JP2708397B2 - 記録担体のカセット用シャッタ - Google Patents

記録担体のカセット用シャッタ

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JP2708397B2
JP2708397B2 JP28595295A JP28595295A JP2708397B2 JP 2708397 B2 JP2708397 B2 JP 2708397B2 JP 28595295 A JP28595295 A JP 28595295A JP 28595295 A JP28595295 A JP 28595295A JP 2708397 B2 JP2708397 B2 JP 2708397B2
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Inventor
佳照 木村
Original Assignee
伊藤忠プラスチック・システム株式会社
三基精工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録担体のカセッ
ト用シャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】情報を記録・伝達するための記録担体カ
セットは、通常ディスク状の記録担体とそれを収容する
薄い四角い箱状のカセット本体から成る。カセット本体
には、外部から記録担体にアクセス可能なように窓部が
設けられ、該窓部は、カセット本体に摺動可能に取り付
けられた略コ字形状のシャッタによって開閉される。斯
かるシャッタの一例である磁気ディスクカセットのシャ
ッタの製造に関して、長尺の金属薄板を自動プレスライ
ンに供給し、外形打ち抜き加工、折り曲げ加工を一括し
て行う製造方法が提案されている(特開昭61−170
972号公報)。この製造方法によりシャッタ単体の大
量生産が可能であるが、コ字形状のシャッタは、かさ張
るし、その2つの平行な面部分の間隔につき高い寸法精
度が要求されるため、完成品シャッタをそのまま大量に
保管等するような事態は避ける必要がある。
【0003】斯かる完成品シャッタの保管の問題を解決
するために、製造工程を2つ、すなわち、折り曲げ加工
前の加工までを行う非折り曲げ加工工程と、折り曲げて
シャッタを完成させる折り曲げ加工工程とに分離し、非
折り曲げ加工工程で出来た半製品を保管することとし、
カセット本体に対するシャッタの装着時にその都度シャ
ッタの折り曲げ加工を行う製造方法が提案された(特開
平1−292684号公報)。この加工分離方式にあっ
ては、かさ張るために多くのスペースを要し且つコ字形
状の精度維持のために慎重な取り扱いを要した完成品シ
ャッタの保管を、薄板のままでかさ張らないために簡便
に積み重ねることが可能なシャッタ半製品の保管に変更
することができ、輸送や保管等の面で非常に好都合であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記加工分
離方式にあっては、シャッタ半製品が偏平度の高い金属
製薄板から成るために、積み重ねると強力に相互密着し
て分離するのが非常に困難になり、次の作業に支障を及
ぼす虞れがある、といった新たな問題が生じた。本発明
は、斯かる上記加工分離方式におけるシャッタ半製品の
密着という課題を見事に解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、記録担体を収容するカセット本体のアクセ
ス用の窓部を開閉するための金属製薄板を略コ字状に折
り曲げて成るシャッタであって、前記コ字状折り曲げ加
工の前段階における平板状のシャッタ半製品には、該シ
ャッタ半製品の積み重ね時の密着防止用に少なくとも1
つの突出部が形成されることを構成上の特徴とする。
【0006】好ましくは、前記突出部は、金塊状、うね
状、円錐状、切頭円錐状、角錐状、切頭角錐状などの形
状を有する。また好ましくは、前記突出部は、該シャッ
タ半製品の積み重ね時にこれを略水平に平衡保持し得る
ように少なくとも3箇所に形成される。そして好ましく
は、前記突出部は、完成品シャッタから切除されるべき
シャッタ半製品部分に形成される。
【0007】別の本発明は、記録担体を収容するカセッ
ト本体と、カセット本体に設けたアクセス用の窓部を開
閉するための金属製薄板を略コ字状に折り曲げて成るシ
ャッタ、とを含む記録担体カセットにおいて、前記コ字
状折り曲げ加工の前段階における平板状のシャッタ半製
品には、該シャッタ半製品の積み重ね時の密着防止用に
少なくとも1つの突出部が形成されており、該突出部
は、出来上がった完成品シャッタのカセット本体に対す
る装着後に、シャッタ本体に設けた案内溝に係合し、該
案内溝と共にシャッタ開閉動作を円滑案内し得る案内機
構を構成することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1は、本発明の一実施例のシャッタ
を具えた光磁気ディスクの外観斜視図、図2は、完成品
のシャッタ単体の斜視図である。両図を参照すると、本
実施例の光磁気ディスク(カセット)1は、ディスク状
の記録担体(図示せず)が内部に収容された樹脂製の薄
い箱状のカセット本体3と、カセット本体3の一側縁に
摺動自在に取り付けられたシャッタ5、とを含んで成
る。
【0009】シャッタ5は、主として防塵目的のために
カセット本体3のアクセス用の窓部3aを開閉自在に塞
ぐパーツ(要素)であり、材質的には、例えばステンレ
ス製の薄板で形成され、一対の対向面部5a,5bと、
それらを繋ぐ背面部5cとから成る略コ字状に基本的に
折り曲げられて成る。シャッタ5の両対向面部5a,5
bは、カセット本体3に対する円滑な摺動と防塵という
相反する要求のために、その間隔につき高い寸法精度が
要求される。
【0010】シャッタ背面部5cの中央には、ドライブ
装置(図示せず)からディスク(カセット)1を取り出
す際にそれに連動してシャッタ5を閉じるための、ドラ
イブ装置側のシャッタ閉鎖用ピン(図示せず)が入り込
み得る矩形穴5dが穿設されている。本実施例のシャッ
タ5の製造については、加工分離方式、すなわち、コ字
状に折り曲げる前までの加工を行う前工程と、最終的に
コ字状に折り曲げてシャッタを完成させる折り曲げ工程
の2つの工程に分離し、前工程で出来たシャッタ半製品
を保管等することとし、カセット本体に対するシャッタ
の装着工程時にシャッタ半製品の上記折り曲げ加工を行
うこととする。
【0011】平板状のシャッタ半製品5’には、多数積
み重ねて保管・輸送等される際の密着を効果的に回避す
る観点から、シャッタ半製品5’の偏平面部分同士が相
互に面接触(密着)しないように突出部Pが設けられ
る。突出部Pは、図3に示したような、板金プレス加工
による、例えば金塊状のダボ(突出部)から成り、平板
状のシャッタ半製品5’を積み重ねた場合には、図4に
示したようにダボ(P)の斜面部分の表裏が当接・係合
し、シャッタ半製品間には、微小な隙間が形成され、従
ってシャッタ半製品同士の相互密着が生じなくなる。
【0012】この突出部(金塊状のダボ)Pは、上記シ
ャッタ開閉用の矩形穴5dの形成(穿設)位置に形成さ
れる(図5(A))。従って、シャッタ完成のための最
終工程においては、図5(B)に示したように、この矩
形穴5dが打ち抜き成形され、図5(C)に示したよう
に、略コ字状に折り曲げ加工されて完成品シャッタ5が
出来上がる。この完成品シャッタ5は、カセット本体3
に適当に装着される(図1参照)。
【0013】以上説明したように、本実施例において
は、シャッタ半製品には存在するが完成品シャッタには
存在しないように、シャッタ半製品の所定位置(部分)
に突出部を設けたので、シャッタ半製品を多数積み重ね
て保管、搬送等する場合に、これらが相互に密着するよ
うな不都合を完全になくすことができ、また、完成品シ
ャッタとしての機能を損なうこともなく、極めて好都合
である。
【0014】尚、シャッタ半製品に設ける突出部の形状
に関しては、上記金塊状に限定されるものではなく、様
々の形状、例えば、図示しないが、うね状、角錐状、切
頭角錐状、円錐状、切頭円錐状などの形状を採用するこ
とができる。また、突出部の数に関しては、その形状と
も関係するが、図6に示したように、円錐台状のダボ
(突出部)P’をシャッタ半製品5’の2箇所に設ける
こともできる。
【0015】更に、突出部は、積み重ねられるシャッタ
半製品を全体的に略水平に平衡保持して(その後の)取
り扱いを容易にする観点から、図示しないが、シャッタ
半製品の例えば外周近辺の少なくとも3箇所にバランス
良く形成することが考えられる。ところで、上記実施例
構成と異なり、シャッタ半製品に形成しておく突出部が
完成品シャッタに残っていても、実用上差し支えない場
合があり得る。逆にこれを積極的に利用して、シャッタ
機能の促進等を改善することもできる。すなわち、例え
ば、図7に示したように、平板状のシャッタ半製品5”
の両側位置にうね状の突出部P”を設け、対応するカセ
ット本体の側面部分にこれが係合する案内溝(図示せ
ず)を設ける。この溝は、カセット本体を持ち易くする
と共に美的装飾などのためにカセット本体に刻設した平
行な溝群(これも図示せず)の1本として形成すること
が考えられる。
【0016】斯かるシャッタをカセット本体に装着した
場合、シャッタのうね状の突出部P”が、カセット本体
の対応溝にピタリ係合し、該案内溝と共に補助的な案内
機構を構成することになる。これにより、カセット本体
に対するシャッタの摺動動作ないし開閉動作を更に円滑
にでき、また、副次的にシャッタ摺動部分の密閉性を改
善することもできる。このように、図7に示すシャッタ
構成例の場合、シャッタ半製品5”の積み重ね時の不都
合を回避できるは勿論のこと、突出部の除去(切除)作
業を不要にでき、更に、この突出部を有効活用してシャ
ッタ性能を向上でき、極めて実用的・実際的である。
【0017】最後に、言うまでもないが本発明の思想自
体は、適用対象として、上述した実施例(光磁気ディス
ク(カセット))に限定されるものではなく、同様なシ
ャッタ構造を有するリムーバブル(差し替え可能)タイ
プの記録媒体、例えば、フロッピディスク(FD)、ミ
ニディスク(MD)、MOディスク(Magnet OpticalDi
sk )、PD(相変化記録方式書換型光ディスク)、D
VD(Digital VideoDisk)、zipディスク等にも適
用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ャッタ半製品同士の密着という不都合を完全に解消する
ことができ、シャッタ製造の新たな展開に貢献すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例のシャッタを具えた
光磁気ディスクの外観斜視図である。
【図2】図2は、完成品のシャッタ単体の斜視図であ
る。
【図3】図3は、シャッタ半製品の突出部を拡大した破
断斜視図である。
【図4】図4は、積み重ねたシャッタ半製品の破断斜視
図である。
【図5】図5は、シャッタ完成までの関連する代表的工
程を抽出して図解的に示した斜視図である。
【図6】図6は、形状の異なる突出部の破断斜視図であ
る。
【図7】図7は、別のシャッタ構成例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…光磁気ディスク(カセット) 3…カセット本体 3a…窓部 5…シャッタ 5a,5b…対向面部 5c…背面部 5d…矩形穴 5’,5”…シャッタ半製品 P,P’,P”…突出部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録担体を収容するカセット本体のアク
    セス用の窓部を開閉するための金属製薄板を略コ字状に
    折り曲げて成るシャッタであって、 前記コ字状折り曲げ加工の前段階における平板状のシャ
    ッタ半製品には、該シャッタ半製品の積み重ね時の密着
    防止用に少なくとも1つの突出部が形成されることを特
    徴とするシャッタ。
  2. 【請求項2】 前記突出部は、金塊状、うね状、円錐
    状、切頭円錐状、角錐状、切頭角錐状などの形状を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のシャッタ。
  3. 【請求項3】 前記突出部は、該シャッタ半製品の積み
    重ね時にこれを略水平に平衡保持し得るように少なくと
    も3箇所に形成されることを特徴とする請求項1記載の
    シャッタ。
  4. 【請求項4】 前記突出部は、完成品シャッタから切除
    されるべきシャッタ半製品部分に形成されることを特徴
    とする請求項1記載のシャッタ。
  5. 【請求項5】 記録担体を収容するカセット本体と、カ
    セット本体に設けたアクセス用の窓部を開閉するための
    金属製薄板を略コ字状に折り曲げて成るシャッタ、とを
    含む記録担体カセットにおいて、 前記コ字状折り曲げ加工の前段階における平板状のシャ
    ッタ半製品には、該シャッタ半製品の積み重ね時の密着
    防止用に少なくとも1つの突出部が形成されており、 該突出部は、出来上がった完成品シャッタのカセット本
    体に対する装着後に、シャッタ本体に設けた案内溝に係
    合し、該案内溝と共にシャッタ開閉動作を円滑案内し得
    る案内機構を構成することを特徴とする記録担体カセッ
    ト。
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