JP7089215B2 - 締結装置及びこれを使用した軟質材の固定構造 - Google Patents

締結装置及びこれを使用した軟質材の固定構造 Download PDF

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Description

本願発明は、ディスクとビスとを備えた締結装置及びこれを使用した固定構造に関するものであり、断熱材(或いは防水シート)のような軟質材の固定に使用されるものである。
建物において、屋上や壁に断熱材を敷設して防水シートで覆うことは広く行われており、防水シート及び断熱材は、一般に、ビスとディスクとから成る締結装置で押さえ固定されている。
このビスとディスクとからなる締結装置の例として、特許文献1には、ビスの頭部を皿頭に形成して、ディスクの内周縁に、ビスにおける頭部の座面が重なるテーパ部を形成した構成において、ビスにおける頭部の座面に、周方向に離れた複数の係合突起を形成している一方、ディスクのテーパ部を、係合突起の数と同じ舌片に分離することが開示されており、この特許文献1では、舌片を変形させることにより、係合突起を舌片に係合させて緩み止め機能を発揮させることができる。
他方、断熱材のような部材を固定する基材がALCのような脆い素材であったり、薄鋼板製構造材であったりする場合、ビスのねじ込みトルクが強いと、基材の雌ねじが潰れて締結不能になる現象が発生することがある。
この点について、特許文献2には、金属板製等のワーク(金具)で軟質材を基材に押さえ固定している構造において、ビスにおける頭部の座面に係合突起を形成する一方、ワークのうちビスにおける頭部の座面が重なる部位に、係合突起が嵌まる係合溝を形成することが開示されている。この特許文献2では、ビスの係合突起がワークの係合溝に嵌まることによってビスのねじ込み回転が阻止され、これにより、ねじ込み過ぎ(打ち込み過ぎ)を防止できる。
特開2007-16864号公報 特開2017-129247号公報
特許文献1は緩み止め機能に優れており、また、特許文献2はねじ込み過ぎ防止機能に優れている(なお、特許文献1もねじ込み過ぎ防止機能は有しており、特許文献2も緩み止め機能を有していると云える。)。
さて、例えば特許文献1を例にとると、ビスの緩み止め機能は、ディスクが摩擦力によって回転不能に保持されていることによって発揮される。また、特許文献2の場合も、ねじ込み過ぎ防止機能は、ワークが回転不能に保持されていることによって発揮される。
従って、特許文献2の展開例として、ワークを特許文献1のようなディスクの構造にした場合、ねじ込み過ぎ防止機能をより的確に発揮させるには、ディスクが重なっている軟質材との間の摩擦力をできるだけ大きくすることが好ましい。また、ディスクと軟質材との間のシール機能もできるだけ高いのが好ましい。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は各請求項で特定している。このうち請求項1の発明は締結装置に関するもので、この締結装置は、
頭部を有する自己穿孔式のビスと、前記軟質材に食い込む筒部を有するディスクと、を備えており、
前記ビスの頭部は、座面を先窄まりのテーパ状に形成した皿頭になっており、前記テーパ状の座面に、軸方向に長い少なくとも1つの係合突起を突設している一方、
前記ディスクの筒部は、前記ビスにおける頭部の座面が重なるテーパ状筒部と、前記テーパ状筒部に一体に連続していて前記ビスの首下部が嵌まる円筒状部とで構成されて、前記テーパ状筒部には、前記ビスの座面に設けた係合突起が嵌まり込む係合穴が軸方向に長い長穴状に形成されて、前記円筒状部は周方向に分断されていない
という構成になっている。
請求項の発明は、ディスク及び皿頭付きビスから構成される締結装置を介して軟質材を基材に押さえ保持する固定構造に関するものであり、この固定構造は、
「前記ビスにおける頭部のテーパ状座面に、外径方向に突出すると共に軸方向に長い少なくとも1つの係合突起を有している一方、
前記ディスクは、前記ビスの軸部が挿通する穴を有すると共に前記ビスの頭部座面が重なる筒部と、前記筒部から外径方向に延設されていて前記軟質材に重なる押圧部とを有しており、前記筒部は、前記ビスにおける頭部の座面が重なるテーパ状筒部と、前記テーパ状筒部に一体に連続していて前記ビスの首下部が嵌まる円筒状部とで構成されて、前記テーパ状筒部には、前記ビスの座面に設けた係合突起が嵌まり込む係合穴が軸方向に長い長穴状に形成されて、前記円筒状部は周方向に分断されておらず、
前記筒部が前記軟質材に食い込むと共に前記係合突起が前記係合穴に係合した状態で、前記ビスの頭部の外周の外側に広がる前記軟質材が前記ディスクの押圧部によって押圧されている」
というものである。
本願発明において、基本的な作用は特許文献2と同様であり、電動式等の動力工具でビスをねじ込んだとき、ビスの座面がディスクを強く押圧する状態に至ると、ビスの係合突起とディスクの係合穴とが嵌合することにより、ビスの回転が停止して動力工具に強い抵抗が生じる。従って、作業者はその時点でトリガーから指を離して回転を停止することが出来、これにより、ビスを適切な深さにねじ込むことができる(つまり、ねじ込み過ぎを防止できる。)。
従って、特許文献2と同様に、ビスを適切な深さにねじ込むことを、自動的に行うことができる。その結果、基材がALC板等のコンクリートや窯業系又はセメント系のサイディング、レンガ、石膏ボードのような脆い素材であったり、薄金属板や厚くない木板、或いは比較的薄い樹脂板のように引き抜きに対する抵抗が高くない素材であったりしても、ねじのねじ込み過ぎによる締結不良を防止できる。また、緩み止め効果も発揮される。
そして、ビスの回転によってディスクが連れ回転することがあるが、本願発明では、ビスのねじ込みの途中で、ディスクのうち少なくとも内周縁の筒部が軟質材に食い込むため、ディスクと軟質材との間の摩擦抵抗が急速に高くなる。従って、ディスクの回転を速やかに停止させて、係合突起を係合穴にしっかりと嵌め込むことができる。このため、ねじ込み過ぎ(打ち込み過ぎ)の防止機能を確実化できる。
また、少なくとも筒部が軟質材に食い込むことにより、ディスクと軟質材との間の密着性が高くなるため、ディスクと軟質材との間のシール性も向上できる。なお、屋上での施工のように水平面に軟質材を固定する場合は、施工に際しては、ディスクに手を触れずに、単にビスを動力ドライバで打ち込むだけでよい。上記ではこの施工態様を前提にしているが、ディスクに手を当てて保持しながら軟質材に押し当てた状態で、ビスを打ち込むことも可能である。
ビスの頭部は皿頭であり、頭部の頂面をディスクの表面から沈ませた状態にできるため、ビスの頭部の露出(突出)を嫌うような現場に好適である。
また、本願発明では、ディスクのテーパ筒部も軟質材に入り込むため、ビスのねじ込み工程においてディスクと軟質材との間の摩擦を急激に増大させる効果に優れている。従って、ディスクの回転を適切な状態で停止させることができて、ねじ込み過ぎ防止機能を更に向上できる。
更に本願発明のように、係合突起及び係合穴を軸方向に長い形態に形成すると、係合突起と係合穴との嵌合を確実化して、ねじ込み過ぎ防止機能を更に向上できる(緩み止め機能も向上できる。)。
また、本願発明では、軟質材に食い込む筒部は、テーパ筒部と円筒状部との2段階の構成になっているが、係合穴は円筒状部を分断しておらずクローズド方式になっているため、テーパ筒部の剛性は高くなっている。従って、円筒状部及びテーパ筒部が軟質材に食い込ことを確実化しつつ、係合穴が広がり変形することを防止して、係合突起と係合穴との嵌合状態を確実に実現できる。従って、ねじ込み過ぎ防止機能に一層優れている。また、固定強度も安定化できる。
実施形態のように、ディスクの押圧部に軟質材に食い込むリブを形成すると、軟質材の押さえ効果を助長できると共に、断面係数の増大によってディスクの剛性もアップできる利点がある。
実施形態を示す図で、(A)は一部破断分離正面図、(B)はディスクの平面図、(C)はビスの平面図、(D)はビスの頭部の正面図、(E)は(D)のE-E視図である。 (A)は施工途中での縦断正面図、(B)は施工を終えた状態での縦断正面図、(C)は(B)のC-C視断面図、(D)は(B)の要部拡大図である。 第2実施形態を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のB-B視断面図、(C)は(A)のC-C視断面図である。 (A)は第3実施形態の平面図、(B)は(A)のB-B視図、(C)は係合突起の別例を示す図である。 (A)は第4実施形態の平面図、(B)は第1参考例の縦断正面図、(C)は第2参考例の縦断正面図である。
(1).第1実施形態
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1,2に示す第1実施形態を説明する。外断熱の建物においては、屋上や壁については、断熱材が敷設されていてこれを防水シートで覆っているが、本実施形態は、防水シート1を介して断熱材2をALC板からなる基材3に固定するための締結装置4に適用している。防水シート1と断熱材2は、請求項に記載した軟質材に相当する。
締結装置4は、防水シート1に重なるリング状のディスク5と、これを押さえ保持するビス6とから成っている。ビス6は、軸部7とその一端に設けた頭部8とを有しており、軸部7の外周には1条のねじ山9が形成されている(多条ねじでもよい。)。
ねじ山9は、ピッチが谷径とほぼ同じ程度になっており、谷部には、ねじ山9が存在しない平滑面が存在している。また、軸部7の先端部は尖っていて、ねじ山9は、高さを徐々に低くしながら先端に至っている。従って、ビス6は、木ねじタイプの自己穿孔式になっている(ドリルねじも採用できる。)。軸部7のうち頭部8に寄ったかなりの部分は、素材径のままのねじ無し部になっている。
ビス6の頭部8は、軸部7に向けて縮径したテーパ状の座面10を有する皿型であり、頂面には、ビットが嵌まる十字型の係合穴11を形成している。係合穴11は、十字形や六角形、星形などとすることも可能である。
頭部8の座面10には、ビス側の回転規制手段として、軸方向に細長い係合突起12が、周方向に等間隔で離れた4本形成されている。係合突起12は平断面角形になっているが、平断面台形状や三角形状に形成することも可能である。そして、係合突起12は、軸部7に近い側から頭部8の外周に向けて突出高さが徐々に低くなっている。従って、側面視で三角形状になっている。係合突起12の下端は、座面10の下端よりも僅かに上に(頭部8の頂面側に)位置している。係合突起12の裁断突出寸法は、ディスク5の板厚と略同じ程度に設定している。
ディスク5は一種の座金であり、従って、中心部には、ビス6の軸部7が挿通される貫通穴(中心穴)13が空いている。そして、ディスク5のうちビス6の座面10が重なる部分は、バーリング加工によってテーパ状筒部14に形成されており、テーパ状筒部14の内周縁に、ビス6の首下部が嵌まるストレート部15を一体に連接している。ディスク5のうちテーパ状筒部14の外側に広がる部分は、防水シート1を押さえるリング状の押圧部5aになっている。
テーパ状筒部14には、係合突起12が嵌まる係合穴16が、周方向に等間隔で4本形成されている。係合穴16は軸方向に長い長穴になっているが、ストレート部15を分断しておらず、ストレート部15は、周方向に途切れなく連続したループ構造になっている。このため、テーパ状筒部14は係合穴16を有しているにもかかわらず、高い剛性を有している。
(2).まとめ
締結装置4を使用して防水シート1及び断熱材2を押さえ固定するに当たっては、屋上での施工の場合は、ディスク5を所定位置において、ビス6を伝動ドライバで回転させつつ、防水シート1及び断熱材2を貫通させて基材3にねじ込んでいったらよい。ビス6の係合突起12がディスク5のテーパ状筒部14に当たるまでは、ディスク5は防水シート1に載ったままであり、ストレート部15及びテーパ状筒部14は防水シート1及び断熱材2に食い込んではない。
なお、図2では、ストレート部15及びテーパ状筒部14が防水シート1及び断熱材2に食い込んだ状態を表示しているが、これは便宜的なものあり、実際には、ビス6の頭部8が当たっていない状態では、ディスク5は防水シート1に載っているだけである。
ビス6の係合突起12がディスク5のテーパ状筒部14に当たると、係合突起12が係合穴16に嵌合して、ディスク5はビス6と一緒に回転していく。このため、ディスク5は防水シート1及び断熱材2に押さえられて、ストレート部15とテーパ状筒部14とが、防水シート1を押し曲げながら断熱材2に食い込んでいく。
そして、防水シート1への押し付けによって、防水シート1とディスク5との摩擦抵抗が大きくなっていくため、ディスク5の回転は途中で止まって、ビス6だけが回転し、ビス6の係合突起12がいったん係合穴16から外れて次の係合穴16に嵌まる、という動きが1回又は複数回行われ、次いで、ねじ込み抵抗が非常に大きくなる。
つまり、係合突起12が係合穴16にカチッというクリック感を伴って嵌まり、次いで、ビス6の回転に対する抵抗が急激に増大するのであり、これにより、作業者は、ビス6が所定状態までねじ込まれたことを感覚的に把握できる。従って、その時点でトリガーから指を離してビス6の回転を停止することにより、基材3の雌ねじを破壊することなく、ディスク5で防水シート1及び断熱材2を押さえ固定することができる。
なお、係合突起12が最初に係合穴16に嵌まった状態のままで所定深さまでねじ込まれることも想定されるが、この場合も、ディスク5がある程度まで防水シート1及び断熱材2に押さえられると、防水シート1とディスク5との間の摩擦抵抗が非常に大きくなることにより、通常のトルクでは、ビス6とディスク5とを一緒に回転させることが困難になるため、作業者は、回転に対する抵抗が急激に増大した時点で回転を停止させるのが通常であり、これにより、ねじ込み過ぎを防止できる。
なお、壁の施工の場合は、ディスク5を作業者が手で所定位置に保持した状態でビス6を打ち込むことになるが、ビス6が基材3に食い込み初めたらディスク5を手で保持しておく必要はなく、ビス6のねじ込みによって、ディスク5が押さえ保持される。
そして、本実施形態では、ビス6の頭部の座面10はテーパ状である一方、ディスク5のテーパ状筒部14はその全体が断熱材2の側に沈み込んでいるため、ディスク5の上面には突出物は存在しない。また、ビス6のねじ込みによってディスク5もその板厚程度は断熱材2に沈み込むのが普通であるため、施工面にディスク5やビス6の頭部8が突出しない状態にすることができる。このため、突出物を嫌う現場に好適である。
仮に、係合穴16はストレート部15を分断して下方に切り開かれた態様にすることも可能であるが、この場合は、係合穴16で分断された舌片が軸心から遠ざかるように広がり変形するおそれがある。しかし、本実施形態では、テーパ状筒部14は断熱材2の内部に入り込んでいるため、舌片の広がり変形に対して大きな抵抗が生じる。従って、仮に係合穴16がストレート部15を分断して切り開かれていても、係合突起12が複数の舌片に当たりながら乗り越えていき、その結果、ねじ込み深さが深くなり過ぎてしまうと、といった現象は生じない。
従って、仮に係合穴16が下方に切り開かれていても所定のねじ込み深さを保持して雌ねじの破断を防止できるが、実施形態のようにストレート部15を連続したループ構造に形成すると、テーパ状筒部14の過剰な変形を防止して、ねじ込み過ぎを確実に防止できる。
また、実施形態のように、係合突起12を、その下端の突出寸法が最も高くなるように側面視で三角形状に形成すると、係合突起12がテーパ状筒部14に点当たりになるため、テーパ状筒部14の弾性変形を容易化して、係合穴16への係合突起12の嵌まり込みを促進できる。従って、本願発明では、係合穴16をクローズドタイプとしたことによってテーパ状筒部14の剛性を高めつつ、係合穴16への係合突起12の嵌まり込みは容易化できるという利点がある。
係合突起12の突出寸法を高さ位置によって異ならせる場合、上下中間部が最も高くなるように設定するなど、異ならせの態様は任意に設定できる。また、図4(C)に変形例として示すように、係合突起12を全長にわたって同じ高さに設定してもよい。
(3).他の実施形態
次に、図3以下の他の実施形態及び参考例を説明する。図3に示す第2実施形態は、第1実施形態の構成に加えて、筒部14,15の外側の押圧部5aに、放射方向に延びる4本のリブ17を、周方向に等間隔で形成している。各リブ17は断面円弧状であり、テーパ状筒部14と同じ側に(下向きに)突出しており、防水シート1(及び断熱材2に食い込む。従って、リブ17は、補強機能に併せて、防水シート1をしっかり押さえる機能を備えている。
本実施形態では、リブ17は、ディスク5の半径よりも少し短い長さであり、テーパ状筒部14との間及び外周との間に同じ程度の間隔が空いている。従って、全体がリング状部の下方に膨出している。係合穴16から周方向に45度ずれた位置に形成している。
リブ17の位置や本数は任意に設定することができる。実線のように設けることに加えて、又はこれに代えて、一点鎖線で示すように、各係合穴16の外側にリブ17を形成することは可能である。一点鎖線で示すリブは実線で示すリブ17よりも長さが短くなっているが、実線のリブ17と同じ長さに設定してもよい。
図4(A)(B)に示す第3実施形態でもリブ17を形成しているが、この実施形態では、リブ17はディスク5の外周まで延びている。第3実施形態において、図3(A)に一点鎖線で示したリブ17を併設することも可能である。
上記の実施形態のリブ17は放射状に延びているが、リブ17を環状に延びるリング状又は円弧状の形態に形成することも可能である。この場合、リブ17は、1本(又は1列)でもよいし、同心円状に複数形成してもよい。
図5(A)に示す第4実施形態では、係合突起12は、軸心を挟んだ両側に2本形成して、係合穴16は90度間隔で4本形成している。このように係合突起12と係合穴16との数を異ならせる場合、係合穴16の数が係合突起12の数の整数倍であったらよい。係合突起12及び係合穴16は、それぞれ120度間隔で設けるなどしてもよい。
図5(B)に示す第1参考例では、第1実施形態のストレート部15は備えておらず、軟質材に食い込む筒部としてはテーパ状筒部14のみを有しており、テーパ状筒部14に、4本の係合穴16をクローズド方式で形成している。従って、この例でも、テーパ状筒部14は高い剛性を有している。
図5(C)に示す第2参考例では、ビス6の頭部8はフランジ付きの六角頭に形成されており、座面10に、放射方向に延びる4本の係合突起12を形成している。一方、ディスク5の内周部には軟質材に食い込むストレート部15を形成しており、ディスク5のうち頭部8が重なる部位に係合穴16を形成している。係合穴16は、ストレート部15を分断しないクローズド方式になっている。この参考例では、係合突起12は、軸心側が最も下向き突出高さが高くて、外側に向けて下向き突出高さが低くなっている。
本願発明は、他にも様々に具体化できる。ディスクは座金状である必要はないのであり、特許文献2に例示されているように、何らかの機能を有するプレート(金具)であってもよい。従って、1枚のディスクと複数のビスとをセットで使用することも可能である。
本願発明は、締結装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 防水シート(軟質材)
2 断熱材(軟質材)
3 基材(ALC板)
4 締結装置
5 ディスク
5a 押圧部
6 ビス
7 軸部
8 頭部
9 ねじ山
10 座面
12 係合突起
13 貫通穴
14 テーパ状筒部
15 ストレート部
16 係合穴
17 リブ

Claims (2)

  1. 軟質材を押さえ固定する締結装置であって、
    頭部を有する自己穿孔式のビスと、前記軟質材に食い込む筒部を有するディスクと、を備えており、
    前記ビスの頭部は、座面を先窄まりのテーパ状に形成した皿頭になっており、前記テーパ状の座面に、軸方向に長い少なくとも1つの係合突起を突設している一方、
    前記ディスクの筒部は、前記ビスにおける頭部の座面が重なるテーパ状筒部と、前記テーパ状筒部に一体に連続していて前記ビスの首下部が嵌まる円筒状部とで構成されて、前記テーパ状筒部には、前記ビスの座面に設けた係合突起が嵌まり込む係合穴が軸方向に長い長穴状に形成されて、前記円筒状部は周方向に分断されていない、
    締結装置。
  2. ディスク及び皿頭付きビスから構成される締結装置を介して軟質材を基材に押さえ保持する固定構造であって、
    前記ビスにおける頭部のテーパ状座面に、外径方向に突出すると共に軸方向に長い少なくとも1つの係合突起を有している一方、
    前記ディスクは、前記ビスの軸部が挿通する穴を有すると共に前記ビスの頭部座面が重なる筒部と、前記筒部から外径方向に延設されていて前記軟質材に重なる押圧部とを有しており、前記筒部は、前記ビスにおける頭部の座面が重なるテーパ状筒部と、前記テーパ状筒部に一体に連続していて前記ビスの首下部が嵌まる円筒状部とで構成されて、前記テーパ状筒部には、前記ビスの座面に設けた係合突起が嵌まり込む係合穴が軸方向に長い長穴状に形成されて、前記円筒状部は周方向に分断されておらず、
    前記筒部が前記軟質材に食い込むと共に前記係合突起が前記係合穴に係合した状態で、前記ビスの頭部の外周の外側に広がる前記軟質材が前記ディスクの押圧部によって押圧されている、
    軟質材の固定構造。
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