることにより、図4に示
したような、一対の開口開閉板部41,42が外側に向
けて円弧状に湾曲するシャッター4を形成するようにな
っている。
【0035】図10〜図11は、シャッター基板11の
表,裏面に同じ合成樹脂をベースにした塗料で肉厚の異
なる塗布層12,13を設けることにより円弧状に湾曲
したシャッター原反201を形成する場合を示す。
【0036】上記シャッター基板11は、上述と同様の
肉厚0.3mmのアルミニュウム製の帯状薄板で形成さ
れている。そして、上記シャッター基板11には、上述
の汚れ除去処理と化成処理が施される。
【0037】上記汚れ除去処理および化成処理を施され
たシャッター基板11の表面には、ウレタン系樹脂をベ
ースにした塗料により肉厚1μmの塗布層12が形成さ
れ、上記シャッター基板11の裏面には、上記ウレタン
系樹脂をベースにした上記と同じ塗料により肉厚2μm
の塗布層13が形成されている。そして、上記塗布層1
2,13を加熱硬化させると、肉厚の薄い表面側の塗布
層12に較べて肉厚の厚い裏面側の塗布層13の収縮量
が大になり、図11に示したように、略120mmの幅
Wに対して、0.25mmの最大高さHを有する円弧状
に湾曲したシャッター原反201を得ることができた。
上記シャッター原反201は、上述したように型抜用の
プレス装置401で所定の形状に型抜きされたのちに、
折曲用のプレス装置501に送られ、コ状に折り曲げら
れてシャッター4が形成される。なお、表,裏面の塗布
層12,13の肉厚の差と円弧状部の最大高さHとの関
係は、図12に示したようになり、塗布層12,13の
肉厚の差を変えることによって、シャッター原反201
の反りを調整することができる。
【0038】図13〜図14は、シャッター基板11の
表,裏面の合成樹脂の塗布層12,13の層数を変える
ことにより、円弧状に湾曲した、シャッター原反201
を形成する場合を示す。
【0039】上記シャッター基板11は、上述と同様の
肉厚0.3mmのアルミニュウム製の帯状薄板で形成さ
れている。そして、上記シャッター基板11には、上述
の汚れ除去処理と化成処理が施される。
【0040】上記汚れ除去処理および化成処理を施され
たシャッター基板11の表面には、ポリエステル系樹脂
をベースにした塗料により肉厚1.5μmの塗布層12
が形成され、上記シャッター基板11の裏面には、エポ
キシ系樹脂をベースにした塗料により肉厚1.5μmの
塗布層13が形成されている。そして、上記塗布層1
2,13を加熱硬化させたのち、上記裏面側の塗布層1
3の表面に、更にポリエステル系樹脂をベースにした塗
料により肉厚3.5μmの塗布層14を形成したのち、
これを加熱硬化させて収縮させることにより、図14に
示したように、略120mmの幅Wに対して0.3mm
の最大高さHを有する円弧状に湾曲したシャッター原反
201を得ることができた。そして、上記シャッター原
反201は、上述したように型抜用のプレス装置401
で所定の形状に型抜きされたのちに、折曲用のプレス装
置501に送られてコ状に折曲げられてシャッター4が
形成される。
【0041】アルミニュウム等の金属製のシャッター基
板11にポリエステル系の樹脂をベースにした塗料を厚
く塗って、肉厚の厚い塗布層を形成すると、上記シャッ
ター基板11と上記塗布層との密着性(結合強度)が悪
く、上記塗布層が剥がれやすい。特に、プレス装置でコ
状に折曲げる際に、折曲部分において塗布層の剥離が起
こりやすい。
【0042】そこで、上述のように、シャッター基板1
1との密着性が良好なエポキシ系の樹脂をベースとする
塗料を先ず薄く塗って塗膜層13を形成し、該塗膜層1
3上にポリエステル系の樹脂をベースにした塗料を厚く
塗って塗膜層14を形成することにより、これら塗膜1
3,14がシャッター基板11から容易に剥離すること
のないようにすることができる。
【0043】図15〜図16は、シャッター基板11の
表,裏面の合成樹脂の塗布層12,13を硬化方法の異
なる塗料によって形成することにより、円弧状に湾曲さ
せたシャッター原反201を形成する場合を示す。
【0044】上記シャッター基板11は、上述と同様の
肉厚0.3mmのアルミニュウム製の帯状薄板で形成さ
れている。そして、上記シャッター基板11には、上述
の汚れ除去処理と化成処理が施される。
【0045】上記汚れ除去処理および化成処理を施され
たシャッター基板11の表面には、無溶剤のアクリル系
紫外線硬化型樹脂をベースにした塗料により肉厚1μm
の塗布層12を形成したのち、水銀灯などにより紫外線
を当てて硬化させる。一方、上記シャッター基板11の
裏面には、溶剤にて希釈された熱硬化性のウレタン系の
樹脂をベースにした塗料により肉厚2μmの塗布層13
を形成したのちに、これを加熱硬化させることにより、
図16に示したように、略120mmの幅Wに対して
0.3mmの最大高さHを有する円弧状に湾曲したシャ
ッター原反201を得ることができた。上記シャッター
原反201は、上述したように型抜用のプレス装置40
1で所定の形状に型抜きされたのちに、折曲用のプレス
装置501に送られて、コ状に折曲げられてシャッター
4が形成される。
【0046】なお、図面に示す実施例では、シャッター
基板11に肉厚0.3mmのアルミニュウム薄板を使用
した場合を示したが、シャッター基板11の肉厚は0.
3mmに限定されないが0.15〜0.5mmの範囲が
望ましい。上記シャッター基板11の素材や肉厚を変え
た場合には、それに応じてシャッター基板11の表,裏
面の塗布層の肉厚を変える必要がある。また、シャッタ
ー基板11の表,裏面に塗料を塗布する方法はロールコ
ーターに限定されず、スプレー等により吹き付けてもよ
い。また、シャッター基板11の表,裏面に同一の樹脂
をベースにした塗布層12,13を設ける場合に、これ
ら塗布層12,13の架橋剤の量を変えることにより、
両者の収縮量に差が出るようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明には次に述べるような効果があ
る。
【0048】(1)請求項1,2,3のディスクカート
リッジは、シャッターの内,外側面に合成樹脂をベース
にした塗料の塗布層を形成し、これら塗布層が硬化する
ときの収縮量の差によってシャッターが外側に膨らむよ
うに円弧状に湾曲させたので、シャッターの中央部がカ
ートリッジの上,下面から僅かに浮き上がった状態にな
り、シャッターによるカートリッジの上,下面の削れや
摩耗を防止し、シャッターを容易にスライドさせること
ができる。シャッターの内,外側面に設けた合成樹脂の
塗布層によってシャッターを保護することができる。
【0049】(2)請求項4,5,6,7,8のシャッ
ター原反は、金属薄板製のシャッター基板の表,裏面に
合成樹脂をベースにした塗料の塗布層を設け、こられ
表,裏面の塗布層が硬化する際の収縮量の差によって自
づと円弧状に湾曲するようにしたので、従来のようにフ
ラットなシャッター基板にローラー加工を施して円弧状
に湾曲させて、本発明のディスクカートリッジのシャッ
ターを形成する必要がなくなる。また、シャッター基板
の表,裏面に設けた合成樹脂をベースにした塗料の塗布
層によってシャッター基板の表面を保護するので、上記
シャッター基板を所定の形状に打ち抜くためのプレス加
工や、コ状に折曲げるためのプレス加工を施す際にアル
ミニュウム等のシャッター基板の表面に傷がつくのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクカートリッジの斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】ディスクカートリッジの分解斜視図。
【図4】シャッターの斜視図。
【図5】シャッターの変形例の断面図。
【図6】シャッター原反の製造方法を示す側面図。
【図7】同断面図。
【図8】(A)シャッター原反の型抜工程を示す断面
図。 (B)シャッター原反の型抜工程を示す断面図。
【図9】折曲工程を示す斜視図。
【図10】シャッター原反の変形例の製造方法を示す側
面図。
【図11】同断面図。
【図12】特性図。
【図13】シャッター原反の変形例の製造方法を示す側
面図。
【図14】同断面図。
【図15】シャッター原反の変形例の製造方法を示す側
面図。
【図16】同断面図。
【図17】従来のディスクカートリッジの斜視図。
【図18】従来のシャッターの製造方法を示す斜視図。
【図19】従来のシャッターの斜視図。
【図20】(A)従来のシャッターの問題点を示す側面
図。 (B)従来のシャッターの問題点を示す側面図。
【符号の説明】
1…ディスクカートリッジ、2…ディスク、3…カート
リッジ、4…シャッター、5…記録再生用の開口部、6
…駆動軸挿入用の開口部、11…シャッター基板、1
2,13…合成樹脂の塗布層、201…シャッター原
反。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体としてのディスクを収容したカ
    ートリッジにシャッターをスライド可能に取り付け、該
    シャッターによって上記カートリッジに設けた開口部を
    開閉するようになっているディスクカートリッジにおい
    て、 上記シャッターは、内,外側面に合成樹脂をベースにし
    た塗料の塗布層を有していて、これら内,外側面の塗布
    層が硬化するときの収縮量の差によって外側に膨らむよ
    うに円弧状に湾曲していることを特徴とするディスクカ
    ートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 シャッターの内側面に設けられた塗布層と外側面に設け
    られた塗布層とは、収縮率の異なる合成樹脂をベースに
    した塗料で形成されていることを特徴とするディスクカ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 シャッターの内側面に設けられた塗布層と外側面に設け
    られた塗布層とは、その肉厚に差異をもたせた状態に形
    成されていることを特徴とするディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 金属薄板製の帯状のシャッター基板と、 上記シャッター基板の表面および裏面に形成された合成
    樹脂をベースにした塗料の塗布層と、 からなり、 上記シャッター基板の表面側の塗布層の収縮量と、裏面
    側の塗布層の収縮量の差によって円弧状の反りを発生さ
    せたことを特徴とするシャッター原反。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 シャッター基板の表面側の塗布層と裏面側の塗布層と
    は、異なる収縮率の合成樹脂をベースにした塗料で形成
    されていることを特徴とするシャッター原反。
  6. 【請求項6】 請求項4において、 シャッター基板の表面側の塗布層と裏面側の塗布層と
    は、異なる肉厚に形成されていることを特徴とするシャ
    ッター原反。
  7. 【請求項7】 請求項4において、 シャッター基板の表面側の塗布層と裏面側の塗布層と
    は、異なる層数に形成されていることを特徴とするシャ
    ッター原反。
  8. 【請求項8】 請求項4において、 シャッター基板の表面側の塗布層と裏面側の塗布層と
    は、硬化方法の異なる塗料によって形成されていること
    を特徴とするシャッター原反。
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