JP2001279062A - 注型樹脂組成物 - Google Patents

注型樹脂組成物

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JP2001279062A
JP2001279062A JP2000094429A JP2000094429A JP2001279062A JP 2001279062 A JP2001279062 A JP 2001279062A JP 2000094429 A JP2000094429 A JP 2000094429A JP 2000094429 A JP2000094429 A JP 2000094429A JP 2001279062 A JP2001279062 A JP 2001279062A
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epoxy
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average particle
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Toshiyuki Nakano
俊之 中野
Kiyoko Kimoto
起代子 木本
Ichiro Ichikawa
以知郎 市川
Yasuhisa Kanezashi
康寿 金指
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G5/00Installations of bus-bars
    • H02G5/06Totally-enclosed installations, e.g. in metal casings
    • H02G5/066Devices for maintaining distance between conductor and enclosure
    • H02G5/068Devices for maintaining distance between conductor and enclosure being part of the junction between two enclosures

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  • Installation Of Bus-Bars (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐分解ガス特性及び機械的強度に優れ、且つ
低誘電率化を図ることにより、信頼性の向上及び絶縁設
計の容易化に貢献できる注型樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 注型樹脂組成物は、エポキシ化合物と、
このエポキシ化合物を硬化させるエポキシ樹脂用硬化剤
と、無機充填剤とからなる。また、無機充填剤は第1の
粒子と、球状の第2の粒子とを備えており、第2の粒子
の平均粒径は第1の粒子の平均粒径の1/5以下であ
る。第1の粒子は平均粒径14μmの破砕状溶融シリカ
からなり、第2の粒子は平均粒径1.7μmの球状アモ
ルファスシリカからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス絶縁開閉装置
や管路気中送電装置などの絶縁支持部材として最適な注
型樹脂組成物に係り、特に、無機充填剤に改良を加えた
注型樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気機器や電気部品の絶縁材料
や構造材料には注型樹脂組成物が広く用いられている。
中でも、ガス絶縁開閉装置及び管路気中送電装置におけ
る高電圧導体支持用の絶縁スペーサは、化学的安定性や
機械的強度の観点から、注型樹脂組成物であるエポキシ
樹脂から構成されるのが一般的である。絶縁スペーサの
従来例としては、例えば特公昭54−44106号公報
及び特開昭55−155512号公報に示すようなもの
が知られている。
【0003】ここで、絶縁スペーサの構成について図1
を用いて具体的に説明する。図1に示すように、SF6
ガス2が封入された接地金属容器3内には高電圧導体1
a,1bが隣接して配置されている。接地金属容器3の
端部には隣接する容器相互を連結するための連結フラン
ジ5が形成されている。
【0004】このような接地金属容器3内に高電圧導体
1a,1bを絶縁支持するためにコーン形状の絶縁スペ
ーサ4が設けられている。絶縁スペーサ4の中心部には
電圧導体1a,1b同士を接合するためにアルミニウム
製の通電部材4aが一体に注型されている。また、絶縁
スペーサ4の外縁部には金属フランジ6が一体に注型さ
れている。金属フランジ6に近接してOリング9が取付
けられており、このOリング9を介して金属フランジ6
の両側に接地金属容器3の連結フランジ5が配置され
る。
【0005】連結フランジ5及び金属フランジ6には取
付ボルト7が貫通され、該取付ボルト7により接地金属
容器3に絶縁スペーサ4が固定される。さらに、絶縁ス
ペーサ4の外縁部付近には導電性リング8が一体に注型
されている。導電性リング8は常時接地されており、接
地金属容器3と絶縁スペーサ4との結合部の電界を緩和
して絶縁性能の向上を図るようになっている。
【0006】以上のような絶縁スペーサ4の絶縁部分に
エポキシ樹脂が採用されている。エポキシ樹脂は、少な
くとも1分子中に2つ以上のエポキシ基を有するエポキ
シ化合物と、このエポキシ化合物を硬化させるエポキシ
樹脂用硬化剤とから構成されており、さらにシリカなど
の無機充填剤が充填されている。この無機充填剤は、
(1)材料コストを下げる、(2)弾性率を上げ製品の
剛性を増やす、(3)機械的強度を改善する、(4)線
膨脹係数を下げ成形性を改善するといった重要な役割を
果たしている。
【0007】ところで、接地金属容器3内に封入された
SF6 ガス2は分解することがあり、この分解ガスは
機器中の水分と反応して弗酸となって接地金属容器3内
に存在する。分解ガスの生成機構は次の通りである。
【化1】SF4 +H2 O→SOF2 +2HF SOF2 +H2 O→SO2 +2HF
【0008】一方、絶縁スペーサ4を構成するエポシキ
樹脂がシリカを充填している場合、シリカ(シリカの主
成分+SiO2 )は分解ガスである弗酸と次のように
反応する。
【化2】SiO2 +4HF→SiF4 +2H2 O SiF4+2HF→H2 SiF6
【0009】すなわち、弗酸が二酸化珪素を分解して樹
脂表面にH2 SiF6 を生成する。H2 SiF6
潮解性のため導電性物質となって樹脂表面に導電パスを
形成することになる。そのため、絶縁スペーサ4の絶縁
抵抗を低下させるおそれがある。つまり、シリカ充填の
エポシキ樹脂では耐分解ガス特性が低く、導電性物質を
発生させる点が問題となっている。
【0010】このようなエポシキ樹脂に充填されるシリ
カに関して、電気学会絶縁材料研究会報告(DEI−9
7−117)などで、角のとれたシリカを用いた場合、
角のあるシリカを用いた場合に比べて弗化水素蒸気暴露
後の誘電特性の変化が少ない傾向があることが示されて
いる。しかし、角のとれたシリカを充填しただけでは、
SF6 ガスが封入された高電圧機器に使用可能となるレ
ベルにまで、エポシキ樹脂の耐分解ガス特性を高めるこ
とは困難であった。
【0011】また、角のとれたシリカの典型的な材料と
しては球状シリカが知られているが、これを用いた電気
絶縁用注型樹脂組成物については特開平9−12483
7号公報に掲載されている。しかしながら、前記提案は
注型樹脂組成物の電気特性と機械特性の向上を目的とし
ており、耐分解ガス特性を向上させる方法については何
ら示されていない。
【0012】ところで、エポシキ樹脂の無機充填剤とし
てはシリカ以外にアルミナがある。アルミナはシリカよ
りも耐弗酸性に優れており、高い耐分解ガス特性を得る
ことができる。ところが、アルミナ充填のエポキシ樹脂
ではシリカ充填のエポシキ樹脂と比べて高誘電率とな
り、絶縁ガス部分の分担電圧が上昇する。このため、絶
縁設計上、不利となることは否めない。
【0013】このようなアルミナ充填のエポキシ樹脂に
おける不具合を回避するために、エポキシ樹脂の無機充
填剤としてアルミナと弗化物との混合物を用いることに
より低誘電率化を図った注型樹脂組成物の開発がなされ
ている。このような注型樹脂組成物の低電率化の方法
は、例えば、特開平03−200858号公報、特開昭
58−18217号公報、特開昭57−203511号
公報、特開昭57−203510号公報、特開昭57−
203509号公報及び特開昭52−135400号公
報に掲載されている。
【0014】しかしながら、アルミナと弗化物との混合
物を充填剤とした場合、たしかに低誘電率化を図れる
が、その反面、弗化物自体の機械的強度が小さい。ま
た、弗化物とエポキシ樹脂との接着力も小さく、注型樹
脂組成物の機械的強度が弱くなる。そのため、アルミナ
と弗化物との混合物を充填剤とした注型樹脂組成物は、
大型の高電圧部品の構造材料に要求される高い機械的強
度を得ることが難しかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来技術では注型樹脂組成物への無機充填剤として、シリ
カ、アルミナ、アルミナと弗化物との混合物という3種
類が提案されている。しかしながら、シリカでは耐分解
ガス特性が低いこと、アルミナでは誘電率が高いこと、
さらにアルミナと弗化物との混合物では機械的強度が弱
いことがそれぞれ問題となっていた。本発明は、このよ
うな問題点を解決するために提案されたものであり、耐
分解ガス特性及び機械的強度に優れ、且つ低誘電率化を
図ることにより、信頼性の向上及び絶縁設計の容易化に
貢献できる注型樹脂組成物を提供することを目的とする
ものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも1分子中に2つ以上のエポキ
シ基を有するエポキシ化合物と、このエポキシ化合物を
硬化させるエポキシ樹脂用硬化剤と、無機充填剤とから
なる注型樹脂組成物において、次のような技術的な特徴
を有している。
【0017】請求項1の発明では、無機充填剤は第1の
粒子と、球状の第2の粒子とを備え、前記第2の粒子の
平均粒径は前記第1の粒子の平均粒径の1/5以下であ
ることを特徴としている。
【0018】このような請求項1の発明によれば、無機
充填剤に含まれる第2の粒子が球状であるため、破砕状
の無機充填剤を用いた注型樹脂組成物に比べて弗化水素
蒸気暴露後の誘電特性の変化を少なくすることができ
る。しかも、第2の粒子の平均粒径を第1の粒子の平均
粒径の1/5以下にしたので、注型硬化時に平均粒径の
大きい第1の粒子の間隙を埋めるようにして、平均粒径
の小さい第2の粒子が樹脂表面に集まる。つまり、注型
樹脂のバルク部分よりも樹脂表面近傍の方に、耐分解ガ
ス特性を有する第2の粒子が著しく高い濃度で存在する
ことになる。このため、注型樹脂の硬化収縮に基づく内
部応力を緩和することができ、注型樹脂自身に生じる微
小欠陥や、充填剤と注型樹脂との接着界面の欠陥を大幅
に低減させることができる。
【0019】したがって、分解ガスと充填剤との反応に
よって導電性物質が生じた場合でも(例えば、SF6
解ガスの弗酸がシリカを分解してH2 SiF6 を生成
する場合など)、充填剤と注型樹脂との接着界面へ導電
性物質が浸透することや、前記接着界面間で導電性物質
が移動することを防止できる。これにより、導電パスの
形成を抑制することが可能となる。この結果、耐分解ガ
ス特性は高くなり、ガス絶縁開閉装置の電流遮断時に生
じる程度の分解ガス濃度では絶縁抵抗の低下や誘電損失
係数の上昇を抑えて、実用上問題の無い絶縁特性を有す
る注形樹脂組成物を得ることができる。
【0020】また、結晶シリカのような分解ガス特性の
劣る無機充填剤成分を第1の粒子として用いた場合であ
っても、前述したように、樹脂表面に偏析する第2の粒
子が導電パスの形成を抑制するので、分解ガスによる樹
脂表面暴露後の、絶縁抵抗の低下を確実に防止すること
ができる。すなわち、無機充填剤を構成する粒子のう
ち、第2の粒子の耐分解ガス特性が高ければ、絶縁抵抗
の低下を回避することが可能であり、第1の粒子に関し
ては耐分解ガス特性が良好である必要はない。このた
め、第1の粒子の成分には、結晶シリカや破砕状の溶融
シリカのような低誘電率で機械的強度も高い充填剤を任
意に選択することができる。これにより、耐分解ガス特
性が向上すると同時に、機械的強度に優れ且つ低誘電率
化を図った注型樹脂組成物を獲得することができる。
【0021】請求項2の発明では、請求項1記載の注型
樹脂組成物において、前記第2の粒子は前記無機充填剤
全体に対して容量比で10%以上配合したことを特徴と
している。請求項3の発明では、請求項1または2記載
の注型樹脂組成物において、前記第2の粒子の平均粒径
は3μm未満であることを特徴としている。
【0022】上記請求項2の発明によれば第2の粒子を
無機充填剤全体に対して容量比で10%以上配合するこ
とで、また、上記請求項3の発明によれば第2の粒子の
平均粒径を3μm未満とすることで、いずれも、注型樹
脂の表面近傍に存在する第2の粒子の濃度を、樹脂のバ
ルク部分におけるそれに比べて、著しく高くすることが
できる。
【0023】これにより前記請求項1の発明と同様、第
2の粒子が高い耐分解ガス特性を持てば導電パスの形成
を抑制することができ、注型樹脂に結晶シリカのような
分解ガス特性の劣る無機充填剤成分が含まれる場合で
も、注型樹脂の表面が分解ガスに暴露された後の絶縁抵
抗の低下を防止できる。つまり、第1の粒子の方は耐分
解ガス特性が良好である必要はなく、結晶シリカや破砕
状の溶融シリカのような低誘電率で機械的強度も高い充
填剤を任意に選択できる。この結果、耐分解ガス特性を
高めると共に、機械的強度の向上と低誘電率化を図るこ
とができる。
【0024】請求項4の発明では、請求項1、2または
3記載の注型樹脂組成物において、前記第2の粒子は球
状のアモルファスシリカを主成分とすることを特徴とす
る。このような請求項4の発明によれば、第2の粒子の
主成分として誘電率が低い球状のアモルファスシリカを
用いたので、低誘電率でかつ耐分解ガス特性に優れた注
型樹脂組成物を得ることができる。
【0025】請求項5の発明では、請求項1、2、3ま
たは4記載の注型樹脂組成物において、前記第2の粒子
は表面をシランカップリング剤を用いて表面改質したこ
とを特徴とする。このような請求項5の発明によれば、
第2の粒子の表面にシランカップリング処理を施すこと
で第2の粒子と注型樹脂との濡れ性が向上する。したが
って、注型樹脂組成物における第2の粒子と注型樹脂と
の接着界面が強固なものとなり、イオン性物質の界面へ
の浸透を防止することができる。これにより、絶縁特性
と耐分解ガス特性とが良好な注型樹脂組成物を得ること
ができる。
【0026】請求項6の発明では、請求項1、2、3、
4または5記載の注型樹脂組成物において、前記エポキ
シ化合物はビスフェノールA型、またはビスフェノール
F型、または脂環式ジグリシジル型の室温で液状のエポ
キシ化合物であることを特徴とする。このような請求項
6の発明によれば、エポキシ化合物が、室温で液状のビ
スフェノールA型、またはビスフェノールF型、または
脂環式ジグリシジル型であるため、電気的特性、耐熱性
及び機械的強度が高く、これらの点に優れた注型樹脂組
成物を獲得することができる。さらに、前記エポキシ化
合物はエポキシ当量が170〜500であり、無機充填
剤の分散性の点でも優れている。したがって、注型作業
性の面からも望ましい。
【0027】請求項7の発明では、請求項1、2、3、
4または5記載の注型樹脂組成物において、前記エポキ
シ化合物はビフェニル型のエポキシ化合物であることを
特徴とする。このような請求項7の発明によれば、エポ
キシ化合物がビフェニル型であるため、エポキシ当量が
170〜200であり、溶融粘度が低い。そのため、無
機充填剤の分散性が優れており、注型作業を効率良く行
うことができる。
【0028】請求項8の発明では、請求項1、2、3、
4、5、6または7記載の注型樹脂組成物において、前
記エポキシ樹脂用硬化剤はポリカルボン酸無水物または
無水ナジック酸であることを特徴とする。このような請
求項8の発明によれば、エポキシ樹脂用硬化剤がポリカ
ルボン酸無水物または無水ナジック酸なので、注型樹脂
組成物の耐熱性及び機械的強度を高めることができる。
また、前記のエポキシ樹脂用硬化剤は粘度が小さく、無
機充填剤の分散性が優れているため、注型作業性の面か
らも好適である。
【0029】請求項9の発明では、請求項1、2、3、
4、5、6または7記載の注型樹脂組成物において、前
記エポキシ樹脂用硬化剤はビスオキサゾリン化合物であ
ることを特徴とする。請求項10の発明では、請求項9
記載の注型樹脂組成物において、前記ビスオキサゾリン
化合物の配合量はエポキシ化合物1モルに対して0.2
モルであることを特徴とする。
【0030】このような請求項9、10の発明によれ
ば、エポキシ樹脂用硬化剤がビスオキサゾリン化合物で
あるため、優れた耐熱性、機械的強度及び取り扱い易さ
を発揮することができる。特に、請求項10の発明にお
いては、エポキシ化合物1モルに対するビスオキサゾリ
ン化合物の配合量は0.2モルであるため、前記の効果
を容易に発揮することができ、熱変形温度の低下や電気
特性の低下、さらには樹脂粘度の上昇による作業性の劣
化といった心配がない。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1〜第3の
実施の形態について具体的に説明する。下記の実施の形
態はいずれも、少なくとも1分子中に2つ以上のエポキ
シ基を有するエポキシ化合物と、このエポキシ化合物を
硬化させるエポキシ樹脂用硬化剤と、無機充填剤とから
なる注型樹脂組成物であり、その特徴は無機充填剤の成
分にある。各実施の形態を使用した注型品として図1に
示した絶縁スペーサ4(モデルスペーサ)を試作する。
また、従来技術による比較例を挙げ、これを使用した注
型品として、同じく図1に示した絶縁スペーサ4(モデ
ルスペーサ)を試作する。
【0032】なお、各実施の形態及び比較例におけるモ
デルスペーサは全て同一の構成であり、直径650m
m、本体樹脂部分の最大厚さ90mmの寸法を有してい
る。また、下記の実施の形態及び比較例では無機充填剤
の成分が異なるだけであり、その他のエポキシ化合物及
びエポキシ樹脂用硬化剤の成分及び製造条件については
共通である。
【0033】[実施の形態及び比較例に共通する成分及
び製造条件]実施の形態及び比較例において共通する成
分及び製造条件は次の通りである。すなわち、エポキシ
化合物としてビスフェノールAジグリシジルエーテル型
エポキシ樹脂(チバガイギー社製、商品名CT−20
0)90重量部、脂環式エポキシ樹脂(チバガイキー社
製、商品名CY−179)10重量部の混合物を採用し
ている。このようなエポキシ化合物に対して無機充填剤
を充填し、その後、万能混合機を用いて120℃で3時
間以上よく混合し、脱泡する。続いて、エポキシ樹脂用
硬化剤として無水フタル酸(チバガイキー社製、商品名
HT−901)を33重量部添加する。さらに120℃
で10分間真空混合して樹脂組成物を得る。この樹脂組
成物を120℃に予熱した金型中に注型し、一次硬化1
20℃×15時間、二次硬化145℃×15時間の条件
で硬化させ、モデルスペーサを作製する。
【0034】[実施の形態における無機充填剤の成分] (第1の実施の形態)第1の実施の形態では、無機充填
剤は第1の粒子と、球状の第2の粒子とを備え、第2の
粒子の平均粒径は第1の粒子の平均粒径の1/5以下で
ある。第1の粒子は平均粒径14μmの破砕状溶融シリ
カ(龍森社製、商品名RD−8)からなり、第2の粒子
は平均粒径1.7μmの球状アモルファスシリカ(龍森
社製、商品名SO−32R)からなる。また、第1の粒
子の配合率は樹脂組成物全体の5容量%、第2の粒子の
配合率は樹脂組成物全体の37容量である。以上の第1
の実施の形態は請求項1、3、4の発明を包含してい
る。
【0035】(第2の実施の形態)第2の実施の形態で
は、第1の粒子は平均粒径12μmの破砕状結晶溶融シ
リカ(龍森社製、商品名クリスタライトA−1)からな
り、第2の粒子は平均粒径1μmの球状アモルファスシ
リカ(龍森社製、商品名SO−31R)からなる。ま
た、第1の粒子の配合率は樹脂組成物全体の8容量%、
第2の粒子の配合率は樹脂組成物全体の34容量%であ
る。以上の第2の実施の形態も請求項1、3、4の発明
を包含している。
【0036】(第3の実施の形態)第3の実施の形態で
は、第2の粒子は上記第2の実施の形態における球状ア
モルファスシリカに代えて、予めエポキシシランカップ
リング剤を用いて表面改質した球状アモルファスシリカ
から構成される点に特徴がある。すなわち、第3の実施
の形態は請求項1、3、4の発明に加えて請求項5の発
明を包含している。
【0037】[比較例における無機充填剤の成分]次
に、比較例における無機充填剤の成分について説明す
る。 (比較例1)比較例1では、無機充填剤として平均粒径
12μmの結晶性石英シリカ(龍森社製、商品名クリス
タライトA1)を樹脂組成物全体の42容量%配合して
いる。
【0038】(比較例2)比較例2では、無機充填剤と
して平均粒径12μmの電融アルミナ(太平洋ランダム
社製、商品名LA1200)を樹脂組成物全体の42容
量%配合している。
【0039】(比較例3)比較例3では、無機充填剤と
して平均粒径12μmの電融アルミナ(太平洋ランダム
社製、商品名LA1200)と平均粒径2μmの弗化ア
ルミニウムをそれぞれ樹脂組成物全体の22容量%と2
0容量%配合している。
【0040】[実施の形態の作用効果]以上のような第
1〜第3の実施の形態及び比較例1〜3にて作製したモ
デルスペーサの評価結果表を図2に示し、これに基づい
て実施の形態の作用効果について説明する。評価結果表
に記載された特性とは、実施の形態及び比較例におけ
る、比誘電率、耐クラック指数、モデルスペーサ破壊応
力、ガラス転移温度及び表面絶縁抵抗の初期値と弗化水
素暴露後の値である。
【0041】これらの諸特性のうち、比誘電率は使用し
た各樹脂組成物を相互誘導ブリッジ法により測定(JI
S K6911)して求めた。耐クラック指数は耐熱衝
撃性を表すもので、使用した各樹脂組成物のM20平ワ
ッシャー法により求めた。モデルスペーサ破壊応力は所
定の試験装置に組み込んだモデルスペーサに段階的に内
圧を負荷し、歪ゲージにより測定した負荷圧力に伴う表
面歪の最大値から算出した。ガラス転移温度Tgは、モ
デルスペーサから切り出した試料を示差走査熱量計(D
SC)により測定し、その比熱変化から求めた。
【0042】表面絶縁抵抗の弗化水素暴露後の値とは、
樹脂組成物の耐六弗化硫黄分解ガス特性を評価するため
のもので、弗化水素水溶液(濃度25%)を用いて一定
の濃度に平衡させた弗化水素雰囲気の容器中にモデルス
ペーサを室温で24時間暴露後、スペーサ樹脂表面の絶
縁抵抗を測定した。前記の弗化水素雰囲気の試験は、硬
化樹脂の耐SF6 分解ガスの加速試験として合理的な方
法である。
【0043】上記の評価結果表から明らかなように、第
1〜第3の実施の形態においては、弗化水素雰囲気暴露
後のスペーサ表面の絶縁抵抗の低下が少なく、かつ従来
技術による比較例1〜3に比べて、モデルスペーサ破壊
応力、耐熱衝撃性について高いレベルにあり、製品段階
において要求される諸特性を満足した低誘電率のモデル
スペーサが得られることが分かる。これは、無機充填剤
に含まれる第2の粒子が球状のアモルファスシリカであ
るため、低誘電率でかつ耐分解ガス特性に優れており、
破砕状の無機充填剤を用いた注型樹脂組成物に比べて弗
化水素蒸気暴露後の誘電特性の変化を少なくすることが
できるからである。
【0044】ところで、第1の実施の形態によるモデル
スペーサについて、第2の粒子である球状アモルファス
シリカに基づくSi珪素の濃度分布を、波長分散型のX
線マイクロアナライザーとX線回折分析装置を用いてス
ペーサ樹脂表面から深さ方向へ分析した。この結果を図
3に示す。図3から分かるように、スペーサ樹脂表面近
傍(数μmの領域)の球状アモルファスシリカに基づく
Si珪素の濃度が大きくなることが分かる。第2の実施
の形態、第3の実施の形態の場合も濃度が表面近傍(数
μmの領域)で大きくなることが同様の分析から明らか
になった。
【0045】このような樹脂表面近傍への球状アモルフ
ァスシリカの偏析は、平均粒径の大きい第1の粒子の間
隙を埋めるような形で平均粒径の小さい第2の粒子が注
型硬化時に金型内表面に集まるために生じる。この結
果、注型樹脂の硬化収縮に基づく内部応力を緩和するこ
とができ、注型樹脂自身に生じる微小欠陥や、充填剤と
注型樹脂との接着界面の欠陥を大幅に低減させることが
できる。
【0046】したがって、SF6 ガスが樹脂表面を暴
露して絶縁抵抗を低下させる原因となるH2 SiF6
等の導電性物質が生じても、樹脂表面近傍に偏析した耐
SF 6 分解ガス特性を有する球状アモルファスシリカ
が導電パスを遮断することができる。これにより絶縁抵
抗の低下や誘電損失係数の上昇を防ぎ、実用上問題の無
い絶縁特性を有する絶縁スペーサ4を得ることができ
る。
【0047】このように第2の粒子の樹脂表面への偏析
による導電パスの遮断は、分解ガスによる樹脂表面暴露
後の、絶縁抵抗の低下防止をもたらす。このため、無機
充填剤を構成する粒子のうち、第2の粒子の耐分解ガス
特性が高ければ、第1の粒子に関しては耐分解ガス特性
が良好である必要はない。したがって、第1〜第3の実
施の形態では、第1の粒子の成分として破砕状溶融シリ
カあるいは破砕状結晶溶融シリカのような低誘電率で機
械的強度も高い充填剤を選択することができる。これに
より、耐分解ガス特性及び機械的強度の向上、並びに低
誘電率化を図ることができる。
【0048】さらに、第3の実施の形態においては、第
2の粒子である球状アモルファスシリカの表面にシラン
カップリング処理を施しており、球状アモルファスシリ
カと注型樹脂との濡れ性を高めることができる。したが
って、注型樹脂組成物における第2の粒子と注型樹脂と
の接着界面が強固になり、イオン性物質の界面への浸透
を防止できる。これにより、絶縁特性と耐分解ガス特性
とがいっそう良好な注型樹脂組成物を得ることができ
る。
【0049】[他の実施の形態]本発明は以上のような
実施の形態に限定されるものではなく、例えば、請求項
2に対応する実施の形態として、前記第1及び第3の実
施の形態に記載の樹脂組成物中、第2の粒子である球状
アモルファスシリカを、無機充填剤全体に対して容量比
で10%以上配合したものも包含する。この実施の形態
の作用効果を説明するために、球状アモルファスシリカ
の容量比変化させた試料を作り、弗酸蒸気中で24時間
暴露後に樹脂表面の抵抗値を測定した(図4参照)。
【0050】すなわち、無機充填剤中の球状アモルファ
スシリカの容量比が10%以上の場合に、表面抵抗値の
低下が小さいことが分かる。これは、第2の粒子を無機
充填剤全体に対して容量比で10%以上配合すること
で、樹脂表面近傍へ球状アモルファスシリカが偏析する
ことになり、前記第1〜第3の実施の形態と同じく、耐
分解ガス特性を高めると共に、機械的強度の向上と低誘
電率化を図ることができる。
【0051】また、本発明による注型樹脂組成物は、多
様な材料を選択的に使用可能であり、その場合にも前記
実施の形態と同様に優れた作用効果が得られる。すなわ
ち、エポキシ化合物は、炭素原子2個と酸素原子1個か
らなる三員環を1分子中に2個以上持った硬化しうる化
合物であれば適宜使用可能であり、その種類は限定され
るものではないが、例えば、ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、脂環式エポ
キシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボ
ラック型エポキシ樹脂、トリグリシジルイゾシアネート
やヒダントイン型エポキシ樹脂のような複素環式樹脂、
さらにはヒダントイン型エポキシ樹脂のような複素環式
樹脂などが挙げられ、これらの化合物は、単独または2
種以上の混合物として使用される。
【0052】特に、請求項6の発明に対応する実施の形
態では、ビスフェノールA型、またはビスフェノールF
型、または脂環式ジグリシジル型の室温で液状のエポキ
シ化合物を採用している。これらのエポキシ化合物は、
電気的特性、耐熱性及び機械的強度が高く、これらの点
に優れた注型樹脂組成物を獲得することができる。さら
に、前記エポキシ化合物はエポキシ当量が170〜50
0であり、無機充填剤の分散性の点でも優れており、注
型作業性の面からも望ましい。
【0053】また、請求項7の発明に対応する実施の形
態では、ビフェニル型のエポキシ化合物(例えば、油化
シェルエポキシ社製、商品名YX4000、YH400
0H)を用いている。このエポキシ化合物によれば、エ
ポキシ当量が170〜200であり、溶融粘度が低いた
め、無機充填剤の分散性に優れ、注型作業性が向上す
る。
【0054】エポキシ樹脂用硬化剤としては、メチルテ
トラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、無水メチルナジック酸、水添無水メチルナジック
酸またはその他の酸無水物を用いることができる。これ
らの酸無水物硬化剤は、単一または混合して用いても良
い。
【0055】このうち、請求項8の発明に対応する実施
の形態では、エポキシ樹脂用硬化剤としてポリカルボン
酸無水物または無水ナジック酸を使用している。このエ
ポキシ樹脂用硬化剤は、注型樹脂組成物の耐熱性及び機
械的強度が高く、且つ粘度が小さいので分散性が高いと
いう利点がある。
【0056】また、請求項9及び10の発明に対応する
実施の形態のエポキシ樹脂用硬化剤は、エポキシ化合物
1モルに対し0.2モルのビスオキサゾリン化合物から
なる。このビスオキサゾリン化合物は、耐熱性、機械的
強度及び取り扱い易さに優れており、しかも配合量が
0.2モルであるため、熱変形温度の低下や電気特性の
低下、さらには樹脂粘度の上昇による作業性の劣化とい
った不具合を抑えることが可能である。
【0057】第1の粒子の無機充填剤としては、石英、
溶融シリカ、アルミナ、酸化チタン、ドロマイトのよう
な、一般の注型樹脂用充填剤を単独または2種類以上の
混合物として用いられる。その他の充填剤としては、弗
化アルミニウム、弗化マグネシウム、弗化カリウム、タ
ルク等を使用することができる。また、第2の粒子とし
ては溶融シリカやアルミナ等の球状充填剤が市販されて
おり、これらを単独または2種類以上の混合物として用
いることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の注型樹脂
組成物によれば、無機充填剤を第1の粒子と、球状の第
2の粒子とから構成し、第2の粒子の平均粒径を第1の
粒子の平均粒径の1/5以下とするといった簡単な構成
により、樹脂表面に偏析する第2の粒子が耐分解ガス特
性の向上を担い、第1の粒子が機械的強度の向上及び低
誘電率化を担うことが可能となり、優れた信頼性を確保
し、且つ絶縁設計が容易になるため、その工業的価値は
極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注型樹脂組成物からなる一般的な絶縁
スペーサの縦断面図。
【図2】本発明の第1〜第3の実施の形態及び比較例1
〜3にて作製したモデルスペーサの評価結果表。
【図3】本発明の第1の実施の形態による絶縁スペーサ
においてスペーサ樹脂の表面から深さ方向へ分析した球
状アモルファスシリカに基づくSi(珪素)の濃度を示
したグラフ。
【図4】本発明の第1及び第3の実施の形態に記載の樹
脂組成物中、第2の粒子である球状アモルファスシリカ
の容量比を変化された試料を、弗化水素雰囲気中で24
時間暴露後測定した樹脂組成物の表面抵抗値の変化を示
したグラフ。
【符号の説明】
1a,1b…高圧導体 2…SF6 ガス 3…接地金属容器 4…絶縁スペーサ 4a…通電部材 5…連結フランジ 6…金属フランジ 7…取付ボルト 8…導電性リング 9…Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/00 C08K 3/00 3/36 3/36 9/06 9/06 // B29K 63:00 B29K 63:00 105:16 105:16 (72)発明者 市川 以知郎 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 金指 康寿 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 4F204 AA39 AB03 AB11 EA03 EB01 EF01 EF02 EF27 4J002 CD021 CD041 CD051 DJ016 DJ017 EL138 EU218 FB097 FD016 FD017 FD148 4J036 AB07 AC08 AD08 DB15 DC38 FA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1分子中に2つ以上のエポキ
    シ基を有するエポキシ化合物と、このエポキシ化合物を
    硬化させるエポキシ樹脂用硬化剤と、無機充填剤とから
    なる注型樹脂組成物において、 前記無機充填剤は第1の粒子と、球状の第2の粒子とを
    備え、 前記第2の粒子の平均粒径は前記第1の粒子の平均粒径
    の1/5以下であることを特徴とする注型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記第2の粒子は前記無機充填剤全体に
    対して容量比で10%以上配合したことを特徴とする請
    求項1記載の注型樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記第2の粒子の平均粒径は3μm未満
    であることを特徴とする請求項1または2記載の注型樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記第2の粒子は球状のアモルファスシ
    リカを主成分とすることを特徴とする請求項1、2また
    は3記載の注型樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記第2の粒子は表面をシランカップリ
    ング剤を用いて表面改質したことを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載の注型樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記エポキシ化合物はビスフェノールA
    型、またはビスフェノールF型、または脂環式ジグリシ
    ジル型の室温で液状のエポキシ化合物であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4または5記載の注型樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】 前記エポキシ化合物はビフェニル型のエ
    ポキシ化合物であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載の注型樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 前記エポキシ樹脂用硬化剤はポリカルボ
    ン酸無水物または無水ナジック酸であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6または7記載の注型樹
    脂組成物。
  9. 【請求項9】 前記エポキシ樹脂用硬化剤はビスオキサ
    ゾリン化合物であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6または7記載の注型樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 前記ビスオキサゾリン化合物の配合量
    はエポキシ化合物1モルに対して0.2モルであること
    を特徴とする請求項9記載の注型樹脂組成物。
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WO2008023692A1 (fr) * 2006-08-23 2008-02-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Formule de résine pour moulage, matériau isolant l'utilisant et structure isolante
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WO2021199932A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07 株式会社 東芝 注型樹脂、および密閉型絶縁装置

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