JP2013017786A - 骨固定用ネジ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸部の先端部が折れたり変形したりすることなく、低い押込荷重で容易にねじ込むことができる、骨固定用ネジを提供する。
【解決手段】この骨固定用ネジ10は、工具が嵌合可能な頭部20と、該頭部20の裏面中央から突出する軸部30とを備え、前記軸部30の先端31が尖っていて、前記軸部30の先端31から基部32側に向けて螺旋状のネジ山35が形成されている。このネジ山35は、軸部30の先端31から基部32側に向けて軸方向に所定長さで形成された第1ネジ山37と、軸部30の先端31から基部32側に向けて軸方向に、第1ネジ山37よりも短い長さで、かつ、少なくとも先端部33においては前記第1ネジ山37のピッチ間に配置されるように形成された第2ネジ山39とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、開頭手術等で用いられる自己穿孔式の骨固定用ネジに関する。
例えば、脳腫瘍や脳血栓等の治療のために、開頭手術を行うことがある。この開頭手術は、側頭部の頭皮を切開して、頭蓋骨の側頭部にバーホールと呼ばれる孔を複数開け、これを起点として骨を切断し、切断した部分(骨弁という)を取り外して、頭蓋骨を開口し、この開口部を介して適宜治療を行った後、前記骨弁を開口部に戻して固定し、頭皮の傷を縫い合わせるという手順で行われる。
上記のように、頭蓋骨の開口部に戻された骨弁を頭蓋骨に固定する際には、両端にネジ孔が形成された細長いプレートや、四隅にネジ孔が形成された四角枠状のプレートなどが用いられるようになっている。そして、頭蓋骨の開口部周縁及び骨弁周縁の間に配置されたプレートの各ネジ孔に、ネジがねじ込まれて締付け固定される。このとき用いられるネジは、めねじ造成の必要がない自己穿孔式のもの(いわゆるタッピングねじ)が一般的に用いられている。こうして、プレートが頭蓋骨の開口部周縁及び骨弁にねじ込み固定されることで、プレートを介して頭蓋骨に骨弁が固定されるようになっている。
ところで、従来の骨固定用ネジとしては、例えば、図8,9に示すようなものが用いられている。このネジ3は、頭部4と軸部5とを備え、その先端が尖っており、軸部先端から基部側に向けて螺旋状のネジ山5aが形成されている。しかしながら、このネジ3は先端が尖っていて細いため、剛性が不足することがあり、骨に対してねじ込むときに、軸部5の先端部5bが折れたり変形したりする場合があった。
これに対して下記特許文献1には、ネジの軸部先端部が曲がったり壊れたりすることを防止するための、自己穿孔式骨用ネジが記載されている。このネジは、軸部の先端から軸部基端に向けて、おおよそ0.7〜1.0mmのピッチでネジ山が形成されている。そして、軸部の先端面が、軸部中心に対してほぼ直交した平坦面をなしており、軸部先端部が比較的太く形成されているので、骨ねじ込み時における変形等が抑制されるようになっている。また、軸部先端部の外周一部が、軸部先端の前記平坦面に対して34〜43°の角度で傾斜した形状をなしているので、骨に軸部先端が食い込むようになっている。
特開2005−177473号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のネジは、軸部先端部の外周一部が傾斜しているものの、軸部先端面が平坦で且つ軸部先端部が太く形成されているので、軸部先端部が骨に対して食い込みにくいという不都合があった。そのため、骨に対して、軸部先端部を高い押込荷重で押し付けながら、ネジをねじ込む必要があり、作業性に問題があった。
したがって、本発明の目的は、軸部の先端部が折れたり変形したりすることなく、低い押込荷重で容易にねじ込むことができる、骨固定用ネジを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、工具が嵌合可能な頭部と、該頭部の裏面中央から突出する軸部とを備え、前記軸部の先端が尖っていて、前記軸部の先端から基部側に向けて螺旋状のネジ山が形成された自己穿孔式の骨固定用ネジにおいて、前記ネジ山は、前記軸部の先端から基部側に向けて軸方向に所定長さで形成された第1ネジ山と、前記軸部の先端から基部側に向けて軸方向に、前記第1ネジ山よりも短い長さで、かつ、少なくとも先端部においては前記第1ネジ山のピッチ間に配置されるように形成された第2ネジ山とを有することを特徴とする。
本発明の骨固定用ネジにおいては、前記第2ネジ山の終端は、前記第1ネジ山に収束するように形成されていることが好ましい。
本発明の骨固定用ネジにおいては、前記第1ネジ山のピッチよりも、前記第2ネジ山のピッチの方が大きくされていることが好ましい。
本発明の骨固定用ネジにおいては、前記軸部を軸方向に見たとき、前記第2ネジ山の始端から終端までの回転角度が90〜720°となるように、第2ネジ山が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、頭部に工具を嵌合させ、軸部先端を骨に押し当てて、工具を介して骨固定用ネジを回転させると、軸部先端部に形成された第1ネジ山及び第2ネジ山が骨に食い込んで、セルフタッピングによりねじ込まれていき、骨固定用ネジを骨に固定することができる。このように、ねじ込み当初に、2つのネジ山が骨に食い込むので、骨への食い付きを良好にして、低い押込荷重で容易にねじ込むことができ、作業性を向上させることができる。また、骨固定用ネジの先端部がある程度ねじ込まれると、第2ネジ山がなくなって、第1ネジ山だけになるので、ネジピッチをある程度長くとって、骨の内周がネジ山によってくずされにくくし、固定力が低下するのを防止できる。また、2つのネジ山によって骨への食い付きが良好になるので、軸部の先端部を比較的太くすることができ、ねじ込み時に軸部の先端部が折れたり変形したりすることを防止できる。
本発明に係る骨固定用ネジの一実施形態を示しており、(a)はその斜視図、(b)は(a)とは異なる角度で見た場合の斜視図である。 同骨固定用ネジを示しており、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 同骨固定用ネジを示しており、(a)は背面図、(b)は左側面図である。 同骨固定用ネジの底面図である。 同骨固定用ネジを開頭手術に用いる際の使用状態を示す斜視図である。 同骨固定用ネジの使用状態を示す説明図である。 押込荷重測定試験の結果を示す図表である。 従来の骨固定用ネジを示しており、その正面図である。 同固定用ネジの底面図である。
以下、図1〜6を参照して、本発明の骨固定用ネジの一実施形態について説明する。
図1(a),(b)に示すように、この実施形態における骨固定用ネジ10(以下、単に「ネジ10」という)は、所定厚さで略円盤状に形成された頭部20と、この頭部20の裏面中央から突出する軸部30とを備えている。
図1(b)に示すように、前記頭部20の表面側には、図5及び図6に示す工具7の先端部7aが嵌合する嵌合溝21が形成されている。この実施形態における嵌合溝21は、工具7の先端部7aに対応して十字状をなしている。
図1〜3に示すように、この実施形態における軸部30は、基部32から先端31側に向かって段状に縮径し、その先端31は尖った形状をなしている。この軸部30の先端31から基部32側に向けて、第1ネジ山37と第2ネジ山39とからなる螺旋状のネジ山35が形成されており、各ネジ山37,39の周方向先端も尖った形状となっている。すなわち、このネジ10は、図5に示す頭蓋骨1や骨弁2等の骨に、軸部30をねじ込むことで、骨にねじ立てをしながら締め付け固定される自己穿孔式(いわゆるタッピングねじ)である。なお、この実施形態におけるネジ10は、骨に対して軸部30をねじ込む際の回転方向が右回り(時計回り)の右ネジとなっているが、逆向きの左ネジであってもよい。
図1〜3に示すように、前記第1ネジ山37は、軸部30の先端31から基部32側に向けて軸方向に所定長さで形成されている。この実施形態における第1ネジ山37は、先端31から基部32に至るまで、軸部30の周方向に沿って螺旋状に形成されている。
図2(a)に示すように、隣接する第1ネジ山37,37どうしの距離、すなわち、各第1ネジ山37のピッチP1は、0.5〜1.0mmであることが好ましく、0.6〜0.8mmであることがより好ましい。第1ネジ山37のピッチP1が0.5mm未満の場合には、ネジピッチが短くなりすぎて、ネジ込み作業に時間がかかると共に、骨の内周が崩れやすくなる傾向がある。一方、前記ピッチP1が1.0mmを超える場合には、ネジ10の押込荷重が大きくなり、強い力が必要となる。
この第1ネジ山37に関連して、前記軸部30の先端部33の外径は、次の寸法で設定されていることが好ましい。すなわち、図2(a)に示すように、軸部30の先端部33において、第1ネジ山37の山が見え始めた部分と、それと180°対向する第1ネジ山37の1巻目の部分との距離を、軸部30の先端部33の外径Dとする。この軸部30の先端部33の外径Dは、0.1〜0.4mmであることが好ましく、0.2〜0.3mmであることがより好ましい。軸部30の先端部33の外径Dが0.1mm未満の場合には、軸部30の先端部33の剛性を確保しにくくなるので好ましくない。一方、前記外径Dが0.4mmを超える場合には、骨に対する軸部30の挿入抵抗が増大する傾向となるので好ましくない。
一方、第2ネジ山39は、軸部30の先端31から基部32側に向けて軸方向に、第1ネジ山37よりも短い長さで、かつ、少なくとも軸部30の先端部33においては、第1ネジ山37のピッチP間に配置されるように形成されている。この実施形態における第2ネジ山39は、軸部30の先端部33に設けられた前記第1ネジ山37の、軸部30の先端31から数えて1巻目の山と、同先端31から数えて2巻目の山との間に形成されている(図1,図2(a),図3参照)。
また、第2ネジ山39は、前記第1ネジ山37と同様に、軸部30の先端31から形成されている。但し図4に示すように、第1ネジ山37の始端37aと第2ネジ山39の始端39aとは、軸部30の先端31において、周方向に若干ずれた位置で合流するようになっている。そして、この第2ネジ山39は、軸部30の周方向に沿って渦巻き状に伸びており、その終端39bが第1ネジ山39に収束するように形成されている(図1及び図4参照)。
更に図4に示すように、軸部30を軸方向の先端31側から見たとき、第2ネジ山39の始端39aから終端39bまでの回転角度θ3、すなわち、軸部30の軸心Cと第2ネジ山39の始端39aとを結ぶ線S1と、軸部30の軸心と第2ネジ山39の終端39bとを結ぶ線S2との角度θ3が、90〜720°となるように、前記第2ネジ山39が形成されていることが好ましい。更に、前記回転角度θ3が180〜450°となるように、第2ネジ山39が形成されていることがより好ましい。
第2ネジ山39の前記回転角度θ3が90°未満の場合には、ネジ山の安定した加工が難しくなると共に、骨に対する第2ネジ山39の食い付き効果が不足する傾向があるので好ましくない。一方、前記回転角度θ3が720°を超える場合には、第1ネジ山37と第2ネジ山39とが形成された長さが長くなり、骨の内周にピッチの小さいネジ溝が長く形成されることとなり、骨が崩れやすくなる虞れが生じ、その結果、骨に対するネジ10の固定力が低下する可能性があるので好ましくない。
図2(a)に示すように、第2ネジ山39が、軸部5の周方向に沿って360°以上、すなわち、1巻以上形成されていると仮定した場合に、隣接する第2ネジ山39,39どうしの距離を前記ピッチP2とする。このときの第2ネジ山39のピッチP2は、前記第1ネジ山37のピッチP2よりも大きく形成されていることが好ましい。また、この第2ネジ山39のピッチP2は、0.7〜1.5mmであることが好ましく、0.9〜1.2mmであることがより好ましい。第2ネジ山39のピッチP2が0.7mm未満の場合には、ネジピッチが短く、ネジ込み作業に時間がかかり、骨の内周が崩れやすくなるので好ましくない。一方、前記ピッチP2が1.5mmを超える場合には、第2ネジ山39による骨に対する食い付き効果が低下するので好ましくない。
ネジ10の材質は特に限定されないが、例えば、Tiや、Ti−Al−V系、Ti−Al−Nb−Ta系、Ti−Zr−Nb−Ta系、Ti−Mo−Zr−Al系等のTi系合金、ステンレス、Ni−Ti系合金、Co−Cr系合金等の金属材料や、ラクタイド、グリコライド、カプロラクトン等からなる、いわゆる生分解性ポリマーや、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド等の合成樹脂などから形成することができ、特に生体適合性や耐食性の観点から、TiやTi系合金を用いることが好ましい。なお、上記ネジ10の製造方法としては、例えば、軸部30に第1ネジ山37及び第2ネジ山39を転造や切削等で形成することができる。
次に、本発明に係るネジ10の使用方法の一例について説明する。このネジ10は、骨にねじ込まれて固定されるものであって、その用途は特に限定されない。ここでは、開頭手術時におけるプレート固定用に、ネジ10を用いる場合について説明する。
図5に示すように、脳腫瘍や脳血栓等の治療のために開頭手術を行う場合には、例えば、次のようにして行われる。すなわち、頭皮を切開して図示しないバーホールを複数開け、これらを基点として頭蓋骨1の一部を切除して、骨弁2として取外す。そして、頭蓋骨1を開口させた後、この開口部1bを通して、上記の脳腫瘍や脳血栓等の治療を適宜行う。治療を施した後、骨弁2を開口部1bに戻して、骨弁2と頭蓋骨1とを固定するのであるが、このときに骨固定用のプレート6が用いられる。この実施形態の場合、プレート6は、四角枠状をなし四隅にネジ挿通孔6aが形成されている。但し、プレートとしては、両端にネジ挿通孔が形成された細長い板状をなしたもの等を用いてもよく、特に限定されない。
そして、プレート6の一側を頭蓋骨1の開口部1bの周縁側に配置し、同プレート6の他側を骨弁2側に配置する。その状態で各ネジ挿通孔6aにネジ10を配置し、頭部20の嵌合溝21に工具7の先端部7aを嵌合させて、軸部30の尖った先端31を頭蓋骨1や骨弁2(以下、単に「骨」という)に押し当てつつ、工具7を介してネジ10を右回りに回転させていく(図6参照)。
すると、軸部30の先端部33に形成された第1ネジ山37及び第2ネジ山39が、骨に食い込んで、セルフタッピングによりねじ込まれていく。
このとき、このネジ10においては、その軸部30の先端部33に、第1ネジ山37だけでなく、この第1ネジ山37よりも短い長さで、第1ネジ山37のピッチP間に配置されるように第2ネジ山39が形成されているので、図6に示すように、ネジ10のねじ込み当初に、2つのネジ山37,39の両者が骨に食い込むこととなる。その結果、ネジ10の軸部30の先端部33の、骨への食い付きを良好にすることができるので、上記特許文献1記載のネジのように、骨に対して強く押し込みながらねじ込む必要がなく、低い押込荷重で容易にねじ込むことができ、骨に対するネジ10の固定作業性を向上させることができる。
また、この実施形態では、第1ネジ山37のピッチP1よりも、第2ネジ山39のピッチP2の方が大きく形成されているので(図2(a)参照)、ねじ込み当初における骨への食い付きをより良好にすることができると共に、第2ネジ山39の終端39bを第1ネジ山37に次第に収束させることができる。
そして、ネジ10の先端部33がある程度ねじ込まれると、第2ネジ山39がなくなって、第1ネジ山37だけになるので、ネジピッチをある程度長くとって、骨の内周をネジ山35によって崩されにくくすることができ、骨に対するネジ10の固定力が低下することを効果的に防止することができる。
更に、2つのネジ山37,39によって、ネジ10の軸部30の先端部33の、骨への食い付きが良好になるので、軸部30の先端部33を比較的太くすることができ、ねじ込み時に、軸部30の先端部33が折れたり変形したりすることを防止することができる。特に本実施形態では、軸部30の先端部33の外径Dが0.1〜0.4mmとされているので、挿入抵抗を抑えつつ先端部33の剛性を高めることができる。
また、この実施形態では、図1及び図4に示すように、第2ネジ山39の終端39bが、第1ネジ山37に収束するように形成されているので、第2ネジ山39の終端39bと、第1ネジ山37との間に段差が生じることを防止して、第2ネジ山39と第1ネジ山37とを滑らかに連結させることができ、ネジ10を回転させるときの回転トルクが急激に変動することを防止して、ねじ込み作業をスムーズに行うことができる。
更に本実施形態においては、軸部30を軸方向の先端31側から見たとき、第2ネジ山39の始端39aから終端39bまでの回転角度θ3が90〜720°となるように、第2ネジ山39が形成されているので、ねじ込み当初における骨への食い付きを良好にすることができると共に、第1ネジ山37と第2ネジ山39とが形成された長さを短くすることができ、その結果、骨の内周にピッチの小さいネジ溝が長く形成され、骨が崩れやすくなって、骨に対するネジ10の固定力が低下することを防止することができる。
上記のようにして、骨に対してネジ10の軸部30をねじ込んでいき、ネジ10の頭部20をプレート6のネジ挿通孔6aの内周に係合させることで、ネジ10を介してプレート6を頭蓋骨1及び骨弁2の両者に固定することができ、頭蓋骨1の開口部1bに骨弁2を嵌合した状態に保持することができる。なお、このネジ10は、上記のような開頭手術時の頭蓋骨と骨弁との固定以外にも、腕や足の骨折時において骨どうしを固定する際にも用いることができ、特に限定されるものではない。
骨に対する押込荷重を測定した。
(実施例)
実施例として、図1〜6に示す形態と同一のネジを作製した。軸部30の先端部33の外径D(図2(a)参照)は0.23mmである。
(比較例)
比較例として、図8,9に示す従来のネジ3と同様の形態のネジを作製した。すなわち、実施例のネジに対して、第2ネジ山が形成されていない形状となっている。なお、軸部の先端部の外径は、0.20mmである。
(試験方法)
押込荷重を付加しながら回転トルクを付与可能な機構を備える試験装置に、疑似骨を載置する。次いで、この疑似骨に実施例及び比較例の各ネジを、上記機構により押込荷重を徐々に付加しながら、30rpmの回転数でねじ込んでいく。そして、回転トルク値が5mN・mになった時点で、ネねじ込み動作を停止して、そのときの押込荷重(N)を測定した。これを実施例及び比較例の各ネジについて、5個ずつ測定して、その平均を求めた。その結果を下記表1に示す。また、その平均値で比較した図表を図7に示す。
上記表1及び図7から明らかなように、実施例のネジは、比較例のネジに対して、先端部の外径が太いにも関わらず、押込荷重が約17.3%減少することが分かった。すなわち、本発明のネジによれば、軸部の先端部の剛性を確保して破損や変形を防止しつつ、押込荷重が低く固定作業性に優れていることを確認できた。
10 骨固定用ネジ(ネジ)
20 頭部
30 軸部
31 先端
32 基部
33 先端部
35 ネジ山
37 第1ネジ山
39 第2ネジ山
39a 始端
39b 終端

Claims (4)

  1. 工具が嵌合可能な頭部と、該頭部の裏面中央から突出する軸部とを備え、前記軸部の先端が尖っていて、前記軸部の先端から基部側に向けて螺旋状のネジ山が形成された自己穿孔式の骨固定用ネジにおいて、
    前記ネジ山は、前記軸部の先端から基部側に向けて軸方向に所定長さで形成された第1ネジ山と、前記軸部の先端から基部側に向けて軸方向に、前記第1ネジ山よりも短い長さで、かつ、少なくとも先端部においては前記第1ネジ山のピッチ間に配置されるように形成された第2ネジ山とを有することを特徴とする骨固定用ネジ。
  2. 前記第2ネジ山の終端は、前記第1ネジ山に収束するように形成されている請求項1記載の骨固定用ネジ。
  3. 前記第1ネジ山のピッチよりも、前記第2ネジ山のピッチの方が大きくされている請求項2記載の骨固定用ネジ。
  4. 前記軸部を軸方向に見たとき、前記第2ネジ山の始端から終端までの回転角度が90〜720°となるように、第2ネジ山が形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の骨固定用ネジ。
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