JP2002133181A - オンラインオークションシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現金取引以外にも銀行振込、クレジットカー
ド、デビットカード等、多様化している取引条件に対応
し、需要と供給のバランスを保ちながら拡大して売り手
と買い手の双方に平等且つ有益となる、インターネット
上におけるオンラインオークションシステムを提供す
る。 【解決手段】 インターネット網１に接続されている仲
介者のＷＥＢサーバ２に対して売り手は端末３から出品
登録あるいは出品入札を行い、買い手は端末４から希望
商品登録あるいは購入入札を行う。商品落札に際して
は、金額のみでなく、取引条件や商品条件も考慮に入れ
て選択落札する機会が与えられており、売り手のとって
は商品が落札される確率が高まるとともに、買い手にと
っては希望商品が手に入れ易くなり、また、オークショ
ンシステム全体が活性化できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
の広域ネットワークシステムを用いてオンライン上で行
われるオークションシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より行われている様々な商品のオー
クションは、近年インターネット等の広域ネットワーク
システムの普及に伴って、パソコン等の端末を介してオ
ンラインで行えるようになってきた。

【０００３】例えば、現在行われているインターネット
を利用したオンラインオークションシステムにおいて
は、インターネット上のオークション仲介者のＷＥＢサ
ーバに対して、売り手がパソコン等の端末から出品商
品、開始金額等の情報を送って競売にかける商品を登録
し、これに対して、買い手は所定の期間内に買い手側の
端末の画面上に表示される商品に対して入札し、落札さ
れた商品は代引き等による現金取引を行うのが通例とな
っている。

【０００４】また、通常のオークションとは逆に、買い
手が希望商品をオークション仲介者のＷＥＢサーバに登
録し、これに対して、複数の売り手が入札する逆オーク
ションについても、インターネットを通じてオンライン
で行われている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前述したような、現行
のインターネット上におけるオンラインオークションシ
ステムでは、取引条件としては原則的に代引きのような
現金取引のみであり、売り手側においては、出品した品
物に入札が無くて売れ残ってしまったり、また、買い手
側もなかなか希望する商品が手に入りにくいという問題
がある。

【０００６】そこで、本発明は、現金取引以外にも銀行
振込、クレジットカード、デビットカード等、多様化し
ている取引条件に対応し、需要と供給のバランスを保ち
ながら拡大し、売り手と買い手の双方に平等且つ有益と
なる、インターネット上におけるオンラインオークショ
ンシステムを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のオンラインオークションシステムの第１の
ものでは、競売が開始されると、先ず商品の売り手は競
売にかける商品情報と開始金額、希望落札金額、可能な
取引条件、希望取引条件を含む出品登録情報を売り手側
端末からオンライン回線を通じてオークション仲介者の
サーバに登録する。なお、ここで取引条件とは、代引
き、振込、デビットカード、クレジットカード等、商品
代金を支払う場合の条件を意味する。

【０００８】一方、買い手は前記サーバから買い手側端
末に送信されて端末画面上に表示される前記登録された
情報に基づいて、入札金額、取引条件を含む購入入札情
報を買い手側端末から前記サーバに送信する。

【０００９】前記サーバでは、入札された買い手の中
で、希望取引条件と一致する取引条件のものの中の最高
金額のものと、前記最高金額以上で希望取引条件と不一
致な各条件のものの中の最高金額のもの全てを自動抽出
して売り手側端末画面に表示する。

【００１０】競売期限が終了するまでの間、売り手は売
り手側端末からその端末画面に表示される買い手の中か
ら選択落札可能とし、競売期限終了後は、売り手側端末
画面に表示されているものの中で、希望取引条件と一致
し、希望落札金額以上で、且つ、各取引条件中最高金額
のものがある場合、これが自動落札される。

【００１１】ここで、自動落札されるものがなかった場
合は、表示されているものの中の一つを所定時間内に限
り、選択落札可能とし、前記所定時間経過後は、表示さ
れている最高金額のものが希望落札金額以上の場合には
表示されている中の最高金額のものが自動落札され、希
望落札金額を下回る場合には落札が自動的にキャンセル
される。

【００１２】本発明のオンラインオークションシステム
の第２のものでは、商品の買い手は、希望購入商品とそ
の希望購入金額、希望取引条件、及び、希望商品条件を
含む希望商品登録情報を買い手側端末からオンライン回
線を通じてオークション仲介者のサーバに登録する。な
お、ここで、商品条件とは、商品の状態、例えば新品か
中古かというような商品の程度を意味する。

【００１３】一方、売り手は前記サーバから売り手側端
末に送信されて表示画面上に表示される前記登録された
情報に基づいて、入札金額と可能な取引条件及び商品条
件を含む出品入札情報を売り手側端末から前記サーバに
送信する。

【００１４】前記サーバでは、入札された売り手の中
で、各条件が希望と一致する最低金額のものと、前記最
低金額以下で少なくとも一つの条件が希望と不一致の組
み合わせのものであって、且つ、異なる条件の組み合わ
せ毎に条件の組み合わせが同じものについてはそれぞれ
の最低金額のものを、自動抽出して買い手側端末の表示
画面に表示する。

【００１５】競売期限が終了するまでの期間は買い手
は、買い手側端末から表示されている売り手の中から自
由に選択して落札可能とし、競売期限終了後は、買い手
側端末画面に表示されているものの中で、最低金額で全
ての条件が希望と一致しているものがあり、且つ、これ
が希望購入金額以下である場合、これが自動的に落札さ
れる。

【００１６】ここで、自動落札されるものがなかった場
合は、表示されている中の一つを所定時間内に限り選択
落札可能で且つ、前記所定時間経過後は、表示されてい
る最低金額のものが希望落札金額以下の場合には表示さ
れている中の最低金額のものが自動落札され、希望落札
金額を上回る場合には落札が自動的にキャンセルされ
る。

【００１７】本発明のオンラインオークションシステム
の第３のものは、前述したオンラインオークションシス
テムの第１のものと第２のものを連携して行うように構
成されており、前述した第１のものにおいて、競売期限
終了までの間に競売開始から選択落札を禁止する一定の
ホールド期間を設定し、前記ホールド期間内であれば、
売り手は競売にかけた商品をオンラインオークションシ
ステムの第２のものに出品入札可能とし、何れか一方の
オークションシステムで前記商品が落札された時点で、
前者のオンラインオークションシステムの競売は終了
し、後者のオンラインオークションシステムにおいて
は、その商品に対する出品入札情報が自動的に削除され
るようにしたものである。

【００１８】

【発明の実施の形態】図１は、本発明のオンラインオー
クションシステムの基盤となるインターネットのシステ
ム構成を示す概略図であって、インターネット網１に
は、オークションに必要な情報のデータベースが格納さ
れているオークション仲介者のＷＥＢサーバ２が接続さ
れている。

【００１９】前記インターネット網１にはまた、主に、
パソコン等で構成される、売り手側の端末３と買い手側
の端末４が多数接続されていて、これらの端末３、４の
表示画面には、ＷＥＢサーバ２に格納されている必要な
情報が表示され、また、必要に応じてこれらの端末３、
４からＷＥＢサーバ２にデータ入力できるようになって
いる。

【００２０】なお、ＷＥＢサーバ２は、演算装置（ＣＰ
Ｕ）、内部メモリ（ＲＡＭ、ＲＯＭ）、ハードディスク
等の大容量外部メモリ、及び、入出力装置等から構成さ
れているコンピュータで構成されており、インターネッ
ト網１にルータを介して接続されている。

【００２１】前述したインターネットシステムを用いる
ことによって、本発明の３つの形態のオンラインオーク
ションシステムが構築される。ここでは、先ず本発明の
オンラインオークションシステムの第１のものとして、
インターネット上で行われるスタンダードオークション
のシステムの一実施形態について説明する。

【００２２】これは、従来から行われている通常のオー
クションと手順は類似しているが、本発明におけるスタ
ンダードオークションでは、買い手側が入札する際、金
額の他に、取引条件を指定することが可能となってい
る。ここでは、取引条件として、現金振込、クレジット
カード、デビットカード、代引きの中から選択できるよ
うにしている。

【００２３】一方、売り手側は、必ずしも買い手側の最
高金額のものを落札しなくても良く、支払い方法を考慮
して買い手を選択することができる。以下、インターネ
ット上における、具体的なスタンダードオークションの
手順について説明する。

【００２４】スタンダードオークションを開始するにあ
たって、先ず売り手は、図１に示すインターネット網１
にアクセス可能な端末３からＷＥＢサーバ２に競売に出
品する物品の情報を送信する。

【００２５】具体的には、売り手は、スタンダードオー
クションに出品するために、図１のＷＥＢサーバ２にア
クセスし、表示画面上で出品登録情報入力画面を選択す
ると、売り手側端末３に図２に示すような画面が表示さ
れる。なお、同図の表示画面では、後述するプレオーク
ションの文字も表示されているが、ここでは、スタンダ
ードオークションが選択されている。

【００２６】ここで、不正防止等のため、売り手はユー
ザ情報入力の欄にあらかじめ登録しておいたパスワード
等を入力しなけれは、ＷＥＢサーバ２が出品登録を受け
付けないようになっている。なお、この登録は、表示画
面の「会員登録」をマウスでクリックするによって図示
しない登録画面に移行し、登録手続を行えるようになっ
ている。

【００２７】次に、商品情報を入力するが、ここでは、
出品する商品は、複数のカテゴリと、さらにその下層の
サブカテゴリに分類されていて、これらを指定したの
ち、商品名を入力する。

【００２８】また、商品の年式や形式、商品の説明を入
力するとともに、出品する商品の数や、商品写真を入力
する。商品写真は、同図の「参照」のボタンをマウスで
クリックすることで、商品の画像データが入っているフ
ォルダを開いて表示することができる。なお、商品の写
真画像データは、あらかじめデジタルカメラ等で撮影
し、売り手側端末３に付随しているハードディスク等の
所定のフォルダに保存しておく。

【００２９】また、オークション情報には、オークショ
ンの開催日数、ホールド期間等を入力する。なお、ホー
ルド期間は、後述するインタラクティブオークションの
ためのもので、スタンダードオークションだけを行う場
合には指定する必要はない。

【００３０】また、可能な取引条件を、現金振込、クレ
ジットカード、デビットカード、代引きの中から選択
し、また、希望する取引条件を入力する。さらに、開始
金額、希望落札金額等を入力し、また、商品条件も入力
するが、ここでは、商品条件は、新品か中古かを入力
し、それぞれにおいて、商品のレベルをＡ、Ｂや１、
２、３のレベルも指定しておく。

【００３１】前記レベルは、例えば、中古であれば、取
扱説明書の添付の有無、部品の欠落や傷の程度により、
１〜３の３段階のレベルで商品の状態を表している。ま
た、図２の表示画面では、送料負担を落札者（買い手）
が負担するのか、出品者（売り手）が負担するのかを選
択する。そして、以上の入力が完了したら、画面の「出
品登録確認」ボタンをクリックすることで、入力された
データがＷＥＢサーバ２に送信されて登録される。

【００３２】一方、スタンダードオークションにおける
買い手は、買い手側端末４からＷＥＢサーバ２にアクセ
スし、表示画面上で入札情報入力画面を選択すると、端
末４の表示画面上に図３に示す入札情報入力画面が表示
される。

【００３３】入札情報入力画面の左半分には、売り手が
登録した出品商品情報が表示されており、また、既に入
札された取引条件が一致する最高金額のものと、売り手
が希望する取引条件とは一致しないか、前記最高金額以
上の値で入札されている各取引条件の最高額のものが表
示されている。

【００３４】なお、画面下部の商品説明をマウスでクリ
ックすることによって、出品されている商品の詳しい説
明を表示することができる。また、図２において売り手
が登録した商品条件のレベルが、図３の出品商品情報の
商品条件に表示されるが、それぞれのレベルの意味は、
ここでは表示されていない別の説明画面で説明されてい
る。

【００３５】買い手は、図３の入札情報入力画面右側の
入札登録の欄に希望する取引条件、最高入札金額（希望
取引条件中、現在入札されている同じ取引条件の最高金
額を上回る金額）、希望商品数を入力し、入札登録確認
のボタンをマウスでクリックすることで、入札登録情報
がＷＥＢサーバ２に送信されてここに登録される。

【００３６】なお、買い手は図３の画面右下に表示され
ている、「出品者への質問のボタン」をマウスでクリッ
クすることによって、売り手（出品者）に対して商品条
件や取引条件等についての質問が可能な画面に切り換え
ることができる。

【００３７】次に、スタンダードオークションの手順を
詳細に説明する。図４及び図５は、スタンダードオーク
ションの一連の手順を示すフロー図であって、競売が開
始されると、売り手は端末３の前述した図２に示す出品
入力画面で必要な情報を入力し、出品競売商品情報の初
期設定を行う。（ステップＡ１）

【００３８】売り手側が入力した情報は、インターネッ
ト網１を通じて、ＷＥＢサーバ２に登録され、その登録
情報がインターネット網１に接続されている複数の買い
手側の端末４の図３に示す入札情報入力画面に表示され
る。

【００３９】ここで、それぞれの買い手が前記入札情報
入力画面で端末４から購入入札の操作を行うことによっ
て、入札情報のデータはＷＥＢサーバ２に送られる。Ｗ
ＥＢサーバ２では、これらの複数の入札情報データと、
既に登録されている出品競売商品情報データに基づい
て、売り手側が希望する取引条件と一致するものの中の
最高金額のものと、売り手側の希望するもの以外の取引
条件であっても、各取引条件毎に売り手希望の取引条件
の最高金額のもの以上の最高金額が付いたものだけを抽
出する演算処理を行い、これらを売り手側端末３に逐次
更新して表示する。（ステップＡ２）

【００４０】ここで、売り手である出品競売商品情報発
信者は、競売期限が終了する（ステップＡ４）までの
間、売り手側端末３に表示されているものの中から、自
由に選択して落札することができる。（ステップＡ３）

【００４１】この選択落札では、売り手は必ずしも取引
条件が希望と一致した最高金額のものでなくてもよく、
取引条件は希望と異なるが、これより金額が高いものを
選択して落札することができる。ここで落札されると、
ＷＥＢサーバ２側でこの商品についての競売を自動的に
終了させる処理を行う。（図５へ）

【００４２】一方、商品が競売期限内に選択落札がなさ
れなかった場合には、ＷＥＢサーバ２において、取引条
件が一致するものの最高金額が異なる各取引条件におけ
る最高金額以上か否かの判定が行われる。（ステップＡ
５）

【００４３】さらに、条件一致最高金額が希望落札金額
以上か否かの判断がなされ、（ステップＡ６）その条件
を満たしていれば自動的に落札の処理が行われて（ステ
ップＡ７）競売は終了する。

【００４４】一方、条件一致最高金額が希望落札金額に
満たなかった場合には、売り手は端末３からの操作によ
って選択落札を行うことができ（ステップＡ８）、ここ
で選択落札した場合には、落札の処理（ステップＡ７）
が行われた後、競売は自動的に終了し、また、ステップ
Ａ８で所定時間内に選択落札しない場合には、商品は落
札されないまま競売は自動的に終了する。

【００４５】また、前述したステップＡ５において、取
引条件一致最高金額が希望と異なる各取引条件における
最高金額に満たなかった場合には、すべての中の最高金
額のものが希望落札金額以上か否かの判定がなされ（ス
テップＡ９）、希望落札金額以上であれば、ステップＡ
１０へ移行し、ここで所定時間内に端末３から中断操作
をしなければその最高金額のものが自動的に落札されて
競売終了となる。

【００４６】一方、ステップＡ１０で落札を中断する操
作がなされた場合には、選択落札が可能となる。（ステ
ップＡ８）、ここで、所定時間内に選択落札すると、ス
テップＡ７に移行して選択されたものの落札処理が行わ
れた後、競売は自動的に終了する。また、ステップＡ８
で所定時間内に選択落札しなかった場合には、前記最高
金額のものが自動的に落札されて競売終了となる。

【００４７】また、ステップＡ９で最高金額のものが希
望落札金額のものに満たなかった場合には、ステップＡ
８の選択落札に移行し、ここで所定の時間内に選択落札
すると、落札処理（ステップＡ７）の後、競売終了とな
る。また、なにも選択しなかった場合には、落札はキャ
ンセルされ、そのまま競売終了となる。

【００４８】次に、図６は、スタンダードオークション
における、競売期限終了（図４のステップＡ４）の後の
処理が、前述した図５の手順と異なっている実施形態を
示しており、ここでは競売期限終了後、ＷＥＢサーバ２
において入札された最高金額のものが希望落札金額以上
であるか否かが先ず判定される。（ステップＡ’５）

【００４９】これが満たされていれば、ステップＡ’６
に移行し、ここで、取引条件が一致する最高金額のもの
が、取引条件が希望と一致していない各条件のそれぞれ
の最高金額以上であるか否かが判定される。

【００５０】そして、取引条件が一致する最高金額のも
のが、各異なる条件の最高金額以上と判定された場合に
は、ステップＡ’７に移行し、自動的に落札されて競売
終了となる。

【００５１】また、ステップＡ’６で、最高金額に満た
なかったと判定された場合には、ステップＡ’８に移行
し、ここで売り手側が一定時間内に端末３から中断操作
を行わないでいると、ステップＡ’７に移行し、自動的
に全ての中で最高金額のものが落札されて競売終了とな
る。

【００５２】また、ステップＡ’８で売り手が落札を中
断する操作を端末３から行った場合には、ステップＡ’
９に移行してここで売り手は所定時間内に選択落札を行
うことができる。

【００５３】そして、選択落札した場合には、ステップ
Ａ’７に移行し、自動的に選択されたものが落札されて
競売終了となる。また、ステップＡ’９で所定時間内に
選択落札を行わなければ全ての中で最高金額のものが自
動落札されて競売終了となる。

【００５４】一方、ステップＡ’５で最高金額のものが
希望落札金額に満たなかった場合にはステップＡ’９に
移行し、ここで所定時間内に選択落札すれば、ステップ
Ａ’７で自動落札されて競売終了となる。また、ステッ
プＡ’９で所定時間内に選択落札しなかった場合には、
落札はキャンセルされてそのまま競売終了となる。

【００５５】次に、本発明のオンラインオークションシ
ステムの第２のものとして、インターネット上で行われ
るプレオークションのシステムについて説明する。プレ
オークションは、従来の逆オークションをさらに改良発
展させたもので、買い手側が希望する商品を指定する
際、商品条件や取引条件を合わせて指定することができ
る。

【００５６】プレオークションを開始するにあたって、
先ず買い手は、図１に示すインターネット網１にアクセ
ス可能な端末４からＷＥＢサーバ２に希望する商品の登
録を行う。

【００５７】具体的には、買い手がＷＥＢサーバ２にア
クセスし、表示画面上で希望商品登録情報入力画面を選
択すると、買い手側端末４に図７に示す画面が表示され
る。なお、同図の表示画面では、前述したスタンダード
オークションの文字も表示されているが、ここでは、プ
レオークションが選択されている。

【００５８】なお、この画面は、前述した図２の出品入
札情報入力の画面が表示されているときには、左上方の
プレオークションをマウスでクリックすることによって
表示することができる。

【００５９】ここで、不正防止等のため、はユーザ情報
入力の欄にあらかじめ登録しておいたパスワード等を入
力しなけれは、ＷＥＢサーバ２の方で出品登録を受け付
けないようになっている。なお、この登録は、表示画面
の「会員登録」をマウスでクリックすることで図示しな
い登録画面に移行し、登録手続を行えるようになってい
る。

【００６０】次に、商品情報を入力するが、ここでは、
購入希望する商品は、複数のカテゴリと、さらにその下
層のサブカテゴリに分類されていて、これらを指定した
のち、希望商品名、商品の年式や形式、商品の説明を入
力し、併せて希望個数を入力する。

【００６１】また、オークション情報には、オークショ
ンの開催日数、開催日と開始時刻、希望購入金額を入力
し、また、取引条件、商品条件、送料負担等の条件を入
力する。以上の入力が完了したら、画面の「希望商品登
録確認」ボタンをクリックすることで、入力されたデー
タが図１に示すＷＥＢサーバ２に送信されて登録され
る。

【００６２】一方、プレオークションの売り手は、売り
手側端末３からＷＥＢサーバ２にアクセスし、表示画面
上で入札情報入力画面を選択すると、端末４の表示画面
上に図８に示す出品入札情報入力画面が表示される。

【００６３】なお、この画面は、図２の出品登録情報入
力画面の画面左上方に表示されているプレオークション
のボタンをマウスでクリックすることによっても表示す
ることができる。

【００６４】出品入札情報入力画面の左半分には、買い
手が登録した希望商品情報が表示されており、既に出品
入札された現時点における最低出品入札金額が、商品条
件と取引条件毎に表示されている。

【００６５】売り手は、これを見て、図８の出品入札情
報画面右側の出品入札情報入力の欄に商品名、年式や形
式、商品数、取引条件、入札金額を入力し、また、商品
条件送料負担等に関する条件を入力する。

【００６６】なお、売り手は、買い手（購入者）に対し
て、図８の画面右下に表示されている「購入者への質
問」のボタンをマウスでクリックすることによって、商
品条件や取引条件等についての質問が可能な画面に切り
換えることができる。

【００６７】また、商品写真は、同図の「参照」のボタ
ンをマウスでクリックすることで、商品の画像データが
入っているフォルダを開いて表示することができる。以
上の入力を終えた後、出品入札確認ボタンをマウスでク
リックすると、出品入札登録情報がＷＥＢサーバ２に送
信されてここに登録される。

【００６８】次に、プレオークションの手順を詳細に説
明する。図９及び図１０は、プレオークションの一連の
手順を示すフロー図であって、競売が開始されると、買
い手は端末４の前述した図７に示す希望商品登録情報入
力画面で必要な情報を入力し、希望購入商品情報の初期
設定を行う。（ステップＢ１）

【００６９】買い手側が入力した情報は、インターネッ
ト網１を通じてＷＥＢサーバ２において登録され、その
登録情報がインターネット網１に接続されている複数の
売り手の端末３の図８に示す、出品入札情報入力画面に
表示される。

【００７０】ここで、それぞれの売り手が、前記出品入
札情報入力画面で端末３から出品入札の操作を行うこと
によって入札情報のデータはＷＥＢサーバ２に送られ
る。

【００７１】ＷＥＢサーバ２では、入札された売り手の
中で、これらの複数の入札情報データと、既に登録され
ている希望商品登録情報データに基づいて、買い手側が
希望する全ての条件と一致するものの中の最低金額のも
のと、前記最低金額以下で少なくとも一つの条件が希望
と不一致の組み合わせのものであって、且つ、異なる条
件の組み合わせ毎に条件の組み合わせが同じものについ
てはそれぞれの最低金額のものを抽出する演算処理を行
いこれらを買い手側端末４に表示する。（ステップＢ
２）

【００７２】ここで、売り手である希望購入商品情報発
信者は、競売期限が終了する（ステップＢ４）までの
間、買い手側端末４に表示されているものの中から、選
択落札することができる。（ステップＢ３）

【００７３】この選択落札では、買い手は必ずしも全て
条件が希望と一致した最低金額ものを落札しなくてもよ
い。ここで落札されると、この商品についての競売は自
動的に終了する。（図１０へ）

【００７４】一方、商品が競売期限内に選択落札がなさ
れなかった場合には、ＷＥＢサーバ２において、全ての
条件が買い手が希望する条件と一致するものの中の最低
金額のものが、条件不一致のものの中の最低金額以下か
否かの判定が行われる。（ステップＢ５）

【００７５】この条件が満たされているときは、さら
に、条件一致最低金額が希望購入金額以下か否かの判断
がなされ、（ステップＢ６）その条件を満たしていれば
自動的に落札の処理が行われて（ステップＢ７）競売は
終了する。

【００７６】一方、条件一致最低金額が希望購入金額よ
り高い場合は、買い手は端末４からの操作によって選択
落札行うことができ（ステップＢ８）、ここで、所定時
間内に選択落札を行った場合には、落札の処理（ステッ
プＢ７）が行われた後、競売は自動的に終了し、また、
所定時間内に落札しない場合には、商品は落札されない
まま競売は自動的に終了する。

【００７７】また、前述したステップＢ５において、全
ての条件が一致する最低金額のものが希望と異なる各取
引条件における最低金額のものより高い場合には、すべ
ての中の最低金額のものが希望購入金額以下か否かの判
定がなされ（ステップＡ９）、希望購入金額以下であれ
ば、ステップＢ１０へ移行し、ここで所定時間内に端末
４から中断操作をしなければその最低金額のものが自動
的に落札される。

【００７８】一方、ステップＢ１０で所定時間内に落札
を中断する操作がなされた場合には、選択落札が可能と
なり（ステップＢ８）、ここで、所定時間内に選択落札
すると、ステップＢ７に移行して選択されたものの落札
処理が行われた後、競売は自動的に終了する。また、こ
こで落札しない場合は、最低金額のものが自動的に落札
されて競売終了となる。

【００７９】また、ステップＢ９で最低金額のものが希
望購入金額より高い場合には、ステップＢ８の選択落札
に移行し、ここで所定の時間内に選択落札すると、落札
処理（ステップＢ７）の後、競売終了となる。また、な
にも選択しなかった場合には、落札はキャンセルされ、
そのまま競売終了となる。

【００８０】次に、図１１は、プレオークションにおけ
る、競売期限終了（図９のステップＢ４）の後の処理
が、前述した図１０の手順と異なっている実施形態のも
のを示しており、ここでは、競売期限終了後、ＷＥＢサ
ーバ２において、入札された最低金額のものが希望購入
金額以下であるか否かが先ず判定される（ステップＢ’
５）。

【００８１】これが満たされていれば、ステップＢ’６
に移行し、ここで、条件が全て一致するもののなかで最
低金額のものが、条件が希望と一致していない各条件の
中の最低金額以下であるか否かが判定される。

【００８２】そして、条件が不一致のものの最低金額以
下と判定された場合には、ステップＢ’７に移行し、自
動的に落札されて競売終了となる。また、ステップＢ’
６で、最低金額を上回ると判定された場合には、ステッ
プＢ’８に移行し、ここで買い手側が一定時間内に端末
４から中断操作を行わないでいると、ステップＢ’７に
移行し、自動的に全ての中の最低金額のものが落札され
て競売終了となる。

【００８３】また、ステップＢ’８で買い手が落札を中
断する操作を端末４から行った場合には、ステップＢ’
９に移行してここで買い手は所定時間内に選択落札を行
うことができる。

【００８４】そして、選択落札した場合には、ステップ
Ｂ’７に移行し、自動的に選択されたものが落札されて
競売終了となる。また、ステップＢ’９で所定時間内に
選択落札を行わなければ、全ての中の最低金額のものが
自動的に落札されて競売終了となる。

【００８５】一方、ステップＢ’５で最低金額のものが
希望購入金額より高いと判定された場合には、ステップ
Ｂ’９に移行し、ここで所定時間内に選択落札すれば、
ステップＢ’７で落札処理されて競売終了となる。ま
た、ステップＢ’９で所定時間内に選択落札しなかった
場合には、落札はキャンセルされてそのまま競売終了と
なる。

【００８６】次に、本発明のオンラインオークションシ
ステムの第３のものとして、インターネット上で行われ
るインタラクティブオークションのシステムについて説
明する。インタラクティブオークションは、既に説明し
たスタンダードオークションと、プレオークションを同
時に連携させて行うものである。

【００８７】インタラクティブオークションシステムに
おいては、その中で行われるスタンダードオークション
の前半の手順が前述した図４に示すものと一部異なって
おり、図１２に示すように、競売開始から一定のホール
ド期間が終了したか否かをＷＥＢサーバ２側で監視し
（ステップＡ’２）、前記ホールド期間が終了するまで
は、出品競売商品情報発信者（売り手）の選択落札（ス
テップＡ３）をできないようにしている。

【００８８】そして、前記ホールド期間内であれば、ス
タンダードオークションにおける売り手は、競売にかけ
た自分の商品を同時にプレオークションに競売入札する
ことができるようにしている。

【００８９】そのために、売り手側端末３の図２に示す
出品登録情報入力画面の右下には、同カテゴリのプレオ
ークションを見るためのボタンが表示されており、ここ
をマウスでクリックすることで、図８の出品入札情報入
力画面に表示を切り換えることができる。

【００９０】そして、ここに表示されている希望商品情
報をみて、現在スタンダードオークションに出品登録し
ている同一の商品を同時にプレオークションに出品入札
することができる。

【００９１】なお、プレオークションへの出品入札の際
の入札金額や取引条件は、スタンダードオークションに
おける希望落札金額や取引条件と全く別個に設定するこ
とができる。

【００９２】また、何れか一方のオークションシステム
で前記商品が落札された時点で、スタンダードオークシ
ョン側の競売は終了するとともに、プレオークション側
では、その商品に対する出品入札情報は自動的に削除さ
れる。

【００９３】また、前記ホールド期間は、図２に示す出
品登録情報入力画面右側のオークション情報入力欄中の
ホールド期間で設定することができ、スタンダードオー
クションの競売開始と同時にプレオークションへ競売入
札する場合には、ホールド期間は設けなくてもよい。

【００９４】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載さ
れた発明、すなわち、スタンダードオークションのシス
テムによれば、従来の通常のオークションと比較して、
買い手側が入札する際、金額の他に、取引条件として可
能なものを選択できるとともに、売り手側も必ずしも最
高金額のものを落札しなくてもよく、金額と取引条件を
考慮して落札する買い手を選択ことができる。その結
果、買い手にとっては希望商品が入手し易くなり、ま
た、売り手にとっても出品した商品が売れ残ってしまう
可能性を少なくできる。

【００９５】また、請求項２に記載された発明、すなわ
ち、プレオークションのシステムによれば、従来の逆オ
ークションのシステムと比較して、買い手側は必ずしも
最低金額のもの落札しなくてもよく、種々の取引条件や
商品条件を総合的に判断して自由度の高い商品選択をす
ることができる。

【００９６】また、売り手側においても、買い手側が商
品を入手しやすいような自由度の高い条件を提示するこ
とができるので、必ずしも最低金額のものでなくても商
品が落札される可能性を高めることができる。

【００９７】さらに、請求項３に記載された発明、すな
わちインタラクティブオークションのシステムによれ
ば、売り手はスタンダードオークションに出品登録して
商品をホールド期間に限りプレオークションにも出品入
札することができるため、スタンダードオークション側
で買い手の入札が無い場合、プレオークション側で同一
商品の購入希望の登録があれば、プレオークションへ同
時に出品入札することによって商品が落札される可能性
を高めることができる。

【００９８】また、売り手と買い手双方で落札のタイミ
ングと価格の駆け引きを味わうことができるゲーム性が
生じるため、オークション全体を活性化することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施に利用されるインターネットシ
ステムの概略図である。

【図２】 スタンダードオークションにおける、売り手
側の端末に表示される出品登録情報入力画面の一例を示
す図である。

【図３】 スタンダードオークションにおける、買い手
側の端末に表示される入札情報入力画面の一例を示す図
である。

【図４】 スタンダードオークションの手順前半部分を
示すフロー図である。

【図５】 スタンダードオークションの手順後半部分を
示すフロー図である。

【図６】 スタンダードオークションの別の実施形態に
おける手順後半部分を示すフロー図である。

【図７】 プレオークションにおける、買い手側の端末
に表示される希望商品登録情報入力画面の一例を示す図
である。

【図８】 プレオークションにおける、売り手側の端末
に表示される出品入札情報入力画面の一例を示す図であ
る。

【図９】 プレオークションの手順前半部分を示すフロ
ー図である。

【図１０】 プレオークションの手順後半部分を示すフ
ロー図である。

【図１１】 プレオークションの別の実施形態における
手順後半部分を示すフロー図である。

【図１２】 インタラクティブオークションにおけるス
タンダードオークション部分の手順を示すフロー図であ
る。

【符号の説明】

１ インターネット網 ２ ＷＥＢサーバ ３ 売り手側端末 ４ 買い手側端末

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品の売り手は競売にかける商品情報と
   開始金額、希望落札金額、可能な取引条件、希望取引条
   件を含む出品登録情報を売り手側端末からオンライン回
   線を通じてオークション仲介者のサーバに登録し、 買い手は前記サーバから買い手側端末に送信されて端末
   画面上に表示される前記登録された情報に基づいて、入
   札金額、取引条件を含む購入入札情報を買い手側端末か
   ら前記サーバに送信し、前記サーバでは、入札された買
   い手の中で、希望取引条件と一致する取引条件のものの
   中の最高金額のものと、前記最高金額以上で希望取引条
   件と不一致な各条件のものの中の最高金額のもの全てを
   自動抽出して売り手側端末画面に表示し、 競売期限が終了するまでの間、売り手は売り手側端末か
   らその端末画面に表示される買い手の中から選択落札可
   能とし、 競売期限終了後は、売り手側端末画面に表示されている
   ものの中で、希望取引条件と一致し、希望落札金額以上
   で、且つ、各取引条件中最高金額のものがある場合、こ
   れが自動落札され、 それ以外の場合は、表示されているものの中の一つを所
   定時間内に限り、選択落札可能とし、前記所定時間経過
   後は、表示されている最高金額のものが希望落札金額以
   上の場合には表示されている中の最高金額のものが自動
   落札され、希望落札金額を下回る場合には落札が自動的
   にキャンセルされることを特徴とするオンラインオーク
   ションシステム。
2. 【請求項２】 商品の買い手は、希望購入商品とその希
   望購入金額、希望取引条件、及び、希望商品条件を含む
   希望商品登録情報を買い手側端末からオンライン回線を
   通じてオークション仲介者のサーバに登録し、 売り手は前記サーバから売り手側端末に送信されて表示
   画面上に表示される前記登録された情報に基づいて、入
   札金額と可能な取引条件及び商品条件を含む出品入札情
   報を売り手側端末から前記サーバに送信し、 前記サーバでは、入札された売り手の中で、各条件が希
   望と一致する最低金額のものと、前記最低金額以下で少
   なくとも一つの条件が希望と不一致の組み合わせのもの
   であって、且つ、異なる条件の組み合わせ毎に条件の組
   み合わせが同じものについてはそれぞれの最低金額のも
   のを、自動抽出して買い手側端末の表示画面に表示し、 競売期限が終了するまでの期間は買い手は、買い手側端
   末から表示されている売り手の中から自由に選択して落
   札可能とし、 競売期限終了後は、買い手側端末画面に表示されている
   ものの中で、最低金額で全ての条件が希望と一致してい
   るものがあり、且つ、これが希望購入金額以下である場
   合、これが自動的に落札され、 それ以外の場合は、表示されている中の一つを所定時間
   内に限り選択落札可能で且つ、前記所定時間経過後は、
   表示されている最低金額のものが希望落札金額以下の場
   合には表示されている中の最低金額のものが自動落札さ
   れ、希望落札金額を上回る場合には落札が自動的にキャ
   ンセルされることを特徴とするオンラインオークション
   システム。
3. 【請求項３】 請求項１記載のオンラインオークション
   システムにおいて、競売期限終了までの間に競売開始か
   ら選択落札を禁止する一定のホールド期間を設定し、前
   記ホールド期間内であれば、売り手は競売にかけた商品
   を請求項２記載のオンラインオークションシステムに出
   品入札可能とし、何れか一方のオークションシステムで
   前記商品が落札された時点で、前者のオンラインオーク
   ションシステムの競売は終了し、後者のオンラインオー
   クションシステムにおいては、その商品に対する出品入
   札情報が自動的に削除されるようにしたことを特徴とす
   るオンラインオークションシステム。