JP2007285336A - もみ切り式自己穿孔ねじ - Google Patents

もみ切り式自己穿孔ねじ Download PDF

Info

Publication number
JP2007285336A
JP2007285336A JP2006110509A JP2006110509A JP2007285336A JP 2007285336 A JP2007285336 A JP 2007285336A JP 2006110509 A JP2006110509 A JP 2006110509A JP 2006110509 A JP2006110509 A JP 2006110509A JP 2007285336 A JP2007285336 A JP 2007285336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thread
screw
double
self
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006110509A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Doi
雄治 土肥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Power Fastening Co Ltd
Original Assignee
Japan Power Fastening Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Power Fastening Co Ltd filed Critical Japan Power Fastening Co Ltd
Priority to JP2006110509A priority Critical patent/JP2007285336A/ja
Priority to US11/784,811 priority patent/US7950888B2/en
Priority to CN2007100961545A priority patent/CN101054991B/zh
Publication of JP2007285336A publication Critical patent/JP2007285336A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dowels (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

【課題】石膏ボードを薄鋼板製等の枠材に締結するための自己穿孔ねじにおいて、ねじ込み作業の迅速性を確保しつつ、石膏ボードが過度に潰れることを防止すると共に、石膏ボードの表面と直立した姿勢にねじ込むことを容易ならしめる。
【解決手段】ねじは軸1と頭部2とを備えており、軸1には、第1ねじ山4と第2ねじ山5とからなる2条ねじ部6と、第1ねじ山4のみからなる1条ねじ部7とが形成されている。軸1の先端部は先窄まり部3になっており、両ねじ山4,5は先窄まり部3から立ち上がっている。締結状態では、1条ねじ部7の箇所で第1ねじ山4が枠材13に食い込んでいる。2条ねじ部6が先端側に位置しているため、石膏ボード12が過度に潰れることはない。また、枠材13の膨出部13aは第1ねじ山4の追い側フランクにしっかりと引っ掛かる。
【選択図】図2

Description

本願発明は、先端を尖らせたタイプの自己穿孔ねじ(ビス)に関するものである。
自己穿孔ねじには、先端を尖らせたもみ切りタイプと、先端に切刃付きドリル部を設けたドリルタイプとがある。前者のもみ切りタイプのねじは、先端を尖らせた先窄まり部で部材(ワーク)の組織を押し広げることによって軸を部材に進入させるものであり、木材のような軟質材製基材や例えば板厚が0.5〜0.8mmの薄鋼板製基材に各種ワークを締結することに多用されている。
もみ切り式の自己穿孔ねじについて様々の改良が施されている。例えば、軸に2条のねじ山を形成することが行われており、更に、2条ねじ方式を基本として様々の展開例が提案されている。
例えば、特許文献1には、ねじ部の全体を2条のねじ山で構成したものにおいて、ねじ部のうち頭側のある程度の範囲は両ねじ山の高さ(或いは外径)が同じである同高部と成し、ねじ山のうち同高部よりも先端側の部分は、両ねじ山の高さが相違する異高部と成すことが記載されている。
また、特許文献2には、ねじ部の全体を2条のねじ山で形成した場合において、ねじ部を、先端側に位置した小径平行ねじ部と、頭の側に位置した大径平行ねじ部と、これら小径平行ねじ部と大径平行ねじ部とを滑らかにつなぐテーパ状の中間ねじ部とに形成することが記載されている。
また、特許文献3には、ねじ山の全体を2条のねじ山で形成した場合において、ねじ部を、先端側に位置したストレート状の下段ねじ部と、頭の側に位置したストレート状の上段ねじ部と、これら下段ねじ部と上段ねじ部との間に位置した中段ねじ部との3つの大きなパートに分け、ねじ山の外径を「下段ねじ部<中段ねじ部<上段ねじ部」の関係に設定すると共に、下段ねじ部と中段ねじ部及び中段ねじ部と上段ねじ部とを滑らかに連続させた構成が開示されている。
また、特許文献4には、ねじ部の全体を2条のねじ山で構成した場合において、先端側のある程度の範囲はねじ山の高さがごく低い小径部と成して、小径部よりも頭の側に位置した部分はねじ山の高さが高い大径部と成すことが記載されている。
更に、特許文献5には、ねじ部を、先端側に位置した1条ねじ部とこの1条ねじ部よりも頭の側に位置した2条ねじ部とで構成し、1条ねじ部のねじ山の外径を2条ねじ部のねじ山の外径よりも小径に設定すると共に、1条ねじ部のねじ山の山の高さを2条ねじ部のねじ山の高さよりも遥かに低く設定した構成が記載されている。
特開2001−200822号公報 特許第3334563号公報 特許第3413828号公報 特許第3487210号公報 特許第3060284号公報
自己穿孔ねじは様々の用途に使用されており、用途の一つとして、建物の壁や天井を構成する石膏ボードを枠材に締結することがある。壁や天井を構成する枠材(基材)として従来は木材が多用されていたが、近年、耐火性向上や耐久性向上のため、厚さ0.5〜0.8mm程度で断面略C字状の薄鋼板製枠材が多く使用されている。特許文献5のねじは、薄鋼板製の枠材に石膏ボードを締結することに好適なものとして開発されており、主たる目的は、軸が枠材に進入するに際して衝撃で枠材が変形することの防止にあり、そこで、ねじ部のうち先端側を小径の1条ねじ部として打ち込み抵抗を少なくしている。
また、特許文献1〜5の自己穿孔ねじは、ねじ部の全体が2条ねじになっているか、又は、ねじ部のうち先端側の適宜範囲が1条ねじでその他の部分が2条ねじになっている。そして、いずれにしても、2条ねじの部分を基材にねじ込んでワークを基材に締結するようになっている。しかし、これら従来の構成では、石膏ボード等のワークの組織が潰れたり、基材に対するねじ山の引っ掛かりが却って低下したりする虞があった。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたもので、より改良されたもみ切り式自己穿孔ねじを提供せんとするものである。
本願発明の自己穿孔ねじは、基本構成として、断面円形の軸とその基端に設けた頭部とを備えており、前記軸のうち頭部と反対側の先端部は最先端を尖らせた先窄まり部になっており、前記軸に、先窄まり部を始端とするねじ山を形成している一方、前記頭部には、ドライバビットが嵌る係合部を形成している。
そして、請求項1の発明では、特徴として、前記軸には、それぞれ先窄まり部を始端とする第1ねじ山と第2ねじ山との2条のねじ山が形成されており、第1ねじ山の終端を第2ねじ山の終端よりも頭部に近い側に位置させることにより、前記軸に、第1ねじ山と第2ねじ山とから成る2条ねじ部と第1ねじ山のみから成る1条ねじ部とが形成されている。この場合、2条ねじ部と1条ねじ部との軸方向の長さは必要に応じて任意に設定できるが、両者ねじ部とも、ねじ山が複数巻き以上あるのが好ましい。
請求項2の発明は、請求項1において、前記第1ねじ山は先窄まり部と終端とを除いた全範囲において第2ねじ山の山の高さよりも高くなっており、このため前記2条ねじ部において第1ねじ山と第2ねじ山とは高さが相違している。
請求項3の発明は、請求項1において、前記2条ねじ部のうち先窄まり部を除いた部分において第1ねじ山と第2ねじ山との山の高さは同じに設定されており、1条ねじ部における第1ねじ山の山の高さは2条ねじ部における両ねじ山の山の高さよりも高くなっている。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記2条ねじ部のうち先窄まり部を除いた部分の谷径と1条ねじ部の谷径とが同じになっている。また、請求項5の発明では、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記2条ねじ部は、先窄まり部に連続して谷径が一定になっているストレート部を備えており、この2条ねじ部におけるストレート部の谷径を1条ねじ部の谷径よりも小径に設定している。
本願の特許請求の範囲及び明細書で寸法について「同じ」という文言を使用しているが、ここでいう同じは完全同一を意味するのではなく、ほぼ同じものも含んでいる。また、実際の製品になった場合には、多少の加工誤差が有り得る。
自己穿孔ねじにおいてねじ部が2条ねじであることの利点の一つに、ねじ山のリード角を大きくできるためねじ込み作業を迅速に行えることがある。
そして、本願発明では、2条ねじ部が先端側に位置しているため、ワークを基材に締結するにおいてワーク及び基材には2条ねじ部が先に進入するが、2条ねじ部ではピッチが小さくなっているためねじの姿勢安定性に優れている(ねじ山が1条でしかもリード角が大きいと、ねじ込み抵抗の反力としてねじが倒れる傾向を呈する)。また、ねじ山の全体が2条ねじであると、ねじ山の進入によってワーク及び基材が潰れたり過度に変形したりしてしまう虞があるが(特に石膏ボードの場合は潰れ現象が顕著に現われる)、本願発明ではねじ山のうち頭側の部分は1条ねじ部であるため、ワークや基材が潰れたり過度に変形したりすることを防止又は抑制することが可能になる。
以上の点をまとめると、本願発明により、ワーク又は基材が潰れたり変形し過ぎたりすることを防止しつつ、ねじを正確な姿勢で迅速にねじ込むことが可能になる。
2条ねじ部の態様を山の高さから分類すると、第1ねじ山と第2ねじ山との高さが相違する場合と、両ねじ山の高さが同じである場合とがあり、請求項2のように両ねじ山の高さを異ならせると、第1ねじ山がワーク及び基材に進入するに際しての抵抗が殆どないか又は少ないため、ねじ込み作業を軽快に行える利点がある。
他方、請求項3のように両ねじ山の高さを同じにすると、第1ねじ山が2条ねじ部から1条ねじ部に移行するにおいて高さが高くなるため、1条ねじ部もワーク及び基材に食い込むことになるが、基材に対する第1ねじ山の引っ掛かりを大きくしたい場合は、この態様が好適であると言える。
2条ねじ部と1条ねじ部とを谷径の点から分類すると、2条ねじ部と1条ねじ部とで谷径が同じである場合と、2条ねじ部の谷径が1条ねじ部の谷径よりも小径である場合とがある。請求項4のように2条ねじ部と1条ねじ部との谷径を同じにすると、1条ねじ部がワークや基材に進入するに際しての谷の部分での抵抗はないため、ねじ込みの抵抗が小さくて作業を軽快に行える利点がある。
他方、請求項5のように2条ねじ部の谷径を1条ねじ部の谷径よりも小径にすると、1条ねじ部もワークや基材に対して食い込むことになるため、ワークや基材に対する1条ねじ部の密着性が高くなり、その結果、引き抜き抵抗を大きくできると言える。
請求項4は請求項2の下位概念である場合と請求項3の下位概念である場合とに分かれ、また、請求項5は請求項2の下位概念である場合と請求項3の下位概念である場合とに分けられる。用途に応じて最適な組み合わせを選択したらよい。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図2では第1実施形態を示している。まず、第1実施形態について説明する。
(1).第1実施形態の構造
第1実施形態は図1に示されている。図1のうち(A)は正面図、(B)はねじ山の状態を示す観念図、(C)はねじ山を省略した状態での正面図、(D)は平面図、(E)は横向きにした状態での部分的な断面図である。なお、(E)では断面表示の平行斜線(ハッチング)は部分的にしか表示していない。
自己穿孔ねじは、断面円形の軸1とその基端に一体に繋がった頭部2とを備えており、軸1のうち頭部2と反対側の先端部は、最先端を尖らせた先窄まり部3になっている。先窄まり部3のテーパ角度αは略25度程度に設定している。なお、本実施形態の先窄まり部3は円錐状に形成しているが、縦断面の形状を曲面と成した砲弾形に形成することも可能である。
軸1には、第1ねじ山4と第2ねじ山5との二条のねじ山が形成されており、隣り合ったねじ山4,5の間には断面視で平坦状の谷が露出している。両ねじ山4,5は先窄まり部3から始まって(立ち上がって)おり、第1ねじ山4は首下近傍まで延びているが、第2ねじ山5は軸1の約半分程度の長さまでしか延びていない。従って、軸1に形成されたねじ部は、第1及び第2のねじ山4,5が併存する2条ねじ部6と、第1ねじ山5しか存在ない1条ねじ部7とに分離構成されており、2条ねじ部6が軸1の先端側に位置している。
本実施形態では、第1ねじ山4の始端(先端)は先窄まり部3の先端まで延びており、第1ねじ山の始端がもみ切り部4aになっている。このもみ切り部4aの食い込み作用により、軸1が部材(ワーク、基材)に進入するきっかけが作られる。第1ねじ山4及び第2ねじ山5とも終端部は徐々に高さが低くなっており、第2ねじ山5の終端は分図(A)において背面箇所に位置している。
2条ねじ部6のうちねじ山4,5を除いた部分は、その先端部を構成する先窄まり部3と、谷径D1が一定のストレート部8と、ストレート部8から1条ねじ部7に向けて外径が大きくなるテーパ部9とで構成されている。従って、2条ねじ部6におけるストレート部8の谷径D1は、1条ねじ部7の谷径D2よりも僅かに小径になっている。
第1ねじ山4の山の高さH1は第2ねじ山5の山の高さH2よりも高くなっている。また、第1ねじ山4はその始端部及び終端部を除いて同じ高さになっている。そして、既述のように2条ねじ部6におけるストレート部8の谷径D1が1条ねじ部7の谷径D2よりも小径であるため、2条ねじ部6における第1ねじ山4の外径D3は1条ねじ部7における第1ねじ山4の外径D4よりもやや小径になっている。従って、2条ねじ部6における第2ねじ山5の外径をD5とすると、D5<D3<D4の関係になっている。また、D4とD3との差よりもD3とD5との差のほうが大きくなっている。
第1ねじ山4の山の角度θ1と第2ねじ山5の山の角度θ2とは異なっているか、両角度θ1,θ2を同じ程度に揃えてもよい。本実施形態の場合、θ1は30度程度、θ2は60度程度に設定しているが、勿論、角度は必要に応じて任意に設定できる。
頭部2は、外向き凹状に湾曲したプロフィールを有するラッパ状部2aとその上端に一体に設けたフランジ部2bとから成っており、頂面には、ドライバビットが嵌まる係合部の一例として十字穴10を形成している。
本実施形態のねじは、石膏ボードを枠材に締結することに開発されており、この用途に好適な形態として、頭部2にフランジ部2bを設けて、通常のねじよりも外径D6が大きくなっている。すなわち、通常の石膏補ボード用ねじは、ねじ部の呼び径(本実施形態の場合はD4)の2倍程度であるが、本実施形態では、ラッパ状部2aの外径D7を呼び径(D4)の2倍程度の寸法に設定し、フランジ部2bの外径D7は呼び径(D4)の3倍程度に設定している。また、フランジ部2bの厚さは0.6〜0.8mm程度に設定している。
(2).使用状態
図2ではねじの使用状態を示している。この例では、石膏ボード12を薄鋼板製で断面略C字状の枠材13に締結することに使用しており、(A)はねじ込み切った状態での断面図、(B)はねじ込み途中の断面図である。石膏ボード12の表面と裏面とにはそれぞれ紙14,15が貼られている。
ねじのねじ込みにおいて、先に2条ねじ部6が石膏ボード12から枠材13に進入し、次いで、1条ねじ部7が石膏ボード12と枠材13に進入していく。ねじ込み切った状態では、1条ねじ部7の第1ねじ山4に枠材13の内周縁に引っ掛かると共に、頭部2のフランジ部2bは石膏ボード12の内部にめり込んだ状態になる。
ところで、第1ねじ山4しか存在しない場合は、第1ねじ山4のリード角が大きいことから、軸1が石膏ボード12及び枠材13に進入するに際してぶれる現象が生じることがある。つまり、第1ねじ山4が石膏ボード12及び枠材13に食い込んで行くに際して抵抗が生じ、このため、軸1は、第1ねじ山4の食い込み位置と反対側に倒れる傾向を呈するが、食い込み位置は軸1の回転に伴って連続的に変化するため、ねじが軸心回りにぶれる現象が生じる。
これに対して本願発明では、2条ねじ部6が先端側に位置しているため、2条のねじ山4,5が軸心を挟んだ両側において石膏ボード12及び枠材13に食い込んでいくことになり、すると、石膏ボード12及び枠材13に対する両ねじ山4,5の抵抗が互いに打ち消しあって、軸1を石膏ボード13の表面に対して直立した姿勢に保持することができるのである。
そして、ねじ部の全体が2条ねじであると、石膏ボード12の組織にねじ山が過度に接触して組織が潰され過ぎることがあり、このため、いわば石膏ボード12とねじとの間にガタが生じる状態になることがあるが、本願発明では、ねじ部のうち頭側の部分は1条ねじ部7になっているため、石膏ボード12の組織が過度に潰されることはなく、その結果、石膏ボード12をしっかりと押さえ固定できるのである。
更に、枠材13には、軸1のねじ込み方向に突出したバーリング状の膨出部13aが形成され、この膨出部13aがねじ山のフランク(追い側フランク)に引っ掛かることでねじの抜けが阻止されるが、本実施形態では、膨出部13aは1条ねじ部7の箇所で第1ねじ山4のみに引っ掛かるように設定されており、このため、膨出部13aを第1ねじ山4にしっかりと引っ掛けることができる。
更に、本実施形態では、ねじ山の最大外径及び谷径とも1条ねじ部7が2条ねじ部6よりも大きくなっているため、1条ねじ部7の箇所においても谷部及び第1ねじ山4が枠材13を押し広げる傾向を呈しており、従って、ねじ込み切った状態で、1条ねじ部7は枠材13の膨出部13aにしっかりと引っ掛かっている。よって、高い締結強度を確保することが可能になる。
本実施形態のように頭部2におけるフランジ部2bの外径D6を従来品よりも大きい寸法に設定すると、頭部2と石膏ボード12との接触面積が従来よりも格段に広くなるため、頭部2による石膏ボード12の押さえ力を格段に向上できる利点がある。
2枚の石膏ボード12を重ねて枠材13に締結することがあるが、この場合は、1条ねじ部7の長さを長くするか、又は、1条ねじ部7と頭部3との間にねじ無し部を形成するかしたらよい(締結した状態で2枚の石膏ボード12に第1ねじ山4が掛かっているのが好適であると言える。)。
また、本実施形態のねじは、木製の枠材に石膏ボード12を締結することにも使用できる。この場合、木製の枠材には主として1条ねじ部7が食い込んでいるが、ねじ山の最大外径及び谷径とも1条ねじ部7が2条ねじ部6よりも大きいため、ねじは枠材にしっかりと食い込む。
(3).他の実施形態
図3及び図4では他の実施形態を示している。このうち図3(A)に示す第2実施形態は、1条ねじ部7の谷径を2条ねじ部6の谷径よりも小径に設定した場合において、2条ねじ部6における第1ねじ山4と第2ねじ山5との山の高さを同じに設定している。従って、2条ねじ部6において両ねじ山4,5の外径D5は同じ寸法になっている。この第2実施形態では、1条ねじ部7がワーク(例えば石膏ボード12)や基材(例えば枠材)に進入するに際しての抵抗は第1実施形態の場合よりも大きくなる。
図3(B)に示す第3実施形態は、2条ねじ部6のうち先窄まり部3を除いた部分の谷径と1条ねじ部7の谷径とが同径になっている(すなわちねじ部の谷が先窄まり部を除いてストレート状になっている)場合において、2条ねじ部6での両ねじ山4,5の山の外径D8を同じ寸法に設定している。
図3(C)に示す第4実施形態では、2条ねじ部6のうち先窄まり部3を除いた部分の谷径と1条ねじ部7の谷径とを同径に設定した場合において、第1ねじ山4は2条ねじ部6及び1条ねじ部7とも同じ外径D4に設定し、第2ねじ山5の外径D5は第1ねじ山4の外径D6よりも小径に設定している。
図4(A)に模式的に示す第5実施形態では、2条ねじ部6と1条ねじ部7とで谷径を異ならせた場合において、2条ねじ部6では第1ねじ山4の高さを第2ねじ山5の高さよりも低くし、1条ねじ部7における第1ねじ山4の高さを2条ねじ部6における第2ねじ山5の高さと同じに設定している。
図4(B)に模式的に示す第6実施形態では、2条ねじ部6と1条ねじ部7とで谷径を同じにした場合において、2条ねじ部6では第1ねじ山4の高さを第2ねじ山5の高さよりも低くし、かつ、第1ねじ山4の山の高さは先窄まり部3と終端とを除いた全体にわたって同じ寸法に設定している。この実施形態では、ワークや基材に対する1条ねじ部7の進入抵抗は殆どないと言える。
(4).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば頭部の形態は用途に応じて選択できる。具体的には、皿頭、鍋頭、六角頭などを採用できる。係合手段も十字穴に限らないのであり、四角穴方式や六角穴方式など様々の方式を採用できる。
また、第1ねじ山と第2ねじ山とのうちいずれか一方又は両方の外径を、先窄まり部を除いた部分において頭の側に向けて徐々に大きくなるテーパ状に設定することもできる。この場合、第1ねじ山は、2条ねじ部の箇所のみでテーパ状に形成したり、1条ねじ部の箇所のみでテーパ状に形成したり、或いは、先窄まり部の箇所を除いた全長にわたってテーパ状に形成したりというように、様々の態様を選択できる。
また、2条ねじ部及び1条ねじ部のうちのいずれか一方又は両方の谷部をテーパ状に形成することも可能である。また、関連発明として、ねじ部を、2条以上の多条ねじ部と1条ねじ部とで構成することや、3条ねじ部と2条ねじ部と1条ねじ部とで構成するというように条数が段階的に段階的に異なった複数のねじ部で構成することも可能である。
第1実施形態の構造を示す図で、(A)は正面図、(B)はねじ山の状態を示す観念図、(C)はねじ山を省略した状態での正面図、(D)は平面図、(E)は横向きにした状態での部分的な断面図である。 使用状態を示す断面図である。 第2〜第4実施形態を示す図である。 第5〜第6実施形態を示す図である。
符号の説明
1 軸
2 頭部
3 先窄まり部
4 第1ねじ山
5 第2ねじ山
6 2条ねじ部
7 1条ねじ部
10 係合部の一例としての十字穴
12 ワークの一例としての石膏ボード
13 基材の一例としての薄鋼板製枠材

Claims (5)

  1. 断面円形の軸とその基端に設けた頭部とを備えており、前記軸のうち頭部と反対側の先端部は最先端を尖らせた先窄まり部になっており、前記軸に、先窄まり部を始端とするねじ山を形成している一方、前記頭部には、ドライバビットが嵌る係合部を形成しているもみ切り式自己穿孔ねじであって、
    前記軸には、それぞれ先窄まり部を始端とする第1ねじ山と第2ねじ山との2条のねじ山が形成されており、第1ねじ山の終端を第2ねじ山の終端よりも頭部に近い側に位置させることにより、前記軸に、第1ねじ山と第2ねじ山とから成る2条ねじ部と第1ねじ山のみから成る1条ねじ部とが形成されている、
    もみ切り式自己穿孔ねじ。
  2. 前記第1ねじ山は先窄まり部と終端とを除いた全範囲において第2ねじ山の山の高さよりも高くなっており、このため前記2条ねじ部において第1ねじ山と第2ねじ山とは高さが相違している、
    請求項1に記載したもみ切り式自己穿孔ねじ。
  3. 前記2条ねじ部のうち先窄まり部を除いた部分において第1ねじ山と第2ねじ山との山の高さは同じに設定されており、1条ねじ部における第1ねじ山の山の高さは2条ねじ部における両ねじ山の山の高さよりも高くなっている、
    請求項1に記載したもみ切り式自己穿孔ねじ。
  4. 前記2条ねじ部のうち先窄まり部を除いた部分の谷径と1条ねじ部の谷径とが同じになっている、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載したもみ切り式自己穿孔ねじ。
  5. 前記2条ねじ部は、先窄まり部に連続して谷径が一定になっているストレート部を備えており、この2条ねじ部におけるストレート部の谷径を1条ねじ部の谷径よりも小径に設定している、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載したもみ切り式自己穿孔ねじ。
JP2006110509A 2006-04-13 2006-04-13 もみ切り式自己穿孔ねじ Pending JP2007285336A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006110509A JP2007285336A (ja) 2006-04-13 2006-04-13 もみ切り式自己穿孔ねじ
US11/784,811 US7950888B2 (en) 2006-04-13 2007-04-10 Self-penetrating screw
CN2007100961545A CN101054991B (zh) 2006-04-13 2007-04-13 脆材质工件紧固用自攻式螺钉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006110509A JP2007285336A (ja) 2006-04-13 2006-04-13 もみ切り式自己穿孔ねじ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007285336A true JP2007285336A (ja) 2007-11-01

Family

ID=38757322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006110509A Pending JP2007285336A (ja) 2006-04-13 2006-04-13 もみ切り式自己穿孔ねじ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2007285336A (ja)
CN (1) CN101054991B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009115166A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Nabeya Iron & Tool Works Ltd 締結装置
JP2013017786A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Piolax Medical Device:Kk 骨固定用ネジ
CN107420403A (zh) * 2016-05-23 2017-12-01 徐国泰 螺丝
JP2021529287A (ja) * 2018-06-21 2021-10-28 エーヨット ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー セルフタッピングネジ
KR102447124B1 (ko) * 2022-03-14 2022-09-23 한기만 하수관 결합구조체
KR102454257B1 (ko) * 2021-08-17 2022-10-14 한기만 하수관 연결구조체

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102192227A (zh) * 2010-03-04 2011-09-21 世铠精密股份有限公司 迫紧螺栓
CN102434560A (zh) * 2011-12-16 2012-05-02 吴江市黎里科龙铁艺装饰材料厂 一种多段螺钉
CN102493993A (zh) * 2011-12-19 2012-06-13 吴江宏瑞精密机械厂 一种螺钉

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0327065U (ja) * 1989-07-25 1991-03-19
JPH09273526A (ja) * 1996-04-05 1997-10-21 Fujitec Co Ltd 軟削材用自己螺進ネジ及びその製造方法
JPH10159821A (ja) * 1996-11-29 1998-06-16 Max Co Ltd ドリリングネジ
JP2001107932A (ja) * 1999-10-13 2001-04-17 Fukasawa:Kk ネ ジ
JP2001200822A (ja) * 2000-01-13 2001-07-27 Wakai & Co Ltd 自穿孔ねじ
JP3334563B2 (ja) * 1997-06-19 2002-10-15 マックス株式会社 打込み形ネジ締め機用打込みネジ
JP3413828B2 (ja) * 1997-03-06 2003-06-09 マックス株式会社 打ち込みネジ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3703843A (en) * 1971-01-04 1972-11-28 Msl Ind Inc Fastener with improved thread construction
US3861269A (en) * 1971-01-04 1975-01-21 Superior Dry Wall Screw Mfg Co Fastener with improved thread construction
US5190426A (en) * 1992-03-02 1993-03-02 Illinois Tool Works Inc. Concrete fastener
JP3060284B2 (ja) * 1995-08-22 2000-07-10 マックス株式会社 ドリリングネジ
CN2363111Y (zh) * 1998-06-24 2000-02-09 金伍兴实业股份有限公司 瓦楞板专用自攻螺丝

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0327065U (ja) * 1989-07-25 1991-03-19
JPH09273526A (ja) * 1996-04-05 1997-10-21 Fujitec Co Ltd 軟削材用自己螺進ネジ及びその製造方法
JPH10159821A (ja) * 1996-11-29 1998-06-16 Max Co Ltd ドリリングネジ
JP3413828B2 (ja) * 1997-03-06 2003-06-09 マックス株式会社 打ち込みネジ
JP3334563B2 (ja) * 1997-06-19 2002-10-15 マックス株式会社 打込み形ネジ締め機用打込みネジ
JP2001107932A (ja) * 1999-10-13 2001-04-17 Fukasawa:Kk ネ ジ
JP2001200822A (ja) * 2000-01-13 2001-07-27 Wakai & Co Ltd 自穿孔ねじ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009115166A (ja) * 2007-11-05 2009-05-28 Nabeya Iron & Tool Works Ltd 締結装置
JP2013017786A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Piolax Medical Device:Kk 骨固定用ネジ
CN107420403A (zh) * 2016-05-23 2017-12-01 徐国泰 螺丝
JP2021529287A (ja) * 2018-06-21 2021-10-28 エーヨット ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー セルフタッピングネジ
US11754110B2 (en) 2018-06-21 2023-09-12 Ejot Gmbh & Co. Kg Self-tapping screw
JP7414740B2 (ja) 2018-06-21 2024-01-16 エーヨット ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー セルフタッピングネジ
KR102454257B1 (ko) * 2021-08-17 2022-10-14 한기만 하수관 연결구조체
KR102447124B1 (ko) * 2022-03-14 2022-09-23 한기만 하수관 결합구조체

Also Published As

Publication number Publication date
CN101054991A (zh) 2007-10-17
CN101054991B (zh) 2011-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007285336A (ja) もみ切り式自己穿孔ねじ
US7950888B2 (en) Self-penetrating screw
EP3399200B1 (en) Screw for thin iron sheets
US10309437B2 (en) Screw
US9175708B2 (en) Screw
CA2559595C (en) Dual threaded screw for composite materials
US8985926B2 (en) Tapping screw
US11204055B2 (en) Sheet metal screw
US20060140738A1 (en) Screw
US20130047414A1 (en) Thread-forming Screw And Use Thereof
AU2009206120B2 (en) Universal fastener
JP4225546B2 (ja) タッピンねじ
RU2447330C1 (ru) Крепежный элемент
EP2354574A1 (en) Masonry anchor
JP4886214B2 (ja) 石膏ボード締結用の2条式木ねじ
JP2011256971A (ja) タッピンねじ
EP3056747A1 (en) Mounting screw
JP4832163B2 (ja) 石膏ボード締結用の自己穿孔ねじ
WO2006043169A1 (en) Screw and fastening system for profiled sheeting
JP4531510B2 (ja) 木ねじ
JP4684158B2 (ja) 石膏ボード締結用のもみ切り式自己穿孔ねじ
JP7103677B2 (ja) 薄金属板用ドリルねじ及びこれを使用した構造体並びに固定装置
JP2007292201A (ja) ドリルねじ
JP7125874B2 (ja) ねじ釘及び部材固定装置
JP2006177436A (ja) 薄板用タッピンねじ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090408

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100430

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100701

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101201