JP2007292201A - ドリルねじ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性と締結強度に優れたドリルねじを提供する。
【解決手段】ねじは軸1と頭部2とから成っており、軸1の先端部は切刃3bを有するドリル部3になっている。軸1のねじ部は、先端側に位置した小径の第1部分6と頭側に位置した大径の第2部分7とを備えている。ねじ山は高さが異なる第1ねじ山4と第2ねじ山5とからなっており、第1部分6には両ねじ山4,5が併存しており、第2部分7には第1ねじ山4しか存在していない。第1部分6が2条であるため、ねじ込みに際しての姿勢安定性に優れており、第2部分7には第1ねじ山4しか存在しないため、例えばワークが石膏ボード12である場合、石膏ボードが過度に潰れることを防止できる。第2部分7も枠材12に食い込むため、高い締結強度を確保できる。
【選択図】図2

Description

本願発明は、軸の先端部に切刃付きのドリル部を設けたドリルねじに関するものである。
自己穿孔ねじには、先端を尖らせたもみ切りタイプと、先端に切刃付きドリル部を設けたドリルねじとがある。後者のドリルねじは、例えば、鋼板製のワークを鋼板製の基材に締結したり、木製のワークを鋼製基材に締結したりというように、一般には鋼板製の基材に各種のワークを締結することに多用されているが、木製基材のような軟質材にワークを締結することにも使用されている(例えば特許文献1)。
ドリルねじのねじ部は、一般に、谷径及びねじ山の大径が全長にわたって略一定のストレート状に形成されており、ねじ山も1条であることが殆どである。一般には、鋼製基材にワークを締結するドリルねじの場合は、ねじ山のピッチは細かく設定されていて隣り合ったねじ山が谷部において連続しており、他方、木製基材用のドリルねじの場合は、上記特許文献1に記載されているようにねじ山のピッチは荒く設定されており、隣り合ったねじ山の間には大きな空間が空いている。
特開2002−31115号公報
木材用のドリルねじは、釘に代わるファスナーとして用途が拡大する傾向にあると言える。また、木製部材同士の締結には木ねじに代表されるもみ切り式の自己穿孔ねじが多用されているが、もみ切り式の自己穿孔ねじはワークや基材の組織を押し広げることで当該ワークや基材に進入するものであるため、ワークや基材に割れが発生したりねじ込み抵抗が著しく高くなったりすることがあり、そこで、もみ切り式の自己穿孔ねじをドリルねじに代えることも行われている(特許文献1はその例である。)。
また、住宅の内装構造として石膏ボードを枠材(下地材)に締結しているが、枠材は木材から薄鋼板製チャンネル材に移行しており、そこで、ドリルねじは石膏ボードの締結用ビスとしても注目されている。
このようにドリルねじはその用途が拡大しており、用途拡大に従って、ワークや基材の素材のバリエーションが広がっている。従って、ワークや基材の性質に応じて高い締結強度や作業性を確保できることが要請されるが、従来のようにストレート状の軸に単に1条のねじ山を形成したに過ぎない構成では、このような要請に応えることが難しかった。
本願発明はこのよう現状に鑑み成されたもので、改良されたドリルねじを提供することを課題とするものである。
本願発明のドリルねじは、基本的な構成は従来と同様であり、断面円形の軸とその基端に設けた頭部とを備えており、前記軸のうち頭部と反対側の先端部が切刃を有するドリル部に形成されており、更に、前記軸にはねじ山を有するねじ部が形成されている一方、前記頭部には、ドライバビットが嵌る係合部を形成している。
そして、本願発明はねじ部に特徴を有しており、このうち請求項1の発明では、前記軸のねじ部は先端側に位置した第1部分と頭部側に位置した第2部分とを備えており、前記第1部分は少なくとも2条のねじ山が構成されている一方、前記第2部分は前記第1部分を構成する複数条のねじ山のうちの一部のねじ山で構成されており、このため、第2部分のねじ山の条数が第1部分のねじ山の条数よりも少なくなっている。
請求項2の発明では、請求項1において、前記第1部分は第1ねじ山と第2ねじ山との2条のねじ山が構成されていて第2部分は第1ねじ山のみで構成されており、第1部分では第2ねじ山の高さよりも第1ねじ山の高さが高くなっており、かつ、第1ねじ山は第1部分よりも第2部分において外径が大きくなっている。請求項3の発明では、請求項1又は2において、前記第1部分の谷径は第2部分の谷径よりも小径に設定されている。
請求項4の発明は、請求項1と同じ基本構成で、前記軸のねじ部は先端側に位置した第1部分と頭部側に位置した第2部分とを備えており、前記第1部分の谷径は第2部分の谷径よりも小径になっており、これら第1部分と第2部分とに複数条のねじ山が連続して延びる状態に形成されており、更に、前記複数条のねじ山は第1部分及び第2部分の両方において互いに高さが異なっている。
複数条のねじ山を有するねじの特徴の一つに、各ねじ山のリード角を大きくできるため1回転当たりの進入量を大きくしてねじ込み作業を迅速に行える点がある。そして、請求項1の発明では、ねじ山の条数が第1部分より第2部分が少ないため、隣り合ったねじ山の間隔は第1部分よりも広がっており、従って、例えば基材が鋼板製である場合は、ねじ山に対する基材の引っ掛かりを良くすることが可能になり、その結果、締結強度を向上することが可能になる。
また、ワーク及び基材が木材のような繊維質系である場合は、ねじ込み抵抗を抑制して作業者の負担を軽減することが可能になる。
請求項2,3のように構成すると、ワーク及び基材は第2部分によっても押し広げられるため、第2部分に対する基材及びワークの引っ掛かりを良くすることができ、そのため締結強度をより一層向上できる。
ワークが石膏ボードのような脆い素材である場合、ねじ山によって組織が潰される現象がみられ、甚だしいとワークとねじとの間にガタが生じる虞があるが、請求項1のように構成すると、第2部分によるワークの潰し現象を抑制でき、更に、請求項2,3のように構成すると、ワークは第2部分によっても押し広げられるため、ワークと第2部分との密着性が高くなる。従って、請求項1〜3の発明は、石膏ボードのような脆い素材から成るワークの締結に好適である。勿論、ワークや基材が木材のような緻密な繊維質の素材からなる場合においても好適である。
請求項4の発明ではねじ山の全体が多条ねじで構成されているが、第2部分が第1部分よりも大径であることにより、ワーク及び基材は第2部分によっても押し広げられることになり、このため、ワーク及び基材に対するねじ部の密着性と引っ掛かりとを良くすることができ、その結果、高い締結強度を確保できる。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図2では第1実施形態を示している。まず、第1実施形態を説明する。
(1).第1実施形態の構造
図1のうち(A)はドリルねじの正面図、(B)は平面図、(C)はねじ山を省略した状態での正面図、(D)は横向きにした状態での部分的な断面図である。なお、(D)では断面表示の平行斜線(ハッチング)は部分的にしか表示していない。
ドリルねじは、断面円形の軸1とその基端に一体に繋がった頭部2とを備えており、軸1のうち頭部2と反対側の先端部はドリル部3になっている。ドリル部3は、2条の縦溝3aと2つの切刃3bとを備えており、最先端にはチゼルエッジが形成されている。
軸1のうちドリル部3と頭部2との間の部分には、第1ねじ山4と第2ねじ山5との2条のねじ山が形成されており、隣り合ったねじ山4,5の間には断面視で平坦状の谷が露出している。両ねじ山4,5はドリル部3の終端近傍から始まって(立ち上がって)おり、第1ねじ山4は首した近傍まで延びており、第2ねじ山5は軸1の長手方向の中途部まで延びている。このため、軸1のねじ部は、第1ねじ山4及び第2のねじ山5が併存する第1部分6と、第1ねじ山4のみが存在する第2部分7とに分けられている。
そして、第1部分6においては、両ねじ山4,5は始端部と終端を除いて第1ねじ山4の高さH1が第2ねじ山5の高さH2よりも高くなっている。また、第2部分7での第1ねじ山4の高さH3は第1部分6での高さH1と略同じになっている一方、第1部分6の谷径D1は第2部分7の谷径D2よりもやや小径になっており、このため、第2部分7における第1ねじ山4の外径D3は第1部分6における第1ねじ山4の外径D4よりもやや大径になっている。(D)では第1部分6における第2ねじ山5の外径をD5で表示している。
第1部分6及び第2部分7ともその谷部は基本的には略全体にわたって外径が同じストレート状になっているが、第1ねじ山4を第1部分6から第2部分7に滑らかに移行させるため、第1部分6における谷部の終端部は第2部分7に向け外径が広がるテーパ状に形成されている。テーパ部を図1(C)、(D)において符号6aで示している。
第1ねじ山4の山の角度θ1と第2ねじ山5の山の角度θ2とは異なっているが、両角度θ1,θ2を同じ程度に揃えてもよい。本実施形態の場合、θ1は30度程度、θ2は60度程度に設定しているが、勿論、角度は必要に応じて任意に設定できる。また、ねじ山4,5のピッチも任意に設定できるのであり、断面視において谷の平坦部が全く又は僅かしか存在しない程度の細かいピッチとすることも可能である(他の実施形態も同様である)。
第1部分6と第2部分7とが軸方向に広がる範囲は任意に設定できる。また、第2部分7と頭部2との間にねじ無し部が存在していてもよい。また、両ねじ山4,5の始端はドリル部3から始まっていてもよい(すなわち、両ねじ山4,5の始端がドリル部3の縦溝3aの箇所に位置していてもよい。)。また、本実施形態では第1部分6の谷径D1とドリル部3の外径とは同じに設定しているが、ドリル部3の外径を第1部分6の谷径D1よりやや大径に設定するというように、両者の外径を異ならせることも可能である(他の実施形態も同様である)。
頭部2は、外向き凹状に湾曲したプロフィールを有するラッパ形になっており、頂面には、ドライバビットが嵌まる係合部の一例として十字穴9を形成している。上端にはフランジ部2aを設けている。フランジ部2aの外径は第2部分7における第1ねじ山4の外径D3(呼び径)の3倍程度に設定している。
ドリルねじは炭素鋼やステンレス鋼の線材(棒材)を材料として製造されている。ねじ山4,5は転造で加工されており、ドリル部3は、一対の金型を使用した圧造(フォージング)で加工されている。ドリル部3はフライス加工(切削加工)することも可能である。必要に応じて、熱処理(焼き入れ・焼き戻し)や表面処理を施すことは自由である。
(2).使用状態
図2ではねじの使用例を示している。この例では、石膏ボード11を薄鋼板製で断面略C字状の枠材(下地材)12に締結することに使用しており、(A)はねじ込み切った状態での断面図、(B)はねじ込み途中の断面図である。石膏ボード12の表面と裏面とにはそれぞれ紙13,14が貼られている。
ねじのねじ込みにおいて、石膏ボード11と枠材12に先ずドリル部3で下穴が空けられて、その下穴に第1部分6と第2部分7が進入していく。ねじ込み切った状態では、第2部分7の第1ねじ山4が枠材12の内周縁に引っ掛かると共に、頭部2のフランジ部2bは石膏ボード11の内部にめり込んだ状態になる(表面に壁紙を貼るためである。)。
第2部分7の谷径D2が第1部分6の谷径D1よりも大径であるため、枠材12には、ねじの進入により、ねじ込み方向に緩く突出したバーリング状の膨出部12aが形成され、この膨出部12aが第1ねじ山4のフランク(追い側フランク)に引っ掛かることでねじの抜けが阻止される。
そして、仮にねじ山が1条だけでかつリード角が大きいと、枠材12へのねじ込み初期において、ねじ山が枠材12内周に片当たり状態になってねじが倒れる傾向を呈するが、本願発明では、第1部分6は2条ねじになっていて2条のねじ山4,5が枠材12の内周縁に対して軸心を挟んだ両側から当たるため、倒れを防止して安定した姿勢でねじ込みを行うことができる。
また、本実施形態では、第2部分7の谷径D2が第1部分6の谷径D1より大径であることにより、枠材12にはねじ込み方向に突出した膨出部12aが形成され、このため、枠材12に対する第1ねじ山4の引っ掛かりが良くて高い締結強度を確保できる。また、第2部分7は第1ねじ山4のみしかなくて隣り合ったねじ山4の間の間隔が大きいため、枠材12の膨出部12aが軸1の谷にしっかりと当たることになり、この面でも、枠材12に対する第1ねじ山4の引っ掛かりが良くなっている。
本実施形態のように、頭部2のフランジ部2aをねじ山の最大径(呼び径)D3の3倍程度(従来品は2倍程度である)に設定すると、石膏ボート2に対する押さえ力を格段に向上できるが、フランジ部2aを石膏ボード11の内部にめり込ませる必要があるため、フランジ部2aの外径が従来よりも大きいと、ねじ込み終期においてねじ込み抵抗が高くなり、高いねじこみ抵抗に耐えるにはねじ山4,5に対する枠材12の引っ掛かり抵抗が大きくなければならない。
この点、本願発明では既述のとおり第1ねじ山4に対する枠材12の引っ掛かりが良いため、枠材12の膨出部12aが潰れてねじが空回りしてしまう現象を回避しつつ、頭部2の全体を石膏ボード11の内部にめり込ませることができる。
また、ねじ部の全体がストレートであると、石膏ボードが崩れてねじ部との間にガタが生じる場合があるが、本願発明では第2部分7も石膏ボート11に食い込んでいくため、第2部分7を石膏ボードの組織に密着させた状態にすることができ、このため、ねじと石膏ボードとの間にガタが生じることを防止できる。
いうまでもないが、本実施形態のねじは、木製の枠材に石膏ボード11を締結することにも使用できる。この場合、ねじ部の全体又は大部分が枠材に進入したままであることが多いが、第2部分7のねじ山4は1条のみであって枠材に対するねじ込み抵抗は小さいため、締結作業に際しての作業者の負担を軽減することができる。
ねじ山4,5をドリル部3から立ち上げることも可能であるが、枠材12がある程度以上に厚い場合(例えば1.2mm以上)は、ねじを高速で回転させて枠材12に下穴を切削することになるため、ねじ込み初期のねじの回転によって石膏ボードの組織が潰れてしまう虞がある。そこで本実施形態では、ドリル部3の長さLを石膏ボード11の厚さTと同じ程度に設定しており、このように構成すると、ねじが高速で回転してもねじ山4,5は石膏ボード11に全く又は殆ど掛からないため、石膏ボード11が過度に潰れてしまうことを防止できる利点がある。従って、本実施形態は、枠材12のような基材が厚い場合に好適である。
なお、ねじの頭部2を石膏ボード11にめり込ませるには、石膏ボード11のうち表面側の部分はむしろ潰れていたほうがよいのであり、従って、ドリル部3で枠材12に下穴を空ける穿孔過程においてねじ山4,5の始端部で石膏ボード11の表面側の部分が潰れるように設定しておくのが好ましいと言える。
また、薄鋼板製枠材12に使用する場合のような板材製基材への締結用に使用する場合は、一般的には、ねじ山のピッチは細かいほうが良いと言える。従って、ねじ山4,5のピッチ(或いはリード角)を、第1部分6では隣り合った山4,5の裾が密接又は近接して、第2部分7では隣り合った山4の間に平坦状の谷が露出するような寸法に設定しておいても良い。
(3).第2〜第5実施形態
次に、他の実施形態を説明する。図3では第2〜第5実施形態を示している。図3の各実施形態は、ねじ山4,5の始端部をドリル部3の箇所に位置させた点で共通している。従って、ドリル部3と第1部分6とは重複している。頭部は第1実施形態と同じでも良いし、異ならせても良い。
図3のうち、(A)に示す第2実施形態は、第1部分6の谷径を第2部分7の谷径よりも小径に設定して、第1部分6の箇所において両ねじ山4,5の高さを異ならせている。(B)に示す第3実施形態は、第1部分6の谷径を第2部分7の谷径よりも小径に設定して、第1部分6の箇所において両ねじ山4,5の高さを同じにしている。
(C)に示す第4実施形態は、第1部分6及び第2部分7において谷径を同じに設定し(すなわち、ねじ部の略全体で谷径を同じ寸法に設定し)、第1部分6の箇所において両ねじ山4,5の高さを同じにしている。他方、(D)に示す第5実施形態は、第1部分6及び第2部分7において谷径を同じに設定して、第1部分6の箇所において両ねじ山4,5の高さを異ならせている。
図では表示してないが、第1部分6の谷部を、第2部分7に向けて外径が徐々に大きくなるテーパ状に形成することも可能である。この場合、第1部分6におけるねじ山4,5は高さを同じにしても良いし,高さを異ならせてもよい。更に、第1部分を3条ねじに構成し、第2部分を2条ねじ又は1条ねじとする、というようなことも可能である。ねじ山が3条以上ある場合、少なくとも1つのねじ山と他のねじ山との高さが異なっていたらよい。
(4).第6〜第9実施形態
図4では第6〜第8実施形態を示している。このうち(A)に示す第6実施形態は、ねじ部の全体を第1ねじ山4と第2ねじ山5との2条のねじ山で構成したものであり、特徴として、第1部分6の谷径を第2部分7の谷径よりも若干小径に設定して、両部分6,7において両ねじ山4,5の高さを異ならせている。両部分6,7はテーパ部15を介して滑らかに連続している。また、ねじ山4,5はドリル部3には掛かっていない。
本実施形態では、第1部分6では第1ねじ山4の外径D4が第2ねじ山5の外径D5よりも大きく、同様に、第2部分7では第1ねじ山4の外径D3が第2ねじ山5の外径D6よりも大きい。D6はD5よりも大きいが、D4とD6とは、いずれかが大きくなるように異ならせても良いし、等しい寸法に設定しても良い。第1部分6と第2部分7とで両ねじ山4,5の高低の比率を変えることも可能である。
本実施形態も第1実施形態と同様の効果が発揮される。そして、第2部分7も2条ねじであるため、第2部分7とワークとの密着性が高くなる。図4(B)に示す第7実施形態は第6実施形態の変形例であり、第6実施形態との相違点は、ねじ山4,5がドリル部3から始まっている点のみである。
図4(C)(D)に示す第8実施形態はドリル部3の別例を示すもので、(C)は部分正面図、(D)は底面図である。この実施形態では、ドリル部3を四角錐形に形成している。従って、4つの峰状切刃3bを備えており、先端はピンポンイトになっている。四角錐形に変えて三角錐形に形成することも可能であり、また、四角錐形にしても三角錐形にしても、切刃3bの切削性を高めるため、隣り合った切刃3bの間の斜面部分を凹ませるといったことも可能である。
図5では第9実施形態を模式的に示している。この実施形態は、ねじ部の全体を第1ねじ山4と第2ねじ山5との2条ねじで構成した場合において、第1部分6が谷部及びねじ山4,5の外径とも先窄まりのテーパ状に形成されている。図では表示していないが、第1部分6と第2部分7との両方をテーパ状に形成することも可能である。
(5).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、ねじ部の形態としては、先端側に位置した小径の第1部分と頭側に位置した大径の第2部分と両者の間に位置した中間径の第3部分との3つのストレート状部を備えた形態として、隣り合ったストレート状部をテーパ部によって滑らかに連続させることも可能である(ねじ山の態様も、条数と高低とを任意に組み合わせることができる。)。
また、ドリル部及び頭部とも様々な形態を採用できる。例えば頭部について見ると、皿頭、鍋頭、六角頭などを採用できる。係合部の形態も十字穴に限らないのであり、係合穴方式を採用する場合は、四角穴や六角穴、或いは星型の穴など、様々な形状の係合穴を採用できる。
第1実施形態の構造を示す図で、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)はねじ山を省略した状態での正面図、(D)は横向きにした状態での部分的な断面図である。 第1実施形態の使用状態を示す図である。 第2〜第5実施形態を示す図である。 第6〜第8実施形態を示す図である。 第9実施形態を示す図である。
符号の説明
1 軸
2 頭部
3 ドリル部
4 第1ねじ山
5 第2ねじ山
6 第1部分
7 第2部分
9 係合部の一例としての十字穴
11 ワークの一例としての石膏ボード
12 基材の一例としての薄鋼板製枠材(下地材)

Claims (4)

  1. 断面円形の軸とその基端に設けた頭部とを備えており、前記軸のうち頭部と反対側の先端部が切刃を有するドリル部に形成されており、更に、前記軸にはねじ山を有するねじ部が形成されている一方、前記頭部には、ドライバビットが嵌る係合部を形成しているドリルねじであって、
    前記軸のねじ部は先端側に位置した第1部分と頭部側に位置した第2部分とを備えており、前記第1部分は少なくとも2条のねじ山が構成されている一方、前記第2部分は前記第1部分を構成する複数条のねじ山のうちの一部のねじ山で構成されており、このため、第2部分のねじ山の条数が第1部分のねじ山の条数よりも少なくなっている、
    ドリルねじ。
  2. 前記第1部分は第1ねじ山と第2ねじ山との2条のねじ山が構成されていて第2部分は第1ねじ山のみで構成されており、第1部分では第2ねじ山の高さよりも第1ねじ山の高さが高くなっており、かつ、第1ねじ山は第1部分よりも第2部分において外径が大きくなっている、
    請求項1に記載したドリルねじ。
  3. 前記第1部分の谷径は第2部分の谷径よりも小径に設定されている、
    請求項1又は2に記載したドリルねじ。
  4. 断面円形の軸とその基端に設けた頭部とを備えており、前記軸のうち頭部と反対側の先端部が切刃を有するドリル部に形成されており、更に、前記軸にはねじ山を有するねじ部が形成されている一方、前記頭部には、ドライバビットが嵌る係合部を形成しているドリルねじであって、
    前記軸のねじ部は先端側に位置した第1部分と頭部側に位置した第2部分とを備えており、前記第1部分の谷径は第2部分の谷径よりも小径になっており、これら第1部分と第2部分とに複数条のねじ山が連続して延びる状態に形成されており、更に、前記複数条のねじ山は第1部分及び第2部分の両方において互いに高さが異なっている、
    ドリルねじ。
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