JP2001295818A - 木ねじ - Google Patents
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Abstract
において、部材の割れを防止すると共に、高い締結強度
を確保する。 【解決手段】 軸1の一端部に台錐状の頭部2が形成さ
れており、軸1の他端部にはドリル部3が形成されてい
る。ドリル部3をピンポイント状に形成し、かつ、2つ
の切刃9が成すドリル角θ3を60°程度の鋭角に設定
する。ねじ山4の始端4aは切刃9の近傍に位置してい
る。頭部2にはフランジ2aが形成されている。また、
頭部2の座面には、放射状に延びる切削リブ6が、フラ
ンジ2aの周縁まで延びる状態で形成されている。
Description
材に各種の部材を締結するのに使用する木ねじに関する
ものである。
うに、本体を成す軸1′の一端(基端)に台錐状等の頭
部2′を形成する一方、軸1′の他端(先端)は鋭く尖
らせて、軸1′の先端からねじ山4′が始まるように形
成されており、軸1′の回転によるねじ山4′の食い込
みを利用して、軸1′を部材に進入させている。
頭部2′が部材の内部に沈み込むように、頭部2′の座
面に、複数本の切削リブ(フレキ)6′を放射状に形成
することも行われている。
ねじは、軸1′の先端部で部材を半径外向きに押し広げ
るようにして部材の中に進入していくため、部材の割れ
が発生しやすいと共にねじ込み抵抗が大きいという問題
があった。この問題は、ねじの長さが長くなればなるほ
ど顕著に現れる。
けると、部材への頭部の沈み込みは容易ならしめること
ができるが、部材を頭部で押さえる力が低下して、締結
強度が低下するという問題があった。
(B)に示すように、軸1′の先端に、複数の縦溝8′
及び切刃9′を有するドリル部3′を形成する一方、頭
部2′には薄肉のフランジ2aを形成した木ねじを提案
した(これと類似した形態のねじは実開平7−4103
9号公報にも開示されている)。
刃9′で構成されるドリル角θ′は、鋼板用ドリルねじ
のドリル角と同様に110〜120°程度の鈍角に設定
されており、また、頭部2′の切削リブ6′はフランジ
2aの外周面よりも半径内側に位置していた。
軸1′を進入するものであるため、図8(A)のような
一般的な木ねじに比べると、部材の割れを低減できると
共に、ねじ込み抵抗も少なくして作業者の負担を軽減で
き、更に、頭部2′に設けたフランジ2aの存在によっ
て部材に対する押圧力が高いため、高い締結強度を得る
ことができた。
先端にドリル部を形成した木ねじにおいて、より一層の
性能向上を図ることを目的とするものである。
を成す軸と、軸の一端部に形成した頭部と、軸の他端部
に形成したドリル部と、軸のうち少なくとも前記ドリル
部寄りの部位に形成したねじ山とを備えている。
斜して延びる複数の切刃と、この切刃を形成するための
複数の縦溝とを備えており、前記切刃によって形成され
るドリル角を鋭角に設定し、更に、前記ねじ山の始端を
ドリル部の近傍に位置させるか又はドリル部と重複させ
ている。
記頭部は、軸に連設した部位が小径で頂面の側が大径と
なる台錐状に形成されており、頭部のうち頂面の側に薄
いフランジを形成し、更に、頭部の座面に、略放射状に
延びる複数本の切削リブを、前記フランジの周縁まで延
びる状態で形成する一方、前記ねじ山を断続的に横断す
るようにごく緩いリード角で延びるノッチ群を形成し更
に、前記ドリル部のドリル角を40度〜70度に設定し
ている。
刃にはすくい角を設けると共に二番取りしておくのが好
ましい。ドリル部の最先端は、複数の刃先が1点で交わ
るピンポイント状に形成するのが好ましい(現実には製
造上の問題で理想的なピンポイントにすることは難しい
が、できるだけ、ピンポンイトに近づけるのが好まし
い)。
ねて固定することに使用されるが、ねじ込まれる部材は
木材には限らず、木材程度の硬さの様々のものの締結に
使用できる。
らせた一般の木ねじの場合は、打ち込み当初における部
材へのねじ込みはスムースに行われるが、侵入深さが大
きくなるに従って抵抗が増大し、打ち込みトルクが大き
くなると共に部材の割れが発生し易い一方、ドリル部を
備えた従来の木ねじは、打ち込み当初におけるねじ山の
食い込みが悪いという問題があった。
ち込み当初において切刃は部材に突き刺さるような状態
になって、部材に対してドリル部を素早く進入させるこ
とができると共に、ねじ山を部材に素早く食い付かせる
ことができる。また、ドリル部の切れ味が向上して部材
を軽快に切削できるため、抵抗(回転トルク)を抑制し
た状態でドリル部とねじ山とを部材内に進入させること
ができる。
じ山の食い付きとを素早く行えることと、ドリル部とね
じ山とを部材内に軽快に進入させ得ることとが相俟っ
て、部材の割れを防止又は格段に低減することができる
と共に、作業能率も飛躍的に向上させることができ、更
に作業者の負担を軽減できる。
割れ及びねじ込み抵抗を低減できるのは、ドリル部が尖
った状態になることによって切刃が部材に食い込みやす
くなることと、切刃の長さが長くなることによって切削
抵抗が低減することが主たる要因と考えられる。
ッチ群を形成したことにより、切り粉の詰まりを抑制し
て部材へのねじ山の食い込みが良好となるため、ねじを
より一層軽い力でねじ込むことができる。
延びているため、切削リブによってフランジが補強さ
れ、このため、フランジの厚さを0,5〜0.7mm程
度のような1mm以下に薄くしても、フランジを変形さ
せることなく部材の内部に確実に沈み込ませることがで
きる。
た状態を保持しつつ、フランジを部材の内部に沈み込ま
せることができる。従って、断熱材を内装することによ
って冷暖房効率を高めた外断熱構造の床や壁、天井など
に使用すると好適である。
づいて説明する。
(A)は木ねじの正面図、(B)は平面図、(C)は
(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断
面図、(E)は(D)のEーE視断面図、図2のうち
(A)は図1(A)のIIA-IIA視断面図、(B)はねじ
山の部分断面図、図4のうち(A)は底面図、(B)は
先端部の部分拡大図、図3のうち(A)は図3微のA−
A視断面図、(B)は図3(B)のB−B視断面図であ
る。
ステンレス材等からなる軸1を備えており、軸1の一端
には略台錐状の頭部2を形成し、軸1の他端にはドリル
部3を形成し、軸1のうちドリル部3寄りのある程度の
範囲に1条のねじ山4を形成している。このため、軸1
はねじ部1aとねじ無し部1bとに分離している。
のため、ねじ部1aの谷径D1はねじ無し部1bの直径
(素材の直径)D2よりも小径になっている。
せず)が係合する十字穴5を形成しており、また、図1
(E)に明示するように、頭部2には薄いリング状のフ
ランジ2aを形成している。また、頭部2の座面は70
°程度の円錐面になっており、この座面に、放射状に延
びる複数本(図では6本)の切削リブ6を突設してい
る。
6は頭部2の付け根のからフランジ2aの周縁まで延び
ており、このため、切削リブ6の突出寸法は、頭部2の
付け根からフランジ2aに近づくに従って高さが徐々に
高くなっている。
6のうち回転方向に向かった面6aは平面視で放射方向
に延びるように設定し、また、切削リブ6の平断面角度
θ1(図1(C)参照)は45°程度に設定している。
図示の例では切削リブ6は軸線と平行に延びているが、
軸線に対して傾斜させても良い。
45°前後に設定しており、ねじ山4のピッチPは谷径
D1よりもやや小さい寸法に設定している。
ねじ山4の外径が6mm程度の場合、頭部2におけるフ
ランジ2aの外径は11〜11.5mm程度で厚さは
0.5〜0.7mm程度に設定している。
欠くように極く緩いリード角で延びる2条のノッチ群7
が形成されている。図2(A)に示すように、ノッチ群
7は平面視V字状に形成されており、ねじ山4を部分的
に切欠いた状態になっているが、図2(A)に一点差線
で示すように、ねじ山4を完全に分断した状態に形成し
ても良い。ノッチ群7は、ドリル部3における縦溝8の
終端部の箇所から始まっている。
じ山4の延び方向と逆になっているが、ねじ山4の延び
方向と同じ方向に延びるように形成しても良い。また、
ノッチ群7は1条のみ又は3条以上形成しても良い。
縦溝8を形成することにより、軸心に対して傾斜した2
つの切刃9を有する形態となしている。2つの切刃9に
よって形成されるドリル角θ3(正確には、切刃9の回
転によって形成される仮想円錐面の広がり角度、或い
は、軸心に対する切刃9の傾斜角の2倍の角度)を60
°程度の鋭角に設定している。
角(或いは掬い面)10が形成されており、また、切刃
9の後ろ側の面は、切刃9の仮想回転面よりも半径内側
に位置した逃げ面11になっている。すなわち、切刃9
は二番取りされている。
わっており、このためドリル部3の最先端は、図4に示
すように、底面視で2つの切刃9が直線状に連なる状態
になっている。刃先はピンポイント状であることが好ま
しいが、ある程度はチゼルエッジ(又はチゼルエッジに
類した峰状の部分)が形成されていても良い。
設定したことにより、切刃9の長さL(図1(A)参
照)はねじ山4のピッチPと同じ程度の寸法になってい
る。
しており、かつ、ねじ山4のうち始端寄りの一部は縦溝
8と重複している。切刃9に連なる垂直状エッジ部12
も切刃として機能させることは可能であり、この場合
は、垂直状エッジ部12にも掬い角を形成するのが好ま
しい。
ンチポインティングで形成することが多いが、フライス
加工によって形成することも可能である。
の使用態様の一部を示している。このうち(A)に示す
使用例では、住宅における断熱屋根の施工に適用した例
であり、主垂木14と副垂木15とでウレタンフォーム
等の断熱材16を挟み、これら三者を木ねじで共締めし
ている。副垂木15には更に合板性の屋根板17が固定
されており、屋根板17の上にスレート等の屋根材が張
られる。
したもので、大引18と根太19と床板20とを木ねじ
で共締めしている。また、(C)に示すのは住宅の断熱
床の施工に適用したもので、根太19と受け板21と断
熱材16と床板20とを木ねじで共締めしている。な
お、床板20や受け板21は合板製の場合が多い。
であり、柱22と断熱材16と通気胴縁23とを木ねじ
で共締めしている。通気胴縁23に外壁材24が取付け
られる。
径が6mm程度で全長が130〜200mm程度あり、
通常の木ねじに比べて長さが非常に長い。そして、いず
れの使用例においても、ねじ部1aは主垂木14や大引
18、根太19、柱22のような最奥の部材のみに完全
にねじ込まれて、ねじ無し部1bが最奥の部材14,1
8・・に部分的に入り込むように設定している。
10〜120°程度に設定し、かつ、チゼルエッジが形
成されていると、ドリル部3を部材の表面にあてて回転
させながら押し付けても部材への切刃9の食い込みが悪
かった。
だけ進入した状態で空回りするような状態となり、摩擦
熱によって煙が出るような現象が生じており、10秒程
度も空回りしてからやっと部材への進入が開始する状態
になることがあり、このため、作業能率が悪いだけでな
く、ねじ込み抵抗が大きいことによる部材の割れもしば
しば発生していた。
ドリル角θ3が鋭角でかつ先端はピンポイント状になる
ため、部材に対する切刃9の食い込み(食い付き)が良
好になると共に切削抵抗が著しく減少し、その結果、部
材の割れを防止又は著しく低減した状態で、軽い力でね
じ込むことができる。また、ねじ山4にノッチ群7を形
成しているため切り粉の詰まりを抑制することができ、
この点からも、軽い力でのねじ込みが助長される。
も、ねじ山4が切刃9の近傍から始まっているため、図
5(E)のようなねじ込み初期の段階で、ドリル部3が
部材に進入すると、直ぐに部材に対するねじ山4の食い
込みが開始することになり、従来のようなドリル部3の
空回り現象は生じない。このため、作業能率を格段に向
上できる。
リル径)D1の半径をRとすると、ドリル角θ3が12
0°の場合には切刃9の長さL′(図3(B)参照)は
(2/√3)Rとなるが、ドリル角θ3が60°の場合
には切刃9の長さL′は2Rとなり、120°の場合に
比べて切刃9の長さL′は約1.7倍に長くなる。この
ため、切削抵抗が著しく低減して部材の割れを防止でき
ると考えられる。
むものであるから、高い締結強度を得るには、頭部2で
部材をしっかりと押さえている必要がある。この点、本
発明では、頭部2にはフランジ2aを形成しているた
め、表側の部材に対する頭部2の押圧力が大きくなり、
高い締結強度を得ることができる。
まで延びる状態で形成されているため、頭部2は表側の
部材の表面から突出しない状態に沈めることができるの
であり、このため、表側の部材に屋根板17等の他の部
材を密着した状態に重ねることができる。
16の固定用に使用した場合、頭部2におけるフランジ
2aの厚さ寸法が大き過ぎると、フランジ2aが表面側
の部材15,19,23に完全に沈み切らずに、断熱材
15を過度に締め付けてしまい、断熱材15が圧縮変形
してしまう場合がある。
の厚さを0.5〜0.7mm程度(すなわち直径に対す
る厚さの比率を0.045〜0.63程度)に設定する
と、フランジ2aを表面側の部材15,19,23に完
全に沈み込ませつつ、頭部2で表面側の部材15,1
9,23を適度に押圧できる。
の表面から突出させたり、断熱材15を圧縮変形させた
りすることなく、断熱材15を強固に固定することがで
きる。このため、本発明に係る木ねじは、床や壁、壁を
断熱外張り構造とすることによって冷暖房の効率を飛躍
的に高めた次世代省エネルギー基準使用住宅の建築用に
使用するのに特に好適である。
7mm程度と薄いと、切削リブ6がフランジ2aに掛か
っていない場合には、ねじ込みによってフランジ2aが
ラッパ状に曲がり変形して、フランジ2aが部材の外側
に突出してしまうことがある。このため、従来は、フラ
ンジ2aの厚さは1mm以上に設定しており、このた
め、フランジ2aが部材に沈み込みにくかった。
フランジ2aの周縁まで延ばすと、切削リブ6がフラン
ジ2aを補強する役割を果たすため、フランジ2aは
0.5〜0.7mm程度の薄くても曲がり変形すること
はなく、このため、部材を頭部2でしっかりと押さえた
状態を保持しつつ、フランジ2aを部材の内部に確実に
沈み込ませることができる。
願発明が対象とする木ねじの場合、フランジ2aの直径
と厚さとには目立った相関関係は見られず、直径には関
係なく、厚さを1mm以下(好ましくは0.5〜0.7
mm程度)に設定することにより、上記の効果を得るこ
とができた。
使用する場合、木ねじは片持ち梁の状態で通気胴縁23
等を支持しており、このため、木ねじには、柱22から
突出した部分を下向きに曲げるような外力が作用する。
に比例して増大するが、本実施形態のように、ねじ部1
aの全体が柱22に入り込むように設定すると、柱22
からはみ出た部分は谷径よりも大径のねじ無し部1bの
みであるため、ねじ部1aが柱22からはみ出ている場
合に比べて、曲げ応力強度を大きく向上できる。
19、図5(C)における根太19と受け板21のよう
に、2つの部材が重なっている場合、ドリル部3が最奥
の部材に進入するに際して、両部材の間に隙間が空く現
象が生じ、ねじ部1aが両方の部材にかかっていると両
部材の間に隙間が空いたままになるが、ねじ部1aが最
奥の部材のみに入り込むように設定すると、最奥の部材
を強く引きつけて、部材を互いに密着した状態で強固に
締結することができる。
(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC
−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図、
(E)は底面図である。
で切刃9と縦溝8とがあわさっておおよそそ菱形をなし
ており、ドリル角θ3は45°程度に設定している。こ
のため、切刃9の軸方向の長さ寸法はねじ山のピッチの
2倍程度の寸法になっている。また、縦溝8は平断面台
形状に形成されており、このため、切刃9に掬い面10
が形成されている。また、切刃9における2番取りの逃
げ面11は平坦面に形成されている。
aと反対側に位置した峰9″もエッジ状になっており、
このため、この峰部9″のうち付け根り部位はある程度
の切削機能を備えている。このため、2つの切刃9と2
つの峰9″とで部材を切削する状態となり、高い切れ味
を確保できる。また、ねじ山4の始端4aはドリル部3
と部分的に重なっているため、部材に対するねじ山4の
食い込み機能も一層向上させることができる。
距離となるように設定すると、峰9″の切削機能をより
向上できる。
ている。これらはドリル部3を第1実施形態と同様の形
態にしており、(A)ではドリル角θ3を鋭角の最大角
度である90°に設定しており、(B)の実線では45
°程度に設定している。図ではノッチ群は省略してい
る。
ト状に形成している。また、切刃9にはすくい角(又は
すくい面:点線参照)と2番取りとが施されている。
に設定すると、切刃9の軸方向長さLはねじ山4のピッ
チPよりもかなり長くなる。このように、切刃9の軸方
向長さがピッチPと同じ程度か又はそれよりも大きくす
ることが好ましい。
部3の最先端の位置は変えることなくドリル角θ3を3
0°程度に設定した場合を示しており、この場合は、縦
溝8でねじ山4を何回も分断する状態になるため、ねじ
山4の始端部4bが潰れてしまって、部材へのねじ山4
の食い込みが悪くなり、場合によっては、木ねじが空回
りして食い込まなくなる場合がある。
溝8の位置は変えずに切刃9を突出させることによって
ドリル角θ3を30°程度とした場合は、ドリル部3の
長さが長くなり過ぎるため、打ち込み開始からねじ山4
の食い込みまでの時間が長くなるという欠点がある。ま
た、ドリル角θ3を過度に小さくすると切刃9の強度が
低下する問題もある。
のは得策でなく、一般には30°程度以上、より好まし
くは40°程度以上に設定するのが好ましい。他方、食
い込みの確実性からは、ドリル角θ3は80°程度以
下、より好ましくは70°程度以下とするのが好まし
い。
等間隔で3つの切刃9を形成している。この例から容易
に理解できるように、切刃9の数はドリル径等に応じて
任意に設定できる。
えばねじ山は1条には限らず、例えば高さの高いねじ山
と高さの低いねじ山とを2条形成するなどしても良い。
また、首下部分のようなねじ無し部の適当な箇所にロー
レット部やリーマ部を形成しても良い。
って延びるように形成することも可能である。また、切
刃の刃先9aは直線状に延びることには限らず、多少は
湾曲させた状態でも良い。
台錐状には限らず、六角頭やナベ頭のような他の形状で
も良い。また、ドライバビットの係合手段としては、十
字穴に代えて四角穴や六角穴、すりわりを形成するなど
しても良い。また、軸は断面円形には限らず六角形や八
角形のような角形に形成することも可能である。
合板やコンパネ材製等からなる床板20を根太19に締
結する場合のように、板材を角材に固定するのに好適な
木ねじであり、本発明の第1実施形態と同様に、台錐状
に形成した頭部2にフランジを形成すると共に、頭部2
の座面に、フランジ2aの周縁まで延びる状態で複数状
の切削リブ6を形成した点に特徴がある。
ンドカット状のローレット部26を形成している。ロー
レット部26の外径は谷径よりもやや大径になってお
り、このため、床板20等の板材の下穴はローレット部
26でさらえられる。
施形態と同じであるため、締結強度を損なうことなく、
頭部2を板材に埋め込ませることができる。特に、フラ
ンジ2aの直径と厚さとの関係を本願発明の第1実施形
態と同様に設定すると、より好ましい。
の第1実施形態における頭部の形態は、ドリル角とは切
り離して単独で独立した請求項になり得るものである。
るのに好適な木ねじであり、(A)は正面図、(B)は
頭部の頂面を示す図、(C)は頭部の部分拡大断面図で
ある。
と、軸1のうち石膏ボード27に入り込む部位に、枠材
28に入り込むねじ山4とは逆向きに延びる逆ねじ部
4′を形成している点、及び、頭部2の頂面に碁盤目状
(メッシュ状)に延びる多数本の溝29を形成している
点に特徴がある。頭部2には十字穴5が空いている。
切り粉を押し戻すため、石膏ボードの粉が表面がわにこ
ぼれ落ちることが殆どなく、このため現場が汚れるのを
防止できると共に、石膏ボードの粉によってドライバ工
具(ねじ連続打ち込み機)に悪影響を与えることも抑制
でき、更に、作業者の健康に悪影響を及ぼすことも防止
できる。
るため、石膏ボード27の表面に貼った紙(図示せず)
が破れてしまうことを抑制でき、このため、頭部2で石
膏ボード27を押さえる力が向上して、高い締結強度を
確保することができる。
石膏ボード27の表面に薄くパテ30を薄く塗って、そ
の上に壁紙31を貼っており、木ねじにおける頭部2の
頂面がフラットに過ぎない場合は、頭部2の頂面へのパ
テの乗りが悪いため(接着力が低いため)、頭部2の箇
所でパテが円形に剥がれ落ちる現象が生じ、その結果、
壁紙31を貼った後に外側から木ねじの箇所だけ円形に
形が残るような状態になり、体裁が悪いばかりか、欠陥
工事として住宅性能保証問題にもかかわってくる。
7に深く沈み込ませることによって対処していたが、こ
れでは石膏ボード27を過度に破壊して締結強度の低下
を招く虞があった。
頂面にメッシュ状の溝29を形成すると、パテ30が溝
29に入り込むことによって頭部の頂面に対するパテの
接着力が格段に高まるため、パテ30が木ねじの頭部の
箇所で剥がれ落ちることはない。このため、頭部2を石
膏ボード27に過度に深く沈め込まなくても、壁紙31
を美麗な状態に貼ることができにと共に、住宅性能保証
問題も回避できる。
た状態で連結体に取付けることによって連結ねじとな
し、この連結ねじを打撃式のねじ連続打ち込み機に装填
して締結作業を行うことがある。
イバビットはその前進ストロークのうち例えば7〜8割
は回転することなく単に前進動し、残りの2〜3割の工
程で回転しながら前進するもので、回転初期においてド
ライバビットを木ねじにおける頭部2の十字穴に係合さ
せることにより、木ねじのねじ込みを行うものである
が、図10の発明のように、頭部2の頂面を基本的には
フラットな状態にすると、理由は明確ではないが、ドラ
イバビットで木ねじを打撃するに際して、木ねじが倒れ
て打ち込み不良になる率が著しく低くなる。
じ連続打ち込み機を使用して的確に打ち込み作業を行え
る状態の下で、パテ30の剥がれを防止して壁紙31を
美麗に貼れるのであった。
(B)はねじ山の部分断面図である。
である。
は図3微のB−B視断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】本体を成す軸と、軸の一端部に形成した頭
部と、軸の他端部に形成したドリル部と、軸のうち少な
くとも前記ドリル部寄りの部位に形成したねじ山とを備
えており、 前記ドリル部は、軸心に対して傾斜して延びる複数の切
刃と、この切刃を形成するための複数の縦溝とを備えて
おり、前記切刃によって形成されるドリル角を鋭角に設
定し、 更に、前記ねじ山の始端をドリル部の近傍に位置させる
か又はドリル部と重複させている、木ねじ。 - 【請求項2】前記頭部は、軸に連設した部位が小径で頂
面の側が大径となる台錐状に形成されており、頭部のう
ち頂面の側に薄いフランジを形成し、更に、頭部の座面
に、略放射状に延びる複数本の切削リブを、前記フラン
ジの周縁まで延びる状態で形成する一方、 前記ねじ山を断続的に横断するようにごく緩いリード角
で延びるノッチ群を形成し、 更に、前記ドリル部のドリル角を40度〜70度に設定
している、請求項1に記載した木ねじ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109391A JP2001295818A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | 木ねじ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000109391A JP2001295818A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | 木ねじ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001295818A true JP2001295818A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18622092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000109391A Pending JP2001295818A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | 木ねじ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001295818A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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