JP2925852B2 - カートリッジ及びカートリッジにおけるシャッタの製造方法 - Google Patents

カートリッジ及びカートリッジにおけるシャッタの製造方法

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JP2925852B2
JP2925852B2 JP24604192A JP24604192A JP2925852B2 JP 2925852 B2 JP2925852 B2 JP 2925852B2 JP 24604192 A JP24604192 A JP 24604192A JP 24604192 A JP24604192 A JP 24604192A JP 2925852 B2 JP2925852 B2 JP 2925852B2
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shutter
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優 池辺
晴男 芝
幸夫 宮崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレキシブルディス
ク、ハードディスク、特に光ディスクなどのディスク状
媒体をケース内に回転可能に収納したディスクカートリ
ッジ或いはテープ状媒体を収納したオーディオ若しくは
ビデオカセット、デジタルコンパクトカセットのカート
リッジ及びカートリッジにおけるシャッタの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、情報媒体、例えば磁気ディス
ク、光ディスク或いは光磁気ディスクのディスク状媒体
或いはテープ状媒体などは、ケースに収納されたカート
リッジとして記録・再生機器にセッティングされて用い
られる。従来の、この種の媒体は、取扱上ゴミやほこり
がつきやすく、殊に傷つきやすいばかりか、温度変化に
より影響が大きいために、ケースに設けたヘッド挿入孔
や駆動軸挿入孔などの開口をディスク使用・不使用時に
開閉するシャッタを備えることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のカートリッジで
は、ケースに形成した開口部を開閉するシャッタを摺動
自在に備えたものでは、シャッタは金属薄板から成形す
る場合、連続して製造するためにシャッタ端部に連結部
を設けて最終工程で切断していた。ところが、切断部が
シャッタ端部よりも凸状に突出しているため、シャッタ
ストロークがその切断部で決まるとか、シャッタ開閉部
材など記録再生装置の部材と当接して、記録再生装置と
の着脱や、シャッタの開閉がスムーズにできなくなるな
どの問題が発生するために、非常に高精度に切断位置を
管理する必要があって、後処理加工も必要となって製造
煩雑で生産効率も悪く、シャッタ動作の信頼性の上でも
問題があった。本発明は、これら従来の欠点を排除しよ
うとするもので、シャッタのストローク範囲の決定がら
くで、組立性を著しく向上すると共に、シャッタの先端
がケースに当って、ケースを削ったりすることなく摺動
性を良くしてスムーズに操作でき、動作不良となること
もなく、安全性を高めて信頼性の向上と、製作も容易で
安価なカートリッジ及びカートリッジにおけるシャッタ
の製造方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に媒体を
収納し、該媒体の記録面の一部を外部に露出するための
開口または駆動軸などを挿入するための開口を有するケ
ースと、該ケースに摺動自在に備えられ、前記開口の少
なくとも一つを開閉するシャッタを備えたカートリッジ
において、該シャッタの摺動方向の左右外端縁の両側対
称位置に凹部を形成したものである。
【0005】
【作用】ケース上を摺動する際に、シャッタの先端縁の
良質な端面で停止位置が規制でき、しかも、シャッタま
たはシャッタの摺動用ガイドがケースのスライド溝に嵌
挿されて摺動するときにはシャッタまたは摺動用ガイド
の先端の切断加工縁がケースと接触することなく、シャ
ッタの動きもスムーズになると共に、削れ現象の発生も
なくて信頼性を著しく高められて用いられる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図5のディスクカ
ートリッジの例で説明すると、ケース1の内部に情報媒
体のディスク状媒体2を収納し、ヘッド挿入孔などの開
口3を形成したケース1に、該開口3を開閉するための
断面略コ字状のシャッタ4を摺動自在に備えたカートリ
ッジであって、前記ケース1は上ケースと下ケースとか
らなり、該ケース1における前記シャッタ4に、ガイド
爪10を折り曲げた断面コ字状の摺動用ガイド10を
設け、ガイド爪10が、前記ケース1の側面部よりケ
ース内部に形成したスライド溝に挿入してあり、かつ摺
動用ガイド10の摺動方向の左右外端縁19の両側対称
位置に凹部17を形成し、該凹部17内に左右外端縁1
9よりも突出しない凸部18を設け、該凹部17がコ字
状背面部の角部に位置され、凸部18の切断縁が外端縁
19より両側に突出しないようにしてある。
【0007】この場合、シャッタ4に形成した前記凹部
17としては、断面略コ字状のシャッタとした場合、左
右または/及び上下の対称位置に一対備えていて折曲角
部に角落しがあるようにしたり、背面部のみに凹部17
があるようにすることもでき、また、前記凹部17と、
該凹部17に嵌合される段部(図示せず)とで摺動範囲
を決定するようにすることもできる。
【0008】図中、5はシャッタエリアで、断面コ字状
のシャッタ4を摺動させるためのもので、凹面でケース
外面に形成される。6はクランピングプレート、7はデ
ィスク嵌合孔、8は消去防止用プラグ、9はシャッタロ
ック、14は媒体収納部、15はラベルアリア、16は
可視部である。なお、前記ケース1は、フロッピーディ
スク、コンパクトディスクやビデオディスク、光ディス
クなどのディスク状媒体またはオーディオやビデオ或い
はデジタルコンパクトカセットなどのテープ状媒体を収
納した各種のカートリッジ形態のシェルに選んで構成さ
れる。
【0009】なお、前記シャッタ4は、金属板からプレ
ス形成により製造する金属製シャッタであって、エッジ
がなくなるように外端縁を丸味をつけたり、角部を落し
たりしてケース側に形成した面取部或いは凹部に対応ま
たは嵌合するようにして、シャッタの強度を高め信頼性
を向上させることが考慮されている。
【0010】図6及び図7の実施例では、フロッピーデ
ィスクの例で、ディスク状媒体2を収納したケース1に
備えられる断面略コ字状シャッタ4のコ字状背部4
両端またはいずれかの一端に凹部17を設け、シャッタ
上下板4,4の最外端縁19より内側で終らせた凸
部18を有するもので、開口3を開閉するための窓部1
3をシャッタ上下板4に備え、スライドエリア11に
シャッタ4が摺動自在に装備されている。
【0011】なお、コ字状背部4の折曲両角部にまた
がって凹部17を設けて、削れ防止に役立たせてある。
この場合、凹部17内に一対の折曲線を入れて略コ字状
に折曲げたものであって、一連に多数連設されている場
合、コ字状背部4をシャッタ上下板4の最外端縁1
9より内側位置にある接離縁で切断分離することで凸部
18が形成されることが配慮される。
【0012】シャッタ4を金属薄板からプレス加工によ
り多数成形するに際し、図8に示すように、各隣接する
シャッタの左右外端縁19に連結部20を設けると共
に、該連結部20の切断工程で連結部近傍の外端縁の両
側対称位置に凹部17を形成するように連結部20を打
ち抜き、この凹部17,17間に設けた連結部20で各
シャッタ4を連続成形すると共に、この連結部20を前
記切縁と平行な切断線21で、切縁より突出しない凹部
内方位置において切断して各シャッタを切離し、折曲線
22で断面略コ字形に折曲げたカートリッジにおけるシ
ャッタとするものである。
【0013】図9の例では、デジタルコンパクトカセッ
ト(DCC)のカートリッジとした例で、ケース1に備
えられるシャッタ4のコ字状背部4とシャッタ上下板
の左右外端縁19より突出しないで内側に終らせる
のに、凹部17の内方の凸部18で切断面が突出しない
ようにしたもので、切断面がシャッタ4の開閉操作時に
ケース1に当接しないようにしてある。この場合の実施
例では、図10に示すように前例と同様に各シャッタ
4,4間を連続して製造するために、シャッタ4の端部
に連結部20の基部に凹部17を形成し、切断線21で
カットするのがよい。
【0014】図11の例では、シャッタ4の両側縁に形
成された凹部17と、該凹部17に嵌合される段差部2
3とで前後方向の移動規制ができるようにしたもので、
打抜き加工の際に、図12の如く凹部17間にある連結
部20で連続形成され、切断線21でカットしてある
が、折曲線22は凹部17と離れた位置に設けて断面略
コ字状に折曲げてシャッタとしてある。この場合、凹部
17は段差をつけた2段凹部17にして段差部23に
嵌合できるようにすることが配慮されている。
【0015】
【発明の効果】本発明は、シャッタの摺動方向の左右外
端縁の両側対称位置に凹部があることで、シャッタの開
閉操作時にケースに当接することなく、シャッタ作動不
良となることなく安全に開閉操作でき、しかもシャッタ
開閉時のケースに対するこすれ、或いは削れなどケース
損傷や削れ粉の発生現象が少ないので、ドロップアウト
などの記録・再生に支障を来すこともなく信頼性を著し
く高めることができるし、シャッタの摺動範囲の設定に
誤差がなく簡易に決められるし、高精度の切断位置の管
理も不要となり、切断面の再加工を要しないし、品質向
上並びに耐久性向上などがはかられ、製作も容易・安価
であるなどの実用上の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す平面図である。
【図2】図1の例の分離状態の斜視図である。
【図3】図1の例のシャッタの一部の拡大斜視図であ
る。
【図4】図3の例の一部の正面図である。
【図5】図3の例の一部の平面図である。
【図6】本発明の他の実施例の平面図である。
【図7】図6の例のシャッタの拡大斜視図である。
【図8】図6の例のシャッタの製造工程の説明平面図で
ある。
【図9】本発明の他の実施例の斜視図である。
【図10】図9の例のシャッタの製造工程の説明平面図
である。
【図11】本発明のさらに他の実施例の斜視図である。
【図12】図11の例のシャッタの製造工程の説明平面
図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 ディスク状媒体 3 開口 4 シャッタ 4コ字状背部 4シャッタ上下板 5 シャッタエリア 10 摺動用ガイド 10ガイド爪 11 スライドエリア 12 切欠 13 窓部 17 凹部 18 凸部 19 外端縁 20 連結部 21 切断線 22 折曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−286190(JP,A) 特開 昭61−170972(JP,A) 特開 平1−294284(JP,A) 実開 昭61−3577(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 23/087 520 G11B 23/03 605 G11B 23/113

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に媒体を収納し、該媒体の記録面の
    一部を露出するための開口、または駆動軸などを挿入す
    るための開口を有するケースと、該ケースに摺動自在に
    備えられ、前記開口のうち少なくとも一つを開閉するシ
    ャッタを備えたカートリッジにおいて、該シャッタの摺
    動方向の左右外端縁の両側対称位置に凹部を形成したこ
    とをを特徴とするカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記凹部内に左右外端縁よりも突出しな
    い凸部を有することを特徴とする請求項1記載のカート
    リッジ。
  3. 【請求項3】 前記シャッタは、外端縁がケースの段差
    部と当接して、シャッタの摺動範囲が決定されることを
    特徴とする請求項1または2記載のカートリッジ。
  4. 【請求項4】 内部に媒体を収納し、該媒体の記録面の
    一部を露出するための開口、または駆動軸などを挿入す
    るための開口を有するケースと、該ケースに摺動自在に
    備えられ、前記開口のうち少なくとも1つを開閉するシ
    ャッタを金属板からプレス成形により連続成形するに際
    し、各隣接するシャッタの左右外端縁に連結部を設ける
    ととにも、該連結部の切断工程で連結部近傍の外端縁に
    凹部を形成するように連結部を打ち抜くことを特徴とす
    るカートリッジにおけるシャッタの製造方法。
  5. 【請求項5】 内部に媒体を収納し、該媒体の記録面の
    恥部を露出するための開口、または駆動軸などを挿入す
    るための開口を有するケースと、該ケースに摺動自在に
    備えられ、前記開口のうち少なくとも1つを開閉するシ
    ャッタを金属板からプレス成形により連続成形するに際
    し、各隣接するシャッタの左右外端縁に凹部を形成して
    凹部内に連結部を設け、該連結部の切断工程で左右外端
    縁よりも突出しない位置で該連結部を打ち抜くことを特
    徴とするカートリッジにおけるシャッタの製造方法。
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