JP2824137B2 - 絞り部品の製造方法 - Google Patents

絞り部品の製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 薄板材から抜き加工及び絞り加工を行って所定の外形
を有した絞り部品を製造するための方法に関し、 ハンマーベースのような絞り部品の平面度を向上さ
せ、製品の歩留まりの向上を図ることを目的とし、 絞り加工を行う際の絞り部分の外形の周囲に歪み防止
用の鍔部を設けた形状に前記薄板材の外形抜き加工を行
った後、絞り加工を行い、絞り部品の外形に対応する所
定の形状に外形抜き加工を行った後、先端部がアール面
に形成されたパンチを用いて絞り部分を強制的にアール
面状に形成し、絞り部分に対する所定の抜き加工を行っ
た後、アール面状の絞り部分を平面状に修正加工するよ
うに構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、薄板材から抜き加工及び絞り加工を行って
所定の外形を有した絞り部品を製造するための方法に関
し、例えばワイヤドットプリンタに用いられるムービン
グコイル型印字ヘッドのハンマベースの製造に利用され
る。
ムービングコイル型印字ヘッドのハンマは、永久磁石
の間に2個1組で配置されるが、ハンマが長期間にわた
り円滑に動作するためには、薄板材から抜き加工及び絞
り加工によって製造されるハンマベースの仕上がり精
度、特にその平面度が良好であることが必要である。
〔従来の技術〕
第6図(a)〜(d)は従来のハンマベースHB1の製
造方法を説明するための図である。
まず、第6図(a)に示すステンレス鋼などの薄板材
(薄鋼板)SSに対して、パンチ及びダイを用いて第6図
(b)に示すように絞り加工を行って絞り部分51を形成
する。次に、第6図(c)に示すように、外形抜き型を
用いて所定の外形形状52となるように外形抜き加工を行
い、抜き加工による抜き穴53などを形成した後、薄板材
SSから切り離してハンマベースHB1を完成させる。
これらの各工程において、絞り部分51は、その周囲の
部分よりも紙面に対して奥側に窪んでおり、絞り部分51
自体は平面状となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述した従来の製造方法においては、薄板材
SSから直接的に絞り加工を行うため、絞り部分51の周囲
において絞り加工時の肉引っ張りが均等とならず、種々
の方向に複雑な捩じれを生じる。
また、抜き穴53などを形成する際にも、絞り部分51や
その周辺部において種々の歪みや捩じれが生じる。
したがって、切り離した状態の絞りハンマベースHB1
は、種々の変形や歪みを有しており、平面度が悪い。そ
のため、先端部が平らなパンチ及びダイを用い、絞り部
分51の歪みを取り除いて平面になるよう修正が行われる
が、種々の方向の歪みや捩じれが複雑に重なっているた
め、これを修正して充分な平面度を得ることは容易でな
い。
さらには、薄板材SSとして帯状材をロール状に巻き取
ったフープ状材を用いた場合には、巻き取りの外側に近
い部分と内側に近い部分とでは巻き取り半径が異なるた
めに材料の反り状態が異なり、またこれに材料の硬度の
バラツキなどが加わるため、絞り部分51などの歪みは極
めて複雑であり、これらの全部を充分な平面に修正する
のは極めて困難である。
そのため、ハンマベースHB1の歩留まりが著しく悪い
という問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑み、ハンマベースのような
絞り部品の平面度を向上させ、製品の歩留まりの向上を
図ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1の発明に係る製造方法は、上述の課題を解決
するため、第1図に示すように、絞り加工を行う際の絞
り部分11の外形の周囲に歪み防止用の鍔部12を設けた形
状に前記薄板材SSの外形抜き加工を行った後、絞り加工
を行い、その後、絞り部品HBの外形に対応する所定の形
状に外形抜き加工を行い、絞り部分を強制的にアール面
状に形成し、絞り部分に所定の抜き加工を行った後、ア
ール面状の絞り部分を平面状に修正加工する。
請求項2の発明に係る製造方法は、絞り部品HBの外形
に対応する所定の形状に外形抜き加工を行い、先端部が
アール面に形成されたパンチ21を用いて絞り部分を強制
的にアール面状に形成し、絞り部分11に対する所定の抜
き加工を行った後、アール面状の絞り部分11を平面状に
修正加工する。
〔作 用〕
鍔部12が設けられているため、絞り部分11を絞り加工
する際に、周方向において絞り率がほぼ同一となり、素
直な絞り加工が行われる。
絞り部分11がアール面状に形成されることによって、
絞り部分11の剛性が向上し、以降の工程における歪みや
捩れなどが生じ難くなるとともに、歪みや捩れなどが生
じた場合であっても、アール面を平面に修正する際に同
時に修正される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図(a)〜(g)は本発明に係る製造方法を説明
するための各工程における薄板材SSの平面図、第2図
(a)〜(d)は第1図(a)(b)(d)(f)のII
−II線矢視断面図である。
まず、第1図(a)に示すように、薄板材SSに対し
て、絞り加工を行う際の絞り部分11の外形11aの周囲に
歪み防止用の鍔部12を設けた形状に外形抜き加工を行
い、鍔付き外形抜き材10aとする。
したがって、鍔付き外形抜き材10aの外形は、絞り部
分11の外形11aに対してほぼ相似の形状(相似ブランク
形状)となっている。
なお、鍔付き外形抜き材10aの断面形状は、第2図
(a)に示すように、平板状である。
次に、第1図(b)に示すように、所定の形状のパン
チ及びダイを用いて絞り加工を行い、絞り部分11を形成
して鍔付き絞り材10bとする。
このときの絞り部分11の断面形状は、第2図(b)に
示すように、平面状である。絞り部分11の形成のため
に、1段又は複数段の絞り加工を行う。
このとき、絞り部分11に対して、その外周にほぼ同一
幅の鍔部12が設けられているため、周方向において絞り
率がほぼ同一となり、素直な絞り加工が行われ、歪みや
捩れが生じ難く、また生じた場合であっても単純であ
る。
次に、第1図(c)に示すように、ハンマベースHBの
外形に対応する所定の形状に外形抜き加工を行い、外形
抜き絞り材10cとする。
次に、第1図(d)及び第2図(c)に示すように、
外形抜き絞り材10cに対して、絞り部分11を強制的にア
ール(球)面状に形成し、アール付き絞り材10dとす
る。
第3図は絞り部分11のアール加工工程を示す正面図で
ある。
絞り部分11のアール加工のために、先端部がアール面
に形成されたパンチ21、及びパンチ21のアール面に対応
して同方向のアール面に形成されたダイ22が用いられ
る。なお、絞り部分11の外形11aの周囲の部分12aも、絞
り部分11のアール面につられて幾分かアール面状とな
る。
これによって、絞り部分11の剛性が向上し、以降にお
ける歪みや捩れなどが生じ難くなるとともに、歪みや捩
れなどが生じた場合であっても、平面に対してアール面
の反り方向と同方向に反ることになるから、アール面を
平面に修正する際に同時に修正されることとなり、最終
的に良好な平面度を得ることができる。
次に、第1図(e)に示すように、アール付き絞り材
10dの絞り部分11に対して、所定形状のパンチ及びダイ
を用いて抜き加工を行う。これによって所定の抜き穴13
を形成し、アール付き抜き絞り材10eとする。
このときの絞り部分11の形状は、第2図(c)に示す
ようにアール面状である。
次に、第1図(f)及び第2図(d)に示すように、
アール付き抜き絞り材10eに対して、絞り部分11を平面
状に修正し、修正抜き絞り材10fとする。
第4図は絞り部分11の修正加工工程を示す正面図であ
る。
絞り部分11を平面状に修正加工するために、先端部が
平面(フラット面)23aに形成されたパンチ23、及び上
方に凸状のアール面24aを有したダイ24が用いられる。
パンチ23がストロークの下降端に至ったときに、絞り部
分11の上面にパンチ23の平面23aが接触し且つダイ24の
アール面24aの頂部が絞り部分11の下面に接触するよう
に調整されている。但し、ダイ24のアール面24aの高さ
位置は、薄板材SSの硬度、撓み状態などに応じて微調整
される。
なお、修正抜き絞り材10fの周囲の部分12aは、図示し
ない平面のパンチによって同時に平面に修正される。
この修正工程によって、絞り部分11が良好な平面度と
なるように修正される。
次に、第1図(g)に示すように、修正抜き絞り材10
fの内の中央部分を両端部から切り離し、ハンマベースH
Bを得る。
第5図は修正加工に用いられる調整ダイ30の一例を示
す断面正面図である。
調整ダイ30は、基台31、基台31のほぼ中央に嵌入して
図の上下方向(矢印M4方向)に摺動可能な可動ダイ32、
可動ダイ32の下面と基台31との間に配置されたスライダ
33、スライダ33を図の左右方向(矢印M5方向)に移動さ
せるマイクロヘッド装置34、スライダ33をマイクロヘッ
ド装置34の方に向かって付勢する圧縮バネ35からなる。
可動ダイ32の下面及びスライダ33の上面には、互いに
摺動可能なテーパ面が形成されており、スライダ33の移
動によって可動ダイ32が上下方向に移動する。
しがって、マイクロヘッド装置34のノブ34aを回転さ
せることによってスライダ33が左右方向に移動し、これ
によって可動ダイ32の上下方向位置が微調整される。可
動ダイ32のアール面32aの高さ位置を、絞り部分11が平
面になるように、薄板材SSの硬度、撓み状態などに応じ
て微調整すればよい。
上述の実施例によると、絞り加工時及び抜き加工時に
おいて歪みや捩じれなどが生じ難く、また生じた歪みや
捩じれなどが修正工程において修正されるので、ハンマ
ベースHBなどの絞り部品の平面度が向上し、製品の歩留
まりの向上を図ることができる。また、フープ状材など
を用いた場合において、巻き取り半径位置による反り状
態の相違や硬度の相違などに対しても、修正工程のパン
チ23及びダイ24の形状や位置を調整することによって容
易に対処することができる。その場合に、第5図に示す
調整ダイ30を用いることによって、極めて容易に且つ迅
速に、絞り部分11が平面となるように調整を行うことが
できる。
上述の実施例において、第1図(c)において説明し
た外形抜き加工を、絞り部分11の両側に対して片側づつ
2回に分けて行ってもよい。各工程の間に、上述した以
外の抜き工程、絞り工程、曲げ工程などを行うことも可
能である。パンチ21及びダイ22,24のアール面の曲率半
径は、薄板材SSの材質、形状、寸法、反り状態、ハンマ
ベースHBの形状、絞り加工の深さなどに応じて、種々の
適当な値とすることができる。パンチ24のアール面24a
をこれとは別の形状に形成してもよい。
本発明の方法は、ハンマベースHB以外の種々の絞り部
品の製造に適用することができる。
〔発明の効果〕
本発明によると、薄板材から抜き加工及び絞り加工を
行って所定の外形を有した絞り部品を製造するに際し
て、絞り部品の平面度を向上させ、製品の歩留まりの向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る製造方法を説明するための各工程
における薄板材の平面図、 第2図は第1図のII−II線矢視断面図、 第3図は絞り部分のアール加工工程を示す正面図、 第4図は絞り部分の修正加工工程を示す正面図、 第5図は修正加工に用いられる調整ダイの一例を示す断
面正面図、 第6図は従来のハンマベースの製造方法を説明するため
の図である。 図において、 SSは薄板材、 HBはハンマベース(絞り部品)、 11は絞り部分、 12は鍔部、 21はパンチである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板材から抜き加工及び絞り加工を行って
    所定の外形を有した絞り部品を製造するための方法であ
    って、 絞り加工を行う際の絞り部分の外形の周囲に歪み防止用
    の鍔部を設けた形状に前記薄板材の外形抜き加工を行っ
    た後、 絞り加工を行い、 絞り部品の外形に対応する所定の形状に外形抜き加工を
    行い、 絞り部分を強制的にアール面状に形成し、 絞り部分に所定の抜き加工を行った後、 アール面状の絞り部分を平面状に修正加工する ことを特徴とする絞り部品の製造方法。
  2. 【請求項2】薄板材から抜き加工及び絞り加工を行って
    所定の外形を有した絞り部品を製造するための方法であ
    って、 絞り加工を行う際の絞り部分の外形の周囲に歪み防止用
    の鍔部を設けた形状に前記薄板材の外形抜き加工を行っ
    た後、 絞り加工を行い、 絞り部品の外形に対応する所定の形状に外形抜き加工を
    行い、 先端部がアール面に形成されたパンチを用いて絞り部分
    を強制的にアール面状に形成し、 絞り部分に対する所定の抜き加工を行った後、 アール面状の絞り部分を平面状に修正加工する ことを特徴とする絞り部品の製造方法。
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