JP2001283423A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2001283423A
JP2001283423A JP2000097933A JP2000097933A JP2001283423A JP 2001283423 A JP2001283423 A JP 2001283423A JP 2000097933 A JP2000097933 A JP 2000097933A JP 2000097933 A JP2000097933 A JP 2000097933A JP 2001283423 A JP2001283423 A JP 2001283423A
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Akiyoshi Ito
彰義 伊藤
Katsuji Nakagawa
活二 中川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】記録密度の向上を図るために、磁気記録層の単
一の書き込み領域に複数の情報を記録する多値記録方式
が提案され、該多値記録方式を実現するためには、磁気
記録層を多層構造とする必要があり、簡単な層構造で更
なる記録密度の向上を実現することができる磁気記録媒
体を提供する。 【解決手段】磁気記録層4に、光に与えるカー回転角又
はカー楕円率が異なる複数種類の磁性粒子A〜Dや、記
録磁界又は記録温度が異なる複数種類の磁性粒子A〜D
を収容することで、単一の記録領域に複数の磁化状態を
形容することができ、単一の記録磁界に複数の情報を記
録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部磁界が印加さ
れることで磁化状態が変化されて情報を記録するフレキ
シブル型磁気ディスク、磁気テープに適用可能な磁気記
録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の情報が記録再生可能な記憶媒体
としては、磁気的作用を利用した磁気記録媒体、磁気的
作用及び光学的作用を利用した光磁気記録媒体が知られ
ている。
【0003】上記磁気記録媒体は、磁気ヘッドにより情
報が記録再生される。磁気記録媒体に情報を記録すると
きには、磁気ヘッドで漏れ磁界を発生させ、基板上に形
成されている磁気記録層に磁界を印加することで磁気記
録層の磁化状態を反転させる。また、磁気記録媒体に記
録された情報を再生するときには、磁気記録層からの漏
れ磁界を磁気ヘッドで検出することで、磁気記録層の磁
化状態(磁化方向)を検出して情報を再生する。
【0004】また、上記光磁気記録媒体は、レーザ光を
出射するとともに検出する光ヘッド及び磁気ヘッドによ
り情報が記録再生される。光磁気記録媒体に情報を記録
するときには、光ヘッドで光を照射して光磁気記録層の
温度をキュリー点又は補償点まで上昇させるとともに、
温度を上昇させた領域に磁気ヘッドで磁界を印加するこ
とで光磁気記録層の磁化状態を反転させる。また、光磁
気記録媒体に記録された情報を再生するときには、光ヘ
ッドで光磁気記録層に光を照射し、光磁気記録媒体で反
射された反射光のカー回転角、カー楕円率を検出するこ
とで磁化状態を検出し、情報を再生する。
【0005】更に、ポリエステル材料等からなり柔軟な
ベースフィルム上に磁気材料を塗布したフロッピー(登
録商標)ディスクや磁気テープ等のフレキシブル媒体が
知られている。
【0006】このフレキシブル媒体は、ベースフィルム
上に磁気記録層を形成し、磁気ヘッド等で磁気記録層の
磁化状態が反転されることで情報が記録され、磁気ヘッ
ドで漏れ磁界が検出されることで磁化状態が検出され
る。
【0007】ところで、近年、更なる記録密度の向上を
図るために、磁気記録層の単一の書き込み領域に複数の
情報を記録する多値記録方式が提案されている。この多
値記録方式では、磁気記録層を複数の磁性膜からなるも
のとし、単一の書き込み領域に複数の磁化状態を形成す
る手法や、磁気記録層を多層構造とし各層に光を集光し
て複数の情報を記録する手法がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した多値
記録方式を実現するためには、磁気記録層を多層構造と
する必要がある。また、磁気記録層を多層構造としたと
きには、隣接する磁気記録層の影響を低減するための光
の焦点位置制御が困難となる。
【0009】また、上述した多値記録方式は、合成樹脂
材料やアルミ材料等からなるハードディスクを対象とし
ている。
【0010】そこで、本発明は、上述したような実情に
鑑みて提案されたものであり、簡単な層構造で更なる記
録密度の向上を実現することができる磁気記録媒体を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明に係る磁気記録媒体は、光が照射され、反射した光
が検出されることで磁化状態が検出されるものであっ
て、支持体と、支持体上に形成され、入射された光に与
えるカー回転角の変化量が段階的に異なる複数の磁性粒
子を収容する磁気記録層とを備える。
【0012】このような磁気記録媒体では、光が照射さ
れたとき、ある磁性粒子により所定のカー回転角の光と
するとともに、他の磁性粒子により上記所定のカー回転
角よりも小さい又は大きいカー回転角の光とする。
【0013】本発明に係る磁気記録媒体は、上述の課題
を解決すべく、光が照射され、反射した光が検出される
ことで磁化状態が検出されるものであって、支持体と、
上記支持体上に形成され、入射された光に与えるカー楕
円率の変化量が段階的に異なる複数の磁性粒子を収容す
る磁気記録層とを備える。
【0014】このような磁気記録媒体では、光が照射さ
れたとき、ある磁性粒子により所定のカー楕円率の光と
するとともに、他の磁性粒子により上記所定のカー楕円
率よりも小さい又は大きいカー楕円率の光とする。
【0015】本発明に係る磁気記録媒体は、上述の課題
を解決すべく、光が照射されるとともに外部磁界が印加
されて磁化状態が変化されて情報が記録されるものであ
って、支持体と、上記支持体上に形成され、記録時の記
録温度が段階的に異なる複数の磁性粒子を収容する磁気
記録層とを備える。
【0016】このような磁気記録媒体では、ある温度状
態で外部磁界が印加されたとき、磁化状態が反転する磁
性粒子と磁化状態が反転しない磁性粒子とが存在する。
【0017】本発明に係る磁気記録媒体は、上述の課題
を解決すべく、外部磁界が印加されることで磁化状態が
変化され情報が記録されるものであって、支持体と、上
記支持体上に形成され、磁化される外部記録磁界が段階
的に異なる複数の磁性粒子を収容する磁気記録部とを備
える。
【0018】このような磁気記録媒体では、ある大きさ
の外部磁界が印加されたとき、磁化状態が反転する磁性
粒子と磁化状態が反転しない磁性粒子とが存在する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】本発明は、例えば図1に示すような磁気記
録媒体1に適用可能である。
【0021】この磁気記録媒体1は、短冊状に裁断され
たテープ状の記録媒体である。この磁気記録媒体1は、
ベースフィルム2と、ベースフィルム2上に形成された
アンダーコート層3と、アンダーコート層3上に形成さ
れた磁気記録層4とからなる層構成となっている。この
磁気記録媒体1は、全体で約15μm程度の厚さとなさ
れる。
【0022】ベースフィルム2は、磁気記録層4及びア
ンダーコート層3を支持する支持体として機能する。こ
のベースフィルム2は、例えばポリエチレン材料からな
り、柔軟な性質を有してなる。
【0023】アンダーコート層3は、ベースフィルム2
と磁気記録層4との密着性を確保するために形成され
る。
【0024】磁気記録層4は、主として磁性粒子、バイ
ンダーレジンからなる。この磁気記録層4は、図2に示
すように、バインダーレジン11内に磁気特性が段階的
に異なる複数の磁性粒子12A〜12D(以下、これら
を総称するときは単に磁性粒子12と呼ぶ。)が収容さ
れてなる。また、この磁気記録層4は、磁性粒子12以
外の無機材料として微量の帯電防止剤、研磨材を含有す
る。
【0025】更に、この磁気記録層4は、バインダーレ
ジン11以外の有機材料として、微量の硬化剤、分散
材、潤滑剤を含有する。
【0026】上記磁性粒子12は、例えばガンマ−酸化
鉄粒子、二酸化クロム粒子、コバルト系酸化鉄等からな
る。各磁性粒子12は、外部から磁界が印加されること
で磁化方向が変化される。
【0027】また、上記バインダーレジンは、例えば塩
化ビニル系、酢酸ビニル系(例えば塩化ビニル−塩化ビ
ニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等)、
セルロース系(例えばニトロセルロース)、ウレタン、
エステル系(例えばポリウレタン、ポリエステル等)、
ブタジエン系、エポキシ、フエノキシ系、アクリル系の
材料からなる。
【0028】つぎに、磁気記録層4に含まれる磁性粒子
12の種々の例について説明する。
【0029】この磁気記録層4に含まれる各磁性粒子1
2は、段階的に異なる記録磁界で磁化方向が反転する。
すなわち、例えば磁性粒子12Aが所定大きさの記録磁
界で磁化方向が反転する材料からなり、磁性粒子12B
が所定大きさよりも小さい磁界で反転する材料からな
る。例えば磁性粒子12Aは鉄ガーネットからなると
き、磁性粒子12Bはバリウムフェライトからなるよう
にする。
【0030】このような磁気記録層4に対して情報の記
録をするときには、例えば所定大きさの記録磁界を印加
して先ず磁性粒子12Aの磁化方向を反転させて情報を
記録し、次いで所定大きさより小さい記録磁界を印加し
て磁性粒子12Bの磁化方向を反転させる。これによ
り、磁性粒子12Aと磁性粒子12Bとの磁化方向を別
個に制御することができる。
【0031】したがって、このような複数種類の磁性粒
子12A、12Bを含む磁気記録層4を備えた磁気記録
媒体1は、複雑な層構造とすることなく複数の磁化状態
を単一の書き込み領域に形成することができ、単一の書
き込み領域に複数の記録状態の粒子を収容することがで
きる。
【0032】更に、このような磁気記録媒体1によれ
ば、磁化されるときの記録磁界が段階的に異なる磁性粒
子12A、12Bを含んで構成された磁気記録層4を備
えているので、正確に漏れ磁界の違いが検出され、再生
するときのS/Nを向上させることができる。
【0033】この結果、図3(a)、図3(b)に示す
ような情報書き込み単位である各領域A〜Dにそれぞれ
異なる磁化状態とすることができる。すなわち、領域D
を所定大きさの漏れ磁界を発生させる上向きの磁化方向
の第1の磁化状態とし、領域Aを所定大きさの漏れ磁界
を発生させ下向きの磁化方向の第2の磁化状態とし、領
域Cを所定大きさより小さい漏れ磁界を発生させ上向き
の磁化方向の第3の磁化状態とし、領域Bを所定大きさ
より小さい漏れ磁界を発生させ下向きの磁化方向の第4
の磁化状態とすることができる。
【0034】つぎに、本発明の他の実施の形態について
説明する。なお、この実施の形態では、上述の実施の形
態と同じ部分の説明については省略する。この実施の形
態では、磁気記録層4を光磁気記録材料としたときの一
例について説明する。
【0035】磁気記録層4に含まれる各磁性粒子12
は、レーザ光が照射されることにより書き込み領域が加
熱されたときに、段階的に異なる記録温度で磁化方向が
反転する。例えば図4(a)に示すように、記録温度が
210℃以上となると磁性粒子12Aがキュリー点又は
補償点に達し記録可能な状態となり、記録温度が180
℃以上となると磁性粒子12Bがキュリー点又は補償点
に達し記録可能な状態となり、記録温度が150℃以上
となると磁性粒子12Cがキュリー点又は補償点に達し
記録可能な状態となり、記録温度が120℃以上となる
と磁性粒子12Dがキュリー点又は補償点に達し記録可
能な状態となる。すなわち、各磁性粒子12A〜12D
は、キュリー点又は補償点が異なる材料からなる。例え
ば磁性粒子12A、12B、12C、12Dは異なる組
成の鉄ガーネットからなる。
【0036】このとき、図4(b)に示すように、磁気
記録層4の書き込み領域の温度降下に従い、磁気記録層
4に印加する記録磁界を変化させることにより、各磁性
粒子12A〜12Dの磁化状態を別個に制御することが
できる。
【0037】したがって、このような複数種類の磁性粒
子12を含む磁気記録層4を備えた磁気記録媒体1は、
複雑な層構造とすることなく複数の磁化状態を形成する
ことができ、単一の記録領域に複数の記録状態の粒子を
収容することができる。
【0038】更に、このような磁気記録媒体1によれ
ば、磁化されるときの記録温度が段階的に異なる磁性粒
子12A、12Bを含んで構成された磁気記録層4を備
えているので、正確に漏れ磁界の違いが検出され、再生
するときのS/Nを向上させることができる。
【0039】つぎに、本発明の更に他の実施の形態につ
いて説明する。なお、この実施の形態では、上述の実施
の形態と同じ部分の説明については省略する。この実施
の形態では、磁気記録層4を光磁気記録層としたときの
一例について説明する。
【0040】各磁性粒子12A、磁性粒子12Bは、入
射された光の波長に応じてそれぞれ段階的に異なるカー
回転角を付与する。例えば磁性粒子12Aは波長λ1の
光が照射されると、図5(a)に示すように、磁化方向
が上向きであるときにはカー回転角(+θ1)だけカー
回転角を変化させ磁化方向が下向きであるときにはカー
回転角(−θ1)だけカー回転角を変化させる。また、
磁性粒子12Bは波長λ2の光が照射されると、図5
(b)に示すように、磁化方向が上向きであって小さい
磁界で反転する粒子であるときにはカー回転角(+θ
2)だけ回転角を変化させ、磁化方向が上向きであって
大きい磁界で反転する粒子であるときにはカー回転角
(−θ2)だけ変化させ、磁化方向が下向きであって小
さい磁界で反転する粒子であるときにはカー回転角(+
θ2)だけ変化させ、磁化方向が下向きであって大きい
磁界で反転する粒子であるときにはカー回転角(−θ
2)だけ変化させる。
【0041】例えば磁性粒子12A、12Bはビスマス
添加量の異なるビスマス鉄ガーネットからなる。
【0042】このような磁性粒子12A及び磁性粒子1
2Bでは、図5(c)に示すように例えば磁化方向が上
向きであって小さい磁界で記録されたときにはカー回転
角を(θ2−θ1)だけ変化させ、磁化方向が上向きで
あって大きい磁界で記録されたときにはカー回転角を
(−θ2−θ1)だけ変化させ、例えば磁化方向が下向
きであって小さい磁界で記録されたときにはカー回転角
をθ1−θ2だけ変化させ、例えば磁化方向が下向きで
あって大きい磁界で記録されたときにはカー回転角をθ
1+θ2だけ変化させる。これにより、カー回転角の変
化量を4状態とし、磁化状態に応じて異なる4状態の信
号が検出される。
【0043】したがって、このような複数種類の磁性粒
子を含む磁気記録層4を備えた磁気記録媒体1は、複雑
な層構造とすることなく、単一の記録領域に複数の記録
状態の粒子を収容することができる。
【0044】更に、このような磁気記録媒体1によれ
ば、カー回転角が段階的に異なる磁性粒子12A、12
Bを含んで構成された磁気記録層4を備えているので、
正確に漏れ磁界の違いが検出され、再生するときのS/
Nを向上させることができる。
【0045】つぎに、本発明の更に他の実施の形態につ
いて説明する。なお、この実施の形態では、上述の実施
の形態と同じ部分の説明については省略する。この実施
の形態では、磁気記録層4を光磁気記録層としたときの
一例について説明する。
【0046】各磁性粒子12A、磁性粒子12Bは、上
述のカー回転角θと同様に、入射された光の波長に応じ
てそれぞれ段階的に異なるカー楕円率ηを付与するもの
でも良い。例えば磁性粒子12Aは波長λ1の光が照射
されると、磁化方向が上向きであるときにはカー楕円率
(+η1)だけ楕円率を変化させ磁化方向が下向きであ
るときにはカー楕円率(−η1)だけ楕円率を変化させ
る。また、磁性粒子12Bは波長λ2の光が照射される
と、磁化方向が上向きであって小さい磁界で反転する粒
子であるときにはカー楕円率(+η2)だけ楕円率を変
化させ、磁化方向が上向きであって大きい磁界で反転す
る粒子であるときにはカー楕円率(−η2)だけ変化さ
せ、磁化方向が下向きであって小さい磁界で反転する粒
子であるときにはカー楕円率(+η2)だけ変化させ、
磁化方向が下向きであって大きい磁界で反転する粒子で
あるときにはカー楕円率(−η2)だけ変化させる。
【0047】例えば磁性粒子12A、12Bはビスマス
添加量の異なるビスマス鉄ガーネットからなる。
【0048】このような磁性粒子12A及び磁性粒子1
2Bでは、図5(c)に示すように例えば磁化方向が上
向きであって小さい磁界で記録されたときにはカー楕円
率を(η2−η1)だけ変化させ、磁化方向が上向きで
あって大きい磁界で記録されたときにはカー楕円率を
(−η2−η1)だけ変化させ、例えば磁化方向が下向
きであって小さい磁界で記録されたときにはカー楕円率
をη1−η2だけ変化させ、例えば磁化方向が下向きで
あって大きい磁界で記録されたときにはカー楕円率をη
1+η2だけ変化させる。これにより、カー楕円率の変
化量を4状態とし、磁化状態に応じて異なる4状態の信
号が検出される。
【0049】また、磁気記録層4に含まれる粒子として
は、記録温度が段階的に異なるとともにカー回転角又は
カー楕円率が段階的に異なる複数の磁性粒子を収容して
も良く、更には記録磁界が異なるとともにカー回転角又
はカー楕円率が段階的に異なる複数の磁性粒子を収容し
ても良い。
【0050】つぎに、上述した磁気記録媒体1の製造方
法について説明する。
【0051】磁気記録媒体1を製造するときには、先
ず、磁性粒子12を塗料化する塗料化工程を行う。ここ
で、磁性粒子12としては、上述したように、記録温度
が異なる複数種類の粒子、記録磁界が異なる複数種類の
粒子、光に与えるカー回転角が異なる複数種類の粒子又
はカー楕円率が異なる複数種類の粒子を用いる。用意し
た磁性粒子12とバインダーレジン11及び溶剤の溶液
とを混合した後、磁性粒子を塗料内で均一とするための
分散工程等を行うことで磁性粒子12を塗料化する。
【0052】次に、ベースフィルム2上に一定膜厚で塗
料を塗布、配向、乾燥、表面処理を行うことでバインダ
ーレジン11と磁性粒子12とからなる磁気記録層4を
作成し、テープ状に裁断する。
【0053】なお、本発明は、上述したようにベースフ
ィルム2上に磁気記録層4を形成する磁気テープに限ら
ず、フレキシブルディスク、ハードディスクであっても
適用可能であることは勿論である。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る磁気記録媒体では、記録温度又は記録磁界が段階的に
異なる複数の磁性粒子を磁気記録層に収納するので、単
一の記録領域に複数の磁化状態を形成することができ、
簡単な層構造で更なる記録密度の向上を実現することが
できる。
【0055】また、本発明に係る磁気記録媒体では、光
に与えるカー回転角又はカー楕円率が段階的に異なる複
数の磁性粒子を磁気記録層に収容するので、単一の記録
領域から複数の異なる光を検出することができ、簡単な
層構造で更なる記録密度の向上を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気記録媒体の断面図を示す
図である。
【図2】磁気記録層内に複数種類の磁性粒子を収容する
ことを説明するための断面図である。
【図3】複数の磁化状態を形成することを説明するため
の図である。
【図4】(a)は各磁性粒子の記録可能な温度帯を示
し、(b)は各温度帯において磁気記録層に印加する記
録磁界を示し、記録温度に応じて異なる磁性粒子の磁化
状態を反転させることを説明するための図である。
【図5】(a)は磁性粒子Aが磁化状態に応じて入射光
に与えるカー回転角を示し、(b)は磁性粒子Bが磁化
状態に応じて入射光に与えるカー回転角を示し、(c)
は磁性粒子A及び磁性粒子Bの磁化状態に応じて入射光
に与えるカー回転角を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気記録媒体、2 ベースフィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光が照射され、反射した光が検出される
    ことで磁化状態が検出される磁気記録媒体において、 支持体と、 上記支持体上に形成され、入射された光の波長に応じて
    光に与えるカー回転角の変化量が段階的に異なる複数の
    磁性粒子を収容する磁気記録層とを備えることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 光が照射され、反射した光が検出される
    ことで磁化状態が検出される磁気記録媒体において、 支持体と、 上記支持体上に形成され、入射された光の波長に応じて
    光に与えるカー楕円率の変化量が段階的に異なる複数の
    磁性粒子を収容する磁気記録層とを備えることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 光が照射されるとともに外部磁界が印加
    されて磁化状態が変化されて情報が記録される磁気記録
    媒体において、 支持体と、 上記支持体上に形成され、記録時の記録温度が段階的に
    異なる複数の磁性粒子を収容する磁気記録層とを備える
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 外部磁界が印加されることで磁化状態が
    変化され情報が記録される磁気記録媒体において、 支持体と、 上記支持体上に形成され、磁化される外部記録磁界が段
    階的に異なる複数の磁性粒子を収容する磁気記録層とを
    備えることを特徴とする磁気記録媒体。
JP2000097933A 2000-03-30 2000-03-30 磁気記録媒体 Withdrawn JP2001283423A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013237173A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Toppan Printing Co Ltd 磁気的に誘導された画像とカラーシフト効果を有する表示体、およびその製造方法
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