JP2001283043A - オークションシステム及び方法並びに競り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを用いて簡易かつ確実にオーク
ションを行う。 【解決手段】 ネットワーク１０を介して相互に接続さ
れたサーバクライアントシステムにおいて、サーバコン
ピュータ１２は商品の価格を順次下げて各クライアント
コンピュータ１４〜２０からの入札要求を受け付ける。
ある価格において複数の入札要求があった場合に、その
入札価格においていずれか一の入札者を落札者に決定
し、サーバコンピュータ１２はその落札者に落札確認情
報を送信する。オークションは、落札処理が完了した時
点で終了する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はオークション方法及
びシステム、特に通信ネットワークを用いた競り下げ方
式によるオークションに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のコンピュータ技術、通信技術の発
達にともない、通信ネットワークを用いて商品の競りを
行うシステムが提案されている。

【０００３】たとえば、特開平１０−７８９９２号公報
には、オンライン回線を介して競り希望価格と購入個数
と希望価格に対する競合時最大許容価格を指定した競り
発注情報を受け付け、競り希望案件があるまで商品の価
格を下げていき、競り希望案件が存在するが希望数量が
満たされない場合には競りの価格を上げ、競り希望案件
を絞り込む自動競り方法が記載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】価格を順次上げる競り
上げ方式と異なり、このような競り下げ方式によれば価
格の不当な高騰を確実に防止できるとともに、入札と落
札を一致させることが容易化される利点があるが、上記
従来技術のように複数の入札者が競合した場合に競りの
価格を上げる方法では、落札者を決定する処理が複雑化
するとともに、競りに参加するユーザにとっても予め競
合時の最大許容価格を設定して競りに参加しなければな
らず操作が煩雑、複雑化する問題があった。

【０００５】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、より簡易に、かつ
確実に商品の競り、オークションを実行することができ
るシステム及び方法並びに装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、通信ネットワークを介して接続されたサ
ーバクライアントシステムを用いて商品の競りを行うオ
ークション方法であって、順次低下する前記商品の価格
をクライアントコンピュータに表示し、前記価格に対し
て前記クライアントコンピュータから入札要求を受けた
場合に、サーバコンピュータで入札価格において一の落
札者を決定することを特徴とする。オークションに出品
された商品の価格を順次下げて入札を受け付ける競り下
げ方式を用いることで、競り上げ方式のような不適当な
価格高騰を防ぐとともに、ユーザにとり妥当な価格での
入札が可能となるため入札者がそのまま落札する可能性
が高く、落札の確実性を確保できる。そして、複数のユ
ーザが同一価格にて入札した場合には、従来のように価
格を上げるのではなく、その入札価格においていずれか
一の入札者を落札者に決定することで、ユーザにとり使
い勝手のよいオークションとなる。

【０００７】複数の入札者から一の落札者を決定するた
めには、例えば最先の入札者を落札者とすることができ
る。

【０００８】また、商品の価格は、予め設定された初期
価格と最低価格の間で順次低下することが好適である。
最低価格を設定することで、不当な低額での落札を防止
し、出品者に対してインセンティブを与えることができ
る。

【０００９】また、商品の価格は、予め設定された時間
間隔で順次低下することが好適である。時間間隔は一定
でもよく、あるいは価格の低下に伴って変化してもよ
い。出品された商品毎に変化させることもできる。時間
間隔を調整することで、落札までの時間も調整され得
る。

【００１０】いずれか一の落札者を決定した場合、落札
者のクライアントコンピュータに、落札確認情報を表示
することが好適である。これにより、落札者は自身が落
札できたことを知ることができる。落札確認情報には、
落札者の決済を確認する情報が含まれることが望まし
い。

【００１１】また、いずれか一の落札者を決定した場合
に、クライアントコンピュータに入札中断情報を表示す
ることが好適である。これにより、既にいずれかのユー
ザが落札した（あるいは落札処理を実行中である）こと
を他のユーザに知らせることができ、無駄な入札要求を
防止できる。

【００１２】また、落札確認情報を表示した場合、落札
者のクライアントコンピュータから落札確認情報に対す
る応答が一定時間内に送信されない場合に、前記サーバ
コンピュータは落札者の決定を取り消すことが好適であ
り、再び競りを再開する。すなわち、入札価格から再び
順次低下する前記商品の価格をクライアントコンピュー
タに表示して前記入札要求を再び受ける。落札者を複数
の入札者から決定した場合においては、決定した落札者
以外の入札者から落札者を再決定することも好適であ
る。これにより、一旦入札したユーザに対してアドバン
テージを与えることができる。

【００１３】一方、落札者のクライアントコンピュータ
から落札確認情報に対する応答が一定時間内に送信され
た場合には、前記商品の競りを停止することが好適であ
る。

【００１４】また、入札要求は、入札希望価格を予め設
定して行うこともできる。これにより、ユーザは自身の
満足できる価格まで商品価格が下がるのを待つ必要がな
くなり、使い勝手が向上する。価格が予め設定した価格
に達した場合、サーバコンピュータは入札要求があった
として処理することになる。

【００１５】また、本発明は、通信ネットワークを介し
て接続されたサーバクライアントシステムを用いて商品
の競りを行うオークションシステムを提供する。このシ
ステムは、入札要求を送信するクライアントコンピュー
タと、前記商品の価格を順次低下させて前記クライアン
トコンピュータからの前記入札要求を受信し、入札価格
において一の落札者を決定するサーバコンピュータとを
有する。

【００１６】また、本発明は、通信ネットワークを介し
て競りを行う装置を提供する。この装置は、少なくとも
商品の初期価格及び最低価格を記憶する手段と、前記初
期価格から前記最低価格まで所定の下げ時間のタイミン
グで所定の下げ幅だけ順次前記商品の価格を低下させて
前記通信ネットワークに競り情報を送信する手段と、前
記通信ネットワークを介して入札要求を受信し、入札価
格において一の落札者を決定する手段とを有する。本装
置は、サーバコンピュータとして機能してもよい。

【００１７】なお、本発明において、コンピュータには
データ処理機能及びデータ入出力機能並びに通信機能を
備える任意の機器が含まれ、その物理的形態により限定
されるものではない。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。

【００１９】図１には、本実施形態に係るオークション
システムの概念図が示されている。ネットワーク１０を
介してサーバコンピュータ１２とクライアントコンピュ
ータ１４〜２０が接続されるサーバクライアントシステ
ムである。クライアントコンピュータ１４〜２０はオー
クションに参加するユーザが操作するコンピュータであ
り、サーバコンピュータ１２から送信された競り情報を
表示する表示部を有する。なお、オークション商品を有
するユーザは、いずれかのクライアントコンピュータ
（たとえばクライアントコンピュータ２０）から商品の
データをネットワーク１０を介してサーバコンピュータ
１２に送信することができる。

【００２０】サーバコンピュータ１２は、オークション
すべき商品のデータを管理するデータベース及びオーク
ションに参加するユーザの情報を管理するデータベース
を有し、オークションに参加するユーザのクライアント
コンピュータ１４〜２０に対して競り情報を送信して表
示させる。競り情報は、たとえばＨＴＭＬで既述された
Ｗｅｂページ形式でサーバコンピュータ１２からクライ
アントコンピュータ１４〜２０に送信することができ、
クライアントコンピュータ１４〜２０では、ＷＷＷブラ
ウザを用いて競り情報をＷｅｂページ形式で表示するこ
とができる。ネットワーク１０は有線、無線を問わず、
たとえばインターネットを用いてもよい。

【００２１】図２には、サーバコンピュータ１２の構成
ブロック図が示されている。サーバコンピュータ１２に
は、ネットワーク１０に接続するためのインタフェース
Ｉ／Ｆ１２ａ、ＣＰＵ１２ｂ、ＲＯＭやＲＡＭ、ハード
ディスク等から構成されるメモリ１２ｃ、オークション
に参加するユーザの情報を記憶する管理データベース
（Ｄ／Ｂ）１２ｄ、及びオークションすべき商品のデー
タを記憶する商品データベース（Ｄ／Ｂ）１２ｅを有し
て構成される。

【００２２】管理データベース１２ｄには、ユーザの個
人情報、たとえばユーザのＩＤや氏名、住所、過去の購
入履歴、クレジット番号、通信ログ等が記憶される。ユ
ーザＩＤは、ユーザがクライアントコンピュータを介し
てオークションに参加する意志表示を行った際にＣＰＵ
１２ｂが各ユーザに付与して管理データベース１２ｄに
記憶させることができる。付与したユーザＩＤは、通信
ネットワークを介してユーザのクライアントコンピュー
タにも送信される。ユーザＩＤは、好適にはユーザがク
レジット番号等一定の金融取引情報をクライアントコン
ピュータからサーバコンピュータ１２に送信した時点で
付与することが好ましい。

【００２３】商品データベース１２ｅは、商品の競りに
関するデータ、具体的には商品の写真や商品の特性、競
りの初期価格、最低価格、下げ幅、下げ時間を記憶す
る。初期価格や最低価格、下げ幅などは、オークション
に出品したユーザが出品の際に設定することができる。
ＣＰＵ１２ｂは、競りの開始時においては商品の写真や
商品特性とともに、初期価格を表示してユーザからの入
札要求を受け付ける。そして、ユーザからの入札要求が
ない場合には、所定の下げ時間（ユーザが設定して商品
データベース１２ｅに記憶してもよい）が経過した後
に、商品データベース１２ｅに記憶された下げ幅で商品
の価格を下げた競り情報をクライアントコンピュータ１
４〜２０に送信し表示する。クライアントコンピュータ
１４〜２０からの入札情報は、通信ネットワーク１０を
介してインタフェース１２ａで受信され、ＣＰＵ１２ｂ
に供給される。ＣＰＵ１２ｂは、その入札価格において
複数の入札者が存在する場合には、従来のように価格を
上げるのではなく、その入札価格においていずれか一の
落札者を決定する。決定処理についてはさらに後述す
る。決定した落札者に対しては、ＣＰＵ１２ｂは落札確
認情報を例えばＷｅｂページ形式で送信し、落札処理を
行う。一方、他のオークション参加者のクライアントコ
ンピュータに対しては、入札中断のＷｅｂページを送信
して表示する。

【００２４】図３には、クライアントコンピュータ１４
の構成ブロック図が示されている。他のクライアントコ
ンピュータ１６〜２０も同様の構成とすることができ
る。クライアントコンピュータ１４は、通信ネットワー
ク１０と接続するためのインタフェースＩ／Ｆ１４ａ、
ＣＰＵ１４ｂ、ＲＯＭやＲＡＭ、ハードディスクなどの
メモリ１４ｃ、入力部１４ｄ及び表示部１４ｅを含んで
構成される。

【００２５】入力部１４ｄは、オークションに参加を希
望するユーザが自身のＩＤ、クレジットカード番号など
の個人情報や、表示部１４ｅに表示された商品価格で入
札する場合の入札要求を入力する。また、サーバコンピ
ュータ１２からの競り情報を表示するためにＵＲＬを入
力することもできる。入力されたデータは、Ｉ／Ｆ１４
ａ及び通信ネットワーク１０を介してサーバコンピュー
タ１２に送信される。入力部１４ｄは、例えばキーボー
ドやマウス、タッチスイッチなどで構成することができ
る。

【００２６】表示部１４ｅは、サーバコンピュータ１２
から送信された競り情報を例えばＷｅｂページ形式で表
示する。落札者のクライアントコンピュータの表示部１
４ｅには、サーバコンピュータ１２から送信された落札
確認情報も表示され、この落札確認情報を用いて決済処
理を伴う落札処理を実行することができる。

【００２７】なお、クライアントコンピュータは、ユー
ザの個人情報や入札要求を入力でき、また、サーバコン
ピュータからの競り情報を表示することができる表示部
並びに通信ネットワークと接続できる機能を有していれ
ばよく、いわゆるパーソナルコンピュータの他、ＰＤＡ
などの情報端末や携帯電話で構成することもできる。

【００２８】図４及び図５には、本実施形態のオークシ
ョン方法の詳細な処理が示されている。まず、オークシ
ョンに出品する商品、その商品の初期価格、最低価格、
下げ幅、下げ時間を設定する（Ｓ１０１）。初期価格や
最低価格は、その商品を出品するユーザが設定してサー
バコンピュータ１２に記憶させることができる。下げ幅
や下げ時間は商品の出品ユーザが設定してもよく、ある
いはサーバコンピュータ１２側で自動的に設定してもよ
い。出品商品の特性に応じて下げ幅や下げ時間を変化さ
せることも好適である。また、下げ幅や下げ時間は一定
値である必要はなく、変化させてもよい。例えば、下げ
はじめの当初は下げ幅を小さく、その後下げ幅を大きく
する（あるいはその逆に当初は下げ幅を大きくし、徐々
に下げ幅を小さくする）ことも可能であり、当初は２時
間毎に下げて徐々に下げ時間を短くする（あるいは長く
する）ことも好適である。商品の下げ幅や下げ時間は、
過去の出品商品の履歴に応じて決定することも好適であ
る。

【００２９】商品、初期価格、最低価格、下げ幅、下げ
時間を設定した後、サーバコンピュータ１２はＷｅｂペ
ージに商品及び初期価格を掲載し、競り情報としてクラ
イアントコンピュータ１４〜２０に送信してその表示部
に表示する（Ｓ１０２）。なお、既述したように、自身
のクレジットカード番号など、金融取引情報を予めサー
バコンピュータ１２に送信したユーザのクライアントコ
ンピュータに対してのみ競り情報を送信し、オークショ
ンに参加出来るようにするのが望ましい。

【００３０】図６には、クライアントコンピュータ１４
〜２０の表示部に表示される競り情報画面１００の一例
が示されている。オークションの状態を示すウインドウ
１００ａが表示され、このウインドウ１００ａにはオー
クションが開催中であり入札を受け付けているか、オー
クションが中断中であるか、あるいは落札が済みオーク
ションが完了したかが表示される。図では、オークショ
ンが開催中であり、入札を受け付けていることが示され
ている。また、画面１００には商品の写真ウインドウ１
００ｂが表示される。ユーザはこのウインドウ１００ｂ
により出品された商品を確認することができる。写真の
他、商品の特性を表示することもできる。また、画面１
００にはその商品について設定された初期価格（図では
開始価格）を示すウインドウ１００ｃ及び現在の価格を
示すウインドウ１００ｄが表示される。商品の価格は入
札がない限り順次低下していくから、ウインドウ１００
ｄに表示される金額は順次低下していくことになる。ユ
ーザは、この金額ウインドウ１００ｄを見ることで、入
札すべきか否かを判断する。また、画面１００には、次
の下げタイミングを示すウインドウ１００ｅ及び下げ幅
を示すウインドウ１００ｆが表示される。もちろん、こ
れらの情報を非表示とすることもできる。次の下げタイ
ミング及び下げ幅を表示することで、ユーザは次の入札
タイミングを決定することができるようになる。

【００３１】現在の価格を表示するウインドウ１００ｄ
を見て、ユーザがその商品の購入を希望する場合には、
画面１００に表示された入札ボタン１００ｇを操作す
る。入札ボタン１００ｇを操作すると、この操作に応じ
てクライアントコンピュータ１４〜２０のＣＰＵが入札
要求を通信ネットワーク１０を介してサーバコンピュー
タ１２に送信する。

【００３２】再び図４に戻り、初期価格を表示した後、
サーバコンピュータ１２はクライアントコンピュータ１
４〜２０から入札要求がなされたか否かを判定する（Ｓ
１０３）。入札要求がない場合には、次に一定時間（例
えば２時間）が経過したか否かを判定する（Ｓ１０
４）。この一定時間は、Ｓ１０１で設定した下げ時間で
ある。一定時間が経過していない場合には、継続して入
札要求を監視する。入札要求がなく一定時間が経過した
場合には、さらに現在の価格がＳ１０１で設定した最低
価格であるか否かを判定する（Ｓ１０５）。既に最低価
格である場合には、これ以上価格を下げることはできな
いのでオークションを終了する。一方、最低価格でない
場合には、一定時間経過した後にサーバコンピュータ１
２は現在の価格をＳ１０１で設定した下げ幅だけ下げ、
クライアントコンピュータ１４〜２０に表示する（Ｓ１
０６）。そして、再びクライアントコンピュータ１４〜
２０からの入札要求を監視する。

【００３３】クライアントコンピュータ１４〜２０のい
ずれか、あるいは複数から入札要求があった場合（Ｓ１
０３にてＹＥＳ）、サーバコンピュータ１２は所定の落
札処理に移行する（Ｓ１０７）。この落札処理では、入
札要求があった時点における価格、すなわち入札価格に
おいていずれかの入札者を落札者に決定し、当該落札者
に対して落札処理を促す。

【００３４】図５には、図４における落札処理の詳細フ
ローチャートが示されている。まず、サーバコンピュー
タ１２は、入札要求が複数か否かを判定する（Ｓ２０
１）。なお、この判定は、新たな価格を表示してから所
定時間内における入札数に基づき判定してもよく、ある
いは新たな価格を表示してから最初の入札要求があった
場合に、その最初の入札要求からほぼ同時期とみなせる
程度の時間内（例えば１０秒）における入札数に基づき
判定してもよい。

【００３５】複数の入札要求がない場合には、入札要求
をしたユーザを落札者に決定する。一方、複数の入札要
求があった場合には、その入札価格においていずれか一
の入札者を落札者に決定する。落札者の決定方法には２
通りあり、一つは最先の入札者を落札者に決定する方法
であり、他は抽選で決定する方法である。入札者の数に
応じていずれかの方法を選択することも好適であろう
（例えば、入札者が比較的少ない場合には最先とし、比
較的多数の場合には抽選とするなど）。抽選の方法につ
いては、適宜の方法が選択されるが、抽選処理となる旨
の情報を入札者へ送信し、抽選への参加確認、確認情報
に対する応答をクライアントコンピュータに送信させ、
抽選処理を実行することが好適である。抽選への参加確
認情報には、例えば抽選方法を選択する情報を含めるこ
ともでき、入札者の中で最も希望の多い抽選方法に決定
して抽選を行うこともできる。抽選を実行して当選した
入札者を落札者に決定し、この落札者に当選した旨を送
信する。抽選に外れた入札者に対しては、その旨を送信
する。

【００３６】いずれか一の入札者を落札者に決定した
後、サーバコンピュータ１２はこの落札者のクライアン
トコンピュータに落札確認情報を送信して表示する（Ｓ
２０３）。

【００３７】図７には、落札者のクライアントコンピュ
ータに表示される落札確認情報画面１０２の一例が示さ
れている。商品名を示すウインドウ１０２ａ及び入札価
格を示すウインドウ１０２ｂとともに、決済手段を確認
するウインドウ１０２ｃが表示される。ユーザは、この
画面１０２で最終的に落札を確認し、サーバコンピュー
タ１２に送信する。出品商品の価格が順次上がる競り上
げ方式のオークションにおいては、入札した後の落札に
おいて自身の入札価格を再考し、落札をキャンセルする
場合もあり得るが、本実施形態のように出品商品の価格
が順次下がる競り下げ方式では、ユーザは真に自身の満
足できる価格で入札するため、落札の確率も高く、した
がって落札確認画面１０２も比較的簡易なものとするこ
とができる。

【００３８】なお、落札者のクライアントコンピュータ
に落札確認情報を送信して表示する場合、落札処理が実
行中であり入札を受け付けていない旨を表示することが
望ましい。例えば、図６の画面１００において、ウイン
ドウ１００ａを「オークション開催中」から「オークシ
ョン中断中」あるいは「落札処理実行中」などと表示
し、ユーザからの新たな入札要求を拒否する。

【００３９】図５において、落札確認画面を表示した
後、サーバコンピュータ１２は落札者のクライアントコ
ンピュータから落札確認情報に対する応答があったか否
かを判定する（Ｓ２０４）。一定時間内に応答があった
場合にはオークションは落札により終了する。また、一
定時間内に応答がない場合、あるいは落札者が落札をキ
ャンセルした場合には、再び競りを再開すべく図４のＳ
１０３に移行する。すなわち、入札された価格を再び表
示し、この価格から再び入札要求を受け付ける。この場
合、図６の画面１００において、ウインドウ１００ａの
表示を「オークション中断中」から「オークション開催
中」に再び戻し、ユーザからの入札要求を受け付ける。
もちろん、複数の入札要求があった場合で、最先の入札
者あるいは抽選で選択され落札者に決定されたユーザが
落札をしなかった場合には、入札タイミングが２番目に
早かった入札者、あるいは２回目の抽選で選択されたユ
ーザを落札者に決定し、落札確認情報を送信してもよ
い。

【００４０】このように、本実施形態では、競り下げ方
式でオークションを実行し、ある価格において複数の入
札が存在した場合にも、その入札価格において落札者を
決定するため、簡易に処理することができる。

【００４１】なお、複数の商品について同時にオークシ
ョンを行う場合、サーバコンピュータ１２はクライアン
トコンピュータ１４〜２０に対して、各商品についての
オークションの状況を送信し表示することが望ましい。
例えば、図８の画面１０４に示されるように、出品商品
のオークション状況を示すウインドウ１０４ａ〜１０４
ｃ、商品名１０４ｄ、商品の特性説明ウインドウ１０４
ｅを表示し、ユーザが一目で状況を把握できるようにす
るのが望ましい。なお、図では、３つの商品についてそ
れぞれ「オークション開催中」、「オークション中
断」、「落札」と表示されている。「オークション開催
中」と表示された商品名を操作（マウスでクリックな
ど）すると、サーバコンピュータ１２は図６に示された
競り情報画面１００をクライアントコンピュータに送信
して表示することが好適である。

【００４２】また、本実施形態においては、ユーザが表
示部に表示された現在の価格を見て入札要求をサーバコ
ンピュータ１２に送信することで入札しているが、予め
ユーザが入札価格を設定し、この価格に達したら入札す
る旨をサーバコンピュータ１２に送信しておくこともで
きる。このような要求はサーバコンピュータ１２の管理
データベース１２ｄに記憶され、順次価格を下げる過程
においてその都度ユーザからの要求価格に一致するか否
かを判定することで図４における入札有無を判定する処
理（Ｓ１０３）を行ってもよい。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
競り下げ方式を用いて簡易に、かつ確実にオークション
を実行することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施形態のシステム概念図である。

【図２】 図１におけるサーバコンピュータの構成ブロ
ック図である。

【図３】 図１おけるクライアントコンピュータの構成
ブロック図である。

【図４】 実施形態の処理フローチャートである。

【図５】 図４の落札処理の詳細フローチャートであ
る。

【図６】 競り情報表示画面の説明図である。

【図７】 落札確認情報表示画面の説明図である。

【図８】 オークション状況画面の説明図である。

【符号の説明】

１０ ネットワーク、１２ サーバコンピュータ、１４
〜２０ クライアントコンピュータ。

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信ネットワークを介して接続されたサ
   ーバクライアントシステムを用いて商品の競りを行うオ
   ークション方法であって、 順次低下する前記商品の価格をクライアントコンピュー
   タに表示し、 前記価格に対して前記クライアントコンピュータから入
   札要求を受けた場合に、サーバコンピュータで入札価格
   において一の落札者を決定する、 ことを特徴とするオークション方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の方法において、 前記商品の価格は、予め設定された初期価格と最低価格
   の間で順次低下することを特徴とするオークション方
   法。
3. 【請求項３】 請求項１記載の方法において、 前記商品の価格は、予め設定された時間間隔で順次低下
   することを特徴とするオークション方法。
4. 【請求項４】 請求項１記載の方法において、 前記入札要求が複数なされた場合に、最先の入札者を前
   記落札者として決定することを特徴とするオークション
   方法。
5. 【請求項５】 請求項１記載の方法において、 前記落札者のクライアントコンピュータに、落札確認情
   報を表示することを特徴とするオークション方法。
6. 【請求項６】 請求項１記載の方法において、 一の落札者を決定した場合に、クライアントコンピュー
   タに入札中断情報を表示することを特徴とするオークシ
   ョン方法。
7. 【請求項７】 請求項１記載の方法において、 前記落札者のクライアントコンピュータから落札確認情
   報に対する応答が一定時間内に送信されない場合に、前
   記サーバコンピュータは前記決定を取り消すことを特徴
   とするオークション方法。
8. 【請求項８】 請求項７記載の方法において、 前記入札要求が複数なされた場合に、前記落札者以外の
   入札者から落札者を決定することを特徴とするオークシ
   ョン方法。
9. 【請求項９】 請求項７記載の方法において、 前記入札要求時の価格から再び順次低下する前記商品の
   価格をクライアントコンピュータに表示して前記入札要
   求を受けることを特徴とするオークション方法。
10. 【請求項１０】 請求項１記載の方法において、 前記落札者のクライアントコンピュータから落札確認情
    報に対する応答が一定時間内に送信された場合に、前記
    商品の競りを停止することを特徴とするオークション方
    法。
11. 【請求項１１】 請求項１記載の方法において、 前記入札要求は、予め設定されている入札希望価格を含
    むことを特徴とするオークション方法。
12. 【請求項１２】 通信ネットワークを介して接続された
    サーバクライアントシステムを用いて商品の競りを行う
    オークションシステムであって、 入札要求を送信するクライアントコンピュータと、 前記商品の価格を順次低下させて前記クライアントコン
    ピュータからの前記入札要求を受信し、入札価格におい
    て一の落札者を決定するサーバコンピュータと、 を有することを特徴とするオークションシステム。
13. 【請求項１３】 通信ネットワークを介して競りを行う
    装置であって、 少なくとも商品の初期価格及び最低価格を記憶する手段
    と、 前記初期価格から前記最低価格まで所定の下げ時間のタ
    イミングで所定の下げ幅だけ順次前記商品の価格を低下
    させて前記通信ネットワークに競り情報を送信する手段
    と、 前記通信ネットワークを介して入札要求を受信し、入札
    価格において一の落札者を決定する手段と、 を有することを特徴とする競り装置。