JP6912643B1 - 軟質材固定用の締結具 - Google Patents
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Description
「ねじ山を設けた軸部の基端に頭部が形成されて前記軸部の先端には自己穿孔部が形成されたビスと、前記ビスの軸部が貫通する中心穴を有して軟質材に重なるワッシャーとから成り、
前記ビスにおける頭部の座面は前記軸部に向けて縮径したテーパ状に形成されている一方、前記ワッシャーは前記ビスにおける頭部の外径の数倍の外径であり、このワッシャーの中央部に、前記ビスにおける頭部の座面に重なるテーパ状筒部が形成されている」
という基本構成になっている。
「前記ビスにおける頭部の座面は、複数の平面が稜線を介して繋がった断面多角形に形成されている一方、
前記ワッシャーのテーパ状筒部は、前記ビスにおける頭部の座面と面接触して重なるように前記ビスにおける頭部の座面と同じ角数の平面が谷線を介して連続的に繋がった多角形に形成されており、
前記ビスのねじ込み終期に、前記ワッシャーは回転不能に保持されて前記軟質材が圧縮変形することにより、前記ビスにおける座面の稜線が前記ワッシャーのテーパ状筒部に当接したまま回転することが許容されている」
という特徴を備えている。
「前記ビスのねじ山には、当該ねじ山を全体的に又は部分的に分断する切欠き溝の群が周方向に分かれて複数条形成されている」
という構成になっている。
「前記ビスにおける切欠き溝の条数は、前記頭部における座面の角数及び前記ワッシャーにおけるテーパ状筒部の角数と一致している」
という構成になっている。
「前記ビスにおける頭部の座面は、軸心側に凹んだ複数の凹面が稜線を介して繋がった断面多角形に形成されている一方、
前記ワッシャーのテーパ状筒部は、前記ビスにおける頭部の座面と面接触して重なるように前記ビスにおける頭部の座面と同じ角数の凸面が谷線を介して連続的に繋がった多角形に形成されており、
前記ビスのねじ込み終期に、前記ワッシャーは回転不能に保持されて前記軟質材が圧縮変形することにより、前記ビスにおける座面の稜線が前記ワッシャーのテーパ状筒部に当接したまま回転することが許容されている」
という構成になっている。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、ビスとしてドリルねじを使用している。ドリルねじは鋼やステンレス等の金属製であり、図1(A)(B)に示すように、軸1とその先端(一端)に設けたドリル部2(自己穿孔部)と、軸1の基端(他端)に設けた頭部3とから成っており、軸1には1条のねじ山4より成るねじ部が形成されている。以下では、方向を特定するため便宜的に上下の文言を使用するが、ドリル部2が下に位置して頭部3が上に位置していると定義している。従って、平面視では頭部3の頂面が現れる。
なお、隣り合った稜線7aの間の部位を軸心側に凹んだ凹面に形成することも可能である。
本実施形態の締結具は、様々な現場(構造体)に使用できる。例えば、図2(A)(B)に示すように、軟質材の一例として断熱材17を基材の一例としてのデッキプレート18に固定することに使用できる。施工後は、ドリルねじの頭部3とワッシャー15と断熱材17とは、防水シート19で覆われている。
既述のとおり、ワッシャー15は断熱材17に押し込まれた状態になる。従って、ねじ込み抵抗は大きいが、既述のとおり、本実施形態のドリルねじはデッキプレート18に対して高い締結力を有するため、デッキプレート18に形成された雌ねじが潰れる現象を生じることなく、ワッシャー19を断熱材17に強く押し付けてしっかりとねじ込むことができる。すなち、ワッシャー15は回転不能に保持しつつ、断熱材17を圧縮変形させて、ドリルねじの稜線7aをワッシャー15のテーパ状筒部16に当接させた状態で回転させることかできる。
図4では、ワッシャー15の別例を示している。このうち図4(A)に示す実施形態では、金属板製のワッシャー15に、放射状リブ23と環状リブ24とを形成している。リブ23,24は下向きに突出するように(軟質材に食い込むように)膨出形成されている。リブ23,24の存在により、ワッシャー15の剛性が高くなると共に、軟質材との摩擦抵抗も増大できる。ワッシャー15を合成樹脂製にした場合は、リブ23,24は下向きに突出させたらよい。リブを設ける場合、そのパターンは任意に選択できる。
2 ドリル部(自己穿孔部)
3 頭部
4 ねじ山
7 頭部の座面
7a 稜線
10 基材(相手材)
14 切欠き溝
15 ワッシャー
16 テーパ状筒部
16a 谷線
16b 中心穴
17 軟質材の一例として断熱材
18 基材の一例としてのデッキプレート
20 下穴
Claims (4)
- ねじ山を設けた軸部の基端に頭部が形成されて前記軸部の先端には自己穿孔部が形成されたビスと、前記ビスの軸部が貫通する中心穴を有して軟質材に重なるワッシャーとから成り、
前記ビスにおける頭部の座面は前記軸部に向けて縮径したテーパ状に形成されている一方、前記ワッシャーは前記ビスにおける頭部の外径の数倍の外径であり、このワッシャーの中央部に、前記ビスにおける頭部の座面に重なるテーパ状筒部が形成されている構成であって、
前記ビスにおける頭部の座面は、複数の平面が稜線を介して繋がった断面多角形に形成されている一方、
前記ワッシャーのテーパ状筒部は、前記ビスにおける頭部の座面と面接触して重なるように前記ビスにおける頭部の座面と同じ角数の平面が谷線を介して連続的に繋がった多角形に形成されており、
前記ビスのねじ込み終期に、前記ワッシャーは回転不能に保持されて前記軟質材が圧縮変形することにより、前記ビスにおける座面の稜線が前記ワッシャーのテーパ状筒部に当接したまま回転することが許容されている、
軟質材固定用の締結具。 - 前記ビスのねじ山には、当該ねじ山を全体的に又は部分的に分断する切欠き溝の群が周方向に分かれて複数条形成されている、
請求項1に記載した軟質材固定用の締結具。 - 前記ビスにおける切欠き溝の条数は、前記頭部における座面の角数及び前記ワッシャーにおけるテーパ状筒部の角数と一致している、
請求項2に記載した軟質材固定用の締結具。 - ねじ山を設けた軸部の基端に頭部が形成されて前記軸部の先端には自己穿孔部が形成されたビスと、前記ビスの軸部が貫通する中心穴を有して軟質材に重なるワッシャーとから成り、
前記ビスにおける頭部の座面は前記軸部に向けて縮径したテーパ状に形成されている一方、前記ワッシャーは前記ビスにおける頭部の外径の数倍の外径であり、このワッシャーの中央部に、前記ビスにおける頭部の座面に重なるテーパ状筒部が形成されている構成であって、
前記ビスにおける頭部の座面は、軸心側に凹んだ複数の凹面が稜線を介して繋がった断面多角形に形成されている一方、
前記ワッシャーのテーパ状筒部は、前記ビスにおける頭部の座面と面接触して重なるように前記ビスにおける頭部の座面と同じ角数の凸面が谷線を介して連続的に繋がった多角形に形成されており、
前記ビスのねじ込み終期に、前記ワッシャーは回転不能に保持されて前記軟質材が圧縮変形することにより、前記ビスにおける座面の稜線が前記ワッシャーのテーパ状筒部に当接したまま回転することが許容されている、
軟質材固定用の締結具。
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JP2020201044A JP6912643B1 (ja) | 2020-12-03 | 2020-12-03 | 軟質材固定用の締結具 |
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JP2020201044A JP6912643B1 (ja) | 2020-12-03 | 2020-12-03 | 軟質材固定用の締結具 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017067189A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 若井ホールディングス株式会社 | 木ねじ |
JP2017082546A (ja) * | 2015-10-30 | 2017-05-18 | 旭化成ホームズ株式会社 | 防水シート固定具、防水シート固定構造及び板状部材 |
JP2019148330A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 積水ハウス株式会社 | 締結装置及びこれを使用した軟質材の固定構造 |
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2020
- 2020-12-03 JP JP2020201044A patent/JP6912643B1/ja active Active
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JP2019148330A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 積水ハウス株式会社 | 締結装置及びこれを使用した軟質材の固定構造 |
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JP2022088911A (ja) | 2022-06-15 |
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